JP2003219166A - 画像データ処理装置、画像データ処理方法、印刷装置、画像データ処理プログラムおよび画像データ処理プログラムを記録した媒体 - Google Patents

画像データ処理装置、画像データ処理方法、印刷装置、画像データ処理プログラムおよび画像データ処理プログラムを記録した媒体

Info

Publication number
JP2003219166A
JP2003219166A JP2002009042A JP2002009042A JP2003219166A JP 2003219166 A JP2003219166 A JP 2003219166A JP 2002009042 A JP2002009042 A JP 2002009042A JP 2002009042 A JP2002009042 A JP 2002009042A JP 2003219166 A JP2003219166 A JP 2003219166A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
interest
pixel
image data
pixels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002009042A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4069354B2 (ja
JP2003219166A5 (ja
Inventor
Kimito Katsuyama
公人 勝山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002009042A priority Critical patent/JP4069354B2/ja
Priority to US10/346,985 priority patent/US7268919B2/en
Priority to EP03000685A priority patent/EP1330113A3/en
Publication of JP2003219166A publication Critical patent/JP2003219166A/ja
Publication of JP2003219166A5 publication Critical patent/JP2003219166A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4069354B2 publication Critical patent/JP4069354B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color, Gradation (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤差拡散法により画像データを変換する処理
のさらなる高速化が望まれていた。 【解決手段】 画像データを変換する着目ブロック内の
各画素の階調値に基づいて所定のブロック処理条件を満
たすか否かを判定し、ブロック処理条件を満たすと判定
されたとき、着目ブロック全体の階調誤差を他のブロッ
ク内の未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の
画素の画像データをまとめて変換し、ブロック処理条件
を満たさないと判定されたときでも、着目ブロック内に
ドットを形成するか否かを判定し、ドットを形成しない
と判定したときには同着目ブロック全体の階調誤差を他
のブロック内の未変換画素に拡散させながら同着目ブロ
ック内の画素の画像データをまとめて変換するようにし
た。高画質を維持しながら誤差拡散法による画像データ
の変換処理をさらに高速化させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データ処理装
置、画像データ処理方法、印刷装置、画像データ処理プ
ログラムおよび画像データ処理プログラムを記録した媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像を印刷する際には、画像をド
ットマトリクス状の画素で多階調表現した画像データを
入力し、誤差拡散法により、各画素の階調誤差を他の未
変換画素に拡散させながら各画素に対応してドット形成
の有無により表現した画像データに変換する処理を行っ
ている。この誤差拡散法によると、誤差が生じないため
画質はよい反面、誤差を算出して割り振っていく際の演
算処理に時間がかかるため、2×2画素をまとめてブロ
ックとし、着目ブロック全体の階調誤差を他のブロック
内の未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画
素の画像データをまとめて変換するブロック単位処理が
行われている。同ブロック単位処理によると、画像デー
タを変換する処理を高速化することができるものの、1
画素単位で変換する場合と比べて画像の分解能は低下
し、画質が低下することになる。そこで、ブロック単位
の変換処理を行っても高画質を維持可能である画像の明
度が高い領域を所定のブロック処理条件が成立する領域
として設定し、同ブロック処理条件を満たすか否かを着
目ブロック内の画素全ての階調値等に基づいて判定して
いる。そして、同ブロック処理条件を満たすと判定した
とき着目ブロック内の画素の画像データをまとめて変換
する処理を行い、同ブロック処理条件を満たさないと判
定したとき一律に着目ブロック内で画素別に画像データ
を変換する処理を行っている。その結果、画像データの
うちドット形成密度が非常に小さくて分解能の低下が目
立たず高画質を維持可能な領域のみ、ドットはブロック
単位で形成され、画像データの変換処理はある程度高速
化されながら高画質が維持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術に
おいては、画像データの変換処理をある程度高速化させ
ることができるものの、さらなる高速化が望まれてい
た。本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、
画像をドットマトリクス状の画素で多階調表現した画像
データから誤差拡散法を用いてドット形成の有無により
表現した画像データに変換する処理をさらに高速化させ
ることが可能な画像データ処理装置、画像データ処理方
法、印刷装置、画像データ処理プログラムおよび画像デ
ータ処理プログラムを記録した媒体の提供を目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、画像をドットマトリクス
状の画素で多階調表現した画像データを入力して各画素
の階調誤差を他の未変換画素に拡散させながらドット形
成の有無により表現した画像データに変換する画像デー
タ処理装置であって、近隣する所定数の画素をまとめて
ブロックとし、上記画像データを変換する着目ブロック
内の各画素の階調値に基づいて所定のブロック処理条件
を満たすか否かを判定するブロック処理判定手段と、上
記ブロック処理判定手段にて上記ブロック処理条件を満
たすと判定されたとき、上記着目ブロック内の各画素の
階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて同
着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロック外の未
変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の画
像データをまとめて変換する第一の変換処理手段と、上
記ブロック処理判定手段にて上記ブロック処理条件を満
たさないと判定されたとき、上記着目ブロック内の各画
素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づい
て同着目ブロック内にドットを形成するか否かを判定
し、同着目ブロック内にドットを形成すると判定したと
きには同着目ブロック内の画素を区分した画素区分別に
同画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基
づいて同画素区分の階調誤差を他の未変換画素に拡散さ
せながら同着目ブロック内の画素の画像データを変換
し、同着目ブロック内にドットを形成しないと判定した
ときには同着目ブロック内の各画素の階調値および拡散
されてきた階調誤差に基づいて同着目ブロック全体の階
調誤差を当該着目ブロック外の未変換画素に拡散させな
がら同着目ブロック内の画素の画像データをまとめて変
換する第二の変換処理手段とを具備する構成としてあ
る。
【0005】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、ブロック処理判定手段は、近隣する所定
数の画素をまとめてブロックとし、画像データを変換す
る着目ブロック内の各画素の階調値に基づいて所定のブ
ロック処理条件を満たすか否かを判定する。ブロック処
理条件を満たすと判定すると、第一の変換処理手段は、
着目ブロック内の各画素の階調値と拡散されてきた階調
誤差とに基づいて同着目ブロック全体の階調誤差を当該
着目ブロック外の未変換画素に拡散させながら同着目ブ
ロック内の画素の画像データをまとめて変換する。言い
換えると、画像データの変換処理はブロック単位で行わ
れることになる。一方、ブロック処理判定手段がブロッ
ク処理条件を満たさないと判定すると、第二の変換処理
手段は、着目ブロック内の各画素の階調値と拡散されて
きた階調誤差とに基づいて同着目ブロック内にドットを
形成するか否かを判定する。着目ブロック内にドットを
形成すると判定したときには、着目ブロック内の画素を
区分した画素区分別に同画素の階調値と拡散されてきた
階調誤差とに基づいて同画素区分の階調誤差を他の未変
換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の画像
データを変換する。言い換えると、画像データの変換処
理はブロックよりも小さな画素単位で行われることにな
る。また、着目ブロック内にドットを形成しないと判定
したときには、着目ブロック内の各画素の階調値と拡散
されてきた階調誤差とに基づいて同着目ブロック全体の
階調誤差を当該着目ブロック外の未変換画素に拡散させ
ながら同着目ブロック内の画素の画像データをまとめて
変換する。この場合には、画像データの変換処理はブロ
ック単位で行われることになる。
【0006】すなわち、誤差拡散法を用いて画像データ
を変換する際に上記ブロック処理条件が成立していない
ときでも、着目ブロック内でドットが形成されない場合
にはブロック単位で画像データの変換処理が行われる。
なお、ブロック内にドットが形成されないとき、画像デ
ータの変換処理をブロック単位で行ったとしても着目ブ
ロック内から当該着目ブロック外に拡散される階調誤差
は同じであり、また、ドットが形成されないことには変
わりがないため、高画質を維持することができる。した
がって、画像をドットマトリクス状の画素で多階調表現
した画像データから誤差拡散法を用いてドット形成の有
無により表現した画像データに変換する処理をさらに高
速化させることが可能となる。
【0007】ここで、上記第二の変換処理手段は、上記
着目ブロック内にドットを形成すると判定したとき、上
記着目ブロック内の画素別に同画素の階調値および拡散
されてきた上記階調誤差に基づいて同画素の階調誤差を
他の未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画
素の画像データを変換する構成としてもよい。すなわ
ち、第二の変換処理手段の一例を提供することができ、
着目ブロック内にドットを形成すると判定したときに1
画素単位という簡易な処理にて画像データの変換処理が
行われるようになる。したがって、簡易な構成にて、画
像をドットマトリクス状の画素で多階調表現した画像デ
ータから誤差拡散法を用いてドット形成の有無により表
現した画像データに変換する処理をさらに高速化させる
ことが可能となる。むろん、着目ブロック内を区分する
画素は、上述したように1画素とする以外にも、複数の
画素としてもよく、この場合であっても本発明に含まれ
る。また、画素区分は着目ブロック内の画素を均等に区
分したものであってもよいし、着目ブロック内の画素を
不均等に区分したものであってもよい。なお、変換前の
画像データは画像をドットマトリクス状の画素で多階調
表現したデータであればよく、複数の色データから構成
されるカラー画像データであってもよいし、単独の色デ
ータから構成されるモノクロ画像データであってもよ
い。また、同画像データは様々な階調数とすることがで
き、例えば、8ビットを割り当てた256階調としても
よいし、2のn乗でない100階調等としてもよい。さ
らに、同画像データから誤差拡散法を用いてドットを形
成する際、二値化によりドットを形成してもよいし、例
えば大中小のドットを形成するために二値よりも大きい
多値化によりドットを形成してもよい。
【0008】ところで、上記第二の変換処理手段が着目
ブロック内にドットを形成するか否かを判定する構成の
一例として、請求項3にかかる発明は、上記第二の変換
処理手段は、上記着目ブロック内の各画素の階調値およ
び拡散されてきた上記階調誤差の総和に基づいて同着目
ブロック内にドットを形成するか否かを判定する構成と
してある。すなわち、着目ブロック内にドットを形成す
るか否かを判定する構成の一例を提供することができ、
画像データの変換処理を高速化させることができる。そ
の際、着目ブロック内への階調誤差が考慮されるので、
精度よくドットを形成するか否かを判定することができ
る。
【0009】ここで、着目ブロック内にドットを形成す
るか否かは様々な構成により判定することができる。そ
の構成の一例として、請求項4にかかる発明のように、
上記第二の変換処理手段は、上記着目ブロック内の各画
素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差の総和が
所定のドット形成基準値以下またはより小のとき、同着
目ブロック内にドットを形成しないと判定するようにし
てもよい。すなわち、着目ブロック内にドットを形成す
るか否かを判定する構成の具体例を提供することができ
る。階調値が小さいほどドットの形成密度を小さくさせ
る場合、ブロック内でドットが形成されず、分解能の低
下の目立たないドットの形成密度が小さい領域のみドッ
トはブロック単位で形成されるので、画質を低下させず
に変換処理を高速化させることができる。
【0010】また、請求項5にかかる発明のように、上
記第一の変換処理手段は、上記着目ブロック内の各画素
の階調値および拡散されてきた上記階調誤差の総和が所
定のドット形成基準値以下またはより小のとき、同着目
ブロック内にドットを形成せず、上記第二の変換処理手
段は、上記着目ブロック内の各画素の階調値および拡散
されてきた上記階調誤差の総和が上記ドット形成基準値
以下またはより小のとき、同着目ブロック内にドットを
形成しないと判定するようにしてもよい。すなわち、第
一および第二の変換処理手段は、共通のドット形成基準
値を用いて着目ブロック内にドットを形成するか否かを
判定することができる。
【0011】上記第二の変換処理手段は着目ブロック内
にドットを形成するか否かを判定する必要があるときの
み判定を行ってもよく、その構成の一例として、請求項
6にかかる発明は、上記第二の変換処理手段は、上記着
目ブロック内の各画素の階調値の総和が所定の画素区分
別処理基準値以下またはより小のときにのみ上記着目ブ
ロック内の各画素の階調値および拡散されてきた上記階
調誤差に基づいて同着目ブロック内にドットを形成する
か否かを判定する構成としてある。すなわち、第二の変
換処理手段の構成の一例を提供することができるととも
に、階調値が小さいほどドットの形成密度を小さくさせ
る場合、ドットが形成されるような各画素の階調値が相
対的に大きい領域ではドット形成を判定するまでもなく
ブロックより小さい画素単位の画像データの変換処理が
行われるので、処理速度をさらに向上させることが可能
となる。
【0012】上記ブロック処理判定手段は、着目ブロッ
ク内の各画素の階調値に基づいてブロック処理条件を満
たすか否かを判定すればよい。その構成の一例として、
請求項7にかかる発明は、上記ブロック処理判定手段
は、上記着目ブロック内の各画素の階調値および拡散さ
れてきた上記階調誤差の総和が所定のブロック処理基準
値以下またはより小のとき、上記ブロック処理条件を満
たすと判定する構成としてある。すなわち、ブロック処
理判定手段の構成の一例を提供することができるととも
に、処理速度をさらに向上させることが可能となる。
【0013】ところで、着目ブロック内の画素全てにド
ットが形成されるか否かのようなドットの形成密度の大
きい領域にも、同様の考えを当てはめることが可能であ
る。そこで、請求項8にかかる発明は、画像をドットマ
トリクス状の画素で多階調表現した画像データを入力し
て各画素の階調誤差を他の未変換画素に拡散させながら
ドット形成の有無により表現した画像データに変換する
画像データ処理装置であって、近隣する所定数の画素を
まとめてブロックとし、上記画像データを変換する着目
ブロック内の各画素の階調値に基づいて所定のブロック
処理条件を満たすか否かを判定するブロック処理判定手
段と、上記ブロック処理判定手段にて上記ブロック処理
条件を満たすと判定されたとき、上記着目ブロック内の
各画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基
づいて同着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロッ
ク外の未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の
画素の画像データをまとめて変換する第一の変換処理手
段と、上記ブロック処理判定手段にて上記ブロック処理
条件を満たさないと判定されたとき、上記着目ブロック
内の各画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差
に基づいて同着目ブロック内の画素全てにドットを形成
するか否かを判定し、同着目ブロック内の画素全てには
ドットを形成しないと判定したときには同着目ブロック
内の画素を区分した画素区分別に同画素の階調値および
拡散されてきた上記階調誤差に基づいて同画素区分の階
調誤差を他の未変換画素に拡散させながら同着目ブロッ
ク内の画素の画像データを変換し、同着目ブロック内の
画素全てにドットを形成すると判定したときには同着目
ブロック内の各画素の階調値および拡散されてきた階調
誤差に基づいて同着目ブロック全体の階調誤差を当該着
目ブロック外の未変換画素に拡散させながら同着目ブロ
ック内の画素の画像データをまとめて変換する第二の変
換処理手段とを具備する構成としてある。
【0014】すなわち、ブロック処理判定手段は、近隣
する所定数の画素をまとめてブロックとし、画像データ
を変換する着目ブロック内の各画素の階調値に基づいて
所定のブロック処理条件を満たすか否かを判定する。ブ
ロック処理条件を満たすと判定すると、第一の変換処理
手段は、着目ブロック内の各画素の階調値と拡散されて
きた階調誤差とに基づいて同着目ブロック全体の階調誤
差を当該着目ブロック外の未変換画素に拡散させながら
同着目ブロック内の画素の画像データをまとめて変換す
る。言い換えると、画像データの変換処理はブロック単
位で行われることになる。一方、ブロック処理判定手段
がブロック処理条件を満たさないと判定すると、第二の
変換処理手段は、着目ブロック内の各画素の階調値と拡
散されてきた階調誤差とに基づいて同着目ブロック内の
画素全てにドットを形成するか否かを判定する。着目ブ
ロック内の画素全てにはドットを形成しないと判定した
ときには、着目ブロック内の画素を区分した画素区分別
に同画素の階調値と拡散されてきた階調誤差とに基づい
て同画素区分の階調誤差を他の未変換画素に拡散させな
がら同着目ブロック内の画素の画像データを変換する。
言い換えると、画像データの変換処理はブロックよりも
小さな画素単位で行われることになる。また、着目ブロ
ック内の画素全てにドットを形成すると判定したときに
は、着目ブロック内の各画素の階調値と拡散されてきた
階調誤差とに基づいて同着目ブロック全体の階調誤差を
当該着目ブロック外の未変換画素に拡散させながら同着
目ブロック内の画素の画像データをまとめて変換する。
この場合には、画像データの変換処理はブロック単位で
行われることになる。
【0015】すなわち、誤差拡散法を用いて画像データ
を変換する際に上記ブロック処理条件が成立していない
ときでも、着目ブロック内の画素全てでドットが形成さ
れる場合にはブロック単位で画像データの変換処理が行
われる。なお、ブロック内の画素全てにドットが形成さ
れるとき、画像データの変換処理をブロック単位で行っ
たとしても着目ブロック内から当該着目ブロック外に拡
