JP2003223039A - 帯電ロール - Google Patents

帯電ロール

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JP2003223039A
JP2003223039A JP2002021935A JP2002021935A JP2003223039A JP 2003223039 A JP2003223039 A JP 2003223039A JP 2002021935 A JP2002021935 A JP 2002021935A JP 2002021935 A JP2002021935 A JP 2002021935A JP 2003223039 A JP2003223039 A JP 2003223039A
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charging roll
charging
foreign matter
surface roughness
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JP2002021935A
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English (en)
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Tatsuji Watanabe
龍児 渡辺
Satoshi Koike
智 小池
Hideo Nishinomiya
秀男 西宮
Takahiko Hattori
高彦 服部
Eiichi Sato
栄一 佐藤
Takashi Kawakami
高 川上
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Suzuka Fuji Xerox Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Suzuka Fuji Xerox Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、電子写真現像装置に用いられ
る帯電ロールの表面コート膜に異物が混入することを防
止することにある。 【解決手段】該コート膜形成に使用する塗料を開口部が
100μm以下のフィルターを使用して濾過処理し、更
に温度0〜30℃、湿度80%RH以下の環境下で塗装
して帯電ロールの弾性体層表面にコート膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真現像装置に
用いられる帯電ロールに関するものである。
【0002】
【発明の背景】電子写真現像装置にあっては、感光体を
帯電させるプロセスで帯電ロールが使用される。この帯
電ロールは金属製のシャフトやパイプからなる芯材上に
ゴム材料や樹脂材料からなる弾性体層を形成し、該弾性
体層表面に密着性や帯電特性の確保、耐久性や耐汚染性
の付与のために塗料を塗布して中間層や表面層等のコー
ト膜を形成する。上記塗料はスプレー、ディッピング、
静電塗装によって弾性体層表面に塗布される。上記塗料
を塗布してコート膜を形成する場合、塗料中に異物が混
合すると該異物がコート層に存在し、その部分で導通不
良が発生するおそれがある。
【0003】
【従来の技術】上記コート膜の異物にもとづく導通不良
を解消するために、上記塗装をクラス10000以下の
クリーンルームで行うことが提案されている(特開20
00−214657号公報)。上記提案では塗装雰囲気
中に浮遊しているほこり等の異物が塗料に混入しあるい
はコート膜に付着することは防止出来るが、塗料中に既
に混入している異物に対処することは出来ないし、塗装
雰囲気の温度や湿度が各塗装方法について適正に設定さ
れていないと、塗料中に凝集物が発生したり、コート膜
にたれや荒れの不良が発生したりして良好なコート膜が
得られなくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記帯電ロー
ルの弾性体層上に中間層あるいは表面層である良好なコ
ート膜を形成することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るための手段として、芯材上に弾性体層を形成し、該弾
性体層表面にコート膜を形成した帯電ロールであって、
該コート膜は開口部が100μm以下のフィルターを使
用して濾過処理された塗料を使用して温度0〜30℃、
湿度80%RH以下の環境下で塗装することによって形
成された帯電ロールを提供するものである。該塗料の塗
布は静電塗装により温度15〜20℃、湿度30〜60
