JP2003228943A - 光ディスクカートリッジおよび光ディスク装置 - Google Patents

光ディスクカートリッジおよび光ディスク装置

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JP2003228943A
JP2003228943A JP2002021900A JP2002021900A JP2003228943A JP 2003228943 A JP2003228943 A JP 2003228943A JP 2002021900 A JP2002021900 A JP 2002021900A JP 2002021900 A JP2002021900 A JP 2002021900A JP 2003228943 A JP2003228943 A JP 2003228943A
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optical disc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスクカートリッジの薄型化を図るととも
に、光ディスク装置の薄型化を達成する。 【解決手段】スピンドルモータ12に固定した回転部11に
着脱可能に装着されるハブ部材21を中央部に有する光デ
ィスク22と、この光ディスクを内部に回転可能に収納す
るカートリッジ本体23と、カートリッジ本体の一側対向
面部に形成された窓部および開口部とを備えた光ディス
クカートリッジ2として、光ディスクの反記録面部22bと
対向するカートリッジ本体の他側対向面部23bの内面
に、光ディスクの反記録面部を当接させて該光ディスク
をその回転軸方向Zで位置規制する突起部材3を設ける。
この突起部材を、カートリッジ本体の他側対向面部の内
面において光ディスクの反記録面部の外周部に対応する
円周上においてのみ突出させている。3層よりなるハブ
部材の弾性部材21bによって、光ディスクの回転軸方向
反記録面部側向きに弾性力を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報の記録または
再生に用いられる光ディスクカートリッジおよび光ディ
スク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、図11ないし図13に示すよう
に、光ディスクカートリッジaは、スピンドルモータb
に固定した回転部cに着脱可能に装着されるハブ部材d
を中心部に有する光ディスクeと、この光ディスクeを
内部に回転可能に収納するカートリッジ本体fと、上記
光ディスクeの記録面部e1(図では下側の面部)と対
向するカートリッジ本体fの一側対向面部f1(図では
下側の面部)に形成され、光ディスクeの記録面部e1
を該カートリッジ本体fの外方に露出させる開閉可能な
窓部(図示せず)、および光ディスクeの中心部を外方
に露出させる開閉可能な開口部(図示せず)とを備えて
いる。
【0003】そして、カートリッジ本体fが光ピックア
ップgと重なる位置に達するまでの間に開口部を開放さ
せ、光ディスクeの回転中心(中心)が回転部cの回転
中心近傍に達したときに回転部cを光ディスクeに接近
させることにより、カートリッジ本体fが昇降する余分
なスペースを減らして薄型化した光ディスク装置gが従
来より知られている。
【0004】具体的には、図11は、光ディスク装置k
に対し光ディスクカートリッジaが挿入される様子を示
している。図11において、光ディスクカートリッジa
が光ピックアップgと重なる位置に達する前段階では、
光ディスクカートリッジaの一側対向面部(一側対向面
部f1)の開口部は開口している。
【0005】図12において、光ディスクカートリッジ
aがさらに光ディスク装置g内に押し込まれると、光ピ
ックアップgと重なるとともに、光ディスクeの回転中
心(例えば強磁性金属円盤など)が回転部cの回転中心
(回転軸)近傍に達する。
【0006】図13では、図12に示す状態から、回転
部cが光ディスクeに接近して、回転部cに光ディスク
eが装着された状態を示している。この回転部cと光デ
ィスクeとの装着は、回転軸の周囲に設けられた永久磁
石(図示せず)が光ディスクeに対し磁気吸引力によっ
て引き寄せられることによって行われる。
【0007】ところで、光ディスク装置kにおいて用い
られる光ディスクカートリッジaの内部の隙間は、光デ
ィスクeとカートリッジ本体fとの接触を防止するため
に設けられているものであり、図14ないし図16を用
いて説明する原因により光ディスクeの回転軸方向(図
14ないし図16では上下方向)に所定量確保されてい
る。この図14ないし図16において、MD(ミニディ
スク)の寸法を例にして説明すると、ハブ部材d(強磁
性金属円盤に相当する部材)の半径は16.8mm、光
ディスクeの直径は64mmである。
【0008】図14は、光ディスクeがカートリッジ本
体fの内部において傾斜して装着される場合を想定して
隙間を設けている場合を示しており、この光ディスクe
が傾斜して装着される現象は、主に回転部c自体の傾
斜、またはハブ部材dと回転部cとの間に埃jが挟み込
まれることなどにより生じる。この場合、埃jの直径を
10μm、回転部cの傾斜を0.1゜とすると、0.0
8mm以上の隙間が必要となる。なお、図中破線は、変
形のない光ディスクeが傾斜することなくカートリッジ
本体fの内部に装着された状態を示している。
【0009】図15は、光ディスクe自体が主に製造時
