JP2003225482A - 千鳥縫いミシン - Google Patents

千鳥縫いミシン

Info

Publication number
JP2003225482A
JP2003225482A JP2002027589A JP2002027589A JP2003225482A JP 2003225482 A JP2003225482 A JP 2003225482A JP 2002027589 A JP2002027589 A JP 2002027589A JP 2002027589 A JP2002027589 A JP 2002027589A JP 2003225482 A JP2003225482 A JP 2003225482A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
swing
sewing
sewing machine
zigzag stitch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002027589A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihide Sugihara
良英 杉原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2002027589A priority Critical patent/JP2003225482A/ja
Publication of JP2003225482A publication Critical patent/JP2003225482A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 縫針の揺動限界位置を確実に設定すること、
縫針の揺動原点を検出するための調整を容易に行うこ
と、等が可能な千鳥縫いミシンを提供すること。 【解決手段】 千鳥縫いミシンMに、縫針10の左右方
向の揺動位置を検出する針位置検出手段と、この針位置
検出手段で検出された縫針10の揺動位置を記憶可能な
第1、第2メモリ48,49と、所定のトリガー信号を
発生させる為の記憶キー15cと、トリガー信号を受信
した時、最新の縫針10の揺動位置を第1、第2メモリ
48,49に記憶させる針位置記憶制御手段とを設けた
ので、実際に揺動限界位置や揺動原点位置など所定の揺
動位置に縫針10を移動させてから、記憶キー15cを
操作することで、その揺動位置を第1、第2メモリ4
8,49に記憶させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、千鳥縫いミシン
に関し、特に、所定のトリガー信号を受信したときに縫
針の揺動位置を記憶手段に記憶させることが可能なもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来より、千鳥縫いミシンは、縫針を
取付けた針棒を上下に駆動する針棒上下駆動機構と、針
棒を左右に揺動駆動する針棒揺動機構とを備え、これら
針棒上下駆動機構と針棒揺動機構により、針棒を左右に
揺動させてから上下に駆動して、加工布に千鳥縫い模様
を施すことができる。針棒揺動機構はステッピングモー
タ等の針振り用アクチュエータを有し、このアクチュエ
ータにより所定の駆動量だけ縫針(針棒)を揺動の原点
(以下、揺動原点という)から揺動させる。ここで、以
下のように、この縫針の揺動位置に関する種々の設定を
事前に行っておく必要がある。
【0003】例えば、実施形態に係る図9に示すよう
に、針棒の左右方向の揺動に対応して、ミシンのベッド
部に設けられた針板の針穴も、左右方向の長径b(例え
ば,b=10mm)を有する楕円形状に形成されている
が、縫針を加工布に落とす際に、縫針が針板と干渉する
ことがないように、縫針の揺動範囲は長径bの範囲内に
収まるように設定する必要がある。ここで、千鳥縫いミ
シンのユーザーがその縫製作業に応じて、ミシンメーカ
ーが製作した針板とは針穴の長径が異なる針板を独自に
使用する場合もあり、その場合には、ユーザーが揺動原
点から針穴の端点A,Bに対応する揺動位置までの距離
値を入力して設定することになる。
【0004】また、縫製作業における縫針の揺動量は、
揺動原点からのアクチュエータの駆動量で与えられるの
で、予め縫針の揺動原点の位置を原点センサ等により正
確に検出するようにしておく必要がある。従来では、千
鳥縫いミシンの組立前に、縫針が揺動原点の位置にある
状態で専用の治具で針棒を固定し、その状態で原点セン
サがONになるように原点センサの左右方向の位置を調
整していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 前記のように、縫針
の左右の揺動限界位置を設定する際に、揺動原点から揺
動限界位置までの距離を数値入力するには、予めその距
離を算出しておく必要があるが、算出した距離値に誤り
がある場合や、製作誤差等により実際の針穴の長径が設
計値よりも小さい場合に、縫針が針板に干渉するかどう
か確認せずに縫製作業を開始してしまうこともあり、針
折れが生ずる虞もあった。
【0006】また、縫針の揺動原点の位置を原点センサ
により正確に検出できるようにしておくために、面倒な
原点センサの左右方向の位置調整を組立前に行う必要が
あり、その調整しろを考慮して千鳥縫いミシンを設計す
る必要もあった。本発明の目的は、縫針の揺動限界位置
を確実に設定すること、縫針の揺動原点を検出するため
の調整を容易に行うこと、等が可能な千鳥縫いミシンを
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 請求項1の千鳥縫いミ
シンは、縫針を取付けた針棒を左右に揺動駆動する針棒
揺動機構を備え、千鳥縫い模様を縫製可能な千鳥縫いミ
