JP2003216069A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

Info

Publication number
JP2003216069A
JP2003216069A JP2002015062A JP2002015062A JP2003216069A JP 2003216069 A JP2003216069 A JP 2003216069A JP 2002015062 A JP2002015062 A JP 2002015062A JP 2002015062 A JP2002015062 A JP 2002015062A JP 2003216069 A JP2003216069 A JP 2003216069A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
organic thin
data electrode
display device
light emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002015062A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoji Kusuki
良二 楠木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002015062A priority Critical patent/JP2003216069A/ja
Publication of JP2003216069A publication Critical patent/JP2003216069A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 X−Yマトリックス状に配列した発光素子の
配列位置による発光輝度のバラツキををなくし、均一な
輝度を有する表示装置を提供する。 【解決手段】 配線抵抗を Ry11:Ry21:Ry31=1:
2:22のように級数的な比率で配置し、DAC110〜112よ
り順次(Rx11+R11+7*Ry31/4):(Rx21+R21+3
*Ry31/2):(Rx31+R31+Ry31)となる電圧をデー
タ電極電圧生成部130〜132に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X−Yマトリック
ス状に配列した表示装置に関し、特に電流駆動型の発光
素子、とりわけ有機エレクトロルミネッセンス(以下E
Lという)発光素子に好適なEL表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今のフラットパネル表示装置(PP
D)の急速な発展は、高品質,大画面,フルカラーおよ
び高解像度な表示装置の提供をもたらしている。また、
これらの表示装置はコンピュータのような情報機器等の
表示装置として大いに期待されている。また近年表示装
置の中に、有機薄膜ELを用いたものが商品化されてき
ている。こうした有機薄膜ELは数V〜10Vの低電圧に
よる駆動が可能で、有機薄膜ELの発光の立上り、立下
り時間が非常に速く、表示応答速度に優れており動画表
示に適している。かつ自己発光素子のため、これを用い
た表示装置は表示も明るくて視野角が広く、また有機薄
膜ELを用いた表示装置の本体の構成が薄くなり、小
型,軽量化が可能でありかつ、信頼性が高く今後の表示
装置として非常に有望視されている。
【0003】図6は有機薄膜EL素子の断面を示す図で
ある。図6に示すように、ガラス基板21上に、陽極層
22,輸送層23,有機薄膜層24および陰極層25を
この順序に積層した構成となっている。陽極層22はI
TO(indium tin oxide)、酸化第2スズあるいは酸化
インジウムなどの透明な電極で構成する。輸送層23は
正孔注入層あるいは電子輸送層からなるもので構成す
る。有機薄膜層24は、有機化合物からなる発光材料を
含む。陰極層25はたとえばマンガンを含む金属電極で
ある。陽極層22に正の電圧、陰極層25に負の電圧を
電圧源26から印加してやると有機薄膜層24が発光す
る。
【0004】図7はX−Yマトリックスの交点に有機薄
膜EL素子を配した有機薄膜EL表示装置の等価回路を
示す。この等価回路は、有機薄膜EL素子E(n,
m),データ電極電圧生成部510〜513および走査電極駆
動電圧生成部520〜526で構成する。データ電極X1,X
2,X3・・・Xnは、データ電極電圧生成部510〜513
に接続する。また、各走査電極Y1〜Ymは、走査電極
駆動電圧生成部520〜526に接続する。
【0005】データ電極電圧生成部510〜513は、P-MOS
トランジスタとN-MOSトランジスタで構成し、P-MOSトラ
