JP3285403B2 - 情報入力装置 - Google Patents

情報入力装置

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JP3285403B2
JP3285403B2 JP02362093A JP2362093A JP3285403B2 JP 3285403 B2 JP3285403 B2 JP 3285403B2 JP 02362093 A JP02362093 A JP 02362093A JP 2362093 A JP2362093 A JP 2362093A JP 3285403 B2 JP3285403 B2 JP 3285403B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ、ワープ
ロ、ゲーム機、産業制御装置等の情報処理装置に用いる
情報入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の情報入力手段として、
一般に用いられているものにキーボードがある。図2は
従来のキーボード入力システムの概念図であり、操作者
の手203により、キーボード201を操作して、情報
処理装置202に情報を入力するシステムを示してい
る。操作者はこのキーボード201を両手で操作し、入
力するわけであるが、操作者にとって本来必要としてい
るのはCRT表示体204に出力されるフィードバック
情報表示のみである。操作者はある程度キー入力に習熟
してくると、キーボードを見ないで、CRT表示体20
4を見ながらキー入力をすることが多くなってくる。
【0003】情報入力の他の手段として、ペン入力があ
る。これは、3次元形状設計や動画製作等によく利用さ
れる。図3は従来のペン入力システムの概略図である。
電子ペン301を持った操作者が任意の空間においてペ
ンを操作すると、電子ペン301の先端から超音波が発
せられる。該超音波を複数の固定点に配置された超音波
受信素子302において受信し、演算装置303におい
て電子ペン301の位置を解析し、情報装置に入力する
システムである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のキーボードは、
多数のデータを迅速に入力するときの電気接点の信頼性
の不足や、特に携帯用途に対してキーボードの形状寸法
が大きく、また卓上作業においてキーボードが机上のス
ペースの多くの部分を占領してしまうという問題があ
る。以上のことから、ワイヤレスで空間を占拠しないキ
ーボードの必要性と作業環境への適応性が課題となって
いる。一方、ペン入力は単一のペンによる入力であるた
めに、メニューの選択や、座標データ等の入力には便利
であるが、文字等のキー入力には適していない。本発明
は、このような問題点を解決し、多数のデータを迅速に
入力でき、使用に際して広いスペースを必要とせず、携
帯性のよい情報入力装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次の如き構成の装置にすることを特徴とす
る。すなわち、仮想キーボードを操作する操作者の手に
装着される操作装置と本体とから成り、操作装置は、操
作者の各指に対応して設けられ、指の動作に応じて作動
するスイッチと、各指に対応して設けられ、各指の前記
スイッチにより動作を開始する超音波発信素子と、前記
スイッチのいずれかが作動した時、超音波より伝搬速度
の速いリセット信号を発生するリセット信号発信手段
と、該リセット信号を本体に伝達するリセット信号伝達
手段とを有し、本体は所定の距離をおいて設置された複
数の超音波受信素子と、リセット信号受信手段と、制御
部を有し、該制御部は操作者にモデルキー入力操作を指
示して前記操作者に対応した前記仮想キーボードのキー
配列を記憶するキー配列記憶手段と、前記スイッチが作
動した時、前記リセット信号受信手段がリセット信号を
受信した時点から、前記各超音波受信素子が超音波を受
信する時点までの時間を測定し、作動したスイッチに対
応する指の位置を演算するともに、キー配列記憶手段の
データと照合してキーを特定する、キー特定手段を備え
る装置である。
【0006】また、次の如き構成の装置も本発明の特徴
とする装置である。すなわち、仮想キーボードを操作す
る操作者の手に装着される操作装置と本体とから成り、
操作装置は、操作者の各指に対応して設けられ、指の動
作に応じて作動するスイッチと、操作者の各指に対応し
