JP2003225514A - 不純物分離装置 - Google Patents

不純物分離装置

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JP2003225514A
JP2003225514A JP2002025867A JP2002025867A JP2003225514A JP 2003225514 A JP2003225514 A JP 2003225514A JP 2002025867 A JP2002025867 A JP 2002025867A JP 2002025867 A JP2002025867 A JP 2002025867A JP 2003225514 A JP2003225514 A JP 2003225514A
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suction pump
pump
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Toshio Tsutsui
敏生 筒井
Hiroshi Tsutsui
博 筒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不純物を確実に除去するとともに、吸引ポンプ
の作動開始時に、即座に吸引できてポンプの損傷を防止
する不純物分離装置を提供すること。 【解決手段】ポンプと吸水管との間に配置する分離器1
0は、中空状のケース体1と、ケース体11の内部に下
室12と上室13とを二分する仕切り板14と、ポンプ
の作動開始前に下室12内に呼び水を導入する呼び水管
16とを備えて構成する。仕切り板14には下室12と
上室13とを連通する流体通路15を配置する。下部接
続口12aから導入された原液は、下室12の内壁に沿
って流れることによって軸心に対して旋回し、それによ
って不純物が沈殿する。一方、ポンプの作動前には、呼
び水管16から呼び水を下室12内・上室13内に充填
させて、ポンプの作動時における液体の吸引を即座に行
なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不純物が混入され
た切削液や研磨水等の原液、あるいは、不純物を含んだ
海水(原液)等において、不純物を分離して洗浄された
液体を供給可能に構成した不純物分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、機械加工における切削油や、研
磨加工における研磨水等は、加工中に、被切削物や被研
磨物に向かって噴出されて回収される。回収されたこれ
らの液体は循環されて再び使用される。この際、回収さ
れた液体(以下、原液という)には、切粉や研磨粉等が
混じることになることから、通常、不純物が除去されて
洗浄された液体を循環させることとなる。この際、回収
されたこれらの切削油や研磨水は、一旦、回収タンクに
回収されるとポンプ等で吸い上げられ、フィルタや吸水
ストレーナ等の濾過部材を通過して循環されることとな
る。
【0003】しかし、フィルタや吸水ストレーナ等の濾
過部材は、切粉や研磨粉等の不純物によって目詰まりを
起こしやすく、頻繁に掃除をするかあるいは新品に交換
しなければならない。また、フィルタの網目の大きさに
よって、細かい粒子がフィルタを通過して循環されるこ
とがある。
【0004】フィルタが目詰まりした状態でポンプを作
動したり、細かい粒子がポンプ内に入り込んでしまった
りすることによってポンプ自体を損傷させることになる
ので、フィルタに代わる濾過装置が求められていた。
【0005】また海水を循環させて各種の魚介類を養殖
する場合に、海水中に含まれる異物や不純物は、養殖の
妨げになることから、異物や不純物を除去して、洗浄さ
れた海水を循環させる必要がある。このサイクルにおい
ても、フィルタや給水ストレーナ等を濾過部材として使
用することには、目詰まりや、ポンプの損傷に至ること
から、やはり、フィルタや吸水ストレーナに代わる濾過
装置が求められていた。
【0006】これらを解決するために、従来において
は、特開平11−309424号に示されるように、遠
心機能を備えたサイクロンフィルタが提案されていた。
