JP2003216009A - 画像再生装置及びホログラム部材 - Google Patents

画像再生装置及びホログラム部材

Info

Publication number
JP2003216009A
JP2003216009A JP2002009217A JP2002009217A JP2003216009A JP 2003216009 A JP2003216009 A JP 2003216009A JP 2002009217 A JP2002009217 A JP 2002009217A JP 2002009217 A JP2002009217 A JP 2002009217A JP 2003216009 A JP2003216009 A JP 2003216009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
hologram
image
recording medium
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002009217A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaharu Kitada
隆治 北田
Koji Ashizaki
浩二 芦崎
Nobuhiro Kihara
信宏 木原
Akira Shirokura
明 白倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002009217A priority Critical patent/JP2003216009A/ja
Publication of JP2003216009A publication Critical patent/JP2003216009A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/26Processes or apparatus specially adapted to produce multiple sub- holograms or to obtain images from them, e.g. multicolour technique
    • G03H1/268Holographic stereogram
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/0005Adaptation of holography to specific applications
    • G03H2001/0055Adaptation of holography to specific applications in advertising or decorative art
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H2227/00Mechanical components or mechanical aspects not otherwise provided for
    • G03H2227/05Support holding the holographic record
    • G03H2227/06Support including light source
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H2270/00Substrate bearing the hologram
    • G03H2270/20Shape
    • G03H2270/21Curved bearing surface

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの画像再生装置において複数のホログラ
フィックステレオグラム画像又はホログラム画像を再生
する。 【解決手段】 ホログラフィックステレオグラム5が光
学的に透明な素材からなる光導入用ブロックの外周面に
貼り付けられてなるホログラム部材2と、ボトル形状を
呈する外装ケース9と、この外装ケース9内に設けられ
る光源6とを備え、ホログラム部材2が外装ケース9に
設けられたホログラム取付部9aに対して着脱自在に取
り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラフィック
ステレオグラム画像又はホログラム画像を再生する画像
再生装置及びホログラフィックステレオグラム画像又は
ホログラム画像が記録されているホログラム部材に関
し、さらに詳しくは再生対象であるホログラム部材が着
脱可能な画像再生装置及び画像再生装置に対して着脱可
能なホログラム部材に関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラフィックステレオグラムは、被
写体を異なる観察点から順次撮影することにより得られ
た多数の画像を原画として、これらを1枚のホログラム
用記録媒体に短冊状又はドット状の要素ホログラムとし
て順次記録することにより作製される。
【0003】例えば、横方向のみに視差情報を持つホロ
グラフィックステレオグラムでは、図14に示すよう
に、被写体100を横方向の異なる観察点から順次撮影
することにより得られた複数の原画101a〜101e
が、短冊状の要素ホログラムとしてホログラム用記録媒
体102に順次記録される。
【0004】このホログラフィックステレオグラムで
は、横方向の異なる観察点から順次撮影することにより
得られた画像情報が、短冊状の要素ホログラムとして横
方向に順次記録されているので、このホログラフィック
ステレオグラムを観察者が両目で見たとき、その左右の
目にそれぞれ写る2次元画像は若干異なるものとなる。
これにより、観察者は視差を感じることとなり、3次元
画像が再生されることとなる。
【0005】ところで、通常のホログラムにおいて、3
次元画像を再生するための照明光源と、ホログラムとは
空間的に離れている。このため、通常のホログラムで
は、再生のために広い空間を必要とし、また、最適な条
件で再生するにはホログラムと照明光源との位置関係を
決められた条件にセットしなければならない。これは、
複数の要素ホログラムからなるホログラフィックステレ
オグラムにおいても同様である。
【0006】これに対して、照明光源とホログラム又は
ホログラフィックステレオグラムが一体化していれば、
照明のための空間が不要になって小型化を図ることがで
き、しかも、ホログラム又はホログラフィックステレオ
グラムと照明光源の位置関係が常に一定となるので、常
に最適な条件で再生を行うことができる。そして、これ
を実現するものとして、透明な光導入用ブロックに記録
媒体を貼り付けて記録再生を行うエッジリット方式のホ
ログラム又はホログラフィックステレオグラムが注目を
集めている。本件出願人は、このエッジリット方式のホ
ログラム又はホログラフィックステレオグラムに関し、
先に出願した特願平9−56540号(特開平10−2
54338号公報)及び特願2000−219504号
にて円筒型のホログラム又はホログラフィックステレオ
グラムの画像を再生するための画像再生装置の小型化を
実現している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したホ