シンにおいて、縫針の左右方向の揺動位置を検出する針
位置検出手段と、この針位置検出手段で検出された縫針
の揺動位置を記憶可能な記憶手段と、所定のトリガー信
号を発生させる為のトリガー信号発生スイッチと、前記
トリガー信号を受信した時、針位置検出手段で検出され
た最新の縫針の揺動位置を前記記憶手段に記憶させる針
位置記憶制御手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0008】針位置検出手段により縫針の左右方向の揺
動位置が検出されている状態で、作業員が操作パネル等
に設けられたトリガー信号発生スイッチを操作すると、
所定のトリガー信号が発生する。このトリガー信号を針
位置記憶制御手段が受信した時に、針位置記憶制御手段
は最新の縫針の揺動位置を記憶手段に記憶させる。従っ
て、実際に揺動限界位置や揺動原点位置など所定の揺動
位置に縫針を移動させてから、操作スイッチを操作する
ことで、その揺動位置を記憶手段に記憶させることがで
きる。
【0009】ここで、例えば、針棒揺動機構がステッピ
ングモータにより針棒を揺動駆動するように構成されて
いる場合には、針位置検出手段はステッピングモータの
駆動量から縫針の揺動位置を検出することができる。あ
るいは、サーボモータを用いて針棒を揺動駆動する場合
には、付属のエンコーダにより揺動位置を検出すること
ができる。また、記憶手段は、EEPROM等の不揮発
性のメモリで構成することが望ましい。
【0010】請求項2の千鳥縫いミシンは、請求項1の
発明において、前記針棒揺動機構は針振り用アクチュエ
ータとこのアクチュエータを駆動制御する駆動制御部と
を有し、針位置検出手段は、駆動制御部により駆動され
た前記アクチュエータの駆動量から縫針の揺動位置を検
出することを特徴とするものである。従って、ステッピ
ングモータやサーボモータ等のアクチュエータの駆動量
から縫針の揺動位置を検出することができ、位置検出用
のエンコーダ等を別に設ける必要がない。
【0011】請求項3の千鳥縫いミシンは、請求項1又
は2の発明において、前記針棒の所定単位毎の揺動を指
令する為の揺動操作スイッチを設け、この揺動操作スイ
ッチの操作によって、針板の針穴の左端又は右端に縫針
を揺動させた状態で、その縫針の揺動位置を前記記憶手
段に記憶可能に構成したことを特徴とするものである。
【0012】先ず、作業者が操作パネル等に設けられた
揺動操作スイッチを操作することで、針棒を所定量揺動
させて、縫針を針穴の左端又は右端の位置に移動させ
る。この状態で、作業者によりトリガー信号発生スイッ
チが操作されると所定のトリガー信号が発生し、このト
リガー信号を針位置記憶制御手段が受信した時に、針位
置記憶制御手段は針穴の左端又は右端に対応する縫針の
揺動位置を記憶手段に記憶させる。このようにして、針
穴の左端又は右端に対応する縫針の揺動位置を縫針の揺
動限界位置として記憶手段に記憶させることができる。
【0013】請求項4の千鳥縫いミシンは、請求項3の
発明において、前記針位置記憶制御手段は、針板の針穴
の左端又は右端に対応する揺動位置から内側に所定距離
ずらした位置を縫針の揺動限界位置として前記記憶手段
に記憶させることを特徴とするものである。従って、前
記所定距離を適切に設定することで、縫製作業を行う際
に、針棒の揺動時の慣性力等により縫針が揺動限界位置
よりも外側(揺動原点と反対側)へ揺動した場合でも、
縫針が針穴の左端又は右端に対応する位置よりも外側へ
揺動することがなく、縫針が針板と干渉することがな
い。
【0014】請求項5の千鳥縫いミシンは、請求項3又
は4の発明において、前記記憶手段に記憶された左右の
揺動限界位置の中点を基準位置として縫製を行うことを
特徴とするものである。従って、ユーザーが独自に針板
を作成して使用する場合に、縫針の揺動位置を設定する
際に、針穴の揺動方向の位置を別段気にする必要がな
い。即ち、針穴が揺動原点から左右にずれていたとして
も、揺動限界位置の中点、つまり、針穴の中心を基準位
置として縫針の揺動量や揺動位置を設定すればよい。
【0015】請求項6の千鳥縫いミシンは、請求項2〜
5の何れかの発明において、前記針棒揺動機構は、前記
アクチュエータの駆動力を針棒に伝達する駆動力伝達部
材を有し、前記針位置検出手段は、前記駆動力伝達部材
に設けられた被検出部と、縫針の原点位置検出の為に前
記被検出部を検出する仮原点センサと、前記揺動操作ス
イッチを操作することで縫針を正規の原点位置に位置さ
せた状態で、前記トリガー信号発生スイッチの操作を介
して前記正規の原点位置を検出し、この正規の原点位置
と、前記仮原点センサで前記被検出部を検出した揺動位
置との間の揺動ズレ量とズレ方向とを演算するズレ量演
算手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0016】先ず、千鳥縫いミシンの組立前に、仮原点
センサを、正規の揺動原点位置を検出することが可能な
位置の近くの適当な位置に予め設けておく。次に、千鳥
縫いミシンの組立後、作業者が揺動操作スイッチを操作
することにより、駆動力伝達部材に設けられた被検出部
が仮検出センサに検出される位置まで縫針を揺動させ
る。この状態から、改めて作業者が揺動操作スイッチを
操作して縫針を正規の揺動原点位置まで揺動させてか
ら、トリガー信号発生スイッチを操作することで、ズレ
量演算手段は、仮検出センサで被検出部を検出した揺動
位置から正規の原点位置までの揺動量、つまりこの間の
揺動ズレ量とズレ方向とを演算する。
【0017】請求項7の千鳥縫いミシンは、請求項1〜
6の何れかの発明において、前記記憶手段は同じ情報が
記憶される複数の記憶部を有することを特徴とするもの
である。従って、故障等により何れかの記憶部を交換す
る場合でも、縫針の揺動位置等の設定情報は他の記憶部