このサイクロンフィルタは、吸引ポンプで原液を吸引す
る際に、原液を遠心力で回転させることによって、比重
の大きい不純物は沈殿して除去され、洗浄された液体が
吸引ポンプによって供給されることになる。これによっ
て吸引ポンプの損傷を少なくして、効率的な循環サイク
ルを行なうことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般的に吸引
ポンプは、非自吸式に構成されている。つまり、吸引ポ
ンプは、液体を吸引することによって負圧域を作ること
になり、負圧域に新たな液体を導入することによって連
続的に液体を吸引することができることから、吸引ポン
プの作動開始時に、吸引ポンプの吸い込み側には予め吸
水される液体が充満されていないと、液体を吸引するこ
とができず、しかも吸引ポンプを空回りさせることによ
って吸引ポンプを損傷させる要因となってしまう。
【0008】これを解決するためには、吸引ポンプの吸
い込み口を液体の液面下に設置すればよいが、例えば、
設備機械を設置する工場の場合では、吸引ポンプの設置
場所を、回収タンクの横側に設置すると床スペースを広
くとることとなって、他の機械や部品等を置くスペース
がない。また、海水を洗浄する場合、吸引ポンプを海中
内に設置することはできない。
【0009】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、不純物を確実に分離するとともに、吸引ポンプを作
動する際に、液体を常時吸水できるように構成した不純
物分離装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る不純物分離
装置は、上記の課題を解決するために、以下のように構
成するものである。すなわち、請求項1記載の発明で
は、吸引ポンプの作動開始時に確実に吸水できるように
構成するものであり、具体的には、不純物が混合された
原液を吸水する吸引ポンプと、前記吸引ポンプに原液を
送給する吸水管との間に、遠心分離機能を有する不純物
分離手段が配置される不純物分離装置であって、前記不
純物分離手段は、原液を収納するケース体と、前記ケー
ス体内を上室と下室に二分する仕切り板とを有して構成
され、前記下室には、前記吸水管が接続される下部接続
口が形成されるとともに、下部に不純物を排出する排出
口が形成され、前記上室には、前記吸引ポンプに配管さ
れ上部接続口が形成され、前記仕切り板には、前記下室
と前記上室とを連通する流体通路が形成されるととも
に、前記下室に呼び水を導入する呼び水管の一端が挿入
されることを特徴とするものである。
【0011】請求項2記載の発明では、吸引ポンプの作
動を停止した後で、再起動する際においても確実に吸水
できるように構成するものであり、具体的には、不純物
が混合された原液を吸水する吸引ポンプと、前記吸引ポ
ンプに原液を送給する吸水管との間に、遠心分離機能を
有する不純物分離手段が配置される不純物分離装置であ
って、前記不純物分離手段は、原液を収納するケース体
と、前記ケース体内を上室と下室に二分する仕切り板と
を有して構成され、前記下室には、前記吸水管が接続さ
れる下部接続口が形成されるとともに、下部に不純物を
排出する排出口が形成され、前記上室には、前記吸引ポ
ンプに配管される上部接続口が形成され、前記仕切り板
における上室と下室とを連通する流体通路に、前記上室
に充填された液体の、前記下室への流入を遮蔽する逆止
弁が配設されていることを特徴とするものである。
【0012】また、前記吸引ポンプに、前記不純物分離
手段が一体的に装着されていることが好ましい。
【0013】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、不純物分
離手段には、吸引ポンプが作動する前に、ケース体内の
下室には呼び水管から呼び水が導入されるとともに、上
室には下室内からの液体が流体通路を通って導入され
る。吸引ポンプが作動することによって、上室内の液体
及び下室内の液体が吸引ポンプに連通する上部接続口か
ら吸引ポンプ側に向かって送給され、上室・下室内の液
体が吸水されて負圧状態になると、タンクからの液体が
