JP2003219165A - 画像処理装置及び画像処理装置の制御方法及び画像処理装置の制御プログラム及び記憶媒体 - Google Patents
画像処理装置及び画像処理装置の制御方法及び画像処理装置の制御プログラム及び記憶媒体Info
- Publication number
- JP2003219165A JP2003219165A JP2002015652A JP2002015652A JP2003219165A JP 2003219165 A JP2003219165 A JP 2003219165A JP 2002015652 A JP2002015652 A JP 2002015652A JP 2002015652 A JP2002015652 A JP 2002015652A JP 2003219165 A JP2003219165 A JP 2003219165A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- sum
- data
- shading
- storage means
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Image Input (AREA)
- Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 白色基準板の塵埃や汚れの付着による基準信
号の不良を補い画像のシェーディング補正による画像劣
化をなくし、更には、経時変化の影響も受け難く、2値
化処理においても良好な画像を得ることができる画像処
理装置を提供する。 【解決手段】 原稿の搬送動作を伴いながら所定の回数
Kのデータ取り込み動作を行い且つ各画素毎に取り込ん
だデータのKに対する平均値A(n)を算出する演算手
段103と、A(n)全てをオリジナルシェーディング
データとして記憶する記憶手段104と、オリジナルシ
ェーディングデータの全画素について平均値Bを算出す
る演算手段105と、Bを記憶する記憶手段106と、
オリジナルシェーディングデータの全画素とBのサム
(SUM)を算出する演算手段107と、SUMを記憶
する記憶手段108とを有する。
号の不良を補い画像のシェーディング補正による画像劣
化をなくし、更には、経時変化の影響も受け難く、2値
化処理においても良好な画像を得ることができる画像処
理装置を提供する。 【解決手段】 原稿の搬送動作を伴いながら所定の回数
Kのデータ取り込み動作を行い且つ各画素毎に取り込ん
だデータのKに対する平均値A(n)を算出する演算手
段103と、A(n)全てをオリジナルシェーディング
データとして記憶する記憶手段104と、オリジナルシ
ェーディングデータの全画素について平均値Bを算出す
る演算手段105と、Bを記憶する記憶手段106と、
オリジナルシェーディングデータの全画素とBのサム
(SUM)を算出する演算手段107と、SUMを記憶
する記憶手段108とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置及び
画像処理装置の制御方法及び画像処理装置の制御プログ
ラム及び制御プログラムを格納した記憶媒体に関する。
画像処理装置の制御方法及び画像処理装置の制御プログ
ラム及び制御プログラムを格納した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、原稿移動型(シートスルー)
で、原稿画像を光電変換により読み取り、シェーディン
グ補正して電気的な画像信号を得る従来の画像読取装置
の構成を示すブロック図であり、同図において、801
はコンタクト・イメージ・センサ(CIS)、802は
A/D変換手段(アナログ・デジタル・コンバータ:A
/D)、803はシェーディング補正手段(SHD)、
804はエッジ強調手段(Edg)、805は誤差拡散
処理を含む2値化処理手段(BIN)である。
で、原稿画像を光電変換により読み取り、シェーディン
グ補正して電気的な画像信号を得る従来の画像読取装置
の構成を示すブロック図であり、同図において、801
はコンタクト・イメージ・センサ(CIS)、802は
A/D変換手段(アナログ・デジタル・コンバータ:A
/D)、803はシェーディング補正手段(SHD)、
804はエッジ強調手段(Edg)、805は誤差拡散
処理を含む2値化処理手段(BIN)である。
【0003】図9は、図8に示す従来の画像読取装置の
メカニカル構成を示す断面図であり、これは主にFAX
(ファクシミリ)装置に使われる原稿移動型の画像読取
装置である。
メカニカル構成を示す断面図であり、これは主にFAX
(ファクシミリ)装置に使われる原稿移動型の画像読取
装置である。
【0004】図9において、901は白基準板で、シェ
ーディングデータを採るためと原稿が後述するCIS9
04から浮かないようにするためのものである。902
は原稿ガイドで、原稿を白基準板901と後述するCI
Sガラス903cとの間に滑らかに通すためのものであ
る。
ーディングデータを採るためと原稿が後述するCIS9
04から浮かないようにするためのものである。902
は原稿ガイドで、原稿を白基準板901と後述するCI
Sガラス903cとの間に滑らかに通すためのものであ
る。
【0005】903はCISで,原稿を主走査方向に読
み取って、その画像データを電気信号として出力するも
のである。903aはLED(発光ダイオード)等から
成る光源で、CIS903の筐体内に設けられている。
903bは読取センサで、該読取センサ903bの結像
面に結像された光の光量を一定時間蓄積し、その蓄積光
量に比例した電気信号を出力するものである。903c
は透明ガラスから成るCISガラスである。903dは
レンズで、光源903aが原稿に反射した光を読取セン
サ903bの結像面に結像させている。
み取って、その画像データを電気信号として出力するも
のである。903aはLED(発光ダイオード)等から
成る光源で、CIS903の筐体内に設けられている。
903bは読取センサで、該読取センサ903bの結像
面に結像された光の光量を一定時間蓄積し、その蓄積光
量に比例した電気信号を出力するものである。903c
は透明ガラスから成るCISガラスである。903dは
レンズで、光源903aが原稿に反射した光を読取セン
サ903bの結像面に結像させている。
【0006】904はバネで、シェーディングデータ取
り込み時に白基準板901が浮かないようにするため
と、原稿読み取り時に該原稿がCISガラス903cの
面から浮かないようにするために上から圧力を加えて、
白基準板901を押さえる役目をしている。
り込み時に白基準板901が浮かないようにするため
と、原稿読み取り時に該原稿がCISガラス903cの
面から浮かないようにするために上から圧力を加えて、
白基準板901を押さえる役目をしている。
【0007】次に、上記構成になる従来の画像読取装置
の動作について説明する。
の動作について説明する。
【0008】CIS801で読み取った画像データは、
A/D変換手段802によりデジタル信号に量子化され
る。この画像読み取り時に起こるシェーディング歪を補
正するため、画像読み込み直前に予め白基準板901の
白色基準データを読み取ってメモリに記憶しておき、こ
の基準データを元にシェーディング補正手段803によ
ってシェーディング補正を行う。その後、このデジタル
画像データの画質改善処理として、画像の鮮鋭さを増す
目的でエッジ強調手段804によりMTF補正を行う。
MTF補正されたデータは、2値化処理手段805にお
いて単純スライス処理や誤差拡散処理が施されることに
よって、白黒2値データに変換される。
A/D変換手段802によりデジタル信号に量子化され
る。この画像読み取り時に起こるシェーディング歪を補
正するため、画像読み込み直前に予め白基準板901の
白色基準データを読み取ってメモリに記憶しておき、こ
の基準データを元にシェーディング補正手段803によ
ってシェーディング補正を行う。その後、このデジタル
画像データの画質改善処理として、画像の鮮鋭さを増す
目的でエッジ強調手段804によりMTF補正を行う。
MTF補正されたデータは、2値化処理手段805にお
いて単純スライス処理や誤差拡散処理が施されることに
よって、白黒2値データに変換される。
【0009】濃淡画像の階調再現の2値化手法としては
種々あるが、ここでは誤差拡散法を用いて中間調を表わ
している。誤差拡散法では、所定の閾値によって2値化
した際に生じる誤差を、まだ2値化されていない周辺画
素に所定のマトリクスと所定の重み付けに従って分配す
ることによって、擬似的に階調表現を得る画像処理方法
である。
種々あるが、ここでは誤差拡散法を用いて中間調を表わ
している。誤差拡散法では、所定の閾値によって2値化
した際に生じる誤差を、まだ2値化されていない周辺画
素に所定のマトリクスと所定の重み付けに従って分配す
ることによって、擬似的に階調表現を得る画像処理方法
である。
【0010】このようにして、シェーディング補正され
た鮮鋭な2値画像信号を得ることができる。2値化され
た画像データは、例えば、プリンタに出力されて印刷に
供されたり、FAX装置の符号処理手段に出力されて送
信される。
た鮮鋭な2値画像信号を得ることができる。2値化され
た画像データは、例えば、プリンタに出力されて印刷に
供されたり、FAX装置の符号処理手段に出力されて送
信される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構成では、白色基準板901に塵埃や汚れが
付着した場合、その部分だけ、シェーディング補正のた
めに原稿画像に先立って読み取った白色基準板901の
データに基準読み取りレベル低下が生じたり、塵埃が光
源903aの照明に対して反射するために、突起レベル
が生じる場合もある。このレベルを基準として原稿画像
のシェーディング補正処理が施されると、特に、低濃度
の中間調レベルを多く含んだ原稿を読み取った時、この
基準落ち込みや突起レベルに対して高レベルになる場合
があり、誤差拡散処理による階調表現の2値化の際、副
走査方向に白いスジや黒いスジとして処理されるため、
画質の劣化を招くという問題があった。
うな従来の構成では、白色基準板901に塵埃や汚れが
付着した場合、その部分だけ、シェーディング補正のた
めに原稿画像に先立って読み取った白色基準板901の
データに基準読み取りレベル低下が生じたり、塵埃が光
源903aの照明に対して反射するために、突起レベル
が生じる場合もある。このレベルを基準として原稿画像
のシェーディング補正処理が施されると、特に、低濃度
の中間調レベルを多く含んだ原稿を読み取った時、この
基準落ち込みや突起レベルに対して高レベルになる場合
があり、誤差拡散処理による階調表現の2値化の際、副
走査方向に白いスジや黒いスジとして処理されるため、
画質の劣化を招くという問題があった。
【0012】また、塵埃や汚れの影響が大きければ、単
純スライス処理による2値化の際にも、本来はベタ黒に
処理されるべき画像に対して、鮮明な白い縦スジが生じ
たり、本来は真っ白に処理されるべき画像に対して、鮮
明な黒い縦スジが生じてしまう場合がある。
純スライス処理による2値化の際にも、本来はベタ黒に
処理されるべき画像に対して、鮮明な白い縦スジが生じ
たり、本来は真っ白に処理されるべき画像に対して、鮮
明な黒い縦スジが生じてしまう場合がある。
【0013】また、塵埃や汚れに対するシェーディング
データの補正については、従来より数々の提案がなされ
ている。
データの補正については、従来より数々の提案がなされ
ている。
【0014】例えば、シェーディングデータのレベルを
監視して、注目している画素とその周辺画素とに、ある
程度のレベル差がある場合、注目画素のデータは、塵埃
や汚れの影響を受けていると判断して、これを修正する
方法(特開平6−24065号)が知られている。しか
しながら、この方法では、実際の読取センサによって
は、本来の画素間のレベルのばらつきとしては、かなり
大きなものが存在する。例えば、キヤノンコンポーネン
ツ製BRC−30216Mでは、隣接画素間のレベル変
動が仕様上、明出力平均値の±40%も許容されてい
る。
監視して、注目している画素とその周辺画素とに、ある
程度のレベル差がある場合、注目画素のデータは、塵埃
や汚れの影響を受けていると判断して、これを修正する
方法(特開平6−24065号)が知られている。しか
しながら、この方法では、実際の読取センサによって
