JP2003221025A - 模様孔付き厚紙構造及び箱 - Google Patents

模様孔付き厚紙構造及び箱

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JP2003221025A
JP2003221025A JP2002027275A JP2002027275A JP2003221025A JP 2003221025 A JP2003221025 A JP 2003221025A JP 2002027275 A JP2002027275 A JP 2002027275A JP 2002027275 A JP2002027275 A JP 2002027275A JP 2003221025 A JP2003221025 A JP 2003221025A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端面を覆う手間がかからず、端面の見栄えが
よい模様孔付き厚紙構造及び軽量化し、コストを抑えた
見栄えがよい模様孔付き箱を提供する。 【解決手段】 厚紙1に、模様孔7を設けた表部2と、
1つの裏部3又は表部2を挟む2つの裏部3とを、1つ
又は2つの折曲部位4を境にして設定し、1つ又は2つ
の裏部3を折曲部位4で180度折ることで表部2の裏
側に折り重ね、2つの裏部3の場合は裏部3の端面同士
を突き合わせて同一平面となったり、裏部3のお互いの
面同士が折り重なり異なった平面となったりし、模様孔
7から裏部3の表面、又は表部2と裏部3との間に介装
した別材が見えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器、箱、家具
(棚、引出し等)等に使用できる模様孔付き厚紙構造及
び、模様孔付き箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】(1)
従来より、厚紙を折って組み立てた容器において、容器
の見栄え又は高級感を出すために、容器の側面等に立体
的な凹模様を設けることがあるが、具体的には、図6に
示すように、模様孔51を設けた容器の厚紙製の表部5
2と裏部53とを貼り合わせ、裏部53の模様孔51と
重なる部分には、別の表層用紙を貼り合わせ又は狭持さ
せて凹模様を構成している。上記模様孔を設けた厚紙と
貼り合わせの用紙とで構成されている模様孔付き厚紙構
造は、表部52と裏部53とのつなぎ目54が容器50
の側面の上部端面の表面に露出した態様になり、見栄え
がよくない。また、このつなぎ目54を隠すため、上部
端面を隠す態様で紙等を貼ったりする場合があり、手間
がかかるという問題があった。そこで、本発明の第一の
目的は、端面を覆う手間がかからず、端面の見栄えがよ
い模様孔付き厚紙構造を提供することにある。
【0003】(2)また、図7及び図8に示すように、
外箱56に深さが外箱56より深い内箱57を嵌入して
なる箱に、内箱57の外側に嵌合し、外箱56の上端に
当接する箱状の蓋58を被せた箱60が知られている。
この態様では、外箱56、内箱57及び蓋58と3つの
箱状のものを利用して1つの箱60としているため、箱
60の底部59が二重になっており重量増加の要因であ
ること、また、コストアップの原因となり、問題となっ
ていた。そこで、本発明の第二の目的は、軽量化し、コ
ストを抑えた見栄えがよい模様孔付き箱を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の模様孔付き厚紙構造及び箱は、次のように
構成した。 (1)上記第一の目的を達成するための模様孔付き厚紙
構造は、厚紙に、模様孔を設けた表部と、裏部とを、折
曲部位を境にして設定し、裏部を折曲部位で180度折
ることで表部の裏側に折り重ね、模様孔から裏部の表
面、又は表部と裏部との間に介装した別材が見えるよう
にしたことを特徴とする。
【0005】また、厚紙に、模様孔を設けた表部と、表
部を挟む2つの裏部とを、2つの折曲部位を境にして設
定し、2つの裏部をそれぞれの折曲部位で180度折る
