JP2003227028A - 恒久的に親水化された熱可塑性樹脂を原料とする不織布、繊維、フィルムの製法 - Google Patents

恒久的に親水化された熱可塑性樹脂を原料とする不織布、繊維、フィルムの製法

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JP2003227028A
JP2003227028A JP2002026923A JP2002026923A JP2003227028A JP 2003227028 A JP2003227028 A JP 2003227028A JP 2002026923 A JP2002026923 A JP 2002026923A JP 2002026923 A JP2002026923 A JP 2002026923A JP 2003227028 A JP2003227028 A JP 2003227028A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】恒久的に親水化された熱可塑性樹脂を原料とし
た不織布、繊維、フィルムの製法 【解決手段】末端水素化したパーフルオロアルキル基を
有し、自ら構造中に1つ以上のポリオキシアルキレン基
を有する非イオン界面活性剤を1つ以上と非イオン性で
ありフッ素化されておらず、ポリオキシエチレン基を含
有し20〜80重量パーセントのポリオキシエチレンを
含有する界面活性剤1種類以上の混合物を含み、前記混
合物が該熱可塑性樹脂に恒久的な親水性を与えるのに十
分な濃度で該繊維、不織布、及びフィルム中に存在す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通常では疎水性の熱
可塑性ポリマーから恒久的に親水性の繊維を作成する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性ポリマーはキャスティングフィ
ルム、エキストルージョンフィルム、インフレーション
フィルム、カレンダーフィルム、泡沫、繊維ならびにこ
れらから製造される製品、織布、及びニット布、及び不
織布繊維ウエブを含む種々の製品を製造するために広範
に使用される。これらの製品に使用されるオレフィンに
代表される熱可塑性ポリマーは本質的に疎水性であり、
熱可塑性ポリマーには数多くの用途があるが、それらが
疎水性である為に用途が制約されている。また、それら
から製造される製品は表面を改質するために何らかの2
次処理を必要としている。例えば、おむつ、生理用品及
び尿洩れ製品などの吸収性物品を構成する際に使用され
る不織布ウエブを製造する際にポリオレフィンが使用さ
れるが、このような用途が疎水性のために制約されるこ
とは自明である。更に、ポリオレフィンの不織布ウエブ
の染色にも困難を伴う。また、ポリオレフィンのエキス
トルージョンフィルムの表面に印刷をする場合には2次
処理としてコロナ放電処理を施す場合や、印刷インキと
の密着性を高める為に更にポリウレタン樹脂で表面処理
し親水性を付与する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし親水性を高める
ための2次処理の効果は恒久的でないなどの問題があ
る。繊維及びそれらから製造される布が、脱イオン水と
接触させた後に乾燥しても依然として親水性であると
き、繊維または布は恒久的に親水性であると考えられ
る。親水性繊維は、疎水性繊維にある種の界面活性剤を
被覆し、その後その繊維または布を乾燥することによっ
て得られる事が周知である。しかしながら、一般にこの
技法を使用したとき、繊維上の残存する界面活性剤は、
水のように水溶性の媒体と接触させると減少するか、ま
たは、完全に消失するので、繊維の親水性は恒久性がご
く乏しい。親水性またはその損失は種々の方法で測定す
ることができる。
【0004】例えば、水が親水性のなくなった不織布ウ
エブと接触すると、水はウエブを通って流れない、また
は望ましくないほどゆっくりとしか流れない。ある種の
部類の炭化水素、シリコーン及びフルオロケミカル界面
活性剤は、ポリオレフィンに親水性を与えるのに有用で
あることは周知である。
【0005】これらの界面活性剤は一般に以下の2つの
方法の1つで熱可塑性樹脂に加工される。すなわち
