JP2003222563A - 差圧伝送器 - Google Patents

差圧伝送器

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JP2003222563A
JP2003222563A JP2002024250A JP2002024250A JP2003222563A JP 2003222563 A JP2003222563 A JP 2003222563A JP 2002024250 A JP2002024250 A JP 2002024250A JP 2002024250 A JP2002024250 A JP 2002024250A JP 2003222563 A JP2003222563 A JP 2003222563A
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Japan
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pressure
low
diaphragm
liquid
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Pending
Application number
JP2002024250A
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English (en)
Inventor
Akira Kurosawa
亮 黒沢
Tamaki Ishikawa
環 石川
Keita Akashi
桂太 明石
Tetsuo Tsumagari
哲郎 津曲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 過大圧保護ダイアフラムを利用して過大圧を
検出する構造の差圧伝送器において、ボディを加工し易
くした構造の受圧部を提供する。 【解決手段】 背面側を低圧側過大圧液路44を有する
高圧側接液面に接合させるようにして配設した高圧側過
大圧保護ダイアフラム32を備えた高圧側ダイアフラム
部24と、背面側を高圧側過大圧液路41を有する低圧
側接液面に接合させるようにして配設した低圧側過大圧
保護ダイアフラム36を備えた低圧側ダイアフラム部2
5と、圧力の差を検出する差圧センサ部29と、を備え
てなる差圧伝送器であって、高圧側ダイアフラム部24
と低圧側ダイアフラム部25とは、互いに偏心した位置
関係で配設すると共に、高圧側過大圧液路41と低圧側
過大圧液路44とは、高圧側及び低圧側ダイアフラム部
と直交する方向であって、互いに平行でストレートに穿
設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、差圧伝送器に関
し、特に工業計測に用いられる圧力計に関し、圧力セン
サに対し過大な圧力が印加されてもセンサに圧力が伝達
されない構造とし、センサ破損を防止する差圧伝送器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術における差圧伝送器は、高圧側
及び低圧側のダイアフラム部に過大圧が印加されたとき
に、その過大圧を検出する過大圧保護ダイアフラムを備
えた構造となっており、その差圧伝送器10の構成は、
図6に示すように、プロセスからの高圧及び低圧の圧力
差からの圧力を電気信号に変換する圧力検出部11と、
この圧力検出部11で生成された信号を増幅する電気回
路からなる増幅部12とからなる。
【0003】圧力検出部11は、プロセスからの高圧の
圧力を導入する高圧力導入部を形成する高圧側フランジ
13と、プロセスからの低圧の圧力を導入する低圧力導
入部を形成する低圧側フランジ14と、この高圧側フラ
ンジ13及び低圧側フランジ14からの高低圧をダイア
フラムで検出する受圧部15とからなり、高圧側及び低
圧側フランジ13、14はナット16とボルト17で係
止された構造となっている。
【0004】受圧部15は、図7に示すように、上部中
間位置を細首形状に形成したボデイ21と、このボディ
21の上部中央位置にリング22で係止されているセン
