JP2003229055A - プラズマディスプレイパネルの蛍光体層充填装置及び充填方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの蛍光体層充填装置及び充填方法

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JP2003229055A
JP2003229055A JP2002028734A JP2002028734A JP2003229055A JP 2003229055 A JP2003229055 A JP 2003229055A JP 2002028734 A JP2002028734 A JP 2002028734A JP 2002028734 A JP2002028734 A JP 2002028734A JP 2003229055 A JP2003229055 A JP 2003229055A
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discharge
nozzle
filling
phosphor
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Masayoshi Watanabe
正芳 渡邊
Kazuyuki Kawakami
和志 川上
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Tatsumo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマディスプレイパネルの蛍光体層充填
装置及び充填方法において、蛍光体ペーストの液切れを
良くして、蛍光体ペーストの充填終了端の充填状態を良
好にすると共に、蛍光体ペーストの無駄な消費を防ぐ。 【解決手段】 プラズマディスプレイパネル背面板上の
蛍光体ペースト吐出停止位置において、吐出バルブを閉
じるのと同時、又はその前後にバレル92の容積を増加
させる。これにより、吐出孔81から吐出中の蛍光体ペ
ースト80は、流路89内に引き込まれて、液切れ良く
吐出が停止される。また、パネル背面板への蛍光体ペー
スト80の充填工程中において、バレル92の容積を徐
々に減少させる。これにより、吐出停止時に流路89内
に引き込まれた蛍光体ペースト80は、吐出孔81から
吐出されてパネル背面板に充填される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネルの背面板製造工程において、パネル背面板上
のリブ間の溝に蛍光体ペーストを充填し蛍光体層を形成
する蛍光体層充填装置及び充填方法に関し、特に蛍光体
ペーストの充填終了端における充填状態を良好なものと
するプラズマディスプレイパネルの蛍光体層充填装置及
び充填方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、蛍光体を充填したガラスパネルの
任意の部位に紫外線を照射することで、蛍光体を発光さ
せて画像を表示するプラズマディスプレイと呼ばれる表
示装置がある。このプラズマディスプレイのパネル背面
板は、一定ピッチで一方向に延びる凸状リブにより一定
ピッチで複数の溝が形成されており、これらの各溝1本
ずつに赤、青、緑の順で蛍光体ペーストが充填された構
造となっている。
【0003】このようなプラズマディスプレイのパネル
背面板に蛍光体を充填する装置としては、1列に配列さ
れた複数の吐出孔を有するノズルを備え、ノズルの各吐
出孔から蛍光体ペーストを吐出しながらノズルを溝に沿
った方向へ移動させることで、パネル背面板上の溝に蛍
光体ペーストを充填する蛍光体層充填装置が一般的に知
られている。
【0004】ところで、このようなプラズマディスプレ
イのパネル背面板は、蛍光体ペーストの充填終了端にお
いて、蛍光体ペーストの盛り上がりやかすれの無い良好
な充填状態とする必要がある。これには、蛍光体層充填
装置における蛍光体ペースト充填終了時の液切れの良さ
が重要となる。
