JP2003224946A - 整流子回転機 - Google Patents

整流子回転機

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JP2003224946A
JP2003224946A JP2002020723A JP2002020723A JP2003224946A JP 2003224946 A JP2003224946 A JP 2003224946A JP 2002020723 A JP2002020723 A JP 2002020723A JP 2002020723 A JP2002020723 A JP 2002020723A JP 2003224946 A JP2003224946 A JP 2003224946A
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brush
commutator
sleeve
cut
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JP2002020723A
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English (en)
Inventor
Takao Taruya
隆夫 樽谷
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシスリーブは軸上下方向、ブラシ揺動方
向の耐力を強くし、ブラシのホールド性を高めた小型、
軽量化した整流子電動機を提供する。 【解決手段】 ブラシスリーブ8の回転軸方向側面には
整流子側が繋がったコ字型の切れ込みが設けられ、他側
は外側に幾分突出する切り起こし片15を形成する。ブ
ラシスリーブ8の回転軸方向側面まで形成されたブラケ
ット突出部12には、その先端部に一部切欠部を設け
る。ブラケット6のブラケットテーパ部61内の所定位
置にブラシスリーブ8を配置した時、該切り起こし片1
5の先端はブラケット突出部12の整流子側面に係止す
るように位置する。これにより、ブラシスリーブ8が挿
入方向を上方に逆戻りすることを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロータとステータを
内蔵するブラケットにブラシによる給電装置を取付ける
整流子回転機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、整流子を有する整流子回転機に
おいては、ブラシをブラケット(ケーシング)に取り付
ける必要があり、特に低速回転の小型電動機では、ブラ
ケット内に給電装置のブラシが配置できるが、高速回転
等、ブラシ寿命を必要とする整流子電動機においては、
ブラシスリーブがブラケツト半径よりも長いため、ブラ
ケットにはブラシ貫通用の孔を設ける必要がある。
【0003】従来の発電機あるいは電動機を含む回転機
のブラケットは円筒形状のため、そのブラシ孔は別工程
で横から孔をあける必要性があり、鋼板プレス品の場
合、プレス型が横抜き金型が必要であり、アルミ鋳造品
や樹脂成型品の場合、4面以上の金型が必要であり、い
ずれも、金型が複雑で、金型費・プレス費・成型費など
が高くなる問題があった。
【0004】また、円筒形状のためにブラケット底部
(ベアリング側平円盤部)面積が広く、軸方向荷重に弱
く、変形によるベアリング余圧不足・振動増太等を招
き、モータ破壊の危険性がある問題や、ブラシ支持部
(ブラケット外周)と整流子接触部が離れているため、
ブラシ先端部での振れが大きくなり、火花を増大させる
問題、等があった。
【0005】その対策として、ブラケットブラシ取り付
け部のコア側開放端の外郭寸法に対しベアリング側ハウ
ジング端の外部寸法の方が小さくなるように略テーパを
設け、その貫通孔の回転軸方向コア側端の内周側辺が回
転軸方向ベアリング側端の外周側辺よりも外周側に位置
する形状とすることにより、金型を上下2面で作成で
き、上記問題点を解決できる発明を本出願人は既に提案
