JP2003227189A - 壁構築セット、壁構造および壁構築方法 - Google Patents

壁構築セット、壁構造および壁構築方法

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JP2003227189A JP2002025883A JP2002025883A JP2003227189A JP 2003227189 A JP2003227189 A JP 2003227189A JP 2002025883 A JP2002025883 A JP 2002025883A JP 2002025883 A JP2002025883 A JP 2002025883A JP 2003227189 A JP2003227189 A JP 2003227189A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁構築用部材に印加される荷重を軽減すると
ともに、壁構築用部材の寸法誤差の増幅を低減すること
のできる壁構築セットおよび壁構築方法を提供する。 【解決手段】 貫通孔11が設けられた壁構築用部材1
と、複数の壁構築用部材1の貫通孔11を貫通し得る貫
通部材2と、壁構築用部材1を支持し得るように貫通部
材2に取り付けられる支持部材3とを用意し、最初に貫
通部材2を立設し、貫通部材2の所定の位置に第n段の
支持部材3を取り付け、第n段の壁構築用部材1の貫通
孔11に貫通部材3を貫通させ、そしてその第n段の壁
構築用部材1を第n段の支持部材3で支持する。次い
で、第n段の壁構築用部材1の上にて貫通部材2に第n
+1段の支持部材3を取り付け、第n+1段の壁構築用
部材1の貫通孔11に貫通部材2を貫通させ、そしてそ
の第n+1段の壁構築用部材3を第n+1段の支持部材
で支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モルタル等の目地
材を使用することなくレンガ等の壁構築用部材により壁
を構築することのできる壁構築セットおよび壁構築方
法、ならびにモルタル等の目地材を使用することなくレ
ンガ等の壁構築用部材により構築された壁構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築物の壁を構築するために
レンガ等の壁構築用部材が用いられている。この壁構築
用部材は、モルタル等の目地材を介して下段の壁構築用
部材の上に順に積み上げられるのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにして壁構築用部材を積み上げると、下の方の壁構
築用部材に印加される荷重が多大なものとなり、構築さ
れた壁に外力が加わった際に、特に下部の壁構築用部材
が破損し易く、それに伴って壁が崩壊し易いという問題
がある。また、壁構築用部材に寸法誤差があった場合に
は、壁構築用部材の積み重ねによりその寸法誤差が増幅
され、積み上げられた壁構築用部材の各列の上端に凸凹
が生じる場合がある。
【0004】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、壁構築用部材に印加される荷重を軽減す
るとともに、壁構築用部材の寸法誤差の増幅を低減する
ことのできる壁構築セットおよび壁構築方法、ならびに
壁構築用部材に印加される荷重が軽減され、壁構築用部
材の寸法誤差の増幅が低減された壁構造を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、貫通孔が設けられた壁構築用部材と、複
数の前記壁構築用部材の貫通孔を貫通し得る貫通部材
と、前記壁構築用部材を支持し得るように前記貫通部材
に取り付けられる支持部材とを備えたことを特徴とする
壁構築セットを提供する(請求項1)。
【0006】「貫通孔」は、壁構築用部材において、少
なくとも2以上、それぞれが平行するように設けられる
のが好ましいが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば、壁構築用部材の長手方向に伸びたスリット
状の貫通孔が1つ設けられてもよい。貫通孔の一般的な
形状は、横断面円形状または多角形状であり、壁構築用
部材の強度が維持できる程度に大きい方が好ましい。こ
の貫通孔に対応するように、「貫通部材」は、一般的に
円筒状、円柱状、多角筒状または多角柱状の形状を有
し、貫通孔がスリット状の場合には、長尺の板状とする
こともできる。
【0007】「支持部材」は、各壁構築用部材毎、かつ
各貫通孔毎に対応するように貫通部材に取り付けられる
のが好ましいが、本発明はこれに限定されるものではな
く、所定数の壁構築用部材毎に対応するように貫通部材
に取り付けられてもよいし、1つの貫通孔に対して複数
貫通部材に取り付けられてもよい。
【0008】上記発明(請求項1)によれば、構築用部
材は、貫通部材に取り付けられた支持部材により支持さ
