JP2003229804A - 基地局装置 - Google Patents

基地局装置

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JP2003229804A
JP2003229804A JP2002025242A JP2002025242A JP2003229804A JP 2003229804 A JP2003229804 A JP 2003229804A JP 2002025242 A JP2002025242 A JP 2002025242A JP 2002025242 A JP2002025242 A JP 2002025242A JP 2003229804 A JP2003229804 A JP 2003229804A
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aich
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JP2002025242A
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English (en)
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Hidetoshi Nishino
秀敏 西野
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PRACHのプリアンブルを含むあらゆ
る種類の上り物理チャネルについて同期検出処理を可能
としながらも、ハードウェアの利用効率の向上、所要ス
ペックに対するハードウェア規模の低減を図ることがで
きる基地局装置を提供する。 【解決手段】 ワイドバンドCDMA方式の移動体通信
システムの基地局装置において、ある任意の受信タイミ
ングの、ある1つの物理チャネルに対する遅延プロファ
イル生成が可能な遅延プロファイル生成部100と、遅
延プロファイル生成部100にて生成される遅延プロフ
ァイルを用いて受信タイミングを特定するパスサーチ部
102とを有する同期部10を複数具備し、あらゆる種
類の上り物理チャネルの同期処理を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、W−CDMA(Wid
e Band-Code Division Multiple Access)方式を採用す
る移動体通信システムに用いて好適な基地局装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】3GPP(3rd Generation Partnership
Project)にて標準化が進められている無線アクセス方式
であるW−CDMA方式では、物理チャネルとしてPR
ACH(Physical Random Access Channel、フィジカル
ランダムアクセスチャネル)及びAICH(Acquisition
Indicator Channel、アクイジションインディケータチ
ャネル)が定義されている。PRACHは、上り方向の
共通チャネルであり、上位レイヤからのデータ送信のた
めに使用される。AICHは、PRACHと対で存在す
る下り方向の共通チャネルであり、PRACHのランダ
ムアクセス制御に使用される。PRACHは、プリアン
ブル部分とメッセージ部分とに分けることができる。
【0003】図3に、PRACHとAICHの関係を示
す。PRACHのプリアンブル部分は4096チップの
バースト信号であり、AICHは4096チップのバー
スト信号である。
【0004】ところで、どのような伝搬遅延で基地局に
到達するか不明であるため、基地局ではセル半径に応じ
た大きな遅延信号の対応が不可欠である。この場合、大
きな遅延時間を有する信号の受信方法としては、例えば
特開2000−312168号公報で開示された方法が
ある。この方法は、RACH(Random Access Channel)
受信用に複数(本公報の実施の形態では5つ)のマッチ
トフィルタを使用し、大きな伝搬遅延に対応しようとい
うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、移動体
通信システムにおける基地局装置では、複数種類の物理
チャネルの受信と大きな遅延信号の受信が可能な機能を
必要とするが、従来の技術では、大きな遅延信号を受信
するための対応を最優先させた考えに基づく回路構成で
あるため、基地局の状況により、信号の大きな遅延を考
慮しなくても良い場合(即ちセル半径が小さい場合)
