JP2003225386A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2003225386A
JP2003225386A JP2002029739A JP2002029739A JP2003225386A JP 2003225386 A JP2003225386 A JP 2003225386A JP 2002029739 A JP2002029739 A JP 2002029739A JP 2002029739 A JP2002029739 A JP 2002029739A JP 2003225386 A JP2003225386 A JP 2003225386A
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pachinko gaming
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JP2002029739A
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English (en)
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Toshihiro Uchigashima
敏博 内ヶ島
Takahiro Uchigashima
隆寛 内ヶ島
Takahiro Hayashi
貴弘 林
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Takao Co Ltd
Original Assignee
Takao Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ遊技における遊技者の技術介入の重
要性を高くすること 【解決手段】 ゲート31に入球すると、そのゲート3
1の位置や乱数などによって特定入球口23を移動させ
たり、また移動を停止させたりするので、遊技者は移動
させたい方向に対応したゲート31を狙うなどにより、
特定入球口23を思惑通りに移動させることが可能にな
り、遊技者の技術介入の重要性を高くすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機の
技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技機には内部に特定入球口が
設けられた入賞装置を備えるものがある。例えば第1種
パチンコ機や第2種パチンコ機の特別電動役物(大入賞
装置)には、これを継続作動させるための特定入球口
(いわゆるV)が設けられている。また、第3種パチン
コ機における権利発生口もアタッカー式入賞装置などの
内部に設けられることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のパチンコ遊技機
においては、遊技盤面や入賞装置に設けられる可動物は
ある一定の法則又は周期で動くものであり、特定入球口
の位置を入賞装置内で可変にした場合でも、その移動は
法則的或いは周期的であった。
【0004】このため、遊技者の技術介入度が低く、興
趣に欠けるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】請求項
1記載のパチンコ遊技機は、遊技盤上に形成された遊技
領域における遊技球の挙動によって遊技が行われるパチ
ンコ遊技機において、前記遊技領域に配された入賞装置
内での位置を可変の特定入球口と、前記遊技領域に配さ
れた契機入球口への入球を検出する契機検出手段と、前
記特定入球口の位置を制御する位置制御手段であって、
前記契機検出手段が前記契機入球口への入球を検出する
と前記特定入球口の位置変化の態様を変化させる位置制
御手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】特定入球口の機能や役割は限定されない
が、そこへの入球が例えば特別遊技の発生や特別電動役
物としての入賞装置の継続作動など、遊技者に何らかの
メリット、特に重要なメリットを与えるものが望まし
い。特定入球口が入賞装置内での位置を可変というの
は、特定入球口が可動であることのみを意味するのでは
なくて、複数の入球口のいずれか1つを択一的に特定入
球口として機能させることで特定入球口の位置を変更す
る構成も含んでいる。
【0007】特定入球口の位置変化の態様を変化させる
というのは、例えば移動中であったのを停止させる、設
定時間移動させて停止させる、設定距離移動させる、移
動方向を変化させる等である。なおこれらは例であり、
またこれらを組み合わせてもよい。
【0008】契機入球口は例えば通過口や入賞口として
遊技盤面に設置してもよいし、入賞装置の内部に設けて
もよい。また、契機入球口の数は1つでもよいし複数
(例えば2個、3個)としてもよい。特定入球口の位置
を制御する位置制御手段は、契機検出手段が契機入球口
への入球を検出すると特定入球口の位置変化の態様を変
化させるので、遊技者は契機入球口への入球を狙うこと
により、ある程度は特定入球口の位置をコントロールで
きる。
【0009】入賞装置内で遊技球がどこに入るかだけで
なく、そのときの特定入球口の位置も関連するため、遊
技者は入賞装置内での遊技球の動きに対して常に期待感
を持ちながら遊技することができると共に、契機入球口
を狙うことで遊技者の思惑通りの位置に特定入球口を移
動させることが可能であるから、例えば特別遊技の発生
に対する遊技者の技術介入が非常に大きくなり、パチン
コ遊技機の興趣を高めることができる。
【0010】また、パチンコ遊技機の特性上、設置時の
傾きや入賞装置の個体差により、入賞装置内での遊技球
の動きに差が生じるのが普通であるが、特定入球口の位
置を固定しないことによってそうした差を感じさせなく
することができると共に、どのようなパチンコ遊技機の
設置状態であっても、入賞装置内の特定入球口への総合
的な入球確率を一定とすることができる。
【0011】特定入球口の位置変化は、遊技状態とは無
関係に(契機入球口に入球すればいつでも)実行する構
成としてもよい。この場合、特別遊技の発生や特別遊技
中のラウンドの継続の両方に、契機入賞口への入球に基
づく特定入球口の移動又は切替を深く関係させることが
でき、それにより通常遊技や特別遊技に遊技者の技術介
入を可能とし、パチンコ遊技機の興趣を全般的に向上さ
せることができる。
【0012】請求項2記載のパチンコ遊技機は、請求項
1記載のパチンコ遊技機において、前記位置制御手段
は、遊技者に有利な特別遊技中における前記契機入球口
での遊技球の検出に従って前記特定入球口の位置変化態
様を変化させることを特徴とする。
【0013】遊技者に有利な特別遊技中における契機入