にも記憶されているため、再び設定し直す必要がない。
【0018】請求項8の千鳥縫いミシンは、請求項7の
発明において、前記複数の記憶部のうちの少なくとも1
つが、ミシン制御装置とは別に設けられたことを特徴と
するものである。従って、故障等によりミシン制御装置
を交換する場合でも、記憶部を交換する必要がない。ま
た、型式の異なる種々の千鳥縫いミシンにおいて、縫針
の揺動位置、最高許容回転数等の各々の千鳥縫いミシン
に固有の情報については、ミシン制御装置とは別に設け
られた複数の記憶部に記憶させ、ミシン制御装置につい
ては同一のものを使用することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】 本発明の実施の形態について説
明する。本実施形態は、電子制御式の千鳥縫いミシンに
本発明を適用したものである。尚、図1の左方をX軸方
向の正の方向として以下説明する。図1に示すように、
千鳥縫いミシンMは、ベッド部1と、ベッド部1の右端
部分に立設された脚柱部2と、脚柱部2の上端部分から
ベッド部1に対向して左方へ延びるアーム部3と、アー
ム部3の左端部分に設けられた頭部4を有し、ベッド部
1がミシン台(図示略)の上端部に載置支持されて取付
けられている。
【0020】頭部4には、縫針10を取付けた針棒11
が上下動可能に配設され、アーム部3の内部には、ミシ
ンモータ45(図4参照)の駆動力により針棒11を上
下に駆動する針棒上下駆動機構(図示略)と、針棒11
を左右(X軸方向)に揺動駆動する針棒揺動機構12
(図2参照)が設けられ、これら針棒上下駆動機構及び
針棒揺動機構12により、千鳥縫いミシンMは、千鳥縫
い模様を加工布13に縫製することができる。ベッド部
1の上側部分には針板14も設けられ、この針板14に
は、縫針10が左右に揺動した状態で加工布13を縫製
することができるように、長径bを有する左右に長い楕
円形状の針穴14a(図8、図9参照)が設けられてい
る。また、脚柱部2の右側には、針棒11を手動で上下
させる為の手動操作部(図示略)も設けられている。
【0021】脚柱部2の前面には、千鳥縫いミシンMの
操作用の操作パネル15も設けられ、この操作パネル1
5には、針棒揺動機構12のステッピングモータ20の
駆動制御部に対して針棒11の所定単位毎の揺動を指令
する為の左方向キー15a、右方向キー15b(揺動操
作スイッチ)、後述のように所定のトリガー信号を発生
させて縫針の揺動位置を記憶させる為の記憶キー15c
(トリガー信号発生スイッチ)、テンキー15d、等の
各種入力キーが設けられている。さらに、操作パネル1
5には、種々のメッセージを表示させる為のディスプレ
イ15eと、左右方向キー15a,15bを1回押した
ときの縫針10の揺動量dx(ステッピングモータ20
の単位駆動量)や揺動速度を変更する為のツマミ15f
も設けられている。
【0022】次に、針棒揺動機構12について説明す
る。図2、図3に示すように、針棒揺動機構12は、針
振り用のステッピングモータ20(針振り用アクチュエ
ータ)と、このステッピングモータ20を駆動制御する
駆動制御部と、ステッピングモータ20の駆動力を針棒
11に伝達する連杆21(駆動力伝達部材)とを有す
る。ステッピングモータ20は千鳥縫いミシンMのミシ
ン機枠に固定された取付部材22に上向きに固着され、
ステッピングモータ20の出力軸23は取付部材22を
挿通して上方へ延びている。この出力軸23は、駆動ギ
ヤ24、セクタギヤ25、ピン26、連結部材27を介
して連杆21の右端と連結されている。また、駆動制御
部は後述のマイクロコンピュータと駆動回路47(図4
参照)で構成されている。
【0023】連杆21の左端部には、上下方向に延びる
針棒揺動部材28が連結され、この針棒揺動部材28は
上下方向に延びる固定軸29に回動自在に支持されてお
り、さらに、この針棒揺動部材28は、針棒11を上下
動自在に支持する上下1対の針棒支持部30,31を有
する。固定軸29はミシン機枠に固定部材32,33を
介して固定されている。駆動制御部によりステッピング
モータ20が駆動されると、連杆21が左右方向に揺動
され、この揺動に伴って針棒揺動部材28(針棒支持部
30,31)が固定軸29を中心に回動するので、針棒
11が左右方向に揺動することになる。このとき、後述
のように、駆動制御部により駆動されたステッピングモ
ータ20の駆動量から縫針10の揺動位置(揺動量)が
検出されることになる。
【0024】連杆21の左右方向途中部には被検出部3
4が下方に突設され、縫針10の揺動原点位置の為に被
検出部34を検出する近接センサ35(仮原点センサ)
はミシン機枠に固定部材36を介して固定されている。
ここで、後述のズレ量演算記憶処理により、千鳥縫いミ
シンMの組立後に、縫針10の正規の揺動原点位置と、
近接センサ35で被検出部34を検出した揺動位置との
間の揺動ズレ量とズレ方向が演算され、縫製作業の際に
は、その揺動ズレ量を用いて正規の原点位置からの揺動
量を演算することができるため、近接センサ35は、縫
針10が揺動原点位置付近にある場合に被検出部34を
検出できる程度に、左右方向に適当な位置に設けられて
いる。
【0025】次に、千鳥縫いミシンMの制御系につい
て、図4のブロック図を参照して説明する。千鳥縫いミ
シンMの制御全体を司る制御装置40は、CPU41と
ROM42とRAM43とを含むマイクロコンピュータ
と、入出力インターフェース44と、入出力インターフ
ェース44に接続されたミシンモータ45及びステッピ
ングモータ20用の駆動回路46,47を有する。
【0026】制御装置40には、操作パネル15と近接
センサ35が夫々接続されている。さらに、制御装置4
0には、駆動回路46,47を介してミシンモータ45
とステッピングモータ20が接続されている。さらに
