JP2003220601A - 微調整装置を備えた電動工具 - Google Patents
微調整装置を備えた電動工具Info
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- JP2003220601A JP2003220601A JP2002371168A JP2002371168A JP2003220601A JP 2003220601 A JP2003220601 A JP 2003220601A JP 2002371168 A JP2002371168 A JP 2002371168A JP 2002371168 A JP2002371168 A JP 2002371168A JP 2003220601 A JP2003220601 A JP 2003220601A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 調整ねじの回動操作性及び調整ねじを軸とし
たソーカバーの回動性の低下を防止する。 【解決手段】 調整ねじ8におねじ4と、おねじ4の外
径よりも小さな外径を有する先端部8cとを設けると共
に、先端部8cの外径とほぼ同じ内径を持つ調整ねじ挿
入穴と、調整ねじ挿入穴14aに直交するねじ穴14b
と、ねじ穴14bにねじ嵌合し、調整ねじ挿入穴14a
内に突出可能な固定用ねじ5を有する抜け止め部材14
を設けた。
たソーカバーの回動性の低下を防止する。 【解決手段】 調整ねじ8におねじ4と、おねじ4の外
径よりも小さな外径を有する先端部8cとを設けると共
に、先端部8cの外径とほぼ同じ内径を持つ調整ねじ挿
入穴と、調整ねじ挿入穴14aに直交するねじ穴14b
と、ねじ穴14bにねじ嵌合し、調整ねじ挿入穴14a
内に突出可能な固定用ねじ5を有する抜け止め部材14
を設けた。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は調整ねじを回動させ
ることによって移動部材を調整ねじの軸方向に微調整す
ることができる微調整装置を備えた電動工具に関するも
のである。以下、電動工具を携帯用丸のことして説明す
る。 【0002】 【従来の技術】携帯用丸のこの一例を図5、図6に示
す。図に示すように携帯用丸のこは、のこ刃21、のこ
刃21を覆うソーカバー1、ソーカバー1に取付けられ
切断深さを決定すると共に切断時の基準となるベース2
2を有し、ソーカバー1及びベース22は、ベース22
上面に設けられたリンク23及びベベルプレート7を介
して連結している。 【0003】図7、図8にベベルプレート7付近の拡大
図を示す。ソーカバー1にはめねじ4を有するヒンジ部
2が設けられ、ベベルプレート7にはめねじ4の同一線
上にヒンジ部2の両側に位置する2個の穴7a、7bが
設けられている。ベベルプレート7の穴7a、7bとヒ
ンジ部2のめねじ4にめねじ4とねじ嵌合するおねじが
設けられた調整ねじ28が挿通され、ソーカバー1とベ
ース22とは連結している。調整ねじ28はめねじ4及
び穴7a、7bに挿通された後で先端にナット29が取
付けられる。また、ヒンジ部2には調整ねじ28の軸方
向に垂直なねじ穴6が設けられており、ねじ穴6には固
定用ねじ5が挿通される。この固定用ねじ5はヒンジ部
2のめねじ4内に突出可能で、めねじ4内において調整
ねじ28外周と当接することにより、ヒンジ部2内にお
いて調整ねじ28が回動できなくし、移動部材であるヒ
ンジ部2と調整ねじ28とを一体化させる。 【0004】調整ねじ28を回動させると、ヒンジ部2
がベベルプレート7の穴7aと穴7bとの間、すなわち
X1−Y1の距離内で調整ねじ28の軸方向に移動し、
ソーカバー1及びのこ刃21がリンク23を支点として
図6に示す矢印方向に僅かに回動する。このような構成
として、調整ねじ28を回動させることでのこ刃21と
ベース22側面との平行度の調整ができるようにしてい
た。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来の微調整
装置では、ベベルプレート7の穴7aに調整ねじ28の
おねじ部が位置する構成であるため、穴7a、7bと径
寸法精度の低い調整ねじ28との間に隙間が生じる可能
