JP2003230986A - プレス装置 - Google Patents

プレス装置

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JP2003230986A
JP2003230986A JP2002036338A JP2002036338A JP2003230986A JP 2003230986 A JP2003230986 A JP 2003230986A JP 2002036338 A JP2002036338 A JP 2002036338A JP 2002036338 A JP2002036338 A JP 2002036338A JP 2003230986 A JP2003230986 A JP 2003230986A
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link
plunger
crankshaft
press
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Mitsuo Tomiyama
光雄 冨山
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Nidec Shimpo Corp
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Nidec Kyori Corp
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    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B1/00Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen
    • B30B1/26Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by cams, eccentrics, or cranks
    • B30B1/268Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen by cams, eccentrics, or cranks using a toggle connection between driveshaft and press ram
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B30B1/00Presses, using a press ram, characterised by the features of the drive therefor, pressure being transmitted directly, or through simple thrust or tension members only, to the press ram or platen
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肉厚の厚い材料でも高精度のプレス加工を施
すことができ、冷間鍛造加工などに好都合に適用するこ
とができるプレス装置を提供すること。 【解決手段】 プレス本体2と、プレス本体2に回転自
在に支持されたクランク軸4A,4Bと、プレス本体2
に往復移動自在に装着されたスライドブロック12と、
クランク軸4A,4Bとスライドブロック12との間に
介在されたコネクタ10と、プレス本体2に往復移動自
在に支持されたプランジャ16と、プランジャ16に取
り付けられたスライド32と、スライドブロック12と
プランジャ16との間に介在されたリンク機構14と、
を備えたプレス装置。リンク機構14は第1、第2及び
第3リンク20,22,24から構成され、スライドブ
ロック並びに第1及び第2リンク20,22が第1ナッ
クル機構を構成し、第2及び第3リンク22,24が第
2ナックル機構を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷間鍛造加工、打
抜き加工などのプレス加工を行うプレス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プレス装置はプレス本体を備
え、このプレス本体にクランク軸が回転自在に支持さ
れ、このクランク軸は駆動手段により回転駆動される。
また、プレス本体にはプランジャが上下方向に移動自在
に装着され、このプランジャにスライドが装着され、ス
ライドにプレス加工を施す可動金型が取り付けられる。
更に、クランク軸のクランク軸部にはコネクタの一端部
が連結され、その他端部はプランジャに連結される。こ
のようなプレス装置においては、クランク軸が所定方向
に回転駆動されると、コネクタを介してプランジャ及び