ことで表部の裏側に折り重ね、模様孔から裏部の表面、
又は表部と裏部との間に介装した別材が見えるようにし
たことを特徴とする。
【0006】裏部には、模様孔は主として設けないけれ
ども、設けてもよい。
【0007】「折曲部位」は、厚紙が180度に折れ曲
がり、厚紙の表部と裏部とが折り重なるような態様を形
成する部位のことをいう。また、厚紙の折曲部位には、
厚紙の略2枚分(厚紙の表部の裏面と裏部の裏面とが重
なり合う折り曲げの場合:厚紙の表部の厚さ+厚紙の裏
部の厚さ)の幅又はその他必要な幅に平行な2本の折曲
線が形成され、折曲線の厚紙の反対面側には、厚紙が9
0度に折れ曲がる1本の切り罫が形成されている。よっ
て表部より1本目の折曲線で厚紙が90度になるように
曲がり、厚紙の表部と折曲部位とが垂直になる。さら
に、2本目の折曲線で同様に厚紙が90度になるように
曲がり、厚紙の折曲部位と裏部とが垂直になり、結果と
して表部と裏部が180度に重なるように折れ曲がり、
平行になる。
【0008】厚紙の折り曲げ方は、厚紙に設けられた模
様孔が裏面からふさがれ、さらに、厚紙の端面が目につ
きやすい折曲部位に露出しなければどのような態様でも
よく、特に限定されないが、以下の態様を例示できる。 (イ)図1(a1)、(a2)に示すように、厚紙1
に、模様孔7を設けた表部2と、裏部3とを、折曲部位
4を境にして設定し、その折曲部位4で厚紙1を180
度折り曲げ、表部2とほぼ同じ長さの裏部3と重ね合わ
せる。 (ロ)図1(b1)、(b2)に示すように、厚紙1
に、模様孔7を設けた表部2と、表部を挟む2つの裏部
3a、3bとを、2つの略同一幅の折曲部位4a、4b
を境にして設定し、その折曲部位4a、4bで厚紙1を
それぞれ180度折り曲げる。その際、裏部3aと3b
とが端面同士を突き合わせ、同一平面状に設けられ、表
部2と同じ大きさで重なり合う態様となる。この場合、
折曲部位4a、4bのどちらが端面にしても問題ない。 (ハ)図1(c1)、(c2)に示すように、厚紙1
に、模様孔7を設けた表部2と、表部を挟む2つの裏部
3a、3bとを、2つの幅の異なる折曲部位4a、4b
を境にして設定し、その折曲部位4a、4bで厚紙1を
それぞれ180度折り曲げる。その際、裏部3aと3b
とのお互いの面同士が折り重なるように、折曲部位4
a、4bの幅が設けられている。裏部3aの長さは表部
2とほぼ同じ長さ、裏部3bの長さは表部2より厚紙の
厚さ分短い長さとなるようにし、折曲部位4aを表面と
する場合には、端面に裏部3bの端面が露出しないよう
に、表面2と裏部3aとの間に裏部3bが挟まれる態様
とする。
【0009】(2)上記第二の目的を達成するための模
様孔付き箱は、底壁と側周壁とからなる箱本体と、模様
孔を設けた帯状の厚紙を、側周壁の外面を略接して取り
囲む底無しの枠状に加工するとともに、上端が側周壁の
上端より高い状態で側周壁の外面に取着してなる外枠
と、外枠の上端内側に落とし込まれて側周壁の上端開口
を塞ぐ蓋とを備え、模様孔から側周壁の外面、又は外枠
と側周壁との間に介装した別材が見えるようにしたこと
を特徴とする。
【0010】「箱本体」の形状は、特に限定されず、底
壁と側周壁とで角箱(側周壁が例えば三〜八角枠である
もの)をなすものでも丸箱(側周壁が丸枠、楕円枠等で
あるもの)をなすものでもよい。底壁に対する側周壁の
起立角度は、特に限定されないが、垂直が好ましい。側
周壁の厚さは、蓋を載せて支えられる厚さ以上であるこ
とが好ましく、そのための箱本体の構造として、特に限
定されないが、例えば厚紙で側周壁(及び底壁)を一重
構造に形成してもよいし、薄紙で側周壁(必要に応じて
底壁も)を二重以上の構造に形成してもよい。
【0011】「外枠」の下端は、箱本体の側周壁の下端
に対して、同じ高さでもよいし、高くても又は低くても
よい。また、厚紙を枠枠状の外枠に加工する場合、特に
限定されないが、厚紙を折り曲げやすくするために、厚
紙の内側(又は外側)の折曲箇所に切り罫を設けるとよ
い。
【0012】「蓋」の素材としては、特に限定されない
が、紙、木材、樹脂、金属等を例示できる。「蓋」の形