に生じた反りによる変形を想定して設けられる場合の隙
間を示している。光ディスクeは、図中実線で示すよう
に、お椀型に変形(半径方向外方に行くに従い図面上に
おいて上方に変形)していたり、図中仮想線(二点鎖
線)で示すように、逆お椀型に変形(半径方向外方に行
くに従い図面上において下方に変形)するなどしてい
る。この場合、市販のMDなどの光ディスクでは、最大
で0.3mm程度の反りによる変形を有していることが
あり、かかる点で、0.3mm以上の隙間が必要とな
る。なお、図中破線は、変形のない光ディスクeがカー
トリッジ本体fの内部に装着された状態を示している。
【0010】図16は、光ディスクeの回転軸方向(図
面上において上下方向)の装着位置のばらつきにより、
光ディスクeがカートリッジ本体fの内部において相対
的に回転軸方向へ変位することを想定して設けられる場
合の隙間を示している。この光ディスクeが回転軸方向
へ変位する現象は、主に回転部cやハブ部材の組立公
差、光ディスクeの厚み公差、ハブ部材dと回転部cと
の間への埃jの介在による光ディスクeの装着位置の変
位などに起因して生じ、図中破線で示す光ディスクeの
標準的な位置に対し、0.24mm以上の隙間が必要と
なる。なお、図16中の一点鎖線より左側は、光ディス
クe、ハブ部材dおよび回転部cがカートリッジ本体f
に対して相対的に下方に下がっている場合を示し、一点
鎖線より右側は、光ディスクe、ハブ部材dおよび回転
部cがカートリッジ本体fに対して相対的に上方に上が
っている場合を示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図14ない
し図16を用いて説明したように、光ディスク装置kに
挿入された光ディスクカートリッジaにおけるカートリ
ッジ本体fの内面と光ディスクeとの間には、各種の原
因により隙間が必要とされ、例えばMD用の光ディスク
カートリッジaにおいては、トータルで0.62mm以
上の隙間を光ディスクeの記録面部側(下面部側)およ
び反記録面部側(上面部側)にそれぞれ確保しておく必
要がある。
【0012】そのため、光ディスクカートリッジaは、
各種の原因によって必要な隙間を有している分だけ分厚
く形成されることになり、光ディスクカートリッジaの
薄型化を図ることができない。
【0013】また、このような光ディスクカートリッジ
aが挿入される光ディスク装置kにおいても、分厚く形
成された光ディスクカートリッジaによって薄型化を達
成することができないことになる。
【0014】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、カートリッジ本体内
面と光ディスクとの間の隙間を小さくし、光ディスクカ
ートリッジの薄型化を図るとともに、光ディスク装置の
薄型化を達成することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、スピンドルモータに固定した回転部に
装着されるハブ部材を中央部に有する光ディスクと、こ
の光ディスクを内部に回転可能に収納するカートリッジ
本体と、上記光ディスクの記録面部と対向するカートリ
ッジ本体の一側対向面部に形成され、光ディスクの記録
面部を該カートリッジ本体の外方に露出させる窓部、お
よび光ディスクの中央部を外方に露出させる開口部とを
備えた光ディスクカートリッジを前提とする。そして、
上記光ディスクの反記録面部と対向するカートリッジ本
体の他側対向面部の内面側に、上記光ディスクの反記録
面部を当接させて位置規制する位置規制手段を設けてい
る。
【0016】この特定事項により、光ディスクの反記録
面部が位置規制手段に当接して位置規制されているの
で、光ディスクの反記録面部とカートリッジ本体の他側
対向面部内面との間の隙間は、光ディスクの反記録面部
が当接する位置規制手段の高さまで小さくすることがで
きる。また、光ディスクの記録面部とカートリッジ本体
の一側対向面部内面との間の隙間は、光ディスク自体の
反りによる変形の最大量を許容する高さまで小さくする
ことができる。この結果、光ディスクカートリッジの薄
型化を図ることが可能となる上、光ディスク装置の薄型
化を達成することも可能となる。
【0017】ここで、光ディスクの反記録面部を位置規
制手段に対して当接させるように付勢する付勢手段をハ
ブ部材に設けている場合には、光ディスクの装着位置の
ばらつきおよび傾斜をなくすことが可能となる。
【0018】特に、付勢手段として、ハブ部材と光ディ
スクとを連結する弾性部材を適用した場合には、簡単な
構成の付勢手段を提供することが可能となる。
【0019】これに対し、付勢手段として、ハブ部材の
中心を基にして周方向に等間隔で放射線状に並べた板バ
ネを適用した場合には、付勢手段の弾性力を光ディスク
に対しその周方向から均一に伝えることが可能となる
上、付勢手段を薄く構成することが可能となる。しか
も、付勢する方向に対しては弾性力を与えやすく、光デ
ィスクの回転方向に対しては抵抗が少なく剛性の高い構
造とすることが可能となる。
【0020】また、ハブ部材を複数の層よりなる層構造
とし、このハブ部材の少なくとも一層を形成する弾性部
材を付勢手段として適用した場合には、付勢手段の構成
が非常に簡単なものとなる。
【0021】特に、カートリッジ本体の他側対向面部の
内面側において光ディスクの反記録面部の略外周部に対
応する円周上にて突出する突起部材、または光ディスク
の反記録面部の全域に対応する領域上にて突出する突起
部材を位置規制手段として適用した場合には、光ディス
クが位置規制手段に当接して回転する際の摺動抵抗を小