(1)押出後の不織布ウエブに界面活性剤の水溶液を例
えば噴霧、または、パディングまたは泡沫形成のような
局所的な適用し、次いで乾燥することによる、または
(2)ウエブを押し出す前に、ポリオレフィンのメルト
に界面活性剤を添加することによる。過去の技術では界
面活性剤の局所的な適用によって親水性にされたウエブ
は、水溶性媒体と1回接触すると親水性が低下するの
で、このような方法で処理されたウエブは、恒久的でな
い親水性であると考えられる。界面活性剤を局所的に適
用することによって親水性を与えることの別の不利益
は、界面活性剤そのものによる皮膚への刺激、全体的で
なく不均一な親水性、そして、その追加処理による工程
数の増加、およびコストの増加である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、簡単には、ポ
リアミド、ポリウレタンまたはポリエチレン、ポリプロ
ピレンの様なポリオレフィンなどの熱可塑性ポリマーと
(1)末端を水素化したフルオロアルキル基を含有する
非イオン界面活性剤1種以上と(2)非イオン性であ
り、フッ素化されておらず、ポリオキシエチレン基を含
有し、20〜80重量パーセントのポリオキシエチレン
を含有する界面活性剤1種以上の混合物とを含み、恒久
的に親水性の熱可塑性繊維を提供する。界面活性剤
(1)と(2)の混合物は、繊維の表面に恒久的な親水
性を与えるのに十分な量で繊維中に存在する。
【0007】本発明は、別の態様において恒久的に親水
性のフィルムと前記繊維から構成される恒久的に親水性
の布及びウエブとを提供する。本発明はまた、本発明の
布を含み、物品中で水性媒体吸収体として作用する医療
用覆い布、工業用ふき取り布および電池セパレーターを
含む恒久的に親水性の布及びウエブから製造された有用
な物品を提供する。さらに別の態様において水性媒体不
透過性バッキングシートと、水性媒体透過性トップシー
トと、上記ウエブまたは布から構成され、両シートの間
に配置される水性液体吸収層(すなわち親水層)とを備
え、例えば使い捨ておむつ、ふき取り布またはタオル、
生理用ナプキン、電池セパレーター及び尿もれパッドを
構成する際に有用な多層水性液体吸収物品を提供する。
【0008】本発明はまた、熱可塑性フィルム形成ポリ
マーとフルオロアルキル基を含有する非イオン界面活性
剤と、フッ素化されておらず、非イオンであり、ポリオ
キシエチレン基を含有する界面活性剤の混合物または配
合物から恒久的に親水性も繊維を作成する方法を提供す
る。この混合物またはメルトを、例えば押出または成形
などによって処理または形作り、界面活性剤を繊維内に
分散させ、繊維の表面を恒久的に親水性にした繊維を製
造する。界面活性剤によっては、熱に過敏であることが
明らかにされているものもあるので、押出機の処理温度
は、好ましくは約320℃より低くし、更に好ましくは
310℃より低くし特定の処理技法を仮定して、界面活
性剤をこの温度に露呈する。繊維は押出時には恒久的に
親水性であるので、加熱の様な後の繊維紡糸作業を必要
としなくても恒久的な親水性が達成される。本発明の界
面活性配合物によって熱可塑性繊維、布または不織布ウ
エブに与えられる総親水性は相乗的、すなわち各界面活
性剤単独による比例的な親水性への寄与の合計から予測
される親水性の強さより大きい。
【0009】末端を水素化したフルオロケミカル/フッ
素化されていない界面活性剤添加剤配合物は、フルオロ
ケミカル界面活性剤単独よりも、はるかに経済的に使用
されるのでこのような相乗効果は非常に有利である。パ
ーフルオロアルキル基含有非イオン界面活性剤も本発明
の末端水素化されたフルオロアルキル基含有非イオン界
面活性剤と同等の親水性を与えるが製法上(本発明の原
料は4フッ化エチレンとメタノールのテロメリ反応物で
あり、パーフルオロアルキル化合物は電界フッ素化ある
いはヨード化合物からの4フッ化エチレンのテロメリ後
さらに反応工程を要する)からも、本発明品は入手容
易、安価であり、かつ実施例に示すように屋外暴露での
耐久性に優れている。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において使用する「繊
維」、または「繊維状の」という用語は、その直径に対