【0005】そこで、例えば、特許第3199239号
公報に記載されているように、蛍光体ペーストの充填終
了時の液切れを良くするために、充填終了時にノズルを
上昇させたり、送液用ポンプの逆動作や真空源の使用に
よりノズル内圧力を大気圧あるいは負圧にする方法が知
られている。また、逆に、特開2000−345091
号公報に記載されているように、充填終了端でも蛍光体
ペーストを吐出した状態を維持しながら次の溝への充填
を順次実施することで、蛍光体ペーストを均一的に充填
する方法も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな従来の蛍光体ペーストの充填法において、送液用ポ
ンプを逆動作させる方法においては、ポンプの応答性が
悪く、液切り位置の位置決め精度が悪いという問題があ
る。また、真空源を使用してノズル内圧力を大気圧ある
いは負圧にする方法においては、ノズル内圧力を大気圧
あるいは負圧にした際に蛍光体ペーストがノズル外に排
出されるため、充填に使用されない無駄な蛍光体ペース
トが発生するという問題がある。また、蛍光体ペースト
の吐出状態を維持しながら次の溝へ順次充填処理を行う
方法においても、蛍光体ペーストが溝以外の領域に吐出
されるので、蛍光体ペーストを無駄に消費してしまうと
いう問題がある。
【0007】なお、対策として前述の無駄に消費される
蛍光体ペーストを回収し再利用する方法も考えられる
が、回収設備及び回収した蛍光体ペーストを濾過し攪拌
する設備が必要でありコスト高となる。また、設備が増
えるためにメンテナンスが難しくなるという問題があ
る。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、蛍光体ペーストの液切れを良くし、蛍
光体ペーストの充填終了端の充填状態を良好にすると共
に、蛍光体ペーストを無駄に消費せず、かつパネル背面
板間での蛍光体ペースト充填量差を生じないプラズマデ
ィスプレイパネルの蛍光体層充填装置及び充填方法を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、プラズマディスプレイパネル背面
板上のリブ間に形成された溝に対し、複数の吐出孔から
構成されるノズルを用いて、該ノズルの吐出孔から蛍光
体ペーストを吐出しながら該ノズルを前記リブ長手方向
に移動することにより、蛍光体ペーストを充填する蛍光
体層充填装置において、前記ノズルに蛍光体ペーストを
供給する供給タンクと、前記ノズルからの蛍光体ペース
トの吐出の開始及び停止を制御する吐出制御手段と、前
記吐出制御手段による蛍光体ペーストの吐出制御に応じ
て前記ノズルの内容積を変化させる容積変化手段とを備
えたものである。
【0010】この構成においては、蛍光体ペーストの吐
出停止と同時、又は吐出停止の前後にノズルの内容積を
大きく変化させることにより、吐出中の蛍光体ペースト
がノズル内に引き込まれ、これにより、蛍光体ペースト
の吐出停止時における液切れを良くすることができる。
また、蛍光体ペーストの吐出中にノズルの内容積を徐々
に小さく変化させることにより、吐出停止時に引き込ま
れた蛍光体ペーストが吐出され、これにより、吐出停止
時に引き込まれた蛍光体ペーストがプラズマディスプレ
イパネル背面板への充填に使用される。
【0011】請求項2の発明は、プラズマディスプレイ
パネル背面板上のリブ間に形成された溝に対し、複数の
吐出孔から構成されるノズルを用いて、該ノズルの吐出
孔から蛍光体ペーストを吐出しながら該ノズルを前記リ
ブ長手方向に移動することにより、蛍光体ペーストを充
填する蛍光体層充填方法において、蛍光体ペーストを吐
出しながら前記ノズルを前記リブ長手方向に移動してい
るときに、前記ノズルの内容積を徐々に小さくし、前記
蛍光体ペーストの吐出停止と同時、又は吐出停止の前後
に、前記ノズルの内容積を大きくするものである。この
構成においては、上記請求項1の装置と同様の作用が得
られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態について図面を参照して説明する。まず、本実施形態
