JP2003218628A - 無線機に内蔵された板状アンテナと回路基板との連結構造 - Google Patents

無線機に内蔵された板状アンテナと回路基板との連結構造

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JP2003218628A
JP2003218628A JP2002008620A JP2002008620A JP2003218628A JP 2003218628 A JP2003218628 A JP 2003218628A JP 2002008620 A JP2002008620 A JP 2002008620A JP 2002008620 A JP2002008620 A JP 2002008620A JP 2003218628 A JP2003218628 A JP 2003218628A
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尚国 村松
Kenji Suzuki
健司 鈴木
Tatsuya Tsuruoka
達也 鶴岡
Susumu Jinno
進 神野
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Wada Industries Co Ltd
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NGK Insulators Ltd
Wada Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板状アンテナと回路基板とを半田を用いず
に、確実に、安定に、かつ容易に分離可能に電気的かつ
機械的に連結した板状アンテナと回路基板との連結構造
を提供する。 【解決手段】 板状アンテナ素子の側縁から延在する給
電用ストリップおよび短絡用ストリップの先端に曲げ弾
性変形可能な給電・連結用スプリングピンおよび短絡・連
結用スプリングピンを形成し、回路基板に形成された給
電・連結用孔および短絡・連結用孔の内壁に、それぞれ給
電回路および短絡回路に接続された給電用導電層および
短絡用導電層を設ける。板状アンテナと回路基板とを組
み立てる際には、板状アンテナの給電・連結用スプリン
グピンおよび短絡・連結用スプリングピンを回路基板の
給電・連結用孔および短絡・連結用孔にそれぞれ曲げ弾性
的に挿脱可能に嵌合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線機用アンテナを回
路基板に連結するための連結構造、特に移動体無線通信
機器に内蔵されている板状アンテナおよび回路基板を相
互に連結するための連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば携帯電話端末のような移動体無線
通信機器においては、機器本体に対して引出し自在に取
り付けられたホイップアンテナの他に板状のアンテナが
内蔵されている。このような板状アンテナは回路基板に
機械的に固定されているとともに回路基板に設けられた
所定の回路パターンに電気的に接続されている。このよ
うな板状アンテナと回路基板との連結構造は種々のもの
が提案されており、例えば特開平9−284023号公
報の従来例には,一般に逆Fアンテナと呼ばれている板
状アンテナと回路基板との連結構造が記載されている。
【0003】 図1は、上述した特開平9−28402
3号公報の従来例に記載された板状アンテナと回路基板
との連結構造を示すものである。金属板に打ち抜き加工
および折り曲げ加工を施して、例えば放射素子として機
能する板状アンテナ素子1と、その一側縁から突出する
細条をほぼ垂直に折り曲げて形成された給電ストリップ
2aおよび短絡ストリップ3aと、これら給電ストリッ
プおよび短絡ストリップの先端に板状アンテナ素子とほ
ぼ平行に延在する給電端子2bおよび短絡端子3bとが
一体的に形成されている。
【0004】 このような板状アンテナを、所定の回路
パターンが形成され、電子部品が実装された回路基板4
の上に装着されているが、板状アンテナの共振周波数
は、板状アンテナ素子1の長辺および短辺方向の寸法
と、板状アンテナ素子と回路基板4との間の寸法および
この間の比誘電率とによって決まるので、板状アンテナ
素子1と回路基板4との間には電気絶縁性の樹脂より成
るスペーサ5が介挿され、板状アンテナ素子と回路基板
との間隔を一定に保ち、所定の共振周波数が安定して得
られるようにしている。
【0005】 給電端子2bおよび短絡端子3bは、回
路基板4の表面に形成された給電パッド6および短絡パ
ッド7にそれぞれ半田付けされている。これによって板
状アンテナを回路基板4に機械的に連結するとともに、
板状アンテナの給電ストリップ2aおよび短絡ストリッ
プ2bを回路基板に形成した所定の給電回路および短絡
回路にそれぞれ電気的に接続するようにしている。
【0006】 板状アンテナ素子1の長手方向の両側縁
を垂直下方に折り曲げてリブを形成して機械的な剛性を
高めているが、板状アンテナ素子1と回路基板4との間
隔の変動をさらに確実に抑止するために、板状アンテナ
素子1の全面に亘って複数の孔をあけるとともにスペー
サ5の板状アンテナ素子側の表面の対応する位置に複数
の突起8を形成し、板状アンテナと回路基板4とを組み
立てる際に、突起8を対応する孔に挿入した後、熱圧着
して両者を固定している。また、図1では示されていな
いが、スペーサ5の回路基板側のとの接触面には位置決
め用のガイドとなるフック構造が用意され、板状アンテ
ナと回路基板を組み立てる際に、板状アンテナのガイド
と回路基板との機械的な嵌合手段を付加して、位置決め
を行うようにしている。さらに、スペーサ5の固定を確
実とするために、スペーサを無線機器のハウジングにね
じによって固定することも提案されている。
【0007】
【発明が解決すべき課題】上述した従来の板状アンテナ
と回路基板との連結構造においては、以下のような問題
点がある。
【0008】 先ず第1に、上述したように板状アンテ
ナ素子1の給電端子2bおよび短絡端子3bと、回路基
板4の給電パッド6と短絡パッド7とを半田付けによっ
て固定していることと関連して次のような問題がある。
半田付けの際の加熱によって、回路基板4および周辺の
電子部品が加熱され、変形したり、破損したりする恐れ
がある。また、半田フラックスおよび半田自身が飛散し