球口での遊技球の検出に従って特定入球口の位置変化態
様を変化させることにより、例えば特別遊技中のラウン
ドの継続に契機入賞口への入球に基づく特定入球口の移
動又は切替を深く関係させることができ、それにより特
別遊技の継続に遊技者の技術介入を可能とし、パチンコ
遊技機の興趣を向上させることができる。
【0014】この場合、遊技者に有利な特別遊技中に限
って契機入球口での遊技球の検出に従って特定入球口の
位置変化態様を変化させるなら、特別遊技の発生には、
従来と同様に特定入球口の移動又は切替が関与しないの
で、技術介入する部分(ラウンドの継続)とラッキー性
(特別遊技の発生)を含む興趣溢れるパチンコ遊技機を
提供することができる。
【0015】さらに、遊技者に有利な特別遊技中におけ
る契機入球口での遊技球の検出に従って特定入球口の位
置変化態様を変化させることで、例えば入賞装置内に入
球した遊技球の動きに合わせて特定入球口を移動させる
ことも可能であり、ラウンド継続(自分でラウンド継続
を引き当てる)に今までにない興趣を追加することがで
きる。
【0016】遊技者に有利な特別遊技中における契機入
球口での遊技球の検出に従って特定入球口の位置変化態
様を変化させるだけでなく、他の遊技状態のときにも契
機入球口での遊技球の検出に従って特定入球口の位置変
化態様を変化させる構成も可能である。
【0017】請求項3記載のパチンコ遊技機は、請求項
1記載のパチンコ遊技機において、前記位置制御手段
は、遊技者に不利な通常遊技中における前記契機入球口
での遊技球の検出に従って前記特定入球口の位置変化態
様を変化させることを特徴とする。
【0018】遊技者に不利な通常遊技中における契機入
球口での遊技球の検出に従って特定入球口の位置変化態
様を変化させ、例えば通常遊技中のみ特定入球口の移動
や切替を行うことで、特別遊技の発生に特定入球口の移
動又は切替を深く関係させることができ、それにより特
別遊技の発生に遊技者の技術介入を可能とし、パチンコ
遊技機の興趣を向上させることができる。
【0019】遊技者に不利な通常遊技中に限って契機入
球口での遊技球の検出に従って特定入球口の位置変化態
様を変化させるなら、特別遊技中のラウンドの継続に
は、従来と同様に特定入球口の移動又は切替が関与しな
いので、技術介入する部分(ラウンドの継続)とラッキ
ー性(特別遊技の発生)を含む興趣溢れるパチンコ遊技
機を提供することができる。
【0020】遊技者に不利な通常遊技中における契機入
球口での遊技球の検出に従って特定入球口の位置変化態
様を変化させることで、入賞装置内に入球した遊技球の
動きに合わせて特定入球口を移動させることも可能であ
り、特別遊技の発生に今までにない興趣(自分で大当た
りを引き当てる)を追加することができる。
【0021】遊技者に不利な通常遊技中における契機入
球口での遊技球の検出に従って特定入球口の位置変化態
様を変化させるだけでなく、他の遊技状態例えば遊技者
に有利な特別遊技中のときにも契機入球口での遊技球の
検出に従って特定入球口の位置変化態様を変化させる構
成も可能である。
【0022】請求項4記載のパチンコ遊技機は、請求項
1から3のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機におい
て、前記位置制御手段は、前記特定入球口を移動させて
いる際に前記契機検出手段が前記契機入球口への入球を
検出すると、該入球が検出されたときの前記特定入球口
の位置を設定時間維持することを特徴とする。
【0023】特定入球口を移動させている際に契機入球
口への入球が検出されると、契機入球口への入球が検出
されたときの特定入球口の位置を設定時間維持すること
で、他の位置よりも遊技球が入球し易くなる場合もあ
り、特定入球口の位置により入球確率を向上させること
もできる。
【0024】この場合、特定入球口を常時移動させてお
いてもよいし、移動と停止を繰り返していてもよい。い
ずれの場合も特定入球口が移動させられているから、遊
技球の落下のタイミングなどによって特定入球口に入球
したり、外れたりする面白さがある。
【0025】請求項5記載のパチンコ遊技機は、請求項
1から3のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機におい
て、前記位置制御手段は、前記特定入球口を停止させて
いる際に前記契機検出手段が前記契機入球口への入球を
検出すると、前記特定入球口を設定方向に設定時間又は
設定段階移動させることを特徴とする。
【0026】契機入球口に入球すると特定入球口が設定
方向に設定時間又は設定段階移動するので、遊技者は次
に移動する位置を容易に判断できる。このため、遊技者
は契機入球口を狙うことで所望の位置に特定入球口を移
動させることが可能となり、遊技者の技術介入をより大
きくし、射倖性の高いパチンコ遊技機を提供することが
できる。
【0027】また、通常は特定入球口を停止させておい
て、契機入球口に入球したときに限って移動させる構成
にすれば、遊技者は特定入球口が所望の位置にあるとき
には契機入球口に入球しないように狙って、特定入球口
の位置の維持を図ることもできる。
【0028】請求項6記載のパチンコ遊技機は、請求項
1から3のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機におい
て、前記位置制御手段は、前記特定入球口を停止させて
いる際に前記契機検出手段が前記契機入球口への入球を
検出すると、該入球が検出された前記契機入球口に対応
した方向に前記特定入球口を設定時間又は設定段階移動
させることを特徴とする。
【0029】遊技球が入球した契機入球口に対応した方
向に特定入球口を設定時間又は設定段階移動させるの
で、移動させたい方向に対応する契機入球口を狙うとい
う新たな遊技が追加され、興趣溢れるパチンコ遊技機と
することができる。また、請求項5と同様に、遊技者の
技術介入をより大きくし、射倖性の高いパチンコ遊技機
を提供することができる。
【0030】この場合も、通常は特定入球口を停止させ
ておいて、契機入球口に入球したときに限って移動させ
る構成にすれば、遊技者は特定入球口が所望の位置にあ
るときには契機入球口に入球しないように狙って、特定
入球口の位置の維持を図ることもできる。
【0031】請求項7記載のパチンコ遊技機は、請求項
1から3のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機におい
て、前記位置制御手段は、前記契機検出手段が前記契機
入球口への入球を検出すると、乱数を抽出し、該抽出し
た乱数に基づいて前記特定入球口の移動の有無、移動方
向、移動時間又は移動段階を決定し、該決定に従って前
記特定入球口の移動を制御することを特徴とする。
