JP2003220946A - 付随車用アンチロックブレーキシステム - Google Patents

付随車用アンチロックブレーキシステム

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JP2003220946A JP2002251338A JP2002251338A JP2003220946A JP 2003220946 A JP2003220946 A JP 2003220946A JP 2002251338 A JP2002251338 A JP 2002251338A JP 2002251338 A JP2002251338 A JP 2002251338A JP 2003220946 A JP2003220946 A JP 2003220946A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付随車用アンチロックブレーキシステムは、
蓄電部への蓄電を効率良く行うことにより、信頼性の高
いシステムを提供する。 【解決手段】 電気二重層キャパシタ54は、S/G5
3(発電機)が電気二重層キャパシタ54を蓄電するの
に十分な電力を発生している場合、電力線300を介し
て供給される電源供給部40の電力に前記S/G53か
ら発生する電力を重畳させた電力によって蓄電される。
S/G53がキャパシタ54を蓄電するのに不十分な電
力を発生している場合、電力線300を介して供給され
る電源供給部40の電力により蓄電される。これによ
り、制動力を発生させるときに動作される電磁弁等によ
って電力が一気に消費された場合であっても、常に電力
線300を介して供給される電力によって蓄電されてい
るため、過放電状態になるのを防止でき、さらにキャパ
シタ54を効率良く蓄電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力車に牽引され
る付随車に備えられ、車輪に制動力を断続的に発生させ
る付随車用アンチロックブレーキシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両(以下、列車という)における
ブレーキシステムは、動力車から発生するブレーキ指令
に基づき、動力車は元よりこの動力車に牽引される複数
の付随車においても制動力を発生させるものである。従
来、列車に用いられる空気ブレーキシステムには、ブレ
ーキ指令の伝達に空気の圧力変化を信号とする空気信号
を用いるもの、電磁信号を用いるもの、空気信号と電磁
信号を併用するもの等がある。また、この種のブレーキ
システムには、車輪の滑走を防止するために、車輪の制
動力を断続的に緩める滑走防止機構が備えられる。この
滑走防止機構は、車輪の滑走を検知する滑走検知部と、
圧縮空気が込められることにより車輪に制動力を発生さ
せるブレーキシリンダと、このブレーキシリンダに供給
される空気圧を減圧する滑走防止弁と、を具備する。滑
走防止弁は、検知部からの信号を受けて車輪に発生する
制動力を断続的に作動させる。
【0003】通常、滑走防止弁は電磁弁によって構成さ
れている。この電磁弁は、電磁コイルに発生する磁力を
利用して空気ダメからブレーキシリンダに込められた空
気圧を緩めるものである。電磁弁を動かすためには、専
用の電源が必要となる。特開2000−108864号
公報(以下、従来技術という)には、各車に電源(鉛式
二次電池)を設置した制動制御装置が記載されている。
この従来技術は、外部からの電力供給を受けることな
く、二次電池を充電させるため、車輪の回転運動に応じ
て発電する発電機を各車内に設けたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、滑走防止用
電磁弁は、各車を制動させる制動動作中、車輪の制動力
を断続的に緩める動作(所謂、アンチロック動作)を行
う。即ち、滑走防止弁は、制動動作中、ブレーキシリン
ダに圧力が間欠的に抜く作動とするため、この制動動作
中は常に電力が消費されることになる。列車が比較的長
い時間制動動作にある場合、電源が過放電状態になって
しまうこともあった。また、各車に設けられた発電機に
より電源(鉛式二次電池)が充電されるシステムであ
り、車輪が止まっている状態では、電源が充電できない
ようになっている。このため、各車に電源を配置した電
源が過放電状態になってしまう場合には、列車が停車し
たときに、電源が過放電状態のまま放置されることにな
る。そして、列車が走行を始めると、発電機から発生す
る電力により電源が充電されるようになるが、電源の充
電容量が当該システムを動作させるに足りる容量に達し
ていない場合には、ブレーキシステムが円滑に動作しな
くなることがある。特に、一般的に鉛式二次電池は、充
放電寿命が短く、信頼性が低いという問題がある。さら
に、従来の二次電池では、エネルギ密度に対してパワー
密度が小さいため、結果的に二次電池が大きくなり、且
つ低温時には容量が減ってしまうという問題があった。
さらに、この従来技術では、電源の充電容量が所定の容
量よりも小さい場合には、この電源が過放電状態である
旨を運転者に報知するようにしている。しかし、この場
合、運転者が電源を別途充電しなくてはならず、その作
業が煩わしものとなる。
【0005】本発明は、前述した事情を鑑なみてなされ
たものであり、各車両に設置された従来の化学的な二次
電池を、静電気を蓄える電気二重層キャパシタに改め、