%RHの雰囲気下に行われることが望ましく、更に該塗
料の塗布はディッピングで温度20〜30℃、湿度10
〜50%RH、あるいはスプレーコーティングにより温
度15〜30℃、湿度10〜60%RHの雰囲気下に行
われることが望ましい。
【0006】
【作用】塗料を開口部が100μm以下のフィルターを
使用して濾過処理すれば、塗料中に混入している少なく
とも粒径が100μmよりも大きな異物が除去される。
粒径が100μmよりも大きい異物は中間層あるいは表
面層であるコート膜の膜厚よりも大きく、このような異
物の存在は特にコート層の導通不良に大きく影響する。
したがってこのような粒径の大きい異物を除去すれば、
コート膜の導通不良は防止出来ることになる。更に上記
塗料の塗装に際しては、温度0〜30℃、湿度80%R
H以下の環境下で行う。この環境下で塗料は塗装に適す
る粘度となり、かつ塗装中の塗料の乾燥も防止出来かつ
コート膜の乾燥速度も適正になり、塗料カスの発生もな
く、コート膜表面の結露も防止出来、たれや荒れのない
良好なコート膜が得られる。以下に本発明を詳細に説明
する。
【0007】
【発明の実施の形態】〔芯材〕本発明の帯電ロールに使
用される芯材としては、ステンレススチール、アルミニ
ウム等の金属を材料とするシャフト(中実棒材)、パイ
プ、ロール等がある。
【0008】〔弾性体層〕上記芯材上に形成される弾性
体層の材料としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリ
コン樹脂、尿素樹脂、ポリアミド樹脂等の合成樹脂、エ
チレン−プロピレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、シ
リコンゴム、フッ素ゴム等の合成ゴム、あるいは上記合
成樹脂や合成ゴムの発泡体等が使用され、上記弾性体層
には導電性を付与するため、カーボンブラック、酸化亜
鉛、酸化スズ、酸化スズ被覆硫酸バリウム等の導電性フ
ィラーおよび/または第4級アンモニウム塩等のイオン
性化合物等の1種または2種以上が混合され、更に必要
に応じてタルク、アルミナ、シリカ等の無機充填材、フ
ッ素樹脂やシリコンゴムの微粉等の有機充填材の1種ま
たは2種以上が混合される。
【0009】〔コート膜〕コート膜の形成に使用される
塗料としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、メラ
ミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹
脂、尿素樹脂、ポリアミド樹脂等の合成樹脂を含有し、
更に該コート膜に導電性を付与するために弾性体層と同
様カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化スズ被
覆硫酸バリウム等の導電性フィラーおよび/またはイオ
ン導電性を発現する第4級アンモニウム塩等のイオン性
化合物等の1種または2種以上が混合され、更に必要に
応じてタルク、アルミナ、シリカ等の無機充填材、フッ
素樹脂やシリコン樹脂の微粉等の有機充填材の1種また
は2種以上が混合される。また更に界面活性剤や帯電制
御剤等が必要に応じて添加される。
【0010】上記塗料はトルエン、キシレン、酢酸エチ
ル、酢酸n−ブチル、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、セロソルブアセテート、エチ
ルセロソルブ、nブチルセロソルブ、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、n−ブタノール等の有機溶
剤の1種または2種以上の溶液あるいは界面活性剤を使
用して水に乳化せしめた水性エマルジョンとして提供さ
れる。
【0011】〔濾過処理〕上記塗料は上記芯材上に形成
された弾性体層に塗布されコート膜が形成される。該コ
ート膜は表面層のみ、あるいは中間層と表面層の2層か
らなる。上記塗料は塗布に際してフィルターを使用して
濾過処理される。該フィルターは開口部が100μm以
下のものを使用し、少なくとも塗料中の粒径100μm
以上の異物を除去する。何となれば粒径100μm以上
の異物は形成されるコート層に重大な導通不良をもたら
す。更に上記濾過処理にあっては、形成される中間層あ
るいは表面層の膜厚以上の粒径を有する異物を除去する
ことが望ましい。このためには該中間層および表面層の
膜厚以下の開口部を有するフィルターを使用する。通常
該中間層の膜厚は20〜30μm、表面層の膜厚は15
〜20μmに設定されるので、中間層用の塗料は開口部
30μm以下、望ましくはその1/2即ち15μm程度
のフィルターを使用して濾過し、表面層用の塗料は開口