【0032】この構成の場合、移動時間又は移動段階を
乱数に基づいて決定し移動方向は契機入球口に対応させ
て決定する方法、移動方向を乱数に基づいて決定し移動
時間又は移動段階を契機入球口に対応させて決定する方
法、移動方向と移動時間又は移動段階を乱数に基づいて
決定する方法などがある。
【0033】移動時間又は移動段階を乱数に基づいて決
定し、移動方向を契機入球口に対応させて決定する場合
には、方向については対応する契機入球口を狙うことに
より選択可能であり、移動時間又は移動段階は運任せと
なる。したがって、パチンコ遊技機本来のラッキー性を
持たせつつ、遊技者の技量も特別遊技の発生や継続に深
く関与させることにより、興趣溢れるパチンコ遊技機と
することができる。
【0034】移動時間又は移動段階を契機入球口に対応
させて決定する場合についても、ラッキー性と遊技者の
技量も特別遊技の発生や継続に深く関与させることによ
り、興趣溢れるパチンコ遊技機とすることができる。移
動方向と移動時間又は移動段階を乱数に基づいて決定す
る場合にはラッキー性の要素が高まる。
【0035】また、乱数によっては移動させない構成と
することもできる。この請求項7の場合も、通常は特定
入球口を停止させておいて、契機入球口に入球したとき
に抽出した乱数に基づいて、上記のように特定入球口の
移動を制御するのが好ましい。
【0036】請求項8記載のパチンコ遊技機は、請求項
1から3のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機におい
て、前記位置制御手段は、前記特定入球口を停止させて
いる際に前記契機検出手段が前記契機入球口への入球を
検出すると、該入球が検出された前記契機入球口に対応
した位置に前記特定入球口を移動させることを特徴とす
る。
【0037】入球した契機入球口と特定入球口の移動位
置とが一対一で対応するので、どのような位置にある特
定入球口でも遊技者の思惑通りに移動させることが可能
になり、遊技者の技術介入の重要性を高くすることがで
きる。この請求項8の場合も、通常は特定入球口を停止
させておいて、契機入球口に入球したときに上記のよう
に特定入球口を移動させるのが好ましい。
【0038】請求項9記載のパチンコ遊技機は、請求項
1から3のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機におい
て、前記位置制御手段は、複数の入球口から選択される
入球口に前記特定入球口としての機能を付加することで
前記特定入球口の位置を制御し、前記契機検出手段が前
記契機入球口への入球を検出すると、該入球が検出され
た前記契機入球口に対応した位置の入球口に前記特定入
球口としての機能を付加することを特徴とする。
【0039】この場合も入球した契機入球口と特定入球
口の移動位置とが一対一で対応するので、請求項8と同
様の効果がある。しかも、特定入球口が物理的に移動す
るわけはないので、実施が容易であり、機構的にも部品
点数の増加を抑えることができ、コストパフォーマンス
の優れたパチンコ遊技機とすることができる。
【0040】なお、特定入球口として機能している入球
口を遊技者に認識させるために、例えばランプやLED
などの発光位置により報知することが望ましい。
【0041】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例により発明
の実施の形態を説明する。
【0042】
【実施例】図1に示すのは、実施例のパチンコ遊技機の
遊技盤10の正面図である。本実施例のパチンコ遊技機
の枠装置などの構成は公知技術に従っているので、それ
らの図示と説明は省略する。
【0043】遊技盤10の外形はほぼ矩形で、その前面
には外レール11と内レール12とによって囲まれた略
円形の遊技領域13が形成されている。遊技領域13の
中央部には中央入賞装置14が装着されている。中央入
賞装置14はいわゆる羽根ものであり、開閉羽根15に
て開閉される入賞口16を左右に1つずつ備えている。
【0044】中央入賞装置14の内部には、図2に示す
とおり、傾斜ステージ17が設けられており、入賞口1
6から流入した遊技球はすべて傾斜ステージ17上を転
動して、その前端から落下する。傾斜ステージ17の前
端に連接する位置には3つの位置表示部19a、19
b、19cが設けられており、それぞれにLEDが内蔵
されている。
【0045】位置表示部19a、19b、19cの下方
には横長の移動長穴21が設けられており、そこから特
定入球口23が突出している。特定入球口23にはVス
イッチ23aが備わっており、特定入球口23に入球し
た遊技球はVスイッチ23aによって検出される。
【0046】特定入球口23の下方には、底部に開口2
5aが設けられた漏斗状の誘導部25が配されており、
傾斜ステージ17から落下した遊技球はすべて開口25
aを通過し、そこに配されているカウントスイッチ27
によって検出される。図示は省略するが、傾斜ステージ
17の下方にはV移動ソレノイド75が配置されてお
り、そのV移動ソレノイド75にて特定入球口23を駆
動して、位置表示部19aの下方となる左位置(図3
(c)参照)、位置表示部19bの下方となる中央位置
(図3(a)参照)及び位置表示部19cの下方となる
右位置(図3(b)参照)に移動させることができる。
また、図3に示すように、特定入球口23が左位置にな
ると位置表示部19aが、特定入球口23が中央位置に
なると位置表示部19bが、特定入球口23が右位置に
なると位置表示部19cが、それぞれ点灯されて特定入
球口23の位置を表示する。
【0047】説明を図1に戻すと、中央入賞装置14の
左右には契機入球口となるゲート31が配置されてい
る。ゲート31にはV移動スイッチ31aが内蔵されて
おり、通過する遊技球を検出できる。ゲート31の上方
にはランプ風車32が配され、下方には風車33が配さ
れている。また風車33の斜め下方には普通入賞口35
が配されている。
【0048】中央入賞装置14の下方には第1始動口3
7が配され、その左右には第2始動口39が配されてい
る。また、盤面最下部にはアウト穴41が設けられてい
る。なお、遊技盤10には、多数の遊技釘が植設されて
いるが、これらは周知であるので図示と説明を省略す
る。
【0049】本実施例のパチンコ遊技機の制御系は図4
の通りに構成されている。このパチンコ遊技機は、主制
御装置60、賞球制御装置62、発射制御装置64、音
制御装置66及びランプ制御装置68を備えている。詳
細の図示は省略するが、これらの制御装置はいずれもC
PU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備
えている。また、主制御装置60には各種の判定や選択
