JP4079621B2 - 光電流・電圧変換回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、受光素子により発生する光電流を電圧に変換する光電流・電圧変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
入出力間を電気的に絶縁することを目的として、図3に基本構成を示すように、入力側の発光素子1に電気信号を供給すると、発光素子1から出力側の受光素子2へ光で信号が伝わり、受光素子2から電気信号が出力されるフォトカプラが従来から用いられている。最近では、受光素子2の具体的構成として、受光素子により発生する光電流を電圧に変換する光電流・電圧変換回路をIC化した受光ICを設けたフォトカプラ(以下、ICカプラと記す)がFA関連やホームエレクトロニクス関連等多くの分野で使用されてきている。
【0003】
以下にICカプラに設けられる受光ICの一例について、図4を参照して説明する。図において、3は受光素子としてのフォトダイオードで、フォトダイオード3は、アノードが接地電位GNDに接続され、カソードが増幅器4の入力端に接続されている。増幅器4は、入出力間に帰還抵抗5が接続され、出力端がコンパレータ6の2入力のうちの一方の入力端に接続されている。コンパレータ6の他方の入力端は、コンパレータ6の閾値電圧となる基準電圧Vrefを生成する基準電圧回路7の出力端に接続されている。この受光ICの場合、一般的に、フォトダイオード3のアノードがP型半導体基板で形成され、カソードが半導体基板上にN型エピタキシャル層で形成されるプロセスのものに適用される。
【0004】
次に、増幅器4として用いられる従来の増幅器104について図5を参照して説明する。増幅器104は、Nch型MOSトランジスタ11のソースが接地電位GNDに接続されドレインと電源電圧端子VDDとの間に定電流源12が接続され、ドレインと定電流源12との接続点が次段への出力端となり、Nch型MOSトランジスタ11のゲートが入力端となって初段の増幅段が構成されている。以下、Nch型MOSトランジスタ13、定電流源14、Nch型MOSトランジスタ15、定電流源16により同様の構成で複数の増幅段が直流結合され、初段の入力端が増幅器104の入力端17となり、最終段の出力端が増幅器104の出力端18となっている。フォトダイオード3は入力端17に接続され、帰還抵抗5の一端は入力端17に、他端は出力端18に接続されている。尚、Nch型MOSトランジスタ11、13、15および定電流源12、14、16はそれぞれ同一形状、同一サイズの素子で構成される。
【0005】
上記構成の受光ICの動作を説明する。フォトダイオード3に光入力が無い場合は、光電流Ipdは流れず、初段のNch型MOSトランジスタ11のゲートには定電流源12から供給される電流に応じた電位が発生する。さらに次段のNch型MOSトランジスタ13のゲートにも定電流源14から供給される電流に応じた電位が発生する。さらに次段も同様であり、それぞれのNch型MOSトランジスタ11、13、15および定電流源12、14、16は同一形状、同一サイズの素子となっているため、各ゲートに発生する電位は同じである。すなわち、増幅器104の入力端17と出力端18は同一電位V0となる。この電位V0が増幅器104の出力端18からコンパレータ6に出力されると、コンパレータ6において、基準電圧回路7からの基準電位Vref(>V0)と比較され、基準電位Vrefより低いので、信号が入っていないものとみなし、論理に応じたLowまたはhighのレベルの2値信号を出力する。
【0006】
フォトダイオード3が光入力されると、その光量に応じた光電流Ipdが発生し、この光電流Ipdが帰還抵抗5に増幅器104の出力端18から入力端17の方向に流れ、帰還抵抗5の両端にVr=Ipd×Rf(Rf:帰還抵抗5の抵抗値)の電圧が発生することにより電圧変換され、出力端18の電位VaはVa=V0+Vrとなる。この電位Vaが増幅器104の出力端18からコンパレータ6に出力されると、コンパレータ6において、基準電圧回路7からの基準電位Vrefと比較され、フォトダイオード3への光入力が、ある一定レベル以上であれば、Va>Vrefとなり、信号が入ったものとみなし、前述の光入力が無い場合とは逆のレベルを出力する。また、フォトダイオード3への光入力が、ある一定レベル以下であれば、Va<Vrefとなり、信号が入っていないものとみなし、前述の光入力が無い場合と同じレベルを出力する。
【0007】