て設けられ、各指の前記スイッチにより動作を開始する
超音波受信素子と、前記超音波受信素子の受信と同時
に、超音波より伝搬速度の速いストップ信号を発信する
ストップ信号発信手段と、該ストップ信号を本体に伝達
するストップ信号伝達手段とを有し、本体は所定の距離
をおいて設置され、所定の周期で、かつ互いに仮想キー
ボードの範囲を伝搬する時間に比べ十分な時間間隔をお
いて発信を開始する複数の超音波発信素子と、ストップ
信号受信手段と、制御部を有し、該制御部は操作者にモ
デルキー入力操作を指示して前記操作者に対応した前記
仮想キーボードのキー配列を記憶するキー配列記憶手段
と、前記スイッチが作動した時、各超音波発信素子の最
後の信号の発信時点から前記ストップ信号受信手段が各
超音波発信素子に対応するストップ信号を受信する時点
までの時間を測定し、作動したスイッチに対応する指の
位置を演算するともに、キー配列記憶手段のデータと照
合してキーを特定するキー特定手段を備える装置であ
る。
【0007】
【作用】操作者が操作装置により、仮想キーボード上に
おいて入力操作をすると、スイッチが作動し、対応する
指より超音波が発せられ(或いは受信され)、その超音
波を本体に設置された複数の超音波受信素子が受信する
(或いは発信する)ことにより該指先の位置を検出す
る。操作者はあらかじめモデルキー入力を行い、該操作
者に対応するキー配列をキー配列記憶装置に記憶して学
習し、仮想キーボードを形成する。検出した指先位置と
既に学習しているキー配列とを対照して操作者の入力キ
ーを特定し、情報処理装置に情報を入力する。
【0008】
【実施例】
(実施例1)図1は本発明の情報入力装置の第1の実施
例を示す概略図である。操作者が着用する各手袋には、
電磁波発信素子102と各指に対応して超音波発信素子
101が備えられている。また、本体は超音波受信素子
103,超音波受信素子104、電磁波受信素子1
05および制御部106から構成されている。制御部1
06内には、操作者が予めモデルキー入力により入力し
た仮想キーボードが形成されている。この状態で、前記
手袋を用いて入力操作を行うと、対応する指の超音波発
信素子101と電磁波発信素子102とから同時にそれ
ぞれ超音波と電磁波を発信する。発信された超音波を超
音波受信素子103,超音波受信素子104、電磁
波を電磁波受信素子105においてそれぞれ受信し、デ
ータを制御部106に入力する。制御部106はこれら
のデータより対応する指先の位置を検出し、仮想キーボ
ードのキー配列との対照よりキーを特定し、情報処理装
置107に入力する。
【0009】図4は本実施例における、本体の構成を示
す図である。本体の制御部106は、電磁波受信素子1
05と超音波受信素子103,超音波受信素子10
4からの受信信号を入力する計時計数回路401と、該
回路の出力データに基づいて指の位置を算出する演算回
路402と、操作者のモデルキー入力に対応して仮想キ
ーボードを形成するとともに、学習機能も備えた仮想キ
ーボードキー配列学習機構403とから構成されてい
る。
【0010】操作者が入力操作を行うと対応する指より
超音波と電磁波が発せられ、まず、電磁波受信素子10
5で電磁波を受信し、該電磁波のリセット信号により、
計時計数回路401をリセットするとともに作動を開始
する。次に、それぞれの超音波受信素子103、104
において超音波が受信され、電磁波受信から超音波受信
までの時間をそれぞれ計測することにより、それぞれの
超音波伝播距離を測定する。計測結果と各超音波受信素
子103、104間距離より、演算回路402において
入力に対応した指先の位置を検出し、仮想キーボードキ
ー配列学習機構403において検出結果と対照して入力
キーを特定し、情報処理装置107に入力する。
【0011】図5は指先の位置検出の原理図である。入
力操作を行った指に対応する超音波発信素子101と、
超音波受信素子103と超音波受信素子104それ
ぞれとの距離L,Rは、入力操作時に超音波と同時に電
磁波発信素子102より電磁波が発信されるが、電磁波
受信素子105におけるこの電磁波の受信と、超音波受
信素子103と超音波受信素子104それぞれにお
ける受信との、時間差と音速より求められる。求めた値
L,Rと超音波受信素子103と超音波受信素子1
04との間の距離L0よりピタゴラスの定理を用いて超
音波発信素子101の位置を検出する。
【0012】図6は本発明のシステムダイヤグラムであ