蓄電を効率良く行うことにより、信頼性の高い付随車用
アンチロックブレーキシステムを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明が採用する付随車用アンチロックブレーキシ
ステムの構成は、ブレーキ指令を出力するブレーキ指令
出力部および電源を備えた動力車に牽引される付随車の
付随車用アンチロックブレーキシステムにおいて、前記
付随車に備えられた複数の車輪に対して制動力を発生さ
せる制動力発生機構と、前記各車輪に設けられ、各車輪
の滑走を検知する滑走検知部と、前記ブレーキ指令を受
けて各車を制動させる制動動作にある場合、前記滑走検
知部からの信号に基づき、前記制動力発生機構の制動力
を緩める滑走防止制御部と、前記制動力発生機構、前記
滑走検知部および前記滑走防止制御部に電力を供給する
静電気の蓄電部と、前記静電気の蓄電部に電力を供給す
る給電部と、を具備し、前記給電部は、前記電源から電
力が供給される電力線と、前記各車輪のうち少なくとも
1つの車輪に設けられ、当該車輪の回転運動に基づいて
電力を発生する発電機と、を備え、前記静電気の蓄電部
は、前記発電機が前記静電気の蓄電部を蓄電するのに十
分な電力を発生している場合、前記電力線を介して供給
される前記電源の電力に前記発電機から発生される電力
を重畳させた電力により蓄電され、前記発電機が前記静
電気の蓄電部を蓄電するのに不十分な電力を発生してい
る場合、前記電力線を介して供給される前記電源の電力
により蓄電されることを特徴とする。
【0007】このような構成とすることにより、静電気
の蓄電部は、発電機が前記静電気の蓄電部を蓄電するの
に不十分な電力を発生している場合であっても、前記電
力線を介して供給される電源の電力により常に蓄電され
ることになる。これにより、制動動作時に静電気の蓄電
部の電力が一気に消費され、静電気の蓄電部が過放電状
態になるのを防止することができる。
【0008】上記構成において、前記発電機は、車輪の
回転数が高回転になるに従って発生する電力が増加する
発電機であり、前記車輪の回転数が高速状態にある場
合、前記発電機が前記静電気の蓄電部を蓄電するのに十
分な電力を発生する、ことを特徴とする。上記構成にお
いて、前記制動動作にある場合、前記静電気の蓄電部か
らの電力を前記滑走検知部および前記滑走防止制御部に
供給させる給電制御部を備えた、ことを特徴とする。
【0009】上記構成において、前記静電気の蓄電部を
電気二重層キャパシタとすることにより、このキャパシ
タの持つ、充放電の繰り返しに強いという特性を生かし
てキャパシタの過放電をなくすことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の好
適な実施形態について説明する。 A.第1実施形態 [A−1]実施形態の大略構成 図1は、本発明による一実施形態に係る付随車用アンチ
ロックブレーキシステム1がそれぞれ備えられた付随車
となる貨車100と、これらの貨車100を牽引する動
力車となる機関車200を具備した列車の図である。こ
の機関車200には、DC100Vの電源供給部40
(電源)が備えられている。また、機関車200の電源
供給部40は、各貨車100に架設された電力線300
を介して貨車100毎に備えられた付随車用アンチロッ
クブレーキシステム1に接続されている。機関車200
には、図2に示すように、機関士が列車の速度を調整す
るためのブレーキ弁201が備えられる。このブレーキ
弁201は、各貨車100の付随車用アンチロックブレ
ーキシステム1に向けて空気信号によるブレーキ指令を
発生させるもので、このブレーキ指令は各車に架設され
たブレーキ管11を介して伝達される。具体的には、ブ
レーキ弁201は、一定圧力を保つブレーキ管11内の
圧縮空気を大気に放出されることによりブレーキ指令を
発生させる。このブレーキ指令は、ブレーキ管11を介
して付随車用アンチロックブレーキシステム1に伝達さ
れる。
【0011】第1実施形態では空気指令式自動空気ブレ
ーキを例に挙げて説明する。この自動空気ブレーキは、
空気の圧力変化による空気信号がブレーキ指令として用
いられる。このブレーキ指令は、ブレーキ管を介して各
貨車100のアンチロックブレーキシステム1に伝達さ
れる。本発明に係る付随車用アンチロックブレーキシス
テム1は、空圧系および電気系を具備している。図2は
同システム1に用いられる空圧系(即ち、制動力発生機
構2)のブロック図、図5は同システム1に用いられる
電気系のブロック図を示している。
【0012】[A−1−1] 付随車用アンチロックブ
レーキシステム1の空圧系 まず、付随車用アンチロックブレーキシステム1の空圧
系の説明に先立ち、図3に基づき空気ダメについて説明
する。空気ダメには元空気ダメMRと補助空気ダメSR
とがあり、これらの空気ダメには、圧縮された空気が、
空気管(MRP)を介して貯められ、この圧縮空気は、
例えば機関車200に設置された空気圧縮機(COM
P)にて圧縮される。
【0013】図2に戻って、貨車100に備えられた制
動力発生機構2について説明する。この制動力発生機構
2は、貨車100の例えば8個の車輪101に制動力を
発生させるものである。制動力発生機構2は、機関車2
00からのブレーキ指令が伝達されるブレーキ管11
(以下、BP11という)と、各車輪101毎に設けら
れたブレーキシリンダ12(以下、BCY12という)
