JP2002236545A - 座標入力装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ - Google Patents

座標入力装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ

Info

Publication number
JP2002236545A
JP2002236545A JP2001032291A JP2001032291A JP2002236545A JP 2002236545 A JP2002236545 A JP 2002236545A JP 2001032291 A JP2001032291 A JP 2001032291A JP 2001032291 A JP2001032291 A JP 2001032291A JP 2002236545 A JP2002236545 A JP 2002236545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coordinate
coordinate value
input device
dimensional coordinate
coordinate input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001032291A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Kobayashi
克行 小林
Yuichiro Yoshimura
雄一郎 吉村
Hajime Sato
肇 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001032291A priority Critical patent/JP2002236545A/ja
Publication of JP2002236545A publication Critical patent/JP2002236545A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的大型な表示装置を用いても、低コスト
で精度良く座標算出が可能な座標入力装置及びその制御
方法、コンピュータ可読メモリを提供する。 【解決手段】 演算制御回路1は、指示具4の対する第
1次元、第2次元、第3次元で定義される3次元座標値
が所定期間内で検出されているか否かを判定する。次
に、その判定結果に基づいて、前記所定期間内で検出さ
れる前記3次元座標値の第1次元の第1座標値の検出状
況を監視する。次に、監視される前記第1座標値の変化
パターンに基づいて、所定情報を生成する。そして、所
定情報と前記第2及び第3次元の座標値の出力を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指示具の3次元位
置座標を検出する座標入力装置及びその制御方法、コン
ピュータ可読メモリに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、CRTディスプレイ、液晶ディス
プレイ(LCD)、あるいはプロジェクタ等の表示装置
の表示面に、座標を入力することができる座標入力装置
を重ねて配置し、操作者が行ったポインティングあるい
は筆記による筆跡を表示装置に表示し、あたかも、紙と
鉛筆のような関係を実現することができる装置が知られ
ている。
【0003】座標入力装置としては、抵抗膜方式をはじ
め、静電方式、ガラス等の座標入力面に超音波を伝播さ
せる超音波方式等の透明な入力板を有する方式や、光学
方式、あるいは空中に音波を放射することで位置を検出
する方式、さらには電磁誘導(電磁授受)方式のように
表示装置の裏側に座標算出のための機構を配置し、表示
装置の前面に透明な保護板を配置して、入出力一体の情
報機器を構成している物もある。
【0004】このような情報機器は、携帯性を有する小
型の電子手帳に始まり、表示装置の大型化に伴って、比
較的大きなサイズのペン入力コンピュータ等の情報機器
も見られるようになった。その他、フロントプロジェク
タ、リアプロジェクタ、あるいはPDP等の大型表示装
置と組み合わせて、例えば、プレゼンテーション装置、
TV会議システム等に利用され始めている。また、大型
の液晶ディスプレイやPDPディスプレイ等の表示装置
は、現在も画質の改善、低コスト化が進められている
他、衛星放送等のデジタル化に伴い、テレビの仕様形態
も過渡期の状態に入りつつある。
【0005】また、これらの大型の表示装置は、例え
ば、オフィスにおいて使われていたホワイトボード、あ
るいは電子黒板にとって変わり、パーソナルコンピュー
タ内にあらかじめ用意した資料用データを大型の表示装
置に表示させることで、会議用途、打ち合わせ用途に使
われ始めている。その場合、大型の表示装置に表示され
た情報は、ホワイトボードの如く、操作者、あるいは出
席者により表示情報を更新するために、直接画面をタッ
チすることで、パーソナルコンピュータを制御して、例
えば、表示画面の表示内容を切り替えることができるよ
うに構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の座標入力装置において、抵抗膜方式、静電方式等の座
標入力装置は、完全に透明な入力板を構成することが困
難であり、表示装置の画像の質を低下させるという課題
が生じる。さらには、ガラス等の伝播体を必要とする超
音波方式では、例えば、室内で用いる際の蛍光灯の映り
こみを防止するために、そのガラスの表面を光学的に処
理する必要があり、画像の画質を維持するという点で大
幅なコストアップが避けられない。また、電磁誘導方式
は、表示面の裏側にマトリックス上の電極を配置し、入
力ペンとの間で電磁的な信号の送受を行うので、表示装
置が大型化し表示装置の厚みが増すと、原理的に座標算
出が困難なものとなる上に、会議用途、あるいはプレゼ
ンテーション用途といった大型の座標入力装置を構成す
る場合には、非常にコストの高い装置となってしまうと
いう課題を有する。
【0007】また、大型の表示装置を採用した場合に
は、大勢の聴衆が鑑賞することが想定され、画像の視野
角、あるいはコントラスト等は十分な性能が要求され
る。従って、これらの大型の表示装置と座標入力装置を
組み合わせる場合には、十分な低コストで精度良く座標
算出が可能となるばかりでなく、大型の表示装置の画質
を劣化させないことが重要な課題となる。
【0008】さらには、この種の大型の入出力一体のシ
ステムを考慮した場合、大勢の参加者を想定した打ち合
わせあるいはネットワーク時代を考慮すれば、操作者が
直接画面をタッチすることでパーソナルコンピュータを
制御するばかりでなく、例えば、質問者がその場で遠隔
操作により、画面を操作したり、必要に応じてネットワ
ークより情報を引き出せるような構成になるのが好まし
い形態であると言える。
【0009】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものであり、比較的大型な表示装置を用いても、低
コストで精度良く座標算出が可能な座標入力装置及びそ
の制御方法、コンピュータ可読メモリを提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による座標入力装置は以下の構成を備える。
即ち、指示具の3次元位置座標を検出する座標入力装置
であって、前記指示具の対する第1次元、第2次元、第
3次元で定義される3次元座標値が所定期間内で検出さ
れているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の
判定結果に基づいて、前記所定期間内で検出される前記
3次元座標値の第1次元の第1座標値の検出状況を監視
する監視手段と、前記監視手段で監視される前記第1座
標値の変化パターンに基づいて、所定情報を生成する生
成手段と前記所定情報と前記第2及び第3次元の座標値
の出力を制御する制御手段とを備える。
【0011】また、好ましくは、前記所定情報は、前記
指示具が有するスイッチに対応づけられた当該座標入力
装置に対する処理を指示するコマンド情報である。
【0012】また、好ましくは、前記3次元座標値の前
記第1次元の座標値を所定値と比較する比較手段とを更
に備え、前記制御手段は、前記比較手段の比較結果に基
づいて、前記所定情報と前記第2及び第3次元の座標値
