JP2003220304A - 粒状濾材の濾過機能再生可能な濾過装置及び粒状濾材の濾過機能再生工程を有する濾過方法 - Google Patents

粒状濾材の濾過機能再生可能な濾過装置及び粒状濾材の濾過機能再生工程を有する濾過方法

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JP2003220304A
JP2003220304A JP2002021188A JP2002021188A JP2003220304A JP 2003220304 A JP2003220304 A JP 2003220304A JP 2002021188 A JP2002021188 A JP 2002021188A JP 2002021188 A JP2002021188 A JP 2002021188A JP 2003220304 A JP2003220304 A JP 2003220304A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、粒状濾材の濾過機能再生可能な濾過
装置を提供することを課題とする。 【解決手段】本願発明の濾過装置1は、濾過対象液体を
内部に導入する導入口32および濾過後の液体を外部に
導出する導出口34をもつケース2と、該ケース2内の
該導入口32から該導出口34に至る途中の定位置に固
定保持され、該濾過対象液体を濾過する所定量の粒状濾
材6を備えた濾過部5と、該濾過対象液体を所定期間濾
過した後の該粒状濾材6を撹拌して該被濾過物が付着し
た該粒状濾材6を相対的に移動させて該粒状濾材6の表
面に付着した被濾過物を剥離除去し、該粒状濾材6の濾
過機能を復活させる撹拌手段7と、を備えたことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒状濾材の濾過機
能再生手段を備えた濾過装置及び粒状濾材の濾過機能再
生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、濾過対象液体を濾過するための濾
過装置は、種々の流体系路に設置されて用いられてお
り、例えば、濾過対象液体を内部に導入する導入口およ
び濾過後の液体を外部に導出する導出口をもつケース
と、ケース内の導入口から導出口に至る途中の定位置に
固定保持され、濾過対象液体を濾過する濾材を備えた濾
過部とで構成され、導入口から導入した濾過対象液体を
一方から他方に流す途中で濾材により濾過し、濾過後の
浄化液体を導出口から必要とする領域に導出する。
【0003】この濾過装置の濾過部としては、種々の方
式のものが使用されている。例えば、所定期間の使用に
伴い、濾過機能が低下した場合、未使用の濾材に取り替
えて用いる交換方式(カートリジ方式)のものや、ある
いは所定期間使用後の目詰まり状態にある濾材(表面に
被濾過物を付着した状態の濾材)に洗浄用流体を噴射し
て被濾過物を払拭し、濾過機能を再生させて所定期間、
再使用するブロー方式のものなどが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の交
換方式の濾過部を備えた濾過装置の場合には、コスト面
で不利である。
【0005】また、前記従来のブロー方式の濾過部を備
えた濾過装置の場合には、例えば、断面波形状、星形状
などの面状濾材を所定期間、使用後、洗浄用流体を面状
濾材に吹き付けることによって、面状濾材の表面に付着
していた被濾過物を払拭でき、濾過機能を再生させるこ
とができる。
【0006】ところが、濾過部の収容空間に充填された
粒状濾材を所定期間、使用後、その濾過機能を再生させ
る場合、洗浄用流体を粒状濾材に吹き付けてみても、粒
状濾材の表面に付着していた被濾過物を確実に払拭でき
ない。この理由としては、前記充填された粒状濾材同士
が密に接触した状態に配置されており、洗浄用流体が各
粒状濾材の表面に充分に吹き付けられないからと考えら
れる。
【0007】従って、粒状濾材を用いた濾過装置におい
ては、なお改良の余地がある。
【0008】本発明は、前記問題点に鑑みなされたもの
で、濾過機能が低下した粒状濾材に対して素早く、濾過
機能を復活し、かつ長期間、濾過機能を繰り返し利用可
能であり、コスト面で有利な粒状濾材の濾過機能再生可
能な濾過装置及び粒状濾材の濾過機能再生工程を有する
濾過方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明の粒状濾材の濾
過機能再生可能な濾過装置(以下、濾過装置と称す)
は、濾過対象液体を内部に導入する導入口および濾過後
の液体を外部に導出する導出口をもつケースと、該ケー
ス内の該導入口から該導出口に至る途中の定位置に固定
保持され、該濾過対象液体を濾過する所定量の粒状濾材
を備えた濾過部と、該濾過対象液体を所定期間濾過した
後の該粒状濾材を撹拌して該被濾過物が付着した該粒状
濾材を相対的に移動させて該粒状濾材の表面に付着した
被濾過物を剥離、除去し、該粒状濾材の濾過機能を復活
させる撹拌手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】濾過装置は、ケースの導入口から内部に導
入させた濾過対象液体を濾過部の各粒状濾材の濾過機能
(濾過対象液体を各粒状濾材の表面に接触することによ
って、濾過対象液体に含まれる被濾過物を各粒状濾材の
表面に付着させる作用)により濾過し、かつ被濾過物が
除去された濾過後の浄化液体をケースの導出口より外部