れることとなるため、ある壁構築用部材Aの上に別の壁
構築用部材Bが存在する場合であっても、その壁構築用
部材Bが支持部材により支持されていれば、壁構築用部
材Bによる荷重は壁構築用部材Aに印加されることはな
い。このようにして構築される壁に外力が加わった場合
であっても、壁構築用部材は破損し難く、壁は崩壊し難
い。また、壁構築用部材に寸法誤差があったとしても、
構築用部材は貫通部材に取り付けられた支持部材により
支持されるため、壁構築用部材の積み重ねによる寸法誤
差の増幅は低減される。
【0009】上記壁構築セット(請求項1)は、前記壁
構築用部材の貫通孔の内壁と前記貫通部材との間に挿し
込まれる楔、または前記壁構築用部材の貫通孔の内壁と
前記貫通部材との間に注入される接着剤をさらに備えて
いてもよい(請求項2,3)。
【0010】このような楔または接着剤を使用すること
により、壁構築用部材を貫通部材に固定することができ
る。楔は弾性を有する材料からなるもの、接着剤は硬化
したときに弾性を有するものであるのが好ましい。楔ま
たは硬化した接着剤が弾性を有することにより、壁構築
用部材または貫通部材に外力が印加された場合であって
も、楔または接着剤が弾性変形するため、壁構築用部材
が破損することが防止される。
【0011】上記壁構築セット(請求項1〜3)におい
て、前記壁構築用部材の貫通孔における一方の開口部周
辺には、前記支持部材を囲い得る環状部材が設けられて
いるのが好ましい(請求項4)。このような環状部材を
設けることにより、貫通部材に取り付けられた支持部材
が当該貫通部材から脱落することを防止することができ
るとともに、貫通部材に取り付けられた支持部材を隠蔽
して、構築される壁の審美性を向上させることができ
る。
【0012】上記壁構築セット(請求項1〜4)におい
て、前記貫通部材には、その長手方向に対して垂直に交
差する貫通孔が設けられており、前記支持部材は、前記
貫通部材の貫通孔を貫通し、前記壁構築用部材の下面を
支持し得る棒状の部材であってもよい(請求項5)。貫
通部材および支持部材をこのような構成とすることによ
り、低コストで壁構築セットを製造することが可能とな
る。ただし、本発明の貫通部材および支持部材はこのよ
うな形状に限定されるものではなく、例えば、貫通部材
の表面には溝が形成されており、支持部材は、その溝に
嵌合する有端環状の部材、例えばEリング等であっても
よい。
【0013】上記壁構築セット(請求項5)において、
前記壁構築用部材の貫通孔は横断面円形状になってお
り、前記環状部材は四角形状になっており、前記支持部
材は、前記環状部材の対角線上に位置し得るようになっ
ていてもよい(請求項6)。壁構築用部材をこのような
構成にすることにより、支持部材と壁構築用部材との接
触面積を大きくすることができる一方、支持部材を囲う
環状部材を小さくすることができる。
【0014】上記壁構築セット(請求項1〜3)におい
て、前記支持部材は、前記貫通部材が貫通するとともに
前記貫通部材に取付可能な環状の部材であり、前記壁構
築用部材の下面を支持し得るフランジ部を有するもので
あってもよい(請求項7)。このような支持部材は、壁
構築用部材との接触面積を大きくすることができ、また
貫通部材から脱落し難い。
【0015】上記壁構築セット(請求項7)において、
前記支持部材は、前記貫通部材が貫通する筒部と前記フ
ランジ部とから構成され、前記筒部に設けられた穴(ネ
ジ穴、打抜き穴、きり穴等)を介して、取付具(ビス、
ボルト、押しネジ、ピン等)により前記貫通部材に取り
付けられてもよい(請求項8)。なお、取付具として押
しネジを使用すると、貫通部材に貫通孔を設ける必要が
なくなる。
【0016】本発明はまた、貫通孔が設けられた壁構築
用部材と、複数の前記壁構築用部材の貫通孔を貫通し得
る貫通部材と、前記壁構築用部材を支持し得るように前
記貫通部材に取り付けられる支持部材とから構成され、
前記貫通部材は立設されまたは吊り下げられており、前
記貫通部材には、前記支持部材が取り付けられていると
ともに、複数の壁構築用部材が、その貫通孔に前記貫通
部材が貫通されるようにして支持されていることを特徴
とする壁構造を提供する(請求項9)。
【0017】上記発明(請求項9)によれば、構築用部
材は、貫通部材に取り付けられた支持部材により支持さ
れることとなるため、ある壁構築用部材Aの上に別の壁
構築用部材Bが存在する場合であっても、その壁構築用
部材Bが支持部材により支持されていれば、壁構築用部
材Bによる荷重は壁構築用部材Aに印加されることはな
い。このようにして構築される壁に外力が加わった場合
であっても、壁構築用部材は破損し難く、壁は崩壊し難
い。また、壁構築用部材に寸法誤差があったとしても、
構築用部材は貫通部材に取り付けられた支持部材により
支持されるため、壁構築用部材の積み重ねによる寸法誤
差の増幅は低減される。
【0018】上記壁構造(請求項9)において、前記壁
