JP2003220706A - インクジェット式記録ヘッド及びその製造方法並びにインクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録ヘッド及びその製造方法並びにインクジェット式記録装置

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JP2003220706A
JP2003220706A JP2002021876A JP2002021876A JP2003220706A JP 2003220706 A JP2003220706 A JP 2003220706A JP 2002021876 A JP2002021876 A JP 2002021876A JP 2002021876 A JP2002021876 A JP 2002021876A JP 2003220706 A JP2003220706 A JP 2003220706A
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piezoelectric element
recording head
ink jet
jet recording
flow path
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JP2002021876A
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Katsuto Shimada
勝人 島田
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水分に起因する圧電素子の破壊を防止でき、
且つコストの削減を図ることができるインクジェット式
記録ヘッド及びその製造方法並びにインクジェット式記
録装置を提供する。 【解決手段】 インクを吐出するノズル開口に連通する
圧力発生室12が画成される流路形成基板10と、流路
形成基板10の一方面側に振動板を介して設けられる下
電極60、圧電体層70及び上電極80からなる圧電素
子300とを具備するインクジェット式記録ヘッドにお
いて、流路形成基板10の圧電素子300側の面に接合
され圧電素子を封止する空間を画成する圧電素子保持部
31を有する封止基板30を有し、且つ圧電素子保持部
31を接合層110のみによって外気と遮断すると共に
乾燥状態で封止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク滴を吐出す
るノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構
成し、この振動板の表面に圧電素子を形成して、圧電素
子の変位によりインク滴を吐出させるインクジェット式
記録ヘッド及びその製造方法並びにインクジェット式記
録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インク滴を吐出するノズル開口と連通す
る圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧
電素子により変形させて圧力発生室のインクを加圧して
ノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式
記録ヘッドには、圧電素子の軸方向に伸長、収縮する縦
振動モードの圧電アクチュエータを使用したものと、た
わみ振動モードの圧電アクチュエータを使用したものの
2種類が実用化されている。
【0003】前者は圧電素子の端面を振動板に当接させ
ることにより圧力発生室の容積を変化させることができ
て、高密度印刷に適したヘッドの製作が可能である反
面、圧電素子をノズル開口の配列ピッチに一致させて櫛
歯状に切り分けるという困難な工程や、切り分けられた
圧電素子を圧力発生室に位置決めして固定する作業が必
要となり、製造工程が複雑であるという問題がある。
【0004】これに対して後者は、圧電材料のグリーン
シートを圧力発生室の形状に合わせて貼付し、これを焼
成するという比較的簡単な工程で振動板に圧電素子を作
り付けることができるものの、たわみ振動を利用する関
係上、ある程度の面積が必要となり、高密度配列が困難
であるという問題がある。
【0005】一方、後者の記録ヘッドの不都合を解消す
べく、特開平5−286131号公報に見られるよう
に、振動板の表面全体に亙って成膜技術により均一な圧
電材料層を形成し、この圧電材料層をリソグラフィ法に
より圧力発生室に対応する形状に切り分けて各圧力発生
室毎に独立するように圧電素子を形成したものが提案さ
れている。
【0006】これによれば圧電素子を振動板に貼付ける
作業が不要となって、リソグラフィ法という精密で、か
つ簡便な手法で圧電素子を作り付けることができるばか
りでなく、圧電アクチュエータの厚みを薄くできて高速
駆動が可能になるという利点がある。
【0007】また、このように圧電素子を圧電材料のス
パッタリングにより構成した場合には、圧電素子が薄い
ため高い電界が印加され易く、大気中の湿気を吸収した
場合には駆動電極間のリーク電流が増加して絶縁破壊に
至るという問題を抱えている。
【0008】このような問題を解決するために、圧電素
