JP2003221428A - 離型剤および離型フィルム - Google Patents

離型剤および離型フィルム

Info

Publication number
JP2003221428A
JP2003221428A JP2002021378A JP2002021378A JP2003221428A JP 2003221428 A JP2003221428 A JP 2003221428A JP 2002021378 A JP2002021378 A JP 2002021378A JP 2002021378 A JP2002021378 A JP 2002021378A JP 2003221428 A JP2003221428 A JP 2003221428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
release
release agent
film
acrylate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002021378A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Nishizawa
理 西澤
Masanori Kunitake
真紀 國武
Motohiro Seki
基弘 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2002021378A priority Critical patent/JP2003221428A/ja
Publication of JP2003221428A publication Critical patent/JP2003221428A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】作業性(塗工作業性)の問題がなく、耐溶剤性
に優れ、しかも、粘着面に対する離型性能に優れ、離型
剤としての本来の要求特性を十分に満足する長鎖アクリ
ル系の離型剤を提供する。 【解決手段】特定の各繰り返し単位を含有する(メタ)
アクリル系重合体と2個以上のイソシアネート基を有す
る脂肪族ポリイソシアネート化合物との反応生成物を有
効成分とする離型剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離型剤および離型
フィルムに関し、詳しくは、剥離力が小さく且つ耐溶剤
性に優れる、長鎖アルキル基を有するアクリル系共重合
体を主剤とした離型剤および当該離型剤を使用した離型
フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】粘着シ―ト類は、被着体に軽く圧着する
だけで接着できるため、多くの分野で使用されている
が、これらは、通常、片面側に粘着層を有する基材の背
面側に離型層を設け、使用時の巻き戻しなどを容易にし
ている。また、両面粘着シ―ト類などでは、支持体上に
離型層を有する離型フィルムを使用し、粘着面の保護や
使用時の巻き戻しなどを容易にしている。
【0003】上記の様な背面離型処理された粘着シ―ト
類や離型フィルムにおける離型層は、主に、シリコ―ン
系、長鎖アルキル系、ワツクス系に分類され、用途に応
じて各々の材料が使い分けられている。このうち、長鎖
アルキル系離型剤は、加熱によるシリコ―ン成分の飛散
がなく、また、極性基の導入など、合成の自由度が比較
的高く、ポリマ―の表面物性を調節できるので、油性イ
ンク印字性を付与できる利点があり、結束用テ―プ、ガ
ムテ―プ、シリコ―ン成分を嫌う電子材料用テ―プ等に
幅広く使用されている。
【0004】上記の長鎖アルキル系離型剤は、長鎖アル
キル基を有するアクリル系共重合体を主剤とし、粘度や
均質性を確保するため、通常、有機溶剤を使用した塗布
液として調製されているが、耐溶剤性に問題がある。近
年、粘着剤の材料系の変化により、剥離力に優れ且つ耐
溶剤性に優れる離型剤の要求が高まっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の実情
に鑑みなされたものであり、その目的は、作業性(塗工
作業性)の問題がなく、耐溶剤性に優れ、しかも、粘着
面に対する離型性能に優れ、離型剤としての本来の要求
特性を十分に満足する長鎖アクリル系の離型剤および当
該離型剤を使用した離型フィルムを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
の要旨は、以下の式(1)及び(2)で表される各繰り
返し単位を含有する(メタ)アクリル系重合体と2個以
上のイソシアネート基を有する脂肪族ポリイソシアネー
ト化合物との反応生成物を有効成分とすることを特徴と
する離型剤に存する。
【0007】
【化2】
【0008】そして、本発明の第2の要旨は、基材フィ
ルムの少なくとも一方の表面に上記の離型剤を含有する
離型層を形成して成ることを特徴とする離型フィルムに
