JP2003227633A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2003227633A
JP2003227633A JP2002027604A JP2002027604A JP2003227633A JP 2003227633 A JP2003227633 A JP 2003227633A JP 2002027604 A JP2002027604 A JP 2002027604A JP 2002027604 A JP2002027604 A JP 2002027604A JP 2003227633 A JP2003227633 A JP 2003227633A
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JP
Japan
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heat
storage tank
thermal storage
air conditioner
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JP2002027604A
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English (en)
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Koji Nagae
公二 永江
Masakazu Nakajima
正和 仲島
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Air Conditioning Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Air Conditioning Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前記蓄熱槽での温熱蓄熱が下限値までに達し
た場合でも、蓄熱を利用した暖房運転時を維持可能と
し、さらに、暖房運転を行いながら前記蓄熱槽の蓄熱量
を回復させたことを特徴とする空気調和装置を提供する
ことにある。 【解決手段】 蓄熱槽4の底面付近より循環配管43を
延ばして蓄熱熱交換器39を設け、蓄熱ユニット3の蓄
熱槽4内の蓄熱量が下限値に達してしまう場合、このこ
とを蓄熱槽4内に設けた蓄熱センサ38の温度信号によ
り、蓄熱制御部37で検出し、蓄熱熱交換器39で、既
設設備の蒸気ボイラ9などの別熱源からの熱受給を行わ
せることにより、この別熱源からの熱供給を受けながら
暖房運転を継続させことが可能となるだけで無く、蓄熱
槽4内の蓄熱量をも回復させ、効率の良い暖房運転を継
続することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】蓄熱槽を有し、この蓄熱槽へ
夜間電力を利用して冷熱または温熱を蓄熱して、昼間の
運転に利用し、空調運転を行う空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】蓄熱槽を有する空気調和装置では、夜
間、室内ユニットを停止させ、前記蓄熱槽と、室外ユニ
ットとで夜間電力を利用して蓄熱運転を行い、冷房期間
中には、前記蓄熱槽へ冷熱を蓄熱し、昼間の冷房運転の
補助としてこの蓄熱を利用し、特に、電力消費量のピー
クを迎える午後1時から午後4迄の時間帯の消費電力を
中心に抑えて、日中の運転を行ない、暖房期間中には、
前記蓄熱槽へ温熱を蓄熱し、昼間の暖房運転の補助とし
てこの蓄熱を利用し、運転開始時の暖房立ち上がり時間
を短縮し、除霜運転を行わず、前記暖房能力を向上させ
た運転を行い、消費電力の低減と、昼夜での電力平準化
を行った効率の良い運転を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、冷熱の蓄熱で
