JP2003217192A - 光学記録媒体の製造装置 - Google Patents

光学記録媒体の製造装置

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JP2003217192A
JP2003217192A JP2002010680A JP2002010680A JP2003217192A JP 2003217192 A JP2003217192 A JP 2003217192A JP 2002010680 A JP2002010680 A JP 2002010680A JP 2002010680 A JP2002010680 A JP 2002010680A JP 2003217192 A JP2003217192 A JP 2003217192A
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disc
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recording medium
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JP2002010680A
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Makoto Aizawa
誠 相沢
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えばPCシート及びPC基板を貼り合わせ
る方式による光学記録媒体の製造工程において、PCシ
ート及びPC基板の偏芯量が少なく高い精度で中心位置
合わせして良好な貼り合わせを行う光学記録媒体の製造
装置を提案することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、第1ディスクと第2ディスク
とを接着剤を介して貼り合わせる貼り合わせ方式の光学
記録媒体の製造装置において、この第1ディスクとこの
第2ディスクとの偏芯誤差を補正する偏芯アライメント
手段と、この第1ディスクをこの偏芯アライメント手段
に搬送すると共に貼り合わせ後のディスクを排出する第
1ディスク搬送手段と、この第2ディスクをこの偏芯ア
ライメント手段に搬送する第2ディスク搬送手段と、こ
の第1ディスク及び第2ディスクの貼り合わせを行う真
空室を形成する真空チャンバーと、この真空チャンバー
内で貼り合わせ時の仮押さえ及び加圧を行うパッドとを
備え、この第1ディスク及びこの第2ディスクの偏芯ア
ライメント後、真空雰囲気で貼り合わせを行うようにし
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報を光学的に記
録する光学記録層を複数層積層した多層光学記録媒体の
製造に適用して好適な光学記録媒体の製造装置である。
【0002】
【従来の技術】光学記録媒体の一つとして従来からある
DVD(Digital Versatile Disc)は厚さ0.6mmの
例えばポリカーボネイト(以下、「PC」という)より
なるそれぞれ第1及び第2の光学記録層が設けられた2
枚のPC基板をそれぞれ情報記録面側を貼り合わせて作
製される。
【0003】このDVDは貼り合わせの際の偏芯許容量
が例えば50μm程度であるため、各々のPC基板をス
タンパー等により成形した後それぞれの回転中心を合わ
せて貼り合わせることで充分な品質のものが得られてい
た。
【0004】一方、次世代高記録密度化大容量の多層光
学記録媒体(以下、「多層光ディスク」という)は、例
えばポリカーボネート等からなる第1の光学記録層が設
けられた例えば厚さ約0.1mmのPCシートと第2の
光学記録層が設けられた厚さ約1.1mmのPC基板と
を樹脂等の接着剤により貼りつける方式で作製される。
【0005】図10にこの多層光ディスクの一例を示
す。この多層光ディスクは例えばポリカーボネートなど
からなる厚さ1.1mm程度の基板40に、下層光学記
録層用の凹凸パターンG1が形成されており、その上層
に例えば膜厚15nmのアルミニウムからなり、この凹
凸パターンG1に対応するパターンを有する反射膜であ
る下層光学記録層41が形成されており、このようにし
て下層基板即ちPC基板31が構成されている。
【0006】一方、例えばポリカーボネートなどからな
る厚さ70μm程度の可撓性フィルムである光透過性の
樹脂シート45に、例えば膜厚8nmのアルミニウムな
どからなり、凹凸パターンが形成された半透明膜の反射
膜である上層光学記録層43が紫外線硬化樹脂などの接
着剤層44により接着されており、このようにして上層
基板即ちPCシート32が構成されている。
【0007】下層光学記録層41と上層光学記録層43
が対向する状態で、このPC基板31とPCシート32
とが感圧性接着剤あるいは紫外線硬化樹脂系接着剤など
の接着剤層42により貼り合わされている。ここで、下
層光学記録層41と上層光学記録層43の間隔(即ち接
着剤層42の膜厚)は、数10μm程度(例えば27μ
m)である。
【0008】この多層光ディスクは、例えば、上層光学
記録層43及び下層光学記録層41とが可撓性フィルム
である光透過性の樹脂シート45側から100μm程度
の深さの範囲内に位置しており、可撓性フィルムである
光透過性の樹脂シート45側から記録情報を読み取る表
面読みの多層光ディスクとして用いられる。
【0009】次に、この多層光ディスクの製造方法につ
いて図面を参照して説明する。まず、図11Aに示すよ
うに、アクリル樹脂からなり、例えば厚さが1.2mm
であるアクリル樹脂基板即ち転写基板Tの表面に、上層
光学記録層用の凹凸パターンG2を形成する。
【0010】次に、図11Bに示すように、凹凸パター