する長さの比が約10以上である粒状物質を言い、一般
には熱可塑性樹脂をいう。繊維径は約0.5μから少な
くとも1,000μまでの範囲であってもよい。各繊維
は種々の断面形を有してもよく、固形または中空であっ
てもよく、例えば、押し出す前にポリマーメルト内に染
料または顔料を添加することによって、着色してもよ
い。本発明の界面活性剤配合物は各繊維の表面と全体を
均一に改質する。従って界面活性剤の一部が繊維の表面
から洗い流されても、繊維内に貯蔵された界面活性剤が
繊維の表面に更に多くの界面活性剤を供給するので繊維
の親水性を補充する。
【0011】「不織布ウエブ」または「布」という用語
は、押出直後に繊維に混ぜ合わせることによって製造さ
れる構成物をいい、構成物はフィルムが押し出される場
合に考えられるよりも、ずっと大きい表面積/容量比を
示すので、特に不織布ウエブがより親水性にされるとき
には、吸収の目的には非常に有用である。親水性不織布
ウエブは、医療用覆い布、顔面用ティッシュ、フィルタ
ーの媒体、工業用ふき取り布、及び電池セパレーターを
製造する際に有用である。
【0012】水性媒体吸収性物品は、水性媒体不透過性
バッキングシート(例としてポリプロピレンまたはポリ
エチレン)と水溶性媒体透過性バッキングシート(すな
わち多孔性)トップシートと、前記バッキングシートと
前記トップシートとの間に配置された水性液体吸収層ま
たはコアとを備えることが多く、例えば、使い捨ておむ
つ、生理用ナプキン、タンポン、及び尿洩れパッドに有
用な構成物である。本発明の親水性熱可塑性ポリマー
は、木材パルプ繊維ウエブの代わりに、従来のおむつに
一般に使用される液体吸収性層を使用する、または木材
パルプ繊維ウエブに液体吸収層を補充するのに有用であ
る。
【0013】本発明の親水性ポリマーはまた、親水性が
望まれるこのような物品のトップシートに親水性を与え
るためにも使用され得る。本発明の不織布ウエブまたは
布は、メルトブローまたはスパンボンドウエブを製造す
る際に使用される方法によって容易に作成される。
【0014】本発明において使用される「親水性」は、
水性液体、(エチレングリコール)極性液体(KOH及
びHSO)水溶液またはこれらの組み合わせによっ
て濡らされる能力をいう。本発明に有用な熱可塑性ポリ
マーは、一般に疎水性ポリマーであり、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、及びポリブチレンなどの繊維形成ポ
リオレフィンを含む。1種以上の熱可塑性ポリマーの配
合物も有用であると考えられる。他の有用な繊維形成熱
可塑性ポリマーには、熱可塑性ポリエステル、ポリウレ
タン、及びポリアミドが含まれる。ポリプロピレンが特
に好ましい。
【0015】界面活性剤配合物を製造するために有用
で、熱可塑性不織布ウエブおよび凝集繊維に親水性を与
える末端水素化したフルオロケミカル界面活性剤および
フルオロケミカルではない(すなわち炭化水素及びシリ
コーンを含有する)界面活性剤は、全て種類が非イオン
性であり(すなわち分子中にイオン電荷を有さない)、
全てその化学構造中にポリオキシアルキレン水溶性化基
を含有する。
【0016】本発明に有用なフルオロケミカルは以下の
式(I)によって表される。
【化5】 nは1〜5であるが、好ましくはnは2〜4である。m
は1〜3である。Qはポリ(オキシアルキレン)基、
(OR’)(式中R’は−CHCH−、−CH
CHCH−、−CH(CH)CH−、及び−C
H(CH)CH(CH)−などの炭素原子数2〜約
4のアルキレン基で、xは約6〜約20の間の数であ
る)を含む非イオン性水溶化性基であり、Qは好ましく
はポリ(オキシエチレン)基を含有する。前記ポリ(オ
キシアルキレン)中のオキシアルキレン単位は、ポリ
(オキシプロピレン)のように同一物質またはランダム
に分布するオキシエチレン及びオキシプロピレンのヘテ
ロ直鎖または分岐鎖、すなわちポリ(オキシエチレン−
コ−オキシプロピレン)のような混合物として、または
オキシプロピレン単位の直鎖または分岐鎖ブロックのよ
うである。ポリ(オキシアルキレン)鎖は、Qが式−O
−CH−CH(OH)−CH−O−の基を含むよう
な、1つ以上のカテナリー結合によって遮断または含ん
でもよいが、ただし、このような結合はポリ(オキシア