ログラム又はホログラフィックステレオグラムを再生す
る従来の画像再生装置においては、上記各画像が記録さ
れているホログラム用記録媒体部分と装置本体部分とが
一体となっており、一つの再生装置において一つの画像
のみしか再生できないものがほとんどである。
【0008】しかしながら、上述した装置の小型化の実
現により、インテリアに用いる等、娯楽性の高いホログ
ラム再生装置の用途が多様化し、その普及がより容易に
なっているが、一つの装置で一つの画像しか再生できな
いことが普及の障害になることも考えられる。このよう
に、ホログラム再生装置の普及には、一つの装置で複数
の画像の再生を可能とすることが必要となる。そして、
このような複数の画像を再生し得る装置が普及すること
で、ホログラフィックステレオグラム画像やホログラム
画像が記録されている再生対象自体の普及や市場の拡大
等にもつながる。また、一方で、ホログラム再生装置
や、この再生装置で再生する再生対象たるホログラム又
はホログラフィックステレオグラムの普及のためには、
再生画像をより見やすくする等の改良も必要となってく
る。
【0009】そこで、本発明は、このような従来の実情
に鑑みて提案されたものであり、複数のホログラフィッ
クステレオグラム画像又はホログラム画像を再生する画
像再生装置及び、この画像再生装置に着脱自在に取り付
けられるホログラム部材を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
画像再生装置は、ホログラフィックステレオグラム画像
又はホログラム画像が記録され、光学的に透明な素材か
らなる光導入用ブロックの外周面に貼り付けられたホロ
グラム用記録媒体と、外装ケースと、この外装ケース内
に設けられ、ホログラフィックステレオグラム画像又は
ホログラム画像を再生させる再生用照明光を照射する光
源とを備え、ホログラム用記録媒体が光導入用ブロック
とともに外装ケースに対して着脱自在に取り付けられ
る。
【0011】上述した本発明に係る画像再生装置は、ホ
ログラフィックステレオグラム画像又はホログラム画像
が記録されているホログラム用記録媒体を光導入用ブロ
ックに貼り付け、この光導入用ブロックごと着脱自在と
することで、再生装置における再生対象の交換が可能と
されている。このように、本発明に係る画像再生装置に
よれば、再生装置に取り付ける再生対象を交換すること
により、複数のホログラフィックステレオグラム画像又
はホログラム画像が再生可能とされる。
【0012】また、上述した課題を解決するホログラム
部材は、上述したような画像再生装置によりホログラフ
ィックステレオグラム画像又はホログラム画像が再生さ
れるものであり、光学的に透明な素材からなる光導入用
ブロックと、この光導入用ブロックの外周面に貼り付け
られるホログラム用記録媒体とを備え、光導入用ブロッ
クに設けられた取付機構を介して、画像再生装置に着脱
自在に取り付けられる。
【0013】上述した本発明に係るホログラム部材は、
画像再生装置に対して着脱自在に取り付け可能な取付機
構を有することで、再生装置における交換が可能とされ
ている。このように、本発明に係るホログラム部材によ
れば、再生装置に交換して取付け可能とすることによ
り、一つの再生装置による複数のホログラフィックステ
レオグラム画像又はホログラム画像が再生可能とされ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について、図面を参照しながら詳細に説明する。な
お、本実施の形態においては、ホログラム用記録媒体に
視差情報を持たせた複数の画像情報が記録されているホ
ログラフィックステレオグラムを再生する画像再生装置
について説明する。
【0015】図1に示す画像再生装置1は、ホログラム
部材2と、このホログラム部材2を再生対象とする装置
本体3とからなる。ホログラム部材2は、光導入用ブロ
ック4と、ホログラフィックステレオグラム5とを有
し、光導入用ブロック4の外周面にホログラフィックス
テレオグラム5が貼り付けられている。装置本体3は、
同図に示すように、光導入用ブロック4の端面4a側か
ら再生用照明光を照射する光源6と、この光源6を制御
する回路部7と、光源6及び回路部7を駆動する駆動電
源8とがボトル型の外装ケース9に収納されている。
【0016】まず、画像再生装置1の説明に先立ち、再
生の対象となるホログラム部材2を構成するホログラフ
ィックステレオグラム5について説明する。
【0017】ホログラフィックステレオグラム5は、図
2に示す記録媒体、具体的にはフィルムベース材5aの
上に光重合型フォトポリマからなるフォトポリマ層5b
が形成されるとともに、当該フォトポリマ層5bの上に
カバーシート5cが被着されることにより形成された、
いわゆるフィルム塗布タイプの記録媒体に視差情報を持
たせた複数の画像情報が記録される。
【0018】光重合型フォトポリマは、初期状態では、
図3(a)に示すように、モノマMがマトリクスポリマ
に均一に分散している。これに対して、同図(b)に示
すように、10〜400mJ/cm2程度のパワーの光
LAを照射すると、露光部においてモノマMが重合す
る。そして、ポリマ化するにつれて周囲からモノマMが
移動してモノマMの濃度が場所によって変化し、これに
より、屈折率変調が生じる。この後、同図(c)に示す
ように、1000mJ/cm2程度のパワーの紫外線又
は可視光LBを全面に照射することにより、モノマMの
重合が完了する。このように、光重合型フォトポリマ
は、入射された光に応じて屈折率が変化するので、参照
光と物体光との干渉によって生じる干渉縞を、屈折率の
変化として記録することができる。
【0019】このホログラフィックステレオグラム5を
作製するホログラフィックステレオグラム作製システム
の一構成例について説明する。なお、以下の説明では、
短冊状の複数の要素ホログラムを1つの記録媒体上に記
録することにより、横方向の視差情報を持たせたホログ
ラフィックステレオグラムを例に挙げる。ただし、本発
明は、ドット状の複数の要素ホログラムを1つの記録媒
体上に記録することにより、横方向及び縦方向の視差情
報を持たせたホログラフィックステレオグラムに対して
も適用可能であることは言うまでもない。
【0020】このホログラフィックステレオグラム作製
システムは、物体光と参照光との干渉縞が記録された記
録媒体をそのままホログラフィックステレオグラムとす
る、いわゆるワンステップホログラフィックステレオグ
ラムを、エッジリット方式で作製するシステムであり、
図4に示すように、記録対象の画像データの処理を行う
データ処理部11と、このシステム全体の制御を行う制
御用コンピュータ12と、ホログラフィックステレオグ
ラム作製用の光学系を有するホログラフィックステレオ
グラムプリンタ装置13とから構成されている。
【0021】データ処理部11は、多眼式カメラや移動
式カメラ等を備えた視差画像列撮影装置14から供給さ
れる視差情報を含む複数の画像データD1や、画像デー
タ生成用コンピュータ15によって生成された視差情報
を含む複数の画像データD2等に基づいて、視差画像列
D3を生成する。
【0022】ここで、視差画像列撮影装置14から供給
される視差情報を含む複数の画像データD1は、例え
ば、多眼式カメラによる同時撮影や、移動式カメラによ