子を封止するための圧電素子保持部を有する封止基板を
圧力発生室が形成される流路形成基板に接合すると共
に、この圧電素子保持部内に乾燥流体等を封入して乾燥
状態とし、圧電素子をこの圧電素子保持部内に封止した
構造が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなインクジェット式記録ヘッドでは、流路形成基板と
封止基板とを接合した後に、圧電素子保持部内の空気を
乾燥流体等と置換して乾燥状態としている。すなわち、
封止基板には圧電素子保持部と外部とを連通する連通孔
が設けられており、流路形成基板と封止基板とを接合後
に、この連通孔から圧電素子保持部内の空気を乾燥流体
等と置換している。このため、構造が複雑になると共
に、製造工程が煩雑でありコストが高くなってしまうと
いう問題がある。
【0010】本発明は、このような事情に鑑み、水分に
起因する圧電素子の破壊を防止でき、且つコストの削減
を図ることができるインクジェット式記録ヘッド及びそ
の製造方法並びにインクジェット式記録装置を提供する
ことを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の態様は、インクを吐出するノズル開口に連通
する圧力発生室が画成される流路形成基板と、該流路形
成基板の一方面側に振動板を介して設けられる下電極、
圧電体層及び上電極からなる圧電素子とを具備するイン
クジェット式記録ヘッドにおいて、前記流路形成基板の
前記圧電素子側の面に接合層を介して接合され前記圧電
素子を封止する空間を画成する圧電素子保持部を有する
封止基板を有し、且つ前記圧電素子保持部が前記接合層
のみによって外気と遮断されると共に乾燥状態で封止さ
れていることを特徴とするインクジェット式記録ヘッド
にある。
【0012】かかる第1の態様では、圧電素子の破壊を
防止でき、且つヘッドの構造が簡略化されているため製
造コストを削減することができる。
【0013】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記圧電体層は、結晶が優先配向していることを特
徴とするインクジェット式記録ヘッドにある。
【0014】かかる第2の態様では、圧電体層が薄膜工
程で成膜された結果、結晶が優先配向している。
【0015】本発明の第3の態様は、第1又は2の態様
において、前記圧電体層は、結晶が柱状となっているこ
とを特徴とするインクジェット式記録ヘッドにある。
【0016】かかる第3の態様では、圧電体層が薄膜工
程で成膜された結果、結晶が柱状となっている。
【0017】本発明の第4の態様は、第1〜3の何れか
の態様において、前記圧電体層の厚さが0.5〜5μm
であることを特徴とするインクジェット式記録ヘッドに
ある。
【0018】かかる第4の態様では、圧電体層の膜厚を
比較的薄くして、ヘッドを小型化することができる。
【0019】本発明の第5の態様は、第1〜4の何れか
の態様において、前記接合層が低融点ガラスからなるこ
とを特徴とするインクジェット式記録ヘッドにある。
【0020】かかる第5の態様では、接合層を介して圧
電素子保持部内に水分が浸入するのを防止でき、圧電素
子保持部内を乾燥状態に維持できる。
【0021】本発明の第6の態様は、第5の態様におい
て、前記接合層の厚さが、0.5〜10μmであること
を特徴とするインクジェット式記録ヘッドにある。
【0022】かかる第6の態様では、圧電素子から引き
出される引き出し配線が形成されていても、流路形成基
板と封止基板とを良好に接合できる。
【0023】本発明の第7の態様は、第5又は6の態様
において、前記接合層を構成する低融点ガラスの軟化点
が、200℃〜700℃であることを特徴とするインク
ジェット式記録ヘッドにある。
【0024】かかる第7の態様では、接合時の加熱によ
り圧電素子を破壊することなく、流路形成基板と封止基
板とをガラス材料によって接合することができる。
【0025】本発明の第8の態様は、第1〜7の何れか
の態様において、前記圧電素子保持部内に乾燥流体が充
填されていることを特徴とするインクジェット式記録ヘ
ッドにある。
【0026】かかる第8の態様では、圧電素子保持部内
を確実に乾燥状態として、圧電素子の水分に起因する破
壊を防止できる。
【0027】本発明の第9の態様は、第1〜7の何れか
の態様において、前記圧力発生室がシリコン単結晶基板
を異方性エッチングすることにより形成され、前記圧電
素子の各層が成膜及びリソグラフィ法により形成された
ものであることを特徴とするインクジェット式記録ヘッ
ドにある。
【0028】かかる第9の態様では、高密度のノズル開
口を有するインクジェット式記録ヘッドを大量に且つ比
較的容易に製造することができる。
【0029】本発明の第10の態様は、第1〜9の何れ
かの態様のインクジェット式記録ヘッドを具備すること
を特徴とするインクジェット式記録装置にある。
【0030】かかる第10の態様では、ヘッドの破壊を
防止して、耐久性及び信頼性を向上したインクジェット
式記録装置を実現することができる。
【0031】本発明の第11の態様は、インクを吐出す
るノズル開口に連通する圧力発生室が画成される流路形
成基板と、該流路形成基板の一方面側に振動板を介して
