JP2003229674A - 多層プリント配線板用接着フィルム - Google Patents

多層プリント配線板用接着フィルム

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JP2003229674A
JP2003229674A JP2002025593A JP2002025593A JP2003229674A JP 2003229674 A JP2003229674 A JP 2003229674A JP 2002025593 A JP2002025593 A JP 2002025593A JP 2002025593 A JP2002025593 A JP 2002025593A JP 2003229674 A JP2003229674 A JP 2003229674A
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resin
wiring board
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adhesive film
printed wiring
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JP2002025593A
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Masashi Tanaka
正史 田中
Yoshitoshi Kumakura
俊寿 熊倉
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Resonac Corp
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ビルドアップ多層配線板の製造において、現在
必須となっているレーザ穴あけ機のデスミア工程をなく
す。 【解決手段】ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂
及びメラミン樹脂と、多官能アクリレート、電気絶縁性
フィラーを必須成分とし、樹脂の総固形分100部に対
して、30〜200部の電気絶縁性フィラーを配合する
ことを特徴とする多層プリント配線板用接着フィルムを
用いれば、レーザ穴あけでスミアが発生しないため、デ
スミア工程が不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層プリント配線
板用接着フィルム、及び銅箔付接着フィルム、さらに、
多層配線板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、ビルドアップ工法による多層プリ
ント配線板の製造において、レーザ穴あけによりIVH
を形成することが広く一般に行われている。レーザ穴あ
けでは、通常、IVH底部に樹脂がスミアとして残る。
スミアがあると層間接続時の接続面積が減少し、あるい
は、めっきの密着性が悪くなり、はんだ付け等の加熱や
使用中の温度変化によって、断線を引き起こすことがあ
る。また、IVH底部がスミアによって塞がれている
と、完全な導通不良となる。穴あけ条件を調整し、ある
程度スミアの発生を少なくすることはできるが、殆どの
場合、薄い膜となって残っている。そのため、穴あけ後
にはスミアを除去するデスミア工程が必須となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ビルドアップ用途とし
て用いられる材料の中には、穴あけで発生するスミアが
デスミアされづらいものがある。これまでは、デスミア
処理を何度か繰り返す等、工程を増やすことにより対処
されている。しかし、このデスミア処理では、過マンガ
ン酸等の薬液の染み込みによる基板そのものの絶縁性劣
化の危険があり、工程的な負荷も大きい。基板へのデス
ミア処理の工程を増やさず、さらには処理そのものをし
なくてもよくなれば、ビルドアップ多層プリント配線板
製造工程上の負荷は大きく低減する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリビニルブ
チラール樹脂、エポキシ樹脂及びメラミン樹脂と、電気
絶縁性フィラーを必須成分とし、樹脂の総固形分100
部に対して、30〜200部の電気絶縁性フィラーを配
合することを特徴とする多層プリント配線板用接着フィ
ルムであり、この接着フィルムを材料として用いること
でレーザ穴あけ後のデスミア工程が不要となる。
【0005】アルキルエーテルの種類としては、特に限
定するものではなく、メチルエーテル、n−ブチルエー
テル、イソブチルエーテル、オクチルエーテル、ノニル
エーテル等を挙げることができ、これらのアルキルエー
テルは単独または2種類以上混合して用いることができ
る。
【0006】上記の材料の配合量としては、特に規定す
るものではないが、積層板の特性を維持するためには、
ポリビニルブチラール100重量部に対して、エポキシ
樹脂が20〜200重量部、及びメラミン樹脂が20〜
200重量部が好ましい。エポキシ樹脂またはメラミン
樹脂が20重量部以下では、はんだ耐熱性に劣り、20
0重量部以上では耐トラッキング性が低下する。また、
エポキシ樹脂またはメラミン樹脂の硬化剤を必要に応じ
て使用することも可能である。硬化剤の種類あるいは量
に関しては特に規定するのではなく、エポキシ樹脂の硬
化剤としては、4,4’−ジアミノジフェニルメタン等
のアミン系硬化剤、2−エチル−4−メチルイミダゾー
ル等のイミダゾール系硬化剤、BF3 モノエチルアミン
錯体のようなルイス酸硬化剤を挙げることができ、メラ
ミン樹脂の硬化剤としては、パラトルエンスルホン酸、
アジピン酸、無水マレイン酸等の賛成硬化剤、酸無水物
系硬化剤を挙げることができる。
【0007】電気絶縁性フィラーの添加量は、樹脂の総
固形分100部に対して、30〜200部以上であると
フィルム形状を保つのが困難である。
【0008】電気絶縁性フィラーは、熱伝導度の低いも
のが好ましく、シリカまたはマイカ等SiO含有物
がさらに好ましい。
【0009】電気絶縁性フィラーは、樹脂の総固形分1
00部に対して、30〜70部と大量に添加するため、
分散性をよくするため、さらにフィラーと樹脂の挙動わ
一体化するため、またプリント配線板の剛性及び耐熱性