スライドが上下方向に往復移動され、プラス本体に取り
付けられた固定金型と上下往復移動される可動金型によ
ってプレス加工が施される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなプレス装置
では、クランク軸の回転運動をコネクタを介してプラン
ジャ(及びスライド)の上下往復移動に単に変換してい
るので、クランク軸の回転角度とプランジャの上下方向
変位との関係(「プランジャの変位曲線」という)は単
純なサイン曲線となる。一方、プレス装置を用いたプレ
ス加工には、種々の加工があり、例えば薄いプレート状
部材に打抜き加工などを施す場合、加工の際に大きな負
荷が作用することもなく、このような場合には、プラン
ジャの変位曲線が単純なサイン曲線になるようにプラン
ジャ(及びスライド)を上下移動させても高精度の加工
を施すことができる。ところが、例えば肉厚の厚い部材
に冷間鍛造加工などを施す場合、加工の際に大きな負荷
が作用するとともに、肉厚が厚いにも拘わらず高精度の
加工が要求され、それ故に、プランジャの変位曲線が単
純なサイン曲線になるようにプランジャを往復移動させ
ると、加工の際に大きな負荷が作用して加工物に所望の
加工を施すことができない。
【0004】そこで、このような要望を満たすために、
クランク軸に連結されたコネクタとプランジャとの間に
リンクを介在させ、コネクタとリンクによってナックル
機構を構成するようにしたプレス装置も提案されてい
る。このようなプレス装置では、クランク軸に連結され
たコネクタの端部とリンクの一端部とが連結されるとと
もに、その他端部とプランジャとが連結される。このよ
うなナックル機構を介在させたプレス装置では、クラン
ク軸の回動に伴うプランジャの上下往復移動は、プラン
ジャ(スライド)の下死点位置付近において、クランク
軸の回転角度に対するプランジャ(スライド)の上下方
向の変位が小さくなり、それ故に、プランジャの変位曲
線は、サイン曲線の下部が拡がった曲線となる。従っ
て、加工の際に、従来に比して加工速度が遅くなって可
動金型が加工物にゆっくり作用するようになり、これに
よって、加工の際の負荷を小さくして精度の高い加工が
可能となり、冷間鍛造加工などのプレス加工により適用
し易くなる。
【0005】しかしながら、近年、加工コストの低減を
図るために、より広い分野において冷間鍛造加工などの
プレス加工が見直されており、加工条件のより厳しい部
材への加工の適用、例えば肉厚の厚い材料への冷間鍛造
加工の適用、また切削加工を省略するためのより高精度
な冷間鍛造加工の適用などが検討されており、このよう
なことから、加工の際の負荷を更に小さくすることがで
き、また一サイクルの加工時間が同じでも材料に作用す
るときの加工速度を遅くすることができるプレス装置の
実現が望まれている。
【0006】本発明の目的は、肉厚の厚い材料でも高精
度のプレス加工を施すことができ、冷間鍛造加工などに
好都合に適用することができるプレス装置を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、プレス本体
と、このプレス本体に回転自在に支持されたクランク軸
と、前記クランク軸を回転駆動するための駆動手段と、
前記プレス本体に所定方向に往復移動自在に装着された
スライドブロックと、一端部が前記クランク軸のクラン
ク軸部に連結され、他端部がコネクタピンを介して前記
スライドブロックに連結されたコネクタと、前記プレス
本体に前記所定方向に往復移動自在に支持されたプラン
ジャと、前記プランジャに取り付けられ、可動金型が取
り付けられるスライドと、前記スライドブロックと前記
プランジャとの間に介在されたリンク機構と、を備え、
前記リンク機構は第1、第2及び第3リンクから構成さ
れ、前記第1、第2及び第3リンクの一端部は第1リン
クピンを介して連結され、前記第1リンクの他端部は前
記コネクタピンを介して前記スライドブロックに連結さ
れ、前記第2リンクの他端部は第2リンクピンを介して
前記プレス本体に連結され、前記第3リンクの他端部は
第3リンクピンを介して前記プランジャに連結されてい
ることを特徴とするプレス装置である。
【0008】本発明に従えば、回転駆動されるクランク
軸とこのプレス本体に往復移動自在に支持されたスライ
ドブロックとがコネクタを介して連結され、このスライ
ドブロックとスライドに取り付けられるプランジャとが
リンク機構を介して連結されている。リンク機構は第
1、第2及び第3リンクから構成され、これら第1、第
2及び第3リンクの一端部が第1リンクピンを介して連
結される。また、第1リンクの他端部はコネクタピンを
介してスライドブロックに連結され、第2リンクの他端
部は第2リンクピンを介してプレス本体に連結され、ま
た第3リンクの他端部は第3リンクピンを介してプラン
ジャに連結される。従って、クランク軸の回動がコネク
