JP2002200522A - 切断用ブレード - Google Patents
切断用ブレードInfo
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- JP2002200522A JP2002200522A JP2000400002A JP2000400002A JP2002200522A JP 2002200522 A JP2002200522 A JP 2002200522A JP 2000400002 A JP2000400002 A JP 2000400002A JP 2000400002 A JP2000400002 A JP 2000400002A JP 2002200522 A JP2002200522 A JP 2002200522A
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- cutting
- blade
- cutting blade
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- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 切断中に発生する摩擦熱を放熱させることで
刃部の硬度低下による摩耗の進行を抑制し、初期の形状
を保つことで、切断性能を長時間にわたって維持させる
こと。 【解決手段】 切断用ブレード１の表面に、銅メッキ４
を被覆することで、切断中に発生する摩擦熱を放熱さ
せ、刃部の温度上昇を抑えることで軟化を防ぎ、摩耗を
抑制することで初期形状を長時間にわたって保持し、切
断性能の低下を抑制する。
刃部の硬度低下による摩耗の進行を抑制し、初期の形状
を保つことで、切断性能を長時間にわたって維持させる
こと。 【解決手段】 切断用ブレード１の表面に、銅メッキ４
を被覆することで、切断中に発生する摩擦熱を放熱さ
せ、刃部の温度上昇を抑えることで軟化を防ぎ、摩耗を
抑制することで初期形状を長時間にわたって保持し、切
断性能の低下を抑制する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばセーバソー、
ジグソー等に取り付けて使用される切断用ブレードに関
するものである。
ジグソー等に取り付けて使用される切断用ブレードに関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】金属、セラミック、木材、石材等の被切
断材を切断する切断用ブレードは、金属の側面を歯切り
して刃部とする形状を有している。難切断材の切断や高
速切断の際には、この切断用ブレードを電動工具である
ジグソー、セーバソー、バンドソー等の本体に取り付
け、往復運動または循環運動させながら被切断材に刃部
を切り込ませることで切断する。そのため、刃部の材料
としては、鋼材が主に使用されているが、その中でも耐
摩耗性のすぐれた高速度工具鋼などが多く使われてい
る。
断材を切断する切断用ブレードは、金属の側面を歯切り
して刃部とする形状を有している。難切断材の切断や高
速切断の際には、この切断用ブレードを電動工具である
ジグソー、セーバソー、バンドソー等の本体に取り付
け、往復運動または循環運動させながら被切断材に刃部
を切り込ませることで切断する。そのため、刃部の材料
としては、鋼材が主に使用されているが、その中でも耐
摩耗性のすぐれた高速度工具鋼などが多く使われてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】一般に、この種の切断
用ブレードにおける切断特性の劣化としては、切断速度
の低下が挙げられる。切断中に刃部が繰り返し被切断材
と接触するため刃部の摩耗が生じ、切断速度が低下する
現象である。切断中には、刃部の温度は６００℃以上と
なるため、刃部材料の硬度低下が摩耗の大きな要因の一
つとなっている。特に、被切断材がステンレスのような
難切断材の場合、被切断材の熱伝導率が低いことで、放
熱が十分に行われないため、刃部の温度上昇が著しく、
刃部先端の硬度低下により早期に摩耗してしまうという
問題がある。
用ブレードにおける切断特性の劣化としては、切断速度
の低下が挙げられる。切断中に刃部が繰り返し被切断材
と接触するため刃部の摩耗が生じ、切断速度が低下する
現象である。切断中には、刃部の温度は６００℃以上と
なるため、刃部材料の硬度低下が摩耗の大きな要因の一
つとなっている。特に、被切断材がステンレスのような
難切断材の場合、被切断材の熱伝導率が低いことで、放
熱が十分に行われないため、刃部の温度上昇が著しく、
刃部先端の硬度低下により早期に摩耗してしまうという
問題がある。
【０００４】一方、このような問題に対応するため、
水、油等の冷却剤で刃部を冷却する方法または冷却風の
刃部吹き付けにより刃部を冷却する方法等が提案実施さ
れている。しかし、これらの方法は、ブレード駆動本体
すなわち前記セーバソー、ジグソー等に機能を付加する
必要があるため、構造的な複雑さを招くこととなり、簡
便には実現できない。そのため、長時間にわたり初期の
切断特性を維持できる切断用ブレードを簡便に製造する
手法の開発が望まれていた。
水、油等の冷却剤で刃部を冷却する方法または冷却風の
刃部吹き付けにより刃部を冷却する方法等が提案実施さ
