JP2003225558A - ジャケット伝熱式反応器 - Google Patents

ジャケット伝熱式反応器

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JP2003225558A
JP2003225558A JP2002024615A JP2002024615A JP2003225558A JP 2003225558 A JP2003225558 A JP 2003225558A JP 2002024615 A JP2002024615 A JP 2002024615A JP 2002024615 A JP2002024615 A JP 2002024615A JP 2003225558 A JP2003225558 A JP 2003225558A
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JP
Japan
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jacket
diaphragm ring
diaphragm
heat transfer
reaction tank
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002024615A
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English (en)
Inventor
Hideaki Ono
小野英昭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャケットの端部に設けられたダイアフラム
リングの腐食を防止したジャケット伝熱式反応器を提供
することである。 【解決手段】 熱媒体が通過するジャケット2を反応槽
1に付設した反応器であって、この反応槽1の底部に位
置するジャケット2の端部に、底部が水平面に対して傾
斜した断面U字形のダイアフラムリング3を取り付ける
と共に、このダイアフラムリング3の最低部にドレン抜
き孔4とを設けたため、ダイアフラムリング3内の熱媒
体を殆ど残留させずに排出でき、これによってダイアフ
ラムリング3の腐食を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジャケットに設け
られたダイアフラムリングの腐食を防止したジャケット
伝熱式反応器に関する。
【従来の技術】
【0002】従来より、各種反応を行わせるために、槽
型反応装置が広く使用されている。槽型反応装置では、
反応熱の除去や補給のために、槽にジャケットを付設し
て、このジャケット内にスチームや冷却水等の熱媒体を
通して槽内の反応物との間で熱交換を行わせる。ジャケ
ットの下端部には、通常、図4に示すようなダイアフラ
ムリング14が取り付けられている。
【0003】このダイアフラムリング14は断面U字形
で形成され、リングの内周側が反応槽15の底部から下
向きに立設した隔壁板17に、外周側がジャケット16
の端部上面にそれぞれ溶接によって取り付けられてい
る。これにより、前記ジャケット16と槽15との空隙
内にスチームを通すなどしてジャケット16内の圧力が
上昇した際は、前記ダイアフラムリング14が下側へた
わんで(図4に矢印Aで示す)、ジャケット16が破損
するのを防いでいる。
【0004】反応終了後、ジャケット16内の熱媒体は
排出口から排出されるが、ダイアフラムリング14内に
も熱媒体(例えばスチームが凝縮した水)が残留するた
め、これを排出するために、ダイアフラムリング14の
底部にドレン抜き孔18が設けられる。ところが、反応
器を長期間使用した場合、特にダイアフラムリング14
での腐食が他の部位よりも著しく、ダイアフラムリング
14の底部に穴があいてしまうことがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ダイ
アフラムリングの腐食を防止したジャケット伝熱式反応
器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはダイアフラ
ムリングが腐食しやすい原因を種々検討した結果、ダイ
アフラムリングは通常、水平に設置されているため、凝
縮水等の熱媒体がドレン抜き孔から完全に排出されずに
残留することによってダイアフラムリングが腐食しやす
くなるという知見を得た。本発明はこのような知見に基
づいて完成されたものであって、ダイアフラムリングの
底部を水平面に対して傾斜させ、その最低部にドレン抜
き孔を設けることにより、ダイアフラムリングから熱媒
体を殆ど残留させずに排出でき、その結果、ダイアフラ
ムリングの腐食を防止することに成功したものである。
【0007】すなわち、本発明のジャケット伝熱式反応
器は、熱媒体が通過するジャケットを反応槽に付設した
ものであって、前記反応槽の底部に位置するジャケット
の端部に、底部が水平面に対して傾斜した断面U字形の
ダイアフラムリングを取り付けると共に、このダイアフ
ラムリングの最低部にドレン抜き孔を設けたことを特徴
とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態にかかるジャ