性が高く、隙間によってヒンジ部2及び調整ねじ28が
がたつくため、精度が悪いという欠点があった。また、
調整ねじ28先端に取付ける抜け止め部材がナット29
であり、ナット29の締付けがスパナ等の工具によって
行われていたため、ナット29を締付け過ぎてしまう可
能性が高く、ナット29を締付け過ぎると調整ねじ28
を回動させる操作及び調整ねじ28を軸としたソーカバ
ー1の回動を重くしてしまうという欠点があった。ま
た、ナット29の締付けが足りないとベベルプレート7
とナット29との間に隙間が生じてしまい、この隙間に
よりソーカバー1のヒンジ部2及び調整ねじ28ががた
ついてしまう。また、ヒンジ部2の内部にはヒンジ部2
の一方の端面から他方の端面に渡ってめねじ4が設けら
れた構成であるため、調整ねじ28とめねじ4とのねじ
嵌合量が多く、組立作業性が悪いという欠点があった。
また、ヒンジ部2にはめねじ4と直交するねじ穴6が設
けられ、ねじ穴6内に固定用ねじ5が取り付けられる構
成であるため、固定用ねじ5を締め付け過ぎてしまう
と、調整ねじ28のねじ山を変形させてしまい、調整ね
じ28とめねじ4とのねじ嵌合に影響をきたし、調整ね
じ28の回動操作性、すなわち微調整操作性を低下させ
てしまうという欠点があった。 【0006】本発明の目的は、上記欠点を解消し、調整
ねじの回動操作性及び調整ねじを軸としたソーカバーの
回動性の低下を防止することができる微調整装置を備え
た電動工具を提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的は、調整ねじに
おねじと、おねじの外径よりも小さな外径を有する先端
部とを設けると共に、先端部の外径とほぼ同じ内径を持
つ調整ねじ挿入穴と、調整ねじ挿入穴に直交するねじ穴
と、ねじ穴にねじ嵌合し、調整ねじ挿入穴内に突出可能
な固定用ねじを有する抜け止め部材を設けることにより
達成される。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明微調整装置の一実施例を図
1、図2に示す。図に示すように、調整ねじ8は、外径
Lを持つ太径部8a、外径Mを持つ中径おねじ部8b、
外径Nを持つ細径部8cが設けられた形状となってお
り、各外径はL>M>Nの関係で、太径部8a及び細径
部8cは不完全ねじである。これに伴って、ソーカバー
1のヒンジ部2には調整ねじ8の太径部8aの外径Lと
ほぼ同じ内径を持つ長穴3及び中径おねじ部8bとねじ
嵌合するめねじ4が設けられている。 【0009】調整ねじ8先端の細径部8cには、細径部
8cの外径nとほぼ同じ内径を持つ調整ねじ挿入穴14
a、調整ねじ挿入穴14aに直交するねじ穴14b及び
ねじ穴14bにねじ嵌合する固定用ねじ16が設けられ
たスリーブ14が取付けられる。固定用ねじ16は調整
ねじ挿入穴14a内に突出可能となっており、調整ねじ
挿入穴14aに調整ねじ8の先端部である細径部8cを
挿入した状態で固定用ねじ16を締付けることにより、
固定用ねじ16が細径部8cの外周部に当接し、これに
よって抜け止め部材であるスリーブ14が調整ねじ8に
取付けられる。上記したように、調整ねじ8の太径部8
a及び細径部8cを不完全ねじとして、ベベルプレート
7の穴7a、7bに位置する調整ねじ8の径寸法精度を
高くすることができる構成としたので、穴7a、7bと
調整ねじ8との間にヒンジ部2及び調整ねじ8をがたつ
かせる程の隙間を生じさせないようにすることができ
る。また、調整ねじ挿入穴14aに調整ねじ8の先端部
である細径部8cを挿入し、スリーブ14をベベルプレ
ート7に突き当てた状態で固定用ねじ16を締付けて、
調整ねじ8に抜け止め部材であるスリーブ14を取付け
るようにすれば、調整ねじ8に締付け過ぎてしまう不具
合または締付けが足らずにベベルプレート7との間に隙
間を生じさせてしまうという不具合を防止でき、調整ね
じ8を回動させる操作及び調整ねじ8を軸としたソーカ
バー1の回動を重くしてしまうということがなくなると
共にヒンジ部2及び調整ねじ8のがたつきを防止でき
る。また、図1及び図2に示すように移動部材であるヒ
ンジ部2にめねじ4よりも大きな内径を有しめねじ4と
