JP2003230931A - 金属板における突起構造および突起加工方法 - Google Patents

金属板における突起構造および突起加工方法

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JP2003230931A
JP2003230931A JP2002031377A JP2002031377A JP2003230931A JP 2003230931 A JP2003230931 A JP 2003230931A JP 2002031377 A JP2002031377 A JP 2002031377A JP 2002031377 A JP2002031377 A JP 2002031377A JP 2003230931 A JP2003230931 A JP 2003230931A
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metal plate
protrusion
projection
punching
diameter
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JP2002031377A
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English (en)
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Hitonobu Ito
士信 伊藤
Yasukuni Wakita
安國 脇田
Yoshikazu Tsujimoto
芳和 辻本
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種部品似に使用する金属板に押し抜き加工
により突起を形成する場合において、亀裂を生じさせる
ことなく、且つ板厚等に比して充分な高さを持った特許
簡単に加工形成できるようにする。 【解決手段】 金属板1の片面に、他面側からの非貫通
の押し抜き加工により突出形成した突起2において、押
し抜き穴3を内奥側ほど径小の略截頭円錐形とし、その
開口径D1を突起外径D2より径大にして、この押し抜
き穴3に対応する形状のポンチを用いるプレス加工によ
り成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種装置の部品等
に用いられる金属板における突起構造及び突起加工方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車部品である防振マウント
の取付金具その他の各種分野に用いられるプレス鋼板等
の金属板において、その片面に突出する位置決め等のた
めのピンその他の突起を設ける場合がある。
【0003】従来、金属板に突起を設ける場合、所定の
部位に別形成したピンを溶接手段により固着するか、あ
るいは図6に示すように、金属板(21)の所定の部位
に穴(25)を開けておいて、この穴(25)にたいし
別形成したピン(26)を厚入して固定していた。その
ため、突起付設のための加工に手数がかかり、製造コス
トが高くなるものであった。
【0004】そこで、例えば図5のように、金属板(2
1)の裏面側からのプレス加工により、具体的には非貫
通の押し抜き加工により、表面に突起(22)を形成す
ることを検討したものであるガ、突起裏面側の押し抜き
穴(23)が開口側から内奥に向かって図のような略同
径の穴になる場合には、突起の高さを出し難く、特に突
出高さが高くなるほど亀裂も生じ易くなり、そのため板
厚よりも高い突起を形成するのには問題があった。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、各種部品に使用する金属板に押し抜き加工により突
起を形成する場合において、亀裂を生じさせることな
く、且つ板厚等に比して充分な高さを持った突起を簡単
に加工形成できる突起構造及び突起加工方法を提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属板の片面
に、他面側からの非貫通の押し抜き加工により突出形成
された突起構造であって、該突起の他面側に形成される
押し抜き穴が内奥側ほど径小の略截頭円錐形をなし、該
押し抜き穴の開口径が突起外径より径大であることを特
徴とする。これにより、板厚等に比して充分な高さを保
つ突起を、前記押し抜き穴に対応する形状のポンチを用
いるプレス加工により容易に得ることができる。
【0007】前記押し抜き穴は、テーパ状をなす側面を
有し、この側面の開き角度が30°〜60°の範囲にあ
り、且つ前記押し抜き穴の深さが板厚よりも大であるも
のとするのがよく、これにより、板厚以上の高さを持っ
た突起を容易に且つプレス加工により得ることができ
る。
【0008】また、前記押し抜き穴の開口側が、テーパ
状をなす側面の最大径のまま段部を介さずに開口してい
るのが好ましい。すなわち、押し抜き穴の内周に段部が
形成されていると、その段部の個所等で欠損等が生じる
場合があるが、前記のように段部が存在しないために、
欠損等が生じ難く、押し抜き加工も容易になり、耐久性
も良好に保持される。
【0009】また、本発明の金属板における突起加工方
法は、金属板の所定の部位を突起に対応する型穴を有す
る受け型で受支した状態で、他面側から、ポンチにより
プレスして非貫通の押し抜き加工を行い、片面側に突起
を突出形成する方法において、先端側が截頭円錐径をな
すポンチを用いて、非貫通の押し抜き穴が略截頭円錐形
をなし、かつその開口径が突起外径より径大となるよう
に加工することを特徴とする。これにより、上記した突
起をプレス加工により容易に形成でき、かつ亀裂のおそ
れなく充分な高さを持った突起を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示す実施例に基づいて説明する。
【0011】図1は、突起を設けた金属板の正面図、図
2は金属板に設けた突起部分の断面図、図3は押し抜き
加工状態の説明図、図4は他の実施例の突起部分の断面
図である。
【0012】図において、(1)は金属板であって、こ
の例では自動車用の防振マウントの取付金具に使用する
加工板の場合を示している。(2)は前記金属板(1)
において、その片面に設けた突起を示しており、他面側
からのポンチによるプレス加工、特に非貫通の押し抜き
加工により突出形成されている。
【0013】具体的には、図3に示すように、金属板
(1)の突起を形成すべき所定の部位の片面側に、形成
すべき突起(2)の外径に対応した型穴(11a)を有す
