JP2003229577A - 半導体装置の製造方法。 - Google Patents

半導体装置の製造方法。

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JP2003229577A JP2002028978A JP2002028978A JP2003229577A JP 2003229577 A JP2003229577 A JP 2003229577A JP 2002028978 A JP2002028978 A JP 2002028978A JP 2002028978 A JP2002028978 A JP 2002028978A JP 2003229577 A JP2003229577 A JP 2003229577A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレンチ素子分離構造を有する半導体装置の
寄生トランジスタを抑制する。 【解決手段】 半導体層(SOI)13の表面に熱酸化
膜21、窒化膜22を順に堆積し、ホトレジスト23を
設け(a)、窒化膜22と熱酸化膜21をパターニング
し、これを素子分離領域形成用マスクとして半導体層1
3のエッチングを行いトレンチを形成し(b)、半導体
層13Aの露出した表面に熱酸化膜16を形成し
(c)、窒化膜22の縁部を除去し(d)、半導体層1
3Aの縁部13aにイオン注入により不純物を導入し
(e)、トレンチに酸化膜17を充填し、表面を平坦に
研磨してから素子分離領域形成用マスクを除去し
(f)、半導体層13Aに熱酸化膜14を形成した後、
ゲート電極15を形成する。素子作製領域の縁部13a
のみに高濃度の不純物を導入できるので、寄生トランジ
スタを抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレンチ素子分離
構造を有する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来トレンチ素子分離構造を有する半導
体装置の製造方法の一例である、SOI型半導体装置の
製造方法について図5を用いて説明する。
【0003】まず、シリコン基板101、絶縁層(BO
X)102及び半導体層(SOI)103がこの順に積
層された構造を有するSOI基板の半導体層103上に
シリコン酸化膜104、シリコン窒化膜(SiN層)1
05を堆積する。そしてフォトレジスト106を塗布
し、フォトリソグラフィ技術により素子分離形成領域を
開口し、フォトレジスト106をマスクに異方性ドライ
エッチングによりSiN層105、シリコン酸化膜10
4を除去し、さらに、半導体層103をエッチングして
トレンチ溝sを形成する(図5(a))。
【0004】次に、フォトレジスト106を除去し、全
面にアモルファスSi膜107を堆積する(図5
(b))。次に、900〜1100℃で熱酸化を行いア
モルファスSi膜107を酸化し、熱酸化膜108を形
成する(図5(c))。次にCVD酸化膜109を全面
に堆積し(図5(d))、CMPによりCVD酸化膜1
09をSiN層105が露出するまで除去する(図5
(e))。
【0005】次に、SiN層105を熱燐酸により除去
し、トランジスタのしきい値調整及びウェル形成に必要
なイオンを半導体層103へ導入し、トランジスタのチ
ャネル形成領域(図示省略)を形成する。次に、シリコ
ン酸化膜104をHF溶液で除去し(図5(f))、ゲ
ート酸化膜110、ポリシリコン111を堆積する(図
5(g))。この後、既知のゲート電極の加工及び不純
物添加、ソース、ドレイン領域の形成、層間絶縁膜の堆
積、コンタクト、配線を形成することでSOI型MOS
トランジスタを作製している。
【0006】図6にMOSFETパターンの平面図を示
す。図中、Aは素子作成領域、Bは素子分離領域、Gは
ゲート電極,Sはソース領域、Dはドレイン領域を示
す。
【0007】従来、素子分離構造はLOCOS(Loc
al Oxidation ofSilicon)法と
呼ばれる素子分離領域を選択的に熱酸化する方法により