は、本来の画素間のレベルのばらつきとしては、かなり
大きなものが存在する。例えば、キヤノンコンポーネン
ツ製BRC−30216Mでは、隣接画素間のレベル変
動が仕様上、明出力平均値の±40%も許容されてい
る。
【0015】前記従来方法では、このような読取センサ
本来のレベルばらつきを、塵埃や汚れと誤検知する可能
性があり、画像不良を引き起こすという弊害が生じる。
本来のレベルばらつきを、塵埃や汚れと誤検知する可能
性があり、画像不良を引き起こすという弊害が生じる。
【0016】更には、例えば、工場出荷時に塵埃や汚れ
の影響がないシェーディングデータを採り、そのデータ
を記憶しておくという方法(特開平7−172679
号)が知られているが、この方法では、光源の経時変化
により光量が変化したり、記憶しているシェーディング
データが万一破壊した場合については対応できないとい
う問題点がある。
の影響がないシェーディングデータを採り、そのデータ
を記憶しておくという方法(特開平7−172679
号)が知られているが、この方法では、光源の経時変化
により光量が変化したり、記憶しているシェーディング
データが万一破壊した場合については対応できないとい
う問題点がある。
【0017】本発明は、このような従来技術の有する問
題点を解消するためになされたもので、その目的は、白
色基準板の塵埃や汚れの付着による基準信号の不良を補
い画像のシェーディング補正による画像劣化をなくし、
更には、経時変化の影響も受け難く、2値化処理におい
ても良好な画像を得ることのできる画像処理装置及び画
像処理装置の制御方法及び画像処理装置の制御プログラ
ム及び記憶媒体を提供することである。
題点を解消するためになされたもので、その目的は、白
色基準板の塵埃や汚れの付着による基準信号の不良を補
い画像のシェーディング補正による画像劣化をなくし、
更には、経時変化の影響も受け難く、2値化処理におい
ても良好な画像を得ることのできる画像処理装置及び画
像処理装置の制御方法及び画像処理装置の制御プログラ
ム及び記憶媒体を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像処理装置は、原稿画像を読み取る画像
読取手段、該画像読取手段により読み取った画像データ
をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換
手段と、前記画像読取手段の読み取り特性を補正するシ
ェーディング補正手段と、シェーディングデータを採る
ための白基準手段とを有する画像処理装置であって、原
稿の搬送動作を伴いながら所定の回数Kの画像データ取
り込み動作を行い且つ各画素毎に取り込んだ画像データ
の前記Kに対する平均値A(n:画素番号)を算出する
第一演算手段と、前記A(n)全てをオリジナルシェー
ディングデータとして記憶する第一記憶手段と、前記オ
リジナルシェーディングデータの全画素について平均値
Bを算出する第二演算手段と、前記Bを記憶する第二記
憶手段と、前記オリジナルシェーディングデータの全画
素と前記Bのサム(SUM)を算出する第三演算手段
と、前記SUMを記憶する第三記憶手段とを有すること
を特徴とする。
に、本発明の画像処理装置は、原稿画像を読み取る画像
読取手段、該画像読取手段により読み取った画像データ
をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換
手段と、前記画像読取手段の読み取り特性を補正するシ
ェーディング補正手段と、シェーディングデータを採る
ための白基準手段とを有する画像処理装置であって、原
稿の搬送動作を伴いながら所定の回数Kの画像データ取
り込み動作を行い且つ各画素毎に取り込んだ画像データ
の前記Kに対する平均値A(n:画素番号)を算出する
第一演算手段と、前記A(n)全てをオリジナルシェー
ディングデータとして記憶する第一記憶手段と、前記オ
リジナルシェーディングデータの全画素について平均値
Bを算出する第二演算手段と、前記Bを記憶する第二記
憶手段と、前記オリジナルシェーディングデータの全画
素と前記Bのサム(SUM)を算出する第三演算手段
と、前記SUMを記憶する第三記憶手段とを有すること
を特徴とする。
【0019】また、上記目的を達成するために、本発明
の画像処理装置の制御方法は、原稿画像を読み取る画像
読取手段、該画像読取手段により読み取った画像データ
をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換
手段と、前記画像読取手段の読み取り特性を補正するシ
ェーディング補正手段と、シェーディングデータを採る
ための白基準手段とを有する画像処理装置を制御するた
めの制御方法であって、原稿の搬送動作を伴いながら所
定の回数Kの画像データ取り込み動作を行い且つ各画素
毎に取り込んだ画像データの前記Kに対する平均値A
(n:画素番号)を算出する第一演算ステップと、前記
A(n)全てをオリジナルシェーディングデータとして
第一記憶手段に記憶する第一記憶ステップと、前記オリ
ジナルシェーディングデータの全画素について平均値B
を算出する第二演算ステップと、前記Bを記憶する第二
記憶手段に記憶する第二記憶ステップと、前記オリジナ
ルシェーディングデータの全画素と前記Bのサム(SU
M)を算出する第三演算ステップと、前記SUMを第三
記憶手段に記憶する第三記憶ステップとを有することを
特徴とする。
の画像処理装置の制御方法は、原稿画像を読み取る画像
読取手段、該画像読取手段により読み取った画像データ
をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換
手段と、前記画像読取手段の読み取り特性を補正するシ
ェーディング補正手段と、シェーディングデータを採る
ための白基準手段とを有する画像処理装置を制御するた
めの制御方法であって、原稿の搬送動作を伴いながら所
定の回数Kの画像データ取り込み動作を行い且つ各画素
毎に取り込んだ画像データの前記Kに対する平均値A
(n:画素番号)を算出する第一演算ステップと、前記
A(n)全てをオリジナルシェーディングデータとして
第一記憶手段に記憶する第一記憶ステップと、前記オリ
ジナルシェーディングデータの全画素について平均値B
を算出する第二演算ステップと、前記Bを記憶する第二
記憶手段に記憶する第二記憶ステップと、前記オリジナ
ルシェーディングデータの全画素と前記Bのサム(SU
M)を算出する第三演算ステップと、前記SUMを第三
記憶手段に記憶する第三記憶ステップとを有することを
特徴とする。
【0020】また、上記目的を達成するために、本発明
の画像処理装置の制御プログラムは、原稿画像を読み取
る画像読取手段、該画像読取手段により読み取った画像
データをアナログ信号からデジタル信号に変換するA/
D変換手段と、前記画像読取手段の読み取り特性を補正
するシェーディング補正手段と、シェーディングデータ
を採るための白基準手段とを有する画像処理装置を制御
するためのコンピュータ読み取り可能な制御プログラム
であって、原稿の搬送動作を伴いながら所定の回数Kの
画像データ取り込み動作を行い且つ各画素毎に取り込ん
だ画像データの前記Kに対する平均値A(n:画素番
号)を算出する第一演算ステップと、前記A(n)全て
をオリジナルシェーディングデータとして第一記憶手段
に記憶する第一記憶ステップと、前記オリジナルシェー
ディングデータの全画素について平均値Bを算出する第
二演算ステップと、前記Bを記憶する第二記憶手段に記
憶する第二記憶ステップと、前記オリジナルシェーディ
ングデータの全画素と前記Bのサム(SUM)を算出す
る第三演算ステップと、前記SUMを第三記憶手段に記
憶する第三記憶ステップとをコンピュータに実行させる
ためのプログラムコードから成ることを特徴とする。
の画像処理装置の制御プログラムは、原稿画像を読み取
る画像読取手段、該画像読取手段により読み取った画像
データをアナログ信号からデジタル信号に変換するA/
D変換手段と、前記画像読取手段の読み取り特性を補正
するシェーディング補正手段と、シェーディングデータ
を採るための白基準手段とを有する画像処理装置を制御
するためのコンピュータ読み取り可能な制御プログラム
であって、原稿の搬送動作を伴いながら所定の回数Kの
画像データ取り込み動作を行い且つ各画素毎に取り込ん
だ画像データの前記Kに対する平均値A(n:画素番
号)を算出する第一演算ステップと、前記A(n)全て
をオリジナルシェーディングデータとして第一記憶手段
に記憶する第一記憶ステップと、前記オリジナルシェー
ディングデータの全画素について平均値Bを算出する第
二演算ステップと、前記Bを記憶する第二記憶手段に記
憶する第二記憶ステップと、前記オリジナルシェーディ
ングデータの全画素と前記Bのサム(SUM)を算出す
る第三演算ステップと、前記SUMを第三記憶手段に記
憶する第三記憶ステップとをコンピュータに実行させる
ためのプログラムコードから成ることを特徴とする。
【0021】更に、上記目的を達成するために、本発明
の記憶媒体は、前記画像処理装置の制御プログラムを格
納したことを特徴とする。
の記憶媒体は、前記画像処理装置の制御プログラムを格
納したことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を、
図1乃至図7に基づき説明する。
図1乃至図7に基づき説明する。
【0023】(第一の実施の形態)まず、本発明の第一
の実施の形態を、図1乃至図6に基づき説明する。
の実施の形態を、図1乃至図6に基づき説明する。
【0024】図1は、本実施の形態に係る画像処理装置
である画像読取装置の構成を示すブロック図であり、同
図において、101はコンタクト・イメージ・センサ
(CIS)で、原稿画像を主走査方向に読み取って光電
変換された電気信号を出力するものである。普通、CI
S101は、読取センサデバイスと光源とレンズとを同
一筐体内に収めて構成されており、特に、本画像読取装
置のような原稿移動型の画像読取装置では、原稿接触面
に透明ガラスを取り付けている。また、CIS101
は、縮小光学系を必要とするCCD(撮像素子)であっ
ても良い。
である画像読取装置の構成を示すブロック図であり、同
図において、101はコンタクト・イメージ・センサ
(CIS)で、原稿画像を主走査方向に読み取って光電
変換された電気信号を出力するものである。普通、CI
S101は、読取センサデバイスと光源とレンズとを同
一筐体内に収めて構成されており、特に、本画像読取装
置のような原稿移動型の画像読取装置では、原稿接触面
に透明ガラスを取り付けている。また、CIS101
は、縮小光学系を必要とするCCD(撮像素子)であっ
ても良い。
【0025】102はA/D変換手段(A/D)で、ア
ナログ信号をデジタルデータに変換するものであり、本
実施の形態では、0から255の256段階(8ビッ
ト)のデジタルデータに変換する。103は第一演算手
段(Calc A(n))で、読み取った画像データの
画素毎に平均値A(n:画素番号)を算出するものであ
り、主に一時記憶するためのレジスタと加算器と除算器
とで構成されている。
ナログ信号をデジタルデータに変換するものであり、本
実施の形態では、0から255の256段階(8ビッ
ト)のデジタルデータに変換する。103は第一演算手
段(Calc A(n))で、読み取った画像データの
画素毎に平均値A(n:画素番号)を算出するものであ
り、主に一時記憶するためのレジスタと加算器と除算器
とで構成されている。
【0026】104は第一記憶手段(Mem A
(n))で、第一演算手段103の演算結果A(n)を
オリジナルシェーディングデータとして全画素分記憶す
るものであり、例えば、SRAMで構成され、本画像読
取装置の主電源が切られても、バックアップ電源に切り
換えて常に記憶状態を保持するようになっている。10
5は第二演算手段(Calc B)で、第一記憶手段1
04から読み出したオリジナルシェーディングデータの
全画素の平均値Bを算出するものであり、主に一時記憶
するためのレジスタと加算器と除算器とで構成されてい
る。
(n))で、第一演算手段103の演算結果A(n)を
オリジナルシェーディングデータとして全画素分記憶す
るものであり、例えば、SRAMで構成され、本画像読
取装置の主電源が切られても、バックアップ電源に切り
換えて常に記憶状態を保持するようになっている。10
5は第二演算手段(Calc B)で、第一記憶手段1