タを介してスライドブロックの往復動に変換され、この
スライドブロックの往復動が第1リンクを介して第2リ
ンクの揺動に変換され、更にこの第2リンクの揺動が第
3リンクを介してプランジャの所定方向の往復移動に変
換され、コネクタとプランジャの間において、直線往復
動するスライドブロック並びに第1及び第2リンクが第
1ナックル機構を構成し、また第2及び第3リンクが第
2ナックル機能を構成する。かくして、クランク軸の回
転運動が第1及び第2ナックル機構を介してプランジャ
の所定方向の往復移動に変換され、プランジャの下死点
位置付近においては、2段階のナックル機構を採用して
いるので、スライドブロックの変位量に比してプランジ
ャの変位量が小さくなり、換言するとクランク軸の回転
角度に対するプランジャの変位量が大幅に小さくなり、
プランジャの変位曲線はサイン曲線の下部が大きく拡が
った曲線となる。その結果、スライドの下死点位置付近
では可動金型が加工物に作用する加工速度は遅くなり、
これによって、従来に比して更に加工の際の負荷を小さ
くすることができ、冷間鍛造加工などのプレス加工を高
精度に行うことが可能となる。
【0009】また、本発明に従えば、前記クランク軸の
中心軸部の軸中心と前記スライドブロックに装着された
前記コネクタピンの軸中心とは特定方向にずれているこ
とを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、クランク軸の中心軸部の
軸中心とスライドブロックに装着されたコネクタピンの
軸中心とがずれているので、クランク軸の回転角度に対
するプランジャ(スライド)の下死点位置をずらすこと
ができ、これによって、可動金型が加工物に作用する加
工範囲をクランク軸の回転角度との関係で180度を超
えた範囲とすることができる。
【0011】また、本発明では、前記プレス本体には間
隔をおいて一対の前記クランク軸が設けられ、一対の前
記クランク軸はそれぞれ前記コネクタを介して対応する
前記スライドブロックに連結され、また前記スライドに
は間隔をおいて一対の前記プランジャが取り付けられ、
一対の前記プランジャがサポートリンクを介して連結さ
れ、更に、一対の前記スライドブロックと一対の前記プ
ランジャとがそれぞれ前記リンク機構を介して連結さ
れ、一方の前記リンク機構の第2リンクピンと他方の前
記リンク機構の第2リンクピンとが相互に近接する側に
配置されていることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、プレス装置本体には一対
のクランク軸が設けられ、これらクランク軸の各々に対
応して、コネクタ、スライドブロック、リンク機構及び
プランジャが設けられる。そして、一方のクランク軸に
関連して設けられたリンク機構の第2リンクの連結部で
ある第2リンクピンと、他方のクランク軸に関連して設
けられたリンク機構の第2リンクの連結部である第2リ
ンクピンとは、相互に近接する側に配置され、またそれ
らのプランジャがサポートリンクを介して連結されてい
る。このように構成されるので、一方のクランク軸に関
連するリンク機構を介してプランジャに作用する負荷の
水平成分と他方のクランク軸に関連するリンク機構を介
してプランジャに作用する負荷の水平成分とは、サポー
トリンクを介して相互に打ち消し合うように作用し、こ
れによって、プレス加工時に発生する振動、騒音などを
抑えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従うプレス装置の一実施形態について説明する。図
1は、本発明に従うプレス装置の第1の実施形態の要部
を示す断面図であり、図2は、図1のプレス装置のプラ
ンジャが下死点位置にあるときの状態を示す断面図であ
り、図3は、クランク軸の回転角度とプランジャ(スラ
イド)の変位との関係を示すプランジャの変位曲線を表
す図である。
【0014】図1及び図2において、図示のプレス装置
は、工場の床面などに設置されるプレス本体2を備え、
このプレス本体2の上端部に一対のクランク軸4A,4
Bが回転自在に支持されている。この形態では、プレス
本体2の横方向(図1及び図2において左右方向)に間
隔をおいてクランク軸4A,4Bが設けられ、これらク
ランク軸4A,4Bはプレス本体2の前後方向に延びて
いる。クランク軸4A,4Bには、それぞれ、軸線方向
に間隔をおいた一対の所定部位に、中心軸部6に対して
偏心したクランク軸部8が設けられ、クランク軸4A,
4Bの各クランク軸部8に対応して、後述するコネクタ
10、スライドブロック12、リンク機構14及びプラ
ンジャ16が設けられるが、図1及び図2においては、
クランク軸4A,4Bの一方のクランク軸部8に対応し
て設けられたコネクタ10などを示している。尚、この
形態では、プレス本体2の横方向に間隔をおいて一対の
クランク軸4A,4Bを設けているが、このような構成
に限定されず、プレス本体2の前後方向に間隔をおいて