に導出する。
【0011】この粒状濾材は、前記のように濾過対象液
体を濾過することができる。そして所定期間の濾過に伴
い、粒状濾材の表面に付着可能な被濾過物の量が限界に
近くになり、濾過機能の再生を必要とする場合に、撹拌
手段による撹拌が行われる。
【0012】すると、各粒状濾材は、撹拌手段により撹
拌されて相対的に移動し、表面同士が擦り合わせられ、
いままで表面に付着していた被濾過物が剥離、除去され
るため、各粒状濾材の濾過機能を復活させることができ
る。
【0013】第2発明の粒状濾材の濾過機能再生工程を
有する濾過方法(以下、濾過方法と称す)は、粒状濾材
が充填された濾過部に濾過対象液体を通過させることに
より該粒状濾材の表面に被濾過物を付着させて濾過する
工程と、該被濾過物が付着した該粒状濾材を相対的に移
動させて該粒状濾材の表面に付着した被濾過物を剥離、
除去し、該粒状濾材の濾過機能を復活させる再生工程
と、を有することを特徴とする。
【0014】第2発明の濾過方法は、濾過部の粒状濾材
により濾過する工程と、粒状濾材の濾過機能を復活させ
る再生工程とが交互に繰り返し施される。
【0015】濾過する工程では、濾過部の粒状濾材によ
り所定期間、濾過対象液体を濾過する機能を得ることが
できる。
【0016】再生工程では、前記濾過工程で濾過部の粒
状濾材により濾過対象液体を濾過する機能が低下した場
合に、被濾過物が付着した粒状濾材を相対的に移動させ
て粒状濾材の表面に付着した被濾過物を剥離、除去し、
粒状濾材の濾過機能を復活させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】第1発明の濾過装置は、ケース
と、所定量の粒状濾材を備えた濾過部と、粒状濾材の濾
過機能を復活させる撹拌手段と、よりなる。
【0018】前記ケースは、前記導入口および前記導出
口を形成した基部と、基部の下端側に着脱可能であり、
上方開口部の周縁部分をシール部材を介して基部に水密
に固定保持できる有底筒部とよりなる構成を用いること
ができる。
【0019】有底筒部は、その内部空間に前記濾過部を
収容し、基部の下端側とで濾過部の長手方向の両端を挟
持し、定位置に固定保持できる構成を用いることができ
る。また、有底筒部としては、底部に外部から操作する
ことによって開閉可能なドレン排液通路を備えたものを
用いることが好ましい。
【0020】前記濾過部は、径方向に所定の間隔を隔て
て配置された、通液性の小径筒状壁部および通液性の大
径筒状壁部と、該小径筒状壁部と該大径筒状壁部の軸方
向の一端側開口および他端側開口を閉じる上端側蓋およ
び下端側蓋と、該小径筒状壁部と該大径筒状壁部の間に
形成された収容空間に、該収容空間の容積の90%〜9
7%の範囲の量で充填されて上方移動代空間を形成し、
前記撹拌手段により相対的に移動させられる前記粒状濾
材と、よりなる。
【0021】前記粒状濾材を前記収容空間に充填(収
容)する場合、収容空間の容積の90%〜97%の範囲
とした理由は、粒状濾材を収容空間に充填(収容)した
場合、収容空間の上方に10%〜3%の上方移動代空間
が形成されるからである。
【0022】前記収容空間の容積の10%〜3%の上方
移動代空間を形成する理由としては、粒状濾材の濾過機
能の再生時に、洗浄用流体を付与された状態で各粒状濾
材が相対移動できる状態を保持するためである。各粒状
濾材は、相対移動時に自転(回転運動)を伴う。
【0023】なお、上方移動代空間の値が3%を前記値
に満たない場合には、各粒状濾材の表面に被濾過物が付
着後、その表面より被濾過物を剥離、除去するための操
作として、撹拌洗浄用の圧力流体が付与された際に、各
粒状濾材が相対移動しにくく各粒状濾材の表面同士の擦
り合う動作が抑制されるため、擦り合いによる被濾過物
の剥離、除去がほとんど行われず、かつ各粒状濾材の再
生機能が低下する。
【0024】また、上方移動代空間の値が10%を超過
する場合には、各粒状濾材の相対移動量が大きくなり、
表面同士の擦り合う動作範囲を超過するため、擦り合い
による被濾過物の剥離、除去がほとんど行われず、かつ
各粒状濾材の再生機能が低下する。
【0025】従って、各粒状濾材の表面同士の擦り合う
動作を適正な範囲に保持でき、かつ擦り合いによる被濾
過物の剥離、除去を効率良く行うことができる前記範囲
とすることが重要である。なお、最も、好ましい前記上
方移動代空間は、前記収容空間の容積の6%〜4%であ
る。
【0026】前記小径筒状壁部および前記大径筒状壁部
としては、濾過対象液体を一方向から他方向に流通で
き、さらに洗浄用流体(液体および気体)を他方向から
一方向に流通できる通液性(液体および気体を透過でき
る物性)の材料を用いることができる。
【0027】通液性の材料としては、例えば、金属製あ
るいは合成樹脂製の網状体(ネット)、金属製あるいは
合成樹脂製の多孔板、多孔性焼結体、多孔性繊維シー
ト、などを用いることができる。
【0028】前記粒状濾材は、球状のものを用いること
ができる。また前記粒状濾材は、アスペクト比が1.5
以下のものを用いることができる。なお、この好ましい
アスペクト比としては、1.0以下である。
【0029】前記粒状濾材を球状のものや、前記アスペ
クト比のものを用いる理由としては、粒状濾材の濾過機
能を再生する際、濾材の表面に今まで付着していた被濾
過物をその表面から剥離、除去する手段として撹拌手段
を用い、撹拌させた各粒状濾材を相対的に移動させ、各
粒状濾材同士の表面の擦り合わせを確実に行うためであ