04から読み出したオリジナルシェーディングデータの
全画素の平均値Bを算出するものであり、主に一時記憶
するためのレジスタと加算器と除算器とで構成されてい
る。
【0027】106は第二記憶手段(Mem B)で、
第二演算手段105の演算結果Bを記憶するものであ
り、第一記憶手段104と同様にSRAMで構成され、
本画像読取装置の主電源が切られても、バックアップ電
源に切り換えて常に記憶状態を保持するようになってい
る。107は第三演算手段(Calc SUM)で、第
一記憶手段104及び第二記憶手段106から読み出し
たオリジナルシェーディングデータの全画素とその平均
値のサム(SUM)を算出するものであり、主に加算器
で構成されている。108は第三記憶手段(Mem S
UM)で、第三演算手段107の演算結果を記憶するも
のであり、第一記憶手段104及び第二記憶手段106
と同様にSRAMで構成され、本画像読取装置の主電源
が切られても、バックアップ電源に切り換えて常に記憶
状態を保持するようになっている。
第二演算手段105の演算結果Bを記憶するものであ
り、第一記憶手段104と同様にSRAMで構成され、
本画像読取装置の主電源が切られても、バックアップ電
源に切り換えて常に記憶状態を保持するようになってい
る。107は第三演算手段(Calc SUM)で、第
一記憶手段104及び第二記憶手段106から読み出し
たオリジナルシェーディングデータの全画素とその平均
値のサム(SUM)を算出するものであり、主に加算器
で構成されている。108は第三記憶手段(Mem S
UM)で、第三演算手段107の演算結果を記憶するも
のであり、第一記憶手段104及び第二記憶手段106
と同様にSRAMで構成され、本画像読取装置の主電源
が切られても、バックアップ電源に切り換えて常に記憶
状態を保持するようになっている。
【0028】尚、各記憶手段104,106,108
は、同一のSRAMでも良いことは言うまでもない。
は、同一のSRAMでも良いことは言うまでもない。
【0029】109は第四演算手段(Calc A’
(n))で、読み取った画像データの画素毎に平均値
A’(n:画素番号)を算出するものであり、主に一時
記憶するためのレジスタと加算器と除算器とで構成され
ている。110は第五演算手段(Calc B’)で、
第四演算手段109の一時レジスタから読み出したシェ
ーディングデータの平均値A’(n)の全画素の平均値
B’を算出するものであり、主に一時記憶するためのレ
ジスタと加算器と除算器とで構成されている。
(n))で、読み取った画像データの画素毎に平均値
A’(n:画素番号)を算出するものであり、主に一時
記憶するためのレジスタと加算器と除算器とで構成され
ている。110は第五演算手段(Calc B’)で、
第四演算手段109の一時レジスタから読み出したシェ
ーディングデータの平均値A’(n)の全画素の平均値
B’を算出するものであり、主に一時記憶するためのレ
ジスタと加算器と除算器とで構成されている。
【0030】111は第六演算手段(Calc SU
M’)で、第四演算手段109の一時レジスタから読み
出したA’(n)の全画素とその平均値B’とのサム
(SUM’)を算出するものであり、主に加算器で構成
されている。112は第七演算手段(Calc A
(n)×B’/B)で、第二記憶手段106から読み出
したBと第五演算手段110の一時レジスタから読み出
したB’と第一記憶手段104から読み出したA(n)
とから、A(n)×B’/Bの計算を行うものであり、
主に乗算器と除算器とで構成されている。
M’)で、第四演算手段109の一時レジスタから読み
出したA’(n)の全画素とその平均値B’とのサム
(SUM’)を算出するものであり、主に加算器で構成
されている。112は第七演算手段(Calc A
(n)×B’/B)で、第二記憶手段106から読み出
したBと第五演算手段110の一時レジスタから読み出
したB’と第一記憶手段104から読み出したA(n)
とから、A(n)×B’/Bの計算を行うものであり、
主に乗算器と除算器とで構成されている。
【0031】113は減算手段で、第七演算手段112
から出力された値A(n)×B’/Bと、第四演算手段
109の一時レジスタから読み出したA’(n)との差
を採るものである。114は第四記憶手段であるレジス
タ(Reg Th)で、シェーディングデータA’
(n)が不良か否かを判定する閾値Thを設定記憶する
ためのものである。115は比較手段(Cmp)で、減
算手段113が出力する絶対値とレジスタ114から読
み出した閾値Thとを比較するものである。
から出力された値A(n)×B’/Bと、第四演算手段
109の一時レジスタから読み出したA’(n)との差
を採るものである。114は第四記憶手段であるレジス
タ(Reg Th)で、シェーディングデータA’
(n)が不良か否かを判定する閾値Thを設定記憶する
ためのものである。115は比較手段(Cmp)で、減
算手段113が出力する絶対値とレジスタ114から読
み出した閾値Thとを比較するものである。
【0032】116はセレクタで、比較手段115の比
較結果が|A(n)×B’/B−A’(n)|≧Thで
あれば、シェーディングデータA’(n)は塵埃や汚れ
による不良データと見なして、A(n)×B’/B−A
(n)を選択して出力し、また、前記比較結果が|A
(n)×B’/B−A(n)|<Thであれば、そのま
まA’(n)を選択して出力するものである。
較結果が|A(n)×B’/B−A’(n)|≧Thで
あれば、シェーディングデータA’(n)は塵埃や汚れ
による不良データと見なして、A(n)×B’/B−A
(n)を選択して出力し、また、前記比較結果が|A
(n)×B’/B−A(n)|<Thであれば、そのま
まA’(n)を選択して出力するものである。
【0033】セレクタ116から出力される最終シェー
ディングデータは、図示していないシェーディング補正
手段に出力されて、一時記憶され、以後、入力されて来
る画像信号に対してシェーディング補正処理が施され
る。
ディングデータは、図示していないシェーディング補正
手段に出力されて、一時記憶され、以後、入力されて来
る画像信号に対してシェーディング補正処理が施され
る。
【0034】次に、オリジナルシェーディングデータA
(n)について説明する。
(n)について説明する。
【0035】オリジナルシェーディングデータ自体はシ
ェーディング補正に使われずに、CIS101のセンサ
出力における画素間のばらつきの傾向を示すデータとし
て使用する。
ェーディング補正に使われずに、CIS101のセンサ
出力における画素間のばらつきの傾向を示すデータとし
て使用する。
【0036】図2は、実際のCIS101で白基準板を
読み込んだ時の明出力データの表、図3は、実際のCI
S101で白基準板を読み込んだ時の明出力データのグ
ラフである。当然、塵埃や汚れの影響がほとんど無いも
のである。第1画素から数十画素までの明出力をA/D
変換した値が16進数と10進数とで図2の表に記して
ある。また、隣接画素間の差を計算して図2の表に記し
てある。
読み込んだ時の明出力データの表、図3は、実際のCI
S101で白基準板を読み込んだ時の明出力データのグ
ラフである。当然、塵埃や汚れの影響がほとんど無いも
のである。第1画素から数十画素までの明出力をA/D
変換した値が16進数と10進数とで図2の表に記して
ある。また、隣接画素間の差を計算して図2の表に記し
てある。
【0037】実際のCIS101では、A4幅、8mm
/dotの解像度で1700画素あるが、先頭から数十
画素の範囲においても既に±7(256階調中)の差が
ある場所が出現している。このように、本来的にばらつ
くレベルを監視するだけでは、それが塵埃や汚れによる
影響なのかを正確に判定するのは困難である。
/dotの解像度で1700画素あるが、先頭から数十
画素の範囲においても既に±7(256階調中)の差が
ある場所が出現している。このように、本来的にばらつ
くレベルを監視するだけでは、それが塵埃や汚れによる
影響なのかを正確に判定するのは困難である。
【0038】次に、上記オリジナルシェーディングデー
タを採取する方法を、図4に基づき説明する。
タを採取する方法を、図4に基づき説明する。
【0039】図4は、オリジナルシェーディングデータ
を採取する動作の流れを示すフローチャートである。
を採取する動作の流れを示すフローチャートである。
【0040】まず、ステップS401で白基準シートを
本画像読取装置の原稿ガイドにセットする。また、平均
を採る目的で複数回の画像データ読み取りを行うため、
その回数をカウントする変数Kを0クリア(K=0)す
る。また、白基準シートは、読み取り幅と同じ幅と、複
数回の読み取り動作が終了するまでに白基準シートが排
出されない長さとが必要で、一様な濃度で本画像読取装
置に据え付けてある白基準板の濃度に近いものであるこ
とが望ましい。
本画像読取装置の原稿ガイドにセットする。また、平均
を採る目的で複数回の画像データ読み取りを行うため、
その回数をカウントする変数Kを0クリア(K=0)す
る。また、白基準シートは、読み取り幅と同じ幅と、複
数回の読み取り動作が終了するまでに白基準シートが排
出されない長さとが必要で、一様な濃度で本画像読取装
置に据え付けてある白基準板の濃度に近いものであるこ
とが望ましい。
【0041】次に、ステップS402で所定の操作(例
えば、操作パネル等でスタートキーを押す等)によって
本画像読取装置の原稿搬送動作が開始され、白基準シー
トが搬送される。次に、ステップS403で白基準シー
トがCIS101上を通過中のタイミングでCIS10
1の光源を点灯して明出力を読み取る。次に、ステップ
S404で前記ステップS403において読み取った明
出力のA/D変換後のデジタルデータを画素番号毎に累
積加算する。次に、ステップS405でカウンタ変数K
をインクリメント(K=K+1)する。
えば、操作パネル等でスタートキーを押す等)によって
本画像読取装置の原稿搬送動作が開始され、白基準シー
トが搬送される。次に、ステップS403で白基準シー
トがCIS101上を通過中のタイミングでCIS10
1の光源を点灯して明出力を読み取る。次に、ステップ
S404で前記ステップS403において読み取った明
出力のA/D変換後のデジタルデータを画素番号毎に累
積加算する。次に、ステップS405でカウンタ変数K
をインクリメント(K=K+1)する。
【0042】次に、ステップS406でカウンタ変数K
が所定回数に達したか否かを判定する。そして、カウン
タ変数Kが所定回数に達しないと判定された場合は前記
ステップS403へ戻って処理を繰り返し、また、カウ
ンタ変数Kが所定回数に達したと判定された場合は次の
ステップS407へ進む。ステップS407では、所定
回数の明出力の取り込みが終了した後に画素番号毎に所
定回数に対する平均値を計算する。要するに前記ステッ
プS404において累積加算された各画素データを所定
回数で除算する。その計算結果がオリジナルシェーディ
ングデータA(n)として記憶手段104に記憶され
る。
が所定回数に達したか否かを判定する。そして、カウン
タ変数Kが所定回数に達しないと判定された場合は前記
ステップS403へ戻って処理を繰り返し、また、カウ
ンタ変数Kが所定回数に達したと判定された場合は次の
ステップS407へ進む。ステップS407では、所定
回数の明出力の取り込みが終了した後に画素番号毎に所
定回数に対する平均値を計算する。要するに前記ステッ
プS404において累積加算された各画素データを所定
回数で除算する。その計算結果がオリジナルシェーディ
ングデータA(n)として記憶手段104に記憶され
る。
【0043】次に、ステップS408で前記ステップS
407において記憶されたオリジナルシェーディングデ
ータを読み出して画素数に対する平均値Bを計算する。
要するに全画素分のオリジナルシェーディングデータを
加算して全画素数で除算する。その計算された結果が平
均値Bとして第二記憶手段106に記憶される。
407において記憶されたオリジナルシェーディングデ
ータを読み出して画素数に対する平均値Bを計算する。
要するに全画素分のオリジナルシェーディングデータを
加算して全画素数で除算する。その計算された結果が平
均値Bとして第二記憶手段106に記憶される。
【0044】次に、ステップS409で前記ステップS
407及び前記ステップS408において記憶されたA
(n)とBとからサム(SUM)を計算する。要するに