ンG2が形成された転写基板T上に、例えばスパッタリ
ング法により、例えば8nmの膜厚のアルミニウム、あ
るいは銀またはシリコンなどを堆積させ、この凹凸パタ
ーンG2に対応するパターンを有する半透明膜である上
層光学記録層43を形成する。
【0011】次に、図12Aに示すように、スピンコー
ト法により転写基板Tをその中心軸を回転中心軸として
回転した状態で、上層光学記録層43上に紫外線硬化樹
脂などの感光性の接着剤44aを滴下、平坦化し、その
上面に、例えばポリカーボネートなどからなる厚さ70
μm程度の可撓性フィルムよりなる光透過性の樹脂シー
ト45を重ね合わせる。
【0012】次に、図12Bに示すように、光透過性の
樹脂シート45側から紫外線Lを照射して、接着剤層4
4を硬化させ、樹脂シート15と上層光学記録層43と
を接着する。
【0013】次に、図13Aに示すように、上層光学記
録層43と転写基板Tの界面で剥離する。これにより、
上層光学記録層43が可撓性フィルムである光透過性の
樹脂シート45側に転写され、上層光学記録層43が接
着剤層44により可撓性フィルムである光透過性の樹脂
シート45に接着された構成の上層基板即ちPCシート
32となる。
【0014】アクリル樹脂基板からなる転写基板T上に
スパッタリング法により形成されたアルミニウム膜であ
る上層光学記録層43は、この上層光学記録層43を破
壊することなく、容易に剥離することができる。また、
可撓性フィルムの光透過性の樹脂シート45が撓むこと
により、さらに剥離が容易となっている。
【0015】次に、図13Bに示すように、感圧性接着
剤あるいは紫外線硬化樹脂系接着剤などの接着剤層42
により、予め形成しておいた下層基板即ちPC基板31
にこのPCシート32を貼り合わせる。ここで、PC基
板31は、例えばポリカーボネートなどからなる厚さ
1.1mm程度の基板40に、下層光学記録層用の凹凸
パターンG1を形成し、その上層に、例えばスパッタリ
ング法により、例えば15nmの膜厚のアルミニウムな
どを堆積させ、この凹凸パターンG1に対応するパター
ンを有する反射膜である下層光学記録層41を形成する
ことにより、形成する。
【0016】このPCシート32とPC基板31を貼り
合わせる工程においては、下層光学記録層41と上層光
学記録層43を対向させた状態で例えばそれぞれのセン
ターホールhの中心を合わせる如くして貼り合わせる。
ここで、下層光学記録層41と上層光学記録層43の間
隔(即ち接着剤層42の膜厚)は、数10μm程度(例
えば27μm)とする。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】昨今、より大記録容量
化の要求に伴ってさらに記録密度が向上し、上記多層光
ディスクの貼りつけ工程の際のPCシート32及びPC
基板31の偏芯許容量は例えば25μm以下という前述
のDVDよりも厳しい規格が求められる。
【0018】しかしながら、この多層光ディスクは貼り
合わされる一方のPCシート32が厚さ0.1mm程の
極薄のシート材で形成されているという構成上撓みや反
りなどが生じ、DVDのように機械的な位置合わせする
ことが困難であり、また、より厳しい規格の偏芯許容量
を満たす高精度な位置合わせをすることができなかっ
た。
【0019】本発明は斯かる点に鑑み、例えばPCシー
ト及びPC基板を貼り合わせる方式による光学記録媒体
の製造工程において、PCシート及びPC基板の偏芯量
が少なく高い精度で中心位置合わせして良好な貼り合わ
せを行う光学記録媒体の製造装置を提案するものであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明光学記録媒体の製
造装置は、第1ディスクと第2ディスクとを接着剤を介
して貼り合わせる貼り合わせ方式の光学記録媒体の製造
装置において、この第1ディスクとこの第2ディスクと
の偏芯誤差を補正する偏芯アライメント手段と、この第
1ディスクをこの偏芯アライメント手段に搬送すると共
に貼り合わせ後のディスクを排出する第1ディスク搬送
手段と、この第2ディスクをこの偏芯アライメント手段
に搬送する第2ディスク搬送手段と、この第1ディスク
及び第2ディスクの貼り合わせを行う真空室を形成する
真空チャンバーと、この真空チャンバー内で貼り合わせ
時の仮押さえ及び加圧を行うパッドとを備え、この第1
ディスク及びこの第2ディスクの偏芯アライメント後、
真空雰囲気で貼り合わせを行うようにするものである。
ここで、この第1ディスクは一の面に情報記録領域が形
成された光学記録層を有する肉厚の基板であり、この第
2ディスクは一の面に情報記録領域が形成された光学記
録層を有する肉薄のシート状基板である。
【0021】斯かる本発明によれば、第1ディスク及び
第2ディスクの偏芯誤差を補正して中心軸合わせを行っ
た後真空雰囲気中で仮押さえ及び本貼り合わせをするの
で、これら2枚のディスクを良好に貼り合わせすること
ができる。また、第1ディスクを光学記録層を有する肉
厚の基板とし第2ディスクを光学記録層を有する肉薄の
シート状基板とした場合には、光学記録層を複数層積層
した多層光学記録媒体の製造に適用でき良好に貼り合わ
せを行うことができる。
【0022】また、本発明光学記録媒体の製造装置は、
偏芯アライメント手段は、偏芯アライメントの基準とす
る基準ディスクと、この基準ディスク及び前記第1ディ
スクをクランプするディスククランプ手段と、この第2
ディスクを真空吸着して載置すると共にこの基準ディス
クに基きこのディスククランプ手段の中心軸とこの第2
ディスクの中心軸との偏芯誤差を補正する2軸アライメ
ントステージと、このディスククランプ手段と一体とな
され前記2軸アライメントステージを移動させる2軸ア
ライメントステージ移動用ステージと、90度間隔に配
置されこの基準ディスク及びこの第2ディスクからの画
