JP2003217460A - シート状誘電体材料およびそれを用いたプラズマディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents
シート状誘電体材料およびそれを用いたプラズマディスプレイパネルの製造方法Info
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Abstract
構造を持つ誘電体層を安定に精度良く、しかも作業効率
よく形成できるようにすることを目的とする。 【解決手段】 支持フィルム22上に形成されかつガラ
ス粉末、結着樹脂、感光性樹脂および黒色顔料を含有す
る黒色感光性誘電体形成材料層23と、この黒色感光性
誘電体形成材料層23上に形成されかつガラス粉末およ
び結着樹脂を含有する誘電体形成材料層24とからなる
シート状誘電体材料21を準備し、このシート状誘電体
材料21を用いてプラズマディスプレイパネルの誘電体
層を形成するとともに、ブラックストライプを形成す
る。
Description
料およびそれを用いたプラズマディスプレイパネルの製
造方法に関する。
掛けテレビへの期待が高まっている。そのための表示デ
バイスとして、液晶表示パネル、フィールドエミッショ
ンディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレ
イ等の数多くのものがあり、そのうちの一部は市販さ
れ、一部は開発中である。これらの表示デバイス中でも
プラズマディスプレイパネル(以下、PDPという)
は、自発光型で美しい画像表示ができ、大画面化が容易
である等の理由から、PDPを用いたディスプレイは、
視認性に優れた薄型表示デバイスとして注目されてお
り、高精細化および大画面化が進められている。
C型とDC型があり、放電形式では面放電型と対向放電
型の2種類があるが、高精細化、大画面化および製造の
簡便性から、現状では、AC型で面放電型のPDPが主
流を占めるようになってきている。
おり、この図3に示すようにPDPは、前面パネル1と
背面パネル2とから構成されている。
ナトリウム系ガラス等からなるガラス基板などの透明な
前面側の基板3上に、ストライプ状の表示電極4を複数
対配列して形成し、そしてその表示電極4群を覆うよう
に誘電体層5を形成し、その誘電体層5上にMgOから
なる保護膜6を形成することにより構成されている。な
お、表示電極4は、透明電極4aおよびこの透明電極4
aに電気的に接続されたCr/Cu/CrまたはAg等
からなるバス電極4bとから構成されている。また、図
示していないが、前記表示電極4間には、黒色顔料を含
む硼珪酸ナトリウム系ガラスからなる遮光膜としてのブ
ラックストライプが表示電極4と平行に複数列形成され
ている。
3に対向配置される背面側の基板7上に、表示電極4と
直交する方向にCr/Cu/CrまたはAg等からなる
アドレス電極8を形成するとともに、そのアドレス電極
8を覆うように誘電体層9を形成し、そしてアドレス電
極8間の誘電体層9上にアドレス電極8と平行にストラ
イプ状の複数の隔壁10を形成するとともに、この隔壁
10間の側面および誘電体層9の表面に蛍光体層11を
形成することにより構成されている。なお、カラー表示
のために前記蛍光体層11は、通常、赤、緑、青の3色
が順に配置されている。
ル2とは、表示電極4とアドレス電極8とが直交するよ
うに、微小な放電空間を挟んで基板3、7を対向配置す
るとともに、周囲を封着部材により封止し、そして前記
放電空間にネオンおよびキセノンなどを混合してなる放
電ガスを66500Pa(500Torr)程度の圧力
で封入することによりパネルが構成されている。
て複数の区画に仕切られており、そしてこの隔壁10間
に発光画素領域となる複数の放電セルが形成されるよう
に表示電極4が設けられるとともに、表示電極4とアド
レス電極8とが直交して配置されている。そして、この
PDPでは、表示電極4、アドレス電極8に印加される
周期的な電圧によって放電を発生させ、この放電による
紫外線を蛍光体層に照射して可視光に変換させることに
より、画像表示が行われる。
極8、および表示電極4のバス電極4bには、AgやC
r−Cu−Cr等が用いられ、このうちAgによる電極
の製造方法としては、スクリーン印刷法のようにAg、
樹脂、溶剤などを含有するAgペーストを用いる方法
や、ラミネート法のように、Ag、樹脂などを含有する
フィルムを用いる方法などがある。いずれの場合におい
ても、樹脂を除去する目的、あるいはAg同士を融着し
て導電率を上昇させる目的で、500℃以上での加熱、
焼成処理を行う必要がある。
トを向上させるために形成されるものであり、製造方法