て回路基板4および周辺の電子部品に付着する恐れがあ
る。さらに、半田付けの前後においては洗浄が必要であ
るが、この洗浄作業が煩雑であり、製造コストの上昇を
招いている。
【0009】 何らかの原因で板状アンテナを交換する
必要がある場合に、半田による接合を破壊しなければな
らないが、その作業は非常に面倒であり、コストもかか
ることになる。同様に、既に耐用年数が過ぎた通信機器
を処分する場合、板状アンテナは再資源として利用でき
る場合が多いが、板状アンテナを回路基板4から取り外
すには、半田を除去しなければならず、その作業がきわ
めて煩雑であり、再資源化コストを押し上げるという問
題もある。
【0010】 第2に、板状アンテナと樹脂製のスペー
サ5あるいは樹脂製の機器ハウジングとの連結に関連し
て次のような問題がある。スペーサ5の表面に形成した
突起8を板状アンテナ素子1に形成した孔に挿入して熱
圧着する際に、板状アンテナ素子の加熱による部分的な
変形あるいは外力負荷による塑性変形を招き、共振周波
数が変動してしまう恐れがある。特に、板状アンテナの
金属板の肉厚は、例えば0.15 mm と薄いので、熱圧着に
よる影響を受け易い。さらに、携帯電話端末は、小型軽
量化および低コスト化が強く望まれており、板状アンテ
ナの板厚もさらに薄くすることが望まれているが、熱圧
着による影響のためにこのような要求に応えることがで
きないという問題もある。板状アンテナと樹脂製のハウ
ジングとの間を熱圧着している場合にも同様の問題があ
る。また、例えば『新アンテナ工学(新井宏行著、19
96年4月9日 総合電子出版社)114頁』に記載あ
るように、板状アンテナの小型化を目的として切れ込み
やスロットを入れるなど複雑な形状を取る場合も多く、
熱圧着による固定箇所も必然的に多くなり、作業の煩雑
を招くことになっている。
【0011】 さらに、上述したように板状アンテナの
交換修理および再資源化のための分解処分の際には、板
状アンテナをスペーサ5あるいはハウジングから取り外
す必要があるが、熱圧着部を破壊する作業は煩雑であ
り、コスト高となる。
【0012】 板状アンテナを樹脂製のスペーサ5や樹
脂製のハウジングに固定する方法として、熱圧着の他
に、粘着剤や粘着テープを使用することも考えられる
が、自動化が難しく、組み立て作業の効率化および低コ
スト化という観点からきわめて不利である。
【0013】 上述した問題を解消および軽減するため
に、板状アンテナの給電端子2bおよび短絡端子3bと
回路基板4とを半田付けしないで、単に圧接させて電気
的な接続を行うことも提案されている。この場合には、
板状アンテナの給電端子2bおよび短絡端子3bと、回
路基板4の給電パッド6および短絡パッド7との接触圧
がアンテナ特性に大きな影響を与えるので、この接触圧
を安定的に確保するために、スペーサ5やハウジングの
位置や寸法を非常に厳しく管理しなければならない。さ
らに、確実な固定による安定した接触圧を得るために
は、板状アンテナとスペーサあるいはハウジングとの熱
圧着個所を相当多くしなければならず、上述した熱圧着
による問題が解消されないばかりではなく、却って大き
くなってしまう。
【0014】 また、板状アンテナの給電端子2bおよ
び短絡端子3bと回路基板4とを圧接させて電気的な接
続を行う場合には、これらの端子は容易に変形し易いの
で、板状アンテナを無線機器内に組み込む際や、実際の
使用中に強く握ったり落したりした際に、変形したり、
破損し易いという問題もある。
【0015】 携帯電話端末のような小型の無線機器に
板状アンテナを内蔵した構造では,板状アンテナが他の
電子部品や周囲の部材と接触する恐れが大きい。この場
合、導電部材と接触するとアンテナ特性は大きく変化す
るのは勿論であるが、絶縁部材と接触する場合でも板状
アンテナの変形によるアンテナ特性の変動が生じてしま
う。したがって、スペーサやハウジングを設計する際
や、板状アンテナの周辺に電子部品を配置する際には、
板状アンテナ素子と接触しないようにする必要があり、
設計が制約され、面倒となるという問題もある。
【0016】 本発明の目的は、板状アンテナと回路基
板とを半田を用いずに、確実に、安定に、かつ容易に分
離可能に電気的かつ機械的に連結した板状アンテナと回
路基板との連結構造を提供しようとするものである。
【0017】 本発明の他の目的は、板状アンテナと回
路基板とを半田を用いずに、確実に、安定に、かつ容易
に分離可能に機械的に連結すると同時に、板状アンテナ
の給電端子および短絡端子と回路基板の給電パッドおよ
び短絡パッドとを電気的に確実かつ安定に接続して安定
したアンテナ特性を得ることができる板状アンテナと回
路基板との連結構造を提供しようとするものである。
【0018】 本発明の他の目的は、板状アンテナと回
路基板とを半田を用いずに、確実に、安定に、かつ容易
に分離可能に連結できると共に、板状アンテナと保持部
材あるいはハウジングとの間を、簡単かつ確実に、しか
も容易に分離可能に連結した板状アンテナと回路基板と
の連結構造を提供しようとするものである。
【0019】 本発明のさらに他の目的は、板状アンテ
ナと回路基板とを半田を用いずに、確実に、安定に、か
つ容易に分離可能に連結できると共に、板状アンテナと
周囲の電子部品との接触によるアンテナ特性の劣化や変
形によるアンテナ特性の劣化を抑止することができる板
状アンテナと回路基板との連結構造を提供しようとする
ものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、無線機に内蔵
された板状アンテナおよび回路基板の連結構造におい
て、板状アンテナには、板状のアンテナ素子と、このア
ンテナ素子の一側縁から突出する2本の細条を板状アン
テナ素子の平面に対してほぼ垂直に折り曲げて形成され
た給電ストリップおよび短絡ストリップと、これら給電
ストリップおよび短絡ストリップの先端にそれぞれ形成
された曲げ弾性変形可能な給電用スプリングピンおよび
短絡用スプリングピンとを設け、回路基板には、給電回
路および短絡回路と、これら給電回路および短絡回路に
接続された給電用導電層および短絡用導電層が内壁に形
成された給電孔および短絡孔とを設け、前記板状アンテ
ナの給電用スプリングピンおよび短絡用スプリングピン
を前記回路基板に形成した給電用孔および短絡用孔に挿
脱自在に曲げ弾性的に嵌合して、板状アンテナと回路基
板とを機械的かつ電気的に連結したことを特徴とするも