存する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
先ず、本発明の離型剤について説明する。本発明の離型
剤は、前述の式(1)及び(2)で表される各繰り返し
単位を含有する(メタ)アクリル系重合体と2個以上の
イソシアネート基を有する脂肪族ポリイソシアネート化
合物との反応生成物を有効成分とする。
【0010】式(1)で表される繰り返し単位は、炭素
数12〜30の(メタ)アクリレート単量体から形成さ
れる。斯かる単量体の例としては、ドデシル(メタ)ア
クリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラ
デシル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレ
ート、ヘプタデカ(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、イコシル(メタ)アクリレー
ト、ドコシル(メタ)アクリレート、及びこれらの側鎖
アルキル基の分岐型アルキル基を有する(メタ)アクリ
レートが挙げられる。
【0011】一方、式(2)で表される繰り返し単位
は、水酸基またはアミノ基を有するアルキル基を側鎖に
有する(メタ)アクリレート単量体から形成される。ア
ミノ基としては1級アミン又は2級アミンが好ましい。
斯かる単量体としては、次の様な化合物が挙げられる。
【0012】水酸基を有する単量体の例としては、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メ
タ)アクリレート、2−、または3−、または4−ヒド
ロキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、テトラエ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシ3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、
ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、N−メチロ
ール(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
【0013】一方、アミノ基を有する単量体の例として
は、2−アミノエチル(メタ)アクリレート、2−(メ
チルアミノ)エチル(メタ)アクリレート、2−(エチ
ルアミノ)エチル(メタ)アクリレート、3−アミノプ
ロピル(メタ)アクリレート、3−(メチルアミノ)プ
ロピル(メタ)アクリレート、3−(エチルアミノ)プ
ロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミ
ド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル
(メタ)アクリルアミド、N−(2−アミノ)エチル
(メタ)アクリルアミド、N−(6−アミノ)ヘキシル
(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
【0014】本発明における(メタ)アクリル系重合体
は、上記の各単量体を共重合することによって得られる
が、この際、重合開始剤としては、通常、熱重合で使用
される公知の過酸化物やアゾ系開始剤を使用することが
出来る。
【0015】上記の共重合においては、重合時に各単量
体が同時に重合系内に存在していてもよいし、一方の単
量体を先に重合し、その重合途中または重合後に、他方
の単量体を加えてもよい。斯かる方法によりランダム共
重合体やブロック共重合体が得られる。また、重合の途
中で前記以外の他の単量体を徐々に添加してもよい。
【0016】重合方法は限定されず、溶融重合、懸濁重
合、溶液重合、乳化重合などを適宜採用することが出来
る。従って、重合溶媒も特に限定されず、それぞれの方
法にあった溶媒を選択することが出来る。また、無溶媒
で共重合を行なってもよい。
【0017】本発明における(メタ)アクリル系重合体
の分子量は、特に制限はないが、サイズ排除クロマトグ
ラフにより測定された分子量として、5,000〜50
0,000の範囲が好ましい。
【0018】本発明における(メタ)アクリル系重合体
において、式(2)で表される繰り返し単位は耐溶剤性
のための架橋ユニットとなる。従って、この繰り返し単
位が多い場合は、ゲル化の他、官能基の増大による剥離
力の増大を招き、少ない場合は耐溶剤性が不十分とな
る。本発明においては、耐溶剤性と剥離力のバランスを
保つ観点から、式(1)で表される繰り返し単位/式
(2)で表される繰り返し単位のモル比は、通常90/
10〜99.99/0.01、好ましくは95/5〜9
9.99/0.01である。
【0019】重合体の回収を行う必要がある場合は周知
の方法によって行われる。例えば、残存単量体および/
または溶媒の留去、適当な溶媒中での再沈殿、沈殿した