している。
【0006】図8に本出願人が提案している整流子回転
機の一種である整流子電動機を搭載した電動送風機の部
分断面図を示し、中心より上半分は垂直断面を、下半分
は水平部分破断面を展開している。図において、送風部
1は、ファンカバー3により覆われるファン及びディフ
ューザから構成される。電動機部2は、ステータコア
4、ロータ5、ブラシスリーブ8内に挿入保持され、ス
プリング9で押圧されたブラシ7等をブラケット6及び
略ア−ム状のブラケットテーパ部61で囲み、送風部1
と電動機部2とを一体とした電動送風機を構成する。電
動機の回転軸10は軸受けであるベアリング11により
支承される。
【0007】整流子電動機の電動機部2は、ステータコ
ア4にボルトの貫通孔が形成されており、ステータコア
4のその一側をステータコア4の外径とほぼ等しいブラ
ケット6のブラケットエンド62で、ステータコア4の
ボルト貫通孔とブラケットエンド62の取付孔を介して
ボルト13とナット14で締付け、サンドイッチ状に挟
着して一体的に形成される。そして、送風部1と電動機
部2とを一体とした電動送風機を構成する。
【0008】この実施形態のブラケット6はア−ム状の
ブラケットテーパ部61及びブラケットエンド62から
構成され、これらは樹脂の成形品から成るものであり、
その斜視図を図9に示す。ア−ム状のブラケットテーパ
部61はステータコア4側開放端の外殻寸法に対しベア
リング11側ブラケット端の外殻寸法の方が小さくなる
ように形成され、その整流子・ブラシが位置する側にブ
ラシ取付け用の貫通孔が設けられる。
【0009】また、貫通孔から外周側に厚みを有する補
強リブ20をブラシスリーブ8に隣接して設ける。そし
て、そのブラケット6の外部側に位置する補強リブ20
はブラケットエンド62からベアリング11側へ回転軸
10方向に真直ぐ突き出す形状とする。これにより、回
転方向への位置は固定されるが、ブラシスリーブ部8に
何らかの外的荷重がかかると、図9に示すように、ブラ
シスリーブは軸上下方向V、ブラシ揺動方向Hには固定
されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このようなブラシスリ
ーブ固定手段は、ブラシスリーブの回転方向にのみにし
か補強リブを設けていなかったため、ブラシスリーブは
その貫通孔を形成する4面とその補強リブのみで保持さ
れるため、回転方向への位置は固定されるが、軸上下方
向、ブラシ摺動方向の位置は固定されなかった。その結
果、ブラシスリーブ部になんらかの外的荷重がかかる
と、ブラシスリーブは軸上下方向、ブラシ揺動方向に移
動し、ブラシと整流子の接触不良を巻き起こし、火花増
大によるブラシの異常磨耗、ひいては発電機あるいは電
動機の破壊を惹起する危険性があった。そこで本発明
は、ブラシスリーブは軸上下方向、ブラシ揺動方向の耐
力を強くし、ブラシのホールド性を高めた小型、軽量化
した新しいタイプの整流子回転機を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る整流子回転機は、ロータと
ステータを内蔵するブラケットにブラシによる給電装置
を取付ける整流子回転機であって、整流子・ブラシが位
置する側のブラケットにブラシ取付け用の貫通孔を設け
ると共に、少なくともそのブラケットとブラシの取付け
部は合成樹脂で形成され、ブラケットのブラシ取付け部
のステータコア側開放端の外殻寸法に対しベアリング側
のブラケット端の外殻寸法の方が小さくなるように略テ
ーパを設け、その貫通孔の回転軸方向両端におけるステ
ータコア側端の内周側辺が回転軸方向ベアリング側端の
外周側辺よりも外周側に位置する整流子回転機におい
て、ブラシスリーブの側面には切り起こし片を有し、且
つ、ブラケットにブラシスリーブを挿入支持するブラケ
ット突出部を形成すると共に、そのブラケット突出部の
先端部に一部切欠部を設け、ブラケット内所定位置にブ
ラシスリーブを配置した時、ブラシスリーブの切り起こ
し片がブラケット突出部に係止するように位置させる構
成とした。