のである。
【0021】 本発明はさらに、無線機に内蔵された板
状アンテナおよび回路基板の連結構造において、板状ア
ンテナには、板状アンテナ素子の側縁の前記給電ストリ
ップおよび短絡ストリップを形成した以外の複数の個所
において板状アンテナ素子の側縁から突出する複数の細
条を板状アンテナ素子の平面に対してほぼ垂直に折り曲
げて形成された複数の連結用スプリングピンを設け、前
記回路基板には、前記給電回路、短絡回路および給電用
導電層、短絡用導電層が形成されていない部分であって
前記複数の連結用スプリングピンと対応する位置に形成
された複数の連結用孔を設け、前記板状アンテナの複数
の連結用スプリングピンを前記回路基板に形成した複数
の連結用孔に曲げ弾性的に嵌合して板状アンテナと回路
基板とを機械的に連結したことを特徴とするものであ
る。
【0022】 本発明はさらに、無線機に内蔵された板
状アンテナおよび回路基板の連結構造において、板状ア
ンテナには、板状のアンテナ素子と、このアンテナ素子
の一側縁から突出する2本の細条を板状アンテナ素子の
平面に対してほぼ垂直に折り曲げて形成された給電スト
リップおよび短絡ストリップと、これら給電ストリップ
および短絡ストリップの先端にそれぞれ形成された曲げ
弾性変形可能な給電用圧接端子および短絡用圧接端子
と、前記板状アンテナ素子の側縁の前記給電ストリップ
および短絡ストリップを形成した以外の複数の個所にお
いて板状アンテナ素子の側縁から突出する複数の細条を
板状アンテナ素子の平面に対してほぼ垂直に折り曲げて
形成された複数の連結用スプリングピンとを設け、回路
基板には、給電回路および短絡回路と、これら給電回路
および短絡回路に接続された給電用導電パッドおよび短
絡用導電パッドと、前記給電回路、短絡回路および給電
用導電パッド、短絡用導電パッドが形成されていない部
分に形成された複数の連結用孔を設け、前記板状アンテ
ナの複数の連結用スプリングピンを前記回路基板に形成
した複数の連結用孔に挿脱自在に曲げ弾性的に嵌合して
板状アンテナと回路基板とを機械的に連結すると共に、
前記板状アンテナの給電用圧接端子および短絡用圧接端
子を前記回路基板に形成した給電用導電パッドおよび短
絡用導電パッドに曲げ弾性的に押圧して、板状アンテナ
と回路基板とを電気的に連結したことを特徴とするもの
である。
【0023】 さらに本発明は、無線機に内蔵された板
状アンテナおよび回路基板の連結構造において、板状ア
ンテナには、回路基板と対向する表面あるいは回路基板
と対向する面とは反対側の表面あるいはその両表面に、
電気絶縁性フィルムをラミネートした板状のアンテナ素
子と、この板状アンテナ素子の一側縁から突出する2本
の細条を板状アンテナ素子の平面に対してほぼ垂直に折
り曲げて形成された給電ストリップおよび短絡ストリッ
プと、これら給電ストリップおよび短絡ストリップの先
端にそれぞれ形成された曲げ弾性変形可能な給電用スプ
リングピンおよび短絡用スプリングピンとを設け、回路
基板には、給電回路および短絡回路と、これら給電回路
および短絡回路に接続された給電用導電層および短絡用
導電層が内壁に形成された給電孔および短絡孔とを設
け、前記板状アンテナの給電用スプリングピンおよび短
絡用スプリングピンを前記回路基板に形成した給電用孔
および短絡用孔に挿脱自在に曲げ弾性的に嵌合して、板
状アンテナと回路基板とを機械的かつ電気的に連結した
ことを特徴とするものである。
【0024】 さらに本発明は、無線機に内蔵された板
状アンテナおよび回路基板の連結構造において、板状ア
ンテナには、板状アンテナ素子と、この板状アンテナの
一側縁から突出する2本の細条を板状アンテナ素子の平
面に対してほぼ垂直な一方向に折り曲げて形成された給
電ストリップおよび短絡ストリップと、これら給電スト
リップおよび短絡ストリップの先端にそれぞれ形成され
た曲げ弾性変形可能な給電用端子および短絡用端子と、
板状アンテナ素子の側縁から突出する複数本の細条を、
前記給電ストリップおよび短絡ストリップを折り曲げた
方向とは反対側に折り曲げて形成した複数の連結用スプ
リングピンとを設け、回路基板には、給電回路および短
絡回路と、これら給電回路および短絡回路に接続された
給電用導電層および短絡用導電層とを設け、前記板状ア
ンテナの複数の連結用スプリングピンを、前記回路基板
と対向する側とは反対側に配置されるハウジングの表面
に形成された複数の連結用孔に挿脱自在に曲げ弾性的に
嵌合して、板状アンテナとハウジングとを機械的に連結
すると共に、前記板状アンテナの給電用端子および短絡
用端子を前記回路基板に形成した給電用導電層および短
絡用導電層に電気的に接続したことを特徴とするもので
ある。
【0025】
【発明の実施の形態】図2は、本発明による無線機に内
蔵された板状アンテナと回路基板との連結構造の第1の
実施例を示す斜視図である。本例の板状アンテナ10
は、肉厚が0.15 mm の金属板の一体成形品であり、長手
方向の寸法が35 mm で、幅方向の寸法が15 mm の平坦な
板状アンテナ素子11と、その幅方向の1側縁から突出
する2本の細条を、板状アンテナ素子の平面に対してほ
ぼ垂直に折り曲げて形成した給電用ストリップ12およ
び短絡用ストリップ13と、これら給電用ストリップお
よび短絡用ストリップの先端にそれぞれ形成された曲げ
弾性変形可能な給電・連結用スプリングピン14および
短絡・連結用スプリングピン15とを有している。これ
らの板状アンテナ10の高さは5 mm である。
【0026】 回路基板21の表面には、上述した給電
用スプリングピン14および短絡用スプリングピン15
がそれぞれ電気的に接続される給電回路および短絡回路
がプリント配線によって形成されているが、図2では省
略する。回路基板21には、板状アンテナ10と連給さ
れるときに、給電・連結用スプリングピン14および短
絡・連結用スプリングピン15とそれぞれ対応する位置
に給電・連結用孔22および短絡・連結用孔23を形成す
る。
【0027】 図3は、上述した給電・連結用孔22お
よび短絡・連結用孔23を形成した回路基板21の部分
を拡大して示す断面図である。これらの給電・連結用孔
22および短絡・連結用孔23の内壁には、それぞれ給
電回路および短絡回路に接続された給電用導電層24お
よび短絡用導電層25を形成する。板状アンテナ10と
回路基板21とを組み立てる際には、板状アンテナに形
成された給電・連結用スプリングピン14および短絡・連
