JP2003215564A - 液晶表示装置および電子機器 - Google Patents

液晶表示装置および電子機器

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JP2003215564A
JP2003215564A JP2003036582A JP2003036582A JP2003215564A JP 2003215564 A JP2003215564 A JP 2003215564A JP 2003036582 A JP2003036582 A JP 2003036582A JP 2003036582 A JP2003036582 A JP 2003036582A JP 2003215564 A JP2003215564 A JP 2003215564A
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Joji Nishimura
城治 西村
Tsuyoshi Maeda
強 前田
Osamu Okumura
治 奥村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性の低い反射層とスイッチング素子を具
備し、かつ製造時の加熱による前記反射層の特性劣化を
防止し得る構成を備えた液晶表示装置を提供する 【解決手段】 本発明の液晶表示装置10は、互いに対
向する一対の基板11,12間に液晶13が挟持され、
前記一対の基板の一方の基板12側に反射層15が形成
されており、他方の基板11の液晶13側に前記液晶1
3を駆動するためのスイッチング素子(TFD素子)2
5が形成され、前記反射層15が、誘電体反射膜、コレ
ステリック反射膜、ホログラム反射膜のいずれかよりな
る構成とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置およ
び電子機器に係り、特に多機能であるが耐熱性の低い反
射膜を用いた液晶表示装置の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】反射型液晶表示装置は、バックライト等
の光源を持たないために消費電力が小さく、従来から種
々の携帯電子機器や装置の付属的な表示部等に多用され
ている。近年、このような反射型液晶表示装置の反射層
として、異なる屈折率を有する誘電体薄膜を交互に積層
した誘電体反射膜や、コレステリック液晶を用いたコレ
ステリック反射膜、あるいはホログラム反射膜などが提
案されている。これらの反射膜は、従来用いられてきた
金属薄膜の反射層よりも高輝度、高色純度の表示を実現
することができることから、液晶表示装置の表示品質を
向上させ得る技術として注目されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
反射層は、従来用いられてきたAlやAg等の金属反射
層に比較して耐熱性が低いため、特にアクティブマトリ
クス型の液晶表示装置に適用する際には、TFT(Thin
Film Transistor,薄膜トランジスタ)素子やTFD
(Thin Film Diode,薄膜ダイオード)素子の作製プロ
セスにおける加熱により反射層の特性が変化したり、劣
化するといった問題があった。このような反射層の劣化
は、表示品質の低下や製造時の歩留まり低下の原因とな
るため、アクティブマトリクス型の液晶表示装置にこれ
らの反射膜を適用する際の障害となっていた。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、耐熱性の低い反射層とスイッチング素子を具備
し、かつ製造時の加熱による前記反射層の特性劣化を防
止し得る構成を備えた液晶表示装置を提供することを目
的とする。
【0005】また本発明は、上記の液晶表示装置を備え
た電子機器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下の構成を備えた液晶表示装置を提供す
る。
【0007】本発明に係る液晶表示装置は、互いに対向
する一対の基板間に液晶が挟持され、前記一対の基板の
一方の基板側に反射層が形成された液晶表示装置であっ
て、他方の基板の液晶側に前記液晶を駆動するためのス
イッチング素子が形成され、前記反射層が、誘電体反射
膜からなることを特徴とする。
【0008】本発明に係る液晶表示装置は、互いに対向
する一対の基板間に液晶が挟持され、前記一対の基板の
一方の基板側に反射層が形成された液晶表示装置であっ
て、他方の基板の液晶側に前記液晶を駆動するためのス
イッチング素子が形成され、前記反射層が、コレステリ
ック反射膜からなることを特徴とする。
【0009】本発明に係る液晶表示装置は、互いに対向
する一対の基板間に液晶が挟持され、前記一対の基板の
一方の基板側に反射層が形成された液晶表示装置であっ
て、他方の基板の液晶側に前記液晶を駆動するためのス
イッチング素子が形成され、前記反射層が、ホログラム
反射膜からなることを特徴とする。
【0010】上記本発明に係る液晶表示装置の3つの態
様における特徴的な点は、従来の金属反射膜に比して耐
熱性の低い誘電体反射膜、コレステリック反射膜、ホロ
