JP2003227165A - 排水ソケット及び便器設置構造 - Google Patents
排水ソケット及び便器設置構造Info
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- JP2003227165A JP2003227165A JP2002026998A JP2002026998A JP2003227165A JP 2003227165 A JP2003227165 A JP 2003227165A JP 2002026998 A JP2002026998 A JP 2002026998A JP 2002026998 A JP2002026998 A JP 2002026998A JP 2003227165 A JP2003227165 A JP 2003227165A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 施工後の経年数が多い場合でも便器をスムー
ズに回動させることができる排水ソケットと、この排水
ソケットを用いた便器設置構造とを提供する。 【解決手段】 洋風便器30を新規に設置施工するに際
しては、予めソケットロワー52を排水管40に接続
し、トイレルーム床面に固定すると共に該ソケットロワ
ー52にソケットアッパー54を係合させておく。そし
て、排水口38をゴムパッキン80の内周部84内に差
し込むように洋風便器30を上方からトイレルーム床面
上に降下させ、洋風便器30の向きを微調整した後、該
洋風便器30をボルト又はビスによってトイレルーム床
面に固定する。洋風便器30の向きを変更するに際して
は、該洋風便器30をトイレルーム床面に固定している
ボルト又はビスを外した後、洋風便器30をその排水口
38を回動中心として所定角度回し、洋風便器30を固
定する。
ズに回動させることができる排水ソケットと、この排水
ソケットを用いた便器設置構造とを提供する。 【解決手段】 洋風便器30を新規に設置施工するに際
しては、予めソケットロワー52を排水管40に接続
し、トイレルーム床面に固定すると共に該ソケットロワ
ー52にソケットアッパー54を係合させておく。そし
て、排水口38をゴムパッキン80の内周部84内に差
し込むように洋風便器30を上方からトイレルーム床面
上に降下させ、洋風便器30の向きを微調整した後、該
洋風便器30をボルト又はビスによってトイレルーム床
面に固定する。洋風便器30の向きを変更するに際して
は、該洋風便器30をトイレルーム床面に固定している
ボルト又はビスを外した後、洋風便器30をその排水口
38を回動中心として所定角度回し、洋風便器30を固
定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便器の排水口を排
水管に接続するための排水ソケットと、この排水ソケッ
トを用いた便器設置構造に関する。詳しくは、本発明は
便器設置構造の向きを変えることができるように排水ソ
ケットの上部が下部に対し回動可能となっている排水ソ
ケットと、この排水ソケットを用いた便器設置構造に関
する。
水管に接続するための排水ソケットと、この排水ソケッ
トを用いた便器設置構造に関する。詳しくは、本発明は
便器設置構造の向きを変えることができるように排水ソ
ケットの上部が下部に対し回動可能となっている排水ソ
ケットと、この排水ソケットを用いた便器設置構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】トイレルームに設置された便器とトイレ
ルームの床下に配設された排水管とを接続するために排
水ソケットが用いられている。通常の施工例にあって
は、この排水管の流入端は上向きとなっており、排水ソ
ケットの下部が該排水管の流入端に接着等により連結さ
れる。この排水ソケットの上部にリング状のゴムパッキ
ンが装着され、便器の排水口が該ゴムパッキンに対し上
方から挿入され、排水口の外周面が該ゴムパッキンの内
周に水密的に接触する。便器は、その後トイレルームの
床あるいは壁にボルトやビスによって固定される。
ルームの床下に配設された排水管とを接続するために排
水ソケットが用いられている。通常の施工例にあって
は、この排水管の流入端は上向きとなっており、排水ソ
ケットの下部が該排水管の流入端に接着等により連結さ
れる。この排水ソケットの上部にリング状のゴムパッキ
ンが装着され、便器の排水口が該ゴムパッキンに対し上
方から挿入され、排水口の外周面が該ゴムパッキンの内
周に水密的に接触する。便器は、その後トイレルームの
床あるいは壁にボルトやビスによって固定される。
