JP2003217929A - プラスチック極配向磁石の成形金型およびこれを用いたプラスチック極配向磁石の製造装置並びに製造方法 - Google Patents
プラスチック極配向磁石の成形金型およびこれを用いたプラスチック極配向磁石の製造装置並びに製造方法Info
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Abstract
ぐれた磁気特性を備え、家電製品等に好適に利用できる
プラスチック極配向磁石を提供する。 【構成】 着磁用磁石30として複数の永久磁石が環状
に配置されて組み込まれ、着磁用磁石に対向してキャビ
ティが形成された、プラスチック極配向磁石の製造装置
に使用する成形金型であって、前記着磁用磁石30が、
対となる永久磁石40a、40bの境界面に対して磁化
の配向方向が対称となる一対の永久磁石40a、40b
からなる磁石ユニット42aを、着磁用磁石30の周方
向に、隣接する磁石ユニット42a、42bごと極方向
を交互に反対向きに配置して形成されていることを特徴
とする。
Description
向磁石の成形金型およびこれを用いたプラスチック極配
向磁石の製造装置並びにプラスチック極配向磁石の製造
方法に関する。
あるいは希土類金属等の磁性粉を含む樹脂材を、射出成
形機等により成形金型で樹脂成形して成るものであり、
溶融した樹脂材を成形金型に充填して成形する際に磁性
粉を所定の極方向に異方性配向させることによって所定
の極数を備えた磁石として得られる。図10は、プラス
チック極配向磁石を成形する成形金型内に着磁用の永久
磁石を配置した従来例を示す。図示した成形金型は8極
のプラスチック極配向磁石を製造するための成形金型で
あり、磁性粉を含む樹脂材が充填されるキャビティの周
方向に、極方向を交互に逆向きにして着磁用磁石12が
8個配置されている。着磁用磁石12はきわめて強い磁
場を有しており、溶融した樹脂材をキャビティに充填す
ることにより樹脂材に含まれた磁性粉がこの着磁用磁石
12の磁場の向きに配向方向が揃い、8極のプラスチッ
ク極配向磁石として得られる。
形金型に内蔵されている着磁用磁石の磁場によって所定
の極数に磁化して製造することができるのであるが、従
来の成形金型を用いて製造されるプラスチック極配向磁
石の特性は必ずしも満足できるものではない。図12、
13は、プラスチック極配向磁石の磁束密度が磁石の周
方向に対してどのように変化するかを模式的に示した図
である。図12は磁束密度の波形が正弦波形として変化
する磁石の例、図13は磁束密度の波形が台形波形とな
る磁石の例である。いずれの場合も磁束密度は破線A、
Bのようになることが理想的であるが、実際の製品では
磁束密度がピークとなる部分で磁束密度が低下して波打
つような波形になってしまう。
石を内蔵した成形金型を用いてプラスチック磁石を極配
向させることによって理想的な磁束密度の波形を有する
プラスチック磁石を得ることは従来は非常に困難であっ
た。このため、従来は、着磁用磁石を内蔵した成形金型
を用いてプラスチック磁石を異方性配向させた後、着磁
ヨークを使用して着磁することによって極配向を修正す
ることが行われている。しかしながら、このように後工
程で着磁させて修正したとしても、実際には、必ずしも
理想的な磁束密度の波形が得られるとは限らない。
モータの高性能化が求められ、家電製品、自動車等にお
いて、効率の悪い交流モータにかえて直流モータが使用
されるようになってきた。直流モータでは回転子に磁石
を使用しているものが多く、プラスチック極配向磁石
は、寸法精度が高く、特性的にも向上していることから
回転子に多用されている。しかしながら、上述したよう
に、プラスチック極配向磁石は必ずしも磁気特性(極配
向の精度)が十分とはいえないため、モータの回転トル
クが低い、振動が大きくノイズが発生する、センサに悪
影響を与えるといった問題がある。このため、回転子に
防振ゴムや樹脂を取り付けるといった対策を施す必要が
あり、コスト高の原因になっている。