【0012】本発明の請求項2に係る整流子回転機は、
ロータとステータを内蔵するブラケットにブラシによる
給電装置を取付ける整流子回転機であって、整流子・ブ
ラシが位置する側のブラケットにブラシ取付け用の貫通
孔を設けると共に、少なくともそのブラケットとブラシ
の取付け部は合成樹脂で形成され、ブラケットのブラシ
取付け部のステータコア側開放端の外殻寸法に対しベア
リング側のブラケット端の外殻寸法の方が小さくなるよ
うに略テーパを設け、その貫通孔の回転軸方向両端にお
けるステータコア側端の内周側辺が回転軸方向ベアリン
グ側端の外周側辺よりも外周側に位置する整流子回転機
において、ブラシスリーブの側面には切り起こし片を有
し、且つ、ブラケットにブラシスリーブを挿入支持する
ブラケット突出部をブラケットのブラシを内蔵する側の
略最外端から突出するリブにて形成すると共に、そのブ
ラケット突出部の先端部に一部切欠部を設け、前記ブラ
シスリーブの切り起こし片が形成される側面と、該側面
に隣接する側面とに接するように構成し、ブラケット内
所定位置にブラシスリーブを配置した時、ブラシスリー
ブの切り起こし片がブラケット突出部に係止するように
位置させる構成とした。
【0013】こうして、ブラケット金型は安価な2面の
ままで、且つ、一部にリブを追加するという簡単な方向
で、ブラシスリーブの外的荷重等による上下の移動及び
回転方向への移動が防止できるので、異常火花の発生を
防止でき、整流子回転機の信頼性(ブラシ寿命・入力安
定性・振動・排気風汚染度・騒音等)を向上できる。ま
た、ブラシの交換も簡単に行なうことができる。
【0014】本発明の請求項3に係る整流子回転機は、
ロータとステータを内蔵するブラケットにブラシによる
給電装置を取付ける整流子回転機であって、整流子・ブ
ラシが位置する側のブラケットにブラシ取付け用の貫通
孔を設けると共に、少なくともそのブラケットとブラシ
の取付け部は合成樹脂で形成され、ブラケットのブラシ
取付け部のステータコア側開放端の外殻寸法に対しベア
リング側のブラケット端の外殻寸法の方が小さくなるよ
うに略テーパを設け、その貫通孔の回転軸方向両端にお
けるステータコア側端の内周側辺が回転軸方向ベアリン
グ側端の外周側辺よりも外周側に位置する整流子回転機
において、ブラシスリーブの側面には切り起こし片を有
し、且つ、ブラケットにブラシスリーブを挿入支持する
ブラケット突出部を形成すると共に、そのブラケット突
出部の先端部に一部切欠部を設け、ブラケット内所定位
置にブラシスリーブを配置した時、ブラシスリーブの切
り起こし片がブラケット突出部に係止するように位置さ
せると共に、前記ブラケット突出部が前記ブラシスリー
ブの切り起こし片が形成される側面と、該側面に隣接す
る側面とに接するような構成とした。
【0015】こうして、ブラシスリーブの外的荷重等に
よる上下の移動及び回転方向への移動が防止でき、ま
た、切り起こし片の先端が、貫通孔を支点とする上下方
向の回転をも防止できるので、ブラシスリーブの回転軸
方向ベアリング側への移動も防止でき、全方向への移動
を防止することができるので、異常火花の発生を防止で
き、整流子回転機の信頼性(ブラシ寿命・入力安定性・
振動・排気風汚染度・騒音等)を向上できる。また、ブ
ラシの交換も簡単に行なうことができる。
【0016】本発明の請求項4に係る整流子回転機は、
ロータとステータを内蔵するブラケットにブラシによる
給電装置を取付ける整流子回転機であって、整流子・ブ
ラシが位置する側のブラケットにブラシ取付け用の貫通
孔を設けると共に、少なくともそのブラケットとブラシ
の取付け部は合成樹脂で形成され、ブラケットのブラシ
取付け部のステータコア側開放端の外殻寸法に対しベア
リング側のブラケット端の外殻寸法の方が小さくなるよ
うに略テーパを設け、その貫通孔の回転軸方向両端にお
けるステータコア側端の内周側辺が回転軸方向ベアリン
グ側端の外周側辺よりも外周側に位置する整流子回転機
において、ブラシスリーブの側面には切り起こし片を有
し、且つ、ブラケットにベアリング側に向かって突出す
