JP2003218645A - 光電流・電圧変換回路 - Google Patents

光電流・電圧変換回路

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JP2003218645A
JP2003218645A JP2002012485A JP2002012485A JP2003218645A JP 2003218645 A JP2003218645 A JP 2003218645A JP 2002012485 A JP2002012485 A JP 2002012485A JP 2002012485 A JP2002012485 A JP 2002012485A JP 2003218645 A JP2003218645 A JP 2003218645A
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voltage
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JP2002012485A
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Kurao Nakagawa
蔵生 中川
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Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受光素子の光入力範囲を改善した光電流・電
圧変換回路を提供する。 【解決手段】 フォトダイオード3への光入力により発
生する光電流を、ソース接地のNch型MOSトランジ
スタ11、13、15と定電流源12、14、16との
直列回路からなる複数の増幅段が直流結合された増幅器
24の入出力間に接続された帰還抵抗5により電圧変換
し、その変換電圧Vaを比較器6で基準電圧回路7から
の基準電圧Vrefと比較して2値信号を出力する受光I
Cにおいて、増幅器24の奇数段の出力端である接続点
19を基準電圧回路7の入力端に接続して、基準電圧回
路7から接続点19の電位+オフセット電圧VOSの基
準電圧Vrefを比較器6に出力する構成としたので、フ
ォトダイオード3の光入力が微弱〜過大の広入力範囲に
おいて、増幅器24の出力電圧Vaと基準電圧Vref
は、たがいに追尾するため、安定した2値信号に変換す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受光素子により発
生する光電流を電圧に変換し2値信号として出力する光
電流・電圧変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】入出力間を電気的に絶縁することを目的
として、図4に基本構成を示すように、入力側の発光素
子1に電気信号を供給すると、発光素子1から出力側の
受光素子2へ光で信号が伝わり、受光素子2から電気信
号が出力されるフォトカプラが従来から用いられてい
る。最近では、受光素子2の具体的構成として、受光素
子により発生する光電流を電圧に変換し2値信号として
出力する光電流・電圧変換回路をIC化した受光ICを
設けたフォトカプラ(以下、ICカプラと記す)がFA
関連やホームエレクトロニクス関連等多くの分野で使用
されてきている。
【0003】以下にICカプラに設けられる受光ICの
一例について、図5を参照して説明する。図において、
3は受光素子としてのフォトダイオードで、フォトダイ
オード3は、アノードが接地電位GNDに接続され、カ
ソードが増幅器4の入力端に接続されている。増幅器4
は、入出力間に帰還抵抗5が接続され、出力端が比較器
6の2入力のうち一方の入力端に接続されている。比較
器6の他方の入力端は、比較器6の閾値電圧となる基準
電圧Vrefを生成する基準電圧回路7の出力端に接続さ
れている。基準電圧回路7の入力端は、増幅器4の入力
端に接続されている。この受光ICの場合、一般的に、
フォトダイオード3のアノードがP型半導体基板で形成
され、カソードが半導体基板上にN型エピタキシャル層