構築用部材には、少なくとも2以上の平行する貫通孔が
設けられており、前記複数の壁構築用部材のうち任意の
上下の壁構築用部材は横方向にずれており、それら壁構
築用部材の少なくとも1の貫通孔には同じ貫通部材が貫
通しており、少なくとも1の貫通孔には異なる貫通部材
が貫通していてもよい(請求項10)。このように上下
の壁構築用部材が互い違いになっていると、強度の高い
壁が構築される。
【0019】上記壁構造(請求項9,10)において、
前記壁構築用部材の貫通孔の内壁と前記貫通部材との間
には、楔が挿し込まれているか、または接着剤が注入さ
れているのが好ましい(請求項11,12)。また、上
記壁構造(請求項9〜12)において、前記壁構築用部
材の貫通孔における一方の開口部周辺には環状部材が設
けられており、前記支持部材は、前記環状部材に囲まれ
ているのが好ましい(請求項13)。
【0020】本発明はまた、貫通孔が設けられた壁構築
用部材と、複数の前記壁構築用部材の貫通孔を貫通し得
る貫通部材と、前記壁構築用部材を支持し得るように前
記貫通部材に取り付けられる支持部材とを用意し、前記
貫通部材を立設しまたは吊り下げ、前記貫通部材に支持
部材を取り付け、壁構築用部材の貫通孔に前記貫通部材
を貫通させ、そして前記壁構築用部材を前記支持部材で
支持し、これを繰り返し行うことを特徴とする第1の壁
構築方法を提供する(請求項14)。
【0021】上記発明(請求項14)によれば、構築用
部材は、貫通部材に取り付けられた支持部材により支持
されることとなるため、ある壁構築用部材Aの上に別の
壁構築用部材Bが存在する場合であっても、その壁構築
用部材Bが支持部材により支持されていれば、壁構築用
部材Bによる荷重は壁構築用部材Aに印加されることは
ない。このようにして構築される壁に外力が加わった場
合であっても、壁構築用部材は破損し難く、壁は崩壊し
難い。また、壁構築用部材に寸法誤差があったとして
も、構築用部材は貫通部材に取り付けられた支持部材に
より支持されるため、壁構築用部材の積み重ねによる寸
法誤差の増幅は低減される。
【0022】本発明はまた、貫通孔が設けられた壁構築
用部材と、複数の前記壁構築用部材の貫通孔を貫通し得
る貫通部材と、前記壁構築用部材を支持し得るように前
記貫通部材に取り付けられる支持部材とを用意し、前記
貫通部材を立設し、前記貫通部材の所定の位置に第1段
の支持部材を取り付け、第1段の壁構築用部材の貫通孔
に前記貫通部材を貫通させ、そして前記第1段の壁構築
用部材を前記第1段の支持部材で支持し、次いで、前記
第1段の壁構築用部材の上にて前記貫通部材に第2段の
支持部材を取り付け、第2段の壁構築用部材の貫通孔に
前記貫通部材を貫通させ、そして前記第2段の壁構築用
部材を前記第2段の支持部材で支持し、同様にして、第
(n−1)段の壁構築用部材の上にて前記貫通部材に第
n段の支持部材を取り付け、第n段の壁構築用部材の貫
通孔に前記貫通部材を貫通させ、そして前記第n段の壁
構築用部材を前記第n段の支持部材で支持することを特
徴とする第2の壁構築方法を提供する(請求項15)。
【0023】本発明はまた、貫通孔が設けられた壁構築
用部材と、複数の前記壁構築用部材の貫通孔を貫通し得
る貫通部材と、前記壁構築用部材を支持し得るように前
記貫通部材に取り付けられる支持部材とを用意し、前記
貫通部材を吊り下げ、第1段の壁構築用部材の貫通孔に
前記貫通部材を貫通させ、前記貫通部材の所定の位置ま
で上げた前記第1段の壁構築用部材の下に第1段の支持
部材を取り付け、前記第1段の壁構築用部材を前記第1
段の支持部材で支持し、次いで、第2段の壁構築用部材
の貫通孔に前記貫通部材を貫通させ、前記第1段の壁構
築用部材の下に位置させた前記第2段の壁構築用部材の
下に第2段の支持部材を取り付け、前記第2段の壁構築
用部材を前記第2段の支持部材で支持し、同様にして、
第n段の壁構築用部材の貫通孔に前記貫通部材を貫通さ
せ、前記第(n−1)段の壁構築用部材の下に位置させ
た前記第n段の壁構築用部材の下に第n段の支持部材を
取り付け、前記第n段の壁構築用部材を前記第n段の支
持部材で支持することを特徴とする第3の壁構築方法を
提供する(請求項16)。
【0024】上記発明(請求項15,16)によれば、
各構築用部材は、貫通部材に取り付けられた支持部材に
より支持されることとなるため、各壁構築用部材に対し
て別の壁構築用部材による荷重が印加されることはな
い。このようにして構築される壁においては、外力が加
わった場合でも、特に下部の壁構築用部材が破損し易い
といった問題がなく、崩壊し難いものとなる。また、各
壁構築用部材に寸法誤差があったとしても、各構築用部
材は貫通部材に取り付けられた支持部材により支持され
るため、壁構築用部材の積み重ねによる寸法誤差の増幅
はない。
【0025】上記壁構築方法(請求項15,16)にお
いて、前記壁構築用部材には、少なくとも2以上の平行
する貫通孔を設け、前記第(n−1)段の壁構築用部材