像情報を撮り込む3箇所の撮像手段とを有するものであ
る。
【0023】斯かる本発明によれば、基準ディスク及び
90度間隔に配置した3箇所の撮像手段により偏芯アラ
イメントを行うようにしたので、簡単な構成で高精度の
中心位置合わせを行うことができる。
【0024】また、本発明光学記録媒体の製造装置は、
この基準ディスクは中心孔を有する円盤状基板の一の面
にこの中心孔と略同心円のリファレンスラインを形成す
ると共にこのリファレンスラインの内周側に極近接して
このリファレンスライン上の基準位置とする原点マーク
を1点設けるようにするものである。
【0025】斯かる本発明によれば、偏芯アライメント
の基準とする基準ディスクを簡単な構成の円盤状基板よ
り得、良好に偏芯アライメントを行うことができる。
【0026】また、本発明光学記録媒体の製造装置は、
この偏芯アライメント手段は、この基準ディスクをこの
ディスククランプ手段にてクランプし、第1撮像手段及
びこのディスククランプ手段と一体のこの2軸アライメ
ントステージ移動用ステージを用いてこの基準ディスク
の原点マーク位置のこのリファレンスラインの線幅の中
央からこの中心孔中心までの距離を測定すると共にこの
第1撮像手段にてこの原点マーク位置のこのリファレン
スラインの線幅の中央の座標を第1座標として取得し、
この第1撮像手段とそれぞれ90度間隔で配置した第2
及び第3撮像手段をそれぞれこの原点マーク位置のこの
リファレンスラインの線幅の中央が第2及び第3撮像手
段の撮像領域の略中央となる位置に設置すると共に、こ
の第2及び第3撮像手段のそれぞれの座標を第2及び第
3座標として取得し、この第1、第2及び第3座標とこ
の原点マーク位置のリファレンスラインの線幅の中央か
らこの中心孔中心までの距離値とを偏芯アライメントの
基準とするリファレンスデータとして設定するようにす
るものである。
【0027】斯かる本発明によれば、偏芯アライメント
において補正量の基準となるリファレンスデータを設定
してこれを定期的に更新することにより、温度変化や機
械的な要因等による撮像手段と被偏芯アライメント対象
物を載置するステージとの位置ズレを較正し良好な偏芯
アライメントを行うことができる。
【0028】そしてまた、本発明光学記録媒体の製造装
置は、この偏芯アライメント手段は、この2軸アライメ
ントステージ上に載置されたこの第2ディスクの情報が
記録された領域の外周部を第1撮像手段により認識し、
この第2ディスクをこの基準ディスクをクランプするこ
のディスククランプ手段と独立して制御移動させてこの
基準ディスクに基くこのリファレンスデータの第1座標
とこの情報記録領域外周部位置とを重ね合わせ、この状
態で、第2及び第3撮像手段によりそれぞれ情報記録領
域外周部位置を認識し、この第2撮像手段によるこの情
報記録領域外周部位置とこのリファレンスデータの第2
座標との差及びこの第3撮像手段によるこの情報記録領
域外周部位置とこのリファレンスデータの第3座標との
差を計算しこれらの差が等しくなるようにこの第2ディ
スクが載置されたステージを制御移動し、さらに、この
第2撮像手段によるこの情報記録領域外周部位置とリフ
ァレンスデータの第2座標との差及び前記第1撮像手段
によるこの情報記録領域外周部位置とこのリファレンス
データの第1座標との差が等しくなるようにこの第1デ
ィスクが載置された2軸アライメントステージを制御移
動して、このディスククランプ装置の中心軸とこの第2
ディスクの円周外周部の中心軸とが一致するようにして
前記第1ディスクとこの第2ディスクとの偏芯アライメ
ントを行うようにするものである。
【0029】斯かる本発明によれば、3箇所の撮像手段
によって第2ディスクより得られる情報とディスククラ
ンプ装置によりクランプされた基準ディスクに基くリフ
ァレンスデータとをそれぞれ比較し補正するようにして
偏芯アライメントを行っているので、基準ディスク即ち
第1ディスクと第2ディスクとの中心軸の高精度な中心
位置合わせが行える。
【0030】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明光学
記録媒体の製造装置の実施の形態の例につき説明する。
【0031】図1は、図10に示す如き情報を光学的に
記録する光学記録層を複数層積層した多層光学記録媒体
(以下、「多層光ディスク」という)の下層光学記録層
41を有する例えばポリカーボネート(以下、「PC」
という)よりなる厚さ約1.1mmのPC基板31と上
層光学記録層43を有する例えば厚さ約0.1mmのP
Cシート32とを貼り合わせる貼り合わせ工程を行う多
層光ディスクの製造装置の模式的な概略上面図及び側面
図である。これらの製造装置は記載を図示しない外筐に
収納されている。また、図2にはPC基板搬送手段18
及びPCシート搬送手段19の記載は省略している。
【0032】この多層光ディスクの製造装置は、PCシ
ート32が真空吸着によって載置されPC基板31との
偏芯アライメントを行う偏芯アライメントステージ4等
からなる偏芯アライメント手段、偏芯アライメントステ
ージ4のPCシート32を搬送し所定位置に供給するP
Cシート搬送手段19、偏芯アライメントステージ4の
PC基板31を搬送し所定位置に供給すると共にPCシ
ート32及びPC基板31を貼り合わせ後のディスクを
排出するPC基板搬送手段18、偏芯アライメント手段
による偏芯誤差を補正後貼り合わせが行われる真空チャ
ンバー16、真空チャンバー16内で真空雰囲気で貼り
合わせ時の仮押さえ及び本貼り合わせの加圧を行うパッ
ド17とから構成されている。
【0033】PCシート搬送手段19は、上層光学記録
層43を有する例えば厚さ約0.1mmのPCシート3
2を搬送するものであり、このPCシート搬送手段19
はPCシート32を真空吸着により保持する円盤よりな