に使用する乱数カウンタ(複数)が備えられ、音制御装
置66には音源ICが備わっている。
【0050】主制御装置60には、下皿が満杯状態にな
ったことを検出する満タンスイッチ71、球タンクが空
状態になったことを検出する玉切れスイッチ72、発射
ハンドル91に遊技者が接触(操作)していることを検
出するタッチスイッチ73、遊技球が第1始動口37に
入賞したことを検出する第1羽根駆動スイッチ37a、
遊技球が第2始動口39に入賞したことを検出する第2
羽根駆動スイッチ39a、遊技球がゲート31を通過し
たことを検出するV移動スイッチ31a、前述のVスイ
ッチ23a及びカウントスイッチ27、普通入賞口35
への入賞球を検出する賞球払い出しスイッチ35a等の
検出信号が入力される。
【0051】主制御装置60は搭載しているプログラム
に従って動作し、上述の検出信号などに基づいて遊技の
進行に関わる各種のコマンドを生成して賞球制御装置6
2、発射制御装置64、音制御装置66、ランプ制御装
置68に出力することでこれらに各種の指令を与える。
また、開閉羽根15を駆動する羽根ソレノイド15aを
制御することで入賞口16の開閉を制御し、V移動ソレ
ノイド75を制御することで特定入球口23の移動と位
置を制御する。そして、外部接続端子装置76を介して
外部(ホールコンピュータ)に入賞や大当たり等の情報
を出力する。
【0052】賞球制御装置62は、主制御装置60から
送られてくるコマンドに応じて玉切モータ81を稼働さ
せて賞球を払い出させ、またプリペイドカードユニット
82とデータを送受し、CR精算表示装置83から入力
される貸出要求に応じて玉切モータ81を稼働させて貸
球を払い出させ、CR精算表示装置82の残高表示や貸
球個数表示装置84を制御する。
【0053】発射制御装置64は、主制御装置60から
送られてくるコマンド(タッチSW73の信号や遊技状
況を反映している)、発射ハンドル91の回動リングの
回動信号及び発射停止スイッチ92の信号に基づいて発
射モータ93制御して遊技球を発射及び停止させ、タッ
チランプ94の点灯を制御する。
【0054】音制御装置66は、主制御装置60から送
られてくるコマンドに応じて音声信号を生成し、その音
声信号にてスピーカ95を駆動して音声を出力する。ラ
ンプ制御装置68は、主制御装置60から送られてくる
コマンドに応じて各種ランプ96や各種LED97の点
灯、消灯等を制御する。
【0055】次にパチンコ機の動作を説明する。このパ
チンコ遊技機の基本的な動作(遊技進行)は公知の第2
種パチンコ機と同様であり、遊技球が第1始動口37に
入賞(第1羽根駆動スイッチ37aが遊技球を検出)す
ると開閉羽根15が2回開閉され、遊技球が第2始動口
39に入賞(第2羽根駆動スイッチ39aが遊技球を検
出)すると開閉羽根15が1回開閉される。開閉羽根1
5すなわち入賞口16の1回の開閉時間は短時間(例え
ば0.2秒程度)である。そして、このときに入賞口1
6から入賞した遊技球が特定入球口23を通過すると特
別遊技が発生する。
【0056】特別遊技は、約30秒間にわたって入賞口
16を間欠的に開閉させる動作(ただしカウントスイッ
チ27にて10個の遊技球が検出されれば、そこまで)
を1ラウンドとし、最大で15ラウンドまで継続する。
ラウンドの継続は、中央入賞装置14に入賞した遊技球
が特定入球口23を通過することが必須条件とされ、あ
るラウンドでの入賞球が特定入球口23を通過していれ
ば次のラウンドが行われ、通過していなければ次のラウ
ンドは行われない(特別遊技が終了する)。
【0057】このように特定入球口23は特別遊技の発
生及び継続においてきわめて重要であるが、本実施例で
は前述したとおり移動するので、以下、特定入球口23
の移動について詳述する。特定入球口23は遊技球がゲ
ート31を通過(V移動スイッチ31aが遊技球を検
出)したことを契機として、主制御装置60がV移動ソ
レノイド75を制御することによって移動させられる。
【0058】特定入球口23の位置変化は、遊技状態と
は無関係に常時行ってもよいし、図5〜6に示す例のよ
うに通常遊技中又は特別遊技中であることを条件として
もよい。特定入球口23の位置制御を遊技状態とは無関
係に実行する場合、特別遊技の発生や特別遊技中のラウ
ンドの継続の両方に、ゲート31への入球に基づく特定
入球口23の移動又は切替を深く関係させることがで
き、それにより通常遊技や特別遊技に遊技者の技術介入
を可能とし、パチンコ遊技機の興趣を全般的に向上させ
ることができる。 [状態判断ルーチン1]図5に示すように、主制御装置
60が、通常遊技中か否かを判別して(S101)、通
常遊技中なら特定入球口23の位置を制御するための移
動処理(S200)を実行し、通常遊技中でないときに
はV移動スイッチ31aによる検出を無効化する(S1
02)構成としてもよい。
【0059】このように、通常遊技中のみ特定入球口2
3の移動処理を行う場合には、特別遊技の発生に特定入
球口23の移動又は切替を深く関係させることができ、
それにより特別遊技の発生に遊技者の技術介入を可能と
し、パチンコ遊技機の興趣を向上させることができる。
【0060】この場合、特別遊技中のラウンドの継続に
は、従来と同様に特定入球口23の移動又は切替が関与
しないので、技術介入する部分(ラウンドの継続)とラ
ッキー性(特別遊技の発生)を含む興趣溢れるパチンコ
遊技機を提供することができる。 [状態判断ルーチン2]また、図6に示すように、主制
御装置60が、特別遊技中か否かを判別して(S11
1)、特別遊技中なら移動処理(S200)を実行し、
特別遊技中でないときにはV移動スイッチ31aによる
検出を無効化する(S112)構成としてもよい。
【0061】このように、特別遊技中に限って特定入球
口23の移動処理を行う構成とした場合には、特別遊技
中のラウンドの継続にゲート31への入球に基づく特定
入球口23の移動又は切替を深く関係させることがで
き、それにより特別遊技の継続に遊技者の技術介入を可
能とし、パチンコ遊技機の興趣を向上させることができ
る。
【0062】この場合、特別遊技の発生には、従来と同
様に特定入球口23の移動又は切替が関与しないので、
技術介入する部分(ラウンドの継続)とラッキー性(特
別遊技の発生)を含む興趣溢れるパチンコ遊技機を提供
することができる。さらに、特別遊技中に特定入球口2
3を移動可能とすることで、中央入賞装置14内に入球
した遊技球の動きに合わせて特定入球口23を移動させ
ることも可能であり、その場合にはラウンド継続(自分
でラウンド継続を引き当てる)に今までにない興趣を追
加することができる。
【0063】なお、特別遊技中に移動した特定入球口2
3は、特定遊技の消滅に関連して所定の位置(例えば可
動範囲内の中央部分など)に移動するようにしても、特