る補強リブを、前記ブラシスリーブの切り起こし片を除
いて設け、ブラケット内所定位置にブラシスリーブを配
置した時、該ブラシスリーブの切り起こし片が補強リブ
の切欠部で係止されるように位置する構成とした。
【0017】こうして、切り起こし片の回転軸方向コア
側への移動は補強リブの切欠部の側面により阻止される
と共に、切り起こし片の先端が、貫通孔を支点とする上
下方向の回転をも防止できるので、ブラシスリーブの回
転軸方向ベアリング側への移動も防止でき、全方向への
移動を防止することができる。更に、強度の低下するブ
ラシスリ−ブの貫通孔部を更に補強でき、且つ、延長突
出部も補強できて、総合的に強度のある安定した整流子
回転機を実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は発電機あるいは電動機の
いずれの回転機にも適用できるものであるが、本発明を
整流子電動機に適用した実施形態を図1〜図7に基づい
て以下に詳述する。整流子電動機を搭載した電動送風機
の例を参照して説明する。図1は電動送風機の部分断面
図を示し、中心より上半分は垂直断面を、下半分は水平
部分破断面を展開している。
【0019】図1において、送風部1は、ファンカバー
3により覆われるファン及びディフューザから構成され
る。電動機部2は、ステータコア4、ロータ5、ブラシ
スリーブ8に保持され、スプリング9により押圧された
ブラシ7等をブラケット6及び略ア−ム状のブラケット
テーパ部61で囲み、送風部1と電動機部2とを一体と
した電動送風機を構成する。電動機の回転軸10は軸受
けベアリング11により支承される。ここではステータ
コア4をブラケット6のブラケットエンド62とフレー
ムでボルト13及びナット14によって挟み込むタイ
プ、所謂、サンドイッチ型を図示している。
【0020】この実施形態のブラケット6は金属の鋳造
品あるいは樹脂の成形品から成るものであり、図9に示
すように、ブラケット6には整流子・ブラシが位置する
側のブラケットにブラシ取付け用の貫通孔を設けると共
に、そのブラケットのブラシ取付け部においてのみブラ
ケットテーパ部61を設け、端面にはブラケットエンド
62を有する。該テーパ部61はステータコア4側開放
端の外殻寸法に対しベアリング11側ブラケット端の外
殻寸法の方が小さくなるように形成されるが、この実施
形態のブラケット6には図9の補強リブ20が省略され
たものを用いている。
【0021】そして、ブラシ取付け用の貫通孔は該テー
パ部61のブラシ取付け部に設けられる。また、ブラケ
ット6のブラシを内蔵する側の略最外端(ブラケットエ
ンド62)から、貫通孔内に挿入させるブラシスリーブ
8の回転軸方向側面までリブを突出してブラケット突出
部12を形成する。
【0022】図2により本発明の第1の実施形態を説明
する。図3(A)に示すように、ブラシスリーブ8の回
転軸方向側面には整流子側が繋がったコ字型の切れ込み
が設けられ、他側は外側に幾分突出するように折り曲げ
可能な切り起こし片15を形成する。こうして形成され
たブラシスリーブ8の斜視図を図4に示す。
【0023】ブラシスリーブ8の回転軸方向側面までリ
ブを突出して形成されたブラケット突出部12には、図
3(B)に示すように、その先端部に一部切欠部16を
設ける。そして、ブラケット内所定位置にブラシスリー
ブ8を配置した時、該切り起こし片15の先端はブラケ
ット突出部12の整流子側面に係止するように位置する
と共に、前記整流子側面に前記切欠部16の部分を除い
た部分で接触するようになる。
【0024】これにより、ブラシスリーブ8をブラケッ
トテーパ部61の貫通孔に挿入する時は、切り起こし片
15は内側に倒れて移動するため滑らかに挿入できる。
切り起こし片15がブラケット突出部12の位置までに
至ると、切り起こし片15は元の位置に戻るため、ブラ
シスリーブ8が挿入方向を逆戻りすることを防止でき
る。また、ブラシスリーブ8に内蔵するスプリング9が
整流子とブラシ7間に一定の圧力を与えているため、ブ
ラシスリーブ8の上下の移動も拘束できる。
【0025】また、ブラケット突出部12が貫通孔部か