グラム反射膜のいずれかよりなる反射層を、液晶を駆動
するためのスイッチング素子が形成された基板とは別の
基板(対向する基板)に形成したことにある。すなわ
ち、製造時に高温に加熱されるスイッチング素子側の基
板に反射層を設けない構成とすることで、これらの反射
層が過熱されるのを防ぎ、もって反射層の特性の変化や
劣化を防止するようになっている。
【0011】また、スイッチング素子の製造プロセスに
着目すると、仮にスイッチング素子と反射層とが同一基
板上に形成される場合に反射層の特性を劣化させること
なく製造を行うには、スイッチング素子形成時の加熱温
度を上記反射層の耐熱温度以下にまで下げて製造を行う
ことになる。このように加熱温度を大幅に下げてスイッ
チング素子の製造を行うのは極めて困難であり、スイッ
チング素子の性能低下等による歩留まりの低下が生じる
おそれがあるが、上記構成によれば、通常の処理温度で
スイッチング素子の形成を行うことができ、スイッチン
グ素子側の基板においても歩留まりの低下が生じないよ
うにすることができる。
【0012】次に、本発明に係る液晶表示装置において
は、前記スイッチング素子が、TFD素子とされた構成
とすることができる。本発明の液晶表示装置では、TF
D素子と反射層とがそれぞれ別々の基板上に形成される
ので、TFD素子を形成する際の加熱により反射層の特
性が劣化することが無く、TFD素子を形成する際の加
熱温度が反射層の耐熱温度により制限されないので、従
来用いられてきた製造プロセスによりTFD素子を形成
することができる。従って、製造時の歩留まりを低下さ
せることなく、高輝度、高色純度の液晶表示装置を実現
することができる。
【0013】また、本構成においては、TFD素子が形
成された基板が使用者側に配置されるが、TFD素子基
板はTFT素子基板に比べて配線領域を狭くできるた
め、TFT素子を用いた場合に比して画素の開口率を高
めることができ、より高輝度の表示が可能な液晶表示装
置を実現することができる。
【0014】次に、本発明に係る液晶表示装置において
は、前記スイッチング素子が、TFT素子とされていて
も良い。作製により多くの工程を必要とするTFT素子
の形成においても、その製造時の加熱温度が反射層の耐
熱温度に制限されないので、従来用いられてきた製造プ
ロセスを適用することができ、歩留まり良く製造が可能
なアクティブマトリクス型の液晶表示装置とすることが
できる。
【0015】次に、本発明に係る電子機器は、先のいず
れかに記載の液晶表示装置を備えたことを特徴とする。
係る構成を備えた本発明の電子機器によれば、高輝度で
高精細の表示が可能な本発明に係る液晶表示装置を表示
部に備えたことで、表示部における視認性を大きく向上
させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施の形態である液晶
表示装置の断面構造を模式的に示す図であり、図2は、
図1に示す液晶表示装置の一部を拡大して示す斜視図で
ある。尚、図1に示す断面構造は、図2のA−A線に沿
う断面構造に対応している。図1に示すように、液晶表
示装置10は、対向して配置された素子基板11と、反
射基板12との間に挟持された液晶13と、この液晶1
3を封止するために前記基板11,12の周縁部に設け
られたシール材19とを備えて構成されている。素子基
板11の液晶13側には、液晶13を駆動するためのス
イッチング素子であるTFD素子25とこのTFD素子
25に接続された透明導電膜からなる画素電極24とが
各画素毎に配列形成されている。隣接する画素電極2
4,24間には、図2に示すように、ストライプ状に延
在する信号線22が多数形成されており、この信号線2
2に沿う方向に配列されたTFD素子25が、同一の信
号線22に電気的に接続されている。
【0018】一方、反射基板12の液晶13側には、反
射層15と、上記画素電極24と対向する位置の反射層
15上に各画素毎に形成されたカラーフィルタ21R,
21G,21B、…と、上記走査線22と交差する方向
に延在する短冊状の透明導電膜からなる走査電極18と
が形成されている。この走査電極18は、その延在方向
に配列されたカラーフィルタ21R,21G,21B、
…を覆って形成されている。
【0019】尚、これら素子基板11及び反射基板12
の液晶13側には、液晶13の配向を制御するための配
向膜が形成されているが、図1及び図2では図示を省略
した。
【0020】図2に示すTFD素子25は、2層の導電
膜の間に絶縁膜が積層された構造であり、一方の導電膜
は信号線22に接続され、他方の導電膜は画素電極24
に接続される。このような構造を備えたTFD素子25
は、例えば信号線22に接続される側の導電膜をタンタ
ル膜で構成し、このタンタル膜の表面を陽極酸化させて
酸化タンタル膜からなる絶縁膜を形成し、この絶縁膜上
に画素電極24に接続される側の導電膜を、クロム、ア
ルミニウム、チタン、モリブデン等の金属膜で構成して
形成することができる。
【0021】反射層15は、素子基板11側から入射し
た光を反射させて反射表示を行うために設けられてお
り、本発明に係る液晶表示装置では、誘電体反射膜、コ
レステリック反射膜、ホログラム反射膜のいずれかが用
いられる。これらの反射膜について以下に詳細に説明す
る。
【0022】<誘電体反射膜>誘電体反射膜は、屈折率
の異なる誘電体層を交互に積層して構成され、100%
に近い極めて高い反射率を有することが特徴である。こ
の誘電体反射膜は、例えばTiO2層とSiO2層を、厚
さを変えながら交互に10層程度積層して構成すること
ができる。また、誘電体層の積層ピッチや積層数を調整
することで、特定の波長の光のみを反射させるようにす
ることもでき、色種毎にマスク成膜することで、反射層
15にカラーフィルタ機能を持たせることができる。こ
のようにすればカラーフィルタ21R,21G,21B
を設けなくともカラー表示を行うことができ、液晶表示
装置10の構成を簡素化することができる。
【0023】また、誘電体反射膜は、その厚さを調整す
ることで、入射した光の一部を反射し、一部を透過する
半透過反射膜として使用することができ、液晶表示装置
10の背面側(反射基板12の外面側)に照明装置を配
設すれば、半透過反射型の液晶表示装置を実現すること
ができる。この誘電体反射膜を用いた半透過反射型の液
晶表示装置では、誘電体反射膜における光の吸収が殆ど
生じないため、従来用いられてきた金属反射膜よりも明
るい表示を得ることができる。その理由を以下に示す。
例えばAl膜を用いた金属反射膜は、反射率が90%程
度であり、このAl膜を薄膜化して入射する光の70%
を反射し、残部を透過する構成とした場合、Al膜にお
ける吸収が10%生じるので、70%を反射し、20%
を透過する半透過反射膜となる。これに対して、誘電体
反射膜を用いた半透過反射膜では、入射光の70%を反
射する構成とした場合、誘電体反射膜での光の吸収がほ
とんどないため、残り30%のほぼ全てを透過光として
使用することができる。従って、反射表示が同じ明るさ
であれば、誘電体反射膜を反射層に用いた液晶表示装置
の方が光の利用効率が高いため、明るい透過表示を得る
ことができる。
【0024】<コレステリック反射膜>コレステリック
反射膜は、フィルム状に形成したコレステリック液晶か
らなる反射膜であり、特定の偏光方向を有する特定波長
の光を選択的に反射する機能を有する反射膜である。こ
のコレステリック反射膜を用いることで、高輝度、高色
純度の反射層を実現することができる。また、コレステ
リック液晶の螺旋構造を適切に制御することで、半透過
反射膜として用いたり、カラーフィルタを兼ねる反射層
とすることができる。
【0025】図3は、コレステリック反射膜における光
の反射/透過作用を説明するための説明図であり、コレ
ステリック反射膜30は、右回りの螺旋構造を有するコ
レステリック液晶30Aを備えて構成されている。図3
に示すように、コレステリック反射膜30の図示上面側
から自然光L1が入射した場合には、コレステリック液
晶30Aが右回りの螺旋構造を有しているために、右回
りの偏光成分が反射光R1として図示上方へ反射され、
左回りの偏光成分は透過光T1として反射膜30の下面
側へ透過される。また、コレステリック反射膜30の下
面側から自然光L2が入射した場合にも、自然光L2に
含まれる右回りの円偏光成分は反射光R2として反射さ
れ、左回りの円偏光成分は透過光T2として反射膜30
の上面側へ透過される。
【0026】本発明に係る液晶表示装置においては、上
述のコレステリック反射膜の特性を反射層15に利用す
ることで、高輝度かつ優れた表示品質を備えた反射型ま
たは半透過反射型の液晶表示装置を実現している。
【0027】尚、上記コレステリック反射膜30を半透
過反射型の液晶表示装置に適用する場合には、図3に示
す反射膜30下面側から上面側へ透過する透過光T2を
利用して表示を行う構成としても良いが、この透過光T
2は左回りの円偏光であるため、右回りの円偏光を表示
に利用する反射モードと光の偏光状態が異なり、液晶の
電圧印加状態を反射モードと透過モードで異ならせる必
要がある。このような構成とすると、透過モード表示時
に外光が入射した場合に、暗表示の画素が外光により明
表示され、コントラストが低下するという問題がある。
この問題を回避するには、コレステリック反射膜30に
反射される光(反射光R2)の一部(例えば20%)が
反射膜30を透過されるようにしておき、透過モードで
は反射光R1と同一の偏光状態を有するこの透過光を用
いて表示を行うようにすればよい。
【0028】また、このコレステリック反射膜は、カラ
ーフィルタを兼ねることができる。このような構成とす
る場合には、コレステリック液晶の螺旋ピッチを変化さ
せ、反射光の色とほぼ同一の波長とすることで実現する
ことができる。具体的には、コレステリック液晶を塗布
した後の露光工程における温度を変化させることで上記
螺旋ピッチを任意の寸法で形成することができるので、
各画素毎に所定の波長(色)の光を反射させるようにマ
スク露光を行うことで図2に示すカラーフィルタ21
R,21G,21Bと同様の機能を兼ね備えた反射層を
実現することができる。また、このコレステリック反射
膜によりカラーフィルタを兼ねる反射層を構成する場合
には、顔料や染料を分散させた透過型のカラーフィルタ
と異なり、特定の色の光を反射させるカラーフィルタと
なるので、より高輝度で色純度の高い反射表示が可能で
ある。
【0029】<ホログラム反射膜>ホログラム反射膜
は、特定の波長の光を特定の方向へ高反射率で反射させ
ることができるため、例えば液晶表示装置に30°で入
射する光を液晶表示装置の法線方向へ反射させて液晶表
示装置の使用者方向への光量を増加させ、実質的な表示
の明るさを向上させることができる。また、このホログ
ラム反射膜も上述の誘電体反射膜やコレステリック反射
膜と同様にカラーフィルタとして用いることができる。
この場合には、R(赤)、G(緑)、B(青)の画素に
それぞれの色の反射光が入射するように反射膜の干渉度
を調整すればよい。さらに、ホログラム反射膜は優れた
色再現性を有するため、従来よりも色の再現性に優れた
液晶表示装置を実現することができる。
【0030】また、このホログラム反射膜は、特定の波
長の光を透過させるようにすることで、半透過反射型の
反射層として利用することもできる。従って、このよう
なホログラム反射膜を反射層として備えた液晶表示装置
の背面側に照明装置を配することで、高輝度の半透過反
射型液晶表示装置を実現することができる。
【0031】カラーフィルタ21R,21G,21B
は、従来用いられてきた顔料分散型、あるいは染料分散
型のカラーフィルタを用いることもできるが、上述のよ
うに本発明に係る反射層15に用いられる反射膜は、い
ずれもカラーフィルタ機能を兼ね備える構成とすること
ができるので、必ずしも設ける必要はない。
【0032】以上の構成を備えた本発明に係る液晶表示
装置においては、液晶13を駆動するためのTFD素子
25が素子基板11上に形成され、反射層15は前記素
子基板11と対向する反射基板12上に形成されている
ので、その製造工程において素子基板11と、反射基板
12との加熱温度を異ならせることができる。従って、
反射基板12側においては、従来のAlやAgの反射層
に比して耐熱性に劣る誘電体反射膜、コレステリック反
射膜、ホログラム反射膜を反射層15として用いていて
も、その製造過程においてこれらの反射層15が過熱さ
れることが無く、製造時にこれらの反射層15の特性の
変化や劣化を防止することができ、これら高機能の反射
層の機能を十分に発揮させることができる。
【0033】より具体的に説明すると、素子基板11側
のTFD素子25を形成する際には、素子基板11は少
なくとも300℃程度には加熱される。しかしながら、
誘電体反射膜の耐熱温度は300℃程度、コレステリッ
ク反射膜の耐熱温度は200℃程度、ホログラム反射膜
の耐熱温度は120℃程度でしかないため、仮に素子基
板11側にこれらの反射膜を形成したとすると、TFD
素子25形成時の加熱によりこれらの反射膜の特性が変
化、あるいは劣化することになる。
【0034】また、TFD素子25が形成された素子基
板11側においては、TFD素子25の形成時の加熱温
度が、耐熱性の低い反射層15の耐熱温度に制限される
ことがないので、従来と同様に加熱してTFD素子25
等を形成することができるので、加熱温度の不足による
TFD素子25の性能低下や、それに伴う歩留まりの低
下が生じることが無い。
【0035】また、図1、2に示す本実施形態の液晶表
示装置は、TFD素子を備えたアクティブマトリクス型
の液晶表示装置とされていることで、TFT素子を備え
た液晶表示装置よりも画素の開口率を高めることがで
き、反射基板に備えられた反射層による効果をより高め
ることができる。すなわち、より高輝度の液晶表示装置
を実現することができる。
【0036】本実施の形態では、TFD素子をスイッチ
ング素子として用いた液晶表示装置について説明した
が、本発明の技術分野はこれに限定されるものではな
く、TFT素子をスイッチング素子に用いた液晶表示装
置であっても適用できるのは勿論である。スイッチング
素子にTFT素子を用いる場合には、アモルファスシリ
コンTFTでも300℃程度、高温ポリシリコンTFT
では1000℃程度の加熱温度を要するため、これらの
TFT素子を含む基板上に上記誘電体反射膜やコレステ
リック反射膜、ホログラム反射膜を形成するのは極めて
困難であるが、本発明の構成によれば、容易にこれらの
反射膜と、TFT素子を備えた液晶表示装置を歩留まり
良く作製することができる。
【0037】(電子機器の実施形態)次に、上記の実施
形態の液晶表示装置を備えた電子機器の具体例について
説明する。
【0038】図4(a)は、携帯電話の一例を示した斜
視図である。図4(a)において、符号200は携帯電
話本体を示し、符号201は上記の実施形態の液晶表示
装置を用いた液晶表示部を示している。
【0039】図4(b)は、ワープロ、パソコンなどの
携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図4
(b)において、符号300は情報処理装置、符号30
1はキーボードなどの入力部、符号303は情報処理装
置本体、符号302は上記の実施形態の液晶表示装置を
用いた液晶表示部を示している。
【0040】図4(c)は、腕時計型電子機器の一例を
示した斜視図である。図4(c)において、符号400
は時計本体を示し、符号401は上記の実施形態の液晶
表示装置いずれかを用いた液晶表示部を示している。
【0041】図4(a)〜(c)に示すそれぞれの電子
機器は、上記の実施形態の液晶表示装置を用いた液晶表
示部(表示手段)を備えたものであるので、高輝度かつ
高色純度の表示が可能であり、鮮鋭な表示品質の優れた
ものである。
【0042】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
液晶表示装置は、互いに対向する一対の基板間に液晶が
挟持され、前記一対の基板の一方の液晶側に反射層が形
成された液晶表示装置であって、他方の基板の液晶側に
前記液晶を駆動するためのスイッチング素子が形成さ
れ、前記反射層が、誘電体反射膜、コレステリック反射
膜、ホログラム反射膜のいずれかよりなる構成とされて
いる。すなわち、製造時に高温に加熱されるスイッチン
グ素子側の基板に反射層を設けない構成とされているこ
とで、これらの反射層が過熱されるのを防ぎ、もって反
射層の特性の変化や劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一実施の形態である液晶表
示装置の模式断面図である。
【図2】 図2は、図1に示す液晶表示装置の一部を拡
大して示す斜視図である。
【図3】 図3は、本発明に係るコレステリック反射膜
の反射/透過作用を説明するための説明図である。
【図4】 図4は、本発明の電子機器の応用例を示すも
ので、図4(a)は携帯型電話機を示す斜視図、図4
(b)は携帯型情報処理装置の一例を示す斜視図、図4
(c)は腕時計型電子機器の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】 10 液晶表示装置 11 素子基板 12 反射基板 13 液晶 15 反射層 25 TFD素子(スイッチング素子) 21R,G,B カラーフィルタ 30 コレステリック反射膜 30A コレステリック液晶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 治 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H091 FA02Y FA14Y FA19Y FA41Z FB02 GA03 GA13 HA11 LA04 LA15 LA19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する一対の基板間に液晶が挟
    持され、前記一対の基板の一方の基板側に反射層が形成
    された液晶表示装置であって、 他方の基板の液晶側に前記液晶を駆動するためのスイッ
    チング素子が形成され、 前記反射層が、誘電体反射膜からなることを特徴とする
    液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 互いに対向する一対の基板間に液晶が挟
    持され、前記一対の基板の一方の基板側に反射層が形成
    された液晶表示装置であって、 他方の基板の液晶側に前記液晶を駆動するためのスイッ
    チング素子が形成され、 前記反射層が、コレステリック反射膜からなることを特
    徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 互いに対向する一対の基板間に液晶が挟
    持され、前記一対の基板の一方の基板側に反射層が形成
    された液晶表示装置であって、 他方の基板の液晶側に前記液晶を駆動するためのスイッ
    チング素子が形成され、 前記反射層が、ホログラム反射膜からなることを特徴と
    する液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチング素子が、TFD素子と
    されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
    項に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記スイッチング素子が、TFT素子と
    されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
    項に記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    の液晶表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011209690A (ja) * 2010-03-08 2011-10-20 Casio Computer Co Ltd 液晶表示装置

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JP2011209690A (ja) * 2010-03-08 2011-10-20 Casio Computer Co Ltd 液晶表示装置

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