および前記第n段の壁構築用部材の少なくとも1の貫通
孔には同じ貫通部材を貫通させ、少なくとも1の貫通孔
には異なる貫通部材を貫通させるようにしてもよい(請
求項17)。
【0026】上記壁構築方法(請求項14〜17)にお
いては、前記壁構築用部材を前記支持部材で支持した
後、前記壁構築用部材の貫通孔の内壁と前記貫通部材と
の間に楔を挿し込み、または前記壁構築用部材の貫通孔
の内壁と前記貫通部材との間に接着剤を注入し、前記壁
構築用部材を前記貫通部材に固定するのが好ましい(請
求項18,19)。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 〔第1の実施形態〕図1(a)は本発明の第1の実施形
態による壁構築セットの壁構築用部材の上面図、図1
(b)は同壁構築用部材の正面断面図(図1(a)のA
−A断面図)、図1(c)は同壁構築用部材の下面図、
図2は同実施形態による壁構築セットの貫通部材および
支持部材の斜視図、図3、図4および図5は同実施形態
による壁構築セットにより壁を構築する様子を示す(一
部断面)正面図、図6は同実施形態による壁構築セット
の壁構築用部材および支持部材が貫通部材に取り付けら
れた状態を示す一部断面下面図、図7は同実施形態によ
る壁構築セットにより壁を構築するときにおける貫通部
材の先端部近傍の正面図、図8は同実施形態による壁構
築セットにより壁を構築するときにおける貫通部材相互
の接合部分近傍の正面図である。
【0028】本実施形態による壁構築セットは、図1
(a)〜(c)に示す壁構築用部材1と、図2に示す貫
通部材2および支持部材3と、図示しない楔または接着
剤とから構成される。
【0029】壁構築用部材1は、例えば、レンガ、コン
クリート、セラミックス、金属、石、木等を材料とする
壁構築用の部材であり、図1に示すように本実施形態で
は直方体の外形を有する。この壁構築用部材1の両端部
には、上面から下面にかけて2つの平行する貫通孔11
が設けられており、本実施形態では貫通孔11の横断面
は円形となっている。
【0030】また、壁構築用部材1の下面において、貫
通孔11の開口部周辺には、平面視四角形・断面四角形
の環状部材12が設けられている。この環状部材12
は、弾性を有する材料、例えば合成ゴム、天然ゴム、熱
可塑性エラストマー、多孔質プラスチック等の材料から
構成されるのが好ましい。環状部材12をこのような材
料で構成することにより、環状部材12が当該環状部材
12の下に位置する壁構築用部材1に接触した場合であ
っても、その壁構築用部材1が傷付いたり損傷したりす
ることが防止される。
【0031】本実施形態における貫通部材2は、図2に
示すように長尺の円筒状となっており、その外径は壁構
築用部材1の貫通孔11の内径よりも若干小さく設定さ
れている。貫通部材2には、長手方向に対して垂直に交
差する一対の貫通孔21が設けられており、その貫通孔
21は、壁構築用部材1の高さと略同じ間隔をもって、
貫通部材2の長手方向に複数並設されている。
【0032】本実施形態における支持部材3は、図2に
示すように棒状となっている。支持部材3の外径は貫通
部材2の貫通孔21の内径よりもわずかに小さく設定さ
れており、支持部材3の長さは貫通部材2の外径よりも
長く、かつ壁構築用部材1に設けられた環状部材12の
内側の対角線の長さよりも短く設定されている。
【0033】本実施形態による壁構築セットにおいて楔
を使用する場合、その楔は、貫通部材2を壁構築用部材
1の貫通孔11に貫通させたときに、貫通部材2と壁構
築用部材1の貫通孔11の内壁との間に挿し込むことの
できるものであれば特に限定されるものではないが、弾
性を有する材料、例えば合成ゴム、天然ゴム、熱可塑性
エラストマー等からなるのが好ましい。このような弾性
材料で楔を構成することにより、壁構築用部材1または
貫通部材2に外力が印加された場合であっても、楔が弾
性変形するため、壁構築用部材1が破損することが防止
される。
【0034】一方、本実施形態による壁構築セットにお
いて接着剤を使用する場合、その接着剤は、上記と同様
の理由により、硬化した後に弾性を有するものであるの
が好ましい。そのような接着剤としては、例えば、変性
シリコーン系の接着剤、弾性エポキシ系の接着剤等を使
用することができる。
【0035】本実施形態による壁構築セットを使用して
壁を構築するには、最初に、図3に示すように貫通部材
2を地面に複数本立設固定する。各貫通部材2の間隔
は、壁構築用部材1の2つの貫通孔11相互の間隔と同
一とする。
【0036】次に、図4に示すように、貫通部材2の最
下段(第1段)の貫通孔21に支持部材3を貫通させ
る。そして、2本ずつ対にした貫通部材2をその上端か
ら壁構築用部材1の2つの貫通孔11に貫通させ、貫通
部材2の下部まで下ろした壁構築用部材1を上記支持部
材3により支持する。
【0037】このとき、支持部材3は、図6に示すよう
に、壁構築用部材1に設けられた環状部材12の対角線
