JP2003216335A - 座標入力装置及びその制御方法、プログラム - Google Patents

座標入力装置及びその制御方法、プログラム

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JP2003216335A
JP2003216335A JP2002013521A JP2002013521A JP2003216335A JP 2003216335 A JP2003216335 A JP 2003216335A JP 2002013521 A JP2002013521 A JP 2002013521A JP 2002013521 A JP2002013521 A JP 2002013521A JP 2003216335 A JP2003216335 A JP 2003216335A
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Hajime Sato
肇 佐藤
Katsuyuki Kobayashi
克行 小林
Yuichiro Yoshimura
雄一郎 吉村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指示具の回路構成を簡略化し、かつ座標出力
モードを容易に変更することができる座標入力装置及び
その制御方法、プログラムを提供する。 【解決手段】 入力面を構成する表示面に対して位置入
力を行う指示具からの入力を、その表示面の周辺部に設
けられた複数の検出部が受信した受信タイミングに基づ
いて、その指示具の位置を算出する座標入力装置におい
て、Tp信号検出回路671は、複数の検出部の検出信
号の内、前記指示具からの入力信号に対する位相遅延時
間に関わる位相信号を検出する。そして、Tp信号選択
回路68は、その検出信号に基づいて、指示具の動作モ
ードを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力面を構成する
表示面に対して位置入力を行う指示具からの入力を、前
記表示面の周辺部に設けられた複数の検出手段が受信し
た受信タイミングに基づいて、前記指示具の位置を算出
する座標入力装置及びその制御方法、プログラムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、CRTディスプレイ、液晶ディス
プレイ(LCD)、あるいはプロジェクタ等の表示装置
の表示面に、座標を入力することができる座標入力装置
を重ねて配置し、操作者が行った指示具によるポインテ
ィングあるいは筆跡を表示装置に表示し、あたかも、紙
と鉛筆のような関係を実現することができる装置が知ら
れている。
【0003】座標入力装置としては、抵抗膜方式をはじ
め、静電方式、ガラス等の座標入力面に超音波を伝播さ
せる超音波方式等の透明な入力板を有する方式や、光学
方式、あるいは空中に音波を放射することで位置を検出
する方式、さらには電磁誘導(電磁授受)方式のように
表示装置の裏側に座標算出のための機構を配置し、表示
装置の前面に透明な保護板を配置して、入出力一体の情
報機器を構成している物もある。
【0004】このような情報機器は、携帯性を有する小
型の電子手帳に始まり、ペン入力コンピュータ等、表示
装置の大型化に伴って、比較的大きなサイズのペン入力
コンピュータ等の情報機器も見られるようになった。そ
の他、フロントプロジェクタ、リアプロジェクタ、ある
いはPDP等の大型表示装置と組み合わせて、例えば、
プレゼンテーション装置、TV会議システム等に利用さ
れ始めている。また、大型の液晶ディスプレイやPDP
ディスプレイ等の表示装置は、現在も画質の改善、低コ
スト化が進められている他、衛星放送等のデジタル化に
伴い、テレビの仕様形態も過渡期の状態に入りつつあ
る。
【0005】また、これらの大型の表示装置は、例え
ば、オフィスにおいて使われていたホワイトボード、あ
るいは電子黒板にとって変わり、パーソナルコンピュー
タ内にあらかじめ用意した資料用データを大型の表示装
置に表示させることで、会議用途、打ち合わせ用途に使
われ始めている。その場合、大型の表示装置に表示され
た情報は、ホワイトボードの如く、操作者、あるいは出
席者により表示情報を更新するために、直接画面をタッ
チすることで、パーソナルコンピュータを制御して、例
えば、表示画面の表示内容を切り替えることができるよ
うに構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の空中に音波を放
射することで位置を検出する方式において、空中に放射
する超音波は減衰が激しく、しかもその減衰は超音波周
波数の2乗に比例するため、実用的にはある程度低い周
波数帯域の超音波を利用する。この場合、その超音波を
検出する座標入力装置の振動センサの検出信号は、微弱
なものであり、そのまま信号処理を行うのには適してい
ないため、前置増幅器を用いて増幅するのが一般的であ
る。
【0007】このような超音波を利用した座標入力装置
においては、検出信号レベルが非常に大きく変化する。
特に、超音波の発信源と振動センサが近距離において
は、レベル変化が急峻となる。また、振動伝達距離以外
のレベル変動の要因として、指示具(発信源)の角度、
各部品ばらつき等があげられる。
【0008】一般的に、検出した信号を有効なものと判
断するためのしきい値は、前記要因による変動幅と、不
要検出波のレベル、電磁的なノイズレベル、電源電圧を
考慮して決定される。
【0009】前述の中で、不要検出波とは、座標入力面
からの反射波が主たる要因ではあるが、機器を構成する
筐体や座標入力面から離れたところから入力する場合
は、指示具の極近接にある、例えば、机などの不特定多
数の反射物が存在する。さらに、使用環境において様々
な機器が比較的近距離にある場合、それらが放射する音
波も不要検出波となる場合もある。
【0010】従って、振動センサの検出信号の処理回路
は、広範囲なダイナミックレンジが必要で、かつ必要検
出信号と不要検出信号を分別する手段、また電磁的ノイ
ズ対策が必要とされる。
【0011】また、この種の大型の入出力一体のシステ
ムを考慮した場合、大勢の参加者を想定した打ち合わ
せ、あるいはネットワークを介した使用環境を考慮すれ
ば、操作者が直接画面をタッチすることでパーソナルコ
ンピュータ等の端末を制御するばかりでなく、例えば、
質問者がその場で遠隔操作により、画面を操作したり、
必要に応じてネットワークより情報を引き出せるような
構成になるのが好ましい形態であると言える。
【0012】即ち、座標入力面に直接タッチして入力す
る場合と座標入力面から離れて入力する場合の2つのモ
ードが存在する。これらのモード切替は、指示具(発信
源)の回路が、座標入力装置本体側にモードを変更する
旨の信号を送信して行っている。例えば、赤外線や電波
を利用して、指示具の先端スイッチや超音波発信用スイ
ッチを押された旨の信号を座標入力装置本体側に送信し
ていた。従って、座標入力装置本体側には、発振子の駆
動タイミング信号、ペンのID信号等の様々な信号を座
標入力装置本体側に送信しなければならないために、回
路が複雑になっていた。
【0013】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、指示具の回路構成を簡略化し、かつ座標出力モー
ドを容易に変更することができる座標入力装置及びその
制御方法、プログラムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による座標入力装置は以下の構成を備える。
即ち、入力面を構成する表示面に対して位置入力を行う
指示具からの入力を、前記表示面の周辺部に設けられた
複数の検出手段が受信した受信タイミングに基づいて、
前記指示具の位置を算出する座標入力装置であって、前
記複数の検出手段の検出信号の内、前記指示具からの入
力信号に対する位相遅延時間に関わる位相信号を検出す
る位相信号検出手段と、前記位相信号検出手段の検出信
号に基づいて、前記指示具の動作モードを判定する判定
手段とを備える。
【0015】また、好ましくは、前記複数の検出手段の
検出信号の内、前記指示具からの入力信号に対する群遅