る搬送部19aと先端にこの搬送部19aが設けられた
アーム部19bとこのアーム部19bを回動する回動部
19cとより構成される。
【0034】PCシート32は情報記録領域が形成され
ていない面を偏芯アライメントステージ4上面と接して
載置される如くなされる。したがって、この搬送部19
aはPCシート32の情報記録領域が形成された光学記
録層43側よりつかむようになされており、例えば吸着
力を制御する等して非接触方式にて保持することができ
るような真空吸着機構になされている。
【0035】このPCシート搬送手段19は、ハンド部
19aの真空吸着機構、この搬送部19aの上下機構及
びこの搬送部19aを含むアーム部19bの旋回機構を
有している。この旋回機構によるハンド部19aの旋回
位置は偏芯アライメントステージ4の後述する3点クラ
ンプ装置5上及び図示しないPCシート投入部である。
【0036】また、PC基板搬送手段18は、下層光学
記録層41を有する例えば厚さ約0.1mmのPC基板
31を搬送するものであり、このPC基板搬送手段18
はPCシート31を真空吸着により保持する如くなされ
た円盤よりなる搬送部18aと先端にこの搬送部18a
が設けられたアーム部18bとこのアーム部18bを回
動する回動部19cとより構成される。
【0037】このPC基板搬送手段18は、搬送部18
aの真空吸着機構、この搬送部18aの上下機構及びこ
の搬送部18aを含むアーム部18bの旋回機構を有し
ている。この旋回機構による搬送部18aの旋回位置は
偏芯アライメントステージ4の後述する3点クランプ装
置5上、図示しないPC基板投入部及び貼り合わせ後の
完成ディスク排出部である。
【0038】また図1において、偏芯アライメント手段
は後述する偏芯アライメントの基準とする基準ディスク
20及びPC基板31をクランプする3点クランプ装置
5等からなるディスククランプ装置、偏芯誤差を補正す
る偏芯アライメントステージ4、90度間隔に配置され
基準ディスク20及びPCシート32からの画像情報を
撮り込む撮像手段としての3箇所のCCDカメラ7,
8,9、之等CCDカメラに画像情報を撮り込むための
図示しない光源、また取り込まれた画像情報を処理する
ためのパーソナルコンピュータ等の画像処理装置及びこ
の画像を表示するためのモニター等により構成される。
【0039】この偏芯アライメントステージ4は、図4
に模式的に示すように、X−Y軸方向に可動する2軸ア
ライメントステージ2及び後述する3点クランプ装置5
と一体となされ2軸アライメントステージ2をX軸方向
に長距離移動させる2軸アライメントステージ移動用ス
テージ3により構成されており、この偏芯アライメント
ステージ4は、図1に示すようにスライドステージ6上
を図中左側から順にPCシート・PC基板供給排出位
置、3箇所のCCDカメラよりなる画像処理位置、パッ
ドによる加圧貼り合わせ位置を移動することができる如
くなされている。
【0040】2軸アライメントステージ2は、PCシー
ト搬送手段19により供給されたPCシート32を真空
吸着してステージ上に固定するとともに3点クランプ装
置5と一体の2軸アライメントステージ移動用ステージ
3とは独立して可動することができる。
【0041】本例において、ディスククランプ装置は、
例えば特願2001−195043号に開示されている
如き3個のクランプ駒をディスク基板等のセンターホー
ルの内周壁面に押し当ててディスクをクランプするよう
にした3点クランプ装置を用いる。
【0042】図6にこの3点クランプ装置の一部切り欠
き斜視図を示す。この3点クランプ装置は、例えばディ
スク14のセンタ−ホールに冶具12を通して台座部1
1にディスク14を載置した状態で、カム部材15をデ
ィスク基板の中心軸を中心として回転させて120度間
隔の3個のクランプ駒13をセンターホールの内周壁面
に同時に押し当てることにより、ディスク14の高精度
のセンタリング(芯出し)が安定して行えるようになさ
れている。例えばその偏芯量は1μm程度と極めて精密
である。また、この3点クランプ装置5は、後述する加
圧貼り合わせ工程のときに3点クランプ装置5を支時す
るセンターピン5aに沿って2軸アライメントステージ
2の上面以下の高さまで伸縮するようなバネ状機構を有
する。
【0043】図5は基準ディスクやPCシート32の画
像情報を撮り込むための3台のCCDカメラ7,8,9
の配置を示すものである。偏芯アライメントステージ4
を3台のCCDカメラの下に位置するようにに移動させ
る。そして偏芯アライメントステージ4の略中心即ち3
点クランプ装置5の略中心軸を通るX軸上に第1CCD
カメラ7を配置し、次に第2CCDカメラ8及び第3C
CDカメラ9をこの3点クランプ装置5の略中心軸を通
るY軸上の2箇所にそれぞれ配置し、例えば、PCシー
ト32の情報記録領域外周部がこの3台のCCDカメラ
7,8,9のそれぞれの視野に入るようにする。このよ
うに3台のCCDカメラ7,8,9をそれぞれ90度間
隔で配置するようにすることで、微調整をする際の移動
量の計算が3台のCCDカメラを120度の等間隔で配
置するよりも簡単となり容易に偏芯アライメントができ
る。
【0044】上述の3台のCCDカメラにより撮り込ま
れた画像情報は、図示しないパーソナルコンピュータ等
よりなる画像処理装置及びモニターに供給される。この
とき、これら3台のCCDカメラで画像情報を撮り込む
際の条件を同一にするため光源は光量調節可能な照度可
変光源(図示せず)を用いる。
【0045】また、図2において、PC基板31及びP
Cシート32の貼り合わせを行う真空チャンバー16
は、偏芯アライメントステージ4に載置されたPCシー
ト32等の径より大きいと共に偏芯アライメントステー
ジ4の2軸アライメントステージ2の1辺より小さく真
