JP2003224598A - ポリシー定義設定方法およびポリシーサーバ - Google Patents

ポリシー定義設定方法およびポリシーサーバ

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JP2003224598A
JP2003224598A JP2002023609A JP2002023609A JP2003224598A JP 2003224598 A JP2003224598 A JP 2003224598A JP 2002023609 A JP2002023609 A JP 2002023609A JP 2002023609 A JP2002023609 A JP 2002023609A JP 2003224598 A JP2003224598 A JP 2003224598A
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JP
Japan
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communication
communication path
policy
policy definition
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Application number
JP2002023609A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Oshima
利浩 大島
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リソース予約リクエストの通知を受けた場合
の処理負荷を軽減してリソース予約時間を短縮し、リソ
ース予約リクエストに対し早急な対応ができるようなポ
リシー定義設定方法およびポリシーサーバを得ること。 【解決手段】 ポリシーサーバは、予め作成された複数
の中継装置を経由して通信装置を接続する通信パスを予
約通信パスとして予約しておき、予約通信パスに基づい
て、フィルタ条件を除くポリシー定義を作成し、作成し
たポリシー定義を中継装置に対して予め配信し、その後
通信装置からリソース予約リクエストを受付けた時に、
フィルタ条件定義を作成して中継装置に配信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IPネットワーク
におけるオンデマンドなリクエストに対応したIPフロ
ーの転送の通信品質を保証するためにQoS制御を行う
ポリシー定義設定方法およびポリシーサーバに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】90年代に入ってからのインターネット
の普及は目覚しいものがある。インターネットの基本
は、ネットワークが全てのパケットを公平に扱うBes
t Effort型、つまり、サービスの品質を保証し
ない通信サービスである。しかし、インターネットの普
及に伴い、インターネットを使用したビジネスが展開さ
れ高品質のサービスや音声、動画通信といったリアルタ
イムのアプリケーションが要求されている。それらの要
求に対応するために、QoS(Quality of Services:
通信品質)制御の技術が考えられている。
【0003】QoS制御の技術としてDiffserv
−PIB(differentiated ServiceQuality of Service
Policy Information Base)をベースとしたポリシー定
義がある。この技術は、例えば、M. Fine, K. McCloghr
ie, J. Seligson, K. Chan, S. Hahn, A. Smith, Franc
is Reichmeyer "Differentiated Services Qualityof S
ervice Policy Information Base", IEFT Internet Dra
ft, November 24,2000に開示されている。
【0004】Diffserv−PIBのポリシー定義
には、フィルタ条件定義とアクション定義がある。フィ
ルタ条件定義には、IPネットワーク上のルータが、通
過するIPフローを識別し、転送品質ごとのサービスク
ラスに分類するために必要な条件が定義される。アクシ
ョン定義には、IPフローのヘッダ情報にこのIPフロ
ーの転送品質のクラスを示すためのサービスクラスを指
定するマーキング設定やルータで行うQoS制御コマン
ドが定義される。
【0005】ポリシー定義は、ネットワーク管理者によ
ってポリシーサーバ上で作成され、ポリシーサーバから
ネットワークを介して管理対象となっているそれぞれの
ルータに配信される。ポリシー定義を配信されたルータ
は、ポリシー定義を解釈してQoS制御コマンドとして
装置に設定し、その設定にしたがったQoS制御を行
う。つまり、ネットワーク管理者が設定したポリシー定
義に従って、IPフローをサービスクラスごとに分類
し、それぞれのサービスクラスに指定された通信品質で
IPフローを転送するようにしている。
【0006】ポリシーサーバは、端末からIPネットワ
ークを介してリソース予約リクエストを受信すると、ポ
リシーサーバ上のポリシー定義により予約されているリ
ソース量と管理対象となっているルータが持つリソース
量との比較を行い、受信したリソース予約リクエストに
対してリソース確保が可能か否かの検証を行う。この検
証結果、受信したリソース予約リクエストに対してポリ
シーサーバでリソース確保が可能な場合は、ポリシーサ
ーバで受信したリソース予約リクエストに対するポリシ
ー定義を作成し、IPネットワークを介して必要なルー
タに配信しQoS制御を行うようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Dif
fserv−PIBの従来技術では、オンデマンドなリ
ソース予約リクエストをポリシーサーバが受信するたび
に、ポリシーサーバ上のポリシー定義によって予約され
ているリソース量と管理対象となっているルータが持つ
リソース量との比較を行い、受信したリソース予約リク
エストに対してリソース確保が可能か否かの検証を行っ
てから、リソース予約リクエストに対応したポリシー定
義を作成し、対象ルータにポリシー定義を配信するた
め、端末からのリソース予約リクエストに対して早急な
対応ができないという問題がある。
【0008】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
リソース予約リクエストを受信する前にネットワーク管
理者が予めポリシーサーバに予約通信パスを作成し、ポ
リシーサーバは、その予約通信パスに基づいて、リソー
ス予約検証およびフィルタ条件定義を除くポリシー定義
を作成し、フィルタ条件定義を除くポリシー定義を予め
対象のルータに配信することで、リソース予約リクエス
トの通知を受けた場合の処理負荷を軽減してリソース予
約時間を短縮し、リソース予約リクエストに対し早急な
対応ができるようなポリシー定義設定方法およびポリシ
ーサーバを得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明にかかるポリシー定義設定方法は、QoS
制御の指示を行うポリシー定義を作成し、作成したポリ
シー定義を中継装置に配信するポリシーサーバと、前記
ポリシーサーバから配信されたポリシー定義に基づいた
通信品質でIPフローを転送してIPフローの経路選択
を行う中継装置と、前記中継装置を介してIPフローの
送受信が可能な通信装置とを備えるネットワークに適用
され、前記通信装置からオンデマンドに入力されたリソ
ース予約リクエストで指定された通信品質の通信経路を
確保するべく通信経路上の中継装置にポリシー定義を設
定するポリシー定義設定方法において、前記ポリシーサ
ーバは、予め作成された複数の中継装置を経由して通信
装置を接続する通信パスを予約通信パスとして予約して
おき、前記予約通信パスに基づいて、フィルタ条件を除
くポリシー定義を作成し、該作成したポリシー定義を中
継装置に対して予め配信し、その後通信装置からリソー
ス予約リクエストを受付けた時に、フィルタ条件定義を
作成して前記中継装置に配信することを特徴とする。
【0010】この発明によれば、ポリシーサーバは、予
め作成された複数の中継装置を経由して通信装置を接続
する通信パスを予約通信パスとして予約しておき、予約
通信パスに基づいて、フィルタ条件を除くポリシー定義
を作成し、作成したポリシー定義を中継装置に対して予
め配信し、その後通信装置からリソース予約リクエスト
を受付けた時に、フィルタ条件定義を作成して中継装置
に配信するようにしている。すなわち、予め作成された
複数の中継装置を経由して通信機器を接続する通信パス
を予約通信パスとして予約しておき、予約通信パスに基
づいて、リソース予約リクエストで指定されるIPフロ
ーを識別するための条件を用いることなくポリシー定義
を作成し、中継装置に対して配信を行い、リソース予約
リクエストを受付けた時に、フィルタ条件定義を作成し
て中継装置に配信するようにしている。
【0011】つぎの発明にかかるポリシー定義設定方法
は、上記の発明において、通信装置間のIPフローを転
送する複数の中継装置を経由する論理的な通信経路であ
る通信パスを定義する場合、どちらか一方の通信装置を
基準として通信方向を決定し、上り通信と下り通信の通
信経路を一組として前記通信パスの管理を行い、該通信
パスに対応させたポリシー定義の作成および設定を行う
ことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、通信装置間のIPフロ
ーを転送する複数の中継装置を経由する論理的な通信経