結用スプリングピン15をそれぞれ対応する給電・連結
用孔22および短絡・連結用孔23に挿入する。本例で
は、これらの給電・連結用孔22および短絡・連結用孔2
3は円形のものとし、その直径は約0.8 mmとするが、ス
プリングピンの形状に合わせて楕円形やスリット状のも
のとすることもできる。
【0028】 図4に示すように、給電・連結用スプリ
ングピン14は、中央のスリット14aによって分割さ
れ、それぞれの先端が幅広となった一対の突起14bお
よび14cで形成されており、これらの突起の長さは、
回路基板21の厚さである0.9 mmにほぼ等しいものであ
る。このような給電・連結用スプリングピン14を回路
基板21に形成した対応する給電・連結孔22に挿入す
ると、突起14bおよび14cは互いに接近する方向に
曲げ弾性的に変形されて、図3に示すように突起の外側
縁が給電用導電層24に圧接されるようになる。本例で
は、給電・連結用スプリングピン14は、金属板の厚み
方向ではなく、これと直角な平面内で変形するようにな
っているので、きわめて大きな曲げ弾性力が生じ、給電
用スプリングピンを給電用導電層に大きな力で圧接する
ことができる。また、このような曲げ弾性変形が生じ易
いように、突起14b、14cの基部には切り込み14
d、14eをそれぞれ形成している。したがって、電気
的に安定で、抵抗値の低い接続が得られると共に、機械
的にも強力な結合が得られることになる。なお、短絡・
連結用スプリングピン15の構成も上述した給電・連結
用スプリングピン14と同じであり、短絡・連結用孔2
3の内壁に設けた短絡用導電層25との間に良好な電気
的および機械的な連結状態を得ることができる。
【0029】 しかも、板状アンテナ10と回路基板2
1とを互いに引き離す方向に強い力を与えることによっ
て、給電・連結用スプリングピン14および短絡・連結用
スプリングピン15を、それぞれ給電・連結孔22およ
び短絡・連結用孔23から引き抜くことができ、板状ア
ンテナの交換も容易となる。さらに、耐用年数が経過し
た無線機を廃棄処分にする場合にも、板状アンテナ10
と回路基板21とを簡単に分解することができ、再資源
化のコストを低減することができる。
【0030】 図5A〜Cは、本発明による給電用スプ
リングピン14の種々の形状を示すものである。図5A
に示した例では、2個の突起14fおよび14gをそれ
ぞれ半円筒状に加工したものである。また、これらの突
起の長さは、先端が回路基板21の反対側に飛び出るよ
うに回路基板の厚さよりも長くしてある。本例では、突
起の個数を2個としたが、3個または4個とすることも
できる。このような形状の給電・連結用スプリングピン
を用いる場合には、回路基板に形成する給電・連結用孔
23は円形とする。
【0031】 図5Bに示す例では、1本の彎曲した突
起14hを形成したものである。フリーな状態では、さ
らに大きな曲率で彎曲されており、その状態に戻ろうと
する力によって、突起14hの先端および基部の近傍の
側縁が導電膜24に強い曲げ弾性力で圧接されるように
なる。
【0032】 図5Cに示す例でも1本の彎曲した突起
14iを形成したものであるが、この例では、突起14
iの長さを回路基板21の厚さよりも長くして、給電・
連結用孔22から外側に突び出したフック部14jが回
路基板の裏面と掛合するようにしている。したがって、
板状アンテナ10と回路基板21とおの係合が簡単に外
れるようなことはない。
【0033】 図6は、本発明による板状アンテナと回
路基板との連結構造の第2の実施例で使用する板状アン
テナを示す斜視図である。本例において、上述した第1
の実施例の板状アンテナ10と同じ部分には同じ符合を
付けて示すが、本例では板状アンテナ素子11の長手方
向の両側縁を折り曲げて形成した補強用のリブ16およ
び17を設けている。これらのリブ16および17の高
さは5 mmである。本例では、板状アンテナ素子11の長
手方向の側縁に形成された補強用のリブ16および17
の先端を板状アンテナ素子11の平面と平行に折り曲
げ、この折り曲げた部分に複数の孔16a、17aをそ
れぞれ形成したものである。板状アンテナ10と回路基
板21とを組み立てる際には、回路基板21の表面の対
応した位置に形成した突起を上述した孔16a、17a
をそれぞれ挿入することによって、板状アンテナ10と
回路基板21とを正確に位置決めすることができる。
【0034】 図7は、本発明による板状アンテナと回
路基板との連結構造の第3の実施例で使用する板状アン
テナを示す斜視図である。本例においても、上述した第
1の実施例の板状アンテナと同じ部分には同じ符合を付
けて示し、その説明は省略する。本例では、板状アンテ
ナ素子11の長手方向の側縁に形成された補強用のリブ
16および17の先端に、複数の連結用スプリングピン
16bおよび17bをそれぞれ形成したものである。た
だし、図7では、左側のリブ17に形成した連結用スプ
リングピン17bは見えていない。板状アンテナ10と
回路基板21とを組み立てる際には、回路基板21の表
面の対応した位置に形成した連結用孔に上述した連結用
スプリングピン16bおよび17bを曲げ弾性的に嵌合
する。これらの連結用スプリングピン16bおよび17
bが挿入される回路基板21の連結用孔には導電層が形
成されていないので、板状アンテナ10の特性が影響を
受けることはない。このように本例では、板状アンテナ
10と回路基板21とを機械的に連結するための連結用
スプリングピン16bおよび17bを、給電・連結用ス
プリングピン14および短絡・連結用スプリングピン1
5の他に設けたので、板状アンテナと回路基板との機械
的な連結をなお一層強固とすることができる。
【0035】 図8は、本発明による板状アンテナと回
路基板との連結構造の第4の実施例で使用する板状アン
テナを示す斜視図である。本例においても、上述した第
1の実施例の板状アンテナと同じ部分には同じ符合を付
けて示し、その説明は省略する。本例では、板状アンテ
ナ素子11の長手方向の側縁に形成された補強用のリブ
16および17の先端に、複数の連結用スプリングピン
16bおよび17bをそれぞれ形成した点は上述した図
7に示した第3の実施例と同じである。本例では、板状
アンテナ素子11の長手方向の1 側縁から突出する細条
を折り曲げて形成した給電ストリップ12および短絡ス
トリップ13の先端に、給電用圧接端子18および短絡
用圧接端子19をそれぞれ形成したものである。
