JP2003221066A - ブリスターケースのブリスターカバー及びこれを利用したブリスターケースの組み立て方法 - Google Patents

ブリスターケースのブリスターカバー及びこれを利用したブリスターケースの組み立て方法

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JP2003221066A
JP2003221066A JP2002020694A JP2002020694A JP2003221066A JP 2003221066 A JP2003221066 A JP 2003221066A JP 2002020694 A JP2002020694 A JP 2002020694A JP 2002020694 A JP2002020694 A JP 2002020694A JP 2003221066 A JP2003221066 A JP 2003221066A
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blister
blister cover
mount
cover
case
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Masahiro Gomyo
正廣 後明
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブリスターカバーに台紙をスライド嵌合させ
て組み立てるタイプのスライド組み立て式ブリスターケ
ースであって、ブリスターカバー下端と台紙との隙間か
ら収納商品が落下するのを防止する。 【解決手段】 ブリスターカバー2の両側縁2a、2b
を折り返し、その折り返し側縁の一部に孔部7を形成
し、その孔部7に不可逆的に係止される抜け止め用の楔
部8を台紙3の応答部に形成し、このブリスターカバー
2に台紙3をスライドさせて組み立てるブリスターケー
ス1に用いられるブリスターカバー2であって、該ブリ
スターカバー2の下端縁に折返し可能なフラップ片12
を形成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブリスターケースの
ブリスターカバー及びこれを利用したブリスターケース
の組み立て方法に係り、さらに詳しくはブリスターカバ
ーに台紙をスライド嵌合させて組み立てるタイプのスラ
イド組み立て式ブリスターケースであって、ブリスター
カバー下端と台紙との隙間から収納商品が落下するのを
防止でき、これにより陳列商品の見栄えを損なわないよ
うにしたブリスターケースのブリスターカバー及びこれ
を利用したブリスターケースの組み立て方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ブリスターケースは、一部を膨隆状に形
成したブリスターカバーと、このブリスターカバーの開
口面側を閉蓋する厚紙等の台紙で構成され、多くの場合
ブリスターカバーは透明体であり、この透明ブリスター
カバー内の膨隆状部に商品を収納した後、台紙を透明ブ
リスターカバーの開口面に被せて両者を一体的に組み立
てて完成させている。
【0003】ところでブリスターケースには、第一のタ
イプとしてブリスターカバーと台紙をシュリンク包装、
ステープル止め、シール止め等を利用して組み立てる
(止め具組み立て式)方式と、第二のタイプとしてブリ
スターカバーの両側縁を折り返し、その折り返し側縁の
一部に孔部を形成し、その孔部に不可逆的に係止される
抜け止め用の楔部を台紙の応答部に形成し、このブリス
ターカバーに台紙をスライド嵌合させて組み立てる(ス
ライド組み立て式)方式とがある。
【0004】後者のスライド組み立て式ブリスターケー
スにあっては、組み立てられたブリスターカバーが台紙
から落下しないように、台紙の下端部付近にブリスター
カバーの横幅よりも広幅の係止段部を突設している。こ
の係止段部の存在により、スライド組み立て式のブリス
ターケースでは、台紙をブリスターカバーの下方側から
差し込む必要があり、反対側から差し込むことは不可能
であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のブリスターケー
ス21を示す図11に基づいて説明すると、ブリスター
ケース21内に商品25を収納した場合に、ブリスター
カバー22の下端と台紙23との間に隙間20ができて
しまうことがあり、特に商品25がチューブ入り製品等
の場合には、チューブの下端25aが薄く形成されてい
るため、僅かな隙間であってもそこから商品の一部が外
に飛び出してしまうという問題があった。この状態を放
置すると、陳列商品の見栄えを著しく損なうので、その
商品の飛び出しを防止する方策が考えられてきた。
【0006】一つの方策としては、スライド組み立て式
のブリスターケースではあるが、組み立て後にブリスタ
ーカバー下端と台紙間にステープルを打ったり、シール
止めをして商品の飛び出しを防止する方法がある。この
場合には、隙間塞ぎのための工程が増えてしまい、商品
の封入効率が低下するという問題があった。
【0007】別の方策としては、ブリスターカバーの底
部に内側に盛り上がるリブを突出させる方法もあるが、
この場合には収納した商品の大きさのバラツキに充分対
応することができず、さらにはブリスターケースの落下
時に、ショックで商品がそのリブを簡単に乗り越えてし
まうという問題があった。このリブ方式では、リブを高
くする必要があるが、そのように高くした場合にはブリ
スターケース組み立て時のスタック性が悪くなり、材料
納入時にはブリスターカバーが嵩張ってしまう等の問題
もあった。
【0008】この発明は、ブリスターカバー下端と台紙