散される階調誤差は同じであり、また、ブロック内の画
素全てにドットが形成されることには変わりがないた
め、高画質を維持することができる。したがって、着目
ブロック内の画素全てにドットが形成されるか否かのよ
うなドットの形成密度の大きい領域においても、画像デ
ータを変換する処理をさらに高速化させることが可能と
なる。
【0016】ここで、上記第二の変換処理手段は、上記
着目ブロック内の画素全てにはドットを形成しないと判
定したとき、上記着目ブロック内の画素別に同画素の階
調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて同画
素の階調誤差を他の未変換画素に拡散させながら同着目
ブロック内の画素の画像データを変換する構成としても
よい。すなわち、第二の変換処理手段の一例を提供する
ことができ、着目ブロック内の画素全てにはドットを形
成しないと判定したときに1画素単位という簡易な処理
にて画像データの変換処理が行われるようになる。した
がって、簡易な構成にて、画像をドットマトリクス状の
画素で多階調表現した画像データから誤差拡散法を用い
てドット形成の有無により表現した画像データに変換す
る処理をさらに高速化させることが可能となる。この場
合も、着目ブロック内を区分する画素は、1画素とする
以外にも複数の画素としてもよい。なお、上記第二の変
換処理手段は、上記着目ブロック内の各画素の階調値お
よび拡散されてきた上記階調誤差の総和に基づいて同着
目ブロック内にドットを形成するか否かを判定してもよ
い。その際、請求項10にかかる発明のように、上記第
二の変換処理手段は、上記着目ブロック内の各画素の階
調値および拡散されてきた上記階調誤差の総和が所定の
第二ドット形成基準値以上または大のとき、同着目ブロ
ック内の画素全てにドットを形成すると判定するように
してもよい。すなわち、着目ブロック内の画素全てにド
ットを形成するか否かを判定する構成の具体例を提供す
ることができる。階調値が大きいほどドットの形成密度
を大きくさせる場合、ブロック内の画素全てでドットが
形成され、分解能の低下の目立たないドットの形成密度
が大きい領域のみドットはブロック単位で形成されるの
で、画質を低下させずに変換処理を高速化させることが
できる。
【0017】また、上記第一の変換処理手段は、上記着
目ブロック内の各画素の階調値および拡散されてきた上
記階調誤差の総和が所定の第二ドット形成基準値以上ま
たはより大のとき、同着目ブロック内の画素全てにドッ
トを形成し、上記第二の変換処理手段は、上記着目ブロ
ック内の各画素の階調値および拡散されてきた上記階調
誤差の総和が上記第二ドット形成基準値以上またはより
大のとき、同着目ブロック内の画素全てにドットを形成
すると判定するようにしてもよい。すなわち、第一およ
び第二の変換処理手段は、共通のドット形成基準値を用
いて着目ブロック内の画素全てにドットを形成するか否
かを判定することができる。
【0018】さらに、請求項11にかかる発明は、上記
第二の変換処理手段は、上記着目ブロック内の各画素の
階調値の総和が所定の第二画素区分別処理基準値以上ま
たはより大のときにのみ上記着目ブロック内の各画素の
階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて同
着目ブロック内の画素全てにドットを形成するか否かを
判定する構成としてある。すなわち、第二の変換処理手
段の構成の一例を提供することができるとともに、階調
値が大きいほどドットの形成密度を大きくさせる場合、
ブロック内の画素全てではドットが形成されないような
各画素の階調値が相対的に小さい領域では同画素全ての
ドット形成を判定するまでもなくブロックより小さい画
素単位の画像データの変換処理が行われるので、処理速
度をさらに向上させることが可能となる。
【0019】なお、上記ブロック処理判定手段は、上記
着目ブロック内の各画素の階調値および拡散されてきた
上記階調誤差の総和が所定の第二ブロック処理基準値以
上またはより大のとき、上記ブロック処理条件を満たす
と判定してもよい。この場合、処理速度をさらに向上さ
せることが可能となる。
【0020】ところで、上記第二の変換処理手段は、様
々な構成により画素区分別の階調誤差を他の未変換画素
に拡散させることができる。その構成の一例として、請
求項12にかかる発明のように、上記第二の変換処理手
段は、上記画素区分別に上記階調誤差を他の未変換画素
に拡散させる際、当該未変換画素に対して同階調誤差を
略均等に拡散させるようにしてもよい。すなわち、簡易
な構成にてブロックより小さい画素単位で誤差拡散を行
うことができる。ここで、未変換画素は、着目ブロック
内の画素であってもよいし、着目ブロック外の画素であ
ってもよい。また、請求項13にかかる発明のように、
上記第一および第二の変換処理手段は、上記着目ブロッ
ク全体の階調誤差を当該着目ブロック外の未変換画素に
拡散させる際、当該未変換画素に対して同階調誤差を略
均等に拡散させるようにしてもよい。すなわち、簡易な
構成にてブロック単位で誤差拡散を行うことができる。
むろん、本発明の適用場面に応じて、未変換画素に拡散
する割合に異なる重みを持たせてもよい。上述したブロ
ックは、近隣する所定数の画素がまとめられたものであ
ればよく、様々な構成が可能である。その構成の一例と
して、請求項14にかかる発明は、上記ブロックは、2
×2画素とされている構成としてある。すなわち、ブロ
ックの簡易な構成の一例を提供することができる。むろ
ん、ブロックは2×2画素に限定されるものではなく、
様々な構成が可能であり、例えば、3×3画素、2×4
画素、1×4画素、等であってもよい。
【0021】ところで、画像データの階調値の比較的小
さい領域において、ブロック処理条件が満たされず、か
つ、着目ブロック内にドットを形成する場合に、上記ブ
ロック単位では変換処理を行わないように構成しても、
同様の効果が得られる。そこで、請求項15にかかる発
明は、画像をドットマトリクス状の画素で多階調表現し
た画像データを入力して各画素の階調誤差を他の未変換
画素に拡散させながらドット形成の有無により表現した
画像データに変換する画像データ処理装置であって、近
隣する所定数の画素をまとめてブロックとし、上記画像
データを変換する着目ブロック内の各画素の階調値に基
づいて所定のブロック処理条件を満たすか否かを判定す
るブロック処理判定手段と、上記ブロック処理判定手段
にて上記ブロック処理条件を満たすと判定されたとき、
上記着目ブロック内の各画素の階調値および拡散されて
きた上記階調誤差に基づいて同着目ブロック全体の階調
誤差を当該着目ブロック外の未変換画素に拡散させなが
ら同着目ブロック内の画素の画像データをまとめて変換
する第一の変換処理手段と、上記ブロック処理判定手段
にて上記ブロック処理条件を満たさないと判定されたと
き、上記着目ブロック内の各画素の階調値および拡散さ
れてきた上記階調誤差に基づいて同着目ブロック内にド
ットを形成するか否かを判定し、同着目ブロック内にド
ットを形成すると判定したときには同着目ブロック全体
では画素をまとめずに同画素の階調値および拡散されて
きた上記階調誤差に基づいて同画素の階調誤差を他の未
変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の画
像データを変換し、同着目ブロック内にドットを形成し
ないと判定したときには同着目ブロック内の各画素の階
調値および拡散されてきた階調誤差に基づいて同着目ブ
ロック全体の階調誤差を当該着目ブロック外の未変換画
素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の画像デー
タをまとめて変換する第二の変換処理手段とを具備する
構成としてある。
【0022】また、画像データの階調値の比較的大きい
領域においても同様である。そこで、請求項16にかか
る発明は、画像をドットマトリクス状の画素で多階調表
現した画像データを入力して各画素の階調誤差を他の未
変換画素に拡散させながらドット形成の有無により表現
した画像データに変換する画像データ処理装置であっ
て、近隣する所定数の画素をまとめてブロックとし、上
記画像データを変換する着目ブロック内の各画素の階調
値に基づいて所定のブロック処理条件を満たすか否かを
判定するブロック処理判定手段と、上記ブロック処理判
定手段にて上記ブロック処理条件を満たすと判定された
とき、上記着目ブロック内の各画素の階調値および拡散
されてきた上記階調誤差に基づいて同着目ブロック全体
の階調誤差を当該着目ブロック外の未変換画素に拡散さ
せながら同着目ブロック内の画素の画像データをまとめ
て変換する第一の変換処理手段と、上記ブロック処理判
定手段にて上記ブロック処理条件を満たさないと判定さ
れたとき、上記着目ブロック内の各画素の階調値および
拡散されてきた上記階調誤差に基づいて同着目ブロック
内の画素全てにドットを形成するか否かを判定し、同着
目ブロック内の画素全てにはドットを形成しないと判定
したときには同着目ブロック全体では画素をまとめずに
同画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基
づいて同画素の階調誤差を他の未変換画素に拡散させな
がら同着目ブロック内の画素の画像データを変換し、同
着目ブロック内の画素全てにドットを形成すると判定し
たときには同着目ブロック内の各画素の階調値および拡
散されてきた階調誤差に基づいて同着目ブロック全体の
階調誤差を当該着目ブロック外の未変換画素に拡散させ
ながら同着目ブロック内の画素の画像データをまとめて
変換する第二の変換処理手段とを具備する構成としてあ
る。すなわち、誤差拡散法を用いて画像データを変換す
る際にブロック処理条件が成立していないときでも、着
目ブロック内でドットが形成されない場合にはブロック
単位で画像データの変換処理が行われる。したがって、
画像をドットマトリクス状の画素で多階調表現した画像
データから誤差拡散法を用いてドット形成の有無により
表現した画像データに変換する処理をさらに高速化させ
ることが可能となる。ここで、第二の変換処理手段は、
ブロック処理条件が満たされないと判定されてブロック
単位で変換処理を行わないときに上記ブロック単位以外
で変換処理を行えばよい。したがって、請求項15、請
求項16に記載の第二の変換処理手段には、着目ブロッ
ク内の画素別に画像データの変換処理を行う場合が含ま
れるし、むろん、着目ブロック内の画素を区分した画素
区分別に画像データの変換処理を行う場合も含まれる。
【0023】ところで、上述した画像データ処理装置
は、単独で実施される場合もあるし、ある機器に組み込
まれた状態で他の方法とともに実施されることもあるな
ど、発明の思想としては各種の態様を含むものであっ
て、適宜、変更可能である。また、上述した画像データ
を変換する際の手法は、所定の手順に従って処理を進め
ていくうえで、その根底にはその手順に発明が存在する
ということは当然である。したがって、本発明は方法と
しても適用可能であり、請求項17〜請求項20にかか
る発明においても、基本的には同様の作用となる。さら
に、変換後の画像データに基づく画像を印刷する印刷手
段を備える印刷装置としても適用可能であり、請求項2
1、請求項22にかかる発明においても、基本的には同
様の作用となる。本発明を実施しようとする際に、画像
データ処理装置にて所定のプログラムを実行させる場合
もある。そこで、そのプログラムとしても適用可能であ
り、請求項23〜請求項26にかかる発明においても、
基本的には同様の作用となる。なお、本発明を構成する
第二の変換処理機能が着目ブロック内の画素の画像デー
タをまとめて変換する際には、上記第一の変換処理機能
を利用して変換してもよいし、上記第一の変換処理機能
を実現させるプログラムとは別のプログラムにより変換
してもよい。むろん、着目ブロック内の画素の画像デー
タをまとめて変換する機能を実現させるプログラムをサ
ブルーチンとしておき、第一、第二の変換処理機能の双
方が同サブルーチンをコールするようにしてもよい。
【0024】さらに、本発明を実施しようとする際に、
上記プログラムを記録した媒体が流通し、同記録媒体か
らプログラムを適宜コンピュータに読み込むことが考え
られる。したがって、そのプログラムを記録した媒体と
しても適用可能であり、請求項27にかかる発明におい
ても、基本的には同様の作用となる。むろん、請求項2
〜請求項7、請求項9〜請求項14に記載された構成を
上記方法や印刷装置やプログラムやプログラムを記録し
た媒体に対応させることも可能であることは言うまでも
ない。
【0025】ここで、上記記録媒体は、磁気記録媒体や
光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいか
なる記録媒体においても全く同様に考えることができ
る。また、一部がソフトウェアであって、一部がハード
ウェアで実現される場合においても本発明の思想におい
て全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記録し
ておいて必要に応じて適宜読み込む形態のものも含まれ
る。さらに、一次複製品、二次複製品などの複製段階に
ついては全く問う余地なく同等である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、請求項
2、請求項8、請求項9、請求項15〜請求項27にか
かる発明によれば、画像をドットマトリクス状の画素で
多階調表現した画像データから誤差拡散法を用いてドッ
ト形成の有無により表現した画像データに変換する処理
をさらに高速化させることが可能な画像データ処理装
置、画像データ処理方法、印刷装置、画像データ処理プ
ログラムおよび画像データ処理プログラムを記録した媒
体を提供することができる。また、請求項3にかかる発
明によれば、画像データの変換処理を高速化させながら
精度よくドットを形成するか否かを判定することができ
る。
【0027】さらに、請求項4、請求項5にかかる発明
によれば、着目ブロック内にドットを形成するか否かを
判定する構成の具体例を提供することができる。さら
に、請求項6、請求項7にかかる発明によれば、処理速
度をさらに向上させることが可能となる。さらに、請求
項10にかかる発明によれば、着目ブロック内の画素全
てにドットを形成するか否かを判定する構成の具体例を
提供することができる。
【0028】さらに、請求項11にかかる発明によれ
ば、処理速度をさらに向上させることが可能となる。さ
らに、請求項12にかかる発明によれば、簡易な構成に
てブロックよりも小さい画素単位で誤差拡散を行うこと
ができ、請求項13にかかる発明によれば、簡易な構成
にてブロック単位で誤差拡散を行うことができる。さら
に、請求項14にかかる発明によれば、ブロックの簡易
な構成の一例を提供することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、下記の順序に従って本発明
の実施形態を説明する。 (1)画像データ処理装置の構成: (2)画像データ処理プログラムを有するプリンタドラ
イバの概略構成: (3)画像データ処理装置が行う処理の概略: (4)画像データ処理装置が行う処理の詳細: (5)第二の実施形態: (6)第三の実施形態:
【0030】(1)画像データ処理装置の構成:図1
は、本発明の第一の実施形態にかかる画像データ処理装
置とプリンタとからなる印刷装置100の概略構成を示
している。なお、本実施形態の印刷装置100は、パー
ソナルコンピュータ(PC)10と、カラー印刷可能な
プリンタ20とから構成されている。PC10は演算処
理の中枢をなすCPU11を備えており、このCPU1
1はシステムバス10aを介してPC10全体の制御を
行う。同システムバス10aには、タイマ回路11a、
ROM12、RAM13、ハードディスクドライブ14
やCD−ROMドライブ15、入力インターフェイス
(入力I/F)16、CRTインターフェイス(CRT
I/F)17、通信インターフェイス(通信I/F)1
8、プリンタインターフェイス(プリンタI/F)19
等が接続されている。本実施形態のPC10はいわゆる
デスクトップ型PCであり、構成を簡略化して説明して
いる。むろん、PC10にはコンピュータとして一般的
な構成を有するものを採用することができ、ノート型で
あるとか、モバイル対応のものであってもよい。また、
印刷装置100に適用可能なコンピュータは、PCに限
定されるものではない。
【0031】ハードディスクドライブ14に接続された
ハードディスク14aには、ソフトウェアとしてオペレ
ーティングシステム(OS)や文書情報や画像情報を作
成可能なアプリケーションプログラム(APL)等が格
納されており、これらのソフトウェアは、実行時にCP
U11によって適宜RAM13に転送される。そして、
CPU11は、RAM13を一時的なワークエリアとし
て適宜アクセスしながら種々のプログラムを実行するこ
とになる。入力I/F16には、キーボード16aやマ
ウス16bが操作用入力機器として接続されるととも
に、図示しないスキャナやデジタルカメラ等も接続され
るようになっている。また、CRTI/F17には、表
示用のディスプレイ17aが接続されている。さらに、
プリンタI/F19には、パラレルI/Fケーブルを介
してプリンタ20が接続されている。むろん、プリンタ
20との接続I/FはパラレルI/Fに限られる必要も
なく、シリアルI/FやSCSI、USB接続など種々
の接続態様を採用可能であるし、今後開発されるいかな
る接続態様であっても同様である。
【0032】なお、本発明の画像データ処理プログラム
を記憶したハードディスク14aは本発明にいう画像デ
ータ処理プログラムを記録した媒体となるが、本画像デ
ータ処理プログラムを格納可能な記録媒体はハードディ
スクに限定されるものではない。例えば、CD−ROM
やフレキシブルディスクであってもよい。これらの記録
媒体に記録されたソフトウェアはCD−ROMドライブ
15や図示しないフレキシブルディスクドライブを介し
て読み込まれ、ハードディスク14aにインストールさ
れて、CPU11によってRAM13上に読み込まれて
各種処理が実行されることになる。また、記録媒体は、
これらに限定されず、光磁気ディスクや半導体デバイス
である不揮発性メモリなどであってもよい。さらに、シ
ステムバス10aに接続されたモデム等の通信I/F1
8をインターネット網に接続し、種々のプログラムを格
納したサーバにアクセスして本画像データ処理プログラ
ムをダウンロードすることも可能である。
【0033】本実施形態で使用するプリンタ20は、イ
ンクジェットプリンタであり、わかりやすく説明するた
め、カラー印刷時に、シアン(C)、マゼンタ(M)、
イエロー(Y)、ブラック(K)、の計4色の色インク
を使用するものとする。以下、明細書や図面中では、イ
ンクの色を、単にC、M、Y、Kと記載する。図2は、
変換後の画像データに基づく画像を印刷する印刷手段で
あるプリンタ20のブロック構成をPC10とともに示
している。プリンタ20内部に設けられたバス20aに
は、CPU21、ROM22、RAM23、ASIC2
4、コントロールIC25、通信I/O26、イメージ
データや駆動信号などを送信するためのインターフェイ
ス(I/F)27、等が接続されている。そして、CP
U21が、RAM23をワークエリアとして利用しなが
らROM22に書き込まれたプログラムに従って各部を
制御する。本実施形態のプリンタ20は4色の色インク
を使用するインクジェットプリンタであるが、プリンタ
20としては、6色や7色の色インクを使用するプリン
タを使用することもできるし、複数色のカラートナーを
使用するレーザープリンタを使用することもできる。
【0034】ASIC24は図示しない印刷ヘッドを駆
動するためにカスタマイズされたICであり、CPU2
1と所定の信号を送受信しつつ印刷ヘッド駆動のための
処理を行う。また、ヘッド駆動部29に対して印加電圧
データを出力する。ヘッド駆動部29は、専用ICと駆
動用トランジスタと放熱板等からなる回路である。同ヘ
ッド駆動部29は、ASIC24から入力される印加電
圧データに基づいて印刷ヘッドに内蔵されたピエゾ素子
への印加電圧パターンを生成する。印刷ヘッドは、それ
ぞれ異なる4種類の色インクが充填されたインクカート
リッジ28a〜28dを装着したカートリッジホルダ2
8と接続されており、各色インクの供給を受けるように
なっている。そして、吐出口まで連通するインク室でピ
エゾ素子が駆動されることにより、色インクは吐出さ
れ、印刷用紙等の印刷媒体上に色インクのドットが形成
される。印刷ヘッドのインク吐出面には、4種類の色イ
ンクのそれぞれを吐出する4組のノズル列が印刷ヘッド
の主走査方向に並ぶように形成され、ノズル列のそれぞ
れは複数のノズル(例えば、48個)が副走査方向に一
定の間隔で直線状に配置されている。
【0035】コントロールIC25は、CPU21と所
定の信号を送受信しながらカートリッジホルダ28への