形成されてきたが、この選択酸化時に横方向、つまり、
素子作製領域Aに向かっても酸化が進んでしまう(Bi
rd’s Beak)ため、素子分離領域Bを縮小する
ことが難しく、デザインルールが0.25μmからは、
Si基板にR1E(Reactive Ion Etc
hing)法でトレンチを形成し、該トレンチをバイア
スプラズマCVD酸化膜で充填してから、CMP(Ch
emicalMechanical Polishin
g)により素子作製領域AのバイアスプラズマCVD酸
化膜を除去し、平坦化するトレンチ素子分離法が実用化
され始めた。従来半導体装置の製造方法のトレンチ形成
からCPMまでのプロセスフローを図4(a)に示す。
【0008】しかし、素子作製領域Aの熱酸化膜をHF
水溶液でエッチングする工程で、図7に示すように窪み
aができてしまう(図7は図6に示したMOSFETパ
ターンの円61で示す部分の線分Y−Y′に沿った断面
の様子)。これはバイアスプラズマCVD酸化膜が熱酸
化膜よりも速くエッチングされてしまうためである。こ
の窪みaが原因で素子作製領域Aの縁部では電界の集中
が起こり、この付近のチャネルが内側のチャネルよりも
先に導通してしまう。従って、このような窪みaのある
トレンチ素子分離形状では、図8に示すトランジスタの
1d−Vg特性イのようにハンプ(Hump)が現れ、
オフ電流を増加させる(特性ロはHumpの小さいId
−Vg特性を示す)。オフ電流の増加は消費電力の増加
につながり、半導体装置の高性能化を阻害する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記素子作製領域Aの
縁部の寄生トランジスタ抑制に関しては、各所で様々な
技術開発が行われており、2000年には次のような技
術が公開特許公報として公開された。
【0010】特開2000−183151(P000−
183151A) この発明の概要は、素子作製領域縁部の酸化膜をエッチ
ングしてから、再度、酸化し、トレンチ素子分離構造を
形成すると言うもので、形状の改善により寄生トランジ
スタの抑制を図っている。
【0011】特開2000−82808(P2000−
82808A) この発明は形状の改善ではなく、不純物の外方拡散を防
ぐバリアを作製することで素子作製領域縁部でのしきい
値電圧低下を防ぎ、寄生トランジスタの問題を解決して
いる。何れにしろ、半導体装置の高性能化には寄生トラ
ンジスタの抑制は必要不可欠で、今、これを解決する技
術が強く求められている。
【0012】本発明は、上記課題を解決すべくなされた
もので、上記外方拡散する不純物を補ってやる不純物導
入を素子作製領域の縁部に自己整合的に行うことができ
る半導体装置の製造方法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレンチ素子
分離構造を有する半導体装置の製造方法において、
(イ)半導体基板表面に熱酸化膜および窒化膜を順に堆
積する工程と、(口)素子分離領域を開口したバターン
でエッチングを行い、半導体基板に所望の深さのトレン
チを形成する工程と、(ハ)前記エッチングにより露出
した半導体基板表面に熱酸化膜を形成する工程と、
(二)素子作製領域縁部の前記窒化膜をエッチングによ
り除去する工程と、(ホ)前記素子作製領域縁部に不純
物を導入する工程と、(へ)前記トレンチに酸化膜を充
填し、素子作製領域のこれを研磨により除去してから、
同領域の窒化膜をエッチングする工程とを具備し、前記
素子作製領域の縁部にのみ、前記工程(ホ)において導
入した不純物を存在させることを特徴とする。
【0014】前記工程(ホ)は、前記工程(ハ)より後
に行うことができる。また、前記工程(ホ)で導入され
る不純物は、第3族原子あるいは第5族原子である。ま
た、前記工程(ホ)の不純物導入は、イオン注入法で行
うことが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明をSOI(Sili
con on Insu1ator)構造の半導体装置