路である通信パスを定義する場合、どちらか一方の通信
装置を基準として通信方向を決定し、上り通信と下り通
信の通信経路を一組として通信パスの管理を行い、通信
パスに対応させたポリシー定義の作成および設定を行う
ようにしている。
【0013】つぎの発明にかかるポリシー定義設定方法
は、上記の発明において、前記中継装置は、前記フィル
タ条件を除くポリシー定義を設定した場合、その後前記
ポリシー定義に対応したフィルタ条件が設定されるまで
は、前記ポリシー定義にしたがったQoS制御を無効に
することを特徴とする。
【0014】この発明によれば、中継装置は、フィルタ
条件を除くポリシー定義を設定した場合、その後ポリシ
ー定義に対応したフィルタ条件が設定されるまでは、ポ
リシー定義にしたがったQoS制御を無効にするように
している。
【0015】つぎの発明にかかるポリシー定義設定方法
は、上記の発明において、前記リソース予約リクエスト
を受信し、前記予約通信パスを割当てる場合、優先度と
利用率の情報に基づき通信パスを決定することを特徴と
する。
【0016】この発明によれば、リソース予約リクエス
トを受信し、予約通信パスを割当てる場合、優先度と利
用率の情報に基づき通信パスを決定するようにしてい
る。
【0017】つぎの発明にかかるポリシーサーバは、予
め作成された複数の中継装置を経由して通信装置を接続
する通信パスを予約通信パスとして予約しておき、前記
予約通信パスに基づいて、フィルタ条件を除くポリシー
定義を作成し、該作成したポリシー定義を中継装置に対
して予め配信し、その後通信装置からリソース予約リク
エストを受付けた時に、フィルタ条件定義を作成して前
記中継装置に配信する手段を備えることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、予め作成された複数の
中継装置を経由して通信装置を接続する通信パスを予約
通信パスとして予約しておき、予約通信パスに基づい
て、フィルタ条件を除くポリシー定義を作成し、作成し
たポリシー定義を中継装置に対して予め配信し、その後
通信装置からリソース予約リクエストを受付けた時に、
フィルタ条件定義を作成して中継装置に配信するように
している。
【0019】つぎの発明にかかるポリシーサーバは、上
記の発明において、通信装置間のIPフローを転送する
複数の中継装置を経由する論理的な通信経路である通信
パスを定義する場合、どちらか一方の通信装置を基準と
して通信方向を決定し、上り通信と下り通信の通信経路
を一組として前記通信パスの管理を行い、該通信パスに
対応させたポリシー定義の作成および設定を行うことを
特徴とする。
【0020】この発明によれば、通信装置間のIPフロ
ーを転送する複数の中継装置を経由する論理的な通信経
路である通信パスを定義する場合、どちらか一方の通信
装置を基準として通信方向を決定し、上り通信と下り通
信の通信経路を一組として通信パスの管理を行い、通信
パスに対応させたポリシー定義の作成および設定を行う
ようにしている。
【0021】つぎの発明にかかるポリシーサーバは、上
記の発明において、前記リソース予約リクエストを受信
し、前記予約通信パスを割当てる場合、優先度と利用率
の情報に基づき通信パスを決定することを特徴とする。
【0022】この発明によれば、リソース予約リクエス
トを受信し、予約通信パスを割当てる場合、優先度と利
用率の情報に基づき通信パスを決定するようにしてい
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかるポリシー定義設定方法およびポリシーサー
バの実施の形態を詳細に説明する。
【0024】実施の形態1.図1〜図27を用いてこの
発明の実施の形態1を説明する。この実施の形態1のポ
リシーサーバは、ネットワーク管理者によって入力され
た通信パス条件定義とサービスクラス定義とアクション
定義と予約通信パス定義と経路定義に基づいて、通信パ
ス条件定義テーブルとサービスクラス定義テーブルとア
クション定義テーブルと予約通信パス定義テーブルと経
路定義テーブルと通信チャンネル定義テーブルと、フィ
ルタ条件定義を除くポリシー定義テーブルを作成し、各
端末にサービスクラス定義を配信し、ルータにはフィル
タ条件定義を除くポリシー定義の配信を行う。フィルタ
条件定義を除くポリシー定義を受信したルータは、受信
したポリシー定義の設定を行う。また、ポリシーサーバ
は、IPネットワーク上に接続されている端末から希望
する通信品質(帯域幅、ジッタ、最大バースト等)での
通信回線を確保するためのリソース予約リクエストを受
信すると、ポリシーサーバは受信したリソース予約リク
エストで指定された条件に基づいて、予め設定済みの通
信パスの中の通信チャンネルを割当て、リソース予約リ
クエストで指定されたIPフローを識別するためのフィ
ルタ条件定義を作成し、割当てた通信パスのルータにだ
けフィルタ条件定義の配信を行う。フィルタ条件定義を
受信したルータは、フィルタ条件を設定し、既に設定済
みの条件を有効にして、フィルタ条件で識別されたIP
フローに対応するQoS制御を開始するものである。
【0025】図1は、実施の形態1のネットワーク構成
を示すブロック図である。実施の形態1におけるネット
ワークは、ルータに対するQoS制御を行うための制御
コマンドであるポリシー定義の管理と配信を行うポリシ
ーサーバ10と、ネットワークを介してIPフローのや
り取りによる通信を行う3台の端末(請求の範囲でいう
ところの通信装置)20a〜20cと、IPフローを転
送するための中継装置である7台のルータ30a〜30
gで構成されている。
【0026】図2は、図1に示したポリシーサーバ10
の構成を示すブロック図である。ポリシーサーバ10
は、入力部11と、表示部12と、インターフェース部
13と、制御部14と、記憶部15で構成されている。
【0027】入力部11は、キーボードやマウスなど一
般的な入力機器で構成され、ポリシー定義を作成するた
めに必要な定義をネットワーク管理者がポリシーサーバ
に設定するための入力手段として使用される。
【0028】表示部12は、CRT(Cathode-Ray Tub
e)、液晶ディスプレーなどで構成され、ネットワーク
管理者が設定したデータなどの表示手段として使用され
る。
【0029】インターフェース部13は、ネットワーク
を介して端末20a〜20cやルータ30a〜30gと
通信するための制御を行う。
【0030】制御部14は、各種定義テーブルの作成処
理とポリシーサーバの各構成要素の制御を統括的に行
う。
【0031】記憶部15は、HDD(Hard Disk Driv
e)などで構成され、ポリシー定義の作成に必要な、通
信パス条件定義テーブル15aと、サービスクラス定義
テーブル15bと、アクション定義テーブル15cと、
予約通信パス定義テーブル15dと、経路定義テーブル
15eと、通信チャンネル定義テーブル15fと、ポリ
シー定義テーブル15gと、フィルタ条件定義テーブル
15hを記憶する。
【0032】通信パス条件定義テーブル15aには、端
末20a〜20cからポリシーサーバ10に通知された
リソース予約リクエストに対して、どの予約通信パスを
割当てるかを決定するための条件が登録される。図5
は、通信パス条件定義テーブル15aに対する登録項目
を示すものであり、ここでは登録項目として、送信元I
Pアドレス、送信元アドレスマスク、宛先IPアドレ
ス、宛先アドレスマスク、ポート番号、上りサービスク
ラス、下りサービスクラスと通信パス条件定義テーブル
15a内の各通信パス条件定義を識別するための条件I
Dを挙げている。なお、通信パス条件定義テーブル15
aの登録項目としては、これらの項目に限るものではな
く、IPフローを識別するための条件であれば他の項目
でもかまわない。
【0033】サービスクラス定義テーブル15bには、
図6に示すように、IPフローを転送する際に提供する
通信品質を示すサービスクラス名と、そのサービス内容
が登録される。サービス内容としては、通信品質条件で
ある保証帯域と通信パス全体の伝送遅延時間が挙げられ
る。
【0034】アクション定義テーブル15cには、図7
に示すように、アクション定義テーブル15c内で各ア
クション定義を識別するためのアクションIDと、サー
ビスクラス定義テーブル15bに登録されたサービスク
ラスの通信品質を実現するべくルータ30a〜30gで
行うQoS制御のためのQoS制御パラメータである詳
細定義と、詳細定義に対応するサービスクラス定義テー
ブル15bに登録されているサービスクラス名が登録さ
れる。ここでは、詳細定義として、保証レートと遅延許
容時間を挙げているが、これら2つの項目に限るもので
はなく、QoS制御を行うための条件であれば他の項目
でもかまわない。
【0035】予約通信パス定義テーブル15dには、図
8に示すように、通信パスIDと、条件IDと、上り経
路IDと、下り経路IDと、予約通信チャンネル数と、
使用チャンネル数と、利用率と、優先度と、配信フラグ
とが登録される。通信パスIDの項目には、予約通信パ
ス定義テーブル15d内の各予約通信パス定義を識別す
るための通信パスIDが登録される。条件IDの項目に
は、通信パス条件定義テーブル15aに登録されている
条件IDが登録される。上り経路IDと下り経路IDの
項目には、経路定義テーブル15eに登録されている経
路IDが登録される。予約通信チャンネル数の項目に
は、上り通信チャンネルと下り通信チャンネルを1組に
したチャンネル数が登録される。使用チャンネル数の項
目には、実際にリソース予約リクエストにより使用され
ているチャンネル数が登録される。利用率の項目には、
使用チャンネル数を予約通信チャンネル数で割った値、
つまり、予約通信チャンネルに対しての利用率が登録さ