定遊技の消滅とは無関係で特別遊技の消滅時に停止して
いる位置を維持するようにしても良く、何らかの要因に
より選択するようにしても何等差し支えない。
【0064】また、ここでは特別遊技中か否かの判断が
肯定判断(S111:YES)であれば移動処理(S2
00)を実行するように構成しているが、S111を通
常遊技中か否かの判断に変更することにも可能である。
このように、通常遊技中に限って特定入球口23の移動
処理を行う構成とした場合には、特別遊技の発生にゲー
ト31への入球に基づく特定入球口23の移動又は切替
を深く関係させることができ、それにより特別遊技の発
生に遊技者の技術介入を可能とし、パチンコ遊技機の興
趣を向上させることができる。
【0065】この場合、ラウンドの継続には、従来と同
様に特定入球口23の移動又は切替が関与しないので、
技術介入する部分(特別遊技の発生)とラッキー性(ラ
ウンドの継続)を含む興趣溢れるパチンコ遊技機を提供
することができる。さらに、通常遊技中に特定入球口2
3を移動可能とすることで、中央入賞装置14内に入球
した遊技球の動きに合わせて特定入球口23を移動させ
ることも可能であり、その場合には特別遊技の発生(自
分で大当たりを引き当てる)に今までにない興趣を追加
することができる。
【0066】なお、通常遊技中に移動した特定入球口2
3は、特定遊技の発生に関連して所定の位置(例えば可
動範囲内の中央部分など)に移動するようにしても、特
定遊技の発生とは無関係で特別遊技の発生時に停止して
いる位置を維持するようにしても良く、何らかの要因に
より選択するようにしても何等差し支えない。 [状態判断ルーチン2’]或いは、図7に示すように、
特別遊技中であって(S121:YES)、所定の条件
が成立したとき(ここではカウントスイッチ27の検出
数が所定数を超えているとき)に(S122:YE
S)、移動処理(S200)を実行する構成としてもよ
い。
【0067】このように、特別遊技中で所定の条件が成
立したとき特定入球口23の移動処理を行う構成とした
場合にも、状態判断ルーチン2と同様の効果が得られ
る。また、早く条件を成立させて移動処理(S200)
を実行させようとするので、その点でも興趣が高まる。
【0068】次に、移動処理(S200)の具体例(移
動ルーチン)をいくつか説明する。 [移動ルーチン1]この例は、通常は特定入球口23を
左位置〜右位置で例えば一定速度で往復移動させてお
き、遊技球がゲート31を通過したときに停止させる例
である。
【0069】図8に示すように、主制御装置60は、V
移動スイッチ31aが遊技球を検出したか(遊技球がゲ
ート31を通過したか)否かを判断し(S201)、遊
技球が検出されていれば(S201:YES)、特定入
球口23を停止させ(S202)、停止タイマをセット
し(S203)、V移動スイッチ31aによる検出を無
効化する(S204)。
【0070】次に、停止タイマのカウントを参照して所
定時間(例えば1秒)を経過したか否かを判断する(S
205)。所定時間を経過していれば(S205:YE
S)特定入球口23の移動を再開し(S206)、V移
動スイッチ31aによる検出を有効化する(S20
7)。
【0071】ここでは、所定の条件としてカウントスイ
ッチ27の検出数が所定数を超えているときとして構成
しているが、特別遊技中の時間経過、開閉羽根15の開
放回数、Vスイッチ23aの検出、カウントスイッチ2
7の検出数などにより条件を設定するように構成 して
も何等差し支えない。
【0072】このように、常時は特定入球口23を移動
させておいて、ゲート31への入球が検出されたときの
特定入球口23の位置を設定時間維持することで、他の
位置よりも遊技球が入球し易くなる場合もあり、特定入
球口23の位置により入球確率を向上させることもでき
る。 [移動ルーチン1’]この例は、通常は特定入球口23
を左位置〜右位置で例えば一定速度で往復移動させてお
き、V移動スイッチ31aによる遊技球の検出に基づい
て抽出された乱数値に従って、特定入球口23を停止さ
せるかさせないかを決める例である。
【0073】図9に示すように、主制御装置60は、V
移動スイッチ31aが遊技球を検出したか否かを判断し
(S211)、遊技球が検出されていれば(S211:
YES)、特定入球口制御用の乱数カウンタから乱数を
抽出する(S212)。その乱数が予め設定されている
所定数値であれば(S213:YES)、特定入球口2
3を停止させ(S214)、停止タイマをセットし(S
215)、V移動スイッチ31aによる検出を無効化す
る(S216)。
【0074】次に、停止タイマのカウントを参照して所
定時間を経過したか否かを判断する(S217)。所定
時間を経過していれば(S217:YES)特定入球口
23の移動を再開し(S218)、V移動スイッチ31
aによる検出を有効化する(S219)。
【0075】特定入球口を移動させておき、ゲート31
への入球に起因して抽出した乱数に基づいて特定入球口
23を停止させるかさせないかを決定し、該決定に従っ
て特定入球口23の移動を制御するので、移動するかし
ないかが運任せとなる。したがって、パチンコ遊技機本
来のラッキー性を持たせつつ、遊技者の技量も特別遊技
の発生や継続に深く関与させることにより、興趣溢れる
パチンコ遊技機とすることができる。 [移動ルーチン2]この例は、通常は特定入球口23を
停止させておき、遊技球がゲート31を通過したときに
移動させる例である。
【0076】図10に示すように、主制御装置60は、
V移動スイッチ31aが遊技球を検出したか否かを判断
し(S221)、遊技球が検出されていれば(S22
1:YES)、特定入球口23の移動を開始させ(S2
22)、移動タイマをセットし(S223)、V移動ス
イッチ31aによる検出を無効化する(S224)。
【0077】次に、移動タイマのカウントを参照して所
定時間(例えば0.2秒)を経過したか否かを判断する
(S225)。所定時間を経過していれば(S225:
YES)特定入球口23を停止させ(S226)、V移
動スイッチ31aによる検出を有効化する(S22
7)。
【0078】このように、通常は特定入球口23を停止
させておき、ゲート31への入球が検出されると、特定
入球口23を設定方向に設定時間移動させるので、遊技
者は次に移動する位置を容易に判断できる。このため、
遊技者はゲート31を狙うことで所望の位置に特定入球
口23を移動させることが可能となり、遊技者の技術介
入をより大きくし、射倖性の高いパチンコ遊技機を提供
することができる。
【0079】なお、上記のように特定入球口23を移動
させる場合、所定時間の移動ではなくて、例えばV移動
スイッチ31aが遊技球を検出する毎に左位置から中央
位置、中央位置から右位置、右位置から中央位置、中央
