JP2003217185A - 光ディスク及び光ディスクの製造方法 - Google Patents

光ディスク及び光ディスクの製造方法

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JP2003217185A
JP2003217185A JP2002009984A JP2002009984A JP2003217185A JP 2003217185 A JP2003217185 A JP 2003217185A JP 2002009984 A JP2002009984 A JP 2002009984A JP 2002009984 A JP2002009984 A JP 2002009984A JP 2003217185 A JP2003217185 A JP 2003217185A
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disc
disk
optical
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JP2002009984A
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Koji Deguchi
浩司 出口
Ryuichi Furukawa
龍一 古川
Hikari Tomita
光 富田
Katsunori Sudo
克典 須藤
Yukihiro Wakabayashi
幸弘 若林
Hitoshi Usami
仁 宇佐美
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作製工程を増やす事無く、かつデザインを損
なう事無く、ダイナミックインバランスの良好な光ディ
スク及び光ディスクの製造方法を提供する。 【解決手段】 クランピングエリアとリードインエリア
との間の領域(4)にそれぞれ、2枚のディスク基板
(1a)、(1b)の貼り合わせ時の位置決め用のマー
クを設け、ディスク基板中心とそれぞれのマークとのな
す角度がθ方向に予め定めた角度となるよう貼り合わせ
る。マークは、スタンパ管理用のマークを用いても良い
し、レーザーマーカーによって印字しても良い。また
は、記録面と同様の膜構成のマークを成膜時に形成し、
これをマークとして用いても良いし、スタックリング部
に凹部を設けてマークとしても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DVD−Movi
e、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW、DV
D−RAM、DVD+RW等の貼り合わせ型の光ディス
ク、及び光ディスクの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在DVD(デジタルバーサタイルディ
スク)が普及してきている。DVDとは、0.6mm厚
のプラスチック(ポリカーボネート等)のディスク基板
を2枚貼り合わせて形成した光ディスクであり、DVD
−Movie、DVD−ROM、DVD−R、DVD−
RW、DVD−RAM、DVD+RWなどの種類があ
る。DVDは、1.2mm厚の基板1枚で形成するCD
に比べて薄いディスク基板で形成するため、基板に厚み
むらや反り等の特性が生じやすい。これらの特性を考慮
せずに貼り合わせると、完成した光ディスクの重量バラ
ンス、いわゆるダイナミックインバランスが悪くなる。
ダイナミックインバランスが悪くなると光ディスクに回
転むらが生じ、情報の再生や記録に不都合が生じる。特
に最近はデータの転送レートを早くする為により高速な
回転数が求められており、ダイナミックインバランスを
より良くする必要がある。
【0003】ダイナミックインバランスの改良方法とし
て、特開平9−306036号公報では、補正層を設け
る方法が開示されている。また、特開平9−14741
9号公報では、2枚のディスク基板にそれぞれ固有のマ
ークを複数個設け、貼り合わせ時のディスク基板の回転
方向角度を合わせる方法が開示されている。しかし、特
開平9−306036号公報の方法では、光ディスク作
製の工程が増えてしまう。また、特開平9−14741