は、顕熱と潜熱との蓄熱が行なえるのに対し、温熱の蓄
熱では、顕熱のみの蓄熱となり、冷熱の蓄熱ほどの蓄熱
量を確保出来ないため、暖房運転の立ち上がり時間の短
縮は行なえるが、除霜運転の無い暖房運転および、暖房
能力を向上させた暖房運転を継続できる時間は、運転開
始後、数時間迄となってしまい、前記蓄熱槽での温熱が
終了してしまったその後の暖房運転では、非蓄熱型の空
気調和装置と同様に、除霜運転を行いながらの暖房運転
となってしまい、この時の暖房能力も蓄熱利用時に比
べ、能力低下したものとなってしまっていた。
【0004】特に、寒冷地においては、当然、外気温度
も低く、上記温熱での蓄熱が終了してしまった後の暖房
運転では、この低外気温度からの吸熱を行なう運転とな
るため、前記除霜運転を行ない易い状態となり、さらに
効率も低下してしまうため、この温熱での蓄熱量に対す
る改善が望まれていた。
【0005】そこで、本発明の目的は、最近、全国的に
一般家庭や、さまざまな施設でも普及して来ているが、
特に、寒冷地では、空調を行なう空気調和装置以外に温
熱を供給する熱源として、蒸気ボイラや、給湯設備など
が完備されて来ていることに着目し、前記蓄熱槽での温
熱蓄熱が下限値までに達してしまう場合でも、蓄熱を利
用した暖房運転の継続を可能とし、さらに、この暖房運
転を行いながら前記蓄熱槽の蓄熱量をも回復させたこと
を特徴とする空気調和装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、室外ユニットと、室内ユニットと、蓄熱槽とを有す
るヒートポンプを備え、前記蓄熱槽へ冷熱または温熱を
蓄熱し、この蓄熱を利用可能にした空気調和装置におい
て、前記蓄熱槽へ前記ヒートポンプ以外の熱源を利用し
た熱受給手段を設けたことを特徴とするものである。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のものにおいて、前記蓄熱槽へ設ける前記熱受給手段
を、前記蓄熱槽の底部付近より延ばした配管ヘ接続した
熱交換器としたことを特徴とするものである。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のものにおいて、前記蓄熱槽へ設ける前記熱受給手段
を、前記蓄熱槽内の底部付近に設けた熱交換器としたこ
とを特徴とするものである。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載のものにおいて、前記蓄熱槽に温度セ
ンサと、蓄熱制御部とを設け、前記温度センサで検出さ
れる前記蓄熱槽内の温度信号に応じて、前記蓄熱制御部
に内蔵された制御手段が、前記ヒートポンプ以外の別熱
源からの熱受給の制御を行なうことを特徴とするもので
ある。
【0010】
【発明の実施形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図1から図5を参照しながら説明する。
【0011】図1は、本発明による蓄熱槽の底部から延
びる配管を設け、この配管の先に熱受給用の熱交換器を
設けて、本空気調和装置以外の熱源である、例えば、蒸
気ボイラなどの設備からの熱受給を可能とした蓄熱式空
気調和装置の概略図で、1台の室外ユニット1と、複数
台の室内ユニット2aおよび、2bと、蓄熱ユニット3
とが、1系統のユニット間配管である液管6a、6bお
よび、ガス管7で接続されている。
【0012】まず、室外ユニット1には、圧縮機10
と、四方弁11と、室外熱交換器12と、室外電動弁1
3と、アキュームレータ14とが冷媒配管で接続され
て、これら圧縮機10などの制御と、室内ユニット2
a、2bに内蔵された室内制御部22a、22bおよ
び、蓄熱ユニット3に内蔵された蓄熱制御部37との通
信を行なう室外制御部15とともに内蔵されており、一
方のユニット間配管のガス管5を延ばして、これに室内
ユニット2aおよび、2bを並列に接続し、もう一方の
ユニット間配管の液管6aは、蓄熱ユニット3を経由さ