部20μm以下、望ましくはその1/2即ち10μm程
度のフィルターを使用して濾過する。しかし開口部の径
が小さすぎると塗料中の充填剤等も除去されてしまうの
で、開口部は0.1μm以上であることが望ましい。フ
ィルターの材質としてはステンレススチール、鋼鉄、ア
ルミニウム等の金属、ポリアミド、ポリエステル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のプラスチック、シリカ、
アルミナ等のセラミックが使用される。
【0012】〔塗布〕上記塗料の塗布はスプレーコーテ
ィング、ディッピング、電着塗装、静電塗装、フローコ
ーティング、粉体塗装等種々の公知の塗装方法が適用さ
れる。塗装はクリーンルーム、例えばクラス10,00
0以下、即ち5μm以上の粒径の異物が1リットルあた
り10,000個以下の雰囲気のクリーンルームで行う
ことが望ましく、また温度0〜30℃、湿度80%RH
以下、特に静電塗装にあっては温度15〜20℃、湿度
30〜60%RH、ディッピングでは温度20〜30
℃、湿度10〜50%RH、スプレーコーティングでは
温度15〜30℃、湿度10〜60%RHの雰囲気下で
行う。
【0013】上記範囲よりも低い温度では塗料粘度が高
くなり過ぎて塗布作業性が悪くなり、またコート膜表面
に結露が生じて良好なコート膜を得ることが困難にな
る。更に塗装後コート膜の溶剤蒸発が遅くなるためにた
れ等の欠陥が発生し易くなる。
【0014】上記範囲よりも高い温度では塗料中の溶剤
の揮発が早くなるために塗布後のコート膜のレベリング
が悪くなり、コート膜表面の荒れが発生し易くなる。更
に塗装中に塗料表面に皮膜が形成され、該皮膜が塗料中
に分散して異物である塗料カスとなり易く、濾過処理が
無意味となってしまう。更に湿度が上記範囲以上になる
と塗布後コート膜表面に結露が発生し易く、良好なコー
ト膜が得られないし、塗料が水性のものでは乾燥が遅く
なってたれ等の欠陥が発生し易くなる。以下に本発明を
更に具体的に説明するための実施例を記述する。
【0015】〔実施例1〕エチレン・プロピレン・ジエ
ンゴム(EPDM)に架橋剤(ジクミルパーオキサイ
ド)を40重量%含有する炭酸カルシウム7重量部、お
よびアセチレンブラック11.7重量部を添加し、ニー
ダーによって混練、混合し、2本ロール上でシート状に
してゴム原料を調製した。8mmの芯材をインサートした
金型を130℃に加熱し該金型中に上記ゴム原料を測り
取り、プレス成形した後、金型を170℃まで昇温さ
せ、15分間加熱して該芯材の周囲に上記導電性ゴムか
らなる弾性体層を形成し基材を作成した。この導電性ゴ
ムからなる弾性体層は、硬度43度(JIS−A)、そ
の層厚方向の抵抗値が104Ωcmであった。
【0016】次に、6ナイロン、66ナイロン、610
ナイロン、12ナイロンからなる共重合ナイロン(CM
8000、東レ株式会社製)45重量部と硫酸バリウム
微粒子表面に酸化スズを被覆した導電性微粒子(PAS
TRAN、三井金属株式会社製)55重量部に対し、メ
タノールを溶剤として加え、サンドグラインダーミルで
約1時間分散して表面層形成用の塗料を調製した。この
塗料100重量部に対してメタノール75重量部、n−
ブタノール25重量部を加え、15分間プロペラ攪拌機
で攪拌し、開口部50μmの金属フィルターを用いて濾
過処理したあと、15.9℃、50%RHの環境下で、
静電塗装により膜厚51.0μmの表面層を形成し帯電
ロールを作成した。この導電性ロールの表面粗さはRma
x=6.26、Ra=0.31で面荒れの発生も無く、異
物の発生も850本塗装中3本(発生率0.4%)と、
非常に良好な結果が得られた。また、抵抗値も3.70
LogΩcmと良好で、帯電特性や画質に大きな問題は認め
られなかった。
【0017】〔実施例2〕17.3℃、58%RHの環
境下で塗装した以外は、実施例1と同様にして帯電ロー
ルを作成した。得られた帯電ロールの表面層の膜厚は5
3.6μmで表面粗さはRmax=5.48、Ra=0.2
9で面荒れの発生も無く、異物の発生も2670本塗装
中0本(発生率0.0%)と、非常に良好な結果が得ら
れた。また、抵抗値も4.04LogΩcmと良好で、帯電
特性や画質に大きな問題は認められなかった。
【0018】〔実施例3〕18.3℃、53%RHの環
境下でスプレーコートした以外は、実施例1と同様にし
て帯電ロールを作成した。得られた帯電ロールの表面層
の膜厚は38.2μmで表面粗さはRmax=6.73、
Ra=0.33で面荒れの発生も無く、異物の発生も1
20本塗装中0本(発生率0.0%)と、非常に良好な
結果が得られた。また、抵抗値も3.84LogΩcmと良