と、BP11とBCY12との間に設けられたブレーキ
シリンダ管13(以下、BCP13という)と、BP1
1とBCP13との間に設けられたブレーキ制御弁14
(以下、C/V14という)とを備えている。C/V1
4とBCY12との間には滑走防止弁15(以下、AB
S/V15という)が設けられている。
【0014】C/V14は、供給ポートが空気ダメSR
或いはMRに接続され、一方の吐出ポートがBCP13
に接続され、他方の吐出ポートが絞り14Aを介して大
気に開放される。そして、C/V14は、BP11内が
減圧した場合には、空気ダメSR或いはMRからの圧縮
空気をBCP13に供給してBCP13内の圧力を高
め、BP11内が5kgf/cm2(高圧)の場合に
は、BCP13内の圧縮空気を大気に放出させることに
より、BCP13内の圧力を減圧させる。このように、
C/V14は、BP11内の圧力を監視することによ
り、ブレーキ指令を検知するもので、BP11内の圧力
をパイロット圧として、BCP13内の圧力を逆比例増
幅させるものである。なお、ブレーキ弁には、BP11
内の圧力からブレーキ信号を検知した場合には、電気的
なブレーキ信号を送信するための後述のスイッチ16を
省略しているものがある。
【0015】ABS/V15は、後述するABS/C5
1からの滑走防止信号を受けてBCY12内の圧力を調
整するものである。ABS/V15は、図4に示すよう
に、締め切り電磁弁15A(以下、ASK/V15Aと
いう)および緩め電磁弁15B(以下、RSK/V15
Bという)を備えている。ASK/V15AおよびRS
K/V15Bは電磁コイルを励磁させることにより動作
する電磁弁である。また、このASK/V15Aおよび
RSK/V15Bには、中継弁15Cおよび15D(以
下、R/V15Cおよび15Dという)がそれぞれ接続
されている。ASK/V15Aは、その供給ポートが台
車絞り15Eを介してBCP13に接続され、吐き出し
ポートがRSK/V15Bの供給ポートに接続される。
RSK/V15Bは、その吐き出しポートが絞り15F
を介して大気に解放される。ASK/V15A側のR/
V15Cは、その供給ポートが空気ダメMRに接続さ
れ、指令圧入力ポートがASK/V15Aの吐き出しポ
ートに接続され、さらに吐き出しポートがRSK/V1
5B側のR/V15Dの供給ポートに接続される。この
RSK/V15B側のR/V15Dは、指令圧入力ポー
トがRSK/V15Bの吐き出しポートに接続され、一
方の吐き出しポートがBCY12に接続され、他方の吐
き出しポートが絞り15Gを介して大気に解放される。
絞り15E、15Fは、滑走防止信号のオン/オフに基
づき、BCY12に供給される圧力の変化に時定数を持
たせた過渡現象を起こさせるものである。しかも、絞り
15E、15Fのオィフィス径の関係は、供給側に位置
した絞り15Eの径が放出側に位置した絞り15Fの径
よりも面積比で50%以下まで小さくなるように設定す
る。これにより、車輪101の制動力を瞬時に緩めるこ
とと、緩やかに制動力を与えることとで、制御回数の低
減、ひいては小電力化を図ることになる。
【0016】ここで、ABS/V15の電磁コイルがA
BS/C51から滑走防止信号のオン状態を受けて励磁
されると、ASK/V15AおよびRSK/V15B
は、BCP13内の空気を大気に放出し、R/V15C
および15Dのパイロット室の圧力を減圧する。この結
果、R/V15Cおよび15Dの増幅作用により、供給
されたBCY12の圧力を絞り15Gを介して大気に放
出して制動力を解除することで、車輪101の滑走を抑
制する。一方、通常走行時の滑走防止信号のオフ状態で
は、ASK/V15AとRSK/V15Bの電磁コイル
が消磁状態となり、C/V14とBCY12とは間接的
な連通状態となる。従って、車輪101に制動力を発生
させる制動動作時にあっては、C/V14からの出力圧
力とBCY12とがほぼ等しい圧力となり、BCY12
は、この圧力を受けて車輪101に制動力を与えること
になる。因みに、制動力を緩めるときには、C/V14
によりBCP13内の圧力を抜くことにより、BCY1
2内の圧力は0kgf/cm2になる。
【0017】次に、本発明のP/S16は、BCP13
内の圧力を監視し、ブレーキ指令を自ずから発生させる
ために設けられたものである。このP/S16が、ブレ
ーキ弁201がブレーキ指令を発生していないにも拘わ
らず、BCP内の圧力が加圧したことを検知した場合に
は、BP11の空気洩れ等による異常として把握するこ
ともできる。また、本実施形態では、BP11を介して
ブレーキ指令を伝達する場合について述べたが、制動動
作時にBCP13内が加圧されたことを検出するP/S
16からブレーキ指令をABS/C51に供給するよう
にしてもよく、この場合、P/S16は、ABS/C5
1にブレーキ指令を伝える伝達手段となる。
【0018】次に、BP11およびBCP13につい
て、圧力と制動力との関係について説明する。車輪10
1が制動力を発生していない場合、BP11内の圧力は
常時5kgf/cm2(≒490kPa)にあり、BC
P13内の圧力は0kgf/cm2に維持される。制動
力を発生する場合、ブレーキ弁201によりBP11内
の圧縮空気を大気に放出することでこのBP11内が減
圧され、この圧力変化に逆比例するようにC/V14が
作動する。そして、C/V14は、空気ダメSR或いは