ら離れてブラシスリーブの回転軸方向側面をホールドす
るため、貫通孔部と併せて2個所でブラシスリーブ8の
両端を拘束するため、ブラシスリーブの回転軸方向側へ
の移動も防止できる。
【0026】従って、ブラケット金型は安価な2面のま
まで、且つ、一部にリブを追加するという簡単な方向
で、ブラシスリーブ8に対する外的荷重等によるブラシ
スリーブ8の移動が防止できるので、異常火花の発生を
防止でき、整流子電動機の信頼性(ブラシ寿命・入力安
定性・振動・排気風汚染度・騒音等)を向上できる。
【0027】また、ブラシ7を交換する場合、切り起こ
し片15の一部はブラケット突出部12により切欠部1
6の部分で塞がれていないため、ドライバー等を切欠部
16に差し込むことにより切り起こし片15を内側へ容
易に戻すことができ、簡単にブラシスリーブ8をブラケ
ット6から取り外すことができ、メンテナンス性も向上
する。
【0028】また、本発明の第2の実施形態を説明す
る。図3(C)に示すように、前記ブラケット6のブラ
シ側の略最外端(ブラケットエンド62)から突出する
前記リブでなるブラケット突出部12を、ブラシスリー
ブ8の回転方向側面まで延長して側面突出部17を形成
する。これにより、ブラシスリーブ8は回転軸方向側面
と接触すると共に、回転方向側面とも接するようにする
ことができる。
【0029】これにより、上記効果に加え、ブラシスリ
ーブ8の回転方向への移動も拘束できるため、外的荷重
等によるブラシスリーブ8の移動をより強く防止できる
ので、異常火花の発生を防止でき、整流子電動機の信頼
性(ブラシ寿命・入力安定性・振動・排気風汚染度・騒
音等)を向上することができる。
【0030】次に、本発明の第3の実施形態を説明す
る。図5(A)、(B)のように、切り起こし片15
を、ブラシスリーブ8の回転方向側面に設け、前記ブラ
ケットの側面突出部17も該切り起こし片15の側に平
行・隣接して設ける。
【0031】これにより、ブラシスリーブ8をブラケッ
トテーパ部61の貫通孔に挿入する時は、切り起こし片
15は内側に倒れて移動するため、滑らかに挿入でき
る。切り起こし片15がブラケットの延長突出部17の
位置までに至ると、該切り起こし片15は元の位置に戻
るため、ブラシスリーブ8が挿入方向を逆戻りすること
を防止できる。また、ブラシスリーブ8に内蔵するスプ
リング9が整流子とブラシ7間に一定の圧力を与えてい
るため、ブラシスリーブ8の整流子側への移動も拘束で
きる。
【0032】また、切り起こし片15の先端が、貫通孔
を支点とする上下方向の回転をも防止できるので、ブラ
シスリーブ8の回転軸方向ベアリング11側への移動も
防止でき、全方向への移動を防止することができる。
【0033】更に、本発明の第4の実施形態を説明す
る。図6、図7において、貫通孔内に挿入させる前記ブ
ラシスリーブ8の回転方向側面に平行・隣接してブラケ
ット外側にブラケットエンド62からベアリング11側
への回転軸方向に真っ直ぐ突出する補強リブ18を設け
る。補強リブ18には、前記コ字型のブラシスリ−ブ8
の切り欠きと切欠開放部15に対抗する部分に切欠部1
9を設ける。
【0034】これにより、ブラシスリーブ8をブラケッ
トテーパ部61の貫通孔に挿入する時は、切り起こし片
15は内側に倒れて移動するため、滑らかに挿入でき
る。切り起こし片15が補強リブ18の切欠部19の位
置までに至ると、切り起こし片15は元の位置に戻るた
め、ブラシスリーブ8が挿入方向を逆戻りすることを防
止できる。また、ブラシスリーブ8に内蔵するスプリン
グ9が整流子とブラシ7間に一定の圧力を与えているた
め、ブラシスリーブ8の整流子側への移動も拘束でき
る。
【0035】また、切り起こし片15の回転軸方向コア
4側への移動は補強リブ18の切欠部19の側面により
阻止されると共に、切り起こし片15の先端が、貫通孔
を支点とする上下方向の回転をも防止できるので、ブラ
シスリーブ8の回転軸方向ベアリング11側への移動も
防止でき、全方向への移動を防止することができる。更