【0036】 図9は、給電用圧接端子18の詳細な構
造を示す斜視図である。本例の給電用圧接端子18で
は、給電用ストリップ12から連続し、その幅よりも幅
の狭い基部18aと、その先端に連続する長円形の曲げ
弾性変形部18bとで構成されており、この曲げ弾性変
形部18bのほぼ中央には、大きな曲率を持った彎曲部
18cが形成されている。もちろん圧接端子の形状はこ
れに限るわけではなく、先端がU字の長円である他に円
弧形状やV字形状などを持つ板バネであっても良く、す
なわち与えられる曲げ弾性変位において必要な接圧が得
られるような形状のもので形成されていれば良い。
【0037】 図10は、上述した板状アンテナ10
と、回路基板21とを組み立てた状態を示す斜視図であ
る。板状アンテナ10の板状アンテナ素子11の長手方
向の両側に設けられた補強用のリブ16および17の先
端に形成された連結用スプリングピン16bおよび17
bを回路基板21の対応する位置に形成した連結用孔2
6に曲げ弾性的に嵌合することによって板状アンテナ1
0を回路基板21に機械的に連結することができ、しか
もこの連結状態は容易に解除することができる。このと
き、板状アンテナ10の給電用圧接端子18および短絡
用圧接端子19は、回路基板21の対応する位置の表面
に設けられた給電用導電パッド27および短絡用導電パ
ッド28にそれぞれ圧接されることになり、これによっ
て電気的な接続が行われることになる。この場合、連結
用スプリングピン16bおよび17bを連結用孔26と
係合させているので、大きな結合力が得られると共に、
図9に示すように給電用圧接端子18の先端には外側に
突出した彎曲部18cが形成されており、短絡用圧接端
子19も同様の構造となっているので、抵抗値が低く、
安定した電気的な接触が得られることになる。
【0038】 図11および12は、本発明による板状
アンテナと回路基板との連結構造の第5の実施例に用い
る板状アンテナおよび回路基板をそれぞれ示す斜視図で
ある。本例の板状アンテナ10は、図11に示すよう
に、給電用ストリップ12および短絡用ストリップ13
の先端にそれぞれ形成された給電・連結用スプリングピ
ン14および短絡・連結用スプリングピン15と、板状
アンテナ素子の長手方向の両側縁を折り曲げて形成した
補強用のリブ16および17の先端に形成した複数の連
結用スプリングピン16bおよび17bとを有してい
る。さらに、本例の板状アンテナ10は、その表面およ
び裏面に電気絶縁性材料より成るフィルム31がラミネ
ートされている。このラミネートフィルム31を、本例
ではポリイミドで形成しているが、他の電気絶縁性の樹
脂で形成することもできる
【0039】 また、図12に示すように、回路基板2
1には、上述した給電・連結用スプリングピン14およ
び短絡・連結用スプリングピン15が挿入される給電・連
結用孔22および23が、それぞれのスプリングピンと
対応する位置に形成されている。
【0040】 板状アンテナ11が装着される回路基板
21の上には、ハウジング41と一体となしている板状
アンテナ10の保持枠32が置かれており、さらに保持
枠32には連結用スプリングピン16bおよび17bが
挿入される複数の連結用孔26を配した複数のリブ33
が設けられている。最終的に完成された無線機において
は、回路基板21とハウジング41とは直接または中継
部材を介して機械的に剛固に連結されることになるの
で、板状アンテナ10とハウジング41と一体をなす保
持枠32とを図12に示すように連結することにより、
板状アンテナと回路基板21との機械的な連結を省くこ
ともできる。さらに、板状アンテナ10の給電・連結用
スプリングピン14および短絡・連結用スプリングピン
15の代わりに、給電用圧接端子18および短絡用圧接
端子19を形成したものを用いることもできる。ラミネ
ートフィルム31は、板状アンテナ10の機械的な強度
を向上し、外的損傷から板状アンテナを保護するという
機能を有している。したがって、板状アンテナ10を形
成する金属板の厚みを、従来のものよりも薄くすること
ができる。さらに小型および薄型による軽量化を目的と
して、板状アンテナに切れ込みやスロットを入れるなど
複雑な形状を取ったり、より薄い厚みを取ったりする場
合、ラミネートフィルムが金属板を補強して熱圧着によ
るよりも固定箇所の数を減らすことができ、機械的なシ
ョックに対しても強いものとなり、この点も携帯電話端
末として重要な機能である。
【0041】 本例では、上述したように板状アンテナ
11の表面および裏面をポリイミドより成るフィルム3
1で覆っているが、このフィルムの膜厚を余り厚くする
と、板状アンテナのインピーダンスが設計値から大きく
ずれることになる。一方、あまり薄くしたのでは、十分
な電気的絶縁性および機械的強度を確保することができ
ない。
【0042】 図13は,ラミネートフィルムを設けな
い場合のリターンロスと、50μm のラミネートフィルム
を設けた場合のリターンロスを対比して示すグラフであ
るが、ラミネートフィルムを設けることによる板状アン
テナのインピーダンスの変動は小さいことが分かり、し
かも良好な電気絶縁性および機械的強度を確保できるの
で、特に好ましい厚さである。本来ラミネートフィルム
は電気絶縁性および機械的強度が確保されれば薄い方が
望ましいが、厚さが1 μm に満たない場合は電気絶縁
性、機械的強度ともに不十分であるばかりか、フィルム
の製作や板状アンテナへのラミネート作業にも困難を要
し、好ましくない。また幾つかの実験検討の結果、ラミ
ネートフィルムの膜厚は、200 μm 以下であれば、リタ
ーンロス9.54 dB 以上(電圧定在波比VSWR2以下)
で帯域幅170 MHz が得られ、良好な電気絶縁性および機
械的強度を確保できる厚さとすれば良いことが確かめら
れた。
【0043】 図14は、本発明による板状アンテナと
回路基板との連結構造の第6の実施例に用いる板状アン
テナ、回路基板およびハウジングを分解して示す斜視図
である。本例では、板状アンテナ10の長手方向の両端
を回路基板21とは反対側、すなわちハウジング41と
対向する側に垂直に折り曲げて補強用のリブ16および
17を形成し、これらのリブの先端に板状アンテナ10
とハウジング41とを連結するための複数の連結用スプ
リングピン16bを一体的に形成する。図13では見え
ないが、ハウジング41の板状アンテナ10と対向する
表面には、上述した連結用スプリングピン16bおよび