重合体の濾過または遠心分離、重合体の洗浄および乾燥
を適宜に行なうことが出来る。再沈殿用溶媒としては、
メタノール、エタノール、イソプロパノール等の炭素数
1〜6のアルコール、水、アセトン、メチルエチルケト
ン等が挙げられが、好ましくは、水、メタノール、アセ
トン又はこれらの混合物である。得られた重合体は、周
知の手法に従って、サイズ排除クロマトグラフィ、NM
Rスペクトル等により分析することが出来、後述のイソ
シアネート化合物との反応に使用することが出来る。
【0020】2個以上のイソシアネート基を有する脂肪
族ポリイソシアネート化合物は、式(2)で表される繰
り返し単位中のR4(当該アルキル基の水酸基またはア
ミノ基)と反応してウレタン結合または尿素結合を形成
する。
【0021】上記の脂肪族ポリイソシアネート化合物と
しては、ブロックされているか又はブロックされていな
いイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物
であって、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、
トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族
鎖状ポリイソシアネート化合物、水素化ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等の
脂肪族環式ポリイソシアネート、これらのポリイソシア
ネート化合物の過剰量に、グリセリン、トリメチロール
プロパン、ヘキサントリオール等の低分子活性水素含有
化合物を反応させて得られる末端イソシアネート含有化
合物、これらのポリイソシアネート化合物の重合体、こ
れらのブロック化されていないポリイソシアネート化合
物をイソシアネートブロック化剤でブロック化したポリ
イソシアネート化合物などが挙げられる。本発明におい
ては、耐溶剤性の観点から、3個以上のイソシアネート
基を有する脂肪族ポリイソシアネート化合物が好まし
い。なお、上記の脂肪族ポリイソシアネート化合物は、
単独で使用してもよいし、数種類を併用してもよい。
【0022】本発明の離型剤は、(メタ)アクリル系重
合体と2個以上のイソシアネート基を有する脂肪族ポリ
イソシアネート化合物との反応生成物を有効成分とし、
そして、後述の離型フィルムに使用される。すなわち、
基材フィルムの少なくとも一方の表面に塗布して使用さ
れる。この場合、上記の反応(架橋剤としての脂肪族ポ
リイソシアネート化合物による硬化反応)は、基材フィ
ルムの表面に両成分を塗布した後に行なわれる。従っ
て、(メタ)アクリル系重合体と2個以上のイソシアネ
ート基を有する脂肪族ポリイソシアネート化合物との反
応については、離型フィルムの説明において説明する。
【0023】次に、本発明の離型フィルムについて説明
する。本発明の離型フィルムは、基材フィルムの少なく
とも一方の表面に前記の離型剤を含有する離型層を形成
して成ることを特徴とする。
【0024】本発明において、上記の離型層は次の様に
して形成される。すなわち、(メタ)アクリル系重合体
と脂肪族ポリイソシアネート化合物とを含む離型剤形成
溶液を調製し、これを塗布した後に乾燥硬化させる。
【0025】離型剤形成溶液の調製に使用する溶媒は、
特に制限されないが、低沸点であることが好ましい。斯
かる溶媒としては、トルエン、メチルエチルケトン、酢
酸エチル等が挙げられる。
【0026】離型剤形成溶液における(メタ)アクリル
系重合体と脂肪族ポリイソシアネート化合物の合計濃度
は、通常1〜10重量%である。濃度が1重量%未満の
場合は、基材フィルムの表面に十分な厚さの離型層が形
成されず、濃度が10重量%を超える場合は、基材フィ
ルムの表面に形成される離型層が厚すぎて離型性能が低
下する場合がある。また、離型剤形成溶液には添加剤な
どを加えて剥離力を調節することも出来る。
【0027】(メタ)アクリル系重合体と脂肪族ポリイ
ソシアネート化合物の使用割合は、所望する剥離力によ
って選択されるが、(メタ)アクリル系重合体中の水酸
基またはアミノ基に対する脂肪族ポリイソシアネート化
合物中のイソシアネート基の割合(モル比)は、通常
0.90〜1.50、好ましくは0.95〜1.20で
ある。脂肪族ポリイソシアネート化合物の割合が上記の
割合未満の場合は、耐溶剤性が十分でない場合があり、
脂肪族ポリイソシアネート化合物の割合が上記の割合超
過の場合は、未反応のイソシアネート基が残留し、離型
性が低下することがある。
【0028】離型剤形成溶液には、脂肪族ポリイソシア
ネート化合物による架橋(硬化)を促進するため、触媒
を添加することが出来る。斯かる触媒としては、例え
ば、ジブチル錫オクタノエート、ジブチル錫ラウレート
等の錫化合物、トリエチルアミン等の3級アミン等が挙
げられる。触媒の濃度は、特に制限されないが、離型剤
形成溶液中の濃度として、通常10〜1000ppmで
ある。