サ部23と、ボディ21の下部位置であって互いに背を
向き合って外側方向に臨ませて配設した高圧側ダイアフ
ラム部24及び低圧側ダイアフラム部25と、ボデイ2
1内部において、この高圧側ダイアフラム部24からの
封入液をセンサ部23に伝達させるための高圧側封入液
伝達穴部26と、低圧側ダイアフラム部25からの封入
液をセンサ部23に伝達させるための低圧側封入液伝達
穴部27とから構成されている。以下、各構成の細部に
ついて説明する。
【0005】センサ部23は、ターミナル28にセンサ
を取り付けたものであり、上部から高圧側の圧力を、下
部から低圧側の圧力を加えて差圧を検出する差圧センサ
29と、この差圧センサ29にワイヤボンデイングして
電気的に接続した一対のハーメチック端子30a、30
bとからなる。この一対のハーメチック端子30a、3
0bが図6に示す増幅部12に通じている。
【0006】高圧側ダイアフラム部24は、ボデイ21
の側壁面を凹曲面形状に形成した高圧側接液部31と、
その凹曲面に沿って接触した状態で配置してなる曲面形
状の高圧側過大圧保護ダイアフラム32と、この高圧側
過大圧保護ダイアフラム32と所定の空間を持ち且つ高
圧側過大圧保護ダイアフラム32を覆う大きさであっ
て、外周端部の外側に高圧側封入液33を伝達する穴
(高圧側伝導穴)の入口を設ける共に凹曲面形状の高圧
側接液部31を外部から遮蔽するように外側に臨ませて
配設した平面形状の高圧側プロセスダイアフラム34
と、高圧側過大圧保護ダイアフラム32と高圧側プロセ
スダイアフラム34との間の空間に充填した伝達用の高
圧側封入液33とからなる。
【0007】低圧側ダイアフラム部25は、高圧側ダイ
アフラム部24と反対側に形成され、ボデイ21の側壁
面を凹曲面形状に形成した低圧側接液部35と、その凹
曲面に沿って接触した状態で配置してなる曲面形状の低
圧側過大圧保護ダイアフラム36と、この低圧側過大圧
保護ダイアフラム36と所定の空間を持ち且つ低圧側過
大圧保護ダイアフラム36を覆う大きさであって、外周
端部の外側に低圧側封入液37を伝達する穴(低圧側伝
導穴)の入口を設けると共に凹曲面形状の低圧側接液部
35を外部から遮蔽するように外側に臨ませて配設した
平面形状の低圧側プロセスダイアフラム38と、低圧側
過大圧保護ダイアフラム36と低圧側プロセスダイアフ
ラム38との間の空間に充填した伝達用の低圧側封入液
37とからなる。
【0008】高圧側封入液伝達穴部26は、高圧側過大
圧保護ダイアフラム32の外周端部の外側位置に高圧側
接液部31と連通してなる高圧側伝導穴39と、この高
圧側伝導穴39に連通し、センサ部23に高圧側封入液
33を伝達する高圧側センサ伝導穴40と、同じく高圧
側伝導穴39に連通し、低圧側過大圧保護ダイアフラム
36の略中央位置を背後から押すように配設してなる高
圧側過大圧伝導穴41とからなる。
【0009】低圧側封入液伝達穴部27は、低圧側過大
圧保護ダイアフラム36の外周端部の外側位置に低圧側
接液部35と連通してなる低圧側伝導穴42と、この低
圧側伝導穴42に連通し、センサ部23に低圧側封入液
37を伝達する低圧側センサ伝導穴43と、同じく低圧
側伝導穴42に連通し、高圧側過大圧保護ダイアフラム
32の略中央位置を背後から押すように配設してなる低
圧側過大圧液路44とからなる。
【0010】このような構造からなる差圧伝送器10に
おいて、特に受圧部15においては、例えば、高圧側の
プロセスから圧力を高圧側プロセスダイアフラム34が
受けると、その圧力は高圧側封入液33に伝達され、そ
の伝達した高圧側封入液33の圧力は高圧側伝導穴39
を通過し、高圧側センサ伝導穴40を介してセンサ部2
3の差圧センサ29に供給される。
【0011】同時に、低圧側のプロセスから圧力を低圧
側プロセスダイアフラム38が受けると、その圧力は低
圧側封入液37に伝達され、その伝達された圧力が低圧
側伝導穴42を通過し、低圧側センサ伝導穴43を介し
てセンサ部23の差圧センサ29に供給される。このよ
うにして、高圧側及び低圧側からの圧力を封入液33、
37により伝達し、その差を差圧センサ29で検出でき
るのである。