好で、帯電特性や画質に大きな問題は認められなかっ
た。
【0019】〔比較例1〕32.3℃、48%RHの環
境下で塗装した以外は、実施例1と同様にして帯電ロー
ルを作成した。得られた帯電ロールの表面層の膜厚は5
1.5μmで面荒れが発生しており、塗布中に発生した
塗料カスがコート膜表面に付着してしまった結果、塗装
を行った30本全てのロールで異物が発生していること
が確認された。抵抗値も4.38LogΩcmではあった
が、異物が発生している部分で帯電不良が発生し、この
帯電ロールを用いて得られた画質には、帯電ロールピッ
チでの黒点不良が確認された。
【0020】〔比較例2〕開口部200μmのメッシュ
を用いてフィルタリングした以外は、実施例1と同様に
して帯電ロールを作成した。得られた帯電ロールの表面
層の膜厚は50.6μmで、表面粗さはRmax=6.0
6、Ra=0.30で面荒れの発生も無かったが、30
本塗装中9本(発生率30.0%)に異物が発生してい
ることが確認された。抵抗値も3.73LogΩcmではあ
ったが、異物が発生している部分で帯電不良が発生し、
この帯電ロールを用いて得られた画質には、帯電ロール
ピッチでの黒点不良が確認された。
【0021】〔比較例3〕16.3℃、86%RHの環
境下で塗装した以外は、実施例1と同様にして帯電ロー
ルを作成した。得られた帯電ロールの表面層の膜厚は5
4.5μmで、塗装直後にコート膜表面で結露が発生し
た結果、塗装を行った30本中24本のロールでコート
膜表面にシミ状の欠陥が確認された。得られた帯電ロー
ルの表面層の表面粗さはRmax=4.48、Ra=0.2
6で面荒れの発生も無く、異物の発生も認められなかっ
た。また、抵抗値は3.83LogΩcmであったが、シミ
状の欠陥が発生している部分で帯電不良が発生し、この
帯電ロールを用いて得られた画質には、帯電ロールピッ
チでの帯電ムラ模様が確認された。
【0022】〔比較例4〕31.2℃、46%RHの環
境下で塗装した以外は、実施例3と同様にして帯電ロー
ルを作成した。得られた帯電ロールの表面層の膜厚は3
6.6μmで面荒れが発生しており、塗布中に発生した
塗料カスがコート膜表面に付着してしまった結果、塗装
を行った30本全てのロールで異物が発生していること
が確認された。抵抗値は3.93LogΩcmであったが、
異物が発生している部分で帯電不良が発生し、この帯電
ロールを用いて得られた画質には、帯電ロールピッチで
の黒点不良が確認された。
【0023】〔実施例4〕長さ331mm、8mmφの芯材
(Ni無電解処理SUM)を用意し、この芯材にフェノ
ール系導電性接着剤からなる接着層(5μm)を介し
て、表1に示す組成で導電性弾性体層(3mm)を形成
し、コート基材を作成した。次に表1に示す組成でダイ
ノミルを用いて分散を行い、塗料を調製した。
【0024】
【表1】
【0025】この塗料にメチルエチルケトンを加え、B
型粘度計で計測しながら粘度を50cpsに調整し、開
口部50μmの金属フィルターを用いて濾過処理した
後、開口部7μmのリジメッシュフィルターを用いなが
らディップコーティングにより、19.8℃、10%R
Hの環境下で膜厚17.0μmの表面層を形成し、帯電
ロールを作成した。この導電性ロールの表面粗さはRz
=5.44で面荒れの発生も無く、異物の発生も291
8本塗装中110本(発生率4.7%)と、良好な結果
が得られた。また、抵抗値も5.70LogΩcmと良好
で、帯電特性や画質に大きな問題は認められなかった。
【0026】〔実施例5〕23.9℃、13%RHの環
境下で塗装した以外は、実施例4と同様にして帯電ロー
ルを作成した。得られた帯電ロールの表面層の膜厚は1
6.0μmで表面粗さはRz=6.65で面荒れの発生
も無く、異物の発生も2327本塗装中116本(発生
率5.0%)と、良好な結果が得られた。また、抵抗値
も5.50LogΩcmと良好で、帯電特性や画質に大きな
問題は認められなかった。
【0027】〔実施例6〕20.3℃、60%RHの環
境下で塗装した以外は、実施例4と同様にして帯電ロー
ルを作成した。得られた帯電ロールの表面層の膜厚は2
0.4μmで表面粗さはRz=7.16で面荒れの発生
も無く、異物の発生も3800本塗装中171本(発生
率4.5%)と、非常に良好な結果が得られた。また、
抵抗値も5.60LogΩcmと良好で、帯電特性や画質に
大きな問題は認められなかった。
【0028】〔実施例7〕26.2℃、45%RHの環
境下で塗装した以外は、実施例4と同様にして帯電ロー
ルを作成した。得られた帯電ロールの表面層の膜厚は2
2.0μmで表面粗さはRz=8.14で面荒れの発生
も無く、異物の発生も4930本塗装中82本(発生率