9号公報の方法では、マークが複数個からなり、光ディ
スク完成後にもマークが目視される事から、光ディスク
のデザイン性を著しく損なう恐れがある。あるいは、デ
ザイン性を損なわないようにマークも含めた状態でデザ
インを考案する必要があり、光ディスクのデザインに制
限が発生してしまう。また、特開平10−340488
号公報では、2枚のディスク基板を貼り合わせる際に、
塗布する接着剤の厚みを部分的に変化させて、基板の回
転中心に対する偏荷重を相殺する方法が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記問題点に鑑み、本
発明の目的は、光ディスクの作製工程を増やす事無く、
かつデザインを損なう事無く、簡易な構成で、ダイナミ
ックインバランスの点で優れた光ディスク及び光ディス
クの製造方法を提供する事にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の本発明は、少なくとも一方に読み
出し可能な情報を収納した記録面を有する2枚のディス
ク基板を、各ディスク基板の記録面を内側にして貼り合
わせてなる、貼り合わせ型の光ディスクにおいて、2枚
のディスク基板のクランピングエリアとリードインエリ
アとの間の領域にそれぞれ、ディスク基板成形時に使用
するスタンパ管理用のマークを備え、マークを貼り合わ
せ時の位置決め用のマークとして用い、ディスク基板中
心とそれぞれのマークとのなす角度が予め定めた角度と
なるよう貼り合わせてなる事を特徴とする光ディスクと
する。請求項2に記載の本発明は、マークが文字列から
なる事を特徴とする請求項1記載の光ディスクとする。
請求項3に記載の本発明は、マークがバーコードからな
る事を特徴とする請求項1記載の光ディスクとする。
【0006】請求項4に記載の本発明は、少なくとも一
方に読み出し可能な情報を収納した記録面を有する2枚
のディスク基板を、各ディスク基板の記録面を内側にし
て貼り合わせてなる、貼り合わせ型の光ディスクにおい
て、貼り合わせ時の位置決め用のマークをレーザーマー
カーにより形成し、ディスク基板中心とそれぞれのマー
クとのなす角度が予め定めた角度となるよう貼り合わせ
てなる事を特徴とする光ディスクとする。請求項5に記
載の本発明は、前記マークを貼り合わせ面側に形成し、
印字深さが40μm未満である事を特徴とする請求項4
に記載の光ディスクとする。
【0007】請求項6に記載の本発明は、少なくとも一
方に読み出し可能な情報を収納した記録面を有する2枚
のディスク基板を、該各ディスク基板の記録面を内側に
して貼り合わせてなる、貼り合わせ型の光ディスクにお
いて、成膜時にディスク基板を固定する内周側マスクに
孔部を設け、貼り合わせ時の位置決め用のマークとし
て、記録面と同様の膜構成のマークをクランピングエリ
アとリードインエリアとの間の領域に形成し、ディスク
基板中心とそれぞれのマークとのなす角度が予め定めた
角度となるよう貼り合わせてなる事を特徴とする光ディ
スクとする。請求項7に記載の本発明は、少なくとも一
方に読み出し可能な情報を収納した記録面を有する2枚
のディスク基板を、該各ディスク基板の記録面を内側に
して貼り合わせてなる、貼り合わせ型の光ディスクにお
いて、スタックリング部に凹部を設け、該凹部を貼り合
わせ時の位置決め用のマークとして用い、ディスク基板
中心とそれぞれのマークとのなす角度が予め定めた角度
となるよう貼り合わせてなる事を特徴とする光ディスク
とする。
【0008】請求項8に記載の本発明は、請求項1乃至
6のいずれかに記載の光ディスクを作製するための光デ
ィスクの製造方法において、2枚のディスク基板を貼り
合わせる直前に、それぞれのディスク基板を少なくとも
一回転させてマークを光学的手法により読み取り、貼り
合わせ時の位置決めを行う事を特徴とする光ディスクの
製造方法とする。請求項9に記載の本発明は、請求項7
に記載の光ディスクを作製するための光ディスクの製造
方法において、2枚のディスク基板を貼り合わせる直前
に、それぞれのディスク基板を少なくとも一回転させて
マークを機械的手法により読み取り、貼り合わせ時の位
置決めを行う事を特徴とする光ディスクの製造方法とす
る。請求項10に記載の本発明は、請求項1乃至7のい
ずれかに記載の光ディスクが、DVDメディアである事