間の隙間を確実に塞ぎ、かつ材料の納入時には嵩張らな
いようすることができ、商品の封入時の作業効率を向上
させることができるブリスターケースのブリスターカバ
ー及びこれを利用したブリスターケースの組み立て方法
を提供して、上述の全ての問題点を解消しようとするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、ブリスターカバーの両側縁を折
り返し、その折り返し側縁の一部に孔部を形成し、その
孔部に不可逆的に係止される抜け止め用の楔部を台紙の
応答部に形成し、このブリスターカバーに台紙をスライ
ドさせて組み立てるブリスターケースに用いられるブリ
スターカバーであって、該ブリスターカバーの下端縁に
折返し可能なフラップ片を形成したことを特徴とするブ
リスターカバーである。
【0010】請求項2の発明は、ブリスターカバーとフ
ラップ片の接続部に折り曲げ補助線を形成してなる請求
項1記載のブリスターカバーである。
【0011】請求項3の発明は、ブリスターカバーの中
央部の下端縁にフラップ片を形成してなる請求項1また
は2記載のブリスターカバーである。
【0012】請求項4の発明は、ブリスターカバーの両
側縁を折り返し、その折り返し側縁の一部に孔部を形成
し、その孔部に不可逆的に係止される抜け止め用の楔部
を台紙の応答部に形成し、このブリスターカバーに台紙
をスライドさせて組み立てるブリスターケースにおい
て、該ブリスターカバーの下端縁に折返し可能なフラッ
プ片を形成し、ブリスターカバー内に商品を収納した
後、該フラップ片をブリスターカバーの背面上部方向に
折り返した状態で、台紙をブリスターカバーの両側縁の
折り返し部に挿通し、前記フラップ片の背面部が台紙の
表面部に当接するように位置させることを特徴とするブ
リスターケースの組み立て方法である。
【0013】上記した本発明に係るブリスターケースの
ブリスターカバー及びこれを利用したブリスターケース
の組み立て方法によれば、ブリスターカバー下端と台紙
間の隙間を確実に塞ぎ、かつ材料の納入時には嵩張らな
いようすることができ、商品の封入時の作業効率を向上
させることができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下添付図に基づいて、本発明に
係るブリスターケースのブリスターカバー及びこれを利
用したブリスターケースの組み立て方法の一実施の形態
を詳説する。
【0015】図1は本発明に係るブリスターケースの完
成状態の斜視図であり、図2は同正面図、図3は前図の
A−A線縦断面図、図4はブリスターカバーの正面図、
図5は前図のB−B線縦断面図、図6は同C−C線縦断
横断面図、図7は同D−D線横断面図、図8はフラップ
片付近の要部正面図、図9はブリスターカバーに台紙を
組み立て嵌合する状態の背面側の斜視図、図10は台紙
の楔部をブリスターカバーの側縁の孔部に係止した状態
の要部拡大斜視図であり、図11はフラップ片を備えな
い従来のブリスターケースの正面図である。
【0016】図1に示す本発明のブリスターケース1
は、ブリスターカバー2と台紙3とから構成されてお
り、このブリスターカバー2は透明または半透明の素材
で形成され、その一部に膨隆状の商品収納部4が形成さ
れており、その中には商品5が収納されている。
【0017】本実施例の商品5は、例えばポリエチレン
チューブに収められた日焼け止めクリームであり、ブリ
スターカバー2の底面にはブリスターケース1をショー
ケースの上面等に立設する際に好都合となる立設用膨隆
部6が形成されている。
【0018】ついでブリスターカバー2の両側縁には、
折り返し側縁2a、2bが形成されており、その折り返
し側縁2aの一部には孔部7が形成されている。この孔
部7には、台紙3の一部に形成した抜け止め用の楔部8
が係止されるもので、楔部8が孔部7に一旦係止される
と抜けないような構成(不可逆的)となっている。
【0019】台紙3の下端部付近にはブリスターカバー
2の横幅よりも広幅の係止段部9a、9bが突設状に設
けられており、この係止段部9a、9bの上面にブリス
ターカバー2の折り返し側縁2a、2bの下端が保持さ
れるので、ブリスターケース1の組み立て後はブリスタ
ーカバー2は台紙3から落下しない。なお符号10は台
紙3の上部に穿設した吊り下げ用の透孔で、フック11
等に適宜挿通されて使用する。
【0020】上記のようなブリスターカバー2におい
て、本発明ではその下端縁の一部に折り返し可能なフラ
ップ片12を形成している。さらにフラップ片12とブ
リスターカバー2の接続部に折り曲げ補助線13を形成
した場合には、フラップ片12の折り返しが一層容易と
なる。ここで折り曲げ補助線13の例としては、打ち抜
きスリット、ミシン目、罫線等がある。またフラップ片
12は、図3に示されるように、フラップ片の背面部1
2aが台紙3の表面部3aに当接されるように組み立て
られるものであり、このフラップ片12の高さ寸法は適
宜の長さで良いが、収納した商品がそれを超えない程度
の長さを確保しておくことが好ましい。
【0021】またフラップ片12は、ブリスターカバー
2の下端縁の全面に設けることも可能ではあるが、材料
の節約と作業の効率化の観点から、その一部に設けるこ
とが好ましく、さらに効果的にはブリスターカバーの中
央部にフラップ片を設けることが好ましい。
【0022】上記したごとく、フラップ片12は平板状
を呈しているので、ブリスターカバーの嵩張りに悪影響
を及ぼすことはなく、フラップ片の折り返しは軽い力で
行うことができ、商品の落下防止には絶大な効果を発揮
する。
【0023】つぎに本発明のブリスターケースの組み立
て方法を説明すると、前記のブリスターカバー2の下端