全画素A(n)とBとを加算する。その計算された結果
の全ビット若しくは下位数ビットがサム(SUM)とし
て第三記憶手段108に記憶される。次に、ステップS
410で原稿搬送動作を停止した後、オリジナルシェー
ディングデータの採取処理動作を終了する。
407及び前記ステップS408において記憶されたA
(n)とBとからサム(SUM)を計算する。要するに
全画素A(n)とBとを加算する。その計算された結果
の全ビット若しくは下位数ビットがサム(SUM)とし
て第三記憶手段108に記憶される。次に、ステップS
410で原稿搬送動作を停止した後、オリジナルシェー
ディングデータの採取処理動作を終了する。
【0045】オリジナルシェーディングデータの採取中
に白色基準シートを搬送させるのは、塵埃がCIS10
1の読み取り面に付着しても、その付着した塵埃を白色
基準シート自身によって運び去ってくれる効果が期待で
きるためである。更に、複数回の平均を採るのは、塵埃
データを数回採取しても平均することで、その影響を抑
えることができるからである。そのため取り込み回数は
多いほど、その効果は期待できる。
に白色基準シートを搬送させるのは、塵埃がCIS10
1の読み取り面に付着しても、その付着した塵埃を白色
基準シート自身によって運び去ってくれる効果が期待で
きるためである。更に、複数回の平均を採るのは、塵埃
データを数回採取しても平均することで、その影響を抑
えることができるからである。そのため取り込み回数は
多いほど、その効果は期待できる。
【0046】また、オリジナルシェーディングデータ
は、例えば、工場出荷時に採取しておけば、以降はバッ
クアップによって、その記憶状態が保持されるので、ユ
ーザが意識しなくても良いようになっている。
は、例えば、工場出荷時に採取しておけば、以降はバッ
クアップによって、その記憶状態が保持されるので、ユ
ーザが意識しなくても良いようになっている。
【0047】次に、実際のシェーディング補正に使用さ
れるシェーディングデータを採取する方法を、図5に基
づき説明する。
れるシェーディングデータを採取する方法を、図5に基
づき説明する。
【0048】図5は、シェーディングデータを採取する
動作の流れを示すフローチャートである。
動作の流れを示すフローチャートである。
【0049】画像読み取り動作が所定の操作(例えば、
操作パネル等でスタートキーを押す等)によって開始さ
れると、原稿搬送動作を開始する前にシェーディングデ
ータの採取動作を開始する。また、平均を採る目的で複
数回の画像データ読み取りを行うため、その回数をカウ
ントする変数K’を0クリア(K’=0)する。
操作パネル等でスタートキーを押す等)によって開始さ
れると、原稿搬送動作を開始する前にシェーディングデ
ータの採取動作を開始する。また、平均を採る目的で複
数回の画像データ読み取りを行うため、その回数をカウ
ントする変数K’を0クリア(K’=0)する。
【0050】まず、ステップS501で白基準板がCI
S101上にある状態で該CIS101の光源を点灯し
て明出力を読み取る。次に、ステップS502で前記ス
テップS501において読み取った明出力のA/D変換
後のデジタルデータを画素番号毎に累積加算する。次
に、ステップS503でカウンタ変数K’をインクリメ
ント(K’=K’+1)する。次に、ステップS504
でカウンタ変数K’が所定回数に達したか否かを判定す
る。そして、カウンタ変数K’が所定回数に達しないと
判定された場合は前記ステップS501へ戻って処理を
繰り返し、また、カウンタ変数K’が所定回数に達した
と判定された場合はステップS505へ進む。
S101上にある状態で該CIS101の光源を点灯し
て明出力を読み取る。次に、ステップS502で前記ス
テップS501において読み取った明出力のA/D変換
後のデジタルデータを画素番号毎に累積加算する。次
に、ステップS503でカウンタ変数K’をインクリメ
ント(K’=K’+1)する。次に、ステップS504
でカウンタ変数K’が所定回数に達したか否かを判定す
る。そして、カウンタ変数K’が所定回数に達しないと
判定された場合は前記ステップS501へ戻って処理を
繰り返し、また、カウンタ変数K’が所定回数に達した
と判定された場合はステップS505へ進む。
【0051】ステップS505では、所定回数の明出力
の取り込みが終了した後に、画素番号毎に所定回数に対
する平均値を計算する。要するに前記ステップS502
において累積加算された各画素データを所定回数で除算
する。その計算結果が暫定シェーディングデータA’
(n)としてレジスタ114に一時記憶される。次に、
ステップS506で前記ステップS505において記憶
された暫定シェーディングデータを読み出して画素数に
対する平均値B’を計算する。要するに全画素分の暫定
シェーディングデータを加算して全画素数で除算する。
その計算結果が平均値B’としてレジスタ114に一時
記憶される。
の取り込みが終了した後に、画素番号毎に所定回数に対
する平均値を計算する。要するに前記ステップS502
において累積加算された各画素データを所定回数で除算
する。その計算結果が暫定シェーディングデータA’
(n)としてレジスタ114に一時記憶される。次に、
ステップS506で前記ステップS505において記憶
された暫定シェーディングデータを読み出して画素数に
対する平均値B’を計算する。要するに全画素分の暫定
シェーディングデータを加算して全画素数で除算する。
その計算結果が平均値B’としてレジスタ114に一時
記憶される。
【0052】次に、ステップS507でA(n)×B’
/Bを計算する。次に、ステップS508で前記ステッ
プS506において計算したA(n)×B’/BとA’
(n)との差の絶対値|A(n)×B’/B−A’
(n)|を計算する。次に、ステップS509で前記ス
テップS508において計算した差が設定値Th以上で
あるか否かを判定する。そして、差が設定値Th以上で
はないと判定された場合は、そのA’(n)は塵埃や汚
れの影響を受けていないとして、ステップS511でそ
のままの値A’(n)を最終的なシェーディングデータ
とした後、本処理動作を終了する。また、前記ステップ
S509において、差が設定値Th以上であると判定さ
れた場合は、ステップS510でA’(n)をA(n)
×B’/Bに置換した後、本処理動作を終了する。
/Bを計算する。次に、ステップS508で前記ステッ
プS506において計算したA(n)×B’/BとA’
(n)との差の絶対値|A(n)×B’/B−A’
(n)|を計算する。次に、ステップS509で前記ス
テップS508において計算した差が設定値Th以上で
あるか否かを判定する。そして、差が設定値Th以上で
はないと判定された場合は、そのA’(n)は塵埃や汚
れの影響を受けていないとして、ステップS511でそ
のままの値A’(n)を最終的なシェーディングデータ
とした後、本処理動作を終了する。また、前記ステップ
S509において、差が設定値Th以上であると判定さ
れた場合は、ステップS510でA’(n)をA(n)
×B’/Bに置換した後、本処理動作を終了する。
【0053】図示していないが、これらの処理をnにつ
いて全画素分実行する。
いて全画素分実行する。
【0054】最終的なシェーディングデータは、図1に
おいて図示していない次段のシェーディング補正手段の
一時レジスタに出力され、一時記憶され、原稿の読み取
り動作において、そのシェーディングデータによってシ
ェーディング補正処理が施される。
おいて図示していない次段のシェーディング補正手段の
一時レジスタに出力され、一時記憶され、原稿の読み取
り動作において、そのシェーディングデータによってシ
ェーディング補正処理が施される。
【0055】次に、A(n)×B’/Bについて、図6
を用いて説明する。
を用いて説明する。
【0056】図6は、オリジナルシェーディングデータ
(上側の曲線)と暫定シェーディングデータ(下側の曲
線)のそれぞれの1ライン分の明出力波形を示す図であ
る。
(上側の曲線)と暫定シェーディングデータ(下側の曲
線)のそれぞれの1ライン分の明出力波形を示す図であ
る。
【0057】オリジナルシェーディングデータと暫定シ
ェーディングデータのそれぞれは、白基準シートと白基
準板という、正確には互いに異なる濃度である可能性の
ものを基準に採取されている。また、CIS101の光
源光量が経時変化によって全体的に低下することも考え
られる。このように2つの要因によって、暫定シェーデ
ィングデータがオリジナルシェーディングデータから全
体的にずれていると考えられる。この全体的なずれの割
合は、それぞれの平均値からB’/Bと見なされる。そ
して、その割合から、暫定シェーディングデー夕におけ
る塵埃や汚れの影響がないとされる理想の値が、オリジ
ナルシェーディングデータA(n)からA(n)×B’
/Bであると計算される。
ェーディングデータのそれぞれは、白基準シートと白基
準板という、正確には互いに異なる濃度である可能性の
ものを基準に採取されている。また、CIS101の光
源光量が経時変化によって全体的に低下することも考え
られる。このように2つの要因によって、暫定シェーデ
ィングデータがオリジナルシェーディングデータから全
体的にずれていると考えられる。この全体的なずれの割
合は、それぞれの平均値からB’/Bと見なされる。そ
して、その割合から、暫定シェーディングデー夕におけ
る塵埃や汚れの影響がないとされる理想の値が、オリジ
ナルシェーディングデータA(n)からA(n)×B’
/Bであると計算される。
【0058】暫定シェーディングデータA’(n)がこ
の予想値A(n)×B’/Bを所定閾値Thを超えるよ
うであれば、これを不良なシェーディングデータと判定
し、理想値A(n)×B’/Bに置き換えるものであ
る。
の予想値A(n)×B’/Bを所定閾値Thを超えるよ
うであれば、これを不良なシェーディングデータと判定
し、理想値A(n)×B’/Bに置き換えるものであ
る。
【0059】オリジナルシェーディングデータはバック
アップされているが、万一破壊されることもあり得る。
壊れたままのオリジナルシェーディングデータでシェー
ディング補正処理すれば、正常なシェーディングデータ
が得られず、かえって弊害が生じる。
アップされているが、万一破壊されることもあり得る。
壊れたままのオリジナルシェーディングデータでシェー
ディング補正処理すれば、正常なシェーディングデータ
が得られず、かえって弊害が生じる。
【0060】そのため、実際のシェーディングデータ採
取時に記憶されたA(n)とBとからサム(SUM)を
計算し直す。その計算結果をサム(SUM’)として、
第三記憶手段108に記憶されているサム(SUM)と
の一致をチェックする。そして、一致しない場合は、オ
リジナルシェーディングデータA(n)は破壊されてい
ると考えられるので、暫定シェーディングデータがその
まま最終シェーディングデータとして決定される。この
時、塵埃や汚れの影響は避けられなくなるが、データ破
壊により自ら招く弊害は防ぐことができる。
取時に記憶されたA(n)とBとからサム(SUM)を
計算し直す。その計算結果をサム(SUM’)として、
第三記憶手段108に記憶されているサム(SUM)と
の一致をチェックする。そして、一致しない場合は、オ
リジナルシェーディングデータA(n)は破壊されてい
ると考えられるので、暫定シェーディングデータがその
まま最終シェーディングデータとして決定される。この
時、塵埃や汚れの影響は避けられなくなるが、データ破
壊により自ら招く弊害は防ぐことができる。
【0061】以上のように、本実施の形態に係る画像読
取装置によれば、搬送動作を伴いながら所定の回数Kの
画像データ取り込み動作を行い、各画素毎に取り込んだ
画像データの前記Kに対する平均値A(n:画素番号)
を算出し、前記A(n)の全てをオリジナルシェーディ
ングデータとして記憶し、前記A(n)の全画素につい
て平均値Bを算出し、前記Bを記憶し、前記A(n)の
全画素と前記Bのサム(SUM)を算出し、前記SUM
を記憶し、更に、搬送動作を止めた状態で画像データの
取り込み動作を所定の回数K’行い、前記各画素毎に取
り込んだ画像データのK’に対する平均値A’(n)を
求め、全画素値A’(n)の平均値B’を求め、A
(n)×B’/Bの計算を行い、前記値A(n)×B’
/Bと値値A’(n)とを比較し、所定の閾値Thを設
定記憶し、前記比較結果が閾値Thを超えた場合は、シ
ェーディングデータA’(n)をA(n)×B’/Bに