インクカートリッジ28a〜28dの装着状態を検出等
する。通信I/O26はPC10のプリンタI/F19
と接続されており、プリンタ20は通信I/O26を介
してPC10から送信されるCMYKに変換されたデー
タやページ記述言語等からなる印刷ジョブを受信する。
また、PC10から各種要求を受信したとき、通信I/
Oは対応する情報をPC10に出力する。
【0036】I/F27には、キャリッジ機構27aと
紙送り機構27bとが接続されている。紙送り機構27
bは、紙送りモータや紙送りローラなどからなり、印刷
用紙などの印刷記録媒体を順次送り出して副走査を行
う。キャリッジ機構27aは、印刷ヘッドを搭載するキ
ャリッジと、このキャリッジをタイミングベルトなどを
介して走行させるキャリッジモータなどからなり、印刷
ヘッドを主走査させる。副走査方向に複数のノズルが設
けられた印刷ヘッドは、ビット列からなるヘッドデータ
に基づいてヘッド駆動部29が出力する駆動信号にてピ
エゾ素子が駆動され、各ノズルからドット単位でインク
滴を吐出させる。
【0037】(2)画像データ処理プログラムを有する
プリンタドライバの概略構成:PC10では、以上のハ
ードウェアを基礎としてバイオスが実行され、その上層
にてOSとAPLとが実行される。基本的には、OSが
バイオスを介するか直にハードウェアとアクセスし、A
PLはOSを介してハードウェアとデータなどのやりと
りを行う。OSにはハードウェアを制御するための各種
のドライバ類が組み込まれ、OSの一部となって各種の
制御を実行する。このドライバ類は、CRTI/F17
を制御するディスプレイドライバや、プリンタI/F1
9を制御するプリンタドライバ、等である。同プリンタ
ドライバに本発明の画像データ処理プログラムが含まれ
ており、本画像データ処理プログラムの各種機能を有す
るPC10は本発明にいう画像データ処理装置となる。
【0038】プリンタドライバは、APLの印刷機能の
実行時に稼働され、プリンタI/F19を介してプリン
タ20と双方向の通信を行うことが可能である。同プリ
ンタドライバは、OSを介してAPLから画像データを
受け取ってプリンタ20に対して出力する画像データに
変換し、印刷ジョブとしてプリンタ20に送出する。こ
のため、OSには、グラフィックスに関してAPLとO
Sとの間でグラフィックユーザーインターフェイス機能
を実現するGDI(Graphics Device Interface )等も
組み込まれている。
【0039】図3は、上記プリンタドライバの概略構成
を模式的に示している。図において、プリンタドライバ
は、画像データ入手モジュール、解像度変換モジュー
ル、色変換モジュール、階調数変換モジュール、インタ
ーレースモジュール、等を有しており、図示しない機能
制御モジュールの制御に基づいて所定の機能を実現しつ
つ連携動作して画像データを変換することが可能であ
る。本発明の画像データ処理プログラムは、階調数変換
モジュールに含まれている。画像データ入手モジュール
は、APLにて作成されたRGBに基づく画像データを
GDIから入手する。同画像データは、画像をドットマ
トリクス状の画素で多階調表現したデータである。解像
度変換モジュール、色変換モジュール、階調数変換モジ
ュール、インターレースモジュールは、同画像データに
基づいてプリンタ20に対して出力する画像データへの
変換処理を行い、プリンタ20に送出する。すると、プ
リンタ20は、変換された画像データに基づいて、印刷
媒体上に色インクのドットを形成し、カラー画像を印刷
する。
【0040】本画像データ処理プログラムは、ブロック
処理判定機能P1、第一の変換処理機能P2、第二の変
換処理機能P3を備えている。そして、機能P1〜P3
は、PC10をそれぞれ本発明にいうブロック処理判定
手段、第一の変換処理手段、第二の変換処理手段として
機能させることになる。ブロック処理判定機能P1は、
近隣する所定の2×2画素をまとめてブロックとし、画
像データを変換する着目ブロック内の各画素の階調値に
基づいて所定のブロック処理条件を満たすか否かを判定
する機能である。このブロック処理条件が満たされると
判定されると、第一の変換処理機能P2により着目ブロ
ックB1内の画素の画像データが変換され、同ブロック
処理条件が満たされないと判定すると、第二の変換処理
機能P3により着目ブロックB1内の画素の画像データ
が変換されるようになっている。ここで、第一の変換処
理機能P2は、着目ブロックB1内の各画素の階調値と
拡散されてきた階調誤差(以下、拡散誤差と呼ぶ。)と
に基づいて、着目ブロックB1全体の階調誤差を着目ブ
ロックB1外の他のブロック内の未変換画素に拡散させ
ながら着目ブロックB1内の画素の画像データをまとめ
て変換する機能である。すなわち、ブロック単位の画像
データの変換処理を実現させる。
【0041】一方、第二の変換処理機能P3は、着目ブ
ロックB1内にドットを形成しない場合や着目ブロック
B1内の画素全てにドットを形成する場合、ブロック単
位の変換処理を実現させ、これらの場合以外に、ブロッ
ク全体では画素をまとめずにブロックより小さい1画素
単位の画像データの変換処理を実現させる。1画素単位
の変換処理では、着目ブロックB1内の画素別に、同画
素の階調値と拡散誤差とに基づいて、同画素の階調誤差
を他の未変換画素に拡散させながら着目ブロックB1内
の画素の画像データを変換する処理を行う。なお、図で
は着目ブロックB1内の着目画素U1を太線で囲ってい
る。
【0042】図4は、上述した各種モジュールがPC1
0に実現させる処理をフローチャートにより示してい
る。本フローは、PC10のCPU11によって行われ
るものである。APLはAPL用印刷機能を有してお
り、このAPL用印刷機能にてディスプレイ17aに表
示される印刷実行メニューが選択されると、プリンタド
ライバは画像データ入手モジュールを動作させて、RG
Bに基づく画像データを入手する(ステップS10
5)。次に、解像度変換モジュールにより、入手した画
像データの解像度をプリンタ20が印刷するための解像
度に変換する、解像度変換処理を行う(ステップS11
0)。解像度変換された画像データは様々な階調数とす
ることができるが、本実施形態では、RGB各8ビット
を割り当てて、階調値0から255の256階調として
いる。ここで、階調値が大きくなるほどRGB各成分が
大きくなるようにしてあり、RGB全ての階調値が0で
あるときはほぼブラックに相当し、RGB全ての階調値
が255であるときは色インクのドットが形成されない
ことになる。なお、入手した画像データの解像度が高い
場合には、例えば一定の割合でデータを間引くことによ
り解像度を変換し、入手した画像データの解像度が低い
場合には、例えば線形補間により画像データを補間して
解像度を変換する。
【0043】さらに、色変換モジュールにより、RGB
に基づく画像データをCMYKの色インクのそれぞれに
対応したデータに変換する、色変換処理を行う(ステッ
プS115)。その際、LUT(ルックアップテーブ
ル)と呼ばれる色変換テーブルを参照して画像データを
変換する。本実施形態のLUTは、256階調のRGB
それぞれの階調値をCMYKそれぞれについて256階
調とされた階調値に対応させたテーブルであり、補間演
算を前提として、例えば、17×17×17の格子点に
対応した大量のデータを備えている。変換された画像デ
ータも、画像をドットマトリクス状の画素で多階調表現
したデータであり、階調値が大きくなるほどCMYK各
成分が大きくなるようにしてある。したがって、階調値
が大きくなるほど、印刷媒体上に形成されるドット密度
は大きくなる。なお、本実施形態では、CMYKに基づ
く画像データの階調数も各8ビットを割り当てて階調値
0から255の256階調としているが、256階調以
外にも様々な階調とすることが可能であることは言うま
でもない。
【0044】そして、階調数変換モジュールにより、画
像をドットマトリクス状の画素で多階調表現したCMY
Kに基づく画像データをドット形成の有無により表現し
た画像データに変換する、階調数変換処理を行う(ステ
ップS120)。その際、いわゆる誤差拡散法により、
各画素の階調誤差を他の未変換画素に拡散させながら画
像データを変換する。CMYKに基づく画像データは2
56階調で表現したデータであるが、プリンタ20は色
インク別にドットを形成するか否かにより印刷を行うた
め、プリンタ20に送出するデータは「ドットを形成す
る」と「ドットを形成しない」のいずれかで表現したデ
ータとする必要がある。本実施形態では、変換後の画像
データの値が「255」であるとき「ドットを形成す
る」画像データとし、変換後の画像データの値が「0」
であるとき「ドットを形成しない」画像データとしてい
る。そこで、階調数変換処理を行い、画像データをドッ
ト形成の有無により表現したデータ、すなわち、「25
5」または「0」に変換するようにしている。なお、詳
しくは後述するが、画像データの2×2画素をまとめて
ブロックとし、所定の処理条件に応じてブロック単位で
階調数変換処理を行うようにしており、高画質が維持さ
れながら画像データの変換処理は高速化されるようにな
っている。
【0045】その後、インターレースモジュールによ
り、プリンタ20のドットの形成順序を考慮しながらド
ット形成の有無により表現した画像データを並べ替える
インターレース処理を行う(ステップS125)。そし
て、最終的に得られた画像データをプリンタ20に対し
て送出し(ステップS130)、本フローを終了する。
すると、プリンタ20は、同画像データを入手し、印刷
ヘッドを駆動して各色インクのドットを印刷媒体上に形
成する。その結果、APLからの画像データに対応した
カラー画像が印刷媒体に印刷されることになる。
【0046】(3)画像データ処理装置が行う処理の概
略:次に、本画像データ処理装置が行う階調数変換処理
について、図5のフローチャートを参照しながら説明す
る。なお、変換前の画像データはCMYK別とされた階
調値とされているので、図のフローはCMYK別に行わ
れることになるが、フローをわかりやすくするため、図
示を省略している。また、変換前の画像データはRAM
13に記憶されているとともに、各画素から拡散させた
階調誤差を記憶する領域や変換した画像データを記憶す
る領域もRAM13に設けられている。まず、近隣する
所定の2×2画素をまとめてブロックとし、画像データ
を変換する着目ブロックの位置を設定する(ステップS
202)。図6は、着目ブロックの位置を設定する様子
を模式的に示している。変換前の画像データは、画像を
ドットマトリクス状の画素U10で256階調表現した
CMYK別のデータである。図では、各画素U10を小
さな正方形で示している。ここで、図の上下方向を縦方
向、左右方向を横方向とすると、本実施形態では縦2画
素、横2画素の計4画素を一つのブロックB11(図で
は、4つの画素を囲む点線で示している。)としてい
る。そして、同ブロックB11単位で画像データの変換
処理を行うことになる。また、図中太線で示したよう
に、着目ブロックB12はブロックB11のいずれかに
設定される。本実施形態では、画像データの変換処理の
順序を、左上のブロックB11から順番に右上のブロッ
クB11まで、次にその一つ下の左端のブロックB11
から順番に右端のブロックB11までとし、その後同様
に一つずつ下の左端のブロックB11から順番に右端の
ブロックB11までとして、最後に右下のブロックB1
1としている。むろん、画像データの変換処理の順序
は、適宜変更可能である。なお、ブロックの構成は縦2
×横2画素に限定されるものではなく、例えば、縦3×
横3画素であってもよいし、横1列に並んだ複数の画素
であってもよい。さらに、ブロックは、例えば縦2×横
4画素といった長方形状であってもよいし、ある基準画
素と同基準画素の右隣と左下と下隣の画素の計4画素と
をまとめたものであってもよい。
【0047】階調数変換処理は、ブロックB11単位で
行われるが、画質を低下させないように、着目ブロック
B12が画像中で明度の高いハイライト領域すなわち明
るい領域にあるのか、明度の低い暗い領域にあるのか、
明度の中間的な領域にあるのか、ハイライト領域と中間
的な領域との間の領域にあるのか、中間的な領域と暗い
領域との間の領域にあるのかを判定し、判定結果に応じ
た変換処理を行う。着目ブロックの位置を設定すると、
着目ブロック内の各画素の階調値を読み込む(ステップ
S204)。同階調値はCMYK別に色変換されてRA
M13に記憶されているので、RAM13からCMYK
別に着目ブロックに対応した4画素分の階調値を読み込
むことになる。図6では、説明の便宜のため、着目ブロ
ックB12内の4つの画素のうち、左上の画素を「P
a」、右上の画素を「Pb」、左下の画素を「Pc」、
右下の画素を「Pd」として区別している。
【0048】その後、読み込んだ階調値の総和Sを算出
する(ステップS206)。ここで、着目ブロックB1
2内の画素Pa,Pb,Pc,Pdの階調値をそれぞれ
Da,Db,Dc,Ddとすると、総和Sは以下の式に
より算出することができる。 S = Da + Db + Dc + Dd ・・・(1) 実際には、各画素に対応してCMYK別の階調値がある
ため、CMYK別に総和Sを算出することになる。な
お、ブロックがn画素から構成されている場合には、階
調値の総和Sは、以下の一般式により算出することがで
きる。 S = Σ(Di) ただし、iは1〜nの整数
【0049】そして、後述するように、階調値の総和S
に基づいて、所定の基準値D1,D4を基準として、所
定のブロック処理条件を満たすか否かを判定し、ブロッ
ク処理条件を満たすと判定したときにはブロック単位で
画像データの変換処理を行うようにしている。一方、ブ
ロック処理条件を満たさないと判定したとき、第二の変
換処理機能P3により、着目ブロック内の各画素の階調
値と拡散誤差とに基づいて、着目ブロック内にドットを
形成するか否かまたは着目ブロック内の画素全てにドッ
トを形成するか否かを判定する。そして、着目ブロック
内にドットを形成しなかったり着目ブロック内の画素全
てにドットを形成する場合にはブロック単位で画像デー
タの変換処理を行い、これら以外の場合に1画素単位で
画像データの変換処理を行うようにしている。さらに本
実施形態では、高画質を維持しながらさらに画像データ
の変換処理を高速化させるため、ブロック処理条件を満
たさないと判定したとき、階調値の総和Sに基づいて、
所定の画素別処理基準値(画素区分別処理基準値)D2
や第二画素別処理基準値(第二画素区分別処理基準値)
D3を基準として所定のブロック移行条件や第二ブロッ
ク移行条件を満たすか否かを判定し、ブロック移行条件
や第二ブロック移行条件を満たすと判定したときに同第
二の変換処理機能P3によりドット形成を判定して判定
結果に応じた処理を行うようにしている。
【0050】着目ブロック内の各画素の階調値の総和S
を算出すると、総和Sが「0」であるか否かを判断する
(ステップS208)。この判断はCMYK別に行われ
ることになる。後述するステップS214,S218,
S222,S226,S230の判断処理も同様であ
る。各画素の階調値は0〜255であるので、着目ブロ
ック内の各画素の階調値が全て「0」であるときのみ総
和Sは「0」となる。したがって、CMYK別に見たと
きに着目ブロック内の各画素の階調値が全て「0」であ
るときに条件成立となり、ステップS210に進む。一
方、各画素の階調値のうち一つでも「1」以上のものが
あれば条件不成立となり、ステップS214に進む。ス
テップS210では、着目ブロック内の画素全てをオフ
すなわちドットを形成しない状態とする。すなわち、着
目ブロック内の変換後の画像データは全ての画素におい
て「0」とされ、「ドットを形成しない」画像データと
なる。そして、詳しくは後述するが、ブロック単位で誤
差拡散を行うブロック単位拡散処理を行い(ステップS
212)、ステップS238に進む。このように、着目
ブロック内の各画素の階調値が全て「0」である場合に
は、後述するステップS216の変換処理(その1)が
行われないので画像データの変換処理を高速化させるこ
とができる。
【0051】ステップS214では、上記総和Sが所定
の基準値D1よりも大きいか否かを判断する。同基準値
D1は、画像データの階調値の小さい領域において、ブ
ロック単位の画像データ変換処理を行っても高画質を維
持可能であるか否かの境界値として予め設定されるもの
であり、画像データの種類等に応じて適宜決定される値
である。総和Sが同基準値D1よりも大きい(S>D
1)とき画像データの階調値の小さい領域における所定
のブロック処理条件を満たさないと判定し、ステップS
218に進む。一方、総和Sが同基準値D1以下(S≦
D1)のとき同ブロック処理条件を満たすと判定し、ス
テップS216に進む。画像データ中で0<S≦D1を
満たす領域は、画像中で明度の高い領域である。なお、
ステップS214では、総和Sが同基準値D1以上であ
るか否かを判断するようにしてもよい。すると、S≧D
1のときブロック処理条件を満たさないと判定し、S<
D1のときブロック処理条件を満たすと判定することに
なる。ブロック処理条件を満たすと判定されたときに実
行されるステップS216では、詳しくは後述するが、
ブロック単位で誤差拡散を行いながら画像データをまと
めて変換する変換処理(その1)を行い、ステップS2
38に進む。
【0052】上記ブロック処理条件を満たさないと判定
したときに実行されるステップS218では、上記総和
Sが本発明にいう所定の画素別処理基準値D2よりも大
きいか否かを判断する。同基準値D2は、画像データの
階調値の小さい領域において、ブロック単位の画像デー
タ変換処理を行ったときに高画質を維持可能な条件が存
在するか否かの境界値として予め設定されるものであ
り、画像データの種類等に応じて適宜決定される値であ
る。したがって、同基準値D2は上記基準値D1よりも
大きくしてある。総和Sが同基準値D2よりも大きい
(S>D2)とき所定のブロック移行条件を満たさない
と判定し、ステップS222に進む。一方、総和Sが同
基準値D2以下(S≦D2)のとき同ブロック移行条件
を満たすと判定し、ステップS220に進む。なお、ス
テップS218でも、総和Sが同基準値D2以上である
か否かを判断するようにしてもよい。すると、S≧D2
のときブロック移行条件を満たさないと判定し、S<D
2のときブロック移行条件を満たすと判定することにな
る。ブロック移行条件を満たすと判定されたときに実行
されるステップS220では、詳しくは後述するが、着
目ブロック内の各画素の階調値と他の画素からの拡散誤
差とに基づいて着目ブロック内にドットを形成するか否
かを判定し、ドットを形成するか否かに応じてブロック
単位または1画素単位で誤差拡散を行いながら画像デー
タを変換する変換処理(その2)を行い、ステップS2
38に進む。
【0053】上記ブロック移行条件を満たさないと判定
したときに実行されるステップS222では、上記総和
Sが本発明にいう所定の第二画素別処理基準値D3より
も大きいか否かを判断する。同基準値D3は、画像デー
タの階調値の大きい領域において、ブロック単位の画像
データ変換処理を行ったときに高画質を維持可能な条件
が存在するか否かの境界値として予め設定されるもので
あり、画像データの種類等に応じて適宜決定される値で
ある。なお、同基準値D3は画素別処理基準値D2より
も大きくしてある。総和Sが同基準値D3よりも大きい
(S>D3)とき、ステップS226に進む。一方、総
和Sが同基準値D3以下(S≦D3)のとき、ステップ
S224に進む。画像データ中でD2≦S<D3を満た
す領域は、画像中で明度の中間的な領域である。なお、
ステップS222でも、総和Sが同基準値D3以上であ
るか否かを判断するようにしてもよい。ステップS22
4では、詳しくは後述するが、着目ブロック内にドット
を形成するか否かまたは着目ブロック内の画素全てにド
ットを形成するか否かの判定を行わずに1画素単位で誤
差拡散を行いながら画像データを変換する1画素単位変
換処理を行い、ステップS238に進む。
【0054】ステップS226では、上記総和Sが所定
の基準値D4よりも大きいか否かを判断する。同基準値
D4は、画像データの階調値の大きい領域において、ブ
ロック単位の画像データ変換処理を行っても高画質を維
持可能であるか否かの境界値として予め設定されるもの
であり、画像データの種類等に応じて適宜決定される値
である。したがって、同基準値D4は第二画素別処理基
準値D3よりも大きくしてある。総和Sが同基準値D4
よりも大きい(S>D4)とき、画像データの階調値の
大きい領域における所定のブロック処理条件を満たすと
判定し、ステップS230に進む。一方、総和Sが同基
準値D4以下(S≦D4)のとき所定の第二ブロック移
行条件を満たすと判定し、ステップS228に進む。な
お、ステップS226でも、総和Sが同基準値D4以上
であるか否かを判断するようにしてもよい。すると、S
≧D4のときブロック処理条件を満たすと判定し、S<