の出力を制御する。
【0013】また、好ましくは、前記制御手段は、前記
第1次元の座標値が所定値以下である場合に、前記第2
及び第3次元の座標値を出力する。
【0014】また、好ましくは、前記制御手段は、前記
比較手段の比較結果に基づいて、前記所定期間中の第1
の時点で検出された第1の3次元座標値を記憶する記憶
手段とを備え、前記第1の時点以降に検出される第2の
3次元座標値と前記第1の3次元座標値の差分の出力を
制御する。
【0015】また、好ましくは、前記制御手段は、前記
第1次元の座標値が所定値以上である場合に、前記所定
期間中の第1の時点で検出された第1の3次元座標値を
記憶する記憶手段とを備え、前記第1の時点以降に検出
される第2の3次元座標値と前記第1の3次元座標値の
差分の出力を制御する。
【0016】上記の目的を達成するための本発明による
座標入力装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
指示具の3次元位置座標を検出する座標入力装置の制御
方法であって、前記指示具の対する第1次元、第2次
元、第3次元で定義される3次元座標値が所定期間内で
検出されているか否かを判定する判定工程と、前記判定
工程の判定結果に基づいて、前記所定期間内で検出され
る前記3次元座標値の第1次元の第1座標値の検出状況
を監視する監視工程と、前記監視工程で監視される前記
第1座標値の変化パターンに基づいて、所定情報を生成
する生成工程と前記所定情報と前記第2及び第3次元の
座標値の出力を制御する制御工程とを備える。
【0017】上記の目的を達成するための本発明による
コンピュータ可読メモリは以下の構成を備える。即ち、
指示具の3次元位置座標を検出する座標入力装置の制御
のプログラムコードが格納されたコンピュータ可読メモ
リであって、前記指示具の対する第1次元、第2次元、
第3次元で定義される3次元座標値が所定期間内で検出
されているか否かを判定する判定工程のプログラムコー
ドと、前記判定工程の判定結果に基づいて、前記所定期
間内で検出される前記3次元座標値の第1次元の第1座
標値の検出状況を監視する監視工程のプログラムコード
と、前記監視工程で監視される前記第1座標値の変化パ
ターンに基づいて、所定情報を生成する生成工程のプロ
グラムコードと前記所定情報と前記第2及び第3次元の
座標値の出力を制御する制御工程のプログラムコードと
を備える。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の3次元(空間)座標計測可
能な座標入力装置の概略構成を示す図である。
【0020】4は筆記具であるところの座標入力ペンで
あり、操作者による座標入力動作により空中に音波を発
生するように構成されている。発生した音波は複数の検
出センサ3(実施形態1の場合、4個の検出センサ3_
Sa〜Sdを使用する)により検出され、後述する方法に
より信号波形検出回路2で処理される。その後、演算制
御回路1によって、座標入力ペン4の音波発生源の位置
(X,Y,Z)を算出するように構成されている。
【0021】演算制御回路1は、座標入力装置全体を制
御するとともに、得られる座標データを基に、ディスプ
レイ駆動回路5を介して、表示装置6に表示されている
カーソルを移動したり、あるいは筆記等の手書き情報を
表示装置6に表示、追記できるように構成されている。
【0022】以上のように、座標入力装置と表示装置を
組み合わせることで、あたかも『紙と鉛筆』のような関
係を実現することができるマンマシンインターフェース
を提供することが可能となる。
【0023】次に、座標入力ペン4の構成について、図
2を用いて説明する。
【0024】図2は本発明の座標入力ペンの構成を示す
図である。
【0025】座標入力ペン4内に内蔵された音波発生源
43は、ペン電源45、およびタイマと発振回路並びに
座標入力ペン4に具備されている複数のスイッチ情報を
検知して制御する制御回路等で構成された駆動回路44
によって駆動される。音波発生源43の駆動信号は、タ
イマによって発せられる所定の周期で繰り返すパルス信
号であって、発振回路により所定のゲインで増幅された
後、音波発生源43に印可される。この電気的な駆動信
号は、音波発生源43によって機械的な振動に変換さ
れ、空中にそのエネルギーが放射されることになる。
【0026】尚、実施形態1における座標入力ペン4
は、そのペン先端部を押圧することで動作するペン先ス
イッチ(SW)41、並びに座標入力ペン4の筐体に設
けられた複数のペンサイドスイッチ(SW)42を具備
する。
【0027】駆動回路44は、所定周期毎(例えば、1
0msec毎、その場合、1秒間あたりに音波を100回放
射するので、本座標入力装置の座標出力サンプリングレ
ートは、100回/秒となる)に、座標入力ペン4内の
音波発生源43を駆動させる信号を出力し、空中に音波
を放射することになる。この音波は、音波発生源43と
各検出センサ3_Sa〜Sd迄の距離に各々応じて遅延
し、到達、検出されることになる。この種の座標入力装
置は、座標入力ペン4の音波発生源43と各検出センサ
3_Sa〜Sd間の距離を、音波の既知の音速と、その到
達時間の積により各々導出し、各検出センサ3_Sa〜S
dの位置情報を用いて幾何学的に音波発生源43の位置
情報を得ることを基本としたシステムである。そこで、
この音波の到達時間を検出する方法について、図3、図
4を用いて説明する。
【0028】図3は本発明の音波の到達時間検出方法を
説明するためのタイミングチャートであり、図4は本発
明の音波の到達時間検出を実現する回路のブロック図で
ある。
【0029】尚、本発明では、音波の到達時間検出方法
として、3種類の実施形態1〜3を用いて説明する。
【0030】実施形態1において、51は駆動回路44
で発生した駆動信号であり、駆動信号51を発生すると
ともにスタート信号を生成する。このスタート信号は、
例えば、座標入力ペン4内に内蔵されている赤外LED
等(不図示)を介して、そのスタート信号を演算制御回
路1に送信し、演算制御回路1内のタイマ12(図5参
照)をスタートさせる。
【0031】一方、空中に放射された音波は、音波発生
源43と検出センサ3_Sa〜Sd間の距離に応じて遅延
し、検出センサ3_Sa〜Sdで検出されることになる。
53は前置増幅回路60で所定レベルまで増幅された検
出センサ3_Sa〜Sdで検出された検出信号を示す。こ
の検出信号を絶対値回路及び低域通過フィルタ等により
構成されるエンベロープ検出回路61で処理を行い、検
出信号のエンベロープ54のみが取り出される。
【0032】このエンベロープ54に着目すると、その
波形が伝播する音速は群速度Vgであり、このエンベロ
ープ54の特異な点、例えば、エンベロープ54のピー
クや変曲点を検出すると、群速度Vgに関わる遅延時間
tgが得られる。エンベロープ54のピークあるいは変
曲点を検出するエンベロープ特異点検出回路62は、微
分回路、ゼロクロスコンパレータを用いて容易に検出が
可能であり、実施形態1では、2階微分することによっ
て信号55を形成し、閾値レベル52と信号53で比較
されたゲート信号を参照してエンベロープ54の変曲点
を検出する(信号56)。この信号56を用いて前述し
たスタート信号により動作しているタイマ12をストッ
プさせれば、群速度Vgに関わる群遅延時間Tgを検出
することが可能である。(尚、図4のブロック図には、
この群遅延時間Tgを検出する構成は不図示である。)
【0033】また、厳密に言えば、この群遅延時間Tg
には、波形処理に関わる回路の遅延分が含まれるが、後
述する方法により、その影響は完全に除去される。よっ
て、ここでは説明を簡略化するために、回路遅延時間は
無いものとして説明を加える。
【0034】以上のことから、音波発生源43と検出セ
ンサ3_Sa〜Sd間の距離Lは次式で求めることができ
る。
【0035】 L=Vg×Tg (1) 一方、より高精度な距離Lの計算を行うための実施形態
2では、検出信号波形の位相情報より、音波が到達する
時間を導出する。その詳細について説明すれば、検出セ
ンサ3_Sa〜Sdの出力信号53は、帯域通過フィルタ
64により余分な周波数成分を除いた後、Tp信号検出
回路66に入力される。Tp信号検出回路66は、ゼロ
クロスコンパレータ、マルチバイブレータ等で構成さ
れ、帯域通過フィルタ64によって出力された信号のゼ
ロクロス点に関わる信号を、所定の閾値レベルと比較す