る連続撮影、ターンテーブル上で回転する被写体に対す
る一つの固定カメラによる連続撮影等によって、被写体
を全周方向(360°)の異なる複数の観察点から撮影
することにより得られた複数画像分の画像データであ
る。
【0023】また、画像データ生成用コンピュータ15
によって生成された視差情報を含む複数の画像データD
2は、例えば、全周方向の視差を与えて作製された複数
のCAD(Computer Aided Design)画像やCG(Compu
ter Graphics)画像等の画像データである。
【0024】そして、データ処理部11は、視差画像列
D3に対して画像処理用コンピュータ16によってホロ
グラフィックステレオグラム用の所定の画像処理を施
す。そして、所定の画像処理が施された画像データD4
を、メモリ又はハードディスク等の記憶装置17に記録
する。
【0025】また、データ処理部11は、ホログラム用
記録媒体に画像を記録する際に、記憶装置17に記録さ
れた画像データD4から、1画像分毎にデータを順番に
読み出し、この画像データD5を制御用コンピュータ1
2に送出する。
【0026】一方、制御用コンピュータ12は、ホログ
ラフィックステレオグラムプリンタ装置13を駆動し、
データ処理部11から供給された画像データD5に基づ
く画像を、ホログラフィックステレオグラムプリンタ装
置13にセットされたホログラム用記録媒体30に、短
冊状の要素ホログラムとして順次記録する。ここで、ホ
ログラム用記録媒体30とは、後述するように1枚のホ
ログラフィックステレオグラム5に裁断する以前の、長
尺の記録媒体の原反である。
【0027】このとき、制御用コンピュータ12は、後
述するように、ホログラフィックステレオグラムプリン
タ装置13に設けられたシャッタ32、表示装置41及
び記録媒体送り機構等の制御を行う。すなわち、制御用
コンピュータ12は、シャッタ32に制御信号S1を送
出してシャッタ32の開閉を制御し、また、表示装置4
1に画像データD5を供給して表示装置41に当該画像
データD5に基づく画像を表示させ、また、記録媒体送
り機構に制御信号S2を送出して記録媒体送り機構によ
るホログラム用記録媒体30の送り動作を制御する。
【0028】上記ホログラフィックステレオグラムプリ
ンタ装置13について、図5を参照して詳細に説明す
る。なお、図5(a)は、ホログラフィックステレオグ
ラムプリンタ装置13全体の光学系を上方から見た図で
あり、同図(b)は、ホログラフィックステレオグラム
プリンタ装置13の光学系の物体光用の部分を横方向か
ら見た図である。
【0029】ホログラフィックステレオグラムプリンタ
装置13は、同図(a)に示すように、所定の波長のレ
ーザ光を出射するレーザ光源31と、レーザ光源31か
らのレーザ光L1の光軸上に配されたシャッタ32及び
ハーフミラー33とを備えている。ここで、レーザ光源
31には、例えば、波長が約532nmのレーザ光を出
射するものを用いる。
【0030】シャッタ32は、制御用コンピュータ12
によって制御され、ホログラム用記録媒体30を露光し
ないときには閉じられ、ホログラム用記録媒体30を露
光するときに開放される。また、ハーフミラー33は、
シャッタ32を通過してきたレーザ光L2を、参照光と
物体光とに分離するためのものであり、ハーフミラー3
3によって反射された光L3が参照光となり、ハーフミ
ラー33を透過した光L4が物体光となる。
【0031】ハーフミラー33によって反射された光L
3の光軸上には、参照光用の光学系として、例えばシリ
ンドリカルレンズとスリットとが組み合わされて構成さ
れたスペーシャルフィルタ34と、参照光を平行光とす
るためのコリメータレンズ35と、コリメータレンズ3
5からの平行光を反射するミラー36とがこの順に配置
されている。
【0032】そして、ハーフミラー33によって反射さ
れた光は、先ず、スペーシャルフィルタ34によって所
定幅、具体的には後述する表示装置41の表示面幅に対
応して1次元方向に拡大される。次に、コリメータレン
ズ35によって平行光とされる。その後、ミラー36に
よって反射され、ホログラム用記録媒体30に入射す
る。ここで、ホログラム用記録媒体30は、エッジリッ
ト方式によって要素ホログラムが記録されるように、光
導入用ブロック37にマッチング液を介して接するよう
に配されている。そして、参照光は、光導入用ブロック
37が配された側からホログラム用記録媒体30に入射
する。
【0033】一方、ハーフミラー33を透過した光L4
の光軸上には、同図(a)及び(b)に示すように、物
体光用の光学系として、ハーフミラー33からの透過光
を反射するミラー38と、例えば凸レンズとピンホール
を組み合わせたスペーシャルフィルタ39と、物体光を
平行光とするためのコリメータレンズ40と、記録対象
の画像を表示する表示装置41と、表示装置41を透過
してきた光を拡散させる投影レンズ42と、平行光化さ
れた物体光をホログラム用記録媒体30上に集光させる
シリンドリカルレンズ43とがこの順に配置されてお
り、更に、短冊状の開口部が形成されたマスク44がホ
ログラム用記録媒体30の直前に配置されている。
【0034】そして、ハーフミラー33を透過した光L
4は、ミラー38によって反射された後、スペーシャル
フィルタ39によって表示装置41の表示面幅に対応し
て等方的に拡大される。次に、コリメータレンズ40に
よって平行光とされ、その後、表示装置41に入射す
る。ここで、表示装置41は、例えば液晶ディスプレイ
からなる透過型の画像表示装置であり、制御用コンピュ
ータ12によって制御され、制御用コンピュータ12か
ら送られた画像データD5に基づく画像を表示する。そ
して、表示装置41を透過した光は、表示装置41に表
示された画像に応じて変調され、投影レンズ42によっ
て若干拡散された後、シリンドリカルレンズ43へと投
影される。ここで、投影レンズ42は、表示装置41か
らの透過光を若干拡散させることにより、作製されるホ
ログラフィックステレオグラムの画質の向上に寄与す
る。
【0035】そして、表示装置41を透過した光は、シ
リンドリカルレンズ43により横方向に集束され、この
集束光のうち、マスク44の短冊状の開口部を透過した
光が、物体光としてホログラム用記録媒体30に入射す
る。すなわち、このホログラフィックステレオグラムプ
リンタ装置13では、表示装置41からの投影光が短冊
状の物体光としてホログラム用記録媒体30に入射す
る。ここで、物体光は、光導入用ブロック37が配され
ていない側から、ホログラム用記録媒体30の面に対し
て光軸がほぼ垂直となるように、ホログラム用記録媒体
30に入射する。
【0036】なお、上記光学系において、ハーフミラー
33によって反射され、光導入用ブロック37を介して
ホログラム用記録媒体30に入射する参照光の光路長
と、ハーフミラー33を透過し、表示装置41を介して
ホログラム用記録媒体30に入射する物体光の光路長と
は、ほぼ同じ長さとする。これにより、参照光と物体光
との干渉性が高まり、より明るい再生像が得られるホロ
グラフィックステレオグラムを作製することが可能とな
る。
【0037】また、上記ホログラフィックステレオグラ
ムプリンタ装置13では、光導入用ブロック37とホロ
グラム用記録媒体30とのインデックスマッチングのた