を特徴とする光ディスクとする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下より、本発明の実施の形態に
ついて図に基づき説明する。図1に貼り合わせ型光ディ
スクの概略図を示す。一般に光ディスクのディスク基板
の作製にはスタンパを用いてそれを転写・成形する方法
が用いられているが、このスタンパを管理する為にスタ
ンパ自身に固有のマークが設けられている。このスタン
パ管理用のマークは転写面に設けられており、ディスク
基板の素性が明確になるようになっている。ディスク基
板の材料にはポリカーボネート等のプラスチック材料を
用い、任意の情報をピット状に形成したスタンパを用い
て成形される。ここで本発明の特徴は、スタンパ管理用
のマークが、貼り合わせるディスク基板同士のθ方向
(回転方向)の角度を合わせるための位置決め用のマー
クとして用いられることである。スタンパ管理用のマー
クは貼り合わせ面に形成されるため、記録面の領域外、
すなわちクランピングエリアとリードインエリアとの間
の領域(4)に設ける必要がある。上記マークとして
は、固有の数字等の文字列や、バーコード等を用いるこ
とができる。
【0010】図2に本発明に係る光ディスクの貼り合わ
せ装置の概略図を示す。第1ディスク基板(1a)及び
第2ディスク基板(1b)をそれぞれ貼り合わせ装置に
投入後、乾燥したエアーを吹き付けてディスク基板表面
をクリーニングする(S1)。次に、貼り合わせ装置に
備える不図示のセンサーによりそれぞれのマークを読み
取り(2)、貼り合わせ材を塗布する。さらに、センサ
ーの情報に基づき、第1ディスク基板(1a)及び第2
ディスク基板(1b)それぞれのマークの、θ方向にお
ける位置が予め定めた角度となるように、ディスク基板
同士を重ね合わせる(3)。次に、貼り合わせたディス
ク基板を回転させて貼り合わせ材を振り切り、貼り合わ
せたディスク基板の間全体に貼り合わせ材を広げる
(4)。そして、UV照射を行う事で貼り合わせ材を硬
化させ(5)、光ディスクを作製する。
【0011】第1ディスク基板(1a)及び第2ディス
ク基板(1b)それぞれのマークの、θ方向における好
適な位置は、予め予測して設定することができる。図3
に、上記のようにして作製した光ディスクのダイナミッ
クインバランスとそれぞれのマークの位置との関係の一
例を示す。図中に示す角度はθ方向の角度であり、か
つ、第1ディスク基板のマークを基準にしたときの、第
2ディスク基板のマークの角度である。図3に見られる
ように、第2ディスク基板のマークが特定の範囲の角度
にあるとき(図3の場合、250〜300°間)に、ダ
イナミックインバランスが小さくなる事が分かる。これ
らの情報から、貼り合わせ装置での貼り合わせ工程で、
第1ディスク基板と第2ディスク基板それぞれのマーク
のθ方向を予め定めた角度となるよう設定し、ダイナミ
ックインバランスの良い高品質な光ディスクを提供する
ことができる。
【0012】また本発明では、貼り合わせ時の位置決め
用のマークとして、上記マーク以外に、レーザーマーカ
ーの印字によるマークを用いることもできる。レーザー
マーカーはレーザーによりディスク基板に溶融印字する
方法であり、目立たない。更に、マークを貼り合わせ面
側に形成することで、マークが貼り合わせ材で埋めら
れ、貼り合わせ後はよりいっそう目立たなくなる。な
お、印字の深さは40μm未満であると肉眼で見えにく
く、好ましい。また、光ディスクの生産管理上、ディス
ク基板へのナンバリング工程は必須であり、その際にマ
ークを形成することで、工程を増やさずにマークを形成
することができる。但し、ディスクを回転させる工程、
例えば樹脂材料のスピンコーティングなどの工程後にマ
ークを形成すると、ディスク基板の厚みバランスとθ方
向のマーク位置との関係が一定で無くなってしまう為、
それ以前の工程でマークを形成する必要がある。
【0013】また、光ディスクの記録面は、ディスク基
板の上に、誘電層、記録層、反射層、オーバーコート
層、接着層等を成膜して作製する。成膜時は、ディスク
基板を内周側マスクと外周側マスクとにより固定して成
膜する。ここで本発明では、貼り合わせ時の位置決め用
のマークとして、上記マーク以外に、クランピングエリ
アとリードインエリアとの間の領域に記録面と同様の膜