るゲート信号発生回路65が生成するゲート信号57と
比較し、信号58を生成する。
【0036】その後に、前述した群遅延時間Tgを検出
する信号56をゲート信号(ゲート信号発生回路63が
生成)として参照し、このゲート信号56の期間内にお
いて、帯域通過フィルタ64で出力される信号波形の位
相が、例えば、負側から正側にクロスする最初のゼロク
ロス点を出力する信号59を生成する。
【0037】同様にして、この信号59を用いて前述し
たスタート信号により動作しているタイマ12をストッ
プさせれば、位相速度Vpに関わる位相延時間Tpを検
出することが可能である尚、厳密にいえば、この群遅延
時間Tpには、波形処理に関わる回路の遅延分が含まれ
るが、後述する方法により、その影響は完全に除去され
る。よって、ここでは説明を簡略化するために、回路遅
延時間は無いものとして説明を加える。
【0038】以上のことから、音波発生源43と検出セ
ンサ3_Sa〜Sd間の距離Lは次式で求めることができ
る。
【0039】 L=Vp×Tp (2) ここで、エンベロープ特異点検出回路62に基づきゲー
ト信号発生回路63で生成するゲート信号56を用いる
効果について説明する。
【0040】検出センサ3_Sa〜Sdによって検出され
る信号レベルは、次の要因によって変動する。
【0041】1) 音波発生源43、検出センサ3_Sa
〜Sdの電気−機械変換効率 2) 音波発生源43と検出センサ3_Sa〜Sd間の距
離 3) 音波が伝播する空中の温度、湿度等の環境変動 4) 音波発生源43の音波放射に関する指向性、並び
に検出センサ3_Sa〜Sdの感度指向性 項目1)は部品公差により発生する要因であり、装置を
大量生産する場合には十分な留意が必要である。また、
項目2)は音波の減衰に関する項目であり、音波発生源
43と検出センサ3_Sa〜Sd間の距離が大きくなるに
つれて、空気中を伝播する音波の信号レベルは指数関数
的に減衰することが一般的によく知られている他、その
減衰定数も項目3)による環境で変化する。さらには、
項目4)は、本発明は座標入力装置として動作するの
で、筆記具であるところの座標入力ペン4は、操作者に
よる筆記動作で常にその姿勢が変化、つまり、ペン保持
角度が変動するので、その変動によっても大きくレベル
が変化する。さらには、検出センサ3_Sa〜Sdの感度
指向性により、座標入力ペン4と検出センサ3_Sa〜S
dの成す角度が変動しても検出レベルが変動する。この
時、例えば、検出レベルがより小さくなったと仮定した
場合には、前述した閾値レベル(例えば、信号52)が
固定であるために、信号58が信号58'に変化するこ
とは十分に有り得る現象となる。つまり、たとえ同一地
点での座標入力動作を行っても、例えば、座標入力ペン
4の保持角度(向き)が異なれば、検出信号53のレベ
ルが異なることになるので、ゲート信号57の発生する
時間がそれに依存することになる。しかしながら、本発
明はエンベロープ54の特異点に基づくゲート信号56
を参照しているので、検出信号レベルに依存することな
く、安定して信号59を得ることが可能となっている。
【0042】次に、本発明の演算制御回路1の概略構成
について、図5を用いて説明する。
【0043】図5は本発明の演算制御回路の概略構成を
示すブロック図である。
【0044】11は演算制御回路1及び本座標入力装置
全体を制御するマイクロコンピュータであり、内部カウ
ンタ、操作手順を記憶したROM、そして計算等に使用
するRAM、定数等を記憶する不揮発性メモリ等によっ
て構成されている。前述した通り、駆動回路44により
座標入力ペン4内の音波発生源43の駆動タイミングと
同期したスタート信号が、座標入力ペン4に内蔵された
赤外LED等(不図示)により光信号として放射され、
その信号をスタート信号検出回路17で検波することに
よって、演算制御回路1内のタイマ12(例えば、カウ
ンタなどにより構成されている)をスタートさせる。
【0045】このように構成することで、座標入力ペン
4内の音波発生源43を駆動する駆動タイミングと、演
算制御回路1内のタイマ12との同期が得られるので、
音波発生源43で発生した音波が各検出センサ3_Sa〜
Sd各々に到達するのに要する時間を測定することが可
能となる。
【0046】信号波形検出回路2より出力される各振動
センサ3_Sa〜Sdよりの振動到達タイミング信号(実
施形態1における信号56、もしくは実施形態2におけ
る信号59)は、検出信号入力ポート13を介してラッ
チ回路15_a〜dに各々入力される。ラッチ回路15_a
〜dの各々は、対応する検出センサ3_Sa〜Sdよりの振
動到達タイミング信号を受信すると、その時のタイマ1
2の計時値をラッチする。
【0047】このようにして座標検出に必要な全ての検
出信号の受信がなされたことを判定回路14が判定する
と、マイクロコンピュータ11にその旨の信号を出力す
る。マイクロコンピュータ11がこの判定回路14から
の信号を受信すると、ラッチ回路15_a〜dから各々の
検出センサ3_Sa〜Sdまでの振動到達時間をラッチ回
路15_a〜dより読み取り、所定の計算を行なって、座
標入力ペン4の座標位置を算出する。その結果を、I/
Oポート16を介してディスプレイ駆動回路5に出力
し、表示装置6の対応する位置に、例えば、ドット等を
表示することができる。また、I/Oポート16を介し
てインタフェース回路(不図示)に、座標位置情報を出
力することによって、外部機器に座標値を出力すること
ができる。
【0048】一方、実施形態3としては、前述のごとく
検出信号レベルの大小に依存せず、精度良く距離Lを求
める方法について説明する。
【0049】図6、図7を用いて説明すると、71は駆
動回路44で発生した駆動信号であり、駆動信号71を
発生するとともにスタート信号を生成する。このスター
ト信号は、例えば、座標入力ペン4内に内蔵されている
赤外LED等(不図示)を介して、その信号を演算制御
回路1に送信し、演算制御回路1内のタイマ12をスタ
ートさせる。
【0050】一方、空中に放射された音波は、音波発生
源43と検出センサ3_Sa〜Sd間の距離に応じて遅延
し、検出センサ3_Sa〜Sdで検出されることになる。
73は前置増幅回路80で所定レベルまで増幅された検
出センサ3_Sa〜Sdで検出された検出信号を示す。こ
の検出信号を、絶対値回路及び低域通過フィルタ等によ
り構成されるエンベロープ検出回路81で処理を行い、
検出信号のエンベロープ74のみが取り出される。
【0051】このエンベロープ74に着目すると、その
波形が伝播する音速は群速度Vgであり、このエンベロ
ープ74の特異な点、例えば、エンベロープ74のピー
クや変曲点を検出すると、群速度Vgに関わる遅延時間
tgが得られる。エンベロープ74のピークあるいは変
曲点を検出するエンベロープ特異点検出回路82は、微
分回路、ゼロクロスコンパレータを用いて容易に検出が
可能であり、実施形態3では、2階微分することによっ
て信号75を形成し、閾値レベル72と信号73で比較
されたゲート信号を参照してエンベロープ74の変曲点
を検出する(信号76)。この信号76を用いて前述し
たスタート信号により動作しているタイマ12をストッ
プさせれば、群速度Vgに関わる群遅延時間Tgを検出
することが可能である尚、実施形態1、2と同様に、こ
の群遅延時間Tgには、波形処理に関わる回路の遅延分
が含まれるが、説明を簡略化するために、回路遅延時間
は無いものとして説明を加える。
【0052】以上のことから、音波発生源43と検出セ
ンサ3_Sa〜Sd間の距離Lは(1)式で求めることが
できる。
【0053】一方、検出センサ3_Sa〜Sdの出力信号
73は、帯域通過フィルタ84により余分な周波数成分
を除いた後、Tp信号検出回路86に入力される。Tp
信号検出回路86は、ゼロクロスコンパレータ、マルチ
バイブレータ等で構成され、帯域通過フィルタ84によ
って出力された信号のゼロクロス点に関わる信号を、所
定の閾値レベルと比較するゲート信号発生回路85が生
成するゲート信号77と比較し、信号78を生成する。
【0054】その後に、帯域通過フィルタ84で出力さ
れる信号波形の位相が、例えば、負側から正側にクロス
する最初のゼロクロス点を出力する信号79を生成す
る。同様にして、この信号79を用いて前述したスター
ト信号により動作しているタイマ12をストップさせれ
ば、位相速度Vpに関わる位相延時間Tp_2を検出する
ことが可能である。
【0055】しかしながら、この信号79は、前述した