れる。利用率は、同じサービスクラスのリソース予約リ
クエストが大量にあった場合に複数の通信パスに負荷を
分散させて、特定の通信パスへの負荷の集中を防ぐため
に使用される。優先度の項目には、同じ通信パス条件の
通信パスが複数存在する場合に、どの通信パスを優先的
に使用するかが登録される。配信フラグの項目には、予
約通信パス定義テーブル15dに対応したフィルタ条件
を除くポリシー定義が通信パスの経路上のルータに設定
済みかどうかの情報が登録される。
【0036】経路定義テーブル15eには、図9に示す
ように、経路定義テーブル15e内の各経路定義を識別
するための経路IDと、予約通信パス定義テーブル15
dに登録されている通信パスIDに対応させて中継装置
であるルータ30a〜30gをどのような順番で接続す
るかを示す経路情報と、経路情報に対応する予約通信パ
ス定義テーブル15dに登録されている通信パスID
と、通信方向が登録される。
【0037】通信チャンネル定義テーブル15fには、
図11に示すように、通信チャンネル定義テーブル15
f内の各通信チャンネル定義を識別するためのチャンネ
ルIDと、予約通信パス定義テーブル15dに登録され
ている通信パスIDと、経路定義テーブル15eに登録
されている経路IDと、リソース予約リクエストごとに
割付けられるリクエストIDが登録される。
【0038】ポリシー定義テーブル15gには、図12
に示すように、ポリシー定義テーブル15g内で各ポリ
シー定義を識別するためのポリシー定義IDと、通信チ
ャンネル定義テーブル15fに登録されているチャンネ
ルIDと、ルータ30a〜30gを指定するノード名
と、フィルタ条件定義テーブル15hに登録されている
IPフローを識別するためのフィルタIDと、アクショ
ン定義テーブル15cに登録されているフィルタ定義に
該当したフローに対するQoS制御の制御パラメータで
あるアクションIDと、フィルタ条件に該当したIPフ
ロー転送先ルータを指定するNextHop(ネクスト
ホップ)情報が登録される。
【0039】フィルタ条件定義テーブル15hには、図
21に示すように、フィルタ条件定義テーブル15h内
で各フィルタ条件を識別するためのフィルタIDと、フ
ィルタ条件定義の詳細を定義する詳細定義と、リソース
予約リクエストを識別するためのリクエストIDが登録
される。このリクエストIDは、リソース解除リクエス
トが通知された場合に対応するフィルタ条件定義を特定
するために使用される。
【0040】図1に示したルータ30a〜30gは全て
同じ機能を備えている。ここでは、図3に示したルータ
30aの構成を示すブロック図を参照してルータの機能
を説明する。ルータ30aは、IPフロー識別部31
と、フィルタ条件情報テーブル32と、QoS制御部3
3と、QoS制御情報テーブル34を備えている。
【0041】IPフロー識別部31は、フィルタ条件情
報テーブル32に登録されている条件にしたがって、I
Pフローを識別する。フィルタ条件情報テーブル32に
は、図13に示すように、ポリシーサーバ10から配信
されたポリシー定義とフィルタ条件から、ポリシー定義
IDに対応したフィルタ条件情報が登録される。QoS
制御部33は、QoS制御情報テーブル34に登録され
ている条件に基づきQoS制御を行う。QoS制御情報
テーブル34には、図14に示すように、ポリシーサー
バ10から配信されたポリシー定義からポリシー定義I
Dに対応したアクション定義情報とNextHop情報
が登録される。
【0042】つぎに、図5〜図24を参照して、実施の
形態1のポリシー定義設定方法およびポリシーサーバ1
0の動作について、端末20aが端末20bと通信を行
うためにポリシーサーバ10にリソース予約リクエスト
およびリソース解放リクエストの通知した場合を例に挙
げて説明する。
【0043】ポリシーサーバ10の動作は、端末20a
からリソース要求リクエストを受信する前にルータ30
a〜30dにフィルタ条件を除くポリシー定義を予め配
信しておく動作と、端末20aからリソース要求リクエ
ストを受信してフィルタ条件を作成し、ルータ30a〜
30dに配信する動作と、端末20aからリソース解放
リクエストを受信して通信パスを解放する動作とに分け
られる。
【0044】まず、図5〜図9と図4のフローチャート
を参照して、ネットワーク管理者がポリシーサーバ10
に通信パス条件定義とサービスクラス定義とアクション
定義と予約通信パス定義と経路定義の設定を行い、その
情報に基づいてポリシーサーバ10がテーブルを作成す
る動作を説明する。
【0045】ネットワーク管理者は、端末20a〜20
cから通知されたリソース予約リクエストに対して、ど
の予約通信パスを割当てるかを決定するための条件であ
る通信パス条件定義を作成し、作成した通信パス条件定
義(図5参照)を入力部11を用いてポリシーサーバ1
0に入力する(図4ステップS100)。制御部14
は、入力部11から入力された通信パス条件定義に対し
て通信パス条件定義テーブル15a内で通信パス条件定
義を識別するための条件IDを割付ける(図4ステップ
S101)。条件IDを割付けられた通信パス条件定義
は通信パス条件定義テーブル15aに記憶される(図4
ステップS102)。
【0046】図5に示される通信パス条件定義テーブル
15aの場合は、ネットワーク管理者によって送信元I
Pアドレス「0.0.1.0」、送信元アドレスマスク
「255.255.255.0」、宛先IPアドレス
「0.0.4.0」、宛先アドレスマスク「255.2
55.255.0」、ポート番号「指定なし」、上りサ
ービスクラス「クラスA」、下りサービスクラス「クラ
スA」という通信パス条件が入力されている。つまり、
送信元IPアドレス「0.0.1.0」、送信元アドレ
スマスク「255.255.255.0」から宛先IP
アドレス「0.0.4.0」、宛先アドレスマスク「2
55.255.255.0」へIPフローを転送する場
合の上り通信に対して提供する通信品質である上りサー
ビスクラスは「クラスA」で行い、下り通信に対する下
りサービスクラスは「クラスA」で行い、ポート番号は
「指定なし」という通信パス条件定義がポリシーサーバ
10に入力され、制御部14は、入力された通信パス条
件定義に対して、条件ID「C−00001」を割付け
ている。
【0047】つぎに、ネットワーク管理者は、IPフロ
ーを転送する際に提供する通信品質を示すサービスクラ
ス名と、そのサービス内容を示すサービスクラス定義
(サービスクラス名、保証帯域、伝送遅延時間、図6参
照)を作成し、作成したサービスクラス定義を入力部1
1を用いてポリシーサーバ10に入力する(図4ステッ
プS103)。入力部11から入力されたサービスクラ
ス定義はサービスクラス定義テーブル15bに記憶され
る(図4ステップS104)。インターフェース部13
は、サービスクラス定義テーブル15bに記憶されてい
るサービスクラス定義を端末20a〜20cに配信する
(図4ステップS105)。
【0048】図6に示されるサービスクラス定義テーブ
ル15bの場合は、ネットワーク管理者が3種のサービ
スクラス「クラスA〜C」を定義している。「クラス
A」は、保証帯域100Kbpsで伝送遅延時間150
ms以下の通信品質で通信を行うことを保証する。「ク
ラスB」は、保証帯域100Kbpsで伝送遅延時間の
保証なしという通信品質で通信を行うことを保証する。
「クラスC」は、保証帯域1000Kbpsで伝送遅延
時間の保証なしという通信品質で通信を行うことを保証
する。このように、ネットワーク管理者は、保証帯域と
伝送遅延時間の組み合わせで複数のサービスクラスを定
義し、サービスクラス定義テーブル15bに登録するこ
とができる。このサービスクラス定義は、端末20a〜
20cに配信され、端末20a〜20cがリソース予約
リクエストを行う際にサービスクラスの指定に参照され
る。
【0049】つぎに、ネットワーク管理者は、ルータ3
0a〜30gで行うQoS制御のための制御パラメータ
となる詳細定義とそのサービスクラス名を示すアクショ
ン定義を作成し、入力部11を用いて作成したアクショ
ン定義(図7参照)をポリシーサーバ10に入力する
(図4ステップS106)。制御部14は、入力部11
から入力されたアクション定義に対してアクション定義
テーブル15c内でアクション定義を識別するためのア
クションIDを割付ける(図4ステップS107)。ア
クションIDを割付けられたアクション定義はアクショ
ン定義テーブル15cに記憶される(図4ステップS1
08)。
【0050】図7に示されるアクション定義テーブル1
5cの場合は、ネットワーク管理者によって、詳細定義
が「保証レート:=100kbps、許容遅延:<30
ms」でサービスクラス名「クラスA」、詳細定義が
「保証レート:=100kbps、許容遅延:指定無
し」でサービスクラス名「クラスB」、詳細定義が、
「保証レート:=1000kbps、許容遅延:指定無
し」でサービスクラス名「クラスC」というアクション
定義がポリシーサーバ10に入力され、制御部14が、
それぞれのアクション定義に対してアクションID「A
−00001〜A−00003」を割付けている。つま
り、アクションID「A−00001」が示すアクショ
ン定義は、保証レート100kbpsで許容遅延が30
ms以下という詳細定義と、サービスクラス名はクラス
Aである。
【0051】つぎに、ネットワーク管理者は、予約通信
パス定義(図8参照)を作成して入力部11を用いてポ
リシーサーバ10に入力する(図4ステップS10
9)。ネットワーク管理者が作成する予約通信パス定義
の項目は、通信パス条件定義テーブル15aに記憶され
ている条件IDと、上り経路IDおよび下り経路ID
と、上り通信チャンネルと下り通信チャンネルを1組と
した予約通信チャンネル数と、同じ通信パス条件の通信