同心上に設けられる長穴3が、めねじ4より調整ねじ8
の挿入方向手前側に設けられた構成をしている。このよ
うな構成とすることによって、調整ねじ8とめねじ4と
のねじ嵌合量が少なくなるため、調整ねじ8を組立てる
際の作業性を向上させることとができる。また、図に示
すように固定用ボルト5が、ヒンジ部2の長穴3の長手
方向と直交する方向に延びるねじ穴6内に取付けられ、
固定用ボルト5が長穴3内に突出可能な構成をしてい
る。このような構成をしていることによって、めねじ4
と関係することのない調整ねじ8の外周部分に固定用ボ
ルト5が当接することとなるため、固定用ボルト5を締
め付け過ぎたとしても調整ねじ8とめねじ4とのねじ嵌
合に影響をきたし、調整ねじ8の回動操作性、すなわち
微調整操作性が低下することを防止することができる。 【0010】図3、図4に本発明微調整装置の他の実施
例を示す。図3は調整ねじ8先端の細径部8c及びスリ
ーブ14の調整ねじ挿入穴14aに同形状の二面幅部を
設けたものであり、このような構成とすることにより、
調整ねじ8の回し過ぎによってスリーブ14が内部です
べりを起こしスリーブ14が調整ねじ8から脱落してし
まうことを防止できる。図4はスリーブ14の外形を細
径部14c、太径部14dの二段構造としたものであ
る。図1、図2で示した実施例では、ベベルプレート7
の穴7aを調整ねじ8の太径部8aの外径Lとほぼ同じ
内径を持つように形成し、穴7bを細径部8cの外径N
とほぼ同じ内径を持つように形成しなければならない
が、図4に示すようにスリーブ14に調整ねじ8の太径
部8aの外径Lとほぼ同じ外径を持つ細径部14cを設
けて、細径部14cを穴7bに挿入するようにすれば、
ベベルプレート7の穴7a、7bを同一の内径を持つよ
うに形成することができるようになる。 【0011】上記実施例では、調整ねじ8に外径Lを持
つ太径部8a、外径Mを持つ中径おねじ部8b、外径N
を持つ細径部8cを設けた形状としたが、太径部8aの
外径を中径おねじ部8bの外径Mと同じ外径としても良
く、上記実施例と同様の効果を得ることができる。な
お、電動工具を携帯用丸のことして本発明微調整装置を
説明したが、電動工具が携帯用丸のこに限定されるもの
ではないと共に微調整装置が回転刃物と回転刃物の切断
を案内するベース側面との平行度調整に限定されるもの
ではない。上記したように本発明によれば、調整ねじの
中央部におねじを設け、保持部材の穴が位置する部分を
不完全ねじとすると共に先端部を中央部の外径よりも小
さい外径として、かつ調整ねじ先端部に抜け止め部材を
圧着させる構成としたので、移動部材及び調整ねじのが
たつきを防止し、精度向上が可能な電動工具の微調整装
置を提供することができるようになる。 【0012】 【発明の効果】上記したように本発明によれば、調整ね
じにおねじと、おねじの外径よりも小さな外径を有する
先端部とを設けると共に、先端部の外径とほぼ同じ内径
を持つ調整ねじ挿入穴と、調整ねじ挿入穴に直交するね
じ穴と、ねじ穴にねじ嵌合し、調整ねじ挿入穴内に突出
可能な固定用ねじを有する抜け止め部材を設けたことに
より、調整ねじの回動操作性及び調整ねじを軸としたソ
ーカバーの回動性の低下を防止することができる微調整
装置を備えた電動工具を提供することができるようにな
る。
ることによって移動部材を調整ねじの軸方向に微調整す
ることができる微調整装置を備えた電動工具に関するも
のである。以下、電動工具を携帯用丸のことして説明す
る。 【0002】 【従来の技術】携帯用丸のこの一例を図5、図6に示
す。図に示すように携帯用丸のこは、のこ刃21、のこ
刃21を覆うソーカバー1、ソーカバー1に取付けられ
切断深さを決定すると共に切断時の基準となるベース2
2を有し、ソーカバー1及びベース22は、ベース22
上面に設けられたリンク23及びベベルプレート7を介
して連結している。 【0003】図7、図8にベベルプレート7付近の拡大
図を示す。ソーカバー1にはめねじ4を有するヒンジ部
2が設けられ、ベベルプレート7にはめねじ4の同一線
上にヒンジ部2の両側に位置する2個の穴7a、7bが
設けられている。ベベルプレート7の穴7a、7bとヒ
ンジ部2のめねじ4にめねじ4とねじ嵌合するおねじが
