JP2003225295A - 芳香剤容器 - Google Patents
芳香剤容器Info
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Abstract
合いを調整でき、またゲル状芳香剤からの芳香成分が容
器本体を浸透しないようにし、樹脂ボトルにて芳香度合
いが調整できるとともに上部口部を閉じたときにはゲル
状芳香剤を安定的に収容できるようにする。 【解決手段】胴部の周りの複数箇所に外方に向けて突出
した複数の凸部8を備える容器本体2と、天部13側か
ら垂下して容器本体2の凸部10に係脱可能に設けられ
た複数の垂れ壁16を備えるキャップ4とからなり、キ
ャップ4が容器本体2の上部口部3から離れて垂れ壁1
6それぞれが凸部8に係止して、キャップ4の天部13
の上方への離間により開放された上部口部3から垂れ壁
16の間を経て外方に通じる芳香成分の放散経路が形成
される構成とした。
Description
ものである。
香り出しなどを目的とする芳香商品にはゲル状の芳香剤
を収容した芳香剤容器が多く提供されている。そして、
前記ゲル状芳香剤を収容した芳香剤容器としては金属
缶、ガラス瓶、ポリプロピレン樹脂製やポリエチレンテ
レフタレート樹脂製の樹脂ボトルなどが利用されてい
る。
内、樹脂ボトルにあっては一般的に容器本体とこの容器
本体の上部口部に着脱するキャップとからなり、キャッ
プが上部口部を開けたり閉めたりするだけの構成である
ことから、芳香成分が全開の上部口部から広がり出る状
態とキャップで上部口部が閉じられて芳香成分が全く広
がらない状態の二通りしかない。そのため、この樹脂ボ
トルにゲル状芳香剤を収容した芳香製品では、使用者の
好み等に応じて芳香の度合いを調整するということがで
きない問題がある。一方、芳香製品において、各種の芳
香剤に対しては金属缶、ガラス瓶、樹脂ボトルのいずれ
も使用できるというものではなく、収容する芳香剤の保
存性を考慮して容器本体に金属缶とガラス瓶のいずれか
を採用しなければならない場合があった。即ち、リモネ
ンなどの柑橘系の香りとなる芳香成分を発するようにし
た芳香剤を樹脂ボトルの容器本体に収容した場合、前記
芳香成分が容器本体を浸透してしまうことがあり、流通
時などの未使用状態の時点で芳香剤を安定的に保存でき
ない。この理由で容器本体として金属缶とガラス瓶しか
採用できない場合がある。しかしながら、容器本体を金
属缶やガラス瓶とした場合、商品の外観のデザイン性が
著しく乏しくなるという問題を有している。そこで本発
明は上記事情に鑑み、容器本体とこの容器本体の上部口
部を覆うキャップとからなる容器において、容器本体に
収容したゲル状芳香剤からの芳香度合いを調整できるよ
うにし、また収容したゲル状芳香剤からの芳香成分が容
器本体を浸透して外部に香りでないようにすることを課
題とし、樹脂ボトルに芳香度合いが調整できるとともに
上部口部を閉じたときにはゲル状芳香剤を安定的に収容
できるようにすることを目的とする。
してなされたもので、芳香剤を収容し、上部口部の周り
にネジ部が設けられている容器本体と、容器本体の前記
ネジ部に螺合して前記上部口部を開閉可能に覆うキャッ
プとからなり、前記容器本体は、ネジ部の下方であって
胴部の周りの複数箇所に外方に向けて突出した複数の凸
部を備え、前記キャップは、該キャップの天部側から垂
下して容器本体の前記凸部に係脱可能に設けられた複数
の垂れ壁を備え、前記キャップが容器本体の上部口部か
ら離れて前記垂れ壁それぞれが容器本体の凸部に係止し
て、キャップの天部の上方への離間により開放された上
部口部から垂れ壁の間を経て外方に通じる芳香成分の放
散経路が形成される構成としたことを特徴とする芳香剤
容器を提供して、上記課題を解消するものである。そし
て、本発明において、上記容器本体の上部口部は、該上
部口部の周辺に取り外し可能にシールされたシート状蓋
材で覆われて、該シート状蓋材で容器本体の内部が封止
されているものとすることが可能であり、また、上記容
器本体の内面全面に、無機物を化学気相蒸着法によりコ
ーティングしてなるバリア層が設けられているものとす