で形成されるプロセスのものに適用される。
【0004】増幅器4は、Nch型MOSトランジスタ
11のソースが接地電位GNDに接続されドレインと電
源電圧端子VDDとの間に定電流源12が接続され、ド
レインと定電流源12との接続点が次段への出力端とな
り、Nch型MOSトランジスタ11のゲートが入力端
となって初段の増幅段が構成されている。以下、Nch
型MOSトランジスタ13、定電流源14、Nch型M
OSトランジスタ15、定電流源16により同様の構成
で複数(奇数)の増幅段が直流結合され、初段の入力端
が増幅器4の入力端17となり、最終段の出力端が増幅
器4の出力端18となっている。フォトダイオード3は
入力端17に接続され、帰還抵抗5の一端は入力端17
に、他端は出力端18に接続されている。尚、MOSト
ランジスタ11、13、15および定電流源12、1
4、16はそれぞれ同一形状、同一サイズの素子で構成
される。
【0005】基準電圧回路7は、増幅器4の入力端17
に接続され、内部でオフセット電圧VOSが生成され、
増幅器4の入力端17の電位からこのオフセット電圧V
OS分高い電圧を基準電圧Vrefとして出力する。
【0006】上記構成の受光ICの動作を説明する。フ
ォトダイオード3に光入力が無い場合は、光電流Ipdは
流れず、初段のMOSトランジスタ11のゲートには定
電流源12から供給される電流に応じた電位が発生す
る。さらに次段のMOSトランジスタ13のゲートにも
定電流源14から供給される電流に応じた電位が発生す
る。さらに次段も同様であり、それぞれのMOSトラン
ジスタ11、13、15および定電流源12、14、1
6は同一形状、同一サイズの素子となっているため、各
ゲートに発生する電位は同じである。すなわち、増幅器
4の入力端17と出力端18は同一電位Vとなる。増
幅器4の出力端18の電位Va=Vが比較器6に出力
されると、比較器6において、基準電圧回路7からの基
準電圧Vref(>V)と比較され、基準電圧Vrefより
低いので、信号が入っていないものとみなし、論理に応
じたLowまたはhighのレベルの2値信号を出力す
る。
【0007】フォトダイオード3が光入力されると、そ
の光量に応じた光電流Ipdが発生し、この光電流Ipdが
帰還抵抗5に増幅器4の出力端18から入力端17の方
向に流れ、増幅器4の各MOSトランジスタ11、1
3、15の各部電位は、MOSトランジスタ11のゲー
ト電位が電位V0より降下し、MOSトランジスタ11
のドレイン電位=MOSトランジスタ13のゲート電位
が電位V0より上昇し、MOSトランジスタ13のドレ
イン電位=MOSトランジスタ15のゲート電位が電位
V0より降下し、MOSトランジスタ15のドレイン電
位が電位V0より上昇する。この電位の下降および上昇
は段を追うに従い順次増幅され、その結果、光電流Ipd
は、帰還抵抗5の両端に発生する電圧Vr=Ipd×Rf
(Rf:帰還抵抗5の抵抗値)に電圧変換され、出力端
18の電位VaはVa=V+Vrとなる。この電位V
aが増幅器4の出力端18から比較器6へと出力される
と、比較器6において、基準電圧回路7からの基準電圧
Vrefと比較され、フォトダイオード3への光入力が、
ある一定レベル以上であれば、Va>Vrefとなり、信
号が入ったものとみなし、前述の光入力が無い場合とは
逆のレベルを出力する。また、フォトダイオード3への
光入力が、ある一定レベル以下であれば、Va<Vref
となり、信号が入っていないものとみなし、前述の光入
力が無い場合と同じレベルを出力する。
【0008】図5に示す受光ICを用いてICカプラを
構成した場合、例えば、IC論理素子から2値信号とし
てhighのレベルの信号が発光素子に供給されると、
発光素子から受光ICへ光で信号が伝わり、受光ICか
ら論理に応じたLowまたはhighのレベルの信号が
出力される。また、Lowのレベルの信号が発光素子に
供給されると、発光素子から光が出力されず、受光IC
は光入力が無いので、受光ICからはhighのレベル
の信号が発光素子に供給される場合と逆のレベルを出力
する。このようにして、IC論理素子からの2値信号が
入出力間を電気的に絶縁して伝達される。
