JP2003226144A - 作業車のエンジン搭載構造 - Google Patents

作業車のエンジン搭載構造

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JP2003226144A JP2002028350A JP2002028350A JP2003226144A JP 2003226144 A JP2003226144 A JP 2003226144A JP 2002028350 A JP2002028350 A JP 2002028350A JP 2002028350 A JP2002028350 A JP 2002028350A JP 2003226144 A JP2003226144 A JP 2003226144A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗用田植機などの作業車に、エンジンを嵩低
く、かつ、効果的に振動を防止した状態で搭載する。 【解決手段】 クランクケース部23aに対してシリン
ダ部23bが斜め上方に張出すようにシリンダ部23b
を傾斜させた状態にエンジン23を配置し、クランクケ
ース部23aの下部とシリンダ部23bとを防振材63
を介して車体固定部に防振支持してある。また、張出し
傾斜されたシリンダ部23bの下方に、エンジン動力を
受ける変速構造部Aを入り込ませて配置するとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機、乗用
芝刈り機、などの作業車のエンジン搭載構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような作業車の多くは、車体の後
部に作業用の装置を連結するので、車体の前後重量バラ
ンスをとるために、運転座席の前方にエンジンを搭載配
備してボンネットで覆っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】運転座席の前方にエン
ジンを搭載することは車体の前後重量バランスをとる上
で有効となるものであるが、圃場や起伏の大きい箇所で
の走行性能を得るために最低地上高さを必要かつ十分に
確保する必要があり、このためにエンジンの搭載位置を
高くすると車体前部のエンジン搭載部が嵩高くなって前
方見通しを悪化する問題があった。また、近年、上記の
ような作業車においても運転環境を向上することが望ま
れており、その一つとしてエンジンの振動および騒音を
抑制して運転部の静粛化を図ることが必要となってい
る。
【0004】本発明は、作業車のエンジン搭載構造に関
する上記のような問題点や要望をを解消することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用、および効果〕
【0006】請求項1に係る発明の作業車のエンジン搭
載構造は、クランクケース部に対してシリンダ部が斜め
上方に張出すようにシリンダ部を大きく傾斜させた状態
にエンジンを配置し、前記クランクケース部の下部と前
記シリンダ部とを防振材を介して車体固定部に防振支持
してあることを特徴とする。
【0007】上記構成によると、車体に搭載した状態の
エンジン全高は、シリンダ部を起立させた姿勢のエンジ
ンの全高よりもよりも低いものとなり、車体に嵩低く搭
載配置することができる。また、シリンダ部がクランク
ケース部より張出すためにシリンダ部が振られやすくな
り、安定性が低下して振動しやすくなるが、クランクケ
ース部の下部のみならずシリンダ部をも防振材を介して
支持することで、防振効果の高いエンジン搭載状態が得
られる。
【0008】従って、請求項1の発明によると、エンジ
ンを嵩低く搭載できるとともに、シリンダ部の傾斜張出
しに伴う安定性の低下をスパンの大きい合理的な防振支
持によって効果的に抑制することができる。
【0009】〔請求項2に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0010】請求項2に係る発明の作業車のエンジン搭
載構造は、請求項1の発明において、前記クランクケー
ス部の防振支持部を、シリンダ部張出し方向と反対側の
クランクケース端部にのみ設けてある。
【0011】上記構成によると、大きいスパンで、か
つ、数少ない防振支持部で効果的にエンジンを防振支持
することができる。
【0012】〔請求項3に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0013】請求項3に係る発明の作業車のエンジン搭
載構造は、請求項1または2の発明において、張出し傾
斜された前記シリンダ部の下方に横長のステーを配備し
て、前記ステーとシリンダ部とをステー長手方向の複数
箇所で連結するとともに、このステーの両端近傍に車体
固定部に対する一対の防振支持部を設けてある。
【0014】上記構成によると、シリンダ部における他