は、後述のように、ステッピングモータ20の駆動量か
ら検出された縫針10の揺動位置を記憶可能な、EEP
ROM等、不揮発性のメモリで構成された第1、第2メ
モリ48,49(記憶部)も制御装置に接続され、これ
ら2つのメモリ48,49は千鳥縫いミシンMの頭部4
に設けられている。これら2つのメモリ48,49に
は、千鳥縫いミシンMの最高許容回転数等の千鳥縫いミ
シン固有のデータも記憶されている。さらに、2つのメ
モリ48,49は、後述のデータ転送処理により常に同
一の情報が記憶された状態に維持されている。
【0027】ROM42には、ミシンモータ45を駆動
制御するプログラム、左右方向キー15a,15bから
の信号等、種々の信号に基づきステッピングモータ20
を駆動制御するプログラムや、後述のズレ量演算記憶処
理のプログラム、揺動限界位置演算記憶処理のプログラ
ム、データ転送処理のプログラム等、各種プログラムが
格納されている。
【0028】次に、ズレ量演算記憶処理について、図5
のフローチャートを参照して説明する。このズレ量演算
記憶処理は、ステッピングモータ20の駆動量から縫針
10の揺動位置(揺動量)を検出することで、記憶キー
15cの操作を介して縫針10の正規の揺動原点位置と
近接センサ35で被検出部34を検出した揺動位置との
間の揺動ズレ量とズレ方向とを演算し、メモリ48,4
9に記憶させる処理である。先ず、作業者の左右方向キ
ー15a,15bの操作により針棒11を揺動させて、
左右方向の適当な位置に設けられた近接センサ35が被
検出部34を検出すると(S10:Yes )、ズレ値xoff
をクリアする(S11)。以下、ズレ値xoffが正の値の
ときにはズレ方向は左方、ズレ値xoff が負の値のとき
にはズレ方向は右方であり、ズレ値xoff の絶対値が揺
動ズレ量を示す。
【0029】近接センサ35が被検出部34を検出して
いる状態から、左方向キー15aが押された場合には
(S12:Yes )、針棒11を左右方向キー15a,15
bの1回の操作に対応する揺動量dx(>0)だけ左方
へ揺動駆動し(S13)、ズレ値xoff に揺動量dxを加
算する(S14)。また、右方向キー15bが押された場
合には(S15:Yes )、針棒11を所定の揺動量dx
(>0)だけ右方へ揺動駆動し(S16)、ズレ値xoff
から揺動量dxを減算する(S17)。
【0030】縫針10を揺動原点位置に合わせる為の治
具に縫針10が到達して、記憶キー15cが押されると
(S18:Yes )、揺動原点位置におけるズレ値xoff を
第1、第2メモリ48,49に記憶させる(S19)。記
憶キー15cが押されていない場合には(S18:No)、
縫針10がまだ揺動原点位置に到達していないため、S
12へ戻って引き続きズレ値xoff の演算を行う。以後
は、このようにして演算されたズレ値により、近接セン
サ35が被検出部34を検出する揺動位置からの揺動量
を補正して、正規の揺動原点位置からの縫針10の位置
を正確に求めることができる。
【0031】次に、ステッピングモータ20の駆動量か
ら検出された縫針10の揺動限界位置をメモリ48,4
9に記憶させる揺動限界位置演算記憶処理について、図
6、図7のフローチャートを参照して説明する。この処
理は、図8、図9に示すように、左右方向キー15a,
15bを操作してステッピングモータ20を駆動し、縫
針10を針穴14aの左端A又は右端Bに揺動させた状
態で、その縫針10の揺動位置をメモリ48,49に記
憶するためのものである。
【0032】先ず、カウンタIを1にして(S20)、縫
針10が1つ目の端点及び2つ目の端点(針穴14aの
左端A又は右端B)に対応する位置まで揺動したときの
揺動量x1 ,x2 (ステッピングモータ20の累積駆動
量に相当する)をクリアする(S21)。次に、作業者が
左右方向キー15a,15bを操作してステッピングモ
ータ20を駆動し、縫針10が揺動原点位置に一旦到達
した状態から(S22:Yes )、左方向キー15aが押さ
れた場合には(S23:Yes )、ステッピングモータ20
を駆動して針棒11を前述の揺動量dx(>0)だけ左
方へ揺動駆動する(S24)。Iの値が1であれば(S2
5:I=1)、x1 に揺動量dxを加算して(S26)、
S28へ移行する。Iの値が2であれば(S25:I=
2)、x2 に揺動量dxを加算して(S27)、S28へ移
行する。左方向キー15aが押されていない場合には
(S23:No)、そのままS28へ移行する。
【0033】次に、右方向キー15bが押された場合に
は(S28:Yes )、ステッピングモータ20を駆動して
針棒11を所定の揺動量dxだけ右方へ揺動駆動する
(S29)。Iの値が1であれば(S30:I=1)、x1
から揺動量dxを減算して(S31)、S33へ移行する。
Iの値が2であれば(S30:I=2)、x2 から揺動量
dxを減算して(S32)、S33へ移行する。右方向キー
15bが押されていない場合には(S28:No)、そのま
まS33へ移行する。
【0034】縫針10がまだ左端A又は右端Bの位置ま
で揺動しておらず、作業者により記憶キー15cが押さ
れなければ(S33:No)、縫針10が左端A又は右端B
に到達するまでさらに揺動量を累積演算するためにS23
へ戻る。縫針10が左端A又は右端Bまで揺動してか
ら、作業者が手動操作部を操作して縫針10を下降させ
て、縫針10が針穴14aと干渉しないことを確認した
後に、記憶キー15cが押された場合(S33:Yes )、
Iが1で(S34:Yes )、縫針10が到達した端点が左
端Aであるときには(S35:x1 ≧0)、x1 から所定
値m(>0)を減算してから(S36)、x1 を第1、第
2メモリ48,49に記憶する(S38)。一方、縫針1
0が到達した端点が右端Bであるときには(S35:x1
<0)、x1 に所定値mを加算してから(S37)、x1