【0012】ここで、高圧側及び低圧側のプロセスから
の圧力は測定許容範囲の圧力であるから、高圧側の高圧
側過大圧液路41に伝達される高圧側封入液33の伝達
は無視するか又は低圧側過大圧保護ダイアフラム36の
背後を押しても変化しない程度の圧力である。低圧側に
おいても低圧側過大圧液路44に伝達される低圧側封入
液37の伝達は無視するか又は高圧側過大圧保護ダイア
フラム32の背後を押しても変化しない程度の圧力であ
る。
【0013】このように、予めプロセスからの圧力によ
り伝達される封入液の伝達圧力を設定しておくことによ
り、高圧側及び低圧側過大圧保護ダイアフラム32、3
6に変形をきたすことがないから、プロセスからの高圧
及び低圧の差圧を検出することができるのである。
【0014】さて、高圧側若しくは低圧側に過大圧が発
生した場合には、互いの過大圧保護ダイアフラム32、
36が変形することにより封入液の部屋自体が縮小さ
れ、そのぶん封入液の伝達力を更に強くして過大圧を検
出する。
【0015】図8は、高圧側で過大圧が発生したときの
状態を示したものであり、今、高圧側のプロセスから許
容範囲以上の圧力が高圧側プロセスダイアフラム34に
印加されたとする。そうすると、過大圧により高圧側プ
ロセスダイアフラム34は高圧側過大圧保護ダイアフラ
ム32方向に変形をきたし、図に示す如く高圧側プロセ
スダイアフラム34が高圧側過大圧保護ダイアフラム3
2と接合した状態になり、その空間の部屋に充填されて
いる高圧側封入液33は、全てが高圧側伝導穴39を通
り、高圧側センサ伝導穴40を介してセンサ部23に供
給される。一方、残りの封入液は高圧側過大圧液路41
を介して低圧側過大圧保護ダイアフラム36の背後を押
すことにより、その押圧力に屈して低圧側過大圧保護ダ
イアフラム36が低圧側プロセスダイアフラム38側に
変形する。
【0016】そうすると、低圧側過大圧保護ダイアフラ
ム36と低圧側プロセスダイアフラム38との間に充填
されている低圧側封入液37が圧迫され、低圧側プロセ
スダイアフラム38で検出したプロセスからの圧力以外
の圧力が低圧側伝導穴42、低圧側センサ伝導穴43を
介してセンサ部23に供給される。
【0017】このようにして、その差圧の変化状態をセ
ンサ部23で検出すれば、現在、過大圧状態であるか正
常圧状態であるかを検出することができるのである。
【0018】又、このときの過大圧圧力は、センサ部2
3の破壊圧力以下になるように設計されている。さら
に、封入されている封入液33、37は温度により膨張
収縮をするが、差圧伝送器の使用温度全範囲においてセ
ンサ部23の破壊圧力以下ではプロセスダイアフラム3
4、38と過大圧保護ダイアフラム32、36間に封入
されている封入液33、37が全て過大圧保護ダイアフ
ラム32、36とボディ21の接液部31、35間に移
動する設計となっている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術で説明した従来構造は、2枚の高圧側及び低圧側過大
圧保護ダイフラム機構を有する差圧計構造となってお
り、受圧部内に設けられているプロセス圧力をセンサに
伝達させるための圧力媒体が封入される穴である、高圧
側及び低圧側過大圧液路が複雑な構造になっている。そ
のため液路を配設するボディの加工が複雑になっている
という問題がある。
【0020】従って、高圧側及び低圧側過大圧保護ダイ
アフラム機構を有する差圧伝送器の構造において、ダイ
アフラム等の組み込まれるボディの加工が容易な液路構
造に解決しなければならない課題を有する。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明に係る差圧伝送器は、次に示す構成にするこ
とである。
【0022】(1)プロセスからの高圧力を高圧側伝達
用封入液に伝達する高圧側プロセスダイアフラムと、前
記高圧側伝達用封入液に表面を接合させると共に背面側
を低圧側過大圧液路を有する高圧側接液面に接合させる
ようにして配設した高圧側過大圧保護ダイアフラムとか
らなる高圧側ダイアフラム部と、プロセスからの低圧力
を低圧側伝達用封入液に伝達する低圧側プロセスダイア