構成のマークを形成し、用いることもできる。すなわ
ち、成膜時に使用する内周側マスク(7)に孔部(8
a)を設けて成膜し、記録面と同様な膜構成のマーク
(8b)を形成し、これを貼り合わせ時の位置決め用の
マークとして用いることができる。マークの形状や大き
さについては特に制限は無いが、ディスクのデザインを
損なわないようなものが望ましい。もしくは、マーク自
体がディスクのデザインの一部となるようにする事が望
ましい。光ディスクの記録面は、光ディスクの種類(再
生専用あるいは記録可能など)により用いる材料や製造
方法が異なるが、少なくとも光ディスク駆動装置による
レーザー光を反射する為の、反射層としての金属膜を成
膜する必要がある。反射層のマークさえあれば、センサ
ーによる検知は容易である。
【0014】これらのマークを形成したディスク基板の
貼り合わせには、光学的手法によりマークを読み取り、
ディスク基板のθ方向の位置決めを行って貼り合わせる
事が望ましい。光学的手法としてはラインセンサーやC
CDカメラを用いてマークの位置を識別する方法があ
る。特に、ラインセンサーの場合は、マークを読み取る
ためには光ディスクを少なくとも1回転させる必要があ
る。
【0015】また、一般的に光ディスクの生産工程で
は、光ディスクを積み上げて処理を行う工程があり、光
ディスク同士が接触してキズつく事を防ぐ為にスタック
リングというリング状の突起部を設けている。本発明で
は、このスタックリング部に凹部を設け、その凹部を位
置決め用のマークとする。凹部の形状、及び数量につい
ては特に制限は無いが、スタックリング部自体の機能が
損なわないように形成する事が望ましい。また、センサ
ーに感知されるだけの深さは必要である。
【0016】上記マークを形成したディスク基板の貼り
合わせには、機械的手法によりマークを読み取り、ディ
スク基板のθ方向の位置決めを行って貼り合わせる事が
望ましい。機械的手法としては、接触センサーによりス
タックリング部全体に接触させて凹部を見つける方法も
あるが、より望ましくはスタックリング部に点接触させ
た状態で光ディスクを回転させて凹部を見つける方法が
望ましい。
【0017】以上のような、光ディスクのダイナミック
インバランスを改良する方法は、DVDメディアに特に
求められる。DVDは記録密度が高い事から、ダイナミ
ックインバランスの影響を受けやすいが、本発明によれ
ば、高精度なDVDメディアにも対応可能であり、ダイ
ナミックインバランスを改良することができる。
【0018】以下に本発明による実施例を示す。但しこ
れらの実施例は本発明をなんら制限するものではない。
また、本発明の効果は本実施例に示した各材料、製造方
法や層構成、用いた装置などに制限されるものではな
い。 <実施例1>本実施例では発明の効果を確認する為にD
VD−ROMメディアを作製した。ディスク基板の材料
にはポリカーボネートを用い、任意の情報をピット状に
形成したスタンパを用いて成形し、厚さ0.6mm、穴
径15mm、外径120mmとした。その際、スタンパ
を管理する為に設けた文字列が成形基板に転写するよう
にした。そのディスク基板にピットを形成した面に、反
射膜としてAl合金をスパッタ法で成膜した。スパッタ
成膜時はディスクを回転させずに成膜を行った。次に反
射膜の保護としてUV硬化樹脂層(以下、オーバーコー
ト層)を全面にスピンコートしてUV照射により硬化さ
せた。このようにして作製したディスク(以下、情報デ
ィスク)と反射膜を成膜していないディスク(カバーデ
ィスク)とを貼り合わせる事でDVD−ROMメディア
とした。ここで用いた貼り合わせ装置の概略図と工程を
図3に示す。それぞれのディスクを投入後、乾燥したエ
アーを吹き付けて基板表面をクリーニングする(1)。
次に、貼り合わせ装置に備える光センサーによりそれぞ
れのマークを読み取り(2)、情報ディスク側に貼り合
わせ材としてラジカルUV硬化樹脂(日本化薬製DVD
003)を塗布し、ディスク同士を重ね合わせる
(3)。その際、情報ディスクとカバーディスクそれぞ
れのマークのθ方向における位置関係が、予め定めた角
度となるようディスク同士を重ね合わせる。次に、ディ
スクを回転させて貼り合わせ材を振り切り、重ね合わせ
られたディスクの間全体に貼り合わせ材を広げる