さくすることが可能となる。そして、光ディスクの反記
録面部の全域に対応する領域上にて突出する突起部材が
位置規制手段に設けられている場合には、光ディスク自
体の反りによる変形がどの様なものであっても突起部材
に対する当接が確実に行え、位置規制手段の高さ(突起
部材の突出量)を低くすることが可能となる。
【0022】ここで、位置規制手段として、カートリッ
ジ本体の他側対向面部の内面側に設けられて光ディスク
の反記録面部を摺動させる摺動部材、またはカートリッ
ジ本体の他側対向面部の内面側に被膜されて光ディスク
の反記録面部を摺動させる摺動性被膜を適用した場合に
は、光ディスクが位置規制手段に当接して回転する際の
摺動抵抗をさらに小さくすることが可能となる。更に、
光ディスクおよび位置規制手段の摩耗を効果的に防止す
ることが可能となる。
【0023】そして、位置規制手段として、カートリッ
ジ本体の他側対向面部の内面側に一体的に形成された摺
動性樹脂材料を適用した場合には、カートリッジ本体の
製造時に位置規制手段が同時に形成され、位置規制手段
を簡単に形成することが可能となる。
【0024】一方、光ディスク装置においては、光ディ
スクが着脱可能に装着された回転部を回転させるスピン
ドルモータと、このスピンドルモータが設置されたベー
スフレームと、上記光ディスクに対する記録、または光
ディスクの再生を行う光ピックアップと、上記スピンド
ルモータ、ベースフレームおよび光ピックアップを収納
する筐体とを備えたものを前提とし、上記スピンドルモ
ータの内部に、上記回転部を光ディスク側に付勢して該
光ディスクを弾性支持する付勢手段を設けている。
【0025】この特定事項により、ハブ部材を有しない
か、あるいはハブ部材の中に付勢手段を有しない光ディ
スクを用いた場合でも、付勢手段の付勢力でもって光デ
ィスクの反記録面部が回転部に対し弾性的に装着されて
いるので、回転部に装着した際の光ディスクの反記録面
部とこれと対向する対向面部との間の隙間は、光ディス
クの反記録面部が当接する対向面部の高さまで小さくす
ることができる。また、回転部に装着した際の光ディス
クの記録面部とこれに対向する対向面部との間の隙間
は、光ディスク自体の反りによる変形の最大量を許容す
る高さまで小さくすることができる。この結果、光ディ
スク装置の薄型化を達成することが可能となる上、光デ
ィスクが内部に収容されている光ディスクカートリッジ
の薄型化を図ることも可能となる。
【0026】しかも、光ディスクの反記録面部を対向面
部に対して当接させるように回転部を付勢する付勢手段
によって、光ディスクの装着位置のばらつきおよび傾斜
をなくすことが可能となる。
【0027】ここで、スピンドルモータの内部に延在す
る回転軸を回転部に設け、この回転軸に、上記スピンド
ルモータの内部の軸受に対しクリアランスを存しさせて
おき、上記クリアランスによって上記回転部が傾斜を許
容しつつ回転するようにしている場合には、スピンドル
モータの軸受精度を下げることが可能となる。
【0028】また、筐体に、光ディスクの反記録面部を
当接させて位置規制する位置規制手段を設けた場合に
は、回転部に装着した際の光ディスクの反記録面部とこ
れと対向する筐体の対向面部内面との間の隙間は、光デ
ィスクの反記録面部が当接する位置規制手段の高さまで
小さくすることが可能となる。
【0029】更に、付勢手段として、スピンドルモータ
の内部に設けられた弾性部材を適用した場合には、回転
部を付勢する付勢手段の構成を簡単化させることが可能
となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0031】<第1の実施の形態>図1は、本発明の第
1の実施形態に係わる光ディスクカートリッジが用いら
れる光ディスク装置の概略構成を示している。
【0032】図1において、1は光ディスク装置であっ
て、この光ディスク装置1には、光ディスクカートリッ
ジ2が挿入される。
【0033】上記光ディスクカートリッジ2は、後述す
るスピンドルモータ12に固定した回転部11に装着さ
れるハブ部材21を中心部(中央部)に有する光ディス
ク22と、この光ディスク22を内部に回転可能に収納
するカートリッジ本体23と、上記光ディスク22の記
録面部22a(図1では下側の面部)と対向するカート
リッジ本体23の一側対向面部23a(図1では下側の
面部)に形成され、光ディスク22の記録面部22aを
該カートリッジ本体23の外方(図1では下方)に露出
させる窓部24、および光ディスク22の中心部を外方
(図1では下方)に露出させる開口部25とを備えてい
る。上記ハブ部材21は、金属板21aと、付勢手段と
しての弾性部材21bと、強磁性金属板21cとによっ
て3層構造をなしており、金属板21aが上記光ディス
ク22に固定されている。
【0034】また、光ディスク装置1は、光ディスクカ
ートリッジ2の光ディスク22が装着された回転部11
を回転させるスピンドルモータ12と、このスピンドル
モータ12が設置されたベースフレーム(図示せず)
と、上記光ディスク22に対する記録、および光ディス
ク22の再生を行う光ピックアップ14と、上記スピン
ドルモータ12、ベースフレームおよび光ピックアップ
14を収納する筐体15とを備えている。上記回転部1
1の内部には、図示しない永久磁石が設けられており、
この永久磁石の磁気吸引力によって強磁性金属板21c
を開口部25を介して引き寄せると、ハブ部材21が回
転部11に装着されるようになっている。そして、スピ
ンドルモータ12により回転部11を回転させると、回