を第1、第2メモリ48,49に記憶する(S38)。そ
して、2つ目の端点に関する処理を行うためにS22に戻
る。
【0035】前記のS36〜S38の処理は、図9に示すよ
うに、左端A、右端Bから所定距離m(例えば、0.5
mm)だけ内側(揺動原点側)にずらした点C,Dの座
標を揺動限界位置として第1,第2メモリ48,49に
記憶させるためのものである。このように揺動限界位置
C,Dを適切に設定した所定距離mだけ端点A,Bから
ずらすことで、針棒揺動時の慣性力等により、縫針10
が揺動限界位置C,Dよりも外側(揺動原点と反対側)
へ揺動した場合でも、縫針10が針穴14aの左端A又
右端Bよりも外側へ揺動することがなく、縫針10が針
板14と干渉することがない。
【0036】Iが2で(S34:No)、1つ目の端点の場
合と同じように、2つ目の端点が左端Aであるときには
(S40:x2 ≧0)、x2 から所定値m(>0)を減算
してから(S41)、x2 を第1、第2メモリ48,49
に記憶する(S43)。一方、縫針10が到達した端点が
右端Bであるときには(S40:x2 <0)、x2 に所定
値mを加算してから(S42)、x2 を第1、第2メモリ
48,49に記憶させる(S43)。
【0037】さらに、図9に示すように、線分CDの中
点をO(以下、基準点Oという)とし、この基準点Oの
座標x0 を演算すると共に、点C,Dの基準点Oからの
相対座標x1r,x2rを演算し(S44)、x0 ,x1r,x
2rを第1、第2メモリ48,49に記憶させる(S4
5)。尚、以後の縫製作業の縫製データにおける縫針1
0の揺動量は、この基準点Oからの相対座標で与えるこ
とができる。また、このように揺動限界位置C,Dに対
応する縫針10の位置を第1、第2メモリ48,49記
憶させた後に、テンキー15dにより直接揺動限界位置
を数値入力することもできるが、その入力値はx1rから
x2rの範囲を越えて入力できないように規制される。
【0038】次に、第1、第2メモリ48,49に、前
述のズレ値xoff 、縫針10の揺動限界位置の座標x1
,x2 等の種々の情報について、常に同じデータを記
憶させた状態を維持するためのデータ転送制御につい
て、図10のフローチャートを参照して説明する。この
データ転送制御は、故障等により第1、第2メモリ4
8,49の何れか一方を交換した後に、交換した新しい
メモリに他方のメモリからデータを自動的に転送するた
めの処理である。
【0039】このデータ転送処理は、千鳥縫いミシンM
の電源投入直後に実行される。電源が投入されると、先
ず、第1、第2メモリ48,49にデータが記憶されて
いるかどうかを判定する為の所定の判定用データが、第
1メモリ48に記憶されている場合に(S50:Yes )、
この判定用データが第2メモリ49にも記憶されていれ
ば(S51:Yes )、両方のメモリ48,49に同じ情報
が記憶されていると判定して、そのまま処理を終了す
る。判定用データが第2メモリ49に記憶されていない
場合には(S51:No)、第2メモリ49には縫針10の
揺動位置等の情報が記憶されていないと判定して、第1
メモリ48のデータを読出し(S52)、その読出したデ
ータを第2メモリ49に記憶させる(S53)。
【0040】一方、判定用データが第1メモリ48に記
憶されていない場合には(S50:No)、第1メモリ48
には縫針10の揺動位置等の情報が記憶されていないと
判定し、この場合に、判定用データが第2メモリ49に
記憶されていれば(S54:Yes )、第2メモリ49のデ
ータを読出し(S56)、その読出したデータを第1メモ
リ48に記憶させる(S57)。判定用データが第2メモ
リ49にも記憶されていない場合には(S54:No)、両
方のメモリ48,49に情報が記憶されていない旨のエ
ラーメッセージをディスプレイ15eに表示させて(S
57)、処理を終了する。
【0041】尚、以上の説明において、近接センサ3
5、被検出部34、マイクロコンピュータ、図5のS12
〜S17、図6のS23〜S32が針位置検出手段に相当し、
マイクロコンピュータ、図5のS18,S19、図6、図7
のS33〜S45が針位置記憶制御手段に相当する。さら
に、マイクロコンピュータと図5のS12〜S17とがズレ
量演算手段に相当する。
【0042】以上説明した千鳥縫いミシンMによれば、
次のような効果が得られる。 1)被検出部34を検出する近接センサ35を千鳥縫い
ミシンMの組立前に適当な位置に設けておき、組立後
に、図5に示すズレ量演算記憶処理において、近接セン
サ35で被検出部34を検出した揺動位置から正規の原
点位置まで、その間のズレ値xoff 、つまり、この間の
揺動ズレ量とズレ方向を演算しつつ揺動させ、記憶キー
15cの操作により第1、第2メモリ48,49に記憶
させることができる。従って、揺動原点を検出するため
の調整を組立後にでき、さらに、近接センサ35の左右
方向の位置自体を調整しなくて済むため、調整を容易に
行うことができるし、近接センサ35の左右方向の調整
しろも不要である。
【0043】2)左右方向キー15a,15bの操作に
よって、針板14の針穴14aの左端A又は右端Bに縫
針10を揺動させた状態で、図6に示す揺動限界位置演
算記憶処理において、針穴14aの左端A又は右端Bに
縫針10を揺動させてから、記憶キー15cの操作をす
ることで、これら端点A,Bに対応する縫針10の揺動
位置を第1、第2メモリ48,49に記憶させることが
できる。従って、実際に縫針10を針穴14aの端点
A,Bに移動させてその状態を確認してから第1、第2
メモリ48,49に記憶させるので、縫針10の端点に
対応する揺動位置を確実に第1、第2メモリ48,49
に記憶できる。
【0044】3)揺動限界位置演算記憶処理において、
針板14の針穴14aの左端又は右端に対応する揺動位