とおり信号73の信号レベルによって変化する。例え
ば、信号レベルがより低下した場合には、固定閾値で比
較されるゲート信号のために、ゲート信号発生位置が変
化し、例えば、信号78'となる。しかしながら、この
位相遅延時間Tp_2と実施形態1で求められたTp信号
の差分は、検出信号波形73の位相周期の整数倍であっ
て、必ず以下の関係が成立する。
【0056】 Tp=Tp_2+n×T (3) ここで、nは整数、Tは検出信号波形の位相周期であ
り、既知の値である。式(3)を式(2)に代入し、式
(1)を用いれば n=Int [ (Vg×Tg−Vp×Tp_2)/λp+0.5 ] (4) ここで、λpは音波の波長であって、位相速度Vpと周
期Tの積に等しい。よって、整数nが既知となり、式
(2)、式(3)を用いて距離Lの導出が高精度に可能
となる。
【0057】尚、上述の説明において、図3の信号56
と信号59の時間差Δ、および図6の信号76と信号7
8の時間差Δが存在するが、空中を伝播する音波の群速
度Vgと位相速度Vpは等しく、この時間差Δは固定量
となる。従って、回路遅延と同様に後述する方法で、そ
の影響は完全に除去されるので、ここでは、Δ=0とし
て説明している。
【0058】以上説明したように、実施形態1に比べ、
実施形態2、3は、信号波形の位相情報より距離を導出
しているので、より高精度に距離を計測することができ
る優れた効果を得ることができる。
【0059】一方、実施形態2に比べ、実施形態3は、
位相遅延時間の検出点が検出信号波形53、73のより
先頭部分に位置することにあり、このような構成とする
ことで、反射波による影響をより軽微なものにすること
ができる。つまり、図13に示すように、空中に放射さ
れた音波は、反射面(図示の場合は座標入力面であると
ころの表示装置6が存在すると、振動発生源43から直
接、検出センサ3に入射する直接波と、反射面を経由し
て入射する反射波が、直接波と反射波の経路の差分だけ
時間的に遅延して、検出されることになる。この反射波
の影響を受けない構成とするためには、直接波の信号波
形のより前方に、群遅延時間Tg、および位相遅延時間
Tpの検出点を設けるのが好ましい。よって、本発明に
おいては、群遅延時間Tgの検出点を特定するために、
エンベロープのピーク(1階微分)でなく、より前方に
位置する変曲点(2階微分)を検出点としている。さら
には、実施形態2よりも実施形態3のほうが位相遅延時
間Tpの検出点が、検出信号波形のより先頭部に位置し
ているので、前述した反射波の影響を受けにくく、より
高精度に座標算出を可能とする優れた構成であると言え
る。さらに、実施形態3の群遅延時間Tgは、先に述べ
た演算方法により整数nを算出するため(式4)にのみ
使用され、かつ式(4)で演算上、整数化(四捨五入相
当)を実行することになるので、例えば、反射波の影響
による群遅延時間Tgの誤差が検波する信号波形の位相
の半周期以内(長さに換算して、半波長以内)であれ
ば、結果に影響することが無い。従って、実施形態3
は、より反射波の影響を除去することができる優れた構
成であると言える。
【0060】しかしながら、群遅延時間Tg、位相遅延
時間Tpの両者を検出しなければならない実施形態3に
比べ、実施形態2は位相遅延時間Tpのみでの検出が可
能であり、コスト的にはより有利な構成となっている。
従って、どちらの実施形態を採用するかは、目的とする
製品形態の仕様によって選択することになる。
【0061】以上述べた実施形態において、検出された
時間には、音波発生源43と各検出センサ3_Sa〜Sd
まで音波が到達する時間に加えて、回路等による電気的
な処理時間も含まれる。従って、ここでは、音波が伝播
する時間以外に余分に計測される時間を除去する方法に
ついて説明する。
【0062】ラッチ回路によってラッチされた群遅延時
間Tg、もしくは位相遅延時間Tpには、各々群回路遅
延時間etg、位相回路遅延時間etpを含む。この回
路遅延時間は、時間計測毎に同一の値を必ず含む。そこ
で、ある計測回路によって、音波発生源43と検出セン
サ3間を伝播する際に計測された時間をt*、その計測
回路における回路遅延時間をe、実際に音波が音波発生
源43と検出センサ3間を伝播したのに要した時間をt
とすれば、 t*=t+e (5) となる。
【0063】一方、音波発生源43と検出センサ間の距
離が既知の距離Liniにおける時間計測値をtini*と
し、その計測回路における回路遅延時間をe、実際に音
波が伝播した時間をtiniとすれば、 tini*=tini+e (6) となる。よって、 t*−tini*=t−tini (7) となる。ここで、音波の音速をVとすれば、 V×(t*−tini*)=V×(t−tini) =V×t−Lini (8) となる。
【0064】よって、求めるべき任意の音波発生源43
と検出センサ3間の距離Lは、 L=V×t=V×(t*−tini*)+Lini (9) となる。
【0065】上記、既知の距離Lini、及びその距離に
おける時間計測値tini*(実施形態1においては群遅延
時間Tgini*、実施形態2においては位相遅延時間Tp
ini*、実施形態3においてはその両者)を、出荷時等に
不揮発性メモリ等の記憶媒体に記憶することによって、
任意の距離における音波発生源43と検出センサ3間の
距離を精度良く算出することが可能となる。また、前述
したように、図3の信号56と信号58の時間差Δ、お
よび図6の信号76と信号78の時間差Δについても固
定量(一般に空中を伝播する音波の群速度Vgと位相速
度Vpは等しい)であるので、上記の方法によりその影
響を除去することが可能である。
【0066】次に、図8に示すような座標系に検出セン
サ3_Sa〜Sdが配置された場合、音波発生源43の位
置座標(X,Y,Z)を求める方法について説明する。
【0067】上記の方法により正確に求められた振動発
生源43と各検出センサ3_Sa〜Sdまでの距離を各々
La〜Ld、X方向の検出センサ間距離をXs-s、Y方向の
検出センサ間距離をYs-sとすれば、
【0068】 となる。同様にして、
【0069】 となる。
【0070】以上示したように、少なくとも3個の振動
発生源43と検出センサ3までの距離が測定できれば、
容易に音波発生源43の位置(空間)座標を求めること
が可能となる。本発明では、検出センサを4個用いてお
り、例えば、距離が最も遠い情報を使わず(この場合、
検出センサ3で出力される信号は、距離が遠いために信
号レベルが最も小さくなっている)、残り3個の距離情
報のみで、座標を算出することで、信頼性の高い座標算
出を可能としている。
【0071】また、この距離が遠いセンサの距離情報を
活用することで、出力された座標値の信頼性が高いもの
か判定することも可能である。
【0072】具体的な方法としては、例えば、距離情報
La、Lb、Lcで算出された座標値と、距離情報Lb、L
c、Ldで算出された座標値は同一の値を出力するはずで
あり(距離情報の組み合わせを変更して演算する)、両
者が一致しない場合には、いずれかの距離情報が不正、
つまり、誤検出したことになるので、その場合には、座
標値を出力しないといった信頼性を向上させる構成も実
施可能となる。
【0073】次に、本発明の空間座標を算出することが
可能な座標入力装置の動作モードについて説明する。
【0074】図9は本発明の座標入力ペンの外観を示す
図である。
【0075】図9に示すように、座標入力ペン4は、ペ
ン先SW41、及び2個のペンサイドSW42_a、42
_bを具備してなり、各SWの動作モードについて図10
A、図10Bを用いて説明を加える。
【0076】操作者が、座標入力ペン4を握って座標入
力面(この場合、図8に示すように、表示装置6のスク
リーン面にXY平面(z=0)が設定されている)を押
圧することで、ペン先SW41が動作する。まず、ステ
ップS201で、ペン先SW41がONであるか否かを
判定する。ONでない場合(ステップS202でN
O)、ステップS203に進む。一方、ONである場合
(ステップS202でYES)、ステップS207に進
み、第1の所定周期で(例えば、50回/秒)で駆動回
路44により音波発生源43が動作し、その第一の所定
周期で音波が空中に放射されるように動作する。この
時、本発明の座標入力装置によって算出される座標値
は、絶対座標値(X、Y、0)であって、その値を直
接、外部装置等に出力することで、操作者は筆記動作が
可能となる(ペンダウン状態:駆動Mode_1)。