【0029】基材フィルムとしては、従来公知の各種の
フィルム、例えば、紙、プラスチツクラミネ―ト紙、
布、プラスチツクラミネ―ト布、プラスチツクフィル
ム、金属箔、発泡体などを使用することが出来る。
【0030】基材フィルム表面への離型剤形成溶液の塗
布は、バーコータ、ロ―ルコ―タ、キスコ―タ、スロツ
トダイコ―タ、スクイズコ―タ、グラビアコータ等の適
宜の塗工手段により行われる。塗布される(メタ)アク
リル系重合体と脂肪族ポリイソシアネート化合物の合計
量は、通常0.01〜10g/m2、好ましくは0.5
〜5g/m2の範囲である。
【0031】(メタ)アクリル系重合体と脂肪族ポリイ
ソシアネート化合物との反応温度は、通常50℃〜20
0℃、好ましくは60℃〜180℃、更に好ましくは8
0℃〜150℃である。また、反応時間は、生産性、耐
溶剤性能の保持の見地から、通常5秒ないし5分であ
る。
【0032】本発明の離型フィルムにおいては、基材フ
ィルムの一方の表面に前記の離型層を形成し、他方の表
面に粘着層を形成することにより、背面離型処理された
粘着シ―トとして使用することも出来る。
【0033】本発明の離型フィルムおよび上記の背面離
型処理された粘着シ―ト類は、離型層にべとつきが見ら
れず、粘着面に対する離型性能に優れ、しかも、耐溶剤
性に優れており、離型層本来の要求特性を十分に発揮す
ることが出来る。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。以下の緒例において
は、次の脂肪族ポリイソシアネート化合物を使用し、ま
た、次の評価方法を採用した。
【0035】(脂肪族ポリイソシアネート化合物) (1)三菱化学社製「マイテックNY710A」(脂肪
族ジイソシアネート・トリオール付加体(3官能イソシ
アネート),76重量%酢酸エチル溶液) (2)三菱化学社製「マイテックNY718A」(脂肪
族ジイソシアネート・トリオール付加体(3官能イソシ
アネート),76重量%酢酸ブチル溶液) (3)三菱化学社製「マイテックNYT36」(変性脂
肪族ポリイソシアネート化合物(4官能イソシアネー
ト),47重量%トルエン/MEK/酢酸エチル=1/1/
0.3溶液)
【0036】(評価方法) (1)剥離試験:離型フィルムを幅30mm、長さ15
0mmに切断し、これに幅25mmの市販粘着テ―プ
(日東電工(株)製の「ニットーテ―プNo.50
2」)を重さ2Kgのゴムロ―ラを1往復させて圧着す
る。その後、引張試験機により、粘着テープを固定し、
23℃で300mm/分の速度で離型フィルムを180
°剥離し、その剥離力(2個の試料の平均値:mN/c
m)を測定する。
【0037】(2)保持率:下式によって計算する。
【数1】保持率(%)=トルエン浸漬前の剥離力/トル
エン浸漬後の剥離力×100
【0038】(3)耐溶剤性試験:離型フィルムをトル
エンに10分浸漬した後に取り出して室温で乾燥し、上
記剥離試験を行って剥離力を測定する。
【0039】製造例1 窒素置換されたコンデンサー、窒素導入管、撹拌機およ
び温度計付きのフラスコに、ステアリルメタクリレート
33.5g(99mmol)、ヒドロキシエチルメタク
リレート0.13g(1mmol)、トルエン35gを
入れ、15分窒素バブリングした。これにアゾビスイソ
ブチロニトリル657mg(4mmol)を加え、75
℃で5時間重合した。得られた共重合体について、ポリ
スチレン標準で校正したサイズ排除クロマトグラフィー
で測定したところ、数平均分子量は20800、分子量
分布は3.10であった。重合終了後、アセトン500
mlに再沈し、30gの共重合体を得た。
【0040】製造例2 製造例1において、ステアリルメタクリレート32.2
g(95mmol)、ヒドロキシエチルメタクリレート
0.65g(5mmol)、トルエン30g、アゾビス
イソブチロニトリル164mg(1mmol)とした以
外は、製造1と全く同様の操作を行った。得られた共重
合体の数平均分子量は57700、分子量分布は2.5
3であった。重合終了後、アセトン500mlに再沈
し、30gの共重合体を得た。
【0041】実施例1 製造例1で得た重合体1g、3官能イソシアネート「N
Y710A」11mg、ジブチル錫ジオクトエート10
mgをトルエン49gに溶解し、厚さ38μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルム(三菱化学ポリエステル
フィルム(株)製「ダイアホイルT100−38」)に
バーコーターNo.7で塗布した。これを熱風循環式乾
燥機で120℃で2分間加熱して硬化被膜を形成させる
ことにより、離型フィルムを作成した。評価結果を表1
に示す。
【0042】実施例2 実施例1において、3官能イソシアネートを「NY71
8A」21mgに変更した以外は、実施例1と同様の操
作を行って離型フィルムを作成した。評価結果を表1に
示す。
【0043】実施例3 実施例1において、製造例2で得た重合体1gを使用