置から内側に所定距離mだけずらした位置を縫針10の
揺動限界位置として第1、第2メモリ48,49に記憶
できるので、所定距離mを適切に設定することで、針棒
11の揺動時の慣性力等により、縫針10が揺動限界位
置よりも外側へ揺動した場合でも、縫針10が針穴14
aの左端A又は右端Bに対応する位置よりも外側へ揺動
することがなく、縫針10が針板14と干渉することが
ない。
【0045】4)各々の縫製作業の縫製データにおける
縫針10の揺動量は、この基準点Oからの相対座標で与
えることができるので、針穴14aの中心が揺動原点位
置からずれている場合でも、その針穴14aの中心を基
準にして容易に揺動量を設定することができるし、針穴
14aの中心位置と揺動原点位置とを合わせる必要もな
い。
【0046】5)ズレ量演算記憶処理や揺動限界位置演
算記憶処理において、ステッピングモータ20の駆動量
から縫針10の揺動位置を検出するので、揺動位置を検
出する為のエンコーダ等の検出手段が不要である。 6)縫針10の揺動位置を記憶可能な記憶手段は2つの
メモリ48,49からなり、さらに、図10に示すデー
タ転送処理により、これら2つのメモリ48,49には
常に同じ情報が記憶されるため、何れか一方のメモリが
故障等で交換されても、交換後の新しいメモリに他方の
メモリからデータが転送されるため、縫針10の揺動位
置等の情報を再び設定して記憶させる必要がない。
【0047】7)2つのメモリ48,49は、制御装置
40とは別に設けられたので、故障等により制御装置4
0を交換する場合でも、メモリ48,49を交換する必
要がない。また、型式の異なる種々の千鳥縫いミシンに
おいて、縫針10の揺動位置、最高許容回転数等の各々
の千鳥縫いミシンMに固有の情報は、制御装置40とは
別に設けられた2つのメモリ48,49に記憶させて、
制御装置40については同一のものを使用できるため、
制御装置40の汎用性を高めることができる。
【0048】次に、前記実施形態に種々の変更を加えた
変更形態について説明する。 1〕針棒11を揺動駆動するアクチュエータとしては、
サーボモータも使用できる。この場合、サーボモータの
ロータリエンコーダによりサーボモータの駆動量を検出
し、ズレ量演算記憶処理や揺動限界位置演算記憶処理に
おいて、サーボモータの駆動量から縫針10の揺動位置
を検出することができる。
【0049】2〕針穴14aの中心と揺動原点がほぼ一
致するような針板14を使用する場合には、図6の揺動
限界位置演算記憶処理において、S44,S45における処
理、つまり、基準点Oの座標とOを基準とした相対的な
揺動限界位置の座標の演算処理及び記憶処理は省略して
もよい。 3〕縫針10の揺動位置を記憶する記憶手段は、3以上
の複数のメモリで構成してもよい。また、そのうちの1
つを制御装置40内に設けてもよい。
【0050】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、針位置検出
手段により縫針の左右方向の揺動位置が検出されている
状態で、作業者がトリガー信号発生スイッチを操作する
ことで所定のトリガー信号を発生させ、このトリガー信
号を針位置記憶制御手段が受信した時に、針位置記憶制
御手段は最新の縫針の揺動位置を記憶手段に記憶させ
る。従って、実際に縫針を揺動限界位置や揺動原点位置
などの所定の揺動位置に実際に移動させて、その揺動位
置を確認してから、確実にこれら縫針の揺動位置を記憶
手段に記憶させることができる。
【0051】請求項2の発明によれば、針位置検出手段
は、駆動制御部により駆動されたアクチュエータの駆動
量から縫針の揺動位置を検出するので、ステッピングモ
ータやサーボモータ等のアクチュエータの駆動量から縫
針の揺動位置を検出することができ、揺動位置を検出す
る為のエンコーダ等の検出手段を別に設ける必要がな
い。その他、請求項1と同様の効果が得られる。
【0052】請求項3の発明によれば、針棒の所定単位
毎の揺動を指令する為の揺動操作スイッチを設け、この
揺動操作スイッチの操作によって、針板の針穴の左端又
は右端に縫針を揺動させた状態で、その縫針の揺動位置
を記憶手段に記憶可能に構成したので、実際に縫針を針
穴の左端又は右端に対応する位置に移動させてその位置
を確認してから記憶させることができ、縫針の揺動限界
位置を確実に記憶手段に記憶させることができる。その
他、請求項1又は2と同様の効果が得られる。
【0053】請求項4の発明によれば、針位置記憶制御
手段は、針板の針穴の左端又は右端に対応する揺動位置
から内側に所定距離ずらした位置を縫針の揺動限界位置
として記憶手段に記憶させるので、前記所定距離を適切
に設定することで、針棒の揺動時の慣性力等により、縫
針が揺動限界位置よりも外側へ揺動した場合でも、縫針
が針穴の端点に対応する位置よりも外側へ揺動すること
がなく、縫針が針板と干渉することがない。その他、請
求項3と同様の効果が得られる。
【0054】請求項5の発明によれば、千鳥縫いミシン
は、記憶手段に記憶された左右の揺動限界位置の中点を
基準位置として縫製を行うので、ユーザーが独自に針板
を作成して使用する場合に、縫針の揺動位置を設定する
際に、針穴の揺動方向の位置を別段気にする必要がな
い。即ち、針穴が揺動原点から左右にずれていたとして
も、針穴の中心を基準位置として縫針の揺動量や揺動位
置を設定すればよく、その設定が容易になる。その他、
請求項3又は4と同様の効果が得られる。
【0055】請求項6の発明によれば、被検出部を検出
する仮原点センサを千鳥縫いミシンの組立前に適当な位
置に設けておき、組立後にズレ量演算手段により仮検出
センサで被検出部を検出した揺動位置から正規の原点位
置までの揺動量、つまりこの間の揺動ズレ量とズレ方向
とを演算することができるので、揺動原点位置を検出す
るための調整を組立後にできるし、仮原点センサの位置
