JP2003230214A - グロメット - Google Patents

グロメット

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JP2003230214A
JP2003230214A JP2002144166A JP2002144166A JP2003230214A JP 2003230214 A JP2003230214 A JP 2003230214A JP 2002144166 A JP2002144166 A JP 2002144166A JP 2002144166 A JP2002144166 A JP 2002144166A JP 2003230214 A JP2003230214 A JP 2003230214A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貫通孔を形成する壁部の形状及び貫通孔の形
状に左右されることなく防水性を確保する。 【解決手段】 ワイヤハーネス4等の長尺部材が挿通さ
れる貫通孔3に係合して装着される装着部5を有するグ
ロメットにおいて、前記装着部5の貫通孔3と係合する
係合部(係合溝8を形成する部分)以外の箇所に可撓性
のリップ12を設ける。このリップ12は、装着部5か
らその外方に延出すると共に、この延出端部12bが、
装着部5との延出基部12aより前記係合部側に離間し
た位置に配置されて、装着部5を貫通孔3に係合させた
とき、貫通孔3を形成する壁部2の表面に接触して密着
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車体パ
ネルの貫通孔内に挿通されるワイヤハーネス等の長尺部
材を保護するグロメットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車の車体には多数のワイヤハ
ーネスが配索されており、これらのワイヤハーネスの中
には車体パネルの貫通孔内を挿通するものがある。ワイ
ヤハーネスを貫通孔内に挿通させた場合、自動車の走行
に伴ってワイヤハーネスが貫通孔を形成する縁部と接触
してワイヤハーネスの外皮(絶縁材料)が損傷すること
もあり得ると共に、ワイヤハーネスと貫通孔を係止する
縁部との間の隙間から雨水やほこり等が例えば車室内に
浸入してしまうことがある。このため、ワイヤハーネス
が貫通孔の縁部と接触しないようにワイヤハーネスを保
持すると共に、ワイヤハーネスと貫通孔の縁部との間の
隙間を閉塞するゴム等の弾性材料のグロメットを貫通孔
に装着している。
【0003】グロメットとしてはいろいろな形及び種類
のものが知られているが、多くのものは貫通孔を形成す
る車体パネルが平面状のものに対してのものであり、貫
通孔を形成した車体パネルが曲面に形成されているもの
に対応するものとして、実開平5−6280号公報に開
示されているものがある。このグロメットは、図9に示
すように、湾曲したパネル40の曲面とほぼ同じ曲面状
に頭部41を形成すると共に、頭部41の内面部(貫通
孔42と係合する係合部の一部)に、グロメット45の
長手方向(ワイヤハーネスの挿通方向)に突出する2つ
のリップ43、44を形成してなる。このグロメット4
5を貫通孔42に装着させると、パネル40の形状とグ
ロメット45の頭部41の形状がほぼ同じであるので、
見映えがいいと共に、内側のリップ44はその先端部が
折れ曲がって広範囲にパネル40の表面に当接すると共
に、外側のリップ43の先端部がパネル40の表面に当
接するので、防水を確実に行える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のグロ
メットは、貫通孔が形成されているパネルが頭部の形状
とほぼ同じように曲面状であれば、見映えがよく防水性
を確保することができるが、パネルはグロメットの頭部
の形状とほぼ同じ曲面だけではなく、例えば、頭部の形
状とは逆に湾曲しているものもあり、この場合、リップ
のパネルとの接触部分が広範囲になり、リップの変形抵
抗が大きくなってグロメットを装着できなかったり、し
難くなったりする。このため、グロメットの装着作業を
容易に行えるために、リップの突出長を短くすることが
考えられるが、この場合、逆に湾曲している場合には防