【0009】受光ICの他の例について、図7を参照し
て説明する。図において、23は受光素子としてのフォ
トダイオードで、フォトダイオード23は、カソードが
電源電圧端子VDDに接続され、アノードが増幅器24
の入力端に接続されている。増幅器24は、入出力間に
帰還抵抗25が接続され、出力端が比較器26の2入力
のうち一方の入力端に接続されている。比較器26の他
方の入力端は、比較器26の閾値電圧となる基準電圧V
refを生成する基準電圧回路27の出力端に接続されて
いる。基準電圧回路27の入力端は、増幅器24の入力
端に接続されている。この受光ICの場合、一般的に、
フォトダイオード23のカソードがN型エピタキシャル
層で形成され、アノードがエピタキシャル層にP型ベー
ス層で形成されるプロセスのものに適用される。
【0010】増幅器24は、Pch型MOSトランジス
タ31のソースが電源電圧端子V に接続されドレイ
ンと接地電位GNDとの間に定電流源32が接続され、
ドレインと定電流源32との接続点が次段への出力端と
なり、Pch型MOSトランジスタ31のゲートが入力
端となって初段の増幅段が構成されている。以下、Pc
h型MOSトランジスタ33、定電流源34、Pch型
MOSトランジスタ35、定電流源36により同様の構
成で複数の増幅段が直流結合され、初段の入力端が増幅
器24の入力端37となり、最終段の出力端が増幅器2
4の出力端38となっている。フォトダイオード23は
入力端37に接続され、帰還抵抗25の一端は入力端3
7に、他端は出力端38に接続されている。尚、MOS
トランジスタ31、33、35および定電流源32、3
4、36はそれぞれ同一形状、同一サイズの素子で構成
される。
【0011】基準電圧回路27は、増幅器24の入力端
37に接続され、内部でオフセット電圧VOSを生成
し、増幅器24の入力端37の電位からこのオフセット
電圧V OS分低い電圧を基準電圧Vrefとして出力す
る。
【0012】上記構成の受光ICの動作を説明する。フ
ォトダイオード23に光入力が無い場合は、光電流Ipd
は流れず、初段のMOSトランジスタ31のゲートには
定電流源32へ流れる電流に応じた電位が発生する。さ
らに次段のMOSトランジスタ33のゲートにも定電流
源34へ流れる電流に応じた電位が発生する。さらに次
段も同様であり、それぞれのMOSトランジスタ31、
33、35と定電流源32、34、36は同一形状、同
一サイズの素子となっているため、各ゲートに発生する
電位は同じである。すなわち、増幅器24の入力端子3
7と出力端子38は同一電位VDD−Vとなる。増幅
器24の出力端38の電位Va=VDD−Vが比較器
26に出力されると、比較器26において、基準電圧回
路27の基準電圧Vref(<VDD−V)と比較さ
れ、基準電圧Vrefより高いので、信号が入っていない
ものとみなし、論理に応じたLowまたはhighのレ
ベルを出力する。
【0013】フォトダイオード23が光入力されると、
その光量に応じた光電流Ipdが発生し、この光電流が帰
還抵抗25に増幅器24の入力端37から出力端38の
方向に流れ、増幅器24の各MOSトランジスタ31、
33、35の各部電位は、MOSトランジスタ31のゲ
ート電位が電位VDD−Vより上昇し、MOSトラン
ジスタ31のドレイン電位=MOSトランジスタ33の
ゲート電位が電位V −Vより下降し、MOSトラ
ンジスタ33のドレイン電位=MOSトランジスタ35
のゲート電位が電位VDD−Vより上昇し、MOSト
ランジスタ35のドレイン電位が電位VDD−Vより
下降する。この電位の上昇および下降は段を追うに従い
順次増幅され、その結果、光電流Ipdは、帰還抵抗25
の両端に発生する電圧Vr=Ipd×Rf(Rf:帰還
抵抗5の抵抗値)に電圧変換され、出力端38の電位V
aはVa=VDD−(V+Vr)となる。この電位V
aが増幅器24の出力端38から比較器26に出力され
ると、比較器26において、基準電圧回路27からの基
準電圧Vrefと比較され、フォトダイオード23への光
入力が、ある一定レベル以上であれば、Va<Vrefと