設けられる下電極、圧電体層及び上電極からなる圧電素
子と、前記流路形成基板の前記圧電素子側の面に接合さ
れ前記圧電素子を封止する空間を画成する圧電素子保持
部を有する封止基板とを具備するインクジェット式記録
ヘッドの製造方法において、前記流路形成基板の前記圧
電素子側に前記封止基板を接合層によって接合するのと
同時に前記圧電素子保持部を乾燥状態として前記接合層
によって封止する接合封止工程とを有することを特徴と
するインクジェット式記録ヘッドの製造方法にある。
【0032】かかる第11の態様では、流路形成基板と
封止基板とを接合する工程と、圧電素子保持内を乾燥状
態として封止する工程とを同時に行うため、製造工程が
簡略化され製造コストが低減される。
【0033】本発明の第12の態様は、第11の態様に
おいて、前記接合封止工程では、前記流路形成基板と前
記封止基板とを所定温度に加熱した状態で接合すること
を特徴とするインクジェット式記録ヘッドの製造方法に
ある。
【0034】かかる第12の態様では、所定温度に加熱
することにより雰囲気中の水分が蒸発するため、圧電素
子保持部内を容易に乾燥状態とすることができる。
【0035】本発明の第13の態様は、第11又は12
の態様において、前記接合封止工程では、前記流路形成
基板と前記封止基板とを乾燥流体雰囲気中で接合するこ
とを特徴とするインクジェット式記録ヘッドの製造方法
にある。
【0036】かかる第13の態様では、圧電素子保持部
内に乾燥流体が充填されるため、圧電素子保持部を乾燥
状態として封止できる。
【0037】本発明の第14の態様は、第11又は12
の態様において、前記接合封止工程では、前記流路形成
基板と前記封止基板とを真空中で接合することを特徴と
するインクジェット式記録ヘッドの製造方法にある。
【0038】かかる第14の態様では、圧電素子保持部
内が真空状態となるため、圧電素子保持部を実質的に乾
燥状態として封止できる。
【0039】本発明の第15の態様は、第11〜14の
何れかの態様において、前記接合層が低融点ガラスから
なることを特徴とするインクジェット式記録ヘッドの製
造方法にある。
【0040】かかる第15の態様では、接合層を介して
圧電素子保持部内に水分が浸入するのを防止でき、圧電
素子保持部内を乾燥状態に維持できる。
【0041】本発明の第16の態様は、第15の態様に
おいて、前記接合層を構成する低融点ガラスの軟化点
が、200℃〜700℃であることを特徴するインクジ
ェット式記録ヘッドの製造方法にある。
【0042】かかる第16の態様では、接合時の加熱に
より圧電素子を破壊することなく、流路形成基板と封止
基板とをガラス材料によって接合することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に本発明を実施形態に基づい
て詳細に説明する。
【0044】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1に係るインクジェット式記録ヘッドを示す分解斜視図
であり、図2は、図1の平面図及び断面図である。
【0045】図示するように、流路形成基板10は、本
実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板か
らなる。流路形成基板10としては、通常、150〜3
00μm程度の厚さのものが用いられ、望ましくは18
0〜280μm程度、より望ましくは220μm程度の
厚さのものが好適である。これは、隣接する圧力発生室
間の隔壁の剛性を保ちつつ、配列密度を高くできるから
である。
【0046】流路形成基板10の一方の面は開口面とな
り、他方の面には予め熱酸化により形成した二酸化シリ
コンからなる、厚さ1〜2μmの弾性膜50が形成され
ている。
【0047】一方、流路形成基板10の開口面には、シ
リコン単結晶基板を異方性エッチングすることにより、
複数の隔壁11により区画された圧力発生室12が幅方
向に並設され、その長手方向外側には、後述する封止基
板30のリザーバ部32に連通して各圧力発生室12の
共通のインク室となるリザーバ100の一部を構成する
連通部13が形成され、各圧力発生室12の長手方向一
端部とそれぞれインク供給路14を介して連通されてい
る。
【0048】ここで、異方性エッチングは、シリコン単
結晶基板のエッチングレートの違いを利用して行われ
る。例えば、本実施形態では、シリコン単結晶基板をK
OH等のアルカリ溶液に浸漬すると、徐々に侵食されて
(110)面に垂直な第1の(111)面と、この第1
の(111)面と約70度の角度をなし且つ上記(11
0)面と約35度の角度をなす第2の(111)面とが
出現し、(110)面のエッチングレートと比較して
(111)面のエッチングレートが約1/180である
という性質を利用して行われる。かかる異方性エッチン
グにより、二つの第1の(111)面と斜めの二つの第
2の(111)面とで形成される平行四辺形状の深さ加
工を基本として精密加工を行うことができ、圧力発生室
12を高密度に配列することができる。
【0049】本実施形態では、各圧力発生室12の長辺
を第1の(111)面で、短辺を第2の(111)面で
形成している。この圧力発生室12は、流路形成基板1