パスが複数存在する場合の優先順位を指定する優先度が
ある。上り経路IDと下り経路IDについては、通信パ
ス条件定義テーブル15aの条件IDと予約通信パス定
義で指定される予約通信チャンネル数をもとに定義する
通信パスで必要なリソース予約が可能な経路を作成する
経路定義テーブル15eが作成された時にポリシーサー
バ10が割付ける上り経路IDおよび下り経路IDを登
録する必要があるため、最初は任意のIDを入力してお
き、経路定義テーブル15eが作成された時にポリシー
サーバ10が割付けた上り経路IDおよび下り経路ID
を再度設定する。制御部14は、入力部11から入力さ
れた予約通信パス定義に対して予約通信パス定義テーブ
ル15d内で予約通信パス定義を識別するための通信パ
スIDを割付ける(図4ステップS110)。通信パス
IDを割付けられた予約通信パス定義は、使用チャンネ
ル数と利用率と配信フラグが初期値に設定され予約通信
パス定義テーブル15dに記憶される(図4ステップS
111)。
【0052】図8は、上り経路IDおよび下り経路ID
が割付けられた後の予約通信パス定義テーブル15dの
内容を示している。ネットワーク管理者によって、条件
ID「C−00001」、上り経路ID「R−0000
1」、下り経路ID「R−00002」、予約通信チャ
ンネル数「2」、優先度「1」という予約通信パス定義
がポリシーサーバ10に入力され、制御部14は、通信
パスID「P−00001」を割付けている。リソース
予約前であるので、チャンネルは使用されていないこと
から、使用チャンネル数「0」、利用率「0%」に設定
している。また、通信経路が決定していないのでこの通
信パスの経路にあるルータに対してポリシー定義の配信
を行っていないため、配信フラグも「未配信」に設定し
ている。通信パスID「P−00001」で示される予
約通信パス定義は、通信パス条件定義テーブル15aの
条件パスID「C−00001」に示される通信パスに
対応する予約通信パス定義となる。
【0053】つぎに、ネットワーク管理者は、通信パス
条件定義、アクション定義、予約通信パス定義に基づ
き、通信パス条件定義で指定された通信パス条件である
発信元IPアドレスおよび宛先IPアドレスと、アクシ
ョン定義で指定したサービスクラスに対応する詳細定義
と、予約通信パス定義で指定した通信チャンネル数を満
たすリソース予約が可能な経路を作成する。
【0054】図8で示した予約通信パス定義テーブル1
5dの通信パスID「P−00001」の場合は、予約
通信チャンネル数が2チャンネルで、条件IDに「C−
00001」が指定されていることから、通信パス条件
定義テーブル15a(図5)より、上りサービスクラス
は「クラスA」であることがわかる。アクション定義テ
ーブル15c(図7)で指定されているクラスAのアク
ションIDは「A−00001」で、その詳細定義は、
保証レートが100kbpsで許容遅延が30ms以下
である。つまり、通信パスID「P−00001」の上
り経路は、リソースとして帯域が200kbps(保証
レート100kbps×2チャンネル)で、ルータの遅
延が30ms未満になる経路をネットワーク管理者が作
成する。下り経路についても、上り経路と同様にリソー
スとして帯域が200kbps(保証レート100kb
ps×2チャンネル)で、ルータの遅延が30ms未満
になる経路をネットワーク管理者が作成する。
【0055】ネットワーク管理者は経路を作成する際
に、中継するルータ毎に既存の予約通信パスによる予約
帯域量と、新規に追加する予約通信パスによる予約帯域
量が、ルータの持つ帯域性能以内であることを確認する
リソース予約検証を行う。
【0056】例えば、通信パスID「P−00001」
に対する経路を作成する場合には、対象となるルータの
帯域性能が1000Mbpsで、既存の予約通信パスに
よる予約帯域が100Mbpsであり、ルータの遅延性
能が20msであったとする。この場合、新規に追加す
る通信パスID「P−00001」の上り経路の予約帯
域は200kbpsなので、ルータの帯域性能内にあり
帯域に関しては予約可能であり、遅延についてもルータ
の遅延性能が通信パスID「P−00001」の要求す
る30ms未満の条件を満たしているので、新規通信パ
スの上り経路分のリソース予約が可能であると判断され
る。このように、指定する全てのルータに対して、リソ
ース予約検証を行い、ルータを決定して経路を作成して
いく。下り経路のリソース予約検証は、上り経路による
リソース予約量も既存のリソース予約量に含めた形で行
う。
【0057】つぎに、ネットワーク管理者は、このよう
にしてリソース予約検証を行って決定した経路を経路情
報とし、経路情報と通信パスIDと通信方向を指定した
経路定義(図9)を入力部11を用いて入力する(図4
ステップS112)。制御部14は、入力部11から入
力された経路定義に対して経路定義テーブル15e内で
経路定義を識別するための経路IDを割付ける(図4ス
テップS113)。経路IDを割付けられた経路定義
は、経路定義テーブル15eに記憶される(図4ステッ
プS114)。
【0058】図9に示される経路定義テーブルの場合
は、ネットワーク管理者によって経路情報「ルータ30
a→ルータ30b→ルータ30c→ルータ30d」、通
信パスID「P−00001」、通信方向「上り」と、
経路情報「ルータ30d→ルータ30c→ルータ30b
→ルータ30a」、通信パスID「P−00001」、
通信方向「下り」という、通信パスID「P−0000
1」に対する上り通信と下り通信の経路が経路定義とし
てポリシーサーバ10に入力され、制御部14は、上り
通信の経路定義に対して経路ID「R−00001」
を、下り通信の経路定義に対して経路ID「R−000
02」を割付けている。つまり、経路ID「R−000
01」が示す経路定義は、通信パスID「P−0000
1」の上り経路として、ルータ30a→ルータ30b→
ルータ30c→ルータ30dの順にIPフローを転送す
るという内容になる。
【0059】つぎに、図11〜図14と図10のフロー
チャートを参照してネットワーク管理者が指定した定義
に基づいてポリシーサーバ10が作成した通信パス条件
定義テーブル15aと、サービスクラス定義テーブル1
5bと、アクション定義テーブル15cと、予約通信パ
ス定義テーブル15dと、経路定義テーブル15eに基
づいてポリシーサーバ10が通信チャンネル定義テーブ
ル15fとポリシー定義テーブル15gを作成し、作成
したポリシー定義をルータ30a〜30dに配信する動
作を説明する。
【0060】予約通信パス定義テーブル15d(図8)
の上り経路IDと下り経路IDの項目に、経路定義テー
ブル15e(図9)に記憶されている通信方向が上りの
経路IDと通信方向が下りの経路IDが登録されると、
制御部14は、図11に示す通信チャンネル定義を作成
する(図10ステップS200)。通信チャンネル定義
は、予約通信パス定義テーブル15d(図8)に記憶さ
れている通信パスIDと、その通信パスIDで示される
予約通信パス定義に定義されている上り経路IDと下り
経路IDと予約通信チャンネル数に基づいて作成され
る。通信チャンネル定義テーブル15fには、端末20
a〜20cからリソース予約リクエストを受信した場合
に割付けられるリクエストIDの項目が設けられ、通信
チャンネル定義を通信チャンネル定義テーブル15f内
で識別するためのチャンネルIDが割付けられる。通信
予約チャンネル定義は、1つの通信パスIDに対して予
約通信チャンネル数の2倍(上り通信用と下り通信用)
の数だけ作成される。作成された通信チャンネル定義
は、通信チャンネル定義テーブル15fに記憶される
(図10ステップS201)。
【0061】図11に示される通信チャンネル定義テー
ブル15fの場合は、図8で示された予約通信パス定義
テーブル15dに登録されている通信パスID「P−0
0001」の予約通信チャンネル数が「2」なので、通
信パスIDが「P−00001」に対して4つの通信チ
ャンネル定義「L−00001〜L−00004」が作
成され、経路IDには、上り通信用の経路ID「R−0
0001」と下り通信用の経路ID「R−00002」
が登録されている。リクエストIDは、リソース予約リ
クエストを受け付けていないので何も登録されていな
い。
【0062】制御部14は、1つの通信チャンネル定義
が通信チャンネル定義テーブル15fに記憶されると通
信チャンネルを設定する経路上の中継ルータ分のポリシ
ー定義(図12)を作成する(図10ステップS20
2)。ポリシー定義には、通信チャンネル定義テーブル
15fに記憶されているどの通信チャンネルに対するポ
リシー定義かを識別するためのチャンネルIDと、ポリ
シー定義を配信するルータを指定するノード名と、リソ
ース予約リクエストを受けて作成されるフィルタ条件定
義に割当てられるフィルタIDと、アクション定義テー
ブル15cに記憶されているアクションIDと、Nex
tHop情報があり、フィルタIDについては、この段
階では割付けられていないため指定しない。作成された
ポリシー定義はポリシー定義テーブル15gに記憶され
る(図10ステップS203)。
【0063】図12に示すポリシー定義テーブル15g
の場合は、通信チャンネル定義テーブル15f内のチャ
ンネルID「L−00001」で示される通信チャンネ
ル定義が設定されると、チャンネルIDに「L−000
01」を指定し、チャンネルID「L−00001」が
示す経路ID「R−00001」から経路定義テーブル
15e(図9)に記憶されている経路情報を読み出し、
経路情報が示すルータ30a〜30dをノード名に指定
する。この場合は、経路情報に4つのルータが登録され
ているので、ポリシー定義ID「00001〜0000
4」の4つのポリシー定義が作成される。NextHo