る。すなわち、各粒状濾材の濾過機能を再生する場合
に、各粒状濾材同士の表面がその全域で可及的に接触し
て互いに擦れる形状であることが好ましいからである。
【0030】前記各粒状濾材の大きさとしては、平均粒
径0.1mm〜0.02mmのものを用いることができ
る。好ましい、平均粒径値は、0.2mm〜0.04m
mである。
【0031】前記各粒状濾材は、接触して互いに擦れる
とき、破損しないで使用に耐える強度をもつ、例えばジ
ルコニア、アルミナ、シリカなどのセラミックスを用い
ることができる。なお、セラミックス製の粒状濾材とし
ては、例えば、予め熱処理がなされ表面が使用に耐える
硬さを備えたものを用いることが好ましい。
【0032】前記撹拌手段は、前記濾過対象液体を濾過
した後の前記粒状濾材に対し、噴射部装置のノズルより
洗浄用気体あるいは洗浄用液体(以下、洗浄用流体と称
す)を、濾過対象液体の一方から他方への流れとは逆の
方向に噴射して粒状濾材を撹拌する物理的手段である。
【0033】前記撹拌手段は、前記ノズルを回転させる
回転駆動部をもつものを用いることができる。この場合
には、回転駆動部によりノズルを回転させることによっ
て、濾過部の粒状濾材に対して、周方向に間歇的に噴射
される洗浄用流体による撹拌作用を付与でき、この分、
各粒状濾材の撹拌移動および粒状濾材同士の表面の擦り
合う現象を活発にさせ得る。なお、コスト低減を図る目
的からは、洗浄用流体として洗浄用気体を用いることが
好ましい。
【0034】回転駆動部としては、電動モータ、エアー
モータ、水力モータなどの外部駆動力を用いることがで
きる。また、回転駆動部の回転駆動力によりノズルを回
転する場合には、減速ギア、ベルトなどの駆動力伝達手
段を介在することや、回転数を制御する一般的な制御手
段などを適用することができる。
【0035】ノズルとしては、濾過対象液体の一方から
他方への流れとは逆の方向に洗浄用流体を噴射して粒状
濾材を撹拌することができる位置に設けられていればよ
く、例えば、外部から所定の圧力で洗浄用流体を送給す
る筒状体の周壁に開口しており、筒状体の周方向および
軸方向の所定間隔に設けられている。
【0036】ノズルの口径、数量などは、目的に応じて
種々設定できる。ノズルは、等間隔あるいは非等間隔に
設けることができる。
【0037】前記撹拌手段は、前記ケースに着脱可能に
装着された構成とすることができる。この場合には、予
め、設置された複数の濾過装置に対し、その濾過部で所
定期間、濾過対象液体を濾過した後、濾過部の濾材の濾
過機能の再生時に、各濾過装置のケースに、着脱可能な
撹拌部材を装着し、かつ撹拌部材によって、濾材を撹拌
することができる。
【0038】すなわち、ひとつの撹拌部材を複数の濾過
装置に順に着脱可能に装着して各濾過部の濾材の濾過機
能を再生することができ、コスト面で有利となる。
【0039】前記濾過工程は、粒状濾材が充填された濾
過部に濾過対象液体を通過させることにより粒状濾材の
表面に被濾過物を付着させて濾過する工程である。
【0040】前記再生工程は、被濾過物が付着した粒状
濾材を相対的に移動させて粒状濾材の表面に付着した被
濾過物を剥離、除去し、粒状濾材の濾過機能を復活させ
る工程である。
【0041】前記再生工程は、前記濾過対象液体を所定
期間濾過した後の粒状濾材を撹拌手段によって撹拌して
前記被濾過物が付着した粒状濾材を相対的に移動させて
粒状濾材の表面に付着した被濾過物を剥離、除去し、粒
状濾材の濾過機能を復活させる工程である。
【0042】
【実施例】前記第1発明の濾過装置を用い、前記第2発
明の濾過方法を施す場合に適用した実施例を図1〜図6
に基づいて説明する。
【0043】図1および図3に要部を断面して示す実施
例の濾過装置1は、ケース2と、ケース2内の定位置に
収容され所定量の粒状濾材6を撹拌可能に保持する筒状
の濾過部5と、ケース2に着脱可能に装着され粒状濾材
6を撹拌する撹拌手段7とで構成されている。
【0044】ケース2は、基部3と、基部3に着脱可能
に装着される有底筒部4とよりなる。
【0045】基部3は、合成樹脂製で厚肉状で剛性を備
えた略円柱形のもので、以下に示す内部構成を備えてい
る。
【0046】すなわち、基部3には、濾過対象流体を外
部から導入した後、濾過部5で濾過した濾過済の浄化流
体を外部に導出する系路を構成する、導入通路30(孔
あるいは管)、流入室31、連通孔32、凹部33、中
心孔35、導出通路36(孔あるいは管)と、撹拌手段
7を着脱可能に装着するための中央筒状部37と、有底
筒部4を着脱可能で気密に固定保持するためのシール凹
部34および筒状保持部38などが形成されている。
【0047】導入通路30は、濾過対象液体を外部通路
S1から流入室31に案内する。流入室31は、基部3
の中央領域の外側を周回する空洞状で導出孔36を回避
(区画)する位置に設けられている。
【0048】中心孔35は、中央筒状部37とともに基
部3の中央領域に形成され、上下に貫通している。
【0049】中央筒状部37は、上方および下方に突出
する雄螺子370、断面鋭角のリング状突起371を備
えている。リング状突起371は、その先端に濾過部5
の上端蓋部材52が当接状態にある場合、シール部を形
成する機能、および凹部33と中心孔35とを区画する
(リング状突起371によって、リング状突起371の
半径内側に中心孔35が位置し、リング状突起371の
半径外側に凹部33が位置する関係に区画する)機能を
もつ。
【0050】筒状保持部38は、基部3の外周壁面38