せて延ばし、液管6bとして室内ユニット2aおよび、
2bを並列に接続している。
【0013】そして、室外制御部15からは、通信配線
16が延ばされ、室内ユニット2a、2bに内蔵された
室内制御部22a、22bおよび、蓄熱ユニット3に内
蔵された蓄熱制御部37へ接続され、これら制御部との
通信を行ない、運転を行っている。
【0014】また、この室外ユニット1からは、上記ユ
ニット間配管の液管6a、6bおよび、ガス管5の他
に、蓄熱ユニット3へ延びる吐出管7と、吸込管8とが
設けられて接続されている。
【0015】室内ユニット2aには、室内熱交換器20
aと、室内電動弁21aとが冷媒配管で接続され、この
室内電動弁21aの制御と、室外ユニット1に内蔵され
た室外制御部15との通信とを行なう室内制御部22a
とともに内蔵され、室外ユニット1から延びたガス管5
と、蓄熱ユニット3より延びた液管6bとへ接続されて
いる。
【0016】室内ユニット2bは、上記室内ユニット2
aと同様であるため説明は省略する。
【0017】そして、蓄熱ユニット3には、蓄熱電動弁
30と、電磁弁31〜35と、蓄熱コイル36とが冷媒
配管で接続されて、この蓄熱電動弁30や、電磁弁31
〜35の制御と、室外ユニット1に内蔵された室外制御
部15や、室内ユニット2a、2bに内蔵された室内制
御部22a、22bとの通信とを行なう蓄熱制御部37
とともに内蔵されている。
【0018】この蓄熱ユニット3内には、蓄熱槽4が設
けられ、この蓄熱槽4内へは、蓄熱材として水が貯留さ
れており、上記蓄熱コイル36が、この蓄熱材に没して
設けられ、この蓄熱槽4の底部からは、循環ポンプ42
を設けた循環配管43が延ばされ、この循環配管43の
先は、蓄熱熱交換器39へ接続されている。
【0019】また、この蓄熱槽4内の底部付近には、蓄
熱センサ38が設けられ、蓄熱槽4内の上部付近には、
氷センサ44が設けられており、この蓄熱センサ38お
よび、氷センサ44で検出した温度信号は、蓄熱制御部
37へ送られている。
【0020】さらに、上記蓄熱熱交換器39より延びた
蒸気配管45は、途中に熱受給電磁弁40を設けられ
て、蒸気ボイラ9から延びた蒸気送り管51へ接続さ
れ、蒸気配管46は、途中に熱受給ポンプ41を設けら
れて、前記蒸気ボイラ9の蒸気戻り管50へ接続されて
いる。
【0021】そして、この熱受給ポンプ41と、熱受給
電磁弁40と、循環ポンプ42とは、蓄熱ユニット3に
内蔵された蓄熱制御部37により制御されている。
【0022】以下、上記の様に構成された本空気調和装
置の運転について説明するが、まず、冷房蓄熱運転につ
いて説明すると、図2を参照して、蓄熱ユニット3内に
内蔵された蓄熱制御部37に時計機能を内蔵しており、
この蓄熱制御部37で、夜間電力の適用となる午後10
時になったとの判断がされると、蓄熱電動弁30を全開
とし、電磁弁34を開として、他の電磁弁31〜33お
よび、35を閉とするとともに、自動的に室内ユニット
2a、2bの室内制御部22a、22bへ通信配線16
を通じて停止信号を、室外ユニット1の室外制御部15
へ冷房蓄熱の運転信号をそれぞれ送信し、前記停止信号
を受信した室内ユニット2a、2bでは、室内電動弁2
1aおよび、21bを全閉させて停止し、また、前記冷
房蓄熱の運転信号を受信した室外ユニット1は、四方弁
11をオフとし、室外電動弁13の開度を絞っての運転
を行ない、冷房蓄熱運転を開始する。
【0023】そして、蓄熱制御部37で、上記蓄熱槽4
の上部付近に設けられた氷センサ44により、製氷が完
了したとの判断がされるか、あるいは、蓄熱制御部37
に内蔵された前記時計機能より、前記夜間電力の適用が
終了する午前8時となったとの判断がされるかのいずれ
かにより、通信配線16を通じて室外ユニット1の室外
制御部15へ停止信号を送信し、室外ユニット1を停止
させて冷房蓄熱運転を完了する。
【0024】この時の冷媒は、図2の実線矢印で示す様
に、圧縮機10より吐出され、四方弁11を経由して室
外熱交換器12で外気へ放熱して凝縮し、室外電動弁1