下室内に形成された吸水管との接続口から下室内に導入
される。
【0014】吸水管から下室内に導入された原液は下室
内のケース体の壁に沿って流入されると、軸心の周りを
旋回することとなって、遠心力が作用される。この遠心
力によって、比重の大きな不純物は重力で下方の排出口
に向かって落下する。そして、不純物が分離された液体
は、下室と上室とを連通する流体通路を通って上室に移
動され、さらに接続口から吸引ポンプ側に送給されるこ
ととなる。
【0015】従って、不純物は確実に分離されるととも
に、吸引ポンプの作動開始時においても、上室内には液
体が充填されていることから、上室内の液体は即座に吸
引ポンプに吸水されて送給されることとなる。そのた
め、吸引ポンプを空回りさせることによる吸引ポンプの
損傷を発生することなく、原液の確実な吸引を行なうこ
とができる。
【0016】また、不純物分離装置が、原液の液面より
高位の位置に設置すれば、例えば、吸引ポンプを原液の
貯留されたタンクの直上に設置することによって、床ス
ペースを確保することができ、狭い工場でも有効に使用
できる。
【0017】また、海水を原液とする場合においても、
吸引ポンプを海中に設置することなく吸水を行なうこと
ができる。
【0018】請求項2記載の発明によれば、吸引ポンプ
が作動していないときには、逆止弁は、下室と上室とを
連通する流体通路を閉鎖して、下室内の液体の上室内へ
の流入を妨げている。吸引ポンプが作動することによっ
て、上室内の液体及び下室内の液体が吸引ポンプに接続
する上部接続口から吸引ポンプ側に向かって送給され、
上室・下室内の液体が吸水されて負圧状態になる。下室
内が負圧状態になると、タンクからの液体が下室内に形
成された下部接続口から下室内に導入される。
【0019】この際、下室内の液体は逆止弁を押し上げ
て、遮蔽されていた流体通路を開放することによって、
上室内へ流入される。
【0020】吸水管から下室内に導入された原液は下室
内のケース体の壁に沿って流入されると、軸心の周りを
旋回することとなって、遠心力が作用される。この遠心
力によって、比重の大きな不純物は重力で下方の排出口
に向かって落下する。そして、不純物が分離された液体
は、下室と上室とを連通する流体通路を通って上室に移
動され、さらに接続口から吸引ポンプ側に送給されるこ
ととなる。
【0021】一方、原液が吸引ポンプによって循環され
た後、吸引ポンプを一旦作動停止すると、上室内に充填
された液体は、逆止弁が流体通路を塞ぐように作動する
ことによって、下室内には流れずに上室内に留まる。こ
れによって上室内には液体が充填されることになって、
吸引ポンプが再起動される際に、即座に吸引ポンプで吸
引されることになる。
【0022】従って、吸引ポンプの再起動時において
も、上室内の液体を即座に吸引して、循環サイクルを行
なうことができるとともに、吸引ポンプの空運転を防止
できて吸引ポンプの損傷を防止できる。
【0023】請求項3記載の発明によれば、吸引ポンプ
が不純物分離手段を一体的に構成することから、不純物
分離装置を設置する際には、不純物分離手段を別に新た
に設置する作業を除くことができて、手間のかからない
容易な作業を行なうことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0025】実施形態の不純物分離装置は、原液を設備
機械における切削液である場合について説明する。この
切削液は、機械設備の中で循環されて回収タンクに回収
されるとともに、循環される前の切削液には、機械加工
中における切粉やその他の不純物が混入されている。
【0026】第1の実施形態による不純物分離装置(以
下、装置ともいう。)1は、図1に示すように、機台2
上には吸引ポンプ(以下、ポンプという。)3が配置さ
れ、ポンプ3の流入側には、切削液が充填されている回
収タンク5から吸水管6を介して配管された分離器10
がその流出側で接続されている。なお、図1において、
回収タンク5は、わかりやすくするために、機台2の横
側に設置しているが、実際には、床スペースを広く使用
するために、機台2内に設置することが望ましい。
【0027】一方、ポンプ3の流出側には流出配管7が
接続され、流出配管7の先端側には、一方では先端を回