位置から左位置というように、1段階ずつ移動させる構
成としてもよい。その場合、次の[移動ルーチン2’]
のように構成すると、処理を簡素化できる。 [移動ルーチン2’]図10に示すように、主制御装置
60は、V移動スイッチ31aが遊技球を検出したか否
かを判断し(S231)、遊技球が検出されていれば
(S231:YES)、特定入球口23を右方向に1段
階移動させる(S232)。ただし、既に右端の右位置
になっているときには、右へ移動せずに左位置に移動さ
せる。
【0080】このように構成すれば、上述したとおり処
理が簡素化される。また、ゲート31に入球させると右
へ移動する関係なっているので、右へ移動させたければ
ゲート31を狙うという新たな遊技が追加され、興趣溢
れるパチンコ遊技機とすることができる。 [移動ルーチン2’’]この例は、通常は特定入球口2
3を停止させておき、遊技球がゲート31を通過したと
きに移動させる点で上記2例と同様だが、V移動スイッ
チ31aによる遊技球の検出に基づいて抽出された乱数
値に従って、特定入球口23の移動方向を決める点で上
記2例とは異なる。
【0081】図12に示すように、主制御装置60は、
V移動スイッチ31aが遊技球を検出したか否かを判断
し(S241)、遊技球が検出されていれば(S24
1:YES)、特定入球口制御用の乱数カウンタから乱
数を抽出する(S242)。その乱数が予め設定されて
いる所定数値であれば(S243:YES)、特定入球
口23を左方向に1段階移動させ(S244)、所定数
値でなければ(S243:NO)、特定入球口23を右
方向に1段階移動させる(S245)。
【0082】特定入球口23が既に左端(左位置)或い
は右端(右位置)になっているときには、乱数による判
断を無視して移動可能な方向に移動させてもよいし、乱
数による移動方向が移動可能であるときに限って移動さ
せる構成としてもよい。S243では肯定判断と否定判
断が50%程度になるように、例えば偶数か否かで判断
すればよい。
【0083】このように、特定入球口23を停止させて
おいて、ゲート31への入球が検出されると乱数を抽出
し、その乱数に基づいて特定入球口23の移動方向を決
定し、その決定に従って特定入球口23を移動させるの
で、移動方向は運任せとなりラッキー性の要素が高ま
る。 [移動ルーチン3]この例は、通常は特定入球口23を
停止させておき、遊技球がゲート31を通過したときに
移動させる点で上記3例と同様だが、遊技球が通過した
ゲート31の位置に従って特定入球口23の移動方向を
決める点で上記3例とは異なる。
【0084】図13に示すように、主制御装置60は、
左のV移動スイッチ31aが遊技球を検出したか否かを
判断し(S251)、左のV移動スイッチ31aが遊技
球を検出していれば(S251:YES)、特定入球口
23を左方向に移動させる(S252)。
【0085】左のV移動スイッチ31aが遊技球を検出
しておらず(S251:NO)、右のV移動スイッチ3
1aが遊技球を検出していれば(S253:YES)、
特定入球口23を右方向に移動させる(S254)。S
252又はS254に続いて、主制御装置60は移動タ
イマをセットし(S255)、V移動スイッチ31aに
よる検出を無効化する(S256)。
【0086】次に、移動タイマのカウントを参照して所
定時間(例えば0.2秒)を経過したか否かを判断する
(S257)。所定時間を経過していれば(S257:
YES)特定入球口23を停止させ(S258)、V移
動スイッチ31aによる検出を有効化する(S25
9)。
【0087】通常は特定入球口23を停止させておき、
遊技球がゲート31を通過したときに、そのゲート31
の位置に従って特定入球口23の移動方向を決めるの
で、遊技者は移動させたい方向に対応したゲート31を
狙うことで、思惑通りに移動させることが可能になり、
遊技者の技術介入の重要性を高くすることができる。
【0088】この例では特定入球口23を所定時間移動
させているが、移動ルーチン2’や移動ルーチン2’’
と同様に、段階的に移動させることもできる。その場合
は、次の[移動ルーチン3’]のように構成が簡略化さ
れる。 [移動ルーチン3’]図14に示すように、主制御装置
60は、左のV移動スイッチ31aが遊技球を検出した
か否かを判断し(S261)、左のV移動スイッチ31
aが遊技球を検出していれば(S261:YES)、特
定入球口23を左方向に1段階移動させる(S26
2)。
【0089】左のV移動スイッチ31aが遊技球を検出
しておらず(S261:NO)、右のV移動スイッチ3
1aが遊技球を検出していれば(S263:YES)、
特定入球口23を右方向に1段階移動させる(S26
4)。このように、ゲート31の位置と特定入球口23
の1段階の移動方向が対応しているので、移動ルーチン
3と同様に遊技者の技術介入の重要性を高くすることが
でき、また段階的に移動させるから構成が簡略化され
る。 [移動ルーチン3’’]図2では特定入球口23を移動
させる構成としているが、特定入球口23として機能し
得る入球口を複数個(例えば3個)設けておいて、それ
らのいずれかを択一的に特定入球口23とすることがで
きる。移動ルーチン3’’はその一例である。
【0090】この例では、傾斜ステージ17の前縁部分
(例えば図2で移動長穴21が設けられている部分)
に、特定入球口23として機能し得る入球口を3個横並
びに(左から入球口A、B、C)設けておき、傾斜ステ
ージ17から落下した遊技球が必ず入球口A、B、Cの
いずれかに入球するようにしておく。また、遊技領域1
3には、例えばゲート31を1個追加して合計3個設け
ておく(ゲート31でなくても、契機入球口として使用
できる入球口を3個作ればよい)。
【0091】そして、図15に示すように、主制御装置
60は、左の入球スイッチ(例えば左のV移動スイッチ
31a)が遊技球を検出したか否かを判断し(S27
1)、左のV移動スイッチ31aが遊技球を検出してい
れば(S271:YES)、左の入球口Aを特定入球口
23に設定する(S272)。
【0092】左のV移動スイッチ31aが遊技球を検出
しておらず(S271:NO)、右のV移動スイッチ3
1aが遊技球を検出していれば(S273:YES)、
右の入球口Cを特定入球口23に設定する(S27
4)。また、左のV移動スイッチ31aも(S271:
NO)右のV移動スイッチ31aも検出していなければ
(S273:NO)、中のV移動スイッチ31aが遊技
球を検出したか否かを判断し(S275)、これが遊技
球を検出していれば(S275:YES)、中の入球口
Bを特定入球口23に設定する(S276)。
【0093】通常は特定入球口23を停止させていて、
ゲート31への入球が検出されると、そのゲート31に
対応した位置の入球口A、B、Cを特定入球口23とし