3を経由して、液管6aを流通し、蓄熱電動弁30を経
由して蓄熱コイル36へ流入し、この蓄熱コイル36で
蒸発して蓄熱槽4内の蓄熱材より吸熱し、電磁弁34を
経由して、吸込管8を流通して室外ユニット1へ戻り、
アキュームレータ14を経由して、圧縮機10へと戻
る。
【0025】この様にして、蓄熱槽4内の蓄熱材を冷却
し、製氷して蓄熱を行なう。
【0026】そして、この蓄熱を利用して日中の氷凝縮
を行なう冷房運転では、室外ユニット1の室外制御部1
5により、四方弁11をオフとし、室外電動弁13を絞
り、蓄熱ユニット3に内蔵された蓄熱制御部37によ
り、蓄熱電動弁30を全開ぎみの開度とし、電磁弁32
および、35を開とし、電磁弁31と、33と、34と
を閉として、破線矢印で示す様に、圧縮機10より吐出
された冷媒を、四方弁11の手前で分岐して、その殆ど
を吐出管7へ流通させて、蓄熱ユニット3へ流入させ、
残りの一部の冷媒は、四方弁11を経由させて、室外熱
交換器12へと流入する。
【0027】一方の前記四方弁11の手前で分岐して吐
出管7を流通させた冷媒は、電磁弁35を経由し、蓄熱
コイル36を流通して蓄熱槽4内に氷として蓄熱されて
いる蓄熱材で氷凝縮され、蓄熱電動弁30を経由し、他
方の四方弁11を経由させた冷媒は、室外熱交換器12
で放熱されて凝縮され、室外電動弁13を経由して液管
6aを流通し、上記一方の蓄熱コイル36で氷凝縮され
た冷媒と混合されて、電磁弁32を経由して、液管6b
を流通し、室内ユニット2aおよび、2bへ流入する。
【0028】室内ユニット2aおよび、2bへ流入した
冷媒は、室内熱交換器20aおよび、20bで室内空気
より吸熱して蒸発し、ガス管5で合流し、流通して室外
ユニット1へ流入し、四方弁11を経由して、アキュー
ムレータ14を流通し、圧縮機10へ戻る。
【0029】これに対し、暖房蓄熱運転について説明す
ると、図3を参照して、上記冷房蓄熱運転と同様に、蓄
熱ユニット3内に内蔵された蓄熱制御部37の時計機能
により、夜間電力の適用となる午後10時になったとの
判断がされると、蓄熱電動弁30の開度を絞り、電磁弁
35を開として、他の電磁弁31〜34を閉とするとと
もに、自動的に室内ユニット2a、2bの室内制御部2
2a、22bへ通信配線16を通じて停止信号を、室外
ユニット1の室外制御部15へ暖房蓄熱の運転信号をそ
れぞれ送信し、停止信号を受信した室内ユニット2a、
2bでは、室内電動弁21aおよび、21bを全閉とさ
せて停止し、また、暖房蓄熱の運転信号を受信した室外
ユニット1では、四方弁11をオンとし、室外電動弁1
3の開度を全開としての運転を行ない、暖房蓄熱運転を
開始する。
【0030】そして、蓄熱制御部37で、上記蓄熱槽4
の底部付近に設けられた蓄熱センサ38により、蓄熱槽
4内の蓄熱材の温度が蓄熱完了温度に達したことの判定
がされるか、あるいは、蓄熱制御部37の前記時計機能
より、前記夜間電力の適用が終了する午前8時となった
との判定がされるかのいずれかにより、通信配線16を
通じて室外ユニット1の室外制御部15へ停止信号を送
信し、室外ユニット1を停止させて暖房蓄熱運転を完了
する。
【0031】この時の冷媒は、図3の実線矢印で示す様
に、圧縮機10より吐出されると、四方弁11の手前
で、全て吐出管7を流通し、電磁弁35を経由して、蓄
熱コイル36へと流入し、この蓄熱コイル36で蓄熱槽
4内の蓄熱材へ放熱して凝縮し、蓄熱電動弁30を経由
して、液管6aを流通して室外ユニット1へ戻り、室外
電動弁13を経由して、室外熱交換器12で外気より吸
熱して蒸発し、四方弁11および、アキュームレータ1
4を経由して圧縮機10へと戻る。
【0032】この様にして、蓄熱槽4内の蓄熱材を加温
し、温水として蓄熱を行なう。
【0033】そして、この蓄熱を利用した日中の暖房運
転では、室外ユニット1に内蔵された四方弁11をオン
として、蓄熱ユニット3に内蔵された蓄熱制御部37に
より、蓄熱電動弁30の開度を絞った開度とし、電磁弁