【0077】一方、ペン先SW41がONでない場合、
つまり、OFFの場合は、少なくとも操作者によるXY
平面内(z=0)での座標入力が行われていない状態を
意味するが、その場合であっても、画面上に表示されて
いるカーソルを移動する等の動作(ペンアップ状態:駆
動Mode_2)を行えることが好ましい。この動作を
実現するために、本発明の座標入力ペン4には、ペンサ
イドSW42_a、42_bが設けられている。
【0078】そして、ステップS203〜ステップS2
05でそれぞれ、ペンサイドSW42_a、42_bがON
であるか否かを判定する。この判定結果に基づいて、少
なくともペンサイドスイッチのどちらか一方がON状態
の場合、ステップS206に進み、第二の所定周期(駆
動Mode_2であって、例えば、40回/秒)で音波
が空中に放射される。また、入力面から離れていても
(z>0)、座標入力ペン4の動きによってカーソルを
移動し、その移動状態を記録(筆跡)として残したいよ
うな場合には、ペンサイドSW42_a、42_bの両方を
押圧することで、ステップS207に進み、第一の所定
周期(駆動Mode_1)で音波が空中に放射されるよ
うに動作し、ペンダウン状態となる。
【0079】上述の説明では、駆動モードを判別する手
段として音波発生源43が音波を発生するサンプリング
周期を計測することによって(図11、信号401)行
うが、他の実施形態として、図11における駆動信号4
02を駆動信号406に変調することで、検出信号波形
が403から407となり、例えば、ピークホールド回
路等を用いて信号409を生成することで、モードを区
別しても良い。また、駆動信号を420のように構成し
て、放射する音波の周波数を変更し、それを検波(図1
1の信号422の周期Tを検出)することで、モードを
区別することも可能である。さらには、前述したスター
トタイミング信号(本実施形態の場合、スタートタイミ
ング信号を座標入力ペン4に内蔵されたLED等により
放射する手段を有する)を変調し、演算制御回路1内の
スタート信号検出回路17がその情報を検波しても良
い。
【0080】ここで、図13に示すが如く反射波の影響
を考慮すれば、図11の駆動信号402であっても、検
出信号波形407の波形が検波されることが有る。つま
り、検出信号波形407の最初のピークは直接波で構成
され、続いて直接波と反射波の経路差に応じて反射波が
入力されることになるが、直接波と反射波の経路差がち
ょうど波長の整数倍の時、両者の信号が重畳され、信号
波形407に第2のピークを形成する場合である。従っ
て、この場合には、反射波の影響で信号407が形成さ
れたのか、駆動信号を401から406にしたために
(SW信号の有無により、駆動信号が変化したのか)信
号407が得られたのかを区別することができない。
【0081】従って、本発明では、信号409の発生期
間Ptを監視するとともに、各検出センサで検出される
直接波と反射波の各々の経路差は、全て異なるため、全
ての検出センサ3_Sa〜Sdの信号を比べて判定してい
る。このような反射波の影響を考慮すると、信頼性を維
持しながら構成を簡単に、かつコスト的に有利な方法と
して、駆動波形の401を406のように変調するより
も、駆動周期を変調する(信号422)方法が優れ、さ
らにはサンプリング周期を変更する方法は、反射波の影
響を全く無視できる優れた方法であるといえる。
【0082】尚、本発明では、筆記動作であるペンダウ
ン時は、ペンアップ時よりもより詳細な座標データを送
付することが好ましい(筆跡をより忠実に再現するた
め)と考え、ペンダウン時のサンプリングレートをペン
アップ時のそれより大きい値に設定している。
【0083】一方、図9に示すように、ペンサイドSW
42_aと42_bの両者は、座標入力ペン4の断面方向に
おいて、約90度方向に配置され、操作者が握ったとき
に、右利き、左利き関係なく、その一方に親指が、その
他方に人差し指が自然に触れるような位置に設定され
る。このようにペンサイドSW42_aと42_bを配置す
ることと、どちらか一方のみのペンサイドSWがONす
ることによって設定される同一の動作モード(ペンアッ
プ状態)と、両者がともにONされる状態のみで動作す
る動作モード(ペンダウン状態)を設定することで、利
き腕に関係なく、使い勝手の良い座標入力ペン4を構成
している。
【0084】他の実施形態としては、1つのスイッチで
2段階の切替を行うスイッチも有効である。つまり、軽
押圧の場合に1段目のスイッチが動作し(ペンアップ状
態)、さらに押圧することで2段目のスイッチが動作
(ペンダウン状態)する構成である。この場合も同一の
座標入力ペンで、利き腕に関係なく、使い勝手の良い座
標入力ペン4を実現することが可能となる。
【0085】さて、ペンサイドSW42_aと42_bを動
作させることで、表示装置6の表面から離れていても、
座標を入力して、カーソルを移動(ペンアップ状態)し
たり、あるいは筆記(ペンダウン状態)できる方法につ
いて説明したが、このような場合(直接、表示装置6の
表面に接触はしていない、ペン先SW41が動作してい
ない状態)において、比較的その表示装置6の近傍で、
前述の座標入力動作をする場合(以後、近接入力と言
う)と、表示装置6から離れたところで座標入力動作を
する場合(以後、遠隔入力と言う)とでは操作上、要求
される仕様が異なる。
【0086】まず、近接入力の場合、表示面であるとこ
ろの表示装置6と座標入力ペン4の空間距離は小さな値
(=本座標入力装置で検出されるZ軸方向の値が小さい
場合)であるので、操作者は、座標入力ペン4を移動す
ることで、例えば、表示されているカーソルを直感的
に、かつダイレクトに所望の位置に移動することが可能
である。
【0087】一方、遠隔入力によって表示されているカ
ーソルを所望の位置に移動させようとする場合、まず操
作者は直感的に所望の位置に座標入力ペンを位置させた
と判断して座標を入力することになるが、表示されるカ
ーソルの位置は所望の位置からずれているのが一般的で
あり、そのずれ量は表示画面からより離れることでより
大きくなる。従って、操作者は、その表示されているカ
ーソルの位置と所望の位置とのずれ量を視認しながら、
座標入力ペン4を徐々に移動して、カーソル位置を徐々
に所望の位置に移動する動作を実行して目的を達成す
る。言い換えれば、直感によりまず所望位置に座標入力
ペン4を位置せしめ、その応答(例えば、カーソルの表
示位置)を視認することで、操作者が自身の手に位置修
正動作を指示し、その動作に伴ってカーソルを徐々に移
動させ所望位置にカーソルを移動させる。つまり、操作
者による視覚情報に基づき操作者が補正動作を行うルー
プを繰り返して、目的を達成することになる。
【0088】このように、表示装置等に表示されている
画像情報(XY平面上に座標系を有する画像情報)に対
して、何らかの遠隔入力操作を行おうとする場合、操作
者が一連の座標入力を行おうとする際の最初の1点目の
座標値と前述の画像情報の座標値は、一致させることが
できない。このことは、例えば、OHP等により表示さ
れている表示画像を指示する道具としてのレーザポイン
タを考えれば容易に理解される。操作者が所望の位置を
指し示したと判断してレーザを照射することになるが、
レーザ発光時の最初の1点目は所望の位置とは大きく異
なり、レーザにより、指示されたポイント位置を見なが
ら、位置修正動作をして所望の位置にレーザを照射する
ことができるようになる。
【0089】さて、このレーザポインタを使った通常の
プレゼンテーション、打ち合わせ等を想定すれば、操作
者が直接所望の位置を指示することが困難であることに
加え、聞き手からすれば、レーザポインタの指示位置が
不連続に、かつ突然移動する。そのため、その指示位置
を探す(ポインタが照射されていない場合でも探してし
まう)ことに気をとられ、発表内容の理解を手助けする
道具としては十分な仕様とはなっていない。
【0090】一方、指示棒は所望の位置を指示する古典
的な道具といえるが、聞き手からすれば、操作者による
指示棒の動作が視覚的に予測でき、レーザポインタによ
る指示手段よりも、発表内容に集中できるという点で
は、良い道具といえる。但し、指示棒の長さには限度が
有るので、操作範囲が限られる。
【0091】本発明は、以上の点を鑑みなされたもので
あり、検出される座標値(X,Y,Z)の一軸(例え
ば、Z軸)情報を基に、他の2軸の座標値(例えば、X
軸、Y軸)をどのようにして出力するかを判定する座標