る。仮想キーボード上において対応する手指が電磁波と
超音波とを同時に発すると、伝播時間の相違から本体側
では電磁波を受信すると時刻t=t0において計時計数
回路が作動する。遅れてくる超音波を2つの固定点に配
置した超音波受信素子によって受信する毎に時刻t1,
t2を計時計数回路より求め、指先と各受信素子との距
離を測定し、その測定値と2つの超音波受信素子間距離
L0より指先位置を検出し、仮想キーボード上の対応す
る入力キーを特定する。
【0013】図7(a)は赤外線発光回路機構の例を示
し、論理ゲート750で制御された電圧を電流制限抵抗
752を介して赤外線発光LED754より赤外線を発
光する。なお論理ゲート750は2つの入力端子が共に
Hレベルのときのみ信号電圧を出力する。
【0014】図7(b)は赤外線受光回路機構の例を示
し、赤外線702は赤外線通過フィルタ710を介して
電界シールドケース718内のホトトランジスタ722
によって受光される。受光された赤外線は電気信号にか
えられ前置増幅器728によって増幅され、更にフィル
タ付き増幅回路726を介して光受信信号として出力さ
れる。なお赤外線通過フィルタ710は赤外線以外を可
視光、短波長光を除去し光ノイズ、光飽和を避けるため
に設置することが望ましく、電界シールドケース718
も光以外の電磁ノイズを避けるために設置する。
【0015】図8は単一水晶発振素子による電磁波およ
び超音波発信回路機構を示す。水晶発振回路802で発
振された信号、例えば8MHzは、1MHz連続波形発
信回路874、128Hz細幅パルス発信回路876、
40kHz連続波形発信回路878に入力され、それぞ
れの回路から、所定の周波数の信号が出力される。スイ
ッチ864のON時に起こるチャタリングを防止した入
力回路862を介した信号は、フリップフロップ84
2、844と波形整形されゲート848より構成される
微分回路826を通る。ゲート848を通った信号と、
1MHz連続波形発信回路874より発せられる信号
と、128Hz細幅パルス発信回路876より発せられ
る信号とが、高周波変調回路812によって変調され、
高周波増幅回路814で増幅され、LC共振回路816
を通ってアンテナ884より電磁波信号が出力される。
一方、ゲート848を通った信号と40kHz連続波形
発信回路878より発せられる信号とが超音波変調回路
828においてそれぞれ反転の信号SPA,SPBとに
変調され、アンプ830によって増幅されスピーカ83
2より超音波信号が出力される。
【0016】図9は図8の回路における各点の波形を示
す。P1MHzとP40KHzとP128Hzは、それ
ぞれ1MHz連続波形発信回路874、40kHz連続
波形発信回路878、128Hz細幅パルス発信回路8
76から出力される、1MHz連続パルス、40kHz
連続パルス、128Hz細幅パルスを示している。SW
INは入力回路826においてチャタリング整形したス
イッチ入力信号を示し、SWPはスイッチ入力信号が微
分回路826を通って出力されるスイッチ整形微分信号
を示している。SPA,SPBは超音波変調回路828
によるSP駆動およびSP反転駆動信号波形を示してお
り、この信号がスピーカ832の両端にかかり瞬時の電
位変動によって超音波を発信する。SOUND,EMW
AVEはスピーカ832およびアンテナ884より発信
される送信超音波および送信電磁波を示し、Msig,
Ssigは第10図に示す受信回路機構における検出超
音波と検出電磁波の関係を示し、△tが電磁波と超音波
の伝播時間の差である。
【0017】図10は電磁波および超音波受信回路機構
を示す。電磁波がアンテナで受信され、LC共振回路1
060において、送信周波数、例えば8MHz近傍の信
号を抽出し、高周波増幅回路に伝達する。該信号は、ラ
ジオやテレビ受信回路で公知である検波回路1050を
通り、被伝送信号が抽出される。そして電磁波で伝送さ
れ、128Hzに整形された信号は、立ち上がりタイミ
ングでラッチし更にカウンタ1028をセットする。一
方、超音波受信素子(マイク)1012で超音波が受信
されると、増幅回路1016でフィルタリングと増幅が
行われ、フリップフロップ1024をリセットし、それ
によりカウンタ1028は時間測定用のクロックパルス
の計時を停止し、測定値をラッチ回路1022にラッチ
して、CPU側に送信する。
【0018】図11は2つの手指の同時入力の例を示す
時間と信号のグラフである。すなわち、2つの指入力信