状は、箱本体の形状に応じて決まり、特に限定されな
い。また、蓋に、その開閉を容易にするための穴部又は
突出部が設けられていることが好ましい。また、蓋を外
枠の上端内側に落とし込んで側周壁の上端開口を塞いだ
際に、蓋の上面は、外枠の上端部に対して、同じ高さで
もよいし、高くても又は低くてもよい。
【0013】上記(1)又は(2)において、「厚紙」
の種類は、特に限定されないが、ボール紙、プレスボー
ド等を例示できる。厚紙の構造は、特に限定されず、例
えば厚くすいた一層構造でも、薄紙を積層して厚くした
複数層構造でもよい。厚さは、特に限定されないが、1
〜5mmが好ましく、1.5〜3.5mmがさらに好ま
しい。
【0014】好ましくは、厚紙は山面側に表層用紙が貼
られたものであり、切り罫は表層用紙を切らない深さに
形成したものである。表層用紙としては、特に限定され
ないが、グラビア紙、アート紙等の印刷に適した紙や、
クラフト紙等の引裂強度が高い紙が好ましい。
【0015】「模様孔」とはどのような形状でもよく、
松、竹、梅、桜等の形状を模した日本風な模様、ハート
型又は星、花、魚、人造物等現代風な模様等を例示でき
る。
【0016】「切り罫」の種類及び形状は、特に限定さ
れないが、厚紙の折り目の谷面側(厚紙を折ったときに
折り目を中心にして180度未満の内角をなす面側)を
その内角に対して略補角をなす断面V字状に切除してな
るVカット溝とすることが好ましい。厚紙を折る際に、
予定された内角通りに正確かつ容易に折ることができる
からである。
【0017】「切り罫」は、厚紙の谷面側から山面側
(厚紙を折ったときに折り目を中心にして180度を超
える外角をなす面側)にまで抜ける(切断する)ように
形成してもよいし、山面側に厚紙の一部の厚みを残すよ
うに形成してもよい。
【0018】模様孔をふさいだ際に、厚紙の表面方向か
ら見える模様孔の内部は、模様孔の形が確認できるので
あれば、特に限定されないが、以下の態様を例示でき
る。
【0019】(イ)重なっている裏部の厚紙 裏部の厚紙の表面(裏面を含む) 裏部の厚紙の表面に塗着された色彩・模様等。 (ロ)重なっている表部と裏部との間に介装した別材
【0020】「介装した別材」の厚さは、重なっている
表部2と裏部3a、3bとの隙間に介装できる厚さであ
れば特に限定されないが、隙間がほとんどない場合は、
洋紙、和紙、セロファン、布等のように厚紙より薄い部
材を例示できる。また、その形状は、模様孔がふさがる
大きさであれば特に限定されないが、模様孔がふさがる
位置に接着する場合は、模様孔がふさがる大きさで十分
であるが、介装した別材を挟持するのみである場合は、
上下、左右にずれることも考えて、模様孔より大き目の
大きさが必要であると考えられる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態について、図面を参照して示す。 [第一実施形態] 図2は、本発明の模様孔付き厚紙構
造を箱5に使用した実施形態の一部断面図を示してい
る。この箱5は、約20cmの略正方形の厚紙1製の底
面10と厚紙1製の側面11で形成されている。側面1
1全体は、底面10の各辺にそって各角で90度に折れ
曲がり1枚の厚紙1で形成されている。また、側面11
は向かい合う一組の2辺の略中央部に竹を模した模様孔
7が設けてある。また、厚紙1は1.5mmの厚さのも
のを用いている。
【0022】側面11の厚紙1は、図1(b1)のよう
な構造をしている。模様孔7を設けた表部2と、表部2
を挟む模様孔はない2つの裏部3a、3bとを、折曲部
位4a、4bを境にして設定し、裏部3a、3bを折曲
部位4a、4bで折り曲げる。図1(b1)の要部拡大
図に示すように、裏部3aを折り曲げる折曲部位4aに
は、厚紙1の厚さを考慮して、折り目の谷面側を断面V
字状に切除してなるVカット溝の切り罫8を表部2と裏
部3aとの2枚分の厚紙1の幅に平行に2本作る。1本
の切り罫8は、厚紙1が90度折れ曲がることができる
ようになっているので、2本の切り罫8で180度に折
ることができる。折曲部位4bも同様である。折り曲げ