れている。しかし、これらの方法は、ブレード駆動本体
すなわち前記セーバソー、ジグソー等に機能を付加する
必要があるため、構造的な複雑さを招くこととなり、簡
便には実現できない。そのため、長時間にわたり初期の
切断特性を維持できる切断用ブレードを簡便に製造する
手法の開発が望まれていた。
【０００５】本発明の目的は、初期の切削特性を長時間
にわたって持続させ、かつ簡単に実施可能な切断用ブレ
ードを提供することにある。
にわたって持続させ、かつ簡単に実施可能な切断用ブレ
ードを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明切断用ブレードにおいては、ブレードの表面
にブレード材の鋼材よりも熱伝導率の高い材料の被覆を
施す。被覆材としては、銅、金、銀、アルミニウム、亜
鉛またはこれらの合金とする。また、被覆方法は、メッ
キ、溶射、浸漬とする。更に、被覆膜の厚さは１００μ
mから１mmとする。
に、本発明切断用ブレードにおいては、ブレードの表面
にブレード材の鋼材よりも熱伝導率の高い材料の被覆を
施す。被覆材としては、銅、金、銀、アルミニウム、亜
鉛またはこれらの合金とする。また、被覆方法は、メッ
キ、溶射、浸漬とする。更に、被覆膜の厚さは１００μ
mから１mmとする。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下一実施形態を示した図面を参
照して本発明を説明する。図１に本発明によるステンレ
ス切断用ジグソーブレードを示す。ブレード１の材料は
高速度工具鋼であり、取り付け部３を除く部分に５０μ
mの銅メッキ部４を施したものである。ブレード１に銅
メッキ部４を施したのは、被切断材との接触により生じ
た摩擦熱をブレード１側から放熱させることにより刃部
先端の温度上昇を低減させ、硬さ低下の抑制すなわち寿
命向上を図るためである。熱伝導率は、高速度工具鋼１
６．７Ｗ／（ｍ・ｋ）、銅は３９３Ｗ／（ｍ・ｋ）であ
り、銅の方が放熱効果は著しく高いため、刃部に発生し
た熱は銅メッキ部４により放熱されることで冷却され、
温度の上昇を抑えることができる。切断中には、刃部の
温度が約６００℃まで上昇するため、刃部の軟化が生じ
耐摩耗性が劣化する現象は避けられないが、銅メッキ部
４を施すことで軟化を抑制することができ、その結果長
時間にわたり初期の切断特性を維持することができる。
照して本発明を説明する。図１に本発明によるステンレ
ス切断用ジグソーブレードを示す。ブレード１の材料は
高速度工具鋼であり、取り付け部３を除く部分に５０μ
mの銅メッキ部４を施したものである。ブレード１に銅
メッキ部４を施したのは、被切断材との接触により生じ
た摩擦熱をブレード１側から放熱させることにより刃部
先端の温度上昇を低減させ、硬さ低下の抑制すなわち寿
命向上を図るためである。熱伝導率は、高速度工具鋼１
６．７Ｗ／（ｍ・ｋ）、銅は３９３Ｗ／（ｍ・ｋ）であ
り、銅の方が放熱効果は著しく高いため、刃部に発生し
た熱は銅メッキ部４により放熱されることで冷却され、
温度の上昇を抑えることができる。切断中には、刃部の
温度が約６００℃まで上昇するため、刃部の軟化が生じ
耐摩耗性が劣化する現象は避けられないが、銅メッキ部
４を施すことで軟化を抑制することができ、その結果長
時間にわたり初期の切断特性を維持することができる。
【０００８】銅メッキ部４を施したのは、銅の熱伝導率
が金属材料中では非常に高く、かつ、簡単なメッキ装置
があれば処理ができ安価に製造できるためである。本発
明の実施にあたっては、銅メッキ部４を形成するが最も
実用的な手法であるが、銅に代わりブレード材である高
速度工具鋼より熱伝導率の高い銀、金、アルミニウム、
亜鉛やこれらの合金であってもよく、更に、溶射、浸漬
の方法で被覆しても同様に効果は得られる。
が金属材料中では非常に高く、かつ、簡単なメッキ装置
があれば処理ができ安価に製造できるためである。本発
明の実施にあたっては、銅メッキ部４を形成するが最も
実用的な手法であるが、銅に代わりブレード材である高
速度工具鋼より熱伝導率の高い銀、金、アルミニウム、
亜鉛やこれらの合金であってもよく、更に、溶射、浸漬
の方法で被覆しても同様に効果は得られる。
【０００９】銅メッキ部４の厚さを５０μmとしたの
は、メッキ厚が薄いと十分な放熱効果が得られず、逆に
メッキ厚が厚すぎると銅メッキ部４に蓄熱現象が生じ、
温度が上昇してしまうからである。最も放熱効果が高い
範囲としては、１００μmから１mmである。
は、メッキ厚が薄いと十分な放熱効果が得られず、逆に
メッキ厚が厚すぎると銅メッキ部４に蓄熱現象が生じ、
温度が上昇してしまうからである。最も放熱効果が高い
範囲としては、１００μmから１mmである。
【００１０】図２に本発明を使用した厚さ３ｍｍのステ
ンレス板の切断試験結果を示す。初期切断速度は、従来
ブレード及び本発明ブレードともほぼ同じ速度を示す
が、切断時間の経過と共に両者に差が現われ、特に切断
距離の短い範囲においては、本発明ブレードは切断速度
の低下が従来ブレードに比較して緩やかになる傾向がみ
られた。このことにより、本発明ブレードの場合、放熱
効果により刃部の性能維持がされているものと考えられ
る。また、切断距離が長くなると刃部の摩耗が進行して
しまい、放熱の効果があっても本発明ブレードは従来ブ
レードと同じ傾向を示す。本結果より、切断初期段階に