ルキレン)鎖の水溶性化を実質的に変化させない。Q基
は、例えば−OCH,−OCHCH,−OC
C(CHCHC(CHCH,−OC
(C19,−OC1225,−OC
1429,−OC1633のような、ヒドロキシ
ル、低級アルキルエーテル、アルカリエーテルが末端基
にあってもよく;およびnは1〜6の数である。
【0017】式(I)によって上記に図示するものを含
む、末端水素化したパーフルオロアルキル基を含有する
非イオン界面活性剤は末端を水素化したパーフルオロア
ルキル基を含有するアルコール、例えば式:H−(CF
−CF−CHOH(以後ω−HFアルコール
と呼ぶ)を出発物質として以下の3つの方法が周知であ
り工業的にも利用されている。 (1) ω−HFアルコールにアルカリ触媒下でエチレ
ンオキシドを重合する。 (2) ω−HFアルコールにエピクロルヒドリンを反
応させ、末端のグリシジル基に市販の片方の末端を置
換、あるいは非置換のポリエチレングリコールを付加さ
せる。 (3) ω−HFアルコールを末端にグリシジル基を持
つ市販のポリエチレングリコールに付加反応させる。 これらの方法はいずれを採用して製造しても本発明の効
果に影響を与えるものでない。上記の末端を水素化した
フルオロアルキル界面活性剤と組み合わせるための、フ
ッ素化されておらず、非イオン性であり、ポリオキシエ
チレンを含有する有用な界面活性剤の1つの分類には、
一般に以下の式によって表されるものが含まれる。
【化6】 (II)式中Rは、アルキル基もしくはアリール基、ま
たはこれらの組み合わせであり、置換または未置換であ
ってもよく、炭素原子2〜約20を含有し、その骨格鎖
は直鎖、分岐鎖もしくは十分に長い場合には環状であっ
ても、またはこれらの組み合わせであってもよい。骨格
鎖は選択的に骨格鎖の炭素原子に結合する酸素原子、6
価硫黄原子及び3価窒素原子などの、1つ以上のヘテロ
原子を含んでもよい。Rは、水素原子またはアルキル
基もしくはアリール基、またはこれらの組み合わせであ
り、置換または未置換であってもよく、炭素原子2〜約
20を含有し、その骨格鎖は直鎖、分岐鎖もしくは十分
に長い場合には環状であっても、またはこれらの組み合
わせであってもよく、該骨格鎖は、選択的に該骨格鎖の
炭素原子に結合する1つ以上の酸素原子などのヘテロ原
子を含んでもよく図示するR及びRの一方または両
方が以下の式:
【化7】 (式中、図示するR基は全て、炭素原子2〜約10を含
有し、置換または未置換であってもよく、直鎖または分
岐鎖、環状または非環状であってもよく、該骨格鎖は、
選択的に、該骨格鎖の炭素原子に結合する1つ以上の酸
素原子などのヘテロ原子を含んでもよいアルキル基また
はアリール基として独立に選択される)のポリジアルキ
ルシロキサン基を含有してもよい。Zは酸素原子もしく
は硫黄原子または式−CO−,−COO−、−NH−、
−CONH−または−N(R)−で、ここで、Rは炭素
原子1〜10を含有し1つ以上のエチレンオキサイド基
を含有してもよい置換または未置換アルキル基またはア
リール基であり、Rは環状または非環状であってもよ
い。は、界面活性剤中のエチレンオキサイドの重量パ
ーセントが約20〜80パーセント、好ましくは約40
〜約70パーセントであるように選択される数である。
【0018】第2の分類の、フルオロアルキル界面活性
剤1種以上と組み合わせて本発明を実施する際に有用で
あり、フッ素化されておらず、非イオン性であり、ポリ
オキシエチレンを含有する有用な界面活性剤には、一般
に以下の式によって表されてもよいオルガノシロキサン
化合物が含まれる:
【化8】 (式中:n、x、y及びzは、図示する界面活性剤中の
繰り返し単位の数を示し、界面活性剤中のポリエチレレ
ンオキサイドの重量パーセントが20〜80パーセン
ト、好ましくは40〜70パーセント、最も好ましくは
40〜60パーセントであるように選択され,図示する
式中で繰り返すシロキサン単位は界面活性剤分子中にラ
ンダムに配置されてもよい.Qは、多価結合基、一般に
は2価結合基または共有結合で、ケイ素原子を図示する
オキシアルキレン基に結合させる手段を提供し,Qは、
−O―、―CO―、―C 2nO−、またはーOC
2nO―(式中、nは1〜6の数である)を含有する
基のようなヘテロ原子を含有する基を含んでもよい。.