て設定するので、それまでの特定入球口23の位置がど
こであろうとも(入球口A、B、Cのいずれであるかに
関係なく)、特定入球口23を遊技者の思惑通りの位置
にさせることが可能になり、遊技者の技術介入の重要性
を高くすることができる。
【0094】しかも、特定入球口23が物理的に移動す
るわけはないので、実施が容易であり、機構的にも部品
点数の増加を抑えることができ、コストパフォーマンス
の優れたパチンコ遊技機とすることができる。なお、特
定入球口23として機能している入球口A、B、Cに対
応する位置表示部19a、19b、19cが発光表示さ
れるので、特定入球口23である入球口A、B、Cを遊
技者に確実に認識させることができる。
【0095】また、入球口A、B、Cを切り替える構成
とせずに、1つの特定入球口23を左、中央、右に移動
させる構成としてもよい。この場合、移動のための機構
が必要となって構成がやや複雑化するが、それまでの特
定入球口23の位置がどこであろうとも、特定入球口2
3を遊技者の思惑通りの位置にさせることが可能にな
り、遊技者の技術介入の重要性を高くすることができ
る。
【0096】以上のように特定入球口23の移動又は切
替制御は、遊技状態に応じて、常時実行、通常遊技中に
実行(状態判別ルーチン1)、特別遊技中に実行(状態
判別ルーチン2)、特別遊技中であって所定の条件が成
立したときに実行(状態判別ルーチン2’)、というよ
うに各種の設定が可能である。
【0097】また、移動処理(S200)の内容も移動
ルーチン1、移動ルーチン1’、移動ルーチン2、移動
ルーチン2’、移動ルーチン2’’、移動ルーチン3、
移動ルーチン3’、移動ルーチン3’’のように、各種
の構成が可能である。実施に際しては、遊技状態等によ
る条件設定と移動処理(S200)の内容とを適宜組み
合わせて採用すればよい。採用した組合せにより上述の
各効果の組合せ効果が得られる。
【0098】いずれの場合でも、中央入賞装置14内で
遊技球がどこに入るかだけでなく、そのときの特定入球
口23の位置も関連するため、遊技者は中央入賞装置1
4内での遊技球の動きに対して常に期待感を持ちながら
遊技することができると共に、ゲート31を狙うことで
遊技者の思惑通りの位置に特定入球口23を移動させる
ことが可能であるから、例えば特別遊技の発生に対する
遊技者の技術介入が非常に大きくなり、パチンコ遊技機
の興趣を高めることができる。
【0099】また、パチンコ遊技機の特性上、設置時の
傾きや中央入賞装置14の個体差により、中央入賞装置
14内での遊技球の動きに差が生じるのが普通である
が、特定入球口23の位置を固定しないことによってそ
うした差を感じさせなくすることができると共に、どの
ようなパチンコ遊技機の設置状態であっても、中央入賞
装置14内の特定入球口23への総合的な入球確率を一
定とすることができる。
【0100】なお、特定入球口23の位置により入球確
率が多少変化するが、平均して1/3となるように設計
するのが望ましい。また、特定入球口23の位置によ
り、入球確率が向上していることを音の出力、光の発光
又は画像の表示を用いて報知するように構成することも
できる。
【0101】このように設計することにより、特定入球
口23の移動中又は停止中の位置により入球確率が変化
するため、特定入球口23の位置により遊技者に大当た
りの発生への期待感を高めることがきる。また、羽根駆
動スイッチ37a、39aを通過してから所定時間、契
機入球口(ゲート31)の検出を無効としても有効とし
てもよいが、契機入球口を設ける位置により適宜変化さ
せることが望ましい。
【0102】さらに、乱数を抽出し、該抽出された乱数
によって決定された前記特定入球口の移動の有無、移動
方向、移動時間又は移動段階を表示する表示装置を設
け、遊技者に報知するようにしても何等差し支えない。
表示装置を設けて遊技者に報知を行うことにより、報知
表示に対する期待感を高めることができる。 [特定入球口の変形例]実施例の特定入球口23は左右
に移動する構造であるが、他の移動形態とすることもで
きるので、その一例を図16〜18にて説明する。な
お、本例の特定入球口は実施例の中央入賞装置14と同
様の入賞装置内に配されるので、入賞装置の構成につい
ては中央入賞装置14を引用して説明を省略する。
【0103】図16に示すように、入賞装置内に設置さ
れた傾斜ステージ101の中央部にはU字状の球受10
2を備える回転体103が配されている。回転体103
は傾斜ステージ101の下側に配されている駆動機構
(図示は省略)に連結された回転軸105に取り付けら
れており、図18(b)に示す左位置〜同図(a)に示
す中央位置〜同図(c)に示す右位置の範囲で往復回動
可能である。
【0104】回転体103の下には、図17(b)に示
す構造の開口板107が傾斜ステージ101に固定され
ている。円形の開口板107の中心には回転軸105を
貫通させる軸受109が設けられており、周沿いには、
図18に示す球受102の移動範囲に対応する扇状の入
球開口110が設けられている。
【0105】また、開口板107の下には、図17
(c)に示す構造の入球案内部材113が配されてい
る。この入球案内部材113は入球開口110に整合す
る受入口115と、受入口115に連続する漏斗状で、
その中心部に検出口116を備える検出誘導部117と
からなり、検出口116にはVスイッチ118が装着さ
れている。この入球案内部材113は受入口115と入
球開口110とが整合する体勢で傾斜ステージ101に
固定されている。
【0106】回転体103、開口板107及び入球案内
部材113がこのように配置されているので、球受10
2に流入した遊技球は、入球開口110から受入口11
5を通過し、検出誘導部117にて誘導されて検出口1
16から落下する際にVスイッチ118にて検出され
る。
【0107】図16に示すように、回転体103の左右
それぞれに非特定入球口120が設けられている。非特
定入球口120の下流側には半円状の球止板122が付
属しているので、球止板122に受け止められた遊技球
は、必ず非特定入球口120に落下する。
【0108】傾斜ステージ101の左右は入賞装置の壁
面に接触しているので、入賞装置に入賞して傾斜ステー
ジ101上に落下した遊技球は、球受102に流入する
か非特定入球口120に入球する。ただし、球受102
の位置は図18に示す範囲で移動するので、その位置に
よっては入球し易かったり(図18(a))、入球し難
かったりする(図18(b)、(c))。
【0109】この入賞装置を実施例の中央入賞装置14
と置き換えて使用し、特定入球口23と同様に球受10
2の位置を移動変化させれば、実施例で説明したのと同
様の効果が得られる。また、球受102の位置によって
は入球し易さ(入球し難さ)が変化するので、遊技者は