ンジスタのソース端子(S)は電圧源VDDに接続し、N-M
OSトランジスタのソース端子はグランド(GND)に接
続する。P-MOSおよびN-MOSトランジスタのドレイン端子
(D)は共通接続し、また、ゲート端子(G)も互いに
共通接続する。ゲート端子には有機薄膜EL素子を発光
させるときには、図示しないローレベルの入力信号を、
発光させないときには、ハイレベルの入力信号をそれぞ
れ入力する。
【0006】走査電極駆動電圧生成部520〜526は、N-MO
Sトランジスタで構成し、N-MOSトランジスタのソース端
子(S)はグランド(GND)に接続し、発光時にはゲ
ート端子(G)に図示しないハイレベルの入力信号を、
非発光時にはローレベルの入力信号をそれぞれ入力す
る。
【0007】図7は有機薄膜EL素子E(n,m)をマ
トリックス状にデータ電極X1,X2,X3・・・Xn
と走査電極Y1,Y2,Y3,Y4・・・Ym−2,Y
m−1,Ymの交点の位置に配置した状態を表す。
【0008】データ電極X1,X2,X3・・・Xnに
は駆動電圧Vを生成するためのデータ電極電圧生成部510
〜513のP-MOSトランジスタとN-MOSトランジスタの共通
接続されたドレイン端子(D)を接続する。有機薄膜E
L素子の非発光時(非選択時)には、P-MOSトランジス
タがオフ、N-MOSトランジスタがオンとなる。有機薄膜
EL素子が発光時(選択時)には、P-MOSトランジスタ
がオン、N-MOSトランジスタがオフとなる。
【0009】また、走査電極Y1〜Ymには非発光時
(非走査時)にオフとなる走査電極駆動電圧生成部520
〜526のN-MOSトランジスタのドレイン端子(D)を接続
する。データ電極X1〜Xnは有機薄膜EL素子E
(n,m)が発光時には駆動電圧Vに、非発光時には、
グランド(GND)に接続する。走査電極Y1〜Ymは
有機薄膜EL素子E(n,m)が発光時にはグランド
(GND)に接続し、非発光時にはフローティング状態
に置かれる。
【0010】次に、有機薄膜EL表示装置の駆動原理に
ついて説明する。有機薄膜EL素子E(n,m)に対
し、走査電極に接続された走査電極駆動電圧生成部520
〜526のN-MOSトランジスタは520から526において、この
順序でオンし、グランド(GND)に接続する。
【0011】ここで、今走査電極駆動電圧生成部523のN
-MOSトランジスタがオンしているとする。オンしている
時間は、データ電極X1〜Xnに接続されたデータ電極
電圧生成部510〜513は、同時に発光すべき有機薄膜EL
素子例えばE(1,4)、E(2,4)に対しては、デ
ータ電極電圧生成部510,511よりそれぞれデータ電極X
1,X2に電圧Vを供給し、非発光となる有機薄膜EL
素子例えばE(3,4)、E(n,4)に対しては、デ
ータ電極電圧生成部512,513はそれぞれデータ電極X
3,Xnに電圧0Vを供給する。
【0012】この結果、発光すべく選択された有機薄膜
EL素子E(1,4)、E(2,4)に対し、駆動電圧
Vが印加されることにより、電流が流入し、有機薄膜E
L素子E(1,4)、E(2,4)が励起され発光す
る。それ以外の非発光となる非選択の有機薄膜EL素子
E(3,4)、E(n,4)には、駆動電圧Vが印加さ
れず、電流の供給が行われないため発光しない。こうし
た発光の制御により、X−Yマトリックス状に配設され
た有機薄膜EL素子E(1,1)〜E(n,m)の発
光、非発光状態が形成されることにより、所望の表示画
像を得る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のX−Yマトリッ
クス状に配置された有機薄膜EL表示装置は以上の様な
回路構成が主流であった。しかしながら、近年の表示装
置に対して、大規模化、高解像度化の要望がでてきた。
こうした要望に応えるためには有機薄膜EL表示装置に
おいて、データ電極X1〜Xnと走査電極Y1〜Ymの
電極数n、mを増やし、有機薄膜EL素子数を増加させ
る必要がでてきた。しかし反面、電極数を増加すればす
る程、電極配線の距離が長くなるため配線抵抗が増加す
る。また、走査電極駆動電圧生成部のN-MOSトランジス
タから物理的に遠く離れた位置にある有機薄膜EL素子
の配線抵抗は近くにある有機薄膜EL素子の配線抵抗よ
り大きくなる。すなわち、走査電極駆動電圧生成部のN-
MOSトランジスタから離れている有機薄膜EL素子に対
しては、配線抵抗が大きくなるため、全ての有機薄膜E
L素子に対する一律な駆動電圧Vの供給では、有機薄膜
EL素子の配置位置により、必要な輝度が得られない。
従って従来、有機薄膜EL表示装置を用いた場合には輝
度の均一性と、大画面,高解像度を両立させることがき
わめて困難であった。
【0014】本発明は、走査電極駆動電圧生成部のN-MO
Sトランジスタから遠く離れた位置にある有機薄膜EL
