JP2003225997A - 記録装置及び電圧制御方法 - Google Patents

記録装置及び電圧制御方法

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  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録ヘッドの記録素子のオン/オフによる瞬
時変動に追従して記録ヘッドに安定電圧を供給すると共
に電圧降下を抑えることが可能な記録装置と電圧制御方
法とを提供することである。 【構成】 記録装置に搭載される複数の記録素子を備え
た記録ヘッドを駆動する駆動電圧を制御するため、外部
機器から送信された記録情報を入力し、その入力された
記録情報に基づいて、記録ヘッドの同時駆動すべき記録
素子の数を計数し、その計数結果に基づいて、前記記録
ヘッドに加えられる次の記録動作1サイクル分の負荷の
程度を評価し、その評価結果を表す評価信号を、記録ヘ
ッドの複数の記録素子を駆動するための制御された電圧
を供給する電圧制御ユニットに入力し、その評価信号に
基づいて、記録ヘッドを駆動するときの負荷によって発
生する電圧降下を補償するために補償電圧を加えるよう
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置及び電圧制
御方法に関し、特に、インクジェット記録ヘッドを駆動
する直流電源をヘッドキャリッジ基板上に搭載した記録
装置及び電圧制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より記録装置として、熱転写方式の
記録装置や、記録紙などの記録媒体にインクを吐出して
文字、画像等を記録するインクジェット記録装置が知ら
れている。プリンタ、複写機、ファクシミリなどの情報
出力手段として用いられているインクジェット記録装置
は、記録媒体とインクジェット記録ヘッドの相対位置を
移動しながらインクを吐出して記録を行うものであっ
て、インクジェット記録ヘッドと記録媒体の相対速度制
御と、これに伴う吐出タイミングの制御、記録ヘッドへ
の電力供給の安定性等が記録結果の画質を左右する要因
である。
【0003】インクジェット記録装置は、用いられてい
るインクジェット記録ヘッドの形態に応じて、いわゆる
シリアル方式とフルライン方式の種類に大別される。こ
の中で、シリアル方式はインクジェット記録ヘッドを移
動させながらインクを吐出して記録を行う方式であり、
一般に広く用いられている。
【0004】またインクを吐出する記録ヘッドには圧電
素子の動作によって、インクを吐出するものや、インク
を瞬間的に膜沸騰させることでインク吐出を行うものな
どがある。インクを沸騰させて吐出を行う方式の記録ヘ
ッドは、インク吐出口付近のインク流路近傍に設けられ
たヒータに通電することで発生する熱エネルギーを利用
して近傍のインクを沸騰させることにより吐出エネルギ
ーを供給する。
【0005】さて、インクを吐出するためのエネルギー
が常に安定的に供給され、かつ、同一条件でインク吐出
が行われるようにすることで均一なインク滴が得られ、
このことが、画質を良好に保つ上で重要である。しか
し、記録動作においては画像データによってデューティ
比が異なるため、同時に通電するヒータの数はまちまち
である。そのため、電源の出力電流差による電圧変動、
電力伝送系の抵抗分によるドロップ電圧の差などの影響
により、駆動条件は変化する。
【0006】このようなインク吐出制御は、従来より、
電源出力電圧の高精度化と、電力伝送系をなるべくロス
の少ない構成にするなどの工夫によって安定な吐出条件
を満たす範囲ように実行されている。
【0007】次に、記録ヘッドに電力を供給するDC/
DCコンバータについて説明する。
【0008】図11は従来のDC/DCコンバータを構
成する電圧制御回路を示すブロック図である。
【0009】図11に示すように、電源ユニット(不図
示)から供給されるDC/DCコンバータへの入力電圧
(Vin)は、スイッチング素子201に入力され、スイ
ッチング素子201及びダイオード209において変換
された直流出力はリアクタ202を介して出力され、負
荷としての記録ヘッドに出力電圧(VH−b)として供
給される。スイッチング素子201の直流側にはコンデ
ンサ203が、交流側にはコンデンサ204が接続さ
れ、リアクタ202とコンデンサ204で平滑回路20
5を構成している。
【0010】また、平滑回路205の出力端から検出さ
れた出力電圧信号(VH−b)は、電圧制御回路206
に抵抗R1と抵抗R2とにより分圧され、電圧制御回路
206を構成する差分増幅器207の(−)側端子に入
力されフィードバック制御のために用いられる。一方、
基準電圧(Vref)を抵抗R3と抵抗R4とによって分
圧された電位と上述した出力電圧信号(VH−b)の分
圧を入力する差分増幅器207からの出力信号(Vre
f')は電圧制御回路206の出力信号となって、PMW
ゲート駆動回路208を通してスイッチング素子201
を制御し定電圧制御を実行する。
【0011】なお、差分増幅器207の反転端子−出力
端子間に接続される抵抗R5、コンデンサC1は位相補
償回路の一例である。
【0012】このように、負荷となる記録ヘッド上の同
時駆動ノズル数の変化による出力電流変化に対して安定
な出力電圧を供給するように、出力電圧信号(VH−
b)はフィードバック制御される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】近年、コンピュータ等
の高速化により実現が容易に可能となったカラー画像処
理の画像出力や、高画素化されたデジタルカメラからの
画像出力に対応するために、出力装置としてのインクジ
ェット記録装置も高画質化と高速化の両立が求められて
いる。インクジェット記録装置の高速化は、インク吐出
周波数の高速化とインク同時吐出ノズル数を増やすこと
とによって可能であり、単位時間当たりのインク吐出量
を微小液滴で増加させていくことで高画質化と高速化の
両立を実現している。
【0014】この同時吐出数ノズル数を増やして高速化
する場合について考えてみると、同時吐出が可能なよう
に準備されたノズルのうち実際にインクを吐出する必要
性は当然その時に記録する画像によって変化し、例え
ば、黒一色を記録媒体一面に記録する際には吐出可能な
全てのノズルについて吐出を行う必要がある。他方、罫
線などデューティ比の低い画像においては、一部のノズ
ルからインク吐出を行い必要な画像を得る。
【0015】前述したように、シリアル記録方式におけ
るインクジェット記録ヘッドの記録動作、すなわちイン
ク吐出はヒータに電流を流すことによって生じる熱によ
って行われる。
【0016】このインク吐出において、同時にインクを
吐出するノズル数が増えるに比例して必要とされる電流
も大きくなる。しかも必要とされる電流は常に一定では
なく、逐次記録ヘッドに送られる記録データにより、吐
出するノズル数に比例して変化する。
【0017】言い換えると、外部機器から送信される画
像データによって、記録媒体上に画像、模様、パターン