転部11に装着されたハブ部材21によって光ディスク
22が回転するようになっている。また、光ピックアッ
プ14は、窓部24を介して光ディスク22に対する記
録および光ディスク22の再生を行うようになってい
る。なお、16は、回路基板などを収納する回路基板ボ
ックスである。
【0035】上記光ディスク22の反記録面部22b
(図1では上側の面部)と対向するカートリッジ本体2
3の他側対向面部23b(図1では上側の面部)の内面
(図1では下面)には、図2にも示すように、光ディス
ク22の反記録面部22bを当接させて該光ディスク2
2をその回転軸方向Zで位置規制する位置規制手段とし
ての突起部材3が設けられている。この突起部材3は、
カートリッジ本体23の他側対向面部23bの内面にお
いて光ディスク22の反記録面部22bの外周部に対応
する円周上においてのみ突出している。そして、上記突
起部材3は、その先端部(突出端部)が断面略半円形状
に形成され、光ディスク22の反記録面部22bに対す
る摺動時(回転時)の抵抗を軽減させるようにしてい
る。
【0036】また、図1に示すように、ハブ部材21の
弾性部材21bは、主に光ディスク22の回転軸方向Z
の反記録面部22b側(図1では上側)向きに弾性力を
発生させるように設置されている。この弾性部材21b
としては、エラストマ、樹脂材料、または金属製バネな
どが適用される。そして、弾性部材21bの弾性力によ
って、光ディスク22を突起部材3側に付勢するように
している。つまり、光ディスク22は、その反記録面部
22bを突起部材3に対し当接する位置に規制される。
【0037】上記突起部材3は、カートリッジ本体23
の他側対向面部22bと一体的に成形されており、その
表面は摺動性を良好にする部材によって被膜されてい
る。従って、光ディスク22が突起部材3に対し当接し
ながら回転しても、実使用上における摩耗などの問題は
生じない。
【0038】次に、上記弾性部材21bのもう一つの作
用を図1に基づいて説明する。
【0039】図1では、回転部11は、部品寸法公差や
組立公差などの機械公差により傾斜状態で取り付けられ
ているとともに、回転部11とハブ部材21との間の一
部に埃Fを挟んでいる状態を示している。この場合、ハ
ブ部材21の強磁性金属板21cは、回転部11に対し
傾斜した状態で装着されている。このとき、弾性部材2
1bがその伸縮性により自ら弾性変形することで、強磁
性金属板21cの傾斜を吸収しながら、金属板21aを
光ディスク22の回転軸方向Zの反記録面部22b側向
きに押し上げている。すなわち、強磁性金属板21cが
回転部11に対し傾斜状態で装着されていても、弾性部
材21bの介在により金属板21aおよび光ディスク2
2は上記傾斜状態を踏襲せず、光ディスク22は突起部
材3によって規制された位置に保たれることになる。従
って、本実施形態の光ディスク装置1では、光ディスク
22の反記録面部22bとカートリッジ本体23の他側
対向面部23b内面との間の隙間S1を、突起部材3の
突出高さまで小さくすることができる。なお、図1で
は、回転部11の傾斜と埃Fによる傾斜との双方が生じ
ている場合を示しているが、回転部11の傾斜と、埃F
による傾斜とが単独で生じている場合でも、強磁性金属
板21cが回転部11に対し傾斜状態で装着される点は
同様である。
【0040】ここで、突起部材3の突出高さを図3に基
づいて説明する。
【0041】図3では、逆お椀型に変形(半径方向外方
に行くに従い図面上において下方に変形)した光ディス
ク22の断面を実線で示しているとともに、この光ディ
スク22がカートリッジ本体23の内部に収容された光
ディスクカートリッジ2を光ディスク装置1に挿入した
状態の断面を示している。
【0042】このように変形した光ディスク22の形状
は、光ディスク22がプラスチック材料により成形され
る場合に時折存在している。なお、図3では、お椀型に
変形(半径方向外方に行くに従い図面上において上方に
変形)した光ディスク22の断面を破線で示している。
また、図3中において、ハブ部材21および光ピックア
ップ14は、図面の煩雑さを防止する上で、逆お椀型に
変形している光ディスク22の場合についてのみ記して
いる。
【0043】この場合、光ディスク22の反りによる変
形量は最大で0.3mmであるので、突起部材3の突出
高さ、つまり隙間S1は、0.3mm以上であればよ
い。
【0044】次に、図4に示すように、光ディスク22
の記録面部22aとカートリッジ本体23の一側対向面
部23a内面との間の隙間S2(図4上でのカートリッ
ジ本体23内部での光ディスク22下方の隙間)の大き
さについて説明する。
【0045】図4では、鞍型に変形(1つの直径方向に
おいて半径方向外方に行くに従い図面上において上方に
反り上がるとともに、その直径方向に対し直行する他の
直径方向において半径方向外方に行くに従い図面上にお
いて下方に反り垂れ下がる変形)した光ディスク22が
カートリッジ本体23の内部に収容された光ディスクカ
ートリッジ2を光ディスク装置1に挿入した状態の断面
を示している。なお、図4では、光ディスク22の1つ
の直径方向に表れる図面上において上方に反り上がる外
周部分および内周付近の断面を実線で示し、他方の直線
方向に表れる図面上において下方に垂れ下がる外周部分
を破線で示している。この場合、光ディスク22の上方
に反り上がる外周部分が突起部材3に対し当接してい
る。
【0046】ここで、光ディスク22の反りによる変形
量は、上方に反り上がることによる変形量が最大で0.