図4に示す受光ICに増幅器104を用いてフォトカプラを構成した場合、例えば、IC論理素子から2値信号としてhighのレベルの信号が発光素子に供給されると、発光素子から受光ICへ光で信号が伝わり、受光ICから論理に応じたLowまたはhighのレベルの信号が出力される。また、Lowのレベルの信号が発光素子に供給されると、発光素子から光が出力されず、受光ICは光入力が無いので、受光ICからはhighのレベルの信号が発光素子に供給される場合と逆のレベルを出力する。このようにして、IC論理素子からの2値信号が入出力間を電気的に絶縁して伝達される。
【0008】
受光ICの他の例について、図6を参照して説明する。図において、23は受光素子としてのフォトダイオードで、フォトダイオード23は、カソードが電源電圧端子VDDに接続され、アノードが増幅器24の入力端に接続されている。増幅器24は、入出力間に帰還抵抗25が接続され、出力端がコンパレータ26の2入力のうちの一方の入力端に接続されている。コンパレータ26の他方の入力端は、コンパレータ26の閾値電圧となる基準電圧Vrefを生成する基準電圧回路27の出力端に接続されている。この受光ICの場合、一般的に、フォトダイオード23のカソードがN型エピタキシャル層で形成され、アノードがエピタキシャル層にP型ベース層で形成されるプロセスのものに適用される。
【0009】
次に、増幅器24として用いられる従来の増幅器204について図7を参照して説明する。増幅器204は、Pch型MOSトランジスタ31のソースが電源電圧端子VDDに接続されドレインと接地電位GNDとの間に定電流源32が接続され、ドレインと定電流源32との接続点が次段への出力端となり、Pch型MOSトランジスタ31のゲートが入力端となって初段の増幅段が構成されている。以下、Pch型MOSトランジスタ33、定電流源34、Pch型MOSトランジスタ35、定電流源36により同様の構成で複数の増幅段が直流結合され、初段の入力端が増幅器204の入力端37となり、最終段の出力端が増幅器204の出力端38となっている。フォトダイオード23は入力端37に接続され、帰還抵抗25の一端は入力端37に、他端は出力端38に接続されている。尚、Pch型MOSトランジスタ31、33、35および定電流源32、34、36はそれぞれ同一形状、同一サイズの素子で構成される。
【0010】
上記構成の受光ICの動作を説明する。フォトダイオード23に光入力が無い場合は、光電流Ipdは流れず、初段のPch型MOSトランジスタ31のゲートには定電流源32へ流れる電流に応じた電位が発生する。さらに次段のPch型MOSトランジスタ33のゲートにも定電流源34へ流れる電流に応じた電位が発生する。さらに次段も同様であり、それぞれのPch型MOSトランジスタ31、33、35と定電流源32、34、36は同一形状、同一サイズの素子となっているため、各ゲートに発生する電位は同じである。すなわち、増幅器204の入力端子37と出力端子38は同一電位VDD−V0となる。この電位VDD−V0が増幅器204の出力端38からコンパレータ26に出力されると、コンパレータ26において、基準電圧回路27の基準電位Vref(<VDD−V0)と比較され、基準電位Vrefより高いので、信号が入っていないものとみなし、論理に応じたLowまたはhighのレベルを出力する。
【0011】
フォトダイオード23が光入力されると、その光量に応じた光電流Ipdが発生し、この光電流が帰還抵抗25に増幅器204の入力端37から出力端38の方向に流れ、帰還抵抗25の両端にVr=−Ipd×Rf(Rf:帰還抵抗25の抵抗値)の電圧が発生することにより電圧変換され、出力端38の電位VaはVa=VDD−V0+Vrとなる。この電位Vaが増幅器204の出力端38からコンパレータ26に出力されると、コンパレータ26において、基準電圧回路27からの基準電位Vrefと比較され、フォトダイオード23への光入力が、ある一定レベル以上であれば、Va<Vrefとなり、信号が入ったものとみなし、前述の光入力が無い場合とは逆のレベルを出力する。また、フォトダイオード23への光入力が、ある一定レベル以下であれば、Va>Vrefとなり、信号が入っていないものとみなし、前述の光入力が無い場合と同じレベルを出力する。
【0012】