に、不要なハードウェアを実装することになる。すなわ
ち、ハードウェア利用効率の低下、所要スペックに対す
るハードウェア規模の増加といった問題がある。
【0006】また、RACH受信専用のハードウェアで
あるため、セクタ数やキャリア数といった装置の構成
(所要RACH受信機数)に合わせて実装すべきRAC
H受信機の数を調整しなければならないといった問題も
ある。
【0007】本発明は係る点に鑑みてなされたものであ
り、フィジカルランダムアクセスチャネルのプリアンブ
ルを含むあらゆる種類の上り物理チャネルについて同期
検出処理を可能としながらも、ハードウェアの利用効率
の向上並びに所要スペックに対するハードウェア規模の
低減を図ることができる基地局装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の基
地局装置は、ワイドバンドCDMA方式の移動体通信シ
ステムの基地局装置であって、ある任意の受信タイミン
グの、ある1つの物理チャネルに対する遅延プロファイ
ルを生成する遅延プロファイル生成手段と、前記遅延プ
ロファイル生成手段にて生成される遅延プロファイルを
用いて受信タイミングを特定するパスサーチ手段と、を
有する同期部を複数具備する構成を採る。
【0009】本発明の構成によれば、遅延プロファイル
生成タイミングの異なる複数の同期部を具備する1種の
ハードウェア構成で、フィジカルランダムアクセスチャ
ネル(PRACH)のプリアンブルを含むあらゆる種類
の上り物理チャネルを受信することができる。これによ
り、ハードウェアの利用効率の向上並びに所要スペック
に対するハードウェア規模の低減を図ることができる基
地局装置を提供することが可能となる。
【0010】ワイドバンドCDMA方式の無線通信装置
では、マッチトフィルタ、逆拡散符号生成部及び遅延プ
ロファイル平均化部を有する1つの遅延プロファイル生
成手段と、1つのパスサーチ手段とを組み合わせた同期
部によって、1つの物理チャネルを受信する方法が一般
的である。本発明は、1つの同期部において、PRAC
Hプリアンブル及びPRACHメッセージの受信も可能
となるようなハードウェア構成を考えた。
【0011】遅延プロファイル生成手段における遅延プ
ロファイル生成幅を一般的な256chipとする。P
RACHのメッセージ部分の受信(同期)に関しては、
個別チャネルの受信と同様に受信すべきタイミング(特
開2000−312168号公報)と同様の考えで、プ
リアンブルの受信タイミングからメッセージの受信タイ
ミングをある程度特定する)において、生成した逆拡散
符号で受信信号を逆拡散することによって遅延プロファ
イルを生成することができる。この場合、遅延プロファ
イルの生成方法は、周知の様々な方法(サンプル単位、
平均化方法)が採用可能である。
【0012】PRACHのプリアンブル部分の受信にお
いて、セル半径が小さく幅広い遅延プロファイルを生成
不要(例えば256chip以下で十分)な場合は、上
記遅延プロファイル生成手段とパスサーチ手段(実際の
動作はパス検出(有効パスの有無判定))を1つ使用し
て受信することが可能である。
【0013】一方、セル半径が大きく幅広い遅延プロフ
ァイルを生成しなければならない場合には、セル半径
(遅延プロファイル生成幅)に応じた複数の同期部を使
用する。例えば2つの同期部を使用する場合を例にとっ
て説明する。1つ目の同期部の遅延プロファイル生成位
置を最も早いタイミング(0chip)から256ch
ipとする。また、2つ目の同期部の遅延プロファイル
生成位置を256chipから512chipとする。
それぞれのパスサーチ手段はそれぞれの遅延プロファイ
ル生成手段が生成した遅延プロファイルを元にパス検出
処理を行う。こうすることで、大きなセル半径(幅広い
遅延プロファイル生成)へ、ハードウェア構成を変更す
ることなく対応することができる。
【0014】請求項2に係る発明の基地局装置は、請求
項1に係る発明の基地局装置において、前記パスサーチ
手段は、前記遅延プロファイル生成手段で生成された遅
延プロファイルの中の指定された範囲から最大相関値を
検索し、検索した最大相関値とその前後の相関値を用い
てパス検出処理を行う構成を採る。
【0015】本発明の構成によれば、複数の同期部を使
用した大きなセル半径への対応において、ハードウェア
規模を増加させることなく、プリアンブル検出機能を向
上させることができる。
【0016】複数の同期部を使用した大きなセル半径へ
の対応において受信性能向上を考える。1つ目の遅延プ
ロファイル生成手段が生成する遅延プロファイルと2つ