出力モード判定手段を有する。
【0092】具体的に、図12を用いて説明する。
【0093】図12は本発明の座標出力モード判定を説
明するフローチャートである。
【0094】まず、ステップS301で、処理を開始す
ることになるが、この場合、連続して座標入力装置が座
標値を出力しているかどうかを示すフラグが初期化され
る(Flag=0)。ステップS302で、座標演算に必要
な信号が各検出センサ3_Sa〜Sd、もしくは、スター
ト信号を受信したか否かを判定する。有効と判定した場
合(ステップS302でYES)、ステップS303に
進む。一方、有効でないと判定した場合(ステップS3
02でNO)、ステップS312に進む。
【0095】ステップS303で、ペンダウン状態かペ
ンアップ状態かの判定(詳細は、図10Bのフローチャ
ート参照)を行い、その判定結果に基づいて、ペンダウ
ン信号を検出する。次に、ステップS304で、座標入
力ペン4の位置座標(X,Y,Z)を導出する。次に、
ステップS305で、Flag=1であるか否かを判定す
る。Flag=1でない場合(ステップS305でNO)、
ステップS306に進む。一方、Flag=1である場合
(ステップS305でYES)、ステップS311に進
む。
【0096】ステップS306で、演算されたZ値を基
に、その値が所定値以下であるか否か判定する。所定値
以下である場合(ステップS306でYES)、近接入
力と判定して、ステップS307に進み、そのまま得ら
れているXY平面の座標値(X,Y)を出力して、処理
を終了する。尚、ペン先SW41がONの状態は、Z=
0を検出することになり、この時もそのまま得られてい
るXY平面の座標値(X,Y)をそのまま出力すること
になる。
【0097】一方、ステップS306で、所定値より大
きい場合(ステップS306でNO)、ステップS30
8に進み、Z値が所定値以上であるかを判定する。所定
値以上である場合(ステップS308でYES)、遠隔
入力と判定して、ステップS309に進み、得られたX
Y平面の座標値(X,Y)を座標値(X1st,Y1st)と
してメモリに格納する。そして、ステップS310で、
Flag=1として、ステップS302に戻る。そこで、再
び、ステップS302で有効信号の検出を行うことにな
るが、前述した通り、本発明の座標入力装置は、所定の
サンプリング周期(例えば、50点/秒)で座標算出を
可能とする構成であるから、その周期を監視すること
で、連続して座標入力が行われている状態かを区別する
ことが可能である。例えば、所定の周期でスタート信号
が検出できない場合は、座標入力動作が中断したと判断
し、ステップS312で、Flagをリセットして、処理を
終了する。
【0098】一方、ステップS302で、連続して座標
入力動作が行われていると判定した場合(Flag=1)に
は、同様に、ステップS303、ステップS304の処
理を実施した後、ステップS305からステップS31
1に進み、得られた座標値(X,Y)とステップS30
9でメモリに格納してあった座標値(X1st,Y1st)の
差分、つまり、相対座標値(ΔX,ΔY)を出力して、
ステップS302に戻る。この時、出力される座標値が
絶対座標(X,Y)であるか、座標値(ΔX,ΔY)で
あるのかを区別するために、別途、例えば、Flagの値を
同時に出力してもかまわない。また、座標値(X1st,
Y1st)は、連続して座標入力が行われている最初の一
点目と説明したが、これに限定されるものでなく、連続
入力期間中に、例えば、最初に有効となった座標値を記
憶して、それ以降の座標値を制御すれば良い。つまり、
座標入力装置の種類によっては最初に入力した座標値に
信頼性が乏しい方式のものもあり(例えば、通例連続入
力期間中の最初の3点目までを出力せず、安定した座標
検出が可能となる4点目から有効な座標値として出力す
るような形態の座標検出方法を採用している場合)、そ
の場合には連続入力期間中に例えば有効となった最初の
座標値(先の例では4点目)を記憶すればよいことにな
る。また、本願発明の構成では、ステップS306の所
定値を300mm、ステップS308の所定値を1000mm
と設定し(図10A参照)、その間のZ軸方向の値(30
0mm<Z値<1000mm)を検出すると、座標値を出力
しないように構成しているが、両者の値は同一であって
もよく、装置の使用目的に合わせて適宜設定すれば良い
ことはいうまでも無い。
【0099】以上のように構成することで、操作者は遠
隔入力の際、現状位置するカーソルの位置から、スムー
ズに所望の位置にカーソルを移動することが可能とな
る。また、その座標入力が連続して行われている一連の
間は、座標入力ペン4のX方向の移動量及びY方向の移
動量は、カーソルの移動量と1対1に、かつ絶対的に対
応しているので、遠隔操作であっても、文字を入力した
りすることも可能となる優れた効果が得られる。
【0100】このように、本発明の3次元位置座標検出
可能な座標入力装置は、検知される1軸の情報を用い
て、残り2軸の座標値の出力形態を決定する動作方法と
実用上の使い勝手を説明したが、その他の実施形態とし
ては、1軸の情報を、例えば、スイッチ信号として動作
させる方法も提案できる。先に説明したように、本発明
の座標入力装置は、連続入力中かどうかをFlagによって
判定できるので、例えば、マウスのクリック動作と同様
の処理を、座標入力ペン4の移動動作によって検知する
ことが可能となる。例えば、座標入力ペン4をZ軸方向
のみ移動させる場合を考える。任意の所定位置から、座
標入力ペン4をZ軸方向に移動させ、引き続き、元の位
置に座標入力ペン4を戻す動作をした場合、例えば、任
意の座標値X、Y、Zに対して、座標入力装置が(X,
Y,Z)→(X,Y,Z−ΔZ)→(X,Y,Z)を検
出した場合、マウスのクリックと同等の操作をしたと判
定する。つまり、その動作を2回続けてすれば、ダブル
クリックが入力されたと判定する方法である。
【0101】このスイッチ情報の判定は、座標入力装置
が検出するZ軸のみの値の急激な変化で行われ、座標入
力ペン4の動作に伴って、表示画面を遠隔操作できる方
法を示すものであり、Z軸のみの急激な値の変化を監視
する等で、前述したZ軸の値による座標出力モードの設
定方法との併用も可能である。つまり、座標出力形態
(絶対座標値か差分座標値かの出力形態)に基づきX
軸、Y軸の検出座標値を出力するとともに、そのスイッ
チ情報(コマンド情報)を重畳させて、座標入力装置が
出力することになる。
【0102】このように構成することで、座標入力ペン
4の具備されるペンサイドSW42_a、42_bの個数を
必要最小限なものとすることが可能である。言い換えれ
ば、手首の動作でコマンド情報を生成できるので、指先
の複雑な動作を極力少なくでき、操作性に優れた利点を
発揮する。
【0103】また、本発明の実施形態は、空中を伝播す
る音波を基に、音波の発信源位置を3次元で検知する方
法について開示するものであるが、得られた3次元位置
座標を基に、どのようにして出力するか、その出力方法
については、3次元座標入力装置の方式に限定されるも
ので無く、例えば、光を使った3次元座標入力装置(光
学式)等であっても良いことはいうまでもない。
【0104】以上、座標入力装置の、例えば、演算制御
回路1内のマイクロコンピュータが全ての処理を実施
し、得られた座標入力ペン4の空間座標(X,Y,Z)
からZの値を参照して2次元の座標値の出力形態を決定
して外部装置等にその情報を出力する座標入力装置を説
明してきたが、他の実施形態として、次のような構成も
考えられる。
【0105】座標入力装置本体は、座標入力ペン4の空
間座標(X,Y,Z)を検知し、その結果をそのまま外
部機器に出力する。パーソナルコンピュータ等で構成さ
れる前述の外部機器は、座標入力装置が検出した空間座
標を取り込むとともに、その取り込みのタイミングを監
視することで、連続的な座標入力が行われているか否か
も判定できる。そのため、同様な方法によりZ軸の値の
変化パターンを参照して、パーソナルコンピュータ等で
構成される前述の外部機器がコマンド情報を生成し、パ
ーソナルコンピュータ等に内蔵されている他のアプリケ
ーションソフトに残り2軸の座標値とともにその情報を
出力することで、同様な効果、操作性を得ることが可能
となる。
【0106】以上説明したように、上述の実施形態によ
れば、反射波の影響を受けること無く、かつ信号検出レ
ベルの大小に依存することなく、安定して座標入力ペン