られた裏部3aと3bとは、端面同士を突き合わせて同
一平面状とし、また、表部2の模様孔部分には和紙9を
介装して張りつけて、表部2の裏面と折り重ねている。
組み立てられた箱5の側面の内側には上部端面と略平行
の、裏部3aと3bとの端面の境目6が見られる。さら
に、表部2の表面方向から見える凹模様である模様孔7
の内部部分は、裏部3aと3bと表部2との間に、介装
して張りつけられた和紙9が見える。
【0023】[第二実施形態] 図3は本発明の模様孔
付き厚紙構造を棚15に使用した実施形態の一部断面図
を示している。この棚15は、高さ約60cm、幅約4
0cm、深さ約30cmである。部材は全て厚紙1で形
成されており、裏面は1枚の厚紙1を用いて、側面11
・上面12・側面11と2枚の棚板は、図1(c2)の
ような態様に折り曲げ、重ねた厚紙1を用いて組み立て
られている。向かいあう側面11には、竹を模した模様
孔7が斜め方向に並べて設けられている。また、厚紙1
は1.5mmの厚さのものを用いている。
【0024】側面11の厚紙1は、図1(c1)のよう
な構造をしている。模様孔7を設けた表部2と、表部2
を挟む模様孔はない2つの裏部3a、3bとを、折曲部
位4a、4bを境にして設定し、裏部3a、3bを折曲
部位4a、4bで折り曲げる。図1(c1)の要部拡大
図に示すように、裏部3aを折り曲げる折曲部位4aに
は、表部2と裏部3aの厚紙1の厚さと間に挟む裏部3
bの厚さとを考慮して、折り目の谷面側を断面V字状に
切除してなるVカット溝の切り罫8を厚紙1の3枚分の
幅に平行に2本作る。また、裏部3bを折り曲げる折曲
部位4bには、同様に、切り罫8を表部2と裏部3bの
厚紙1の2枚分の幅に平行に2本作る。1本の切り罫8
は、厚紙1が90度折れ曲がることができるようになっ
ているので、2本の切り罫8で180度に折ることがで
きる。折り曲げられた裏部3aと3bとは、折曲部位4
a、4bで180度に折り曲げられた結果、裏部3aと
3bはお互いの面同士が折り重なり異なった平面にな
る。具体的には、裏部3aと3bとは模様孔7を設けて
ある表部2の裏面に対して、裏部3bの裏面を、裏部3
bの表面に裏部3aの裏面を重ね合わせる。また、表部
2の表面方向から見える凹模様である模様孔7の内部部
分は、裏部3bの裏面に塗着された色彩14が見える。
さらに、2枚の棚板も模様孔はないが図1(c2)のよ
うに折り重ねた構造の厚紙1を用いている。
【0025】上記のように構成された模様孔つき厚紙構
造を用いた厚紙による箱、棚は、表面につなぎ目が露出
しないので、手間がかからず、端面の見栄えをよくする
ことができる。
【0026】[第三実施形態]図4及び図5は、本発明
の模様孔付き箱の実施形態を示している。この模様孔付
き箱20及び30は、箱本体21、外枠22及び蓋23
で構成されている。
【0027】実施例 図4及び図5(a)に示す模様
孔7付き箱20は、上部平面形状が一辺約7.5cmの
正八角形、高さ約5.2cmである。箱本体21は、厚
さ約0.5mmの一方を着色面とするボール紙よりなる
一辺が約7.5cmの正八角形の底壁27と、高さが約
5.0cmの側周壁24とからなり、着色面を箱20の
外側となる底壁27の下面及び側周壁24の模様孔7側
の外側となるように利用している。また、側周壁24は
底壁27より垂立し、ボール紙は蓋23を支えるために
側周壁24に厚みを持たせる二重構造になっており、側
周壁24の上端はボール紙を略180度折り曲げ、着色
面が側周壁24の外側及び内側に面する態様である。箱
本体21の底壁27には、上部を着色面とした底壁27
と略同一形状のボール紙を嵌入して、底壁27を2重構
造にし、底壁27を丈夫にし、箱20の外側と内側を着
色面とすることで見栄えをよくしている。
【0028】外枠22は、両表面に型押し模様が施され
着色された表層用紙を貼り付け、竹を模した模様孔7を
八角形の八つある辺の略中央となるように辺に一つおき
に設け、厚さ1.5mm、幅が約5.2cm、長さ約6
0cmの帯状の型押し紙よりなる。また、外枠22が箱
本体21の側周壁24の外面を略接して取り囲む底無し