フラムと、前記低圧側伝達用封入液に表面を接合させる
と共に背面側を高圧側過大圧液路を有する低圧側接液面
に接合させるようにして配設した低圧側過大圧保護ダイ
アフラムとからなる低圧側ダイアフラム部と、前記高圧
側ダイアフラム部からの前記高圧側伝達用封入液と前記
低圧側ダイアフラム部からの前記低圧側伝達用封入液と
の圧力の差を検出する差圧センサ部と、を備えてなる差
圧伝送器であって、前記高圧側ダイアフラム部と前記低
圧側ダイアフラム部とは、互いに偏心した位置関係で配
設すると共に、前記高圧側過大圧液路と前記低圧側過大
圧液路とは、前記高圧側ダイアフラム部及び前記低圧側
ダイアフラム部と直交する方向であって、互いに平行で
ストレートに穿設したことを特徴とする差圧伝送器。
【0023】(2)プロセスからの高圧力を高圧側伝達
用封入液に伝達する高圧側プロセスダイアフラムと、前
記高圧側伝達用封入液に表面を接合させると共に背面側
を低圧側過大圧液路を有する高圧側接液面に接合させる
ようにして配設した高圧側過大圧保護ダイアフラムとか
らなる高圧側ダイアフラム部と、プロセスからの低圧力
を低圧側伝達用封入液に伝達する低圧側プロセスダイア
フラムと、前記低圧側伝達用封入液に表面を接合させる
と共に背面側を高圧側過大圧液路を有する低圧側接液面
に接合させるようにして配設した低圧側過大圧保護ダイ
アフラムとからなる低圧側ダイアフラム部と、前記高圧
側ダイアフラム部からの前記高圧側伝達用封入液と前記
低圧側ダイアフラム部からの前記低圧側伝達用封入液と
の圧力の差を検出する差圧センサ部と、を備えてなる差
圧伝送器であって、前記高圧側ダイアフラム部と前記低
圧側ダイアフラム部とは、互いに中心位置を同じくした
位置関係で配設すると共に、前記高圧側過大圧液路と前
記低圧側過大圧液路とは、前記高圧側ダイアフラム部及
び前記低圧側ダイアフラム部と斜め方向であって、互い
に平行でストレートに穿設したことを特徴とする差圧伝
送器。
【0024】このように、高圧側並びに低圧側過大圧保
護ダイアフラムを背面から押圧する過大圧液路をダイア
フラムと直交或いは斜め方向に平行の状態でストレート
に穿設した構造にしたことにより、この過大圧液路を形
成するボディの加工がし易くなる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る差圧伝送器の
実施形態について、図面を参照して説明する。尚、従来
技術と同じものには同一符号を付与して説明する。
【0026】本願発明の差圧伝送器は、従来技術で説明
した図6に示す差圧伝送器10と同じ構造になってお
り、それは高圧側及び低圧側ダイアフラム部に過大圧が
印加されたときに、その過大圧を検出する過大圧保護ダ
イアフラムを備えた構造となっており、プロセスからの
高圧及び低圧の圧力差からの圧力を電気信号に変換する
圧力検出部11と、この圧力検出部11で生成された信
号を増幅する電気回路からなる増幅部12とからなる。
【0027】圧力検出部11は、プロセスからの高圧の
圧力を導入する高圧力導入部を形成する高圧側フランジ
13と、プロセスからの低圧の圧力を導入する低圧力導
入部を形成する低圧側フランジ14と、この高圧側フラ
ンジ13及び低圧側フランジ14からの高低圧をダイア
フラムで検出する受圧部15とからなり、高圧側及び低
圧側フランジ13、14はナット16とボルト17で係
止された構造となっている。
【0028】受圧部15は、図1に示すように、センサ
を備えたボデイ21と、このボディ21の上部中央位置
にリング22で係止されているセンサ部23とからな
る。
【0029】このボディ21には、その下部位置であっ
て互いに背を向き合って外側方向に臨ませて配設した高
圧側ダイアフラム部24及び低圧側ダイアフラム部25
と、ボデイ21内部において、この高圧側ダイアフラム
部24からの封入液をセンサ部23に伝達させるための
高圧側封入液伝達穴部26と、低圧側ダイアフラム部2
5からの封入液をセンサ部23に伝達させるための低圧
側封入液伝達穴部27とから構成されている。
【0030】この高圧側ダイアフラム部24と低圧側ダ
イアフラム部25との位置関係は、互いに中心がずれた