置き換え、また、前記比較結果が閾値Thを超えない場
合は、シェーディングデータA’(n)をそのままで置
き換えを行わずに、上記結果によるシェーディングデー
タによりシェーディング補正を行うことによって、シェ
ーディングデータへの塵埃や汚れの影響を補正して、縦
スジのない良好な画像を再現できる。また、読取センサ
の画素間のばらつきが大きくても、それらを誤検知せず
に、塵埃や汚れの影響のみを補正することができる。ま
た、白基準シートを搬送させながら塵埃がCISの読み
取り面に定着するのを防ぎ、ほぼ一回の操作でオリジナ
ルシェーディングデータを得ることができる。また、画
像読取装置に裾付の白基準板とオリジナルシェーディン
グデータを採取する時の白基準シートとに濃度差があっ
ても、その差を補正して処理するために、基本的に白基
準板に準じたシェーディング補正が行われる。また、C
ISの光源光量が経時変化によって低下しても、基本的
にその都度、画像読取装置に据付の白基準板でシェーデ
ィングデータを採取するために、そのシェーディング補
正によって得られる画像は経時的な濃度変化が少ない。
また、常に複数回の読み取り画像データの平均値によっ
てシェーディングデータを決定するので、ランダムノイ
ズに強い良好な画像を得ることができる。また、主電源
とは別のバックアップ電源を備え、前記主電源が切れて
いる場合、前記第1、第2、第3記憶手段103,10
6,108の電源を前記バックアップ電源に切り換える
ことによって、オリジナルシェーディングデータは、前
記主電源が切れても前記バックアップ電源で保持される
ため、オリジナルシェーディングデータは工場出荷時等
において1回採取するだけで良い。更に、A(n)の全
画素とBとを読み出してサム(SUM’)を求め、前記
SUM’と記憶されているSUMとが一致しない場合
に、シェーディングデータの置き換え操作を実行しない
ことによって、オリジナルシェーディングデータの記憶
状態が破壊された場合においても、その都度、通常シェ
ーディングデータは得られるので、縦スジ防止の作用は
無くなるが、普通にシェーディング補正処理が施された
画像を得ることができる。更に、シェーディング補正に
ついての改善であるから、2値画像に限らず、多値画像
においても同様の効果があることは言うまでもない。
取装置によれば、搬送動作を伴いながら所定の回数Kの
画像データ取り込み動作を行い、各画素毎に取り込んだ
画像データの前記Kに対する平均値A(n:画素番号)
を算出し、前記A(n)の全てをオリジナルシェーディ
ングデータとして記憶し、前記A(n)の全画素につい
て平均値Bを算出し、前記Bを記憶し、前記A(n)の
全画素と前記Bのサム(SUM)を算出し、前記SUM
を記憶し、更に、搬送動作を止めた状態で画像データの
取り込み動作を所定の回数K’行い、前記各画素毎に取
り込んだ画像データのK’に対する平均値A’(n)を
求め、全画素値A’(n)の平均値B’を求め、A
(n)×B’/Bの計算を行い、前記値A(n)×B’
/Bと値値A’(n)とを比較し、所定の閾値Thを設
定記憶し、前記比較結果が閾値Thを超えた場合は、シ
ェーディングデータA’(n)をA(n)×B’/Bに
置き換え、また、前記比較結果が閾値Thを超えない場
合は、シェーディングデータA’(n)をそのままで置
き換えを行わずに、上記結果によるシェーディングデー
タによりシェーディング補正を行うことによって、シェ
ーディングデータへの塵埃や汚れの影響を補正して、縦
スジのない良好な画像を再現できる。また、読取センサ
の画素間のばらつきが大きくても、それらを誤検知せず
に、塵埃や汚れの影響のみを補正することができる。ま
た、白基準シートを搬送させながら塵埃がCISの読み
取り面に定着するのを防ぎ、ほぼ一回の操作でオリジナ
ルシェーディングデータを得ることができる。また、画
像読取装置に裾付の白基準板とオリジナルシェーディン
グデータを採取する時の白基準シートとに濃度差があっ
ても、その差を補正して処理するために、基本的に白基
準板に準じたシェーディング補正が行われる。また、C
ISの光源光量が経時変化によって低下しても、基本的
にその都度、画像読取装置に据付の白基準板でシェーデ
ィングデータを採取するために、そのシェーディング補
正によって得られる画像は経時的な濃度変化が少ない。
また、常に複数回の読み取り画像データの平均値によっ
てシェーディングデータを決定するので、ランダムノイ
ズに強い良好な画像を得ることができる。また、主電源
とは別のバックアップ電源を備え、前記主電源が切れて
いる場合、前記第1、第2、第3記憶手段103,10
6,108の電源を前記バックアップ電源に切り換える
ことによって、オリジナルシェーディングデータは、前
記主電源が切れても前記バックアップ電源で保持される
ため、オリジナルシェーディングデータは工場出荷時等
において1回採取するだけで良い。更に、A(n)の全
画素とBとを読み出してサム(SUM’)を求め、前記
SUM’と記憶されているSUMとが一致しない場合
に、シェーディングデータの置き換え操作を実行しない
ことによって、オリジナルシェーディングデータの記憶
状態が破壊された場合においても、その都度、通常シェ
ーディングデータは得られるので、縦スジ防止の作用は
無くなるが、普通にシェーディング補正処理が施された
画像を得ることができる。更に、シェーディング補正に
ついての改善であるから、2値画像に限らず、多値画像
においても同様の効果があることは言うまでもない。
【0062】(第二の実施の形態)次に、本発明の第二
の実施の形態を図7に基づき説明する。
の実施の形態を図7に基づき説明する。
【0063】上述した第一の実施の形態においては、実
際のシェーディング補正に使用されるシェーディングデ
ータを採取する方法をハードウェア処理にて行ったが、
本実施の形態は、ソフトウェア処理にて行うようにした
ものである。
際のシェーディング補正に使用されるシェーディングデ
ータを採取する方法をハードウェア処理にて行ったが、
本実施の形態は、ソフトウェア処理にて行うようにした
ものである。
【0064】図7は、本実施の形態に係る画像処理装置
である画像読取装置の構成を示すブロック図であり、同
図において、701はコンタクト・イメージ・センサ
(CIS)、702はA/D変換手段(アナログ・デジ
タル・コンバータ:A/D)、703はシェーディング
補正手段(SHD)で、1ライン分のシェーディングデ
ータを記憶するラインメモリを含んでいる。704はエ
ッジ強調手段(Edg)、705は誤差拡散処理を含む
2値化処理手段(BIN)である。706はCPU(中
央演算処理装置)で、図示していないROM(リードオ
ンリーメモリ)に書き込まれたプログラムによってデー
タ処理を行うものである。707はワークメモリ(ME
M)で、主にSRAMで構成されており、主電源が切れ
てもバックアップ電源に切り換えて、書き込まれている
データを保持する。708はデータバスで、シェーディ
ング補正手段703のラインメモリとCPU706とワ
ークメモリ707との間でデータをやり取りするのに供
する。
である画像読取装置の構成を示すブロック図であり、同
図において、701はコンタクト・イメージ・センサ
(CIS)、702はA/D変換手段(アナログ・デジ
タル・コンバータ:A/D)、703はシェーディング
補正手段(SHD)で、1ライン分のシェーディングデ
ータを記憶するラインメモリを含んでいる。704はエ
ッジ強調手段(Edg)、705は誤差拡散処理を含む
2値化処理手段(BIN)である。706はCPU(中
央演算処理装置)で、図示していないROM(リードオ
ンリーメモリ)に書き込まれたプログラムによってデー
タ処理を行うものである。707はワークメモリ(ME
M)で、主にSRAMで構成されており、主電源が切れ
てもバックアップ電源に切り換えて、書き込まれている
データを保持する。708はデータバスで、シェーディ
ング補正手段703のラインメモリとCPU706とワ
ークメモリ707との間でデータをやり取りするのに供
する。
【0065】次に、上記構成になる本実施の形態に係る
画像読取装置のオリジナルシェーディングデータを取得
する動作について、上述した第一の実施の形態における
図4を流用して説明する。
画像読取装置のオリジナルシェーディングデータを取得
する動作について、上述した第一の実施の形態における
図4を流用して説明する。
【0066】まず、ステップS401で白基準シートを
画像読取装置の原稿ガイドにセットする。また、平均を
採るために複数回の画像データ読み取りを行うため、そ
の回数をカウントする変数Kを0クリア(K=0)す
る。カウントはCPU706が行う。白基準シートは、
読み取り幅と同じ幅と、複数回の読み取り動作が終了す
るまでに白基準シートが排出されない長さとが必要で、
一様な濃度で画像読取装置に据え付けてある白基準板の
濃度に近いのが望ましい。
画像読取装置の原稿ガイドにセットする。また、平均を
採るために複数回の画像データ読み取りを行うため、そ
の回数をカウントする変数Kを0クリア(K=0)す
る。カウントはCPU706が行う。白基準シートは、
読み取り幅と同じ幅と、複数回の読み取り動作が終了す
るまでに白基準シートが排出されない長さとが必要で、
一様な濃度で画像読取装置に据え付けてある白基準板の
濃度に近いのが望ましい。
【0067】次に、ステップS402で所定の操作(例
えば,操作パネル等でスタートキーを押す等)によって
画像読取装置の原稿搬送動作が開始され、白基準シート
が搬送される。次に、ステップS403でCPU706
は、白基準シートがCIS701上を通過中のタイミン
グで、該CIS701の光源を点灯して明出力を読み取
り、A/D変換手段702でデジタルデータに変換され
た後、シェーディング補正手段703のラインメモリに
一時記憶される。
えば,操作パネル等でスタートキーを押す等)によって
画像読取装置の原稿搬送動作が開始され、白基準シート
が搬送される。次に、ステップS403でCPU706
は、白基準シートがCIS701上を通過中のタイミン
グで、該CIS701の光源を点灯して明出力を読み取
り、A/D変換手段702でデジタルデータに変換され
た後、シェーディング補正手段703のラインメモリに
一時記憶される。
【0068】次に、ステップS404でCPU706
は、ラインメモリに一時記憶された明出力をバス708
を介してワークメモリ707に転送する。該ワークメモ
リ707に記憶された明出力は、順次画素番号毎にCP
U706で累積加算して再びワークメモリ707に記憶
する。次に、ステップS405でCPU706はカウン
タ変数Kをインクリメント(K=K+1)する。次に、
ステップS406でCPU706は、カウンタ変数Kが
所定回数に達したか否かを判定する。そして、カウンタ
変数Kが所定回数に達しないと判定された場合は前記ス
テップS403へ戻って処理を繰り返し、また、カウン
タ変数Kが所定回数に達したと判定された場合はステッ
プS407へ進む。
は、ラインメモリに一時記憶された明出力をバス708
を介してワークメモリ707に転送する。該ワークメモ
リ707に記憶された明出力は、順次画素番号毎にCP
U706で累積加算して再びワークメモリ707に記憶
する。次に、ステップS405でCPU706はカウン
タ変数Kをインクリメント(K=K+1)する。次に、
ステップS406でCPU706は、カウンタ変数Kが
所定回数に達したか否かを判定する。そして、カウンタ
変数Kが所定回数に達しないと判定された場合は前記ス
テップS403へ戻って処理を繰り返し、また、カウン
タ変数Kが所定回数に達したと判定された場合はステッ
プS407へ進む。
【0069】ステップS407ではCPU706は、所
定回数の明出力の取り込みが終了した後に、画素番号毎
に所定回数に対する平均値を計算する。要するに累積加
算された各画素データを所定回数で除算する。その計算
結果がオリジナルシェーディングデータA(n)として
再びワークメモリ707に記憶される。次に、ステップ
S408でCPU706は、前記ステップS407にお
いて記憶されたオリジナルシェーディングデータを読み
出して、画素数に対する平均値Bを計算する。要するに
全画素分のオリジナルシェーディングデータを加算して
全画素数で除算する。その計算結果が平均値Bとして再
びワークメモリ707に記憶される。
定回数の明出力の取り込みが終了した後に、画素番号毎
に所定回数に対する平均値を計算する。要するに累積加