空チャンバー16本体の上面及び側面と偏芯アライメン
トステージ4を下面として密封された真空室を形成す
る。
【0046】この真空チャンバー16は、偏芯アライメ
ントステージ4がこの真空チャンバー16下の加圧貼り
合わせ位置に移動してくると加圧貼り合わせ用の例えば
シリコンよりなるパッド17と共に偏芯アライメントス
テージ4上に降下し、パッド17による貼り合わせが終
了すると上昇する支柱17a及び図示しないモータより
なる上下機構と真空引きを行う真空ポンプを有してい
る。
【0047】次に、貼り合わせ時の中心位置合わせの偏
芯アライメントに使用される基準ディスクについて説明
する。図7において、20は例えばガラス基板よりなる
基準ディスクを示し、光学記録媒体のセンターホール径
と略同一径の中心孔hを有すると共にこの中心孔hの中
心と略同一中心位置である光学記録媒体を構成するPC
シート32またはPC基板31のそれぞれの光学記録層
に形成された情報記録領域外周径と略同一径のリファレ
ンスライン22を設ける。このリファレンスライン22
の中心軸と中心孔hの中心軸との偏芯量は極小さく同心
軸円に近いものがより好ましいが、この偏芯量及びリフ
ァレンスライン径寸法の精度は20〜30μm程度で充
分である。
【0048】また、図7に拡大して示すように、リファ
レンスライン22に近接して内周側の任意の場所に原点
マーク21を設け、この原点マーク21位置のリファレ
ンスライン22の線幅の中央Cの位置を後述するCCD
(charge coupled device)カメラ等の撮像装置による
画像撮り込み位置の基準とする。これらリファレンスラ
イン22及び原点マーク21は撮像装置により画像情報
としてその他の部分と識別できるようなものであればよ
い。
【0049】このように、偏芯アライメントのための基
準位置を簡単な構成のガラス基板等より得ることがで
き、後述するCCDカメラ等の撮像装置と組み合わせて
偏芯アライメントを行うことができる。
【0050】次に、上述の基準ディスク20を使用して
偏芯アライメントのための3台のCCDカメラ位置キャ
リブレーション及びリファレンスデータ設定について述
べる。
【0051】まず基準ディスク20をPC基板搬送手段
18により偏芯アライメントステージ4を構成する2軸
アライメントステージ移動用ステージ3と一体の3点ク
ランプ装置5にてクランプする。X軸上に配置された第
1CCDカメラ7及び2軸アライメントステージ移動用
ステージ3を用いて、図7に示す如く、基準ディスク2
0の原点マーク21位置のリファレンスライン22から
中心孔hの中心までの距離を正確に測定する。即ち、リ
ファレンスライン22の線幅の中央Cから中心孔h中心
までの距離Lを測定する如くする。
【0052】そして、このときの第1CCDカメラ7の
座標を第1座標として取得し記憶しておく。同様に、原
点マーク21位置のリファレンスライン22の線幅の中
央Cがモニターの画面のほぼ真中あたりに見えるよう前
記第1CCDカメラ7と90度間隔で配置された第2及
び第3CCDカメラ8,9を移動すると共にこの第2及
び第3CCDカメラ8,9の座標、即ち第2及び第3座
標を取得し記憶する。
【0053】これら第1、第2及び第3座標と原点マー
ク21位置のリファレンスライン22の線幅の中央Cか
ら中心孔h中心の距離値Lとを偏芯アライメントにおい
て補正する際の基準となるリファレンスデータとして、
パーソナルコンピュータ等(図示せず)の画像処理装置
に記憶しておく。以下、図8に示すようにこれらリファ
レンスデータの座標位置をCn(n=1,2,3)Re
fと表記する。
【0054】このように、偏芯アライメントにおいて補
正量の基準となるリファレンスデータを設定して定期的
に更新することで、温度変化や機械的な要因等による撮
像手段と被偏芯アライメント対象物を載置するステージ
との位置ズレを較正することができる。
【0055】以上のように構成される光学記録媒体の製
造装置の具体的な貼り合わせ手順について説明する。
【0056】まずPCシート投入部より投入される情報
を光学的に記録する光学記録層を有する例えばポリカー
ボネート(PC)よりなる厚さ約0.1mmのPCシー
ト32を光学記録層43側を上にしてPCシート搬送手
段19の非接触方式の搬送部19aにより保持して、P
Cシート・PC基板供給排出位置にある偏芯アライメン
トステージ4に搬送、供給する。
【0057】供給されたPCシート32を偏芯アライメ
ントステージ4の2軸アライメントステージ2上に真空
吸着してCCDカメラ等が設置された画像処理位置へ移
動する。
【0058】画像処理位置では90度間隔に配置された
3台のCCDカメラ7,8,9によりこのPCシート3
2の情報記録領域外周部の画像を撮り込む。
【0059】このPCシート32の情報記録領域外周部
より撮り込んだ情報と基準ディスク20に基くリファレ
ンスデータとを比較して偏芯アライメントを行う。図9
に偏芯アライメント方法のフローチャートを示す。
【0060】第1CCDカメラ7によりPCシート32
のX軸方向の情報記録領域外周(以下「LO」という)
位置を認識する(S1)。このとき認識される位置をL
On(n=1,2,3)と表記し、第1CCDカメラ7
により認識されたものであればLO1とする。この各C
CDカメラでの情報記録領域外周位置を認識時、画像処
理条件を同一にするため照度可変光源(図示せず)によ
り照度調整を行う。
【0061】そして、偏芯アライメントステージ4の2
軸アライメントステージ2をX軸方向に移動させて、図
6に示すように、第1CCDカメラ7で認識した情報記
録領域外周位置LO1をリファレンスデータC1Ref
と重ね合わせる(S2)。この状態で第2CCDカメラ
8、第3CCDカメラ9によりY軸方向の情報記録領域
外周位置LO2、LO3をそれぞれ認識する(S3)。