文字等を形成するインクジェット記録装置では、外部機
器から送信される画像データ量によって記録ヘッドの単
位時間当たりのインク液滴吐出量が決まり、単位時間あ
たりの画像データ量によって記録ヘッドの消費電力が決
まる。
【0018】即ち、単位時間あたりの画像データ量が多
いほど同時にインク吐出を生じさせる状態になるノズル
数が多く、記録ヘッドの消費電力も大きい。逆に単位時
間あたりの画像データ量が少なければ同時にインク吐出
を行なうノズル数は少なく、記録ヘッドの消費電力は小
さくなる。また、同時にインク吐出を行なう記録ヘッド
の数に比例して、DC/DCコンバータが記録ヘッドに
供給すべき電流量が決まる。
【0019】<電源側の問題点>次に記録ヘッドに電力
を供給する電源について説明する。
【0020】電源側からすれば負荷である記録ヘッドの
ヒータの同時駆動数に伴う電流変化に対する出力電圧の
変動を小さく抑えるためには電圧フィードバック制御回
路の定常利得(K)を大きくすることによって対応でき
る。しかしながら、定常利得(K)を大きくすると、無
負荷時における安定性が損なわれるばかりではなく、P
WM制御系の非線形性に起因する問題を生じる恐れがあ
る。
【0021】このような理由により、定常利得(K)を
大きくできないので、負荷の(つまり、記録ヘッドのヒ
ータの)オン/オフ等による瞬時電流変動に対しては、
従来の電圧制御では十分に対応できず、出力電圧の過渡
変動特性は悪くなる。このため、従来は出力端に瞬時電
流を電解コンデンサに代表される容量性部品を挿入しこ
れによって平均電流に変換することにより、瞬時変動に
対する出力電圧降下を抑えていた。
【0022】具体的に言えば、外部機器から送信された
画像データによってインク液滴を吐出する記録ヘッドの
駆動条件が大きく変わるインクジェット記録装置の電源
は、全ての記録ヘッド駆動条件を含む瞬時負荷変動に対
して安定な出力電圧を供給するように設計される。
【0023】まず、無負荷状態(インク吐出が全くない
状態)から全てのノズルからインクが吐出される状態に
なるような記録ヘッド駆動となる仕様定格最大電流幅で
急激に振れる瞬時電流変動に対しては、電圧供給回路の
出力端に挿入されたアルミ電解コンデンサ等に代表され
る容量成分によって瞬時電流変動を平均化し出力電圧変
動を抑える。さらに、瞬時電流変動に対しては十分な利
得(K)が得られずに定電圧制御回路が追従できない分
を、電解コンデンサに蓄えられた電荷を放出することで
記録ヘッドに必要な供給電圧を維持する。
【0024】まとめると、インク吐出のない無負荷状態
から全てのノズルから吐出する状態である最大電流ピー
ク値まで負荷電流が振れるような負荷急変時には、従来
の基準電圧と出力電圧からの電位差を用いた誤差増幅に
よる定電圧制御回路では、DC/DCコンバータの定電
圧フィードバック量(差分増幅器の差分電圧)が遅延し
て、DC/DCコンバータの定電圧制御回路の制御に追
従できなくなり、設定された電圧以下に低下してしまう
という問題がある。また、その対応として、従来は出力
電圧低下分を補正するために出力コンデンサの容量を非
常に大きくする必要があり、DC/DCコンバータの小
型化、薄型化を妨げる。
【0025】さらには、高速化と高精細化が進むインク
ジェット記録装置では、その記録ヘッドのノズルの長尺
化、多ノズル化が進み、同時吐出ノズル数は増える傾向
にある。このことは負荷急変時の出力電流ピーク幅を大
きくすることにつながるため、負荷急変時における出力
電圧の低下をコンデンサ容量の増加以外の手段で補正す
ることが求められている。
【0026】このように上記従来例の抱える問題点を考
慮すると、記録素子数の増加に伴い、例えば、その駆動
に用いる瞬時電流変化の幅が増大する方向にあるインク
ジェット記録ヘッドにおいて、記録ヘッドの記録素子の
オン/オフによる瞬時変動に定電圧制御回路では追従で
きない区間に発生する出力電圧の低下の抑制をDC/D
Cコンバータ出力端で電圧保持する役割の電解コンデン
サ容量を増大させること無く実行し、その結果、安定電
圧を常に供給すると共に電圧降下を最低限に抑えること
が望ましい。
【0027】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、記録ヘッドの記録素子のオン/オフによる瞬時変動
に追従して記録ヘッドに安定電圧を供給すると共に電圧
降下を抑えることの可能な記録装置及び電圧制御方法を
提供することを目的としている。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の記録装置は以下の構成からなる。
【0029】即ち、複数の記録素子を備えた記録ヘッド
を往復走査して記録媒体に記録を行なう記録装置であっ
て、外部機器から送信された記録情報を入力する入力手
段と、前記記録ヘッドの複数の記録素子を駆動するため
の制御された電圧を供給する電圧制御ユニットを備え、
前記記録ヘッドを搭載して往復移動するたキャリッジ
と、前記入力手段によって入力された記録情報に基づい
て、記録ヘッドの同時駆動すべき記録素子の数を計数す
る計数手段と、前記計数手段による計数結果に基づい
て、前記記録ヘッドに加えられる次の記録動作1サイク
ル分の負荷の程度を評価する評価手段と、前記評価手段
による評価結果を表す評価信号を前記電圧制御ユニット
に入力し、前記評価信号に基づいて、前記記録ヘッドを
駆動するときの負荷によって発生する電圧降下を補償す
るために補償電圧を加えるよう制御する制御手段とを有
することを特徴とする記録装置を備える。
【0030】なお、前記評価手段は、負荷の程度を多段
階で評価すると良い。そして、その評価手段は、少なく
とも軽負荷検知回路、重負荷検知回路、中負荷検出回路
を含むことが望ましい。
【0031】また、前記電圧制御ユニットは、DC/D
Cコンバータであり、そのDC/DCコンバータは評価
信号の信号変化を検出する微分回路と、その微分回路か
らの出力をDC/DCコンバータの基準電圧に対して加
算する加算回路とを含むことが望ましい。さらに、その
DC/DCコンバータには、微分回路による信号変化の
検出を鈍らせるための時定数回路を含むことが望まし
い。
【0032】前記記録ヘッドは、インクを吐出して記録
を行うインクジェット記録ヘッドであり、そのインクジ
ェット記録ヘッドは、(1)ブラックインクを吐出する
第1のインクジェット記録ヘッドと、(2)シアンイン
クを吐出する第2のインクジェット記録ヘッドと、
(3)マゼンタインクを吐出する第3のインクジェット
記録ヘッドと、(4)イエロインクを吐出する第4のイ
ンクジェット記録ヘッドとを有していることが望まし
い。また、その記録インクジェットヘッドは、熱エネル
ギーを利用してインクを吐出するために、前記インクに
付与する熱エネルギーを発生する電気熱変換素子を有す
ることが望ましい。
【0033】さらに、前記計数手段は、前記記録情報を
ブラックデータ、シアンデータ、マゼンタデータ、及び
イエロデータの各色成分毎に計数することが望ましく、
この場合、前記評価手段は、前記評価信号をブラックデ