3mmであり、下方に垂れ下がることによる変形量が最
大で0.3mmであることから、図4の状態で、光ディ
スク22の下方には光ディスク22の厚さを除いて最大
で0.6mmの変形が生じている。すなわち、光ディス
ク22の記録面部22aとカートリッジ本体23の一側
対向面部23a内面との間の隙間S2は、0.6mm以
上であればよい。この場合、鞍型に変形した光ディスク
22を用いれば、光ディスク22下方での変形量が最大
となる。
【0047】以上によれば、従来必要であった光ディス
クとカートリッジ本体との間の隙間0.62mm以上に
対し、本実施形態では、光ディスク22の上方で0.3
2mm、光ディスク22の下方で0.02mm程度縮小
できる。すなわち、隙間を縮小した分だけ、光ディスク
カートリッジ2および光ディスク装置1を薄型化するこ
とができる。
【0048】また、光ディスク22は、突起部材3に対
し当接するため、カートリッジ本体23内部では上寄り
に位置する。このことから、カートリッジ本体23内部
において、光ディスク22の下方には光ディスク22の
上方よりも回転中心方向Zに大きな空間が存在すること
になる。このため、本実施形態では、窓部24を介して
光ディスク22下方の大きな空間に光ピックアップ14
が入り込むことで、光ピックアップの設置スペースを光
ディスク22下方の大きな空間と共用できて、さらなる
光ディスク装置1の薄型化を図ることができる。
【0049】<第2の実施の形態>次に、本発明の第2
の実施形態を図5および図6に基づいて説明する。
【0050】この実施形態では、突起部材の構成を変更
している。なお、突起部材を除くその他の構成は、上記
第1の実施形態の場合と同じであり、同じ部分について
は同一の符号を付してその説明は省略する。
【0051】すなわち、本実施形態は、カートリッジ本
体23の他側対向面部23bの内面において光ディスク
22の反記録面部22bの全域に対応する領域上にて突
出する位置規制手段としての複数の突起部材4,…を備
えている。この各突起部材4は、それぞれ微小な半球形
状をなし、光ディスク22の反記録面部22bの全域に
対応する領域上においてカートリッジ本体23の他側対
向面部23bの内面に対し一体的にかつ密に形成されて
いる。
【0052】また、図6は、お椀型に変形した光ディス
ク22の断面を実線で示しているとともに、逆お椀型に
変形した光ディスク22の断面を破線で示しており、こ
のような光ディスク22がカートリッジ本体23の内部
に収容された光ディスクカートリッジ2を光ディスク装
置1に挿入した状態の断面を示している。なお、図6中
において、ハブ部材21および光ピックアップ14は、
図面の煩雑さを防止する上で、お椀型に変形している光
ディスク22の場合についてのみ記している。
【0053】そして、光ディスク22は、弾性部材21
bの弾性力により、各突起部材4に対し当接する方向
(図6では上方)に付勢されている。この場合、光ディ
スク22がお椀型に変形していると、その光ディスク2
2の外周部分が各突起部材4に対し当接し、光ディスク
22が逆お椀型に変形していると、その光ディスク22
の内周部分が各突起部材4に対し当接するようになって
いる。
【0054】ここで、各突起部材4の突出高さを例えば
0.02mmとすると、光ディスク22の反記録面部2
2bとカートリッジ本体23の他側対向面部23b内面
との間の隙間S1は、0.02mmとなる。
【0055】このように、本実施形態では、光ディスク
22の反記録面部22bとカートリッジ本体23の他側
対向面部23b内面との間の隙間S1が、従来必要であ
った光ディスクとカートリッジ本体との間の隙間0.6
2mm以上に対し、0.6mm程度縮小可能となる。す
なわち、隙間を縮小した分(0.6mm)だけ、光ディ
スクカートリッジ2および光ディスク装置1を薄型化す
ることができる。
【0056】なお、本実施形態では、カートリッジ本体
23の他側対向面部23bの内面において光ディスク2
2の反記録面部22bの全域に対応する円形領域上にて
突出する複数の突起部材4,…を位置規制手段として適
用したが、位置規制手段として、光ディスクの反記録面
部を摺動させる摺動部材、またはカートリッジ本体の他
側対向面部の内面側に被膜されて光ディスクの反記録面
部を摺動させる摺動性被膜などが適用されていてもよ
く、この場合には、光ディスクが位置規制手段に当接し
て回転する際の摺動抵抗をさらに小さくすることができ
る上、光ディスクおよび位置規制手段の摩耗を効果的に
防止することができる。また、位置規制手段として、カ
ートリッジ本体の他側対向面部の内面側に一体的に形成
された摺動性樹脂材料が適用されていてもよく、この場
合には、カートリッジ本体の製造時に位置規制手段が同
時に形成され、位置規制手段を簡単に形成することがで
きることになる。
【0057】<第3の実施の形態>次に、本発明の第3
の実施形態を図7および図8に基づいて説明する。
【0058】この実施形態では、付勢手段の構成を変更
している。なお、付勢手段を除くその他の構成は、上記
第1の実施形態の場合と同じであり、同じ部分について
は同一の符号を付してその説明は省略する。
【0059】すなわち、本実施形態は、図7に示すよう
に、光ディスク22は、ハブ部材26の中心を基にして
周方向に等間隔で放射線状に延びる付勢手段としての複
数の板バネ35,…を備えており、この各板バネ35に
よって、光ディスク22とハブ部材26とが弾性的に連
結されている。光ディスク22は、その内周部に正多角
形(図では正12角形)よりなるくり抜き部36を有し
ているとともに、上記ハブ部材26も上記くり抜き部3
6と同様の正多角形(正12角形)となっている。上記
各板バネ35は、上記くり抜き部36とハブ部材26と
のそれぞれ対向し合う一辺同士を連結し、各板バネ35
の弾性力によって、光ディスク22をカートリッジ本体
23の他側対向面部23b内面に対し当接させる方向
(図6では上方)へ付勢するように構成されている。こ
の場合、くり抜き部36とハブ部材26とのそれぞれ対
向し合う一辺同士は、互いに平行となっており、各板バ
ネ35が弾性力を生じさせやすい構成となっている。
【0060】図8は、光ディスク22が他側対向面部2
3内面に各突起部材4を備えたカートリッジ本体23に
収納され光ディスク装置1に挿入された状態の断面図で
ある。
【0061】ここで、光ディスク22は、反りによる変
形のない平らなディスクであり、各板バネ35により上
方に付勢されて反記録面部22bが各突起部材4に当接
している状態を示している。なお、各板バネ(付勢手
段)は、光ディスク22がお椀型、逆お椀型、鞍型もし