算された各画素データを所定回数で除算する。その計算
結果がオリジナルシェーディングデータA(n)として
再びワークメモリ707に記憶される。次に、ステップ
S408でCPU706は、前記ステップS407にお
いて記憶されたオリジナルシェーディングデータを読み
出して、画素数に対する平均値Bを計算する。要するに
全画素分のオリジナルシェーディングデータを加算して
全画素数で除算する。その計算結果が平均値Bとして再
びワークメモリ707に記憶される。
【0070】次に、ステップS409でCPU706
は、前記ステップS407において記憶されたA(n)
と前記ステップS408において記憶されたBとからサ
ム(SUM)を計算する。要するに全画素A(n)とB
とを加算する。その計算結果の全ビット若しくは下位数
ビットがSUMとして再びワークメモリ707に記憶さ
れる。次に、ステップS410で原稿搬送動作を停止し
て、オリジナルシェーディングデータ採取処理動作を終
了する。
は、前記ステップS407において記憶されたA(n)
と前記ステップS408において記憶されたBとからサ
ム(SUM)を計算する。要するに全画素A(n)とB
とを加算する。その計算結果の全ビット若しくは下位数
ビットがSUMとして再びワークメモリ707に記憶さ
れる。次に、ステップS410で原稿搬送動作を停止し
て、オリジナルシェーディングデータ採取処理動作を終
了する。
【0071】尚、図には記していないが、オリジナルシ
ェーディングデータA(n)と平均値Bとが決まった
後、これらからCPU706はSUMを計算してワーク
メモリ707に記憶する。
ェーディングデータA(n)と平均値Bとが決まった
後、これらからCPU706はSUMを計算してワーク
メモリ707に記憶する。
【0072】次に、本実施の形態に係る画像読取装置に
おける実際のシェーディング補正に使用されるシェーデ
ィングデータを採取する方法を、上述した第一の実施の
形態における図5を流用して説明する。
おける実際のシェーディング補正に使用されるシェーデ
ィングデータを採取する方法を、上述した第一の実施の
形態における図5を流用して説明する。
【0073】画像読み取り動作が所定の操作(例えば、
操作パネル等でスタートキーを押す等)によって開始さ
れると、原稿搬送動作を開始する前にシェーディングデ
ータの採取動作を開始する。また、平均を採る目的で複
数回の画像データ読み取りを行うため、その回数をカウ
ントする変数K’を0クリア(K’=0)する。カウン
トはCPU706が行う。
操作パネル等でスタートキーを押す等)によって開始さ
れると、原稿搬送動作を開始する前にシェーディングデ
ータの採取動作を開始する。また、平均を採る目的で複
数回の画像データ読み取りを行うため、その回数をカウ
ントする変数K’を0クリア(K’=0)する。カウン
トはCPU706が行う。
【0074】まず、ステップS501で白基準板がCI
S701上にある状態で該CIS701の光源を点灯し
て明出力を読み取り、A/D変換手段702でデジタル
データに変換された後、シェーディング補正手段703
のラインメモリに一時記憶される。次に、ステップS5
02で前記ステップS501においてラインメモリに一
時記憶された明出力を、バス708を介してCPU70
6によってワークメモリ707に転送する。該ワークメ
モリ707に記憶された明出力は、順次画素番号毎にC
PU706で累積加算されて、ワークメモリ707に記
憶される。
S701上にある状態で該CIS701の光源を点灯し
て明出力を読み取り、A/D変換手段702でデジタル
データに変換された後、シェーディング補正手段703
のラインメモリに一時記憶される。次に、ステップS5
02で前記ステップS501においてラインメモリに一
時記憶された明出力を、バス708を介してCPU70
6によってワークメモリ707に転送する。該ワークメ
モリ707に記憶された明出力は、順次画素番号毎にC
PU706で累積加算されて、ワークメモリ707に記
憶される。
【0075】次に、ステップS503でCPU706
は、カウンタ変数K’をインクリメント(K’=K’+
1)する。次に、ステップS504でCPU706は、
カウンタ変数K’が所定回数に達したか否かを判定す
る。そして、カウンタ変数K’が所定回数に達しないと
判定された場合は前記ステップS501へ戻って処理を
繰り返し、また、カウンタ変数K’が所定回数に達した
と判定された場合は次のステップS505へ進む。
は、カウンタ変数K’をインクリメント(K’=K’+
1)する。次に、ステップS504でCPU706は、
カウンタ変数K’が所定回数に達したか否かを判定す
る。そして、カウンタ変数K’が所定回数に達しないと
判定された場合は前記ステップS501へ戻って処理を
繰り返し、また、カウンタ変数K’が所定回数に達した
と判定された場合は次のステップS505へ進む。
【0076】ステップS505では、所定回数の明出力
の取り込みが終了した後にCPU706は、画素番号毎
に所定回数に対する平均値を計算する。要するに前記ス
テップS502において累積加算された各画素データを
所定回数で除算する。その計算結果が暫定シェーディン
グデータA’(n)としてワークメモリ707に記憶さ
れる。ステップS506でCPU706は、前記ステッ
プS505において記憶された暫定シェーディングデー
タを読み出して、画素数に対する平均値B’を計算す
る。要するに全画素分の暫定シェーディングデータを加
算して全画素数で除算する。その計算結果が平均値B’
としてワークメモリ707に記憶される。
の取り込みが終了した後にCPU706は、画素番号毎
に所定回数に対する平均値を計算する。要するに前記ス
テップS502において累積加算された各画素データを
所定回数で除算する。その計算結果が暫定シェーディン
グデータA’(n)としてワークメモリ707に記憶さ
れる。ステップS506でCPU706は、前記ステッ
プS505において記憶された暫定シェーディングデー
タを読み出して、画素数に対する平均値B’を計算す
る。要するに全画素分の暫定シェーディングデータを加
算して全画素数で除算する。その計算結果が平均値B’
としてワークメモリ707に記憶される。
【0077】次に、ステップS507でCPU706
は、ワークメモリ707から読み出した値でA(n)×
B’/Bを計算する。次に、ステップS508でCPU
706は、前記ステップS507において計算したA
(n)×B’/BとA’(n)との差の絶対値|A
(n)×B’/B−A’(n)|を計算する。次に、ス
テップS509でCPU706は、前記ステップS50
8において計算した差が設定値Th以上か否かを判定す
る。そして、差が設定値Th以上ではないと判定された
場合は、そのA’(n)は塵埃や汚れの影響を受けてい
ないとして、ステップS511でそのままの値A’
(n)を最終的なシェーディングデータとした後、本処
理動作を終了する。また、前記ステップS509におい
て、差が設定値Th以上であると判定された場合は、
A’(n)をA(n)×B’/Bに置き換えて、これを
最終的なシェーディングデータとした後、本処理動作を
終了する。
は、ワークメモリ707から読み出した値でA(n)×
B’/Bを計算する。次に、ステップS508でCPU
706は、前記ステップS507において計算したA
(n)×B’/BとA’(n)との差の絶対値|A
(n)×B’/B−A’(n)|を計算する。次に、ス
テップS509でCPU706は、前記ステップS50
8において計算した差が設定値Th以上か否かを判定す
る。そして、差が設定値Th以上ではないと判定された
場合は、そのA’(n)は塵埃や汚れの影響を受けてい
ないとして、ステップS511でそのままの値A’
(n)を最終的なシェーディングデータとした後、本処
理動作を終了する。また、前記ステップS509におい
て、差が設定値Th以上であると判定された場合は、
A’(n)をA(n)×B’/Bに置き換えて、これを
最終的なシェーディングデータとした後、本処理動作を
終了する。
【0078】尚、図示していないが、これらの処理をn
について全画素分実行する。
について全画素分実行する。
【0079】最終的なシェーディングデータは、ワーク
メモリ707から再びシェーディング補正手段703の
ラインメモリに転送される。
メモリ707から再びシェーディング補正手段703の
ラインメモリに転送される。
【0080】以後、実際の読み取り動作中は、ラインメ
モリにあるシェーディングデータによって逐次シェーデ
ィング補正処理が施される。
モリにあるシェーディングデータによって逐次シェーデ
ィング補正処理が施される。
【0081】また、オリジナルシェーディングデータは
バックアップされているが、万一破壊されることもあり
得る。壊れたままのオリジナルシェーディングデータで
シェーディング補正処理すれば、正常なシェーディング
データが得られず、かえって弊害が生じる。そのため、
実際のシェーディングデータ採取時に記憶されたA
(n)とBとからサム(SUM)を計算し直す。その結
果をSUM’として、ワークメモリSUMとの一致をチ
ェックする。そして、一致しない場合オリジナルシェー
ディングデータA(n)は破壊されていると考えられる
ので、暫定シェーディングデータがそのまま最終シェー
ディングデータとして決定される。この時、塵埃や汚れ
の影響は避けられなくなるが、オリジナルシェーディン
グデータの破壊により自ら招く弊害は防ぐことができ
る。
バックアップされているが、万一破壊されることもあり
得る。壊れたままのオリジナルシェーディングデータで
シェーディング補正処理すれば、正常なシェーディング
データが得られず、かえって弊害が生じる。そのため、
実際のシェーディングデータ採取時に記憶されたA
(n)とBとからサム(SUM)を計算し直す。その結
果をSUM’として、ワークメモリSUMとの一致をチ
ェックする。そして、一致しない場合オリジナルシェー
ディングデータA(n)は破壊されていると考えられる
ので、暫定シェーディングデータがそのまま最終シェー
ディングデータとして決定される。この時、塵埃や汚れ
の影響は避けられなくなるが、オリジナルシェーディン
グデータの破壊により自ら招く弊害は防ぐことができ
る。
【0082】シェーディングデータの採取は、実際に画
像読み取り動作が開始する直前に比較的時間をかけて処
理することができるため、上記説明のようなソフトウェ
ア処理で十分間に合う。例えば、1ラインの画像読み取
りに数msの時間がかかり、CPU706によるデータ
転送、計算等に更に数msかかるとしても、これらのセ
ットを、平均を採るために数十回行ったとしても、トー
タルで数百msの時間しか要しない。これは人間の体感
的には非常に短い時間であり、特に遅さを感じることは
ない。また、画像読み取り動作中に行われるシェーディ
ング補正処理は画素単位に行われるので、数μs毎に処
理しなければならないため、ハードウェア処理で行うの
が適当であるのに対して、シェーディングデータの採取
はソフトウェア処理で行うのが適当である。
像読み取り動作が開始する直前に比較的時間をかけて処
理することができるため、上記説明のようなソフトウェ
ア処理で十分間に合う。例えば、1ラインの画像読み取
りに数msの時間がかかり、CPU706によるデータ
転送、計算等に更に数msかかるとしても、これらのセ
ットを、平均を採るために数十回行ったとしても、トー
タルで数百msの時間しか要しない。これは人間の体感
的には非常に短い時間であり、特に遅さを感じることは
ない。また、画像読み取り動作中に行われるシェーディ
ング補正処理は画素単位に行われるので、数μs毎に処
理しなければならないため、ハードウェア処理で行うの
が適当であるのに対して、シェーディングデータの採取
はソフトウェア処理で行うのが適当である。
【0083】以上説明したように、本実施の形態に係る
画像読取装置によれば、シェーディング補正手段703
のラインメモリをデータバス708を介してCPU70
6と外部ワークメモリ707とで接続して、データのや
り取りが可能な構成としたことによって、本発明におけ
るオリジナルシェーディングデータの採取やシェーディ
ングデータの採取が、上述した第一の実施の形態におけ
るハードウェア構成による場合に比して、非常に安いコ
ストで実現できる効果が生じる。
画像読取装置によれば、シェーディング補正手段703
のラインメモリをデータバス708を介してCPU70
6と外部ワークメモリ707とで接続して、データのや