ることが可能である。
す実施の形態に基づいて詳細に説明する。図中1は芳香
剤容器で、該芳香剤容器1は合成樹脂材からなる容器本
体2とこの容器本体2の上部口部3を開閉するキャップ
4とからなるものである。容器本体2は熱可塑性樹脂、
例えばHDPE(高密度ポリエチレン樹脂)、PP(ポ
リプロピレン樹脂)、PET(ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂)などを用いてブロー成形されたものであり、
図示されているように上部口部3の周りに外ネジとした
ネジ部5が設けられている。また、前記ネジ部5の下方
は、上部口部3より内径を大きくして略筒状とした有底
の胴部6に連続していて、この胴部6にあっては下部側
が胴部6の一般部分よりその内径を大きくした大径部7
としているとともに、ネジ部5の下方となる胴部6の上
部側では、胴部6の周りの三箇所を膨出させることで外
方に向けて突出した三つの凸部8が設けられている。
径をr1とし、大径部7の内半径をr2として、その差
(r2−r1)が大体5〜10mm程度とされ、外観を
整えるために胴部6の上部側に位置する凸部8の部分に
おいても内半径がr2となるようにそれぞれの突出量が
設定されている。さらに、それぞれの凸部8の湾曲した
突出面9には上下二段にして凹溝10があり、後述する
ようにこの凹溝10を利用してキャップ4位置決めでき
るようにしている。
器本体2にあってはその内部に配するゲル状芳香剤の芳
香成分が直接容器本体2の内面から浸透しないようにす
るために、容器本体2の内面全面にバリア層11が設け
られてる(図4、5参照)。このバリア層11は、Si
Oxなどの無機物を化学気相蒸着法(CVD)によりコ
ーティングしてなるものである。このように容器本体2
にはその内面全面にバリア層11が設けられているた
め、収容したゲル状芳香剤からの芳香成分が容器本体2
に浸透することによる外部への香り出しを防止し、上記
上部口部3が閉じられている状態、例えば、流通段階や
店舗展示段階、および購入者側で上部口部3を閉止した
未使用状態で、ゲル状芳香剤を安定的に収容できるよう
になる。
通段階や店舗展示段階、および購入者側で上部口部3を
閉止した未使用状態では、後述する形態のキャップ4が
容器本体2のネジ部5に螺着しており、上部口部3は開
放されていない。そして、未使用時に上部口部3から芳
香成分が漏れ出ることを確実に防止するために、この上
部口部3は、該上部口部3の周辺に取り外し可能に高周
波シールされたシート状蓋材12で覆われ、該シート状
蓋材12で容器本体2の内部が封止されている(図4参
照)。前記シート状蓋材12は、アルミニウム箔やアル
ミニウム蒸着層などのアルミニウム層をバリア性のある
中間体とし、高周波シール適性を有し、良好な接着性と
ともにイージービール性(良好な引き剥ぎ易さ)を有し
たものである。勿論、バリア性、高周波シール適性、接
着性、イージービール性について満足するものであるな
らば、アルミニウムの中間体を備えないものであっても
よい。
口部3に対応して天部13の下面に環状壁14が設けら
れていて、この環状壁14の内周に内ネジのネジ部15
を備えている。そして、前記ネジ部15が上部口部3周
りの上記ネジ部5に螺合することで、このキャップ4が
容器本体2に対して着脱可能に設けられ、閉じる方向に
キャップ4を螺合回転させることで前記天部13が上部
口部3を覆うようにしており、未使用状態の芳香剤容器
1においてキャップ4を取り外して上記シート状蓋材1
2を剥ぎ取って上部口部3を開放した場合も、このキャ
ップ4を再びセットして閉じる方向に螺合回転させるこ
とで上部口部3が天部13にて閉じられ、芳香成分がこ
の上部口部3から漏れ出ないようにしている。
記環状壁14の径より大径とされ、その天部13の外周
側から垂下して上記凸部8に対応する三つの垂れ壁16
を一体に備えている。垂れ壁16それぞれの上下方向の
長さは、図4、5に示されているように上部口部3を閉
じた状態のときに垂れ壁16の下端が凸部8より下方と
なり、またキャップ4の環状壁14が上部口部3の周り