D4のとき第二ブロック移行条件を満たすと判定するこ
とになる。第二ブロック移行条件を満たすと判定したと
きに実行されるステップS228では、詳しくは後述す
るが、着目ブロック内の各画素の階調値と他の画素から
の拡散誤差とに基づいて着目ブロック内の画素全てにド
ットを形成するか否かを判定し、同画素全てにドットを
形成するか否かに応じてブロック単位または1画素単位
で誤差拡散を行いながら画像データを変換する変換処理
(その3)を行い、ステップS238に進む。
【0055】上記ブロック処理条件を満たすと判定した
ときに実行されるステップS230では、上記総和Sが
所定の基準値D5であるか否かを判断する。同基準値D
5は、ブロック内の画素数に255を乗じた値とされて
おり、ブロックが2×2画素で構成されている場合には
4×255=1020とされる。各画素の階調値は0〜
255であるので、着目ブロック内の各画素の階調値が
全て「255」であるときのみ総和Sは基準値D5に等
しくなる。したがって、CMYK別に見たときに着目ブ
ロック内の各画素の階調値が全て「255」であるとき
に条件成立となり、ステップS234に進む。一方、各
画素の階調値のうち一つでも「254」以下のものがあ
れば条件不成立となり、ステップS232に進む。ステ
ップS232では、詳しくは後述するが、ブロック単位
で誤差拡散を行いながら画像データをまとめて変換する
変換処理(その4)を行い、ステップS238に進む。
一方、ステップS234では、着目ブロック内の画素全
てをオンすなわちドットを形成する状態とする。すなわ
ち、着目ブロック内の変換後の画像データは全ての画素
において「255」とされ、「ドットを形成する」画像
データとなる。そして、詳しくは後述するが、ブロック
単位で誤差拡散を行うブロック単位拡散処理を行い(ス
テップS236)、ステップS238に進む。このよう
に、着目ブロック内の各画素の階調値が全て「255」
である場合には、ステップS232の変換処理(その
4)が行われないので画像データの変換処理を高速化さ
せることができる。ステップS238では、画像データ
の全ブロックについて変換処理を終了したか否かを判断
する。変換処理を行っていないブロックがある場合には
ステップS202に戻り、前回の着目ブロックの右側に
ブロックがあるときには当該ブロックを着目ブロックの
位置として設定し、前回の着目ブロックの右側にブロッ
クがないときには一つ下の左端のブロックを着目ブロッ
クとして設定する。そして、繰り返し上述した画像デー
タの変換処理を行う。一方、全ブロックについて変換処
理を終了した場合、階調数変換処理を終了する。その
後、図4で示したステップS125のインターレース処
理が行われ、プリンタ20に対してドット形成の有無に
より表現した画像データが送出されることになる。
【0056】このように、着目ブロックで行われる画像
データの変換処理は、同着目ブロック内の各画素の階調
値から算出される総和Sに応じて、以下のように切り替
えられることになる。 S=0のとき、 全画素オフの後、ブロック単位拡散処理 0<S≦D1のとき、 変換処理(その1) D1<S≦D2のとき、 変換処理(その2) D2<S≦D3のとき、 1画素単位変換処理 D3<S≦D4のとき、 変換処理(その3) D4<S<D5のとき、 変換処理(その4) S=D5のとき、 全画素オンの後、ブロック単位拡散処理 ここで、0<S≦D1またはD4<Sのとき、ブロック
処理条件成立である。すなわち、図5のステップS20
2〜S208,S214,S226は、近隣する所定数
の画素をまとめてブロックとし、画像データを変換する
着目ブロック内の各画素の階調値に基づいて所定のブロ
ック処理条件を満たすか否かを判定するブロック処理判
定機能を実現させる。
【0057】なお、ブロック単位で誤差拡散を行いなが
ら画像データをまとめて変換するには、例えば、以下の
ようにすればよい。図7は、ブロック単位で誤差拡散を
行いながら画像データを変換する様子を説明する説明図
である。なお、変換後の画像データはRAM13内の所
定領域に格納されることになるが、わかりやすく説明す
るため、変換処理が終了した画素については変換後の画
像データを記載している。図の上段は、着目ブロックB
12の左隣のブロックB13まで誤差拡散を伴う画像デ
ータの変換処理が終了した状態を示している。図の例で
は、着目ブロックB12は画像中で明度の高い領域とな
っており、着目ブロックB12内の各画素Pa,Pb,
Pc,Pdのいずれにも階調値「20」(各画素内の上
段に記載)が格納されているとともに、他のブロックか
ら階調誤差「50」(各画素内の下段に記載)が拡散さ
れてきているものとする。また、処理の一例として、各
画素Pa,Pb,Pc,Pdの階調値の総和Sが閾値
「100」以下のときに上記ブロック処理条件が成立す
るものとし、着目ブロックB12内の各画素の階調値と
拡散誤差の総和が閾値「150」よりも大きいときに同
着目ブロックB12内の1画素にのみドットを形成する
ものとする。むろん、これらの閾値は一例にすぎず、様
々な閾値を採用することができる。
【0058】図の着目ブロックB12内の各画素の階調
値の総和は20+20+20+20=80であるのでブ
ロック処理条件は成立し、同画素の拡散誤差の総和は5
0+50+50+50=200であり、着目ブロックB
12内の各画素の階調値と拡散誤差との総和は80+2
00=280であるので着目ブロックB12内の1画素
にのみドットを形成することになる。本実施形態では、
左隣のブロックB13のように、着目ブロックB12の
左上の画素Paにドットを形成するようにしている。す
なわち、画素Paの画像データを「255」とし、残り
の画素Pb,Pc,Pdの画像データを「0」とする。
このように、着目ブロック内の所定位置の画素にのみド
ットを形成するようにすることにより、変換処理が簡素
化されるので、画像データの変換が迅速に行われること
になる。ここで、着目ブロックB12内の1画素にのみ
ドットを形成する場合には、画素Pbにドットを形成す
るようにしてもよいし、画素Pcにドットを形成するよ
うにしてもよいし、画素Pdにドットを形成するように
してもよい。むろん、着目ブロック内の画素のうち、最
も階調値の大きい画素にドットを形成するようにしても
よいし、ランダムに画素を選択してドットを形成するよ
うにしてもよい。
【0059】着目ブロック全体の階調誤差は、着目ブロ
ックB12内の各画素の階調値と拡散誤差との総和から
画像データ変換後の着目ブロック内における各画素の階
調値の総和を差し引いた値となる。図の例では、着目ブ
ロックB12内の各画素の階調値と拡散誤差との総和は
80+200=280であるから、変換後の着目ブロッ
クB12内の各画素の階調値の総和255を差し引くこ
とにより、階調誤差は「25」となる。そして、着目ブ
ロック全体の階調誤差を他のブロック内の未変換画素に
拡散させる。図では、着目ブロックB12に隣接した6
つの未変換画素U11〜U16に階調誤差を拡散させる
ことになる。ここで、未変換画素U11〜U16は、そ
れぞれ、着目ブロックB12の右隣のブロックにおける
左上の画素、同右隣のブロックにおける左下の画素、左
下のブロックにおける右上の画素、下隣のブロックにお
ける左上の画素、同下隣のブロックにおける右上の画
素、右下のブロックにおける左上の画素である。左上の
ブロック内の画素や、上隣のブロック内の画素や、左隣
のブロック内の画素は変換処理済みであるので、これら
の画素には階調誤差を拡散させないようにしている。
【0060】また、本実施形態では、同階調誤差を他の
ブロック内の未変換画素に対して略均等に拡散させるよ
うにしている。上述した例では、着目ブロックB12全
体の階調誤差は「25」であり、他のブロック内の未変
換画素は6つあるので、25を6で除して小数点以下を
四捨五入した「4」ずつ未変換画素に拡散させる。ここ
で、階調誤差が6で割り切れない場合には、未変換画素
U16に拡散させる階調誤差を調整して、未変換画素U
11〜U16に拡散させる階調誤差の合計を着目ブロッ
クB12全体の階調誤差と一致させるようにしている。
その結果、図の下段に示すように、未変換画素U11〜
U15に階調誤差「4」が拡散され、未変換画素U16
に階調誤差「5」が拡散される。このようにして、着目
ブロック全体の階調誤差を着目ブロック外の未変換画素
に拡散させながら、着目ブロック内の画素の画像データ
をまとめて変換することができる。
【0061】なお、着目ブロック全体の階調誤差を図で
示したように拡散させる以外にも、様々な手法で同階調
誤差を着目ブロック外の未変換画素に拡散させることが
できる。例えば、着目ブロックB12全体の階調誤差
を、着目ブロックB12の右隣、左下、下隣、右下のブ
ロック内の画素一つのみに拡散させるようにしてもよ
い。この場合の一例として、同階調誤差を、着目ブロッ
クB12の右隣のブロックにおける左上の画素、左下の
ブロックにおける右上の画素、下隣のブロックにおける
左上の画素、右下のブロックにおける左上の画素の4つ
の未変換画素のみに拡散することができる。また、着目
ブロックB12に隣接していない未変換画素に階調誤差
を拡散させるようにしてもよい。さらに、未変換画素の
位置に応じて同階調誤差を拡散する割合を異ならせるよ
うにしてもよい。
【0062】また、着目ブロックB12が画像中で明度
の低い領域でも、同様の考え方でブロック単位で画像デ
ータを変換することができる。図8は、着目ブロックB
12が画像中で明度の低い領域であるときに、ブロック
単位で誤差拡散を行いながら画像データを変換する様子
を説明する説明図である。図の例では、着目ブロックB
12内の各画素Pa,Pb,Pc,Pdのいずれにも階
調値「220」(各画素内の上段に記載)が格納されて
いるとともに、他のブロックから階調誤差「5」(各画
素内の下段に記載)が拡散されてきているものとする。
また、処理の一例として、各画素Pa,Pb,Pc,P
dの階調値の総和Sが「870」よりも大きいときに上
記ブロック処理条件が成立するものとし、着目ブロック
B12内の各画素の階調値と拡散誤差の総和が「92
0」以下のときに同着目ブロックB12内の1画素のみ
ドットを形成しないものとする。むろん、これらの閾値
も一例にすぎず、様々な閾値を採用することができる。
【0063】図の着目ブロックB12内の各画素の階調
値の総和は220+220+220+220=880で
あるのでブロック処理条件は成立し、同画素の拡散誤差
の総和は5+5+5+5=20であり、着目ブロックB
12内の各画素の階調値と拡散誤差との総和は880+
20=900であるので着目ブロックB12内の1画素
にのみドットを形成することになる。本実施形態では、
左隣のブロックB13のように、着目ブロックB12の
右下の画素Pdのみドットを形成しないようにしてい
る。すなわち、画素Pa,Pb,Pcの画像データを
「255」とし、画素Pdの画像データを「0」とす
る。このように、着目ブロックB12が画像中で明度の
低い領域でも、画像データの変換処理を簡素化させるこ
とができる。むろん、画素Paのみ、画素Pbのみまた
は画素Pcのみドットを形成しない等、様々なパターン
により着目ブロックB12内の1画素のみドットを形成
しないようにすることが可能である。
【0064】着目ブロック全体の階調誤差は、上述した
ように、着目ブロックB12内の各画素の階調値と拡散
誤差との総和から画像データ変換後の着目ブロック内に
おける各画素の階調値の総和を差し引いた値となる。図
の例では、着目ブロックB12内の各画素の階調値と拡
散誤差との総和は880+20=900であるから、変
換後の着目ブロックB12内の各画素の階調値の総和2
55×3=765を差し引くことにより、階調誤差は
「135」となる。そして、着目ブロック全体の階調誤
差を他のブロック内の未変換画素に拡散させる。本実施
形態では、明度の低い領域も、同階調誤差を他のブロッ
ク内の未変換画素に対して略均等に拡散させるようにし
ている。上述した例では、他のブロック内の未変換画素
は6つあるので、135を6で除して小数点以下を四捨
五入した「23」ずつ未変換画素に拡散させる。ここ
で、階調誤差が6で割り切れない場合には、未変換画素
U16に拡散させる階調誤差を調整して、未変換画素U
11〜U16に拡散させる階調誤差の合計を着目ブロッ
クB12全体の階調誤差と一致させるようにしている。
その結果、図の下段に示すように、未変換画素U11〜
U15に階調誤差「23」、未変換画素U16に階調誤
差「20」が拡散される。このようにして、明度の低い
領域であっても、着目ブロック全体の階調誤差を着目ブ
ロック外の未変換画素に拡散させながら、着目ブロック
内の画素の画像データをまとめて変換することができ
る。
【0065】一方、1画素単位で誤差拡散を行いながら
画像データを変換するには、例えば、以下のようにすれ
ばよい。図9は、1画素単位で誤差拡散を行いながら画
像データを変換する様子を示す模式図である。なお、斜
線が記入された画素は、誤差拡散を伴う画像データの変
換処理が終了したことを示している。本実施形態では、
着目ブロックB12内で画素Pa,Pb,Pc,Pdの
順番に、同画素の階調誤差を他の未変換画素に拡散させ
ながら着目ブロックB12内の画素の画像データを変換
する。ここで、未変換画素は、着目ブロックB12内で
あってもよいし、他のブロック内であってもよい。
【0066】まず、1画素目の画素Paについて、階調
値と他の画素からの階調誤差に基づいてドットを形成す
るか否かを判定し、変換後の画像データを「255」ま
たは「0」とする。そして、画素Paの階調誤差を他の
未変換画素に拡散させる。このとき、同画素Paの右隣
の未変換画素Pb、下隣の未変換画素Pc、右下の未変
換画素Pdに拡散させる。1画素単位の変換処理を行う
場合も、階調誤差を3つの未変換画素Pb,Pc,Pd
に対して略均等に拡散させる。図では、階調誤差を拡散
させる様子をブロック矢印で示している。2画素目の画
素Pbについても、同様にしてドットを形成するか否か
を判定し、変換後の画像データを「255」または
「0」とする。そして、画素Pbの階調誤差を、同画素
Pbの左下の未変換画素Pc、下隣の未変換画素Pd、
着目ブロックB12外となる右隣の未変換画素U11、
右下の未変換画素U12に対して略均等に拡散させてい
る。3画素目の画素Pcについても、同様にして変換後
の画像データを「255」または「0」とする。そし
て、画素Pcの階調誤差を、同画素Pcの右隣の未変換
画素Pd、着目ブロックB12外となる左下の未変換画
素U13、下隣の未変換画素U14、右下の未変換画素
U15に対して略均等に拡散させる。4画素目の画素P
dについても、同様にして変換後の画像データを「25
5」または「0」とする。そして、画素Pdの階調誤差
を、着目ブロックB12外となる同画素Pdの右隣の未
変換画素U12、左下の未変換画素U14、下隣の未変
換画素U15、右下の未変換画素U16に対して略均等
に拡散させる。
【0067】このようにして、着目ブロック内の画素別
に同画素の階調値と拡散誤差とに基づいて、同画素の階
調誤差を他の未変換画素に拡散させながら着目ブロック
内の画素の画像データを変換することができる。なお、
着目ブロック内の画素別に生じる階調誤差を図で示した
ように拡散させる以外にも、様々な手法で同階調誤差を
他の未変換画素に拡散させることができる。例えば、画
素Pa,Pb,Pcについては、着目ブロックB12内
の未変換画素にのみ階調誤差を拡散させながら画像デー
タを変換し、画素Pdについてのみ、他のブロック内の
未変換画素に階調誤差を拡散させながら画像データを変
換するようにしてもよい。また、未変換画素の位置に応
じて同階調誤差を拡散する割合を異ならせるようにして
もよい。むろん、画像データを変換する順番について
は、画素Pa,Pb,Pc,Pdとする以外にも様々な
順番が可能であり、例えば、画素Pa,Pc,Pb,P
dの順としてもよい。本実施形態では、着目ブロック内
の画素を1画素単位で区分して本発明にいう画素区分と
しているが、着目ブロック内の画素を2以上の画素単位
で区分して画素区分としてもよい。例えば、横2画素×
縦1画素を画素区分とすると、まず、図9の画素Pa,
Pbの階調値と拡散誤差とに基づいて同画素Pa,Pb
全体の階調誤差を当該画素Pa,Pb外の未変換画素に
拡散させながら同画素Pa,Pbの画像データをまとめ
て変換すればよい。次に、画素Pc,Pdの階調値と拡
散誤差とに基づいて同画素Pc,Pd全体の階調誤差を
当該画素Pc,Pd外の未変換画素に拡散させながら同
画素Pc,Pcの画像データをまとめて変換すればよ
い。
【0068】ところで、従来は、上述したブロック処理
条件が成立する領域はブロック単位の画像データ変換処
理を行っても高画質を維持可能である画像の明度の高い
領域とされ、同ブロック処理条件を満たすか否かを着目
ブロック内の画素全ての階調値と拡散誤差とに基づいて
判定していた。そして、同ブロック処理条件を満たすと
判定したときには着目ブロック内の画素の画像データを
まとめて変換する処理を行い、同ブロック処理条件を満
たさないと判定したときには一律に着目ブロック内で画
素別に画像データを変換する処理を行っていた。しか
し、着目ブロック内にドットを形成しない場合、1画素
単位の変換処理を行ってもブロック単位の変換処理を行
っても、着目ブロック内から他のブロックに拡散される
階調誤差は同じであり、また、ドットが形成されないこ
とには変わりがない。さらに、着目ブロック内の画素全
てにドットを形成する場合も同様であり、1画素単位の
変換処理を行ってもブロック単位の変換処理を行って
も、着目ブロック内から他のブロックに拡散される階調
誤差は同じであるとともに同画素全てにドットが形成さ
れることにも変わりがない。
【0069】そこで、本発明では、図3で示したよう
に、ブロック処理条件を満たさないと判定されたときで
も、着目ブロック内の各画素の階調値と拡散誤差とに基
づいて同着目ブロック内にドットを形成するか否かまた
は着目ブロック内の画素全てにドットを形成するか否か
を判定し、判定結果に応じて1画素単位またはブロック
単位の画像データ変換処理を行うようにしている。すな
わち、着目ブロック内にドットを形成しない場合や着目
ブロック内の画素全てにドットを形成する場合にはブロ
ック単位で画像データの変換処理を行い、これらの場合
以外には1画素単位で画像データの変換処理を行うよう
にしている。その結果、画像の高画質を維持しながら、
画像をドットマトリクス状の画素で多階調表現した画像
データから誤差拡散法を用いてドット形成の有無により
表現した画像データに変換する処理をさらに高速化させ
ることが可能となる。また、画像データの階調値の小さ
い領域のみならず、同階調値の大きい領域でも、画像の
高画質を維持しながら画像データ変換処理をさらに高速
化させることが可能となる。
【0070】(4)画像データ処理装置が行う処理の詳
細:以下、本画像データ処理装置が行う階調数変換処理
の詳細について、説明する。図10は、図5のステップ
S212,S236で行われるブロック単位拡散処理を
示すフローチャートである。本フローが行われる前提と
して、画像データ変換後の着目ブロック内の画素全てに
ドットを形成することを意味する「255」またはドッ
トを形成しないことを意味する「0」が格納されている
必要がある。上記ステップS210では画像データ変換
後の着目ブロック内の画素全てについての画像データが
「0」とされ、上記ステップS234では画像データ変
換後の着目ブロック内の画素全てについての画像データ
が「255」とされる。その後、本フローが開始され
る。なお、本フローは、後述する変換処理(その1〜
4)の途中でもコールされるようになっている。
【0071】まず、着目ブロック全体の階調誤差、すな
わち、着目ブロック全体で生じる階調誤差を算出する
(ステップS302)。ここで、着目ブロック内の各画
素Pa,Pb,Pc,Pdに拡散されてきた拡散誤差を
それぞれEa,Eb,Ec,Edとすると、着目ブロッ
ク全体に拡散されてきた拡散誤差SEは、以下の式から
求めることができる。 SE = Ea + Eb + Ec + Ed ・・・(2) また、画像データ変換後の着目ブロック内に形成される
ドット数をNdotとすると、画像データ変換後の着目
ブロック内における各画素の階調値の総和Sdotは、
以下の式から求めることができる。 Sdot = 255 × Ndot ・・・(3) すなわち、着目ブロック全体で生じる階調誤差Eは、以
下の式のように、着目ブロック内の各画素の階調値と拡
散誤差との総和から画像データ変換後の着目ブロック内
における各画素の階調値の総和を差し引くことにより算
出することができる。 E = S + SE − Sdot ・・・(4)
【0072】次に、着目ブロック全体の階調誤差Eを他
のブロック内の未変換画素に拡散させ(ステップS30
4)、本フローを終了する。本実施形態では、図7や図
8で示したように、他のブロック内の未変換画素U11
〜U16に対して階調誤差を略均等に拡散させている。
すなわち、未変換画素U11〜U16に対してE/6ず