延時間に関わる群信号を検出する群信号検出手段とを更
に備え、前記位相信号検出手段は、前記群信号に基づい
て前記位相信号を検出する。
【0016】また、好ましくは、前記複数の検出手段そ
れぞれは、前記指示具の駆動周波数を判定する判定手段
とを備え、前記指示具は、前記判定手段で判定する複数
種類の駆動周波数の各周波数を切り替えて駆動する駆動
手段とを備える。
【0017】また、好ましくは、前記判定手段の判定結
果に基づいて、前記指示具の位置座標の出力形式を制御
する制御手段とを更に備える。
【0018】また、好ましくは、前記判定手段は、前記
位相信号の検出レベルに基づいて、前記指示具の動作モ
ードを判定する。
【0019】また、好ましくは、前記判定手段は、前記
位相信号の周波数に基づいて、前記指示具の動作モード
を判定する。
【0020】また、好ましくは、前記複数の検出手段そ
れぞれは、前記位相信号に対応した検出レベルのダイナ
ミックレンジを複数設定する。
【0021】また、好ましくは、前記指示具は、複数の
音波発生手段と、前記複数の音波発生手段それぞれを異
なる駆動周波数で駆動する駆動手段とを備える。
【0022】また、好ましくは、前記複数の音波発生手
段は、第1及び第2音波発生手段を少なくとも有し、前
記第1及び第2音波発生手段それぞれは、前記指示具の
両端に配置されている。
【0023】上記の目的を達成するための本発明による
座標入力装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
入力面を構成する表示面に対して位置入力を行う指示具
からの入力を、前記表示面の周辺部に設けられた複数の
検出部が受信した受信タイミングに基づいて、前記指示
具の位置を算出する座標入力装置の制御方法であって、
前記複数の検出部の検出信号の内、前記指示具からの入
力信号に対する位相遅延時間に関わる位相信号を検出す
る位相信号検出工程と、前記位相信号検出工程の検出信
号に基づいて、前記指示具の動作モードを判定する判定
工程とを備える。
【0024】上記の目的を達成するための本発明による
プログラムは以下の構成を備える。即ち、入力面を構成
する表示面に対して位置入力を行う指示具からの入力
を、前記表示面の周辺部に設けられた複数の検出部が受
信した受信タイミングに基づいて、前記指示具の位置を
算出する座標入力装置の制御をコンピュータに機能させ
るためのプログラムであって、前記複数の検出部の検出
信号の内、前記指示具からの入力信号に対する位相遅延
時間に関わる位相信号を検出する位相信号検出工程のプ
ログラムコードと、前記位相信号検出工程の検出信号に
基づいて、前記指示具の動作モードを判定する判定工程
のプログラムコードとを備える。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を詳細に説明する。 <実施形態1>図1は本発明の実施形態1の3次元(空
間)座標計測可能な座標入力装置の概略構成を示す図で
ある。
【0026】4は指示具であるところの座標入力ペンで
あり、操作者による座標入力動作により空中に音波を発
生するように構成されている。発生した音波は複数の検
出センサ3(実施形態1の場合、4個の検出センサ3_
Sa〜Sdを使用する)により検出され、後述する方法
により信号波形検出回路2で処理される。その後、演算
制御回路1によって、座標入力ペン4の音波発生源の位
置(X,Y,Z)を算出するように構成されている。
【0027】演算制御回路1は、座標入力装置全体を制
御するとともに、得られる座標データを基に、ディスプ
レイ駆動回路5を介して、表示装置6に表示されている
カーソルを移動したり、あるいは筆記等の手書き情報を
表示装置6に表示、追記できるように構成されている。
【0028】以上のように、座標入力装置と表示装置を
組み合わせることで、あたかも『紙と鉛筆』のような関
係を実現することができるマンマシンインターフェース
を提供することが可能となる。
【0029】次に、座標入力ペン4の構成について、図
2を用いて説明する。
【0030】図2は本発明の実施形態1の座標入力ペン
の構成を示す図である。
【0031】特に、図2(a)は座標入力ペン4の外観
図であり、図2(b)は座標入力ペン4の機能構成図で
ある。
【0032】座標入力ペン4内に内蔵された音波発生源
43は、ペン電源45、およびタイマと発振回路並びに
座標入力ペン4に具備されている複数のスイッチ情報を
検知して制御する制御回路、各種データを記憶するメモ
リ等で構成された駆動回路44によって駆動される。音
波発生源43は、例えば、PVDF(ポリフッ化ビニリ
デン)等の圧電性素子で構成される。このPVDFは、
フィルム状で、所定サイズの円環状に構成することで、
所望周波数で駆動効率が最大になるようになっている。
音波発生源43の駆動信号は、タイマによって発せられ
る所定の周期で繰り返すパルス信号であって、発振回路
により所定のゲインで増幅された後、音波発生源43に
印加される。この電気的な駆動信号は、音波発生源43
によって機械的な振動に変換され、空中にそのエネルギ
ーが放射されることになる。
【0033】尚、実施形態1における座標入力ペン4
は、そのペン先端部を押圧することで動作するペン先ス
イッチ(SW)41、並びに座標入力ペン4の筐体に設
けられた複数のペンサイドスイッチ(SW)42a、4
2bを具備する。
【0034】駆動回路44は、所定周期毎(例えば、1
0msec毎、その場合、1秒間あたりに音波を100
回放射するので、本座標入力装置の座標出力サンプリン
グレートは、100回/秒となる)に、座標入力ペン4
内の音波発生源43を駆動させる信号を出力し、空中に
音波を放射することになる。この音波は、音波発生源4
3と各検出センサ3_Sa〜Sd迄の距離に各々応じて
遅延し、到達、検出されることになる。この検出センサ
3_Sa〜Sdは、例えば、PZT等の厚み振動を行う
圧電振動子で、前面に音響整合層を設けている。この音
響整合層は、シリコンゴム等を薄層化したもので、気体
との音響インピーダンスの整合をとり、高感度で広帯域
特性が得られ、かつパルス応答性のよい超音波信号の送
受信が可能となっている。
【0035】この種の座標入力装置は、座標入力ペン4
の音波発生源43と各検出センサ3_Sa〜Sd間の距
離を、音波の既知の音速と、その到達時間の積により各
々導出し、各検出センサ3_Sa〜Sdの位置情報を用
いて幾何学的に音波発生源43の位置情報を得ることを
基本としたシステムである。そこで、この音波の到達時
間を検出する到達時間検出方法について、図3、図4を
用いて説明する。
【0036】図3は本発明の実施形態1の音波の到達時
間検出方法を説明するためのタイミングチャートであ
り、図4は本発明の実施形態1の音波の到達時間検出を
実現する検出回路のブロック図である。
【0037】51は駆動回路44で発生した駆動信号で
あり、駆動信号51を発生するとともにスタート信号を
生成する。このスタート信号は、例えば、座標入力ペン
4内に内蔵されている赤外LED等(不図示)を介し
て、そのスタート信号を演算制御回路1に送信し、演算
制御回路1内のタイマ12(図6参照)をスタートさせ
る。
【0038】一方、空中に放射された音波は、音波発生
源43と検出センサ3_Sa〜Sd間の距離に応じて遅
延し、検出センサ3_Sa〜Sdで検出されることにな
る。53は前置増幅回路60で所定レベルまで増幅され
た各検出センサ3_Sa〜Sdで検出された検出信号を
示す。この検出信号を絶対値回路及び低域通過フィルタ
等により構成されるエンベロープ検出回路61で処理を
行い、検出信号のエンベロープ54のみが取り出され
る。
【0039】このエンベロープ54に着目すると、その
波形が伝播する音速は群速度Vgであり、このエンベロ
ープ54の特異な点、例えば、エンベロープ54のピー
クや変曲点を検出すると、群速度Vgに関わる遅延時間
tgが得られる。エンベロープ54のピークあるいは変
曲点を検出するエンベロープ特異点検出回路62は、微
分回路、ゼロクロスコンパレータを用いて容易に検出が
可能であり、実施形態1では、2階微分することによっ
て信号55を形成し、閾値レベル52と信号53で比較
されたゲート信号を参照してエンベロープ54の変曲点