設けられた調整ねじ28が挿通され、ソーカバー1とベ
ース22とは連結している。調整ねじ28はめねじ4及
び穴7a、7bに挿通された後で先端にナット29が取
付けられる。また、ヒンジ部2には調整ねじ28の軸方
向に垂直なねじ穴6が設けられており、ねじ穴6には固
定用ねじ5が挿通される。この固定用ねじ5はヒンジ部
2のめねじ4内に突出可能で、めねじ4内において調整
ねじ28外周と当接することにより、ヒンジ部2内にお
いて調整ねじ28が回動できなくし、移動部材であるヒ
ンジ部2と調整ねじ28とを一体化させる。 【0004】調整ねじ28を回動させると、ヒンジ部2
がベベルプレート7の穴7aと穴7bとの間、すなわち
X1−Y1の距離内で調整ねじ28の軸方向に移動し、
ソーカバー1及びのこ刃21がリンク23を支点として
図6に示す矢印方向に僅かに回動する。このような構成
として、調整ねじ28を回動させることでのこ刃21と
ベース22側面との平行度の調整ができるようにしてい
た。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来の微調整
装置では、ベベルプレート7の穴7aに調整ねじ28の
おねじ部が位置する構成であるため、穴7a、7bと径
寸法精度の低い調整ねじ28との間に隙間が生じる可能
性が高く、隙間によってヒンジ部2及び調整ねじ28が
がたつくため、精度が悪いという欠点があった。また、
調整ねじ28先端に取付ける抜け止め部材がナット29
であり、ナット29の締付けがスパナ等の工具によって
行われていたため、ナット29を締付け過ぎてしまう可
能性が高く、ナット29を締付け過ぎると調整ねじ28
を回動させる操作及び調整ねじ28を軸としたソーカバ
ー1の回動を重くしてしまうという欠点があった。ま
た、ナット29の締付けが足りないとベベルプレート7
とナット29との間に隙間が生じてしまい、この隙間に
よりソーカバー1のヒンジ部2及び調整ねじ28ががた
ついてしまう。また、ヒンジ部2の内部にはヒンジ部2
の一方の端面から他方の端面に渡ってめねじ4が設けら
れた構成であるため、調整ねじ28とめねじ4とのねじ
嵌合量が多く、組立作業性が悪いという欠点があった。
また、ヒンジ部2にはめねじ4と直交するねじ穴6が設
けられ、ねじ穴6内に固定用ねじ5が取り付けられる構
成であるため、固定用ねじ5を締め付け過ぎてしまう
と、調整ねじ28のねじ山を変形させてしまい、調整ね
じ28とめねじ4とのねじ嵌合に影響をきたし、調整ね
じ28の回動操作性、すなわち微調整操作性を低下させ
てしまうという欠点があった。 【0006】本発明の目的は、上記欠点を解消し、調整
ねじの回動操作性及び調整ねじを軸としたソーカバーの
回動性の低下を防止することができる微調整装置を備え
た電動工具を提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的は、調整ねじに
おねじと、おねじの外径よりも小さな外径を有する先端
部とを設けると共に、先端部の外径とほぼ同じ内径を持
つ調整ねじ挿入穴と、調整ねじ挿入穴に直交するねじ穴
と、ねじ穴にねじ嵌合し、調整ねじ挿入穴内に突出可能
な固定用ねじを有する抜け止め部材を設けることにより
達成される。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明微調整装置の一実施例を図
1、図2に示す。図に示すように、調整ねじ8は、外径
Lを持つ太径部8a、外径Mを持つ中径おねじ部8b、
外径Nを持つ細径部8cが設けられた形状となってお
り、各外径はL>M>Nの関係で、太径部8a及び細径
部8cは不完全ねじである。これに伴って、ソーカバー
1のヒンジ部2には調整ねじ8の太径部8aの外径Lと
ほぼ同じ内径を持つ長穴3及び中径おねじ部8bとねじ
嵌合するめねじ4が設けられている。 【0009】調整ねじ8先端の細径部8cには、細径部
8cの外径nとほぼ同じ内径を持つ調整ねじ挿入穴14
a、調整ねじ挿入穴14aに直交するねじ穴14b及び
ねじ穴14bにねじ嵌合する固定用ねじ16が設けられ
たスリーブ14が取付けられる。固定用ねじ16は調整
ねじ挿入穴14a内に突出可能となっており、調整ねじ
挿入穴14aに調整ねじ8の先端部である細径部8cを