32および、34を開とし、電磁弁31と、33と、3
5とを閉として、破線矢印で示す様に、圧縮機10より
吐出された冷媒を、四方弁11を経由して、ガス管5へ
流通させ、室内ユニット2aおよび、2bへと流入させ
る。
【0034】室内ユニット2aおよび、2bへ流入した
冷媒は、それぞれ室内熱交換器20aおよび、20bで
放熱し、凝縮して流通し、室内電動弁21aおよび、2
1bを経由して、液管6bで合流し、流通して蓄熱ユニ
ット3へ流入し、電磁弁32および、蓄熱電動弁30を
経由して蓄熱コイル36へ流入して、蓄熱槽4内に温水
として蓄熱してある蓄熱材より吸熱し、電磁弁34を経
由して、吸込管8を流通し、室外ユニット1へ流入して
アキュームレータ14を流通し、圧縮機10へ戻る。
【0035】そして、上記蓄熱槽4内に蓄熱した蓄熱材
から吸熱して、暖房運転を行ない、この蓄熱槽4内に蓄
熱された蓄熱材の温度が、例えば、5℃程度まで低下し
てしまった場合、図4に示す様に、蒸気ボイラ9からの
熱受給を行ない、前記蓄熱材への熱受給および、蓄熱を
行いながら、その後の暖房運転を継続する。また、この
蓄熱材への蓄熱の上限温度は、45℃程度として、以下
の説明を行なう。
【0036】図4に示す破線矢印は、上記図3で示した
蓄熱ユニット3の蓄熱を利用した暖房運転時の冷媒の流
れを示したものと同じである。
【0037】蓄熱ユニット3に内蔵された蓄熱制御部3
7へ、蓄熱槽4内に貯留した蓄熱材への蓄熱が可能な上
限値の上記45℃程度の温度と、この蓄熱した蓄熱材の
蓄熱利用が可能な下限値の上記5℃程度の温度とを予め
設定しておき、蓄熱槽4内に蓄熱した蓄熱材の温度が低
下し、蓄熱センサ38からの温度信号により、前記下限
値に達する手前の温度であることを蓄熱制御部37で検
出した場合、この蓄熱制御部37より熱受給電磁弁40
を開とさせ、熱受給ポンプ41および、循環ポンプ42
を運転させて、蓄熱熱交換器39の1次側へ蒸気ボイラ
9で発生した蒸気温水を流通させるとともに、前記蓄熱
熱交換器39の2次側へ蓄熱槽4内の蓄熱材を流通させ
て熱交換させ、蒸気ボイラ9の蒸気温水からの熱受給を
行なわせる。
【0038】蓄熱槽4への蓄熱は、上記45℃程度まで
としているため、前記蒸気温水の温度が、熱受給時の蓄
熱熱交換器39でのロスを考慮しても、約50℃以上の
温度であれば、本空気調和装置では、この蓄熱を利用し
ての暖房運転を行いながら、蓄熱槽4内の蓄熱材の温度
を上昇させて蓄熱量を回復させることが可能である。
【0039】このため、蓄熱槽4内に設けた蓄熱センサ
38からの温度信号を蓄熱制御部37で監視し、前記蓄
熱材の温度が蓄熱可能な温度の上限値である上記45℃
程度に達した場合、蓄熱完了として、蓄熱制御部37よ
り熱受給電磁弁40を閉とし、熱受給ポンプ41およ
び、循環ポンプ42を停止させて、再蓄熱運転を完了さ
せる。
【0040】これを、例えば、蓄熱槽4内の蓄熱材の温
度をtとして、蓄熱利用可能な前記蓄熱材の下限温度T
sとし、この下限温度より多少高い温度を熱受給開始温
度T1とし、蓄熱可能な前記蓄熱材の上限温度をT2と
して、フローチャートにして示すと、図5に示す様なフ
ローチャートとなるが、ここで、上記記載の蓄熱材の下
限温度をTsとし、その下限温度より多少高い温度を、
改めて熱受給開始温度T1とした理由は、上記蓄熱材の
温度tが、下限温度Tsまで低下した状態では、蓄熱槽
4の蓄熱を利用することが出来ず、非蓄熱式の空気調和
装置と同じ、外気から吸熱する運転を、一旦、行なうこ
ととなってしまうため、その一歩手前である前記下限温
度Tsより多少高い温度を熱受給開始温度T1として設
定してある。
【0041】まず、蓄熱ユニット3に内蔵された蓄熱制
御部37により、夜間電力を利用して室外ユニット1
と、蓄熱ユニット3とで行なう蓄熱運転以外の時間であ
るか否かの判断を行ない(S1)、夜間電力を利用して
の蓄熱運転を行なっている場合は、ステップ1へ戻っ
て、この判断を繰り返し、上記蓄熱運転以外の時間帯で