をさらに高めるために、カップリング剤で表面処理した
フィラーを使用することが好ましい。カップリング剤で
表面処理したフィラーは、樹脂との濡れ性、結合性が優
れ、剛性及び耐熱性を向上させることができる。さら
に、樹脂とフィラーが一体となり動くため、回路充填性
に優れ、表面平滑性も向上させることができる。フィラ
ーは、予め表面処理をしたものを使用して構わないし、
樹脂との配合中に表面処理しても構わない。このとき使
用するカップリング剤は、シリコン系、チタン系、アル
ミニウム系、ジルコニウム系、ジルコアルミニウム系、
クロム系、ボロン系、リン系、アミノ酸系等の公知のも
のを使用できる。
【0010】フィラーの平均粒子径は、予め目的とする
大きさのものを用いてもよいし、調節したものを用いて
も酔い。その場合には、破砕等の一般的な方法(例えば
ボールミルやビーズミル、ナノメーカーやナノマイザー
等の剪断力がかかる一般的な装置を用いる)を取ること
ができる。
【0011】本発明の接着剤は、上記配合材料に必要に
応じて有機溶剤を加え、混合することにより得られる。
有機溶剤としては、上記材料を溶解するものであれば特
に規定するものではないが、メタノール、エタノール、
イソプロピルアルコール、n−ブタノール、アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、トルエン、キ
シレン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、N−メチルピロリドン、メチルセロソルブ、セロソ
ルブアセテート等が具体的に挙げられる。以上のように
製造した接着剤を銅箔上に塗布して接着剤付き銅箔とす
る。塗布方法については特に限定するものではない。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0013】実施例1〜2 ポリビニルブチラール(電気化学工業株式会社製500
0A)100重量部、エポキシ樹脂(ジャパンエポキシ
レジン株式会社製180S65)30重量部、メラミン
樹脂(メラミン骨格1個あたりのメチロール基の平均が
1.3個、アルキルエーテル基の平均が2.0個、数平
均分子量が1200)70重量部を配合し、樹脂Aを得
た。
【0014】樹脂Aの総固形分100部に対して、シラ
ンカップリング剤で表面処理したシリカ(土屋カオリン
工業株式会社製クリスタライト5X)60部を配合し、
均一に分散するまで攪拌し、ワニス#1を得た。
【0015】樹脂Aの総固形分100部に対して、シラ
ンカップリング剤で表面処理したマイカ(土屋カオリン
工業株式会社製クリスタライト5X)150部を配合
し、均一に分散するまで攪拌し、ワニス#2を得た。
【0016】比較例1〜4 樹脂Aをそのままワニス#3として用いた。樹脂Aの総
固形分100部に対して、シランカップリング剤で表面
処理したホウ酸アルミニウム60部を配合し、均一に分
散するまで攪拌し、ワニス#4を得た。樹脂Aの総固形
分100部に対して、シランカップリング剤で表面処理
した水酸化アルミニウム60部を配合し、均一に分散す
るまで攪拌し、ワニス#5を得た。樹脂Aの総固形分1
00部に対して、シランカップリング剤で表面処理した
アルミナ60部を配合し、均一に分散するまで攪拌し、
ワニス#6を得た。
【0017】比較例5〜6 フォトビアフィルムBF−8000(日立化成工業株式
会社製)のワニスをワニス#7として用いた。アディテ
ィブ用フィルムHA−22(日立化成工業株式会社製)
のワニスをワニス#8として用いた。卓上コータによ
り、18μm厚の電解銅箔粗化面に、各ワニスを塗布し
た。その後120℃5分、乾燥した。樹脂厚みは乾燥後
で20〜25μmに調整。得られた各銅箔付き接着フィ
ルムを内層処理(酸化還元処理)した基板(FR−4)
に重ね、ステンレス鏡板に挟んで、185℃、3MP
a、60分間、加熱加圧成形した後、銅箔を全面エッチ
ングにより取り除き、積層体を得た。
【0018】得られた各積層体の接着フィルム樹脂部に
8mmsec、2000Hz、φ100μmの設定で
1、2、3ショットのレーザ穴を加工した。レーザ穴あ
け後、ソフトエッチを行い、光学顕微鏡により、穴底部
を観察した。スミアのない部分は、ソフトエッチによ
り、酸化還元処理部が溶出するため、黒色から銅色に変
化する。この変色の有無でスミアの有無を評価できる。
この評価結果を表1に示す。(○:100%銅色はスミ
ア無し)
【0019】
【表1】接着剤配合とスミア 評価基準:目視により、穴底の銅色部分の割合を判定 ○:100%、△:60%、×:30%、××:0% *SiO2 含有率(%) 熱伝導度(cal/cm・sec・℃) シリカ:5×10−3 マイカ:1×10−3 アルミナ:86×10−3
【0020】
【発明の効果】本発明にしたがって製造した多層プリン
ト配線板用接着フィルムを材料とした用いることでレー
ザ穴あけ後デスミア工程が不要となるため、多層プリン
ト配線板の低コスト化に多大の貢献をする。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂
    及びメラミン樹脂と、多官能アクリレート、電気絶縁性
    フィラーを必須成分とし、樹脂の総固形分100部に対
    して、30〜200部の電気絶縁性フィラーを配合する
    ことを特徴とする多層プリント配線板用接着フィルム。
  2. 【請求項2】電気絶縁性フィラーがシリカまたはマイカ
    等SiO含有物であることを特徴とする請求項1に
    記載の多層プリント配線板用接着フィルム。
  3. 【請求項3】電気絶縁性フィラーが、表面処理されたフ
    ィラーであることを特徴とする請求項1に記載の多層プ
    リント配線板用接着フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20150059607A (ko) * 2013-11-22 2015-06-01 아지노모토 가부시키가이샤 수지 조성물

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150059607A (ko) * 2013-11-22 2015-06-01 아지노모토 가부시키가이샤 수지 조성물
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