【0062】第2CCDカメラ8による情報記録領域外
周位置LO2及びリファレンスデータC2Refの差
(X2)と、第3CCDカメラ9による情報記録領域外
周位置LO3及びリファレンスデータC3Refの差
(X3)とを計算し、これらの差が等しく(X2=X
3)なるように偏芯アライメントステージ4の2軸アラ
イメントステージ2をY軸方向に移動させる(S4)。
【0063】次に、アライメントステージ4の2軸アラ
イメントステージ2をX軸の適切な方向に上述の距離X
2だけ移動し、第2CCDカメラ8による情報記録領域
外周位置LO2及びリファレンスデータC2Refの差
(X2)と、第1CCDカメラ7による情報記録領域外
周位置LO1及びリファレンスデータC1Refの差
(X1)が等しく(X2=X1)なるようにする(S
5)。
【0064】そして、各CCDカメラ7,8及び9での
情報記録領域外周位置LOnとリファレンスデータCn
Refとの差X1、X2,X3が光ディスクの品質が維
持される許容誤差範囲に入っているかどうかを評価する
(S6)。
【0065】許容誤差範囲内であれば、偏心アライメン
ト正常終了となる。即ち、図8に示す基準ディスク20
のリファレンスライン22の中心軸OとPCシート32
の情報記録領域外周の中心軸O´とが高い精度で一致し
たことになる。
【0066】また許容誤差範囲を逸脱した場合、偏心ア
ライメントの行われた回数が予め設定した試行回数内で
あるかどうかを判断する(S7) 偏心アライメントの行われた回数が予め設定した試行回
数内であれば、S4に戻り偏芯アライメントをやり直
す。しかし、設定した試行回数内で偏心アライメントが
正常終了しなかったときには偏心アライメント失敗とす
る。以上で偏心アライメントアルゴリズムは終了であ
る。
【0067】このようにして偏芯アライメントステージ
4に載置されたPCシート32の偏心アライメントが行
われ、基準ディスクの中心軸との偏芯量を抑えた高精度
な位置合わせがなされる。この偏芯アライメントに要す
る処理時間は試行回数によるが約4〜6秒で終了するこ
とができる。
【0068】この偏芯アライメントされた状態でPCシ
ート32が載置されている偏芯アライメントステージ4
をPCシート・PC基板供給排出位置まで戻す。
【0069】次に、PC基板投入部より投入される情報
を光学的に記録する光学記録層を有する例えばポリカー
ボネート(PC)よりなる厚さ約1.1mmのPC基板
31を光学記録層41側を下にしてPC基板搬送手段1
8の搬送部18aにより真空吸着して保持しPCシート
・PC基板供給排出位置にある偏芯アライメントステー
ジ4の3点クランプ装置5に搬送、供給する。
【0070】この3点クランプ装置5は、PC基板31
を図6に示す3点クランプ装置5の台座部11に載置し
た状態で、カム部材15によって120度間隔に配置さ
れた3個のクランプ駒13をセンターホールの内周壁面
に同時に押し当ててクランプする如くしてPC基板31
の高精度のセンタリング(芯出し)を安定して行う。例
えばクランプ、アンクランプ時の再現性が1μm以下の
精度となっている。
【0071】既にPCシート32は3点クランプ装置5
にクランプした基準ディスク20との偏芯アライメント
を行っており、即ちPCシート32と3点クランプ装置
5の中心軸との高精度の位置合わせがなされている。こ
の3点クランプ装置5は再現性よくPC基板31をクラ
ンプするので、したがって、PCシート32とPC基板
31を高精度に位置合わせすることができることにな
る。
【0072】そして、この偏芯アライメントステージ4
の2軸アライメントステージ上面にPCシート32が載
置され、3点クランプ装置5にPC基板31がクランプ
された状態で、偏芯アライメントステージ4をスライド
ステージ6上をスライドさせ真空チャンバー16下の加
圧貼り合わせ位置まで移動し、真空チャンバー16を降
下して偏芯アライメントステージ4を閉じ込めた真空室
を形成する。
【0073】ここで真空チャンバー16内の偏芯アライ
メントステージ4の2軸アライメントステージ2上のP
Cシート32は真空吸着されているため、このまま真空
チャンバー16内を真空にすると吸着力がなくなり、貼
り合わせ時にずれてしまう。
【0074】そこで、真空引きの前に加圧パッド17を
中間まで降下しPCシート32を接着材42を介しPC
基板31の上から仮押さえしてから真空引きを行う。こ
のとき、パッド17は例えばパッド17とPC基板31
のセンタホール近傍のみが接するぐらいの圧力で仮押さ
えするようにする。
【0075】そして、真空チャンバー16内が所定の真
空度に達したら、PC基板31全面に加圧される位置ま
でパッド17を降下させ指定時間例えば5秒間だけその
状態を保持して貼り合わせを行う。
【0076】このように、真空雰囲気にて貼り合わせを
することによりPCシート32とPC基板31の間に気
泡が入ることを防ぐことができる。
【0077】貼り合わせ終了後、加圧パッドを待機位置
まで上昇させて、真空バルブを開いて真空チャンバー1
6内を常圧に戻してから真空チャンバー16を上昇させ
る。
【0078】そして、完成ディスクを載せた偏芯アライ
メントステージ4をPCシート・PC基板供給排出位置
まで移動させ、PC基板搬送手段18の搬送部18aに
より真空吸着して保持しこの完成ディスクを完成ディス
ク排出部へ搬送する。
【0079】以上より明らかなように本例によれば、3
箇所のCCDカメラ7,8,9によってPCシート32
の情報記録領域外周部より得られる情報と基準ディスク
20に基くリファレンスデータとをそれぞれ比較し補正
するようにしているので、PCシート32及び基準ディ
スク20がクランプされた3点クランプ装置5の中心軸
の高精度な中心位置合わせが行うことができる。したが