あれば、現在、本空気調和装置の運転モードが暖房であ
るか否かの判断を行ない(S2)、暖房モード以外の運
転モードであれば、本空気調和装置以外からの熱受給は
必要無いため、ステップ1へ戻る。
【0042】ステップ2で、本空気調和装置が暖房モー
ドであると判断すると、蓄熱槽4内に貯留された蓄熱材
の温度tを蓄熱センサ38からの温度信号により蓄熱制
御部37で検知して、この蓄熱材の温度tが、上記蓄熱
可能な上限温度T2以下であるか否かの判断を行ない
(S3)、この蓄熱材の温度tが、前記蓄熱可能な上限
温度T2以上であれば、ステップ8へ進み、前記上限温
度T2以下であれば、この蓄熱材の温度tが、熱受給開
始温度T1以下であるか否かの判断を行ない(S4)、
この蓄熱材の温度tが、前記熱受給開始温度T1以上で
あれば、ステップ1へ戻り、前記熱受給開始温度T1以
下であれば、熱受給電磁弁40を開とし(S5)、循環
ポンプ42を運転させ(S6)、熱受給ポンプを運転さ
せ(S7)、再蓄熱運転を開始してステップ1へ戻る。
【0043】この様にして、蒸気ボイラ9からの熱受給
を行ない、蓄熱槽4内の蓄熱材への蓄熱を行なう。
【0044】また、ステップ3で、蓄熱槽4内の蓄熱材
の温度tが、前記蓄熱可能な上限温度T2以上であると
判断したならば、熱受給ポンプ41を停止させ(S
8)、循環ポンプ42を停止させ(S9)、熱受給電磁
弁40を閉として、蒸気ボイラ9からの熱受給を終了す
る。
【0045】なお、本実施形態では、蓄熱槽4の暖房運
転での蓄熱の温度範囲を下限値5℃程度、上限値45℃
程度として説明したが、R134aや、R410a、R
407cなど、R22の代替フロンが登場して来ている
昨今、それぞれの冷媒組成により、上記上限値および、
下限値は異って来るため、特に、この温度範囲に限定す
るものでないは無く、さらに、この上限値および、下限
値を前記本空気調和装置以外の別熱源から供給される熱
源の温度により可変設定できるものとすれば、さらに使
い勝手が良いものとなる。
【0046】また、蓄熱槽4より途中に循環ポンプ42
を設けた循環配管43を設けて、蓄熱ユニット3の外部
に延ばし、その先に蓄熱熱交換器39を接続して、この
蓄熱熱交換器39の2次側へ蓄熱槽4内の蓄熱材を循環
させ、また、この蓄熱熱交換器39の1次側へ熱受給電
磁弁40および、熱受給ポンプ41を設けた蒸気配管4
5、46を接続して、蒸気ボイラ9で発生させた蒸気温
水を流通させて、本空気調和装置以外の別熱源である前
記蒸気ボイラからの熱受給を行ない、暖房運転中の蓄熱
ユニット3内の蓄熱量を回復させるものとして説明した
が、特に、この蓄熱熱交換器39は、蓄熱ユニット3の
外部へ設ける必要は無く、蓄熱ユニット3内に内蔵でき
るものであれば、据付け性の面で都合の良いものとな
り、さらに、この蓄熱槽4内の底部付近へ、上記蓄熱熱
交換器39を1次側のみの蒸気配管として設け、熱受給
電磁弁40を介して、蒸気ボイラ9へ接続すれば、上記
説明の循環ポンプ42および、循環配管43も省略でき
るため、制御も簡素化され、コストの面でもより有利な
ものとなる。
【0047】さらに、本空気調和装置以外の別熱源とし
て、蒸気ボイラ9を用いて説明したが、これも、特に蒸
気ボイラと限定する必要は無く、例えば、前記蓄熱槽4
へ蓄熱熱交換器39を設けず、ヒータや、バーナなどの
発熱体を設けて、これを熱受給手段とし、上記実施形態
での説明の様に、温度センサ38で、この蓄熱槽4内の
蓄熱量が下限値にまで達してしまうと蓄熱制御部37で
判断された場合、この蓄熱制御部37より、前記発熱体
を運転させ、蓄熱槽4への熱供給を行い、上記暖房能力
を向上させた運転の継続および、蓄熱槽4への再蓄熱を
行なうことも可能である。
【0048】
【発明の効果】以上の説明の様に、蓄熱式の空気調和装
置において、夜間電力を利用して蓄熱ユニット内へ温熱
を蓄熱し、この温熱を利用して昼間の暖房運転を行い、
蓄熱量が下限値まで達してしまう様な場合、前記蓄熱槽
へ熱交換器と、温度センサと、蓄熱制御部とを設けてお