としては、スクリーン印刷法のように黒色顔料、硼珪酸
ナトリウム系ガラス、樹脂、溶剤などを含有する黒色ペ
ーストを用いる方法や、ラミネート法のように黒色顔
料、硼珪酸ナトリウム系ガラス、樹脂などを含有するフ
ィルムを用いる方法などがある。いずれの場合において
も、樹脂を除去する目的や、ガラスを溶融させ、パター
ンを形成する目的で、500℃以上での加熱、焼成処理
を行う必要がある。
は、プラズマを発生させるために必須の材料であり、放
電効率をより高く、かつ背面板の蛍光体からの発光光を
よく通すといった機能が必要とされる重要な構成要素で
ある。
どの粉末と結着樹脂(膜形成材料層を構成する有機物
質)などを含むガラスペースト組成物をスクリーン印
刷、ダイコート塗布等の方法によって塗工し、500℃
以上で加熱、焼成することで形成されていた。
さは、焼成工程における有機物質の除去に伴う膜厚の目
減量を考慮して、形成すべき誘電体層の膜厚の1.3〜
2倍程度とすることが必要であり、例えば誘電体層の膜
厚を5〜40μmとするためには、7〜80μm程度の
厚さの膜形成材料層を形成する必要がある。
をスクリーン印刷法によって塗布する場合において、1
回の塗布処理によって形成される塗膜の厚さは5〜25
μm程度である。スクリーン印刷法で形成する場合に
は、複数回に亘り、多重印刷が必要となり、工程の煩雑
さによる作業効率の低下、膜厚分布の低下、平滑性の低
下、欠陥の発生確率の増大等がさけられない。また、ダ
イコート塗布法の場合においても、コートの開始・終了
部分の膜厚分布が悪く、誘電特性のばらつきの原因とな
り、駆動電圧のマージンを低下させる原因となってい
る。
−291834号公報に開示されているように、ガラス
ペースト組成物を支持フィルム上に形成したシート状誘
電体材料を用いて、ラミネート法などの方法によって貼
り付けた後、500℃以上で加熱、焼成することで誘電
体層を形成する方法が提案されている。
明をすると、図4(a)はロール状に巻回されたシート
状誘電体材料12を示す概略構成図であり、図4(b)
は図4(a)のX部のシート状誘電体材料12の層構成
を示す断面図である。この図4に示すシート状誘電体材
料12は、支持フィルム13と、この支持フィルム13
の表面に剥離可能に形成された膜形成材料層14と、こ
の膜形成材料層14の表面に剥離容易に形成されたカバ
ーフィルム15とにより構成されている。
誘電体材料12を用いることにより、膜厚の大きな誘電
体層、例えば5〜40μmの誘電体層であっても効率的
に形成することができ、誘電体層の形成工程における工
程改善が図れ、PDPの製造効率を向上させることが可
能となる。しかも、膜厚の均一性および表面の平滑性に
優れ、ピンホールやクラックなどの欠陥のない誘電体層
を形成することができる。
に伴って、例えば特開平8−250029号公報に開示
されているように、放電を制御し遮蔽される部分での放
電を極力抑制するために、前記誘電体層を立体的に構成
するという新しい構造を持つ誘電体層が提案されてい
る。
シート状誘電体材料をパターニングする必要があるが、
その技術としては、例えば特開平11−231525号
公報に開示されている。その内容を図5(a)〜(i)
に示している。
基板16上に、支持フィルム13に無機粉体分散ペース
トによる膜形成材料層14が形成されたシート状誘電体
材料12を転写し、その上に図5(d)に示すようにレ
ジスト層17を形成し、その後図5(e)、(f)に示
すように、露光用マスク18を合わせてレジスト層17
を所定のパターンに露光、現像することにより所定のパ
ターンのレジスト層17を形成し、その所定のパターン
のレジスト層17をマスクとして、図5(g)、(h)
に示すように無機粉体分散ペーストの膜形成材料層14
を所定のパターン形状にエッチングした後、レジスト層
17を除去し、その後図5(i)に示すように所定の温
度で焼成することで無機パターン19を作製する方法で
ある。
パターニングプロセスを用いてブラックストライプを作
製する方法、およびシート状誘電体材料とパターニング
プロセスを用いて、PDPの誘電体層の立体構造を作製
する方法においては、以下に示す問題点がある。
と基板の間にある場合は、誘電体層焼成時にブラックス
トライプに含まれる黒色顔料から発生するガスやブラッ
クストライプ形成中に入り込んだ異物から発生するガス
が誘電体層中に気泡として残留し易く、その気泡が原因
で誘電体層の絶縁耐圧が低下し、歩留りが低下する。ま
た、放電空間から発せられる光が基板上に形成されたブ
ラックストライプの線幅により規定されるため、輝度が
限られたものとなる。しかも、ブラックストライプと誘
電体層の立体構造を作製する場合、ブラックストライプ