MRの圧縮空気をBCP13内に込める。一方、車輪1
01に制動力を発生させる間(即ち、制動動作にある
間)、ABS/V15が動作する。このABS/V15
は、車輪101が滑走状態にあるか否かに応じて、BC
Y12内の圧縮空気を大気に放出させて制動力を緩める
か、BCY12内に圧縮空気を込めて制動力を発生させ
るかの切換を行う。この動作により車輪101の制動力
を断続的に緩めるアンチロック動作を実現する。
【0019】[A−1−2] 付随車用アンチロックブ
レーキシステム1の電気系 次に、付随車用アンチロックブレーキシステム1の電気
回路について、図5を参照しつつ説明する。この図5で
は、説明の都合上、電力を供給するラインを太線で示
し、信号線を細線で示し、空圧を供給するラインを点線
で示している。付随車用アンチロックブレーキシステム
1の電気回路は、滑走防止制御部51(以下、ABS/
C51という)と、車輪速センサ52(以下、S/S5
2という)と、車輪発電機53(以下、S/G53とい
う)と、二次電池としての電気二重層キャパシタ54
と、電流方向規定回路55と、を具備している。また、
貨車100には電気二重層キャパシタ54から電力が供
給される給電線60が設けられている。本実施形態で
は、電力線300、S/G53および電流方向規定回路
55によって、電気二重層キャパシタ54への給電を行
う給電部が構成される。
【0020】ABS/C51は、CPU、RAM、RO
M等(いずれも図示せず)からなるマイクロコンピュー
タによって構成されている。ABS/C51は、その入
力側にP/S16および各S/S52が接続され、出力
側にABS/V15およびLED56が接続されてい
る。このABS/C51には、滑走防止処理等を行うた
めのプログラムおよび設定パラメータがROMに記憶さ
れている。また、ABS/C51は、制動動作にある場
合に、C/V14が電気的なブレーキ信号を切換スイッ
チ57に出力し、この切換スイッチ57を閉成させるこ
とにより、給電線60の電力が供給されて動作状態とな
る。ABS/C51による滑走防止処理とは、滑走防止
制御演算部51Aが、各車輪101の車軸(図示せず)
に設けられたS/S52からの車輪速度に基づき、当該
車輪101が滑走しているか否を判定し、個々の車輪1
01に対して滑走防止信号を出力するものである。具体
的には、滑走防止制御演算部51Aは、個々の車輪10
1毎に下記の演算を施すことにより、滑走防止信号をA
BS/V15に向けて出力する。
【0021】ここで、滑走防止制御演算部51Aにおけ
る滑走の検知動作について説明する。各S/S52から
の信号に基づき、基準軸速度Vs(t)を下記の数1の
ように算出する。
【数1】VS(t)=VS(t-1)−β×t 但し、VS(t)≦Vmax の時にはVS(t)=Vmax β :列車の減速度 VS :基準軸速度 Vmax :8つの車輪軸の最大軸速度 t :演算周期 そして、算出した基準軸速度と各S/S52の検出結果
の速度差および軸加減速度(速度変化率)等から滑走を
判断し、滑走を抑制するための滑走防止信号をABS/
V15に供給する。さらに、ABS/C51は、P/S
16からの信号を受信することにより、BCP13の空
気洩れを検知する処理を行う。即ち、ABS/C51
は、制動動作時のみ動作されるため、BCP13内には
C/V14を介して空気ダメSR或いはMRから圧縮空
気が込められることになる。しかし、P/S16から検
出された信号が低圧状態(0kgf/cm2)であった
場合には、空気洩れと判断することができ、LED56
を点灯させてこれを報知する。
【0022】S/G53は、車輪の軸端に取り付けられ
ており、例えばステータ或いはロータを使用した永久磁
石の電磁誘導作用により、車輪101の回転速度に対応
させた自己発電を行う発電機として構成される。
【0023】電気二重層キャパシタ54は、鉛蓄電池等
に比べ、充放電の繰り返しに対する耐久性が高く、寿命
が長いという特性を有している。本発明に用いられる電
気二重層キャパシタ54は、塩酸を含む電解液が用いら
れる水系の電気二重層コンデンサが望ましい。この電気
二重層キャパシタ54が大電流を消費したとしても、常
に電力線300を介して電源供給部40の電力が常に供
給されているため、電気二重層キャパシタ54が過放電
状態になるのを防止することができる。しかも、従来用
いられていた有機系電解液を使用したキャパシタに比
べ、本実施形態に用いられる電気二重層キャパシタ54
は、電解液に塩酸系を含んでいるため、長寿命で低温時
の容量低下も少ないという特徴を有する。しかも、電気
二重層キャパシタ54は、オンオフを繰り返して瞬時に
急変なパワーが必要な動作を繰り返す場合であっても、
寿命劣化がし難いという特徴がある。かくして、電気二
重層キャパシタ54は、アンチロック動作時に、充放電
を瞬時に繰り返すことになる付随車用アンチロックブレ
ーキシステム1に用いて好適な電源といえる。即ち、電
気二重層キャパシタ54は、化学変化を伴う従来の大容
量バッテリ(鉛蓄電池)に比べ、保守を含めたランニン
グコストが大幅に低減される。
【0024】電流方向規定回路55は、電力線300か
らの電流方向およびS/G53からの電流方向を規定す
るもので、互いに電流が流れ込むのを阻止することによ
って、電気二重層キャパシタ54に電力を供給するもの
である。
【0025】電気二重層キャパシタ54への電力の供給