部材の取付可能な箇所は限られるが、シリンダ部の下方
に連結固定した横長のステーの車体固定部に対する取付
箇所は、ステーの長さ形状や形状などによって比較的自
由に設定することができる。
【0015】従って、シリンダ部に連結した横長のステ
ーを介して間接的に防振支持することで、シリンダ部を
直接に防振支持する場合に比較して防振支持位置の設定
が容易となり、効果の高い防振支持が行える。また、シ
リンダ部からの熱が防振支持部の防振ゴムに伝わりにく
くなり、耐久性の高い防振支持を行える。
【0016】〔請求項4に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0017】請求項4に係る発明の作業車のエンジン搭
載構造は、請求項3の発明において、前記ステーの両端
近傍を車体固定部に対する一対の防振支持部を、前記ス
テーとシリンダ部との連結部位よりも外側に位置させて
ある
【0018】上記構成によると、シリンダ部の径に比較
して大きいスパンでの防振支持が可能となり、ひねり振
動などを含む複雑な振動に対しての防振効果も高いもの
となる。
【0019】〔請求項5に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0020】請求項5に係る発明の作業車のエンジン搭
載構造は、クランクケース部に対してシリンダ部が斜め
上方に張出すようにシリンダ部を傾斜させた状態にエン
ジンを配置し、張出し傾斜された前記シリンダ部の下方
に、エンジン動力を受ける変速構造部を入り込ませて配
置してあることを特徴とする。
【0021】上記構成によると、エンジンの傾斜したシ
リンダ部とエンジン動力を受ける変速構造部とが上下に
重複することになり、エンジンと変速構造部とをコンパ
クトにまとめることができ、車体の小型化に有効とな
る。
【0022】〔請求項6に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0023】請求項6に係る発明の作業車のエンジン搭
載構造は、請求項5の発明において、前記クランクケー
ス部の下部と前記シリンダ部とを防振材を介して車体固
定部に防振支持するとともに、前記クランクケース部に
水平支承したエンジン出力軸と、前記変速構造部に水平
支承した入力軸とをベルト伝動機構を介して連動連結し
てある。
【0024】上記構成によると、シリンダ部がクランク
ケース部より張出すためにシリンダ部が振られやすくな
り、安定性が低下して振動しやすくなる。また、変速構
造部にかかる負荷変動に起因するベルト伝動機構の張力
変動によってもエンジンが振られやすくなるが、クラン
クケース部の下部のみならずシリンダ部をも防振材を介
して支持することで、防振効果の高いエンジン搭載状態
が得られる。
【0025】従って、請求項6の発明によると、エンジ
ンと変速構造部とをコンパクトにまとめて配置すること
ができるとともに、エンジン自体の姿勢およびベルト伝
動機構の張力変動などによって安定性が低下しやすいエ
ンジンを効果的に防振支持することが可能となった。
【0026】〔請求項7に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0027】請求項7に係る発明の作業車のエンジン搭
載構造は、請求項6記載の発明において、前記シリンダ
部を前記変速構造部の上部に防振材を介して支持して、
シリンダ部に対する防振支持部を構成してある。
【0028】上記構成によると、シリンダ部の下方に入
り込んだ変速構造部を、高位置の車体固定部として有効
に利用することができ、専用の搭載台などを要すること
なくシリンダ部を好適に防振支持することができ、エン
ジン搭載構造の簡素化を図る上で有効となる。
【0029】〔請求項8に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0030】請求項8に係る発明の作業車のエンジン搭
載構造は、請求項1〜7のいずれか一項の発明におい
て、前記エンジンを運転座席の前方に配備したボンネッ
ト内に収容配備するとともに、前記シリンダ部の傾斜張
出し方向を後方上方向きとしてある。
【0031】上記構成によると、エンジンと変速構造部
とは前後にコンパクトにまとめられたものとなる。ま
た、運転座席から見たエンジンは嵩低く、かつ、前下が
り傾斜姿勢で配置されることになり、これを覆うボンネ
ットも嵩の低い前下がりのものにできる。
【0032】従って、請求項8の発明によると、車体の
前後長の小型化に有効であるとともに、ボンネットを嵩
低くかつ前下がりのものにして、前方見通しのよい車体
を構成する上で有効となる。
【0033】〔請求項9に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0034】請求項9に係る発明の作業車のエンジン搭
載構造は、シリンダ部の周囲に冷却風を強制供給する空