素子までの配線抵抗の増大を抑制し、かつ有機薄膜EL
素子までの配線抵抗が大きくなる部位に対しては、駆動
電圧の電圧を高くなるよう設定をする。また、データ電
極電圧生成部のP-MOSトランジスタがオンする時間、す
なわち駆動する時間を長く設定することにより均一な輝
度を有する表示装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の表示装置は上記
の目的を達成するために、データ電極駆動部に接続した
データ電極用配線と走査電極駆動部に接続した走査電極
用配線をX−Yマトリックス状に配列し、前記データ電
極用配線と前記走査電極用配線の交点に発光素子配置し
た表示装置において、前記データ電極用配線および前記
走査電極用配線の少なくとも一方の配線抵抗を前記デー
タ電極駆動部の近いところから順次遠くなるにしたがっ
て級数的な比率で減少させる構造を備える表示装置であ
る。
【0016】上記構成により、発光素子の配置位置によ
る配線抵抗の増大を抑制し、配線抵抗による電圧降下を
抑制することにより表示装置内の輝度のバラツキを抑制
することができる。
【0017】また本発明の表示装置は、前記データ電極
駆動部は発光素子の位置に対応して駆動電圧を設定する
電圧設定手段と、前記電圧設定手段により設定されたデ
ジタル値をアナログ電圧値に変換するデジタル/アナロ
グ変換手段と前記デジタル/アナログ変換手段からの出
力電圧を発光素子の発光時に前記データ電極用配線に供
給するデータ電極電圧生成手段とを備える。
【0018】上記構成により、電極駆動部から離れた位
置にある発光素子の配線抵抗の増大を抑制すると共に、
配線抵抗による電圧の降下をデータ電極電圧生成手段に
印加する駆動電圧を昇圧することにより、発光素子に流
れる電流を一定にすることができ、均一な輝度を有する
表示装置を提供することができる。
【0019】また本発明の表示装置は、前記データ電極
駆動部は発光素子の位置に対応して発光時間を設定する
時間設定手段と、前記時間設定手段により設定されたデ
ジタル値を発光周期と発光時間を制御するパルス幅に変
換するパルス幅変調手段と前記パルス変調手段からの信
号に対応して前記データ電極用配線に駆動電圧を供給す
るデータ電極電圧生成手段とを備える。
【0020】上記構成により、電極駆動部から離れた位
置にある発光素子の配線抵抗の増加による輝度の低下
を、駆動電圧を印加する時間(デューティ)を調整する
ことにより打ち消し、均一な輝度を有する表示装置を提
供する。
【0021】さらに本発明の表示装置は、前記発光素子
が有機薄膜エレクトロルミネッセンス発光素子を用いた
構成である。
【0022】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態1について、図面を参照しながら説明する。
【0023】図1は3−3マトリックス型有機薄膜EL
表示装置の駆動に関する等価回路を代表例として示す。
図1において110は第1のデジタル/アナログ変換手段
(以下DACと称する)で2値のディジタルデータから、
アナログ電圧を生成する。ディジタルデータは後述する
Ry11,Ry21,Ry31の配線抵抗比に基づき電圧設定部160
により決定し、DAC110によって設定する。DAC110で生成
されたアナログ電圧はデータ電極電圧生成部130のP-MOS
トランジスタのソース端子(S)に接続する。
【0024】111は第2のDACであり、DAC111で生成した
アナログ電圧をデータ電極電圧生成部131のP-MOSトラン
ジスタのソース端子(S)に供給する。112は第3のDAC
であり、DAC112で生成したアナログ電圧をデータ電極電
圧生成部132のP-MOSトランジスタのソース(S)端子に
供給する。
【0025】ゲート端子150(G)〜152(G)にローレ
ベル入力信号が入力される期間、DAC110〜112で生成さ
れる電圧がそれぞれデータ電極X1〜X3に供給され
る。
【0026】140は第1の走査電極駆動電圧生成部、141
は第2の走査電極駆動電圧生成部、142は第3の走査電
極駆動電圧生成部であり、第1の走査電極駆動電圧生成
部140と同様の構成からなる。
【0027】Rx11、Rx12、Rx13はデータ電極X1上の配
線抵抗である。同様にRx21、Rx22、Rx23はデータ電極X
2上の配線抵抗である。同様にRx31、Rx32、Rx33はデー
タ電極X3上の配線抵抗である。Ry11、Ry21、Ry31は走
査電極Y1上の配線抵抗である。同様にRy12、Ry22、Ry
32は走査電極Y2上の配線抵抗である。同様にRy13、Ry
23、Ry33は走査電極Y3上の配線抵抗である。R11〜R33
は有機薄膜EL素子自体の抵抗である。
【0028】図2は図1の走査電極Y1部を抜粋したも
のである。図2にて具体的に有機薄膜EL素子に流れる