一対のクランク軸を設けるようにしてもよく、この場
合、一対のクランク軸はプレス本体の横方向に延びる。
【0015】次に、一方のクランク軸4Aの一方のクラ
ンク軸部8に対応して設けられたコネクタ10などの構
成について説明するが、クランク軸4Aの他方のクラン
ク軸部8及び他方のクランク軸4Bの一対のクランク軸
部8に対応するコネクタ10などの構成も実質上同一で
あり、それ故に、これらの構成については説明を省略す
る。この実施形態では、スライドブロック12はプレス
本体2に設けられた直線ガイド17に所定方向(この形
態では上下方向)に移動自在に支持され、このスライド
ブロック12とクランク軸4Aのクランク軸部8がコネ
クタ10を介して連結されている。コネクタ10の一端
部はクランク軸部8に回転自在に連結され、その他端部
はコネクタピン18を介してスライドブロック12に回
転自在に連結されている。
【0016】このプレス装置では、プランジャ16はプ
レス本体2に所定方向(この形態では上下方向)に移動
自在に支持され、スライドブロック12とプランジャ1
6とがリンク機構14を介して連結されている。図示の
リンク機構14は、第1、第2及び第3リンク20,2
2,24から構成され、これら第1、第2及び第3リン
ク20,22,24の一端部が第1リンクピン26を介
して相互に回転自在に連結されている。また、第1リン
ク20の他端部はスライドブロック12に装着されたコ
ネクタピン18に回転自在に連結され、第2リンク22
の他端部はプレス本体2の所定部位に固定された第2リ
ンクピン28に回転自在に連結され、更に第3リンク2
4の他端部は第3リンクピン30を介してプランジャ1
6の一端部に回転自在に連結されている。このように構
成されているので、所定方向に往復動自在に支持された
スライドブロック12並びに第1及び第2リンク20,
22が第1ナックル機構を構成し、第2及び第3リンク
22,24が第2ナックル機構を構成する。
【0017】各クランク軸4A,4Bによって往復移動
される一対のプランジャ8の下端部にはスライド32が
取り付けられ、このスライド32に可動金型(図示せ
ず)が取り付けられる。また、プレス本体2のボルスタ
には固定金型(図示せず)が取り付けられ、スライド3
2とともに所定方向に往復移動する可動金型と固定金型
の作用によって、加工物に冷間鍛造加工などのプレス加
工が施される。
【0018】この形態では、クランク軸4A,4Bに対
応するリンク機構14の第2リンクピン28が相互に近
接する側に配置されている。従って、一方のクランク軸
4A側においては、スライドブロック12が下方に移動
すると、第2リンク22は第2リンクピン28を中心と
して他方のクランク軸4B側に(図1及び図2において
右方に)向けて揺動し、また他方のクランク軸4B側に
おいては、スライドブロック12が下方に移動すると、
第2リンク22は第2リンクピンを中心として一方のク
ランク軸4A側に(図1及び図2において左方に)向け
て揺動する。
【0019】このことに関連して、クランク軸4A側の
プランジャ16と他方のクランク軸4B側のプランジャ
16とがサポートリンク34を介して連結されている。
即ち、サポートリンク34の一端部はクランク軸4A側
の第3リンクピン30を介してプランジャ16に回転自
在に連結され、その他端部は他方のクランク軸4B側の
第3リンクピン30を介して回転自在に連結されてい
る。このようにサポートリンク34を介して連結されて
いるので、クランク軸4A側においてリンク機構14を
介して第3リンクピン30に作用する負荷の水平成分
と、他方のクランク軸4B側においてリンク機構14を
介して第3リンクピン30に作用する負荷の水平成分と
はこのサポートリンク34を介して相互に打ち消し合う
ように作用し、これによって、加工時の振動、騒音など
の発生を抑えることができ、高速で高精度のプレス加工
が可能となる。
【0020】クランク軸4A,4Bは、駆動手段36に
よって回転駆動される。図示の駆動手段36は一対の小
歯車38,40と、一対の大歯車42,44と、駆動源
を構成する駆動モータ46(図1参照)とから構成され
ている。一対の小歯車38,40は相互に噛合され、例
えば小歯車40が電動モータ46に駆動連結されてい
る。また、一方の大歯車42はクランク軸4Aの回転軸
部6に取り付けられ、この大歯車42が一方の小歯車3
8に噛合され、更に他方の大歯車44は他方のクランク
軸4Bの回転軸部6に取り付けられ、この大歯車44が
他方の小歯車40に噛合されている。かく構成されてい
るので、電動モータ46が回転駆動されると、その回転
駆動力は小歯車40、小歯車38及び大歯車42を介し
てクランク軸4Aに伝達され、このクランク軸4Aが矢
印48(図1参照)で示す方向に回転されるとともに、
小歯車40及び大歯車44を介して他方のクランク軸4
Bに伝達され、このクランク軸4Bが矢印50(図1参