0をほぼ貫通して弾性膜50に達するまでエッチングす
ることにより形成されている。ここで、弾性膜50は、
シリコン単結晶基板をエッチングするアルカリ溶液に侵
される量がきわめて小さい。また各圧力発生室12の一
端に連通する各インク供給路14は、圧力発生室12よ
り浅く形成されており、圧力発生室12に流入するイン
クの流路抵抗を一定に保持している。すなわち、インク
供給路14は、シリコン単結晶基板を厚さ方向に途中ま
でエッチング(ハーフエッチング)することにより形成
されている。なお、ハーフエッチングは、エッチング時
間の調整により行われる。
【0050】また、流路形成基板10の開口面側には、
各圧力発生室12のインク供給路14とは反対側で連通
するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が
接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着されている。な
お、ノズルプレート20は、厚さが例えば、0.1〜1
mmで、線膨張係数が300℃以下で、例えば2.5〜
4.5[×10-6/℃]であるガラスセラミックス、又
は不錆鋼などからなる。ノズルプレート20は、一方の
面で流路形成基板10の一面を全面的に覆い、シリコン
単結晶基板を衝撃や外力から保護する補強板の役目も果
たす。また、ノズルプレート20は、流路形成基板10
と熱膨張係数が略同一の材料で形成するようにしてもよ
い。この場合には、流路形成基板10とノズルプレート
20との熱による変形が略同一となるため、熱硬化性の
接着剤等を用いて容易に接合することができる。
【0051】ここで、インク滴吐出圧力をインクに与え
る圧力発生室12の大きさと、インク滴を吐出するノズ
ル開口21の大きさとは、吐出するインク滴の量、吐出
スピード、吐出周波数に応じて最適化される。例えば、
1インチ当たり360個のインク滴を記録する場合、ノ
ズル開口21は数十μmの直径で精度よく形成する必要
がある。
【0052】一方、流路形成基板10の開口面とは反対
側の弾性膜50の上には、厚さが例えば、約0.2μm
の下電極膜60と、厚さが例えば、約0.5〜5μmの
圧電体層70と、厚さが例えば、約0.1μmの上電極
膜80とが、後述するプロセスで積層形成されて、圧電
素子300を構成している。ここで、圧電素子300
は、下電極膜60、圧電体層70、及び上電極膜80を
含む部分をいう。一般的には、圧電素子300の何れか
一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層7
0を各圧力発生室12毎にパターニングして構成する。
そして、ここではパターニングされた何れか一方の電極
及び圧電体層70から構成され、両電極への電圧の印加
により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部という。本
実施形態では、下電極膜60は圧電素子300の共通電
極とし、上電極膜80を圧電素子300の個別電極とし
ているが、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支
障はない。何れの場合においても、各圧力発生室毎に圧
電体能動部が形成されていることになる。また、ここで
は、圧電素子300と当該圧電素子300の駆動により
変位が生じる振動板とを合わせて圧電アクチュエータと
称する。
【0053】また、圧電素子300の上電極膜80の長
手方向一端部近傍から流路形成基板10の端部近傍ま
で、例えば、金(Au)等からなるリード電極90が延
設されている。そして、このリード電極90の端部近傍
には圧電素子300を駆動するための外部配線(図示な
し)が電気的に接続されている。
【0054】このような圧電素子300が形成された流
路形成基板10上には、圧電素子300に対向する領域
に、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を確
保する圧電素子保持部31を有する封止基板30が接合
されており、圧電素子300はこの圧電素子保持部31
内に密封されている。この圧電素子保持部31は、封止
基板30の一方面側から厚さ方向の一部を除去すること
によって形成されており、圧電素子保持部31は封止基
板30の一方面側のみで開口している。そして、詳しく
は後述するが、この圧電素子保持部31は、流路形成基
板10と封止基板30とを接合するための接合層のみに
よって封止され、且つその内部は乾燥状態に維持されて
いる。
【0055】また、この封止基板30には、リザーバ1
00の少なくとも一部を構成するリザーバ部32が設け
られている。このリザーバ部32は、本実施形態では、
封止基板30を厚さ方向に貫通して圧力発生室12の幅
方向に亘って形成されており、上述のように流路形成基
板10の連通部13と連通されて各圧力発生室12の共
通のインク室となるリザーバ100を構成している。
【0056】なお、この封止基板30は、流路形成基板
10の熱膨張率と略同一の材料等を用いることが好まし
く、本実施形態では、流路形成基板10と同一材料のシ
リコン単結晶基板を用いて形成した。
【0057】また、この封止基板30と流路形成基板1
0とは、本実施形態では、低融点ガラスからなる接合層