なり、信号が入ったものとみなし、前述の光入力が無い
場合とは逆のレベルを出力する。また、フォトダイオー
ド23への光入力が、ある一定レベル以下であれば、V
a>Vrefとなり、信号が入っていないものとみなし、
前述の光入力が無い場合と同じレベルを出力する。
【0014】図7に示す受光ICを用いてICカプラを
構成した場合、例えば、IC論理素子から2値信号とし
てhighのレベルの信号が発光素子に供給されると、
発光素子から受光ICへ光で信号が伝わり、受光ICか
ら論理に応じたLowまたはhighのレベルの信号が
出力される。また、Lowのレベルの信号が発光素子に
供給されると、発光素子から光が出力されず、受光IC
は光入力が無いので、受光ICからはhighのレベル
の信号が発光素子に供給される場合と逆のレベルを出力
する。このようにして、IC論理素子からの2値信号が
入出力間を電気的に絶縁して伝達される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5および
図7に示した受光ICは、基準電圧回路7、27の入力
端が増幅器4、24の入力端17、37に接続されてお
り、受光ICの光入力に対する動作範囲を広く取ろうと
すると以下の問題がある。先ず、図5に示す受光ICに
ついて図6を参照して説明する。光入力により2値信号
が出力される光電流Ipdの最小値をIpd1とし、これよ
り大きい光電流IpdをIpd2として、図6(a)に示す
ように、光電流Ipd1、Ipd2が流れると、増幅器4の
出力端18の電位Vaは、図6(d)に示すように、光
電流Ipd1のときVa1、Ipd2のときVa2となる。
基準電圧Vrefは、増幅器4の入力端17の電位に基準
電圧回路7の内部で生成されるオフセット電圧VOS
加算した電圧である。オフセット電圧VOSは予め設計
段階に設定された一定電圧である。一方、増幅器4の入
力端17の電位は、光電流Ipdが流れないときは電位V
であり、光電流Ipdが流れると電位V より降下し、
光電流Ipdが大きくなるほどこの下降は大きくなる。光
電流Ipd1、Ipd2が流れると、増幅器4の入力端17
の電位は、図6(b)に示すように、Ipd1よりIpd2
のときのほうが電位Vからの下降が大きい。従って、
基準電圧Vrefは、図6(c)に示すように、光電流Ip
dが流れないときは電位V +オフセット電圧VOS
あり、光電流Ipdが流れるときは、増幅器4の入力端1
7の電位の下降分だけ変動し、光電流Ipd1が流れたと
きの基準電圧Vref1より、Ipd2が流れたときの基準
電圧Vref2のほうが低くなる。この基準電圧Vrefは、
図6(d)に示すように、光電流Ipd1が流れたときの
増幅器4の出力端18の電位Va1より低くなるように
設定され、フォトダイオード3への光入力により光電流
Ipd1が流れたとき、比較器6がこの光入力を検出する
ことができる。そして、光電流Ipd2が流れたとき、I
pd2が小さい間は、基準電圧Vref2が電位Vより高
いが、Ipd2が大きくなってくると基準電圧Vref2が
電位Vより低くなってしまう。光入力が無くなると、
基準電圧Vrefは電位V+オフセット電圧VOSに戻
るが、発光素子への入力信号が高速化するほど遅延によ
り、すぐには戻らず、そのため、光入力が無くなってい
るにもかかわらず、比較器6が光入力を誤検出してしま
い、この状態で光入力が繰り返されると光入力がされつ
づけている状態と同様の動作となってしまい、発光素子
への入力信号に対応する所望の出力信号を受光ICから
出力できない虞がある。同様に、図7に示す回路におい
ても、受光ICの光入力に対する動作範囲を広く取ろう
とすると発光素子への入力信号に対応する所望の出力信
号を受光ICから出力できない虞がある。これを回避し
ようとあらかじめ基準電圧回路7のオフセット電圧V
OSを光電流Ipd2が大きくなったときに対応して高く
しておくと、今度は、フォトダイオード3の光入力が小
さくなり、光電流Ipdが、例えば、Ipd1になった場
合、増幅器4の出力端18の電位Va1に対し、基準電
圧Vref1が常に上回り、比較器6は、光入力があるに
もかかわらず、光入力が無い動作となってしまい、発光