目の遅延プロファイル生成手段が生成する遅延プロファ
イルは連続しており、重複したり間があいたりすること
はない。パスサーチ手段におけるパス検出方法は、遅延
プロファイル中のピーク相関値のみを用いるのではな
く、その前後の相関値も併せて用いる方法が一般的であ
る。
【0017】それぞれの遅延プロファイル生成手段が生
成した遅延プロファイルの境界付近にピークが現れた場
合、前後の相関値がない(生成していない)場合があり
得る。そのような場合、必要な遅延プロファイルが不足
しているため受信性能の劣化が考えられる。それを回避
する手段として、パスサーチ手段同士で遅延プロファイ
ルデータの受け渡しを行うといったことが考えられる
が、その実現にはハードウェア規模の増加とパスサーチ
手段の制御の複雑化といった問題がある。
【0018】そこで、複数の遅延プロファイル生成手段
が生成する遅延プロファイルを重複させることを考え
る。例えば、2つの同期部を使用する場合を例にとって
説明する。パス検出に使用する相関値は、例としてピー
ク相関値とその前後32chipの相関値とする。
【0019】1つ目の遅延プロファイル生成手段は、0
chipから256chipまでの遅延プロファイルを
生成する。2つ目の遅延プロファイル生成手段は、19
2chipから448chipまでの遅延プロファイル
を生成する。また、1つ目のパスサーチ手段は、1つ目
の遅延プロファイル生成手段が生成した遅延プロファイ
ルのうち、0chipから224chipの遅延プロフ
ァイルの中から最大相関値(ピーク)を検索する。そし
て、その前後32chipの相関値を用いてパス検出処
理を行う。ピーク位置が32chip以下の場合、0c
hipから64chipの相関値を用いる。
【0020】2つ目のパスサーチ手段は、2つ目の遅延
プロファイル生成手段が生成した遅延プロファイルのう
ち、224chipから448chipの遅延プロファ
イルの中から最大相関値(ピーク)を検索する。そし
て、その前後32chipの相関値を用いてパス検出処
理を行う。ピーク位置が416chip以上の場合、3
84chipから448chipの相関値を用いる。こ
うすることで、大きなセル(幅広い遅延プロファイル生
成)への対応において、ハードウェア規模を増加するこ
となく、プリアンブル検出性能を向上することができ
る。
【0021】請求項3に係る発明の基地局装置は、請求
項1又は請求項2に係る発明の基地局装置において、前
記複数の同期部夫々で検出されたプリアンブル検出信号
に従ってアクイジションインディケータチャネルを送信
するとともに、前記複数の同期部夫々から同一タイミン
グで同一シグネチャの検出通知を受けると、該当シグネ
チャのアクイジションインディケータチャネルを1つの
み送信するAICH送信手段とを具備する構成を採る。
【0022】基地局装置がPRACHプリアンブルを受
信(検出)すると、その応答としてAICHを送信す
る。AICH送信手段はPRACHプリアンブル受信用
の各パスサーチ手段と個別に接続され、プリアンブル検
出信号を元に、対応したシグネチャのAIチャネルを送
信する。プリアンブル検出信号は、受信(検出)したプ
リアンブルのシグネチャ番号を指し示すものである。し
かしながら、AICH送信手段が、単純にプリアンブル
受信用のパスサーチ手段からのプリアンブル検出信号に
従ってAICHを送信すると、複数のパスサーチ手段が
同一シグネチャの検出信号を同時に(同一アクセススロ
ットで)各AICH送信手段へ送信した場合、基地局装
置としては同一のAICHを複数送信してしまうことに
なる。言い換えると、複数倍の送信電力で1つのAIC
Hを送信してしまうことになる。
【0023】本発明の構成によれば、AICH送信手段
は、複数のパスサーチ手段からプリアンブル検出信号を
受信し、受信したプリアンブル検出信号を元に対応した
シグネチャのAICHを送信する。このとき、複数のパ
スサーチ手段から同一シグネチャの検出信号を同時に受
信した場合は、該当シグネチャのAICHを1つのみ送
信する。こうすることで、複数の同期部でプリアンブル
を受信する際にハードウェア規模を増加することなくA
ICHを正常に送信することができる。
【0024】請求項4に係る発明の基地局装置は、請求
項3に係る発明の基地局装置において、前記AICH送
信手段は、フィジカルランダムアクセスチャネルのメッ
セージ部分の同時受信可能数を元に前記同期部からのプ
リアンブル検出信号を受けて、フィジカルランダムアク
セスチャネルのプリアンブル部分に対応したメッセージ
部分を受信すべきタイミングにおける当該メッセージ部