を検出する(信号56)。この信号56を用いて前述し
たスタート信号により動作しているタイマ12をストッ
プさせれば、群速度Vgに関わる群遅延時間TgをTg
信号検出回路69で検出することが可能である。
【0040】また、厳密に言えば、この群遅延時間Tg
には、波形処理に関わる回路の遅延分が含まれるが、後
述する方法により、その影響は完全に除去される。よっ
て、ここでは説明を簡略化するために、回路遅延時間は
無いものとして説明を加える。
【0041】以上のことから、音波発生源43と検出セ
ンサ3_Sa〜Sd間の距離Lは次式で求めることがで
きる。
【0042】 L=Vg×Tg (1) 一方、より高精度な距離Lの計算を行う場合には、検出
信号波形の位相情報より、音波が到達する時間を導出す
る。その詳細について説明すれば、検出センサ3_Sa
〜Sdの出力信号53は、第1帯域通過フィルタ回路6
5により余分な周波数成分を除いた後、更に、第1増幅
回路66に入力されて所定のゲインに増幅された後、第
1Tp信号検出回路67に入力される。第1Tp信号検
出回路67は、ゼロクロスコンパレータ、マルチバイブ
レータ等で構成される。そして、第1帯域通過フィルタ
回路65によって出力され、第1増幅回路66で増幅さ
れた信号のゼロクロス点に関わる信号を、所定の閾値レ
ベルと比較するゲート信号発生回路64が生成するゲー
ト信号57と比較し、信号58を生成する。
【0043】その後に、前述した群遅延時間Tgを検出
する信号56をゲート信号(ゲート信号発生回路63が
生成)として参照し、このゲート信号56の期間内にお
いて、第1帯域通過フィルタ回路65で出力される信号
波形の位相が、例えば、負側から正側にクロスする最初
のゼロクロス点を出力する信号59を生成し、Tp信号
選択回路68に入力される。また、第1帯域通過フィル
タ回路65とは通過する周波数が異なる第2帯域通過フ
ィルタ回路651を通過した検出信号も同様な処理でT
p信号(不図示)を獲得し、Tp信号選択回路68に入
力される。
【0044】ここで、Tp信号選択回路68は、得られ
た異なる周波数のTp信号のうち、1つのTp信号を後
述する方法で選択して、演算制御回路1に出力する。そ
して、前述したスタート信号により動作しているタイマ
12をストップさせれば、位相速度Vpに関わる位相遅
延時間Tpを検出することが可能である尚、厳密にいえ
ば、この位相遅延時間Tpには、波形処理に関わる回路
の遅延分が含まれるが、後述する方法により、その影響
は完全に除去される。よって、ここでは説明を簡略化す
るために、回路遅延時間は無いものとして説明を加え
る。
【0045】以上のことから、音波発生源43と検出セ
ンサ3_Sa〜Sd間の距離Lは次式で求めることがで
きる。
【0046】 L=Vp×Tp (2) ここで、エンベロープ特異点検出回路62に基づきゲー
ト信号発生回路63で生成するゲート信号56を用いる
効果について説明する。
【0047】検出センサ3_Sa〜Sdによって検出さ
れる信号レベルは、次の要因によって変動する。
【0048】1) 音波発生源43、検出センサ3_S
a〜Sdの電気−機械変換効率 2) 音波発生源43と検出センサ3_Sa〜Sd間の
距離 3) 音波が伝播する空中の温度、湿度等の環境変動 4) 音波発生源43の音波放射に関する指向性、並び
に検出センサ3_Sa〜Sdの感度指向性 項目1)は部品公差により発生する要因であり、装置を
大量生産する場合には十分な留意が必要である。また、
項目2)は音波の減衰に関する項目であり、音波発生源
43と検出センサ3_Sa〜Sd間の距離が大きくなる
につれて、空気中を伝播する音波の信号レベルは指数関
数的に減衰することが一般的によく知られている他、そ
の減衰定数も項目3)による環境で変化する。さらに
は、項目4)は、本発明は座標入力装置として動作する
ので、筆記具であるところの座標入力ペン4は、操作者
による筆記動作で常にその姿勢が変化、つまり、ペン保
持角度が変動するので、その変動によっても大きくレベ
ルが変化する。さらには、検出センサ3_Sa〜Sdの
感度指向性により、座標入力ペン4と検出センサ3_S
a〜Sdの成す角度が変動しても検出レベルが変動す
る。この時、例えば、検出レベルがより小さくなったと
仮定した場合には、前述した閾値レベル(例えば、信号
52)が固定であるために、信号58が信号58'に変
化することは十分に有り得る現象となる。つまり、たと
え同一地点での座標入力動作を行っても、例えば、座標
入力ペン4の保持角度(向き)が異なれば、検出信号5
3のレベルが異なることになるので、ゲート信号57の
発生する時間がそれに依存することになる。しかしなが
ら、本発明はエンベロープ54の特異点に基づくゲート
信号56を参照しているので、検出信号レベルに依存す
ることなく、安定して信号59を得ることが可能となっ
ている。
【0049】ここで、図5に、音波発生源43と検出セ
ンサ3_Sa〜Sd間の距離Lと検出センサ3_Sa〜S
dが検出する検出レベルの関係を模式的に示す。
【0050】図5に示すように、検出レベルは、音波発
生源43と検出センサ3_Sa〜Sd間の距離Lが短い
ときに変化率が大きく、距離Lが長くなるにつれて急峻
に減衰することがわかる。従って、座標入力領域全体に
おいて検出センサ3_Sa〜Sdのダイナミックレンジ
を確保するよりも、座標入力領域を複数の領域に分割し
て、複数の検出レベルのダイナミックレンジを設定する
方が回路構成上有利である。
【0051】実施形態1においては、第1帯域通過フィ
ルタ回路65で検出する第1周波数をf1、第2帯域通
過フィルタ回路651で検出する第2周波数をf2とし
て、図のような領域に分割する。そして、第1周波数f
1検出領域をMode=1,2、第2周波数f2検出領
域をMode=3,4としてそれぞれの検出領域で異な
る動作をさせる。各動作モードの詳細については後述す
る。
【0052】こうして、第1周波数f1及び第2周波数
f2それぞれの周波数で検出された第1Tp信号及び第
2Tp信号は、Tp信号選択回路68に入力される。こ
のTp信号選択回路68は、第1帯域通過フィルタ回路
65及び第2帯域通過フィルタ回路651を通過後のそ
れぞれの異なる周波数の検出信号波形から第1Tp信号
検出回路67及び第2Tp信号検出回路671それぞれ
が出力する第1及び第2Tp信号の内、音波発信源43
を駆動する周波数の検出信号を選択するように動作す
る。
【0053】例えば、前置増幅回路60で得られた検出
信号は、音波発信源43の発振周波数に対応した周波数
帯域のエネルギーが大きいため、第1帯域通過フィルタ
回路65及び第2帯域通過フィルタ651で得られた位
相信号の内、検出レベルの大きい方を音波発生源43の
駆動周波数であると判断して、該周波数のTp信号を選
択して演算制御回路1に入力する。
【0054】次に、実施形態1の演算制御回路1の概略
構成について、図6を用いて説明する。
【0055】図6は本発明の実施形態1の演算制御回路
の概略構成を示すブロック図である。
【0056】11は演算制御回路1及び本座標入力装置
全体を制御するマイクロコンピュータであり、内部カウ
ンタ、操作手順を記憶したROM、そして計算等に使用
するRAM、定数等を記憶する不揮発性メモリ等によっ
て構成されている。前述した通り、駆動回路44により
座標入力ペン4内の音波発生源43の駆動タイミングと
同期したスタート信号が、座標入力ペン4に内蔵された
赤外LED等(不図示)により光信号として放射され、
その信号をスタート信号検出回路17で検波することに
よって、演算制御回路1内のタイマ12(例えば、カウ
ンタなどにより構成されている)をスタートさせる。
【0057】このように構成することで、座標入力ペン
4内の音波発生源43を駆動する駆動タイミングと、演
算制御回路1内のタイマ12との同期が得られるので、
音波発生源43で発生した音波が各検出センサ3_Sa
〜Sd各々に到達するのに要する時間を測定することが
可能となる。
【0058】信号波形検出回路2より出力される各振動
センサ3_Sa〜Sdよりの振動到達タイミング信号
(信号59)は、検出信号入力ポート13を介してラッ
チ回路15_a〜dに各々入力される。ラッチ回路15_
a〜dの各々は、対応する検出センサ3_Sa〜Sdよ