の製造に適用した場合の実施の形態について説明する。 (実施の形態1)図1、図2を参照して実施の形態1に
係る半導体装置の製造方法を説明する。図1(a)〜
(g)はゲート電極の幅方向に平行な垂直面で半導体基
板を切断した時の模式的な断面図(上記従来図6で言う
と線分Y−Y′含む垂直面での断面図)を示し、図2は
本発明のMOSFETパターンの模式的な平面図を示
す。
【0016】図1について、先ず、半導体支持基板(S
i基板)11、絶縁層(BOX:Buried Oxi
de)12および半導体層(SOI)13がこの順に積
層された構造を有するSOI基板10を準備する。次
に、半導体層13の上に素子分離領域B形成用マスク2
0を作成する。
【0017】上記マスク20の作成は、半導体層13の
表面に熱酸化法にて厚さ8nmのパッド酸化膜(SiO
2)21を形成した後、以下の表1に条件を例示するL
P−CVD(Low Pressure−Chemic
a1 Vapor Deposition)法にてパッ
ド酸化膜21上に厚さ150nmのSiN層22を形成
する。その後、リソグラフィー技術によりSiN層22
の上にフォトレジスト23を施す。この段階での断面構
造を図1(a)に示す。そしてドライエツチング技術に
よって、SiN層22およびパッド酸化膜21をパター
ニングする。このようにして素子分離領域形成用マスク
20を形成する。この素子分離領域形成用マスク20
は、下からパッド酸化膜21、SiN層22の2層で構
成されており、半導体層13の素子作成領域Aとなる部
分を被覆している。尚、SiN層22のドライエッチン
グ条件を以下の表2に例示する。
【0018】
【表1】SiN層形成条件 SiH2C12/NH3/N2=50/200/200
sccm 圧力:70Pa 支持体加熱温度:760°C
【0019】
【表2】SiN層ドライエッチング条件 使用ガス:CF4/Ar100/900sccm 圧力:105Pa RFパワー:600W 支持体加熱温度:10°C 。
【0020】更に、素子分離領域形成用マスク20を用
いて半導体層13の素子分離領域B部分を表3に例示す
るドライエッチング条件にて選択的に除去してパターニ
ングされた半導体層13Aの周辺にトレンチを形成す
る。この段階での断面構造を図1(b)に示す。
【0021】
【表3】半導体層(SOI)ドライエッチング条件 使用ガスC4F8/O2/Ar=5/4/100scc
m 圧力:5.3Pa RPパワー:400W 支持体加熱温度:10°C 。
【0022】次に上記半導体層13Aの露出している側
壁(=トレンチの側壁)に熱酸化法にて、例えば、4.
8mmの熱酸化膜(SiO2)16を形成する。この段階
での断面構造を図1(c)に示す。その後、素子作製領
域Aを覆っている素子分離形成用マスク20のSiN層
22の縁部をエッチングにより後退させ素子分離形成用
マスク20′とする。このエッチングは、例えば、15
5℃の熱リン酸に5分間、素子分離領域形成用マスク2
0を浸漬することによって行うことができる。パターニ
ングされた半導体層13Aの縁部を基準とした素子分離
領域形成用マスク20′のSiN層22′縁部の後退量
tを例えば、20nmとする。この段階での断面構造を
図1(d)に示す。
【0023】その後、素子分離領域形成用マスク20′
で被置されていない半導体層13Aの領域13aにイオ
ン注入にて不純物を導入する。この段階での断面構造を
図1(e)に示す。この不純物を導入は、先ず、リソグ
ラフィー技術に基づき、Pチャネル型半導体装置を形成
すべき半導体層13Aの領域全体をイオン注入用マスク
(図示せず)で覆い、素子分離領域形成用マスク20′
のSiN層22′で被覆されていない半導体層13Aの
領域13aにおけるNチャネル型半導体装置を形成すべ
き半導体層の領域に不純物としてフッ素(B)をイオン
注入にて導入し、不純物導入領域13a′を形成する。
次いで、イオン注入用マスクを除去し、リソグラフィー
技術に基づき、Nチャネル型半導体装置を形成すべき半
導体層13Aの領域全体をイオン注入用マスク(図示せ