の枠状に加工するとともに、外枠22の下端は箱本体2
1と同じ高さであり、上端は箱本体21の側周壁24の
上端より高い状態で側周壁24の外面に取着してなるよ
うに、外枠22の高さは約5.2cmとしている。外枠
22を加工する際に、型押し紙を折り曲げて、正八角形
の7箇所の角となる型押し紙の折り目の谷面側に、断面
V字状に切除してなるVカット溝の切り罫8を設け、帯
状の型押し紙の両端部同士を隙間がないように接着剤で
接合し底無しの枠状の形状である。
【0029】蓋23は、外枠22の上端内側に落とし込
まれて側周壁24の上端開口を塞ぐことのできる正八角
形の形状であり、外枠22と同様の厚さ約1.5mmの
型押し紙である。蓋23には、開閉のため、蓋23の外
周縁に向いて開口した半円形の穴部26が、設けられて
いる。模様孔7付き箱20に蓋23をした際は、箱本体
21と外枠22との上端の高さの差は、約2mmである
ので、蓋23の上面は外枠22の上端と略同一面とな
る。外枠22に設けられている模様孔7からは、外枠2
2と箱本体21の側周壁24の外面の着色面が見えるよ
うになっている。
【0030】実施例 図5(b)の断面図に示す模様
孔付き箱30は、上部平面形状が長辺約25cm、短辺
約18cmの長方形であり、高さ約6cmの直方体であ
る。箱本体21は、素材は厚さ1.5mmで両面に着色
した表層紙面をはり合わせた厚紙よりなり、長辺約25
cm、短辺18cmの長方形の底壁27と、高さ約5.
5cmの側周壁24とからなる。側周壁24は底壁27
より垂立し、底壁27及び側周壁24は厚紙が一重の構
造である。外枠22は、竹を模した模様孔7を各辺の略
中央となるように設け、箱本体21と色のみが異なった
長さ約86cmの帯状の厚紙よりなる。また、外枠22
が箱本体21の側周壁24の外面を略接して取り囲む底
無しの枠状に加工するとともに、下端は箱本体21と同
じ高さであり、上端が箱本体21の側周壁24の上端よ
り高い状態で側周壁の外面に取着してなるように、外枠
22の高さは約6cmである。外枠22を加工する際
に、箱本体21の側周壁24の平面形状である長方形に
応じて、厚紙を折り曲げて、長方形の3箇所の角となる
厚紙の折り目の谷面側に、断面V字状に切除してなるV
カット溝の切り罫8を設け、帯状の厚紙の両端部同士を
隙間がないように接着剤で接合し底無しの枠状の形状で
ある。
【0031】蓋23は、外枠22の上端内側に落とし込
まれて側周壁24の上端開口を塞ぐことのできる長方形
の形状である厚さ約1cmの木製であり、蓋23の開閉
のための高さ約1cmの円柱状の突出部29が蓋23の
略中央に取り付けられている。模様孔7付き箱30に蓋
23をした際は、箱本体21と外枠22との上端の高さ
の差は、約0.5cmであるので、蓋23の厚さの略下
半分が外枠22に嵌合していることになり、蓋23の上
面は外枠22の上端の上部となる。外枠22に設けられ
ている模様孔7からは、外枠22と箱本体21の側周壁
24との間に介装した別材である色紙25が見えるよう
になっている。
【0032】上記のように構成された模様孔7付き箱2
0及び30は、箱状の部材は箱本体21のみであり、底
壁27が箱本体21のみで構成されているため、軽量化
することができ、さらに、外枠22は帯状の厚紙を枠状
としたもの、蓋23は略板片状であるので、製造コスト
を抑えることができる。また、模様孔7を設けることで
見栄えをよくすることができる。
【0033】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、例えば次のように、発明の趣旨から逸脱
しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
【0034】(1)第一及び第二実施形態において、厚
紙の両面に異なった色彩の表層用紙を張った厚紙を用い
て折り重ねることで、模様孔の内側が厚紙の裏面の色彩
になること。 (2)第一及び第二実施形態において、折曲部位で裏部
を折り重ねた際に、裏部にも表部に設けてある模様孔と
同位置に同じ模様孔が重なるようにし、介装した別材が