2.5%)と、非常に良好な結果が得られた。また、抵
抗値も5.60LogΩcmと良好で、帯電特性や画質に大
きな問題は認められなかった。
【0029】〔比較例5〕32.2℃、52%RHの環
境下で塗装した以外は、実施例1と同様にして帯電ロー
ルを作成した。得られた帯電ロールの表面層の膜厚は1
6.3μmで、塗装を行った30本全てのロールで面荒
れが発生していることが確認された。抵抗値も5.50
LogΩcmではあったが、面荒れが発生している部分で帯
電不良が発生し、この帯電ロールを用いて得られた画質
には、帯電ロールピッチでの帯電ムラ模様が確認され
た。
【0030】〔比較例6〕22.3℃、85%RHの環
境下で塗装した以外は、実施例1と同様にして帯電ロー
ルを作成した。得られた帯電ロールの表面層の膜厚は1
8.4μmで、塗装直後にコート膜表面で結露が発生し
た結果、塗装を行った30本中18本のロールでコート
膜表面にシミ状の欠陥が確認された。得られた帯電ロー
ルの表面層の表面粗さはRz=7.84で面荒れの発生
も無く、異物の発生も認められなかった。また、抵抗値
も5.80LogΩcmであったが、シミ状の欠陥が発生し
ている部分で帯電不良が発生し、この帯電ロールを用い
て得られた画質には、帯電ロールピッチでの帯電ムラ模
様が確認された。
【0031】〔比較例7〕調液後、開口部200μmの
金属フィルターを用いてフィルタリングしたあと、開口
部150μmのメッシュフィルターを用いた以外は、実
施例1と同様にして帯電ロールを作成した。得られた帯
電ロールの表面層の膜厚は16.0μmで、表面粗さは
Rz=5.74で面荒れの発生も無かったが、48本塗
装中24本(発生率50.0%)に異物が発生している
ことが確認された。抵抗値も5.73LogΩcmではあっ
たが、異物が発生している部分で帯電不良が発生し、こ
の帯電ロールを用いて得られた画質には、帯電ロールピ
ッチでの黒点不良が確認された。
【0032】〔実施例8〕作成した塗料100重量部に
キシレン100重量部、n−ブチルセロソルブ75重量
部を加え、15分間プロペラ攪拌機で攪拌し、開口部5
0μmの金属フィルターを用いてフィルタリングしたあ
と、16.5℃、52%RHの環境下で静電塗装により
塗装した以外は、実施例4と同様にして帯電ロールを作
成した。得られた帯電ロールの表面層の膜厚は22.3
μmで、表面粗さはRz=6.97で面荒れの発生も無
く、異物の発生も3000本塗装中9本(発生率0.3
%)と非常に良好な結果が得られた。また、抵抗値も
5.40LogΩcmと良好で、帯電特性や画質に大きな問
題は認められなかった。
【0033】〔実施例9〕作成した塗料100重量部に
キシレン100重量部、n−ブチルセロソルブ75重量
部を加え、15分間プロペラ攪拌機で攪拌し、開口部5
0μmの金属フィルターを用いてフィルタリングしたあ
と、18.3℃、53%RHの環境下でスプレーコート
した以外は、実施例4と同様にして帯電ロールを作成し
た。得られた帯電ロールの表面層の膜厚は18.7μm
で、表面粗さはRz=3.62で面荒れの発生も無く、
異物の発生も120本塗装中0本(発生率0.0%)と
非常に良好な結果が得られた。また、抵抗値も5.19
LogΩcmと良好で、帯電特性や画質に大きな問題は認め
られなかった。
【0034】〔比較例8〕32.3℃、48%RHの環
境下で塗装した以外は、実施例8と同様にして帯電ロー
ルを作成した。得られた帯電ロールの表面層の膜厚は2
2.0μmで面荒れが発生しており、塗布中に発生した
塗料カスがコート膜表面に付着してしまった結果、塗装
を行った30本全てのロールで異物が発生していること
が確認された。抵抗値は4.87LogΩcmであったが、
異物が発生している部分で帯電不良が発生し、この帯電
ロールを用いて得られた画質には、帯電ロールピッチで
の黒点不良が確認された。
【0035】〔比較例9〕開口部200μmのメッシュ
を用いてフィルタリングした以外は、実施例8と同様に
して帯電ロールを作成した。得られた帯電ロールの表面
層の膜厚は21.5μmで、表面粗さはRz=7.81
で面荒れの発生も無かったが、30本塗装中8本(発生
率26.7%)に異物が発生していることが確認され
た。抵抗値も5.19LogΩcmではあったが、異物が発
生している部分で帯電不良が発生し、この帯電ロールを
用いて得られた画質には、帯電ロールピッチでの黒点不
良が確認された。
【0036】〔比較例10〕16.3℃、86%RHの
環境下で塗装した以外は、実施例8と同様にして帯電ロ
ールを作成した。得られた帯電ロールの表面層の膜厚は
22.2μmで、塗装直後にコート膜表面で結露が発生
した結果、コート膜表面にシミ状のデフェクトが塗装を