号Ain、Binが重なる場合である。このような場合
には、入力操作時に手袋の超音波発信素子より発信され
る超音波を、周波数変調、もしくは異なる位相、もしく
は一定時間間隔をもっての複数回数の発信にすることに
より、同時キー入力に対して2種類以上の超音波が、ま
た特定の周波数以外の超音波が受信されたときにはゲー
トが閉ざされ装置が作動しないようにして、誤動作を防
止する。すなわち、識別信号A、B等により識別する。
【0019】更に誤動作対策として、超音波の手袋の発
信素子・本体の受信素子間の走行時間△Tのあいだの入
力操作、すなわち手袋側の電磁波発信による本体側の電
磁波受信は、△Tのあいだゲートを閉ざして作動しない
ようにする。
【0020】図12は情報処理装置における手指の位置
確認学習機構の一実施例のブロック図である。仮にAと
いう文字を学習するとき、表示装置1201に”A”を
示し、操作者1202はAをタイプする。演算装置12
03と、入力検出番地発生回路1204により、データ
A*を読み取り変換データA*をアドレスとして正しい
データAを対照表記憶回路1205に読み込ませる。読
み出しはA*入力に対してデータAを出力することで行
われる。対照表は不揮発性メモリにして、電源が切れて
も消滅しないようにする。
【0021】図13は電源を必要としない超音波電磁波
両発信機構である。分極した振動片1310をトリガ部
材1312で叩くと、周波数を調整した超音波1314
が振動片1310から発信される。同時に発生したリン
キングを含むパルス電圧はダイオード1316を介して
LC共振回路1322に供給され、LC共振周波数の減
衰信号が発生しアンテナ1326を介して電磁波133
4が発信される。また発信される電磁波の周波数はコン
デンサ1318と、コイル1320,1324によって
決定される。
【0022】図14は超音波発信素子を用いた超音波発
信機構と電磁波発信素子を用いた電磁波発信機構を施し
た手袋の一指先の例を示した概略図である。仮想キーボ
ード上において、操作者の指先がキー入力操作を行う
と、指先スイッチ1412が仮想キーボードに対応する
卓上などに触れ作動し、同時に超音波発信素子1414
より超音波1428が発信され、またLC共振回路14
16を通ってアンテナ1430より電磁波1418が発
せられる。また各指先から発せられる超音波1428と
電磁波1418をそれぞれ固有の周波数または変調を加
え区別できるようにしておくと図11に示したように同
時キー入力に対応できるようになる。
【0023】図15はキー入力を指の曲げより検出する
スイッチ機構の一実施例の概略図である。手指の曲げを
検出する指形状検出素子(スライド抵抗)とリアクショ
ンを発生させるためのモータを、超音波発信素子と電磁
波発信素子を施した手袋の各手指に構成する。仮想キー
ボード上において操作者が入力動作を手指1528を曲
げることによって行うと、ワイヤ1514はフレキシブ
ルスリーブ1524を通って指先方向に引かれ、指形状
検出素子1512が作動することによって、超音波およ
び電磁波が発信され、各受信素子によって指先の位置が
検出される。このとき本体側で対応キーを入力すると直
ちにモータ1520が作動し、プーリー1518を介し
てワイヤ1514を巻き上げる。それにより指先ストッ
パ1522からワイヤ1514を介して引っ張り返さ
れ、手指1528は通常状態に戻る。この装置の特徴
は、卓などを必要とせず空中においてもキー入力が可能
であるということと、リアクションを施して有るため空
中でのキー入力操作に対してもキータッチの操作感が存
在することである。
【0024】図16は図15における指の曲げを検出す
る指形状検出素子とリアクション発生機構の一実施例を
示す。図15における手指1528の曲げに応じてポテ
ンショメータの摘み1614が変化しポテンショメータ
1616の出力Vr1622も変化するが、Vr162
2はリアクション算出用演算回路を含む演算装置160
2に入力され解析される。その結果、入力と認められる
と演算装置1602より出力Vc1620を発生し、増
幅回路1612を介して(Vc−Vr)でモータ160
8をドライブし、プーリー1610を介してワイヤでポ
テンショメータの摘み1614を変化させ、ポテンショ
メータの出力Vr1622を調節して通常状態に戻す。
またリアクションの強弱はアンプゲイン1618或いは
電流制限抵抗1604を変化させることで調節が可能と
なる。
【0025】図17(a)は図16におけるポテンショ