自体を調整しなくて済むため、容易に調整を行うことが
でき、さらに、仮原点センサの左右方向の調整しろも不
要である。その他、請求項2〜5の何れかと同様の効果
が得られる。
【0056】請求項7の発明によれば、記憶手段は同じ
情報が記憶される複数の記憶部を有するので、故障等に
より何れか1つの記憶部を交換する場合でも、記憶され
た縫針の揺動位置等の設定情報は他の記憶部にも記憶さ
れており、再び設定し直す必要がない。その他、請求項
1〜6の何れかと同様の効果が得られる。
【0057】請求項8の発明によれば、複数の記憶部の
うちの少なくとも1つが、ミシン制御装置とは別に設け
られたので、故障等によりミシン制御装置を交換する場
合でも、記憶部を交換する必要がない。また、型式の異
なる種々の千鳥縫いミシンにおいて、縫針の揺動位置、
最高許容回転数等の夫々の千鳥縫いミシンに固有の情報
は、ミシン制御装置とは別に設けられた複数の記憶部に
記憶させ、ミシン制御装置については同一のものを使用
することができるので、ミシン制御装置の汎用性を高め
ることができる。その他、請求項7と同様の効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る千鳥縫いミシンの斜視
図である。
【図2】針棒揺動機構の正面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】千鳥縫いミシンの制御系のブロック図である。
【図5】ズレ量演算記憶処理のフローチャートである。
【図6】揺動限界位置演算記憶処理のフローチャートの
一部である。
【図7】図6のフローチャートの残りである。
【図8】針棒の揺動を示す説明図である。
【図9】針穴の端点と縫針の揺動限界位置との関係を示
す図である。
【図10】データ転送処理のフローチャートである。
【符号の説明】
M 千鳥縫いミシン 10 縫針 11 針棒 12 針棒揺動機構 14 針板 14a 針穴 15a 左方向キー 15b 右方向キー 15c 記憶キー 20 ステッピングモータ 21 連杆 34 被検出部 35 近接センサ 40 制御装置 41 CPU 42 ROM 43 RAM 48 第1メモリ 49 第2メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA07 CE01 CE06 CE07 CE25 CE27 DB03 DB07 GD01 GD11 GD23 GE01 GE15 GE28 GF02 GF03 GF07 GG04 JA03 JA07 JA08 LA02 LA06 LA07 LB01 LB02 NA07 NA80 NB02 NB18 NC06 NC07 PA01 PA03 QA07 QA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫針を取付けた針棒を左右に揺動駆動す
    る針棒揺動機構を備え、千鳥縫い模様を縫製可能な千鳥
    縫いミシンにおいて、 縫針の左右方向の揺動位置を検出する針位置検出手段
    と、 この針位置検出手段で検出された縫針の揺動位置を記憶
    可能な記憶手段と、 所定のトリガー信号を発生させる為のトリガー信号発生
    スイッチと、 前記トリガー信号を受信した時、針位置検出手段で検出
    された最新の縫針の揺動位置を前記記憶手段に記憶させ
    る針位置記憶制御手段と、 を備えたことを特徴とする千鳥縫いミシン。
  2. 【請求項2】 前記針棒揺動機構は針振り用アクチュエ
    ータとこのアクチュエータを駆動制御する駆動制御部と
    を有し、針位置検出手段は、駆動制御部により駆動され
    た前記アクチュエータの駆動量から縫針の揺動位置を検
    出することを特徴とする請求項1に記載の千鳥縫いミシ
    ン。
  3. 【請求項3】 前記針棒の所定単位毎の揺動を指令する
    為の揺動操作スイッチを設け、この揺動操作スイッチの
    操作によって、針板の針穴の左端又は右端に縫針を揺動
    させた状態で、その縫針の揺動位置を前記記憶手段に記
    憶可能に構成したことを特徴とする請求項1又は2に記
    載の千鳥縫いミシン。
  4. 【請求項4】 前記針位置記憶制御手段は、針板の針穴
    の左端又は右端に対応する揺動位置から内側に所定距離
    ずらした位置を縫針の揺動限界位置として前記記憶手段
    に記憶させることを特徴とする請求項3に記載の千鳥縫
    いミシン。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段に記憶された左右の揺動限
    界位置の中点を基準位置として縫製を行うことを特徴と
    する請求項3又は4に記載の千鳥縫いミシン。
  6. 【請求項6】 前記針棒揺動機構は、前記アクチュエー
    タの駆動力を針棒に伝達する駆動力伝達部材を有し、 前記針位置検出手段は、前記駆動力伝達部材に設けられ
    た被検出部と、縫針の原点位置検出の為に前記被検出部
    を検出する仮原点センサと、 前記揺動操作スイッチを操作することで縫針を正規の原
    点位置に位置させた状態で、前記トリガー信号発生スイ
    ッチの操作を介して前記正規の原点位置を検出し、この
    正規の原点位置と、前記仮原点センサで前記被検出部を
    検出した揺動位置との間の揺動ズレ量とズレ方向とを演
    算するズレ量演算手段とを備えたことを特徴とする請求
    項2〜5の何れかに記載の千鳥縫いミシン。
  7. 【請求項7】 前記記憶手段は同じ情報が記憶される複
    数の記憶部を有することを特徴とする請求項1〜6の何
    れかに記載の千鳥縫いミシン。
  8. 【請求項8】 前記複数の記憶部のうちの少なくとも1
    つが、ミシン制御装置とは別に設けられたことを特徴と