水性が確保できないことがある。
【0005】また、貫通孔の形状が円形状ではなく、変
則的な孔形状例えば楕円形状に形成されている場合、リ
ップが貫通孔内に挿入されることもあり得り、この場
合、防水性を確保できない。
【0006】そこで、本発明は、このような実状に鑑み
なされたものであり、その目的は、貫通孔を形成する壁
部の形状及び貫通孔の形状に左右されることなく防水性
を確保することができるグロメットを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のグロメットは、ワイヤハーネス等の長尺部
材が挿通される貫通部に係合する装着部を有するグロメ
ットにおいて、前記装着部の貫通部と係合する係合部以
外の箇所に、装着部からその外方に延出すると共に、こ
の延出端部が、延出基部より前記係合部側に離間した位
置に配置されて、装着部を貫通部に係合させたとき、貫
通部を形成する壁部の表面に接触して密着する可撓性の
リップを設けたものである(請求項1)。
【0008】このように構成することで、装着部を貫通
部に係合させたとき、装着部に設けたリップの延出端部
が貫通部を形成する壁部の表面に接触して密着するの
で、貫通部を形成する壁部と装着部との間がシールされ
る。その貫通部が形成されている壁部が、リップが設け
られている装着部が内側となるように湾曲している場合
でも、リップが可撓性であるため、その壁部に応じて可
撓して、防水性が確保される。このとき、リップが可撓
してもリップは装着部からその外方に延出している(広
がっている)ので、装着部と貫通部との係合に関与する
ことがなく、リップにより装着部と貫通部との係合を邪
魔することがない。また、貫通部の形状が例えば円形状
ではなくても、この貫通部はリップにより覆われるの
で、防水性を確保することが可能となる。従って、貫通
部を形成する壁部の形状及び貫通部の形状に左右される
ことなく防水性を確保することができる。
【0009】前記装着部が、筒状に形成され、この外周
面のほぼ中央部に、その周方向に沿って前記貫通部に係
合する係合溝を設けて、装着部の外周面を貫通部を貫通
する挿入部と円筒状の当接部とに分割し、前記リップが
薄肉の笠状に形成され、このリップの延出基部が前記当
接部の周面に設けられていることが好ましい(請求項
2)。
【0010】このように、装着部を貫通部に係合させた
とき、当接部が円筒状に形成されていると共に、その当
接部からリップが笠状に広がっているので、見映えが良
好である。従って、見映えよく防水性を確保することが
できる。
【0011】前記装着部が、貫通部を形成する壁部を挟
持する挿入部と当接部とを有し、該当接部が前記リップ
であり、該リップの一部が設けられた位置から離間する
方向に延出していることが好ましい(請求項3)。この
ように、リップの一部が延出しているため、貫通部がス
リットのように切欠状であっても、貫通部を覆い隠すこ
とができ、見映えが良好である。
【0012】前記リップが、薄肉の笠状の半円部と、薄
肉の板状のスカート部とからなることが好ましい(請求
項4)。これにより、簡単な構造で見映えを良好にする
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。図1乃至図3は本発明の第1
のグロメットの一例を示す図である。図1乃至図3にお
いて、1はグロメットを示し、このグロメット1は、例
えば自動車の車体パネル2の貫通孔3(貫通孔3を形成
する縁部)等の貫通部に装着されて、貫通孔3内を挿通
する長尺部材例えばワイヤハーネス4を貫通孔3の縁部
から保護すると共に、ワイヤハーネス4と貫通孔3の縁
部との間の隙間から雨水やほこり等が例えば車室内への
浸入を防止するものである。グロメット1が装着される
車体パネル2は例えば車室内外を仕切る壁部の一種であ
る。
【0014】グロメット1は、車体パネル2の貫通孔3
に係合して装着される装着部5と、その装着部5内に挿
通するワイヤハーネス4に外装される筒状のワイヤハー
ネス固着部(長尺部材固着部)6と、それら装着部5と
ワイヤハーネス固着部6との間を閉塞する閉塞部7とか
ら一体的にEPDM、CR、NBRなどのゴム等の弾性
部材により成形されている。
【0015】装着部5は、外径が貫通孔3の径より大き