メータ出力電圧Vrと演算出力Vcの関係を、図17
(b)は指曲げ角度Θと指反力Fの関係を示したグラフ
である。ポテンショメータ出力電圧Vrは指曲げ角度Θ
と比例して増大するが、ある程度指を曲げた時点で、指
先が仮想キーボードの入力キーに触れることに対するリ
アクションを必要とするために、演算装置側では演算出
力Vcの値を上げる。それに比例して指反力Fも増大
し、操作者は指先でキーに触れた感触を得るのである。
更にある程度まで入力キーを押し込むと演算出力Vcは
減少し、指反力Fも減るので指先に力がかからなくなる
が、更にキーを押し込むと演算出力Vcが最大にまで増
大し、それに比例して指反力Fも最大に増え、指先はそ
れ以上キーを押し込めなくなる。
【0026】(実施例2)図18は本発明の第2の実施
例の情報入力装置の概略図である。超音波発信素子1
803と超音波発信素子1804とからそれぞれ一定
時間間隔をもって超音波を発信する。ここで、超音波発
信素子1803と超音波発信素子1804の発信の
タイミングに、超音波が仮想キーボード領域を伝搬する
時間に比べて十分長い時間のずれを設定しておく。超音
波受信素子1801と電磁波発信素子1802とを施し
た手袋を装着した操作者が、既に形成されている仮想キ
ーボード上において入力操作を行うと、操作した指に対
応する超音波受信素子1801において該超音波を受信
する。受信すると直ちに電磁波発信素子1802より電
磁波を発信させ、電磁波受信素子1805において該電
磁波を受信することで超音波発信素子1803と超音
波発信素子1804からそれぞれ発信された超音波の
伝播時間を制御部1806において計測する。すなわ
ち、超音波発信素子の発信開始から、電磁波のストップ
信号までの時間を計測する。これより、対応する指先の
位置を検出し、仮想キーボードのキー配列との対照より
キーを特定し、情報処理装置1807に入力する。
【0027】図19は実施例2における本体の構成図で
ある。電磁波受信素子1805と、複数の超音波発信素
子1803、1804と制御部1806とから成る。制
御部1806は計時計数回路1904、演算回路190
5、および操作者のモデルキー入力に対応して記憶し学
習して形成された仮想キーボードキー配列学習機構19
06とから構成される。
【0028】操作者が入力操作を行うと、本体の超音波
発信素子1803、1804から発信された超音波を手
袋に備え付けられた超音波受信素子で受信し、直ちに電
磁波で返信する。該電磁波を電磁波受信素子1805に
おいて受信することで該超音波の伝播時間を計時計数回
路1904において計測し、計測結果と各超音波発信素
子1803、1804間距離より演算回路1905にお
いて入力に対応した指先の位置を検出し、仮想キーボー
ドキー配列学習機構1906において検出結果と対照し
て入力キーを特定し、情報処理装置1907に入力す
る。
【0029】図20は指先の2次元位置検出の原理図で
ある。超音波発信素子1803と超音波発信素子1
804はそれぞれ一定時間間隔をもって超音波を発して
いる。超音波発信素子1803より発信した超音波を
仮想キーボード上で入力操作をした指に対応する超音波
受信素子1801によって受信されると、同時に電磁波
発信素子1802より電磁波が発信され、電磁波受信素
子1805において該電磁波を受信することで該超音波
の伝播時間を測定し、後に超音波発信素子1804よ
り超音波を発信し、同様に超音波受信素子1801での
受信と同時に電磁波発信素子1802から電磁波を発信
し、電磁波受信素子1805において電磁波を受信する
ことにより、それぞれの該超音波の伝播時間から超音波
発信素子1803と超音波発信素子1804と、超
音波受信素子1805とのそれぞれの距離L,Rを求
め、超音波素子間距離L0と、L,Rよりピタゴラスの
定理から指先の位置検出を行う。
【0030】図21は実施例2のシステムダイヤグラム
である。仮想キーボード上における入力操作に際して本
体側から発せられた超音波を手袋側で受信すると電磁
波を返信し、超音波発信から一定時間△τ後に超音波
が発せられ、手袋側で受信すると同様に電磁波を返信
する。本体では超音波発信から電磁波受信までの時間を
それぞれ測定し、超音波発信素子と超音波受信素子まで
の距離をそれぞれ求め、指先の位置検出を行う。また超
音波と超音波は変調を施し区別を付け、同時入力に
よる両超音波発信の時間間隔△τ内の複数の電磁波受信
は誤動作を防止するため無効とする。