17bが曲げ弾性的に嵌合される連結用孔が対応する位
置に形成されている。
【0044】 本例では、板状アンテナ10には、給電
用ストリップ12および短絡用ストリップ13の先端に
それぞれ給電・連結用スプリングピン14および短絡・
連結用スプリングピン15が形成されており、これらの
ピンを回路基板21の対応する位置に形成した給電・連
結用孔22および短絡・連結用孔23にそれぞれ曲げ弾
性的に嵌合することによって電気的および機械的に連結
している。さらに、板状アンテナ10の長手方向の側縁
には、回路基板側に折り曲げれた複数の補強用のリブ4
3が形成されている。
【0045】 最終的に完成された無線機においては、
回路基板21とハウジング41とは直接または中継部材
を介して機械的に剛固に連結されることになるので、板
状アンテナ10とハウジング41とを図14に示すよう
に連結することにより、板状アンテナと回路基板21と
の機械的な連結を省くこともできる。すなわち、板状ア
ンテナ10の給電・連結用スプリングピン14および短
絡・連結用スプリングピン15の代わりに、図8に示す
ように給電用圧接端子18および短絡用圧接端子19を
形成したものを用いることもできる。
【0046】 図15は、板状アンテナ10とハウジン
グ41とを係合分離可能に連結するための連結機構の幾
つかの変形例を示すものである。図15Aに示す例で
は、板状アンテナ10の補強用リブ16に直線状の突起
45aおよび45bを互いに内側に傾斜するように形成
し、ハウジング41の対応する位置に凹部46を形成し
たものである。この場合には、凹部46に曲げ弾性的に
嵌合された突起45aおよび45bの復元力は互いに外
側を向くように作用するので,板状アンテナ10とハウ
ジング41とを強固に連結することができる。
【0047】 図15Bに示す例では、板状アンテナ1
0の補強用リブ16に互いに外側に彎曲した突起47a
および47bを互いに外側に傾斜するように形成し、ハ
ウジング41の対応する位置に形成した凹部48を、そ
の底部近くで、突起47aおよび47bの先端が進入で
きるようにそれぞれ外側に拡大させたものである。この
場合には、凹部46に曲げ弾性的に嵌合された突起47
aおよび47bの復元力は互いに内側を向くように作用
するので,板状アンテナ10とハウジング41とを強固
に連結することができると共に、突起の先端が凹部と係
合するので、容易に引き抜くことができないという利点
もある。
【0048】 図15Cに示す例では、板状アンテナ1
0の補強用リブ16に割りを入れた突起48aおよび4
8bを形成し、ハウジング41の対応する位置に形成し
た凹部46に曲げ弾性的に嵌合したものである。さら
に、図15Dに示す例では、板状アンテナ10の補強用
リブ16に先端が双葉状に開いた突起49aおよび49
bを形成し、ハウジング41の対応する位置に形成さ
れ、底部近傍を両側に拡大させた凹部50に曲げ弾性的
に嵌合したものである。この場合には、突起49aおよ
び49bの先端に双葉状に形成された先端が凹部50と
係合するので、突起を凹部から容易に引き抜くことがで
きないという利点もある。
【0049】 上述したように、板状アンテナに形成さ
れた給電用スプリングピン14および短絡用スプリング
ピン15を回路基板21に形成したそれぞれ対応する給
電・連結用孔22および短絡・連結用孔23に挿入するよ
うにした本発明による板状アンテナと回路基板との連結
構造の実施例においては、給電用スプリングピン14お
よび短絡用スプリングピン15と、給電・連結用孔22
および短絡・連結用孔23の内壁に形成した給電用導電
層24および短絡用導電層25との間にきわめて大きな
接触圧が得られる。例えば、図2および3に示した実施
例でこの接触圧を測定したところ、約1.81 N であっ
た。これに対し、半田付けされずに挿入されるのみで実
施された場合の従来の連結構造での接触圧はほぼ0.78N
であった。図16は,横軸に周波数、縦軸に信号強度を
取り、接触圧を0.78N, 1.0 N, 1.81 N とした場合のリ
ターンロスをそれぞれ曲線A,BおよびCで示すもので
ある。種々のアンテナ特性評価試験の結果、接触圧は、
1.0 N 以上であれば、実用的な板状アンテナ、すなわち
リターンロス9.54 dB 以上(電圧定在波比VSWR2以
下)で帯域幅170 MHz 以上の板状アンテナが得られるこ
とが分かった。ちなみに、図10に示した本発明の実施
例の圧接端子を用いた場合の接触圧は1.13 N であっ
た。
【0050】 上述したように、1.0 N 以上の高い接触
圧を得るには,ばね性を得るための最大破断強度、降伏
強度、ヤング率などの機械的特性が良好な金属で板状ア
ンテナを形成するのが有利である。また、機械的な連結
と同時に電気的な接続をも行うようした実施例で使用す
る板状アンテナ用金属としては、上述した機械的な特性
に加えて高い電気導電度を持つ必要がある。このような
条件を満たす金属としては、ばね用銅や銅合金がある
が、とりわけ高いばね特性を有する黄銅、リン青銅、洋
白、ニッケル銅、チタン銅、コンソル銅、ベリリウム銅
などを有利に使用することができる。
【0051】 本発明は上述した実施例にのみ限定され
るものではなく、幾多の変形や変更が可能である。例え
ば、上述した実施例では、電気絶縁性のスペーサを用い
ていないが、板状アンテナと回路基板との間にハウジン
グから独立した単独の保持部材を介在させることもでき
る。例えば、図11および12に示す実施例において、
ハウジングの一部の代わりに電気絶縁性のスペーサを用
いることができる。
【0052】 さらに、給電用スプリングピン、短絡用
スプリングピンおよび連結用スプリングピンの構造は上
述した実施例で示したものだけに限られるものではな
く、曲げ弾性変形によって必要とされる圧接力が得られ
るものであれば、どのような構造のものでも良い。例え
ば、図17Aに示すように、板状アンテナ素子11と一
体に形成された給電ストリップ61と連続して、中央に
開口62を形成した突起63を形成することができる。
この場合には、開口62の両側の部分が曲げ弾性変形す
ることによって回路基板21に形成された孔22の内壁
に大きな力で圧接されることになる。
【0053】 また、図17Bは、図4に示した給電用
スプリングピンの変形例を示すものである。本例の給電
用スプリングピン64は、板状アンテナ素子11と一体
に形成された給電ストリップ61と連続する基部65に