つ階調誤差を拡散させる。ここで、階調誤差が6で割り
切れない場合には、未変換画素U16に拡散させる階調
誤差を調整して、未変換画素U11〜U16に拡散させ
る階調誤差の合計を上記階調誤差Eと一致させる。この
ようにして、着目ブロックにおいてブロック単位の画像
データの変換処理が終了する。
【0073】図11は、図5のステップS216で行わ
れる変換処理(その1)を示すフローチャートである。
本フローは、上記階調値の総和Sがブロック処理条件成
立と判定される0<S≦D1のときに行われる。まず、
着目ブロックについての補正データBxを算出する(ス
テップS402)。ここで、着目ブロック内の各画素P
a,Pb,Pc,Pdに拡散されてきた拡散誤差Ea,
Eb,Ec,Edの総和である着目ブロック全体の拡散
誤差SEを用いると、補正データBxは、以下の式によ
り算出することができる。 Bx = S + SE ・・・(5) すなわち、補正データBxは、着目ブロック内の各画素
の階調値と拡散誤差との総和である。着目ブロック内の
各画素の拡散誤差はRAM13に記憶されているので、
RAM13から拡散誤差Ea,Eb,Ec,Edを読み
出し、上記式(2)と式(5)とにより補正データBx
を算出することができる。なお、各画素の拡散誤差は、
上記ステップS204で各画素の階調値を読み出すとき
に一緒に読み出しておいてもよい。
【0074】次に、算出した補正データBxが所定のド
ット形成基準値である閾値th1よりも大きいか否かを
判断する(ステップS404)。むろん、Bx≧th1
であるか否かを判断するようにしてもよい。閾値th1
は、画像データの階調値の小さい領域において、着目ブ
ロック内に1ドット形成するか否かの境界値として予め
設定されるものであり、画像データの種類等に応じて適
宜決定される値である。補正データBxが閾値th1よ
りも大きい場合、着目ブロック内の1画素のみオン、す
なわち、ドットを形成し(ステップS406)、ステッ
プS410に進む。本実施形態では、着目ブロック内の
左上の画素の画像データを「ドットを形成する」意味の
「255」とし、残りの3画素の画像データを「ドット
を形成しない」意味の「0」とする。一方、補正データ
Bxが閾値th1以下の場合、着目ブロック内の画素全
てをオフ、すなわち、ドットを形成せず(ステップS4
08)、ステップS410に進む。この場合、着目ブロ
ック内の4画素全ての画像データを「ドットを形成しな
い」意味の「0」とする。
【0075】本フローが行われるのは、着目ブロックが
画像中で明度の高い領域にあるときである。すなわち、
ドット形成密度が小さいため、ブロック単位でドットを
形成しても画像の分解能の低下は目立たず、高画質を維
持することが可能である。そこで、変換後の各画素の画
像データを「255」または「0」とした後、図10で
示したブロック単位拡散処理を行い(ステップS41
0)、本フローを終了する。すなわち、着目ブロック全
体の階調誤差Eを算出し、同階調誤差Eを他のブロック
内の未変換画素に拡散させる。このように、図11で示
したフローは、ブロック処理条件を満たすと判定された
とき、着目ブロック内の各画素の階調値および拡散誤差
に基づいて同着目ブロック全体の階調誤差を着目ブロッ
ク外の未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の
画素の画像データをまとめて変換する第一の変換処理機
能を実現させる。
【0076】図12は、図5のステップS220で行わ
れる変換処理(その2)を示すフローチャートである。
本フローは、上記総和Sがブロック移行条件成立と判定
されるD1<S≦D2のときに行われる。まず、着目ブ
ロックについての補正データBxを算出する(ステップ
S502)。上述したように、補正データBxは、着目
ブロック内の各画素の階調値と拡散誤差との総和であ
る。着目ブロック内の各画素の拡散誤差はRAM13に
記憶されているので、RAM13から拡散誤差Ea,E
b,Ec,Edを読み出し、上記式(2)と式(5)と
により補正データBxを算出することができる。次に、
算出した補正データBxが所定のドット形成基準値であ
る閾値th2よりも大きいか否かを判断する(ステップ
S504)。むろん、Bx≧th2であるか否かを判断
するようにしてもよい。閾値th2も、画像データの階
調値の小さい領域において、着目ブロック内に1ドット
形成するか否かの境界値として予め設定されるものであ
り、画像データの種類等に応じて適宜決定される値であ
る。本実施形態では、 th2 = th1 の関係が成立しており、閾値th2を上記変換処理(そ
の1)で使用する閾値th1と同じ値にしている。この
ように、上記変換処理(その1)と変換処理(その2)
とで共通のドット形成基準値を用いて着目ブロック内に
ドットを形成するか否かを判定することができる。むろ
ん、画像データの種類等に応じて、閾値th2を閾値t
h1とは異なる値にしてもよい。
【0077】補正データBxが閾値th2よりも大きい
場合、1画素単位で誤差拡散を行いながら画像データを
変換する1画素単位変換処理を行い(ステップS50
6)、本フローを終了する。図13は、1画素単位変換
処理を示すフローチャートである。なお、変換前の画像
データはCMYK別とされた階調値とされているので、
図のフローはCMYK別に行われることになるが、フロ
ーをわかりやすくするため、図示を省略している。ま
た、本フローは、上記ステップS224や、後述する変
換処理(その3)の途中でもコールされるようになって
いる。まず、着目ブロック内の着目画素の位置を設定す
る(ステップS602)。図9で示したように、着目ブ
ロックB12内で画素Pa,Pb,Pc,Pdの順番に
着目画素とする。すなわち、着目ブロック内で画素別に
画像データの変換処理を行うことになる。むろん、着目
ブロック内での画像データの変換処理の順序は適宜変更
可能であり、また、ブロック毎に画像データの変換処理
の順序を変えるようにしてもよい。
【0078】着目画素の位置を設定すると、着目画素の
階調値と拡散されてきた拡散誤差とを読み込む(ステッ
プS604)。同階調値はCMYK別に色変換されてR
AM13に記憶されるとともに、同拡散誤差もCMYK
別にRAM13の所定領域に記憶されているので、RA
M13からCMYK別に着目画素に対応した階調値と拡
散誤差とを読み込むことになる。その後、着目画素につ
いての補正データCxを算出する(ステップS60
6)。ここで、着目画素の階調値をSi、拡散されてき
た拡散誤差をEiとすると、補正データCxは、以下の
式のように階調値Siと拡散誤差Eiとの和となる。 Cx = Si + Ei ・・・(6)
【0079】着目画素の補正データCxを算出すると、
補正データCxが所定の閾値th0よりも大きいか否か
を判断する(ステップS608)。むろん、Cx≧th
0であるか否かを判断するようにしてもよい。本実施形
態では、閾値th0を上記変換処理(その1)や変換処
理(その2)で使用するドット形成基準値th1,th
2と同じ値にしている。むろん、画像データの種類等に
応じて、閾値th0をドット形成基準値th1,th2
とは異なる値にしてもよい。補正データCxが閾値th
0よりも大きい場合、着目画素の画像データを「ドット
を形成する」意味の「255」とし(ステップS61
0)、ステップS614に進む。一方、補正データCx
が閾値th0以下の場合、着目画素の画像データを「ド
ットを形成しない」意味の「0」とし(ステップS61
2)、ステップS614に進む。
【0080】ステップS614では、着目画素で生じる
階調誤差を算出する。ここで、画像データ変換後の着目
画素の画像データをDotとすると、着目画素の階調値
Si、着目画素に拡散されてきた拡散誤差Eiを用い
て、着目画素で生じる階調誤差E’を算出することがで
きる。 E’ = Si + Ei − Dot ・・・(7) ステップS616では、着目画素の階調誤差E’を他の
未変換画素に拡散させる。本実施形態では、図9で示し
たように、着目ブロック内であるかどうかを問わず、隣
接した未変換画素に対して階調誤差を拡散させている。
その際、未変換画素に対して階調誤差を略均等に拡散さ
せる。すなわち、着目画素が画素Paである場合には未
変換画素Pb,Pc,Pdに対してE’/3ずつ階調誤
差を拡散させ、着目画素が画素Pbである場合には未変
換画素U11,Pc,Pd,U12に対してE’/4ず
つ階調誤差を拡散させ、着目画素が画素Pcである場合
には未変換画素Pd,U13,U14,U15に対して
E’/4ずつ階調誤差を拡散させ、着目画素が画素Pd
である場合には未変換画素U12,U14,U15,U
16に対してE’/4ずつ階調誤差を拡散させる。階調
誤差E’が割り切れない場合には、着目画素の右下とな
る未変換画素に拡散させる階調誤差を調整して、未変換
画素に拡散させる階調誤差の合計を上記階調誤差E’と
一致させる。
【0081】ステップS618では、着目ブロック内の
全画素について変換処理を終了したか否かを判断する。
着目ブロック内で変換処理を行っていない画素がある場
合にはステップS602に戻り、次の着目画素の位置を
設定する。そして、繰り返し上述した画像データの変換
処理を行う。一方、着目ブロック内の全画素について変
換処理を終了した場合、1画素単位変換処理を終了す
る。このようにして、着目ブロック内の画素別に同画素
の階調値と拡散誤差とに基づいて同画素の階調誤差を他
の未変換画素に拡散させながら着目ブロック内の画素の
画像データを変換することができる。
【0082】図12のステップS504において、補正
データBxが閾値th2以下であった場合、着目ブロッ
ク内の画素全てをオフ、すなわち、着目ブロック内の4
画素全ての画像データを「ドットを形成しない」意味の
「0」とする(ステップS508)。ステップS508
が行われるのは着目ブロック内にドットが形成されない
ときであるが、画像データの変換処理をブロック単位で
行ったとしても着目ブロック内から他のブロックに拡散
される階調誤差は同じであり、また、ドットが形成され
ないことには変わりがないため、高画質を維持すること
ができる。そこで、ステップS510にて、図10で示
したブロック単位拡散処理を行い、本フローを終了す
る。すなわち、着目ブロック全体の階調誤差Eを算出
し、同階調誤差Eを他のブロック内の未変換画素に拡散
させる。
【0083】このように、図12で示したフローは、本
発明にいう第二の変換処理機能を実現させる。すなわ
ち、ブロック処理条件を満たさないと判定されたとき、
着目ブロック内の各画素の階調値および拡散誤差に基づ
いて同着目ブロック内にドットを形成するか否かを判定
する。その際、着目ブロック内の各画素の階調値の総和
が所定の画素別処理基準値以下またはより小のときにの
み着目ブロック内の各画素の階調値および拡散誤差に基
づいて同着目ブロック内にドットを形成するか否かを判
定する。ドットを形成すると判定したときには、着目ブ
ロック内の画素別に同画素の階調値および拡散誤差に基
づいて同画素の階調誤差を他の未変換画素に拡散させな
がら同着目ブロック内の画素の画像データを変換する。
一方、ドットを形成しないと判定したときには、同着目
ブロック内の各画素の階調値および拡散誤差に基づいて
同着目ブロック全体の階調誤差を着目ブロック外の未変
換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の画像
データをまとめて変換する。したがって、ブロック処理
条件を満たさないと判定されたときでも、着目ブロック
内でドットが形成されない場合にはブロック単位で画像
データの変換処理が行われる。その際、画像の高画質は
維持されるので、誤差拡散法による画像データの変換処
理をさらに高速化させることができる。
【0084】なお、上記総和SについてD2<S≦D3
が成立するとき、図5のステップS224にて図13で
示した1画素単位変換処理が行われる。ステップS22
4が行われるのは、着目ブロックが画像中で明度の中間
的な領域にあるときである。そこで、きめ細やかな変換
処理を行うため、1画素単位で画像データの変換処理を
行うことにしている。1画素単位変換処理については、
上記ステップS506で行われる1画素単位変換処理と
同じであるので、詳しい説明を省略する。すなわち、画
像中で明度の中間的な領域ではドット形成を判定するま
でもなく1画素単位の画像データの変換処理が行われる
ので、処理速度をさらに向上させることが可能となる。
【0085】図14は、図5のステップS228で行わ
れる変換処理(その3)を示すフローチャートである。
本フローは、上記総和Sが第二ブロック移行条件成立と
判定されるD3<S≦D4のときに行われる。まず、着
目ブロックについての補正データBxを算出する(ステ
ップS702)。補正データBxは着目ブロック内の各
画素の階調値と拡散誤差との総和であるので、RAM1
3から拡散誤差Ea,Eb,Ec,Edを読み出し、上
記式(2)と式(5)とにより補正データBxを算出す
ることができる。次に、算出した補正データBxが所定
の第二ドット形成基準値である閾値th3よりも大きい
か否かを判断する(ステップS704)。むろん、Bx
≧th3であるか否かを判断するようにしてもよい。閾
値th3は、画像データの階調値の大きい領域におい
て、着目ブロック内で全ドット形成するか否かの境界値
として予め設定されるものであり、画像データの種類等
に応じて適宜決定される値である。ここで、閾値th3
は、上記変換処理(その1)で使用するドット形成基準
値th1や、上記変換処理(その2)で使用するドット
形成基準値th2よりも大きな値としている。
【0086】補正データBxが閾値th3よりも大きい
場合、着目ブロック内の画素全てをオン、すなわち、着
目ブロック内の4画素全ての画像データを「ドットを形
成する」意味の「255」とする(ステップS70
6)。ステップS706が行われるのは着目ブロック内
の画素全てにドットが形成されるときであるが、画像デ
ータの変換処理をブロック単位で行ったとしても着目ブ
ロック内から他のブロックに拡散される階調誤差は同じ
であり、また、画素全てにドットが形成されることには
変わりがないため、高画質を維持することができる。そ
こで、ステップS708にて、図10で示したブロック
単位拡散処理を行い、本フローを終了する。すなわち、
着目ブロック全体の階調誤差Eを算出し、同階調誤差E
を他のブロック内の未変換画素に拡散させる。一方、補
正データBxが閾値th3以下の場合、図13で示した
1画素単位変換処理、すなわち、1画素単位で誤差拡散
を行いながら画像データを変換する処理を行い(ステッ
プS710)、本フローを終了する。
【0087】このように、図14で示したフローは、本
発明にいう第二の変換処理機能を実現させる。すなわ
ち、ブロック処理条件を満たさないと判定されたとき、
着目ブロック内の各画素の階調値および拡散誤差に基づ
いて同着目ブロック内の画素全てにドットを形成するか
否かを判定する。その際、着目ブロック内の各画素の階
調値の総和が所定の第二画素別処理基準値以上またはよ
り大のときにのみ着目ブロック内の各画素の階調値およ
び拡散誤差に基づいて同着目ブロック内の画素全てにド
ットを形成するか否かを判定する。同画素全てにはドッ
トを形成しないと判定したときには、着目ブロック内の
画素別に同画素の階調値および拡散誤差に基づいて同画
素の階調誤差を他の未変換画素に拡散させながら同着目
ブロック内の画素の画像データを変換する。一方、同画
素全てにドットを形成すると判定したときには、同着目
ブロック内の各画素の階調値および拡散誤差に基づいて
同着目ブロック全体の階調誤差を着目ブロック外の未変
換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の画像
データをまとめて変換する。したがって、ブロック処理
条件を満たさないと判定されたときでも、着目ブロック
内の画素全てでドットが形成される場合にはブロック単
位で画像データの変換処理が行われる。その際、画像の
高画質は維持されるので、誤差拡散法による画像データ
の変換処理をさらに高速化させることができる。
【0088】図15は、図5のステップS232で行わ
れる変換処理(その4)を示すフローチャートである。
本フローは、上記総和Sがブロック処理条件成立と判定
されるD4<S<D5のときに行われる。まず、着目ブ
ロックについての補正データBxを算出する(ステップ
S802)。ここで、着目ブロック内の各画素Pa,P
b,Pc,Pdに拡散されてきた拡散誤差Ea,Eb,
Ec,EdをRAM13から読み出すと、補正データB
xは、上記式(2)と式(5)とにより算出することが
できる。次に、算出した補正データBxが所定の第二ド
ット形成基準値である閾値th4よりも大きいか否かを
判断する(ステップS804)。むろん、Bx≧th4
であるか否かを判断するようにしてもよい。閾値th4
も、画像データの階調値の大きい領域において、着目ブ
ロック内で全ドット形成するか否かの境界値として予め
設定されるものであり、画像データの種類等に応じて適
宜決定される値である。ここで、閾値th4は、上記ド
ット形成基準値th1,th2よりも大きな値としてい
る。本実施形態では、 th4 = th3 の関係が成立しており、閾値th4を上記変換処理(そ
の3)で使用する閾値th3と同じ値にしている。この
ように、上記変換処理(その3)と変換処理(その4)
とで共通の第二ドット形成基準値を用いて着目ブロック
内の画素全てにドットを形成するか否かを判定すること
ができる。むろん、画像データの種類等に応じて、閾値
th4を閾値th3とは異なる値にしてもよい。
【0089】補正データBxが閾値th4よりも大きい
場合、着目ブロック内の画素全てをオン、すなわち、ド
ットを形成し(ステップS806)、ステップS810
に進む。この場合、着目ブロック内の4画素全て画像デ
ータを「ドットを形成する」意味の「255」とする。
一方、補正データBxが閾値th4以下の場合、着目ブ
ロック内の1画素のみオフ、すなわち、1画素のみドッ
トを形成せず(ステップS808)、ステップS810
に進む。本実施形態では、着目ブロック内の右下の画素
の画像データを「ドットを形成しない」意味の「0」と
し、残りの3画素の画像データを「ドットを形成する」
意味の「255」とする。
【0090】本フローが行われるのは、着目ブロックが
画像中で明度の低い領域にあるときである。すなわち、
ドット形成密度が大きいため、ブロック単位でドットを
形成しても画像の分解能の低下は目立たず、高画質を維
持することが可能である。そこで、変換後の各画素の画
像データを「255」または「0」とした後、図10で
示したブロック単位拡散処理を行い(ステップS81
0)、本フローを終了する。すなわち、着目ブロック全
体の階調誤差Eを算出し、同階調誤差Eを着目ブロック
外の未変換画素に拡散させる。このように、図15で示
したフローは、図11で示したフローとともに第一の変
換処理機能を実現させる。
【0091】以上説明したように、誤差拡散法を用いて
画像データを変換する際にブロック処理条件が成立して
いないときでも、着目ブロック内でドットが形成されな
かったり着目ブロック内の画素全てでドットが形成され
る場合には、ブロック単位で画像データの変換処理が行
われる。これらの場合には、画像データの変換処理をブ
ロック単位で行ったとしても着目ブロック内から他のブ
ロックに拡散される階調誤差は同じであるとともに着目
ブロック内でドットが形成されなかったり着目ブロック
内の画素全てでドットが形成されることには変わりがな
いため、高画質を維持することができる。したがって、
各画素の階調値の小さい領域と階調値の大きい領域の双
方にて、画像をドットマトリクス状の画素で多階調表現
した画像データから誤差拡散法を用いてドット形成の有
無により表現した画像データに変換する処理をさらに高
速化させることが可能となる。また、画像中で明度が比
較的高い領域において、着目ブロック内の各画素の階調
値の総和が所定の画素別処理基準値以上またはより大の
ときには着目ブロック内にドットを形成するか否かを判
定するまでもなく1画素単位の画像データの変換処理を
行うので、処理速度がさらに向上する。画像中で明度が
比較的低い領域においても、着目ブロック内の各画素の
階調値の総和が所定の第二画素別処理基準値以下または
より小のときには着目ブロック内の画素全てにドットを
形成するか否かを判定するまでもなく1画素単位の画像
データの変換処理を行うので、処理速度がさらに向上す
る。
【0092】(5)第二の実施形態:なお、本発明の画
像データ処理プログラムを実行可能な画像データ処理装
置と周辺装置は、様々な構成が可能である。例えば、プ
リンタは、コンピュータと一体化されたものであっても
よい。また、色インクを吐出してドットを形成するピエ
ゾ素子を用いたプリンタ以外にも、例えば、インク通路
内に泡を発生させて色インクを吐出するバブル方式のプ
リンタを使用してもよい。さらに、いわゆるバリアブル