電流値を駆動電圧をVとして求める。
【0029】有機薄膜EL素子E(1,1)に流れる電
流値iE(1,1)は、“/”を除算、“*”を積算と
して表すと、 iE(1,1)=V/(Rx11+R11+Ry11+Ry21+Ry31) =V/(Rx11+R11+3*Ry31) 有機薄膜EL素子E(2,1)に流れる電流値iE
(2,1)は、 有機薄膜EL素子E(3,1)に流れる電流値iE
(3,1)は、 としてそれぞれ求める。ここで、データ電極電圧生成部
130〜132、走査電極駆動電圧生成部140〜142のトランジ
スタのオン抵抗は無視し、Rx11=Rx21=Rx31、Ry11=Ry
21=Ry31、R11=R21=R31としている。
【0030】すなわち、有機薄膜EL素子E(1,1)
〜E(3,1)に流れる電流値iは、 iE(1,1)<iE(2,1)<iE(3,1) となり、走査電極駆動電圧生成部140のN-MOSトランジス
タから一番離れたE(1,1)に流れる電流値が最小と
なる。このとき、最大値との比は 1<(V/(Rx11+R11+Ry31))/(V/(Rx11+R11+
3*Ry31))<3となり、3倍以下である。
【0031】ここで有機薄膜EL素子に流れる電流値の
最小と最大の比率を減少させるために、走査電極上に配
置する配線抵抗を配線幅、配線長あるいは配線厚等を製
造工程にて調整して、配線抵抗Ry11、Ry21、Ry31を級数
的な以下の比率になるように設定する。
【0032】Ry11:Ry21:Ry31=Ry31/22:Ry31/21
Ry31=1/22:1/2:1=1:2:4 配線抵抗Ry11、Ry21、Ry31の比率を上記に設定すること
により、有機薄膜EL素子に流れる電流値を求めると、
有機薄膜EL素子E(1,1)に流れる電流値iE
(1,1)は、 iE(1,1)=V/(Rx11+R11+7*Ry31/4) 有機薄膜EL素子E(2,1)に流れる電流値iE
(2,1)は、 iE(2,1)=V/(Rx11+R11+3*Ry31/2) 有機薄膜EL素子E(3,1)に流れる電流値iE
(3,1)は、 iE(3,1)=V/(Rx11+R11+Ry31) 有機薄膜EL素子E(1,1)と有機薄膜EL素子E
(3,1)に流れる電流比は、 1<iE(1,1)/iE(3,1)<2 となり、有機薄膜EL素子を流れる電流値の最小と最大
の比は2倍以下と減少させることができる。すなわち、
有機薄膜EL素子の配置位置に依存する輝度の差異を減
少し、より均一な輝度を有する有機薄膜EL素子を用い
た表示装置を得ることができる。
【0033】更に有機薄膜EL素子に流れる電流値の均
一化を図るため、図1のDAC110、DAC111、DAC112に設定
するディジタルデータを(Rx11+R11+7*Ry31/
4):(Rx11+R11+3*Ry31/2):(Rx11+R11+Ry3
1)になるように電圧設定部160により設定し、DAC110〜
112により生成されるアナログ電圧値を(Rx11+R11+7
*Ry31/4):(Rx11+R11+3*Ry31/2):(Rx11+
R11+Ry31)の比になるように昇圧する。
【0034】このことにより、有機薄膜EL素子に流れ
る電流値は均一化され、有機薄膜EL素子の配置位置に
依存する輝度の差異がなくなり、均一な輝度を有する有
機薄膜EL素子を用いた表示装置を得ることができる。
【0035】なお、本実施の形態では、発光素子が3素
子の場合について説明したが、図3に示すように、n個
の発光素子とn個の配線抵抗Ry11,Ry21,・・・Ryn1の
場合、これらの抵抗比を次ぎの通りに設定する。
【0036】 Ry11:Ry21:・・・:Ryn1=1/2n-1:1/2n-2:・・・:1 このとき、電流値の最小と最大の比すなわち、iE
(1,1)とiE(n,1)に流れる電流値の比は次ぎ
の通りとなる。
【0037】1<iE(1,1)/iE(n,1)<2 すなわち、発光素子に流れる電流値の最小と最大の比率
は2倍以下に抑制されている。このことにより、均一な
輝度を有する表示装置を得るために、DAC110〜11
nの出力電圧値は2倍以下に設定すればよい。
【0038】また、本実施の形態では、配線抵抗は1:
2:22…と2の等比級数となる例を示したが、発光素
子間の電流をより均一にする級数であれば、2の等比級
数に限定されない。
【0039】また、発光素子として、本実施の形態で
は、有機薄膜EL素子を例に説明したが、電流駆動の発
光素子、たとえば、半導体基板上に形成された発光ダイ
オードを用いた表示装置にも好適である。
【0040】また、本実施の形態では走査電極上の配線
抵抗について説明したが、データ電極上の配線抵抗につ
いても、本発明は適用できる。
【0041】(実施の形態2)図4は、本実施の形態2
の3−3マトリックス型有機薄膜EL表示装置の駆動に