いと共に内径が貫通孔3の径より小さくワイヤハーネス
固着部6の外径より大きい円筒状に形成されている。装
着部5の外周面のほぼ中央部には、その周方向に沿って
係合溝8が設けられている。係合溝8の底壁の径は貫通
孔3の径とほぼ同じか又は若干大きく形成されているこ
とが好ましい。係合溝8の幅は、貫通孔3を形成する車
体パネル2の幅とほぼ同じか若干短く形成することが好
ましい。
【0016】装着部5の外周面は、係合溝8によってそ
の軸方向に挿入部9と当接部10とに分割される。当接
部10は、外径が貫通孔3に挿入することができない径
の例えば円筒形状に形成されている。当接部10の係合
溝8を形成する側面の端部に、係合溝8と貫通孔3とを
係合させたとき、装着部5と車体パネル2との間がシー
ルされるように、その周方向に沿って溝方向に突出する
リブ(図示せず)を設けるようにしてもよい。
【0017】挿入部9は、貫通孔3の径より大径であっ
て貫通孔3に押圧変形(弾性変形)させて挿入し得るな
らばどのような形状に形成してもよく、例えば、ほぼ中
央部の径が一番大きく、この中央部から両端部側にかけ
て湾曲したRに形成してもよい。また、挿入部9の係合
溝8側を軸方向に対してほぼ直交する方向に沿って延在
する平面状に形成してもよい。例えば、径が一番大きい
箇所からワイヤハーネス固着部6側の端部にかけて湾曲
したRに形成すると共に、径が一番大きい箇所の係合溝
8側を軸方向に対してほぼ直交する方向に沿って延在す
る平面状に形成してもよい。挿入部9の係合溝8とは反
対側の端部9aは、貫通孔3に挿入し易いように貫通孔
3の径より小径に形成することが好ましい。
【0018】ワイヤハーネス固着部6は、装着部5内に
挿入可能で、内径がワイヤハーネス4の外径より若干大
きな径の円筒状に形成されている。ワイヤハーネス固着
部6の一端部(挿入部側の端部)の端部外周には、その
周方向に沿って延在するずれ止め用の突条11が2つそ
の長手方向に離間した位置に設けられ、ワイヤハーネス
固着部6とワイヤハーネス4とに巻付部材例えばテープ
(図示せず)を巻回してワイヤハーネス固着部6とワイ
ヤハーネス4とを固着する際のテープのずれ止めとして
の機能を奏する。また、ワイヤハーネス固着部6の内壁
の一端部の近傍に、ワイヤハーネス固着部6とワイヤハ
ーネス4との接触状態が良好になるように径方向内方に
突出する突条(図示せず)を1つ又は2つ以上設けるよ
うにしてもよい。
【0019】閉塞部7は、装着部5とワイヤハーネス固
着部6との間を閉塞するものであり、例えば、装着部5
の挿入側端部(挿入部の係合溝とは反対側の端部)と、
その装着部5の挿入側端部内に位置されたワイヤハーネ
ス固着部6とを連結する円環状に形成されている。装着
部5、閉塞部7及びワイヤハーネス固着部6は、ほぼ同
一軸線上に配置されて、ワイヤハーネス4がグロメット
1(ワイヤハーネス固着部6)に固着されていても曲っ
たり移動したりできるようになっている。
【0020】装着部5の当接部10には、当接部10か
らその径方向外方に延出する(広がっている)と共に、
この延出端部が、装着部5(当接部10)を貫通孔3に
係合させたとき、貫通孔3を形成する車体パネル2の表
面に接触して密着する可撓性のリップ12が設けられて
いる。リップ12は、装着部5(当接部10)を貫通孔
3に係合させたとき、貫通孔3を形成する車体パネル2
の表面に接触して密着するならばどのように形成しても
よく、例えば、薄肉の笠状に形成されている。
【0021】具体的には、リップ12は、容易に可撓す
る薄肉の円環状に形成され、内周端部(延出基部)12
aが当接部10の周面に一体的に設けられている。リッ
プ12の外周端部(延出端部)12bは、内周端部12
aより装着部5の当接部10側の端部から挿入部9側の
端部(9a)方向に離間した位置(延出基部12aより
係合部(係合溝8)側に離間した位置)に位置されてい
る。すなわち、リップ12は、内周端部12aから外周
端部12bに向って(その径方向外方に向って)漸次拡
径した笠状に形成されている。
【0022】リップ12の大きさ及び傾斜角度は、外周
端部12bが貫通孔3を形成する車体パネル2の表面に
接触して密着し得るならばどのように形成してもよい。
すなわち、貫通孔3を形成する車体パネル2が例えばグ