冷手段を備えたエンジンにおけるクランクケース部の下
部とシリンダ部とを防振材を介して車体固定部に防振支
持し、前記空冷手段の冷却風流路中に、シリンダ部に対
する防振支持部を位置させてあることを特徴とする。
【0035】上記構成によると、シリンダ部に対する防
振支持部はシリンダ部からの熱の伝導や輻射によって加
熱されやすいが、この防振支持部にエンジン冷却風があ
たることで熱の放散が促進され、防振支持部の防振ゴム
が熱劣化することがない。
【0036】従って、請求項9の発明によると、エンジ
ンをクランクケース部とシリンダ部とで効果的に防振支
持することができるものでありながら、高温となるシリ
ンダ部の防振支持部に用いる防振ゴムの熱的耐久性が高
いものとなり、長期間に亘って良好な防振性能を発揮さ
せることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】図1に本発明に係るエンジン搭載
構造を備えた作業車の一例である乗用田植機の全体側面
が、図2にその全体平面が、また、図3のその全体正面
がそれぞれ示されている。この乗用田植機は、操向自在
な前輪1と操向不能な後輪2を備えた4輪駆動型の走行
車体3の後部に、油圧シリンダ4によって駆動される昇
降リンク機構5を介して4条植え仕様の苗植付け装置6
が昇降自在に連結された構造となっている。
【0038】苗植付け装置6は、前記昇降リンク機構5
の後端下部にローリング自在に連結されており、走行機
体3からの作業用動力を受けるフィードケース10、苗
を載置して一定ストロークで往復横移動する苗のせ台1
1、フィードケース10から後ろ向き片持ち状に延出さ
れた左右一対の植付けケース12、各植付けケース11
の後端部に左右一対づつ装備されたクランク式の植付け
機構13、田面の植付け予定箇所を均平化する3個の整
地フロート14、次行程の走行基準線を田面に引っ掻き
形成してゆく起伏揺動自在な左右一対の線引きマーカ1
5、等を備えて構成されている。
【0039】走行機体3における主フレーム20の前部
には、前記前輪1を操向自在に支持したミッションケー
ス21が連結され、このミッションケース21から前方
に突設した前フレーム22の上部に、空冷式のガソリン
エンジン23が後述のように防振支持されてボンネット
24で覆われている。主フレーム20の後部には後輪2
を備えた後部伝動ケース25がローリング自在に連結支
持され、また、主フレーム20上部には運転ステップ2
6および後輪フェンダ27が配備され、この後輪フェン
ダ27の上部中央に運転座席28が備えられている。
【0040】ミッションケース21の左側面には、前後
進を無段に変速する走行用主変速装置としての油圧式無
段変速装置(HST)30が連結され、これらミッショ
ンケース21と無段変速装置30とで走行車体3および
苗植付け装置6に対する変速構造部Aが構成されてい
る。そして、エンジン23の左側に水平支承した出力軸
23cと無段変速装置30の左側に水平支承した入力軸
30aとは、主クラッチとして機能するテンションクラ
ッチ31を備えたベルト伝動機構32を介してに連動連
結されている。この無段変速装置30からの変速動力は
ミッションケース21内で走行系と作業系とに分岐さ
れ、走行系の分岐動力は、内装されたギヤ式の副変速装
置で2段に変速されて左右の前輪1に伝達されるととも
に、副変速装置からの出力の一部が後部伝動ケース25
に軸伝達されて、左右の後輪2が前輪1と同調した速度
で駆動される。また、分岐された作業系動力のうちの正
転動力のみが一方向クラッチを介してミッションケース
21ぼ後部から取出され、苗植付け装置6に軸伝達され
るようになっている。
【0041】なお、無段変速装置30を操作する主変速
レバー33と、ケース内のギヤ式副変速装置を切換え操
作する副変速レバー34は、ボンネット24後方に設け
られたステアリングハンドル35の左脇にそれぞれ前後
揺動操作可能に配備されている。また、エンジン23に
連係したアクセルレバー39がステアリングハンドル3
5の右脇に前後揺動操作可能に備えられている。
【0042】運転ステップ26の右側前方には主クラッ
チ・ブレーキペダル36が配備されており、このペダル
36を踏み込むことで、テンションクラッチ31を切り
操作してエンジン23から無段変速装置30への動力伝
達を断つとともに、ミッションケース内装のブレーキを
操作して走行系に制動をかけるようになっている。ま
た、運転ステップ26の右側後方には前輪用のデフロッ
クペダル37が配備されており、このペダル34を踏み
込むことで、左右の前輪1に対するデフ装置をデフロッ
クし、左右の前輪1を等速で駆動することができるよう
になっている。また、運転座席28の右脇には苗植付け
装置6を昇降する油圧シリンダ4を操作する昇降用レバ
ーが配備されている。
【0043】ステリングハンドル35を回動自在に軸支
したハンドルポスト41は、その下端部に備えた板金製