行った30本中27本のロールで確認された。得られた
帯電ロールの表面層の表面粗さはRz=3.51で面荒
れの発生も無く、異物の発生は認められなかった。ま
た、抵抗値は5.08LogΩcmであったが、シミ状のデ
フェクトが発生している部分で帯電不良が発生し、この
帯電ロールを用いて得られた画質には、帯電ロールピッ
チでの帯電ムラ模様が確認された。
【0037】〔比較例11〕31.2℃、46%RHの
環境下で塗装した以外は、実施例9と同様にして帯電ロ
ールを作成した。得られた帯電ロールの表面層の膜厚は
19.7μmで面荒れが発生しており、塗布中に発生し
た塗料カスがコート膜表面に付着してしまった結果、塗
装を行った30本全てのロールで異物が発生しているこ
とが確認された。抵抗値は5.43LogΩcmであった
が、異物が発生している部分で帯電不良が発生し、この
帯電ロールを用いて得られた画質には、帯電ロールピッ
チでの黒点不良が確認された。
【0038】〔比較例12〕開口部200μmのメッシ
ュを用いてフィルタリングした以外は、実施例9と同様
にして帯電ロールを作成した。得られた帯電ロールの表
面層の膜厚は19.0μmで、表面粗さはRz=3.8
1で面荒れの発生も無かったが、30本塗装中11本
(発生率36.7%)に異物が発生していることが確認
された。抵抗値も5.29LogΩcmではあったが、異物
が発生している部分で帯電不良が発生し、この帯電ロー
ルを用いて得られた画質には、帯電ロールピッチでの黒
点不良が確認された。
【0039】
【発明の効果】本発明により、開口部が100μm以
下、望ましくは形成しようとしているコート膜の膜厚以
下の大きさのフィルターを用いて濾過処理された塗料を
用いることで、異物による帯電不良の発生のない帯電ロ
ールを提供することが出来るようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西宮 秀男 三重県鈴鹿市伊船町1900番地 鈴鹿富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 服部 高彦 三重県鈴鹿市伊船町1900番地 鈴鹿富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 佐藤 栄一 三重県鈴鹿市伊船町1900番地 鈴鹿富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 川上 高 三重県鈴鹿市伊船町1900番地 鈴鹿富士ゼ ロックス株式会社内 Fターム(参考) 2H071 BA43 DA06 2H200 FA13 HA02 HA28 HB12 HB22 HB43 HB45 HB46 HB47 LC04 MA03 MA04 MA08 MA11 MA12 MA13 MA14 MA17 MA20 MB06 MC06 PB27 PB28 3J103 AA02 AA12 AA32 AA51 BA41 EA11 EA20 FA18 GA02 GA57 HA04 HA54

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯材上に弾性体層を形成し、該弾性体層表
    面にコート膜を形成した帯電ロールであって、該コート
    膜は開口部が100μm以下のフィルターを使用して濾
    過処理された塗料を使用して温度0〜30℃、湿度80
    %RH以下の環境下で塗装することによって形成された
    ことを特徴とする帯電ロール
  2. 【請求項2】該塗料の塗布は静電塗装により温度15〜
    20℃、湿度30〜60%RHの雰囲気下に行われる請
    求項1に記載の帯電ロール
  3. 【請求項3】該塗料の塗布はディッピングで温度20〜
    30℃、湿度10〜50%RHの雰囲気下に行われる請
    求項1に記載の帯電ロール
  4. 【請求項4】該塗料の塗布はスプレーコーティングによ
    り温度15〜30℃、湿度10〜60%RHの雰囲気下
    に行われる請求項1に記載の帯電ロール
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007192874A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Bridgestone Corp 導電性ローラ
US8876110B2 (en) 2011-11-10 2014-11-04 Assa Abloy Ab Credential manufacturing device substrate shuttle

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