ロメット1の装着方向に湾曲している場合でも外周端部
12bがパネル2に接触して密着すると共に、貫通孔3
の形状が円形状ではなく他の形状に形成している場合で
もこの貫通孔3を形成する車体パネル2に外周端部12
bが接触して密着する、つまり外周端部12bがその貫
通孔3を含む大きさに形成されていれば、リップ12の
大きさ及び傾斜角度はどのように形成してもよく、例え
ば、リップ12の径は、当接部10のほぼ2倍に形成さ
れる。なお、リップ12は、内周端部12aから外周端
部12bにかけて断面直線状に形成したが、階段状、波
状等の他の形状に形成するようにしてもよい。
【0023】さて、このグロメット1を例えば車体パネ
ル2の貫通孔3に装着するには、まず、車体パネル2の
車室外側となる箇所でワイヤハーネス4をワイヤハーネ
ス固着部6内に挿通させ、グロメット1をワイヤハーネ
ス4の所定の位置に移動させる。移動後、ワイヤハーネ
ス固着部6の一端部とワイヤハーネス4との外周に巻付
部材例えばテープを巻回してワイヤハーネス固着部6と
ワイヤハーネス4とを固着して、グロメット1をワイヤ
ハーネス4に固着する。
【0024】固着後、ワイヤハーネス固着部6側のワイ
ヤハーネス4を貫通孔3内に挿通させ、そのワイヤハー
ネス3にテープにより固着させたグロメット1を貫通孔
3の近傍に位置させる。なお、予めワイヤハーネス4を
貫通孔3に挿通させた状態でワイヤハーネス固着部6と
ワイヤハーネス4との固着を行うようにしてもよい。
【0025】そして、グロメット1の装着部5の挿入部
9の先端部(リップ12の先端部)を貫通孔3に当接す
ると共に、ワイヤハーネス4かワイヤハーネス固着部6
のどちらか一方又はその両方を挿通孔3の車室内側に引
っ張る。これにより、挿入部9の先端部が貫通孔3を形
成する縁部に押圧されて押圧変形し、貫通孔3内に押し
込まれて、係合溝8と貫通孔3の縁部とが係合する。こ
のとき、当接部10の係合溝8とは反対側端部を係合溝
8方向に押し付けるようにしてもよく、このように押し
つければ挿入部9の貫通孔3内への挿入を容易に行え
る。
【0026】係合溝8と貫通孔3(貫通孔3の縁部)と
が係合すると、当接部10に設けられているリップ12
の外周端部(延出端部)12bが車体パネル2の表面に
接触して押し付けられ密着する。すなわち、リップ12
は、薄肉の笠状に形成されているので、弾性変形(押圧
変形)して車体パネル2の表面に密着し、装着部5と車
体パネル2との間がシールされる。
【0027】車体パネル2が、装着したグロメット1の
挿入部9側が内側となるように湾曲していると、リップ
12が笠状に形成されているため、リップ12の外周端
部12bが車体パネル2の表面に接触して押し付けられ
密着するので、防水性が確保される。また、車体パネル
2が、逆に湾曲(当接部10が内側となるように湾曲)
していると、リップ12の外周端部12bが車体パネル
2の表面に接触して押し付けられる押付力が、挿入部9
側が内側となるように湾曲されている場合に比して大き
いが、リップ12は可撓性の薄肉の笠状に形成されてい
るので、容易に可撓して車体パネル2の表面に押し付け
られてより確実に密着するので、より一層防水性が確保
される。
【0028】また、車体パネル2が波状に湾曲している
場合にも、リップ12が装着部5からその外方に延出し
ているため、外周端部12bは確実に車体パネル2と接
触して密着するので、防水性が確保される。また、車体
パネル2の貫通孔3の近傍が例えば図3に示すように曲
っていても、リップ12はその形状に応じて可撓して車
体パネル2の表面に押し付けられるので、防水性が確保
される。
【0029】このように、リップ12が可撓性で薄肉に
形成されているため、リップ12が車体パネル2に接触
するとその車体パネル2に応じて可撓して密着するの
で、車体パネル2の形状に左右されずに防水性を確保す
ることができる。このとき、リップ12が可撓してもリ
ップ12は当接部10からその外方に延出している(広
がっている)ため、当接部10と貫通孔3との係合に関
与することがないので、当接部10と貫通孔3との係合
が確実に行われる。
【0030】また、貫通孔の形状が例えば円形状ではな
く、変則的な孔形状例えば楕円形状(当接部10(装着