くなされたものであり、その目的とするところは、成形
金型に設置する着磁用磁石の構造を工夫することによっ
て、ほぼ理想的な磁束密度の波形を有するプラスチック
極配向磁石を得ることができ、量産も容易なプラスチッ
ク極配向磁石を製造する成型金型およびこれを用いたプ
ラスチック極配向磁石の製造装置並びに製造方法を提供
するにある。
するため、次の構成を備える。すなわち、着磁用磁石と
して複数の永久磁石が環状に配置されて組み込まれ、着
磁用磁石に対向してキャビティが形成された、プラスチ
ック極配向磁石の製造装置に使用する成形金型であっ
て、前記着磁用磁石が、着磁用磁石の中心に向けて磁化
方向が配向され、端面形状が台形状に形成された個片の
永久磁石を環状に配置して形成されていることを特徴と
する。また、前記着磁用磁石が、対となる永久磁石の境
界面に対して磁化の配向方向が対称となる一対の永久磁
石からなる磁石ユニットを、着磁用磁石の周方向に、隣
接する磁石ユニットごと極方向を交互に反対向きに配置
して形成されていることを特徴とする。また、前記各々
一対の永久磁石の磁化の配向方向が、着磁用磁石の中心
に向く方向から境界面に向かう方向に傾いて設けられて
いることを特徴とする。また、前記着磁用磁石が、磁化
の配向方向が着磁用磁石の中心に向かう極方向が同一の
複数の永久磁石からなる磁石ユニットを、着磁用磁石の
周方向に、隣接する磁石ユニットごと極方向を交互に反
対向きに配置して形成されていることを特徴とする。ま
た、前記着磁用磁石を構成する個片の永久磁石が、異方
性磁石を脱磁し、この脱磁した異方性磁石を特定の角度
方向に切り出した後、着磁させて形成したものであるこ
とを特徴とする。
ック極配向磁石の製造装置であって、前記成形金型が固
定プラテンおよび可動プラテンを備えるプレス装置に取
り付けられ、前記成形金型のキャビティに磁性粉を含む
樹脂材を充填する充填機構と、キャビティ内に充填され
た前記樹脂材が前記着磁用磁石により異方性配向して硬
化した後、型開きして成形品を取り出す取り出し機構と
を備えたことを特徴とする。
であって、前記成形金型が取り付けられたプラスチック
極配向磁石の製造装置を使用し、前記成形金型のキャビ
ティに磁性粉を含む樹脂材を充填し、キャビティ内に充
填された前記樹脂材を着磁用磁石により異方性配向させ
て硬化させることにより所定の極数を有するプラスチッ
ク極配向磁石を製造することを特徴とする。
について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本
発明に係るプラスチック極配向磁石の製造装置の主要部
の構成を示す説明図である。同図で20が固定プラテ
ン、22が可動プラテンである。固定プラテン20およ
び可動プラテン22はタイバーにより型開閉可能にプレ
ス装置に取り付けられ、P−P線をパーティング面とし
て型開閉するように設けられている。24は固定プラテ
ン20に固定した固定側入れ子、26は可動プラテン2
2に取り付けた可動側入れ子である。可動側入れ子26
は型開閉方向とは直交方向に可動に設けられている。
ある。着磁用磁石30は正面形状が台形状の個片に形成
した永久磁石を円弧状に連接して配置したものである。
着磁用磁石30は永久磁石ケース28と下板29とによ
り後面と外周面とを包囲するようにして支持される。3
2はリング状に形成されている着磁用磁石30の端面に
対向して設けたキャビティである。キャビティ32は可
動側入れ子26が下板29の端面に当接した状態で形成
される。
定側入れ子24に設けたゲートである。磁性粉を含む溶
融樹脂はゲート25から射出スクリュ等の溶融樹脂を充
填する充填機構によりキャビティ32に充填され、着磁
用磁石30によって着磁され異方性配向がなされる。樹
脂材には、通常ナイロン樹脂等の熱可塑性樹脂が使用さ
れる。樹脂が硬化した後、パーティング面で型開きし、
押し出しピン27等の取り出し機構により成形品(プラ
スチック極配向磁石)を押し出し、離型して取り出しす