収タンク5に配置する回収管8が接続され、他方では洗
浄された濾過液を薬剤で中和させて、例えば、下水道に
放流する放出配管9が接続されている。
【0028】分離器10は、図2の拡大図に示すよう
に、上部が大径円筒状に形成され下部が下方に向かって
小径に形成されたテーパ部を有し内部に切削液(原液)
を収納するケース体11と、ケース体11の内部を下室
12と上室13とに二分する仕切り板14と、仕切り板
14に支持されて下室12と上室13とを流通する流体
通路15と、ケース体11の天井部11aと仕切り板1
4とを貫通して下端部を下室12に挿入する呼び水管1
6とを備えて構成されている。
【0029】また、ケース体11の下室12側には、吸
水管6の一端が接続される下部接続口12aが形成さ
れ、ケース体11の上室13側には、ポンプ3の流入側
に接続する上部接続口13aが形成されている。
【0030】下室12の下端部は、不純物を排出するた
めの排出口12bが形成され、ケース体11の外で配置
された開閉弁17に接続される。
【0031】また、呼び水管16は、ケース体11の天
井部11aから上方で開閉弁18に接続されるととも
に、下端を仕切り板14の仕切り板挿通孔14aを挿通
して下室12内に挿入される。そして、ポンプ3を作動
する前にケース体11内の下室12及び上室13に呼び
水を充填可能に配置される。
【0032】仕切り板14は、ケース体11の内壁部に
支持されるとともに、中央部には流体通路15が筒状に
形成されて下室12の液体を上室13に流通可能に配置
されている。
【0033】下部接続口12aには、流入管19がフラ
ンジ部19aを備えて配管されて、吸水管6の一端に配
置されるフランジ部6aと結合されるとともに、下部接
続口12aは、図3に示すように、流入管19の一端が
ケース体11の中心部(流体通路15)に向かう位置に
対して偏心する位置に向かって装着できるように形成さ
れ、吸水管6を通ってきた切削液が下室12の壁に沿っ
て旋回できるように形成される。
【0034】上部接続口13aには、流出管20がフラ
ンジ部20aを備えて配管されて、ポンプ3の吸入口2
1に配置されるフランジ部21aに結合されるととも
に、上部接続口13aは、図3に示すように、流出管2
0の一端がケース体11の中心部(流体通路15)に向
かう位置に対して偏心する位置に向かって装着できるよ
うに形成され、上室内の内壁部に沿って旋回された液体
を受け入れて流出管20に送給できるように形成され
る。
【0035】なお、ケース体11には、下室12に一端
が挿入されるエア抜き配管22が開閉弁23を備えて配
置されていれば、下室12内に混入したエアを除去する
ことができることから望ましい。
【0036】下室12の下部に配置される排出口12b
には、下室12内において切削液の旋回によって遠心力
で落下した不純物が貯留され、開閉弁17を開けること
によって、不純物が、不純物用タンク24に回収され
る。この不純物はリサイクルされて、再び使用される。
【0037】一方、放出配管9には薬剤室26が接続さ
れ、開閉弁28を開けることによって、不純物が取り除
かれた切削液を流通させる。薬剤室26に流入した切削
液、例えば毒物が混入されている切削液を薬剤で中和す
ることによって、生物的酸素要求量(BOD)あるいは
化学的酸素送給量(COD)で設定された基準値を満足
するようにする。この切削液は、開閉弁29を開けるこ
とによって濾過室27で濾過された後、例えば、下水道
等に放流することができる。
【0038】また、毒物が含まれておらず不純物が取り
除かれた切削液は、開閉弁30を開けることによって回
収タンク5に回収される。
【0039】なお、回収タンク5内に配置される吸水管
6の下端部に逆止弁6bを装着することが望ましい。つ
まり、逆止弁6bを配置することによって、ポンプ3を
停止したときに吸水管6内に残された切削液が回収タン
ク5に戻されることなく貯留されたままになることか
ら、ポンプ3の再起動の際、ポンプを空回りさせること
なく即座に吸水を行なうことができる。そして、この逆
止弁6bを設置することによって、装置1を回収タンク
の液面より下方に位置することも可能である。
【0040】次に、上記のように構成された装置1の作