部5)の径より大径(外周端部12bより径は小さい
径)に形成されている部分を有する楕円形状)に形成さ
れていても、リップの外周端部12bが貫通孔を形成す
る車体パネル2に接触して密着し、リップ12によりそ
の貫通孔が覆われるので、リップ12により防水性が確
保される。
【0031】したがって、本発明のグロメット1は、貫
通孔3を形成する車体パネル2の形状及び貫通孔3の形
状に左右されることなく防水性を確保することができ
る。
【0032】また、貫通孔3にグロメット1を装着した
とき、車室外から目視すると、グロメット1は、円筒状
の当接部10と、その当接部10からその外方に延出す
る(広がっている)笠状のリップ12との2点が見える
ため、見映えが良好となる。従って、見映えよく防水性
を確保することができる。
【0033】図4乃至図8は本発明の第2のグロメット
を示す図である。図4乃至図8において、20はグロメ
ットを示し、このグロメット20は、ほぼクランク状や
ほぼS字状の車体パネル21の貫通部22に装着する場
合に特に適したものである。前記第1のグロメット1と
同一構成部分に同一名称を付しその説明を省略する。
【0034】グロメット20は、前述のグロメット1と
ほぼ同様に、車体パネル21の貫通部22を貫通するワ
イヤハーネス(図示せず)に外装されるワイヤハーネス
固着部23と、そのワイヤハーネス固着部23の外周に
設けられ、貫通部22に係合して装着される装着部24
とを有し、EPDM、CR、NBRなどのゴム等の弾性
部材により一体的に成形されている。本実施の形態では
このグロメット20をほぼクランク状の車体パネル21
のほぼU字状の切欠状のスリット(貫通部)22に装着
する場合について説明するが、グロメット20はこれに
限定されるものではない。
【0035】ワイヤハーネス固着部23は、ほぼ断面円
形のワイヤハーネスが挿通されるように例えば円筒形状
に形成されている。ワイヤハーネス固着部23の内径
は、ワイヤハーネスの外径より若干大きな寸法に形成さ
れていると共に、その外径は、スリットの幅以下で、好
ましくはスリット22の幅より若干小さな寸法に形成さ
れている。
【0036】ワイヤハーネス固着部23の一端部(挿入
部側の端部)23aの端部外周には、ワイヤハーネス固
着部23とワイヤハーネスとに巻付部材例えばテープ
(図示せず)を巻回してワイヤハーネス固着部23とワ
イヤハーネスとを固着する際のテープのずれ止め用の突
条25がその周方向に沿って設けられている。また、ワ
イヤハーネス固着部23の内壁の一端部の近傍には、ワ
イヤハーネス固着部23とワイヤハーネスとの接触状態
が良好になるように径方向内方に突出する突条26、2
6が2つ離間した位置にその周方向に沿って設けられて
いる。
【0037】装着部24は、挿入部27と当接部28と
により車体パネル21を挟持してグロメット20を車体
パネル21のスリット22に装着するものである。挿入
部27は、スリット22の幅より大径のほぼ円形状に形
成されている。挿入部27の当接部28側は、ワイヤハ
ーネス固着部23の軸方向に対してほぼ直交する方向に
ほぼ平行に延在する平面状に形成されて、密着面27a
となっている。挿入部27の挿入部側(密着面とは反対
側)は、湾曲したRに形成されている。
【0038】当接部28は、ワイヤハーネス固着部23
の挿入部より他端部側に車体パネル21の厚さとほぼ同
じ寸法、その厚さより若干短いか又は長い寸法の箇所に
その周方向に沿って設けられている。当接部28は、例
えばワイヤハーネス固着部23の外表面から径方向外方
に延出し、車体パネル21の表面に接触して密着し得る
ように可撓性の薄肉のリップとして形成されている。
【0039】具体的には例えば、当接部(リップ)28
のスリット22の終端部22aに位置される側のほぼ半
分が、半円形状に形成されている。この当接部28の半
円部29は、挿入部27より大径に形成されていると共
に、ワイヤハーネス固着部23の外表面から径方向外方
にいくに連れて挿入部27側に傾斜される笠状に形成さ
れている。半円部29の大きさ及び傾斜角度は、パネル
の外表面に接触して密着し得るならば特に限定されず、
例えば挿入部27のほぼ2倍に形成される。
【0040】当接部28の残りの半分は、半円部29の