の形成工程におけるペースト材もしくはシート材と、立
体構造誘電体の形成工程におけるシート材の2種類の形
成材料を用意する必要があり、作業効率が悪いものとな
る。
例えば図6(a)、(b)に示すように、前面パネル1
の誘電体層5に発光画素領域単位で凹部20を設ける場
合、誘電体層5に所定のパターンで厚みの厚い部分5a
と薄い部分5bをばらつきなく作製することが要求され
る。なお、図6(b)は図6(a)のA−A線で切断し
た際の断面を示す図である。
図5(g)の途中でエッチングを止めて誘電体層5に薄
い部分5bを残す必要があるが、このように途中でエッ
チングを止めると、PDPのように大面積のパネルの場
合、パネル全体のエッチングばらつきがそのまま形状お
よび深さの寸法ばらつきとなってしまい、全体に亘って
精度よく誘電体層の立体構造を得ることができない。
ト状誘電体材料により先に第一の誘電体層を焼成し形成
した後に、厚い部分での厚みに合わせるシート状誘電体
材料を用いて上述した従来のパターニング方法により第
二の誘電体層を形成することで、立体構造を得ることが
考えられるが、この場合はシート状誘電体材料を2回精
度良く基板に転写する必要があり、工程が煩雑となる。
また、PDPにおける放電開始電圧の観点からすると、
下層の第一の誘電体層においても膜厚に分布を持たせ、
最も膜厚の低下させた部分を種火放電として利用すれ
ば、さらに放電電圧を下げることができるが、上述のよ
うな下層を焼成により形成した後、その上部に誘電体を
塗布し、パターニングする方法では、下層の形状を変形
させることができなかった。
ので、立体構造を持つ誘電体層を安定に精度良く、しか
も作業効率よく形成することができるようにすることを
目的とするものである。
に本発明は、ガラス粉末、結着樹脂、感光性樹脂および
黒色顔料を含有する黒色感光性誘電体形成材料層とこの
黒色感光性誘電体形成材料層上に形成されかつガラス粉
末および結着樹脂を含有する誘電体形成材料層とを備え
たシート状誘電体材料を用い、基板上に誘電体形成材料
層が基板側となるように重ね合わせて誘電体形成材料層
および黒色感光性誘電体形成材料層を基板に転写した
後、黒色感光性誘電体形成材料層を所定のパターンを有
するマスクを用いて露光し、現像することにより、所定
のパターン形状の誘電体層を形成するものである。
載の発明は、支持フィルム上に形成されかつガラス粉
末、結着樹脂、感光性樹脂および黒色顔料を含有する黒
色感光性誘電体形成材料層と、この黒色感光性誘電体形
成材料層上に形成されかつガラス粉末および結着樹脂を
含有する誘電体形成材料層とを備えたことを特徴とする
シート状誘電体材料である。
光性誘電体形成材料層および誘電体形成材料層は溶剤を
含有するものであることを特徴としている。また、請求
項3に記載の発明では、黒色感光性誘電体形成材料層に
含有される結着樹脂の分解温度または燃焼温度または揮
発温度が、誘電体形成材料層の結着樹脂の分解温度また
は燃焼温度または揮発温度以下であることを特徴とし、
請求項4に記載の発明では、黒色感光性誘電体形成材料
層に含有される溶剤の分解温度または燃焼温度または揮
発温度が、誘電体形成材料層の溶剤の分解温度または燃
焼温度または揮発温度以下であることを特徴としてい
る。
は、ガラス粉末、結着樹脂、感光性樹脂および黒色顔料
を含有する黒色感光性誘電体形成材料層とこの黒色感光
性誘電体形成材料層上に形成されかつガラス粉末および
結着樹脂を含有する誘電体形成材料層とを備えたシート
状誘電体材料を基板上に誘電体形成材料層が基板側とな
るように重ね合わせて誘電体形成材料層および黒色感光
性誘電体形成材料層を基板に転写する転写工程と、転写
した黒色感光性誘電体形成材料層を所定のパターンを有
するマスクを用いて露光し、現像するパターン形成工程
と、その後黒色感光性誘電体形成材料層および誘電体形
成材料層を焼成して誘電体層を形成する焼成工程とを有
することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製
造方法である。
ーン形成工程で黒色感光性誘電体形成材料層を露光、現
像することにより、プラズマディスプレイパネルの発光
画素領域毎に誘電体層に少なくとも一つの凹部を形成
し、その凹部の底面の誘電体層の膜厚を小さくしたこと
を特徴としている。
マディスプレイパネルの製造方法において、黒色感光性
誘電体形成材料層および誘電体形成材料層は溶剤を含有
するものであることを特徴とし、さらに請求項8に記載
の発明では、黒色感光性誘電体形成材料層に含有される
結着樹脂の分解温度または燃焼温度または揮発温度が、
誘電体形成材料層の結着樹脂の分解温度または燃焼温度
または揮発温度以下であることを特徴とし、請求項9に