p情報には、次にIPフローを転送するノード名が指定
されるので、ノード名に「ルータ30a」が指定されて
いるポリシー定義ID「00001」のNextHop
情報には、経路定義テーブル15e内の経路ID「R−
00001」が示す経路情報に「ルータ30a→ルータ
30b→ルータ30c→ルータ30d」が登録されてい
るので「ルータ30b」が指定される。アクションID
は、チャンネルID「L−00001」で示される通信
チャンネル定義テーブル15fに記憶されている通信パ
スID「P−00001」をキーワードに、通信パスI
D「P−00001」が示す予約通信パス定義テーブル
15dに記憶されている条件ID「C−00001」を
読み出す。読み出した条件ID「C−00001」で示
される通信パス条件定義テーブル15aに記憶されてい
る上りサービスクラス「クラスA」を読み出し、読み出
した「クラスA」をアクション定義テーブル15c(図
7)に記憶されているサービスクラス名からアクション
IDを検索して指定する。フィルタIDは、現段階で
は、フィルタ条件定義が作成されていないため、存在し
ないので何も指定しない。
【0064】このようにして、通信チャンネルIDに対
してポリシー定義を作成していくが、通信パスID「P
−00001」に対して、チャンネルID「L−000
01〜L00004」の4つの通信チャンネル定義が作
成されるので、ポリシー定義はポリシーID「0000
1〜00016」の16個が作成される。
【0065】全てのポリシー定義が作成され、ポリシー
定義テーブル15gに記憶されると、表示部12は、ポ
リシー定義の作成が完了したことを表示する(図10ス
テップS204)。ネットワーク管理者は、ポリシー定
義を設定対象の各ルータに配信するコマンドを入力部1
1から指定する。配信コマンドを受け付けると、インタ
ーフェース部13は、設定対象の各ルータにポリシー定
義情報を配信する(図10ステップS205)。
【0066】図12のポリシー定義テーブル15gの場
合は、ノード名にルータ30aが登録されているポリシ
ー定義は、ポリシー定義IDが「00001」と「00
008」と「00009」と「00016」の4つであ
る。ルータ30aには、4つのポリシー定義IDが示し
ているポリシー定義のNextHop情報と、アクショ
ンIDが示しているアクション定義テーブル15cの詳
細定義とポリシー定義IDがポリシー定義情報として配
信される。つまり、ポリシー定義ID「00001」、
NextHop情報「ルータ30b」、詳細定義「保証
レート:100kbps、許容遅延:<30ms」と、
ポリシー定義ID「00008」、詳細定義「保証レー
ト:100kbps、許容遅延:<30ms」と、ポリ
シー定義ID「00009」、NextHop情報「ル
ータ30b」、詳細定義「保証レート:100kbp
s、許容遅延:<30ms」と、ポリシー定義ID「0
0016」、詳細定義「保証レート:100kbps、
許容遅延:<30ms」とがポリシー定義情報として配
信される。同様にしてルータ30b〜30dに対するポ
リシー定義情報が作成され、ポリシー定義ID毎に該当
するルータに配信される。
【0067】つぎに、ポリシー定義情報を受信したルー
タの動作を説明する。ルータ30aのIPフロー識別部
31は、ポリシーサーバ10からポリシー定義を受信す
ると、受信したポリシー定義に基づき、フィルタ条件情
報を作成し、図13に示すフィルタ条件情報テーブル3
2に記憶する(図10ステップS206、S207)。
【0068】図13に示すフィルタ条件情報テーブル3
2の場合は、4つのポリシー定義ID「00001」と
「00008」と「00009」と「00016」が登
録されている。フィルタ条件情報については配信されて
いないので何も登録されない。
【0069】QoS制御部33は、ポリシーサーバ10
から受信したポリシー定義に基づき、QoS制御情報を
作成し、図14に示すQoS制御情報テーブル34に記
憶する(ステップS208)。フィルタ条件情報テーブ
ル32とQoS制御情報テーブル34にポリシーサーバ
10から受信したポリシー条件の反映が完了すると、ポ
リシーサーバ10に設定完了応答を送信する(図10ス
テップS209)。
【0070】図14に示すQoS制御情報テーブル34
の場合は、ポリシー定義IDとアクション定義の詳細情
報が登録されている。ポリシーサーバ10からポリシー
定義ID「00001」、「00008」、「0000
9」、「00016」に対応する4つのポリシー定義情
報が送信されてきたことになる。QoS制御部33は、
このQoS制御情報テーブル34の内容に基づいてQo
S制御を行うが、フィルタ条件情報テーブル32にフィ
ルタ条件情報が設定されていない場合には、QoS制御
情報テーブル34に設定されているアクション定義とN
extHop情報は無効になり、QoS制御は行われな
い。
【0071】インターフェース部13が、ルータから設
定完了応答を受信して設定が完了した通知を受信すると
(図10ステップS210)、制御部14は、予約通信
パス定義テーブル15dの配信フラグを未配信から配信
済みに変更する(図10ステップS211)。予約通信
パス定義テーブル15dの配信フラグが配信済みに変更
されると、予約通信パスは、リソース予約リクエストに
対応して割当てが可能となる。
【0072】つぎに、図16〜図24と図15のフロー
チャートを参照して、端末20aからリソース予約リク
エストを受信して通信パスを割当てる動作を説明する。
【0073】ポリシーサーバ10は、ポリシー定義をル
ータ30a〜30dに配信し、配信フラグを配信済みに
するとリソース予約リクエストの受信待ちになる(図1
5ステップS300)。インターフェース部13が、端
末20aからリソース予約リクエストを受信すると(図
15ステップS301)、制御部14は、通信パス条件
定義テーブル15a(図17参照)を読み出し、リソー
ス予約リクエストで指定された条件に適合する通信パス
条件定義を検索する(図15ステップS302)。
【0074】図16(a)は、ポリシーサーバ10が端
末20aから受信したリソース予約リクエストの内容を
示している。端末20aからのリソース予約リクエスト
は、発信元IPアドレス「0.0.1.1」、宛先IP
アドレス「0.0.4.2」、ポート番号「指定無
し」、上りサービスクラス「クラスA」、下りサービス
クラス「クラスA」という内容である。図17に示す通
信パス条件定義テーブル15aに記憶されている通信パ
ス条件定義の中で端末20aからのリクエストで指定さ
れた条件に適合する通信パスを検索すると、条件ID
「C−00001」が示す通信パス条件定義が選択され
る。
【0075】リソース予約リクエストで指定された条件
に適合する通信パス条件定義が見つかった場合、制御部
14は、予約通信パス定義テーブル15d(図18参
照)を読み出し、検索した通信パス条件の条件IDをも
とに予約通信パス定義テーブル15dに登録されている
予約通信パスの中から未使用の通信チャンネルを検索し
て割当てる(図15ステップS303)。
【0076】図18に示す予約通信パス定義テーブル1
5dの場合、条件IDが「C−00001」の通信パス
は通信パスID「P−00001〜P−00002」の
2つがある。配信フラグは2つとも配信済みであるの
で、通信パスの割当は可能である。つぎに、優先度を比
較すると、通信パスID「P−00001」の優先度は
「1」であり、通信パスID「P−00002」の優先
度は「2」となっているので、通信パスID「P−00
001」で指定される予約通信パスを選択する。予約通
信パスの選択は、優先度で選択するだけでなく、利用率
を比較して利用率が平均されるように選択したり、優先
度と利用率を合わせた形で選択してもよい。
【0077】通信パスが決定すると図19に示す通信チ
ャンネル定義テーブル15fから、通信パスID「P−
00001」が登録されているチャンネルIDを検索す
る。図19の場合、チャンネルID「L−00001〜
L−00004」の4つがある。その中から経路ID
が、通信パスID「P−00001」の上り経路ID
「R−00001」と下り経路ID「R−00002」
と一致して、リクエストIDが登録されていないものを
検索する。上り経路IDが一致するチャンネルIDは
「L−00001」と「L−00003」であり、どち
らもリクエストIDが登録されていないので、最初に検
索される「L−00001」を上り用チャンネルとす
る。下り用通信チャンネルについても同様の検索を行
い、チャンネルID「L−00002」を下り用通信チ
ャンネルに決定する。決定したチャンネルIDが示すリ
クエストIDには、リソース予約リクエストに割当てた
ことを示すために、図20に示すように、リクエストI
Dを割付けて登録する。図20では、選択された通信チ
ャンネル「L−00001〜L−00002」に対して
リクエストID「Req−00001」を割当てて登録
している。
【0078】このように通信チャンネルが端末20aの
リソース予約リクエストによって割当てられたので、予
約通信パス定義テーブル15dの通信パスID「P−0
0001」で示される使用チャンネル数はチャンネルを
割当てる前に使用チャンネル数+1に変更される。ま
た、利用率についても新たに計算されて登録される。
【0079】通信パスが決定すると、制御部14は、端
末20aから受信したリソース予約リクエストに基づき
フィルタ条件定義を作成し、図21に示すように、作成
したフィルタ条件定義をフィルタ条件定義テーブル15
hに記憶する(図15ステップS304)。
【0080】図21は、端末20aからのリソース予約
リクエストに基づいて作成されたフィルタ条件定義テー
ブル15hを示している。図16に示したように、リソ
ース予約リクエストの発信元IPアドレスは「0.0.