図6に示す受光ICに増幅器204を用いてフォトカプラを構成した場合、例えば、IC論理素子から2値信号としてhighのレベルの信号が発光素子に供給されると、発光素子から受光ICへ光で信号が伝わり、受光ICから論理に応じたLowまたはhighのレベルの信号が出力される。また、Lowのレベルの信号が発光素子に供給されると、発光素子から光が出力されず、受光ICは光入力が無いので、受光ICからはhighのレベルの信号が発光素子に供給される場合と逆のレベルを出力する。このようにして、IC論理素子からの2値信号が入出力間を電気的に絶縁して伝達される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図5および図7に示した増幅器104、204において、フォトダイオード3、23への光入力が過大な場合それに応じて発生する光電流Ipdも過大となる。図5に示す回路において、光電流Ipdが過大となれば、定電流源16からの電流の多くが光電流Ipdとして供給されてしまい、Nch型MOSトランジスタ15への供給電流が減少してしまい、Nch型MOSトランジスタ15がカットオフしてしまう。同時に帰還抵抗5で接続されている初段のNch型MOSトランジスタ11のゲート・ソース間電圧も低下し、Nch型MOSトランジスタ11もカットオフとなってしまう。同様に、図7に示す回路においても、光電流Ipdが過大となれば、定電流36への電流の多くが光電流Ipdから供給されてしまい、Pch型MOSトランジスタ35の動作電流が減少してしまい、Pch型MOSトランジスタ35がカットオフしてしまう。同時に帰還抵抗25で接続されている初段のPch型MOSトランジスタ31のゲート・ソース間電圧も低下し、Pch型MOSトランジスタ31もカットオフとなってしまう。
すなわち過大な光入力があると、増幅器内のMOSトランジスタがカットオフし、光入力があるにもかかわらず、光入力が無い状態と同様の動作となってしまう。
本発明は上記問題点に鑑み、過大な光入力においても増幅器内のMOSトランジスタがカットオフせず増幅器が動作できる光入力レベルの範囲を改善をすることのできる光電流・電圧変換回路を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の光電流・電圧変換回路は、ゲートを入力としドレインを出力とするソース接地された第一のMOSトランジスタのドレインに第一の定電流源が接続された構成からなる増幅段が複数段直流結合された増幅器と、前記増幅器の入出力端間に接続された帰還抵抗と、前記増幅器の入力端と前記第一のMOSトランジスタのソースとの間に接続されたフォトダイオードとを含む光電流・電圧変換回路であって、直列接続され、その直列接続点が前記増幅器の入力端に接続されたゲート・ドレイン間ショートでソース接地の第二のMOSトランジスタと第二の定電流源とを有し、前記第一のMOSトランジスタのうち初段の第一のMOSトランジスタのゲート電位が低下しようとすると、前記第二の定電流源からの電流のうち、前記第二のMOSトランジスタに必要な電流が減少し、その分、前記第二の定電流源から前記フォトダイオードに供給される電流が増加するように機能することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例の、図4に示す受光ICの増幅器4として用いられる増幅器304を図1を参照して説明する。尚、図5に示す増幅器104と同一のものについては同一符号を付してその説明を省略する。図5に示す増幅器104と異なるのは、増幅器304の入力端17にゲート・ドレイン間ショートのNch型MOSトランジスタ41のドレインが接続され、そのソースが接地電位GNDに接続され、さらに入力端17と電源電圧端子VDDとの間に定電流源42が接続されている点である。尚、Nch型MOSトランジスタ41の閾値電圧Vtを他の3つのNch型MOSトランジスタと同一かそれより少し高く設定する以外は、Nch型MOSトランジスタ41および定電流源42は他のNch型MOSトランジスタ11、13、15および定電流源12、14、16とそれぞれ同一形状、同一サイズの素子となっている。
【0016】
上記構成の受光ICの光入力がある場合の動作を説明する。フォトダイオード3の光入力が、図5に示す増幅器104が動作するレベル範囲であると、増幅器104のときとほぼ同様に、受光ICからの出力を得る。
【0017】
フォトダイオード3の光入力が、さらに増加し、Nch型MOSトランジスタ11のゲート電位が低下しようとすると、定電流源42からの電流のうち、Nch型MOSトランジスタ41に必要な電流が減少し、その分、定電流源42から光電流Ipdとして供給される電流が増加する。その結果、帰還抵抗5に流れる光電流Ipdが減少し、定電流源16からNch型MOSトランジスタ15に供給される電流量は、Nch型MOSトランジスタ15がカットオフされないレベルに維持され、また、Nch型MOSトランジスタ11のゲート電位もNch型MOSトランジスタ11がカットオフされないレベルに維持される。