り取りが可能な構成としたことによって、本発明におけ
るオリジナルシェーディングデータの採取やシェーディ
ングデータの採取が、上述した第一の実施の形態におけ
るハードウェア構成による場合に比して、非常に安いコ
ストで実現できる効果が生じる。
【0084】(その他の実施の形態)尚、本発明の目的
は、上記実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプ
ログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは
装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ
(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプ
ログラムコードを読み出して実行することによっても達
成されることは言うまでもない。
は、上記実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプ
ログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは
装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ
(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプ
ログラムコードを読み出して実行することによっても達
成されることは言うまでもない。
【0085】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現す
ることになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒
体は本発明を構成することになる。
グラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現す
ることになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒
体は本発明を構成することになる。
【0086】また、プログラムコードを供給するための
記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)デ
ィスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−RO
M、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−
RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不
揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができ
る。
記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)デ
ィスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−RO
M、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−
RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不
揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができ
る。
【0087】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレ
ーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部
を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
ムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレ
ーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部
を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0088】更に、記憶媒体から読み出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備
わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施の形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備
わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施の形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0089】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、白色基準
板の塵埃や汚れの付着による基準信号の不良を補い画像
のシェーディング補正による画像劣化をなくし、更に
は、経時変化の影響も受け難く、2値化処理においても
良好な画像を得ることができるという効果を奏する。
板の塵埃や汚れの付着による基準信号の不良を補い画像
のシェーディング補正による画像劣化をなくし、更に
は、経時変化の影響も受け難く、2値化処理においても
良好な画像を得ることができるという効果を奏する。
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態に係る画像処理装置
における実際のCISの明出力ばらつきのデータを示す
表である。
における実際のCISの明出力ばらつきのデータを示す
表である。
【図3】本発明の第一の実施の形態に係る画像処理装置
における実際のCISの明出力ばらつきのデータを示す
グラフである。
における実際のCISの明出力ばらつきのデータを示す
グラフである。
【図4】本発明の第一の実施の形態に係る画像処理装置
におけるオリジナルシェーディングデータを採取する動
作の流れを示すフローチャートである。
におけるオリジナルシェーディングデータを採取する動
作の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の第一の実施の形態に係る画像処理装置
におけるシェーディングデータを採取する動作の流れを
示すフローチャートである。
におけるシェーディングデータを採取する動作の流れを
示すフローチャートである。
【図6】本発明の第一の実施の形態に係る画像処理装置
におけるCISの明出力の変動を示す波形図である。
におけるCISの明出力の変動を示す波形図である。
【図7】本発明の第二の実施の形態に係る画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図8】従来の画像処理装置の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図9】従来の画像処理装置のメカニカル構成を示す断
面図である。
面図である。
101 コンタクト・イメージ・センサ(CIS)
102 A/D変換手段(A/D)
103 第一演算手段(Calc A(n))
104 第一記憶手段(Mem A(n))
105 第二演算手段(Calc B)
106 第二記憶手段(Mem B)
107 第三演算手段(Calc SUM)
108 第三記憶手段(Mem SUM)
109 第四演算手段(Calc A’(n))
110 第五演算手段(Calc B’)
111 第六演算手段(Calc SUM’)
112 第七演算手段(Calc A(n)×B’/
B) 113 減算手段 114 第四記憶手段であるレジスタ(Reg T
h) 115 比較手段(Cmp) 116 セレクタ 701 コンタクト・イメージ・センサ(CIS) 702 A/D変換手段(A/D) 703 シェーディング補正手段(SHD) 704 エッジ強調手段 705 2値化処理手段(BIN) 706 CPU(中央演算処理装置) 707 ワークメモリ(MEM)
B) 113 減算手段 114 第四記憶手段であるレジスタ(Reg T
h) 115 比較手段(Cmp) 116 セレクタ 701 コンタクト・イメージ・センサ(CIS) 702 A/D変換手段(A/D) 703 シェーディング補正手段(SHD) 704 エッジ強調手段 705 2値化処理手段(BIN) 706 CPU(中央演算処理装置) 707 ワークメモリ(MEM)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 5B047 AA01 AB02 BA01 BB02 DA04
DA06 DC01
5C072 AA01 BA08 BA17 EA07 FB12
UA02 UA12
5C077 LL04 MM05 MP01 PP06 PP44
PQ12 PQ18 PQ24 RR12
Claims (13)
- 【請求項1】 原稿画像を読み取る画像読取手段、該画
像読取手段により読み取った画像データをアナログ信号
からデジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記画
像読取手段の読み取り特性を補正するシェーディング補
正手段と、シェーディングデータを採るための白基準手
段とを有する画像処理装置であって、 原稿の搬送動作を伴いながら所定の回数Kの画像データ
取り込み動作を行い且つ各画素毎に取り込んだ画像デー
タの前記Kに対する平均値A(n:画素番号)を算出す
る第一演算手段と、 前記A(n)全てをオリジナルシェーディングデータと
して記憶する第一記憶手段と、 前記オリジナルシェーディングデータの全画素について
平均値Bを算出する第二演算手段と、 前記Bを記憶する第二記憶手段と、 前記オリジナルシェーディングデータの全画素と前記B
のサム(SUM)を算出する第三演算手段と、 前記SUMを記憶する第三記憶手段とを有することを特
徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】 原稿の搬送動作を止めた状態で画像デー
タの取り込み動作を所定の回数K’行い且つ前記第一演
算手段により各画素毎に取り込んだ画像データの前記
K’に対する平均値A’(n)を算出し且つ前記第二演
算手段により全画素A’(n)の平均値B’を算出する
ように制御する第一制御手段と、 A(n)×B’/Bを算出する第四演算手段と、 前記第四演算手段により算出された前記A(n)×B’
/Bと前記A’(n)とを比較する比較手段と、 所定の閾値値Thを設定記憶する第四記憶手段と、 前記比較手段による比較結果が前記Thを超えた場合は
前記A’(n)を前記A(n)×B’/Bに置換し且つ
前記比較手段による比較結果が前記Thを超えない場合
は前記A’(n)を前記A(n)×B’/Bに置換する
ことなく前記結果によるシェーディングデータに基づき
前記シェーディング補正手段によりシェーディング補正
を行うように制御する第二制御手段とを有することを特
徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 【請求項3】 主電源とは別のバックアップ電源と、 前記主電源が切れている場合に前記第一記憶手段及び前
記第二記憶手段及び前記第三記憶手段の電源を前記バッ
クアップ電源に切り換える電源切換手段とを有すること
を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 【請求項4】 前記第二制御手段は、前記第三演算手段
により前記第一記憶手段から前記A(n)の全画素と前
記第二記憶手段から前記Bを読み出してサムSUM’を
算出し、前記SUM’と前記第三記憶手段に記憶された
前記SUMとが一致しない場合に、前記シェーディングデ
ータの置換操作を実行しないように制御することを特徴
とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 【請求項5】 原稿画像を読み取る画像読取手段、該画
像読取手段により読み取った画像データをアナログ信号
からデジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記画