上、当該環状部材12と貫通部材2との間において壁構
築用部材1の下面を支持している。この支持部材3は、
環状部材12の内側に隠れて壁構築用部材1の正面から
は見えないようになっており、かつ環状部材12の存在
により貫通部材2の貫通孔21から抜け落ちないように
なっている。
【0038】上記のようにして支持部材3により壁構築
用部材1を支持したら、壁構築用部材1の貫通孔11の
内壁と貫通部材2との間に楔を挿し込むか、接着剤を注
入することにより、壁構築用部材1を貫通部材2に固定
する。
【0039】以上のようにして第1段の壁構築用部材1
を貫通部材2に取り付けたら、次に、第1段の壁構築用
部材1の直上の段(第2段)の貫通孔21に支持部材3
を貫通させる。そして、上記で2本ずつ対にした貫通部
材2を1本ずつずらして別の対にし、それら貫通部材2
を壁構築用部材1の2つの貫通孔11に貫通させ、第1
段の壁構築用部材1の直上まで下ろした壁構築用部材1
を上記支持部材3により支持する。
【0040】本実施形態では、第1段の壁構築用部材1
と第2段の壁構築用部材1との上下の間隔は、壁構築用
部材1に設けられられた環状部材12の高さと略同一と
なっているため、第2段の壁構築用部材1の環状部材1
2は、第1段の壁構築用部材1の上面に接触する構成と
なっている。
【0041】上記のようにして支持部材3により第2段
の壁構築用部材1を支持したら、壁構築用部材1の貫通
孔11の内壁と貫通部材2との間に楔を挿し込むか、接
着剤を注入することにより、壁構築用部材1を貫通部材
2に固定する。
【0042】このようにして、第(n−1)段の壁構築
用部材1の上に第n段の壁構築用部材1を互い違いにし
て貫通部材2に固定し、図5に示すような壁を構築す
る。
【0043】ここで、地面に立設した貫通部材2が、下
端部の固定だけでは不安定な場合には、貫通部材2に嵌
合し得る穴を有する支持フレームを躯体等に固定し、そ
の支持フレームにより貫通部材2の中間部または上部を
支持することができる(図8参照)。なお、貫通部材2
は分割式とし、貫通部材2の上端部内壁にめねじを形成
し、貫通部材2の下端部に当該めねじに螺合し得るおね
じを設けるのが好ましい。
【0044】この場合、図7に示すように、貫通部材2
の上端よりも少なくとも壁構築用部材1の高さよりも高
い位置に支持フレーム4を設置する。そして、支持フレ
ーム4の穴41に嵌合し得る基部51と、貫通部材2の
内壁に嵌合し得る縮径部52(本実施形態では先端が斜
めにカットされている。)と、基部51の途中に設けら
れたフランジ部53とから構成される仮留部材5を、支
持フレーム4の上方から支持フレーム4の穴41および
貫通部材2の中空部に挿入し、仮留部材5の縮径部52
を貫通部材2の内壁に嵌合させるとともに、仮留部材5
の基部51を支持フレーム4の穴41に嵌合させ、仮留
部材5のフランジ部53を支持フレーム4の上に載せ
る。
【0045】このようにして、壁構築中の貫通部材2は
支持フレーム4に支持固定されるが、壁構築用部材1を
貫通部材2に取り付けるときには、上記仮留部材5を貫
通部材2の中空部および支持フレーム4の穴41から抜
き外し、支持フレーム4と貫通部材2の上端との間に生
じた空間に壁構築用部材1を挿入し、貫通部材2を壁構
築用部材1の貫通孔11に貫通させればよい。
【0046】貫通部材2に取り付けた壁構築用部材1が
貫通部材2の上端まで達した場合には、上記仮留部材5
を抜き外した後、図8に示すように、上段の貫通部材
2’の下端部のおねじ23’を下段の貫通部材2の上端
部内壁のめねじ22に螺合させ、上段の貫通部材2’を
下段の貫通部材2に連結する。ただし、上段の貫通部材
2’は、支持フレーム4の下側に位置させる壁構築用部
材1の貫通孔11を貫通させる必要がある。
【0047】以上のようにして構築される壁において
は、各構築用部材1は、それぞれの構築用部材1毎に貫
通部材2に取り付けられた支持部材3により支持されて
いるため、各壁構築用部材1に対して、その上側に位置
する壁構築用部材1による荷重が印加されることがな
い。したがって、構築された壁に外力が加わった場合で
も、特に下部の壁構築用部材が破損し易いといった問題
がなく、崩壊し難い壁が構築される。
【0048】また、各壁構築用部材1に寸法誤差があっ
たとしても、本壁においては壁構築用部材1を積み重ね
ているわけではないので、その寸法誤差が増幅されるこ
とはない。したがって、各貫通部材2に取り付けられる
支持部材3の高ささえ揃っていれば、壁構築用部材1の
各列の上端に凸凹が生じることは殆どなく、壁構築用部
材1が整然と揃った壁が構築される。
【0049】以上説明した壁構築方法は、壁を地面に固
定するようにして構築する場合のものであるが、壁は、
上方から吊り下げるようにして構築してもよい。この場
合に、本実施形態による壁構築セットを使用して壁を構
築するには、最初に、貫通部材2を所望の手段によって