【0018】
尚、Nch型MOSトランジスタ41の閾値電圧Vtが何らかのバラツキによってNch型MOSトランジスタ11の閾値電圧Vtよりも低くなり過ぎると、フォトダイオード3に光入力が無く、光電流Ipdが発生しない場合においても、Nch型MOSトランジスタ11の閾値電圧Vtに見合う電圧をNch型MOSトランジスタ41に発生させるために、Nch型MOSトランジスタ41に定電流源42からの電流より大きい電流を供給する必要がある。そのため、Nch型MOSトランジスタ41に対して帰還抵抗5を通して定電流源16から電流が流れてしまい、受光ICに出力を発生させてしまう虞がある。
また、逆にNch型MOSトランジスタ41の閾値電圧VtがNch型MOSトランジスタ11の閾値電圧Vtよりも高くなり過ぎると、Nch型MOSトランジスタ11の閾値電圧Vtに見合う電圧をNch型MOSトランジスタ41に発生させるために、Nch型MOSトランジスタ41に定電流源42からの電流より小さい電流を供給する必要がある。そのため、定電流源42からの余分の電流が光電流Ipdとして流れ、帰還抵抗5に流れる電流は光電流Ipdより少ない電流しか流れないため、フォトダイオード3に対する光入力が微小で、光電流Ipdが少ない場合においては、光入力があっても受光ICに出力を発生させない虞がある。
これを防止するため、Nch型MOSトランジスタ41の閾値電圧Vtは、Nch型MOSトランジスタ11の閾値電圧Vtに対して同一かそれより少しだけ高く設定する。
【0019】
増幅器304を以上の構成とすることにより、少なくとも、定電流源42からの電流で光電流Ipdの一部を供給して、Nch型MOSトランジスタ15がカットオフしてしまうのを防止すると同時に、帰還抵抗5で接続されている初段のNch型MOSトランジスタ11のゲート・ソース間電圧が低下するのを防止することで、その過大な光入力においても増幅器304の動作が可能である。従って、広範囲の光電流Ipdに対して動作が可能であり、受光ICの光入力に対する動作範囲を改善することができる。
【0020】
次に、本発明の第2実施例の、図6に示す受光ICの増幅器24として用いられる増幅器404を図2を参照して説明する。尚、図7に示す増幅器204と同一のものについては同一符号を付してその説明を省略する。図7に示す増幅器204と異なるのは、増幅器404の入力端37にゲート・ドレイン間ショートのPch型MOSトランジスタ51のドレインが接続され、そのソースが電源電圧端子VDDに接続され、さらに入力端37と接地電位GNDとの間に定電流源52が接続されている点である。尚、Pch型MOSトランジスタ51の閾値電圧Vtを他の3つのPch型MOSトランジスタと同一かそれ以上に設定する以外は、Pch型MOSトランジスタ51および定電流源52は他のPch型MOSトランジスタ31、33、35および定電流源32、34、36とそれぞれ同一形状、同一サイズの素子となっている。
【0021】
上記構成の受光ICの光入力がある場合の動作を説明する。フォトダイオード23の光入力が、図7に示す増幅器204が動作するレベル範囲であると、増幅器204のときとほぼ同様に、受光ICからの出力を得る。
【0022】
フォトダイオード23の光入力が、さらに増加し、Pch型MOSトランジスタ31のゲート電位が上昇しようとすると、定電流源52に流れこむ電流のうち、Pch型MOSトランジスタ51からの電流が減少し、その分、定電流源52に光電流Ipdとして流れ込む電流が増加する。その結果、帰還抵抗25に流れる光電流Ipdが減少し、Nch型MOSトランジスタ35から定電流源36に流れこむ電流量は、Pch型MOSトランジスタ35がカットオフされないレベルに維持され、また、Pch型MOSトランジスタ31のゲート電位もPch型MOSトランジスタ31がカットオフされないレベルに維持される。
【0023】
尚、Pch型MOSトランジスタ51の閾値電圧Vtが何らかのバラツキによってPch型MOSトランジスタ31の閾値電圧Vtよりも低くなり過ぎると、フォトダイオード23に光入力が無く、光電流Ipdが発生しない場合においても、Pch型MOSトランジスタ31の閾値電圧Vtに見合う電圧をPch型MOSトランジスタ51に発生させるために、Pch型MOSトランジスタ51に定電流源52の電流より大きい電流を供給する必要がある。そのため、Pch型MOSトランジスタ51から帰還抵抗25を通して定電流源36に電流が流れてしまい、受光ICに出力を発生させてしまう虞がある。