分を受信する無線通信装置の使用状況を推察し、当該無
線通信装置に空きがあって受信可能であればAICH_
ACKを送信し、空きがなくて受信不可能であればAI
CH_NACKを送信する構成を採る。
【0025】基地局は予め定めた数までのPRACH
(フィジカルランダムアクセスチャネル)メッセージ部
分を同時受信可能といった運用を一般的に行う。PRA
CHはランダムアクセスチャネルであるため、複数の無
線通信装置(移動機)が送信してくるタイミングが一致
することも考えられる。そういった場合、受信可能なメ
ッセージ数に限りがあるため、メッセージ送信許可/不
許可の制御を基地局装置が行う。その制御用にAICH
にはACK及びNACKがある。NACKの送信シンボ
ルはACKの送信シンボルを反転したものである。AC
KはPRACHメッセージを受信可能(メッセージ受信
機に空きあり)であることを移動機に通知するものであ
り、NACKはPRACHメッセージが受信不可(メッ
セージ受信機に空きなし)であることを移動機に通知す
るものである。
【0026】各同期部毎に個別にAICH送信手段を設
けた場合、ACK/NACK制御を行うためには、AI
CH送信部間でプリアンブル検出信号を授受しなければ
ならない。また、一般的にプリアンブル検出からAIC
H送信までに時間的余裕があまりないため、上記授受及
び授受結果に従った制御を高速に行わなければならな
い。
【0027】本発明の構成によれば、AICH送信手段
は、複数のパスサーチ手段からプリアンブル検出信号を
受信し、そのプリアンブル検出信号とメッセージ受信機
の使用状況(過去のAICH ACK送信状況)を元
に、プリアンブル検出信号に対応したシグネチャのAI
CH_ACKあるいはAICH_NACKを送信する。
【0028】こうすることで、複数の同期部でプリアン
ブルを受信する際、ハードウェア規模の増加、高速制御
を要することなくAICH_ACK、AICH_NAC
K送信を実現することができる。
【0029】請求項5に係る発明のフィジカルランダム
アクセスチャネルのプリアンブル受信方法は、セル半径
が小さくて幅広い遅延プロファイルを生成する必要がな
い場合には、1つの遅延プロファイル生成タイミングで
遅延プロファイルを生成し、生成した遅延プロファイル
を元にパス検出を行い、セル半径が大きくて幅広い遅延
プロファイルを生成する必要がある場合には、当該セル
半径に応じた複数の遅延プロファイルを、夫々異なる遅
延プロファイル生成タイミングで生成し、生成した各遅
延プロファイルにおいてパス検出を行う。
【0030】本発明の方法によれば、フィジカルランダ
ムアクセスチャネルのプリアンブルを含むあらゆる種類
の上り物理チャネルを受信することができ、ハードウェ
アの利用効率の向上並びに所要スペックに対するハード
ウェア規模の低減を図ることができる基地局装置を提供
することが可能となる。
【0031】請求項6に係る発明のアクイジションイン
ディケータチャネル送信方法は、異なる遅延プロファイ
ル生成タイミングで生成された複数の遅延プリファイル
夫々に対してパス検出を行う複数のパスサーチ処理から
のプリアンブル検出信号を受信し、前記複数のパスサー
チ処理から同一シグネチャの検出信号を同時に受信した
場合に、当該シグネチャのアクイジションインディケー
タチャネルを1つのみ送信する。
【0032】本発明の方法によれば複数の同期部でプリ
アンブルを受信する際にハードウェア規模を増加するこ
となくAICHを正常に送信することができる。
【0033】請求項7に係る発明の移動体通信システム
は、請求項1から請求項4のいずれかに係る発明の基地
局装置を具備する構成を採る。
【0034】本発明の構成によれば、PRACHのプリ
アンブル部分を含むあらゆる種類の上り物理チャネルに
ついて同期検出処理を可能としながらも、ハードウェア
の利用効率の向上並びに所要スペックに対するハードウ
ェア規模の低減を図ることができる基地局装置を具備す
る移動体通信システムを提供することが可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、遅延プロファイ
ル生成タイミングの異なる複数の同期部を具備して、P
RACHのプリアンブル部分を含むあらゆる種類の上り
物理チャネルについて同期検出処理が可能とすることで
ある。
【0036】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。本発明では、1つの遅延プ
ロファイル生成部、1つのパスサーチ部及び1つのAI
CH送信部を1組とする同期部を複数具備して、対応す