0側より垂下し、内周側に雌螺子381を備えている。
【0051】前記流入室31と凹部33とは、周方向に
等間隔に形成された複数の連通孔32(図9参照)によ
って連通している。凹部33と中心孔35とは、濾過部
5によって区画される(図2参照)。シール凹部34
は、下記の有底筒部4の上方開口周縁部分41ととも
に、シール部材O1を挟持する当接面340をもつ。
【0052】前記送出通路S2には、開閉バルブBが設
けられている。
【0053】有底筒部4は、所定長さでストレートに伸
びる筒状周壁40と、筒状周壁40の上端側に連設さ
れ、基部3の雌螺子381に螺着される雄螺子410を
もつ上方開口周縁部分41と、筒状周壁40の下端側に
連設されロート状に垂下する底部42と、底部42の中
央最下部に形成された筒状のドレン通路43とを備え
る。
【0054】筒状周壁40の内面には、底部42側に後
記する濾過部5の下端蓋部材53を定位置に固定保持す
る下方保持板45(図2および図10参照)を載置する
ための載置部44が設けられている。
【0055】下方保持板45は、上方に突出し、濾過部
5の下端蓋部材53に当接する断面鋭角のリング状突起
450と、リング状突起450の半径外側周方向に等間
隔に形成された連通孔451とを備える。下方保持板4
5は、筒状周壁40の載置部44に載置されたとき、リ
ング状突起450が濾過部5の下端蓋部材53に当接し
て濾過部5を定位置に保持し、粒状濾材6の洗浄時に排
出される流体(粒状濾材6の表面60から剥離、除去さ
れた被濾過物、洗浄作用済の洗浄用圧力エア、濾過対象
液体など)を連通孔451から底部42側に案内する。
【0056】ドレン通路43は、切り換えバルブB1を
備えた回収通路S5に連通する。
【0057】前記有底筒部4は、その内部に筒状周壁4
0より所定の間隔L1を保持して濾過部5を収容すると
ともに、上方開口周縁部分41をシール部材O1を介し
て前記基部3のシール凹部34における当接面340に
対向して着脱可能で、水密に固定保持できる。
【0058】回収通路S5は、洗浄時にドレン通路43
からケース2外に排出された前記流体の一部あるいは全
部を、図略の濾過対象液体の供給源(濾過対象液体タン
ク)に回収するための機能をもつ。
【0059】濾過部5は、軸方向Pの長さと、外径およ
び内径とが所定の値に設定された円筒状体である。
【0060】この濾過部5は、有底筒部4の内部に同軸
上に収容、配置され、かつ有底筒部4の内部を径方向R
に2つに区画し導入空間e1と導出空間e3を形成す
る。この導入空間e1と導出空間e3は、以下に説明す
る濾過部5を介してのみ、連通可能である。すなわち、
濾過対象液体を導入空間e1側から濾過部5を介して導
出空間e3に濾過済の浄化液体として流通させること
や、逆に洗浄用の圧力エアや、洗浄用の圧力液体などを
導出空間e3から濾過部5を介して導入空間e1に流通
させることが可能である(図1および図3参照)。
【0061】濾過部5は、図1に示すように、径方向R
に所定の間隔を隔てて配置された、通液性の小径筒状壁
部50および通液性の大径筒状壁部51と、小径筒状壁
部50と大径筒状壁部51の軸方向Pの一端側開口aお
よび他端側開口bを閉じる上端側蓋52および下端側蓋
53と、それら(小径筒状壁部50、大径筒状壁部5
1、上端側蓋52、下端側蓋53)により形成された収
容空間e2に、後記する値の上方移動代空間としての隙
間e20を確保した状態で収容された粒状濾材6と、よ
りなる。
【0062】小径筒状壁部50および大径筒状壁部51
は、濾過対象液体および圧力エアや、粒状濾材6から剥
離、除去された被濾過物を通過可能で、かつ粒状濾材6
を非通過状態に保持することができる部材として図略の
微小孔をもつステンレス製の網状体(ネット)が用いら
れる。なお、網状体(ネット)としては、ステンレス製
のものに限定されるものではなく、例えば、合成樹脂製
(ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエス
テルなど)の網状体(ネット)を用いることができる。
【0063】上端側蓋52、下端側蓋53は、ステンレ
ス製円板で断面凹形状の嵌合溝m1、m2を備えてい
る。上端側蓋52は、図6に示すように頂壁520と、
頂壁520の周端より垂下する周壁521とで、前記嵌
合溝m1を形成している。また、周壁521は、下記の
濾過部5の隙間e20の上下方向より長い、下端m10
までの長さh1に設定され、濾過部5の小径筒状壁部5
0、大径筒状壁部51における隙間e20に対向する領
域を覆い、流体を非透過状態に保持するシール機能を発
揮するように配慮されている。
【0064】粒子状濾材6は、ジルコニア製粒子よりな
り、その表面に微小の被濾過物(例えば、ホーニング作
業に伴う研削領域に供給される加工洗浄液に含まれる、
砥石の微小屑や、被研削体より研削された微小屑など)
を付着させ得る。
【0065】この粒状濾材6は、球状で平均粒径0.2
mm〜0.04mmが用いられる。
【0066】また、濾過部5の収容空間e2への粒状濾
材6の充填(収容)率は、収容空間e2の容積に対し9
4%〜96%である。このため、前記充填(収容)率で
所定量の粒状濾材6が収容空間e2に収容された後、そ
の上方に若干の隙間e20(収容空間e2の容積に対し
6%〜4%)が上方移動代空間として形成される。
【0067】なお、前記充填(収容)率に設定した理由
としては、粒状濾材6の濾過機能の再生工程を施す場
合、濾過部5により半径内側に区画された導出空間e3