ず)で覆い、素子分離領域形成用マスク20′のSiN
層22′で被覆されていない半導体層13Aの領域13
aにおけるPチャネル型半導体装置を形成すべき半導体
層の領域に不純物としてリン(P)をイオン注入法にて
導入し、不純物導入領域13a′を形成する。イオン注
入の条件を、以下の表4に例示する。尚、イオン注入さ
れた不純物は素子分離領域形成用マスク20′のSiN
層22やSOI基板10の絶縁層12の表面にも存在す
るが、これらの不純物の図示は省略した。
【0024】
【表4】 イオン注入条件 Bのイオン注入 注入エネルギー:10keV ドーズ量:8E13/cm2 Pのイオン注入 注入エネルギー:30keV ドーズ量:4E13/cm2 。
【0025】以後は、公知のトレンチ素子分離形成法に
より、素子分離領域のトレンチをバイアスプラズマCV
D酸化膜17で埋め、CMPを行い、表面を平坦化して
から、ウェット処理によって素子分離領域形成用マスク
20′を除去する。このようにして、素子作製領域Aの
縁部にのみ、不純物濃度の高いトレンチ素子分離構造が
できる。この段階での断面構造を図1(f)に示す。引
き続き、ゲート絶縁膜14を熱酸化法にて形成し、その
上面にゲート材のポリシリコン層15をCVD法で堆積
してから、パターニングすることによって図2のように
ゲート電極Gを形成する。この段階での断面構造を図1
(g)に示す。その後、露出した素子作製領域Aにイオ
ン注入を行うことによって、ゲート電極Gの近傍にエク
ステンション領域を形成し、ゲート電極Gの側壁にゲー
トサイドウォールを形成した後、露出した素子作製領域
Aにイオン注入を行い、ソース領域Sおよびドレイン領
域Dを形成する)。これ以降は公知の技術で配線層を形
成することでSOI構造を有する半導体装置を得ること
ができる。
【0026】実施形態1におけるトレンチ形成からCM
Pまでのプロセスフローを図4(b)に示す。実施形態
1によれば、トレンチ側壁に熱酸化膜を形成した後に素
子分離領域形成用マスクのSIN膜の一部を除去して補
償不純物導入を行なっているので、素子作製領域の縁部
にのみに不純物濃度の高いトレンチ素子分離構造が得ら
れ、素子作製領域縁部の不純物濃度を高くできる。 (実施の形態2)図3を参照して実施の形態2に係る半
導体装置の製造方法を説明する。図3の(a)〜(g)
はゲート電極の幅方向に平行な垂直面で半導体基板を切
断した時の模式的な断面図(上記従来図6で言うと線分
Y−Y′含む垂直面での断面図)である。
【0027】先ず、半導体支持基板(Si基板)11、
絶縁層(BOX)12および半導体層(SOI)13が
この順に積層された構造を有するSOI基板10を準備
する。次に、半導体層13上に素子分離領域形成用マス
ク20を作成する。マスク20の作成は、半導体層13
の表面に熱酸化法にて厚さ8nmのパッド酸化膜(Si
O2)21を形成した後、LP−CVD法にてパッド酸
化膜21上に厚さ150nmのSiN層22を形成す
る。その後、リソグラフィー技術およびドライエッチン
グ技術によって、SiN層22およびパッド酸化膜21
をパターニングする。この段階での断面構造を図3
(a)に示す。このようにして得られた素子分離領域形
成用マスク20は、下からバッド酸化膜21、SiN層
22の2層で構成されており、素子を形成すべき半導体
層13を被覆している。尚、SiN層22形成条件およ
びドライエッチング条件は、具体的には上記表1および
表2に例示したものと同様で良い。更に、素子分離領域
形成用マスク20を用いて半導体層13をドライエッチ
ングにより選択的に除去してパターニングされた半導体
層13Aを形成する。この段階での断面構造を図3
(b)に示す。ドライエッチング条件は上記表3に例示
したものと同様で良い。
【0028】次に素子作製領域Aを覆っている素子分離
形成用マスク20のSiN層22の縁部をエッチングに
より後退させ、素子分離形成用マスク20′とする。こ
のエッチングは、例えば、155℃の熱リン酸に5分
間、素子分離領域形成用マスク20を浸漬することによ
って行うことができる。パターニングされた半導体層1