周縁部の中央部から直径方向に延出するほぼ矩形状に形
成されている。この当接部28のスカート部30の長さ
は、例えばワイヤハーネス固着部23の中央部から半円
部29の直径のほぼ2倍の寸法の長さ離間した位置に先
端辺部30aが延在するような寸法に形成されている。
つまり、先端辺部30aは、半円部29の周縁部の中央
部とワイヤハーネス固着部23の中央部(軸)とを結ぶ
直線(直線部)に対してほぼ直交する方向に沿って延在
されている。このスカート部30の長さは、特に限定さ
れず、スリット22の長さに応じて例えばスリット22
を覆い隠すように任意に決めるようにしてもよい。スカ
ート部30の2つの対向する側部30b、30cは、半
円部29から先端辺部にかけて幅が漸次広がるように前
記直線部に対して傾斜して形成されている。つまり、ス
カート部30はほぼ台形平板状に形成されている。
【0041】スカート部30は、例えば半円部29を円
形にした部分が半円部29とほぼ同じ肉厚に形成されて
いると共に、残りの部分が半円部29より若干薄肉に形
成され、全体として薄肉板状に形成されている。当接部
24のスカート部30と挿入部29との間であって前記
直線部上及びその近傍には、スカート部30と挿入部2
9とを連結する補強部31が設けられている。この補強
部31が設けられる箇所は、プロテクタ20を車体パネ
ル21のスリット22に装着したとき、スリット22の
開口部側に位置する車体パネル21に接触しない箇所で
あり、スカート部30の耐久性を向上させるものであ
る。
【0042】さて、このグロメット20を例えば車体パ
ネル21のスリット22に装着するには、まず、ワイヤ
ハーネスをワイヤハーネス固着部23内に挿通させ、グ
ロメット20をワイヤハーネスの所定の位置に移動させ
る。移動後、ワイヤハーネス固着部23の一端部とワイ
ヤハーネスとの外周に巻付部材例えばテープを巻回して
ワイヤハーネス固着部23とワイヤハーネスとを固着し
て、グロメット20をワイヤハーネスに固着する。
【0043】固着後、グロメット20を、当接部28の
半円部29のほぼ中央部を車体パネル21のスリット2
2の開口部に突き合わせた状態に位置させ、その半円部
29のほぼ中央部から、車体パネル21が当接部28と
挿入部27との間に位置されるように挿入して、半円部
29のほぼ中央部をスリットの終端部に当接させる。こ
れにより、挿入部27の密着面27aがパネル表面に接
触すると共に、そのパネルの反対側の表面に当接部28
が当接し、挿入部27と当接部28とにより車体パネル
21が挟持されてグロメット20が車体パネル21のス
リット22に装着される。
【0044】または、グロメット20が車室外側になる
ようにワイヤハーネスをスリット22に挿通させた後、
グロメット22の挿入部27をスリット22の終端部2
2a側に当接部28の半円部29のほぼ中央部が位置さ
れるようにスリット22を形成する車体パネル21に当
接すると共に、ワイヤハーネスかワイヤハーネス固着部
23のどちらか一方又はその両方を車室内側に引っ張
る。挿入部27の先端部がスリット22を形成する縁部
(車体パネル21)に押圧されて押圧変形し、スリット
22内に押し込まれて、スリット22を貫通する。スリ
ット22を貫通すると、挿入部27は元の形状に復帰し
て密着面27aがパネル表面に接触すると共に、そのパ
ネル22の反対側の表面に当接部28が当接し、挿入部
27と当接部28とにより車体パネル21が挟持されて
グロメット20が車体パネル21のスリット22に装着
される。
【0045】このようにグロメット20が車体パネル2
1のスリット22に装着されると、当接部28が車体パ
ネル21の表面に接触して押し付けられ密着する。すな
わち、当接部28の半円部29は、薄肉の笠状に形成さ
れているので、車体パネル21が図示するようにほぼク
ランク状に形成されていても、半円部21が車体パネル
21の表面に弾性変形(押圧変形)して密着し、装着部
24の半円部29と車体パネル21との間がシールされ
る。また、装着部24のスカート部30は、薄肉板状に
形成されているので、車体パネル21がほぼクランク状
に形成されていても、スカート部30が容易に可撓して
車体パネル21の表面に押し付けられて密着し、装着部
24のスカート部30と車体パネル21との間がシール