110によって接合されている。ここで、低融点ガラス
とは、軟化点が圧電素子300を構成する圧電体層70
の焼成温度より低い温度、例えば、約200℃〜700
℃であるガラスをいう。そして、この低融点ガラスから
なる接合層110を加熱して溶融させることによって流
路形成基板10と封止基板30とを融着させている。
【0058】このような接合層110の厚さは、特に限
定されないが、上述したように、圧電素子300の上電
極膜80の長手方向一端部近傍から圧電素子保持部31
の外側までリード電極90が延設されているため、接合
層110の厚さは、リード電極90を厚さと同等又は若
干厚く、例えば、0.5μm〜10μm程度で形成され
ていることが好ましい。
【0059】このように低融点ガラスからなる接合層1
10を介して流路形成基板10と封止基板30とを接合
することにより、圧電素子300が接合時の熱によって
破壊されることなく、両者をガラス材料によって良好に
接合することができる。
【0060】また、流路形成基板10と封止基板30と
を低融点ガラスからなる接合層110によって接合して
いるため、接合層110から圧電素子保持部31内に水
分が浸入することがなく、圧電素子保持部31内は、常
に乾燥状態が維持される。
【0061】なお、このような封止基板30上には、封
止膜41及び固定板42とからなるコンプライアンス基
板40が接合されている。ここで、封止膜41は、剛性
が低く可撓性を有する材料(例えば、厚さが6μmのポ
リフェニレンサルファイド(PPS)フィルム)からな
り、この封止膜41によってリザーバ部32の一方面が
封止されている。また、固定板42は、金属等の硬質の
材料(例えば、厚さが30μmのステンレス鋼(SU
S)等)で形成される。この固定板42のリザーバ10
0に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口
部43となっているため、リザーバ100の一方面は可
撓性を有する封止膜41のみで封止されている。
【0062】また、このリザーバ100の長手方向略中
央部外側のコンプライアンス基板40上には、リザーバ
100にインクを供給するためのインク導入口33が形
成されている。さらに、封止基板30には、インク導入
口33とリザーバ100の側壁とを連通するインク導入
路34が設けられている。
【0063】また、封止基板30の圧電素子300に対
応する領域上には、各圧電素子300を駆動するため
の、例えば、回路基板あるいは駆動回路を含む半導体集
積回路(IC)等の駆動回路120が搭載されている。
そして、この駆動回路120は、封止基板30の圧電素
子保持部31とリザーバ部32との間の領域に設けられ
た貫通孔35を介して延設されたボンディングワイヤ等
からなる駆動配線130によって、各リード電極90と
それぞれ電気的に接続されている(図2(b)参照)。
【0064】このような本実施形態のインクジェット式
記録ヘッドでは、図示しない外部インク供給手段と接続
したインク導入口33からインクを取り込み、リザーバ
100からノズル開口21に至るまで内部をインクで満
たした後、駆動回路120からの記録信号に従い、圧力
発生室12に対応するそれぞれの下電極膜60と上電極
膜80との間に電圧を印加し、弾性膜50、下電極膜6
0及び圧電体層70をたわみ変形させることにより、各
圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からイ
ンク滴が吐出する。
【0065】以上説明した本実施形態のインクジェット
式記録ヘッドの製造方法は、特に限定されないが、その
一例を図3〜図5を参照して説明する。図3〜図5は、
圧力発生室12の長手方向の一部を示す断面図である。
【0066】まず、図3(a)に示すように、流路形成
基板10となるシリコン単結晶基板のウェハを約110
0℃の拡散炉で熱酸化して二酸化シリコンからなる弾性
膜50を形成する。
【0067】次に、図3(b)に示すように、スパッタ
リング法で下電極膜60を弾性膜50の全面に形成後、
下電極膜60をパターニングして全体パターンを形成す
る。この下電極膜60の材料としては、白金(Pt)等
が好適である。これは、スパッタリング法やゾル−ゲル
法で成膜する後述の圧電体層70は、成膜後に大気雰囲
気下又は酸素雰囲気下で600〜1000℃程度の温度
で焼成して結晶化させる必要があるからである。すなわ
ち、下電極膜60の材料は、このような高温、酸化雰囲
気下で導電性を保持できなければならず、殊に、圧電体
層70としてチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を用いた
場合には、酸化鉛の拡散による導電性の変化が少ないこ
とが望ましく、これらの理由から白金が好適である。
【0068】次に、図3(c)に示すように、圧電体層
70を成膜する。この圧電体層70は、結晶が配向して
いることが好ましい。例えば、本実施形態では、金属有
機物を触媒に溶解・分散したいわゆるゾルを塗布乾燥し
てゲル化し、さらに高温で焼成することで金属酸化物か
らなる圧電体層70を得る、いわゆるゾル−ゲル法を用
いて形成することにより、結晶が配向している圧電体層