から濾過部5の通液性の小径筒状壁部50を介して、洗
浄用流体が濾過部5内の収容空間e2に吹き付けられる
とき、ほとんどの粒状濾材6が次々と撹拌でき、かつ相
対移動および自転(回転運動)する隣り合う位置の粒状
濾材6同士が表面60(図7参照)を互いに擦り合わす
ことができる、粒状濾材6の移動代を確保するためであ
る。
【0068】また、前記値より超過する場合には、各粒
状濾材6の表面60に被濾過物が付着後、その表面より
被濾過物を剥離、除去するための操作として、撹拌洗浄
用の圧力エアが付与された際に、各粒状濾材6が相対移
動しにくく各粒状濾材6の表面60同士の擦り合う動作
が抑制されるため、擦り合せによる被濾過物の剥離、除
去がほとんど行われず、かつ各粒状濾材6の再生機能が
低下する。
【0069】また、前記値に満たない場合には、相対移
動量が大きくなり、表面60同士の擦り合う動作範囲を
超過するため、擦り合せによる被濾過物の剥離、除去が
ほとんど行われず、かつ各粒状濾材6の再生機能が低下
する。
【0070】従って、各粒状濾材6の表面60同士の擦
り合う動作を適正な範囲に保持でき、かつ擦り合いによ
る被濾過物の剥離、除去を効率良く行うことができる前
記範囲とすることが重要である。
【0071】撹拌手段7は、図1および図3に示すよう
に、中空状の本体7aと、本体7aの内部に回転可能に
保持されるとともに、外部から送給された圧力エアによ
って回転駆動する回転駆動部7bと、回転駆動部7bの
回転に連動しつつ回転駆動部7bを介して導入された圧
力エアを濾過部5の小径筒状壁部50に向かって噴射す
る回転ノズル部7cと、本体7aに係合し、本体7aと
ともに回転駆動部7b、回転ノズル部7cをケース2に
着脱可能に装着する蓋部7dと、よりなる。
【0072】本体7aは、略円筒状でその上方が閉じら
れ、下方が一部を除いて閉じられたた大径の圧力エア作
用部70aと、圧力エア作用部70aの中心部で下方に
延び、圧力エア作用部70aよりも小径の円筒状保持部
71aと、圧力エア作用部70aの底部の周方向の一部
に設けられた連通孔72aと、連通孔72aを介して圧
力エア作用部70aと円筒状保持部71aとを連通する
エア通路73aとを備える。圧力エア作用部70aの周
壁74aには、外部から送給された圧力エアの噴出通路
75a(図8参照)が形成されている。噴出通路75a
は、図略の圧力エア供給源に供給通路S3を介して連通
し、外部から圧力エアを導入可能である。
【0073】前記供給通路S3は、圧力エアの供給タイ
ミング、供給量、供給圧力などを目的とする値に予め、
設定可能であり、かつ制御する図略の制御部を備えてい
る。
【0074】回転駆動部7bは、本体7aの圧力エア作
用部70aおよび円筒状保持部71aに、それぞれ回転
可能に保持された、回転羽部70b、回転羽部70bの
筒状中心軸71b、筒状中心軸71bの下端側に連設さ
れた回転窓部72b、回転窓部72bの下端側に連設さ
れた筒状回転保持部73bとよりなる(図1および図3
参照)。
【0075】回転羽部70bは、筒状中心軸71bの周
方向に等間隔(図8参照)に形成されている。
【0076】回転窓部72bは、中空状でその周壁に周
方向、等間隔に形成された複数の開口720が形成され
ている。
【0077】この開口720は、エア通路73aに対向
する位置で、圧力エア作用部70aからの圧力エアを前
記連通孔72aおよびエア通路73aを介し導入でき
る。
【0078】回転ノズル部7cは、有底筒状で周壁部7
0cの上端側が前記回転窓部72bに連設されて回転窓
部72bとともに回転するとともに、回転窓部72bか
らの圧力エアを受けることができる。
【0079】周壁部70cには、濾過部5の小径筒状壁
部50に対向する位置(周方向および軸方向)に沿って
複数のノズル孔c1が形成されている。
【0080】ノズル孔c1は、濾過部5の収容空間e2
に充填された粒状濾材6に対して、前記供給通路S3か
らに供給された所定の圧力および流量の圧力エアを濾過
部5の通液性の小径筒状壁部50を介して噴射し、かつ
粒状濾材6を撹拌することによって強制的に相対移動お
よび回転運動させ、粒状濾材6同士の表面60に擦り合
せ作用を発生させる原動力を付与する機能を備える。
【0081】ノズル孔c1は、装置1の使用条件に対応
した所定の圧力および流量で圧力エアを送給するよう
に、その数量およびノズル口径、配置位置などを目的に
応じて種々、設定できる。例えば、回転ノズル部7cの
周方向および軸方向の所定間隔に千鳥状の配置に開口す
ることができる。
【0082】ノズル孔c1の口径は、1mm以下であ
り、好ましい値は0.5mmある。
【0083】また、ノズル孔c1の開口(回転ノズル部
7cの外周面と面一の位置)と前記濾過部5の小径筒状
壁部50との間隔W1は、5mm以内に設定することに
よって、ノズル孔c1から噴射された圧力エアが小径筒
状壁部50を透過し、濾過部5の収容空間e2に充填さ
れた各粒状濾材6を相対的に移動可能に撹拌作用を付与
できる吹き付け状態が得られる。
【0084】なお、前記間隔W1が0である場合には、
ノズル孔c1の開口と、小径筒状壁部50とが接触した
状態となるが、回転ノズル部7cの回転時にその周方向
に相対移動および回転運動し、最も近い位置でノズル孔
c1から小径筒状壁部50に直接圧力エアが噴射され、
小径筒状壁部50を透過し収容空間e2の粒状濾材6に
強い撹拌作用を付与できる。
【0085】前記間隔W1が5mmを超過する場合に