に、強度の低下するブラシスリ−ブ8の貫通孔部を更に
補強でき、且つ、延長突出部17も補強できて、総合的
に強度のある安定した電動機を実現することができる。
【0036】尚、本発明の実施態様はステータコアをブ
ラケットとフレームで挟み込むタイプ、所謂、サンドイ
ッチ型を例示して図示しているが、ステータコアに外周
部を有する円筒形ブラケットタイプにも同様に適用でき
るものである。また、整流子を有する電動機に限ること
なく、発電機にも適用できるものである。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明の整流子回転機
は、ブラケット金型は安価な2面のままで、且つ、一部
にリブを追加するという簡単な方向で、ブラシスリーブ
の外的荷重等による上下の移動及び回転方向への移動が
防止できるので、異常火花の発生を防止でき、整流子回
転機の信頼性(ブラシ寿命・入力安定性・振動・排気風
汚染度・騒音等)を向上できる。また、ブラシの交換等
メンテも簡単に行なうことができる。
【0038】また、ブラシスリーブの外的荷重等による
上下の移動及び回転方向への移動が防止でき、また、切
り起こし片の先端が、貫通孔を支点とする上下方向の回
転をも防止できるので、ブラシスリーブの回転軸方向ベ
アリング側への移動も防止でき、全方向への移動を防止
することができるので、異常火花の発生を防止でき、整
流子回転機の信頼性(ブラシ寿命・入力安定性・振動・
排気風汚染度・騒音等)を向上できる。
【0039】更に、切り起こし片の回転軸方向コア側へ
の移動は補強リブの切欠部の側面により阻止されると共
に、切り起こし片の先端が、貫通孔を支点とする上下方
向の回転をも防止できるので、ブラシスリーブの回転軸
方向ベアリング側への移動も防止でき、全方向への移動
を防止することができると共に、強度が弱くなりがちな
ブラシスリ−ブの貫通孔部を補強でき、且つ、延長突出
部も補強できて、総合的に強度のある安定した整流子回
転機を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の整流子回転機を搭載した電動送風機。
【図2】本発明の第1の実施形態図。
【図3】切り起こし片とブラケット突出部の関係。
【図4】本発明のブラシスリーブの斜視図。
【図5】本発明の第3の実施形態図。
【図6】本発明の第4の実施形態図。
【図7】切り起こし片と補強リブとの関係。
【図8】既提案の整流子電動機を搭載した電動送風機。
【図9】ブラケットの斜視図。
【符号の説明】
1 送風部 2 電動機部 3 ファンカバー 4 ステータコア 5 ロータ 6 ブラケット 61 ブラケットテーパ部 62 ブラケットエンド 7 ブラシ 8 ブラシスリーブ 9 スプリング 10 回転軸 11 ベアリング 12 ブラケット突出部 13 ボルト 14 ナット 15 切り起こし片 16 切欠部 17 延長突出部 18 補強リブ 19 切欠部 20 補強リブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータとステータを内蔵するブラケット
    にブラシによる給電装置を取付ける整流子回転機であっ
    て、整流子・ブラシが位置する側のブラケットにブラシ
    取付け用の貫通孔を設けると共に、少なくともそのブラ
    ケットとブラシの取付け部は合成樹脂で形成され、ブラ
    ケットのブラシ取付け部のステータコア側開放端の外殻
    寸法に対しベアリング側のブラケット端の外殻寸法の方
    が小さくなるように略テーパを設け、その貫通孔の回転
    軸方向両端におけるステータコア側端の内周側辺が回転
    軸方向ベアリング側端の外周側辺よりも外周側に位置す
    る整流子回転機において、ブラシスリーブの側面には切
    り起こし片を有し、且つ、ブラケットにブラシスリーブ
    を挿入支持するブラケット突出部を形成すると共に、そ
    のブラケット突出部の先端部に一部切欠部を設け、ブラ
    ケット内所定位置にブラシスリーブを配置した時、ブラ
    シスリーブの切り起こし片がブラケット突出部に係止す