りの振動到達タイミング信号を受信すると、その時のタ
イマ12の計時値をラッチする。
【0059】このようにして座標検出に必要な全ての検
出信号の受信がなされたことを判定回路14が判定する
と、マイクロコンピュータ11にその旨の信号を出力す
る。マイクロコンピュータ11がこの判定回路14から
の信号を受信すると、ラッチ回路15_a〜dから各々
の検出センサ3_Sa〜Sdまでの振動到達時間をラッ
チ回路15_a〜dより読み取り、所定の計算を行なっ
て、座標入力ペン4の座標位置を算出する。その結果
を、I/Oポート16を介してディスプレイ駆動回路5
に出力し、表示装置6の対応する位置に、例えば、ドッ
ト等を表示することができる。また、I/Oポート16
を介してインタフェース回路(不図示)に、座標位置情
報を出力することによって、外部機器に座標値を出力す
ることができる。
【0060】一方、前述のごとく検出信号レベルの大小
に依存せず、精度良く距離Lを求める方法について、図
7、図8を用いて説明する。
【0061】尚、上述の図3、図4の構成による音波の
到達時間を検出する到達時間検出方法を第1到達時間検
出方法とし、これに対し、図7、図8の構成による音波
の到達時間を検出する到達時間検出方法を第2到達時間
検出方法とする。
【0062】図7、図8を用いて説明すると、71は駆
動回路44で発生した駆動信号であり、駆動信号71を
発生するとともにスタート信号を生成する。このスター
ト信号は、例えば、座標入力ペン4内に内蔵されている
赤外LED等(不図示)を介して、その信号を演算制御
回路1に送信し、演算制御回路1内のタイマ12をスタ
ートさせる。
【0063】一方、空中に放射された音波は、音波発生
源43と検出センサ3_Sa〜Sd間の距離に応じて遅
延し、検出センサ3_Sa〜Sdで検出されることにな
る。73は前置増幅回路80で所定レベルまで増幅され
た検出センサ3_Sa〜Sdで検出された検出信号を示
す。この検出信号を、絶対値回路及び低域通過フィルタ
等により構成されるエンベロープ検出回路81で処理を
行い、検出信号のエンベロープ74のみが取り出され
る。
【0064】このエンベロープ74に着目すると、その
波形が伝播する音速は群速度Vgであり、このエンベロ
ープ74の特異な点、例えば、エンベロープ74のピー
クや変曲点を検出すると、群速度Vgに関わる遅延時間
tgが得られる。エンベロープ74のピークあるいは変
曲点を検出するエンベロープ特異点検出回路82は、微
分回路、ゼロクロスコンパレータを用いて容易に検出が
可能であり、ここでは、2階微分することによって信号
75を形成し、閾値レベル72と信号73で比較された
ゲート信号を参照してエンベロープ74の変曲点を検出
する(信号76)。この信号76を用いて前述したスタ
ート信号により動作しているタイマ12をストップさせ
れば、群速度Vgに関わる群遅延時間TgをTg信号検
出回路83で検出することが可能である。
【0065】同様に、この群遅延時間Tgには、波形処
理に関わる回路の遅延分が含まれるが、説明を簡略化す
るために、回路遅延時間は無いものとして説明を加え
る。
【0066】以上のことから、音波発生源43と検出セ
ンサ3_Sa〜Sd間の距離Lは(1)式で求めること
ができる。
【0067】一方、検出センサ3_Sa〜Sdの出力信
号73は、音波発生源43の発振する複数の周波数に適
合する帯域幅の共振周波数を有する帯域通過フィルタ回
路85により余分な周波数成分を除いた後、Tp信号検
出回路86に入力される。Tp信号検出回路86は、ゼ
ロクロスコンパレータ、マルチバイブレータ等で構成さ
れ、帯域通過フィルタ回路85によって出力された信号
のゼロクロス点に関わる信号を、所定の閾値レベルと比
較するゲート信号発生回路84が生成するゲート信号7
7と比較し、信号78を生成する。
【0068】その後に、帯域通過フィルタ回路85で出
力される信号波形の位相が、例えば、負側から正側にク
ロスする最初のゼロクロス点を出力するパルス信号79
(Tp信号)を生成する。そして、このTp信号79
は、演算制御回路1に入力されて、前述したスタート信
号により動作しているタイマ12をストップさせれば、
位相速度Vpに関わる位相遅延時間Tp_2を検出するこ
とが可能である。
【0069】ここで、Tp信号79を信号78の1周期
のパルス信号とするのは、演算制御回路1では、このパ
ルス幅を計測して周波数を求めるためである。即ち、第
1到達時間検出方法では、得られた検出信号の検出レベ
ルで比較して大きい方を音波発生源43の駆動周波数で
あると判断していたが、第2到達時間検出方法では、検
出信号の周波数を観測して得られる周波数(周期)で音
波発生源43の駆動周波数をTp信号判定回路87で判
定して後述する動作モード切替に使用する。
【0070】しかしながら、この信号79は、前述した
とおり信号73の信号レベルによって変化する。例え
ば、信号レベルがより低下した場合には、固定閾値で比
較されるゲート信号のために、ゲート信号発生位置が変
化し、例えば、信号78'となる。しかしながら、この
位相遅延時間Tp_2と第1到達時間検出方法で求められ
たTp信号の差分は、検出信号波形73の位相周期の整
数倍であって、必ず以下の関係が成立する。
【0071】 Tp=Tp_2+n×T (3) ここで、nは整数、Tは検出信号波形の位相周期であ
り、既知の値である。式(3)を式(2)に代入し、式
(1)を用いれば n=Int [ (Vg×Tg−Vp×Tp_2)/λp+0.5 ] (4) ここで、λpは音波の波長であって、位相速度Vpと周
期Tの積に等しい。よって、整数nが既知となり、式
(2)、式(3)を用いて距離Lの導出が高精度に可能
となる。
【0072】尚、上述の説明において、図3の信号56
と信号59の時間差Δ、および図7の信号76と信号7
8の時間差Δが存在するが、空中を伝播する音波の群速
度Vgと位相速度Vpは等しく、この時間差Δは固定量
となる。従って、回路遅延と同様に後述する方法で、そ
の影響は完全に除去されるので、ここでは、Δ=0とし
て説明している。
【0073】以上説明したように、第1到達時間検出方
法に比べ、第2到達時間検出方法は、位相遅延時間の検
出点が検出信号波形53、73のより先頭部分に位置す
ることにあり、このような構成とすることで、反射波に
よる影響をより軽微なものにすることができる。
【0074】よって、実施形態1においては、群遅延時
間Tgの検出点を特定するために、エンベロープのピー
ク(1階微分)でなく、より前方に位置する変曲点(2
階微分)を検出点としている。さらには、第1到達時間
検出方法よりも第2到達時間検出方法のほうが位相遅延
時間Tpの検出点が、検出信号波形のより先頭部に位置
しているので、前述した反射波の影響を受けにくく、よ
り高精度に座標算出を可能とする優れた構成であると言
える。
【0075】さらに、第2到達時間検出方法の群遅延時
間Tgは、先に述べた演算方法により整数nを算出する
ため式(4)にのみ使用され、かつ式(4)で演算上、
整数化(四捨五入相当)を実行することになるので、例
えば、反射波の影響による群遅延時間Tgの誤差が検波
する信号波形の位相の半周期以内(長さに換算して、半
波長以内)であれば、その結果に影響することが無い。
従って、第2到達時間検出方法は、より反射波の影響を
除去することができる優れた構成であると言える。
【0076】しかしながら、群遅延時間Tg、位相遅延
時間Tpの両者を検出しなければならない第2到達時間
検出方法に比べ、第1到達時間検出方法は位相遅延時間
Tpのみでの音波の到達時間検出が可能であり、コスト
的にはより有利な構成となっている。従って、どちらの
到達時間検出方法を採用するかは、目的とする製品形態
の仕様によって選択することになる。
【0077】以上述べた実施形態において、検出された
時間には、音波発生源43と各検出センサ3_Sa〜S
dまで音波が到達する時間に加えて、回路等による電気
的な処理時間も含まれる。従って、ここでは、音波が伝
播する時間以外に余分に計測される時間を除去する方法
について説明する。
【0078】ラッチ回路によってラッチされた群遅延時
間Tg、もしくは位相遅延時間Tpには、各々群回路遅
延時間etg、位相回路遅延時間etpを含む。この回