経路は、次の二通りとなる。 車輪101の速度が、S/G53から発生する電力
が電気二重層キャパシタ54を蓄電するのに十分な電力
を発生する高速状態である場合、電気二重層キャパシタ
54は、電力線300を介して供給される電源供給部4
0の電力にS/G53からの発電電力を重畳した電力に
よって蓄電される。 車輪101の速度が、S/G53から発生する電力
が電気二重層キャパシタ54を蓄電するのに不十分な電
力を発生する低速状態(停車中も含む)である場合、電
気二重層キャパシタ54は、電力線300を介して供給
される電源供給部40の電力によってのみ蓄電される。
【0026】[A−2] 付随車用アンチロックブレー
キシステム1の動作 [A−2−1] 制動力の発生動作 次に、付随車用アンチロックブレーキシステム1の動作
のうち、図2および図5に基づき制動力の発生動作につ
いて説明する。列車の運転手がブレーキ弁201を作動
させて空気信号によるブレーキ指令(4.6〜3.0k
gf/cm2または0kgf/cm2)がBP11を介し
てC/V14に伝達されると、C/V14はこのブレー
キ指令を受けて、BCP13を0〜6kgf/cm2
範囲で加圧する。この際、P/S16は、ブレーキ指令
を検知したことを電気的なブレーキ信号として切換スイ
ッチ57に出力する。切換スイッチ57は、ブレーキ信
号を受けて閉成状態となり、給電線60の電力を各S/
S52およびABS/C51に供給し、これらを動作状
態にする。このように、ブレーキ指令を受けたときのみ
各S/S52およびABS/C51に給電するようにし
たから、無駄な電力消費をなくし、省電力化を図ること
ができる。
【0027】さらに、ABS/C51は、各S/S52
からの信号に基づき、各車輪101に与える制動力を制
御する滑走防止信号をABS/V15に出力する。各A
BS/V15は、滑走防止信号を受けてBCY12の圧
力を断続的に緩め、各車輪101の制動力を断続的に緩
める。これにより、付随車用アンチロックブレーキシス
テム1は、貨車100の各車輪101に対し、各車輪1
01がレール上を滑走するのを防止しつつ制動力を与え
ることができる。
【0028】[A−2−2] 電気二重層キャパシタの
蓄電動作 電気二重層キャパシタ54の蓄電動作は、前述した如
く、車輪101の速度が前記S/G53から発生する電
力が前記電気二重層キャパシタ54を蓄電するのに十分
な電力となる高速状態である場合、電気二重層キャパシ
タ54は、電力線300を介して供給される電源供給部
40の電力にS/G53からの発電電力を重畳した電力
によって蓄電される。一方、車輪101の速度が前記S
/G53から発生する電力が電気二重層キャパシタ54
を蓄電するのに不十分な発電量となる低い速度状態にあ
る場合、電気二重層キャパシタ54は、電力線300を
介して供給される電源供給部40の電力によってのみ蓄
電される。
【0029】ここで、本実施形態によるシステムでは、
C/V14でブレーキ指令が受信されて、各車輪101
に制動力を発生させる動作にある場合には、特に電磁切
換弁であるASK/V15AおよびRSK/V15Bを
迅速に動作させる必要があり、電気二重層キャパシタ5
4の電力消費が嵩むことになる。しかし、本実施形態で
は、S/G53で発電した電力を電力線300の電力に
重畳させて電気二重層キャパシタ54に給電することが
でき、この電気二重層キャパシタ54が完全に放電する
のを防止することができる。しかも、電気二重層キャパ
シタ54は、完全に放電したとしても比較的短時間で蓄
電できるという特性を有しているため、付随車用アンチ
ロックブレーキシステム1には好適な電源である。
【0030】かくして、本実施形態では、二次電池に電
気二重層キャパシタ54を用いると共に、停止状態であ
っても電気二重層キャパシタ54を蓄電するようにした
から、電気二重層キャパシタ54が過放電状態になって
もすぐに蓄電することが可能となり、ブレーキシステム
を確実に動作させることができ、当該システムの信頼性
を高めることができる。しかも、従来技術のように、過
放電になった二次電池を取り外して蓄電作業を行う必要
がなくなり、メンテナンスフリーを実現することができ
る。
【0031】[A−2−3] フェールセーフ動作 本実施形態では、車輪101に制動力を発生させない状
態では、BP11が5kgf/cm2となり、BCP1
3が0kgf/cm2となる。また、車輪101に制動
力を発生させる状態では、BP11を通常圧より減圧さ
せてBCP13を加圧させる。また、BCP13に接続
したP/S16は、BCP13内の圧力の有無を監視し
ている。これにより、ブレーキ信号が無であるにも拘わ
らす、速やかにブレーキの有無を検知し、ブレーキ指令
を伝達することができる。さらに、アンチロック動作も
確実に行うことができ、安全性を高めることができる。
【0032】B.第2実施形態 この第2実施形態は、ブレーキ管を介して空気信号によ
るブレーキ指令が伝達されると共に、指令線を介して電
気信号によるブレーキ指令が伝達される電磁自動空気ブ
レーキについて述べる。第2実施形態の特徴は、図6に
示すように、BP11に接続されたブレーキ管制御電磁
弁部61(以下、BP/V61という)と、このBP/
V61を制御する制動制御部71(以下、B/C71と
いう)を備えたことにある。なお、本実施形態では、前
述した第1実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。ここで、図1中の