透かされるような態様。 (3)第三実施形態において、円状の模様孔付き箱とす
る際、外枠の内側の必要な箇所に切り罫を設けて、外枠
の内側が箱本体の側周壁の外側に係合すること。 (4)第三実施形態において、箱本体の側周壁の幅が外
枠の幅の略半分である場合には、蓋が模様孔付き箱の深
さの略中間部で外枠の内側に嵌合し、箱本体の上端に当
接し、模様孔付き箱の水平分離板としての機能も果たす
こと。
【0035】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1、2、3、
4又は6記載の模様孔付き厚紙構造によれば、端面を覆
う手間がかからず、端面の見栄えがよいという優れた効
果を奏する。請求項5又は6記載の模様孔付き箱によれ
ば、軽量化し、コストを抑え、模様孔付きなので見栄え
がよいという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の模様孔付き厚紙の折りたたみ斜視図で
ある。
【図2】本発明の第一実施形態に係る模様孔付き厚紙構
造を使用した箱の(a)一部断面の斜視図、(b)要部
断面図である。
【図3】同第二実施形態に係る模様孔付き厚紙構造を使
用した棚の(a)一部断面の斜視図、(b)要部断面図
である。
【図4】同実施例に係る模様孔付き箱の斜視図であ
る。
【図5】同第三実施形態に係る模様孔付き箱の(a)図
4のV−V線断面図、(b)実施例の断面図である。
【図6】従来例(1)に係る模様孔付き厚紙構造を使用
した箱の斜視図である。
【図7】同(2)に係る箱の斜視図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【符号の説明】
1 厚紙 2 表部 3、3a、3b 裏部 4、4a、4b 折曲部位 7 模様孔 20、30 模様孔付き箱 21 箱本体 22 外枠 23 蓋 24 側周壁 26 穴部 27 底壁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚紙に、模様孔を設けた表部と、裏部と
    を、折曲部位を境にして設定し、前記裏部を前記折曲部
    位で180度折ることで前記表部の裏側に折り重ね、前
    記模様孔から前記裏部の表面、又は前記表部と前記裏部
    との間に介装した別材が見えるようにしたことを特徴と
    する模様孔付き厚紙構造。
  2. 【請求項2】 厚紙に、模様孔を設けた表部と、該表部
    を挟む2つの裏部とを、2つの折曲部位を境にして設定
    し、2つの前記裏部をそれぞれの前記折曲部位で180
    度折ることで前記表部の裏側に折り重ね、前記模様孔か
    ら前記裏部の表面、又は前記表部と前記裏部との間に介
    装した別材が見えるようにしたことを特徴とする模様孔
    付き厚紙構造。
  3. 【請求項3】 前記表部の裏側に折り重ねた際に、2つ
    の前記裏部は端面同士を突き合わせて同一平面となる請
    求項2記載の模様孔付き厚紙構造。
  4. 【請求項4】 前記表部の裏側に折り重ねた際に、2つ
    の前記裏部はお互いの面同士が折り重なり異なった平面
    となる請求項2記載の模様孔付き厚紙構造。
  5. 【請求項5】 底壁と側周壁とからなる箱本体と、模様
    孔を設けた帯状の厚紙を、前記側周壁の外面を略接して
    取り囲む底無しの枠状に加工するとともに、上端が前記
    側周壁の上端より高い状態で前記側周壁の外面に取着し
    てなる外枠と、前記外枠の上端内側に落とし込まれて前
    記側周壁の上端開口を塞ぐ蓋とを備え、前記模様孔から
    前記側周壁の外面、又は前記外枠と前記側周壁との間に
    介装した別材が見えるようにしたことを特徴とする模様
    孔付き箱。
  6. 【請求項6】 前記厚紙は、厚さが1mm以上である請
    求項1又は2記載の模様孔付き厚紙構造又は請求項5記
    載の模様孔付き箱。
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