素子への入力信号に対応する所望の出力信号を受光IC
から出力できない虞がある。本発明は上記問題点に鑑
み、微小〜過大の広範囲光入力において比較器入力端の
閾値を、入力信号振幅に応じ比較器動作可能な範囲に追
尾させ、出力動作できるよう、光入力レベルの範囲拡大
改善をすることのできる光電流・電圧変換回路を提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の光電流・電圧変
換回路は、受光素子により発生する光電流を電圧に変換
する複数増幅段からなる増幅器と、増幅器の出力を基準
電圧とで比較し2値信号を出力する比較器と、 基準電
圧として入力電圧を加勢側に一定値オフセットして出力
する基準電圧回路とを具備した光電流・電圧変換回路に
おいて、前記増幅器の所定奇数段目の出力点を前記基準
電圧回路の入力端に接続したことを特徴とする。また、
本発明の光電流・電圧変換回路は、ソース接地のMOS
トランジスタからなる増幅段を複数段で構成した増幅器
の入力端に受光素子により発生する光電流を入力して、
光電流を電圧変換し、変換された電圧を比較器で基準電
圧回路の基準電圧と比較して2値信号を出力する光電流
・電圧変換回路において、前記基準電圧回路は、入力端
が前記増幅器の所定奇数段目の出力端に接続され、この
出力端電位を加勢側に一定値オフセットさせることを特
徴とする。また、本発明の光電流・電圧変換回路は、受
光素子と、ソース接地のMOSトランジスタと定電流源
とからなる直列回路のMOSトランジスタのゲートを入
力端とするとともに直列接続点を出力端とする複数増幅
段が直流結合され、受光素子への光入力により発生する
光電流を電圧変換する増幅器と、増幅器の所定奇数段目
の出力端に入力端が接続され、この出力端電位を加勢側
に一定値オフセットさせた基準電圧を生成する基準電圧
回路と、増幅器の出力を基準電圧とで比較し2値信号を
出力する比較器とを備えている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例の受光
ICについて図1を参照して説明する。尚、図5と同一
のものについては同一符号を付してその説明を省略す
る。図5に示す受光ICと異なる点は、基準電圧回路7
の入力端が増幅器4の初段の出力端であるMOSトラン
ジスタ11のドレインと定電流源12との接続点19に
直流結合接続されている点である。
【0018】上記構成の受光ICの動作を説明する。フ
ォトダイオード3に光入力が無い場合は、図5の受光I
Cと同様に、増幅器4の接続点19と出力端18は同一
電位Vとなる。増幅器4の接続点19の電位Vが基
準電圧回路7に供給され、増幅器4の出力端18の電位
Va=Vが比較器6に出力されると、比較器6におい
て、基準電圧回路7からの基準電圧Vref=電位V
オフセット電圧VOS(>V)と比較され、基準電圧
Vrefより低いので、図5の受光ICと同様に、信号が
入っていないものとみなし、論理に応じたLowまたは
highのレベルの2値信号を出力する。
【0019】フォトダイオード3が光入力されると、そ
の光量に応じた光電流Ipdが発生し、図5の受光ICと
同様に、出力端18の電位VaはVa=V+Vrとな
る。また、増幅器4の初段の出力端である接続点19の
電位が電位V0より上昇し、この電位が基準電圧回路7
に供給される。光入力により2値信号が出力される光電
流Ipdの最小値をIpd1とし、これより大きい光電流I
pdをIpd2として、図2(a)に示すように、光電流I
pd1、Ipd2が流れると、増幅器4の出力端18の電位
Vaは、図2(d)に示すように、光電流Ipd1のとき
Va1、Ipd2のときVa2となる。基準電圧Vref
は、増幅器4の接続点19の電位に基準電圧回路7の内
部で生成されるオフセット電圧VOSにより加勢する側
にオフセットした電位である。オフセット電圧VOS
予め設計段階に設定された一定電圧である。一方、増幅
器4の接続点19の電位は、光電流Ipdが流れないとき
は電位Vであり、光電流Ipdが流れると電位Vより
上昇し、光電流Ipdが大きくなるほどこの上昇は大きく