る。こうして、型開閉操作とキャビティに溶融樹脂を充
填して成形する操作を繰り返し行うことによって、プラ
スチック極配向磁石を順次生産することができる。
造装置において特徴的な構成は、成型金型に設置する着
磁用磁石30の配置構成にある。図2に、着磁用磁石3
0を正面方向から見た状態を示す。図2では、説明上、
着磁用磁石30を構成する各々の永久磁石40の磁化方
向を矢印によって示している。前述したように、本実施
形態の着磁用磁石30は、正面形状が台形状に形成した
個片の永久磁石40を周方向にならべて円形状に配置し
たもので、本実施形態では16個の永久磁石40を用い
て着磁用磁石30を構成している。
置した2個の永久磁石40を一対とし、全体としては8
極の配置としている。すなわち、図で、永久磁石40
a、40bが一つの極を構成する磁石ユニット42aで
あり、永久磁石40c、40dが他の極を構成する磁石
ユニット42bである。磁石ユニット42aと磁石ユニ
ット42bとは磁化方向が反転した向きとなるもので、
着磁用磁石30は、周方向に磁石ユニット42aと磁石
ユニット42bとを交互に、すなわち極方向を交互に反
転させた配置として組み立てられている。
0を対にして組み立てられるが、本実施形態でとくに特
徴的な構成は、永久磁石40の磁化の方向が相互に平行
な配置となっていないことである。すなわち、図11
は、図10に示した従来の着磁用磁石12の磁化方向を
示している。図11では一つの着磁用磁石12が本実施
形態で2つの永久磁石40を対として構成した磁石ユニ
ット42a、42bに相当するが、これらの着磁用磁石
12の磁化方向は平行に揃った向きとなっている。図2
に示す磁石ユニット42a、42bと図11に示す着磁
用磁石12の磁化方向を対比して見ると明りょうであ
る。
いては永久磁石40の磁化方向を考慮しながら、一つの
極を2つの永久磁石40を対にして構成したことによる
ものであるが、同時に、本実施形態においては通常使用
される永久磁石とは異なる方法で永久磁石40を製作し
たことによるものである。図14は、通常使用されてい
る永久磁石の着磁方向を示している。図14(a)は磁石
の長手方向に着磁させたもの、図14(b)は磁石の面方
向に着磁させたものである。永久磁石は着磁電源装置の
着磁ヨークを用いて着磁させる。この場合、永久磁石は
磁石材の長手方向か面方向に着磁されることになる。着
磁用として永久磁石を使用している従来のプラスチック
極配向磁石の製造装置では、このような磁化方向が平行
の磁石を使っていることからプラスチック極配向磁石の
特性が不十分となっていたものである。
永久磁石40は、異方性希土類焼結磁石のような異方化
された磁石を特定方向に切り出しすることによって得る
ことができる。図4は、異方性磁石を切り出しして個片
の永久磁石40を形成する方法を示す。この異方性磁石
は、脱磁した状態で切り出しする。異方性磁石の場合は
脱磁して再度着磁させると、異方化された方向に磁化す
る性質がある。すなわち、脱磁した異方性磁石を特定方
向に切り出しして得た個片の磁石を着磁させると、もと
の着磁方向にN極とS極が形成された磁石として得るこ
とができる。こうして、切り出し方向を選択することで
個片となった磁石の極方向(磁化方向)を適宜選択する
ことができる。
して個片の磁石を形成する場合の加工例を示す。44
a、44bは向きを逆向きにして切り出したもの、44
cは、切り出し例44a、44bよりも小形に切り出し
た例である。このように、異方性磁石44からの切り出
し角度を変えることによって、台形の対称軸に対して一
定の角度を加えるようにすることができる。そして、こ
のように切り出しした個片に対して着磁させることによ
り、異方性磁石44の当初の配向方向に磁化した永久磁
石を得ることができる。本実施形態では、切り出した個
片44a、44bについては着磁ヨークで逆向きに着磁
させることにより、N極とS極が同じ向きになるように
することができる。異方性磁石はこのように切り出し方
向を適宜選択することにより、任意の磁化の配向方向を