1.1」で、宛先IPアドレスは「0.0.4.2」で
あるので、上り通信用のフィルタ条件定義の詳細定義に
は、「S−Addr=00.00.01.11,D−A
ddr=00.00.04.12」が登録される。リク
エストIDには、通信チャンネルを割当てた時に割り振
られた「Req−00001」が登録される。フィルタ
条件定義テーブル15h内でフィルタ条件を識別するた
めのフィルタID「F−00001」が割付けられて登
録される。下り通信は、発信元IPアドレスと宛先IP
アドレスが逆になるので、詳細定義には「R−Addr
=00.00.04.12,D−Addr=00.0
0.01.11」が登録され、リクエストIDには、
「Req−00001」が登録され、フィルタID「F
−00002」が割当てられている。
【0081】フィルタ条件定義がフィルタ条件定義テー
ブル15hに登録されると、制御部14は、ポリシー定
義テーブル15gを読み出し、通信パスを割付けた通信
チャンネルIDを検索して、該当するポリシー定義のフ
ィルタIDにフィルタ条件定義を作成した時に割付けら
れたフィルタIDを登録し、端末20aからのリソース
予約リクエストに対応したポリシー定義を作成し、図2
2に示すように、作成したポリシー定義をポリシー定義
テーブル15gに記憶させる(図15ステップS30
5)。
【0082】端末20aからのリソース予約リクエスト
に対応したポリシー定義が完成すると、制御部14は、
フィルタ条件通知を作成する。インターフェース部13
は、作成されたフィルタ条件通知を該当するルータに配
信する(図15ステップS306)。
【0083】端末20aから受信したリソース予約リク
エストに対して割当てられた上り用通信チャンネルは、
チャンネルID「L−00001」であった。したがっ
て図22に示すポリシー定義テーブル15gのチャンネ
ルIDを検索すると、チャンネルIDが「L−0000
1」と一致するポリシー定義は、ポリシー定義ID「0
0001〜00004」の4つとなる。これらのポリシ
ー定義ID「00001〜00004」に対応するフィ
ルタIDの欄に、フィルタ条件定義を識別するために割
当てられたフィルタID「F−00001」を登録す
る。下り用通信チャンネルも同様に検索を行い、ポリシ
ー定義ID「00005〜00008」に対応するフィ
ルタIDの欄に「F−00002」を登録してリソース
予約リクエストに対応したポリシー定義を作成する。
【0084】ポリシーサーバ10からルータへのフィル
タ条件設定通知の配信は、ポリシー定義テーブル15g
のフィルタIDの欄にフィルタIDが登録されているも
のについて実行される。図22のポリシー定義テーブル
15gの場合は、ポリシー定義ID「00001〜00
008」で示される8つについて、フィルタ条件設定通
知の配信が行われる。ポリシーサーバ10からルータへ
配信されるフィルタ条件設定通知には、図23(a)に
示すように、ポリシー定義IDとフィルタIDで示され
るフィルタ条件定義テーブル15hの詳細内容が設定さ
れる。図23(a)で示すフィルタ条件設定通知には、
ポリシー定義ID「00001」とフィルタ条件情報と
して、フィルタ条件定義テーブル15hのフィルタID
「F−00001」で示される詳細定義「S−Addr
=00.00.01.11,D−Addr=00.0
0.04.12」が設定されている。なお、図23
(a)に示すフィルタ条件設定通知の配信先は、ポリシ
ー定義テーブル15gでポリシー定義ID「0000
1」で示されるノード名の欄に登録されている「ルータ
30a」となる。
【0085】ルータ(この場合はルータ30a)のIP
フロー識別部31は、ポリシーサーバ10からフィルタ
条件設定通知を受信すると、図24に示すように、フィ
ルタ条件情報テーブル32のフィルタ条件情報にフィル
タ条件設定通知に含まれるフィルタ条件情報を設定する
(図15ステップS307)。フィルタ条件情報の設定
が完了すると、IPフロー識別部31は、QoS制御部
33に対してフィルタ条件情報を設定したポリシー定義
IDのポリシー定義有効化リクエストを通知する。
【0086】IPフロー識別部31からポリシー定義有
効化リクエストの通知を受けたQoS制御部33は、Q
oS制御情報テーブル34に登録されているポリシー定
義有効化リクエストに対応するポリシー定義IDのアク
ション定義を有効にして(図14参照)、図23(b)
に示すような、フィルタ条件設定応答をポリシーサーバ
10に送信する(図15ステップS308)。その後、
QoS制御部33は、有効になったフィルタ条件情報テ
ーブル32のフィルタ条件情報に該当するIPフローを
検出すると、QoS制御情報テーブル34に登録されて
いるアクション定義とNextHop情報に従って、Q
oS制御を実行する(図15ステップS309)。
【0087】前述した図15ステップS307の処理に
おいて、ルータ30aが受信したフィルタ条件設定通知
が、ポリシー定義ID「00001」、フィルタ条件情
報「S−Addr=00.00.01.11,D−Ad
dr=00.00.04.12」である場合、フィルタ
条件情報テーブル32に設定されているポリシー定義I
Dの中から「00001」を検索し、検索されたポリシ
ー定義IDに対応するフィルタ条件情報に、フィルタ条
件情報「S−Addr=00.00.01.11,D−
Addr=00.00.04.12」を登録する(図2
4参照)。
【0088】また、前述した図15ステップS308の
処理においては、図23(b)に示す、フィルタ条件設
定応答をポリシーサーバ10に送信する。フィルタ条件
設定応答には、設定がされたか否かを示す結果コードと
どのポリシー定義に対するフィルタ条件情報の設定を行
ったかを示すためにポリシー定義IDが含まれている。
【0089】図24のフィルタ条件情報テーブル32の
場合は、ポリシー定義ID「00001」にフィルタ条
件情報「S−Addr=00.00.01.11,D−
Addr=00.00.04.12」が、ポリシー定義
ID「00008」にフィルタ条件情報「S−Addr
=00.00.04.12,D−Addr=00.0
0.01.11」が登録されている。前述した図15ス
テップS308の処理においては、フィルタ条件情報が
登録されたポリシー定義ID「00001」と「000
08」について、ポリシー定義を有効にするので、図1
4に示すQoS制御情報テーブル34の場合は、ポリシ
ー定義ID「00001」のアクション定義「保証レー
ト:100Kbps,遅延:<30ms」、NextH
op情報「ルータ30b」と、ポリシー定義ID「00
008」のアクション定義「保証レート:100Kbp
s,遅延:<30ms」、NextHop情報「指定無
し」の2つが有効となる。
【0090】ポリシーサーバ10のインターフェース部
13が、ルータ30aから送信されたフィルタ条件設定
応答を受信すると(図15ステップS310)、制御部
14は、端末20aに対するリソース予約レスポンスを
作成する。リソース予約レスポンスは、図16(b)に
示すように、結果コードとリクエストIDからなる。結
果コードは、フィルタ条件設定応答に含まれる結果コー
ドで、リソース予約が成功したか失敗したかの結果情報
であり、リクエストIDは、リソース予約リクエストを
受け付けたときに通信チャンネル定義テーブル15f
(図20参照)に登録したリクエストIDで、リソース
の解除を行うときに使用される。インターフェース部1
3は、リソース予約レスポンスを端末20aに送信する
(図15ステップS311)。
【0091】つぎに、図25のフローチャートと図26
および図27を参照して通信リソースの使用が完了し
て、通信パスを解放するときの動作を説明する。
【0092】ポリシーサーバ10のインターフェース部
13が、端末20aからのリソース解放リクエストを受
信すると(図25ステップS400)、制御部14は、
通信チャンネル定義テーブル15f(図20)を読み出
し、リソース解放リクエストで指定されたリクエストI
Dをキーワードに通信チャンネル定義テーブル15fを
検索して通信チャンネル定義を検出する(図25ステッ
プS401)。
【0093】端末20aから送信されたリソース解放リ
クエストは、図26(a)で示すように、リクエストI
D「Req−00001」が指定されている。図20で
示す通信チャンネル定義テーブル15fの場合は、リク
エストID「Req−00001」を検索すると、通信
チャンネルID「L−00001〜L−00002」で
示される2つの通信チャンネル定義が検出される。
【0094】通信チャンネル定義テーブル15fの中か
ら、リソース解放リクエストで指定されたリクエストI
Dが含まれる通信チャンネル定義が検出されると、制御
部14は、ポリシー定義テーブル15g(図22)を読
み出し、検出された通信チャンネル定義を示すチャンネ
ルIDをキーワードにポリシー定義テーブル15gを検
索してポリシー定義を検出する(図25ステップS40
2)。
【0095】図22で示すポリシー定義テーブル15g
の場合は、通信チャンネルID「L−00001」で検
索すると、ポリシー定義ID「00001〜0000
4」で示される4つのポリシー定義が検出される。ま
た、通信チャンネルID「L−00002」で検索する
と、ポリシー定義ID「00005〜00008」で示
される4つのポリシー定義が検出される。
【0096】ポリシー定義テーブル15gの中でフィル
タIDが登録されているポリシー定義から、リソース予
約リクエストで指定されたリクエストIDに対応する通
信チャンネルIDが含まれるポリシー定義が検出される
と、インターフェース部13は、検出されたポリシー定
義のノード名に指定されているルータにフィルタ条件解
除通知を配信する(図25ステップS403)。
【0097】図22で示すポリシー定義テーブル15g
の場合は、フィルタIDが登録されているポリシー定義
のうち、ノード名にルータ30aが指定されているポリ
シー定義は、ポリシー定義ID「00001」と「00
008」で示される2つが存在する。フィルタ条件解除
通知は、図27(a)で示すようにポリシー定義IDで
構成されているので、ポリシー定義毎に作成する。つま
り、ルータ30aに配信されるフィルタ条件解除通知
は、ポリシー定義ID「00001」と「00008」
に対して作成される。ルータ30b〜ルータ30dにつ
いても同様に、それぞれにフィルタ条件解除通知が2つ
ずつ作成される。作成されたフィルタ条件解除通知は対
応するルータに配信される。
【0098】ポリシーサーバ10からフィルタ条件解除
通知を受信すると、ルータのIPフロー識別部31は、
フィルタ条件情報テーブル32(図24)を読み出し、
フィルタ条件解除通知で指定されたポリシー定義IDを
キーワードにフィルタ条件情報テーブル32を検索す