記載の発明では、黒色感光性誘電体形成材料層に含有さ
れる溶剤の分解温度または燃焼温度または揮発温度が、
誘電体形成材料層の溶剤の分解温度または燃焼温度また
は揮発温度以下であることを特徴としている。
1、図2の図面を参照しながら説明する。
によるシート状誘電体材料の説明をすると、図1(a)
はロール状に巻回されたシート状誘電体材料21を示す
概略構成図であり、図1(b)は図1(a)のX部のシ
ート状誘電体材料21の層構成を示す断面図である。図
1に示すように、シート状誘電体材料21は、支持フィ
ルム22と、この支持フィルム22上に形成した黒色感
光性誘電体形成材料層23と、この黒色感光性誘電体形
成材料層23上に形成した誘電体形成材料層24と、こ
の誘電体形成材料層24上に配置したカバーフィルム2
5とが積層された構成である。
感光性誘電体形成材料層23は、ガラス粉末および結着
樹脂が必須成分として含有され、かつ黒色感光性誘電体
形成材料層23は感光性樹脂および黒色顔料が含有され
ている。
ム22は、耐熱性および耐溶剤性を有するとともに可撓
性を有する樹脂フィルムであることが好ましい。支持フ
ィルム22が可撓性を有することにより、ロールコータ
などによって膜厚の均一な膜形成材料層を形成すること
ができるとともに、当該膜形成材料層をロール状に巻回
した状態で保存することができる。支持フィルム22を
形成する樹脂としては、例えばポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ポリイミド、ポリビニルアルコール、ポ
リ塩化ビニル、ポリフロロエチレンなどの含フッ素樹
脂、ナイロン、セルロースなどを挙げることができる。
誘電体形成材料層23および誘電体形成材料層24は、
焼成されることによってガラス焼結体(誘電体層)とな
るものであり、誘電体形成材料層24に含有されるガラ
ス粉末としては、例えばZnO−B2O3−SiO2系の
混合物、PbO−B2O3−SiO2系の混合物、PbO
−B2O3−SiO2−Al2O3系の混合物、PbO−Z
nO−B2O3−SiO2系の混合物などを挙げることが
できる。
含有される黒色顔料としては、酸化ルテニウム、カーボ
ンブラック、チタンブラック等の導電性黒色顔料、Co
−Cr−Fe,Co−Mn−Fe,Co−Fe−Mn−
Al,Co−Ni−Cr−Fe,Co−Ni−Mn−C
r−Fe,Co−Ni−Al−Cr−Fe,Co−Mn
−Al−Cr−Fe−Si等を挙げることができる。
に含有される感光性樹脂としては、少なくともアルカリ
現像型結着樹脂、反応性モノマーおよび光重合開始剤が
含まれ、また添加剤として、増感剤、重合停止剤、連鎖
移動剤、レベリング剤、分散剤、可塑剤、安定剤、消泡
剤等を必要に応じて含有することができる。
ルロース系を代表的に挙げることができる。この場合に
黒色感光性誘電体形成材料層と誘電体形成材料層に用い
る樹脂としては、例えばブチル(メタ)アクリレート、
エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メ
タ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレートお
よび2−エトキシエチル(メタ)アクリレートを挙げる
ことができるが、これに限るものではない。
れる結着樹脂としては、黒色感光性誘電体形成材料層2
3の結着樹脂が誘電体形成材料層24の結着樹脂の分解
または燃焼または揮発温度よりも低いことを特徴とす
る。最も好ましくは、アクリル系樹脂を感光性誘電体形
成材料に使用し、セルロース系樹脂を誘電体形成材料層
に用いることが望ましい。
に形成することができ、工程数を大幅に削減することが
できる。また、2層を2種類の別々のシートを用いて作
製する場合にはそれぞれに2枚の支持フィルムを必要と
するが、本発明によれば廃棄物として非常に膨大になる
支持フィルムを半減することができ、環境に対する負荷
を低下させることができる。
状誘電体材料をガラス基板上に転写し、誘電体形成材料
層24の乾燥または焼成時にガラス基板に対して上層に
形成される層から段階的に結着樹脂を揮発または燃焼ま
たは分解させることができ、下層の結着樹脂は上層の結
着樹脂が全て除去された後、ガス化するため、上層を容
易に通過することができる。このため、2層を同時に焼
成することができ、工程数を削減することができる。ま
た、焼成回数の低下により、消費エネルギーを低減で
き、環境に対する負荷を低下させることができる。これ
らについては、後述するPDPの製造方法で詳細を述べ
る。
感光性誘電体形成材料層23は、ガラス粉末および結着
樹脂が必須成分として含有され、かつ黒色感光性誘電体
形成材料層23は感光性樹脂が含有され、かつ溶剤が前