ータに基づいた白黒記録用の評価信号と、シアンデー
タ、マゼンタデータ、及びイエロデータに基づいたカラ
ー記録用の評価信号を出力し、前記電圧制御ユニット
は、前記白黒記録用の駆動電圧を供給するとともに、前
記カラー記録用の駆動電圧を供給するように構成しても
良い。
【0034】また他の発明によれば、記録媒体に記録を
行なう記録装置に搭載される複数の記録素子を備えた記
録ヘッドを駆動する駆動電圧を制御する電圧制御方法で
あって、外部機器から送信された記録情報を入力する入
力工程と、前記入力工程において入力された記録情報に
基づいて、記録ヘッドの同時駆動すべき記録素子の数を
計数する計数工程と、前記計数工程における計数結果に
基づいて、前記記録ヘッドに加えられる次の記録動作1
サイクル分の負荷の程度を評価する評価工程と、前記評
価手段による評価結果を表す評価信号を、前記記録ヘッ
ドの複数の記録素子を駆動するための制御された電圧を
供給する電圧制御ユニットに入力し、前記評価信号に基
づいて、前記記録ヘッドを駆動するときの負荷によって
発生する電圧降下を補償するために補償電圧を加えるよ
う制御する制御工程とを有することを特徴とする電圧制
御方法を備える。
【0035】以上の構成により本発明は、記録媒体に記
録を行なう記録装置に搭載される複数の記録素子を備え
た記録ヘッドを駆動する駆動電圧を制御するため、外部
機器から送信された記録情報を入力し、その入力された
記録情報に基づいて、記録ヘッドの同時駆動すべき記録
素子の数を計数し、その計数結果に基づいて、前記記録
ヘッドに加えられる次の記録動作1サイクル分の負荷の
程度を評価し、その評価結果を表す評価信号を、記録ヘ
ッドの複数の記録素子を駆動するための制御された電圧
を供給する電圧制御ユニットに入力し、その評価信号に
基づいて、記録ヘッドを駆動するときの負荷によって発
生する電圧降下を補償するために補償電圧を加えるよう
制御する。
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0036】なお、以下に説明する実施形態では、イン
クジェット記録ヘッドを用いた記録装置を例に挙げて説
明する。
【0037】なお、この明細書において、「記録」
(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等
有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わ
ず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したもの
であるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、
パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も
表すものとする。
【0038】また、「記録媒体」とは、一般的な記録装
置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック
・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮
革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0039】さらに、「インク」(「液体」と言う場合
もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様
広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されるこ
とによって、画像、模様、パターン等の形成または記録
媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付
与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され
得る液体を表すものとする。
【0040】図1は本発明の代表的な実施形態であるイ
ンクジェット記録装置の全体構成を示す斜視図である。
【0041】図1に示すように、このインクジェット記
録装置にはカラー記録を行なうために4個のインクジェ
ット記録ヘッド(以下、記録ヘッドという)2−1〜2
−4が備えられている。記録ヘッド2−1はBk(ブラ
ック)インクを吐出し、記録ヘッド2−2はY(イエ
ロ)インクを、記録ヘッド2−3はM(マゼンタ)イン
クを、そして、記録ヘッド2−4はC(シアン)インク
を夫々吐出する。このために、これら4つの記録ヘッド
2−1〜2−4に対応したインクタンク1−1〜1−4
からは夫々の色のインクが供給される。これらのインク
タンクと記録ヘッドは一体的にキャリッジ3に搭載され
る。また、キャリッジ3には光学的ホームポジションセ
ンサ(以下、HPセンサという)8が装着されている。
【0042】さて、これらのインクタンクと記録ヘッド
とを装着されたキャリッジ3はキャリッジ駆動モータ5
の駆動力を伝達する駆動ベルト4の一部に連結されてキ
ャリッジ走査方向に対して平行に配置されたガイドシャ
フト6A、6Bに対して移動可能に取り付けられてお
り、キャリッジ駆動モータ5の駆動力により、記録ヘッ
ド2−1〜2−4の吐出面に対向して配置されたプラテ
ン7に、APF(自動給紙機構:不図示)からフィード
される記録紙の全幅にわたって、往復運動してその記録
紙への記録を行う構成となっている。
【0043】記録ヘッド2−1〜2−4は、記録紙の記
録面に対向する吐出面に、インク吐出を行う細いパイプ
状の複数のノズル口が並設されており、さらに一体化さ
れたインクタンク1−1〜1−4から供給されるインク
に吐出エネルギーを与えるために熱エネルギーを発生す
るヒータがノズル口近傍に設けられている。記録ヘッド
2−1〜2−4のノズル口はそれぞれキャリッジ3の走
査方向に対して垂直方向に配列されるように構成され、
さらに4つの記録ヘッドはキャリッジ走査方向に並んで
配置される。
【0044】また、HPセンサ8は初期動作においてキ
ャリッジ3がガイドシャフト6A、6Bに沿って移動し
た際に、基準位置検出用突起物12を検出することによ
り記録動作の走査方向の基準位置(キャリッジホームポ
ジション)を決定するために用いられる。
【0045】インクジェット記録装置は、外部のホスト
機器などから入力された画像情報、制御コマンドなどの
データを後述する記録制御回路で受信する。記録制御回
路はその受信データに従って各色の画像データに展開し
た後、このデータを記録ヘッドに転送すると共にキャリ
ッジ3を走査させ、必要なタイミングでインク吐出を行
う一連の記録動作を制御する。記録制御回路とキャリッ
ジ3はフレキシブルケーブル13によって接続され、記
録ヘッドに対して各種信号および吐出に必要な電力を供
給する。
【0046】なお、図1において、8は記録ヘッドの吸
引回復動作を行なうための吸引ポンプ、8Aは記録ヘッ
ドのノズル口をキャップする吸引キャップ、9は記録ヘ
ッドのノズル口面を拭うためのクリーニングブレード、
9Aはブレードギア、10は記録用紙を搬送するための