関する等価回路を示す。図1と同じ回路は同じ番号を付
与し、説明を省略する。
【0042】120は第1のパルス幅変調器(以下PWMと称
する)であり、パルスの周期と、パルスのハイレベル期
間とローレベル期間の比率即ちデューティ比を設定する
カウンタにより構成されている。設定すべき周期及びデ
ューティ比は後述するRy11,Ry21,Ry31の配線抵抗比に
基づき時間設定部170で決定し、PWM120に設定する。
【0043】PWM120の出力信号はデータ電極電圧生成部
130のゲート端子150に供給する。ゲート端子150にロー
レベル入力信号が入力される時間、駆動電圧Vがデータ
電極X1に供給される。PWM121は第2のPWMであり、PWM
121の出力信号はデータ電極電圧生成部131のゲート端子
151に供給する。ゲート端子151にローレベル入力信号が
入力される時間、駆動電圧Vがデータ電極X2に供給さ
れる。PWM122は第3のPWMであり、PWM122の出力信号は
データ電極電圧生成部132のゲート端子152に供給する。
ゲート端子152にローレベル入力信号が入力される時
間、駆動電圧Vがデータ電極X3に供給される。
【0044】図2は図4の走査電極Y1部を抜粋したも
のである。実施の形態1と同様に、図2を用いて有機薄
膜EL素子に流れる電流値を駆動電圧をVとして求め
る。
【0045】有機薄膜EL素子E(1,1)に流れる電
流値iE(1,1)は iE(1,1)=V/(Rx11+R11+Ry11+Ry21+Ry31) =V/(Rx11+R11+3*Ry31) 有機薄膜EL素子E(2,1)に流れる電流値iE
(2,1)は 有機薄膜EL素子E(3,1)に流れる電流値iE
(3,1)は として求める。ここでデータ電極電圧生成部130〜132、
走査電極駆動電圧生成部140〜142のトランジスタのオン
抵抗は無視し、Rx11=Rx21=Rx31、Ry11=Ry21=Ry31、
R11=R21=R31としている。
【0046】本実施の形態では、実施の形態1と同様
に、ここで有機薄膜EL素子に流れる電流値の最小と最
大の比率を減少するため、走査電極上に配置する配線抵
抗を配線幅、配線長あるいは配線厚等を製造工程にて調
整して、配線抵抗Ry11、Ry21、Ry31を級数的な次ぎの比
率になるようにする。
【0047】 配線抵抗Ry11,Ry21,Ry31の比率を上記の設定にするこ
とにより、有機薄膜EL素子に流れる電流値を求める
と、 有機薄膜EL素子E(1,1)に流れる電流値iE
(1,1)は iE(1,1)=V/(Rx11+R11+7*Ry31/4) 有機薄膜EL素子E(2,1)に流れる電流値iE
(2,1)は iE(2,1)=V/(Rx11+R11+3*Ry31/2) 有機薄膜EL素子E(3,1)に流れる電流値iE
(3,1)は iE(3,1)=V/(Rx11+R11+Ry31) 有機薄膜EL素子に流れる電流値の最小と最大のiE
(1,1)とiE(3,1)の電流比は 1<iE(1,1)/iE(3,1)<2 となり、有機薄膜EL素子を流れる電流値の最小と最大
の比は2倍以下と減少させることができた。すなわち、
有機薄膜EL素子の配置位置に依存する輝度の差異を減
少し、より均一な輝度を有する有機薄膜EL素子を用い
た表示装置を得ることができる。
【0048】更に、有機薄膜EL素子の発光輝度を均一
化するため、図4のPWM120〜122のデューティ比を設定
するカウンタの設定値を輝度が所望の値になるようなパ
ルス幅の値に設定する(周期を設定するバイナリカウン
タの設定値はPWM120,PWM121およびPWM122とも同一とす
る)ことにより、配線抵抗により輝度の低下した有機薄
膜EL素子の発光時間を長くして発光輝度の均一化を図
ることができる。
【0049】また、本実施の形態は3−3マトリックス
型有機薄膜EL表示装置に限らず、図5に示すようにm
行,n列のX−Yマトリックス型有機薄膜EL表示装置
の等価回路でも同様に適用することができる。
【0050】この場合には、Ry11,Ry21、・・・Ryn1の
抵抗比を以下の通り設定する。
【0051】 Ry11:Ry21:・・・:Ryn1=1/2n-1:1/2n-2:・・・:1 また、有機薄膜EL素子に流れる電流の最小値と最大値
であるiE(1,1)とiE(n,1)の比は、 1<iE(1,1)/iE(n,1)<2 となる。こうした条件をPWMに設定する。デューティ比
の最小と最大の比率はm行、n列のX−Yマトリックス
配列の場合においても、2倍以下にすることができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、有
機薄膜EL素子の走査電極上の配線抵抗の分布を級数的
な比率で配置することにより、配線抵抗による電圧降下
を抑制することができ、配線抵抗による輝度の低下を抑