プリンタ等のように、形成するドットの大きさを可変と
したプリンタを使用してもよい。また、複数の色インク
は、上記CMYKの組み合わせ以外にも、CMYや、低
濃度のシアン(c)や低濃度のマゼンタ(m)も使用し
たCMYKcm等、様々な組み合わせが可能である。む
ろん、複数の色インクは、複数のインクカートリッジに
充填されたものであってもよいし、一つのインクカート
リッジに充填されたものであってもよい。さらに、上述
したフローについては、PC内で実行する以外にも、一
部または全部をプリンタあるいは専用の画像処理装置で
実行するようにしてもよい。なお、画像を出力する装置
は、印刷媒体上にドットを形成して印刷を行う装置以外
であってもよく、例えば、液晶表示画面上で輝点形成の
有無により画像を表現する液晶表示装置であってもよ
い。
【0093】また、図5で示した階調値変換処理では、
上記総和S以外に基づいてブロック処理条件を満たすか
否かを判定するようにしてもよい。図16は、第二の実
施形態にかかる画像データ処理装置が行う階調数変換処
理を示すフローチャートである。なお、本画像データ処
理装置のハードウェア構成は、第一の実施形態と同じで
あるものとする。また、図5と同じ処理が行われる箇所
については、同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
本フローでは、着目ブロック内の各画素の階調値と拡散
誤差との総和である補正データBxに基づいてブロック
処理条件を満たすか否かを判定するようにしている。そ
こで、図5のステップS204,S206,S214,
S218,S222,S226の代わりに、ステップS
902,S904,S906,S908,S910,S
912を行うことにしている。また、各基準値D1’〜
D4’については、D1’<D2’<D3’<D4’と
なるようにしてある。
【0094】着目ブロックの位置を設定すると(ステッ
プS202)、ステップS902にて、着目ブロック内
の各画素の階調値と拡散誤差とを全て読み出す。すなわ
ち、RAM13から階調値Da,Db,Dc,Ddと拡
散誤差Ea,Eb,Ec,Edとを読み出す。ステップ
S904では、着目ブロックについての補正データBx
を算出する。ここで、着目ブロック内の各画素の階調値
をDa,Db,Dc,Dd、拡散誤差をEa,Eb,E
c,Edとすると、上記式(1)、式(2)、式(5)
により補正データBxを算出することができる。本フロ
ーでは、上記ステップS208〜S212の処理を行っ
ていない。むろん、着目ブロック内の各画素の階調値の
総和Sを求め、上記ステップS208〜S212の処理
を行って着目ブロック内の各画素の階調値が全て「0」
であるときに着目ブロック内の画素全てをオフにしてブ
ロック単位拡散処理を行うようにしてもよい。また、ス
テップS230,S234〜S236の処理も行ってい
ないが、着目ブロック内の各画素の階調値の総和Sを求
め、着目ブロック内の各画素の階調値が全て「255」
であるときに着目ブロック内の画素全てをオンにしてブ
ロック単位拡散処理を行うようにしてもよい。
【0095】ステップS906では、補正データBxが
所定のブロック処理基準値D1’よりも大きいか否かを
判断する。補正データBxが同基準値D1’よりも大き
いとき所定のブロック処理条件を満たさないと判定し、
ステップS908に進む。一方、補正データBxが同基
準値D1’以下のとき同ブロック処理条件を満たすと判
定し、ステップS216に進む。ステップS216が行
われるのは、着目ブロックが画像中で明度の高い領域に
あるときであり、ドット形成密度が小さいため、ブロッ
ク単位でドットを形成しても画像の分解能の低下は目立
たず、高画質を維持することが可能である。そこで、ブ
ロック単位で誤差拡散を行いながら画像データをまとめ
て変換する変換処理(その1)を行い(ステップS21
6)、ステップS238に進む。ここで、変換処理(そ
の1)については、図11で示したフローにより行うこ
とができるので、詳しい説明を省略する。なお、上記ス
テップS904にて補正データBxが算出されているの
で、ステップS402の処理を省略することが可能であ
る。
【0096】ステップS908では、補正データBxが
所定の画素別処理基準値D2’よりも大きいか否かを判
断する。補正データBxが同基準値D2’よりも大きい
とき、ステップS910に進む。一方、補正データBx
が同基準値D2’以下のとき、ステップS220に進
む。ステップS220が行われるのは、着目ブロックが
画像中で明度の中間的な領域よりもやや明度の高い領域
にあるときであり、着目ブロック内にドットを形成しな
い場合がある。そこで、着目ブロック内にドットを形成
するか否かを判定して判定結果に応じた処理単位で誤差
拡散を行いながら画像データを変換する変換処理(その
2)を行い(ステップS220)、ステップS238に
進む。なお、図12で示したフロー中、ステップS50
2の処理を省略することが可能である。ステップS91
0では、上記補正データBxが所定の第二画素別処理基
準値D3’よりも大きいか否かを判断する。補正データ
Bxが同基準値D3’よりも大きいとき、ステップS9
12に進む。一方、補正データBxが同基準値D3’以
下のとき、ステップS224に進む。ステップS224
が行われるのは、着目ブロックが画像中で明度の中間的
な領域にあるときである。そこで、きめ細やかな変換処
理を行うため、1画素単位で誤差拡散を行いながら画像
データを変換する1画素単位変換処理を行い(ステップ
S224)、ステップS238に進む。
【0097】ステップS912では、補正データBxが
所定の第二ブロック処理基準値D4’よりも大きいか否
かを判断する。補正データBxが同基準値D4’以下の
とき所定のブロック処理条件を満たさないと判定し、ス
テップS228に進む。ステップS228が行われるの
は、着目ブロックが画像中で明度の中間的な領域よりも
やや明度の低い領域にあるときであり、着目ブロック内
の画素全てにドットを形成する場合がある。そこで、着
目ブロック内の画素全てにドットを形成するか否かを判
定して判定結果に応じた処理単位で誤差拡散を行いなが
ら画像データを変換する変換処理(その3)を行い(ス
テップS228)、ステップS238に進む。一方、補
正データBxが同基準値D4’よりも大きいとき同ブロ
ック処理条件を満たすと判定し、ステップS232に進
む。ステップS232が行われるのは、着目ブロックが
画像中で明度の低い領域にあるときであり、ドット形成
密度が大きいため、ブロック単位でドットを形成しても
画像の分解能の低下は目立たず、高画質を維持すること
が可能である。そこで、ブロック単位で誤差拡散を行い
ながら画像データをまとめて変換する変換処理(その
4)を行い(ステップS232)、ステップS238に
進む。なお、図14や図15で示したフロー中、ステッ
プS702,S802の処理を省略することが可能であ
る。
【0098】ステップS238では、画像データの全ブ
ロックについて変換処理を終了したか否かを判断する。
変換処理を行っていないブロックがある場合にはステッ
プS202に戻り、全ブロックについて変換処理を終了
した場合には階調数変換処理を終了する。このように、
着目ブロック内の各画素の階調値と拡散誤差との総和に
基づいても、所定のブロック処理条件を満たすか否かを
判定することが可能であり、画像の高画質を維持しなが
ら誤差拡散法により画像データに変換する処理をさらに
高速化させることができる。
【0099】(6)第三の実施形態:上述した第一の実
施形態では、ブロック処理条件不成立のとき、階調値の
総和Sが画素別処理基準値D2より大きく第二画素別処
理基準値D3以下の場合には着目ブロック内にドットを
形成するか否かまたは着目ブロック内の画素全てにドッ
トを形成するか否かを判定しない構成としたが、このよ
うな構成をとらずに処理を簡素化させるようにしてもよ
い。図17は、第三の実施形態にかかる画像データ処理
装置が行う階調数変換処理を示すフローチャートであ
る。なお、本画像データ処理装置のハードウェア構成
は、第一の実施形態と同じであるものとする。また、図
5と同じ処理が行われる箇所については、同じ符号を付
して詳しい説明を省略する。
【0100】着目ブロックの位置を設定して、着目ブロ
ック内の各画素の階調値を読み込み、階調値の総和Sを
算出すると(ステップS202〜S206)、上記ステ
ップS208〜S212を行わずにステップS214に
て総和Sが所定の基準値D1よりも大きいか否かを判断
する。総和Sが同基準値D1よりも大きいとき所定のブ
ロック処理条件を満たさないと判定し、上記ステップS
218〜S224を行わずにステップS226に進む。
一方、総和Sが同基準値D1以下のとき同ブロック処理
条件を満たすと判定し、ブロック単位で誤差拡散を行い
ながら画像データをまとめて変換する変換処理(その
1)を行い(ステップS216)、ステップS238に
進む。ここで、総和Sが「0」であるときもステップS
216にて誤差拡散を行いながら画像データをまとめて
変換する変換処理が行われる。
【0101】ステップS226では、総和Sが所定の基
準値D4よりも大きいか否かを判断する。総和Sが同基
準値D4以下のとき所定のブロック処理条件を満たさな
いと判定し、後述する変換処理(その5)を行い(ステ
ップS922)、ステップS238に進む。一方、総和
Sが同基準値D4よりも大きいとき同ブロック処理条件
を満たすと判定し、上記ステップS230,S234〜
S236を行わずにブロック単位で誤差拡散を行いなが
ら画像データをまとめて変換する変換処理(その4)を
行い(ステップS232)、ステップS238に進む。
なお、変換処理(その1)と変換処理(その4)につい
ては、図11と図15で示したフローにより行うことが
できるので、説明を省略する。ステップS238では、
画像データの全ブロックについて変換処理を終了したか
否かを判断する。変換処理を行っていないブロックがあ
る場合にはステップS202に戻り、全ブロックについ
て変換処理を終了した場合には階調数変換処理を終了す
る。
【0102】図18は、上記変換処理(その5)を示す
フローチャートである。本フローでは、ドット形成を判
定して判定結果に応じた処理単位で誤差拡散を行いなが
ら画像データを変換する処理を行う。まず、着目ブロッ
クについての補正データBxを算出する(ステップS1
002)。すなわち、RAM13から各画素の拡散誤差
を読み出し、上記式(2)と式(5)とにより補正デー
タBxを算出する。次に、上記ステップS504と同
様、算出した補正データBxがドット形成基準値である
閾値th2よりも大きいか否かを判断する(ステップS
1004)。補正データBxが閾値th2以下の場合、
上記ステップS508〜S510と同様、着目ブロック
内の画素全てをオフとし(ステップS1006)、図1
0で示したブロック単位拡散処理を行って(ステップS
1008)、本フローを終了する。すなわち、着目ブロ
ック内にドットを形成しない場合には、ブロック単位で
誤差拡散法による画像データ変換処理を行うことにな
る。
【0103】補正データBxが閾値th2よりも大きい
場合、ステップS1010に進み、同補正データBxが
第二ドット形成基準値である閾値th3よりも大きいか
否かを判断する。補正データBxが閾値th3よりも大
きい場合、上記ステップS706〜S708と同様、着
目ブロック内の画素全てをオンとし(ステップS101
2)、図10で示したブロック単位拡散処理を行って
(ステップS1014)、本フローを終了する。すなわ
ち、着目ブロック内の画素全てにドットを形成する場合
には、ブロック単位で誤差拡散法による画像データ変換
処理を行うことになる。一方、補正データBxが閾値t
h3以下(th2<Bx≦th3)の場合には、図13
で示した1画素単位変換処理、すなわち、1画素単位で
誤差拡散を行いながら画像データを変換する処理を行い
(ステップS1016)、本フローを終了する。このよ
うに、図18で示したフローでも、ブロック処理条件を
満たさないと判定されたとき、着目ブロック内にドット
を形成するか否かまたは着目ブロック内の画素全てにド
ットを形成するか否かを判定し、判定結果に応じた処理
単位で誤差拡散法により着目ブロック内の画素の画像デ
ータを変換する第二の変換処理機能を実現させる。そし
て、画像の高画質を維持しながら、誤差拡散法による画
像データの変換処理をさらに高速化させることが可能と
なる。
【0104】なお、第二の変換処理機能によりドット形
成の判定結果に応じた処理単位で画像データの変換処理
行う際、画像データの階調値の小さい領域のみにおい
て、着目ブロック内にドットを形成するか否かを判定し
てドットを形成しないと判定したときにのみブロック単
位の変換処理を行う構成も可能であることは言うまでも
ない。むろん、画像データの階調値の大きい領域のみに
おいて、着目ブロック内の画素全てでドットを形成する
か否かを判定して同画素全てでドットを形成すると判定
したときにのみブロック単位の変換処理を行う構成も可
能である。また、第一、第二の変換処理機能によりブロ
ック単位で画像データの変換処理を行う前に、着目ブロ
ックがいわゆるエッジ部分であるか否かを判定し、エッ
ジ部分であると判定したときには1画素単位で画像デー
タの変換処理を行うようにしてもよい。その際、例え
ば、着目ブロック内で隣接した画素の階調値の差が所定
値以上のときや、着目ブロック内で階調値の最大値と最
小値との差が所定値以上のときにエッジ部分であると判
定することができる。すると、各画素の階調値が急変す
る領域では、きめ細やかに画像データを変換することが
できるので、画像中のエッジ部分を不鮮明にさせること
なく高画質な画像を得ることが可能となる。
【0105】以上説明したように、本発明によると、種
々の態様により、画像をドットマトリクス状の画素で多
階調表現した画像データから誤差拡散法を用いてドット
形成の有無により表現した画像データに変換する処理を
さらに高速化させることが可能な画像データ処理装置、
印刷装置、画像データ処理プログラムおよび画像データ
処理プログラムを記録した媒体を提供することができ
る。また、画像データ処理方法としても適用可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像データ処
理装置とプリンタとからなる印刷装置の概略構成図であ
る。
【図2】プリンタのブロック構成をPCとともに示すブ
ロック構成図である。
【図3】プリンタドライバの概略構成を模式的に示す図
である。
【図4】プリンタドライバがPCに実現させる処理を示
すフローチャートである。
【図5】階調数変換処理を示すフローチャートである。
【図6】着目ブロックの位置を設定する様子を模式的に
示す模式図である。
【図7】ブロック単位で誤差拡散を行いながら画像デー
タを変換する様子を説明する説明図である。
【図8】ブロック単位で誤差拡散を行いながら画像デー
タを変換する様子を説明する説明図である。
【図9】1画素単位で誤差拡散を行いながら画像データ
を変換する様子を示す模式図である。
【図10】ブロック単位拡散処理を示すフローチャート
である。
【図11】変換処理(その1)を示すフローチャートで
ある。
【図12】変換処理(その2)を示すフローチャートで
ある。
【図13】1画素単位変換処理を示すフローチャートで
ある。
【図14】変換処理(その3)を示すフローチャートで
ある。
【図15】変換処理(その4)を示すフローチャートで
ある。
【図16】第二の実施形態にかかる画像データ処理装置
が行う階調数変換処理を示すフローチャートである。
【図17】第三の実施形態にかかる画像データ処理装置
が行う階調数変換処理を示すフローチャートである。
【図18】変換処理(その5)を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10…パーソナルコンピュータ 20…プリンタ 100…印刷装置 P1…ブロック処理判定機能 P2…第一の変換処理機能 P3…第二の変換処理機能 B1,B12…着目ブロック B11,B13…ブロック Pa,Pb,Pc,Pd…画素 U1…着目画素 U10〜U16…画素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA24 AB19 BB01 BB08 EA06 5B057 AA11 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB07 CB12 CB16 CC01 CE13 CH08 5C077 LL18 LL19 MP08 NN13 PQ08 PQ12 PQ20 TT02 TT06 TT09

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像をドットマトリクス状の画素で多階
    調表現した画像データを入力して各画素の階調誤差を他
    の未変換画素に拡散させながらドット形成の有無により
    表現した画像データに変換する画像データ処理装置であ
    って、 近隣する所定数の画素をまとめてブロックとし、上記画
    像データを変換する着目ブロック内の各画素の階調値に
    基づいて所定のブロック処理条件を満たすか否かを判定
    するブロック処理判定手段と、 上記ブロック処理判定手段にて上記ブロック処理条件を
    満たすと判定されたとき、上記着目ブロック内の各画素
    の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて
    同着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロック外の
    未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の
    画像データをまとめて変換する第一の変換処理手段と、 上記ブロック処理判定手段にて上記ブロック処理条件を
    満たさないと判定されたとき、上記着目ブロック内の各
    画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づ
    いて同着目ブロック内にドットを形成するか否かを判定
    し、同着目ブロック内にドットを形成すると判定したと
    きには同着目ブロック内の画素を区分した画素区分別に
    同画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基
    づいて同画素区分の階調誤差を他の未変換画素に拡散さ
    せながら同着目ブロック内の画素の画像データを変換
    し、同着目ブロック内にドットを形成しないと判定した
    ときには同着目ブロック内の各画素の階調値および拡散
    されてきた階調誤差に基づいて同着目ブロック全体の階
    調誤差を当該着目ブロック外の未変換画素に拡散させな
    がら同着目ブロック内の画素の画像データをまとめて変
    換する第二の変換処理手段とを具備することを特徴とす
    る画像データ処理装置。
  2. 【請求項2】 上記第二の変換処理手段は、上記着目ブ
    ロック内にドットを形成すると判定したとき、上記着目
    ブロック内の画素別に同画素の階調値および拡散されて
    きた上記階調誤差に基づいて同画素の階調誤差を他の未
    変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の画
    像データを変換することを特徴とする請求項1に記載の
    画像データ処理装置。
  3. 【請求項3】 上記第二の変換処理手段は、上記着目ブ
    ロック内の各画素の階調値および拡散されてきた上記階
    調誤差の総和に基づいて同着目ブロック内にドットを形
    成するか否かを判定することを特徴とする請求項1また
    は請求項2のいずれかに記載の画像データ処理装置。
  4. 【請求項4】 上記第二の変換処理手段は、上記着目ブ
    ロック内の各画素の階調値および拡散されてきた上記階
    調誤差の総和が所定のドット形成基準値以下またはより
    小のとき、同着目ブロック内にドットを形成しないと判
    定することを特徴とする請求項3に記載の画像データ処
    理装置。
  5. 【請求項5】 上記第一の変換処理手段は、上記着目ブ
    ロック内の各画素の階調値および拡散されてきた上記階
    調誤差の総和が所定のドット形成基準値以下またはより
    小のとき、同着目ブロック内にドットを形成せず、 上記第二の変換処理手段は、上記着目ブロック内の各画
    素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差の総和が
    上記ドット形成基準値以下またはより小のとき、同着目
    ブロック内にドットを形成しないと判定することを特徴
    とする請求項3に記載の画像データ処理装置。
  6. 【請求項6】 上記第二の変換処理手段は、上記着目ブ
    ロック内の各画素の階調値の総和が所定の画素区分別処