70とした。圧電体層70の材料としては、チタン酸ジ
ルコン酸鉛系の材料がインクジェット式記録ヘッドに使
用する場合には好適である。なお、この圧電体層70の
成膜方法は、特に限定されず、例えば、スパッタリング
法で形成してもよい。
【0069】さらに、ゾル−ゲル法又はスパッタリング
法等によりチタン酸ジルコン酸鉛の前駆体膜を形成後、
アルカリ水溶液中での高圧処理法にて低温で結晶成長さ
せる方法を用いてもよい。
【0070】何れにしても、このように成膜された圧電
体層70は、バルクの圧電体とは異なり結晶が優先配向
しており、且つ本実施形態では、圧電体層70は、結晶
が柱状に形成されている。なお、優先配向とは、結晶の
配向方向が無秩序ではなく、特定の結晶面がほぼ一定の
方向に向いている状態をいう。また、結晶が柱状の薄膜
とは、略円柱体の結晶が中心軸を厚さ方向に略一致させ
た状態で面方向に亘って集合して薄膜を形成している状
態をいう。勿論、優先配向した粒状の結晶で形成された
薄膜であってもよい。なお、このように薄膜工程で製造
された圧電体層の厚さは、一般的に0.2〜5μmであ
る。
【0071】次に、図3(d)に示すように、上電極膜
80を成膜する。上電極膜80は、導電性の高い材料で
あればよく、アルミニウム、金、ニッケル、白金等の多
くの金属や、導電性酸化物等を使用できる。本実施形態
では、白金をスパッタリングにより成膜している。
【0072】次に、図4(a)に示すように、圧電体層
70及び上電極膜80のみをエッチングして圧電素子3
00のパターニングを行う。
【0073】次に、図4(b)に示すように、リード電
極90を形成する。具体的には、例えば、金(Au)等
からなるリード電極90を流路形成基板10の全面に亘
って形成すると共に、各圧電素子300毎にパターニン
グする。
【0074】以上が膜形成プロセスである。このように
して膜形成を行った後、前述したアルカリ溶液によるシ
リコン単結晶基板の異方性エッチングを行い、図4
(c)に示すように、圧力発生室12、連通部13及び
インク供給路14等を形成する。
【0075】次に、流路形成基板10と封止基板30と
を接合層110によって接合すると共に、内部を乾燥状
態として圧電素子保持部31を封止する。
【0076】詳しくは、まず、図5(a)に示すよう
に、封止基板30の圧電素子保持部31側の面に、スパ
ッタリング法又は蒸着法によって全面に亘って低融点ガ
ラスの膜を形成し、この低融点ガラスの膜を300℃〜
400℃の温度に加熱することによって仮焼成して、そ
の表面を平坦化すると共に脱ガス化することによって接
合層110を形成する。
【0077】次いで、例えば、不活性ガス等の乾燥流体
200の雰囲気中で、流路形成基板10と封止基板30
とを接合層110を介して当接させ、この接合層110
を圧電体層70の結晶化温度以下の温度、例えば、約2
00℃〜700℃に加熱することによって溶融させて、
溶融させた接合層110によって封止基板30と流路形
成基板10とを接合する。また、これと同時に、圧電素
子保持部31は、乾燥流体200が充填されて封止され
る。すなわち、圧電素子保持部31は、流路形成基板1
0と封止基板30とを接合するための接合層110のみ
によって外気と遮断され、且つ乾燥状態で封止されるこ
とになる(図5(b)参照)。
【0078】このように、本実施形態では、流路形成基
板10と封止基板30との接合工程と、内部に乾燥流体
を充填して乾燥状態として圧電素子保持部31を封止す
る封止工程とを同時に行うようにしたので、製造工程を
簡略化することができる。また、圧電素子保持部31を
接合層110のみによって外気と遮断するようにしたの
で、ヘッドの構造、特に封止基板30の構造を簡略化で
き、コストを大幅に削減することができる。
【0079】なお、本実施形態では、接合層110を封
止基板30の圧電素子保持部31側の全面に設けるよう
にしたが、勿論、この接合層は、少なくとも封止基板3
0の流路形成基板10と接合される領域に設けられてい
ればよい。
【0080】また、本実施形態では、圧電素子保持部3
1内に乾燥流体を充填して乾燥状態とするようにした
が、これに限定されず、例えば、圧電素子保持部31内
は、真空で乾燥状態となっていてもよい。
【0081】すなわち、本実施形態では、流路形成基板
10と封止基板30とを接合する際に、低融点ガラスか
らなる接合層110を約200℃〜700℃に加熱して
溶融させているため、この加熱により水分を蒸発させる
ことができる。したがって、真空中で流路形成基板10
と封止基板30とを接合することにより、圧電素子保持
部31を真空で且つ乾燥状態として封止することができ
る。
【0082】なお、その後は、図5(c)に示すよう
に、流路形成基板10の封止基板30とは反対側の面に
ノズル開口21が穿設されたノズルプレート20を接合
すると共に、封止基板30上にコンプライアンス基板4
0を接合することにより、本実施形態のインクジェット
式記録ヘッドが形成される。
【0083】また、実際には、上述した一連の膜形成及
び異方性エッチングによって一枚のウェハ上に多数のチ
ップを同時に形成し、プロセス終了後、図1に示すよう
な一つのチップサイズの流路形成基板10毎に分割す
る。そして、分割した流路形成基板10に、封止基板3