べきセルの大きさに応じた複数の同期部を使用しPRA
CHのプリアンブル部分の受信及びAICH送信を行う
が、ここでは2つの同期部を使用し、PRACHのプリ
アンブル部分の受信及びAICH送信する場合について
説明する。
【0037】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る基地局装置の主要部の構成を示すブロック
図である。この図において、本実施の形態の基地局装置
は、遅延プロファイル生成部100とパスサーチ部10
2とからなる同期部10と、遅延プロファイル生成部1
01とパスサーチ部103とからなる同期部11と、各
同期部10、11に対応するAICH送信部104及び
105とを備えて構成される。遅延プロファイル生成部
100は、マッチトフィルタ106と、逆拡散符号生成
部107と、遅延プロファイル平均化部108とを備え
て構成される。遅延プロファイル生成部101も同様
に、マッチトフィルタ109と、逆拡散符号生成部11
0と、遅延プロファイル平均化部111とを備えて構成
される。
【0038】遅延プロファイル生成部100は、図示せ
ぬ制御部からの受信指示と受信パラメータに従って受信
ベースバンド信号から遅延プロファイルを生成し、パス
サーチ部102へ出力する。
【0039】逆拡散符号生成部107は、受信パラメー
タに従って逆拡散符号を生成してマッチトフィルタ10
6に入力する。マッチトフィルタ106は、逆拡散符号
生成部107で生成された逆拡散符号を使用して受信ベ
ースバンド信号を逆拡散して遅延プロファイルを生成す
る。この場合、遅延プロファイル生成タイミング(区
間)は、受信タイミングが最も早いタイミング(伝搬遅
延が0のタイミング)から、それより256チップ遅い
タイミングまでの256チップ区間(0チップから25
6チップ)である。生成した遅延プロファイルは遅延プ
ロファイル平均化部108に入力される。遅延プロファ
イル平均化部108は、マッチトフィルタ106からの
遅延プロファイルを平均化し、その結果をパスサーチ部
102に向けて出力する。
【0040】パスサーチ部102は、図示せぬ制御部
(逆拡散符号番号、受信タイミング、および受信すべき
シグネチャを指定する制御部)からの受信指示と受信パ
ラメータに従い、遅延プロファイル平均化部108から
の遅延プロファイルを受けてパス検出処理を行う。パス
検出処理のアルゴリズムについては特に本実施の形態で
は特定しないが、パス検出処理に使用する相関値を一例
として最大相関値(ピーク)とその前後32チップの相
関値とする。
【0041】ピーク位置をαチップとすると、0≦α≦
32のときは、0チップから64チップまでの区間の相
関値を使用し、パス検出処理を行う。また、32<α<
224のときは、(α−32)チップから(α+32)
チップまでの区間の相関値を使用し、パス検出処理を行
う。また、224≦α≦256のときは192チップか
ら256チップまでの区間の相関値を使用し、パス検出
処理を行う。パス検出処理はパラメータで有効となって
いるシグネチャ番号の全てについて行う。検出したシグ
ネチャ番号をプリアンブル検出信号としてAICH送信
部104に向けて出力する。AICH送信部104は、
パスサーチ部102からのプリアンブル検出信号に従
い、対応するシグネチャのAICHを送信する。
【0042】遅延プロファイル生成部101、パスサー
チ部103及びAICH送信部105の動作は、上記遅
延プロファイル生成部100、パスサーチ部102及び
AICH送信部104の動作と1つの差分を除いて同一
である。
【0043】この唯一の差分は、マッチトフィルタ10
9における遅延プロファイル生成タイミング(区間)で
ある。マッチトフィルタ109における遅延プロファイ
ル生成タイミング(区間)は、受信タイミングが最も早
いタイミングより256チップ遅いタイミングからそれ
より256チップ遅いタイミングまでの256チップ区
間(256チップから512チップ)である。つまり、
パスサーチ部102では0チップから256チップの区
間(伝搬遅延)についてプリアンブル検出処理を行い、
パスサーチ部103では256チップから512チップ
の区間(伝搬遅延)についてプリアンブル検出処理を行
う。
【0044】以上のように、本実施の形態によれば、遅
延プロファイル生成タイミング(区間)の異なる2つの
遅延プロファイル生成部100及び101を具備するの
で、PRACHのプリアンブルを含むあらゆる種類の上
り物理チャネルについて同期検出処理が可能となり、個
別チャネル、PRACHのメッセージ受信が可能なハー
ドウェアと同一ハードウェアで大きなセルにおけるPR