のネジ部5から外れ、開放された上部口部3の上方に所
要間隔で天部13が離れたときに前記垂れ壁16の下部
が凸部8の突出面9に相対するように設定されている。
上記垂れ壁16の下部の内面には、上記凸部8の凹溝1
0に係止可能な凸リブ17を突設していて、キャップ4
にて上部口部3を閉じているときにはこの凸リブ17は
凸部8と接触せず(図4)、また上述のように上部口部
3の上方に所要間隔で天部13を離して、垂れ壁16そ
れぞれを凸部8の突出面9に位置させるようにすること
で、前記凸リブ17が凹溝10に係止し、キャップ4が
位置決めされる。図5に示すようにキャップ4の天部1
3の上方への離間して、上部口部3の上端面と環状壁1
4の下端面との間で上下方向での隙間が生じると、上部
口部3から垂れ壁16の間を経て外方に通じる芳香成分
の放散経路が形成される。
3から離れた状態でキャップ4を上げ下げすることで、
垂れ壁16の撓みなどによって凸リブ17が凹溝10に
対して係脱する。このようにして垂れ壁16が凸部8に
係脱可能に設けられており。上位の凹溝10それぞれに
凸リブ17を係止させることで、開放された上部口部3
と天部13との間隔を大きくした状態でキャップ4が支
持され、また、下位の凹溝10それぞれに凸リブ17を
係止させることで、開放された上部口部3と天部13と
の間隔を小さくした状態でキャップ4が支持されるもの
となり、凸リブ17の係止位置の選択により上部口部3
と天部13との間隔、即ち、上部口部3の上端面から環
状壁14の下端面との間の隙間が変化し、これによっ
て、上部口部3から芳香成分が気体として流れ出る度合
いが変化することとなり、芳香剤容器1からの芳香成分
の芳香度合いを調整できるものとなっている。上記凸リ
ブ17を凹溝10に係止させたり凹溝10から外したり
するのは手操作で行なうものであり、凸リブ17と凹溝
10の係合関係を積極的に外す操作を行なわない限り、
芳香剤容器1を他の物と接触させるなどの不用意な扱い
を行なっても凸リブ17が凹溝10に係止している状態
が解消されることはなく、確実にキャップ4が位置決め
された状態となる。そして、容器本体2にはゲル状芳香
剤が収容されているため、芳香剤容器1を逆さまに静置
しても上部口部3が自然に閉じることはなく、芳香成分
の放散経路が維持される。即ち、芳香剤容器1は逆さま
でも使用できるように設けられているものである。な
お、キャップ4で上部口部3を閉じるためにそのキャッ
プ4を押し下げ、環状壁14の下端部が上部口部3の上
端部の高さ位置に達するときには、凸リブ17が凹溝1
0から外れており、キャップ4を閉じる方向に回転させ
る操作がスムーズに行なえるように図られている。
芳香剤を収容し、上部口部の周りにネジ部が設けられて
いる容器本体と、容器本体の前記ネジ部に螺合して前記
上部口部を開閉可能に覆うキャップとからなり、前記容
器本体は、ネジ部の下方であって胴部の周りの複数箇所
に外方に向けて突出した複数の凸部を備え、前記キャッ
プは、該キャップの天部側から垂下して容器本体の前記
凸部に係脱可能に設けられた複数の垂れ壁を備え、前記
キャップが容器本体の上部口部から離れて前記垂れ壁そ
れぞれが容器本体の凸部に係止して、キャップの天部の
上方への離間により開放された上部口部から垂れ壁の間
を経て外方に通じる芳香成分の放散経路が形成される構
成としたことを特徴とするものである。このようにキャ
ップの垂れ壁を容器本体の凸部に係止させて芳香成分が
漂い出る放散経路が形成されるようにしているので、キ
ャップの上下への移動によって上部口部とキャップとの
間の隙間は変化することとなり、上部口部からの芳香成
分の芳香度合いを、芳香剤の使用環境や使用者の好みに
応じて変化させることができる。また、キャップが位置
決めされる状態となるため、芳香剤容器を逆さまにして
も使用できるようになる。
学気相蒸着法によりコーティングしてなるバリア層を設
けるようにすることで、容器本体を合成樹脂製としても
リモネンなどの柑橘系ゲル状芳香剤の芳香成分がその容
器本体自体に浸透することがない。よって、柑橘系ゲル
状芳香剤の容器が金属缶やガラス瓶に限定されず、合成