縁に設けたフラップ片12を上方に折り曲げ、この状態
でブリスターカバー2の下端方向より台紙3を折り返し
側縁2a、2bに挿通するように差込み、折り返し側縁
2a、2bの下端を台紙3の係止段部9a、9bに当接
させる。このとき、折り返し側縁2aの孔部7には台紙
の楔部8が係止され、一旦係止された楔部は孔部7から
抜け出ることはない。またフラップ片12の背面部12
aは台紙3の表面部3aに当接するので、フラッフ片の
復元力で戻ろうとしても、台紙3がその戻りを防止して
安定状態が確保される。
【0024】これにより、商品5の下端が台紙3方向に
寄ってきても、フラップ片12の存在により商品はそれ
以上台紙方向に移動できない状態となり、このため台紙
3とブリスターカバー2の下端間に隙間ができていたと
しても、その隙間から商品5が飛び出るという事態には
至らない。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1乃至3によ
るブリスターカバーによれば、ブリスターカバーの下端
縁に、左右側縁に設けたような折り返し部を事前に形成
しておく必要がなく、このためブリスターケースの組み
立て時に障害となる構成はまったく存在せず、一方フラ
ップ片によりブリスターカバー下端と台紙間の隙間を確
実に塞ぐことができ、ブリスターカバーのフラップ片は
嵩張りにはまったく悪影響を及ぼさない構成なので、材
料納入時に有利となる等の優れた効果がある。
【0026】また請求項4のブリスターケースの組み立
て方法によれば、ブリスターケースの組み立てが極めて
効率的に行えるようになり、組み立て後に台紙とブリス
ターカバーを固定する作業工程も不要となり、スタック
性が向上して効率的にブリスターケースを完成させるこ
とができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブリスターケースの完成状態の斜
視図である。
【図2】同正面図である。
【図3】前図のA−A線縦断面図である。
【図4】ブリスターカバーの正面図である。
【図5】前図のB−B線縦断面図である。
【図6】同C−C線縦断横断面図である。
【図7】同D−D線横断面図である。
【図8】フラップ片付近の要部正面図である。
【図9】ブリスターカバーに台紙を組み立て嵌合する状
態の背面側の斜視図である。
【図10】台紙の楔部をブリスターカバーの側縁の孔部
に係止した状態の要部拡大斜視図である。
【図11】フラップ片を備えない従来のブリスターケー
スの正面図である。
【符号の説明】
20…隙間 1、21…ブリスターケース 2、22…ブリスターカバー 2a、2b…ブリスターカバーの折り返し側縁 3、23…台紙 3a…台紙の表面部 4…商品収納部 5、25…商品 25a…チューブの下端 6…立設用膨隆部 7…孔部 8…楔部 9a、9b…係止段部 10…透孔 11…フック 12…フラップ片 12a…フラップ片の背面部 13…折り曲げ補助線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブリスターカバーの両側縁を折り返し、
    その折り返し側縁の一部に孔部を形成し、その孔部に不
    可逆的に係止される抜け止め用の楔部を台紙の応答部に
    形成し、このブリスターカバーに台紙をスライドさせて
    組み立てるブリスターケースに用いられるブリスターカ
    バーであって、該ブリスターカバーの下端縁に折返し可
    能なフラップ片を形成したことを特徴とするブリスター
    カバー。
  2. 【請求項2】 ブリスターカバーとフラップ片の接続部
    に折り曲げ補助線を形成してなる請求項1記載のブリス
    ターカバー。
  3. 【請求項3】 ブリスターカバーの中央部の下端縁にフ
    ラップ片を形成してなる請求項1または2記載のブリス
    ターカバー。
  4. 【請求項4】 ブリスターカバーの両側縁を折り返し、
    その折り返し側縁の一部に孔部を形成し、その孔部に不
    可逆的に係止される抜け止め用の楔部を台紙の応答部に
    形成し、このブリスターカバーに台紙をスライドさせて
    組み立てるブリスターケースにおいて、該ブリスターカ
    バーの下端縁に折返し可能なフラップ片を形成し、ブリ
    スターカバー内に商品を収納した後、該フラップ片をブ
    リスターカバーの背面上部方向に折り返した状態で、台
    紙をブリスターカバーの両側縁の折り返し部に挿通し、
    前記フラップ片の背面部が台紙の表面部に当接するよう
    に位置させることを特徴とするブリスターケースの組み
    立て方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008024354A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Kao Corp ブリスター容器
JP2009173343A (ja) * 2007-12-28 2009-08-06 Taisei Kogyo Kk ブリスターパック用カバー材およびこれを用いたブリスターパック
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CN103587823A (zh) * 2013-12-03 2014-02-19 维尔斯电子(昆山)有限公司 包装盒

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Effective date: 20051220

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