各Rは、置換または未置換であってもよく、炭素原子2
〜約20を含有し、その骨格鎖は直鎖、分岐鎖、もしく
は十分に長い場合には、環状であっても、またはこれら
の組み合わせであってもよい。アルキル基あるいはアリ
ール基として互いに選択され、骨格鎖は選択的に該骨格
鎖の炭素原子に結合する1つ以上の酸素原子などのヘテ
ロ原子を含んでもよい。フルオロケミカル界面活性剤と
フルオロケミカルではない界面活性剤との配合物を約
0.2重量パーセント〜約5重量パーセントの濃度範囲
で熱可塑性樹脂に添加することができる。
【0019】約2.0重量パーセントより少ない界面活
性剤配合物を含有する不織布ウエブを作成するとき、押
出前には化合物と樹脂ペレットを混転配合することによ
り、また押出中には押出機のホッパー内に液状の化合物
を樹脂ペレットと共に計量することにより、配合物は都
合よくポリマーに添加される。約2.0重量パーセント
より多い界面活性剤配合物を使用するとき、押出機のバ
レル内またはメルトの流動が押出機を出て、押出機のダ
イに入る直前に、高圧下において、溶融したポリマーの
流動内に化合物を注入することが好ましい。簡便にする
ため、熱可塑性ポリマー内に添加した界面活性剤配合物
のマスターバッチまたは超濃縮物を製造して(例えば、
5〜30重量パーセントの界面活性剤配合物を含有し、
溶融されて、ペレットに押し出された熱可塑性樹脂)、
ウエブの押出工程の前に残りの熱可塑性ポリマーに添加
してもよい。フルオロケミカルでない界面活性剤に対す
るフルオロケミカル界面活性剤の有用な比は、9:1〜
1:9で、好ましくは8:2〜2:8で、さらに好まし
くは8:2〜4:6である。
【0020】本発明の繊維及び布を使用して、繊維及び
布を流動物吸収作用のある「コア」要素の少なくとも一
部として作用する、おむつ、生理用品、成人用尿漏れ用
品などの水性媒体吸収性物品を作成することができる。
水性媒体吸収性物品の例には、使い捨ておむつ、生理用
ナプキン、タンポン、尿漏れパッド、使い捨て用トレー
ニングパンツ、紙タオル、ゲオファブリック、顔面ティ
ッシュ、医療用覆い布、医療用ガウンなどが含まれる。
本発明の布は、生理用ナプキン、おむつ及び尿漏れパッ
トのような物品に使用されるために特に好適である。
【0021】フルオロケミカル界面活性剤とフルオロケ
ミカルでない界面活性剤との配合物を、従来の処理技法
によって恒久的に親水性のフィルムを製造するように処
理した熱可塑性樹脂に添加することができる。このよう
なフィルムは望ましい性能、特性によって選択した無孔
性または多孔性(機械的に貫通させたフィルムを含む)
であってもよい。得られた親水性フィルムは、例えば、
特に生理用品、電池セパレーターを構成する際に利用性
を見出す。以下の実施例は、本発明をより理解する際に
助力となるように提供される。これらの実施例は、以前
に規定した一般式による多数の有用な界面活性剤を提供
し、評価する。この一覧は、本発明の有用な界面活性剤
の全ての集まりであると解釈されるべきでなく、また実
施例は本発明の範囲を制約するものと解釈されるべきで
はない。
【0022】
【実施例】末端を水素化したパーフルオロアルキル非イ
オン界面活性剤の製造 INTERCHIM社製のH−(CF―CF
CH―OH(以後ωHF3と呼ぶ。)とH−(CF
―CF−CH―OH(以後ωHF4と呼ぶ。)
を原料とした。
【0023】ωHF3−1の製造 温度計、冷却器及び磁気攪拌子を備えた丸底フラスコに
ωHF3(332g)とKOH水溶液(10%水溶液、
560g)を加え、攪拌しながら、60℃に加熱する。
エピクロルヒドリン(93g)を滴下する。滴下後、温
度を95℃にて反応を続ける。ガスクロにて未反応物が
0.1%以下であることを確認した。反応物を温水で洗
浄し、pHが中性であることを確認した。 収量:380g、収率:97%。 上記の反応物(194g、0.5mol)と日本油脂社
製、ユニオックスM400、H−(OCHCH
―OCH、214g、0.5molと三フッ化ホウ素
エーテラート(2g)を仕込み、60℃にて3時間攪拌
した。ガスクロにて未反応物が0.5%以下であること
を確認した。 収量:388g、収率:95%。(PEO重量%:48