0及びコンプライアンス基板40を順次接着して一体化
し、インクジェット式記録ヘッドとする。
【0084】(他の実施形態)以上、本発明の各実施形
態を説明したが、勿論、本発明は、これらに限定される
ものではない。
【0085】例えば、上述の実施形態では、封止基板3
0に設けた接合層110を介して封止基板30と流路形
成基板10とを接合するようにしたが、これに限定され
ず、勿論、接着剤によって接合するようにしてもよい。
なお、この場合にも、流路形成基板10と封止基板30
とを乾燥流体雰囲気中、あるいは、真空中で約120〜
130℃以上に加熱した状態で接合することにより、圧
電素子保持部31を乾燥状態として封止することができ
る。
【0086】また、例えば、上述の実施形態では、成膜
及びリソグラフィプロセスを応用して製造される薄膜型
のインクジェット式記録ヘッドを例にしたが、勿論これ
に限定されるものではなく、例えば、グリーンシートを
貼付する等の方法により形成される厚膜型のインクジェ
ット式記録ヘッドにも本発明を採用することができる。
【0087】また、これら各実施形態のインクジェット
式記録ヘッドは、インクカートリッジ等と連通するイン
ク流路を具備する記録ヘッドユニットの一部を構成し
て、インクジェット式記録装置に搭載される。図6は、
そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図であ
る。
【0088】図6に示すように、インクジェット式記録
ヘッドを有する記録ヘッドユニット1A及び1Bは、イ
ンク供給手段を構成するカートリッジ2A及び2Bが着
脱可能に設けられ、この記録ヘッドユニット1A及び1
Bを搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けら
れたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられてい
る。この記録ヘッドユニット1A及び1Bは、例えば、
それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物
を吐出するものとしている。
【0089】そして、駆動モータ6の駆動力が図示しな
い複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリ
ッジ3に伝達されることで、記録ヘッドユニット1A及
び1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿っ
て移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に
沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ロ
ーラなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シ
ートSがプラテン8上を搬送されるようになっている。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、流路形
成基板と封止基板とを接合する接合層のみによって圧電
素子保持部を外気と遮断するようにしたので、ヘッドの
構造、特に封止基板の構造を簡略化できる。また、流路
形成基板と封止基板とを接合する際に、同時に圧電素子
保持部を乾燥状態として封止するようにしたので製造工
程を減少することができる。したがって、製造コストを
大幅に削減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るインクジェット式記
録ヘッドの概略を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態1に係るインクジェット式記
録ヘッドを示す平面図及び断面図である。
【図3】本発明の実施形態1に係るインクジェット式記
録ヘッドの製造工程を示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態1に係るインクジェット式記
録ヘッドの製造工程を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態1に係るインクジェット式記
録ヘッドの製造工程を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るインクジェット式記
録装置の概略図である。
【符号の説明】
10 流路形成基板 12 圧力発生室 20 ノズルプレート 21 ノズル開口 30 封止基板 31 圧電素子保持部 32 リザーバ部 40 コンプライアンス基板 60 下電極膜 70 圧電体層 80 上電極膜 100 リザーバ 110 接合層 300 圧電素子

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するノズル開口に連通する
    圧力発生室が画成される流路形成基板と、該流路形成基
    板の一方面側に振動板を介して設けられる下電極、圧電
    体層及び上電極からなる圧電素子とを具備するインクジ
    ェット式記録ヘッドにおいて、 前記流路形成基板の前記圧電素子側の面に接合層を介し
    て接合され前記圧電素子を封止する空間を画成する圧電