像読取手段の読み取り特性を補正するシェーディング補
正手段と、シェーディングデータを採るための白基準手
段とを有する画像処理装置を制御するための制御方法で
あって、 原稿の搬送動作を伴いながら所定の回数Kの画像データ
取り込み動作を行い且つ各画素毎に取り込んだ画像デー
タの前記Kに対する平均値A(n:画素番号)を算出す
る第一演算ステップと、 前記A(n)全てをオリジナルシェーディングデータと
して第一記憶手段に記憶する第一記憶ステップと、 前記オリジナルシェーディングデータの全画素について
平均値Bを算出する第二演算ステップと、 前記Bを記憶する第二記憶手段に記憶する第二記憶ステ
ップと、 前記オリジナルシェーディングデータの全画素と前記B
のサム(SUM)を算出する第三演算ステップと、 前記SUMを第三記憶手段に記憶する第三記憶ステップ
とを有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 【請求項6】 原稿の搬送動作を止めた状態で画像デー
タの取り込み動作を所定の回数K’行い且つ前記第一演
算ステップにより各画素毎に取り込んだ画像データの前
記K’に対する平均値A’(n)を算出し且つ前記第二
演算ステップにより全画素A’(n)の平均値B’を算
出するように制御する第一制御ステップと、 A(n)×B’/Bを算出する第四演算ステップと、 前記第四演算ステップにより算出された前記A(n)×
B’/Bと前記A’(n)とを比較する比較ステップ
と、 所定の閾値値Thを設定記憶する第四記憶ステップと、 前記比較ステップによる比較結果が前記Thを超えた場
合は前記A’(n)を前記A(n)×B’/Bに置換し
且つ前記比較ステップによる比較結果が前記Thを超え
ない場合は前記A’(n)を前記A(n)×B’/Bに
置換することなく前記結果によるシェーディングデータ
に基づき前記シェーディング補正ステップによりシェー
ディング補正を行うように制御する第二制御ステップと
を有することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装
置の制御方法。 - 【請求項7】 主電源が切れている場合に前記第一記憶
手段及び前記第二記憶手段及び前記第三記憶手段の電源
を前記バックアップ電源に切り換える電源切換ステップ
を有することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装
置の制御方法。 - 【請求項8】 前記第二制御ステップは、前記第三演算
ステップにより前記第一記憶手段から前記A(n)の全
画素と前記第二記憶手段から前記Bを読み出してサムS
UM’を算出し、前記SUM’と前記第三記憶手段に記
憶された前記SUMとが一致しない場合に、前記シェーデ
ィングデータの置換操作を実行しないように制御するこ
とを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置の制御方
法。 - 【請求項9】 原稿画像を読み取る画像読取手段、該画
像読取手段により読み取った画像データをアナログ信号
からデジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記画
像読取手段の読み取り特性を補正するシェーディング補
正手段と、シェーディングデータを採るための白基準手
段とを有する画像処理装置を制御するためのコンピュー
タ読み取り可能な制御プログラムであって、 原稿の搬送動作を伴いながら所定の回数Kの画像データ
取り込み動作を行い且つ各画素毎に取り込んだ画像デー
タの前記Kに対する平均値A(n:画素番号)を算出す
る第一演算ステップと、前記A(n)全てをオリジナル
シェーディングデータとして第一記憶手段に記憶する第
一記憶ステップと、前記オリジナルシェーディングデー
タの全画素について平均値Bを算出する第二演算ステッ
プと、前記Bを記憶する第二記憶手段に記憶する第二記
憶ステップと、前記オリジナルシェーディングデータの
全画素と前記Bのサム(SUM)を算出する第三演算ス
テップと、前記SUMを第三記憶手段に記憶する第三記
憶ステップとをコンピュータに実行させるためのプログ
ラムコードから成ることを特徴とする画像処理装置の制
御プログラム。 - 【請求項10】 原稿の搬送動作を止めた状態で画像デ
ータの取り込み動作を所定の回数K’行い且つ前記第一
演算ステップにより各画素毎に取り込んだ画像データの
前記K’に対する平均値A’(n)を算出し且つ前記第
二演算ステップにより全画素A’(n)の平均値B’を
算出するように制御する第一制御ステップと、A(n)
×B’/Bを算出する第四演算ステップと、前記第四演
算ステップにより算出された前記A(n)×B’/Bと
前記A’(n)とを比較する比較ステップと、所定の閾
値値Thを設定記憶する第四記憶ステップと、前記比較
ステップによる比較結果が前記Thを超えた場合は前記
A’(n)を前記A(n)×B’/Bに置換し且つ前記
比較ステップによる比較結果が前記Thを超えない場合
は前記A’(n)を前記A(n)×B’/Bに置換する
ことなく前記結果によるシェーディングデータに基づき
前記シェーディング補正ステップによりシェーディング
補正を行うように制御する第二制御ステップとをコンピ
ュータに実行させるためのプログラムコードから成るこ
とを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置の制御プ
ログラム。 - 【請求項11】 主電源が切れている場合に前記第一記
憶手段及び前記第二記憶手段及び前記第三記憶手段の電
源を前記バックアップ電源に切り換える電源切換ステッ
プをコンピュータに実行させるためのプログラムコード
から成ることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装
置の制御プログラム。 - 【請求項12】 前記第二制御ステップは、前記第三演
算ステップにより前記第一記憶手段から前記A(n)の
全画素と前記第二記憶手段から前記Bを読み出してサム
SUM’を算出し、前記SUM’と前記第三記憶手段に
記憶された前記SUMとが一致しない場合に、前記シェー
ディングデータの置換操作を実行しないように制御する
ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置の制
御プログラム。 - 【請求項13】 請求項9乃至12に記載の画像処理装
置の制御プログラムを格納したことを特徴とする記憶媒
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002015652A JP2003219165A (ja) | 2002-01-24 | 2002-01-24 | 画像処理装置及び画像処理装置の制御方法及び画像処理装置の制御プログラム及び記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002015652A JP2003219165A (ja) | 2002-01-24 | 2002-01-24 | 画像処理装置及び画像処理装置の制御方法及び画像処理装置の制御プログラム及び記憶媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003219165A true JP2003219165A (ja) | 2003-07-31 |
Family
ID=27651982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002015652A Pending JP2003219165A (ja) | 2002-01-24 | 2002-01-24 | 画像処理装置及び画像処理装置の制御方法及び画像処理装置の制御プログラム及び記憶媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003219165A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015198389A (ja) * | 2014-04-02 | 2015-11-09 | キヤノン株式会社 | 画像読取装置及び制御方法 |
CN112437202A (zh) * | 2020-11-12 | 2021-03-02 | 威海华菱光电股份有限公司 | 数据的处理方法、处理装置、图像处理系统和处理器 |
-
2002
- 2002-01-24 JP JP2002015652A patent/JP2003219165A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015198389A (ja) * | 2014-04-02 | 2015-11-09 | キヤノン株式会社 | 画像読取装置及び制御方法 |
US10038821B2 (en) | 2014-04-02 | 2018-07-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Image reading apparatus that performs shading correction, method of controlling the same, and storage medium |
CN112437202A (zh) * | 2020-11-12 | 2021-03-02 | 威海华菱光电股份有限公司 | 数据的处理方法、处理装置、图像处理系统和处理器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6801670B2 (en) | Image reading apparatus and shading correction data acquiring method | |
JP2002199174A (ja) | 動的にスキャナを較正する方法及びシステム | |
JP2005045423A (ja) | 画像処理装置 | |
JP3130593B2 (ja) | 原稿読取り装置 | |
US7612810B2 (en) | Reduction of effect of image processing on image sensor | |
US8175386B2 (en) | Image acquiring apparatus and control method thereof | |
JP3687405B2 (ja) | 画像読取装置および画像読取方法 | |
JPH0799850B2 (ja) | 画像記録装置用画像読み取り装置 | |
US20080118172A1 (en) | Image forming apparatus and image forming method | |
JP3985985B2 (ja) | 画像読取装置及び該画像読取装置を備えた画像処理装置 | |
JP4150316B2 (ja) | 画像読取り装置および同装置のシェーディング補正方法 | |
JP2003219165A (ja) | 画像処理装置及び画像処理装置の制御方法及び画像処理装置の制御プログラム及び記憶媒体 | |
JP2002344737A (ja) | 画像読み取り装置 | |
US7889404B2 (en) | Image reading device, image forming apparatus, and reading-unit install method | |
JP3701094B2 (ja) | 画像読取装置 | |
JP2585871B2 (ja) | 画像読取装置の白レベル補正方法 | |
JP2001157006A (ja) | 画像読取処理システム | |
JP2667288B2 (ja) | 画像信号判定装置 | |
JP3124168B2 (ja) | シェーディング補正装置 | |
JP2003032452A (ja) | 画像読み取り装置 | |
JPH0898022A (ja) | 画像読取装置および画像読取方法 | |
JP2004187003A (ja) | 画像読取装置、異常画素検出方法、異常画素検出プログラム及び記録媒体 | |
JP2005094482A (ja) | デジタル画像読取装置 | |
JP2010212819A (ja) | Ledアレイの配置決定方法及びledアレイ | |
JP2003018374A (ja) | 画像読み取り装置におけるシェーディング補正板の欠陥位置特定方法および影響除去方法 |