駆動力を発生する搬送モータ、及び11は搬送ギアであ
る。
【0047】図2は記録制御回路とキャリッジの構成を
示すブロック図である。
【0048】記録制御回路30は、CPU31、ROM
32、RAM33、外部装置であるホスト機器41との
インタフェース(IF)回路34、キャリッジ駆動モー
タ5及び搬送モータ10を駆動するモータ制御回路3
5、CPU31の動作を補って各制御を行う論理回路よ
りなるゲートアレイ36、及び負荷量遷移検知回路38
より構成される。
【0049】また、記録ヘッド2−1〜2−4の吐出タ
イミング制御および駆動を行うヘッド制御ブロック37
はゲートアレイ36の中に構成される。
【0050】キャリッジ駆動モータ5にはステッピング
モータが使用されている。CPU31はキャリッジ3を
移動させるためにモータ制御回路35にキャリッジ駆動
モータ5の信号を送出しながら、同時に走査方向基準位
置からの動作信号数を管理することによって現在キャリ
ッジ3がどの位置にいるかについても把握している。
【0051】キャリッジ3が移動し、搭載された記録ヘ
ッド2−1〜2−4がインク吐出を行うべき場所に達し
た時にはヘッド制御ブロック37がインク吐出を行うよ
うに制御する。
【0052】なお、この実施形態ではモータの駆動パル
スの管理により走査方向の記録位置を検出しているが、
専用のエンコーダを設けてキャリッジ位置検出を行うよ
うに構成しても良い。
【0053】CPU31は、ROM32に予め格納され
ているプログラム、あるいはホスト機器41からインタ
フェース回路34を介して入力される制御コマンドに従
ってインクジェット記録装置の動作全般の制御を行う。
ROM32にはCPU31が動作するためのプログラム
やヘッド制御に必要な各種テーブルデータ、文字データ
を作成するためのキャラクターデータ等が搭載されてい
る。
【0054】インタフェース回路34は、ホスト機器4
1とインクジェット記録装置の間で入出力される制御コ
マンドや制御データのインタフェースである。RAM3
3には、CPU31が演算処理を実行する時などの作業
領域や、ホスト機器41からインタフェース回路34を
介して入力された記録データおよび制御コードの一時格
納領域が設けられる。また、記録データを記録ヘッド2
−1〜2−4のノズルに対応したビットデータに展開し
た後、そのビットマップデータを格納するプリントバッ
ファもRAM33上に設けられる。
【0055】電源ユニット9は、記録制御回路30にV
cc電圧、モータ制御回路35及び搬送モータ10、駆動
モータ5にVM電圧、及びDC/DCコンバータ40に
フレキシブルケーブル13を介してVH−r電圧を供給
している。
【0056】負荷量遷移検知回路38は、ヘッド制御ブ
ロック37を含むゲートアレイ36からキャリッジ3に
送られる制御信号の一部であるシリアルデータ信号によ
って駆動される記録ヘッドのノズル数に応じた画素数を
検知し、ある特定の画素数の遷移状態を検出し、キャリ
ッジ3に設けられた制御電圧補正回路39にフレキシブ
ルケーブル13を介して、制御信号を送信することでD
C/DCコンバータ40の出力電圧であるヘッド駆動電
圧VH−b及びVH−cを可変制御する。
【0057】次に、以上のような構成のインクジェット
記録装置のヘッド駆動電圧の制御について2つの実施形
態を説明する。
【0058】<第1の実施形態>ここでは、インクジェ
ット記録ヘッドの吐出回路および吐出制御について詳細
に説明する。
【0059】図3はヘッド制御ブロック37と負荷量遷
移検知回路38と制御電圧補正回路39と記録ヘッドの
内部構成を示すブロック図である。
【0060】なお、図1に示したインクジェット記録ヘ
ッドには4つの記録ヘッド2−1〜2−4が搭載されて
いるが、各々の動作原理は同一であるため、説明を簡単
にするために図3では1つの記録ヘッド2−1を図示
し、ここでは、その1つの記録ヘッドについてのみ説明
する。
【0061】まず記録ヘッドの記録動作1サイクルの駆
動手順について説明する。
【0062】図3に示されているように、ヘッド制御ブ
ロック37のデータ転送回路37−1は記録ヘッドに対
して吐出データを送出するためにシリアルデータ信号3
7−13、クロック信号37−15、ラッチ信号37−
14を送出する。それぞれの信号を転送する信号線は記
録ヘッド2−1に接続されている。
【0063】データ信号37−13は記録ヘッド2−1
上に構成されたシフトレジスタ2−101にクロック信
号37−15に同期して順次格納され、ノズル数分のデ
ータの送出が終わるとラッチ信号37−14が送出され
シフトレジスタ2−101に格納されたデータはレジス
タ2−102に移動されデータのセットは終了する。
【0064】データセットが終了するとキャリッジ3の
位置に合わせて、ヒートタイミングコントローラ37−
2からブロック選択信号37−16が3本の信号線によ
り、またヒート信号37−12が1本の信号線により送
出される。この実施形態では、駆動タイミングが同じと
なる同一ブロックの記録素子(ノズル)は記録ヘッドの
ノズル列において8本おきに配置されているとする。3
本のブロック選択信号37−16によって選択されたブ
ロックは記録ヘッド2−1に設けられたデコーダ2−1
03によって該当ブロックに対応したAND回路2−1
04のデコーダ入力をアクティブにする。
【0065】以上の手順に従ってデータセットおよびブ
ロック選択がなされた記録要素(ノズル)に対してヒー
ト信号37−12が入力されると、AND回路2−10
4の出力条件が満たされ、各ノズルに対応したヒータ抵
抗(ノズルヒータ)2−106に接続されたドライブト
ランジスタ2−105が動作し、ノズルヒータにヒート
電流が流れる。ヒート信号37−12は温度制御などの
ために、実際のヒート時間をコントロールする目的で使
用されている。
【0066】以上説明した1サイクル分の動作が連続す
ることによって、所望の位置にインク滴を吐出して一連
の記録動作が実現される。
【0067】次に、負荷量遷移検知回路38の動作につ
いて説明する。
【0068】ここで、記録データの内、ブラック(B
k)インクを吐出させるデータをカウントするBKデー
タカウンタ37−4は軽負荷検出回路301、重負荷検
出回路302、中間負荷検出回路303に接続されてい
る。シリアルデータ信号37−13に基づいて実際にイ
ンクが吐出されるノズル数はBKデータカウンタ37−
4によってカウントされ、そのカウントデータから予め
設定された吐出予定ノズル数範囲によって軽負荷検出回
路301、重負荷検出回路302、中間負荷検出回路3
03が各々、負荷が軽いのか、中間程度であるのか、重
いのかを検出する。
【0069】軽負荷検出回路301、重負荷検出回路3
02、中間負荷検出回路303は、予め記録ヘッドのノ
ズル数、同時吐出数、DC/DCコンバータのフィード
バック制御回路のステップ応答性能力から、その検出動
作が設定される。記録ヘッドに備えられた全ノズルに対
して吐出する予定のノズル数の数によって変化するDC
/DCコンバータから供給される電流量は、軽負荷検出