(4)。そして、UV照射を行う事で貼り合わせ材を硬
化させ(5)、DVD−ROMメディアを作製した。
【0019】このようにして作製したDVD−ROMメ
ディアのダイナミックインバランスとそれぞれのマーク
の位置との関係を調べた。その結果を図3に示す。図3
からわかるように、本実施例1では250〜300°間
の角度でダイナミックインバランスが良好である事が分
かった。この情報をもとに、情報ディスクとカバーディ
スクとの貼り合わせ時の位置を設定し、ダイナミックイ
ンバランスの良好なDVD−ROMメディアを得ること
ができた。
【0020】<実施例2>実施例2では実施例1と同様
なディスクを作製し、それぞれのディスクにレーザーマ
ーカーによる印字を行った。レーザーマーカーの印字は
スパッタ成膜後に行い、その後実施例1と同様な工程を
用いて情報ディスクとカバーディスクとを作製した。こ
のようにして作製した情報ディスクと反射膜を成膜して
いないカバーディスクとを貼り合わせる事でDVD−R
OMメディアとした。ここで用いた貼り合わせ装置は実
施例1と同様の貼り合わせ装置を用いたが、貼り合わせ
装置に備えた光センサーはレーザーマーカーで印字した
マークを読み取るように調整した。その後実施例1と同
様な工程を用いてDVD−ROMメディアを作製した。
このようにして作製したDVD−ROMメディアのダイ
ナミックインバランスとそれぞれのマークの位置との関
係を調べた。その結果を図5に示す。図中に示す角度
は、情報ディスクにレーザーマーカーで印字したマーク
を基準にした、カバーディスクにレーザーマーカーで印
字したマークの角度を示す。図5からわかるように、本
実施例2では100〜150°間の角度でダイナミック
インバランスが良好である事が分かった。この情報をも
とに、情報ディスクとカバーディスクとの貼り合わせ時
の位置を設定し、ダイナミックインバランスの良好なD
VD−ROMメディアを得ることができた。
【0021】<比較例1>次に、実施例2に対する比較
例1として、実施例2と同様にDVD−ROMメディア
を作製した。ただし、レーザーマーカーの印字はスピン
コートによるオーバーコート層の形成後に行った。この
ようにして作製したDVD−ROMメディアのダイナミ
ックインバランスとそれぞれのマークの位置との関係を
調べた。その結果を図6に示す。図6からわかるよう
に、ダイナミックインバランスとそれぞれのマークの位
置との間に特定の関係がみられず、ダイナミックインバ
ランスを改良することはできなかった。
【0022】<実施例3>実施例3では実施例2と同様
な方法でDVD−ROMメディアを作製した。その際、
レーザーマーカーによる印字の深さを10、20、3
0、40、50、60、70、80、90、100μm
とし、DVD−ROMメディア作製後の印字の視認性を
目視レベルで確認した。その結果、40μm以下の印字
については容易に目視で認識する事ができなかった。
【0023】<実施例4>本実施例では実施例1と同様
な方法でDVD−ROMメディアを作製した。その際、
情報ディスクに反射膜をスパッタする工程で、内周側マ
スクとして、マスクの中心から15mmの位置にφ1m
mの穴を開けたものを使用し、クランピングエリアとリ
ードインエリアとの間の領域にφ1mmのマークを成膜
して形成した。また、カバーディスクにも同様な位置に
反射膜からなるマークを形成するようにスパッタした。
このようにして作製した情報ディスクとカバーディスク
とを、実施例2と同様な方法で貼り合わせ、DVD−R
OMメディアを作製した。その後実施例1と同様な工程
を用いてDVD−ROMメディアを作製した。このよう
にして作製したDVD−ROMメディアのダイナミック
インバランスとそれぞれのマークの位置との関係を調べ
た。その結果を図7に示す。図7からわかるように、本
実施例4では0〜50°の範囲の角度でダイナミックイ
ンバランスが良好である事が分かった。この情報をもと
に、情報ディスクとカバーディスクとの貼り合わせ時の
位置を設定し、ダイナミックインバランスの良好なDV
D−ROMメディアを得ることができた。
【0024】<実施例5>実施例5では実施例1と同様
な方法でDVD−ROMメディアを作製した。その際、
情報ディスク及びカバーディスクの成形時に、それぞれ