なる。光電流Ipd1、Ipd2が流れると、増幅器4の接
続点19の電位は、図2(b)に示すように、Ipd1よ
りIpd2のときのほうが電位Vからの上昇が大きい。
従って、基準電圧Vrefは、図2(c)に示すように、
光電流Ipdが流れないときは電位V+オフセット電圧
OSであり、光電流Ipdが流れるときは、増幅器4の
接続点19の電位の上昇分だけ変動し、光電流Ipd1が
流れたときの基準電圧Vref1より、Ipd2が流れたと
きの基準電圧Vref2のほうが高くなる。基準電圧Vref
1は、図2(d)に示すように、光電流Ipd1が流れた
ときの増幅器4の出力端18の電位Va1より低くなる
ように設定され、フォトダイオード3への光入力により
光電流Ipd1が流れたとき、この電位Va1が増幅器4
の出力端18から比較器6へと出力されると、比較器6
において、基準電圧回路7からの基準電圧Vref1と比
較され、Va1>Vref1であり、信号が入ったものと
みなし、前述の光入力が無い場合とは逆のレベルを出力
する。そして、光電流Ipd2が流れたとき、光電流Ipd
2の変動に応じて、増幅器4の接続点19の電位も電位
より上で変動し、光電流Ipd2が増加すると、増幅
器4の接続点19の電位も電位Vから上昇するので、
直流結合接続されている基準電圧回路7の入力端電位も
上昇し、それに追尾して基準電圧Vref2も上昇する。
この電位Vaが増幅器4の出力端18から比較器6へと
出力されると、比較器6において、基準電圧回路7から
の基準電圧Vref2と比較され、Va2>Vref2とな
り、信号が入ったものとみなし、前述の光入力が無い場
合とは逆のレベルを出力する。
【0020】以上のように、光電流Ipd2が増加したと
き、電位V0より電位が上昇する増幅器4の接続点1
9、すなわち、奇数段である初段目のMOSトランジス
タ11のドレイン電位=偶数段である第2段目のMOS
トランジスタ13のゲート電位を基準電圧回路7に供給
するように構成したので、光量にかかわらず、基準電圧
Vrefは、常に電位V+オフセット電圧VOSより高
く設定され、基準電圧Vrefが被比較電圧である増幅器
4の出力端18の電位Vaを外れることはないレベルに
維持され、比較器6が光入力を誤検出することはなく、
発光素子への入力信号に対応する所望の出力信号を受光
ICから出力できる。従って、広範囲の光電流Ipdに対
して動作が可能であり、受光ICの光入力に対する動作
範囲を改善することができる。尚、検出しようとする光
入力により変換される増幅器4の出力端18の電位Va
より基準電圧Vrefが高くならない範囲であれば、増幅
段が5段以上の場合、奇数段目のMOSFETのドレイ
ン電位を基準電圧回路7に供給すれば、第1段目でなく
てもよい。
【0021】次に、本発明の第2実施例の受光ICにつ
いて図3を参照して説明する。尚、図7と同一のものに
ついては同一符号を付してその説明を省略する。図7に
示す受光ICと異なる点は、基準電圧回路27の入力端
が増幅器24の初段の出力端であるMOSトランジスタ
31のドレインと定電流源32との接続点39に直流結
合接続されている点である。動作および効果について
は、図1の受光ICと同様であり、その説明を省略す
る。
【0022】尚、上記第1および第2実施例では、光電
流・電圧変換回路としての受光ICをICカプラに用い
ることで説明したが、これに限定されることなく、例え
ば、パソコン間通信等に用いられる赤外線通信(IrD
A)の受信側回路等、光信号をLow、Highの2値
信号に変換する回路に広く用いることができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光電流・
電圧変換回路によれば、受光素子により発生する光電流
を電圧に変換する増幅器が、複数の増幅段で構成される
場合において、奇数段目の増幅段の出力端を基準電圧回
路の入力端に直流接続して基準電圧回路から奇数段目の
増幅段の出力端電位を加勢側にオフセット電圧によりオ
フセットした基準電圧を比較器に出力して増幅器出力と
比較出力する構成としたので、微弱〜過大な光入力範囲
によっても被比較電圧と基準電圧との関係が適正に追従
