JP2003228401A - Pidコントローラの制御方法 - Google Patents

Pidコントローラの制御方法

Info

Publication number
JP2003228401A
JP2003228401A JP2002028771A JP2002028771A JP2003228401A JP 2003228401 A JP2003228401 A JP 2003228401A JP 2002028771 A JP2002028771 A JP 2002028771A JP 2002028771 A JP2002028771 A JP 2002028771A JP 2003228401 A JP2003228401 A JP 2003228401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deviation
constant
controller
pid controller
integration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002028771A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4019350B2 (ja
Inventor
Takayoshi Nakao
隆義 中尾
Toshio Matsumoto
敏雄 松本
Hidenori Hasegawa
秀法 長谷川
Shinobu Sato
佐藤  忍
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP2002028771A priority Critical patent/JP4019350B2/ja
Publication of JP2003228401A publication Critical patent/JP2003228401A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4019350B2 publication Critical patent/JP4019350B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 PIコントローラ、PIDコントローラ又は
これらと等価なコントローラにおいて、その積分定数T
を、偏差の絶対値|e|の関数として、偏差が大きい
時は大きく、逆に偏差が小さい時は小さく、しかも滑ら
かに且つ連続的に変化させ、高速で精密な応答が可能な
PIDコントローラを実現する。 【解決手段】 積分定数Tを、以下のように偏差の絶
対値|e|の関数として調整する制御方法。 T=TI0(K|e|+1) ただし、TI0は、初期設定積分定数であって、制御対
象の最大時定数T より小さい値とする(すなわ
ち、TI0<TLM)。Kは、比例ゲイン。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、化学プラントや鉄
鋼プラント等における温度、流量又は圧力等の物理量の
制御あるいは産業用ロボット、工作機械又は情報処理関
連機器等における位置決め又は速度制御等に用いられる
PIDコントローラの改良に関するものであって、その
積分定数を指令値と制御量の偏差の大きさにより変化さ
せる機能を備えてなるPIDコントローラに関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】一般に、PIDコントローラの積分動作
による制御は、比例動作では解消することのできない定
常状態での偏差を改善するのに有効であるが、一方で、
例えばステップ状指令信号等の急激な指令信号の変化に
対し、積分定数の値いかんによって、オーバシュート、
アンダーシュートあるいはワインドアップ等の好ましく
ない現象を引き起こし、制御特性を悪化させる要因とも
なっていた。 【0003】また、積分動作により操作量が飽和に達し
た場合にも、同じように制御特性に問題を生じていた。 【0004】そこで、従来はこれに対処するため、応答
性を犠牲にしてもコントローラの積分定数を大きく設定
したり、操作量が飽和した場合には、積分動作を一時的
に中止し、飽和の状態が解消した段階で、積分動作を再
び開始するなどの手法が採用されていた。 【0005】また、特開平9−282005号公報記載
の発明においては、図3に示すように、積分動作に係る
定数を一定のものとはせず、偏差の値によっては定数を
変更したり、偏差の値にある閾値を設け、実際の偏差が
その閾値を超えると、積分動作に係る定数を段階的に変
化させるなどの手法も採用されていた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の手法では、短時間に偏差を減少させることができなか
ったり、積分動作に係る定数を変更するにせよ、その定
数をどのように変更すれば良いのか、具体的に示されて
いないなどの問題があった。 【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、PIコント
ローラ、PIDコントローラ又はこれらと等価なコント
ローラにおいて、その積分定数Tを、偏差の絶対値|
e|の関数として、偏差が大きい時は大きく、逆に偏差
が小さい時は小さく、しかも滑らかに且つ連続的に変化
させることができ、従来のように積分定数を大きく設定
する必要がなく、高速で精密な応答が可能なコントロー