樹脂の容器も利用できるようになり、容器本体を合成樹
脂製とすることで、デザインの自由度の高い芳香剤容器
が簡単に得られるようになるなど、実用性に優れた効果
を奏するものである。
ート状蓋材とキャップとを分離した状態で示す説明図で
ある。
胴部の一般部分を断面で示す説明図、(ロ)は胴部の下
部を断面で示す説明図、(ハ)は胴部の上部を断面で示
す説明図である。
明図である。
示す説明図、(ロ)は縦断面の一部を示す説明図であ
る。
(イ)は外観を示す説明図、(ロ)は縦断面の一部を示
す説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】芳香剤を収容し、上部口部の周りにネジ部
が設けられている容器本体と、容器本体の前記ネジ部に
螺合して前記上部口部を開閉可能に覆うキャップとから
なり、 前記容器本体は、ネジ部の下方であって胴部の
周りの複数箇所に外方に向けて突出した複数の凸部を備
え、前記キャップは、該キャップの天部側から垂下して
容器本体の前記凸部に係脱可能に設けられた複数の垂れ
壁を備え、 前記キャップが容器本体の上部口部から離れて前記垂れ
壁それぞれが容器本体の凸部に係止して、キャップの天
部の上方への離間により開放された上部口部から垂れ壁
の間を経て外方に通じる芳香成分の放散経路が形成され
る構成としたことを特徴とする芳香剤容器。 - 【請求項2】上記容器本体の上部口部は、該上部口部の
周辺に取り外し可能にシールされたシート状蓋材で覆わ
れて、該シート状蓋材で容器本体の内部が封止されてい
る請求項1に記載の芳香剤容器。 - 【請求項3】上記容器本体の内面全面に、無機物を化学
気相蒸着法によりコーティングしてなるバリア層が設け
られている請求項1または2に記載の芳香剤容器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012143292A (ja) * | 2011-01-07 | 2012-08-02 | Toppan Printing Co Ltd | 揮散装置 |
KR20160009642A (ko) | 2013-06-08 | 2016-01-26 | 종샨 후지 케미컬 컴퍼니 리미티드 | 휘산용 용기, 및 상기 휘산용 용기를 사용한 비상 해충 기피 장치 |
JP2017030798A (ja) * | 2015-07-31 | 2017-02-09 | 株式会社吉野工業所 | 揮散容器 |
KR20200137616A (ko) * | 2019-05-31 | 2020-12-09 | 손광섭 | 방향제 케이스 |
-
2002
- 2002-02-05 JP JP2002028593A patent/JP4126917B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20160009642A (ko) | 2013-06-08 | 2016-01-26 | 종샨 후지 케미컬 컴퍼니 리미티드 | 휘산용 용기, 및 상기 휘산용 용기를 사용한 비상 해충 기피 장치 |
US10287069B2 (en) | 2013-06-08 | 2019-05-14 | Zhongshan Fuji Chemical Co., Ltd. | Vaporizing/discharging container, and flying insect pest repellent device using the vaporizing/discharging container |
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KR20200137616A (ko) * | 2019-05-31 | 2020-12-09 | 손광섭 | 방향제 케이스 |
KR102235420B1 (ko) | 2019-05-31 | 2021-04-02 | 손광섭 | 방향제 케이스 |
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