【0003】従来、洋風便器は、その前後方向がトイレ
ルームの壁と平行方向となるように設置されることが殆
どであった。即ち、トイレルームの平面視形状が長方形
の場合、洋風便器はその前後方向がこの長方形の長辺と
平行方向となるように設置される。
ルームの壁と平行方向となるように設置されることが殆
どであった。即ち、トイレルームの平面視形状が長方形
の場合、洋風便器はその前後方向がこの長方形の長辺と
平行方向となるように設置される。
【0004】ところで、高齢者など介護者が必要である
場合などのために、それまで前後方向をトイレルームの
壁と平行にしていた洋風便器を斜めに向き替えする工事
が増えつつある。在来の施工法により施工されたトイレ
ルームの場合、ボルト又はビスを外した後、洋風便器を
持ち上げて排水口をゴムパッキンから抜き出し、その
後、洋風便器の向きを変えた後、洋風便器を床に降ろ
し、該洋風便器の排水口を排水ソケットのゴムパッキン
内に挿入する必要がある。これは、排水口をゴムパッキ
ン内に挿入した状態のままで洋風便器を回転させた場
合、ゴムパッキンがよじれてシール不良を起すおそれが
あるからである。
場合などのために、それまで前後方向をトイレルームの
壁と平行にしていた洋風便器を斜めに向き替えする工事
が増えつつある。在来の施工法により施工されたトイレ
ルームの場合、ボルト又はビスを外した後、洋風便器を
持ち上げて排水口をゴムパッキンから抜き出し、その
後、洋風便器の向きを変えた後、洋風便器を床に降ろ
し、該洋風便器の排水口を排水ソケットのゴムパッキン
内に挿入する必要がある。これは、排水口をゴムパッキ
ン内に挿入した状態のままで洋風便器を回転させた場
合、ゴムパッキンがよじれてシール不良を起すおそれが
あるからである。
【0005】洋風便器を持ち上げることなく、回動させ
るだけで向きを変えるようにする構造が特開2001−
170234号に記載されている。
るだけで向きを変えるようにする構造が特開2001−
170234号に記載されている。
【0006】第6図は同号公報の構造を示すものであ
り、(a)図は側面図、(b)図は便器排水口と排水管
との接続部付近の縦断面図である。
り、(a)図は側面図、(b)図は便器排水口と排水管
との接続部付近の縦断面図である。
【0007】便器10は底面から下方に突出する排水口
12を備えている。排水管16の上端に接続された接続
管14に該排水口12が上方から差し込まれている。便
器10の底面とトイレルームの床面18との間に介在さ
れたベアリング20により該便器10が支承されてい
る。このベアリング20は、排水管14を同心とする円
形のリング状部材20a,20b間に円錐コロ20cを
多数介在させたものである。
12を備えている。排水管16の上端に接続された接続
管14に該排水口12が上方から差し込まれている。便
器10の底面とトイレルームの床面18との間に介在さ
れたベアリング20により該便器10が支承されてい
る。このベアリング20は、排水管14を同心とする円
形のリング状部材20a,20b間に円錐コロ20cを
多数介在させたものである。
【0008】排水口12の外周面と接続管14の内周面
との間にOリング22が水密的に配置されている。該O
リング22は排水口12に対し摺動可能に接している。
との間にOリング22が水密的に配置されている。該O
リング22は排水口12に対し摺動可能に接している。
【0009】この便器10の給水口24に給水用のフレ
キシブル管26が接続されている。この便器10は、接
続管14及び排水管16の中心C回りに回動可能であ
る。
キシブル管26が接続されている。この便器10は、接
続管14及び排水管16の中心C回りに回動可能であ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】第6図の従来構造にお
いて、便器10を回動させるときには排水口12の外周
面がOリング22と摺動する便器10の設置後、それ程
年数が経過していなければ、排水口12とOリング22
とは水密を保ったまま摺動するであろうが、相当に年数
が経過した後に便器10を回そうとした場合、Oリング
22と排水口12の外周面とがアンモニウム塩、カルシ
ウム塩、リン酸塩などよりなる不溶性の析出物により固
着してしまい、排水口12とOリング22とが摺動せ
ず、Oリング22がよじれたり、切れたりするおそれが
大きい。
いて、便器10を回動させるときには排水口12の外周
面がOリング22と摺動する便器10の設置後、それ程
年数が経過していなければ、排水口12とOリング22
とは水密を保ったまま摺動するであろうが、相当に年数
が経過した後に便器10を回そうとした場合、Oリング