回路301、重負荷検出回路302、中間負荷検出回路
303によって3段階で検知される。
【0070】なお、これらの検出回路は、この実施形態
のように3段階に検出をするだけでなく、キャリッジ3
に搭載される記録ヘッドの総ノズル数の整数分の1に設
定するように構成にしても構わない。
【0071】上述したように、軽負荷検出回路301、
重負荷検出回路302、中間負荷検出回路303はシリ
アルデータ信号37−13からBKデータカウンタ37
−4によってカウントされた信号から同時吐出するノズ
ル数に応じて検出信号を生成するもので、全てのシリア
ルプリント信号37−13に対して、軽負荷検知回路3
01、重負荷検知回路302、中負荷検知回路303の
いずれかが反応して、負荷が重いのか、中程度なのか、
或いは軽いのかを検出する。また、瞬間瞬間で見れば、
ある任意のシリアルデータ信号37−13に対して、軽
負荷検知回路301、重負荷検知回路302、及び中負
荷検知回路303の中で一つの検出回路のみが反応す
る。
【0072】軽負荷検出回路301は、BKデータカウ
ンタ37−4の信号からシリアルデータ信号37−13
にインク吐出を発生させる記録データ情報がない場合、
もしくはその情報が極端に少ない旨を検出し、検出信号
301−1をカウンタ回路304に送信する。送信され
た検出信号はカウンタ回路304によりカウントされ軽
負荷状態がある特定の時間以上続くとラッチ回路305
によりAND回路306にハイレベルの信号を出力し続
ける。しかしながら、軽負荷検出回路301は、シリア
ルデータ信号37−13にインク吐出を同時に発生させ
る記録データ情報が設定された値以上にある場合には、
検出信号301−1を送信しない(或いは、ローレベル
の信号を出力し続ける)。
【0073】中間負荷検出回路303は、BKデータカ
ウンタ37−4の信号からシリアルデータ信号37−1
3によって転送されるインク吐出を発生させる記録デー
タ情報に関し、軽負荷検出回路301でも重負荷検出回
路302でも検出しない範囲の同時吐出するノズル数を
検出する。そして、中間負荷検出回路303は、軽負荷
検出回路301と重負荷検出回路302とが検出する範
囲外の同時吐出するノズル数の範囲を検出した時に、検
出信号303−1を送信する。中間負荷検出回路303
がシリアルデータ信号37−13からの記録データ情報
に基づいて中間負荷を検出した時には、軽負荷検出回路
301に接続されたカウンタ回路304とラッチ回路3
05のリセット端子にリセット信号を送信し、カウンタ
回路304でのカウント値とラッチ回路305でのラッ
チされた情報をリセットする。
【0074】重負荷検出回路302は、BKデータカウ
ンタ37−4の信号からインク吐出を発生させる記録デ
ータ情報が全てのノズルからの同時インク吐出、或いは
大部分(例えば、全ノズル数に対して8割以上の同時吐
出数)のノズルからの同時インク吐出を示す旨を検出す
る。その検出がなされた瞬間、即ち、レジスタ2−10
2にシリアルプリント信号37−13が格納される直前
に、検出信号302−1としてAND回路306へハイ
レベルの信号を出力する。これに対して、インク吐出を
発生させる記録データ情報が示すインク同時吐出のノズ
ル数が設定値以下である場合には、重負荷検出回路30
2は検出信号302−1を出力しない(或いは、AND
回路306への信号はローレベルのままである)。
【0075】AND回路306は、(i)その入力端子
の一方に軽負荷検知回路301が出力した検出信号30
1−1がカウンタ回路304によりある任意の設定され
た時間以上検出され、ラッチ回路305から出力されて
いるハイレベルの信号301−2が入力されているとき
に、(ii)もう一方の入力端子に重負荷検出回路302
によってレジスタ2−101に重負荷検出回路302で
検出されたシリアルデータ信号37−13がセットされ
る直前にハイレベルの信号が入力されると、AND回路
306からのハイレベルの信号が出力される条件が揃
い、その出力端子はハイレベルの信号を出力しラッチ回
路307を通し、ヒート信号37−12に同期してDC
/DCコンバータ38の制御電圧補正回路39へ送信す
る。
【0076】即ち、ノズルヒータ駆動と同期して、DC
/DCコンバータ40の制御電圧補正回路39へ制御信
号が送信される。
【0077】以上のようにシリアルデータ信号37−1
3をBKデータカウンタ37−4によって逐次カウント
した情報によって、シリアル信号37−13がレジスタ
2−101に納まる間に、次の記録タイミング(サイク
ル)でインク吐出を行なう予定の記録ヘッドのノズル数
を軽負荷検出回路301、中間負荷検出回路303、重
負荷検出回路302によって、シリアルデータ信号37
−13からノズル吐出予定の状態予め設定した三段階で
知ることができる。そして、ノズルヒータ駆動と同期し
て、DC/DCコンバータ40の制御電圧補正回路39
へ制御信号が送信される。
【0078】さて、負荷量遷移検知回路38のラッチ回
路307の出力は制御電圧補正回路39の微分回路31
0に接続され、その出力が示すロジック信号は、微分回
路310によってロジック信号のエッジ部分が抽出され
る微分波形に変換される。
【0079】次に、実際のDC/DCコンバータの構成
及び動作を図4〜図5を参照して説明する。
【0080】図4はDC/DCコンバータ40の構成を
示すブロック図である。
【0081】DC/DCコンバータ40内にある制御電
圧補正回路39の微分回路310の出力は電流加算回路
311に接続される。負荷量遷移検知回路38から送信
されるロジック信号は微分回路310によってロジック
信号から微分波形に変換される。この微分波形信号は、
基準電圧(Vref)が抵抗R3と抵抗R4とによって分
圧され差分増幅器207の非反転(+)端子に入力され
ている直流電位に電流加算回路311を通して加算され
る。
【0082】図5はDC/DCコンバータ40で扱う種
々の信号の波形を示した図である。
【0083】図5(a)の波形aは、負荷遷移検知回路
38がシリアルデータ信号37−13が示す実際に連続
した無負荷状態から連続した全吐状態(全ノズルからの
同時インク吐出が発生する状態)を検出し、ヒート信号
37−12に同期して出力された際のロジック信号(図
4のa)であり、図5(a)の波形bは基準電位(Vre
f)が抵抗R3と抵抗R4とによって分圧された電位に
電流加算回路311によって微分波形を加算し、差分増
幅器207の非反転(+)端子に入力される直流電位を
示した波形(図4のb)である。
【0084】また、図5(a)の区間Aは、記録ヘッド
に電流を流さない連続した無負荷の区間を表し、区間B
は連続する全吐状態を表す区間である。
【0085】図4に戻って説明を続けると、DC/DC
コンバータ40の出力電圧(VH−b)は差分増幅器2
07の反転(−)端子と非反転(+)端子の電圧値が等
しくなるようにスイッチ素子のON/OFFタイミング
を調整する。よって、出力電圧は基準電圧(Vref)が
抵抗R3と抵抗R4とによって分圧された電位に対して
微分波形を重畳された分だけ出力電圧(VH−b)を持