偏心した位置関係になっている。以下、各構成の細部に
ついて説明する。
【0031】センサ部23は、ターミナル28にセンサ
を取り付けたものであり、上部から高圧側の圧力を、下
部から低圧側の圧力を加えて差圧を検出する差圧センサ
29と、この差圧センサ29にワイヤボンデイングして
電気的に接続した一対のハーメチック端子30a、30
bと、高圧側及び低圧側の圧力を逃がす安全弁23a、
23bとからなる。この一対のハーメチック端子30
a、30bが図6に示す増幅部12に通じている。
【0032】高圧側ダイアフラム部24は、図1及び図
2に示すように、ボデイ21の側壁面を凹曲面形状に形
成した高圧側接液部31と、その凹曲面に沿って接触し
た状態で配置してなる曲面形状であって蛇腹形状の波形
状の高圧側過大圧保護ダイアフラム32と、この高圧側
過大圧保護ダイアフラム32と所定の空間を持ち且つ高
圧側過大圧保護ダイアフラム32を覆う大きさであっ
て、外周端部の外側に高圧側封入液33を伝達する穴
(高圧側伝導穴)の入口に高圧側過大圧液路41を設け
る共に凹曲面形状の高圧側接液部31を外部から遮蔽す
るように外側に臨ませて配設した蛇腹形状の高圧側プロ
セスダイアフラム34と、高圧側過大圧保護ダイアフラ
ム32と高圧側プロセスダイアフラム34との間の空間
に充填した伝達用の高圧側封入液33とからなる。
【0033】高圧側過大圧液路41は、ボディ21に対
して内側方向であって低圧側ダイアフラム部25の低圧
側過大圧保護ダイアフラム36の背面に到達する穴であ
って、低圧側ダイアフラム部25と直交する方向からス
トレートに穿設した構造になっている。又、この高圧側
過大圧液路41の位置関係は、一方端部の穴入口を高圧
側プロセスダイアフラム34と高圧側過大圧保護ダイア
フラム32との間に臨ませ、他方端部の穴入口は低圧側
過大圧保護ダイアフラム36の背面に臨ませている。
【0034】低圧側ダイアフラム部25は、高圧側ダイ
アフラム部24の反対側に形成され、ボディ21の側壁
面を凹曲面形状に形成した低圧側接液部35と、その凹
曲面に沿って接触した状態で配置してなる蛇腹形状の波
状の低圧側過大圧保護ダイアフラム36と、この低圧側
過大圧保護ダイアフラム36と所定の空間を持ち且つ低
圧側過大圧保護ダイアフラム36を覆う大きさであっ
て、外周端部の外側に低圧側封入液37を伝達する穴
(低圧側伝導穴)の入口に低圧側過大圧液路44を設け
ると共に凹曲面形状の低圧側接液部35を外部から遮蔽
するように外側に臨ませて配設した蛇腹形状の波状の低
圧側プロセスダイアフラム38と、低圧側過大圧保護ダ
イアフラム36と低圧側プロセスダイアフラム38との
間の空間に充填した伝達用の低圧側封入液37とからな
る。
【0035】低圧側過大圧液路44は、ボディ21に対
して内側方向であって高圧側ダイアフラム部24の高圧
側過大圧保護ダイアフラム32の背面に到達する穴であ
って、高圧側ダイアフラム部24と直交する方向であっ
て、且つ上記の高圧側過大圧液路41と平行になるよう
にストレートに穿設した構造になっている。又、この低
圧側過大圧液路44の位置関係は、高圧側過大圧液路4
1と平行を維持させた状態で、一方の穴入口を低圧側プ
ロセスダイアフラム38と低圧側過大圧保護ダイアフラ
ム36との間に臨ませ、他方の穴入口を高圧側過大圧保
護ダイアフラム32の背面に望ませている。
【0036】このような構造からなる差圧伝送器10に
おいて、特に受圧部15においては、低圧側ダイアフラ
ム部25からの低圧側過大圧液路44と高圧側ダイアフ
ラム部24からの高圧側過大圧液路41が、平行で且つ
高圧側及び低圧側ダイアフラム部24、25と直交する
ように穿設した構造にしたことにより、ボディ21に加
工する際に一度に直線的な穿設のみで製作可能になり、
加工がし易くなり、そのぶん製造工程を簡略化し且つ製
造コストを引き下げることができる。
【0037】このような構造からなる受圧部の組み立て
は、図3に示すように、ボディ21に高圧側及び低圧側
ダイアフラム部24、25のプロセスダイアフラム3
4、38及び過大圧保護ダイアフラム32、36を組み