挿入した状態で固定用ねじ16を締付けることにより、
固定用ねじ16が細径部8cの外周部に当接し、これに
よって抜け止め部材であるスリーブ14が調整ねじ8に
取付けられる。上記したように、調整ねじ8の太径部8
a及び細径部8cを不完全ねじとして、ベベルプレート
7の穴7a、7bに位置する調整ねじ8の径寸法精度を
高くすることができる構成としたので、穴7a、7bと
調整ねじ8との間にヒンジ部2及び調整ねじ8をがたつ
かせる程の隙間を生じさせないようにすることができ
る。また、調整ねじ挿入穴14aに調整ねじ8の先端部
である細径部8cを挿入し、スリーブ14をベベルプレ
ート7に突き当てた状態で固定用ねじ16を締付けて、
調整ねじ8に抜け止め部材であるスリーブ14を取付け
るようにすれば、調整ねじ8に締付け過ぎてしまう不具
合または締付けが足らずにベベルプレート7との間に隙
間を生じさせてしまうという不具合を防止でき、調整ね
じ8を回動させる操作及び調整ねじ8を軸としたソーカ
バー1の回動を重くしてしまうということがなくなると
共にヒンジ部2及び調整ねじ8のがたつきを防止でき
る。また、図1及び図2に示すように移動部材であるヒ
ンジ部2にめねじ4よりも大きな内径を有しめねじ4と
同心上に設けられる長穴3が、めねじ4より調整ねじ8
の挿入方向手前側に設けられた構成をしている。このよ
うな構成とすることによって、調整ねじ8とめねじ4と
のねじ嵌合量が少なくなるため、調整ねじ8を組立てる
際の作業性を向上させることとができる。また、図に示
すように固定用ボルト5が、ヒンジ部2の長穴3の長手
方向と直交する方向に延びるねじ穴6内に取付けられ、
固定用ボルト5が長穴3内に突出可能な構成をしてい
る。このような構成をしていることによって、めねじ4
と関係することのない調整ねじ8の外周部分に固定用ボ
ルト5が当接することとなるため、固定用ボルト5を締
め付け過ぎたとしても調整ねじ8とめねじ4とのねじ嵌
合に影響をきたし、調整ねじ8の回動操作性、すなわち
微調整操作性が低下することを防止することができる。 【0010】図3、図4に本発明微調整装置の他の実施
例を示す。図3は調整ねじ8先端の細径部8c及びスリ
ーブ14の調整ねじ挿入穴14aに同形状の二面幅部を
設けたものであり、このような構成とすることにより、
調整ねじ8の回し過ぎによってスリーブ14が内部です
べりを起こしスリーブ14が調整ねじ8から脱落してし
まうことを防止できる。図4はスリーブ14の外形を細
径部14c、太径部14dの二段構造としたものであ
る。図1、図2で示した実施例では、ベベルプレート7
の穴7aを調整ねじ8の太径部8aの外径Lとほぼ同じ
内径を持つように形成し、穴7bを細径部8cの外径N
とほぼ同じ内径を持つように形成しなければならない
が、図4に示すようにスリーブ14に調整ねじ8の太径
部8aの外径Lとほぼ同じ外径を持つ細径部14cを設
けて、細径部14cを穴7bに挿入するようにすれば、
ベベルプレート7の穴7a、7bを同一の内径を持つよ
うに形成することができるようになる。 【0011】上記実施例では、調整ねじ8に外径Lを持
つ太径部8a、外径Mを持つ中径おねじ部8b、外径N
を持つ細径部8cを設けた形状としたが、太径部8aの
外径を中径おねじ部8bの外径Mと同じ外径としても良
く、上記実施例と同様の効果を得ることができる。な
お、電動工具を携帯用丸のことして本発明微調整装置を
説明したが、電動工具が携帯用丸のこに限定されるもの
ではないと共に微調整装置が回転刃物と回転刃物の切断
を案内するベース側面との平行度調整に限定されるもの
ではない。上記したように本発明によれば、調整ねじの
中央部におねじを設け、保持部材の穴が位置する部分を
不完全ねじとすると共に先端部を中央部の外径よりも小
さい外径として、かつ調整ねじ先端部に抜け止め部材を
圧着させる構成としたので、移動部材及び調整ねじのが
たつきを防止し、精度向上が可能な電動工具の微調整装
置を提供することができるようになる。 【0012】 【発明の効果】上記したように本発明によれば、調整ね
じにおねじと、おねじの外径よりも小さな外径を有する
先端部とを設けると共に、先端部の外径とほぼ同じ内径