記2層共に含有されていても良い。
3と誘電体形成材料層24に用いる溶剤としては、当該
誘電体形成材料層24および黒色感光性誘電体形成材料
層23に適度な粘性(例えば500〜10,000c
p)を付与することができ、乾燥されることによって容
易に蒸発除去できるものであることが好ましく、例えば
メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメ
チルエーテル、テレビン油、エチルセロソルブ、メチル
セロソルブ、テルピネオール、ブチルカルビトールアセ
テート、ブチルカルビトール、ベンジルアルコール、乳
酸メチル、乳酸エチル、ブチルセロソルブアセテート、
エチル−3−エトキシプロピオネート、ブチルセロソル
ブなどを挙げることができる。
層24と黒色感光性誘電体形成材料層3の分解または燃
焼または揮発温度が異なることを特徴とする。好ましく
は、支持フィルム22上に形成される黒色感光性誘電体
形成材料層23の溶剤が誘電体形成材料層24の溶剤よ
りも分解または燃焼または揮発温度が低いことを特徴と
する。
て、黒色感光性誘電体形成材料層23に少なくとも誘電
体形成材料層24よりも分解または燃焼または揮発温度
が低いものを選出する。好ましくは、前記黒色感光性誘
電体形成材料層23にテレビン油(沸点155〜165
℃)、前記誘電体形成材料層24にテルピネオール(沸
点約180℃)を選出する。これにより、前記結着樹脂
で述べた効果と同様の効果を発現することができる。
の製造方法としては、支持フィルム22上に前記黒色感
光性誘電体形成材料層23を形成し、さらにその上に誘
電体形成材料層24を形成し、その上にカバーフィルム
25を圧着により設けることにより製造することができ
る。誘電体形成材料層24の形成方法としては、少なく
ともガラス粉末、結着樹脂を含有し、好ましくは溶剤を
含有するガラスペースト組成物からなる誘電体形成材料
層24を塗布した後、その塗膜を乾燥して前記溶剤の一
部または全部を除去する方法を挙げることができる。ガ
ラスペースト組成物からなる誘電体形成材料層24を塗
布する方法としては、ローラーコーターによる塗布方
法、ドクターブレードなどのブレードコーターによる塗
布方法、カーテンコーターによる塗布方法などを挙げる
ことができる。
いて、前面パネルの製造工程を図2を用いて説明する。
ルの前面側基板としてのガラス基板31上に、ITOや
SnO2等からなる透明電極材料膜32をスパッタ法に
より一様に成膜する工程である。このとき透明電極材料
膜32の膜厚は約100nmである。
ソグラフィー法を用いて透明電極材料膜32を所望の形
状にパターニングし透明電極33を形成する工程であ
る。ノボラック樹脂を主成分とするポジ型レジストを
1.5〜2μmの膜厚で塗布し、所望のパターンの露光
乾板を介して紫外線を露光し、レジストを硬化させる。
このときの紫外線の光源は超高圧水銀ランプであり、光
量は300mJ/cm2である。次にアルカリ水溶液で
現像を行い、レジストパターンを形成する。その後、塩
酸を主成分とする溶液に基板を浸漬させてエッチングを
行い、不要部分の除去を行い、最後にレジストを剥離し
て透明電極33を形成する。
材料膜34を塗工する工程である。黒色電極材料膜34
は、RuO2等からなる黒色顔料、ガラスフリット(P
bO−B2O3−SiO2系やBi2O3−B2O3−SiO2
系等)、重合開始剤、光硬化性モノマー、有機溶剤を成
分として含有するネガ型感光性ペーストをスクリーン印
刷法を用いてガラス基板31に一様に塗布することで形
成される。その後赤外線乾燥炉を用いた90℃、10分
間の乾燥工程によりペーストに含まれる溶剤は塗膜から
除去される。
材料膜35を黒色電極材料膜34上に形成する工程であ
る。この工程は用いられる材料がAg等の導電性材料、
ガラスフリット(PbO−B2O3−SiO2系やBi2O
3−B2O3−SiO2系等)、重合開始剤、光硬化性モノ
マー、有機溶剤を成分として含有するネガ型感光性ペー
ストであることを除いて、第3の工程と同様である。
36を形成する工程である。金属電極材料膜35と黒色
電極材料膜34とからなる電極材料膜に、所望のパター
ンの露光乾板を介して紫外線を照射し露光部を硬化させ
る。このときの紫外線の光源は超高圧水銀ランプであ
り、光量は300mJ/cm2である。その後、アルカ
リ性現像液(0.3wt%の炭酸ナトリウム水溶液)を
用いて現像してパターンを形成し、その後空気中でガラ
ス材料の軟化点以上の温度で焼成を行い、電極を基板に
固着させる。
を形成することにより、前面パネルの表示電極を形成す
ることができる。
シート状誘電体材料21を用いて誘電体形成材料層37