機関車200には点線で示す編成列車用ブレーキ指令部
210(以下、「ブレーキ設定器210」という)が設
けられ、このブレーキ設定器210は、電気信号による
ブレーキ指令を出力するものである。このブレーキ設定
器210は例えばハンドルによって操作され、このハン
ドルは、第1実施形態で述べた空気信号によるブレーキ
指令を出力するブレーキ弁201も操作する。即ち、機
関士がこのハンドル(図示せず)を回動させることによ
り、ブレーキ弁201からは空気信号によるブレーキ指
令が生成され、ブレーキ設定器210からは電気信号に
よるブレーキ指令が生成されることになる。そして、ブ
レーキ弁201からの空気信号によるブレーキ指令は、
図6に示すBP11を介してC/V14に伝達される。
このC/V14は、圧力を高めるブレーキ指令をBCP
13内に伝える。この際、BCP13に接続されるP/
S16はこのBCP13内の圧力変化から電気信号によ
るブレーキ指令をB/C71に伝達する。
【0033】[B−1] BP/V61の構成 次に、BP/V61の構成について図7を参照しつつ説
明する。このBP/V61は、後述するB/C71(制
動制御部)からのブレーキ信号を受けてBP11内の圧
力を変化させるものである。BP/V61は、図7に示
すように、常用ブレーキ電磁弁61A(以下、A/V6
1Aという)、非常用ブレーキ電磁弁61B(以下、E
/V61Bという)およびユルメ電磁弁61C(以下、
R/V61Cという)を備えている。この弁61A、6
1B、61Cは、いずれもBP11に連通し、電磁コイ
ルによって発生する電磁力を用いて、BP11内の圧縮
空気を減らして圧力を減圧させるか或いは圧縮空気を供
給して圧力を5kgf/cm2まで込めるかを調整する
電磁弁によって構成されている。
【0034】A/V61Aは、その供給ポートがBP1
1に接続され、吐き出しポートが絞り61Dを介して大
気に緩やかに放出される。E/V61Bは、その供給ポ
ートがBP11に接続され、吐き出しポートが大気に順
次に開放される。R/V61Cは、その供給ポート側が
圧力源である空気ダメMRに接続され、吐き出しポート
側が絞り61Eを介してBP11に接続される。
【0035】ここで、BP/V61は、ブレーキ設定器
210及びB/C71からのブレーキ信号を受け、A/
V61A或いはE/V61Bを作動させてBP11内の
空気を大気に放出し、BP11内を減圧させる。この
際、ブレーキ信号が常用制動を要求する励磁の場合に
は、A/V61AがBP11内の空気を絞り61Dを介
して徐々に放出する。ブレーキ信号が非常制動を要求す
る場合、E/V61BがBP11内の空気を一気に放出
する。これにより、機関車200のブレーキ弁201か
らBP11を介して伝達される空気信号によるブレーキ
指令よりも速やかに各貨車100に対し、BP11内の
減圧を伝達させることができる。一方、ブレーキ指令が
解除された場合には、A/V61A或いはE/V61B
への励磁を止め、R/V61Cを励磁させて、空気ダメ
MRの圧縮空気をBP11に供給し、このBP11内を
5kgf/cm2に復元させる。
【0036】[B−2] B/C71の構成 ブレーキ設定器210及びB/C71は、CPU、RA
M、ROM等(いずれも図示せず)からなるマイクロコ
ンピュータによって構成されている。B/C71は、図
8に示す如く、その入力側にP/S16が接続され、出
力側にBP/V61および切換スイッチ57が接続され
ている。このB/C71には、各種制御を行うプログラ
ムおよび設定パラメータがROMに記憶されている。各
種制御としては、P/S16を介してブレーキ指令が伝
達されるとブレーキ信号をBP/V61に出力する制御
処理、ブレーキ指令を受けた場合に切換スイッチ57を
閉成させて給電線60をABS/C51および各S/S
52に供給する処理等がある。また、B/C71は、給
電線60から直接電力が常時給電されるため、常に作動
状態となっている。
【0037】[B−3] 本実施形態の動作 本実施形態においても、電気二重層キャパシタ54を蓄
電する給電部の構成は変わっていないため、電気二重層
キャパシタ54が過放電状態になってもすぐに蓄電する
ことが可能となり、ブレーキシステムの信頼性を高める
ことができる、という同様の効果を奏する。しかも、本
実施形態では、空気信号によるブレーキ指令とは別途
に、この指令よりも速やかに伝達される電気信号による
ブレーキ指令を用いている。これにより、空気信号によ
るブレーキ指令の伝達速度が音速以上にならないために
発生していた、ブレーキ指令の伝達遅れを解消すること
ができる。特に、北米や豪州のように機関車200から
最後尾の貨車100までの距離が1km〜数kmもあるよう
な列車の場合には、空気信号のみによるブレーキ指令が
最後尾の貨車100に伝達されるまで相当の時間を要し
ていた。そこで、本実施形態のように、指令線400を
架設すると共に、貨車100にB/C71およびBP/
V61とを備えることにより、各貨車100においてブ
レーキ指令の受信をほぼ同時に行うことにより、制動力
の発生遅れをなくすことが可能となり、より信頼性の高
いブレーキシステムを実現することができる。
【0038】C.第3実施形態 この第3実施形態の特徴は、第2実施形態のように、有
線通信によるブレーキ指令の伝達に代えて、無線信号に
よるブレーキ指令の伝達を行うようにした点にある。な