有する永久磁石として得ることができる点で有用であ
る。
する永久磁石40a、40bはN極が内向きとなるよう
に磁化してあるが、その磁化の方向は対となる永久磁石
40a、40bの境界面に対して対称で、かつ、リング
状に配置されている着磁用磁石30の中心に向かう方向
よりも、境界面に向けて接近する向きに傾いた配置とな
っている。すなわち、対となっている永久磁石40a、
40bの磁化の方向は互いに向かい合う方向に傾くよう
に設定されている。磁石ユニット42bを構成する永久
磁石40c、40dについても、S極が内向きとなるよ
うに磁化している他は、磁石ユニット42aと同様に、
磁化の方向が境界面に対して対称で、かつ、着磁用磁石
30の中心に向かう方向よりも境界面に向けて接近する
向きに傾いた配置となっている。
調節しているのは、着磁用磁石30を内蔵した成形金型
により異方性配向させて得られるプラスチック極配向磁
石の磁束密度の波形を理想的な波形に近づけるようにす
るためである。平面形状が円板状のプラスチック極配向
磁石を製作する場合、プラスチック極配向磁石の表面の
磁束密度は、磁石の粒子が表面に対して垂直方向に磁化
している状態が最大となる。すなわち、プラスチック極
配向磁石を配向させる着磁用磁石30は、その中心へ向
かう方向を磁化方向(磁力線の方向)として設定した場
合に、プラスチック極配向磁石の表面の磁束密度が最大
となる。
久磁石の磁化方向を着磁用磁石30の中心に向く方向に
対して傾けて配置することによって、プラスチック極配
向磁石の磁束密度の波形を調整することができることを
意味する。図6、7は、永久磁石の磁化方向(着磁用磁
石の中心に対する傾き角度)を変えた際に磁束密度の波
形が変化する様子を示す。図7に示す、、の波形
は、図6の磁化方向、、に対応して磁束密度の波
形が変化する様子を定性的に示すものである。このよう
に、永久磁石40の磁化方向を調節することによって、
プラスチック極配向磁石の磁束密度の波形を調整するこ
とが可能であり、磁化方向の異なる永久磁石40を組み
合わせることによって理想的な磁束密度の波形を得るこ
とが可能になる。
み合わせてプラスチック極配向磁石を作成して測定した
ところ、永久磁石40の磁化方向を着磁用磁石30の中
心向きよりも境界面方向に若干傾斜させた形態とするこ
とによって、磁束密度の波形がほぼ理想的な正弦波形と
して得られた。図8は、本発明に係るプラスチック極配
向磁石の製造装置を用いて製作した8極のプラスチック
極配向磁石について、磁束密度の2次元波形を測定した
結果を示す。成形金型に設置した着磁用磁石30の構成
は図2に示すものである。この測定結果は、磁束密度の
波形がほぼ理想的な正弦波形となり、ピーク部分が波打
つといった従来の問題は見られない。一方、図9は従来
の永久磁石を用いた成形金型(図10)を用いて製作し
たプラスチック極配向磁石について磁束密度の波形を測
定した結果を示す。この従来方式の場合は、磁束のピー
ク部分で波形が波打つようになっている。
本発明に係る永久磁石を着磁用磁石に使用した成形金型
を使用することにより、きわめてすぐれた特性を有する
プラスチック極配向磁石を得ることができる。プラスチ
ック極配向磁石は射出成形機等の樹脂成形機を用いた樹
脂成形によることから、量産が容易であり、優れた特性
を有するプラスチック極配向磁石を容易に生産すること
ができ、家電製品、自動車等の他用途に好適に利用する
ことが可能になる。
得る場合には、図3に示すように、磁化方向を着磁用磁
石30の中心方向に向けた永久磁石46a、46bをリ
ング状に連接して配置すればよい。永久磁石46a、4
6bの大きさをある程度小さく設定することで、各永久
磁石46a、46bの磁化方向を着磁用磁石30の中心
方向に揃えることができる。永久磁石の極方向を揃えた
複数個の永久磁石46a・・・、46b・・・を各々一
つの磁石ユニットとし、極方向が交互に異なる磁石ユニ
ットを周方向に配置することによって所定の極数のプラ
スチック極配向磁石を得ることができる。図3に示す例