用について説明する。
【0041】回収タンク5には、切粉やその他のごみま
たは粉塵等の不純物を含んだ切削液が回収されている。
なお、開閉弁30は開けられ、開閉弁17・18・26
・27は閉められている。
【0042】ポンプ3を作動する前に、開閉弁18を開
けて呼び水を呼び水管16より導入して、下室12及び
上室13に充填する。上室13に充填された呼び水の液
面は、上部接続口13aより高い位置に達している。
【0043】ポンプ3を作動すると、まず、上部接続口
13aより上位に液面が位置されている上室13内の切
削液(呼び水)がポンプ3によって吸引される。上室1
3の呼び水が吸水されると続いて下室12内の切削液
(呼び水)が流体通路15を通って吸引される。
【0044】下室12内の呼び水が吸水されると、ポン
プ3の連続的な作動により下室12は負圧域となって、
回収タンク5からの切削液が吸水管6を通って下室12
内に流入される。
【0045】吸水管6を通った切削液は、下室12の下
部接続口12aに達すると、吸水管6に接続された流入
管19が、下部接続口12aから下室12内の内壁部に
向かって流れ込むことから、切削液は、下室12の軸心
の周りを旋回するようにして下方に落下する。この際、
旋回する切削液には遠心力が作用して、比重の大きい切
粉やごみ又は粉塵等の不純物は、旋回しながら排出口1
2bに向かって沈殿し、排出口12b付近に貯留され
る。
【0046】一方、旋回する切削液は下室12で充満さ
れると、ポンプ3が作動していることから流体通路15
を通って上室13内に流入される。この切削液は沈殿し
た不純物を含んでいないことから、洗浄された切削液と
なって上室13内に流入することとなる。上室13内に
流入した洗浄切削液は、上室13内において内壁に衝突
した後、旋回運動を行ないながら上部接続口13aに向
かって流れる。そして、上部接続口13aに向かった洗
浄切削液は、上部接続口13a流出管20を通ってポン
プ3の吸入口21に供給される。
【0047】ポンプ21の吸入口21に流入された洗浄
切削液は、開閉弁30が開いていることから、流出配管
7から回収管8を通って回収タンク5に戻される。
【0048】ポンプ3はさらに作動していることから、
この作用が連続的に行なわれて、回収タンク5内の切削
液は不純物が取り除かれた洗浄切削液となって、設備機
械に循環される。
【0049】なお、所定時間が経過するとポンプ3の作
動が停止される。この際、下室12の下部に貯留された
不純物は、開閉弁17を開けることによって、不純物用
タンク24に回収されることとなり、ケース体11の下
室12・上室13には切削液が循環されて空になる。
【0050】上記のように、実施形態の装置1によれ
ば、分離器10には、吸引ポンプ3が作動する前に、ケ
ース体11内の下室12には呼び水管16から呼び水が
導入されるとともに、上室13には下室12内からの切
削液が流体通路15を通って導入される。ポンプ3が作
動することによって、下室12・上室13内の切削液が
上部接続口13aからポンプ3側に向かって送給され、
負圧状態となった下室12内に、回収タンク5からの切
削液が導入される。この際、切削液は下室12内の内壁
に沿って旋回することから、比重の大きな不純物は重力
で下方の排出口12bに向かって落下し、不純物が分離
された切削液は、上部接続口13aからポンプ3に送給
されることとなる。
【0051】従って、不純物は確実に分離されるととも
に、ポンプ3の作動開始時においても、上室13内には
切削液が充填されていることから、上室13内の切削液
は即座にポンプ3に吸水されて送給されることとなる。
そのため、ポンプ3を空回りさせることによるポンプ3
の損傷を発生することなく、切削液の確実な吸引を行な
うことができる。
【0052】しかも、呼び水を導入することによって、
切削液の液面より高位の位置に設置できるから、例え
ば、ポンプ3を切削液の貯留された回収タンク5の直上
に設置することによって、床スペースを確保することが
でき、狭い工場でも有効に使用できる。
【0053】また、海水を切削液とする場合において
も、吸引ポンプ3を海中に設置することなく吸水を行な
うことができる。
【0054】第2の実施形態による不純物分離装置(以