3Aの縁部を基準とした素子分離領域形成用マスク2
0′のSiN層22′の縁部後退量tを例えば、20n
mとする。この段階での断面構造を図3(c)に示す。
そして、露出した半導体層13Aの側壁(トレンチの側
壁)に熱酸化法にて、例えば、4.8nmの熱酸化膜
(SiO2)16を形成する。この段階での断面構造を
図3(d)に示す。
【0029】その後、素子分離領域形成用マスク20′
のSiN層22′で被覆されていない半導体層13Aの
領域13aに不純物を導入する。この段階での断面構造
を図3(e)に示す。この不純物の導入は、先ず、リソ
グラフィー技術に基づき、Pチャネル型半導体装置を形
成すべき半導体層13Aの領域全体をイオン注入用マス
ク(図示せず)で覆い、素子分離領域形成用マスク2
0′で被覆されていない半導体層13Aの領域13aの
Nチャネル型半導体装置を形成すべき半導体層の領域に
不純物としてホウ素(B)をイオン注入にて導入し、不
純物導入領域13a′を形成する。次いで、イオン注入
用マスクを除去し、リソグラフィー技術に基づき、Nチ
ャネル型半導体装置を形成すべき半導体層(SOI)1
3の領域全体をイオン注入用マスク(図示せず)で覆
い、素子分離領域形成用マスク20′で被覆されていな
い半導体層13Aの領域のPチャネル型半導体装置を形
成すべき半導体層の領域に不純物としてホウ素(P)を
イオン注入法にて導入し、不純物導入領域13a′を形
成する。イオン注入の条件は上記表4に例示したのと同
様とすれば良い。尚、イオン注入された不純物はSiN
層22や絶縁層12の表面にも存在するが、これらの不
純物の図示は省略した。
【0030】以後は、公知のトレンチ素子分離形成法に
より、素子分離領域のトレンチをバイアスプラズマCV
D酸化膜17で埋め、CMPを行い、表面を平坦化して
から、ウェット処理によって素子分離領域形成用マスク
を除去する。上記により素子作製領域Aの縁部にのみ、
不純物濃度の高いトレンチ素子分離構造ができる。この
段階での断面構造を図3(f)に示す。引き続き、ゲー
ト絶縁膜14を熱酸化法にて形成し、その上面にゲート
材のポリシリコン層15をCVD法で堆積してから、パ
ターニングすることによってゲート電極G(15)を形
成する。この段階での断面構造を図3(g)に示す。
【0031】その後、露出した素子作製領域Aにイオン
注入を行うことによって、ゲート電極15の近傍にエク
ステンション領域を形成し、ゲート電極G(15)の側
壁にゲートサイドウォールを形成した後、露出した素子
作製領域Aにイオン注入を行い、ソース領域Sおよびド
レイン領域Dを形成する(図2参照)。これ以降は公知
の技術で配線層を形成することでSOI構造を有する半
導体装置を得ることができる。
【0032】実施形態2におけるトレンチ形成からCM
Pまでのプロセスフローを図4(c)に示す。実施形態
2によれば、素子分離領域形成用マスクのSiN膜の一
部を除去しトレンチ側壁に熱酸化膜を形成した後に補償
不純物導入を行なっているので、素子作製領域の縁部に
のみに不純物濃度の高いトレンチ素子分離構造が得ら
れ、素子作製領域縁部の不純物濃度を高くできる。
【0033】以上、本発明を実施の形態1、2に基づき
説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。上記実施の形態1、2において説明した各種数値や
条件は例示であり、便宜、変更することができる。実施
の形態1、2においては、イオン注入法にて不純物導入
領域を形成したが、不純物導入領域の形成はこれに限定
されず、例えば、固相拡散法にて形成することもでき
る。また、不純物導入領域はゲート電極を形成すべき領
域の下方の素子作製領域縁部にのみ存在していれば良
く、ソースおよびドレイン領域を構成する素子作製領域
の縁部には、存在していても、いなくても良い。
【0034】
【発明の効果】本発明の半導体装置の製造方法によれ
ば、トレンチ側壁に熱酸化膜を形成した後に補償不純物
導入を行なっているので、素子作製領域の縁部にのみに
不純物濃度の高いトレンチ素子分離構造が得られ、素子