と黒色感光性誘電体形成材料層38との2層からなる誘
電体材料層を形成する工程である。ここで本発明におい
ては、一方の誘電体形成材料として、黒色感光性誘電体
形成材料層38を用いており、この黒色感光性誘電体形
成材料層38の黒色顔料としては、酸化ルテニウム、カ
ーボンブラック、チタンブラック等の導電性黒色顔料、
Co−Cr−Fe,Co−Mn−Fe,Co−Fe−M
n−Al,Co−Ni−Cr−Fe,Co−Ni−Mn
−Cr−Fe,Co−Ni−Al−Cr−Fe,Co−
Mn−Al−Cr−Fe−Si等を挙げることができ
る。
るために用いていたブラックストライプを、前記黒色感
光性誘電体形成材料層38で作製することができたた
め、従来、ガラス基板上にブラックストライプを形成
し、その上に誘電体を形成する場合には、ブラックスト
ライプから発生する泡が誘電体層中にトラップされた
り、誘電体層に穴をあけるため、絶縁耐圧が低下する問
題があったが、本発明によれば、ブラックストライプが
誘電体層上にあるため、それらの問題を回避できる。
て、誘電体材料層はシート状誘電体材料21のカバーフ
ィルム25を剥離した後、誘電体材料層の表面がガラス
基板31に接するようにシート状誘電体材料21を重ね
合わせながら、支持フィルム22側から加熱ローラーで
圧着してガラス基板31に固着する。その後、ガラス基
板31上に固着された誘電体材料層から支持フィルム2
2を剥離除去する。このとき、圧着に使用する手段とし
ては、加熱ローラー以外に加熱しない単なるローラーで
もよい。
性誘電体形成材料層38を露光する工程である。所望の
パターンの開口部を有する露光マスク39を介して誘電
体材料層の黒色感光性誘電体形成材料層38に紫外線を
照射して露光部を硬化する。このときの紫外線の光源は
超高圧水銀ランプであり、光量は600mJ/cm2で
ある。
領域に凹部を形成することにより厚みの厚い部分と薄い
部分を有する立体構造の誘電体層を形成する工程であ
る。アルカリ性現像液(0.3wt%の炭酸ナトリウム
水溶液)を用いて誘電体材料層の黒色感光性誘電体形成
材料層38を現像し、黒色感光性誘電体形成材料層38
の非露光部を除去する。
る結着樹脂は現像液に対して溶解性を有さないため除去
されないか、あるいはエッチング速度が黒色感光性誘電
体形成材料層38のエッチング速度よりも小さいため、
第一層の誘電体形成材料層37との界面近傍のわずかな
領域のみが除去される。そのため、所望の立体構造を有
する誘電体材料層が形成される。なお、このときの非露
光部と露光部の誘電体材料層の膜厚はそれぞれ30μm
と20μmであることが望ましい。
の温度で焼成を行ってガラス成分を固着させることによ
り、立体構造を有する誘電体層が形成される。
に黒色感光性誘電体形成材料層38の溶剤が誘電体形成
材料層37の溶剤よりも分解または燃焼または揮発温度
が低いことを特徴としている。そのため、焼成時にはガ
ラス基板31をベースとして上層側の前記黒色感光性誘
電体形成材料層38の溶剤が先に分解または燃焼または
揮発し、その後下層の誘電体形成材料層37の溶剤が遅
れて分解または燃焼または揮発するため、容易に上層を
すり抜けることができ、2層の同時焼成が可能となる。
の結着樹脂が誘電体形成材料層37の結着樹脂よりも分
解または燃焼または揮発温度が低いことを特徴としてい
るため、焼成時には上層側の前記黒色感光性誘電体形成
材料層38の結着樹脂が先に分解または燃焼または揮発
し、その後下層の誘電体形成材料層37の結着樹脂が遅
れて分解または燃焼または揮発するため、容易に上層を
すり抜けることができ、2層の同時焼成が可能となる。
よって、従来は2層を別々に焼成していたものが2層を
同時に焼成することができ、工程数の削減による低コス
ト化を実現することができる。また、焼成回数の低減に
より、使用電力を削減できるため、環境に対してもやさ
しい工程となる。
2層を同時に焼成することによって、自発的にパターニ
ングで取り除かれた凹部の底面となる下層が上層誘電体
の収縮時の応力により引かれることで、下層の底面の膜
厚をなだらかに変化させることができ、誘電体膜厚が小
さくなるように湾曲させることができ、下層を効果的に
加工することができる。
0の成膜工程である。保護膜40はMgOからなり電子
ビーム蒸着法により誘電体層に一様に成膜される。この
ときの保護膜40の膜厚は約600nmである。
有するPDPの前面パネルが得られる。
いて、背面パネルの製造方法について説明すると、まず
フロート法により製造された背面パネルの背面側基板と
してのガラス基板に対し、前面パネルと同様にしてアド
レス電極を形成する。その上に前面パネルと同様にして
誘電体層を形成し、その上に隔壁を形成する。