%)
【0024】ωHF4−1の製造 上記と同様にωHF4(432g)とエピクロルヒドリ
ン(93g)から末端グリシジル化合物(468g、収
率:96%)を製造し、その反応物245g(0.5m
ol)とさらに日本油脂社製、ユニオックスM400H
−(OCHCH ―OCH、214g、0.5
molと三フッ化ホウ素エーテラート(2g)からωH
F4−1を製造した。 収量:427g、収率:93%。(PEO重量%:43
%)
【0025】ωHF3−2の製造 ωHF3−1の製造と同様に末端グリシジル化合物を製
造し、その反応物(194g、0.5mol)と日本油
脂社製、PEG200、H−(OCHCH
H、122g、0.5molと三フッ化ホウ素エーテラ
ート(2g)からωHF4−1を製造した。ガスクロに
て未反応物が0.5%以下であることを確認した。 収量:295g、収率:93%。(PEO重量%:35
%)
【0026】PF−1の製造 温度計、冷却器及び磁気攪拌子を備えた丸底フラスコに
パーフルオロアルキル基(C数=8)含有アルコール
(日本メクトロン社製、CHEMINOX FA、46
4g)とKOH水溶液(10%水溶液、560g)を加
え、攪拌しながら、60℃に加熱する。エピクロルヒド
リン(93g)を滴下する。滴下後、温度を95℃にて
反応を続ける。ガスクロにて未反応物が0.1%以下で
あることを確認した。反応物を温水で洗浄し、pHが中
性であることを確認した。 収量:505g、収率:97%。 上記の反応物(260g、0.5mol)と日本油脂社
製、ユニオックスM400、H−(OCHCH
―OCH、214g、0.5molと三フッ化ホウ素
エーテラート(2g)を仕込み60℃にて3時間攪拌し
た。ガスクロにて未反応物が0.5%以下であることを
確認した。 収量:436g、収率:92%。(PEO重量%:42
%)
【0027】非フッ素系非イオン界面活性剤(S−1〜
S−6の調製) S−1 日本油脂社製、K−204、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル PEO重量%:49%。 S−2 日本油脂社製、K−230、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル PEO重量%:88%。 S−3 日本油脂社製、S−206、ポリオキシエチレンステア
リルエーテル PEO重量%:48%。 S−4 日本油脂社製、HS−206、ポリオキシエチレンオク
チルフェノールエーテル、PEO重量%:56%。 S−5 日本油脂社製、NS−206、ポリオキシエチレンノニ
ルフェノールエーテル、 PEO重量%:54%。 S−6 日本油脂社製、LT−221、ポリオキシエチレンソル
ビタンラウリルエステル、PEO重量%:73%。 S−7 信越化学特許広報昭61−472に記載された製法によ
るポリオキシエチレン含有シリコーン、(CH
SiO−(SiO(CH))−Si(CH
−CH−(CHCHO)、 n:平均10、m:平均9、PEO重量%:34%。
【0028】該熱可塑性樹脂と本発明の界面活性剤の混
合物との成型の例を表1にまとめた。同様に比較のため
の該熱可塑性樹脂と比較する界面活性剤の混合物との成
型の例を表1にまとめた。樹脂と界面活性剤の混合はマ
スターバッチ方式をとった。また製造した不織布、フィ
ルムなどの成型物の親水性評価を表2にまとめた。
【0029】試験方法1 フィルム成形は、以下の方法で試験を実施した。 (1) ポリプロピレンと界面活性剤の混合 ブラベンダー社製:PL−2100を使用し、180℃
で10分間混練りする。 (2) 濃縮親水性ポリプロピレンペレットの製造 上記(1)の混練りしたものを、更に37mm2軸押出
機にて温度200℃〜210℃で混合し、濃縮親水性ペ
レットを製造する。2軸押出機は(株)神戸製作所:K
TX−37,スクリュー直径比(L/D)30,スクリ
ューの回転数100〜200rpm、吐出量20kg〜
40kg/HR。 (3)フィルム成形 フィルム成形はユニプラスコーポレーション社製:CS
50−26、スクリュー径50mm、スクリュー直径比
(L/D)26を使用し、100μのフィルムを作成し
た。