ケット伝熱式反応器を図1及び図2に示す。図1及び図
2に示すように、この反応器は、原料供給口8と、生成
物取出口9とが設けられた反応槽1と、この反応槽1の
外周面から底部にわたって付設されたジャケット2とを
備える。ジャケット2には、熱媒体の流入口5および流
出口6と、ジャケット2内の熱媒体を排出するための排
出口7と、ジャケット2の端部にダイアフラムリング3
とが設けられている。前記ダイアフラムリング3の最低
部にはドレン抜き孔4が設けられている。
【0009】反応槽1には、その内部に攪拌羽根11を
備えた回転軸10からなる撹拌機12が設けられてい
る。反応槽1では、原料供給口8から供給された原料を
撹拌機12で撹拌しながら反応を行い、反応終了後、生
成した生成物を反応槽1の下部に設けられた生成物取出
口9から取り出す。反応中または反応終了後、ジャケッ
ト2には、流入口5および流出口6を利用して熱媒体が
送られ、必要な反応熱の供給または除去を行う。
【0010】ジャケット2およびダイアフラムリング3
は、炭素鋼等からなり、反応槽1の内面にはグラスライ
ニング等の防食処理が施されているのが好ましい。
【0011】ダイアフラムリング3は、図3に示される
ように、ジャケット2の下端部に設けられており、その
底部が水平面に対して傾斜し、その最低部にドレン抜き
孔4が設けられている。ダイアフラムリング3は、外周
側がジャケット2の端部外面に、内周側が反応槽1の底
部から下向きに立設した隔壁板13にそれぞれ溶接によ
り固定され、ジャケット2を弾力的に支持している。
【0012】ダイヤフラムリング3底部を傾斜させるに
は、例えばダイヤフラムリング3の上端部(図1〜3に
示す実施形態ではリングの外周側の上端部)をあらかじ
め傾斜させておけばよい。ダイヤフラムリング3底部の
傾斜角度は水平面に対して3〜6°である。傾斜角度が
3°未満であると、熱媒体の排出が十分に行われないお
それがある。また、傾斜角度が6°を超えるとダイアフ
ラムリング3の加工が困難になったり、ダイアフラムリ
ング3の本来の機能であるジャケット2の弾力的支持に
支障をきたすおそれがある。
【0013】ダイアフラムリング3の最低部に設けられ
るドレン抜き孔4は、ねじ孔で構成され、通常はこのね
じ孔に螺合するボルトで止栓されている。そして、ダイ
アフラムリング3内に溜まった熱媒体はドレン抜き孔4
が設けられた部位に集まるため、ドレン抜き孔4を開放
することにより、ダイアフラムリング3内の熱媒体を殆
ど完全に排出することができる。なお、このドレン抜き
にはミニバルブを設置し、バルブ出口にカムロックのオ
スを取り付けておき、ホース等をワンタッチで接続し、
ドレン抜き作業を容易にする。
【0014】なお、前記熱媒体としては、例えば冷水、
熱水等の液状熱媒体と、スチーム(加熱水蒸気)等のガ
ス状熱媒体とがあげられ、本発明はいずれにも適用可能
である。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、ジャケットの端部に設
けたダイアフラムリングの底部が水平面に対して傾斜し
ており、その最低部にドレン抜き孔を設けることによ
り、ダイアフラムリング内に熱媒体が残留するのを防止
し、その結果、ダイアフラムリングの腐食を防止するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る反応器を示す概略断
面図である。
【図2】図1に示す反応器の底面図である。
【図3】図1に示す反応器のダイアフラムリングの要部
拡大断面図である。
【図4】通常使用されるダイアフラムリングを示す部分
拡大断面図である。
【符号の説明】
1 反応槽 2 ジャケット 3 ダイアフラムリング 4 ドレン抜き孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱媒体が通過するジャケットを反応槽に付
    設した反応器であって、前記反応槽の底部に位置するジ
    ャケットの端部に、底部が水平面に対して傾斜した断面
    U字形のダイアフラムリングを取り付けると共に、この
    ダイアフラムリングの最低部にドレン抜き孔を設けたこ
    とを特徴とするジャケット伝熱式反応器。
  2. 【請求項2】前記ダイアフラムリングの底部の傾斜角度
    が水平面に対して3〜6°である請求項1記載のジャケ
    ット伝熱式反応器。
JP2002024615A 2002-01-31 2002-01-31 ジャケット伝熱式反応器 Pending JP2003225558A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105056865A (zh) * 2015-07-25 2015-11-18 辽宁石油化工大学 一种化工反应釜
CN108714406A (zh) * 2018-08-14 2018-10-30 王超鹏 一种卡子连接式夹套反应釜
CN114471398A (zh) * 2021-12-30 2022-05-13 苏州市协力化工设备有限公司 夹套结构及应用该结构的反应器

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