くはその他の形状に変形している場合でも、適用可能で
ある。
【0062】<第4の実施の形態>次に、本発明の第4
の実施形態を図9および図10に基づいて説明する。
【0063】この実施形態では、付勢手段の構成を変更
している。なお、付勢手段を除くその他の構成は、上記
第1の実施形態の場合と同じであり、同じ部分について
は同一の符号を付してその説明は省略する。
【0064】すなわち、本実施形態では、図9に示すよ
うに、スピンドルモータ19は、回転部19a、軸受部
19b、回転部19aに設置された磁石19c、ステー
タ部19dなどを備えている。また、回転部19aの中
心部は、図面下方向へ延びて一体的なスピンドルモータ
19の回転軸19eとなっている。そして、回転部19
aは、付勢手段としてのコイルバネ51によって、回転
軸19eの真下から光ディスク22側(図では上方向)
に付勢されている。ステータ部19dと軸受部19bと
は光ディスク装置1の筐体15に固定されている。ま
た、上記回転軸19eと軸受部19bとの間のクリアラ
ンスは、通常のモータに比べて大きく確保されており、
回転部19aは上記クリアランスを利用して軸受部19
bに対し傾斜を許容しつつ回転が可能となるようになっ
ている。光ディスク22には、強磁性金属板よりなるハ
ブ部材27が固定され、このハブ部材27は、回転部1
9aの内部に設置された永久磁石(図示せず)の磁気吸
引力で引き寄せられることによって回転部19aに装着
されるようになっている。そして、上記コイルバネ51
によって回転部19aが光ディスク22側(図では上方
向)に押圧されると、ハブ部材27も同様に押圧される
ようになっている。これによって、光ディスク22が突
起部材3に付勢され、当接しながら回転することにな
る。この突起部材3の高さは、0.3mm以上で適宜設
定される。従って、光ディスク22の反記録面部22b
とカートリッジ本体23の他側対向面部23b内面との
間の隙間S1は0.3mm以上であればよく、従来必要
であった光ディスクとカートリッジ本体との間の隙間
0.62mm以上に対し、0.32mm程度縮小可能と
なる。すなわち、隙間を縮小した分(0.32mm)だ
け、光ディスクカートリッジ2および光ディスク装置1
を薄型化することができる。
【0065】なお、本実施形態では、カートリッジ本体
23の他側対向面部23b内面に位置規制手段としての
突起部材3を設けたが、カートリッジ本体23の他側対
向面部23bの内面において光ディスク22の反記録面
部22bの全域に対応する領域上にて突出する位置規制
手段としての複数の突起部材4,…が設けられていても
よい。この場合には、光ディスク22の反記録面部22
bとカートリッジ本体23の他側対向面部23b内面と
の間の隙間S1を0.02mm程度にすることができ
る。
【0066】上記第1の実施形態において説明したよう
に、ハブ部材21と回転部11との間に埃Fが介在して
いる場合は、ハブ部材21が回転部11に対し傾斜して
装着され、光ディスク22もその傾斜を踏襲することに
なる。また、ハブ部材21の下面21aが機械公差など
により傾斜している場合も同様であり、光ディスク22
はその傾斜を踏襲する。これに対し、本実施形態のもの
では、図10に示すように、上記回転軸19eと軸受部
19bとのクリアランスを通常のモータに比べて大きく
確保することにより、回転部19aが自ら傾斜して振れ
を伴った回転を可能とする構成となっている。上記の理
由により、上記光ディスク22と回転部19aとが相対
的に傾斜する場合において、上記コイルバネ51により
光ディスク22が突起部材3に当接することにより位置
決めされる光ディスク22の反記録面部22bに対し、
回転部19aが上記クリアランスを利用して相対的に傾
斜することが可能な構成となっている。すなわち、回転
部19aが自ら傾斜することにより、光ディスク22と
回転部19aとの相対的な傾斜を吸収しながら光ディス
ク22を突起部材3に当接させた状態で回転する。従っ
て、光ディスク22は回転による面振れが生じず、光デ
ィスク22の反記録面部22bとカートリッジ本体23
の他側対向面部23b内面との間の隙間S1を突起部材
3の高さ(突出量)に保つことができることになる。
【0067】上記回転部19aおよびハブ部材27の直
径を16.8mm、ハブ部材27の下面27aの傾斜角
を最大0.1゜とすると、直径10μmの埃Fが介在し
ている場合の回転部19aの傾斜角は最大で0.14゜
となる。
【0068】また、直径50mmあるいは直径30mm
などの小径の光ディスク22の場合、ハブ部材27の直
径は5mm程度の小径なものとなる。この場合、上記と
同様に考えると、回転部19aの傾斜量は最大で0.2
2゜となる。
【0069】この場合、クリアランスは、回転部19a
の傾斜量(傾斜角)に応じて適宜設定されることから、
回転部19aの傾斜量が0.14゜あるいは0.22゜
と小さいため、光ディスク装置1で用いられる回転軸1
9eの長さが1.5mm〜3mm程度であれば、通常の
スピンドルモータのクリアランスと同程度でよく、スピ
ンドルモータ19の性能を損なうものではない。
【0070】光ディスク22の記録面部22aとカート
リッジ本体23の一側対向面部23a内面との間の隙間
S2については、上記第1ないし第3の実施形態の場合
と同様である。
【0071】また、第1ないし第4の実施形態に共通し
て、ハブ部材21,26,27、光ディスク22、スピ
ンドルモータ19のいずれかに付勢手段(弾性部材21
b、板バネ35またはコイルバネ51)を設けること
で、光ディスク22を位置規制手段(突起部材3又は
4)に当接させているので、従来のもののように、光デ
ィスク22の回転軸方向への装着位置のばらつきが解消
される。
【0072】更に、上記各実施形態では、カートリッジ
本体23の一側対向面部23a内面に位置規制手段とし
ての突起部材3,4などを設けたが、光ディスクがカー
トリッジ本体に装着されていない場合、つまりハブ部材
を備えていない光ディスクにおいては、光ディスクの反
記録面部と対向する光ディスク装置の筐体の対向面部に
突起部材などの位置規制手段を設けることで、適用可能
であり、これによって、光ディスクの装着位置のばらつ
きおよび傾斜をなくし、光ディスクの反記録面部と筐体
の対向面部内面との間の隙間(S1)を位置規制手段の
高さまで小さくすることができることになる。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本発明では、光ディスク
の反記録面部を位置規制手段に当接させて位置規制する
ことで、光ディスクの反記録面部とカートリッジ本体の