複数本吊り下げる。この場合においても、各貫通部材2
の間隔は、壁構築用部材1の2つの貫通孔11相互の間
隔と同一とする。
【0050】次に、2本ずつ対にした貫通部材2をその
下端から壁構築用部材1の2つの貫通孔11に貫通さ
せ、当該壁構築用部材1を貫通部材2の最上部まで上げ
た後、貫通部材2の最上段(第1段)の貫通孔21に支
持部材3を貫通させ、その支持部材3により当該壁構築
用部材1を支持する。
【0051】支持部材3により壁構築用部材1を支持し
たら、壁構築用部材1の貫通孔11の内壁と貫通部材2
との間に楔を挿し込むか、接着剤を注入することによ
り、壁構築用部材1を貫通部材2に固定する。
【0052】上記のようにして第1段の壁構築用部材1
を貫通部材2に取り付けたら、次に、上記で2本ずつ対
にした貫通部材2を1本ずつずらして別の対にし、それ
ら貫通部材2を壁構築用部材1の2つの貫通孔11に貫
通させ、当該壁構築用部材1を第1段の壁構築用部材1
の直下まで上げる。そして、貫通部材2の第2段の貫通
孔21に支持部材3を貫通させ、その支持部材3により
第2段の壁構築用部材1を支持する。
【0053】このようにして、第(n−1)段の壁構築
用部材1の下に第n段の壁構築用部材1を互い違いにし
て貫通部材2に固定し、上方から吊り下げられた壁を構
築することができる。
【0054】〔第2の実施形態〕図9は本発明の第2の
実施形態による壁構築セットの支持部材の斜視図、図1
0は同実施形態による壁構築セットの壁構築用部材およ
び支持部材が貫通部材に取り付けられた状態を示す一部
断面正面図である。
【0055】本実施形態による壁構築セットは、上記第
1の実施形態における壁構築用部材1にあって環状部材
12を省いたものと、上記第1の実施形態における貫通
部材2にあって貫通孔21を省いたものと、図9に示す
支持部材6と、図示しない楔または接着剤とから構成さ
れる。
【0056】本実施形態における支持部材6は、図9に
示すように、3つのネジ穴62を有する円筒部61と、
円筒部61の下端に設けられたフランジ部63とから構
成される。円筒部61は、貫通部材2の外径よりも若干
大きい内径を有し、貫通部材2が貫通できるようになっ
ている。フランジ部63は、壁構築用部材1の貫通孔1
1の直径よりも大きい外径を有し、壁構築用部材1の下
面を支持できるようになっている(図10参照)。この
支持部材6は、円筒部61に貫通部材2を貫通させた
後、円筒部61のネジ穴62に押しネジ64を螺入し、
押しネジ64の先端を貫通部材2に当接させることによ
り、貫通部材2に固定することが可能である。
【0057】本実施形態による壁構築セットを使用して
壁を構築するには、最初に、上記第1の実施形態と同様
に、貫通部材2を地面に複数本立設固定する。
【0058】次に、貫通部材2をその上端から支持部材
6の円筒部61に貫通させ、支持部材6を貫通部材2の
下部所定の位置まで下ろした後、押しネジ64を支持部
材6の円筒部61のネジ穴62に螺入し、押しネジ64
の先端を貫通部材2に当接させることにより、支持部材
6を貫通部材2に固定する。そして、2本ずつ対にした
貫通部材2をその上端から壁構築用部材1の2つの貫通
孔11に貫通させ、壁構築用部材1の下面が支持部材6
のフランジ部63に接する位置まで壁構築用部材1を下
ろし、このようにして支持部材6により壁構築用部材1
を支持する。
【0059】支持部材6により壁構築用部材1を支持し
たら、壁構築用部材1の貫通孔11の内壁と貫通部材2
との間に楔を挿し込むか、接着剤を注入することによ
り、壁構築用部材1を貫通部材2に固定する。
【0060】このようにして、第(n−1)段の壁構築
用部材1の上に第n段の壁構築用部材1を互い違いにし
て貫通部材2に固定し、図10に示すような壁を構築す
る。
【0061】本実施形態における支持部材6によれば、
上記第1の実施形態における壁構築用部材1の環状部材
12がなくても、支持部材6が貫通部材2から脱落する
おそれはなく、またデザイン的にもシンプルで好まし
い。
【0062】以上説明した実施形態は、本発明の理解を
容易にするために記載されたものであって、本発明を限
定するために記載されたものではない。したがって、上
記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲
に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0063】例えば、各壁構築用部材1は、貫通孔11
の位置を変えることなく横長とし、壁を構築したとき
に、横方向に隣接する壁構築用部材1同士が接触するよ
うにしてもよい。また、支持部材3,6は、1段毎の壁
構築用部材1でなく、2段以上毎の壁構築用部材1を支
持するようにしてもよい。さらに、支持部材6は、貫通
部材2の側方から貫通部材2に直接取り付けられるよう
に、左右に分割・連結可能になっていてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