は、磁石ユニットを着磁用磁石30の周方向に90°範
囲ごと交互に配置した例である。
成形金型およびこれを用いたプラスチック極配向磁石の
製造装置並びに製造方法によれば、磁束密度の波形がほ
ぼ理想的な波形となる高品質のプラスチック極配向磁石
を得ることができる。そして、本発明に係る製造装置あ
るいは製造方法によって得られるプラスチック極配向磁
石はすぐれた磁気特性を有することから、モータの回転
トルクを向上させ、振動発生あるいはノイズの発生を軽
減することができ、種々の用途に好適に使用することが
可能となる。また、プラスチック極配向磁石は樹脂成形
によって製造することから量産が容易で、低コストで生
産することができ、家電製品、自動車等に好適に使用で
きる製品として提供することができる等の著効を奏す
る。
置の主要部の構成を示す断面図である。
図である。
説明図である。
す説明図である。
明図である。
す説明図である。
が変化する様子を示すグラフである。
チック極配向磁石の磁束密度を測定した結果を示すグラ
フである。
極配向磁石の磁束密度を測定した結果を示すグラフであ
る。
説明図である。
示す説明図である。
ク極配向磁石の磁束密度の波形を示す説明図である。
ク極配向磁石の磁束密度の波形を示す説明図である。
ある。
Claims (7)
- 【請求項1】 着磁用磁石として複数の永久磁石が環状
に配置されて組み込まれ、着磁用磁石に対向してキャビ
ティが形成された、プラスチック極配向磁石の製造装置
に使用する成形金型であって、 前記着磁用磁石が、着磁用磁石の中心に向けて磁化方向
が配向され、端面形状が台形状に形成された個片の永久
磁石を環状に配置して形成されていることを特徴とする
プラスチック極配向磁石の成形金型。 - 【請求項2】 着磁用磁石が、対となる永久磁石の境界
面に対して磁化の配向方向が対称となる一対の永久磁石
からなる磁石ユニットを、着磁用磁石の周方向に、隣接
する磁石ユニットごと極方向を交互に反対向きに配置し
て形成されていることを特徴とする請求項1記載のプラ
スチック極配向磁石の成形金型。 - 【請求項3】 各々一対の永久磁石の磁化の配向方向
が、着磁用磁石の中心に向く方向から境界面に向かう方
向に傾いて設けられていることを特徴とする請求項2記
載のプラスチック極配向磁石の成形金型。 - 【請求項4】 着磁用磁石が、磁化の配向方向が着磁用
磁石の中心に向かう極方向が同一の複数の永久磁石から
なる磁石ユニットを、着磁用磁石の周方向に、隣接する
磁石ユニットごと極方向を交互に反対向きに配置して形
成されていることを特徴とする請求項1記載のプラスチ
ック極配向磁石の成形金型。 - 【請求項5】 着磁用磁石を構成する個片の永久磁石
が、異方性磁石を脱磁し、この脱磁した異方性磁石を特
定の角度方向に切り出した後、着磁させて形成したもの
であることを特徴とする請求項1、2、3または4記載
のプラスチック極配向磁石の成形金型。 - 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5記載の成
形金型が固定プラテンおよび可動プラテンを備えるプレ
ス装置に取り付けられ、 前記成形金型のキャビティに磁性粉を含む樹脂材を充填
する充填機構と、 キャビティ内に充填された前記樹脂材が前記着磁用磁石
により異方性配向して硬化した後、型開きして成形品を
取り出す取り出し機構とを備えたことを特徴とするプラ
スチック極配向磁石の製造装置。 - 【請求項7】 請求項1、2、3、4または5記載の成
形金型が取り付けられたプラスチック極配向磁石の製造
装置を使用し、 前記成形金型のキャビティに磁性粉を含む樹脂材を充填
し、 キャビティ内に充填された前記樹脂材を着磁用磁石によ
り異方性配向させて硬化させることにより所定の極数を
有するプラスチック極配向磁石を製造することを特徴と
するプラスチック極配向磁石の製造方法。
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