他側対向面部内面との間の隙間を位置規制手段の高さま
で小さくするとともに、光ディスクの記録面部とカート
リッジ本体の一側対向面部内面との間の隙間を光ディス
ク自体の反りによる変形の最大量許容高さまで小さく
し、光ディスクカートリッジの薄型化を図ることができ
る上、光ディスク装置の薄型化を達成することもでき
る。
【0074】また、光ディスクの反記録面部を位置規制
手段に対して当接させる付勢手段をハブ部材に設けるこ
とで、光ディスクの装着位置のばらつきおよび傾斜をな
くすことができる。
【0075】特に、ハブ部材と光ディスクとを連結する
弾性部材を付勢手段として適用することで、簡単な構成
の付勢手段を提供することができる。
【0076】これに対し、ハブ部材の中心を基にして周
方向に等間隔で放射線状に並べた板バネを付勢手段とし
て適用することで、光ディスクに対しその周方向から均
一に弾性力を伝えることができる上、付勢手段を薄く構
成することができる。しかも、付勢する方向に対して弾
性力を与えやすくし、光ディスクの回転方向に対して抵
抗を抑えて剛性の高い構造とすることができる。
【0077】また、ハブ部材の少なくとも一層の弾性部
材を付勢手段として適用することで、付勢手段の構成を
非常に簡単なものにすることができる。
【0078】特に、光ディスクの反記録面部の略外周部
に対応する円周上の突起部材、または光ディスクの反記
録面部の全域に対応する領域上の突起部材を位置規制手
段として適用することで、位置規制手段に当接して回転
する光ディスクの摺動抵抗を小さくすることができる。
そして、光ディスクの反記録面部の全域に対応する領域
上の突起部材によれば、光ディスク自体の反りによる変
形と無関係に突起部材に対する当接を確実に行い、位置
規制手段の高さを低くすることができる。
【0079】ここで、光ディスクの反記録面部を摺動さ
せる摺動部材、または光ディスクの反記録面部を摺動さ
せる摺動性被膜を位置規制手段として適用することで、
位置規制手段に当接して回転する際の光ディスクの摺動
抵抗をさらに小さくすることができる。更に、光ディス
クおよび位置規制手段の摩耗を効果的に防止することが
できる。
【0080】そして、カートリッジ本体の他側対向面部
の内面側に一体的に形成した摺動性樹脂材料を位置規制
手段として適用することで、カートリッジ本体の製造時
に位置規制手段を同時に形成し、位置規制手段を簡単に
形成することができる。
【0081】一方、光ディスク装置において、スピンド
ルモータの内部に光ディスクを弾性支持する付勢手段を
設けることで、ハブ部材を有しない光ディスクであって
も、回転部に装着した光ディスクの反記録面部と対向面
部との間の隙間を対向面部の高さまで小さくするととも
に、光ディスクの記録面部と対向面部との間の隙間を光
ディスク自体の反りによる変形の最大量許容高さまで小
さくし、光ディスク装置の薄型化を達成することもでき
る上、光ディスクカートリッジの薄型化を図ることがで
きる。
【0082】しかも、光ディスクの反記録面部を対向面
部に当接させるように回転部を付勢する付勢手段によっ
て、光ディスクの装着位置のばらつきおよび傾斜をなく
すことができる。
【0083】ここで、スピンドルモータの内部に延在す
る回転軸に、スピンドルモータの内部の軸受に対しクリ
アランスを存しさせておき、このクリアランスによって
回転部の傾斜を許容しつつ回転させることで、スピンド
ルモータの軸受精度を下げることができる。
【0084】また、光ディスクの反記録面部を当接させ
て位置規制する位置規制手段を筐体に設けることで、光
ディスクの反記録面部と筐体の対向面部内面との間の隙
間を位置規制手段の高さまで小さくすることができる。
【0085】更に、スピンドルモータ内部の弾性部材を
付勢手段として適用することで、回転部を付勢する付勢
手段の構成を簡単化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる光ディスクカ
ートリッジが装着された状態を示す光ディスク装置の断
面図である。
【図2】同じくカートリッジ本体の他側対向面部内面の
突起部材を示す斜視図である。
【図3】同じく逆お椀型およびお椀型に変形した光ディ
スクをカートリッジ本体内部に収容した光ディスクカー
トリッジが挿入された状態示す光ディスク装置の断面図
である。
【図4】同じく鞍型に変形した光ディスクをカートリッ
ジ本体内部に収容した光ディスクカートリッジが挿入さ
れた状態を示す光ディスク装置の断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係わる光ディスクカ
ートリッジにおいてカートリッジ本体の他側対向面部内
面の突起部材を示す斜視図である。
【図6】同じく逆お椀型およびお椀型に変形した光ディ
スクをカートリッジ本体内部に収容した光ディスクカー
トリッジが挿入された状態を示す光ディスク装置の断面
図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係わる光ディスクカ
ートリッジにおいてカートリッジ本体の他側対向面部を
取り外した状態で他側から見た光ディスクおよびハブ部
材の平面図である。
【図8】同じく光ディスクカートリッジが装着された状
態を示す光ディスク装置の断面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態に係わる光ディスクカ
ートリッジが装着された状態を示す光ディスク装置の断
面図である。
【図10】同じく回転部とハブ部材との間に埃が介在し
ている状態で光ディスクカートリッジが装着された状態
を示す光ディスク装置の断面図である。
【図11】従来例に係わる光ディスクカートリッジが挿
入された様子を示す光ディスク装置の断面図である。
【図12】同じく光ディスクカートリッジがさらに内部
に押し込まれた状態を示す光ディスク装置の断面図であ
る。
【図13】同じく回転部に光ディスクが装着された状態
を示す光ディスク装置の断面図である。
【図14】同じく光ディスクがカートリッジ本体内部に
傾斜して装着された状態を示す光ディスクカートリッジ
の断面図である。
【図15】同じく逆お椀型およびお椀型に変形した光デ
ィスクがカートリッジ本体内部に収容された状態を示す
光ディスクカートリッジの断面図である。
【図16】同じく光ディスクがカートリッジ本体内部に
おいて相対的に回転軸方向へ変位して収容された状態を
示す光ディスクカートリッジの断面図である。
【符号の説明】