また、逆にPch型MOSトランジスタ51の閾値電圧VtがPch型MOSトランジスタ31の閾値電圧Vtよりも高くなり過ぎると、Pch型MOSトランジスタ31の閾値電圧Vtに見合う電圧をPch型MOSトランジスタ51に発生させるために、Pch型MOSトランジスタ51に定電流源52の電流より小さい電流を供給する必要がある。そのため、定電流源52に流れ込む電流は、Pch型MOSトランジスタ51からの電流だけでは不足し、その不足分を補充するために光電流Ipdの一部が流れ、帰還抵抗25に流れる光電流Ipdは減少し、フォトダイオード23に対する光入力が微小で、光電流Ipdが少ない場合においては、光入力があっても受光ICに出力を発生させない虞がある。
これを防止するため、Pch型MOSトランジスタ51の閾値電圧Vtは、Pch型MOSトランジスタ31の閾値電圧Vtに対して同一かそれより少しだけ高く設定する。
【0024】
増幅器404を以上の構成とすることにより、少なくとも、定電流源52に光電流Ipdの一部が流れ込んで、Pch型MOSトランジスタ35がカットオフしてしまうのを防止すると同時に、帰還抵抗25で接続されている初段のPch型MOSトランジスタ31のゲート・ソース間電圧が低下するのを防止することで、その過大な光入力においても増幅器404の動作が可能である。従って、広範囲の光電流Ipdに対して動作が可能であり、受光ICの光入力に対する動作範囲を改善することができる。
【0025】
尚、上記実施例では、光電流・電圧変換回路としての受光ICをICカプラに用いることで説明したが、これに限定されることなく、例えば、パソコン間通信等に用いられる赤外線通信(IrDA)の受信側回路等、光信号をLow、Highのデジタル信号に変換する回路に広く用いることができる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光電流・電圧変換回路によれば、増幅器において、さらに、受光素子と初段の増幅段との接続点に、1段分の増幅段が入出力端で接続されることによって、過大な光入力によっても増幅器が動作でき、光電流・電圧変換回路の光入力に対する動作範囲を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の図4の受光ICに用いられる増幅器の回路図。
【図2】 本発明の第2実施例の図6の受光ICに用いられる増幅器の回路図。
【図3】 フォトカプラの基本構成を示す図。
【図4】 受光ICの一例を示すブロック図。
【図5】 図4の受光ICに用いられる従来の増幅器の回路図。
【図6】 受光ICの他の例を示すブロック図。
【図7】 図6の受光ICに用いられる従来の増幅器の回路図。
【符号の説明】
3、23 フォトダイオード
4、24 増幅器
5、25 帰還抵抗
6、26 コンパレータ
11、13、15、41 Nch型MOSトランジスタ
31、33、35、51 Pch型MOSトランジスタ
12、14、16、42 定電流源
32、34、36、52 定電流源
Claims (2)
- ゲートを入力としドレインを出力とするソース接地された第一のMOSトランジスタのドレインに第一の定電流源が接続された構成からなる増幅段が複数段直流結合された増幅器と、前記増幅器の入出力端間に接続された帰還抵抗と、前記増幅器の入力端と前記第一のMOSトランジスタのソースとの間に接続されたフォトダイオードとを含む光電流・電圧変換回路であって、直列接続され、その直列接続点が前記増幅器の入力端に接続されたゲート・ドレイン間ショートでソース接地の第二のMOSトランジスタと第二の定電流源とを有し、
前記第一のMOSトランジスタのうち初段の第一のMOSトランジスタのゲート電位が低下しようとすると、前記第二の定電流源からの電流のうち、前記第二のMOSトランジスタに必要な電流が減少し、その分、前記第二の定電流源から前記フォトダイオードに供給される電流が増加するように機能することを特徴とする光電流・電圧変換回路。 - 前記第二のMOSトランジスタの閾値電圧は前記第一のMOSトランジスタの閾値電圧と同じか少し大きいことを特徴とする請求項1に記載の光電流・電圧変換回路。
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