ち上げる方向に制御しようとする。
【0086】出力電圧(VH−b)を持ち上げる制御
は、ヒート信号37−12により記録ヘッド内のレジス
タに送られたシリアル信号によってノズル吐出が行われ
るタイミングでなされるため、急激な負荷変動としてフ
ィードバック制御回路の利得(K)が不足している期間
に出力端に挿入されたコンデンサから放出された電荷を
補正する方向に働き、出力電圧の低下は相殺される制御
となる。
【0087】図5(b)は、実際に負荷量遷移検知回路
38と制御電圧補正回路39を付加して、連続した無負
荷状態から連続した全吐状態へと変化する遷移時に出力
電圧の降下を補正した際の波形を示す図である。
【0088】図5(b)の波形cはDC/DCコンバー
タ40が記録ヘッドの吐出ノズルへ供給している電流を
示し、波形dは負荷量遷移検知回路38と制御電圧補正
回路39がない場合の出力電圧波形を示し、波形eは負
荷量遷移検知回路38と制御電圧補正回路39を付加し
た際の出力電圧波形を示す。
【0089】また、図5(b)の区間Aは記録ヘッドに
電流を流さない連続した無負荷の区間を表し、区間Bは
連続する全吐状態を表す区間である。
【0090】なお、図3におけるラッチ回路307は、
重負荷検知回路302からの検出信号302−1の反転
信号によってリセットされる。
【0091】次に、制御電圧補正回路の構成と動作の例
について説明する。
【0092】図6は制御電圧補正回路39の構成を示す
ブロック図である。
【0093】図6に示すように、微分回路310は入力
段に設けられたコンデンサC2、抵抗R6によって構成
される。この実施形態では、反転増幅器Q1、Q2の2
段構成にとすることで抵抗R6、R7、R8、R9の値
によって反転増幅器Q1、Q2によって利得を調整して
いる。
【0094】また電流加算回路311は、抵抗R10、
R11、R12、R13、R14はラダー型のD/Aコ
ンバータ構造とすることで構成されている。負荷量遷移
検知回路38から制御信号が入力されたときは、微分回
路310及び電流加算回路311を通して基準電位(V
ref)を抵抗R3、R4によって分圧された電位に微分
波形が加算されて差分増幅器207の非反転(+)端子
に入力される。
【0095】従って、図5(b)に示すように微分波形
が加算された区間のみ出力電圧を持ち上げる方向に制御
される。
【0096】また、負荷量遷移検知回路38から制御信
号が入力されない時は、基準電位(Vref)が抵抗R
3、R4によって分圧された直流電位のみによって出力
電圧(VH−b)は制御される。
【0097】フォロワ回路Q3は信号減衰を考慮して挿
入されている。従って、信号波形やレベルが変化しなけ
れば必要ない。
【0098】また、電流加算回路311はラダー型のD
/Aコンバータ構造としているため、インク吐出するノ
ズル数に応じてさらに細かい負荷量検知として多段制御
とすることも容易である。
【0099】従って以上説明した実施形態に従えば、負
荷量遷移検知回路38は、BKデータカウンタ37−4
の信号に従って、軽負荷検知回路301が検出するある
一定の時間継続する無負荷もしくは、極端に吐出ノズル
数が少ない状態(軽負荷の状態)をラッチ回路によって
保持し、重負荷検知回路302が検出する全吐状態もし
くは大部分のノズルがインクを吐出する状態(重負荷の
状態)と中間負荷検知回路303が検出する中間的な負
荷をAND回路306により検出することで、DC/D
Cコンバータ40が供給する、電流を通電しない状態或
いは軽負荷状態から全吐状態或いは重負荷に変化する特
定の瞬時電流変化のみを検出することが出きる。
【0100】なお、負荷量遷移検知回路38が検知しな
い同時ノズル吐出状態の遷移の場合は、制御電圧補正回
路39の微分回路310の入力端子への信号入力がない
ため、その入力端子での信号レベルはグランド信号レベ
ルである。これは、DC/DCコンバータ制御回路部の
差分増幅器の正(+)端子に入力される信号がDC/D
Cコンバータ内の制御IC内部で生成される基準電圧
(Vref)が抵抗R3、R4で分圧された直流電位のみ
であり、通常の定電圧制御が行われていることを表す。
【0101】このように、外部機器から入力されるシリ
アルデータから、軽負荷検出回路と重負荷検出回路によ
って記録ヘッドの無負荷又は軽負荷区間の吐出が行われ
ない又は吐出が少ない区間から、記録ヘッドの全ノズル
からインク吐出が発生するような重負荷への切り替わり
タイミングとなる負荷急変にあたる負荷量遷移を検出
し、DC/DCコンバータ内にあるフィードバック制御
ループ内の基準電圧に微分波形信号を加算することで負
荷急変時における定電圧制御回路の変動追従できない区
間分の電圧降下分を補正することが可能となり、ステッ
プ的に負荷が変化するような条件で記録ヘッドを駆動す
る場合にもDC/DCコンバータからの出力電圧を安定
的に供給することができる。これにより、どんな条件で
も記録ヘッドの記録素子が十分な電圧が印加されて駆動
され、その結果、良好な記録を行なうことができ画像品
質を保つことが可能になる。
【0102】さらに、負荷急変が記録動作の前に予想で
き、電圧降下を補償することが可能となるため、電圧降
下分を補償するために従来は備えられていたDC/DC
コンバータ出力端に接続されるコンデンサ容量をより少
なくすることができ、DC/DCコンバータの小型化・
薄型化に貢献するという利点もある。
【0103】<第2実施形態>次に第1実施形態におい
て説明した制御回路補正回路39内にある微分回路31
0と電流加算回路311の間に時定数回路312を設け
た例について、図7〜図10を参照して説明する。な
お、図7〜図10において、既に第1実施形態で説明し
たのと同じ構成要素については同じ参照番号を付し、そ
れら点についてはその説明を省略する。
【0104】さて、この実施形態において設けられる時
定数回路312は、負荷量遷移検出回路38が出力する
信号を微分回路310に入力して微分演算を行なうこと
によって得られる変換された微分波形信号を鈍らせる働
きをする。
【0105】図7はヘッド制御ブロック37と負荷量遷
移検知回路38と制御電圧補正回路39と記録ヘッドの
内部構成を示すブロック図である。図3と比較すると分
かるように、微分回路310と電流加算回路311の間
に時定数回路312が設けられている。
【0106】図8はこの実施形態に従うDC/DCコン
バータ40の構成を示すブロック図である。図4と比較
すると分かるように、微分回路310と電流加算回路3
11の間に時定数回路312が設けられている。
【0107】図9はDC/DCコンバータ40で扱う種
々の信号の波形を示した図である。
【0108】さて、時定数回路312が設けることによ
り微分波形が鈍らせられ、図5(a)の波形bが実際に
は、図9(a)の波形fのようになり、DC/DCコン
バータ40が定電圧フィードバック制御回路の遅れによ
る電圧降下分が最大になるタイミングに、基準電圧(V
ref)が抵抗R3と抵抗R4とによって分圧された直流
電位に電流加算回路311によって時定数回路312に
よって鈍らせられた微分波形を加算する構成することに