おける本発明ブレードは、従来ブレードに比べ摩耗を遅
らせる効果が得られることを確認した。
ンレス板の切断試験結果を示す。初期切断速度は、従来
ブレード及び本発明ブレードともほぼ同じ速度を示す
が、切断時間の経過と共に両者に差が現われ、特に切断
距離の短い範囲においては、本発明ブレードは切断速度
の低下が従来ブレードに比較して緩やかになる傾向がみ
られた。このことにより、本発明ブレードの場合、放熱
効果により刃部の性能維持がされているものと考えられ
る。また、切断距離が長くなると刃部の摩耗が進行して
しまい、放熱の効果があっても本発明ブレードは従来ブ
レードと同じ傾向を示す。本結果より、切断初期段階に
おける本発明ブレードは、従来ブレードに比べ摩耗を遅
らせる効果が得られることを確認した。
【００１１】
【発明の効果】本発明によれば、被覆の効果により、切
断中に発生する摩擦熱が放熱されることで、刃部の温度
上昇が抑えられ、その結果、初期の切断特性が長時間に
わたって維持される。
断中に発生する摩擦熱が放熱されることで、刃部の温度
上昇が抑えられ、その結果、初期の切断特性が長時間に
わたって維持される。
【図１】本発明切断用ブレードの一実施形態を示す模式
図。
図。
【図２】図１の切断用ブレードの断面図。
【図３】従来及び本発明ブレードによる切断試験結果を
示すグラフ。
示すグラフ。
１はブレード、２は刃部、３は取り付け部、４は銅メッ
キ部。
キ部。
Claims (3)
- 【請求項１】 金属、木材、石材、セラミックス等を切
断する切断用ブレードであって、 取り付け部を除く全面あるいは一部分を、銅、金、銀、
アルミニウム、亜鉛またはこれらの合金により被覆した
ことを特徴とする切断用ブレード。 - 【請求項２】 請求項１記載の切断用ブレードにおい
て、前記被覆を、メッキ、溶射、浸漬により形成したこ
とを特徴とする切断用ブレード。 - 【請求項３】 請求項１記載の切断用ブレードにおい
て、前記被覆膜の厚さを、１００μmから１mmとしたこ
とを特徴とする切断用ブレード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000400002A JP2002200522A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 切断用ブレード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000400002A JP2002200522A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 切断用ブレード |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002200522A true JP2002200522A (ja) | 2002-07-16 |
Family
ID=18864670
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000400002A Withdrawn JP2002200522A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 切断用ブレード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002200522A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1820618A1 (de) * | 2006-02-16 | 2007-08-22 | Tyrolit Schleifmittelwerke Swarovski KG | Schneidwerkzeug |
| ITPR20130044A1 (it) * | 2013-05-22 | 2014-11-23 | Indesit Co Spa | Elettrodomestico con manopola. |
-
2000
- 2000-12-28 JP JP2000400002A patent/JP2002200522A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1820618A1 (de) * | 2006-02-16 | 2007-08-22 | Tyrolit Schleifmittelwerke Swarovski KG | Schneidwerkzeug |
| WO2007092975A1 (de) * | 2006-02-16 | 2007-08-23 | Tyrolit Schleifmittelwerke Swarovski K.G. | Schneidwerkzeug |
| ITPR20130044A1 (it) * | 2013-05-22 | 2014-11-23 | Indesit Co Spa | Elettrodomestico con manopola. |
| EP2806061A1 (en) * | 2013-05-22 | 2014-11-26 | Indesit Company S.p.A. | Household appliance with knob |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080304 |