材料としては、ガラス粉末、結着樹脂および溶剤を含有
するペースト状のガラス粉末含有組成物(ガラスペース
ト組成物)を調製し、このガラスペースト組成物を支持
フィルム上に塗布した後、塗膜を乾燥して膜形成材料層
を形成したもので、支持フィルム上に形成された膜形成
材料層を、アドレス電極が形成されたガラス基板の表面
に上記前面パネルと同様の手法で転写により固着し、こ
の転写で固着された膜形成材料層を焼成することによ
り、前記ガラス基板の表面に誘電体層を形成することが
できる。
ォトリソグラフィー法やサンドブラスト法を用いて形成
することができる。
し焼成を行って隔壁間に蛍光体層を形成することによ
り、背面パネルを得ることができる。
ルと背面パネルとを、それぞれの表示電極とアドレス電
極がほぼ直角に交差するように位置合わせをして対向配
置し、その周辺部をシール材によって封着して貼り合わ
せ、その後隔壁で仕切られた空間のガスの排気を行い、
次にNe、Xe等の放電ガスを封入してガス空間を封止
することにより、図3に示すような構成のPDPを完成
させることができる。
発明によるPDPにおいては、誘電体層は、ガラス基板
などの前面側の基板上に形成される下層誘電体と、発光
画素領域毎に少なくとも一つの凹部が形成されるように
所定の形状にパターニングされた上層誘電体とからなる
2層構造であることを特徴とする。すなわち、前面側基
板に形成される各行の表示電極は、マトリクス表示の各
ラインにおいて、放電ギャップを挟んで隣接するように
配列されており、隔壁と一対の表示電極で囲まれた領域
が発光画素領域となり、この各発光画素領域の誘電体層
に少なくとも一つの凹部が形成された形状となる。
発光画素領域において放電を制御することが不可欠であ
る。特に、図3において、表示電極4に垂直な放電の広
がりにおいては、バス電極4bが蛍光体からの発光光を
遮るため、遮蔽される部分まで放電が広がることを抑制
する必要がある。また、この方向には隔壁10が存在し
ないため、そこから漏れる紫外線や蛍光体からの発光は
全てブラックストライプに遮蔽されることとなる。さら
に、表示電極4と平行な方向の放電の広がりは、隔壁1
0付近での電子温度の低下により効率の低下を招く。
示されるように前面側基板3の誘電体層5にバス電極4
bおよび隔壁10よりも内側になるように、例えば深さ
20μmの凹部20を形成することで、膜厚の薄くなっ
た凹部20の底面は誘電体膜厚の低下により容量が大き
くなるため、その部分に形成される壁電荷は他の部分よ
りも多くなり、さらに膜厚の低下により放電開始電圧が
低下するため、放電は凹部20の底面を主として発生す
ることとなる。
および垂直に広がる放電を抑えることができ、効率の向
上が図れる。なお、凹部20の形態は多角形、円柱、円
錐、直方体、台形なども考えられるが、これに限るもの
ではない。
20の側面はなだらかに膜厚が変化してもよく、この場
合は底面の放電で発生したVUVの広がりを有効に利用
できる。さらに、凹部20の底面を誘電体膜厚が小さく
なるように湾曲させることで、最も膜厚が低下した個所
の放電電圧が低下するため、種火としての効果を得るこ
とができる。
光の取り出し効率を上げる、すなわち開口率を上げる方
法がある。この場合は、バス電極4bを可能な限り発光
画素領域から離す必要があるが、平行に走る隣のセルの
表示電極4との距離が狭くなるため、電荷の移動が容易
となり、発光を望まないセルが発光する、いわゆるクロ
ストークが発生し、表示品質が著しく低下する問題があ
る。
状を調整することで壁電荷の発生する位置を制御するこ
とができ、クロストークの発生も防止することができ
る。
として、Xe分圧を増加させる報告が多数なされている
が、この場合はXe分圧の上昇に伴い放電開始電圧も上
昇するため、トレードオフの関係にある。そのため、X
e分圧で上昇する放電開始電圧をその他の方法で低下さ
せる必要がある。この方法の一つとして誘電体層の薄膜
化が考えられるが、誘電体層を薄くすると、異物などに
よる誘電体層の欠陥に起因する絶縁破壊の生じる確率が
上昇し歩留りが低下する問題が生じる。特に、抵抗を下
げる目的で形成されるバス電極は膜厚が4から7μmと
厚いため、誘電体層を薄くするとバス電極上の実効膜厚
が低下し、絶縁破壊がバス電極近傍に集中する問題があ
る。
も発生しやすいバス電極上の誘電体層の膜厚を容易に厚
く形成することが可能なため、バス電極付近の絶縁破壊
を防止でき、また誘電体層の膜厚の薄い部分は約0.1
μmの透明電極のみが存在するため、実効膜厚はほとん
ど変化しなく、これによって誘電体層の凹部を形成した
構造とXe分圧の上昇を合わせて用いることで、PDP
の高歩留りと高効率を両立することができる。
の制限の観点から、誘電体層に形成する凹部の底面は、