る受け型(11)を当てがって金属板(1)を支持した
状態で、他面側から、先端部(13a)が略截頭円錐形を
なすポンチ(13)によりプレスして、特に非貫通の押
し抜き加工を行い、金属板(1)の一部分を片面側に突
出させ、図のように外形が円柱状をなす形状の突起
(2)を成形している。この突起(2)の外径及び形状
は前記受け型(11)の型穴(11a)により設定され
る。
【0014】そして、前記突起(2)とは反対側(他面
側に)形成される非貫通の押し抜き穴(3)は、前記ポ
ンチ(13)の先端部(13a)に対応した形状、すなわ
ち内奥側ほど径小のテーパ状の側面(3a)を有する略
截頭円錐形をなしている。特に、この押し抜き穴(3)
の開口径(D1)は、前記突起(2)の外径(D2)よ
り径大になっている。
【0015】前記押し抜き穴(3)の開口径(D1)
が、前記突起外径(D2)に比して大きくなりすぎる
と、突起外径に比して突起(2)の高さを出し難くなる
ので、通常は、突起外径の1.5倍以内、より好ましく
は1.4倍以内とする。
【0016】また、前記押し抜き穴(3)のテーパ状の
側面(3a)の開き角度(θ)、すなわち該側面による
円錐形の頂角の角度は30°〜60°の範囲、より好ま
しくは40°〜50°前後にあるものとする。すなわ
ち、前記角度(θ)が大きくなるほど、突起外径を大き
くする必要があり、かつ突起(2)の高さを出し難く、
また前記角度(θ)が小さくなりすぎると、押し抜き加
工の際に亀裂が生じ易くなり、やはり高さを出し難くな
る。
【0017】前記押し抜き穴(3)は、図2のように、
テーパ状の側面(3a)の開口側の最大径の部分からそ
のまま非テーパ部分(3b)を介して開口するもののほ
か、図4のように、前記押し抜き穴(3)の開口側をテ
ーパ状の最大径の部分あるいは非テーパ部分(3b)か
らさらに拡径形成して、段部(4)を形成しておくこと
も可能である。実施上は、前記の段部(4)を有さない
形状、すなわち図2の形状のものが、押し抜き加工の際
に該押し抜き穴(3)内の欠損等の問題が生じず、特に
好ましい。
【0018】前記押し抜き穴(3)の内奥側の最小径
(d1)については、あまり小さくなると、非貫通の押
し抜き加工が困難になるので、少なくとも1mm以上、
より好ましくは2mm以上とする。さらに、前記押し抜
き穴(3)の深さは、突起高さによっても異なるが、板
厚よりも高い突起(2)を形成する場合は、板厚よりも
深くする。
【0019】そして、押し抜き加工では、前記ポンチ
(13)として、その先端部(13a)の形状が、前記の
押し抜き穴(3)の形状、すなわちテーパ状の側面(3
a)、開き角度(θ)、非テーパ部分(3b)、開口径
(D1)等のそれぞれに対応する形状のものを用いる。
【0020】このようなポンチ(13)を用いて、前記
のように押し抜き加工を行うことにより、板厚よりも高
く突出する突起(2)、例えば板厚の2倍程度までの高
さの突起(2)を形成することが問題なく可能になる。
【0021】なお、突起(2)を設ける金属板(1)
は、防振マウントの取付金具に限らず、他の各種部品に
使用する金属板にも適用できる。
【0022】
【発明の効果】上記下本発明の金属板における突起構造
および突起加工方法によれば、板厚などに比して充分な
高さを持つ突起を、亀裂を生じさせることなく、プレス
加工により容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す突起を設けた金属板の正
面図である。
【図2】金属板に設けた突起部分の拡大断面図である。
【図3】押し抜き加工状態の説明図である。
【図4】他の実施例を示す突起部分の拡大断面図であ
る。
【図5】押し抜き加工による突起構造の検討例を示す一
部の拡大断面図である。
【図6】従来の突起構造の1例を示す突起部分の拡大断
面図である。
【符号の説明】
(1) 金属板 (2) 突起 (3) 押し抜き穴 (3a) テーパ状の側面 (3b) 非テーパ部分 (11) 受け型 (11a) 型穴 (13) ポンチ (13a) 先端部 (D1) 開口径 (D2) 突起の外径 (θ) テーパ状の側面の開き角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻本 芳和 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 4E048 EA04 4E087 CA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属板の片面に、他面側からの非貫通の押
    し抜き加工により突出形成された突起であって、該突起
    の他面側に形成去れる押し抜き穴が内奥側ほど径小の略
    截頭円錐形をなし、該押し抜き穴の開口形が突起外径よ
    り径大であることを特徴とする金属板における突起構
    造。
  2. 【請求項2】前記押し抜き穴は、テーパ状をなす側面を
    有し、この側面の開き角度が30°〜60°の範囲にあ
    り、且つ深さが板厚より大である請求項1に記載の金属
    板における突起構造。
  3. 【請求項3】前記押し抜き穴の開口側が、テーパ状をな
    す側面の最大径のまま段部を介さずに開口している請求
    項1または2に記載の金属板における突起構造。
  4. 【請求項4】金属板の所定の部位を突起に対応する型穴
    を有する受け型で受支した状態で、他面側から、ポンチ
    によりプレスして非貫通の押し抜き加工を行い、片面側
    に突起を突出形成する方法において、先端側が截頭円錐
    径をなすポンチを用いて、非貫通の押し抜き穴が略截頭
    円錐形をなし、且つその開口径が突起外径より径大なる
    ように加工することを特徴とする金属板における突起加
    工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007261231A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Mitsubishi Pencil Co Ltd ボールペン
CN106583612A (zh) * 2016-12-29 2017-04-26 中冶陕压重工设备有限公司 一种锥形内孔圈类锻件的自由锻造法
CN107921521A (zh) * 2015-07-07 2018-04-17 日新制钢株式会社 突起部成形装置、突起部成形方法以及成形品

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