によるプラズマディスプレイパネルの蛍光体層充填装置
の概略構成を図1に示す。蛍光体層充填装置100は、
プラズマディスプレイパネル背面板6に蛍光体ペースト
を充填する装置であり、パネル背面板6を載置するため
のテーブル1と、蛍光体ペーストを吐出してパネル背面
板6に充填するための吐出ユニット8とを備えている。
【0013】パネル背面板6は、図2に示すように、複
数のリブ6aが一定ピッチで形成され、これらのリブ6
aにより複数の溝6bが一定ピッチで形成された構造と
なっている。これら複数の溝6bには、赤、青、緑の並
び順で、3色の蛍光体ペーストが各溝1本ずつに充填さ
れる。
【0014】テーブル1は、ベース12上に設けられ、
不図示の真空吸着部によりパネル背面板6をテーブル1
上に真空吸着するようになっている。また、テーブル1
には、上方向(Z軸プラス方向)を撮像する下CCDカ
メラ13とターゲット14が固定されている。
【0015】吐出ユニット8は、ブラケット11を介し
て、ベース12上をX軸方向に移動可能なガントリー2
に取付けられている。ガントリー2は、ベース12に敷
設された1対のレール3上に設けられると共に、ナット
形状のX軸ブロック15を介してX軸ボールネジ4に連
結され、X軸ボールネジ4の回転によりレール3上をX
軸方向に移動するようになっている。これにより、吐出
ユニット8は、ガントリー2がレール3上を移動するこ
とにより、X軸方向に移動する。
【0016】ブラケット11は、不図示の連結機構を介
して、ガントリー2上のY軸ボールネジ9に連結され、
Y軸ボールネジ9の回転によりガントリー2上でY軸方
向に移動可能になっている。これにより、吐出ユニット
8は、ブラケット11がガントリー2上を移動すること
により、Y軸方向に移動する。また、吐出ユニット80
は、不図示のZ軸ボールネジの回転により、ブラケット
11上をZ軸方向に移動可能となっている。
【0017】また、ブラケット11には、下方向(Z軸
マイナス方向)を撮像する上CCDカメラ7が取付けら
れており、上CCDカメラ7は、吐出ユニット8と共に
X軸方向及びY軸方向に移動するようになっている。上
CCDカメラ7、下CCDカメラ13、及びターゲット
14は、蛍光体ペーストの充填開始地点や充填終了地点
等、プラズマディスプレイパネル背面板6上での吐出ユ
ニット8の位置を検出するためのものである。
【0018】次に、上記吐出ユニット8について説明す
る。吐出ユニット8の概略構成を図3に示す。なお、吐
出ユニット8の枠体内部の構造についてのみ図示し、枠
体については図示を省略している。吐出ユニット8は、
X軸方向に配列された複数の吐出孔81を有するノズル
82と、ノズル82に蛍光体ペースト80を供給する供
給タンク83と、ノズル82への蛍光体ペースト80の
供給を制御する吐出バルブ(吐出制御手段)84と、ノ
ズル82の内容積を変化させるノズル容積変化装置(容
積変化手段)90とを備えている。
【0019】供給タンク83は蓋85により密閉されて
おり、供給タンク83内の蛍光体ペースト80は、加圧
ポート86から送られる加圧ガスの圧力により圧送さ
れ、配管87を経由してノズル82へ供給される。ノズ
ル82に供給された蛍光体ペースト80は、複数の吐出
孔81に分配されて、各吐出孔81から吐出される。こ
のとき、吐出バルブ84を開閉してノズル82への蛍光
体ペースト80の供給を制御することで、吐出孔81か
らの蛍光体ペースト80の吐出が制御される。すなわ
ち、吐出バルブ84を開くことで、蛍光体ペースト80
の吐出が開始され、吐出バルブ84を閉じることで、蛍
光体ペースト80の吐出が停止される。
【0020】吐出ユニット8の概略断面を図4に示す。
なお、供給タンク83及び吐出バルブ84については図
示を省略している。ノズル82の内部には、配管87に
連通する流路88と、これに分岐して連通する流路89
とが設けられており、流路89の一端側に複数の吐出孔
81が連通して接続されており、流路89の他端側にノ