を持つ調整ねじ挿入穴と、調整ねじ挿入穴に直交するね
じ穴と、ねじ穴にねじ嵌合し、調整ねじ挿入穴内に突出
可能な固定用ねじを有する抜け止め部材を設けたことに
より、調整ねじの回動操作性及び調整ねじを軸としたソ
ーカバーの回動性の低下を防止することができる微調整
装置を備えた電動工具を提供することができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明微調整装置の一実施例を示す要部拡大図
及び調整ねじの一例を示す側面図。 【図2】図1のB−B線断面図。 【図3】本発明微調整装置の他の実施例を示す要部拡大
斜視図。 【図4】本発明微調整装置の他の実施例を示す要部拡大
斜視図。 【図5】携帯用丸のこの一例を示す正面図。 【図6】図5の携帯用丸のこの上面図。 【図7】従来の微調整装置の一例を示す図6のD部拡大
図。 【図8】図7のE−E線断面図。 【符号の説明】 1はソーカバー、2はヒンジ部、3はヒンジ部内の長
穴、4はヒンジ部内のめねじ、5は固定用ねじ、6はね
じ穴、7はベベルプレート、7a、7bは穴、8は調整
ねじ、14はスリーブ、14aは調整ねじ挿入穴、14
bはねじ穴、16はスリーブ固定用ねじである。
及び調整ねじの一例を示す側面図。 【図2】図1のB−B線断面図。 【図3】本発明微調整装置の他の実施例を示す要部拡大
斜視図。 【図4】本発明微調整装置の他の実施例を示す要部拡大
斜視図。 【図5】携帯用丸のこの一例を示す正面図。 【図6】図5の携帯用丸のこの上面図。 【図7】従来の微調整装置の一例を示す図6のD部拡大
図。 【図8】図7のE−E線断面図。 【符号の説明】 1はソーカバー、2はヒンジ部、3はヒンジ部内の長
穴、4はヒンジ部内のめねじ、5は固定用ねじ、6はね
じ穴、7はベベルプレート、7a、7bは穴、8は調整
ねじ、14はスリーブ、14aは調整ねじ挿入穴、14
bはねじ穴、16はスリーブ固定用ねじである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 内側にめねじを有する移動部材と、移動
部材のめねじと同一線上に位置し、めねじの両側に位置
する少なくとも2個の穴を設けた保持部材と、移動部材
のめねじ及び保持部材の穴に挿通可能である調整ねじ
と、めねじ及び穴に挿通された調整ねじの先端部に取付
けられる抜け止め部材とを有し、調整ねじを回動させる
と移動部材が保持部材の穴と穴の間を調整ねじの軸方向
に移動する微調整装置を備えた電動工具であって、 前記調整ねじにおねじと、該おねじの外径よりも小さな
外径を有する先端部とを設けると共に、該先端部の外径
とほぼ同じ内径を持つ調整ねじ挿入穴と、該調整ねじ挿
入穴に直交するねじ穴と、該ねじ穴にねじ嵌合し、前記
調整ねじ挿入穴内に突出可能な固定用ねじを有する抜け
止め部材を設けたことを特徴とする微調整装置を備えた
電動工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002371168A JP2003220601A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 微調整装置を備えた電動工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002371168A JP2003220601A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 微調整装置を備えた電動工具 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10920697A Division JP3399293B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 微調整装置を備えた電動工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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-
2002
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