JP2003231019A - 切断用放熱ブレード - Google Patents

切断用放熱ブレード

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JP2003231019A
JP2003231019A JP2002032412A JP2002032412A JP2003231019A JP 2003231019 A JP2003231019 A JP 2003231019A JP 2002032412 A JP2002032412 A JP 2002032412A JP 2002032412 A JP2002032412 A JP 2002032412A JP 2003231019 A JP2003231019 A JP 2003231019A
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JP
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cutting
blade
holes
heat radiation
present
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Withdrawn
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JP2002032412A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Yoshida
幸弘 吉田
Itsuo Sato
五夫 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は切断用ブレードに関するものであ
り、切断中に発生する摩擦熱を放熱させることで、刃先
部の硬度低下による摩耗の進行を抑制し、切断性能を長
時間にわたって維持させること。 【解決手段】 切断用ブレードの側面に貫通穴4あるい
は非貫通穴を複数設け、これら貫通穴4あるいは非貫通
穴に熱伝導率の優れた銅、アルミニウム、金、銀、亜鉛
及びこれらの合金5を充填することで、切断中に発生す
る摩擦熱を放熱させ、刃先部1の温度上昇を抑えること
で軟化を防ぎ、耐摩耗性を維持することで初期形状を長
時間にわたって保持し、切断性能の低下を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は切断に使用される切
断用放熱ブレードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属、セラミック、木材、石材等を切断
するブレードは、帯状の金属の板厚側面を歯切りして刃
部とする形状を有している。難切断材の切断や高速切削
の際には、このブレードを電動工具であるジグソー、セ
ーバソー、バンドソー等の本体に取り付け、往復運動さ
せながら被切断材に刃部を切り込ませることで切断を行
う。そのため、刃部の材料としては、鋼材が主に使用さ
れており、その中でも耐摩耗性のすぐれた高速度工具鋼
が多く使われている。
【0003】一般に、この種のブレードにおける特性の
劣化としては、切削速度の低下があげられる。切削中に
刃部が繰り返し被切断材と接触するため刃先部の摩耗が
生じ、切断速度が低下する現象である。切断中には、刃
先部の温度は600℃以上となるため、刃部材料の硬度
低下が摩耗の大きな要因の一つとなっている。特に、被
切断材がステンレスのような難切断材の場合、被切断材
の熱伝導率が低いことで放熱が十分に行われないため、
刃先部の温度上昇が著しく、この部分の硬度低下により
早期に摩耗してしまうという問題がある。このような問
題に対応するためには、水、油等の冷却剤で刃部を冷却
する方式、あるいはエアの刃先部吹き付けにより刃先部
を冷却する方式等がある。しかし、これらの方式は、ブ
レード駆動本体に機能を付加する必要があるため、構造
的な複雑さをまねくこととなり、簡便には実現できない
という問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような問題に対応
するため、簡便にブレード全体を冷却をする方法とし
て、銅、金、銀、アルミニウム、亜鉛及びこれらの合金
のように熱伝導率の優れた金属及びその合金で被覆する
方法を提案した。
【0005】また、更に刃部の冷却効果を高めるため、
ブレードの断面形状が波状である部分を設けることで、
板状に比べ表面積を増加させ、放熱効果を高める方法を
提案した。
【0006】これらの方法は、切断中の刃先部の温度上
昇抑制に効果があり、かつ、構造の複雑さをまねくこと
がないため、ブレードの切断特性を長時間にわたり維持
するための有効な方法となっている。しかし、この種の
ブレードによる切断は重切断であるため、刃部の温度上
昇は著しいことから、簡便でかつ効率の良い冷却方法の
発明が望まれていた。
【0007】本発明の目的は、初期の切断特性を長時間
にわたって持続させるために、高効率の冷却性能を持っ
たブレードを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ブレードの
側面に複数の貫通穴あるいは非貫通穴を設け、これら貫
通穴あるいは非貫通穴にブレード材よりも熱伝導の優れ
た金属を充填することにより達成される。充填する金属
は、銅、アルミニウム、金、銀、亜鉛あるいはそれらの
合金が望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下一実施形態を示した図面を参
照して本発明を説明する。図1に本発明によるステンレ
ス切断用ジグソーブレードの外観図を示す。ブレードは
刃先部1、体部2、取り付け部3により構成されてお
り、体部2に貫通穴4が形成され、その中に銅5が充填
されている。このブレードは全長75mm、最大幅10
mm、板厚1mmであり、材料は高速度工具鋼である。
側面に設けられた貫通穴4は、直径4mmの円形で、合
計10個設けてあり、その中には銅が充填してある。
【0010】貫通穴4の直径を4mmとしたのは、4m
mを越えると、ブレードの曲げ強度が低下し、切断中に
破損が生じるためである。また、貫通穴4の数を10個
としたのは、同様にブレードの曲げ強度低下を防止する
ためである。貫通穴4の形状を円形としたのは、ブレー
ドの強度低下を招く貫通穴4に生じる応力集中をできる
だけ避けるためである。貫通穴4に充填する金属を銅と
したのは、熱伝導が優れているためである。
【0011】図2に本発明ブレードを使用した厚さ2m
mのステンレス板の切断試験結果を示す。本発明ブレー
ドは図1に示したものを用いた。従来ブレードには、貫
通穴4と充填金属5は設けられていないが、その他の形
状は本発明ブレードと同じである。初期切断速度は、従
来ブレード及び本発明ブレードともほぼ同じ速度を示す
が、切断時間の経過と共に両者に差があらわれ、本発明
ブレードは切断速度の低下が従来ブレードに比較して緩
やかになる傾向がみられた。このことより、本発明ブレ
ードの場合、体部2の放熱効果により刃先部1の性能維
持がされているものと考えられる。また、切断距離が長
くなると、本発明ブレードにおいても刃先部1の機械的
摩耗の進行により、放熱の効果があっても従来ブレード
と同じ傾向を示す。本結果より、切削初期段階における
本発明ブレードは、従来ブレードに比べ摩耗を遅らせる
効果が得られることを確認した。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、側面貫通穴あるいは非
貫通穴に充填した熱伝導率の優れた金属の放熱効果によ
り、切断中に発生する摩擦熱の放熱が促進されること
で、刃先部の温度上昇が抑えられ、その結果、初期の切
断特性を長時間にわたって維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の切断用放熱ブレードの模式図。
【図2】本発明ブレードによる切断試験結果を示すグラ
フ。
【符号の説明】
1は刃先部、2は体部、3は取り付け部、4は貫通穴、
5は銅を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属、木材、石材、セラミックス等を切
    断する帯状の切断ブレードにおいて、 側面に複数の貫通穴あるいは非貫通穴を設け、これら貫
    通あるいは非貫通穴にブレード材よりも熱伝導の優れた
    金属を充填することを特徴とした切断用放熱ブレード。
  2. 【請求項2】 前項貫通あるいは非貫通穴に充填する金
    属は、銅、アルミニウム、金、銀、亜鉛及びそれらの合
    金であることを特徴とする請求項1記載の切断用放熱ブ
    レード。
JP2002032412A 2002-02-08 2002-02-08 切断用放熱ブレード Withdrawn JP2003231019A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013212553A (ja) * 2012-04-02 2013-10-17 Iida:Kk 電動鋸用鋸刃
WO2014182024A1 (ko) * 2013-05-06 2014-11-13 이화다이아몬드공업 주식회사 절삭공구 및 이를 포함하는 절삭장치

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Effective date: 20050510