し安定した比較動作ができ、光電流・電圧変換回路の光
入力に対する動作範囲を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の受光ICの回路図。
【図2】 図1に示す受光ICの動作を説明する波形
図。
【図3】 本発明の第2実施例の受光ICの回路図。
【図4】 フォトカプラの基本構成を示す図。
【図5】 従来の受光ICの回路図。
【図6】 図5に示す受光ICの動作を説明する波形
図。
【図7】 従来の受光ICの他の例を示す回路図。
【符号の説明】
3、23 フォトダイオード 4、24 増幅器 5、25 帰還抵抗 6、26 比較器 7、27 基準電圧回路 11、13、15、 Nch型MOSトランジスタ 31、33、35、 Pch型MOSトランジスタ 12、14、16、 定電流源 32、34、36、 定電流源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J092 AA01 AA56 CA32 FA00 HA10 HA19 HA25 HA45 KA05 KA17 MA08 MA11 MA21 TA01 TA06 UL02 5J500 AA01 AA56 AC32 AF00 AH10 AH19 AH25 AH45 AK05 AK17 AM08 AM11 AM21 AT01 AT06 LU02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受光素子により発生する光電流を電圧に変
    換する複数増幅段からなる増幅器と、増幅器の出力電圧
    を基準電圧とで比較し2値信号を出力する比較器と、基
    準電圧として入力電圧を加勢側に一定電圧でオフセット
    して出力する基準電圧回路とを具備した光電流・電圧変
    換回路において、 前記増幅器の所定奇数段目の出力端を前記基準電圧回路
    の入力端に接続したことを特徴とする光電流・電圧変換
    回路。
  2. 【請求項2】ソース接地のMOSトランジスタからなる
    増幅段を複数段で構成した増幅器の入力端に受光素子に
    より発生する光電流を入力して、光電流を電圧変換し、
    変換された電圧を比較器で基準電圧回路の基準電圧と比
    較して2値信号を出力する光電流・電圧変換回路におい
    て、 前記基準電圧回路は、入力端が前記増幅器の所定奇数段
    目の出力端に接続され、この出力端電位を加勢側に一定
    値オフセットさせることを特徴とする光電流・電圧変換
    回路。
  3. 【請求項3】前記各MOSトランジスタがNch型であ
    り、前記受光素子のアノード端子が接地され、カソード
    端子が前記増幅器の入力端に接続されたことを特徴とす
    る請求項2記載の光電流・電圧変換回路。
  4. 【請求項4】前記各MOSトランジスタがPch型であ
    り、前記受光素子のカソード端子が電源電圧に接続さ
    れ、アノード端子が前記増幅器の入力端に接続されたこ
    とを特徴とする請求項2記載の光電流・電圧変換回路。
  5. 【請求項5】受光素子と、ソース接地のMOSトランジ
    スタと定電流源とからなる直列回路のMOSトランジス
    タのゲートを入力端とするとともに直列接続点を出力端
    とする複数増幅段が直流結合され、受光素子への光入力
    により発生する光電流を電圧変換する増幅器と、増幅器
    の所定奇数段目の出力端に入力端が接続され、この出力
    端電位を加勢側に一定値オフセットさせた基準電圧を生
    成する基準電圧回路と、増幅器の出力を基準電圧とで比
    較し2値信号を出力する比較器とを備えた光電流・電圧
    変換回路。
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JP2013065941A (ja) * 2011-09-15 2013-04-11 Toshiba Corp 受光回路

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