る。そして、フィルタ条件情報テーブル32の中で、フ
ィルタ条件通知で指定されたポリシー定義IDと一致し
たポリシー定義IDで示されるフィルタ条件情報をフィ
ルタ条件情報テーブル32から削除する(図25ステッ
プS404、S405)。
【0099】ポリシーサーバ10から送信されたフィル
タ条件解除通知は、図27(a)で示すように、ポリシ
ー定義ID「00001」が指定されている。図24で
示すフィルタ条件情報テーブル32の場合は、ポリシー
定義IDが一致するフィルタ条件情報は、「S−Add
r=00.00.01.11,D−Addr=00.0
0.04.12」が存在する。このフィルタ条件情報を
削除する。
【0100】フィルタ条件情報テーブル32からフィル
タ条件情報を削除すると、IPフロー識別部31は、Q
oS制御部33にポリシー定義無効化リクエストを通知
する(図25ステップS406)。ポリシー定義無効化
リクエストを通知されたQoS制御部33は、図14に
示すQoS制御情報テーブル34に登録されているアク
ション定義とNextHop情報にしたがったQoS制
御を終了する(図25ステップS407)。
【0101】図14に示すQoS制御情報テーブル34
の場合は、ポリシー定義ID「00001」で示される
アクション定義「保証レート:100kbps,遅延:
<30ms」とNextHop情報「ルータ30b」を
無効にする。
【0102】フィルタ条件解除通知で指定されたポリシ
ー定義IDに対して、フィルタ条件情報テーブル32の
フィルタ条件情報の削除とQoS制御情報テーブル34
に登録されたアクション定義とNextHop情報を無
効にすると、図27(b)で示すフィルタ条件解除応答
をポリシーサーバ10に送信する(図25ステップS4
08)。
【0103】ポリシーサーバ10のインターフェース部
13が、ルータ30aからのフィルタ条件解除応答を受
信すると(図25ステップS409)、制御部14は、
フィルタ条件定義テーブル15hとポリシー定義テーブ
ル15gを読み出し、フィルタ条件解除通知で削除した
フィルタ定義とフィルタIDを削除する(図25ステッ
プS410)。制御部14は、予約通信パス定義テーブ
ル15dを読み出し、予約通信チャンネル数に登録され
ている予約通信チャンネル数−1を登録し、更新した使
用チャンネル数から利用率を計算して登録する(図25
ステップS411)。
【0104】予約通信パス定義テーブル15dの変更が
完了すると、インターフェース部13は、図26(b)
に示すリソース解放レスポンスを端末20aに送信する
(図25ステップS412)。リソース解放レスポンス
には、結果コードと、リクエストIDとが含まれてい
る。
【0105】このようにこの実施の形態1のポリシーサ
ーバは、ネットワーク管理者によって入力された通信パ
ス条件定義とサービスクラス定義とアクション定義と予
約通信パス定義と経路定義に基づいて、通信パス条件定
義テーブルとサービスクラス定義テーブルとアクション
定義テーブルと予約通信パス定義テーブルと経路定義テ
ーブルと通信チャンネル定義テーブルと、フィルタ条件
定義を除くポリシー定義テーブルを作成し、各端末にサ
ービスクラス定義を配信し、ルータにはフィルタ条件定
義を除くポリシー定義の配信を行う。フィルタ条件定義
を除くポリシー定義を受信したルータは、受信したポリ
シー定義の設定を行う。また、ポリシーサーバは、IP
ネットワーク上に接続されている端末から希望する通信
品質での通信回線を確保するためのリソース予約リクエ
ストを受信すると、受信したリソース予約リクエストで
指定された条件に基づいて、予め設定済みの通信パスの
中の通信チャンネルを割当て、リソース予約リクエスト
で指定されたIPフローを識別するためのフィルタ条件
定義を作成し、割当てた通信パスのルータにだけフィル
タ条件定義の配信を行う。フィルタ条件定義を受信した
ルータは、フィルタ条件を設定し、既に設定済みの条件
を有効にして、フィルタ条件で識別されたIPフローに
対応するQoS制御を開始するようにしている。このた
め、この実施の形態1によれば、無駄なリソースの確保
を無くし、リソース予約リクエストに対する早急な応答
を実現することができる。
【0106】また、端末間のIPフローを転送する複数
のルータを経由する論理的な通信経路である通信パスを
定義する場合、どちらか一方の端末を基準として通信方
向を決定し、上り通信と下り通信の通信経路を一組とし
て通信パスの管理を行い、通信パスに対応させたポリシ
ー定義の作成および設定を行うようにしているため、ネ
ットワーク管理者の負担を軽減させることができる。
【0107】さらに、リソース予約リクエストを受信
し、予約通信パスを割当てる場合、優先度と利用率の情
報に基づき通信パスを決定するようにしているため、同
一サービスクラスのリソース予約リクエストが大量に発
生した場合でも、複数の通信パスに負荷を分散させて、
特定の通信パスへの負荷の集中を防ぐことができる。
【0108】実施の形態2.図28は、実施の形態2の
ネットワーク構成を示すブロック図である。実施の形態
2におけるネットワーク構成は、電話網50aを介して
VoIP(Voice over IP)ゲートウェイ60aに接続
されIPネットワークでの通信を行う電話機40aと、
電話網50bを介してVoIPゲートウェイ60bに接
続されIPネットワークでの通信を行う電話機(請求の
範囲でいうところの通信装置)40bと、ルータに対す
るQoS制御を行うための制御コマンドであるポリシー
定義の管理と配信を行うポリシーサーバ10と、ネット
ワークからネットワークにIPフローを転送するための
中継装置である7台のルータ30a〜30gと、Cal
l Agent(呼制御)サーバ70で構成されてい
る。図1に示した実施の形態1と同じ機能を持つ構成部
分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0109】VoIPゲートウェイ60a、60bは、
電話機40aと電話機40b間でIPネットワークを介
して音声通信を可能にするため、IPネットワークと電
話網の通信データに符号化処理、復号処理、パケット処
理、呼設定処理を行う。
【0110】Call Agentサーバ70は、Vo
IPゲートウェイ60a、60bからの呼設定リクエス
トにより相手先電話番号と相手先VoIPゲートウェイ
60b、60aのIPアドレスを対応付け、ユーザ承認
機能と帯域リクエスト機能を備えている。
【0111】実施の形態2では、電話機40aと電話機
40b間で通信を行う場合についての動作を説明する。
【0112】ポリシーサーバ10は、図4のフローチャ
ートに示した通信パスの予約処理にしたがって、ネット
ワーク管理者から入力された通信パス条件定義とサービ
スクラス定義とアクション定義と予約通信パス定義と経
路定義に基づいて、通信パス条件定義テーブル15aと
サービスクラス定義テーブル15bとアクション定義テ
ーブル15cと予約通信パス定義テーブル15dと経路
定義テーブル15eを作成する。
【0113】つぎに、ポリシーサーバ10は、図10の
フローチャートに示したポリシー定義配信処理にしたが
って、VoIPゲートウェイ60aからVoIPゲート
ウェイ60b間に、ルータ30a、ルータ30b、ルー
タ30c、ルータ30dを経由する通信パスを作成し、
ルータ30a〜ルータ30dにフィルタ条件を除くポリ
シー定義を配信する。
【0114】電話機40aからの通話要求は、電話網5
0aを介してVoIPゲートウェイ60aに通知され
る。電話機40aからの通話要求を受信すると、VoI
Pゲートウェイ60aは、Call Agentサーバ
70に呼設定要求を通知する。VoIPゲートウェイ6
0aから呼設定要求を受信すると、Call Agen
tサーバ70は、呼用に希望する通信品質での通信回線
を確保するために、ポリシーサーバ10に対してリソー
ス予約リクエストを通知する。
【0115】リソース予約リクエストを受信したポリシ
ーサーバ10は、図15のフローチャートに示した通信
パス割当て処理にしたがって、電話機40aと電話機4
0b間の通信を可能にするために、VoIPゲートウェ
イ60aとVoIPゲートウェイ60b間に通信パスを
割当てる。
【0116】電話機40aと電話機40bの通信が終了
すると、Call Agentサーバ70は、ポリシー
サーバ10にリソース解放リクエストを通知する。リソ
ース解放リクエストを受信したポリシーサーバ10は、
図25のフローチャートに示す通信パス解放処理にした
がって、VoIPゲートウェイ60aとVoIPゲート
ウェイ60b間に割当てた通信パスを解放する。
【0117】このようにこの実施の形態2では、電話網
を介してVoIPゲートウェイに接続されIPネットワ
ークでの通信を行う電話機間の通信においても、Cal
lAgentサーバがリソース予約リクエストおよびリ
ソース解放リクエストをポリシーサーバに通知するよう
にして、ネットワーク管理者によって入力された通信パ
ス条件定義とサービスクラス定義とアクション定義と予
約通信パス定義と経路定義に基づいて、通信パス条件定
義テーブルとサービスクラス定義テーブルとアクション
定義テーブルと予約通信パス定義テーブルと経路定義テ
ーブルと通信チャンネル定義テーブルとフィルタ条件定
義を除くポリシー定義テーブルを作成し、Call A
gentサーバにサービスクラス定義を配信し、ルータ
にはフィルタ条件定義を除くポリシー定義の配信を行
う。フィルタ条件定義を除くポリシー定義を受信したル
ータは、受信したポリシー定義の設定を行う。ポリシー
サーバは、IPネットワーク上に接続されている電話機
からの通話要求に連動したCall Agentサーバ
からリソース予約リクエストを受信すると、受信したリ
ソース予約リクエストで指定された条件に基づいて、予
め設定済みの通信パスの中の通信チャンネルを割当て、
リソース予約リクエストで指定されたIPフローを識別
するためのフィルタ条件定義を作成し、割当てた通信パ
スのルータにだけフィルタ条件定義の配信を行う。フィ
ルタ条件定義を受信したルータは、フィルタ条件を設定
し、既に設定済みの条件を有効にして、フィルタ条件で
識別されたIPフローに対応するQoS制御を開始する
ようにしている。このため、この実施の形態2によれ
ば、無駄なリソースの確保を無くし、リソース予約リク
エストに対する早急な応答を実現することができる。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ポリシーサーバは、予め作成された複数の中継装置
を経由して通信装置を接続する通信パスを予約通信パス
として予約しておき、予約通信パスに基づいて、フィル
タ条件を除くポリシー定義を作成し、作成したポリシー
定義を中継装置に対して予め配信し、その後通信装置か