付けた後に、受圧部の端部に設けたガスケット15aを
プロセスの圧力導入接続口13a、14aを有する2個
のフランジ13、14で挟み込んで位置決めしてナット
16とボルト17で締め付けて組み立ては完了する。使
用される2個のフランジ13、14は、両者共に同じ形
状のフランジであり、その共通化が図れることにより、
そのぶんコストダウンを図ることができる。
【0038】次に、受圧部の変形例を、図4及び図5を
参照して説明する。
【0039】受圧部に設けた高圧側及び低圧側ダイアフ
ラム部24、25は、互いに対向する位置関係であって
中心位置を同じく形成されている。そして高圧側及び低
圧側過大圧液路41、44は、互いに平行で且つ高圧側
及び低圧側ダイアフラム部24、25に対して斜め方向
のストレートに穿設した構造となっている、その他の構
造は上記図1及び図2で説明したものと同じであるので
同一符号を付与して、その説明は省略する。
【0040】高圧側過大圧液路41は、ボディ21に対
して内側方向であって低圧側ダイアフラム部25の低圧
側過大圧保護ダイアフラム36の背面に到達する穴であ
って、低圧側過大圧保護ダイアフラム36と斜め方向か
ら穿設した構造になっている。又、この高圧側過大圧液
路41の位置関係は、一方端部の穴入口を高圧側プロセ
スダイアフラム34と低圧側過大圧保護ダイアフラム3
6との間に臨ませ、他方端部の穴入口は低圧側過大圧保
護ダイアフラム36の背面に臨ませている。
【0041】低圧側過大圧液路44は、ボディ21に対
して内側方向であって高圧側ダイアフラム部24の高圧
側過大圧保護ダイアフラム32の背面に到達する穴であ
って、高圧側過大圧保護ダイアフラム32と斜め方向で
あって、且つ上記の高圧側過大圧液路41と平行でスト
レートになるように穿設した構造になっている。又、こ
の低圧側過大圧液路44の位置関係は、高圧側過大圧液
路41と平行を維持させた状態で、一方の穴入口を低圧
側プロセスダイアフラム38と低圧側過大圧保護ダイア
フラム36との間に臨ませ、他方の穴入口を高圧側過大
圧保護ダイアフラム32の背面に望ませている。
【0042】このように高圧側及び低圧側過大圧液路4
1、44を平行に斜め方向に穿設した構造にすると、高
圧側及び低圧側ダイアフラム部24、25を偏心加工す
る必要がなくなるから、シンプルな加工でボディ21を
製作することができる。更に、高圧側及び低圧側ダイア
フラム部24、25の偏心が無いことからボディ自身の
大きさを小さくすることが可能になる。
【0043】
【発明の効果】上記説明したように、本発明に係る差圧
伝送器は、高圧側及び低圧側過大圧保護ダイアフラムの
背面を押圧するための高圧側及び低圧側過大圧液路を、
平行にして且つ過大圧保護ダイアフラムと直交する方向
或いは斜め方向のストレートに形成したことにより、過
大圧液路を形成するボディの加工がし易くなり、そのぶ
ん製造工程を簡約でき、製造コストのコストダウンを図
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る差圧伝送器の受圧部を拡大して示
した説明図である。
【図2】同図1におけるA−A線断面図である。
【図3】同受圧部を組み立てた様子を示した説明図であ
る。
【図4】同受圧部の変形例である。
【図5】同図3におけるB−B線断面図である。
【図6】差圧伝送器の全体構成図である。
【図7】従来技術における受圧部を拡大して示した説明
図である。
【図8】従来技術における受圧部に過大圧が発生したと
きの様子を示した説明図である。
【符号の説明】
10 差圧伝送器 11 圧力検出部 12 増幅部 13 高圧側フランジ 13a 圧力導入接続口 14 低圧側フランジ 14a 圧力導入接続口 15 受圧部 15a ガスケット 16 ナット 17 ボルト 21 ボディ 22 リング 23 センサ部 23a 安全弁 23b 安全弁 24 高圧側ダイアフラム部 25 低圧側ダイアフラム部 26 高圧側封入液伝達穴部 27 低圧側封入液伝達穴部 28 ターミナル 29 差圧センサ 30a ハーメチック端子 30b ハーメチック端子 31 高圧側接液部 32 高圧側過大圧保護ダイアフラム 33 高圧側封入液 