照)で示す方向に回転駆動される。
【0021】上述したプレス装置においては、プレス加
工、例えば加工物を冷間鍛造加工する際には、駆動手段
36によってクランク軸4A,4Bが矢印48,50で
示す方向に回転駆動される。かくすると、クランク軸4
A,4Bの回転運動がコネクタ10を介してスライドブ
ロック12の往復運動に変換され、更に、スライドブロ
ック12の往復運動がリンク機構14を介してプランジ
ャ16に伝達され、プランジャ16及びスライド32が
上下方向に往復移動される。従って、スライド32が下
方に下死点位置付近まで下降すると、それに取り付けら
れた可動金型(図示せず)が加工物に作用し、可動金型
及び固定金型(図示せず)によって加工物にプレス加
工、例えば冷間鍛造加工を施すことができる。
【0022】このとき、スライドブロック12並びに第
1及び第2リンク20,22が第1ナックル機構を構成
し、第2及び第3リンク22,24が第2ナックル機構
を構成するので、コネクタ10を介するスライドブロッ
ク12の上下動が第1リンク20を介して第2リンク2
2の揺動に変換され、更にこの第2リンク22の揺動が
第3リンク24を介してプランジャ16の上下動に変換
され、第1及び第2ナックル機構による2段階の動きの
変換によって、スライドの下死点位置付近において、ス
ライドブロック12の所定方向の移動量に対してプラン
ジャ16(スライド32)の所定方向の変位量が非常に
小さくなり、これによって、加工の際の負荷を小さくす
ることができるとともに、同じ加工サイクル時間であっ
ても加工速度(可動金型が加工物に作用して加工すると
きに速度)を大幅に遅くするすることができ、肉厚の厚
い加工物であっても高精度のプレス加工、例えば冷間鍛
造加工を施すことができる。
【0023】図3は、クランク軸4A,4Bの回転角度
位置とスライド32の変位量(一例として変位量が20
0mmの場合を示す)との関係を示す図であり、この実
施形態のプレス装置では、上述したリンク機構14を備
えているので、下死点位置付近でプランジャ16(スラ
イド32)の変位量が非常に小さくなり、従って、クラ
ンク軸4A,4Bの回転角度位置に対するプランジャ1
6の変位は非常に小さく、プランジャ変位曲線は、図3
に実線で示すように、サイン曲線の下部が大きく拡がっ
た曲線となり、可動金型が加工物に作用する加工速度が
非常に遅くなることが理解される。尚、従来のプレス装
置(ナックル機構を全く備えていないもの)では、プラ
ンジャ変位曲線は、図3に二点鎖線で示すように単純な
サイン曲線となり、双方のプランジャ変位曲線を対比す
ることによって、一加工サイクルの時間が同じであって
も、プランジャ16の下死点位置付近における加工速度
が大きく相違することが容易に理解される。
【0024】この実施形態では、また、図2に示すよう
に、クランク軸4A,4Bの中心軸部6の軸中心に対し
て、対応するスライドブロック12に装着されたコネク
タピン18の軸中心が特定方向に(この形態では相互に
近接する側であって、クランク軸4A側においては図1
及び図2において右方に、他方のクランク軸側4Bにお
いては図1及び図2において左方に)間隔Wずれいる。
このようにずらすことによって、容易に理解されるよう
に、クランク軸4A,4Bの回転角度に対するプランジ
ャ16(スライド32)の下死点位置が、クランク軸4
A,4Bの180度の回転角度位置から180度を超え
る側にずれるようになり、これによって、同じ一加工サ
イクルにおいて、下死点位置に向けての移動をゆっく
り、上死点位置に向けての移動を速くすることができ
る。
【0025】以上、本発明に従うプレス装置の一実施形
態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく
種々の変形乃至修正が可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明の請求項1のプレス装置によれ
ば、クランク軸の回転によって移動されるクランクとプ
ランジャの間において、スライドブロック、第1リンク
及び第2リンクが第1ナックル機構を構成し、また第2
リンク及び第3リンクが第2ナックル機構を構成するの
で、クランク軸の回転運動がプランジャの所定方向の往
復移動に変換され、プランジャの下死点付近において
は、スライドブロックの変位量に比してプランジャの変
位量が小さくなり、換言するとクランク軸の回転角度に
対するプランジャの変位量が小さくなり、その結果、ス
ライドの下死点付近では可動金型が加工物に作用する加
工速度を遅くすることができるとともに、加工の際の負
荷を小さくすることができ、冷間鍛造加工などのプレス
加工を高精度に行うことが可能となる。
【0027】また、本発明の請求項2のプレス装置によ
れば、クランク軸の中心軸部の軸中心とスライドブロッ
クに装着されたコネクタピンの軸中心とがずれているの