路遅延時間は、時間計測毎に同一の値を必ず含む。そこ
で、ある計測回路によって、音波発生源43と検出セン
サ3間を伝播する際に計測された時間をt*、その計測
回路における回路遅延時間をe、実際に音波が音波発生
源43と検出センサ3間を伝播したのに要した時間をt
とすれば、 t*=t+e (5) となる。
【0079】一方、音波発生源43と検出センサ間の距
離が既知の距離Liniにおける時間計測値をtini*と
し、その計測回路における回路遅延時間をe、実際に音
波が伝播した時間をtiniとすれば、 tini*=tini+e (6) となる。よって、 t*−tini*=t−tini (7) となる。ここで、音波の音速をVとすれば、 V×(t*−tini*)=V×(t−tini) =V×t−Lini (8) となる。
【0080】よって、求めるべき任意の音波発生源43
と検出センサ3間の距離Lは、 L=V×t=V×(t*−tini*)+Lini (9) となる。
【0081】上記、既知の距離Lini、及びその距離に
おける時間計測値tini*(第1到達時間検出方法におい
ては位相遅延時間Tpini*、第2到達時間検出方法にお
いては群遅延時間Tgini*及び位相遅延時間Tpini*)
を、出荷時やリセット時に演算制御回路1の不揮発性メ
モリ等の記憶媒体に記憶することによって、任意の距離
における音波発生源43と検出センサ3間の距離を精度
良く算出することが可能となる。また、前述したよう
に、図3の信号56と信号58の時間差Δ、および図7
の信号76と信号78の時間差Δについても固定量(一
般に空中を伝播する音波の群速度Vgと位相速度Vpは
等しい)であるので、上記の方法によりその影響を除去
することが可能である。
【0082】次に、図9に示すような座標系に検出セン
サ3_Sa〜Sdが配置された場合、音波発生源43の
位置座標(X,Y,Z)を求める方法について説明す
る。
【0083】上記の方法により正確に求められた振動発
生源43と各検出センサ3_Sa〜Sdまでの距離を各
々La〜Ld、X方向の検出センサ間距離をXs-s、Y方向
の検出センサ間距離をYs-sとすれば、
【0084】
【数1】 となる。同様にして、
【0085】
【数2】 となる。
【0086】以上示したように、少なくとも3個の振動
発生源43と検出センサ3までの距離が測定できれば、
容易に音波発生源43の位置(空間)座標を求めること
が可能となる。本発明では、検出センサを4個用いてお
り、例えば、距離が最も遠い情報を使わず(この場合、
検出センサ3で出力される信号は、距離が遠いために信
号レベルが最も小さくなっている)、残り3個の距離情
報のみで、座標を算出することで、信頼性の高い座標算
出を可能としている。
【0087】また、この距離が遠いセンサの距離情報を
活用することで、出力された座標値の信頼性が高いもの
か判定することも可能である。
【0088】具体的な方法としては、例えば、距離情報
La、Lb、Lcで算出された座標値と、距離情報Lb、L
c、Ldで算出された座標値は同一の値を出力するはずで
あり(距離情報の組み合わせを変更して演算する)、両
者が一致しない場合には、いずれかの距離情報が不正、
つまり、誤検出したことになるので、その場合には、座
標値を出力しないといった信頼性を向上させる構成も実
施可能となる。
【0089】次に、本発明の空間座標を算出することが
可能な座標入力装置の動作モードについて説明する。
【0090】本発明の座標入力ペン4は、図2(a)に
示したように、ペン先SW41、及び2個のペンサイド
SW42_a、42_bを具備してなり、各SWの動作モー
ドについて図10、図11を用いて説明を加える。ま
た、座標入力ペン4の動作モードに対応した検出回路側
(本体側)の動作モードについて図10、図12を用い
て説明する。
【0091】図2の駆動回路44内のメモリには、図1
1に示す処理を実行する動作プログラムが記憶されてい
て、駆動回路44内の制御回路(CPU)は、ペン先S
W41及びペンサイドSW42_a、42_bの操作に従っ
て、動作プログラムを実行する。
【0092】操作者が、座標入力ペン4を握って座標入
力面(この場合、図9に示すように、表示装置6のスク
リーン面にXY平面(z=0)が設定されている)を押
圧することで、ペン先SW41は動作する。
【0093】尚、以下の説明で、ペン先SW41が動作
する入力を「ペン入力」と呼ぶ。また、直接、表示装置
6の表面に接触はしていない、ペン先SW41が動作し
ていない状態において、比較的その表示装置6の近傍
で、座標入力動作をする場合を「近接入力」と呼ぶ。更
に、表示装置6から離れたところで座標入力動作をする
場合を遠隔入力と呼ぶ。
【0094】まず、ステップS102で、メモリに記憶
されている各種データを初期化するために、メモリクリ
アを実行する。ステップS103で、ペン先SW41が
ONであるか否かを判定する。ONでない場合(ステッ
プS103でNO)、ステップS112に進む。一方、
ONである場合(ステップS103でYES)、ステッ
プS104に進み、駆動周波数f=f1(例えば、40
kHz)に設定する。ステップS105で、駆動間隔T
=T1(例えば、100回/秒)に設定する。そして、
ステップS106で、設定された駆動周波数及び駆動間
隔で駆動回路44により音波発生源43を動作させ、音
波が空中に放射されるように動作する。即ち、この時の
動作は、図10のペン入力モード(Mode=1)とな
る。
【0095】ステップS107で、ペン先SW41の状
態を検知する動作を実行して、ペン先SW41がONで
あるか否かを判定する。ONである場合(ステップS1
07でYES)、操作者が筆記動作を続けているとみな
して、ステップS106の音波発生源43を駆動する動
作を繰り返す。一方、ONでない場合(ステップS10
7でNO)、即ち、操作者が座標入力面から座標入力ペ
ン4を離した場合は、ステップS108に進む。
【0096】ステップS108で、所定時間(例えば、
10秒)、タイマ(Timer)をセットする。そして、ス
テップS109で、駆動間隔T=T11(例えば、50
回/秒)に設定する。ステップS110で、設定された
駆動周波数及び駆動間隔で駆動回路4により音波発生源
43を動作させる。ステップS111で、タイマがゼロ
(Timer=0)であるか否かを判定する。ゼロでない場
合(ステップS111でNO)、ゼロになるまで、ステ
ップS110及びステップS111の動作を繰り返す。
このとき、図10に示す動作モードは近接入力モード
(Mode=2)であって、ペン先SW41がONから
OFFに遷移したときに、この近接入力モードに移行す
る。一方、ゼロである場合(ステップS111でYE
S)、ステップS102に戻る。
【0097】一方、座標入力面から離れて(例えば、画
面から400mm以上)操作する場合は、コンピュータ
等の外部機器への座標の出力モードとなり、前回の座標
値に対する今回の座標値の差分を出力する相対座標とな
る。従って、操作者は、まず、画面上に表示されている
現在のカーソルの位置を入力したい位置まで移動させて
(いわゆる、マウスのドラッグ)、アイコンをクリック
したり、描画の動作をさせる(いわゆる、マウスの左ク
リック)。特に、実施形態1では、図2のペンサイドS
W42aを押すことによって、カーソルを移動させて、
同時に、ペンサイドSW42bを押すことで、アイコン
のクリックや描画の動作を実現する。
【0098】ステップS103において、ペンサイドS
W41がONでない場合(ステップS103でNO)、
ステップS112に進み、ペンサイドSW42aがON
であるか否かを判定する。ONでない場合(ステップS
112でNO)、ステップS102に戻る。一方、ペン
サイドSW42aがONである場合(ステップS112
でYES)、即ち、操作者が、座標入力面から離れて操
作する場合には、ステップS113に進む。
【0099】次に、ステップS113で、ペンサイドS
W42bがONであるか否かを判定する。ONである場
合(ステップS113でYES)、ステップS117に
進む。一方、ONでない場合(ステップS113でN
O)、ステップS114に進む。このステップS112
及びステップS113の判定によって、図10の遠隔入