作製領域縁部の不純物濃度を高くできるので、不純物が
外方拡散しても、また、素子分離領域の素子作製領域と
の境界部分の窪みにより、素子作製領域縁部で電界集中
が起きても寄生トランジスタを抑制可能である。それ
故、リーク電流の少ない半導体装置を製造することがで
きる。
【0035】また、本発明の不純物導入は自己整合的に
行えるので専用のマスクを新たに追加する必要がなく、
コスト増も最低限に抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造
方法を説明するための、半導体基板をゲート電極の長さ
方向に切断した状態を模式的に示す断面図。
【図2】本発明に係るMOSFETパターンの模式的な
平面図。
【図3】本発明の実施の形態2に係る半導体装置の製造
方法を説明するための、半導体基板をゲート電極の長さ
方向に切断した状態を模式的に示す断面図。
【図4】本発明の実施の形態1、2及び従来方法を示す
プロセスフロー図。
【図5】従来例に係る半導体装置の製造方法を説明する
ための、半導体基板をゲート電極の長さ方向に切断した
状態を模式的に示す断面図。
【図6】従来MOSFETパターン平面図。
【図7】図6のMOSFETパターンの線分Y−Y′に
沿った断面の様子を示す断面図。
【図8】MOSFETのId−Vg特性を示すグラフ。
【符号の説明】
10…SOI基板、半導体基板、 11…シリコン基
板、12…絶縁層(BOX)、 13…半導体層(S
OI)、13a′…不純物導入領域、 14…ゲート
絶縁膜、15…ポリシリコン層、 16…トレンチ側
壁の熱酸化膜、17…CVD酸化膜、20…素子分離領
域形成用マスク、 21…パッド酸化膜、熱酸化膜、
22…SiN層、 23…フォトレジスト、A…素
子作成領域、 B…素子分離領域、 G…ゲート
電極、S…ソース領域、 D…ドレイン領域
フロントページの続き Fターム(参考) 5F032 AA01 AA34 AA44 AA77 AC01 CA17 DA04 DA23 DA24 DA27 DA33 DA43 DA78 5F110 AA30 BB04 CC02 DD05 DD13 EE09 EE31 EE45 FF02 FF23 GG02 GG12 GG32 GG34 GG52 HJ13 HM15 NN62 NN65

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレンチ素子分離構造を有する半導体装
    置の製造方法において、(イ)半導体基板表面に熱酸化
    膜および窒化膜を順に堆積する工程と、(口)素子分離
    領域を開口したバターンでエッチングを行い、半導体基
    板に所望の深さのトレンチを形成する工程と、(ハ)前
    記エッチングにより露出した半導体基板表面に熱酸化膜
    を形成する工程と、(二)素子作製領域縁部の前記窒化
    膜をエッチングにより除去する工程と、(ホ)前記素子
    作製領域縁部に不純物を導入する工程と、(へ)前記ト
    レンチに酸化膜を充填し、素子作製領域のこれを研磨に
    より除去してから、同領域の窒化膜をエッチングする工
    程とを具備し、前記素子作製領域の縁部にのみ、前記工
    程(ホ)において導入した不純物を存在させることを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記工程(ホ)は、
    前記工程(ハ)より後に行われることを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記工程(ホ)で導
    入される不純物は、第3族原子あるいは第5族原子であ
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記工程(ホ)の不
    純物導入は、イオン注入法で行うことを特徴とする第1
    項記載の半導体装置の製造方法。
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