って、PCシート32の中心軸及びPC基板31の中心
軸が高精度に中心位置合わせされた状態で貼り合わせを
行うことができ、その偏芯量を25μm以内に抑えるこ
とができる。
【0080】また本例によれば、貼り合わせ工程を装置
化することによりPCシート32及びPC基板31に触
れずに貼り合わせすることができるため、人的な作業ミ
スや有機コンタミネーション等の付着がなくなり、歩留
まりが向上する。
【0081】また本例によれば、真空雰囲気にて貼り合
わせをすることによりPCシート32とPC基板31の
間に気泡が入ることを防ぐことができる。
【0082】そしてまた本例によれば、多層光学記録媒
体を構成するPCシートに適用して精密な偏芯アライメ
ントが行えるので、この多層光学記録媒体の貼り合わせ
工程に必要とされるより厳しい規格内の中心位置合わせ
ができるようになる。従って、より多層化された次世代
高記録密度化大容量の光学記録媒体の貼り合わせ工程に
おいても高精度の位置合わせが期待できる。
【0083】尚、上述した例では多層光学記録媒体を構
成するPCシートとPC基板の貼り合わせについて述べ
たがDVD等の肉厚のディスク同士の貼り合わせに適用
することもでき、上述した例に限られることなく本発明
の要旨を逸脱することなくその他種々の構成が取り得る
ことは勿論である。
【0084】
【発明の効果】斯かる本発明によれば、第1ディスク及
び第2ディスクの偏芯誤差を補正して中心軸合わせを行
った後真空雰囲気中で仮押さえ及び本貼り合わせをする
ので、これら2枚のディスクを精度よく良好に貼り合わ
せすることができる利益がある。また、第1ディスクを
光学記録層を有する肉厚の基板とし第2ディスクを光学
記録層を有する肉薄のシート状基板とした場合には、光
学記録層を複数層積層した多層光学記録媒体の製造に適
用でき精度よく良好に貼り合わせを行うことができる。
【0085】また本発明によれば、基準ディスク及び9
0度間隔に配置した3箇所の撮像手段により偏芯アライ
メントを行うようにしたので、簡単な構成で高精度の中
心位置合わせを行うことができる利益がある。
【0086】また本発明によれば、偏芯アライメントの
基準とする基準ディスクを簡単な構成の円盤状基板より
得、良好に偏芯アライメントを行うことができる利益が
ある。
【0087】また本発明によれば、偏芯アライメントに
おいて補正量の基準となるリファレンスデータを設定し
てこれを定期的に更新することにより、温度変化や機械
的な要因等による撮像手段と被偏芯アライメント対象物
を載置するステージとの位置ズレを較正し良好な偏芯ア
ライメントを行うことができる利益がある。
【0088】また本発明によれば、3箇所の撮像手段に
よって第2ディスクより得られる情報とディスククラン
プ装置によりクランプされた基準ディスクに基くリファ
レンスデータとをそれぞれ比較し補正するようにして偏
芯アライメントを行っているので、基準ディスク即ち第
1ディスクと第2ディスクとの中心軸の高精度な中心位
置合わせが行える利益がある。
【0089】また本発明によれば、貼り合わせ工程を装
置化することにより貼り合わされる第1ディスク及び第
2ディスクに触れずに貼り合わせすることができるた
め、人的な作業ミスや有機コンタミネーション等の付着
がなくなり、歩留まりが向上する利益がある。
【0090】そしてまた本発明によれば、真空雰囲気に
て貼り合わせをすることにより貼り合わされる第1ディ
スク及び第2ディスクとの間に気泡が入ることを防ぐこ
とができる利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明光学記録媒体の製造装置の実施の形態の
例を示す概略上面図である。
【図2】図1の概略側面図である。
【図3】本発明の説明に供する線図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】ディスククランプ装置の一例を示す線図であ
る。
【図6】本発明の説明に供する線図である。
【図7】本発明の説明に供する線図である。
【図8】本発明の説明に供する線図である。
【図9】本発明の説明に供する線図である。
【図10】光学記録媒体の例を示す断面図である。
【図11】光学記録媒体の製造方法の例の製造工程を示
す断面図である。
【図12】光学記録媒体の製造方法の例の製造工程を示
す断面図である。
【図13】光学記録媒体の製造方法の例の製造工程を示
す断面図である。
【符号の説明】
2・・・・2軸アライメントステージ、3・・・・2軸アライメ
ントステージ移動用ステージ、4・・・・偏芯アライメント
ステージ、5・・・・3点クランプ装置、7,8,9・・・・C
CDカメラ、16・・・・真空チャンバー、17・・・・パッ
ド、18・・・・PC基板搬送手段、19・・・・PCシート搬
送手段、20・・・・基準ディスク、21・・・・原点マーク、
22・・・・リファレンスライン、31・・・・PC基板、32
・・・・PCシート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ディスクと第2ディスクとを接着剤
    を介して貼り合わせる貼り合わせ方式の光学記録媒体の
    製造装置において、 前記第1ディスクと前記第2ディスクとの偏芯誤差を補
    正する偏芯アライメント手段と、 前記第1ディスクを前記偏芯アライメント手段に搬送す
    ると共に貼り合わせ後のディスクを排出する第1ディス
    ク搬送手段と、 前記第2ディスクを前記偏芯アライメント手段に搬送す
    る第2ディスク搬送手段と、 前記第1ディスク及び第2ディスクの貼り合わせを行う
    真空室を形成する真空チャンバーと、 前記真空チャンバー内で貼り合わせ時の仮押さえ及び加
    圧を行うパッドとを備え、 前記第1ディスク及び前記第2ディスクの偏芯アライメ