4と各検出センサ3までを音波が伝播する時間のみを検
出することができる。これにより、信頼性が高く、かつ
高精度に3次元(空間)座標を導出することができる。
また、信号検出レベルに依存しない検出方式であること
から、部品間差等の歩留まりにも優れ、低コストで実現
することができ、かつ空中を伝播する音波を信号として
用いるので、本座標入力装置と重ねて用いられる表示装
置の画質を全く低下させることなく構成することができ
る。
【0107】加えて、座標入力ペン4の先端部にペン先
SW41、及び座標入力ペン4の軸を含む断面に対称に
少なくとも2個のペンサイドSW42_a、42_bを設
け、両者ペンサイドスイッチのどちらか一方のみをオン
した場合の動作モードを、どちらをオンさせても全く同
一とすることで、右利き、左利きの区別なく、操作性の
良い座標入力ペンを構成できるようにした。
【0108】更に、検出された座標入力ペン4の3次元
位置座標(X,Y,Z)データのうち、少なくとも1軸
のデータを用いて座標入力装置のモードを設定し、その
モードに従って、残りの2軸の座標値の出力方法を決定
するので、例えば、Z値が小さい場合には近接入力と判
断して、座標(X,Y)をそのまま出力し、一方、Z値
が比較的大きい場合には、遠隔入力と判断して、座標値
を加工して(ΔX、ΔY)を出力するように構成したの
で、遠隔操作であっても、所定位置を指示するためのポ
インティング動作だけでなく、文字入力、図形入力がで
きる優れた利点が得られる。
【0109】更に、検出された座標入力ペン4の3次元
位置座標(X,Y,Z)データのうち、少なくとも1軸
のデータを用いて、スイッチ情報(コマンド情報)を伝
達することにより、遠隔操作によるコマンド入力を可能
とするばかりでなく、手首の動作でコマンド情報を生成
できるので、座標入力ペン4に具備された複数のペンサ
イドSW42_a、42_bを動作させるための指先の複雑
な動作を極力少なくでき、操作性に優れた利点を発揮す
る。
【0110】尚、本発明の目的は、前述した実施形態の
機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録
した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、その
システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUや
MPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読
出し実行することによっても、達成されることは言うま
でもない。
【0111】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0112】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R/RW、DVD−ROM/RAM、磁気テープ、不
揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができ
る。
【0113】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0114】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0115】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードが格納されることになる。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
比較的大型な表示装置を用いても、低コストで精度良く
座標算出が可能な座標入力装置及びその制御方法、コン
ピュータ可読メモリを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の3次元(空間)座標計測可能な座標入
力装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の座標入力ペンの構成を示す図である。
【図3】本発明の音波の到達時間検出方法を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図4】本発明の音波の到達時間検出を実現する回路の
ブロック図である。
【図5】本発明の演算制御回路の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】本発明の音波の到達時間検出方法を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図7】本発明の音波の到達時間検出を実現する回路の
ブロック図である。
【図8】本発明の座標系を説明するための図である。
【図9】本発明の座標入力ペンの外観を示す図である。
【図10A】本発明の座標入力ペンの駆動モードを説明
するための図である。
【図10B】本発明の座標入力ペンの動作を説明するフ
ローチャートである。
【図11】本発明の座標入力ペンの駆動モードの判定を
説明するための図である。
【図12】本発明の座標出力モード判定を説明するフロ
ーチャートである。
【図13】本発明の直接波及び反射波の経路差を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 演算制御回路 2 信号波形検出回路 3 検出センサ 4 座標入力ペン 6 表示装置 41 ペン先SW 42 ペンサイドSW 43 音波発生源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 肇 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5B068 AA05 AA32 BB22 BC03 BD02 BD11 BD21 BE06 BE15

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指示具の3次元位置座標を検出する座標
    入力装置であって、 前記指示具の対する第1次元、第2次元、第3次元で定
    義される3次元座標値が所定期間内で検出されているか
    否かを判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて、前記所定期間内で
    検出される前記3次元座標値の第1次元の第1座標値の
    検出状況を監視する監視手段と、 前記監視手段で監視される前記第1座標値の変化パター
    ンに基づいて、所定情報を生成する生成手段と前記所定
    情報と前記第2及び第3次元の座標値の出力を制御する
    制御手段とを備えることを特徴とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】 前記所定情報は、前記指示具が有するス
    イッチに対応づけられた当該座標入力装置に対する処理
    を指示するコマンド情報であることを特徴とする請求項
    1に記載の座標入力装置。
  3. 【請求項3】 前記3次元座標値の前記第1次元の座標
    値を所定値と比較する比較手段とを更に備え、 前記制御手段は、前記比較手段の比較結果に基づいて、
    前記所定情報と前記第2及び第3次元の座標値の出力を
    制御することを特徴とする請求項1に記載の座標入力装
    置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記第1次元の座標値
    が所定値以下である場合に、前記第2及び第3次元の座
    標値を出力することを特徴とする請求項3に記載の座標
    入力装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記比較手段の比較結
    果に基づいて、前記所定期間中の第1の時点で検出され
    た第1の3次元座標値を記憶する記憶手段とを備え、 前記第1の時点以降に検出される第2の3次元座標値と
    前記第1の3次元座標値の差分の出力を制御することを
    特徴とする請求項3に記載の座標入力装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記第1次元の座標値
    が所定値以上である場合に、前記所定期間中の第1の時
    点で検出された第1の3次元座標値を記憶する記憶手段