めに、光導入用ブロック37とホログラム用記録媒体3
0との間にインデックスマッチング液を滴下する機構を
設けることが好ましい。具体的には、例えば、ホログラ
ム用記録媒体30と接するように、インデックスマッチ
ング液を浸透させたスポンジを、光導入用ブロック37
とホログラム用記録媒体30とが接する部分の近傍に配
する。これにより、ホログラム用記録媒体30が送られ
る毎に、光導入用ブロック37とホログラム用記録媒体
30との間に、スポンジからインデックスマッチング液
が供給され、光導入用ブロック37とホログラム用記録
媒体30とのインデックスマッチングが図られることと
なる。
【0038】ところで、透過型のホログラフィックステ
レオグラムを作製する際には、ホログラム用記録媒体の
一方の面に物体光と参照光の両方を入射させる。したが
って、エッジリット方式で透過型のホログラフィックス
テレオグラムを作製する際には、参照光が、物体光を入
射する側から光導入用ブロックを介してホログラム用記
録媒体に入射するようにしなければならず、そのため、
物体光集光用のシリンドリカルレンズとホログラム用記
録媒体との間に光導入用ブロックを配置することとな
る。しかしながら、空間的な制約のため、シリンドリカ
ルレンズとホログラム用記録媒体との間に光導入用ブロ
ックを配置することは、非常に困難である。
【0039】これに対して、上記ホログラフィックステ
レオグラムプリンタ装置13のように、エッジリット方
式のホログラフィックステレオグラムを反射型で作製す
る際には、ホログラム用記録媒体30の一方の面に物体
光が入射するようにするとともに、ホログラム用記録媒
体30の他方の面に参照光を入射するようにすればよ
い。したがって、上記ホログラフィックステレオグラム
プリンタ装置13では、ホログラム用記録媒体30を介
して、一方の側に物体光を集束するためのシリンドリカ
ルレンズ43を配し、他方の側に光導入用ブロック37
を配すれば良く、空間的な制約を受けることなく、光学
系を非常に容易に構成することができる。
【0040】このようなホログラフィックステレオグラ
ムプリンタ装置13において、ホログラム用記録媒体3
0には、反射光によって画像が再生されるホログラフィ
ックステレオグラムが記録されるだけでなく、透過光に
よって画像が再生されるホログラフィックステレオグラ
ムも同時に記録される。すなわち、参照光がホログラム
用記録媒体30と空気との界面にて全反射し、その全反
射した光と物体光との干渉縞がホログラム用記録媒体3
0に記録されるので、透過光によって画像を再生できる
ホログラフィックステレオグラムもホログラム用記録媒
体30に記録される。
【0041】また、このホログラフィックステレオグラ
ムプリンタ装置13は、制御用コンピュータ12の制御
のもとに、ホログラム用記録媒体30を1要素ホログラ
ム分だけ間欠送りし得る記録媒体送り機構50を備えて
いる。この記録媒体送り機構50は、制御用コンピュー
タ12からの制御信号S2に基づいて、フィルム状のホ
ログラム用記録媒体30を間欠送りし得るようになって
いる。そして、このホログラフィックステレオグラムプ
リンタ装置13でホログラフィックステレオグラムを作
製する際は、記録媒体送り機構50に所定の状態でセッ
トされたホログラム用記録媒体30に対して、視差画像
列の各画像データに基づく画像を短冊状の要素ホログラ
ムとして順次記録する。上述したような光重合型フォト
ポリマを用いたホログラム用記録媒体30は、露光後に
特別な現像処理を施す必要が無い。したがって、光重合
型フォトポリマを感光部に用いたホログラム用記録媒体
30を使用するホログラフィックステレオグラムプリン
タ装置13では、構成を簡略化することができる。
【0042】つぎに、以上のような構成を有するホログ
ラフィックステレオグラム作製システムでホログラフィ
ックステレオグラム5を作製する際の動作について説明
する。ホログラフィックステレオグラム5を作製する
際、制御用コンピュータ12は、データ処理部11から
供給された画像データD5に基づいて表示装置41を駆
動して、表示装置41に画像を表示させる。その後、制
御用コンピュータ12は、シャッタ32に制御信号S1
を送出して所定時間だけシャッタ32を開放させ、ホロ
グラム用記録媒体30を露光する。このとき、レーザ光
源31から出射されシャッタ32を透過したレーザ光L
2のうち、ハーフミラー33によって反射された光L3
が、参照光として、光導入用ブロック37を介してホロ
グラム用記録媒体30に入射する。また、ハーフミラー
33を透過した光L4が、表示装置41に表示された画
像が投影された投影光となり、当該投影光が物体光とし
てホログラム用記録媒体30に入射する。これにより、
表示装置41に表示された1画像が、ホログラム用記録
媒体30に短冊状の要素ホログラムとして記録される。
【0043】そして、ホログラム用記録媒体30への1
画像の記録が終了すると、次いで、制御用コンピュータ
12は、記録媒体送り機構50に制御信号S2を送出し
てこれを駆動し、ホログラム用記録媒体30を1要素ホ
ログラム分だけ送らせる。
【0044】次いで、制御用コンピュータ12は、デー
タ処理部11から供給される次の画像データD5に基づ
いて表示装置41を駆動して、次の画像を表示装置41
に表示させる。この後、上述と同様の動作を順次繰り返
すことにより、データ処理部11から供給される各画像
データD5に基づく各画像が、ホログラム用記録媒体3
0に短冊状の要素ホログラムとして順次記録される。
【0045】すなわち、このホログラフィックステレオ
グラム作製システムでは、記憶装置17に記録された画
像データに基づく画像が表示装置41に順次表示される
とともに、各画像毎にシャッタ32が開放され、各画像
がそれぞれ短冊状の要素ホログラムとしてホログラム用
記録媒体30に順次記録される。このとき、ホログラム
用記録媒体30は、1画像毎に1要素ホログラム分だけ
送られるので、各要素ホログラムは、横方向に連続して
並ぶこととなる。これにより、横方向の視差情報を含む
複数の画像が、横方向に連続した複数の要素ホログラム
としてホログラム用記録媒体30に記録され、横方向の
視差を有するホログラフィックステレオグラムが得られ
る。
【0046】この後、以上のように要素ホログラムが記
録されたホログラム用記録媒体30には、紫外線ランプ
から紫外線が照射される。これにより、モノマの重合が
完了する。次いで、ホログラム用記録媒体30は、ヒー
トローラにより加熱され、記録画像の定着がなされる。
【0047】そして、画像が記録された部分が全て外部
に送り出されると、制御用コンピュータ12は、図示を
省略するカッター駆動機構に制御信号を供給して、カッ
ター駆動機構を駆動する。これにより、ホログラム用記
録媒体30のうち、画像が記録された部分がカッターに
よって切り離され、1枚分のホログラフィックステレオ
グラム5として外部に排出される。
【0048】以上のようにして横方向の視差を有するエ
ッジリット方式のホログラフィックステレオグラム5が
完成する。
【0049】なお、本実施の形態においては、ホログラ
ム用記録媒体に視差情報を持たせた複数の画像情報が記
録されているホログラフィックステレオグラムを使用す
る場合について説明しているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、ホログラム用記録媒体に対してホロ