力1モード(Mode=3)か遠隔入力2モード(Mo
de=4)の判定を実行する。
【0100】ここで、ペンサイドSW42aがONで、
かつペンサイドSW42bがOFFである場合は、遠隔
入力1モード(Mode=3)とみなして、ステップS
114で、駆動周波数fをf=f2(例えば、30kH
z)に設定する。また、ステップS115で、駆動間隔
T=T2(例えば、30回/秒)に設定する。そして、
ステップS116で、設定された駆動周波数及び駆動間
隔で駆動回路4により音波発生源43を動作させ、ステ
ップS112に戻る。
【0101】一方、ペンサイドSW42aがONで、か
つペンサイドSW42bがONである場合は、遠隔入力
2モード(Mode=4)とみなして、ステップS11
7で駆動周波数fをf=f2(例えば、30kHz)に
設定する。また、ステップS118で、駆動間隔T=T
21(例えば、40回/秒)に設定する。そして、ステ
ップS119で、設定された駆動周波数及び駆動間隔で
駆動回路4により音波発生源43を動作させる。
【0102】ステップS120で、ペンサイドSW42
bの状態を検知する動作を実行して、ペンサイドSW4
2bがONであるか否かを判定する。ONである場合
(ステップS120でYES)、遠隔入力2モード(M
ode=4)が継続しているとみなして、ステップS1
19の音波発生源43を駆動する動作を繰り返す。一
方、ONでない場合(ステップS120でNO)、ステ
ップS102に戻る。
【0103】尚、各動作モード(Mode=1〜4)に
おける駆動周波数fおよび駆動間隔Tは、駆動周波数
f:f1>f2、駆動間隔:T1<T11<T21<T
2を満足する設定を実行することで、効率の良い座標入
力装置を構成することができる。
【0104】即ち、駆動周波数は、音波発生源43を効
率よく駆動できる周波数を選択するが、超音波のパワー
が周波数の2乗に比例して減衰することから、遠隔入力
モード(Mode=3,4)のときには、ペン入力モー
ド(Mode=1)及び近接入力モード(Mode=
2)よりも低周波数にする方が距離による減衰が小さい
ので好ましい。また、ペン入力モード(Mode=
1)、近接入力モード(Mode=2)、遠隔入力2モ
ード(Mode=4)、遠隔入力1モード(Mode=
3)の順番で操作者が高速に入力をすることを考慮する
と上記駆動間隔にすることで、座標入力ペン4の消費電
力を抑えることができ、電源寿命の点で有利である。
【0105】次に、検出回路側(本体側)での動作につ
いて説明すると、図12において、ステップS121の
待機状態から、ステップS122で、検出センサ3が座
標入力ペン4からの信号を検出したか否かを判定する。
信号を検出していない場合(ステップS122でN
O)、ステップS121に戻る。一方、信号を検出した
場合(ステップS122でYES)、ステップS123
に進み、座標入力ペン4における音波発生源43の駆動
周波数を判定する動作をこれ以降で実行する。
【0106】即ち、先述した第1到達時間検出方法では
検出センサ3で検出した信号が第1帯域通過フィルタ回
路65及び第2帯域通過フィルタ回路651を通過した
後のそれぞれの検出レベルを比較することで、駆動周波
数fを算出する。また、第2到達時間検出方法では、帯
域通過フィルタ回路85を通過した後の信号波形の周期
を観測することで、駆動周波数fを算出する。これらの
算出された音波発生源43の駆動周波数fは、これ以後
のステップでそれぞれ利用される。
【0107】まず、ステップS123で、駆動周波数が
f=f1であるか否かを判定する。f=f1である場合
(ステップS123でYES)、ステップS124に進
む。ステップS124で、駆動間隔T=T11であるか
否かを判定する。T=T11である場合(ステップS1
24でYES)、ステップS126に進み、Mode=
2に設定して、近接入力モードの動作を実行する。一
方、T=T11でない場合(ステップS124でN
O)、ステップS125に進み、Mode=1に設定し
て、ペン入力モードの動作を実行する。
【0108】ステップS123において、f=f1でな
い場合(ステップS123でNO)、ステップS127
に進む。ステップS127で、f=f2であるか否かを
判定する。f=f2でない場合(ステップS127でN
O)、ステップS121に戻る。一方、f=f2である
場合(ステップS127でYES)、ステップS128
に進む。
【0109】ステップS128で、駆動間隔T=T2で
あるか否かを判定する。T=T2である場合(ステップ
S128でYES)、ステップS129に進み、Mod
e=3に設定して、遠隔入力1モードの動作を実行す
る。一方、T=T2でない場合(ステップS128でN
O)、ステップS130に進み、Mode=4に設定し
て、遠隔入力2モードの動作を実行する。
【0110】ここで、各動作モードとその動作モードに
基づく位置座標の出力形式について説明する。まず、ペ
ン先SW41がON状態の場合は、ペン入力モード(M
ode=1)は、算出される座標値は絶対座標値(X、
Y、0)であって、その値を直接外部機器に出力するこ
とで、操作者は筆記動作が可能となる。
【0111】一方、ペン先SW41がOFF状態の場合
は、少なくとも操作者によるXY平面内(Z=0)での
座標入力が行われていない状態を意味するが、その場合
であっても、画面上に表示されているカーソルを移動す
る等の動作を行えることが好ましい。そのため、ペン先
SW41がON状態からOFF状態に遷移したときに
は、一定時間、ペン先SW41を座標入力面に押しつけ
なくても(ペン先SW41がON状態でなくても)座標
の入力が可能な近接入力モード(Mode=2)を有し
ている。
【0112】さらに、実施形態1の座標入力装置は、座
標入力面(XY平面)から離れて入力する(Z>0であ
ることを示す)ことが可能であり、ペンサイドSW42
aが押されることで遠隔入力1モード(Mode=
3)、また、ペンサイドSW42a,ペンサイドSW4
2bが同時に押されることで、遠隔入力2モード(Mo
de=4)に設定されて、座標入力ペン4の動きによっ
てカーソルを移動し、その移動状態を記録(筆跡)とし
て残すことが可能となる。
【0113】以上説明したように、実施形態1によれ
ば、操作者は遠隔入力の際、現状位置するカーソルの位
置から、スムーズに所望の位置にカーソルを移動するこ
とが可能となる。また、その座標入力が連続して行われ
ている一連の間は、座標入力ペン4のX方向の移動量、
Y方向の移動量は、カーソルの移動量と1対1に、かつ
絶対的に対応しているので、遠隔操作であっても、文字
を入力したりすることも可能となる。 <実施形態2>図13に実施形態2の座標入力ペン14
の構成を示す。実施形態1における座標入力ペン4は、
音波発生源としてPVDF(ポリフッ化ビニリデン)等
の圧電性素子のフィルムを所定サイズの円環状に構成す
ることで、所望周波数で駆動効率が最大になるように構
成していた。実施形態2では、音波発生源として先のP
VDFとさらに別の圧電素子をそれぞれ座標入力ペン1
4の両端に配置構成することによって、効率良く各動作
モード(ペン入力モード(Mode=1)、近接入力モ
ード(Mode=2)、遠隔入力1モード(Mode=
3)、遠隔入力2モード(Mode=4))を切り替え
て実行する。
【0114】図13において、音波発生源は圧電振動子
PVDFからなる第1音波発生源143と圧電振動子P
ZTからなる第2音波発生源144で構成される。この
圧電振動子PZTは、前面にシリコンゴム等を薄層化し
た音響整合層を設けており、気体との音響インピーダン
スの整合をとり、パルス応答性のよい超音波信号の送信
が可能となっている。
【0115】一般的に駆動電圧が同じならば放射する音
響パワーは、PZTの方が大きい。そのため、第1音波
発生源143にPVDFを用いて、ペン入力モード(M
ode=1)、近接入力モード(Mode=2)のとき
に使用する。また、第2音波発生源144にPZTを用
いて、遠隔入力1モード(Mode=3)、遠隔入力2
モード(Mode=4)のときに使用する。
【0116】従って、各動作モードでの駆動する周波数
は、実施形態1と同じであるが、実施形態2では、第1