で、クランク軸の回転角度に対するプランジャの下死点
位置をずらすことができ、これによって、可動金型が加
工物に作用する加工範囲をクランク軸の回転角度との関
係で180度を超えた範囲とすることができる。
【0028】また、本発明の請求項3のプレス装置によ
れば、プレス装置本体には一対のクランク軸が設けら
れ、これらクランク軸の各々に対応して、コネクタ、ス
ライドブロック、リンク機構及びプランジャが設けら
れ、一方のクランク軸に関連して設けられたリンク機構
の第2リンクの連結部である第2リンクピンと、他方の
クランク軸に関連して設けられたリンク機構の第2リン
クの連結部である第2リンクピンとは、相互に近接する
側に配置され、またそれらのプランジャがサポートリン
クを介して連結されているので、一方のクランク軸に関
連するリンク機構に作用する負荷の水平成分と他方のク
ランク軸に関連するリンク機構に作用する負荷の水平成
分とは、サポートリンクを介して相互に打ち消し合うよ
うに作用し、これによって、プレス加工時に発生する振
動、騒音などを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うプレス装置の第1の実施形態の要
部を示す断面図である。
【図2】図1のプレス装置のプランジャが下死点位置に
あるときの状態を示す断面図である。
【図3】クランク軸の回転角度とプランジャ(スライ
ド)の変位との関係を示すプランジャの変位曲線を表す
図である。
【符号の説明】
2 プレス本体 4A,4B クランク軸 6 回転軸部 8 クランク軸部 10 コネクタ 12 スライドブロック 14 リンク機構 16 プランジャ 18 コネクタピン 20 第1リンク 22 第2リンク 24 第3リンク 26 第1リンクピン 28 第2リンクピン 34 サポートリンク 36 駆動手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス本体と、このプレス本体に回転自
    在に支持されたクランク軸と、前記クランク軸を回転駆
    動するための駆動手段と、前記プレス本体に所定方向に
    往復移動自在に装着されたスライドブロックと、一端部
    が前記クランク軸のクランク軸部に連結され、他端部が
    コネクタピンを介して前記スライドブロックに連結され
    たコネクタと、前記プレス本体に前記所定方向に往復移
    動自在に支持されたプランジャと、前記プランジャに取
    り付けられ、可動金型が取り付けられるスライドと、前
    記スライドブロックと前記プランジャとの間に介在され
    たリンク機構と、を備え、 前記リンク機構は第1、第2及び第3リンクから構成さ
    れ、前記第1、第2及び第3リンクの一端部は第1リン
    クピンを介して連結され、前記第1リンクの他端部は前
    記コネクタピンを介して前記スライドブロックに連結さ
    れ、前記第2リンクの他端部は第2リンクピンを介して
    前記プレス本体に連結され、前記第3リンクの他端部は
    第3リンクピンを介して前記プランジャに連結されてい
    ることを特徴とするプレス装置。
  2. 【請求項2】 前記クランク軸の中心軸部の軸中心と前
    記スライドブロックに装着された前記コネクタピンの軸
    中心とは特定方向にずれていることを特徴とする請求項
    1記載のプレス装置。
  3. 【請求項3】 前記プレス本体には間隔をおいて一対の
    前記クランク軸が設けられ、一対の前記クランク軸はそ
    れぞれ前記コネクタを介して対応する前記スライドブロ
    ックに連結され、また前記スライドには間隔をおいて一
    対の前記プランジャが取り付けられ、一対の前記プラン
    ジャがサポートリンクを介して連結され、更に、一対の
    前記スライドブロックと一対の前記プランジャとがそれ
    ぞれ前記リンク機構を介して連結され、一方の前記リン
    ク機構の第2リンクピンと他方の前記リンク機構の第2
    リンクピンとが相互に近接する側に配置されていること
    を特徴とする請求項1又は2記載のプレス装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007098429A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Nidec-Kyori Corp プレス装置
DE112008000462B4 (de) * 2007-03-14 2016-01-28 Ihi Corporation Presse
CN109590412A (zh) * 2018-11-30 2019-04-09 安庆市睿霞机械有限公司 一种建筑机械用钢筋拉直装置

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