ラを実現することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、PIコントローラ、PIDコントローラ
又はこれらと等価なコントローラにおいて、その積分定
数に対応する値Tを、以下のように偏差の絶対値|e
|の関数として調整することを特徴とする制御方法であ
る。 【0009】T=TI0(K|e|+1) ただし、TI0は、初期設定積分定数であって、制御対
象の最大時定数T LMより小さい値とする(すなわち、
I0<TLM)。Kは、比例ゲイン。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、第1図ないし第2図に例示
するところに従い、本発明に係る好適な実施の態様を説
明する。 【0011】図1は、従来のPIDコントローラの制御
系に、積分定数を偏差の関数として単調に変化させる演
算機能を追加した制御系のブロック図である。 【0012】偏差は、指令値rと制御量xの差として与
えられるが、この実施例では、この偏差が絶対値演算を
行うブロック1に入力され、偏差の絶対値|e|が出力
される。 【0013】そして、この出力信号は、K倍の乗算演
算を行うブロック2に入力され、さらに、1を加算する
処理が行われた後、ブロック3において1/(K|e
|+1)の演算が行われる。 【0014】この出力信号は、乗算演算を行うブロック
4に入力され、偏差eとの積が求められた後、初期設定
の積分定数であるTI0とともに積分器としてのブロッ
ク5に入力され、(1/(TI0(K|e|+
1)))∫edtの演算が行われる。 【0015】そして、最終的には、操作量uが、ブロッ
ク5、ブロック6及びブロック7の各出力を加算した
後、K倍することにより求められる。 【0016】すなわち、この実施例では、従来のPID
コントローラを基本構成とし、その従来のPIDコント
ローラの内の積分動作だけを、単調に変化する偏差の関
数で積分演算する値に置き換え、操作量uを K(e+(1/(TI0(K|e|+1)))∫e
dt+Kde/dt)として演算するものである。 【0017】なお、上述の実施例における演算は、すべ
てマイクロプロセッサで実行することができる。 【0018】次に、上述の実施例において、積分定数を
偏差の関数として単調に変化させるようにした理由を、
以下に説明する。 【0019】従来のPIDコントローラでは、前述のよ
うに、PID演算のゲインK、K 、Kを一定とす
るか、あるいは積分動作に係る定数を段階的に切り替え
る手法が用いられてきた。 【0020】しかし、ゲインが一定の手法では、積分動
作により却ってオーバーシュート等の問題を引き起こす
ことから、コントローラの積分定数を大きく設定するの
が一般的であって、高速応答と小偏差の要求される制御
仕様を満足させることはできなかった。 【0021】また、積分動作に係る定数を切り替える手
法では、切り替え時点を予め決定しておかなければなら
ないうえ、積分動作に係る定数の切り替えに起因する操
作量の急変により、制御対象に振動や急激なショックを
発生させる怖れがあった。 【0022】これに対し、上記実施例では、上述のよう
に積分定数をTI0(K|e|+1)とすることによ
り、同積分定数を偏差が大きい時は大きく、逆に偏差が
小さい時は小さく、しかも滑らかに且つ連続的に変化さ
せることができる。 【0023】したがって、従来のように積分定数を大き
く設定する必要はなく、従来の数分の1程度に設定する
ことが可能となり、高速で精密な応答が可能なPIDコ
ントローラを実現することができる。 【0024】図2は、積分定数Tを一定値50×10
−6とした従来のPIDコントローラと、Kを10
0、TI0を10×10−6、Kを50、Kを0と
した上記実施例のものとの応答と操作量を比較した結果
である。 【0025】上記実施例の場合、図から明らかなよう
に、従来のPIDコントローラのようなオーバーシュー
トやアンダーシュート等の問題はなく、整定時間が大幅
に改善されているのを確認することができる。 【0026】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、PIコ
ントローラ、PIDコントローラ又はこれらと等価なコ
ントローラにおいて、その積分定数Tを、偏差の絶対
値|e|の関数として、偏差が大きい時は大きく、逆に
偏差が小さい時は小さく、しかも滑らかに且つ連続的に
変化させることができ、従来のように積分定数を大きく
設定する必要がなく、高速で精密な応答が可能なコント
ローラを実現することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の方法を実施するPIDコントローラ
の構成を示すブロック図 【図2】 本発明の方法と従来の方法を比較したステッ
プ応答 【図3】 従来の積分ゲインを変化させる位置制御ルー
チンのフローチャート
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 秀法 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内 (72)発明者 佐藤 忍 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内 Fターム(参考) 5H004 GA03 GA11 KB02 KB04 KB06 KC32 KC53 MA19