音波発生源143及び第2音波発生源144それぞれの
音波発生源に対して駆動周波数を設定することができる
ので、各圧電素子の周波数特性を狭帯域とすることで放
射する音響パワーを大きくすることができるという効果
も有する。
【0117】尚、実施形態2における座標入力ペン14
は、ペン先端部を押圧することで動作するペン先スイッ
チ(SW)141、並びに座標入力ペン14の筐体に設
けられた複数のペンサイドスイッチ(SW)142a、
SW142bを具備する。
【0118】操作者は、画面に対してペン先を当接して
入力するとき、即ち、ペン入力モード(Mode=1)
(近接入力モード(Mode=2)も含む)の場合は、
ペン先SW141を先端にして所持する。また、遠隔入
力のときは、第2音波発生源144側を先端にして所持
する。従って、実施形態2の座標入力ペン4のように筆
記動作(ペン入力モード)のときにスイッチが指にかか
らないため持ちやすく操作性が向上する。
【0119】以上説明したように、実施形態2によれ
ば、実施形態1で説明される効果に加えて、第1音波発
生源143及び第2音波発生源144を座標入力ペン1
4の両端に配置し、それぞれの音声発生源を異なる周波
数で駆動することによって、効率良く動作モードを切り
替えることができて操作性のよい座標入力装置を提供す
ることができる。
【0120】尚、本発明は、前述した実施形態の機能を
実現するソフトウェアのプログラム(実施形態のフロー
チャートに対応したプログラム)を、システム或いは装
置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装
置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読
み出して実行することによっても達成される場合を含
む。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態
は、プログラムである必要はない。
【0121】従って、本発明の機能処理をコンピュータ
で実現するために、該コンピュータにインストールされ
るプログラムコード自体も本発明を実現するものであ
る。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するた
めのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0122】その場合、プログラムの機能を有していれ
ば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行され
るプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プ
ログラムの形態を問わない。
【0123】プログラムを供給するための記録媒体とし
ては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハー
ドディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD
−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発
性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,
DVD−R)などがある。
【0124】その他、プログラムの供給方法としては、
クライアントコンピュータのブラウザを用いてインター
ネットのホームページに接続し、該ホームページから本
発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮
され自動インストール機能を含むファイルをハードディ
スク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供
給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログ
ラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファ
イルを異なるホームページからダウンロードすることに
よっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理を
コンピュータで実現するためのプログラムファイルを複
数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバ
も、本発明に含まれるものである。
【0125】また、本発明のプログラムを暗号化してC
D−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所
定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを
介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロ
ードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化され
たプログラムを実行してコンピュータにインストールさ
せて実現することも可能である。
【0126】また、コンピュータが、読み出したプログ
ラムを実行することによって、前述した実施形態の機能
が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コン
ピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一
部または全部を行ない、その処理によっても前述した実
施形態の機能が実現され得る。
【0127】さらに、記録媒体から読み出されたプログ
ラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコ
ンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモ
リに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、
その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU
などが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理
によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
指示具の回路構成を簡略化し、かつ座標出力モードを容
易に変更することができる座標入力装置及びその制御方
法、プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の3次元(空間)座標計測
可能な座標入力装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態1の座標入力ペンの構成を示
す図である。
【図3】本発明の実施形態1の音波の到達時間検出方法
を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】本発明の実施形態1の音波の到達時間検出を実
現する検出回路のブロック図である。
【図5】本発明の実施形態1の音波発生源と検出センサ
間の距離と検出センサが検出する検出レベルの関係を模
式的に示す図である。
【図6】本発明の実施形態1の演算制御回路の概略構成
を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施形態1の音波の別の到達時間検出
方法を説明するためのタイミングチャートである。
【図8】本発明の実施形態1の別の音波の到達時間検出
を実現する検出回路のブロック図である。
【図9】本発明の実施形態1の座標系を説明するための
図である。
【図10】本発明の実施形態1の座標入力ペンの動作モ
ードを説明するための図である。
【図11】本発明の実施形態1の座標入力ペンの動作を
説明するフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態1の座標入力装置の動作を
説明するフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態2の座標入力ペンの構成を