制した表示装置を得ることができる。また、走査電極上
の配線抵抗を考慮して、駆動電圧源の電圧を昇圧するこ
とにより、有機薄膜EL素子の配置位置による輝度のバ
ラツキをなくした表示装置を得ることができる。また走
査電極の配線抵抗を考慮して、駆動電圧源の電圧を印加
する時間を制御するPWMにより有機薄膜EL素子の発光
時間を制御することにより、有機薄膜EL素子の配置位
置による表示輝度のバラツキをなくした表示装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る有機薄膜EL表示
装置の3−3マトリックス駆動の等価回路を示す図
【図2】有機薄膜EL表示装置の1走査電極上の有機薄
膜EL素子に電流が流れている経路を示す図
【図3】本発明の実施の形態1に係る有機薄膜EL表示
装置のX−Yマトリックス駆動の等価回路を示す図
【図4】本発明の実施の形態2に係る有機薄膜EL表示
装置の3−3マトリックス駆動の等価回路を示す図
【図5】本発明の実施の形態2に係る有機薄膜EL表示
装置のX−Yマトリックス駆動の等価回路を示す図
【図6】有機薄膜EL表示の構成を示す断面図
【図7】従来の有機薄膜EL表示装置のX−Yマトリッ
クス駆動の等価回路を示す図
【符号の説明】
110〜112 デジタル/アナログ変換手段(DAC) 120〜122 パルス幅変調器(PWM) 130〜132,510〜513 データ電極電圧生成部 140〜142,520〜526 走査電極駆動電圧生成部 150〜152 ゲート端子 160 電圧設定部 170 時間設定部 21 ガラス基板 22 陽極層 23 輸送層 24 有機薄膜層 25 陰極層 26 電圧源 X1〜Xn データ電極 Y1〜Yn 走査電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 641 G09G 3/20 641A 641C 642 642A 3/30 3/30 K H05B 33/14 H05B 33/14 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ電極駆動部に接続したデータ電極
    用配線と走査電極駆動部に接続した走査電極用配線をX
    −Yマトリックス状に配列し、前記データ電極用配線と
    前記走査電極用配線の交点に発光素子を配置した表示装
    置において、前記データ電極用配線および前記走査電極
    用配線の少なくとも一方の配線抵抗を前記データ電極駆
    動部の近いところから順次遠くなるにしたがって級数的
    な比率で減少させることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記データ電極駆動部は発光素子の位置
    に対応して駆動電圧を設定する電圧設定手段と、前記電
    圧設定手段により設定されたデジタル値をアナログ電圧
    値に変換するデジタル/アナログ変換手段と前記デジタ
    ル/アナログ変換手段からの出力電圧を発光素子の発光
    時に前記データ電極用配線に供給するデータ電極電圧生
    成手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の表示
    装置。
  3. 【請求項3】 前記データ電極駆動部は発光素子の位置
    に対応して発光時間を設定する時間設定手段と、前記時
    間設定手段により設定されたデジタル値を発光周期と発
    光時間を制御するパルス幅に変換するパルス幅変調手段
    と前記パルス変調手段からの信号に対応して前記データ
    電極用配線に駆動電圧を供給するデータ電極電圧生成手
    段とを備えることを特徴とする請求項1記載の表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記発光素子が有機薄膜エレクトロルミ
    ネッセンス発光素子であることを特徴とする請求項1、
    2または3のいずれかに記載の表示装置。
JP2002015062A 2002-01-24 2002-01-24 表示装置 Pending JP2003216069A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002015062A JP2003216069A (ja) 2002-01-24 2002-01-24 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002015062A JP2003216069A (ja) 2002-01-24 2002-01-24 表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003216069A true JP2003216069A (ja) 2003-07-30