【0031】
【発明の効果】本発明において各指に発信素子を施した
場合、ペン10本分の入力となるため、従来のペン入力
に適していなかった多量のデータ入力において最適であ
る。また指1本による入力では従来のペン入力と同等と
なるため、3次元形状設計や動画製作等も同原理におい
て可能となる。
【0032】一方、装置の改良次第では相当の小型化が
可能となるため、キーボードの携帯時における不便さや
作業スペースの確保の問題が解決される。そして自由な
位置に仮想キーボードを設置することが可能となるた
め、例えば寝ころびながら、あるいは歩きながら、自由
なそして形式にとらわれないキータイピングが可能とな
る。
【0033】また、本装置は指先位置検出よりキー入力
をすることであるが、指先位置を3次元座標にプロット
出来るようにし、図形を描けるようにすれば、より操作
者のイメージに沿った形の物体をCRTに映すことが可
能となり、その物体を回転あるいは変形、移動等をする
ことより、より効率的に作業を捗らせることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の装置概略図である。
【図2】従来のキーボード入力システムの概略図であ
る。
【図3】従来の電子ペンによる入力システムの概略図で
ある。
【図4】実施例1における本体構成図である。
【図5】 実施例1における
入力指先位置検出の原理図である。
【図6】 実
施例1におけるシステムダイヤグラムである。
【図7】(a)は実施例1の赤外線発光回路機構であ
り、(b)は実施例1の赤外線受光回路機構である。
【図8】 実施例1における水晶発振を用いた
超音波電磁波両発振回路である。
【図9】 図8に示す回路の各部の波形である。
【図10】 図8の回路に対する受信
器および距離測定のためのカウンタを備えた回路であ
る。
【図11】 実施例1の複数の同時キ
ー入力に対する時間と信号の関係図である。
【図12】 実施例1の本体における
キー配列位置記憶学習機構である。
【図13】 実施例1に用いる別の超
音波と電磁波を発信する回路機構である。
【図14】 実施例1の圧力スイッチ
と超音波発信器と電磁波発信器を指先に施した例の概略
図である。
【図15】 実施例1の指形状検出素
子機構とリアクション発生機構の概略図である。
【図16】 実施例1のリアクション
発生機構の回路図である。
【図17】 (a)は図16における
演算出力Vcとポテンショメータ出力電圧Vrの関係を
示すグラフであり、(b)は図16における指反力Fと
指曲げ角度Θの関係を示すグラフである。
【図18】実施例2の装置概略図である。
【図19】実施例2における本体構成図である。
【図20】実施例2における入力指先位置検出の原理図
である。
【図21】実施例2におけるシステムダイヤグラムであ
る。
【符号の説明】
101 超音波発信素子 102 電磁波発信素子 103 超音波受信素子 104 超音波受信素子 105 電磁波受信素子 106 制御部 401 計時計数回路 402 演算回路 403 仮想キーボードキー配列学習機構 1801 超音波受信素子 1802 電磁波発信素子 1803 超音波発信素子 1804 超音波発信素子 1805 電磁波受信素子 1806 制御部 1904 計時計数回路 1905 演算回路 1906 仮想キーボードキー配列学習機構

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮想キーボードを操作する操作者の手に
    装着される操作装置と本体とからり、該操作装置
    は、操作者の各指に対応して設けられ、指の動作に応
    じて作動するスイッチと、該操作者の各指に対応して設
    けられ、前記スイッチにより動作を開始する超音波発信
    素子と、前記スイッチのいずれかが作動した時、超音波
    より伝搬速度の速いリセット信号を発生するリセット信
    号発信手段と、該リセット信号を前記本体に伝達するリ
    セット信号伝達手段とを有し、前記本体は所定の距離
    をおいて設置された複数の超音波受信素子と、リセット
    信号受信手段と、制御部を有し、該制御部は、キー配列
    記憶手段とキー特定手段を備え、該キー配列記憶手段
    は、前記操作者に仮想キーボードを形成するためのモデ
    ルキー入力操作を指示し、前記操作者に対応した前記仮
    想キーボードのキー配列を記憶し、該キー特定手段は、