より、電圧降下分を補正する。
【0109】図9(b)は微分回路及310と電流加算
回路311の間に時定数回路312を付加して、連続し
た無負荷状態から連続した全吐状態による遷移時に出力
電圧降下を補正した際の波形を示す図である。図9
(b)において、波形gはDC/DCコンバータ40が
記録ヘッドへ供給している電流波形を示し、波形hが負
荷量遷移検知回路38と制御電圧補正回路39がない場
合の出力電圧波形を示し、波形iがこの実施形態に従う
時定数回路312を含む制御電圧補正回路39と負荷量
遷移検知回路38とを付加した際の波形を示している。
【0110】また、図9において、区間Aは記録ヘッド
が電流を流さない連続した無負荷の区間であり、区間B
は連続する全吐状態の区間である。
【0111】次に、この実施形態に従う制御電圧補正回
路の動作について説明する。
【0112】図10はこの実施形態に従う制御電圧補正
回路39の構成を示すブロック図である。
【0113】図6と図10とを比較すると分かるよう
に、第1実施形態の構成と大きく異なるのは、増幅器Q
1の反転端子と出力端子間に挿入される抵抗R7にコン
デンサC3を直列に挿入することで、時定数回路312
を構成し、抵抗R6、コンデンサC2によってロジック
信号から微分波形に変換された微分波形を鈍らせる構成
となっている点である。
【0114】従って、抵抗R10、R11、R12、R
13、R14によって構成されるラダー型のD/Aコン
バータである電流加算回路311によって差分増幅器2
07の非反転(+)端子には、基準電位(Vref)が抵
抗R3と抵抗R4とによって分圧された電位に抵抗R7
及びコンデンサC3によって微分波形を鈍らせた波形が
加算されて入力される。
【0115】従って以上説明した実施形態に従えば、微
分回路310は、ロジック信号のエッジ部分が最大とな
る波形を作り出すため、実際の負荷急変時における定電
圧制御回路の制御遅れによる電圧降下の最大点と時間タ
イミングがずれるので、時定数回路312を負荷するこ
とにより、微分波形を鈍らせ、電流加算回路に入力する
信号波形の最大値を負荷急変による電圧降下最大点に合
わせることで、より精度の良い電圧制御が可能となる。
【0116】また、上述した実施形態には記載していな
いが、記録媒体の搬送や初期動作などから記録ヘッドが
駆動されないモードを検出できる信号として、搬送モー
タ制御信号やモータ駆動信号を別途軽負荷検出回路に組
み込んでも構わない。
【0117】さらに上述した実施形態では、DC/DC
コンバータの出力電圧を4つの記録ヘッドに等しく供給
することを仮定したが、本発明はこれによって限定され
るものではない。例えば、白黒記録とカラー記録で異な
る電圧とする2出力、又は、各色の記録ヘッドに異なる
出力電圧を供給する多出力型の電源形態でも良い。この
場合には、各出力電圧もしくは各出力電圧制御回路に、
負荷量遷移検出回路38、制御電圧補正回路39を設け
れば良い。
【0118】さらに上述した実施形態では、図3や図7
が示すように、記録ヘッド2−1と記録ヘッド2−2〜
4のカラー記録ヘッドを別電源とする2出力DC/DC
コンバータとしたが、記録データ各色成分のシリアルデ
ータ信号をカウントした値を演算し、同一の出力電圧と
するようにDC/DCコンバータを構成することは可能
であるし、或いは、各記録ヘッド毎にシリアルデータ信
号をカウントし各々異なる出力電圧とするようにDC/
DCコンバータを構成することは可能である。
【0119】なお、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さ
らにインクタンクに収容される液体はインクであるとし
て説明したが、その収容物はインクに限定されるもので
はない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0120】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0121】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0122】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0123】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0124】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0125】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0126】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0127】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0128】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0129】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0130】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように本発明に従えば、記
録装置に搭載される複数の記録素子を備えた記録ヘッド
を駆動する駆動電圧を制御するため、外部機器から送信
された記録情報を入力し、その入力された記録情報に基
づいて、記録ヘッドの同時駆動すべき記録素子の数を計
数し、その計数結果に基づいて、前記記録ヘッドに加え
られる次の記録動作1サイクル分の負荷の程度を評価
し、その評価結果を表す評価信号を、記録ヘッドの複数
の記録素子を駆動するための制御された電圧を供給する
電圧制御ユニットに入力し、その評価信号に基づいて、
記録ヘッドを駆動するときの負荷によって発生する電圧
降下を補償するために補償電圧を加えるよう制御するの
で、入力される記録情報に従って発生する記録ヘッドの
記録素子のオン/オフによる駆動電圧の瞬時変動に追従
して記録ヘッドに安定電圧を供給すると共に電圧降下を
抑えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるインクジェッ
ト記録装置の構成を示す斜視図である。
【図2】記録制御回路とキャリッジの構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】ヘッド制御ブロック37と負荷量遷移検知回路
38と制御電圧補正回路39と記録ヘッドの内部構成を
示すブロック図である。
【図4】DC/DCコンバータ40の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】DC/DCコンバータ40で扱う種々の信号の
波形を示した図である。
【図6】制御電圧補正回路39の構成を示すブロック図
である。
【図7】第2実施形態に従うヘッド制御ブロック37と
負荷量遷移検知回路38と制御電圧補正回路39と記録