示す図である。
【符号の説明】
1 演算制御回路 2 信号波形検出回路 3 検出センサ 4 座標入力ペン 6 表示ディスプレイ 41 ペン先SW 42a、42b ペンサイドSW 43 音波発生源 14 座標入力ペン 141 ペン先SW 142a、142b ペンサイドSW 143 第1音波発生源 144 第2音波発生源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 雄一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5B068 AA04 AA22 BB21 BC03 BD02 BD11 BD17 BE04 BE08 CC18 5B087 AA02 AC12 CC25 CC26 CC47 DD10

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力面を構成する表示面に対して位置入
    力を行う指示具からの入力を、前記表示面の周辺部に設
    けられた複数の検出手段が受信した受信タイミングに基
    づいて、前記指示具の位置を算出する座標入力装置であ
    って、 前記複数の検出手段の検出信号の内、前記指示具からの
    入力信号に対する位相遅延時間に関わる位相信号を検出
    する位相信号検出手段と、 前記位相信号検出手段の検出信号に基づいて、前記指示
    具の動作モードを判定する判定手段とを備えることを特
    徴とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の検出手段の検出信号の内、前
    記指示具からの入力信号に対する群遅延時間に関わる群
    信号を検出する群信号検出手段とを更に備え、 前記位相信号検出手段は、前記群信号に基づいて前記位
    相信号を検出することを特徴とする請求項1に記載の座
    標入力装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の検出手段それぞれは、前記指
    示具の駆動周波数を判定する判定手段とを備え、 前記指示具は、前記判定手段で判定する複数種類の駆動
    周波数の各周波数を切り替えて駆動する駆動手段とを備
    えることを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段の判定結果に基づいて、前
    記指示具の位置座標の出力形式を制御する制御手段とを
    更に備えることを特徴とする請求項1に記載の座標入力
    装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、前記位相信号の検出レ
    ベルに基づいて、前記指示具の動作モードを判定するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、前記位相信号の周波数
    に基づいて、前記指示具の動作モードを判定することを
    特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の検出手段それぞれは、前記位
    相信号に対応した検出レベルのダイナミックレンジを複
    数設定することを特徴とする請求項1に記載の座標入力
    装置。
  8. 【請求項8】 前記指示具は、複数の音波発生手段と、 前記複数の音波発生手段それぞれを異なる駆動周波数で
    駆動する駆動手段とを備えることを特徴とする請求項1
    に記載の座標入力装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の音波発生手段は、第1及び第
    2音波発生手段を少なくとも有し、前記第1及び第2音
    波発生手段それぞれは、前記指示具の両端に配置されて
    いることを特徴とする請求項8に記載の座標入力装置。
  10. 【請求項10】 入力面を構成する表示面に対して位置
    入力を行う指示具からの入力を、前記表示面の周辺部に
    設けられた複数の検出部が受信した受信タイミングに基
    づいて、前記指示具の位置を算出する座標入力装置の制
    御方法であって、 前記複数の検出部の検出信号の内、前記指示具からの入
    力信号に対する位相遅延時間に関わる位相信号を検出す
    る位相信号検出工程と、 前記位相信号検出工程の検出信号に基づいて、前記指示
    具の動作モードを判定する判定工程とを備えることを特
    徴とする座標入力装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記複数の検出部の検出信号の内、前
    記指示具からの入力信号に対する群遅延時間に関わる群
    信号を検出する群信号検出工程とを更に備え、 前記位相信号検出工程は、前記群信号に基づいて前記位
    相信号を検出することを特徴とする請求項10に記載の
    座標入力装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 前記複数の検出部それぞれは、前記指
    示具の駆動周波数を判定する判定工程とを備え、 前記指示具は、前記判定工程で判定する複数種類の駆動
    周波数の各周波数を切り替えて駆動する駆動工程とを備
    えることを特徴とする請求項10に記載の座標入力装置
    の制御方法。
  13. 【請求項13】 前記判定工程の判定結果に基づいて、
    前記指示具の位置座標の出力形式を制御する制御工程と
    を更に備えることを特徴とする請求項10に記載の座標
    入力装置の制御方法。
  14. 【請求項14】 前記判定工程は、前記位相信号の検出
    レベルに基づいて、前記指示具の動作モードを判定する
    ことを特徴とする請求項10に記載の座標入力装置の制
    御方法。
  15. 【請求項15】 前記判定工程は、前記位相信号の周波
    数に基づいて、前記指示具の動作モードを判定すること
    を特徴とする請求項10に記載の座標入力装置の制御方
    法。
  16. 【請求項16】 前記複数の検出部それぞれは、前記位
    相信号に対応した検出レベルのダイナミックレンジを複
    数設定することを特徴とする請求項10に記載の座標入
    力装置の制御方法。
  17. 【請求項17】 前記指示具は、複数の音波発生部それ
    ぞれを異なる駆動周波数で駆動する駆動工程とを備える
    ことを特徴とする請求項10に記載の座標入力装置の制
    御方法。
  18. 【請求項18】 前記複数の音波発生部は、第1及び第
    2音波発生部を少なくとも有し、前記第1及び第2音波
    発生部それぞれは、前記指示具の両端に配置されている
    ことを特徴とする請求項17に記載の座標入力装置の制
    御方法。
  19. 【請求項19】 入力面を構成する表示面に対して位置
    入力を行う指示具からの入力を、前記表示面の周辺部に
    設けられた複数の検出部が受信した受信タイミングに基
    づいて、前記指示具の位置を算出する座標入力装置の制
    御をコンピュータに機能させるためのプログラムであっ
    て、 前記複数の検出部の検出信号の内、前記指示具からの入
    力信号に対する位相遅延時間に関わる位相信号を検出す
    る位相信号検出工程のプログラムコードと、 前記位相信号検出工程の検出信号に基づいて、前記指示
    具の動作モードを判定する判定工程のプログラムコード
    とを備えることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7649808B2 (en) 2006-08-04 2010-01-19 Nec Display Solutions, Ltd. Distance measuring system and method utilizing infrared radiation and ultrasonic wave

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