22と排水口12の外周面とがアンモニウム塩、カルシ
ウム塩、リン酸塩などよりなる不溶性の析出物により固
着してしまい、排水口12とOリング22とが摺動せ
ず、Oリング22がよじれたり、切れたりするおそれが
大きい。
【0011】本発明は、このような問題点を解決し、施
工後の経年数が多い場合でも便器をスムーズに回動させ
ることができる排水ソケットと、この排水ソケットを用
いた便器設置構造とを提供することを目的とする。
工後の経年数が多い場合でも便器をスムーズに回動させ
ることができる排水ソケットと、この排水ソケットを用
いた便器設置構造とを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の排水ソケット
は、下部がトイレルームの床に固定され、便器の排水口
が上方から挿入される排水ソケットにおいて、トイレル
ームの床に固定されるソケットロワーと、便器の排水口
が挿入される挿入口を有したソケットアッパーとが別体
とされ、該ソケットアッパーがソケットロワーに回動可
能に係合しており、該ソケットアッパーの回動中心が前
記挿入口の中心と合致していることを特徴とする。
は、下部がトイレルームの床に固定され、便器の排水口
が上方から挿入される排水ソケットにおいて、トイレル
ームの床に固定されるソケットロワーと、便器の排水口
が挿入される挿入口を有したソケットアッパーとが別体
とされ、該ソケットアッパーがソケットロワーに回動可
能に係合しており、該ソケットアッパーの回動中心が前
記挿入口の中心と合致していることを特徴とする。
【0013】本発明の便器設置構造は、排水管に連なる
排水ソケットがトイレルームの床に固定され、便器の排
水口が該排水ソケットに上方から挿入された便器設置構
造において、該排水ソケットが請求項1ないし4のいず
れか1項に記載の排水ソケットであることを特徴とす
る。
排水ソケットがトイレルームの床に固定され、便器の排
水口が該排水ソケットに上方から挿入された便器設置構
造において、該排水ソケットが請求項1ないし4のいず
れか1項に記載の排水ソケットであることを特徴とす
る。
【0014】かかる排水ソケット及びそれを用いた便器
設置構造にあっては、ソケットロワーに対しソケットア
ッパーが同軸的に回動可能となっているため、便器をこ
れらと同軸的に回動させて向きを変えることができる。
この回動に際しては、ソケットロワーとソケットアッパ
ーとの間が回動の界面となり、ソケットアッパーと便器
の排水口とはゴムパッキン等により水密的に結合したま
まである。そのため、便器の施工後に多年が経過し、ゴ
ムパッキンと排水口とが固着していたとしても、ゴムパ
ッキンによじれ等の変形、損傷などが生じることがな
い。
設置構造にあっては、ソケットロワーに対しソケットア
ッパーが同軸的に回動可能となっているため、便器をこ
れらと同軸的に回動させて向きを変えることができる。
この回動に際しては、ソケットロワーとソケットアッパ
ーとの間が回動の界面となり、ソケットアッパーと便器
の排水口とはゴムパッキン等により水密的に結合したま
まである。そのため、便器の施工後に多年が経過し、ゴ
ムパッキンと排水口とが固着していたとしても、ゴムパ
ッキンによじれ等の変形、損傷などが生じることがな
い。
【0015】本発明では、ソケットロワーは上部に上向
き面を備え、前記ソケットアッパーは下部に下向き面を
備えており、該上向き面と下向き面との間に摩擦低減材
が介在されていることが好ましい。この摩擦低減材によ
り、便器回動時のソケットロワーとソケットアッパーと
の摩擦が低減され、便器を著しくスムーズに回動させる
ことが可能となる。
き面を備え、前記ソケットアッパーは下部に下向き面を
備えており、該上向き面と下向き面との間に摩擦低減材
が介在されていることが好ましい。この摩擦低減材によ
り、便器回動時のソケットロワーとソケットアッパーと
の摩擦が低減され、便器を著しくスムーズに回動させる
ことが可能となる。
【0016】この摩擦低減材は、高摺動性の樹脂等であ
ってもよいが、ボールにて構成すれば、安価で耐久性が
良好であり、しかも摩擦が著しく小さいものとなる。
ってもよいが、ボールにて構成すれば、安価で耐久性が
良好であり、しかも摩擦が著しく小さいものとなる。
【0017】この場合、ソケットロワーの上部は円筒形
であり、その上端面に設けられた凹部に前記ボールが支
持されており、前記ソケットアッパーの前記下向き面が
該ボールに当接しており、該下向き面の内周端から環状
の内周側垂下壁が垂設され、外周端から環状の外周側垂
下壁が垂設されており、前記ソケットロワーの上部は該
内周側垂下壁と外周側垂下壁との間に入り込んでいるこ