される。
【0046】このように、装着部24が可撓性で薄肉に
形成されているため、装着部24が車体パネル21に接
触するとその車体パネル21に応じて可撓して密着する
ので、車体パネル21の複雑な曲面形状に左右されずに
装着部24と車体パネル21との間をシールすることが
でき、従来に比して防水性を向上することができる。ま
た、貫通部22がスリットのように切欠状に形成されて
いても、装着部24でスリット22等を覆い隠せるの
で、見映えが良好となる。
【0047】また、スリット22にグロメット20を装
着したとき、車室外から目視すると、グロメット20
は、ワイヤハーネス固着部23以外が、当接部28の笠
状の半円部29と、ほぼ台形の平板状のスカート部30
との2点が見えるため、簡単な構造で見映えを良好にす
ることができる。
【0048】
【発明の効果】以上要するに請求項1に記載の発明によ
れば、貫通孔を形成する壁部の形状及び貫通孔の形状に
左右されることなく防水性を確保することができるグロ
メットが得られる。
【0049】請求項2に記載の発明によれば、見映えよ
く防水性を確保することができる。
【0050】請求項3に記載の発明によれば、リップの
一部が延出しているため、貫通部がスリットのように切
欠状であっても、貫通部を覆い隠すことができるので、
見映えを良好にすることができる。
【0051】請求項4に記載の発明によれば、簡単な構
造で見映えを良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1のグロメットの一例を示す斜視図
である。
【図2】本発明の第1のグロメットの一例を示す側面図
である。
【図3】本発明の第1のグロメットを装着した一例を示
す側面図である。
【図4】本発明の第2のグロメットの一例を示す側面図
である。
【図5】本発明の第2のグロメットの一例を示す平面図
である。
【図6】本発明の第2のグロメットの一例を示す斜視図
である。
【図7】本発明の第2のグロメットを装着した一例を示
す斜視図である。
【図8】本発明の第2のグロメットを装着した一例を示
す断面図である。
【図9】従来のグロメットの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 グロメット 2 車体パネル(壁部) 3 貫通孔(貫通部) 4 ワイヤハーネス(長尺部材) 5 装着部 8 係合溝(係合部) 9 挿入部 10 当接部 12 リップ 12a 内周端部(延出基部) 12b 外周端部(延出端部) 20 グロメット 21 車体パネル 22 スリット(貫通部) 24 装着部 27 挿入部 28 当接部 29 半円部 30 スカート部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネス等の長尺部材が挿通され
    る貫通部に係合する装着部を有するグロメットにおい
    て、前記装着部の貫通部と係合する係合部以外の箇所
    に、装着部からその外方に延出すると共に、この延出端
    部が、延出基部より前記係合部側に離間した位置に配置
    されて、装着部を貫通部に係合させたとき、貫通部を形
    成する壁部の表面に接触して密着する可撓性のリップを
    設けたことを特徴とするグロメット。
  2. 【請求項2】 前記装着部が、筒状に形成され、この外
    周面のほぼ中央部に、その周方向に沿って前記貫通部に
    係合する係合溝を設けて、装着部の外周面を貫通部を貫
    通する挿入部と円筒状の当接部とに分割し、前記リップ
    が薄肉の笠状に形成され、このリップの延出基部が前記
    当接部の周面に設けられている請求項1に記載のグロメ
    ット。
  3. 【請求項3】 前記装着部が、貫通部を形成する壁部を
    挟持する挿入部と当接部とを有し、該当接部が前記リッ
    プであり、該リップの一部が設けられた位置から離間す
    る方向に延出している請求項1に記載のグロメット。
  4. 【請求項4】 前記リップが、薄肉の笠状の半円部と、
    薄肉の板状のスカート部とからなる請求項3に記載のグ
    ロメット。
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