お、本実施形態では、前述した第1および第2実施形態
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。ブレーキ設定器210にはブレーキ指
令を無線信号に変換する送信部81が設けられ、貨車1
00側にはこのブレーキ指令を受信する受信部82が設
けられている。また、貨車100には、B/C71に送
信されるブレーキ指令を、有線によるブレーキ指令にす
るか、無線によるブレーキ指令かを選択するかを選択す
る切換スイッチ83が備えられている。この切換スイッ
チ83はB/C71によって予め設定されるようになっ
ている。このように構成される第3実施形態において
は、無線通信を介してブレーキ指令をB/C71に伝達
させるようにしたから、各貨車100におけるブレーキ
指令の受信をほぼ同時に行うことができ、各車毎の制動
力の発生遅れをなくすことができる。特に、北米や豪州
のように列車の編成が1km〜数kmもあるような列車の場
合には、ブレーキ指令の伝達をワイヤレスで行うことに
より、各車における制動力の発生遅れを解消し、より信
頼性の高いブレーキシステムを実現することができる。
【0039】D.変形例 以上、本発明の実施形態の説明を行ったが、上記実施形
態はあくまでも本発明の一例であり、本発明の趣旨の範
囲内で任意に変形を加えることができる。例えば以下の
ようなものが考えられる。
【0040】(1)P/S16は、BCP13内の圧力
の有無を監視することにより、制動動作中であるか否か
を調べるものとして述べたが、B/C71が、ブレーキ
指令が受信されない状態であっても、P/S16からの
信号を受けてABS/V15を作動させるようにしても
よい。
【0041】(2)前記実施形態では、制動力発生機構
2を空圧によって行う場合について説明したが、油圧、
或いは油圧と空圧とを用いた圧力媒体によって車輪10
1に対して制動力を発生させるようにしてもよい。
【0042】(3)前記各実施形態では、空気信号によ
りブレーキ指令が伝達されるブレーキシステム、空気信
号によるブレーキ指令と、有線を介した電気信号による
ブレーキ指令とが伝達されるブレーキシステム、さらに
空気信号によるブレーキ指令と、有線或いは無線を介し
た電気信号によるブレーキ指令とが伝達されるシステム
について例示した。しかし、本発明ではこれに限らず、
伝達されるブレーキ指令を、有線を介した電気信号によ
るブレーキ指令、或いは無線を介した電気信号によるブ
レーキ指令等、種々の伝達方法によって、ブレーキ指令
を伝達させるようにしてもよい。
【0043】(4)前記各実施形態では、二次電池を電
気二重層キャパシタ54によって構成したが、マンガン
系リチウムイオン電池等、化学的なバッテリ(蓄電池)
によって構成するようにしてもよい。
【0044】(5)ABS/C51およびS/S52
は、給電線60から電力が常時供給させるようにしても
よい。この場合、切換スイッチ57は省略することが可
能となる。
【0045】(6)前記実施形態では、S/G53(発
電機)を自励式発電機として記載したが、本発明はこれ
に限らず、他励式発電機を用いても良い。この場合、発
電機のステータ或いはロータへの励磁は、切換スイッチ
57のスイッチング動作により、ABS/C51および
S/S52と共に励磁されるようにすればよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による付随
車用アンチロックブレーキシステムにおいては、車輪に
発生させる制動力の有無に関わらず、二次電池への蓄電
を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態による付随車用アンチ
ロックブレーキシステムが搭載された貨車を備えた列車
を示す概略図である。
【図2】 同実施形態の付随車用アンチロックブレーキ
システムに用いられる制動力発生機構を示すブロック図
である。
【図3】 同実施形態用いられる圧力源(空気ダメ)を
示すブロック図である。
【図4】 同実施形態用いられる滑走防止弁を示す構成
図である。
【図5】 同実施形態の付随車用アンチロックブレーキ
システムに用いられる電気系を示すブロック図である。
【図6】 本発明の第2実施形態による付随車用アンチ
ロックブレーキシステムに用いられる制動力発生機構を
示すブロック図である。
【図7】 同実施形態用いられるブレーキ管制御弁を示
す構成図である。
【図8】 同実施形態の付随車用アンチロックブレーキ
システムに用いられる電気系を示すブロック図である。
【図9】 本発明の第3実施形態の付随車用アンチロッ
クブレーキシステムに用いられる電気系を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1・・・付随車用アンチロックブレーキシステム、2・
・・制動力発生機構、11・・・ブレーキ管(BP
管)、12・・・ブレーキシリンダ(BCY)、13・
・・ブレーキシリンダ管(BCP)、14・・・ブレー
キ制御弁(C/V)、15・・・滑走防止制御弁(AB
S/V)、16・・・圧力スイッチ(P/S)、51・
・・滑走防止制御部(ABS/C)、52・・・車輪速
センサ(S/S)、53・・・発電機(S/G)、54
・・・電気二重層キャパシタ、55・・・電流方向規定
回路、60・・・給電線、61・・・ブレーキ管制御弁
(BP/V)、71・・・制動制御部(B/C)、10