ズル容積変化装置90が接続されている。
【0021】ノズル容積変化装置90は、シリンダ91
と、ノズル82の流路89に連通して接続されるバレル
92とで構成されており、シリンダ91のロッド93に
バレル92内のプランジャ94が連結されている。ロッ
ド93は上下動作可能になっており、ロット93の上下
動作に連動してプランジャ94がバレル92内で上下に
動作し、これにより、バレル92すなわちノズル82の
内容積を変化させるようになっている。また、ノズル容
積変化装置90には、ロッド93の動作速度及びストロ
ーク量を調整するスピードコントローラ95が取付けら
れている。
【0022】配管87から供給された蛍光体ペースト8
0は、ノズル82の流路88、89、及びノズル容積変
化装置90のバレル92内に充満し、その後、複数の吐
出孔81から吐出される。
【0023】このような構成の吐出ユニット8により、
吐出バルブ84を閉じるのと同時、又はその前後にロッ
ド93を上昇させると、バレル92の容積は増加し、流
路89内の蛍光体ペースト80はバレル92内に引き込
まれる。これにより、吐出孔81から吐出中の蛍光体ペ
ースト80が流路89内に引き込まれ、液切れ良く蛍光
体ペースト80の吐出が停止する。また、蛍光体ペース
ト80の吐出中にロッド93を徐々に下降させると、バ
レル92の容積は徐々に減少し、吐出停止時に引き込ま
れたバレル92内の蛍光体ペースト80は徐々に流路8
9内に押し出される。これにより、流路89内の蛍光体
ペースト80は、均一な吐出圧で吐出孔81から吐出さ
れる。
【0024】上記構成の蛍光体層充填装置100による
パネル背面板6への蛍光体ペースト80の充填は、パネ
ル背面板6を溝6bの長手方向をY軸方向に合わせてテ
ーブル1に載置し、蛍光体ペースト80を吐出しながら
吐出ユニット8をY軸方向に移動させることにより行わ
れる。
【0025】このとき、溝6bの端部付近の蛍光体ペー
スト80の吐出停止地点において吐出バルブ84を閉じ
るのと同時、又はその前後にロッド93を上昇させる
と、上記のように蛍光体ペースト80は液切れ良く吐出
停止し、これにより、溝6b端部には、蛍光体ペースト
80の良好な充填状態が形成される。また、溝6bへの
蛍光体ペースト80の充填中においてロッド93を徐々
に下降させると、上記のように吐出停止時に引き込まれ
た蛍光体ペースト80が均一な吐出圧で吐出され、これ
により、蛍光体ペースト80が無駄になることがなく、
また、溝6bには蛍光体ペースト80が均一に充填され
る。
【0026】次に、本実施形態による蛍光体層充填装置
100の電気的ブロック構成を図5に示す。蛍光体層充
填装置100は、蛍光体層充填装置100の動作を制御
する制御部110を備えており、この制御部110に
は、上述の上CCDカメラ7、下CCDカメラ13、吐
出バルブ84、及びスピードコントローラ95が接続さ
れている。また、制御部110には、X軸モータ21、
Y軸モータ22、Z軸モータ23、及びロッドアクチュ
エータ96が接続されている。
【0027】X軸モータ21は、上述のX軸ボールネジ
4を回転させるモータであり、X軸モータ21を回転さ
せることにより、ガントリー2がベース12上を移動
し、吐出ユニット8がX軸方向に移動する。Y軸モータ
22は、上述のY軸ボールネジ9を回転させるモータで
あり、Y軸モータ22を回転させることにより、ブラケ
ット11がガントリー2上で移動し、吐出ユニット8が
Y軸方向に移動する。Z軸モータ23は、上述のZ軸ボ
ールネジ(不図示)を回転させるモータであり、Z軸モ
ータ23を回転させることにより、吐出ユニット8がZ
軸方向に移動する。
【0028】ロッドアクチュエータ96は、上述のノズ
ル容積変化装置90のロッド93を上下に動作させるも
のであり、ロッドアクチュエータ96を動作させること
により、ロッド93が上下に動作し、それに応じてバレ
ル92の容積が変化する。
【0029】制御部110は、上CCDカメラ7及び下
CCDカメラ13から得られる画像を基に、蛍光体ペー
スト80の充填開始地点や充填終了地点等のプラズマデ