とが好ましい。かかる構造によれば、ソケットロワーの
上部をソケットアッパーの内周側垂下壁と外周側垂下壁
とが挟んでおり、ソケットロワーに対しソケットアッパ
ーが同軸的に係合する。また、ソケットアッパーの回動
がこれらの垂下壁によって案内され、ソケットアッパー
がスムーズに回動する。
であり、その上端面に設けられた凹部に前記ボールが支
持されており、前記ソケットアッパーの前記下向き面が
該ボールに当接しており、該下向き面の内周端から環状
の内周側垂下壁が垂設され、外周端から環状の外周側垂
下壁が垂設されており、前記ソケットロワーの上部は該
内周側垂下壁と外周側垂下壁との間に入り込んでいるこ
とが好ましい。かかる構造によれば、ソケットロワーの
上部をソケットアッパーの内周側垂下壁と外周側垂下壁
とが挟んでおり、ソケットロワーに対しソケットアッパ
ーが同軸的に係合する。また、ソケットアッパーの回動
がこれらの垂下壁によって案内され、ソケットアッパー
がスムーズに回動する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施の形態
について説明する。第1図は実施の形態に係る排水ソケ
ット及びそれを用いた便器設置構造を示す洋風便器前後
方向に沿う縦断面図、第2図は実施の形態に係る排水ソ
ケットの縦断面図、第3図は実施の形態に係る排水ソケ
ットの側面図、第4図はソケットロワーの平面図、第5
図は第4図のV−V線に沿う縦断面図である。
について説明する。第1図は実施の形態に係る排水ソケ
ット及びそれを用いた便器設置構造を示す洋風便器前後
方向に沿う縦断面図、第2図は実施の形態に係る排水ソ
ケットの縦断面図、第3図は実施の形態に係る排水ソケ
ットの側面図、第4図はソケットロワーの平面図、第5
図は第4図のV−V線に沿う縦断面図である。
【0019】この洋風便器30は、前部に鉢部32を有
し、後部に便器洗浄水の流入口(ロータンク接続口)3
4が設けられている。ただし、本発明はロータンクのな
いタイプの洋風便器やロータンクを一体化したタイプの
洋風便器にも適用できる。
し、後部に便器洗浄水の流入口(ロータンク接続口)3
4が設けられている。ただし、本発明はロータンクのな
いタイプの洋風便器やロータンクを一体化したタイプの
洋風便器にも適用できる。
【0020】鉢部32はトラップ部36を介して排水口
38に連なっている。この排水口38は略円筒形であ
り、下方に向って開放している。
38に連なっている。この排水口38は略円筒形であ
り、下方に向って開放している。
【0021】トイレルームの床下から上方に向って延設
された排水管40の上端に排水ソケット50が接続され
ている。この排水ソケット50は、ソケットロワー52
と、該ソケットロワー52の上部に回動自在に係合した
ソケットアッパー54とからなる。
された排水管40の上端に排水ソケット50が接続され
ている。この排水ソケット50は、ソケットロワー52
と、該ソケットロワー52の上部に回動自在に係合した
ソケットアッパー54とからなる。
【0022】ソケットロワー52は、下部が外周壁56
及び内周壁58よりなる二重筒状のものであり、該外周
壁56の下端から外方に拡開するようにフランジ60が
形成されている。このフランジ60に設けられた孔60
aを通してボルト又はビスがトイレルームの床面にねじ
込まれ、これによりソケットロワー52がトイレルーム
の床面に固定される。
及び内周壁58よりなる二重筒状のものであり、該外周
壁56の下端から外方に拡開するようにフランジ60が
形成されている。このフランジ60に設けられた孔60
aを通してボルト又はビスがトイレルームの床面にねじ
込まれ、これによりソケットロワー52がトイレルーム
の床面に固定される。
【0023】内周壁58の下端は外周壁56の下端より
も下方に延出している。この内周壁58の下端が排水管
40の上端に差し込まれ、接着剤やゴムパッキン等によ
り水密的に接続される。
も下方に延出している。この内周壁58の下端が排水管
40の上端に差し込まれ、接着剤やゴムパッキン等によ
り水密的に接続される。
【0024】外周壁56と内周壁58の上部は連なって
おり、これらの上端から円筒部62が上方に立設されて
いる。この円筒部62の上端は若干幅広となっている。
この円筒部62の上端面に、周方向に所定間隔をおいて
半球状の凹部が形成され、各凹部にそれぞれ真球状のボ
ール64が収容されている。ボール64は、その下半側
が該凹部内に配置され、上半側が円筒部62の上端面か
ら上方に突出している。
おり、これらの上端から円筒部62が上方に立設されて
いる。この円筒部62の上端は若干幅広となっている。