    素子保持部を有する封止基板を有し、且つ前記圧電素子
    保持部が前記接合層のみによって外気と遮断されると共
    に乾燥状態で封止されていることを特徴とするインクジ
    ェット式記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記圧電体層は、結
    晶が優先配向していることを特徴とするインクジェット
    式記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記圧電体層
    は、結晶が柱状となっていることを特徴とするインクジ
    ェット式記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記圧
    電体層の厚さが0.5〜5μmであることを特徴とする
    インクジェット式記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、前記接
    合層が低融点ガラスからなることを特徴とするインクジ
    ェット式記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記接合層の厚さ
    が、0.5〜10μmであることを特徴とするインクジ
    ェット式記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6において、前記接合層を
    構成する低融点ガラスの軟化点が、200℃〜700℃
    であることを特徴とするインクジェット式記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかにおいて、前記圧
    電素子保持部内に乾燥流体が充填されていることを特徴
    とするインクジェット式記録ヘッド。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7の何れかにおいて、前記圧
    力発生室がシリコン単結晶基板を異方性エッチングする
    ことにより形成され、前記圧電素子の各層が成膜及びリ
    ソグラフィ法により形成されたものであることを特徴と
    するインクジェット式記録ヘッド。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れかのインクジェッ
    ト式記録ヘッドを具備することを特徴とするインクジェ
    ット式記録装置。
  11. 【請求項11】 インクを吐出するノズル開口に連通す
    る圧力発生室が画成される流路形成基板と、該流路形成
    基板の一方面側に振動板を介して設けられる下電極、圧
    電体層及び上電極からなる圧電素子と、前記流路形成基
    板の前記圧電素子側の面に接合され前記圧電素子を封止
    する空間を画成する圧電素子保持部を有する封止基板と
    を具備するインクジェット式記録ヘッドの製造方法にお
    いて、前記流路形成基板の前記圧電素子側に前記封止基
    板を接合層によって接合するのと同時に前記圧電素子保
    持部を乾燥状態として前記接合層によって封止する接合
    封止工程とを有することを特徴とするインクジェット式
    記録ヘッドの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記接合封止工
    程では、前記流路形成基板と前記封止基板とを所定温度
    に加熱した状態で接合することを特徴とするインクジェ
    ット式記録ヘッドの製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12において、前記接
    合封止工程では、前記流路形成基板と前記封止基板とを
    乾燥流体雰囲気中で接合することを特徴とするインクジ
    ェット式記録ヘッドの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項11又は12において、前記接
    合封止工程では、前記流路形成基板と前記封止基板とを
    真空中で接合することを特徴とするインクジェット式記
    録ヘッドの製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項11〜14の何れかにおいて、
    前記接合層が低融点ガラスからなることを特徴とするイ
    ンクジェット式記録ヘッドの製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項15において、前記接合層を構
    成する低融点ガラスの軟化点が、200℃〜700℃で
    あることを特徴するインクジェット式記録ヘッドの製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011073320A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Brother Industries Ltd 液体吐出装置

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