のスタックリング部に幅1mm、深さ100μmの凹部
を1つ設けるように成形した。このようにして作製した
情報ディスクと反射膜を成膜していないカバーディスク
とを貼り合わせる事でDVD−ROMメディアとした。
ここで用いた貼り合わせ装置は実施例1と同様の貼り合
わせ装置を用いたが、貼り合わせ装置に備えた光センサ
ーの替わりに接触センサーを取りつけて、凹部の位置を
感知するようにした。その後実施例1と同様な工程を用
いてDVD−ROMメディアを作製した。このようにし
て作製したDVD−ROMメディアのダイナミックイン
バランスとそれぞれのマークの位置との関係を調べた。
その結果を図8に示す。図8からわかるように、本実施
例5では300〜350°の角度でダイナミックインバ
ランスが良好である事が分かった。この情報をもとに、
情報ディスクとカバーディスクとの貼り合わせ時の位置
を設定し、ダイナミックインバランスの良好なDVD−
ROMメディアを得ることができた。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡易な構成で、デザイン性を損なうことなく、貼り合わ
せ型光ディスクのダイナミックインバランスの良好な光
ディスク及び光ディスクの製造方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】貼り合わせ型光ディスクの概略図であり、
(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図2】本発明に係る光ディスクの貼り合わせ装置の概
略構成図である。
【図3】本発明におけるDVD−ROMメディアのダイ
ナミックインバランスとそれぞれのマークの位置との関
係の一例を示すグラフである。
【図4】本発明に係る内周側マスクの形状を示す一例で
ある。
【図5】本実施例におけるDVD−ROMメディアのダ
イナミックインバランスとそれぞれのマークの位置との
関係を示すグラフである。
【図6】比較例におけるDVD−ROMメディアのダイ
ナミックインバランスとそれぞれのマークの位置との関
係を示すグラフである。
【図7】本実施例におけるDVD−ROMメディアのダ
イナミックインバランスとそれぞれのマークの位置との
関係を示すグラフである。
【図8】本実施例におけるDVD−ROMメディアのダ
イナミックインバランスとそれぞれのマークの位置との
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ディスク基板 1a 第1ディスク基板 1b 第2ディスク基板 2 成膜領域 3 スタックリング 4 クランピングエリアとリードインとの間の領域 5 貼り合わせ材 6 記録面 7 内周側マスク 8a 孔部 8b マーク S1 ディスク基板のフロアー洗浄工程 S2 貼り合わせ材塗布工程及びマーク検知によるθ方
向の角度決定 S3 ディスク基板の貼り合わせ工程 S4 貼り合わせ材の振り切り工程 S5 貼り合わせ材の硬化工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須藤 克典 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 若林 幸弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 宇佐美 仁 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5D029 PA01 PA05 RA06 RA23 5D121 AA01 AA02 AA07 DD05 DD13 DD18 EE20 FF01 GG30 HH06 JJ01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方に読み出し可能な情報を
    収納した記録面を有する2枚のディスク基板を、各ディ
    スク基板の記録面を内側にして貼り合わせてなる、貼り
    合わせ型の光ディスクにおいて、 2枚のディスク基板のクランピングエリアとリードイン
    エリアとの間の領域にそれぞれ、ディスク基板成形時に
    使用するスタンパ管理用のマークを備え、 マークを貼り合わせ時の位置決め用のマークとして用