1 光ディスク装置 11,19a 回転部 19e 回転軸 12 スピンドルモータ 14 光ピックアップ 15 筐体 2 光ディスクカートリッジ 21,26,27ハブ部材 21b 弾性部材(付勢手段) 22 光ディスク 22a 記録面部 22b 反記録面部 23 カートリッジ本体 23a 一側対向面部 23b 他側対向面部 24 窓部 25 開口部 3 突起部材(位置規制手段) 35 板バネ(付勢手段) 4 突起部材(位置規制手段) 51 コイルバネ(付勢手段、弾性部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 23/00 601 G11B 23/00 601E (72)発明者 石井 光夫 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5D109 BA13 BA17 BB06 BB12 BB14 BB21 BB23 5D138 RA05 RA15 RA17 TA07 TA08 TA23 TB20

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドルモータに固定した回転部に装
    着されるハブ部材を中央部に有する光ディスクと、この
    光ディスクを内部に回転可能に収納するカートリッジ本
    体と、上記光ディスクの記録面部と対向するカートリッ
    ジ本体の一側対向面部に形成され、光ディスクの記録面
    部を該カートリッジ本体の外方に露出させる窓部、およ
    び光ディスクの中央部を外方に露出させる開口部とを備
    えた光ディスクカートリッジにおいて、 上記光ディスクの反記録面部と対向するカートリッジ本
    体の他側対向面部の内面側には、上記光ディスクの反記
    録面部を当接させて位置規制する位置規制手段が設けら
    れていることを特徴とする光ディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の光ディスクカート
    リッジにおいて、 ハブ部材には、光ディスクの反記録面部を位置規制手段
    に対して当接させるように付勢する付勢手段が設けられ
    ていることを特徴とする光ディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載の光ディスクカート
    リッジにおいて、 付勢手段としては、ハブ部材と光ディスクとを連結する
    弾性部材が適用されていることを特徴とする光ディスク
    カートリッジ。
  4. 【請求項4】 上記請求項2に記載の光ディスクカート
    リッジにおいて、 付勢手段としては、ハブ部材の中心を基にして周方向に
    等間隔で放射線状に並べた板バネが適用されていること
    を特徴とする光ディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 上記請求項2に記載の光ディスクカート
    リッジにおいて、 ハブ部材は、複数の層よりなる層構造をなし、 付勢手段としては、上記ハブ部材の少なくとも一層を形
    成する弾性部材が適用されていることを特徴とする光デ
    ィスクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 上記請求項1ないし請求項5に記載の光
    ディスクカートリッジにおいて、 位置規制手段としては、カートリッジ本体の他側対向面
    部の内面側において光ディスクの反記録面部の略外周部
    に対応する円周上にて突出する突起部材、または光ディ
    スクの反記録面部の全域に対応する領域上にて突出する
    突起部材が適用されていることを特徴とする光ディスク
    カートリッジ。
  7. 【請求項7】 上記請求項6に記載の光ディスクカート
    リッジにおいて、 位置規制手段としては、カートリッジ本体の他側対向面
    部の内面側に設けられ、光ディスクの反記録面部を摺動
    させる摺動部材が適用されていることを特徴とする光デ
    ィスクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 上記請求項6に記載の光ディスクカート
    リッジにおいて、 位置規制手段としては、カートリッジ本体の他側対向面
    部の内面側に被膜され、光ディスクの反記録面部を摺動
    させる摺動性被膜が適用されていることを特徴とする光
    ディスクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 上記請求項7に記載の光ディスクカート
    リッジにおいて、 位置規制手段としては、カートリッジ本体の他側対向面
    部の内面側に一体的に形成された摺動性樹脂材料が適用
    されていることを特徴とする光ディスクカートリッジ。
  10. 【請求項10】 光ディスクが着脱可能に装着された回
    転部を回転させるスピンドルモータと、このスピンドル
    モータが設置されたベースフレームと、上記光ディスク
    に対する記録、または光ディスクの再生を行う光ピック
    アップと、上記スピンドルモータ、ベースフレームおよ
    び光ピックアップを収納する筐体とを備えた光ディスク
    装置において、 上記スピンドルモータの内部には、上記回転部を光ディ
    スク側に付勢して該光ディスクを弾性支持する付勢手段
    が設けられていることを特徴とする光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 上記請求項10に記載の光ディスク装
    置において、 回転部は、スピンドルモータの内部に延在する回転軸を
    有し、 この回転軸は、上記スピンドルモータの内部の軸受に対
    しクリアランスを存しており、 上記クリアランスによって上記回転部が傾斜を許容しつ
    つ回転するようになっていることを特徴とする光ディス
    ク装置。
  12. 【請求項12】 上記請求項10または請求項11に記
    載の光ディスク装置において、 光ディスクの反記録面部と対向する筐体の対向面部の内
    面側には、光ディスクの反記録面部を当接させて位置規
    制する位置規制手段が設けられていることを特徴とする
    光ディスク装置。
  13. 【請求項13】 上記請求項10ないし請求項12のい
    ずれか1つに記載の光ディスク装置において、 付勢手段としては、スピンドルモータの内部に設けられ
    た弾性部材が適用されていることを特徴とする光ディス
    ク装置。
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