【0030】試験方法2としてはRiefenhaus
er社の成型機を使用してスパンボンド法による不織布
ウエブを作成した。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 101/00 C08L 71:02 71:02)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】恒久的に親水性の熱可塑性繊維であって、
    熱可塑性ポリマーと(a)末端を水素化したパーフルオ
    ロアルキル基を有し、自ら構造中に1つ以上のポリオキ
    シアルキレン基を有する非イオン界面活性剤を1種以上
    と(b)非イオン性であり、フッ素化されておらず、ポ
    リオキシエチレン基を含有し、20〜80重量パーセン
    トのポリオキシエチレンを含有する界面活性剤1種以上
    の混合物とを含み、前期混合物が繊維に恒久的な親水性
    を与えるのに十分な濃度で該繊維中に存在する恒久的に
    親水性の繊維。
  2. 【請求項2】末端を水素化したフルオロ脂肪族基を含有
    する非イオン界面活性剤が1種以上の以下の式: 【化1】 (式中のnは1〜5の末端を水素化したフルオロアルキ
    ル基であり、mは1〜3であり、Qはポリ(オキシアル
    キレン)基、(OR)x(式中のRは炭素原子数2〜約
    4のアルキレン基で、xは約6〜約20の間の数であ
    る)を含む非イオン性水溶化性基である請求項1記載の
    繊維。
  3. 【請求項3】非イオン性でありフッ素化されておらず、
    ポリオキシエチレン基を含有する該界面活性剤の1種以
    上が以下の式: 【化2】 (Rはアルキル基もしくはアリール基、またはそれら
    の組み合わせであり、置換または未置換であってもよ
    く、炭素原子2〜約20を含有し、その骨格鎖は直鎖、
    分岐鎖もしくは十分に長い場合には環状であっても、ま
    たはそれらの組み合わせであってもよく、該骨格鎖は、
    選択的に該骨格鎖の炭素原子に結合する1つ以上の酸素
    原子などのヘテロ原子を含んでもよい。Rは水素原子
    またはアルキル基もしくはアリール基、またはそれらの
    組み合わせであり、置換または未置換であってもよく、
    炭素原子2〜約20を含有し、その骨格鎖は直鎖、分岐
    鎖もしくは十分に長い場合には環状であっても、または
    それらの組み合わせであってもよい。該骨格鎖は選択的
    に該骨格鎖の炭素原子に結合する1つ以上の酸素原子な
    どのヘテロ原子を含んでもよく、図示するR及びR
    の一方または両方が以下の式:
    【化3】 (式中、図示するR基は全て、炭素原子2〜約10を含
    有し、置換または未置換であってもよく、直鎖または分
    岐鎖、環状または非環状であってもよく、1つ以上のヘ
    テロ原子を含有してもよいアルキル基またはアリール基
    として独立に選択される。)のポリジアルキルシロキサ
    ン基を含有してもよく、Zは酸素原子、もしくは硫黄原
    子または式−CO−、−COO−、−NH−、−CON
    H−、または−N(R)−で、ここでRは炭素原子1〜
    10を含有し、ヘテロ原子を含有してもよく、1つ以上
    のエチレンオキサイド基を含有してもよい置換または未
    置換アルキル基またはアリール基であり、Rは環状また
    は非環状であってもよいアルキル基であり、xは、該界
    面活性剤中のポリオキシエチレンの重量パーセントが約
    20〜80パーセントであるように選択される数であ
    る。)を有する化合物または式: 【化4】 (式中、n、x、y及びzは、図示する界面活性剤中の
    繰り返し単位の数を示し、該界面活性剤中のポリオキシ
    エチレンの重量パーセントが20〜80パーセントであ
    るように選択され、Qは多価結合基または共有結合で、
    ケイ素原子を図示するオキシアルキレン基に結合させる
    手段を提供し、Qはヘテロ原子を含有する基またはこの
    ような基の組み合わせを含んでもよい。各Rは、置換ま