    する請求項7の何れかに記載の千鳥縫いミシン。
JP2002027589A 2002-02-05 2002-02-05 千鳥縫いミシン Pending JP2003225482A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002027589A JP2003225482A (ja) 2002-02-05 2002-02-05 千鳥縫いミシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002027589A JP2003225482A (ja) 2002-02-05 2002-02-05 千鳥縫いミシン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003225482A true JP2003225482A (ja) 2003-08-12

Family

ID=27749052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002027589A Pending JP2003225482A (ja) 2002-02-05 2002-02-05 千鳥縫いミシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003225482A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006181166A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Juki Corp ミシン
US8261679B2 (en) 2009-03-04 2012-09-11 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sewing machine provided with needle bar rocking mechanism
CN112030374A (zh) * 2019-06-04 2020-12-04 Juki株式会社 缝制系统

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006181166A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Juki Corp ミシン
US8261679B2 (en) 2009-03-04 2012-09-11 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sewing machine provided with needle bar rocking mechanism
CN112030374A (zh) * 2019-06-04 2020-12-04 Juki株式会社 缝制系统
CN112030374B (zh) * 2019-06-04 2023-08-29 Juki株式会社 缝制系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100578615B1 (ko) 단추구멍 재봉틀
JP2008259834A (ja) 鳩目穴かがりミシン
JP4655744B2 (ja) ミシン
TWI443241B (zh) Automatic sewing of sewing machines
KR101103123B1 (ko) 프로그램식 전자 재봉틀 및 프로그램식 전자 재봉틀의 제어장치
JP2003225482A (ja) 千鳥縫いミシン
JP3149889B2 (ja) ミシンの布送り制御装置
CN103993436B (zh) 缝纫机、缝纫机的控制方法
JP2005087230A (ja) 駆動機構の制御装置及びその制御プログラム
US5778810A (en) Sewing machine
US20090064912A1 (en) Embroidery sewing machine and embroidery-start-position setting method
JP2010148551A (ja) ミシン
JP2013179999A (ja) ミシン
JP4839831B2 (ja) ミシン
JP2009125076A (ja) ミシン、メンテナンス情報報知プログラム及びその記録媒体
JP4552406B2 (ja) ミシンの駆動制御装置及びその駆動制御プログラム
JP2006181166A (ja) ミシン
US5899158A (en) Programmable electronic sewing machine
JP2001000764A (ja) 刺繍縫製可能なミシン
JP5040212B2 (ja) ミシン及びミシンプログラム
JP3570284B2 (ja) ミシン
JP2005328972A (ja) ミシンモータの制御装置及びその制御方法
JP2005087336A (ja) ミシン
JP3146458B2 (ja) 電子制御式模様縫いミシン
JP2003117277A (ja) ミシンの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040927

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060418

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060718

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060911

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061017