は、導出空間e3巾が広くなるため、再生工程におい
て、ノズル孔c1から噴射された圧力エアによる各粒状
濾材6に対し相対的に移動可能に撹拌作用を付与できる
吹き付け状態が低下する。
【0086】前記のように、構成された実施例の装置1
を流体通路系路の導入通路S1と送出通路S2との間に
設置して用い、濾過対象液体に濾過する工程を施す場合
と、粒状濾材6にその濾過機能を復活させる再生工程を
施す場合を以下に順に説明する。
【0087】(濾過工程)装置1は、濾過工程に用いる
場合、撹拌手段7は、図2に示すように、ケース2より
取り外された後、図3に示すように、ケース2(基部3
の中央筒状部37雄螺子370)に雌螺子70eを備え
た蓋部7eを螺合し、シール部材O2を介して気密に装
着されて用いられる。
【0088】この場合には、ケース2の流体通路系路の
送出通路S2がバルブBによって開かれるとともに、ド
レン通路43に連通する回収用通路S5がバルブB1に
よって閉じられる。
【0089】この状態で、装置1に対し、ケース2外部
の導入通路S1から濾過対象液体が供給される。なお、
濾過対象液体としては、例えば、加工洗浄液〔微小な被
濾過物(砥石の微小屑や、被研削体より研削された微小
屑など)を含む研削液(水性)や、ホーニング油〕や、
植物油(食用油)や、水槽に蓄積された水、などを用い
ることができるが、本実施例では前記加工洗浄液を用い
た場合を示す。
【0090】そして、基部3の導入通路30、有底筒部
4内の導入空間e1を経て、濾過部5の大径筒状壁部5
1を透過し、濾過部5の収容空間e2に導入する(図1
の矢印参照)。
【0091】収容空間e2に導入した濾過対象液体は、
互いに隣合う粒子状濾材6同士の微小隙間を流通した
後、小径筒状壁部50を透過して導出空間e3に至るま
での間に、所定量の粒子状濾材6の表面60に次々に繰
り返し接触する(図2、図5、図6参照)。
【0092】すると、濾過対象液体に含まれる被濾過物
は、各粒子状濾材6の表面60との接触作用によって、
各粒状濾材6の表面60に付着濾過部する。
【0093】このため、濾過部5の収容空間e2に導入
した濾過対象液体は、所定量の粒状濾材6で濾過され浄
化液体となり、収容空間e2より小径筒状壁部50を透
過して導出空間e3から、その上方の中心孔35を経て
ケース2の外部の導出通路S2から、目的とする使用箇
所に導出される。
【0094】そして、濾過部5の粒状濾材6は、濾過対
象液体に対し、所定期間濾過機能を充分に発揮した後、
その表面60への被濾過物の付着量の限界に到達する。
【0095】この場合には、粒状濾材6による濾過対象
液体の濾過機能を再生する必要がある。
【0096】(再生工程)この再生工程では、その準備
として図2に示すように、蓋部7eがケース2から取り
外される。ついで、図2に示す過程を経て図1のよう
に、撹拌手段7がケース2に装着される。この場合、撹
拌手段7の本体7aは、雌螺子70dを備えた蓋部7d
を前記雄螺子370に螺合することによって確実に装着
される。
【0097】また、図1に示すように、流体通路系路の
送出通路S2がバルブBによって閉じられるとともに、
ドレン通路43に連通する回収用通路S5がバルブB1
によって開かれる。
【0098】そして供給通路S3からの圧力エアは、噴
出通路75aを介して回転駆動部7bの圧力エア作用部
70aに供給される。すると、回転羽部70bは、圧力
エアの噴射圧力によって、所定の回転数で回転する。ま
た、回転羽部70bの回転に伴い、筒状中心軸71b、
回転窓部72b、筒状回転保持部73b、回転ノズル部
7cも回転する。
【0099】ここにおいて、噴出通路75aの噴射位置
より回転羽部70bに回転作用を付与した後の圧力エア
は、前記噴射位置よりほぼ周方向に270°隔てた位置
の連通孔72a、エア通路73aを介し、回転窓部72
bの開口720から導入し、かつ回転ノズル部7cに供
給される。なお、回転ノズル部7cに供給される洗浄用
の圧力エアの流量は、図略の流量計で制御される。
【0100】すると、回転ノズル部7cは、回転しつつ
各ノズル孔c1から濾過部5の小径筒状壁部50に向け
て所定気圧の圧力エアを噴射する。
【0101】各ノズル孔c1からの圧力エアの噴射は、
回転ノズル部7cが回転しているため、小径筒状壁部5
0に向けて噴射される位置が周方向Z(図4参照)に変
化する。このため、小径筒状壁部50の同一位置におけ
る圧力エアの噴射状態は、間欠的に繰り返し行われ、撹
拌作用を高めることができる。
【0102】すなわち、小径筒状壁部50を透過して収
容空間e2に保持された各粒子状濾材6に衝突し、かつ
各粒子状濾材6を図7に示すようにランダム状に撹拌し
た後、図1および図4に示すように大径筒状壁部51を
透過して導入空間e1に導入し、濾過対象液体とともに
底部42およびドレン通路43に案内され、外部に排出
される。
【0103】一方、濾過部5の収容空間e2内の各粒子
状濾材6は、前記濾過工程において図1に示すように、
収容空間e2の上方に若干の隙間e20(複数の粒状濾
材6が互いに表面60同士を擦り合わせ可能な撹拌状態
を得ることができる上方移動空間代)が残る配慮がなさ
れている。
【0104】このため、本再生工程においては、所定の
量の粒子状濾材6が噴射された圧力エアに応じて前記隙
間e20を狭めた隙間e21を形成する状態(図6より
図7に示す状態)に移動した分、素早く良好に撹拌で
き、かつ粒子状濾材6がそれぞれ相対移動および自転
(回転運動)し、表面60同士の擦り合わせ状態(共擦