ACHのプリアンブル受信を実現することができる。
【0045】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
係る基地局装置では、図1に示した構成において、実施
の形態1に示す動作からマッチトフィルタ109におけ
る遅延プロファイル生成タイミング(区間)及びパスサ
ーチ部102、103におけるパス検出処理を一部以下
のように変更している。
【0046】すなわち、マッチトフィルタ109におけ
る遅延プロファイル生成タイミング(区間)は、192
チップから448チップまでの256チップ区間であ
る。パスサーチ部102は、遅延プロファイル平均化部
108からの256チップ区間の遅延プロファイルのう
ち0チップから224チップの区間における最大相関値
(ピーク)を検索し、その前後32チップの相関値を用
いてパス検出処理を行う。ただし、ピーク位置が32チ
ップ以下の場合は0チップから64チップの区間の相関
値を用いる。
【0047】パスサーチ部103は、遅延プロファイル
平均化部111からの256チップ区間の遅延プロファ
イルのうち、224チップから448チップの区間にお
ける最大相関値(ピーク)を検索し、その前後32チッ
プの相関値を用いてパス検出処理を行う。ただし、ピー
ク位置が416チップ以上の場合は384チップから4
48チップの区間の相関値を用いる。
【0048】以上のように、本実施の形態によれば、大
きなセルにおけるプリアンブル受信において、パスサー
チ部102、103におけるパス検出処理において、必
ずピーク位置とその前後の必要な相関値を使用すること
ができるので、ハードウェア規模を増加することなくプ
リアンブル検出性能を向上させることができる。
【0049】(実施の形態3)図2は、本発明の実施の
形態3に係る基地局装置の主要部の構成を示すブロック
図である。この図に示す構成は、図1におけるAICH
送信部104、105に代えてAICH送信部200を
備えている。AICH送信部200は、複数のパスサー
チ部と接続されるが、ここでは図の簡略化のため、2つ
のパスサーチ部と接続された構成を示している。
【0050】遅延プロファイル生成部100及び10
1、パスサーチ部102及び103の動作は実施の形態
2における動作と同一である。AICH送信部200
は、パスサーチ部102及び103からのプリアンブル
検出信号を受信する。受信したプリアンブル検出信号に
従ってAICHを送信するが、同一タイミング(同一ア
クセススロット)において、パスサーチ部102、10
3から同一シグネチャのプリアンブル検出信号を受信し
た場合、該当シグネチャのAICHを1つのみ送信す
る。
【0051】以上のように、本実施の形態によれば、大
きなセルにおけるAICH送信において、複数のパスサ
ーチ部からのプリアンブル検出信号を1つのAICH送
信部で受信できるので、ハードウェア規模を増加するこ
となくAICH送信を実現することができる。
【0052】(実施の形態4)本発明の実施の形態4に
係る基地局装置では、図2に示した構成において、実施
の形態3に示す動作にAICH送信部200における以
下のような処理を追加する。
【0053】AICH送信部200は、PRACHメッ
セージの同時受信可能数(PRACH同時復号数)を図
示せぬ制御部から指定される。パスサーチ部102及び
103からプリアンブル検出信号を受信すると、PRA
CH同時復号数を元にそのプリアンブルに対応したPR
ACHメッセージを受信すべきタイミングにおける図示
せぬメッセージ用受信機(例えば移動機)の使用状況を
推察する。その結果、メッセージ用受信機に空きがある
と判断した場合、AICH_ACKを送信し、空きがな
いと判断した場合、AICH_NACKを送信する。ま
た、同一タイミング(同一アクセススロット)におい
て、複数シグネチャのプリアンブル検出信号を受信した
場合、順に上記推察を行い、それぞれのシグネチャにつ
いて、ACK/NACKの制御を行う。
【0054】以上のように、本実施の形態によれば、大
きなセルにおけるAICH送信において、AICH送信
部が、複数のパスサーチ部からのプリアンブル検出信号
を受信でき、PRACH同時復号数パラメータを元にA
ICHのACK/NACK制御が可能なため、ハードウ
ェア規模の増加、及び高速なACK/NACK制御処理
を要することなく、AICHのACK/NACK制御を
実現することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィジカルランダムアクセスチャネルのプリアンブルを