    ント後、真空雰囲気で貼り合わせを行うようにしたこと
    を特徴とする光学記録媒体の製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光学記録媒体の製造装
    置において、 前記第1ディスクは一の面に情報記録領域が形成された
    光学記録層を有する肉厚の基板であり、 前記第2ディスクは一の面に情報記録領域が形成された
    光学記録層を有する肉薄のシート状基板であることを特
    徴とする光学記録媒体の製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光学記録媒体の製造装
    置において、 前記偏芯アライメント手段は偏芯アライメントの基準と
    する基準ディスクと、 前記基準ディスク及び前記第1ディスクをクランプする
    ディスククランプ手段と、 前記第2ディスクを真空吸着して載置すると共に前記基
    準ディスクに基き前記ディスククランプ手段の中心軸と
    前記第1ディスクの中心軸との偏芯誤差を補正する2軸
    アライメントステージと、 前記ディスククランプ手段と一体となされ前記2軸アラ
    イメントステージを移動させる2軸アライメントステー
    ジ移動用ステージと、 90度間隔に配置され前記基準ディスク及び前記第2デ
    ィスクからの画像情報を撮り込む3箇所の撮像手段とを
    備えることを特徴とする光学記録媒体の製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の光学記録媒体の製造装
    置において、 前記基準ディスクは中心孔を有する円盤状基板の一の面
    に前記中心孔と略同心円のリファレンスラインを形成す
    ると共に該リファレンスラインの内周側に極近接して該
    リファレンスライン上の基準位置とする原点マークが1
    点設けられたことを特徴とする光学記録媒体の製造装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の光学記録媒体の製造装
    置において、 前記偏芯アライメント手段は、前記基準ディスクを前記
    ディスククランプ手段にてクランプし、第1撮像手段及
    び前記ディスククランプ手段と一体の前記2軸アライメ
    ントステージ移動用ステージを用いて前記基準ディスク
    の原点マーク位置の前記リファレンスラインの線幅の中
    央から前記中心孔中心までの距離を測定すると共に前記
    第1撮像手段にて前記原点マーク位置の前記リファレン
    スラインの線幅の中央の座標を第1座標として取得し、
    前記第1撮像手段とそれぞれ90度間隔で配置した第2
    及び第3撮像手段をそれぞれ前記原点マーク位置の前記
    リファレンスラインの線幅の中央が第2及び第3撮像手
    段の撮像領域の略中央となる位置に設置すると共に、前
    記第2及び第3撮像手段のそれぞれの座標を第2及び第
    3座標として取得し、前記第1、第2及び第3座標と前
    記原点マーク位置のリファレンスラインの線幅の中央か
    ら前記中心孔中心までの距離値とを偏芯アライメントの
    基準とするリファレンスデータとして設定するようにし
    たことを特徴とする光学記録媒体の製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の光学記録媒体の製造装
    置において、 前記偏芯アライメント手段は、前記2軸アライメントス
    テージ上に載置された前記第2ディスクの情報が記録さ
    れた領域の外周部を第1撮像手段により認識し、前記第
    2ディスクを前記基準ディスクをクランプする前記ディ
    スククランプ手段と独立して制御移動させて前記基準デ
    ィスクに基く前記リファレンスデータの第1座標と前記
    情報記録領域外周部位置とを重ね合わせ、この状態で、
    第2及び第3撮像手段によりそれぞれ情報記録領域外周
    部位置を認識し、前記第2撮像手段による前記情報記録
    領域外周部位置と前記リファレンスデータの第2座標と
    の差及び前記第3撮像手段による前記情報記録領域外周
    部位置と前記リファレンスデータの第3座標との差を計
    算しこれらの差が等しくなるように前記第2ディスクが
    載置されたステージを制御移動し、さらに、前記第2撮
    像手段による前記情報記録領域外周部位置と前記リファ
    レンスデータの第2座標との差及び前記第1撮像手段に
    よる前記情報記録領域外周部位置と前記リファレンスデ
    ータの第1座標との差が等しくなるように前記第1ディ
    スクが載置された2軸アライメントステージを制御移動
    して、前記ディスククランプ装置の中心軸と前記第2デ
    ィスクの円周外周部の中心軸とが一致するようにして前
    記第1ディスクと前記第2ディスクとの偏芯アライメン
    トを行うようにしたことを特徴とする光学記録媒体の製
    造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006092727A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Komag Inc Dtrメディアをもつディスク・ドライブの偏心を軽減する方法
US7337819B2 (en) 2004-02-05 2008-03-04 Fujifilm Corporation Alignment device for fabricating optical disk

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