この円筒部62の上端面に、周方向に所定間隔をおいて
半球状の凹部が形成され、各凹部にそれぞれ真球状のボ
ール64が収容されている。ボール64は、その下半側
が該凹部内に配置され、上半側が円筒部62の上端面か
ら上方に突出している。
【0025】ソケットアッパー54は、これらのボール
64に重なる下向き面を備えている。この下向き面の内
周端からはこの円筒部62の内周面に沿って垂下する円
筒状の内周側垂下壁70が設けられ、外周端からは円筒
部62の外周面に沿って垂下する円筒状の外周側垂下壁
72が設けられている。これにより、円筒部62がこれ
らの垂下壁70,72間に挟まれた構成となっている。
64に重なる下向き面を備えている。この下向き面の内
周端からはこの円筒部62の内周面に沿って垂下する円
筒状の内周側垂下壁70が設けられ、外周端からは円筒
部62の外周面に沿って垂下する円筒状の外周側垂下壁
72が設けられている。これにより、円筒部62がこれ
らの垂下壁70,72間に挟まれた構成となっている。
【0026】ソケットアッパー54の上部は、それぞれ
円筒状の内周側起立壁74と外周側起立壁76とで構成
されており、該起立壁74,76間には所定の間隙が形
成されている。
円筒状の内周側起立壁74と外周側起立壁76とで構成
されており、該起立壁74,76間には所定の間隙が形
成されている。
【0027】この間隙にゴムパッキン80の外周部82
が差し込まれている。ゴムパッキン80の内周部84
は、円周側起立壁74の上端を回り込んでソケットアッ
パー54内に入り込んでいる。このゴムパッキン内周部
84は、内方ほど下位となるように傾斜している。
が差し込まれている。ゴムパッキン80の内周部84
は、円周側起立壁74の上端を回り込んでソケットアッ
パー54内に入り込んでいる。このゴムパッキン内周部
84は、内方ほど下位となるように傾斜している。
【0028】このゴムパッキン内周部84の裏面から
は、凸条86が突設されており、この凸条86がソケッ
トアッパー54の内周面に当接している。この凸条86
は、ゴムパッキン80の全周にわたって設けられてい
る。
は、凸条86が突設されており、この凸条86がソケッ
トアッパー54の内周面に当接している。この凸条86
は、ゴムパッキン80の全周にわたって設けられてい
る。
【0029】洋風便器30の排水口38は、このゴムパ
ッキン80の内周部84内に差し込まれ、排水口38の
外周面が該内周部84に水密的に接している。
ッキン80の内周部84内に差し込まれ、排水口38の
外周面が該内周部84に水密的に接している。
【0030】洋風便器30を新規に設置施工するに際し
ては、予めソケットロワー52を排水管40に接続し、
トイレルーム床面に固定すると共に該ソケットロワー5
2にソケットアッパー54を係合させておく。そして、
排水口38を該ゴムパッキン80の内周部84内に差し
込むように該洋風便器30を上方からトイレルーム床面
上に降下させ、洋風便器30の向きを微調整した後、該
洋風便器30をボルト又はビスによってトイレルーム床
面に固定する。
ては、予めソケットロワー52を排水管40に接続し、
トイレルーム床面に固定すると共に該ソケットロワー5
2にソケットアッパー54を係合させておく。そして、
排水口38を該ゴムパッキン80の内周部84内に差し
込むように該洋風便器30を上方からトイレルーム床面
上に降下させ、洋風便器30の向きを微調整した後、該
洋風便器30をボルト又はビスによってトイレルーム床
面に固定する。
【0031】このようにして裾付施工された洋風便器3
0の向きを変更するに際しては、該洋風便器30をトイ
レルーム床面に固定しているボルト又はビスを外した
後、洋風便器30をその排水口38を回動中心として所
定角度回す。この際には、洋風便器30をトイレルーム
の床面上を滑らせてもよいが、ごく微かに浮かせるよう
に上向きに力を加えた状態で回動させることが好まし
く、これにより床面の傷付きが防止される。
0の向きを変更するに際しては、該洋風便器30をトイ
レルーム床面に固定しているボルト又はビスを外した
後、洋風便器30をその排水口38を回動中心として所
定角度回す。この際には、洋風便器30をトイレルーム
の床面上を滑らせてもよいが、ごく微かに浮かせるよう
に上向きに力を加えた状態で回動させることが好まし
く、これにより床面の傷付きが防止される。
【0032】この洋風便器30の回動に際しては、ソケ
ットアッパー54はゴムパッキン80を介して排水口3
8に係合しているので、ソケットアッパー54はゴムパ
ッキン80と共に洋風便器30と共回りし、ソケットア