球受102を中央位置ないしはその付近に位置させよう
としてゲート31を狙うから、遊技者の技量が強く反映
され、それに伴ってパチンコ遊技機の興趣が高まる。
【0110】以上、実施例に従って、本発明の実施の形
態について説明したが、本発明はこのような実施例に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
でさまざまに実施できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の遊技盤の正面図。
【図2】 特定入球口の構造説明図。
【図3】 特定入球口の移動説明図。
【図4】 実施例のパチンコ遊技機の制御系のブロック
図。
【図5】 状態判断ルーチン1のフローチャート。
【図6】 状態判断ルーチン2のフローチャート。
【図7】 状態判断ルーチン2’のフローチャート。
【図8】 移動ルーチン1のフローチャート。
【図9】 移動ルーチン1’のフローチャート。
【図10】 移動ルーチン2のフローチャート。
【図11】 移動ルーチン2’のフローチャート。
【図12】 移動ルーチン2’’のフローチャート。
【図13】 移動ルーチン3のフローチャート。
【図14】 移動ルーチン3’のフローチャート。
【図15】 移動ルーチン3’’のフローチャート。
【図16】 変形例の特定入球口の構造説明図。
【図17】 変形例の特定入球口の部品説明図。
【図18】 変形例の特定入球口の移動説明図。
【符号の説明】
10 遊技盤 13 遊技領域 14 中央入賞装置(入賞装置) 15 開閉羽根 16 入賞口 17 傾斜ステージ 19a、19b、19c 位置表示部 23a Vスイッチ 23 特定入球口 27 カウントスイッチ 31 ゲート(契機入球口) 31a V移動スイッチ(契機検出手段) 37 第1始動口 39 第2始動口 60 主制御装置(位置制御手段) 75 V移動ソレノイド
フロントページの続き (72)発明者 林 貴弘 愛知県名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式会社高尾内 Fターム(参考) 2C088 AA17 AA43 AA54 EB28 EB35 EB36 EB63 EB71 EB74 EB76

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤上に形成された遊技領域における
    遊技球の挙動によって遊技が行われるパチンコ遊技機に
    おいて、 前記遊技領域に配された入賞装置内での位置を可変の特
    定入球口と、 前記遊技領域に配された契機入球口への入球を検出する
    契機検出手段と、 前記特定入球口の位置を制御する位置制御手段であっ
    て、前記契機検出手段が前記契機入球口への入球を検出
    すると前記特定入球口の位置変化の態様を変化させる位
    置制御手段とを備えたことを特徴とするパチンコ遊技
    機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパチンコ遊技機におい
    て、 前記位置制御手段は、遊技者に有利な特別遊技中におけ
    る前記契機入球口での遊技球の検出に従って前記特定入
    球口の位置変化態様を変化させることを特徴とするパチ
    ンコ遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のパチンコ遊技機におい
    て、 前記位置制御手段は、遊技者に不利な通常遊技中におけ
    る前記契機入球口での遊技球の検出に従って前記特定入
    球口の位置変化態様を変化させることを特徴とするパチ
    ンコ遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    パチンコ遊技機において、 前記位置制御手段は、前記特定入球口を移動させている
    際に前記契機検出手段が前記契機入球口への入球を検出
    すると、該入球が検出されたときの前記特定入球口の位
    置を設定時間維持することを特徴とするパチンコ遊技
    機。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    パチンコ遊技機において、 前記位置制御手段は、前記特定入球口を停止させている
    際に前記契機検出手段が前記契機入球口への入球を検出
    すると、前記特定入球口を設定方向に設定時間又は設定
    段階移動させることを特徴とするパチンコ遊技機。
  6. 【請求項6】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    パチンコ遊技機において、 前記位置制御手段は、前記特定入球口を停止させている
    際に前記契機検出手段が前記契機入球口への入球を検出
    すると、該入球が検出された前記契機入球口に対応した
    方向に前記特定入球口を設定時間又は設定段階移動させ
    ることを特徴とするパチンコ遊技機。
  7. 【請求項7】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    パチンコ遊技機において、 前記位置制御手段は、前記契機検出手段が前記契機入球
    口への入球を検出すると、乱数を抽出し、該抽出した乱
    数に基づいて前記特定入球口の移動の有無、移動方向、
    移動時間又は移動段階を決定し、該決定に従って前記特
    定入球口の移動を制御することを特徴とするパチンコ遊
    技機。
  8. 【請求項8】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    パチンコ遊技機において、 前記位置制御手段は、前記特定入球口を停止させている
    際に前記契機検出手段が前記契機入球口への入球を検出
    すると、該入球が検出された前記契機入球口に対応した
    位置に前記特定入球口を移動させることを特徴とするパ
    チンコ遊技機。
  9. 【請求項9】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
    パチンコ遊技機において、 前記位置制御手段は、複数の入球口から選択される入球
    口に前記特定入球口としての機能を付加することで前記
    特定入球口の位置を制御し、前記契機検出手段が前記契
    機入球口への入球を検出すると、該入球が検出された前
    記契機入球口に対応した位置の入球口に前記特定入球口
    としての機能を付加することを特徴とするパチンコ遊技
    機。
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