含むあらゆる種類の上り物理チャネルについて同期検出
処理を可能としながらも、ハードウェアの利用効率の向
上並びに所要スペックに対するハードウェア規模の低減
を図ることができる基地局装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る基地局装置の主要
部の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態3に係る基地局装置の主要
部の構成を示すブロック図
【図3】3GPPにおける標準化で規定されているPR
ACHとAICHのタイミング図
【符号の説明】
10、11 同期部 100、101 遅延プロファイル生成部 102、103 パスサーチ部 104、105、200 AICH送信部 106、109 マッチトフィルタ 107、110 逆拡散符号生成部 108、111 遅延プロファイル平均化部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイドバンドCDMA方式の移動体通信
    システムの基地局装置であって、ある任意の受信タイミ
    ングの、ある1つの物理チャネルに対する遅延プロファ
    イルを生成する遅延プロファイル生成手段と、前記遅延
    プロファイル生成手段にて生成される遅延プロファイル
    を用いて受信タイミングを特定するパスサーチ手段と、
    を有する同期部を複数具備することを特徴とする基地局
    装置。
  2. 【請求項2】 前記パスサーチ手段は、前記遅延プロフ
    ァイル生成手段で生成された遅延プロファイルの中の指
    定された範囲から最大相関値を検索し、検索した最大相
    関値とその前後の相関値を用いてパス検出処理を行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の同期部夫々で検出されたプリ
    アンブル検出信号に従ってアクイジションインディケー
    タチャネルを送信するとともに、前記複数の同期部夫々
    から同一タイミングで同一シグネチャの検出通知を受け
    ると、該当シグネチャのアクイジションインディケータ
    チャネルを1つのみ送信するAICH送信手段とを具備
    することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の基地
    局装置。
  4. 【請求項4】 前記AICH送信手段は、フィジカルラ
    ンダムアクセスチャネルのメッセージ部分の同時受信可
    能数を元に前記同期部からのプリアンブル検出信号を受
    けて、フィジカルランダムアクセスチャネルのプリアン
    ブル部分に対応したメッセージ部分を受信すべきタイミ
    ングにおける当該メッセージ部分を受信する無線通信装
    置の使用状況を推察し、当該無線通信装置に空きがあっ
    て受信可能であればAICH_ACKを送信し、空きが
    なくて受信不可能であればAICH_NACKを送信す
    ることを特徴とする請求項3記載の基地局装置。
  5. 【請求項5】 セル半径が小さくて幅広い遅延プロファ
    イルを生成する必要がない場合には、1つの遅延プロフ
    ァイル生成タイミングで遅延プロファイルを生成し、生
    成した遅延プロファイルを元にパス検出を行い、セル半
    径が大きくて幅広い遅延プロファイルを生成する必要が
    ある場合には、当該セル半径に応じた複数の遅延プロフ
    ァイルを、夫々異なる遅延プロファイル生成タイミング
    で生成し、生成した各遅延プロファイルにおいてパス検
    出を行うことを特徴とするフィジカルランダムアクセス
    チャネルのプリアンブル受信方法。
  6. 【請求項6】 異なる遅延プロファイル生成タイミング
    で生成された複数の遅延プロファイル夫々に対してパス
    検出を行う複数のパスサーチ処理からのプリアンブル検
    出信号を受信し、前記複数のパスサーチ処理から同一シ
    グネチャの検出信号を同時に受信した場合に、当該シグ
    ネチャのアクイジションインディケータチャネルを1つ
    のみ送信することを特徴とするアクイジションインディ
    ケータチャネル送信方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の基地局装置を具備することを特徴とする移動体通信シ
    ステム。
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