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 PIコントローラ、PIDコントローラ
    又はこれらと等価なコントローラにおいて、その積分定
    数Tを、以下のように偏差の絶対値|e|の関数とし
    て調整する制御方法。 T=TI0(K|e|+1) ただし、TI0は、初期設定積分定数であって、制御対
    象の最大時定数TLMより小さい値とする(すなわち、
    I0<TLM)。Kは、比例ゲイン。
JP2002028771A 2002-02-05 2002-02-05 積分手段を備えたコントローラとその積分処理方法 Expired - Fee Related JP4019350B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002028771A JP4019350B2 (ja) 2002-02-05 2002-02-05 積分手段を備えたコントローラとその積分処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002028771A JP4019350B2 (ja) 2002-02-05 2002-02-05 積分手段を備えたコントローラとその積分処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003228401A true JP2003228401A (ja) 2003-08-15
JP4019350B2 JP4019350B2 (ja) 2007-12-12

Family

ID=27749849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002028771A Expired - Fee Related JP4019350B2 (ja) 2002-02-05 2002-02-05 積分手段を備えたコントローラとその積分処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4019350B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7348575B2 (en) 2003-05-06 2008-03-25 Nikon Corporation Projection optical system, exposure apparatus, and exposure method

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61239310A (ja) * 1985-04-16 1986-10-24 Hitachi Metals Ltd 温度調節装置
JPH0816204A (ja) * 1994-07-04 1996-01-19 Fuji Electric Co Ltd Pid調節計の積分動作のカット方法
JPH09282005A (ja) * 1996-04-18 1997-10-31 Unisia Jecs Corp 位置制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61239310A (ja) * 1985-04-16 1986-10-24 Hitachi Metals Ltd 温度調節装置
JPH0816204A (ja) * 1994-07-04 1996-01-19 Fuji Electric Co Ltd Pid調節計の積分動作のカット方法
JPH09282005A (ja) * 1996-04-18 1997-10-31 Unisia Jecs Corp 位置制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7348575B2 (en) 2003-05-06 2008-03-25 Nikon Corporation Projection optical system, exposure apparatus, and exposure method

Also Published As

Publication number Publication date
JP4019350B2 (ja) 2007-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE102013103341B4 (de) Servomotor-Regeleinrichtung zur Steuerung eines Servomotors, der für den Antrieb der Zufuhrachse in einer Werkzeugmaschine ausgelegt ist
JP5139164B2 (ja) 位置制御装置
CN107294429B (zh) 多个电动机驱动用伺服控制装置
CN107300893B (zh) 数值控制装置
CN106802637B (zh) 根据主轴负载控制进给速度的数值控制装置
US20210124314A1 (en) Servo control device, servo control method and servo control system
JP2015019443A (ja) モータ制御装置
JP2003228401A (ja) Pidコントローラの制御方法
JP6356658B2 (ja) プレスの調整が容易な数値制御装置
CN107807519A (zh) 伺服电动机控制装置、伺服电动机控制方法以及记录介质
JP2003169488A (ja) サーボモータの制御装置及び制御方法
EP1164448A2 (en) Control apparatus
Albagul Performance improvement of practical control method for positioning systems in the presence of actuator saturation
JP3541857B2 (ja) オーバーシュートレスオートチューニング方法
JPH04168988A (ja) 電動機の速度制御方式
Jinggang et al. A new antiwindup speed controller for induction motor drive system
JP4036520B2 (ja) 単純適応制御装置
JP2000020104A (ja) 速度制御ゲイン調整方法および装置
EP2180386A1 (en) Control device and method for operating a control device
JP7381270B2 (ja) サーボモータの制御装置
JP2000081905A (ja) 作業用機械の操作装置
JPH02232702A (ja) 制御装置
JPH10161706A (ja) 単純適応制御装置
JP4513097B2 (ja) 位置制御装置および位置制御方法
KR100387587B1 (ko) 서보모터의근사최적비례-적분-미분제어동작값설정방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070508

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070913

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121005

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121005

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131005

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees