JP3653002B2 - ポリシー定義の配布方法および設定方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークにおけるIPパケットの通信品質を保証するQoS(Quality of Service:通信品質)制御のためのポリシー定義の配布および設定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、Diffserv-PIB(Differentiated Service Quality of Service Policy Information Base)をベースとしたポリシー定義方法がある。Diffserv-PIBに関する文献としては、M. Fine, K. McCloghrie, J. Seligson, K. Chan, S. Hahn, A. Smith, Francis Reichmeyer "Differentiated Services Quality of Service Policy Information Base", IETF Internet Draft, November 24, 2000がある。
【0003】
上記文献のDiffserv-PIBのポリシー定義には、IPネットワーク上のルータを通過するIPパケットを識別するためのフィルター条件と、IPヘッダにサービスクラスを指定するマーキング設定やQoS制御を行うキュー制御命令の設定等であるアクションとが含まれる。ルータでは、ポリシーサーバから配布されたこのポリシー定義にしたがってIPパケットを分類し、QoS制御を実行する。
【0004】
フィルター条件に関しては、同時に複数のフィルター条件が指定されることがあり、フィルター条件の内容によっては1つのIPパケットに対して、複数のフィルター条件がマッチする場合が出てくる。複数のフィルター条件に同時にマッチしてしまうと、あるIPパケットに対して希望と違うQoS制御が実行されてしまう場合が出てきてしまう。このため、Diffserv-PIBでは、どのフィルター条件から評価していくかを指定するための評価順位(相対的)が指定可能となっている。
【0005】
ここで、従来は、評価順位が付与されたフィルター条件を含むポリシー定義をルータへ配布する際には、評価順位の付与された全フィルター条件を含む全てのポリシー定義を配布するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように評価順位を全フィルター条件に付与し、全フィルター条件を配布する従来の手法では、1つでもフィルター条件の変更(追加)があると、全フィルター条件をルータに再度配信する必要があり、ポリシーサーバとルータ間で交換する通信データ量が膨大になり、データの転送時間や、ルータでの設定時間が長くなる問題を有している。このため、上記従来技術においては、IPネットワーク上で音声通話を実現するVoIP(Voice over IP)における呼設定のようなオンデマンドな外部要求に対して早急な応答ができない。
【0007】
また、呼設定のような外部要求は頻繁に発生することが予想されるので、要求のたびに評価順位を付与する処理を実行するため、ポリシーサーバの負荷が高くなり、応答時間がさらに伸びることが予想される。
【0008】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、外部要求によるポリシー定義の変更に伴うポリシー定義の配布の際に、その配布情報の通信データ量を削減し、その配布時間を短縮するとともに、ルータ側での更新処理時間も短縮してルータへの設定時間を短縮し、外部要求元に対し早急な設定完了応答を可能にするポリシー定義の配布方法および設定方法を得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためこの発明にかかるポリシー定義の配布方法は、ポリシーサーバから複数のルータに対し、オンデマンドな外部要求に基づく外部要求ポリシー定義およびポリシー管理者作成の運用管理ポリシー定義を配布するIPネットワークにおけるポリシー定義の配布方法において、配布するポリシー定義が外部要求ポリシー定義および運用管理ポリシー定義の何れであるかを識別し、外部要求ポリシー管理定義である場合は、要求があるたびにその要求分の外部要求ポリシー定義のみを配布し、運用管理ポリシー定義である場合は、配布すべき運用管理ポリシー定義および対応する評価順位のみを配布することを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、ポリシーサーバは、配布するポリシー定義が外部要求ポリシー定義および運用管理ポリシー定義の何れであるかを識別し、外部要求ポリシー管理定義である場合は、要求があるたびにその要求分の外部要求ポリシー定義のみを配布し、運用管理ポリシー定義である場合は、配布すべき運用管理ポリシー定義および対応する評価順位のみを配布するようにしている。
【0011】
つぎの発明にかかるポリシー定義の設定方法は、ポリシーサーバから受信したオンデマンドな外部要求に基づく外部要求ポリシー定義のフィルター条件およびポリシー管理者作成の運用管理ポリシー定義のフィルター条件をルータのフィルターテーブルに設定するIPネットワークにおけるポリシー定義の設定方法において、配布された運用管理ポリシー定義のフィルター条件と外部要求ポリシー定義のフィルター条件を区別して前記フィルターテーブルに設定するとともに、外部要求ポリシー定義のフィルター条件を、運用管理ポリシー定義のフィルター条件よりも評価順位を高くして前記フィルターテーブルに設定することを特徴としている。
【0012】
この発明によれば、ルータは、配布された運用管理ポリシー定義のフィルター条件と外部要求ポリシー定義のフィルター条件を区別して前記フィルターテーブルに設定するとともに、外部要求ポリシー定義のフィルター条件を、運用管理ポリシー定義のフィルター条件よりも評価順位を高くして前記フィルターテーブルに設定するようにしている。
【0013】
つぎの発明にかかるポリシー定義の設定方法は、上記発明において、前記配布された外部要求ポリシー定義のフィルター条件を、既に設定済み外部要求ポリシー定義のフィルター条件のいずれよりも評価順位を高くしてフィルターテーブルに設定することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、ルータでは、配布された外部要求ポリシー定義のフィルター条件を、既に設定済み外部要求ポリシー定義のフィルター条件のいずれよりも評価順位を高くしてフィルターテーブルに設定するようにしている。
【0015】
つぎの発明にかかるポリシー定義の設定方法は、上記発明において、前記配布された運用管理ポリシー定義のフィルター条件を、該フィルタ条件と共に配布される評価順位データに従って前記外部要求ポリシー定義のフィルター条件よりも下の評価順位で設定することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、ルータでは、配布された運用管理ポリシー定義のフィルター条件を、該フィルタ条件と共に配布される評価順位データに従って前記外部要求ポリシー定義のフィルター条件よりも下の評価順位で設定するようにしている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるポリシー定義の配布および設定方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0018】
実施の形態1.
図1は本発明のシステム構成例である。図1において、IPネットワーク(ドメイン)Tには、3個のルータ10,20および30が接続されている。各ルータ10,20および30には、それぞれパーソナルコンピュータやワークステーションなどの端末11、21および31が接続されており、IPネットワークTを介してこれら端末間でIPパケットデータが伝送される。すなわち、端末11、21および31は、アプリケーションプログラムが生成したIPパケットをIPネットワークTを介して送受信する。
【0019】
ルータ10にはVoIPゲートウェイ40が接続され、VoIPゲートウェイ40には公衆網あるいは構内網などの電話網41が接続されており、電話網41には電話機(固定電話や携帯電話など)42が接続されている。同様に、ルータ20にはVoIPゲートウェイ50が接続され、その先には電話網51と電話機52が接続されている。
【0020】
VoIPゲートウェイ40および50は、IPネットワークを介して音声通話を行うために、IPネットワークTと電話網41および51との間で音声信号の符号化(復号化)処理、IPパケット化(組立・分解)処理、呼設定処理などを行う。すなわち、VoIPゲートウェイ40および50は、各電話網41,51からの音声信号をデジタル信号に符号化し、IPパケット化して、IPネットワークに送り出す機能を有する。
【0021】
ドメインTには、当該ドメインT内の各ルータ10,20および30に対してQoS制御の指示としてのポリシー定義を配布するポリシーサーバ60が接続されている。ポリシーサーバ60は、IPパケットデータのデータ転送におけるQoS制御の指示としてのポリシー定義の作成機能を、GUI(Graphical User Interface)などを用いてユーザに提供し、定義されたポリシー定義を実際にQoS制御(帯域割当やシェーピング等)を行うルータ10,20および30に配布するものである。
【0022】
各ルータ10,20および30は、ポリシーサーバ60によって配布されたポリシー定義を受け取り、ポリシー定義に従ってIPパケットを通信品質でクラス分けしたサービスクラスに分類し、そのサービスクラスごとにQoS制御を行ってデータを転送するよう機能する。また、各ルータ10,20および30では、ポリシーサーバ60から配布されてきたポリシー定義を当該ルータで有効(配布されてきたポリシー定義にしたがってQoS制御がルータ上で実行可能になる)にするために、ポリシー定義中のフィルター条件をルータ内のフィルターテーブルに設定する。
【0023】
ドメインTには、IPネットワークに接続されるVoIPゲートウェイ40,50からの呼設定要求を受け、宛先電話から対応するVoIPゲートウェイのIPアドレスを通知したり、IPネットワーク上に帯域保証した通信パスの設定要求をポリシーサーバ60に対して行う呼制御(Call Agent)サーバ70が接続されている。すなわち、呼制御サーバ70は、VoIPゲートウェイ40または50からの呼設定要求を受けて、相手先電話番号と相手先VoIPゲートウェイのIPアドレスを対応づける機能、ユーザ認証機能、および帯域制御機能などを有している。
【0024】
ここで、電話機42(電話番号「123-4567」)から、電話機52(電話番号「231-5678」)にIPネットワークTを介して通話する場合を想定する。電話機42からの通話要求が、電話網41を介してVoIPゲートウェイ40に通知されると、VoIPゲートウェイ40は呼制御サーバ70に対し呼設定要求を通知する。呼設定要求には、送信元・着信先アドレス(電話番号、IPアドレス、メールアドレス等)の情報が含まれている。
【0025】
VoIPゲートウェイ40からの呼設定要求を受けた呼制御サーバ70は、宛先の電話番号「231-5678」から電話機42が存在する電話網51へ中継するVoIPゲートウェイ50のIPアドレスを特定する。
【0026】
次に、呼制御サーバ70は、IPネットワークT上にVoIPゲートウェイ40からVoIPゲートウェイ50までの通信パスを特定する。そして、呼制御サーバ70は、IPネットワークT上に他のパケットが同時にやり取りされていても音声通話に支障が無い通信品質を保証する通信パスを設定するためのポリシー定義をポリシーサーバ60に要求する。このポリシー定義は、音声データパケットの遅延、揺らぎ、パケット損失が許容範囲内に収まるように各ルータでQoS制御が実行される内容で定義される。
【0027】
呼制御サーバ70からの呼設定対応のポリシー定義を外部要求ポリシー定義と呼び、ネットワーク管理者が管理ネットワークに対して定常的に設定するポリシー定義を運用管理ポリシー定義と呼ぶ。ただし、外部要求ポリシー定義は、呼制御サーバ70から要求だけに限定したものではなく、呼制御サーバ70からの要求のようにオンデマンドに発生するポリシー定義要求であれば、どこからの要求でもよい。
【0028】
図2にポリシーサーバ60の機能構成を示す。ポリシーサーバ60は、ネットワーク管理者61(図1)にポリシー定義のユーザインタフェースを提供するポリシー定義編集処理部62と、ポリシー定義編集処理部62からの要求を受け付ける運用管理ポリシー定義用インタフェース(I/F)63と、呼制御サーバ70等の外部からの外部ポリシー定義要求を受け付ける外部要求ポリシー定義用I/F64がある。また、ポリシー定義制御部65は、運用管理ポリシー定義用I/F63および外部要求ポリシー定義用I/F64からのポリシー定義と、その処理要求を受け付け、処理要求に応じた要求を、ポリシー定義格納部66およびポリシー定義配信部67に通知する。
【0029】
ポリシー定義格納部66は、要求が「保存」の場合は、受け取ったポリシー定義を外部記憶68に保存する。ポリシー定義格納部66は、要求が「読出」の場合は、外部記憶68からポリシー定義を読出し、ポリシー定義制御部65に通知する。
【0030】
ポリシー定義配信部67の場合、要求が「配布」の場合は、ポリシー定義制御部65から受け取ったポリシー定義を対象のルータに通知する。対象ルータに関する特定情報は、ポリシー定義の中に保持している。
【0031】
この場合、ポリシー定義は、パケットを分類するフィルター条件と、分類したパケットに対する制御命令であるアクションからなる。なお、ポリシー定義の指定内容は、ネットワークタイプやルータのQoS制御機能により異なっているので、本発明のポリシー定義は、フィルター条件およびアクションを含むものに限るわけではない。
【0032】
ポリシーサーバ60は、各ルータに対して、呼制御サーバ70からの外部要求ポリシー定義(フィルター条件)と、ネットワーク管理者が設定する運用管理ポリシー定義(フィルター条件)を区別して配布する。すなわち、配布時には、外部要求ポリシー定義(フィルター条件)であるか、運用管理ポリシー定義(フィルター条件)であるかを識別する、識別フラグをつけてルータに配布する。
【0033】
呼制御サーバ70からの外部要求ポリシー定義(フィルター条件)の場合、追加、削除の頻度は高いが、送信元と送信先が限定されているので曖昧さの無いフィルター条件が指定されるため、他のフィルター条件との競合を考慮する必要は無い。
【0034】
これに対し、運用管理ポリシー定義(フィルター条件)の場合、追加・削除の頻度は低いが、要素数が大きくなる可能性があるため、フィルター条件間の競合が考えられ、したがって全フィルター条件に相対的な評価順位を付与する必要がある。
【0035】
また、各ルータ10,20および30では、サーバから配布されてきた運用管理ポリシー定義(フィルター条件)と外部要求ポリシー定義(フィルター条件)とを区別してフィルターテーブルに設定する。
【0036】
次に、図3を用いて運用管理ポリシー定義の配布方法を説明する。運用管理ポリシー定義にフィルター条件Dのポリシー定義が追加された場合を想定する。既存のフィルター条件として、フィルター条件A、フィルター条件B、フィルター条件Cの3つがある(図3(a))。この時点では、各ルータ10,20および30のフィルターテーブルには、フィルター条件が、フィルター条件A→フィルター条件B→フィルター条件Cの順で設定されている(図3(b))。
【0037】
ネットワーク管理者は、ここで相対的な評価順位を割り当てながらフィルター条件Dを追加する(図3(c))。例えば、フィルター条件A→フィルター条件D→フィルター条件B→フィルター条件Cの順で評価順位をつける。
【0038】
ポリシーサーバ60は、評価順位付けした後、評価順位の情報と共に全てのフィルター条件(ポリシー定義情報)を所要のルータに配布する(図3(d))。
【0039】
ルータ側では、受信したフィルター条件と評価順位に基づいて、フィルター条件をフィルター条件A→フィルター条件D→フィルター条件B→フィルター条件Cの順でフィルターテーブルに設定する(図3(e))。
【0040】
次に、図4を用いて外部要求ポリシー定義の配布方法を説明する。呼制御サーバ70から外部要求ポリシー定義であるフィルター条件Wが追加された場合を想定する。
【0041】
既存のフィルター条件として、フィルター条件Y、フィルター条件Z、フィルター条件Xの3つがある(図4(a))。各ルータ10,20および30では、フィルター条件Y、Z、Xが、当該ルータに届いた順にフィルターテーブルに設定される。フィルター条件Wが追加される前のフィルターテーブルには、フィルター条件X→フィルター条件Z→フィルター条件Yの順で評価順位の低いほうから設定されている(図4(b))。
【0042】
ポリシーサーバ60は、呼制御サーバ70からの要求による外部要求ポリシー定義を作成すると、即座にフィルター条件(ポリシー定義)Wを各ルータ10,20および30に配布する(図4(c))。
【0043】
フィルター条件(ポリシー定義)Wを受信した各ルータ10,20および30では、フィルター条件Wを使用済みの中で一番評価順位の高いインデックス「8」の次に高い評価順位のインデックス「7」に設定する(図4(d))。
【0044】
ここで、各ルータ10,20および30においては、フィルターテーブルを設定する際には、図5および図6で示すように、上記した2種類の設定方法を組み合わせて行う。すなわち、フィルターテーブル内を外部要求ポリシー定義のフィルター条件を設定する外部要求フィルター条件用エリア▲1▼と運用管理ポリシー定義のフィルター条件を設定する運用管理フィルター条件用エリア▲2▼にそれぞれ分け、これら各エリア▲1▼▲2▼に、対応する方のフィルター条件を設定する。
【0045】
この図5および図6に示す例では、評価順位の高い側のインデックス1〜8が外部要求フィルター条件用エリア▲1▼に属し、評価順位の低い側のインデックス9〜17が運用管理フィルター条件用エリア▲2▼に属している。インデックスは1から17の順で評価順位が低くなる。
【0046】
図5においては、外部要求フィルター条件としてのフィルター条件Wが各ルータ10,20および30のフィルターテーブルに追加される。フィルター条件Wは、外部要求フィルター条件用エリア▲1▼のなかで、既に登録されているフィルター条件のなかの一番評価順位の高いインデックス「6」の次に高い評価順位のインデックス「5」に設定される。
【0047】
一方、図6においては、運用管理ポリシー定義(追加するフィルター条件Dを含む全てのフィルター条件A,B,C,D)が各ルータ10,20および30のフィルターテーブルに追加される。これら各フィルター条件A,B,C,Dは指定された評価順位に基づいて運用管理フィルター条件用エリア▲2▼に設定される。
【0048】
つぎに、図7を参照して、ポリシーサーバ60でのポリシー定義の配布処理手順について説明する。
【0049】
ポリシー定義要求を受信すると(ステップ100)、ポリシーサーバ60のポリシー定義制御部65は、それが外部要求であるか運用管理であるかを判定する(ステップ110)。外部要求の場合、ポリシー定義制御部65は、ポリシー定義と共に配布する識別フラグに“外部要求”を設定し(ステップ120)、当該外部要求に対応したポリシー定義のみをポリシー定義配信部67を介して対象のルータに配布する(ステップ130)。
【0050】
ステップ110の判定で運用管理であると判定された場合、ポリシー定義制御部65は、ポリシー定義の変更に伴ってフィルター条件の評価順位を付与し直し(ステップ140)、識別フラグに“運用管理”を設定し(ステップ150)、変更のあった運用管理ポリシー定義のすべてをポリシー定義配信部67を介して対象のルータに配布する(ステップ160)。
【0051】
つぎに、図8を参照して、各ルータにおけるフィルターテーブルへのフィルター条件の設定処理(追加処理)について説明する。
【0052】
ルータは、ポリシー定義情報を受信すると(ステップ200)、識別フラグを判定する(ステップ210)。そして、この識別フラグの判定によって外部要求からのポリシー定義であると判定した場合は、この外部要求に対応するフィルター条件を、フィルターテーブルにおける外部要求フィルター条件用エリア▲1▼のなかで、既に登録されているフィルター条件のなかの一番評価順位の高いインデックスの次に高い評価順位のインデックスに設定する(ステップ220)。また、識別フラグの判定によって運用管理要求からのポリシー定義であると判定した場合は、フィルターテーブルにおける運用管理フィルター条件用エリア▲2▼に対し全てのフィルター条件を評価順位(相対値)にしたがって設定する(ステップ230)。
【0053】
つぎに、図1における電話機42と電話機52との間での通話要求があった場合に、呼制御サーバ70からの外部要求に対応してポリシーサーバ60が外部要求ポリシー定義(フィルター条件)を配布する場合をより詳細に説明する。
【0054】
この時のポリシー定義は、フィルター条件が「宛先IPアドレスが“2.3.4.4”でかつ送信元IPアドレスが“1.2.3.4”」(これをフィルター条件Wとする)であって、アクションが「最低保証帯域が32kbpsで遅延が100ms以下」であるものとする。
【0055】
上記のポリシー定義がルータ10,20に通知されると、ルータ10,20では、前述したように、ポリシー情報といっしょに配布されてくる識別フラグを参照することによって外部要求ポリシー定義と判断する。そして、この外部要求ポリシー定義を、図5に示したように、フィルターテーブル中の外部要求フィルター条件用エリア▲1▼のなかで、既に登録されているフィルター条件のなかの一番評価順位の高いインデックス「6」の次に高い評価順位のインデックス「5」に設定する。この時、管理者が指定する運用管理フィルター条件用エリア▲2▼のフィルター条件には影響が及ばない。
【0056】