フランジ66を形成し、さらにスリット67によって二
分された先端68a,68bを形成したものである。こ
のフランジ66の寸法は、給電用スプリングピン64が
曲げ弾性的に嵌合される回路基板21に形成した孔22
の寸法よりも大きくしてあるので、給電用スプリングピ
ンを孔に差込む場合に、フランジ66の下側が回路基板
21の表面に当たるまで挿入することにより、給電用ス
プリングピンを所定の深さだけ挿入することができ、し
たがって板状アンテナ10と回路基板21との間隔を自
動的に所定の値とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の板状アンテナと回路基板との連結構造を
示す斜視図である。
【図2】本発明による板状アンテナと回路基板との連結
構造の第1の実施例を示す斜視図である。
【図3】同じくそのスプリングピンと連結孔との嵌合状
態を示す断面図である。
【図4】スプリングピンの構成を示す正面図である。
【図5】A〜Cは、スプリングピンの幾つかの例を示す
断面図である。
【図6】本発明による板状アンテナと回路基板との連結
構造の第2の実施例で用いる板状アンテナを示す斜視図
である。
【図7】本発明による板状アンテナと回路基板との連結
構造の第3の実施例で用いる板状アンテナを示す斜視図
である。
【図8】本発明による板状アンテナと回路基板との連結
構造の第4の実施例で用いる板状アンテナを示す斜視図
である。
【図9】同じくその圧接端子の詳細な構造を示す斜視図
である。
【図10】本発明による板状アンテナと回路基板との連
結構造の第4の実施例を示す斜視図である。
【図11】本発明による板状アンテナと回路基板との連
結構造の第5の実施例に用いる板状アンテナを示す斜視
図である。
【図12】同じくその回路基板の構成を示す斜視図であ
る。
【図13】板状アンテナにフィルムをラミネートした場
合としない場合とのリターンロス特性を示すグラフであ
る。
【図14】本発明による板状アンテナと回路基板との連
結構造の第6の実施例を示す分解斜視図である。
【図15】A〜Dは、板状アンテナとハウジングとの連
結態様の幾つかを示す断面図である。
【図16】接触圧とリターンロス特性との関係を示すグ
ラフである。
【図17】AおよびBは、スプリングピンの他の例を示
す図である。
【符号の説明】
10 板状アンテナ、 11 板状アンテナ素子、 1
2 給電ストリップ 13 短絡ストリップ、 14 給電用スプリングピ
ン、 15 短絡用スプリングピン、 16、17 補
強用リブ、 18 給電用圧接端子、 19 短絡用圧
接端子、21 回路基板、 22 給電・連結用孔、
23 短絡・連結用孔 24 給電用導電層、 25 短絡用導電層、 26
連結用孔、 27 給電用パッド、 28 短絡用孔、
31 ラミネートフィルム、 32 保持枠、33
保持枠のリブ、 41 ハウジング、 42 補強用リ
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 健司 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 鶴岡 達也 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 神野 進 福島県いわき市中央台鹿島2丁目8−6 Fターム(参考) 5J045 AB06 DA08 MA04 NA01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線機に内蔵された板状アンテナおよび
    回路基板の連結構造において、板状アンテナには、板状
    のアンテナ素子と、このアンテナ素子の一側縁から突出
    する2本の細条を板状アンテナ素子の平面に対してほぼ
    垂直に折り曲げて形成された給電ストリップおよび短絡
    ストリップと、これら給電ストリップおよび短絡ストリ
    ップの先端にそれぞれ形成された曲げ弾性変形可能な給
    電用スプリングピンおよび短絡用スプリングピンとを設
    け、回路基板には、給電回路および短絡回路と、これら
    給電回路および短絡回路に接続された給電用導電層およ
    び短絡用導電層が内壁に形成された給電孔および短絡孔
    とを設け、前記板状アンテナの給電用スプリングピンお
    よび短絡用スプリングピンを前記回路基板に形成した給
    電用孔および短絡用孔に挿脱自在に曲げ弾性的に嵌合し
    て、板状アンテナと回路基板とを機械的かつ電気的に連
    結したことを特徴とする板状アンテナと回路基板との連
    結構造。
  2. 【請求項2】 前記板状アンテナには、前記板状アンテ
    ナ素子の側縁の前記給電ストリップおよび短絡ストリッ
    プを形成した以外の複数の個所において板状アンテナ素
    子の側縁から突出する複数の細条を板状アンテナ素子の
    平面に対してほぼ垂直に折り曲げて形成された複数の連
    結用スプリングピンを設け、前記回路基板には、前記給
    電回路、短絡回路および給電用導電層、短絡用導電層が
    形成されていない部分であって前記複数の連結用スプリ
    ングピンと対応する位置に形成された複数の連結用孔を
    設け、前記板状アンテナの複数の連結用スプリングピン
    を前記回路基板に形成した複数の連結用孔に曲げ弾性的
    に嵌合して板状アンテナと回路基板とを機械的に連結し
    たことを特徴とする請求項1に記載の板状アンテナと回
    路基板との連結構造。
  3. 【請求項3】 無線機に内蔵された板状アンテナおよび
    回路基板の連結構造において、板状アンテナには、板状
    のアンテナ素子と、このアンテナ素子の一側縁から突出
    する2本の細条を板状アンテナ素子の平面に対してほぼ
    垂直に折り曲げて形成された給電ストリップおよび短絡
    ストリップと、これら給電ストリップおよび短絡ストリ
    ップの先端にそれぞれ形成された曲げ弾性変形可能な給
    電用圧接端子および短絡用圧接端子と、前記板状アンテ
    ナ素子の側縁の前記給電ストリップおよび短絡ストリッ
    プを形成した以外の複数の個所において板状アンテナ素
    子の側縁から突出する複数の細条を板状アンテナ素子の
    平面に対してほぼ垂直に折り曲げて形成された複数の連
    結用スプリングピンとを設け、回路基板には、給電回路