34 高圧側プロセスダイアフラム 35 低圧側接液部 36 低圧側過大圧保護ダイアフラム 37 低圧側封入液 38 低圧側プロセスダイアフラム 39 高圧側伝導穴 40 高圧側センサ伝導穴 41 高圧側過大圧液路 42 低圧側伝導穴 43 低圧側センサ伝導穴 44 低圧側過大圧液路 51 高圧側空隙部 52 スリット 53 スリット 54 スパイラルスリット 55 スリット 56 突起部 57 低圧側空隙部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津曲 哲郎 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 Fターム(参考) 2F055 AA40 BB05 CC02 DD20 EE40 FF43 GG11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセスからの高圧力を高圧側伝達用封
    入液に伝達する高圧側プロセスダイアフラムと、前記高
    圧側伝達用封入液に表面を接合させると共に背面側を低
    圧側過大圧液路を有する高圧側接液面に接合させるよう
    にして配設した高圧側過大圧保護ダイアフラムとからな
    る高圧側ダイアフラム部と、プロセスからの低圧力を低
    圧側伝達用封入液に伝達する低圧側プロセスダイアフラ
    ムと、前記低圧側伝達用封入液に表面を接合させると共
    に背面側を高圧側過大圧液路を有する低圧側接液面に接
    合させるようにして配設した低圧側過大圧保護ダイアフ
    ラムとからなる低圧側ダイアフラム部と、前記高圧側ダ
    イアフラム部からの前記高圧側伝達用封入液と前記低圧
    側ダイアフラム部からの前記低圧側伝達用封入液との圧
    力の差を検出する差圧センサ部と、を備えてなる差圧伝
    送器であって、前記高圧側ダイアフラム部と前記低圧側
    ダイアフラム部とは、互いに偏心した位置関係で配設す
    ると共に、前記高圧側過大圧液路と前記低圧側過大圧液
    路とは、前記高圧側ダイアフラム部及び前記低圧側ダイ
    アフラム部と直交する方向であって、互いに平行でスト
    レートに穿設したことを特徴とする差圧伝送器。
  2. 【請求項2】 プロセスからの高圧力を高圧側伝達用封
    入液に伝達する高圧側プロセスダイアフラムと、前記高
    圧側伝達用封入液に表面を接合させると共に背面側を低
    圧側過大圧液路を有する高圧側接液面に接合させるよう
    にして配設した高圧側過大圧保護ダイアフラムとからな
    る高圧側ダイアフラム部と、プロセスからの低圧力を低
    圧側伝達用封入液に伝達する低圧側プロセスダイアフラ
    ムと、前記低圧側伝達用封入液に表面を接合させると共
    に背面側を高圧側過大圧液路を有する低圧側接液面に接
    合させるようにして配設した低圧側過大圧保護ダイアフ
    ラムとからなる低圧側ダイアフラム部と、前記高圧側ダ
    イアフラム部からの前記高圧側伝達用封入液と前記低圧
    側ダイアフラム部からの前記低圧側伝達用封入液との圧
    力の差を検出する差圧センサ部と、を備えてなる差圧伝
    送器であって、前記高圧側ダイアフラム部と前記低圧側
    ダイアフラム部とは、互いに中心位置を同じくした位置
    関係で配設すると共に、前記高圧側過大圧液路と前記低
    圧側過大圧液路とは、前記高圧側ダイアフラム部及び前
    記低圧側ダイアフラム部と斜め方向であって、互いに平
    行でストレートに穿設したことを特徴とする差圧伝送
    器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106164637A (zh) * 2014-03-31 2016-11-23 阿自倍尔株式会社 压力传感器芯片

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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