し、3官能イソシアネート「NY710A」55mgを
使用した以外は、実施例1同様の操作を行って離型フィ
ルムを作成した。評価結果を表1に示す。
【0044】実施例4 実施例1において、3官能イソシアネートを「NYT3
6」59mgに変更した以外は、実施例1と同様の操作
を行って離型フィルムを作成した。評価結果を表1に示
す。
【0045】比較例1 実施例1において、3官能イソシアネート「NY71
0」をトリメチロールプロパン−MDI(芳香族ジイソ
シアネート)付加体に変更した以外は、実施例1と同様
の操作を行って離型フィルムを作成した。評価結果を表
1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、作業性
(塗工作業性)の問題がなく、耐溶剤性に優れ、しか
も、粘着面に対する離型性能に優れ、離型剤としての本
来の要求特性を十分に満足する長鎖アクリル系の離型剤
および当該離型剤を使用した離型フィルムが提供され、
本発明の工業的価値は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 220/34 C08F 220/34 C08J 7/04 CFD C08J 7/04 CFDZ // C08L 67:00 C08L 67:00 (72)発明者 関 基弘 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社内 Fターム(参考) 4F006 AA35 AB37 BA00 CA00 DA04 4F100 AK25A AK25J AK41B AK42 AK51A AL01A AT00B BA02 EH46 EJ05A GB90 JB07 JK06 JL02 JL14 4J034 BA03 DA01 DA03 DB05 DB07 DE01 DP03 DP18 HA01 HA06 HA07 HC03 HC12 HC17 HC22 HC52 HC64 HC67 HD01 RA19 4J100 AL05P AL08Q AL09Q AM17Q AM21Q BA02Q BA03Q BA04Q BA08Q BA29Q BA30Q BB01Q BC43Q CA04 JA00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の式(1)及び(2)で表される各
    繰り返し単位を含有する(メタ)アクリル系重合体と2
    個以上のイソシアネート基を有する脂肪族ポリイソシア
    ネート化合物との反応生成物を有効成分とすることを特
    徴とする離型剤。 【化1】
  2. 【請求項2】 式(2)におけるR4が水酸基を有する
    アルキル基である請求項1に記載の離型剤。
  3. 【請求項3】 基材フィルムの少なくとも一方の表面に
    請求項1又は2に記載の離型剤を含有する離型層を形成
    して成ることを特徴とする離型フィルム。
  4. 【請求項4】 基材フィルムがポリエステルフィルムで
    ある請求項3に記載の離型フィルム。
JP2002021378A 2002-01-30 2002-01-30 離型剤および離型フィルム Pending JP2003221428A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002021378A JP2003221428A (ja) 2002-01-30 2002-01-30 離型剤および離型フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002021378A JP2003221428A (ja) 2002-01-30 2002-01-30 離型剤および離型フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003221428A true JP2003221428A (ja) 2003-08-05

Family

ID=27744635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002021378A Pending JP2003221428A (ja) 2002-01-30 2002-01-30 離型剤および離型フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003221428A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014083851A1 (ja) * 2012-11-29 2014-06-05 凸版印刷株式会社 転写フィルム
JPWO2016098779A1 (ja) * 2014-12-18 2017-09-28 東洋紡株式会社 離型層、離型層を備える成形体および離型剤
JP2018030969A (ja) * 2016-08-26 2018-03-01 大日精化工業株式会社 アクリル系樹脂組成物及びそれを用いて作製された物品、並びにアクリル系樹脂組成物の製造方法