    理基準値以下またはより小のときにのみ上記着目ブロッ
    ク内の各画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤
    差に基づいて同着目ブロック内にドットを形成するか否
    かを判定することを特徴とする請求項1〜請求項5のい
    ずれかに記載の画像データ処理装置。
  7. 【請求項7】 上記ブロック処理判定手段は、上記着目
    ブロック内の各画素の階調値および拡散されてきた上記
    階調誤差の総和が所定のブロック処理基準値以下または
    より小のとき、上記ブロック処理条件を満たすと判定す
    ることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記
    載の画像データ処理装置。
  8. 【請求項8】 画像をドットマトリクス状の画素で多階
    調表現した画像データを入力して各画素の階調誤差を他
    の未変換画素に拡散させながらドット形成の有無により
    表現した画像データに変換する画像データ処理装置であ
    って、 近隣する所定数の画素をまとめてブロックとし、上記画
    像データを変換する着目ブロック内の各画素の階調値に
    基づいて所定のブロック処理条件を満たすか否かを判定
    するブロック処理判定手段と、 上記ブロック処理判定手段にて上記ブロック処理条件を
    満たすと判定されたとき、上記着目ブロック内の各画素
    の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて
    同着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロック外の
    未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の
    画像データをまとめて変換する第一の変換処理手段と、 上記ブロック処理判定手段にて上記ブロック処理条件を
    満たさないと判定されたとき、上記着目ブロック内の各
    画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づ
    いて同着目ブロック内の画素全てにドットを形成するか
    否かを判定し、同着目ブロック内の画素全てにはドット
    を形成しないと判定したときには同着目ブロック内の画
    素を区分した画素区分別に同画素の階調値および拡散さ
    れてきた上記階調誤差に基づいて同画素区分の階調誤差
    を他の未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の
    画素の画像データを変換し、同着目ブロック内の画素全
    てにドットを形成すると判定したときには同着目ブロッ
    ク内の各画素の階調値および拡散されてきた階調誤差に
    基づいて同着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロ
    ック外の未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内
    の画素の画像データをまとめて変換する第二の変換処理
    手段とを具備することを特徴とする画像データ処理装
    置。
  9. 【請求項9】 上記第二の変換処理手段は、上記着目ブ
    ロック内の画素全てにはドットを形成しないと判定した
    とき、上記着目ブロック内の画素別に同画素の階調値お
    よび拡散されてきた上記階調誤差に基づいて同画素の階
    調誤差を他の未変換画素に拡散させながら同着目ブロッ
    ク内の画素の画像データを変換することを特徴とする請
    求項8に記載の画像データ処理装置。
  10. 【請求項10】 上記第二の変換処理手段は、上記着目
    ブロック内の各画素の階調値および拡散されてきた上記
    階調誤差の総和が所定の第二ドット形成基準値以上また
    は大のとき、同着目ブロック内の画素全てにドットを形
    成すると判定することを特徴とする請求項8または請求
    項9のいずれかに記載の画像データ処理装置。
  11. 【請求項11】 上記第二の変換処理手段は、上記着目
    ブロック内の各画素の階調値の総和が所定の第二画素区
    分別処理基準値以上またはより大のときにのみ上記着目
    ブロック内の各画素の階調値および拡散されてきた上記
    階調誤差に基づいて同着目ブロック内の画素全てにドッ
    トを形成するか否かを判定することを特徴とする請求項
    8〜請求項10のいずれかに記載の画像データ処理装
    置。
  12. 【請求項12】 上記第二の変換処理手段は、上記画素
    区分別に上記階調誤差を他の未変換画素に拡散させる
    際、当該未変換画素に対して同階調誤差を略均等に拡散
    させることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれ
    かに記載の画像データ処理装置。
  13. 【請求項13】 上記第一および第二の変換処理手段
    は、上記着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロッ
    ク外の未変換画素に拡散させる際、当該未変換画素に対
    して同階調誤差を略均等に拡散させることを特徴とする
    請求項1〜請求項12のいずれかに記載の画像データ処
    理装置。
  14. 【請求項14】 上記ブロックは、2×2画素とされて
    いることを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか
    に記載の画像データ処理装置。
  15. 【請求項15】 画像をドットマトリクス状の画素で多
    階調表現した画像データを入力して各画素の階調誤差を
    他の未変換画素に拡散させながらドット形成の有無によ
    り表現した画像データに変換する画像データ処理装置で
    あって、 近隣する所定数の画素をまとめてブロックとし、上記画
    像データを変換する着目ブロック内の各画素の階調値に
    基づいて所定のブロック処理条件を満たすか否かを判定
    するブロック処理判定手段と、 上記ブロック処理判定手段にて上記ブロック処理条件を
    満たすと判定されたとき、上記着目ブロック内の各画素
    の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて
    同着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロック外の
    未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の
    画像データをまとめて変換する第一の変換処理手段と、 上記ブロック処理判定手段にて上記ブロック処理条件を
    満たさないと判定されたとき、上記着目ブロック内の各
    画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づ
    いて同着目ブロック内にドットを形成するか否かを判定
    し、同着目ブロック内にドットを形成すると判定したと
    きには同着目ブロック全体では画素をまとめずに同画素
    の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて
    同画素の階調誤差を他の未変換画素に拡散させながら同
    着目ブロック内の画素の画像データを変換し、同着目ブ
    ロック内にドットを形成しないと判定したときには同着
    目ブロック内の各画素の階調値および拡散されてきた階
    調誤差に基づいて同着目ブロック全体の階調誤差を当該
    着目ブロック外の未変換画素に拡散させながら同着目ブ
    ロック内の画素の画像データをまとめて変換する第二の
    変換処理手段とを具備することを特徴とする画像データ
    処理装置。
  16. 【請求項16】 画像をドットマトリクス状の画素で多
    階調表現した画像データを入力して各画素の階調誤差を
    他の未変換画素に拡散させながらドット形成の有無によ
    り表現した画像データに変換する画像データ処理装置で
    あって、 近隣する所定数の画素をまとめてブロックとし、上記画
    像データを変換する着目ブロック内の各画素の階調値に
    基づいて所定のブロック処理条件を満たすか否かを判定
    するブロック処理判定手段と、 上記ブロック処理判定手段にて上記ブロック処理条件を
    満たすと判定されたとき、上記着目ブロック内の各画素
    の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて
    同着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロック外の
    未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の
    画像データをまとめて変換する第一の変換処理手段と、 上記ブロック処理判定手段にて上記ブロック処理条件を
    満たさないと判定されたとき、上記着目ブロック内の各
    画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づ
    いて同着目ブロック内の画素全てにドットを形成するか
    否かを判定し、同着目ブロック内の画素全てにはドット
    を形成しないと判定したときには同着目ブロック全体で
    は画素をまとめずに同画素の階調値および拡散されてき
    た上記階調誤差に基づいて同画素の階調誤差を他の未変
    換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の画像
    データを変換し、同着目ブロック内の画素全てにドット
    を形成すると判定したときには同着目ブロック内の各画
    素の階調値および拡散されてきた階調誤差に基づいて同
    着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロック外の未
    変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の画
    像データをまとめて変換する第二の変換処理手段とを具
    備することを特徴とする画像データ処理装置。
  17. 【請求項17】 画像をドットマトリクス状の画素で多
    階調表現した画像データを入力して各画素の階調誤差を
    他の未変換画素に拡散させながらドット形成の有無によ
    り表現した画像データに変換する画像データ処理方法で
    あって、 近隣する所定数の画素をまとめてブロックとし、上記画
    像データを変換する着目ブロック内の各画素の階調値に
    基づいて所定のブロック処理条件を満たすか否かを判定
    するブロック処理判定工程と、 上記ブロック処理判定工程にて上記ブロック処理条件を
    満たすと判定されたとき、上記着目ブロック内の各画素
    の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて
    同着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロック外の
    未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の
    画像データをまとめて変換する第一の変換処理工程と、 上記ブロック処理判定工程にて上記ブロック処理条件を
    満たさないと判定されたとき、上記着目ブロック内の各
    画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づ
    いて同着目ブロック内にドットを形成するか否かを判定
    し、同着目ブロック内にドットを形成すると判定したと
    きには同着目ブロック内の画素を区分した画素区分別に
    同画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基
    づいて同画素区分の階調誤差を他の未変換画素に拡散さ
    せながら同着目ブロック内の画素の画像データを変換
    し、同着目ブロック内にドットを形成しないと判定した
    ときには同着目ブロック内の各画素の階調値および拡散
    されてきた階調誤差に基づいて同着目ブロック全体の階
    調誤差を当該着目ブロック外の未変換画素に拡散させな
    がら同着目ブロック内の画素の画像データをまとめて変
    換する第二の変換処理工程とを具備することを特徴とす
    る画像データ処理方法。
  18. 【請求項18】 画像をドットマトリクス状の画素で多
    階調表現した画像データを入力して各画素の階調誤差を
    他の未変換画素に拡散させながらドット形成の有無によ
    り表現した画像データに変換する画像データ処理方法で
    あって、 近隣する所定数の画素をまとめてブロックとし、上記画
    像データを変換する着目ブロック内の各画素の階調値に
    基づいて所定のブロック処理条件を満たすか否かを判定
    するブロック処理判定工程と、 上記ブロック処理判定工程にて上記ブロック処理条件を
    満たすと判定されたとき、上記着目ブロック内の各画素
    の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて
    同着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロック外の
    未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の
    画像データをまとめて変換する第一の変換処理工程と、 上記ブロック処理判定工程にて上記ブロック処理条件を
    満たさないと判定されたとき、上記着目ブロック内の各
    画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づ
    いて同着目ブロック内の画素全てにドットを形成するか
    否かを判定し、同着目ブロック内の画素全てにはドット
    を形成しないと判定したときには同着目ブロック内の画
    素を区分した画素区分別に同画素の階調値および拡散さ
    れてきた上記階調誤差に基づいて同画素区分の階調誤差
    を他の未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の
    画素の画像データを変換し、同着目ブロック内の画素全
    てにドットを形成すると判定したときには同着目ブロッ
    ク内の各画素の階調値および拡散されてきた階調誤差に
    基づいて同着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロ
    ック外の未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内
    の画素の画像データをまとめて変換する第二の変換処理
    工程とを具備することを特徴とする画像データ処理方
    法。
  19. 【請求項19】 画像をドットマトリクス状の画素で多
    階調表現した画像データを入力して各画素の階調誤差を
    他の未変換画素に拡散させながらドット形成の有無によ
    り表現した画像データに変換する画像データ処理方法で
    あって、 近隣する所定数の画素をまとめてブロックとし、上記画
    像データを変換する着目ブロック内の各画素の階調値に
    基づいて所定のブロック処理条件を満たすか否かを判定
    するブロック処理判定工程と、 上記ブロック処理判定工程にて上記ブロック処理条件を
    満たすと判定されたとき、上記着目ブロック内の各画素
    の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて
    同着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロック外の
    未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の
    画像データをまとめて変換する第一の変換処理工程と、 上記ブロック処理判定工程にて上記ブロック処理条件を
    満たさないと判定されたとき、上記着目ブロック内の各
    画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づ
    いて同着目ブロック内にドットを形成するか否かを判定
    し、同着目ブロック内にドットを形成すると判定したと
    きには同着目ブロック全体では画素をまとめずに同画素
    の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて
    同画素の階調誤差を他の未変換画素に拡散させながら同
    着目ブロック内の画素の画像データを変換し、同着目ブ
    ロック内にドットを形成しないと判定したときには同着
    目ブロック内の各画素の階調値および拡散されてきた階
    調誤差に基づいて同着目ブロック全体の階調誤差を当該
    着目ブロック外の未変換画素に拡散させながら同着目ブ
    ロック内の画素の画像データをまとめて変換する第二の
    変換処理工程とを具備することを特徴とする画像データ
    処理方法。
  20. 【請求項20】 画像をドットマトリクス状の画素で多
    階調表現した画像データを入力して各画素の階調誤差を
    他の未変換画素に拡散させながらドット形成の有無によ
    り表現した画像データに変換する画像データ処理方法で
    あって、 近隣する所定数の画素をまとめてブロックとし、上記画
    像データを変換する着目ブロック内の各画素の階調値に
    基づいて所定のブロック処理条件を満たすか否かを判定
    するブロック処理判定工程と、 上記ブロック処理判定工程にて上記ブロック処理条件を
    満たすと判定されたとき、上記着目ブロック内の各画素
    の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて
    同着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロック外の
    未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の
    画像データをまとめて変換する第一の変換処理工程と、 上記ブロック処理判定工程にて上記ブロック処理条件を
    満たさないと判定されたとき、上記着目ブロック内の各
    画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づ
    いて同着目ブロック内の画素全てにドットを形成するか
    否かを判定し、同着目ブロック内の画素全てにはドット
    を形成しないと判定したときには同着目ブロック全体で
    は画素をまとめずに同画素の階調値および拡散されてき
    た上記階調誤差に基づいて同画素の階調誤差を他の未変
    換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の画像
    データを変換し、同着目ブロック内の画素全てにドット
    を形成すると判定したときには同着目ブロック内の各画
    素の階調値および拡散されてきた階調誤差に基づいて同
    着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロック外の未
    変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の画
    像データをまとめて変換する第二の変換処理工程とを具
    備することを特徴とする画像データ処理方法。
  21. 【請求項21】 画像をドットマトリクス状の画素で多
    階調表現した画像データを入力して各画素の階調誤差を
    他の未変換画素に拡散させながらドット形成の有無によ
    り表現した画像データに変換し、変換後の画像データに
    基づく画像を印刷する印刷装置であって、 近隣する所定数の画素をまとめてブロックとし、上記画
    像データを変換する着目ブロック内の各画素の階調値に
    基づいて所定のブロック処理条件を満たすか否かを判定
    するブロック処理判定手段と、 上記ブロック処理判定手段にて上記ブロック処理条件を
    満たすと判定されたとき、上記着目ブロック内の各画素