ヘッドの内部構成を示すブロック図である。
【図8】第2実施形態に従うDC/DCコンバータ40
の構成を示すブロック図である。
【図9】第2実施形態に従うDC/DCコンバータ40
で扱う種々の信号の波形を示した図である。
【図10】第2実施形態に従う制御電圧補正回路39の
構成を示すブロック図である。
【図11】従来のDC/DCコンバータを構成する電圧
制御回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
1−1〜1−4 インクタンク 2−1〜2−4 記録ヘッド 2−101 シフトレジスタ 2−102 レジスタ 2−103 デコーダ 2−104 AND回路 3 キャリッジ 4 駆動ベルト 5 キャリッジ駆動モータ 6 ガイドシャフト 7 プラテン 8 光学的ホームポジションセンサ 12 基準位置検出用突起物 13 フレキシブルケーブル 30 記録制御部 31 CPU 32 ROM 33 RAM 34 インタフェース回路 35 モータ制御回路 36 ゲートアレイ 37 ヘッド制御ブロック 37−1 データ転送回路 37−2 ヒートタイミングコントローラ 37−4 BKデータカウンタ 37−12 ヒート信号 37−13 データ信号 37−14 ラッチ信号 37−15 クロック信号 37−16 ブロック選択信号 38 負荷量遷移検知回路 39 制御電圧補正回路 40 DC/DCコンバータ 41 ホスト機器 201 スイッチング素子 202 リアクタ 203 コンデンサ 204 コンデンサ 205 平滑回路 206 電圧制御回路 207 差分増幅器 208 PMWゲート駆動回路 301 軽負荷検出回路 302 重負荷検出回路 303 中間負荷検出回路 304 カウンタ 305 ラッチ回路 306 AND回路 307 ラッチ回路 308 電圧生成回路 309 制御電圧補正回路 310 微分回路 311 電流加算回路 312 時定数回路 R1、R2、R3、R4、R5 抵抗 C1、C2、C3 コンデンサ Vref 基準電圧

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子を備えた記録ヘッドを往
    復走査して記録媒体に記録を行なう記録装置であって、 外部機器から送信された記録情報を入力する入力手段
    と、 前記記録ヘッドの複数の記録素子を駆動するための制御
    された電圧を供給する電圧制御ユニットを備え、前記記
    録ヘッドを搭載して往復移動するたキャリッジと、 前記入力手段によって入力された記録情報に基づいて、
    記録ヘッドの同時駆動すべき記録素子の数を計数する計
    数手段と、 前記計数手段による計数結果に基づいて、前記記録ヘッ
    ドに加えられる次の記録動作1サイクル分の負荷の程度
    を評価する評価手段と、 前記評価手段による評価結果を表す評価信号を前記電圧
    制御ユニットに入力し、前記評価信号に基づいて、前記
    記録ヘッドを駆動するときの負荷によって発生する電圧
    降下を補償するために補償電圧を加えるよう制御する制
    御手段とを有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記評価手段は、負荷の程度を多段階で
    評価することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記評価手段は、少なくとも軽負荷検知
    回路、重負荷検知回路、中負荷検出回路を含むことを特
    徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記電圧制御ユニットは、DC/DCコ
    ンバータであることを特徴とする請求項1に記載の記録
    装置。
  5. 【請求項5】 前記DC/DCコンバータは、 前記評価信号の信号変化を検出する微分回路と、 前記微分回路からの出力を前記DC/DCコンバータの
    基準電圧に対して加算する加算回路を含むことを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記DC/DCコンバータはさらに、前
    記微分回路による信号変化の検出を鈍らせるための時定
    数回路を有することを特徴とする請求項4に記載の記録
    装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記インクジェット記録ヘッドは、 ブラックインクを吐出する第1のインクジェット記録ヘ
    ッドと、 シアンインクを吐出する第2のインクジェット記録ヘッ
    ドと、 マゼンタインクを吐出する第3のインクジェット記録ヘ
    ッドと、 イエロインクを吐出する第4のインクジェット記録ヘッ
    ドとを有することを特徴とする請求項7に記載の記録装
    置。
  9. 【請求項9】 前記記録インクジェットヘッドは、熱エ
    ネルギーを利用してインクを吐出するために、前記イン
    クに付与する熱エネルギーを発生する電気熱変換素子を
    有することを特徴とする請求項7又は8に記載の記録装
    置。
  10. 【請求項10】 前記計数手段は、前記記録情報をブラ
    ックデータ、シアンデータ、マゼンタデータ、及びイエ
    ロデータの各色成分毎に計数することを特徴とする請求
    項1に記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記評価手段は、前記評価信号を前記
    ブラックデータに基づいた白黒記録用の評価信号と、前
    記シアンデータ、マゼンタデータ、及びイエロデータに
    基づいたカラー記録用の評価信号を出力し、 前記電圧制御ユニットは、前記白黒記録用の駆動電圧を
    供給するとともに、前記カラー記録用の駆動電圧を供給
    することを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 記録媒体に記録を行なう記録装置に搭
    載される複数の記録素子を備えた記録ヘッドを駆動する
    駆動電圧を制御する電圧制御方法であって、 外部機器から送信された記録情報を入力する入力工程
    と、 前記入力工程において入力された記録情報に基づいて、
    記録ヘッドの同時駆動すべき記録素子の数を計数する計
    数工程と、 前記計数工程における計数結果に基づいて、前記記録ヘ
    ッドに加えられる次の記録動作1サイクル分の負荷の程
    度を評価する評価工程と、 前記評価手段による評価結果を表す評価信号を、前記記
    録ヘッドの複数の記録素子を駆動するための制御された
    電圧を供給する電圧制御ユニットに入力し、前記評価信
    号に基づいて、前記記録ヘッドを駆動するときの負荷に
    よって発生する電圧降下を補償するために補償電圧を加
    えるよう制御する制御工程とを有することを特徴とする
    電圧制御方法。
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