ィスプレイパネル背面板6上での吐出ユニット8の位置
を検出する。制御部110は、これらの検出位置に基づ
いて、X軸モータ21、Y軸モータ22、及びZ軸モー
タ23の駆動を制御して吐出ユニット8を移動制御する
と共に、吐出バルブ84、ロッドアクチュエータ96、
及びスピードコントローラ95の動作を制御して吐出ユ
ニット8からの蛍光体ペースト80の吐出を制御する。
【0030】次に、本実施形態による蛍光体層充填装置
100の蛍光体ペースト充填動作について、図6のフロ
ーチャートを参照して説明する。パネル背面板6は、溝
6bの長手方向をY軸方向に合わせてテーブル1に載置
する。なお、このパネル背面板6の溝6bには、赤、
青、緑の並び順で3色の蛍光体ペーストが各溝1本ずつ
に充填されるものであるが、以下では、簡単のために1
色の蛍光体ペーストを充填する場合について説明する。
【0031】まず、吐出ユニット8の吐出バルブ84を
開けて、吐出孔81から蛍光体ペースト80を吐出する
(#1)。このとき、同時にシリンダ91のロッド93
を上昇させてプランジャ94を引き上げ、バレル92の
内容積を増加させて、バレル92内にも蛍光体ペースト
80が流れ込んだ状態にする(#2)。次に、全ての吐
出孔81から蛍光体ペースト80が吐出されたことを確
認後、吐出バルブ84を閉じて蛍光体ペースト80の吐
出を停止し(#3)、吐出ユニット8を予め上CCDカ
メラ7及び下CCDカメラ13により検出した充填開始
地点へ位置させる(#4)。
【0032】そして、吐出ユニット8をパネル背面板6
の溝6bの長手方向(Y軸方向)に移動させ(#5)、
また、吐出ユニット8の移動開始と同時又は前後に吐出
バルブ84を開いて蛍光体ペースト80の吐出を開始す
る(#6)。次に、吐出ユニット8の移動中、バレル9
2内の蛍光体ペースト80が無くなるように、ロッド9
3を徐々に下降させてプランジャ94を押し下げ、バレ
ル92の内容積を徐々に減少させる(#7)。このとき
のロッド93の速度は、シリンダ91に取付けられたス
ピードコントローラ95により調節可能となっている。
【0033】そして、吐出ユニット8が予め設定された
吐出停止位置に到達すると、吐出バルブ84を閉じて蛍
光体ペースト80の吐出を停止すると同時又は前後に、
ロッド93を上昇させてプランジャ94を引き上げ、バ
レル92の内容積を増加させる(#8)。これにより、
バレル92内に蛍光体ペースト80が流れ込み、吐出孔
81において蛍光体ペースト80の良好な液切れ状態と
なる。このときのバレル92内に流れ込む蛍光体ペース
ト80の量は、スピードコントローラ95によりロッド
93のストローク量を変えることで、調節可能になって
いる。
【0034】その後、吐出ユニット8を予め上CCDカ
メラ7及び下CCDカメラ13により検出した充填終了
位置にて移動停止させる(#9)。以上の動作により、
パネル背面板6は、吐出ユニット8の吐出孔81の数に
応じた複数本の溝6bに蛍光体ペースト80が充填され
た状態となる。ここで、パネル背面板6の全ての溝6b
に蛍光体ペースト80を充填し終えれば(#10でYE
S)、蛍光体ペースト80の充填を終了する。全ての溝
6bに充填し終えていなければ(#10でNO)、吐出
ユニット8を次の溝6bへの充填開始地へ位置させ(#
11)、上記#5以降の動作を繰り返す。
【0035】なお、本発明は、上記実施形態の構成に限
られず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形
態のノズル容積変化装置90において、バレル92及び
プランジャ94に代えて、ダイヤフラムを用いてノズル
82の内容積を変化させる構成にしてもよい。このよう
な構成によっても、上記実施形態と同様の効果が得られ
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、ノズル内容積を大きくすることにより、吐出中の
蛍光体ペーストをノズル内に引き込んで液切れを良くす
ることができ、これにより、プラズマディスプレイパネ