き、前記蓄熱量が下限値の手前までに達してしまったこ
とを前記温度センサより検出し、前記蓄熱制御部によ
り、蒸気ボイラなどの別熱源から前記熱交換器を介し
て、上記蓄熱ユニットへの熱受給を行なわせることによ
り、この受給した熱を利用して暖房運転が継続できると
ともに、前記蓄熱槽の蓄熱量を回復させることができ、
継続して効率の良い暖房運転を行なわせることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による、蓄熱槽へ熱交換器を設け、本空
気調和装置以外の別熱源からの熱受給を可能とした蓄熱
式空気調和装置の冷媒回路の概略図である。
【図2】図1示す冷媒回路の冷房蓄熱運転と、この冷房
蓄熱を利用した冷房運転の冷媒の流れを示した図であ
る。
【図3】図1示す冷媒回路の暖房蓄熱運転と、この暖房
蓄熱を利用した暖房運転の冷媒の流れを示した図であ
る。
【図4】図1示す冷媒回路の本空気調和装置以外の熱源
からの熱受給の流れと、この熱受給を利用しての暖房運
転の冷媒の流れとを示した図である。
【図5】図4に示す再蓄熱運転のシーケンスの概略を示
したフローチャートである。
【符号の説明】 1 室外ユニット 3 蓄熱ユニット 4 蓄熱槽 6a、6b 液管 7 吐出管 8 吸込管 9 蒸気ボイラ 30 蓄熱電動弁 31〜35 電磁弁 36 蓄熱コイル 37 蓄熱制御部 38 蓄熱センサ 39 蓄熱熱交換器 40 熱受給電磁弁 41 熱受給ポンプ 42 循環ポンプ 43 循環配管 45 蒸気配管(送り側) 46 蒸気配管(戻り側) 50 蒸気戻り管 51 蒸気送り管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲島 正和 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 Fターム(参考) 3L054 BG02 BH07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外ユニットと、室内ユニットと、蓄熱
    槽とを有するヒートポンプを備え、前記蓄熱槽へ冷熱ま
    たは温熱を蓄熱し、この蓄熱を利用可能にした空気調和
    装置において、 前記蓄熱槽へ前記ヒートポンプ以外の熱源を利用した熱
    受給手段を設けたことを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記蓄熱槽へ設ける前記熱受給手段を、
    前記蓄熱槽の底部付近より延ばした配管ヘ接続した熱交
    換器としたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和
    装置。
  3. 【請求項3】 前記蓄熱槽へ設ける前記熱受給手段を、
    前記蓄熱槽内の底部付近に設けた熱交換器としたことを
    特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記蓄熱槽に温度センサと、蓄熱制御部
    とを設け、前記温度センサで検出される前記蓄熱槽内の
    温度信号に応じて、前記蓄熱制御部に内蔵された制御手
    段が、前記ヒートポンプ以外の別熱源からの熱受給の制
    御を行なうことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載の空気調和装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103954039A (zh) * 2014-04-02 2014-07-30 华电电力科学研究院 以热泵方式回收燃气锅炉烟气冷凝热能的装置和方法
CN103954039B (zh) * 2014-04-02 2017-02-08 华电电力科学研究院 以热泵方式回收燃气锅炉烟气冷凝热能的装置和方法

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