    るように位置させることを特徴とする整流子回転機。
  2. 【請求項2】 前記ブラケット突出部は、ブラケットの
    ブラシを内蔵する側の略最外端から突出するリブにて形
    成し、前記ブラシスリーブの切り起こし片が形成される
    側面と、該側面に隣接する側面とに接するように構成す
    ることを特徴とする請求項1記載の整流子回転機。
  3. 【請求項3】 ロータとステータを内蔵するブラケット
    にブラシによる給電装置を取付ける整流子回転機であっ
    て、整流子・ブラシが位置する側のブラケットにブラシ
    取付け用の貫通孔を設けると共に、少なくともそのブラ
    ケットとブラシの取付け部は合成樹脂で形成され、ブラ
    ケットのブラシ取付け部のステータコア側開放端の外殻
    寸法に対しベアリング側のブラケット端の外殻寸法の方
    が小さくなるように略テーパを設け、その貫通孔の回転
    軸方向両端におけるステータコア側端の内周側辺が回転
    軸方向ベアリング側端の外周側辺よりも外周側に位置す
    る整流子回転機において、ブラシスリーブの側面には切
    り起こし片を有し、且つ、ブラケットにブラシスリーブ
    を挿入支持するブラケット突出部を形成すると共に、そ
    のブラケット突出部の先端部に一部切欠部を設け、ブラ
    ケット内所定位置にブラシスリーブを配置した時、ブラ
    シスリーブの切り起こし片がブラケット突出部に係止す
    るように位置させると共に、前記ブラケット突出部が前
    記ブラシスリーブの切り起こし片が形成される側面と、
    該側面に隣接する側面とに接するように構成することを
    特徴とする整流子回転機。
  4. 【請求項4】 ロータとステータを内蔵するブラケット
    にブラシによる給電装置を取付ける整流子回転機であっ
    て、整流子・ブラシが位置する側のブラケットにブラシ
    取付け用の貫通孔を設けると共に、少なくともそのブラ
    ケットとブラシの取付け部は合成樹脂で形成され、ブラ
    ケットのブラシ取付け部のステータコア側開放端の外殻
    寸法に対しベアリング側のブラケット端の外殻寸法の方
    が小さくなるように略テーパを設け、その貫通孔の回転
    軸方向両端におけるステータコア側端の内周側辺が回転
    軸方向ベアリング側端の外周側辺よりも外周側に位置す
    る整流子回転機において、ブラシスリーブの側面には切
    り起こし片を有し、且つ、ブラケットにベアリング側に
    向かって突出する補強リブを、前記ブラシスリーブの切
    り起こし片を除いて設け、ブラケット内所定位置にブラ
    シスリーブを配置した時、該ブラシスリーブの切り起こ
    し片が補強リブの切欠部で係止されるように位置するこ
    とを特徴とする整流子回転機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007047648A1 (de) * 2007-10-05 2009-04-09 BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH Bürstenanordnung und elektrische Maschine, insbesondere elektrisches Hausgerät

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102007047648A1 (de) * 2007-10-05 2009-04-09 BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH Bürstenanordnung und elektrische Maschine, insbesondere elektrisches Hausgerät

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