グラム画像を記録するものでも、また複数の被写体に対
応する2次元又は3次元像の形状の変化を、観察視点を
移動することにより観察することができるような、いわ
ゆるモーフィング処理が施されたホログラフィックステ
レオグラム画像を記録するものであってもよい。
【0050】上述したホログラフィックステレオグラム
5が貼り付けられる光導入用ブロック4は、光源6から
の再生用照明光をホログラフィックステレオグラム5へ
導くものであり、円柱形状の透明な素材、例えばアクリ
ル等の透明樹脂やガラス等の光学的に透明な素材からな
る。光導入用ブロック4には、詳しい図示は省略する
が、インデックスマッチング液を介してホログラフィッ
クステレオグラム5が貼り付けられる。
【0051】このような光導入用ブロック4とホログラ
フィックステレオグラム5とからなるホログラム部材2
は、光源6からの再生用照明光が所定の角度でホログラ
フィックステレオグラム5に入射し、かつ画像再生装置
1に対して着脱自在に取り付け可能な、例えば図6に示
すような構成とされている。
【0052】図6に示すホログラム部材2は、光導入用
ブロック4の再生用照明光Lが導入される側の端面4a
側に、ホログラフィックステレオグラム5に所定の角度
で入射するように再生用照明光Lを屈折させ、進行方向
を変化させる光学素子2aと、ボトル状を呈する画像再
生装置1の外装ケース9に対する取付機構を構成する連
結部材2bとが配設される。光学素子2aは、全体の形
状が略円柱状で、上面部分に円錐形の凹部が形成された
プリズムである。また、連結部材2bは、全体が略円筒
状とされ、内周面にねじ溝2cが形成されている。
【0053】ホログラム部材2は、光学素子2aを設け
ることで、図示を省略するレンズによって平行光とされ
た光源6からの再生用照明光Lを光学素子2aにて屈折
させて進行方向を変化させ、この光学素子2aで屈折さ
れた光を所定の角度で光導入用ブロック4の外周面側、
すなわちホログラフィックステレオグラム5に入射させ
ることができる。また、ホログラム部材2は、連結部材
2bを設けることで、後述する外装ケース9のホログラ
ム取付部9aに螺合可能とされ、その着脱を簡易に行う
ことができるとともに、連結部分から余計な光が射し込
むことを防止する。
【0054】なお、ホログラム部材2は、上述した構成
に限定されるものではない。例えば、図7(a)に示す
ように、光学素子2aとして上述したプリズムに代えて
フレネルレンズを使用し、このフレネルレンズによって
再生用照明光Lを屈折させるようにしてもよい。また、
ホログラム部材2は、上述したように平行光である再生
用照明光Lを屈折させる光学素子2aを配設せずに、図
7(b)及び(c)に示すように、光導入用ブロック4
の端面4aとの対向面4bに反射した光が所定の角度で
光導入用ブロック4の外周面側に入射するような構成と
してもよい。なお、図7(b)に示すホログラム部材4
は、光導入用ブロック4の対向面4b側を円錐形の凸部
とするとともに、この対向面4bに再生用照明光Lを反
射させる反射鏡や金属板等の反射板2dを配設したもの
であり、また同図(c)に示すホログラム部材2は、対
向面4bを円錐形の凹部とするとともに、この対向面4
bに反射板2dを配設したものである。
【0055】このような光学素子2aや反射板2dを用
いて再生用照明光Lの進行方向を変化させることによ
り、ホログラフィックステレオグラム5に再生用照明光
Lを、非常に効率的に照射することが可能となる。逆
に、このような光学素子2aや反射板2dが無いと、画
像の再生に使われない中央部分に光が多く入射すること
となり、再生用照明光Lを適切な入射角度でホログラフ
ィックステレオグラム5に入射させることができず、非
常に効率が悪くなってしまう。
【0056】また、上述したホログラム部材2は、光導
入用ブロック4を円柱形状を呈するものとして説明した
が、本発明はこれに限定されるものではない。光導入用
ブロック4は、光源6からの再生用照明光Lを所定の角
度でホログラフィックステレオグラム5に入射させるも
のであればよく、例えば図8(a)及び(b)に示すよ
うに、円筒形状を呈するものであってもよい。なお、図
8(a)に示すホログラム部材2は、再生用照明光Lの
導入側に配設された光学素子2aによって再生用照明光
Lを屈折させてホログラフィックステレオグラム5に入
射させるものであり、また同図(b)に示すホログラム
部材2は、対向面4b側が円錐形の凸部となるように配
設された反射板2dによって再生用照明光Lを反射させ
てホログラフィックステレオグラム5に入射させるもの
である。図8に示す円柱形状を呈するホログラム部材2
は、その内周面側に鋸歯状の凹凸部が形成された光学部
材2eが取り付けられている。光学部材2eは、例えば
光ガラスや透明プラスチック等からなり、再生用照明光
Lが垂直に入射する入射面が上述した凹凸により形成さ
れている。ホログラム部材2は、このような凹凸部が形
成された光学部材2eを取り付けることで、再生用照明
光Lの入射面における表面反射を抑えることができる。
なお、ホログラム部材2の光導入用ブロック4は、この
他四角柱、八角柱等の多角柱形状を呈するものであって
もよい。
【0057】さらに、ホログラム部材2は、連結部材2
bの内周面にねじ溝2cを形成せずに、単に外装ケース
9のホログラム取付部9aに対して嵌め込むような構成
としてもよい。このような場合、外装ケース9のホログ
ラム取付部9aには、がたつき等を防止してより安定的
に連結部材2bを被装させて嵌合するために、ねじ山を
形成しないことが好ましい。
【0058】さらにまた、ホログラム部材2は、連結部
材2bを設けることにより外装ケース9に対して着脱可
能な構成としたが、光導入用ブロック4の再生用照明光
Lを導入する側の端面4aを上述した連結部材2bの如
く加工して外装ケース9に対して着脱可能な構成とする
ものであってもよい。
【0059】ホログラム部材2には、上述した各構成の
いずれの場合にも、光源6からの再生用照明光Lのホロ
グラフィックステレオグラム5に対する入射角が45°
とされている。
【0060】光源6は、ホログラフィックステレオグラ
ム5に対して再生用照明光Lを照射するように配されて
いる。ここで、光源6としては、高輝度の発光ダイオー
ドが好適である。これは、発光ダイオードは、発光効率
が非常に高いため、電池等でも充分に実用的な時間使用
することができ、また波長選択性の弱さが補われ、鮮明
な再生像を得ることができることによるものである。さ
らに、発光ダイオードは、点光源に近いために光源の広
がりによる再生像のボケを防ぐことができるという利点
や、発光効率が非常に高く、殆ど熱を発しないという利
点等もある。このように、光源6として発光ダイオード
を使用することにより、駆動電源8に電池等を使用する
ことが可能となり、小型化や低価格化を図ることができ
る。なお、光源6には、このような発光ダイオードに限
らず、懐中電灯のようなランプ等を使用してもよい。光
源6は、光導入用ブロック4の中心軸上に、かつホログ
ラム部材2から15cm乃至20cmほど離れて配設さ
れる。これにより、どの方向から見ても最適な条件で、
観察者には再生像が観察されることとなる。
【0061】外装ケース9は、アクリル樹脂等からな