壁構築用部材に印加される荷重を軽減するとともに、壁
構築用部材の寸法誤差の増幅を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態による壁構築
セットの壁構築用部材の上面図、(b)は同壁構築用部
材の正面断面図((a)のA−A断面図)、(c)は同
壁構築用部材の下面図である。
【図2】同実施形態による壁構築セットの貫通部材およ
び支持部材の斜視図である。
【図3】同実施形態による壁構築セットにより壁を構築
する様子(貫通部材を立設した状態)を示す正面図であ
る。
【図4】同実施形態による壁構築セットにより壁を構築
する様子(貫通部材に第1段の壁構築用部材を取り付け
た状態)を示す一部断面正面図である。
【図5】同実施形態による壁構築セットにより壁を構築
する様子(貫通部材に第1段〜第5の壁構築用部材を取
り付けた状態)を示す一部断面正面図である。
【図6】同実施形態による壁構築セットの壁構築用部材
および支持部材が貫通部材に取り付けられた状態を示す
一部断面下面図である。
【図7】同実施形態による壁構築セットにより壁を構築
するときにおける貫通部材の先端部近傍の正面図であ
る。
【図8】同実施形態による壁構築セットにより壁を構築
するときにおける貫通部材相互の接合部分近傍の正面図
である。
【図9】本発明の第2の実施形態による壁構築セットの
支持部材の斜視図である。
【図10】同実施形態による壁構築セットの壁構築用部
材および支持部材が貫通部材に取り付けられた状態を示
す一部断面正面図である。
【符号の説明】
1…壁構築用部材 11…貫通孔 12…環状部材 2…貫通部材 3,6…支持部材 61…筒部(円筒部) 62…フランジ部

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔が設けられた壁構築用部材と、 複数の前記壁構築用部材の貫通孔を貫通し得る貫通部材
    と、 前記壁構築用部材を支持し得るように前記貫通部材に取
    り付けられる支持部材とを備えたことを特徴とする壁構
    築セット。
  2. 【請求項2】 前記壁構築用部材の貫通孔の内壁と前記
    貫通部材との間に挿し込まれる楔をさらに備えたことを
    特徴とする請求項1に記載の壁構築セット。
  3. 【請求項3】 前記壁構築用部材の貫通孔の内壁と前記
    貫通部材との間に注入される接着剤をさらに備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載の壁構築セット。
  4. 【請求項4】 前記壁構築用部材の貫通孔における一方
    の開口部周辺には、前記支持部材を囲い得る環状部材が
    設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の壁構築セット。
  5. 【請求項5】 前記貫通部材には、その長手方向に対し
    て垂直に交差する貫通孔が設けられており、前記支持部
    材は、前記貫通部材の貫通孔を貫通し、前記壁構築用部
    材の下面を支持し得る棒状の部材であることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の壁構築セット。
  6. 【請求項6】 前記壁構築用部材の貫通孔は横断面円形
    状になっており、前記環状部材は四角形状になってお
    り、前記支持部材は、前記環状部材の対角線上に位置し
    得ることを特徴とする請求項5に記載の壁構築セット。
  7. 【請求項7】 前記支持部材は、前記貫通部材が貫通す
    るとともに前記貫通部材に取付可能な環状の部材であ
    り、前記壁構築用部材の下面を支持し得るフランジ部を
    有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の壁構築セット。
  8. 【請求項8】 前記支持部材は、前記貫通部材が貫通す
    る筒部と前記フランジ部とから構成され、前記筒部に設
    けられた穴を介して、取付具により前記貫通部材に取り
    付けられることを特徴とする請求項7に記載の壁構築セ
    ット。
  9. 【請求項9】 貫通孔が設けられた壁構築用部材と、複
    数の前記壁構築用部材の貫通孔を貫通し得る貫通部材
    と、前記壁構築用部材を支持し得るように前記貫通部材
    に取り付けられる支持部材とから構成され、 前記貫通部材は立設されまたは吊り下げられており、前
    記貫通部材には、前記支持部材が取り付けられていると
    ともに、複数の壁構築用部材が、その貫通孔に前記貫通
    部材が貫通されるようにして支持されていることを特徴
    とする壁構造。
  10. 【請求項10】 前記壁構築用部材には、少なくとも2
    以上の平行する貫通孔が設けられており、前記複数の壁
    構築用部材のうち任意の上下の壁構築用部材は横方向に