Family

ID=27651575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002015062A Pending JP2003216069A (ja) 2002-01-24 2002-01-24 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003216069A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007108672A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Lg Electron Inc 発光素子
JP2008026513A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Sony Corp 表示装置
CN100416637C (zh) * 2003-08-13 2008-09-03 三星Sdi株式会社 用于改善平板显示器亮度均匀性的装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100416637C (zh) * 2003-08-13 2008-09-03 三星Sdi株式会社 用于改善平板显示器亮度均匀性的装置
JP2007108672A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Lg Electron Inc 発光素子
EP1775772A3 (en) * 2005-10-14 2010-10-06 LG Display Co., Ltd. Light emitting device
JP2008026513A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Sony Corp 表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11482165B2 (en) Pixel driving circuit
JP5715063B2 (ja) 発光型表示装置用の低電力回路及び駆動方法
TW569173B (en) Driver for controlling display cycle of OLED and its method
US7145532B2 (en) Image display apparatus
JP4191931B2 (ja) 表示装置
US7609234B2 (en) Pixel circuit and driving method for active matrix organic light-emitting diodes, and display using the same
KR100515351B1 (ko) 표시 패널, 이를 이용한 발광 표시 장치 및 그 구동 방법
US7079092B2 (en) Organic light-emitting diode (OLED) pre-charge circuit for use in a common anode large-screen display
US7876296B2 (en) Circuit and method for driving organic light-emitting diode
CN114830218A (zh) 显示模块及其驱动方法
KR100741977B1 (ko) 유기 전계발광 표시장치 및 그의 구동방법
JP2006106696A (ja) デジタル/アナログコンバータとこれを利用した表示装置,およびその表示パネルと駆動方法
KR100670129B1 (ko) 화상 표시 장치 및 그 구동 방법
JPWO2002077958A1 (ja) アクティブマトリクス型発光素子の駆動回路
JP2003228332A (ja) 表示装置
TW200421905A (en) Display device and driving method therefor
JP4260586B2 (ja) 表示装置の駆動回路及び駆動方法
JP2007114285A (ja) 表示装置及びその駆動方法
JP2003216069A (ja) 表示装置
JP4988300B2 (ja) 発光素子及びその駆動方法
US11862071B2 (en) Display device
KR100629177B1 (ko) 유기 전계발광 표시장치
JP2007108774A (ja) 有機薄膜el表示装置及びその駆動方法
KR100609747B1 (ko) 일렉트로-루미네센스 표시패널의 데이터 구동 장치 및 방법
JP2006243060A (ja) 表示装置およびその駆動方法、電子情報機器、表示制御プログラム、可読記録媒体