り)を発生し得る。
【0105】すると、いままで各粒子状濾材6の表面6
0に付着していた被濾過物は、各粒子状濾材6の表面6
0同士の擦り合わせによって、表面60から剥離、除去
され、圧力エアとともに、大径筒状壁部51を透過して
導入空間e1に逆導入する。そして濾過対象液体ととも
に底部42およびドレン通路43から排出され、かつ外
部の回収通路S5をへて図略の貯留タンクに回収され
る。
【0106】このように、濾過部5の収容空間e2内の
各粒子状濾材6は、表面60に付着していた被濾過物を
前記のように、剥離、除去されることによって、濾過対
象液体に対する濾過、浄化機能を再生することができる
ため、濾過部5を新品(未使用のもの)と取り替えずに
すみ、かつ繰り返し、濾過部5の粒子状濾材6による濾
過対象液体の濾過、浄化機能を長期に渡って活用でき、
経済性に優れる。
【0107】なお、前記各ノズル孔c1から噴射される
圧力エアは、回転ノズル部7cが回転することによっ
て、濾過部5の小径筒状壁部50と各ノズル孔c1とが
周方向に相対移動し、小径筒状壁部50の同じ位置に対
し瞬間的に間欠が繰り返された吹き付け状態にできるた
め、各粒子状濾材6の相対移動および自転が活発に行わ
れ、かつ表面60同士の擦り合わせによる被濾過物の剥
離、除去作用を圧力エアの噴射を間欠的に繰り返さない
場合に較べ、高めることができる。
【0108】すなわち、圧力エアの噴射を間欠的に繰り
返す場合には、始めの噴射によって飛ばされた粒子状濾
材6は、自転しつつ、大径筒状壁部51や他の粒子状濾
材6に衝突した後、落下しようとした際、次の噴射によ
って飛ばされ、自転作用を付加されてさらに別の他の粒
子状濾材6に衝突するため、粒子状濾材6の表面60同
士の擦り合わせ率を高め、被濾過物の剥離、除去作用を
促進できる。
【0109】また、回転ノズル部7cの各ノズル孔c1
を千鳥状配置に設けた場合には、ノズル孔c1の配置が
上下、左右の間隔を狭く配置できるため、周方向に回転
中の前記各ノズル孔c1から濾過部5内で所定容積当た
りの間欠が激しく繰り返された圧力エアの吹き付け状態
にできるため、前記粒子状濾材6の相対移動および自転
作用をさらに高め得るとともに、各粒子状濾材6の表面
60同士の擦り合わせを一層、確実に行うことができ、
被濾過物を表面60から剥離、除去作用をさらに向上で
きる。各粒状濾材の濾過機能を復活させることができ
る。
【0110】従って、実施例の濾過装置1によれば、濾
過部5の粒状濾材6の濾過機能と、粒状濾材6の再生機
能とを交互に繰り返し、得ることができるため、長期間
有効に利用でき、コスト面で優れる。
【0111】すなわち、従来の場合のように、所定の期
間濾過作用に用いられた後の粒状濾材6を未使用の新品
のものと取り替える必要が解消でき、かつ一度、濾過部
5を装着すれば、長期に渡って、同じものが使用可能と
なり、経済性に優れる。
【0112】さらに、前記濾過装置1のように、前記ケ
ース2に着脱可能に撹拌手段7を装着できる構成とした
場合には、例えば、予め用意した複数のケース2に対
し、ひとつの撹拌手段7を順に装着してそれぞれ前記再
生工程を施すことができ、コスト的に優れる。
【0113】なお、実施例の撹拌手段7は、ケース2に
着脱可能に装着して用いることに限定されず、ひとつの
ケース2に専属のものとして用いることも可能である。
【0114】また、前記実施例では、ドレン通路43に
連通する回収通路S5に開閉バルブB1を設置した場合
で説明したが、図略の複数方向(3方向、5方向および
その他複数方向)切り換えバルブを設置して用いること
もできる。
【0115】なお、前記実施例では、粒状濾材6の濾過
機能を再生するための撹拌、洗浄用の圧力流体として圧
力エアを用いた場合で説明したが、圧力エアの代わりに
圧力液体を用いることもできる。
【0116】回転駆動部7bの回転駆動源としては、圧
力エアの代わりに圧力液体を用いることや、図略の電動
モータなどを用いることができる。
【0117】
【発明の効果】第1発明の濾過装置は、濾過対象液体に
対し濾過部の粒状濾材の濾過機能により所定期間濾過す
ることができる。
【0118】そして所定期間濾過に使用された濾過部の
粒状濾材は、その表面に付着可能な被濾過物量が限界に
近くになり、濾過機能の再生を必要とする場合に、撹拌
手段により撹拌させられる。
【0119】すると、各粒状濾材は、撹拌手段により撹
拌されて相対的に移動し、表面同士が擦り合わせられ、
いままで表面に付着していた被濾過物が剥離、除去され
るため、各粒状濾材の濾過機能を復活させることができ
る。
【0120】従って、粒状濾材の濾過機能と、粒状濾材
の再生機能とを交互に繰り返し、得ることができるた
め、濾過部を長期間有効に利用でき、コスト面で優れ
る。
【0121】すなわち、従来の場合のように、所定の期
間濾過作用に用いられた後の濾過部を未使用の新品のも
のと取り替える必要が解消でき、かつ一度、濾過部を装
着すれば、長期に渡って、同じものが使用可能となり、
経済性に優れる。
【0122】第2発明の濾過方法は、濾過部の粒状濾材
による濾過工程と、再生工程とよりなる。
【0123】そして、濾過工程では、濾過部の粒状濾材
により所定期間、濾過対象液体を濾過する機能を得るこ
とができる。
【0124】さらに、再生工程では、前記濾過工程で濾
過部の粒状濾材により濾過対象液体を濾過する機能が低
下した場合に、被濾過物が付着した粒状濾材を相対的に
移動させて粒状濾材の表面に付着した被濾過物を剥離、