の取付け座41aを介してミッションケース21の上面
にやや後傾姿勢で立設固定されるとともに、前フレーム
22の下方に偏平なステアリングギヤケース42が取付
けられており、ステリングハンドル35を回動操作する
と、ステアリングギヤケース42の下面前部に装備した
ピットマンアーム43がギヤ減速されて回動され、ピッ
トマンアーム43の左右両端にタイロッド44を介して
連動連結された左右の前輪1が操向されるようになって
いる。
【0044】走行機体3の前端部には、パイプ材をアー
チ形に屈曲して形成した押え込みアーム46がその基端
部の支点aを中心に前後に起伏揺動可能に装着されると
ともに、この押え込みアーム46の上端部に、前記線引
きマーカ15で形成した走行基準線に対する照準となる
センターマスコット47が装着されている。また、機体
前部の左右には、予備苗を積載収容しておく予備苗のせ
台48が立設配備されている。
【0045】この押え込みアーム46は、前方へ大きく
突出する作用姿勢と起立格納姿勢とに亘る一定範囲で起
伏揺動可能に枢支されるとともに、その枢支基部に与え
られた摩擦によって任意の揺動位置で摩擦保持すること
も可能となっており、畦越えや運搬車両の荷台への田植
機の積み下ろしなどにおいて、走行機体3を微速で走行
させながら作業者が地上に降りて操縦する場合に、前方
に大きく倒して作用姿勢に倒して使用する。作用姿勢に
倒伏された押え込みアーム46を地上の作業者が押え込
むことで、機体前部が浮上るのを阻止することができる
とともに、押え込みアーム46を左右に振って機体を引
きずることで多少は機体の向きを強制的に修正すること
もできる。
【0046】上記のように構成された乗用田植機におい
て、本発明では、前記エンジン23を機体前部に以下の
ようにして搭載しており、その詳細な構造を図4〜図9
に基づいて以下に説明する。
【0047】前記エンジン23は、クランクケース部2
3aに対してシリンダ部23bが斜め後方上方に向けて
張出すようにシリンダ部23bを、水平に対して約30
°に傾斜させた仕様のものが利用されており、この張出
されたシリンダ部23bの下方に前記変速構造部Aの前
部が入り込むように配備され、エンジン23が嵩低く配
備されるとともに、エンジン23と変速構造部Aとが前
後方向にコンパクトにまとめられている。
【0048】このエンジン23は、右側にエンジン動力
で駆動される冷却風取入れ用のファン(図示せず)を内
装した導風ケーシング51が備えられた空冷ガソリンエ
ンジンであり、導風ケーシング51から送出された冷却
風を導風カバー52で案内してシリンダ部23bの周囲
に供給することでシリンダ部23bを強制空冷するよう
になっている。また、シリンダ部23bの左側には、排
気ガスをマフラ53に導く排気管54が連結されてお
り、導風カバー52によってシリンダ左側に導かれた冷
却風で排気管54の根元付近を冷却するようになってい
る。また、シリンダ部23bの左側に導出された冷却風
Fは後方下方に向けて流動し、無段変速装置30を冷却
するようになっている。
【0049】クランクケース部23aの下部前端部には
連結金具61が連結され、この連結金具61と前記前フ
レーム22の前端に固着したコの字形の支持金具62と
が防振ゴム(防振材)63を介して連結され、エンジン
前部の防振支持部Bfが構成されている。
【0050】後方上方に向かう傾斜姿勢で張出されたシ
リンダ部23bの下方には、板金構造の横長のステー6
4が連結固定されている。このステー64は、上下に向
かう前板64aと前後に向かう後板64bとを溶接して
構成された剛性の高いものであり、その左寄り箇所の上
面から前方に向けて延出された連結アーム65に、シリ
ンダ部23bの左側面がボルト連結されるとともに、ス
テー64の右より箇所の上面に立設された連結金具66
にシリンダ部23bの右側面がボルト連結され、さら
に、ステー64の長手方向中間部位に付設された連結金
具67にシリンダ部23bの下面がボルト連結されてい
る。このように、これら左右側面および下面の3個所に
おいて横長のステー64が左右水平姿勢でシリンダ部2
3bに強固に連結固定されているのである。
【0051】また、前記無段変速装置30をミッション
ケース21に連結するボルト連結部の内、前方上部のボ
ルト連結部に支持金具68が共締め固定されており、こ
の支持金具68にステー64の左側の端部近くが防振ゴ
ム(防振材)63を介して連結支持されている。また、
前記ハンドルポスト41の取付け座41aの右側部に支
持金具69が溶接固定されており、この支持金具69に
ステー64の右側の端部近くが防振ゴム(防振材)63
を介して連結支持されている。つまり、シリンダ部23
bを、中間部材としてのステー64を介して変速構造部
Aの上部に配備した支持金具68,69に横方向に大き
い左右間隔をもって防振支持させる左右一対の防振支持
部Brが構成されているのである。
【0052】ここで、前述のように、シリンダ部23b