ル背面板上において蛍光体ペーストの良好な充填終了端
を形成することができる。また、容積変化手段として、
シリンダ駆動によりノズルの内容積を変化させる構成の
ものとすれば、シリンダ駆動による容積変化は応答性が
良いので、瞬時に蛍光体ペーストの液切りを行うことが
でき、一層良好な充填終了端を形成することができる。
また、ノズル内容積を徐々に小さくすることにより、吐
出停止時にノズル内に引き込まれた蛍光体ペーストを吐
出してプラズマディスプレイパネル背面板への充填に使
用することができ、これにより、無駄な蛍光体ペースト
を発生させることがなく、蛍光体ペーストの無駄な消費
を防ぐことができる。
【0037】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるプラズマディスプ
レイパネルの蛍光体層充填装置の概略構成を示した斜視
図。
【図2】 同装置により蛍光体ペーストが充填されるプ
ラズマディスプレイパネル背面板の概略構成を示した斜
視図。
【図3】 同装置の吐出ユニットの概略構成を示した斜
視図。
【図4】 同装置のノズル周辺の概略構成を示した断面
図。
【図5】 同装置の構成を示した電気的ブロック構成
図。
【図6】 同装置の動作を説明したフローチャート。
【符号の説明】
6 プラズマディスプレイパネル背面板 6a リブ 6b 溝 80 蛍光体ペースト 83 供給タンク 84 吐出バルブ(吐出制御手段) 81 吐出孔 82 ノズル 90 ノズル容積変化装置(容積変化手段) 100 プラズマディスプレイパネルの蛍光体層充填装
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 11/02 H01J 11/02 B Fターム(参考) 4D075 AC08 AC09 AC73 CA47 CB09 DA06 DA32 DC19 DC24 EA14 EC11 4F041 AA02 AA05 AA17 AB02 BA02 BA04 BA13 BA35 BA53 4F042 AA02 AA06 AA10 AA28 BA02 BA03 BA08 CB03 CB04 CB08 CB11 5C028 FF06 FF16 5C040 FA01 FA02 GG09 JA13 MA23 MA24 MA26

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマディスプレイパネル背面板上の
    リブ間に形成された溝に対し、複数の吐出孔から構成さ
    れるノズルを用いて、該ノズルの吐出孔から蛍光体ペー
    ストを吐出しながら該ノズルを前記リブ長手方向に移動
    することにより、蛍光体ペーストを充填する蛍光体層充
    填装置において、 前記ノズルに蛍光体ペーストを供給する供給タンクと、 前記ノズルからの蛍光体ペーストの吐出の開始及び停止
    を制御する吐出制御手段と、 前記吐出制御手段による蛍光体ペーストの吐出制御に応
    じて前記ノズルの内容積を変化させる容積変化手段とを
    備えたことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの
    蛍光体層充填装置。
  2. 【請求項2】 プラズマディスプレイパネル背面板上の
    リブ間に形成された溝に対し、複数の吐出孔から構成さ
    れるノズルを用いて、該ノズルの吐出孔から蛍光体ペー
    ストを吐出しながら該ノズルを前記リブ長手方向に移動
    することにより、蛍光体ペーストを充填する蛍光体層充
    填方法において、 蛍光体ペーストを吐出しながら前記ノズルを前記リブ長
    手方向に移動しているときに、前記ノズルの内容積を徐
    々に小さくし、 前記蛍光体ペーストの吐出停止と同時、又は吐出停止の
    前後に、前記ノズルの内容積を大きくすることを特徴と
    するプラズマディスプレイパネルの蛍光体層充填方法。
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