JP2019209675A (ja) * 2017-06-27 2019-12-12 王子ホールディングス株式会社 剥離性フィルム
JP7458545B1 (ja) 2023-09-06 2024-03-29 第一工業製薬株式会社 ポリエステル基材用離型コート剤、離型シート及び積層体

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014083851A1 (ja) * 2012-11-29 2014-06-05 凸版印刷株式会社 転写フィルム
JPWO2016098779A1 (ja) * 2014-12-18 2017-09-28 東洋紡株式会社 離型層、離型層を備える成形体および離型剤
JP2020128538A (ja) * 2014-12-18 2020-08-27 東洋紡株式会社 離型層、離型層を備える成形体および離型剤
JP2023011555A (ja) * 2014-12-18 2023-01-24 東洋紡株式会社 離型層、離型層を備える成形体および離型剤
JP7255544B2 (ja) 2014-12-18 2023-04-11 東洋紡株式会社 離型層、離型層を備える成形体および離型剤
JP2018030969A (ja) * 2016-08-26 2018-03-01 大日精化工業株式会社 アクリル系樹脂組成物及びそれを用いて作製された物品、並びにアクリル系樹脂組成物の製造方法
JP2019209675A (ja) * 2017-06-27 2019-12-12 王子ホールディングス株式会社 剥離性フィルム
JP7192265B2 (ja) 2017-06-27 2022-12-20 王子ホールディングス株式会社 剥離性フィルム
JP7458545B1 (ja) 2023-09-06 2024-03-29 第一工業製薬株式会社 ポリエステル基材用離型コート剤、離型シート及び積層体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4036272B2 (ja) 粘着剤組成物および粘着シート類
JP2001240830A (ja) 粘着剤組成物および表面保護フィルム
EP2499201B1 (en) Polymeric compositions and method of making and articles thereof
US6875506B2 (en) Thermally crosslinked acrylic hotmelts
EP1252212A1 (en) Crosslinking process
JP7375451B2 (ja) 粘着剤組成物
JPH0570752A (ja) アクリル系粘着剤組成物および粘着テープ、ラベルもしくはシート
JP2003221428A (ja) 離型剤および離型フィルム
JP2006096956A (ja) 粘着剤組成物
JP2734607B2 (ja) 粘着剤用樹脂組成物
JP2003301024A (ja) 離型剤および離型フィルム
JPH09263747A (ja) 接着性樹脂組成物
JP2002105415A (ja) 粘着製品および粘着剤
JP2001031825A (ja) 水分散型剥離性組成物およびその製造方法ならびに剥離性基材と粘着シ―ト類
JP2001329245A (ja) 水分散型感圧性接着剤組成物とその接着シート類
JPH0848944A (ja) 放射線硬化型粘着剤組成物および該組成物を用いてなる粘着テープもしくはシート
JP4442922B2 (ja) 感圧性接着シ―ト類とその製造方法
JPH10183092A (ja) 粘着剤組成物及び粘着加工品
JP4673943B2 (ja) 水分散型感圧性接着剤組成物およびその製造方法ならびに感圧性接着シ―ト類
JP2003286313A (ja) 離型剤および離型フィルム
JP6771942B2 (ja) 証拠採取保存方法、証拠採取保存用シート、証拠採取保存用シートの製造方法
JP2001200228A (ja) 水分散型非架橋感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類
JP3917419B2 (ja) 粘着剤組成物および粘着製品
Yamaguchi et al. Sharp “Warm-off” function of an Acrylic Pressure-sensitive Adhesive Based on a Side-chain Crystalline graft-Copolymer
JP4267736B2 (ja) 水分散型感圧性接着剤組成物とその製造方法およびその接着シ―ト類

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070306

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070711