ッパー54とボール64の上端面とが摺動する。この摺
動時の摩擦抵抗はきわめて小さく、ソケットアッパー5
4はスムーズに回動する。その後、洋風便器30をトイ
レルーム床面にボルト又はビスにより固定することによ
り、洋風便器30の向き変更作業工程が終了する。
ットアッパー54はゴムパッキン80を介して排水口3
8に係合しているので、ソケットアッパー54はゴムパ
ッキン80と共に洋風便器30と共回りし、ソケットア
ッパー54とボール64の上端面とが摺動する。この摺
動時の摩擦抵抗はきわめて小さく、ソケットアッパー5
4はスムーズに回動する。その後、洋風便器30をトイ
レルーム床面にボルト又はビスにより固定することによ
り、洋風便器30の向き変更作業工程が終了する。
【0033】この洋風便器30の向き変更に際しては、
排水口38をゴムパッキン80から抜き出すことが不要
であり、作業が簡単である。また、ゴムパッキン80は
ソケットアッパー54と共に排水口38と共回りするの
で、ゴムパッキン80によじれ等の変形、損傷が発生せ
ず、向き変更後のゴムパッキン80の水密性は極めて良
好である。
排水口38をゴムパッキン80から抜き出すことが不要
であり、作業が簡単である。また、ゴムパッキン80は
ソケットアッパー54と共に排水口38と共回りするの
で、ゴムパッキン80によじれ等の変形、損傷が発生せ
ず、向き変更後のゴムパッキン80の水密性は極めて良
好である。
【0034】特に、この実施の形態では、ソケットアッ
パー54がボール64と摺動するので、ソケットアッパ
ー54の回動時の摩擦抵抗が小さい。また、ソケットア
ッパー54の円筒状の垂下壁70,72が円筒部62を
挟んでおり、ソケットアッパー54の回動が案内される
ので、洋風便器30をスムーズに回動させることができ
る。
パー54がボール64と摺動するので、ソケットアッパ
ー54の回動時の摩擦抵抗が小さい。また、ソケットア
ッパー54の円筒状の垂下壁70,72が円筒部62を
挟んでおり、ソケットアッパー54の回動が案内される
ので、洋風便器30をスムーズに回動させることができ
る。
【0035】上記実施の形態は本発明の一例であり、本
発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実
施の形態では排水口38は洋風便器30の後部側に配置
されているが、前部側に配置されてもよい。また、洋風
便器30を新規に裾付施工するに際し、後年の向き変更
作業時の洋風便器30とトイレルーム床面との摩擦を小
さくするために、洋風便器30の底面に高摺動性の材料
例えば樹脂材料を付着させておいてもよい。
発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実
施の形態では排水口38は洋風便器30の後部側に配置
されているが、前部側に配置されてもよい。また、洋風
便器30を新規に裾付施工するに際し、後年の向き変更
作業時の洋風便器30とトイレルーム床面との摩擦を小
さくするために、洋風便器30の底面に高摺動性の材料
例えば樹脂材料を付着させておいてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、トイレル
ームに設置された便器の向きを容易に変更することが可
能となり、また、向き変更後のゴムパッキン等による水
密性も十分に確保されるようになる。
ームに設置された便器の向きを容易に変更することが可
能となり、また、向き変更後のゴムパッキン等による水
密性も十分に確保されるようになる。
【図1】実施の形態に係る排水ソケット及びそれを用い
た便器設置構造を示す洋風便器前後方向に沿う縦断面図
である。
た便器設置構造を示す洋風便器前後方向に沿う縦断面図
である。
【図2】実施の形態に係る排水ソケットの縦断面図であ
る。
る。
【図3】実施の形態に係る排水ソケットの側面図であ
る。
る。
【図4】ソケットロワーの平面図である。
【図5】第4図のV−V線に沿う縦断面図である。
【図6】従来例の説明図である。
10 便器
14 接続管
16 排水管
22 Oリング
30 洋風便器
38 排水口
40 排水管
50 排水ソケット
52 ソケットロワー
54 ソケットアッパー
64 ボール
80 ゴムパッキン
Claims (5)
- 【請求項1】 下部がトイレルームの床に固定され、便
器の排水口が上方から挿入される排水ソケットにおい
て、 トイレルームの床に固定されるソケットロワーと、便器
の排水口が挿入される挿入口を有したソケットアッパー
とが別体とされ、 該ソケットアッパーがソケットロワーに回動可能に係合
しており、 該ソケットアッパーの回動中心が前記挿入口の中心と合