    前記スイッチが作動した場合に、前記リセット信号受信
    手段がリセット信号を受信した時点から、前記各超音波
    受信素子が超音波を受信する時点までの時間を測定し、
    作動したスイッチに対応する指の位置を演算するとも
    に、キー配列記憶手段のデータと照合してキーを特定す
    ることを特徴とする情報入力装置。
  2. 【請求項2】 仮想キーボードを操作する操作者の手に
    装着される操作装置と本体とからり、該操作装置
    は、操作者の各指に対応して設けられ、指の動作に応
    じて作動するスイッチと、操作者の各指に対応して設
    けられ、前記スイッチにより動作を開始する超音波受信
    素子と、前記超音波受信素子の受信と同時に、超音波よ
    り伝搬速度の速いストップ信号を発信するストップ信号
    発信手段と、該ストップ信号を前記本体に伝達するスト
    ップ信号伝達手段とを有し、前記本体は所定の距離を
    おいて設置され、所定の周期で、互いに仮想キーボード
    の範囲を伝搬する時間に比べ十分な時間間隔をおいて発
    信を開始する複数の超音波発信素子と、ストップ信号受
    信手段と、制御部を有し、該制御部は、キー配列記憶手
    段とキー特定手段を備え、該キー配列記憶手段は、前記
    操作者に仮想キーボードを形成するためのモデルキー入
    力操作を指示し前記操作者に対応した前記仮想キーボ
    ードのキー配列を記憶し、該キー特定手段は、前記スイ
    ッチが作動した場合に、各超音波発信素子の最後の信号
    の発信時点から前記ストップ信号受信手段が各超音波
    発信素子に対応するストップ信号を受信する時点までの
    時間を測定し、作動したスイッチに対応する指の位置を
    演算するともに、キー配列記憶手段のデータと照合して
    キーを特定することを特徴とする情報入力装置。
  3. 【請求項3】 前記リセット信号発信手段は、電磁波を
    発信する電磁波発信素子を備え前記リセット信号受信
    手段は、電磁波を受信する電磁波受信素子を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の情報入力装置。
  4. 【請求項4】 前記ストップ信号発信手段は、電磁波を
    発信する電磁波発信素子を備え前記ストップ信号受信
    手段は、電磁波を受信する電磁波受信素子を備えること
    を特徴とする請求項2に記載の情報入力装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の超音波発信素子による伝搬
    は、複数の周波数の多重変調音波で行うことを特徴とす
    る請求項1または請求項記載の情報入力装置。
  6. 【請求項6】 前記キー特定手段は、複数の超音波が同
    時に検出された場合、キー入力を無効とする機能を有
    することを特徴とする請求項3に記載の情報入力装置。
  7. 【請求項7】 前記キー特定手段は、複数の周波数の電
    磁波が同時に受信された場合に、キー入力を無効とする
    機能を有することを特徴とする請求項4に記載の情報入
    力装置。
  8. 【請求項8】 前記電磁波は赤外線発光ダイオードか
    ら発光される赤外線であることを特徴とする請求項3ま
    たは請求項4に記載の情報入力装置。
  9. 【請求項9】 前記超音波は分極した圧電体コンデン
    サの機械共振振動により発生させ前記電磁波は、機
    共振時に励起される電気共振回路から放射される電波で
    あることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の
    情報入力装置
  10. 【請求項10】 前記スイッチは、指先腹側に取り付け
    られた圧力スイッチを備え、指先が物体に接触した際に
    作動することを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の情報入力装置。
  11. 【請求項11】 前記スイッチは、指形状検出素子を備
    え、指の曲げを検出して作動することを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の情報入力装置。
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