下、装置という。)装置31では、図4〜6に示すよう
に、分離器32は、第1の装置1の流体通路15に対し
て、逆止弁32を有する流体通路33を備えている。な
お、分離器32における流体通路33の他の部位につい
ては、第1の実施形態と同様の構成をしていることか
ら、符号については、第1の実施形態と同様の符号を付
記するものとする。
【0055】流体通路33は、図5に示すように、下面
を開口し上面を閉口した筒状に形成して仕切り板14に
支持されている。仕切り板14の上部には、流体通路3
3の壁部に軸心に対して等間隔で複数の開口窓34が形
成されている。そして、流体通路33の上部に、ケース
体11の上室13内に位置するように、一形態では、球
状の逆止弁35が挿入され、開口窓34を開閉可能に配
置している。
【0056】なお、流体通路33の下室12内に位置す
る内壁の上部は逆止弁35を支持して、流体通路の開閉
を行なうために、上方に向かって大径となるテーパ部3
3aを形成することが望ましい。
【0057】つまり、この逆止弁35は下室12内に充
填された切削液によって浮上可能に配置することによっ
て、流体通路33を下室12と上室13とを開通可能と
し(図5参照)、下室12に切削液が充填されていない
状態、あるいは充填されている下室12内の切削液に上
室13内への流通する吸引力が働かない状態では、逆止
弁35が流体通路33のテーパ部33に当接して(図6
参照)、流体通路33を閉鎖する。
【0058】従って、この逆止弁35を設けることによ
って、ポンプ3が作動している間は、下室12内の切削
液は、逆止弁35を上方に浮き上げて開口窓34を開通
状態して切削液の循環を行う。また、吸引状態に作動し
ているポンプ3が、一旦作動停止した場合に、下室12
内の切削液が逆止弁35を上方に浮き上がらせる力が作
動しないことから、上室13内の切削液と逆止弁35自
体の重量により、逆止弁35を流体通路33のテーパ部
33aに当接させる。これによって、上室13内の切削
液を下室12内に落下させないで、上室13内の切削液
の液面を上部接続口13aより高位の状態にしておく。
この状態を維持することによって、第1の形態による呼
び水を充満させた状態と同様にすることができ、ポンプ
3の再起動時に即座に上室13内の切削液を吸引するこ
とができ、切削液の循環を連続に行なうことができる。
【0059】また、吸水管6の下端部に、回収タンク5
内に配置する逆止弁6bを設けることによって、ポンプ
3の停止時に吸水管6内に切削液を貯留することができ
ることから、ポンプ3の再起動時に、ポンプ3を空回り
させることなく即座に吸水できるとともに、装置1を回
収タンク5の液面より下方に位置させることも可能とな
る。
【0060】なお、別の形態の流体通路43では、逆止
弁35の形状は、図7に示すように、円板状に形成した
逆止弁45を備えるものであってもよい。逆止弁45の
軸心部には逆止弁45を挿通するピン46が、配置され
て、上下に移動する逆止弁45の横揺れを防止するガイ
ドとしての役目をすることになる。この形態において
は、逆止弁45が下降した時に、流体通路43内に形成
されたリング状の支持部材47で支持される。この構成
によって、球状に形成された逆止弁33を備える形態と
同様の作用を行なうこととなる。
【0061】上記のように、第2の形態の装置31によ
れば、ポンプ3が作動していないときには、逆止弁35
は、下室12と上室13とを連通する流体通路33を閉
鎖することによって、下室12内の切削液の上室13内
への流入を妨げ、ポンプ3を作動することによって、上
室13・下室12内の切削液が上部接続口13aからポ
ンプ3側に向かって送給され、下室12内を負圧状態し
て、回収タンク5からの切削液を下室12内に導入す
る。
【0062】この際、下室12内の切削液は逆止弁35
を押し上げて、遮蔽されていた流体通路33を開放する
ことによって、上室13内へ流入される。
【0063】一方、切削液がポンプ3によって循環され
た後、ポンプ3を一旦作動停止すると、上室13内に充
填された切削液は、逆止弁35が流体通路33を塞ぐよ
うに作動することによって、下室12内には流れずに上
室13内に留まる。これによって上室13内には切削液