膜厚がなだらかに変化するような形状のものが好ましい
が、本発明の製造方法により2層のシート状誘電体材料
を用いると、上層誘電体の収縮時の応力により、下層が
上層に引かれることで、下層の底面の膜厚をなだらかに
変化させることができ、これにより底面の膜厚がなだら
かに変化するような形状の凹部を有する誘電体層を容易
に作製することができる。
体形成材料層38と誘電体形成材料層37により凹部を
有する立体構造の誘電体層を形成することができ、そし
て凹部が透明な誘電体層で凸部が黒色の誘電体層となる
ため、凸部を従来のブラックストライプとして利用する
ことができる。
電体層により遮蔽されるため、黒色感光性誘電体形成材
料層38のパターニングは放電空間からの光を通過させ
たい部分を除くように行えばよく、具体的には前面パネ
ルにおける放電セル間、および背面パネルにおける隔壁
に合致する部分を黒色となるようにパターニングすれば
よい。これにより、従来のブラックストライプに加えて
隔壁の部分も完全に遮蔽することが可能となり、より一
層コントラストを向上させることができる。
おいて、放電開始電圧の低下およびコントラストの向上
に効果のある立体構造を持つ誘電体層を安定に精度良
く、しかも作業効率の高い状態で容易に形成することが
できるという効果が得られる。
シート状誘電体材料を示す概略構成図および断面図
プラズマディスプレイパネルの製造方法を示す工程断面
図
示す概略構成図および断面図
パネルの製造方法を示す工程断面図
の要部構造を示す斜視図および断面図
Claims (9)
- 【請求項1】 支持フィルム上に形成されかつガラス粉
末、結着樹脂、感光性樹脂および黒色顔料を含有する黒
色感光性誘電体形成材料層と、この黒色感光性誘電体形
成材料層上に形成されかつガラス粉末および結着樹脂を
含有する誘電体形成材料層とを備えたことを特徴とする
シート状誘電体材料。 - 【請求項2】 黒色感光性誘電体形成材料層および誘電
体形成材料層は溶剤を含有するものである請求項1に記
載のシート状誘電体材料。 - 【請求項3】 黒色感光性誘電体形成材料層に含有され
る結着樹脂の分解温度または燃焼温度または揮発温度
が、誘電体形成材料層の結着樹脂の分解温度または燃焼
温度または揮発温度以下であることを特徴とする請求項
1に記載のシート状誘電体材料。 - 【請求項4】 黒色感光性誘電体形成材料層に含有され
る溶剤の分解温度または燃焼温度または揮発温度が、誘
電体形成材料層の溶剤の分解温度または燃焼温度または
揮発温度以下であることを特徴とする請求項2に記載の
シート状誘電体材料。 - 【請求項5】 ガラス粉末、結着樹脂、感光性樹脂およ
び黒色顔料を含有する黒色感光性誘電体形成材料層とこ
の黒色感光性誘電体形成材料層上に形成されかつガラス
粉末および結着樹脂を含有する誘電体形成材料層とを備
えたシート状誘電体材料を基板上に誘電体形成材料層が
基板側となるように重ね合わせて誘電体形成材料層およ
び黒色感光性誘電体形成材料層を基板に転写する転写工
程と、転写した黒色感光性誘電体形成材料層を所定のパ
ターンを有するマスクを用いて露光し、現像するパター
ン形成工程と、その後黒色感光性誘電体形成材料層およ
び誘電体形成材料層を焼成して誘電体層を形成する焼成
工程とを有することを特徴とするプラズマディスプレイ
パネルの製造方法。 - 【請求項6】 パターン形成工程で黒色感光性誘電体形
成材料層を露光、現像することにより、プラズマディス
プレイパネルの発光画素領域毎に誘電体層に少なくとも
一つの凹部を形成し、その凹部の底面の誘電体層の膜厚
を小さくしたことを特徴とする請求項5に記載のプラズ
マディスプレイパネルの製造方法。 - 【請求項7】 黒色感光性誘電体形成材料層および誘電
体形成材料層は溶剤を含有するものである請求項5に記
載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。 - 【請求項8】 黒色感光性誘電体形成材料層に含有され
る結着樹脂の分解温度または燃焼温度または揮発温度
が、誘電体形成材料層の結着樹脂の分解温度または燃焼
温度または揮発温度以下であることを特徴とする請求項
5に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。 - 【請求項9】 黒色感光性誘電体形成材料層に含有され
る溶剤の分解温度または燃焼温度または揮発温度が、誘
電体形成材料層の溶剤の分解温度または燃焼温度または
揮発温度以下であることを特徴とする請求項7に記載の
プラズマディスプレイパネルの製造方法。
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