らリソース予約リクエストを受付けた時に、フィルタ条
件定義を作成して中継装置に配信するようにしているた
め、無駄なリソースの確保を無くし、リソース予約リク
エストを受付けてからの処理およびルータに転送するデ
ータ量を少なくし、リソース予約リクエストに対する早
急な応答を実現することができる。
【0119】つぎの発明によれば、通信装置間のIPフ
ローを転送する複数の中継装置を経由する論理的な通信
経路である通信パスを定義する場合、どちらか一方の通
信装置を基準として通信方向を決定し、上り通信と下り
通信の通信経路を一組として通信パスの管理を行い、通
信パスに対応させたポリシー定義の作成および設定を行
うようにしているため、ネットワーク管理者の負担を軽
減させることができる。
【0120】つぎの発明によれば、中継装置は、フィル
タ条件を除くポリシー定義を設定した場合、その後ポリ
シー定義に対応したフィルタ条件が設定されるまでは、
ポリシー定義にしたがったQoS制御を無効にするよう
にしているため、無駄なリソースの確保を無くすことが
できる。
【0121】つぎの発明によれば、リソース予約リクエ
ストを受信し、予約通信パスを割当てる場合、優先度と
利用率の情報に基づき通信パスを決定するようにしてい
るため、同一サービスクラスのリソース予約リクエスト
が大量に発生した場合でも、複数の通信パスに負荷を分
散させて、特定の通信パスへの負荷の集中を防ぐことが
できる。
【0122】つぎの発明によれば、ポリシーサーバは、
予め作成された複数の中継装置を経由して通信装置を接
続する通信パスを予約通信パスとして予約しておき、予
約通信パスに基づいて、フィルタ条件を除くポリシー定
義を作成し、作成したポリシー定義を中継装置に対して
予め配信し、その後通信装置からリソース予約リクエス
トを受付けた時に、フィルタ条件定義を作成して中継装
置に配信するようにしているため、無駄なリソースの確
保を無くし、リソース予約リクエストを受付けてからの
処理およびルータに転送するデータ量を少なくし、リソ
ース予約リクエストに対する早急な応答を実現すること
ができる。
【0123】つぎの発明によれば、通信装置間のIPフ
ローを転送する複数の中継装置を経由する論理的な通信
経路である通信パスを定義する場合、どちらか一方の通
信装置を基準として通信方向を決定し、上り通信と下り
通信の通信経路を一組として通信パスの管理を行い、通
信パスに対応させたポリシー定義の作成および設定を行
うようにしているため、ネットワーク管理者の負担を軽
減させることができる。
【0124】つぎの発明によれば、リソース予約リクエ
ストを受信し、予約通信パスを割当てる場合、優先度と
利用率の情報に基づき通信パスを決定するようにしてい
るため、同一サービスクラスのリソース予約リクエスト
が大量に発生した場合でも、複数の通信パスに負荷を分
散させて、特定の通信パスへの負荷の集中を防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1のポリシーサーバが接続されて
いるネットワークの構成を示す図である。
【図2】 図1に示したポリシーサーバの構成を示す図
である。
【図3】 図1に示したルータの構成を示す図である。
【図4】 ネットワーク管理者が設定を行って作成され
るテーブルの作成の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図5】 図2に示した通信パス条件定義テーブルの内
容を示す図である。
【図6】 図2に示したサービスクラス定義テーブルの
内容を示す図である。
【図7】 図2に示したアクション定義テーブルの内容
を示す図である。
【図8】 図2に示した予約通信パス定義テーブルの内
容を示す図である。
【図9】 図2に示した経路定義テーブルの内容を示す
図である。
【図10】 ポリシーサーバが作成するテーブル作成の
動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】 図2に示した通信チャンネル定義テーブル
の内容を示す図である。
【図12】 図2に示したポリシー定義テーブルの内容
を示す図である。
【図13】 フィルタ条件情報テーブルの内容を示す図
である。
【図14】 アクション定義情報テーブルの内容を示す
図である。
【図15】 ポリシーサーバがリソース予約リクエスト
を受信した時の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図16】 リソース予約リクエストの内容を示す図で
ある。
【図17】 通信パス条件定義テーブルの内容を示す図
である。
【図18】 予約通信パス定義テーブルの内容を示す図
である。
【図19】 通信チャンネル定義テーブルの内容を示す
図である。
【図20】 通信チャンネル定義テーブルの内容を示す
図である。
【図21】 フィルタ条件定義テーブルの構成を示す図
である。
【図22】 ポリシー定義テーブルの内容を示す図であ
る。
【図23】 フィルタ条件設定通知の内容を示す図であ
る。
【図24】 フィルタ条件情報テーブルの内容を示す図
である。
【図25】 ポリシーサーバがリソース解放リクエスト
を受信した時の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図26】 リソース解放リクエストの内容を示す図で
ある。
【図27】 フィルタ条件解除通知の内容を示す図であ
る。
【図28】 実施の形態2のポリシーサーバが接続され
ているネットワークの構成を示す図である。
【符号の説明】
10 ポリシーサーバ、11 入力部、12 表示部、
13 インターフェース部、14 制御部、15 記憶
部、15a 通信パス条件定義テーブル、15b サー
ビスクラス定義テーブル、15c アクション定義テー
ブル、15d予約通信パス定義テーブル、15e 経路
定義テーブル、15f 通信チャンネル定義テーブル、
15g ポリシー定義テーブル、15h フィルタ条件
定義テーブル、20a、20b、20c 端末、30
a、30b、30c、30d、30e、30f、30g
ルータ、31 IPフロー識別部、32 フィルタ条
件情報テーブル、33 QoS制御部、34 QoS制
御情報テーブル、40a、40b 電話機、50a、5
0b 電話網、60a、60b VoIPゲートウェ
イ、70 Call Agentサーバ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 QoS制御の指示を行うポリシー定義を
    作成し、作成したポリシー定義を中継装置に配信するポ
    リシーサーバと、前記ポリシーサーバから配信されたポ
    リシー定義に基づいた通信品質でIPフローを転送して
    IPフローの経路選択を行う中継装置と、前記中継装置
    を介してIPフローの送受信が可能な通信装置とを備え
    るネットワークに適用され、前記通信装置からオンデマ
    ンドに入力されたリソース予約リクエストで指定された
    通信品質の通信経路を確保するべく通信経路上の中継装
    置にポリシー定義を設定するポリシー定義設定方法にお
    いて、 前記ポリシーサーバは、予め作成された複数の中継装置
    を経由して通信装置を接続する通信パスを予約通信パス
    として予約しておき、前記予約通信パスに基づいて、フ
    ィルタ条件を除くポリシー定義を作成し、該作成したポ
    リシー定義を中継装置に対して予め配信し、その後通信
    装置からリソース予約リクエストを受付けた時に、フィ
    ルタ条件定義を作成して前記中継装置に配信することを
    特徴とするポリシー定義設定方法。
  2. 【請求項2】 通信装置間のIPフローを転送する複数
    の中継装置を経由する論理的な通信経路である通信パス
    を定義する場合、どちらか一方の通信装置を基準として
    通信方向を決定し、上り通信と下り通信の通信経路を一
    組として前記通信パスの管理を行い、該通信パスに対応
    させたポリシー定義の作成および設定を行うことを特徴
    とする請求項1に記載のポリシー定義設定方法。
  3. 【請求項3】 前記中継装置は、前記フィルタ条件を除
    くポリシー定義を設定した場合、その後前記ポリシー定
    義に対応したフィルタ条件が設定されるまでは、前記ポ
    リシー定義にしたがったQoS制御を無効にすることを
    特徴とする請求項1または2に記載のポリシー定義設定
    方法。
  4. 【請求項4】 前記リソース予約リクエストを受信し、
    前記予約通信パスを割当てる場合、優先度と利用率の情
    報に基づき通信パスを決定することを特徴とする請求項
    1〜3の何れか一つに記載のポリシー定義設定方法。
  5. 【請求項5】 QoS制御の指示を行うポリシー定義を
    作成し、作成したポリシー定義を中継装置に配信するポ
    リシーサーバと、前記ポリシーサーバから配信されたポ
    リシー定義に基づいた通信品質でIPフローを転送して
    IPフローの経路選択を行う中継装置と、前記中継装置
    を介してIPフローの送受信が可能な通信装置とを備え
    るネットワークに適用され、前記通信装置からオンデマ
    ンドに入力されたリソース予約リクエストで指定された
    通信品質の通信経路を確保するべく通信経路上の中継装
    置にポリシー定義を設定するポリシーサーバにおいて、 予め作成された複数の中継装置を経由して通信装置を接
    続する通信パスを予約通信パスとして予約しておき、前
    記予約通信パスに基づいて、フィルタ条件を除くポリシ
    ー定義を作成し、該作成したポリシー定義を中継装置に
    対して予め配信し、その後通信装置からリソース予約リ
    クエストを受付けた時に、フィルタ条件定義を作成して
    前記中継装置に配信する手段、 を備えることを特徴とするポリシーサーバ。
  6. 【請求項6】 通信装置間のIPフローを転送する複数
    の中継装置を経由する論理的な通信経路である通信パス
    を定義する場合、どちらか一方の通信装置を基準として
    通信方向を決定し、上り通信と下り通信の通信経路を一
    組として前記通信パスの管理を行い、該通信パスに対応
    させたポリシー定義の作成および設定を行うことを特徴
    とする請求項5に記載のポリシーサーバ。
  7. 【請求項7】 前記リソース予約リクエストを受信し、
    前記予約通信パスを割当てる場合、優先度と利用率の情
    報に基づき通信パスを決定することを特徴とする請求項
    5または6に記載のポリシーサーバ。
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