この設定によってルータ10,20では、フィルター条件Wの外部要求ポリシー定義が有効になり、宛先IPアドレスが “2.3.4.4”でかつ送信元IPアドレスが“1.2.3.4”のIPパケットが到着すると、ポリシー定義内のアクションで指定された通信品質で伝送を行う。
【0057】
このような外部要求ポリシー定義の配布方法を使用することにより、外部要求ポリシー定義によるポリシー定義の変更(追加)があった場合、運用管理ポリシー定義は再度ルータ等に配布しなくて済むため、通信データ量が削減でき、通信処理時間を削減できる。また、ルータ側では外部要求ポリシー定義の場合、配布されてきたポリシー定義部分(フィルター条件)だけをフィルターテーブルに設定すればよく、設定済みの外部要求ポリシー定義のフィルター条件までも再度設定する必要がないため、設定データ量が減り、設定処理時間が短縮できる。上記2つの処理時間の短縮により、呼制御サーバ70からのポリシー定義要求に対し、早急な応答が可能になる。
【0058】
次に、図6を使用して、運用管理ポリシー定義が変更(追加)された場合の配信および設定処理について説明する。ネットワーク管理者が運用管理ポリシー定義(フィルター条件としてはフィルター条件D)を追加した場合、ポリシーサーバ60では、関連するフィルター条件(この場合フィルター条件A、B、C)と合わせたすべて(フィルター条件A,B,C,D)に、相対的な評価順位を付与し直す。評価順位の付与の方法は特定しないが、この場合は、ネットワーク管理者が指定することを想定する。
【0059】
ポリシーサーバ60では、評価順位が再付与された全てのフィルター条件、すなわちフィルター条件A(評価順位"1"を含む)、フィルター条件B(評価順位"3"を含む)、フィルター条件C(評価順位"4"を含む)およびフィルター条件D(評価順位"2"を含む)をポリシー定義として所要の各ルータに配布する。
【0060】
各ルータでは、ポリシー情報を受信し、そのポリシー情報に付与されている識別フラグにより運用管理ポリシー定義と判断し、フィルターテーブルの運用管理フィルター条件用エリア▲2▼に、フィルター条件に付与された評価順位の高いものから順に設定していく。このとき、外部要求フィルター条件用エリア▲1▼のフィルター条件には影響が及ばない。この場合は、図6に示したように、フィルター条件A→フィルター条件D→フィルター条件B→フィルター条件Cの順に評価順位が低くなっているので、インデックス「9」にフィルター条件Aが、インデックス「10」にフィルター条件Dが、インデックス「11」にフィルター条件Bが、インデックス「12」にフィルター条件Cが設定される。
【0061】
このような運用管理ポリシー定義の配布方法を使用することにより、運用管理ポリシー定義に変更があった場合でも、外部要求ポリシー情報はルータの既設定をそのまま使用でき、再度ポリシーサーバから外部要求ポリシー定義を配布しなくて済むため、外部要求ポリシー定義分のデータ通信と設定処理が削減でき、ルータへの設定処理時間が短縮できる。
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ポリシーサーバは、配布するポリシー定義が外部要求ポリシー定義および運用管理ポリシー定義の何れであるかを識別し、外部要求ポリシー管理定義である場合は、要求があるたびにその要求分の外部要求ポリシー定義のみを配布し、運用管理ポリシー定義である場合は、配布すべき運用管理ポリシー定義および対応する評価順位のみを配布するようにしている。したがって、外部要求ポリシー定義によるポリシー定義の変更(追加)があった場合、運用管理ポリシー定義は再度ルータ等に配布しなくて済むため、通信データ量が削減でき、通信処理時間を削減でき、呼設定などの外部要求に対し速やかな応答が可能となる。また、運用管理ポリシー定義に変更があった場合でも、再度ポリシーサーバから外部要求ポリシー定義を配布しなくて済むため、通信データ量が削減され、通信処理時間を削減できる。
【0062】
つぎの発明によれば、ルータは、配布された運用管理ポリシー定義のフィルター条件と外部要求ポリシー定義のフィルター条件を区別して前記フィルターテーブルに設定するとともに、外部要求ポリシー定義のフィルター条件を、運用管理ポリシー定義のフィルター条件よりも評価順位を高くして前記フィルターテーブルに設定するようにしているので、ルータ側では運用管理ポリシー定義のフィルター条件と外部要求ポリシー定義のフィルター条件を別々に設定できるようになり、これによりルータでの設定データ量を減らすことができ、設定時間を削減することが可能となり、外部要求に対する早急な応答が可能になる。また、外部要求ポリシー定義のフィルター条件の評価順位を運用管理ポリシー定義よりも高くしているので、呼設定要求などの外部要求の通信品質を要求に応じたレベルに確保することが可能となる。