0・・・貨車(付随車)、200・・・機関車(動力
車)、201・・・ブレーキ弁(ブレーキ指令出力
部)、210・・・編成列車用ブレーキ指令部(ブレー
キ設定部)、300・・・電力線、400・・・指令
線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 世古 信夫 三重県伊勢市竹ケ鼻町100 神鋼電機株式 会社伊勢事業所内 Fターム(参考) 3D046 AA07 BB00 BB28 CC04 CC06 HH11 HH36 JJ00 LL22

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ指令を出力するブレーキ指令出
    力部および電源を備えた動力車に牽引される付随車の付
    随車用アンチロックブレーキシステムにおいて、 前記付随車に備えられた複数の車輪に対して制動力を発
    生させる制動力発生機構と、 前記各車輪に設けられ、各車輪の滑走を検知する滑走検
    知部と、 前記ブレーキ指令を受けて各車を制動させる制動動作に
    ある場合、前記滑走検知部からの信号に基づき、前記制
    動力発生機構の制動力を緩める滑走防止制御部と、 前記制動力発生機構、前記滑走検知部および前記滑走防
    止制御部に電力を供給する静電気の蓄電部と、 前記静電気の蓄電部に電力を供給する給電部と、を具備
    し、 前記給電部は、前記電源から電力が供給される電力線
    と、 前記各車輪のうち少なくとも1つの車輪に設けられ、当
    該車輪の回転運動に基づいて電力を発生する発電機と、
    を備え、 前記静電気の蓄電部は、前記発電機が前記静電気の蓄電
    部を蓄電するのに十分な電力を発生している場合、前記
    電力線を介して供給される前記電源の電力に前記発電機
    から発生される電力を重畳させた電力により蓄電され、
    前記発電機が前記静電気の蓄電部を蓄電するのに不十分
    な電力を発生している場合、前記電力線を介して供給さ
    れる前記電源の電力により蓄電されることを特徴とする
    付随車用アンチロックブレーキシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の付随車用アンチロックブ
    レーキシステムにおいて、 前記発電機は、車輪の回転数が高回転になるに従って発
    生する電力が増加する発電機であり、 前記車輪の回転数が高速状態にある場合、前記発電機が
    前記静電気の蓄電部を蓄電するのに十分な電力を発生す
    ることを特徴とする付随車用アンチロックブレーキシス
    テム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の付随車用アンチ
    ロックブレーキシステムにおいて、 前記制動動作にある場合、前記静電気の蓄電部からの電
    力を前記滑走検知部および前記滑走防止制御部に供給さ
    せる給電制御部を備えたことを特徴とする付随車用アン
    チロックブレーキシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3のうち何れか1に
    記載の付随車用アンチロックブレーキシステムにおい
    て、 前記静電気の蓄電部は、電気二重層コンデンサであるこ
    とを特徴とする付随車用アンチロックブレーキシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の付随車用アンチロックブ
    レーキシステムにおいて、 前記制動力発生機構は、加圧媒体によって前記各車輪に
    制動力を発生させるブレーキシリンダと、前記ブレーキ
    指令および前記滑走検知部からの信号を受けて前記加圧
    媒体による圧力を調整する電磁弁を備えたことを特徴と
    する付随車用アンチロックブレーキシステム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の付随車用アンチロックブ
    レーキシステムにおいて、 前記ブレーキ指令は、有線通信により送信されることを
    特徴とする付随車用アンチロックブレーキシステム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の付随車用アンチロックブ
    レーキシステムにおいて、 前記ブレーキ指令は、無線通信により送信されることを
    特徴とする付随車用アンチロックブレーキシステム。
  8. 【請求項8】 請求項1、6または7のうち何れか1に
    記載の付随車用アンチロックブレーキシステムにおい
    て、 前記動力車から前記付随車に跨って加圧媒体が充填され
    る配管が架設され、前記ブレーキ指令は、前記配管内の
    加圧媒体を介して伝達されることを特徴とする付随車用
    アンチロックブレーキシステム。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の付随車用アンチロックブ
    レーキシステムにおいて、 前記加圧媒体の圧力を監視すると共にブレーキ指令を出
    力する圧力スイッチを設けたことを特徴とする付随車用
    アンチロックブレーキシステム。
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