    たは未置換であってもよく、炭素原子2〜約20を含有
    し、その骨格鎖は直鎖、分岐鎖、もしくは十分に長い場
    合には環状であっても、またはそれらの組み合わせであ
    ってもよい。該骨格鎖は選択的に該骨格鎖の炭素原子に
    結合する1つ以上の酸素原子などのヘテロ原子を含んで
    もよい、アルキル基またはアリール基として独立に互い
    に選択される。)を有する化合物の群から選択される請
    求項1記載の繊維。
  4. 【請求項4】該熱可塑性ポリマーが、通常は疎水性で、
    ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエス
    テル、ポリウレタン及びこれらの配合物からなる群から
    選択され、前記界面活性剤混合物が、該ポリマーの重量
    に対して5重量パーセント、好ましくは3%までの量で
    存在する請求項1,2、または3記載の繊維。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項に記載の繊
    維を含む布。
  6. 【請求項6】前記布が不織布ウエブを含む請求項5記載
    の布。
  7. 【請求項7】該布がメルトブローンウエブまたはスパン
    ボンドウエブを含む請求項5記載の布。
  8. 【請求項8】(a)熱可塑性ポリマーと(1)末端水素
    化したフルオロアルキル基を含有し、自らの構造中に1
    つ以上のポリオキシアルキレン基を有する非イオン界面
    活性剤1種以上と、(2)非イオン性であり、フッ素化
    されておらず、ポリオキシエチレン基を含有し20〜8
    0重量パーセントのポリオキシエチレンを含有する界面
    活性剤1種以上の混合物とを含むフィルムであって、前
    記混合物が該熱可塑性繊維に恒久的な親水性を与えるの
    に十分な濃度で該フィルム中に存在するフィルム。
  9. 【請求項9】恒久的に親水性の繊維を作成する方法であ
    って、(a)熱可塑性ポリマーと(1)末端水素化され
    たフルオロアルキル基を含有し、自らの構造中に1つ以
    上のポリオキシアルキレン基を有する非イオン界面活性
    剤1種以上と、(2)非イオン性であり、フッ素化され
    ておらず、ポリオキシエチレン基を含有し20〜80重
    量パーセントのポリオキシエチレンを含有する界面活性
    剤1種以上の混合物であって、該ポリマーに恒久的な親
    水性を与えるのに十分な濃度で該熱可塑性ポリマー中に
    存在する前記混合物とを配合するステップと(b)繊維
    またはフィルムの表面を恒久的に親水性にするために、
    該配合物のメルトを処理して、該繊維またはフィルム内
    に該界面活性剤を分散させ、該繊維またはフィルムの表
    面に該界面活性剤を存在させた該繊維またはフィルムを
    製造するステップとを含む、恒久的に親水性の繊維を製
    造する方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7927566B2 (en) * 2004-09-09 2011-04-19 Designing-Contructing and Industrial-Inculcating Enterprise “Daymos Ltd.” Extraction of radionuclides by crown ether-containing extractants

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US7927566B2 (en) * 2004-09-09 2011-04-19 Designing-Contructing and Industrial-Inculcating Enterprise “Daymos Ltd.” Extraction of radionuclides by crown ether-containing extractants

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