り、上述したようにボトル形状、すなわち上面側に向か
うにしたがい次第に縮径し、最上部に筒状の小径部を有
する形状とされ、この筒状の小径部が、図9に示すよう
に、ホログラム部材2が取り付けられるホログラム取付
部9aとされる。ホログラム取付部9aは、図1に示す
ように、その外周にホログラム部材2を構成するキャッ
プ部4bのねじ溝2aに対応するねじ山が形成され、上
述したホログラム部材2が着脱自在に螺合される構造と
されている。
【0062】上述した画像再生装置1においては、ホロ
グラフィックステレオグラム5に記録された画像を透過
型で再生する。すなわち、図示は省略するがインデック
スマッチング液を介して光導入用ブロック4に貼り付け
られたホログラフィックステレオグラム5に対し、再生
用照明光Lを光導入用ブロック4の端面4a側から入射
する。このとき、ホログラフィックステレオグラム5に
よって回折されて透過された回折光によって生じる再生
像が、光導入用ブロック4の中央に閉じこめられたよう
に観察者によって観察されることとなる。
【0063】画像再生装置1においては、上述したよう
に光源からの再生用照明光Lがホログラフィックステレ
オグラム5に対して45°という照射角度で照射される
ため、従来に比して画像のボケが少なく、視野角の広い
見やすい画像を再生することができる。
【0064】また、画像再生装置1は、外装ケース9に
対し、再生対象であるホログラム部材2が取り付けら
れ、螺合等の簡易な方法で着脱が可能にされている。こ
のため、画像再生装置1においては、別画像が記録され
ている他のホログラム部材への交換が容易であり、様々
な画像を楽しむことができる。さらに画像再生装置1に
おいて、再生対象であるホログラム部材2を簡易に着脱
し、交換できる構造とすることで、従来対であった再生
装置と再生対象であるホログラム用記録媒体とを別個の
ものとしてとらえることができるようになり、ホログラ
フィックステレオグラム5を有するホログラム部材2単
独での需要が生じ、販売や頒布、これに伴う製造等が行
われるようになる。
【0065】このようなホログラム部材2の新たな用途
として、例えばペットボトル入りの飲料に販売促進用等
を目的として付属されている景品が考えられる。このよ
うな景品として、ペットボトルのキャップ部分に取り付
け可能なフィギア、いわゆるボトルキャップが、近年、
種々のメーカーによって頒布され一般的となっている
が、本発明に係るホログラム部材2もこのボトルキャッ
プと同様に、各種飲料の景品とすることができる。ホロ
グラム部材2は、このように各種飲料の景品として頒布
等する場合、図10(a)に示すように、直接ペットボ
トルPにキャップとして取り付けて頒布することができ
る。この場合、光導入用ブロック4の端面4a側に配設
された光学素子2aが、ペットボトルP内の液体Wによ
って汚されるおそれがあるため、光導入用ブロック4に
対する光源6からの再生用照明光Lの経路上にある、光
学素子2aの再生用照明光の導入面を覆う蓋部材61を
取り付ける等して、再生用照明光Lの導入面を保護する
ことが好ましい。なお、同図(b)に示すように、画像
再生装置1に取り付けて画像を再生するときには、再生
用照明光Lの導入部分である端面4aを閉鎖する上述し
た蓋部材61が取り外して使用される。また、ホログラ
ム部材2に光学素子2aを配設しない場合、例えば再生
用照明光を反射させてホログラフィックステレオグラム
5に再生用照明光を入射させる場合には、上述した蓋部
材61は光導入用ブロック4の端面4aに面して取り付
けられる。このような構造のホログラム部材2は、上述
したように直接ペットボトルにキャップとして取り付け
て頒布等されるものでなくともよく、例えば別個に包装
してペットボトルに対して取り付けた状態で頒布等する
ものであってもよい。
【0066】また、ホログラム部材2を上述したように
各種飲料の景品として頒布等する場合、図11に示すよ
うに、ペットボトルPのキャップCに対して嵌め込む等
してペットボトルに取り付けて頒布するようにしてもよ
い。このような場合、図12(a)及び(b)に示すよ
うに、一般にペットボトルのキャップCは、その外周面
が細かな溝を複数有するギザギザ形状に形成されている
が、同図(c)及び(d)に示すように、連結部材2b
の内周面もキャップCの外周面と同様なギザギザ形状を
有する嵌合面2fとし、該嵌合面2fの溝とキャップC
の外周面の溝とが嵌合するように連結部材2bをキャッ
プCに被装させることで、ペットボトルPに対してホロ
グラム部材2が取り付けられる構造とされる。このよう
なホログラム部材2は、画像を再生する際、図13
(a)及び(b)に示すように、連結部材2bの嵌合面
2fの溝に嵌合し得るように、外周面がキャップCと同
様な複数の細かな溝を有するギザギザ形状とされるとと
もに、外装ケース9のホログラム取付部9aに螺号し得
るように、内周面にねじ溝62aが形成された円筒状の
嵌合部材62を連結補助部材として、装置本体3に取り
付けられる。この嵌合部材62を介して装置本体3にホ
ログラム部材2が取り付けられた場合、再生用照明光L
は、同図(c)に示すように、開口部62bを通して光
導入用ブロック4へ導入される。このような構造のホロ
グラム部材2は、上述したように直接ペットボトルのキ
ャップに対して取り付けて頒布等されるものでなくとも
よく、例えば別個に包装してペットボトルに取り付けた
状態で頒布等するものであってもよい。
【0067】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、画像再生装置に対してホログラフィックステレオグ
ラム画像又はホログラム画像が記録されているホログラ
ム用記録媒体を有するホログラム部材が着脱自在に取り
付けられるような取付機構とすることで、再生装置にお
ける再生対象の交換を行うことができる。したがって、
本発明によれば、一つの画像再生装置で複数のホログラ
フィックステレオグラム画像又はホログラム画像が再生
可能となり、娯楽性の高いホログラムやホログラフィッ
クステレオグラム、及びこれらの画像再生装置の普及に
寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像再生装置と、この画像再生装
置の再生対象となるホログラム部材とが分離した状態を
示す斜視図である。
【図2】ホログラム用記録媒体の断面図である。
【図3】同ホログラム用記録媒体の感光プロセスを説明
する図であって、(a)は初期状態を示し、(b)は露
光状態を示し、(c)は定着状態を示す図である。
【図4】ホログラフィックステレオグラム作製システム
の概略構成図である。
【図5】ホログラフィックステレオグラムプリンタ装置
の光学系を説明するための図である。
【図6】ホログラム部材の断面図である。
【図7】他の構成を有するホログラム部材の断面図であ
る。
【図8】さらに他の構成を有するホログラム部材の断面
図である。
【図9】ホログラム部材が取り付けられた画像再生装置
の斜視図である。
【図10】ホログラム部材をボトルキャップとした状態
を説明するための図である。
【図11】ホログラム部材をボトルキャップとした他の
構成を説明するための図である。
【図12】(a)及び(b)は一般的なペットボトルの
キャップの形状を、(c)及び(d)はペットボトルの