致していることを特徴とする排水ソケット。 - 【請求項2】 請求項1において、前記ソケットロワー
は上部に上向き面を備え、前記ソケットアッパーは下部
に下向き面を備えており、 該上向き面と下向き面との間に摩擦低減材が介在されて
いることを特徴とする排水ソケット。 - 【請求項3】 請求項2において、前記摩擦低減材はボ
ールよりなることを特徴とする排水ソケット。 - 【請求項4】 請求項3において、前記ソケットロワー
の上部は円筒形であり、その上端面に設けられた凹部に
前記ボールが支持されており、 前記ソケットアッパーの前記下向き面が該ボールに当接
しており、 該下向き面の内周端から環状の内周側垂下壁が垂設さ
れ、外周端から環状の外周側垂下壁が垂設されており、 前記ソケットロワーの上部は該内周側垂下壁と外周側垂
下壁との間に入り込んでいることを特徴とする排水ソケ
ット。 - 【請求項5】 排水管に連なる排水ソケットがトイレル
ームの床に固定され、便器の排水口が該排水ソケットに
上方から挿入された便器設置構造において、 該排水ソケットが請求項1ないし4のいずれか1項に記
載の排水ソケットであることを特徴とする便器設置構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002026998A JP2003227165A (ja) | 2002-02-04 | 2002-02-04 | 排水ソケット及び便器設置構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002026998A JP2003227165A (ja) | 2002-02-04 | 2002-02-04 | 排水ソケット及び便器設置構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003227165A true JP2003227165A (ja) | 2003-08-15 |
Family
ID=27748651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002026998A Pending JP2003227165A (ja) | 2002-02-04 | 2002-02-04 | 排水ソケット及び便器設置構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003227165A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010037783A (ja) * | 2008-08-04 | 2010-02-18 | Inax Corp | 衛生器具 |
KR101002632B1 (ko) | 2008-05-15 | 2010-12-20 | (주)도기산업기술연구소 | 밀폐형 양변기용 플랜지 및 이를 이용한 밀폐형 양변기의설치방법 |
JP2017048511A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | Toto株式会社 | 便器の設置構造、それに用いられる上張床材およびリフォームキット |
-
2002
- 2002-02-04 JP JP2002026998A patent/JP2003227165A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101002632B1 (ko) | 2008-05-15 | 2010-12-20 | (주)도기산업기술연구소 | 밀폐형 양변기용 플랜지 및 이를 이용한 밀폐형 양변기의설치방법 |
JP2010037783A (ja) * | 2008-08-04 | 2010-02-18 | Inax Corp | 衛生器具 |
JP2017048511A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | Toto株式会社 | 便器の設置構造、それに用いられる上張床材およびリフォームキット |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040915 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20060711 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060725 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061205 |