除去し、粒状濾材の濾過機能を復活させることができ
る。
【0125】従って、粒状濾材の濾過機能と、粒状濾材
の再生機能とを交互に繰り返し、得ることができるた
め、濾過部を長期間有効に利用でき、コスト面で優れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の濾過装置の要部を断面するとともに、
粒状濾材の濾過機能の再生状態を示す断面概略図。
【図2】実施例の濾過装置の要部を断面するとともに、
濾過対象液体を粒状濾材により濾過する場合の状態を示
す断面概略図。
【図3】実施例の濾過装置における撹拌手段をケースに
着脱可能に装着する場合の手順を示す断面概略図。
【図4】図1におけるA1ーA1線断面矢視図。
【図5】図2におけるA2ーA2線断面矢視図。
【図6】図2におけるケース内での粒状濾材の状態を示
す部分断面概略図。
【図7】図1におけるケース内での粒状濾材の撹拌状態
を示す部分断面概略図。
【図8】図1におけるBーB線断面矢視図。
【図9】図1における濾過部材の上面を保持するボデー
の内底面部分を示す底面図。
【図10】図1における濾過部材の下面を保持する環状
保持部材を示す平面図。
【符号の説明】
1…濾過装置 2…ケース 3…基部 4…有底
筒部 5…濾過部 50…小径筒状壁部 51…大径
筒状壁部 52…上端側蓋 53…下端側蓋 e2…粒
状濾材の収容空間 6…粒状濾材 e20…隙間
(上方移動代空間) 7…撹拌手段 7a…本体 7b…回転
駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 29/38 540 23/10 A 23/24 A C

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】濾過対象液体を内部に導入する導入口およ
    び濾過後の液体を外部に導出する導出口をもつケース
    と、 該ケース内の該導入口から該導出口に至る途中の定位置
    に固定保持され、該濾過対象液体を濾過する所定量の粒
    状濾材を備えた濾過部と、 該濾過対象液体を所定期間濾過した後の該粒状濾材を撹
    拌して該被濾過物が付着した該粒状濾材を相対的に移動
    させて該粒状濾材の表面に付着した被濾過物を剥離、除
    去し、該粒状濾材の濾過機能を復活させる撹拌手段と、
    を備えたことを特徴とする粒状濾材の濾過機能再生可能
    な濾過装置。
  2. 【請求項2】前記濾過部は、径方向に所定の間隔を隔て
    て配置された、通液性の小径筒状壁部および通液性の大
    径筒状壁部と、該小径筒状壁部と該大径筒状壁部の軸方
    向の一端側開口および他端側開口を閉じる上端側蓋およ
    び下端側蓋と、該小径筒状壁部と該大径筒状壁部の間に
    形成された収容空間に、該収容空間の容積の90%〜9
    7%の範囲の量で充填されて上方移動代空間を形成し、
    前記撹拌手段により相対的に移動させられる前記粒状濾
    材と、よりなる前記請求項1記載の粒状濾材の濾過機能
    再生可能な濾過装置。
  3. 【請求項3】前記粒状濾材は、球状である前記請求項1
    記載の粒状濾材の濾過機能再生可能な濾過装置。
  4. 【請求項4】前記粒状濾材は、アスペクト比が1.5以
    下である前記請求項2記載の粒状濾材の濾過機能再生可
    能な濾過装置。
  5. 【請求項5】前記撹拌手段は、前記粒状濾材に対し、ノ
    ズルより洗浄用気体あるいは洗浄用液体を噴射する噴射
    装置をもつ前記請求項1記載の粒状濾材の濾過機能再生
    可能な濾過装置。
  6. 【請求項6】前記撹拌手段は、前記ノズルを回転させる
    回転駆動部をもつ前記請求項5記載の粒状濾材の濾過機
    能再生可能な濾過装置。
  7. 【請求項7】前記撹拌手段は、前記ケースに着脱可能に
    装着されている前記請求項6記載の粒状濾材の濾過機能
    再生可能な濾過装置。
  8. 【請求項8】粒状濾材が充填された濾過部に濾過対象液
    体を通過させることにより該粒状濾材の表面に被濾過物
    を付着させて濾過する工程と、 該被濾過物が付着した該粒状濾材を相対的に移動させて
    該粒状濾材の表面に付着した被濾過物を剥離、除去し、
    該粒状濾材の濾過機能を復活させる再生工程と、を有す
    ることを特徴とする濾過方法。
  9. 【請求項9】前記再生工程は、前記濾過対象液体を所定
    期間濾過した後の該粒状濾材を撹拌手段によって撹拌し
    て前記被濾過物が付着した該粒状濾材を相対的に移動さ
    せて該粒状濾材の表面に付着した該被濾過物を剥離、除
    去し、該粒状濾材の濾過機能を復活させる前記請求項7
    記載の濾過方法。
  10. 【請求項10】前記撹拌手段は、前記濾過対象液体を濾
    過した後の前記粒状濾材に対し、噴射部装置のノズルよ
    り洗浄用気体あるいは洗浄用液体を、該濾過対象液体の
    一方から他方への流れとは逆の方向に噴射して該粒状濾
    材を撹拌する前記請求項9記載の濾過方法。
  11. 【請求項11】前記撹拌手段は、回転駆動部により前記
    噴射部装置の前記ノズルを回転させながら、該ノズルよ
    り前記洗浄用気体あるいは前記洗浄用液体を噴射し、該
    粒状濾材を撹拌する前記請求項10記載の濾過方法。
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