キャップに取り付けられる連結部材の形状を説明するた
めの図である。
【図13】(a)及び(b)は嵌合部材を、(c)は嵌
合部材を介してホログラム部材を装置本体に取り付けた
状態を説明するための図である。
【図14】一般的なホログラフィックステレオグラムの
作成方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 画像再生装置,2 光導入用ブロック,3 ホログ
ラフィックステレオグラム,4 ホログラム部材,5
光源,8 外装ケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木原 信宏 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 白倉 明 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2K008 BB04 CC03 DD13 FF08 HH07 HH19 HH26

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホログラフィックステレオグラム画像又
    はホログラム画像が記録され、光学的に透明な素材から
    なる光導入用ブロックの外周面に貼り付けられたホログ
    ラム用記録媒体と、 外装ケースと、 上記外装ケース内に設けられ、上記ホログラフィックス
    テレオグラム画像又は上記ホログラム画像を再生させる
    再生用照明光を照射する光源とを備え、 上記ホログラム用記録媒体は、上記光導入用ブロックと
    ともに上記外装ケースに対して着脱自在に取り付けられ
    ることを特徴とする画像再生装置。
  2. 【請求項2】 上記光導入用ブロックは、円柱形状を呈
    し、 上記ホログラム用記録媒体は、上記光導入用ブロックの
    曲面上に貼り付けられていることを特徴とする請求項1
    に記載の画像再生装置。
  3. 【請求項3】 上記光導入用ブロックには、上記光源か
    らの再生用照明光の導入面側に、上記再生用照明光を上
    記ホログラム用記録媒体に入射させるように上記再生用
    照明光の進行方向を変化させる光学素子が配設されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像再生装置。
  4. 【請求項4】 上記光学素子は、上記再生用照明光を屈
    折させる屈折部材であることを特徴とする請求項3に記
    載の画像再生装置。
  5. 【請求項5】 上記光導入用ブロックは、上記光源から
    の再生用照明光の導入面と反対側の面に、上記光源から
    の再生用照明光を上記ホログラム用記録媒体に入射させ
    るように上記再生用照明光の進行方向を変化させる光学
    素子が配設されることを特徴とする請求項1に記載の画
    像再生装置。
  6. 【請求項6】 上記光学素子は、上記再生用照明光を反
    射させる反射部材であることを特徴とする請求項5に記
    載の画像再生装置。
  7. 【請求項7】 上記光導入用ブロックは、円筒形状を呈
    するとともに、内周面には鋸歯状の凹凸部が形成された
    光学部材が配設され、 上記ホログラム用記録媒体は、上記光導入用ブロックの
    曲面上に貼り付けられていることを特徴とする請求項1
    に記載の画像再生装置。
  8. 【請求項8】 上記外装ケースは、ボトル形状を呈し、
    縮径された端部部分に上記ホログラム用記録媒体を貼り
    付けた光導入用ブロックが取り付けられることを特徴と
    する請求項1に記載の画像再生装置。
  9. 【請求項9】 上記光導入用ブロックは、ねじ溝が形成
    された連結部材が取り付けられ、該連結部材を上記ねじ
    溝に対応するねじ山が形成された上記外装ケースの端部
    部分に螺合して、上記外装ケースに取り付けられること
    を特徴とする請求項8に記載の画像再生装置。
  10. 【請求項10】 上記光導入用ブロックは、円筒状の連
    結部材が取り付けられ、該連結部材を上記外装ケースの
    端部部分に被装して嵌合させ、上記外装ケースに取り付
    けられることを特徴とする請求項8に記載の画像再生装
    置。
  11. 【請求項11】 上記光導入用ブロックは、円筒状の連
    結部材が取り付けられ、該連結部材を上記外装ケースの
    端部部分に取り付けられる連結補助部材に被装して嵌合
    させ、上記外装ケースに取り付けられることを特徴とす
    る請求項8に記載の画像再生装置。
  12. 【請求項12】 上記光導入用ブロックに対する上記光
    源からの再生用照明光の経路上には、蓋体が配設される
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像再生装置。
  13. 【請求項13】 少なくとも再生用照明光を照射する光
    源を備えた画像再生装置によりホログラフィックステレ
    オグラム画像又はホログラム画像が再生されるホログラ
    ム部材であって、 光学的に透明な素材からなる光導入用ブロックと、 上記光導入用ブロックの外周面に貼り付けられるホログ
    ラム用記録媒体とを備え、 上記光導入用ブロックには、上記画像再生装置に対する
    取付機構が設けられ、 該取付機構を介して、上記画像再生装置に着脱自在に取
    り付けられることを特徴とするホログラム部材。
  14. 【請求項14】 上記光導入用ブロックは、円柱形状を
    呈し、 上記ホログラム用記録媒体は、上記光導入用ブロックの
    外周面側の曲面に貼り付けられていることを特徴とする
    請求項13に記載のホログラム部材。
  15. 【請求項15】 上記光導入用ブロックには、上記光源
    からの再生用照明光の導入面側に、上記再生用照明光を
    上記ホログラム用記録媒体に入射させるように上記再生
    用照明光の進行方向を変化させる光学素子が配設される
    ことを特徴とする請求項13に記載のホログラム部材。
  16. 【請求項16】 上記光学素子は、上記再生用照明光を
    屈折させる屈折部材であることを特徴とする請求項15
    に記載のホログラム部材。
  17. 【請求項17】 上記光導入用ブロックは、上記光源か
    らの再生用照明光の導入面と反対側の面に、上記光源か
    らの再生用照明光を上記ホログラム用記録媒体に入射さ
    せるように上記再生用照明光の進行方向を変化させる光
    学素子が配設されることを特徴とする請求項13に記載
    のホログラム部材。
  18. 【請求項18】 上記光学素子は、上記再生用照明光を
    反射させる反射部材であることを特徴とする請求項17
    に記載のホログラム部材。
  19. 【請求項19】 上記光導入用ブロックは、円筒形状を
    呈するとともに、内周面には鋸歯状の凹凸部が形成され
    た光学部材が配設され、 上記ホログラム用記録媒体は、上記光導入用ブロックの
    外周面側の曲面に貼り付けられていることを特徴とする
    請求項13に記載のホログラム部材。
  20. 【請求項20】 上記取付機構は、ねじ溝が形成され、 上記画像再生装置に設けられたねじ山を有する取付部に