    ずれており、それら壁構築用部材の少なくとも1の貫通
    孔には同じ貫通部材が貫通しており、少なくとも1の貫
    通孔には異なる貫通部材が貫通していることを特徴とす
    る請求項9に記載の壁構造。
  11. 【請求項11】 前記壁構築用部材の貫通孔の内壁と前
    記貫通部材との間には、楔が挿し込まれていることを特
    徴とする請求項9または10に記載の壁構造。
  12. 【請求項12】 前記壁構築用部材の貫通孔の内壁と前
    記貫通部材との間には、接着剤が注入されていることを
    特徴とする請求項9または10に記載の壁構造。
  13. 【請求項13】 前記壁構築用部材の貫通孔における一
    方の開口部周辺には環状部材が設けられており、前記支
    持部材は、前記環状部材に囲まれていることを特徴とす
    る請求項9〜12のいずれかに記載の壁構造。
  14. 【請求項14】 貫通孔が設けられた壁構築用部材と、
    複数の前記壁構築用部材の貫通孔を貫通し得る貫通部材
    と、前記壁構築用部材を支持し得るように前記貫通部材
    に取り付けられる支持部材とを用意し、 前記貫通部材を立設しまたは吊り下げ、 前記貫通部材に支持部材を取り付け、壁構築用部材の貫
    通孔に前記貫通部材を貫通させ、そして前記壁構築用部
    材を前記支持部材で支持し、これを繰り返し行うことを
    特徴とする壁構築方法。
  15. 【請求項15】 貫通孔が設けられた壁構築用部材と、
    複数の前記壁構築用部材の貫通孔を貫通し得る貫通部材
    と、前記壁構築用部材を支持し得るように前記貫通部材
    に取り付けられる支持部材とを用意し、 前記貫通部材を立設し、 前記貫通部材の所定の位置に第1段の支持部材を取り付
    け、 第1段の壁構築用部材の貫通孔に前記貫通部材を貫通さ
    せ、そして前記第1段の壁構築用部材を前記第1段の支
    持部材で支持し、 次いで、前記第1段の壁構築用部材の上にて前記貫通部
    材に第2段の支持部材を取り付け、 第2段の壁構築用部材の貫通孔に前記貫通部材を貫通さ
    せ、そして前記第2段の壁構築用部材を前記第2段の支
    持部材で支持し、 同様にして、第(n−1)段の壁構築用部材の上にて前
    記貫通部材に第n段の支持部材を取り付け、 第n段の壁構築用部材の貫通孔に前記貫通部材を貫通さ
    せ、そして前記第n段の壁構築用部材を前記第n段の支
    持部材で支持することを特徴とする壁構築方法。
  16. 【請求項16】 貫通孔が設けられた壁構築用部材と、
    複数の前記壁構築用部材の貫通孔を貫通し得る貫通部材
    と、前記壁構築用部材を支持し得るように前記貫通部材
    に取り付けられる支持部材とを用意し、 前記貫通部材を吊り下げ、 第1段の壁構築用部材の貫通孔に前記貫通部材を貫通さ
    せ、前記貫通部材の所定の位置まで上げた前記第1段の
    壁構築用部材の下に第1段の支持部材を取り付け、前記
    第1段の壁構築用部材を前記第1段の支持部材で支持
    し、 次いで、第2段の壁構築用部材の貫通孔に前記貫通部材
    を貫通させ、前記第1段の壁構築用部材の下に位置させ
    た前記第2段の壁構築用部材の下に第2段の支持部材を
    取り付け、前記第2段の壁構築用部材を前記第2段の支
    持部材で支持し、 同様にして、第n段の壁構築用部材の貫通孔に前記貫通
    部材を貫通させ、前記第(n−1)段の壁構築用部材の
    下に位置させた前記第n段の壁構築用部材の下に第n段
    の支持部材を取り付け、前記第n段の壁構築用部材を前
    記第n段の支持部材で支持することを特徴とする壁構築
    方法。
  17. 【請求項17】 前記壁構築用部材には、少なくとも2
    以上の平行する貫通孔を設け、前記第(n−1)段の壁
    構築用部材および前記第n段の壁構築用部材の少なくと
    も1の貫通孔には同じ貫通部材を貫通させ、少なくとも
    1の貫通孔には異なる貫通部材を貫通させることを特徴
    とする請求項15または16に記載の壁構築方法。
  18. 【請求項18】 前記壁構築用部材を前記支持部材で支
    持した後、前記壁構築用部材の貫通孔の内壁と前記貫通
    部材との間に楔を挿し込み、前記壁構築用部材を前記貫
    通部材に固定することを特徴とする請求項14〜17の
    いずれかに記載の壁構築方法。
  19. 【請求項19】 前記壁構築用部材を前記支持部材で支
    持した後、前記壁構築用部材の貫通孔の内壁と前記貫通
    部材との間に接着剤を注入し、前記壁構築用部材を前記
    貫通部材に固定することを特徴とする請求項14〜17
    のいずれかに記載の壁構築方法。
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