の左側には、冷却風Fを無段変速装置30に向けて流動
させる冷却風流路が存在しており、シリンダ部23bを
支持する左側の防振支持部Brはこの冷却風流路中に位
置しており、シリンダ部23bからの熱および排気管5
4などからの熱によって加熱されやすい防振ゴム63を
冷却するようになっている。
【0053】〔別実施形態〕本発明は、以下のような形
態で実施することもできる。
【0054】(1)シリンダ部23bを支持する防振支
持部Brをシリンダ部23bの下側一個所だけ設け、ク
ランクケース部23aの下部前端部の防振支持部Bfを
左右一対設けて実施することもできる。この場合、シリ
ンダ部23bを防振支持する車体固定部として、ハンド
ルポスト41の根元近くに支持金具を固定した構造とす
ることもできる。 (2)図10に示すように、クランクケース部23aの
下部を前後2個所の防振支持部Bf,Bmで支持すれば
一層防振機能の高いエンジン搭載が可能となる。 (3)本発明は、エンジンを車体後部に搭載して、この
エンジンを覆うボンネット上に運転座席を配備した構造
の作業車に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の全体側面図
【図2】乗用田植機の全体平面図
【図3】乗用田植機の正面図
【図4】車体前部の左側面図
【図5】エンジン搭載部の左側面図
【図6】エンジン搭載部の右側面図
【図7】エンジン搭載部の平面図
【図8】前部の防振支持部の正面図
【図9】ステーの斜視図
【図10】別の実施形態におけるエンジン搭載部の左側
面図
【符号の説明】
23 エンジン 23a クランクケース部 23b シリンダ部 23c 出力軸 24 ボンネット 28 運転座席 30a 入力軸 32 ベルト伝導機構 63 防振材(防振ゴム) 64 ステー A 変速構造部 Bf 防振支持部 Br 防振支持部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクケース部に対してシリンダ部が
    斜め上方に張出すようにシリンダ部を傾斜させた状態に
    エンジンを配置し、前記クランクケース部の下部と前記
    シリンダ部とを防振材を介して車体固定部に防振支持し
    てあることを特徴とする作業車のエンジン搭載構造。
  2. 【請求項2】 前記クランクケース部の防振支持部を、
    シリンダ部張出し方向と反対側のクランクケース端部に
    のみ設けてある請求項1記載の作業車のエンジン搭載構
    造。
  3. 【請求項3】 張出し傾斜された前記シリンダ部の下方
    に横長のステーを配備して、前記ステーとシリンダ部と
    をステー長手方向の複数箇所で連結するとともに、この
    ステーの両端近傍に車体固定部に対する一対の防振支持
    部を設けてある請求項1または2に記載の作業車のエン
    ジン搭載構造。
  4. 【請求項4】 前記ステーの両端近傍を車体固定部に対
    する一対の防振支持部を、前記ステーとシリンダ部との
    連結部位よりも外側に位置させてある請求項3記載の作
    業車のエンジン搭載構造。
  5. 【請求項5】 クランクケース部に対してシリンダ部が
    斜め上方に張出すようにシリンダ部を傾斜させた状態に
    エンジンを配置し、張出し傾斜された前記シリンダ部の
    下方に、エンジン動力を受ける変速構造部を入り込ませ
    て配置してあることを特徴とする作業車のエンジン搭載
    構造。
  6. 【請求項6】 前記クランクケース部の下部と前記シリ
    ンダ部とを防振材を介して車体固定部に防振支持すると
    ともに、前記クランクケース部に水平支承したエンジン
    出力軸と、前記変速構造部に水平支承した入力軸とをベ
    ルト伝動機構を介して連動連結してある請求項5記載の
    作業車のエンジン搭載構造。
  7. 【請求項7】 前記シリンダ部を前記変速構造部の上部
    に防振材を介して支持して、シリンダ部に対する防振支
    持部を構成してある請求項6記載の作業車のエンジン搭
    載構造。
  8. 【請求項8】 前記エンジンを運転座席の前方に配備し
    たボンネット内に収容配備するとともに、前記シリンダ
    部の傾斜張出し方向を後方上方向きとしてある請求項1
    〜7のいずれか一項に記載の作業車のエンジン搭載構
    造。
  9. 【請求項9】 シリンダ部の周囲に冷却風を強制供給す
    る空冷手段を備えたエンジンにおけるクランクケース部
    の下部とシリンダ部とを防振材を介して車体固定部に防
    振支持し、前記空冷手段の冷却風流路中に、シリンダ部
    に対する防振支持部を位置させてあることを特徴とする
    作業車のエンジン搭載構造。
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