    螺合されて取り付けられることを特徴とする請求項13
    に記載のホログラム部材。
  21. 【請求項21】 上記取付機構は、円筒状を呈し、 上記画像再生装置の取付部に被装し嵌合されて取り付け
    られることを特徴とする請求項13に記載のホログラム
    部材。
  22. 【請求項22】 上記取付機構は、円筒状を呈し、 連結補助部材が取り付けられた上記画像再生装置の取付
    部に被装し嵌合されて取り付けられることを特徴とする
    請求項13に記載のホログラム部材。
  23. 【請求項23】 上記光導入用ブロックに対する上記光
    源からの再生用照明光の経路上には、蓋体が配設される
    ことを特徴とする請求項13に記載のホログラム部材。
JP2002009217A 2002-01-17 2002-01-17 画像再生装置及びホログラム部材 Pending JP2003216009A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002009217A JP2003216009A (ja) 2002-01-17 2002-01-17 画像再生装置及びホログラム部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002009217A JP2003216009A (ja) 2002-01-17 2002-01-17 画像再生装置及びホログラム部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003216009A true JP2003216009A (ja) 2003-07-30

Family

ID=27647278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002009217A Pending JP2003216009A (ja) 2002-01-17 2002-01-17 画像再生装置及びホログラム部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003216009A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014240960A (ja) * 2013-06-11 2014-12-25 光云大学校 産学協力団Kwang Woon University Industry−Academic Collaboration Foundation 空間映像投映装置
US10139641B1 (en) * 2017-08-15 2018-11-27 Newtonoid Technologies, L.L.C. Closure devices and container systems
WO2023161087A1 (de) * 2022-02-28 2023-08-31 Carl Zeiss Jena Gmbh Holographische leuchtvorrichtung mit entlang einer zentralen achse angeordneten elementen und einkoppelfläche

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014240960A (ja) * 2013-06-11 2014-12-25 光云大学校 産学協力団Kwang Woon University Industry−Academic Collaboration Foundation 空間映像投映装置
US9507164B2 (en) 2013-06-11 2016-11-29 Kwangwoon University Industry-Academic Collaboration Foundation Apparatus for projecting space image
US10139641B1 (en) * 2017-08-15 2018-11-27 Newtonoid Technologies, L.L.C. Closure devices and container systems
US11556017B2 (en) 2017-08-15 2023-01-17 Newtonoid Technologies, L.L.C. Watertight container systems having transparent display
WO2023161087A1 (de) * 2022-02-28 2023-08-31 Carl Zeiss Jena Gmbh Holographische leuchtvorrichtung mit entlang einer zentralen achse angeordneten elementen und einkoppelfläche

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6018403A (en) Image reproducing method and apparatus
US6977761B2 (en) Image-reproducing apparatus and image-reproducing method
US10942490B2 (en) Hologram reproducing apparatus and method thereof
CN101794111A (zh) 图像记录介质,全息图复制装置和全息图复制方法
JP2000267552A (ja) 画像記録装置及び画像記録方法並びに記録媒体
JP2009258663A (ja) ホログラムを記録する装置
JP2000267041A (ja) 頭部搭載型カラー映像投影装置、カラーホログラム光学素子、およびカラーホログラム光学素子の製造方法
WO2019130988A1 (ja) 画像表示装置及び表示装置
US6236475B1 (en) Image recording method and apparatus and image reproducing method and apparatus
KR102509086B1 (ko) 홀로그래픽 헤드 업 표시 장치
JP6268662B2 (ja) 照明装置及び画像記録媒体
JPH113025A (ja) 画像記録装置及び画像記録方法
JP2003216009A (ja) 画像再生装置及びホログラム部材
JP4479374B2 (ja) 画像表示装置、画像記録用媒体および画像記録方法
JP4192295B2 (ja) ホログラフィックステレオグラムの作製装置及び作製方法
JP4631244B2 (ja) ホログラム用記録媒体、ホログラム記録装置及び方法
JP3692632B2 (ja) ホログラフィックステレオグラムの作成方法
JP2002123162A (ja) ホログラフィックステレオグラム作製方法およびホログラフィックステレオグラム作製装置
JP2002123156A (ja) ホログラム、ホログラム作製装置及びホログラム作製方法
JPH1184994A (ja) 画像記録装置及び画像記録方法、並びに画像記録媒体
JP2005208664A (ja) 画像記録方法及び画像記録装置
JP2002304110A (ja) 画像再生装置