    および短絡回路と、これら給電回路および短絡回路に接
    続された給電用導電パッドおよび短絡用導電パッドと、
    前記給電回路、短絡回路および給電用導電パッド、短絡
    用導電パッドが形成されていない部分に形成された複数
    の連結用孔を設け、前記板状アンテナの複数の連結用ス
    プリングピンを前記回路基板に形成した複数の連結用孔
    に挿脱自在に曲げ弾性的に嵌合して板状アンテナと回路
    基板とを機械的に連結すると共に、前記板状アンテナの
    給電用圧接端子および短絡用圧接端子を前記回路基板に
    形成した給電用導電パッドおよび短絡用導電パッドに曲
    げ弾性的に押圧して、板状アンテナと回路基板とを電気
    的に連結したことを特徴とする板状アンテナと回路基板
    との連結構造。
  4. 【請求項4】 前記板状アンテナ素子の回路基板と対向
    する表面あるいは回路基板と対向する面とは反対側の表
    面あるいはその両表面に電気絶縁性材料より成るフィル
    ムをラミネートしたことを特徴とする請求項1〜3の何
    れかに記載の板状アンテナと回路基板との連結構造。
  5. 【請求項5】 前記板状アンテナ素子の少なくとも回路
    基板と対向する表面に電気絶縁性材料より成るフィルム
    をラミネートし、板状アンテナと回路基板との間に、ハ
    ウジングの一部またはそれに類する保持部材を介在させ
    たことを特徴とする請求項4に記載の板状アンテナと回
    路基板との連結構造。
  6. 【請求項6】 前記フィルムの厚さを1μm 以上、20
    0μm 以下としたことを特徴とする請求項4または5の
    何れかに記載の板状アンテナと回路基板との連結構造。
  7. 【請求項7】 前記板状アンテナ素子が、黄銅、リン青
    銅、洋白、ニッケル銅、チタン銅、コルソン銅またはベ
    リリウム銅で製作されたことを特徴とする請求項1〜6
    の何れかに記載の板状アンテナと回路基板との連結構
    造。
  8. 【請求項8】 無線機に内蔵された板状アンテナおよび
    回路基板の連結構造において、板状アンテナには、板状
    アンテナ素子と、この板状アンテナの一側縁から突出す
    る2本の細条を板状アンテナ素子の平面に対してほぼ垂
    直な一方向に折り曲げて形成された給電ストリップおよ
    び短絡ストリップと、これら給電ストリップおよび短絡
    ストリップの先端にそれぞれ形成された曲げ弾性変形可
    能な給電用端子および短絡用端子と、板状アンテナ素子
    の側縁から突出する複数本の細条を、前記給電ストリッ
    プおよび短絡ストリップを折り曲げた方向とは反対側に
    折り曲げて形成した複数の連結用スプリングピンとを設
    け、回路基板には、給電回路および短絡回路と、これら
    給電回路および短絡回路に接続された給電用導電層およ
    び短絡用導電層とを設け、前記板状アンテナの複数の連
    結用スプリングピンを、前記回路基板と対向する側とは
    反対側に配置されるハウジングの表面に形成された複数
    の連結用孔に挿脱自在に曲げ弾性的に嵌合して、板状ア
    ンテナとハウジングとを機械的に連結すると共に、前記
    板状アンテナの給電用端子および短絡用端子を前記回路
    基板に形成した給電用導電層および短絡用導電層に電気
    的に接続したことを特徴とする板状アンテナと回路基板
    との連結構造。
  9. 【請求項9】 前記板状アンテナの給電用端子および短
    絡用端子を、曲げ弾性変形可能な給電用圧接端子および
    短絡用圧接端子としてそれぞれ構成し、前記回路基板の
    給電用導電層および短絡用導電層と、回路基板の表面に
    形成された給電用導電パッドおよび短絡用導電パッドと
    してそれぞれ構成し、前記給電用圧接端子および短絡用
    圧接端子を前記給電用導電パッドおよび短絡用導電パッ
    ドのそれぞれ圧接させて電気的に接続したことを特徴と
    する請求項8に記載の板状アンテナと回路基板との連結
    構造。
  10. 【請求項10】 前記板状アンテナの給電用端子および
    短絡用端子を、曲げ弾性変形可能な給電用スプリングピ
    ンおよび短絡用スプリングピンとしてそれぞれ構成し、
    前記回路基板には、前記給電用スプリングピンおよび短
    絡用スプリングピンと対応する位置に給電・連結用孔お
    よび短絡・連結用孔をそれぞれ設け、前記給電用導電層
    および短絡用導電層を、前記給電・連結用孔および短絡・
    連結用孔の内壁に形成し、前記板状アンテナの給電用ス
    プリングピンおよび短絡用スプリングピンを前記回路基
    板に形成した給電・連結用孔および短絡・連結用孔にそれ
    ぞれ曲げ弾性的に嵌合して、板状アンテナと回路基板と
    を機械的かつ電気的に連結したことを特徴とする請求項
    8に記載の板状アンテナと回路基板との連結構造。
  11. 【請求項11】 前記板状アンテナ素子の回路基板と対
    向する表面あるいは回路基板と対向する面とは反対側の
    表面あるいはその両表面に電気絶縁性材料より成るフィ
    ルムをラミネートしたことを特徴とする請求項8〜10
    の何れかに記載の板状アンテナと回路基板との連結構
    造。
  12. 【請求項12】 前記板状アンテナ素子の少なくとも回
    路基板と対向する表面に電気絶縁性材料より成るフィル
    ムをラミネートし、板状アンテナと回路基板との間に、
    ハウジングの一部またはそれに類する保持部材を介在さ
    せたことを特徴とする請求項11に記載の板状アンテナ
    と回路基板との連結構造。
  13. 【請求項13】 前記フィルムの厚さを1μm 以上、2
    00μm 以下としたことを特徴とする請求項11または
    12の何れかに記載の板状アンテナと回路基板との連結
    構造。
  14. 【請求項14】 前記板状アンテナ素子が、黄銅、リン
    青銅、洋白、ニッケル銅、チタン銅、コルソン銅または
    ベリリウム銅で製作されたことを特徴とする請求項8〜
    13の何れかに記載の板状アンテナと回路基板との連結
    構造。
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