    とを備え、 前記第1の時点以降に検出される第2の3次元座標値と
    前記第1の3次元座標値の差分の出力を制御することを
    特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  7. 【請求項7】 指示具の3次元位置座標を検出する座標
    入力装置の制御方法であって、 前記指示具の対する第1次元、第2次元、第3次元で定
    義される3次元座標値が所定期間内で検出されているか
    否かを判定する判定工程と、 前記判定工程の判定結果に基づいて、前記所定期間内で
    検出される前記3次元座標値の第1次元の第1座標値の
    検出状況を監視する監視工程と、 前記監視工程で監視される前記第1座標値の変化パター
    ンに基づいて、所定情報を生成する生成工程と前記所定
    情報と前記第2及び第3次元の座標値の出力を制御する
    制御工程とを備えることを特徴とする座標入力装置の制
    御方法。
  8. 【請求項8】 前記所定情報は、前記指示具が有するス
    イッチに対応づけられた当該座標入力装置に対する処理
    を指示するコマンド情報であることを特徴とする請求項
    7に記載の座標入力装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 前記3次元座標値の前記第1次元の座標
    値を所定値と比較する比較工程とを更に備え、 前記制御工程は、前記比較工程の比較結果に基づいて、
    前記所定情報と前記第2及び第3次元の座標値の出力を
    制御することを特徴とする請求項7に記載の座標入力装
    置の制御方法。
  10. 【請求項10】 前記制御工程は、前記第1次元の座標
    値が所定値以下である場合に、前記第2及び第3次元の
    座標値を出力することを特徴とする請求項9に記載の座
    標入力装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記制御工程は、前記比較工程の比較
    結果に基づいて、前記所定期間中の第1の時点で検出さ
    れた第1の3次元座標値を記憶媒体に記憶する記憶工程
    とを備え、 前記第1の時点以降に検出される第2の3次元座標値と
    前記第1の3次元座標値の差分の出力を制御することを
    特徴とする請求項9に記載の座標入力装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 前記制御工程は、前記第1次元の座標
    値が所定値以上である場合に、前記所定期間中の第1の
    時点で検出された第1の3次元座標値を記憶媒体に記憶
    する記憶工程とを備え、 前記第1の時点以降に検出される第2の3次元座標値と
    前記第1の3次元座標値の差分の出力を制御することを
    特徴とする請求項7に記載の座標入力装置の制御方法。
  13. 【請求項13】 指示具の3次元位置座標を検出する座
    標入力装置の制御のプログラムコードが格納されたコン
    ピュータ可読メモリであって、 前記指示具の対する第1次元、第2次元、第3次元で定
    義される3次元座標値が所定期間内で検出されているか
    否かを判定する判定工程のプログラムコードと、 前記判定工程の判定結果に基づいて、前記所定期間内で
    検出される前記3次元座標値の第1次元の第1座標値の
    検出状況を監視する監視工程のプログラムコードと、 前記監視工程で監視される前記第1座標値の変化パター
    ンに基づいて、所定情報を生成する生成工程のプログラ
    ムコードと前記所定情報と前記第2及び第3次元の座標
    値の出力を制御する制御工程のプログラムコードとを備
    えることを特徴とするコンピュータ可読メモリ。
JP2001032291A 2001-02-08 2001-02-08 座標入力装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ Withdrawn JP2002236545A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001032291A JP2002236545A (ja) 2001-02-08 2001-02-08 座標入力装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001032291A JP2002236545A (ja) 2001-02-08 2001-02-08 座標入力装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002236545A true JP2002236545A (ja) 2002-08-23

Family

ID=18896248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001032291A Withdrawn JP2002236545A (ja) 2001-02-08 2001-02-08 座標入力装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002236545A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010264553A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Toyota Motor Corp 遠隔操作システム及び遠隔操作方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010264553A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Toyota Motor Corp 遠隔操作システム及び遠隔操作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4590114B2 (ja) 座標入力装置及びその制御方法、記録媒体
JP4006290B2 (ja) 座標入力装置、座標入力装置の制御方法、プログラム
JP3952896B2 (ja) 座標入力装置及びその制御方法、プログラム
US20110242054A1 (en) Projection system with touch-sensitive projection image
US7075514B2 (en) Coordinate input apparatus, control method therefor, and computer-readable memory
US9703410B2 (en) Remote sensing touchscreen
JP2002236545A (ja) 座標入力装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ
JP2002351605A (ja) 座標入力装置
JP2004078323A (ja) 座標入力装置及び座標演算方法
JP4615178B2 (ja) 情報入出力システム、プログラムおよび記憶媒体
JP2004185488A (ja) 座標入力装置
JP2004070496A (ja) 座標入力装置、座標値処理方法
JP2004272636A (ja) 検出座標値の処理方法、及び座標入力装置
JPH09212288A (ja) 情報入力システムおよび情報入力方法
JPH09160721A (ja) ペン入力装置
JP4136584B2 (ja) 座標入力装置及び座標値出力方法とプログラム
JP2004192033A (ja) 座標入力装置
JP2004310351A (ja) 座標入力装置
JP2004240634A (ja) 座標入力装置
JPH09212299A (ja) 情報入力装置および情報入力方法
JP2004062656A (ja) 座標入力装置及びその制御方法、プログラム
KR101007027B1 (ko) 반사 초음파 신호를 이용한 입력 장치 및 방법
JP2004070575A (ja) 座標入力装置、及び検出座標値の処理方法
JP2004192032A (ja) 座標入力装置
JP2003029917A (ja) 座標入力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513