【0063】
次の発明によれば、ルータでは、配布された外部要求ポリシー定義のフィルター条件を、既に設定済み外部要求ポリシー定義のフィルター条件のいずれよりも評価順位を高くしてフィルターテーブルに設定するようにしているので、変更時点が新しい外部要求ポリシー定義の通信品質をより優先させることが可能となる。
【0064】
つぎの発明によれば、ルータでは、配布された運用管理ポリシー定義のフィルター条件を、該フィルタ条件と共に配布される評価順位データに従って設定するようにしているので、運用管理ポリシー定義のフィルター条件を評価順位データに対応する優先順位に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明にかかるポリシー定義配布および設定方法を適用するIPネットワークシステムを示す概念図である。
【図2】 ポリシーサーバの内部構成例を示すブロック図である。
【図3】 運用管理ポリシー定義の配布および設定態様を説明するための図である。
【図4】 外部要求ポリシー定義の配布および設定態様を説明するための図である。
【図5】 外部要求ポリシー定義の設定態様を説明するための図である。
【図6】 運用管理ポリシー定義の設定態様を説明するための図である。
【図7】 ポリシーサーバにおけるポリシー定義の配布動作を示すフローチャートである。
【図8】 ルータにおけるポリシー定義の設定動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10,20,30 ルータ、11,21,31 端末、40,50 VoIPゲートウェイ、41,51 電話網、42,52 電話機、60 ポリシーサーバ、61 ネットワーク管理者、62 ポリシー定義編集処理部、63 運用管理ポリシー定義用I/F、64 外部要求ポリシー定義用I/F、65 ポリシー定義制御部、66 ポリシー定義格納部、67 ポリシー定義配信部、68 外部記憶、70 呼制御(Call Agent)サーバ。

Claims (4)

  1. ポリシーサーバから複数のルータに対し、オンデマンドな外部要求に基づく外部要求ポリシー定義およびポリシー管理者作成の運用管理ポリシー定義を配布するIPネットワークにおけるポリシー定義の配布方法において、
    配布するポリシー定義が外部要求ポリシー定義および運用管理ポリシー定義の何れであるかを識別し、外部要求ポリシー管理定義である場合は、要求があるたびにその要求分の外部要求ポリシー定義のみを配布し、運用管理ポリシー定義である場合は、配布すべき運用管理ポリシー定義および対応する評価順位のみを配布することを特徴とするポリシー定義の配布方法。
  2. ポリシーサーバから受信したオンデマンドな外部要求に基づく外部要求ポリシー定義のフィルター条件およびポリシー管理者作成の運用管理ポリシー定義のフィルター条件をルータのフィルターテーブルに設定するIPネットワークにおけるポリシー定義の設定方法において、
    配布された運用管理ポリシー定義のフィルター条件と外部要求ポリシー定義のフィルター条件を区別して前記フィルターテーブルに設定するとともに、外部要求ポリシー定義のフィルター条件を、運用管理ポリシー定義のフィルター条件よりも評価順位を高くして前記フィルターテーブルに設定することを特徴とするポリシー定義の設定方法。
  3. 前記配布された外部要求ポリシー定義のフィルター条件を、既に設定済み外部要求ポリシー定義のフィルター条件のいずれよりも評価順位を高くしてフィルターテーブルに設定することを特徴とする請求項2に記載のポリシー定義の設定方法。
  4. 前記配布された運用管理ポリシー定義のフィルター条件を、該フィルタ条件と共に配布される評価順位データに従って設定することを特徴とする請求項2または3に記載のポリシー定義の設定方法。
JP2001118823A 2001-04-17 2001-04-17 ポリシー定義の配布方法および設定方法 Expired - Fee Related JP3653002B2 (ja)

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