    い、ディスク基板中心とそれぞれのマークとのなす角度
    が予め定めた角度となるよう貼り合わせてなる事を特徴
    とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 マークが文字列からなる事を特徴とする
    請求項1記載の光ディスク。
  3. 【請求項3】 マークがバーコードからなる事を特徴と
    する請求項1記載の光ディスク。
  4. 【請求項4】 少なくとも一方に読み出し可能な情報を
    収納した記録面を有する2枚のディスク基板を、各ディ
    スク基板の記録面を内側にして貼り合わせてなる、貼り
    合わせ型の光ディスクにおいて、 貼り合わせ時の位置決め用のマークをレーザーマーカー
    により形成し、 ディスク基板中心とそれぞれのマークとのなす角度が予
    め定めた角度となるよう貼り合わせてなる事を特徴とす
    る光ディスク。
  5. 【請求項5】 前記マークを貼り合わせ面側に形成し、
    印字深さが40μm未満である事を特徴とする請求項4
    に記載の光ディスク。
  6. 【請求項6】 少なくとも一方に読み出し可能な情報を
    収納した記録面を有する2枚のディスク基板を、該各デ
    ィスク基板の記録面を内側にして貼り合わせてなる、貼
    り合わせ型の光ディスクにおいて、 成膜時にディスク基板を固定する内周側マスクに孔部を
    設け、貼り合わせ時の位置決め用のマークとして、記録
    面と同様の膜構成のマークをクランピングエリアとリー
    ドインエリアとの間の領域に形成し、 ディスク基板中心とそれぞれのマークとのなす角度が予
    め定めた角度となるよう貼り合わせてなる事を特徴とす
    る光ディスク。
  7. 【請求項7】 少なくとも一方に読み出し可能な情報を
    収納した記録面を有する2枚のディスク基板を、該各デ
    ィスク基板の記録面を内側にして貼り合わせてなる、貼
    り合わせ型の光ディスクにおいて、 スタックリング部に凹部を設け、該凹部を貼り合わせ時
    の位置決め用のマークとして用い、 ディスク基板中心とそれぞれのマークとのなす角度が予
    め定めた角度となるよう貼り合わせてなる事を特徴とす
    る光ディスク。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれかに記載の光デ
    ィスクを作製するための光ディスクの製造方法におい
    て、 2枚のディスク基板を貼り合わせる直前に、それぞれの
    ディスク基板を少なくとも一回転させてマークを光学的
    手法により読み取り、貼り合わせ時の位置決めを行う事
    を特徴とする光ディスクの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の光ディスクを作製する
    ための光ディスクの製造方法において、 2枚のディスク基板を貼り合わせる直前に、それぞれの
    ディスク基板を少なくとも一回転させてマークを機械的
    手法により読み取り、貼り合わせ時の位置決めを行う事
    を特徴とする光ディスクの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至7のいずれかに記載の光
    ディスクが、DVDメディアである事を特徴とする光デ
    ィスク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7479202B1 (en) * 2005-06-28 2009-01-20 Anwell Precision Technology (Hk) Limited Bubble-free techniques for bonding substrates
US7591920B1 (en) * 2005-06-28 2009-09-22 Dongguan Anwell Digital Machinery Co., Ltd. Techniques for bonding substrates using dynamic alternating electric field
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