が充填されることになって、ポンプ3が再起動される際
に、即座にポンプ3で吸引されることになる。
【0064】従って、ポンプ3の再起動時においても、
上室13内の切削液を即座に吸引して、循環サイクルを
行なうことができるとともに、ポンプ3の空運転を防止
できてポンプ3の損傷を防止できる。
【0065】なお、その他の構成部位の説明あるいは、
装置1の作用説明は第1の形態と同様のため省略する。
【0066】なお、この第2の形態においては、特に呼
び水管16を除くこともできる。
【0067】また、ポンプ3に分離器10(又は32)
を一体的に装着することによって、不純物分離装置1
(又は31)を設置する際には、分離器10(又は3
2)を新たに設置する作業を除くことができて、手間の
かからない容易な作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の形態の不純物分離装置を示す一
部断面を含む全体図である。
【図2】図1における分離器を示す拡大図である。
【図3】図2における平面図である。
【図4】第2の形態の不純物分離装置を示す一部断面図
を含む全体図である。
【図5】図4における分離器の逆止弁の一形態を示す一
部断面図である。
【図6】図5における逆止弁の作用を示す一部断面図で
ある。
【図7】逆止弁の別の形態を示す一部断面図である。
【符号の説明】
1 不純物分離装置 3 ポンプ 5 回収タンク 6 吸水管 10 分離器 11 ケース体 12 下室 12a 下部接続口 12b 排出口 13 上室 13a 上部接続口 14 仕切り板 15 流体通路 16 呼び水管 31 不純物分離装置 33 流体通路 34 開口窓 35 逆止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04D 29/70 F04D 29/70 G (72)発明者 筒井 博 愛知県名古屋市天白区野並二丁目3番地 株式会社冨士樹脂工業株式会社内 Fターム(参考) 3C011 BB31 4D053 AA03 AB04 BA01 BB02 BC01 BD04 CA01 CD22 DA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不純物が混合された原液を吸水する吸引
    ポンプと、前記吸引ポンプに原液を送給する吸水管との
    間に、遠心分離機能を有する不純物分離手段が配置され
    る不純物分離装置であって、 前記不純物分離手段は、原液を収納するケース体と、前
    記ケース体内を上室と下室に二分する仕切り板とを有し
    て構成され、 前記下室には、前記吸水管が接続される下部接続口が形
    成されるとともに、下部に不純物を排出する排出口が形
    成され、 前記上室には、前記吸引ポンプに配管される上部接続口
    が形成され、 前記仕切り板には、前記下室と前記上室とを連通する流
    体通路が形成されるとともに、前記下室に呼び水を導入
    する呼び水管の一端が挿入されることを特徴とする不純
    物分離装置。
  2. 【請求項2】 不純物が混合された原液を吸水する吸引
    ポンプと、前記吸引ポンプに原液を送給する吸水管との
    間に、遠心分離機能を有する不純物分離手段が配置され
    る不純物分離装置であって、 前記不純物分離手段は、原液を収納するケース体と、前
    記ケース体内を上室と下室に二分する仕切り板とを有し
    て構成され、 前記下室には、前記吸水管が接続される下部接続口が形
    成されるとともに、下部に不純物を排出する排出口が形
    成され、 前記上室には、前記吸引ポンプに配管される上部接続口
    が形成され、 前記仕切り板における上室と下室とを連通する流体通路
    に、前記上室に充填された液体の、前記下室への流入を
    遮蔽する逆止弁が配設されていることを特徴とする不純
    物分離装置。
  3. 【請求項3】 前記吸引ポンプに、前記不純物分離手段
    が一体的に装着されていることを特徴とする請求項1又
    は2記載の不純物分離装置。
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