    の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて
    同着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロック外の
    未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の
    画像データをまとめて変換する第一の変換処理手段と、 上記ブロック処理判定手段にて上記ブロック処理条件を
    満たさないと判定されたとき、上記着目ブロック内の各
    画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づ
    いて同着目ブロック内にドットを形成するか否かを判定
    し、同着目ブロック内にドットを形成すると判定したと
    きには同着目ブロック内の画素を区分した画素区分別に
    同画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基
    づいて同画素区分の階調誤差を他の未変換画素に拡散さ
    せながら同着目ブロック内の画素の画像データを変換
    し、同着目ブロック内にドットを形成しないと判定した
    ときには同着目ブロック内の各画素の階調値および拡散
    されてきた階調誤差に基づいて同着目ブロック全体の階
    調誤差を当該着目ブロック外の未変換画素に拡散させな
    がら同着目ブロック内の画素の画像データをまとめて変
    換する第二の変換処理手段と、 上記第一および第二の変換処理手段にて変換された画像
    データに基づく画像を印刷する印刷手段とを具備するこ
    とを特徴とする印刷装置。
  22. 【請求項22】 画像をドットマトリクス状の画素で多
    階調表現した画像データを入力して各画素の階調誤差を
    他の未変換画素に拡散させながらドット形成の有無によ
    り表現した画像データに変換し、変換後の画像データに
    基づく画像を印刷する印刷装置であって、 近隣する所定数の画素をまとめてブロックとし、上記画
    像データを変換する着目ブロック内の各画素の階調値に
    基づいて所定のブロック処理条件を満たすか否かを判定
    するブロック処理判定手段と、 上記ブロック処理判定手段にて上記ブロック処理条件を
    満たすと判定されたとき、上記着目ブロック内の各画素
    の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて
    同着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロック外の
    未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の
    画像データをまとめて変換する第一の変換処理手段と、 上記ブロック処理判定手段にて上記ブロック処理条件を
    満たさないと判定されたとき、上記着目ブロック内の各
    画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づ
    いて同着目ブロック内の画素全てにドットを形成するか
    否かを判定し、同着目ブロック内の画素全てにはドット
    を形成しないと判定したときには同着目ブロック内の画
    素を区分した画素区分別に同画素の階調値および拡散さ
    れてきた上記階調誤差に基づいて同画素区分の階調誤差
    を他の未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の
    画素の画像データを変換し、同着目ブロック内の画素全
    てにドットを形成すると判定したときには同着目ブロッ
    ク内の各画素の階調値および拡散されてきた階調誤差に
    基づいて同着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロ
    ック外の未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内
    の画素の画像データをまとめて変換する第二の変換処理
    手段と、 上記第一および第二の変換処理手段にて変換された画像
    データに基づく画像を印刷する印刷手段とを具備するこ
    とを特徴とする印刷装置。
  23. 【請求項23】 画像をドットマトリクス状の画素で多
    階調表現した画像データを入力して各画素の階調誤差を
    他の未変換画素に拡散させながらドット形成の有無によ
    り表現した画像データに変換する機能をコンピュータに
    実現させる画像データ処理プログラムであって、 近隣する所定数の画素をまとめてブロックとし、上記画
    像データを変換する着目ブロック内の各画素の階調値に
    基づいて所定のブロック処理条件を満たすか否かを判定
    するブロック処理判定機能と、 上記ブロック処理判定機能にて上記ブロック処理条件を
    満たすと判定されたとき、上記着目ブロック内の各画素
    の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて
    同着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロック外の
    未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の
    画像データをまとめて変換する第一の変換処理機能と、 上記ブロック処理判定機能にて上記ブロック処理条件を
    満たさないと判定されたとき、上記着目ブロック内の各
    画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づ
    いて同着目ブロック内にドットを形成するか否かを判定
    し、同着目ブロック内にドットを形成すると判定したと
    きには同着目ブロック内の画素を区分した画素区分別に
    同画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基
    づいて同画素区分の階調誤差を他の未変換画素に拡散さ
    せながら同着目ブロック内の画素の画像データを変換
    し、同着目ブロック内にドットを形成しないと判定した
    ときには同着目ブロック内の各画素の階調値および拡散
    されてきた階調誤差に基づいて同着目ブロック全体の階
    調誤差を当該着目ブロック外の未変換画素に拡散させな
    がら同着目ブロック内の画素の画像データをまとめて変
    換する第二の変換処理機能とを実現させることを特徴と
    する画像データ処理プログラム。
  24. 【請求項24】 画像をドットマトリクス状の画素で多
    階調表現した画像データを入力して各画素の階調誤差を
    他の未変換画素に拡散させながらドット形成の有無によ
    り表現した画像データに変換する機能をコンピュータに
    実現させる画像データ処理プログラムであって、 近隣する所定数の画素をまとめてブロックとし、上記画
    像データを変換する着目ブロック内の各画素の階調値に
    基づいて所定のブロック処理条件を満たすか否かを判定
    するブロック処理判定機能と、 上記ブロック処理判定機能にて上記ブロック処理条件を
    満たすと判定されたとき、上記着目ブロック内の各画素
    の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて
    同着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロック外の
    未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の
    画像データをまとめて変換する第一の変換処理機能と、 上記ブロック処理判定機能にて上記ブロック処理条件を
    満たさないと判定されたとき、上記着目ブロック内の各
    画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づ
    いて同着目ブロック内の画素全てにドットを形成するか
    否かを判定し、同着目ブロック内の画素全てにはドット
    を形成しないと判定したときには同着目ブロック内の画
    素を区分した画素区分別に同画素の階調値および拡散さ
    れてきた上記階調誤差に基づいて同画素区分の階調誤差
    を他の未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の
    画素の画像データを変換し、同着目ブロック内の画素全
    てにドットを形成すると判定したときには同着目ブロッ
    ク内の各画素の階調値および拡散されてきた階調誤差に
    基づいて同着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロ
    ック外の未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内
    の画素の画像データをまとめて変換する第二の変換処理
    機能とを実現させることを特徴とする画像データ処理プ
    ログラム。
  25. 【請求項25】 画像をドットマトリクス状の画素で多
    階調表現した画像データを入力して各画素の階調誤差を
    他の未変換画素に拡散させながらドット形成の有無によ
    り表現した画像データに変換する機能をコンピュータに
    実現させる画像データ処理プログラムであって、 近隣する所定数の画素をまとめてブロックとし、上記画
    像データを変換する着目ブロック内の各画素の階調値に
    基づいて所定のブロック処理条件を満たすか否かを判定
    するブロック処理判定機能と、 上記ブロック処理判定機能にて上記ブロック処理条件を
    満たすと判定されたとき、上記着目ブロック内の各画素
    の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて
    同着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロック外の
    未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の
    画像データをまとめて変換する第一の変換処理機能と、 上記ブロック処理判定機能にて上記ブロック処理条件を
    満たさないと判定されたとき、上記着目ブロック内の各
    画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づ
    いて同着目ブロック内にドットを形成するか否かを判定
    し、同着目ブロック内にドットを形成すると判定したと
    きには同着目ブロック全体では画素をまとめずに同画素
    の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて
    同画素の階調誤差を他の未変換画素に拡散させながら同
    着目ブロック内の画素の画像データを変換し、同着目ブ
    ロック内にドットを形成しないと判定したときには同着
    目ブロック内の各画素の階調値および拡散されてきた階
    調誤差に基づいて同着目ブロック全体の階調誤差を当該
    着目ブロック外の未変換画素に拡散させながら同着目ブ
    ロック内の画素の画像データをまとめて変換する第二の
    変換処理機能とを実現させることを特徴とする画像デー
    タ処理プログラム。
  26. 【請求項26】 画像をドットマトリクス状の画素で多
    階調表現した画像データを入力して各画素の階調誤差を
    他の未変換画素に拡散させながらドット形成の有無によ
    り表現した画像データに変換する機能をコンピュータに
    実現させる画像データ処理プログラムであって、 近隣する所定数の画素をまとめてブロックとし、上記画
    像データを変換する着目ブロック内の各画素の階調値に
    基づいて所定のブロック処理条件を満たすか否かを判定
    するブロック処理判定機能と、 上記ブロック処理判定機能にて上記ブロック処理条件を
    満たすと判定されたとき、上記着目ブロック内の各画素
    の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づいて
    同着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロック外の
    未変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の
    画像データをまとめて変換する第一の変換処理機能と、 上記ブロック処理判定機能にて上記ブロック処理条件を
    満たさないと判定されたとき、上記着目ブロック内の各
    画素の階調値および拡散されてきた上記階調誤差に基づ
    いて同着目ブロック内の画素全てにドットを形成するか
    否かを判定し、同着目ブロック内の画素全てにはドット
    を形成しないと判定したときには同着目ブロック全体で
    は画素をまとめずに同画素の階調値および拡散されてき
    た上記階調誤差に基づいて同画素の階調誤差を他の未変
    換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の画像
    データを変換し、同着目ブロック内の画素全てにドット
    を形成すると判定したときには同着目ブロック内の各画
    素の階調値および拡散されてきた階調誤差に基づいて同
    着目ブロック全体の階調誤差を当該着目ブロック外の未
    変換画素に拡散させながら同着目ブロック内の画素の画
    像データをまとめて変換する第二の変換処理機能とを実
    現させることを特徴とする画像データ処理プログラム。
  27. 【請求項27】 上記請求項23〜請求項26のいずれ
    かに記載の画像データ処理プログラムを記録した媒体。
JP2002009042A 2002-01-17 2002-01-17 画像データ処理装置および画像データ処理方法 Expired - Fee Related JP4069354B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002009042A JP4069354B2 (ja) 2002-01-17 2002-01-17 画像データ処理装置および画像データ処理方法
US10/346,985 US7268919B2 (en) 2002-01-17 2003-01-15 Image data processing apparatus, method, and program that diffuses gradiation error for each pixel in target block
EP03000685A EP1330113A3 (en) 2002-01-17 2003-01-16 Image data processing apparatus, method and program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002009042A JP4069354B2 (ja) 2002-01-17 2002-01-17 画像データ処理装置および画像データ処理方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003219166A true JP2003219166A (ja) 2003-07-31
JP2003219166A5 JP2003219166A5 (ja) 2005-06-23
JP4069354B2 JP4069354B2 (ja) 2008-04-02

Family

ID=27647146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002009042A Expired - Fee Related JP4069354B2 (ja) 2002-01-17 2002-01-17 画像データ処理装置および画像データ処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4069354B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP4069354B2 (ja) 2008-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7268919B2 (en) Image data processing apparatus, method, and program that diffuses gradiation error for each pixel in target block
JP4240210B2 (ja) 印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム
JP2023052888A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP6252003B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、画像処理装置およびプログラム
JP6175915B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、プログラム、および画像処理装置
JP6175914B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、および画像処理装置
JP6390405B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、プログラム、および画像処理装置
JP4003046B2 (ja) 印刷制御装置、印刷制御方法、印刷システム、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体
JP5482189B2 (ja) 印刷制御装置、印刷制御方法およびコンピュータープログラム
JP2023052886A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
US11388312B2 (en) Image processing apparatus and image processing method
JP5504858B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、コンピュータープログラム
JP2003219166A (ja) 画像データ処理装置、画像データ処理方法、印刷装置、画像データ処理プログラムおよび画像データ処理プログラムを記録した媒体
JP3962902B2 (ja) 画像データ処理装置、画像データ処理方法、印刷装置、画像データ処理プログラムおよび画像データ処理プログラムを記録した媒体
JP2005280276A (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録システム
JP3956098B2 (ja) 画像データ処理装置、画像データ処理方法、印刷装置、画像データ処理プログラムおよび画像データ処理プログラムを記録した媒体
JP3944742B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、印刷制御装置および画像処理プログラム
JP2019213013A (ja) 記録装置、記録方法、およびプログラム
JP2003219167A5 (ja)
JP3883056B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、印刷装置、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記録した媒体
JP2003219168A5 (ja)
JP2004186910A (ja) 誤差拡散階調生成方法、階調画像顕示方法、誤差拡散階調画像顕示方法および階調生成エンコーダ
JP2004194181A (ja) 画像データの階調数を変換する画像処理装置、および画像処理方法
JP2003309724A5 (ja)
JP2005295131A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041001

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070711

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees