JP2003215390A - 屈折率分布型ロッドレンズを用いた光ファイバコリメータ - Google Patents

屈折率分布型ロッドレンズを用いた光ファイバコリメータ

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JP2003215390A
JP2003215390A JP2002329675A JP2002329675A JP2003215390A JP 2003215390 A JP2003215390 A JP 2003215390A JP 2002329675 A JP2002329675 A JP 2002329675A JP 2002329675 A JP2002329675 A JP 2002329675A JP 2003215390 A JP2003215390 A JP 2003215390A
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rod lens
optical fiber
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Takashi Fukuzawa
隆 福澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 要求される長い対向距離を確保しつつ、信頼
性の向上を図り、斜め研磨を可能にし、かつ取り扱いを
容易にした屈折率分布型ロッドレンズを用いた光ファイ
バコリメータを提供すること。 【解決手段】 光ファイバコリメータ21はロッドレン
ズ22と光ファイバ23を備える。ロッドレンズ22の
レンズ長は、所定の対向距離を得るのに必要な最小値、
例えば0.1ピッチから0.5ピッチ分長くしてある。
これにより、所定の長い対向距離を確保しつつ、ロッド
レンズ22の実際の長さが長くなり、倒れにより平行光
が傾いて結合効率が低下するのを防止できる。また、ロ
ッドレンズの実際の長さが長くなるので、斜め研磨が可
能になるとともに、取り扱いが容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屈折率分布型ロッ
ドレンズを用いた光ファイバコリメータに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、2組の光ファイバコリメータで
構成されるコリメータ光学装置を示している。同光学装
置は、入射側の単一モード光ファイバ(Single mode f
iber)11から出射した光をコリメータレンズL1によ
り平行光にし、この平行光をコリメータレンズL2によ
り集光して受光側の単一モード光ファイバ12に結合す
るようになっている。両コリメータレンズL1,L2と
して、半径方向に屈折率分布を持った屈折率分布型ロッ
ドレンズが使用されている。また、同光学装置では、入
射側の光ファイバコリメータが光ファイバ11とロッド
レンズL1とで構成され、受光側の光ファイバコリメー
タが光ファイバ12とロッドレンズL2とで構成されて
いる。
【0003】このようなコリメータ光学装置は、両ロッ
ドレンズL1,L2間に光機能素子(例えば、光学フィ
ルタ、光アイソレータ、光スイッチ、光変調器等)を挿
入することにより、種々の光通信用デバイスを作ること
ができる(特許文献1の図1及び図3参照)。こうした
光通信用デバイスは、光ファイバ11を伝搬してきた光
に光機能素子により所定の作用を及ぼしたのち、その光
を再度光ファイバ12に結合して伝搬させる機能を有す
る。このような作用を及ぼすために長い光路長を要し物
理的な寸法が大きい光機能素子(例えば、大規模マトリ
ックススイッチ等)を使用するためには、両ロッドレン
ズL1,L2間の対向距離(最大コリメート長Lma
x)ができるだけ大きくかつ結合効率ができるだけ高い
ものが要求される。
【0004】図7は、上記コリメータ光学装置に使用さ
れる光ファイバコリメータを示している。この光ファイ
バコリメータは、屈折率分布型ロッドレンズ13と、単
一モード光ファイバ14と、同光ファイバ14を保持す
るキャピラリ15と、ガラスチューブ16とを備える。
ロッドレンズ13の入射側端面と、光ファイバ14の端
面とはそれぞれ斜めに研磨された傾斜面になっている。
ロッドレンズ13およびキャピラリ15は、ロッドレン
ズ13の入射側端面と光ファイバ14の端面とがロッド
レンズ13の焦点距離だけ離間する位置でガラスチュー
ブ16内に固定されている。
【0005】このような光ファイバコリメータにおい
て、対向距離を長くするためには、ロッドレンズ13の
焦点距離を長くし、ビーム径を大きくする必要があるこ
とが判っている。ロッドレンズ13は、レンズ長を調整
することにより、焦点距離を変えることができる。な
お、ここにいう「レンズ長」とは、ロッドレンズの両端
面間の長さをいう。図7に示すような傾斜面を有するロ
ッドレンズ13の場合、傾斜面と中心軸の交点から出射
側端面までの距離Zが「レンズ長」である(図3参
照)。屈折率分布型ロッドレンズはその屈折率分布で定
まる光線の蛇行周期(ピッチ)を有するので、レンズ長
をピッチを単位として表す場合が多い。
【0006】例えば、通常用いるレンズ素子径がφ1.
8mmで、レンズ長が0.25ピッチのロッドレンズの
場合、約70mmの対向距離しか取れない。これに対し
て、そのロッドレンズのレンズ長を0.1ピッチにする
と、対向距離を約200mmまで伸ばすことができる。
また、レンズ素子径がφ1.0mmのロッドレンズの場
合には、レンズ長を0.25ピッチから0.1ピッチに
変更すると、対向距離を約20mmから約70mmまで
伸ばすことができる。
【0007】ここで、屈折率分布型ロッドレンズの屈折
率分布、その焦点距離、及びその蛇行周期(ピッチ)に
ついて説明する。なお、屈折率分布型ロッドレンズの屈
折率分布と焦点距離については、特許文献1の段落(0
018)に記載されている。屈折率分布型ロッドレンズ
の屈折率分布n(r)は、その断面の中心から半径方向
の距離をrとするとき、 n(r)=n{1−Ar/2} ・・・1式 で表される。この場合、このロッドレンズの焦点距離f
は f=1/{n√A×sin(√A×Z)} ・・・2式 で表される。ここでnはロッドレンズの中心の屈折
率、√Aは屈折率分布定数、Zはレンズ長である。上記
2式から明らかなようにレンズ長Zに対して焦点距離f
は周期的に変化する。ここでロッドレンズの蛇行周期
(ピッチ)Pは P=2π/√A ・・・3式 で表され、fはZに対してP/2を周期として同じ値を
とる。すなわち、レンズ長をP/2(0.5ピッチ)分
増加させてもロッドレンズの焦点距離は変わらないた
め、同様のレンズ特性が得られる。なお、レンズ長をP
/2分増加させると上記2(式)でsin(√A×Z)の
符号が反転するが、これは像が正立から倒立に或いはそ
の逆に変化することを示している。レンズ長を長くして
も像が反転しない蛇行周期は1Pである。なお、最大コ
リメート長Lmaxは次の4式で表されるので、やはり
焦点距離と同じ周期で変化することになる。 Lmax=1/{n√A×tan(√A×Z)} ・・・4式
【0008】
【特許文献1】特開2002−107566
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
光ファイバコリメータでは、対向距離を長くするために
ロッドレンズ13のレンズ長Zを短くする必要がある。
例えば、ロッドレンズのレンズ素子径がφ1.8mm
で、レンズ長が0.23ピッチの場合、レンズの実際の
長さが4.8mmになる。また、ロッドレンズ13のレ
ンズ素子径がφ1.8mmで、レンズ長が0.1ピッチ
の場合、レンズの実際の長さが2mmになる。また、そ
のレンズ素子径がφ1.0mmで、レンズ長が0.1ピ
ッチの場合、レンズの実際の長さが1.2mmになる。
このようにレンズの実際の長さが短くなると、以下のよ
うな問題が発生する。 (1)図8に示すように、レンズの実際の長さが上記数
値(例えば1.2mm)で示したように短いロッドレン
ズ13Aをガラスチューブ16に組み付けて光ファイバ
コリメータを組み立てたときに、基準面として用いるロ
ッドレンズ13Aの外周面の軸方向長さが短いために、
同レンズ13Aに倒れが生じる。これにより、ロッドレ
ンズ13Aから出射される平行光(出射光)がその軸方
向に対して傾いてしまい、結合効率が低下する等、信頼
性が低下してしまう。 (2)上記数値で示したようにレンズの実際の長さが短
いと、ロッドレンズ13Aを製造する際におけるレンズ
の切断や研磨が困難となる。特に、レンズ端面に施す斜
め研磨が不可能になる場合がある。これは、そのような
切断や研磨加工時にロッドレンズ13Aを保持するのが
困難になる等の理由による。 (3)レンズの実際の長さが短いために、取り扱いが困
難である。
【0010】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、その目的は、要求される長い対向
距離を確保しつつ、信頼性の向上を図り、斜め研磨を可
能にし、かつ取り扱いを容易にした屈折率分布型ロッド
レンズを用いた光ファイバコリメータを提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、屈折率分布型ロッドレンズ
と単一モード光ファイバを備え、同光ファイバからの入
射光を前記ロッドレンズで平行光にする光ファイバコリ
メータにおいて、前記屈折率分布型ロッドレンズのレン
ズ長を、所定の対向距離を得るのに必要な最小値から1
/2蛇行周期分長くすることを要旨とする。この構成に
よれば、ロッドレンズのレンズ長を、所定の対向距離を
得るのに必要な最小値から1/2蛇行周期分(0.5ピ
ッチ分)長くしている。これにより、所定の長い対向距
離が確保され、しかもロッドレンズの実際の長さを長く
することができる。これにより、要求される長い対向距
離を確保できるとともに、上記倒れにより平行光が傾い
て結合効率が低下するのを防止できる。したがって、要
求される長い対向距離を確保しつつ、信頼性の向上を図
れる。また、ロッドレンズの実際の長さを長くすること
ができるので、レンズ切断時や斜め研磨等の研磨加工時
に同レンズの保持が容易になり、同レンズを製造する際
のレンズの切断や研磨が容易になるとともに、レンズ端
面に施す斜め研磨が可能になる。さらに、ロッドレンズ
の実際の長さが長くなるので、同レンズの取り扱いが容
易になる。請求項2に係る発明は、請求項1に記載の屈
折率分布型ロッドレンズを用いた光ファイバコリメータ
において、前記光ファイバを保持するキャピラリと筒状
の保持体とを備え、前記キャピラリおよび前記屈折率分
布型ロッドレンズは、同ロッドレンズの入射側端面と前
記光ファイバの端面とが同ロッドレンズのほぼ焦点距離
だけ離間する位置で前記筒状の保持体内に固定されてい
ることを要旨とする。この構成によれば、ロッドレンズ
を筒状の保持体に組み付けて光ファイバコリメータを組
み立てたときに、基準面として用いるレンズの外周面の
軸方向長さが長くなるため、同レンズの倒れが生じるの
を防止できる。請求項3に係る発明は、請求項1又は2
に記載の屈折率分布型ロッドレンズを用いた光ファイバ
コリメータにおいて、前記光ファイバの端面と、前記屈
折率分布型ロッドレンズの少なくとも入射側端面とは、
同ロッドレンズの中心軸に対して斜めに研磨された傾斜
面であることを要旨とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した光ファ
イバコリメータの各実施形態を図面に基づいて説明す
る。 [第1実施形態]図1は、第1実施形態に係る屈折率分布
型ロッドレンズを用いた光ファイバコリメータを示して
いる。この光ファイバコリメータ21は、屈折率分布型
ロッドレンズ22と、単一モード光ファイバ23と、同
光ファイバ23を保持するキャピラリ24と、ガラスチ
ューブ25とを備える。屈折率分布型ロッドレンズ(以
下、単に「ロッドレンズ」という。)22の入射側端面
22aと、光ファイバ23の端面23aとはそれぞれ斜
め研磨されて傾斜面になっている。単一モード光ファイ
バ(以下、単に「光ファイバ」という。)23は、キャ
ピラリ24のファイバ挿通孔に通して同キャピラリ24
と接着剤により一体化されている。ロッドレンズ22お
よびキャピラリ24は、ロッドレンズ22の入射側端面
22aと光ファイバ23の端面23aとがロッドレンズ
22の焦点距離だけ離間する位置でガラスチューブ25
内に接着剤等により固定されている。このロッドレンズ
22は、図2に示す光ファイバコリメータ21Aに用い
た長さの短いロッドレンズ32のレンズ長を、要求され
る所定の長い対向距離を得るのに必要な最小値(例えば
0.1ピッチ)から1/2蛇行周期分(0.5ピッチ
分)長くしたレンズである。なお、光ファイバコリメー
タ21Aのロッドレンズ32以外の構成は、本実施形態
に係る光ファイバコリメータ21と同様である。ロッド
レンズ22は、レンズ素子径がφ1.0mmで、レンズ
長が0.6ピッチのレンズである。また、ロッドレンズ
22は、約70mmの対向距離を取ることができ、レン
ズの実際の長さが7.2mmである(図3参照)。一
方、図2に示すロッドレンズ32は、レンズ素子径がφ
1.0mmで、レンズ長が0.1ピッチのレンズであ
る。このロッドレンズ32は、約70mmの対向距離を
取ることができるが、レンズの実際の長さが1.2mm
と短い。このように本例の光ファイバコリメータ21に
用いるロッドレンズ22は、そのレンズ長を0.5ピッ
チ分長くしても、その0.5ピッチ分の長さの両端で像
が反転するだけで、倍率は変わらず、したがって焦点距
離は変わらないという特徴(上記2式、3式、図4参
照)を利用している。すなわち、長さの短いロッドレン
ズ32と同じレンズ素子径のロッドレンズ22のレンズ
長を、ロッドレンズ32よりも0.5ピッチ分長くす
る。これにより、ロッドレンズ32と同じ対向距離が取
れかつレンズの実際の長さが同レンズ32よりも6倍程
度長いロッドレンズ22を作れるようにしている。以上
のように構成された第1実施形態によれば、以下の作用
効果を奏する。
【0013】(イ)レンズ素子径がφ1.0mmのロッ
ドレンズ22のレンズ長を、要求される所定の長い対向
距離を得るのに必要な最小値(例えば0.1ピッチ)よ
りも0.5ピッチ分(1/2蛇行周期分)長くしてい
る。これにより、ロッドレンズ32と同じ対向距離(約
70mm)を取ることができるとともに、ロッドレンズ
22の実際の長さをロッドレンズ32よりも6倍程度長
い7.2mmにすることができる。これにより、要求さ
れる長い対向距離を確保できるとともに、上記倒れによ
りロッドレンズから出射される平行光(出射光)が同レ
ンズの軸方向に対して傾き結合効率が低下するのを防止
できる。したがって、要求される長い対向距離を確保し
つつ、信頼性の向上を図ることができる。 (ロ)図2に示すロッドレンズ32のようにレンズの長
さが1.2mmと短いと、同レンズ32を製造する際に
おけるレンズの切断や研磨が困難であり、特にレンズ端
面に施す斜め研磨が不可能になる場合がある。これに対
して、本例の光ファイバコリメータ21に用いるロッド
レンズ22の実際の長さを、ロッドレンズ32よりも6
倍程度長い7.2mmにすることができる。このため、
ロッドレンズ22の切断時や斜め研磨等の研磨加工時に
同レンズ22の保持が容易になり、同レンズ22を製造
する際の切断や研磨が容易になるとともに、その入射側
端面22aに施す斜め研磨が可能になる。 (ハ)ロッドレンズ22の実際の長さが7.2mmと長
くなるので、同レンズ22の取り扱いが容易になる。
【0014】[第2実施形態]本実施形態に係る光ファイ
バコリメータでは、ロッドレンズとして、レンズ素子径
がφ1.8mmで、レンズ長を、約200mmの対向距
離を得るのに必要な最小値(0.1ピッチ,約2.0m
m)から0.5ピッチ分長くしたレンズを用いている。
このロッドレンズの対向距離は約200mmで、レンズ
の実際の長さは約12mmである。以上のように構成さ
れた第2実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
【0015】(ニ)レンズ素子径がφ1.8mmで、レ
ンズ長が0.1ピッチのロッドレンズと同じ対向距離
(約200mm)で、かつレンズの実際の長さが約12
mmと長いロッドレンズが得られる。したがって、上記
(イ)〜(ハ)と同様の作用効果が得られる。 [変形例]なお、この発明は以下のように変更して具体化
することもできる。
【0016】・上記第1実施形態では、光ファイバコリ
メータ21に用いるロッドレンズ22として、レンズ素
子径がφ1.0mmで、レンズ長が0.1ピッチのロッ
ドレンズ32を0.5ピッチ分長くしたロッドレンズを
用いている。本発明はこれに限定されない。すなわち、
本発明は、レンズ素子径がφ1.0mmで、レンズ長が
0.1ピッチ以上のロッドレンズを0.5ピッチ分長く
したロッドレンズにも適用される。 ・上記第2実施形態では、光ファイバコリメータに用い
るロッドレンズとして、レンズ素子径がφ1.8mm
で、レンズ長が0.1ピッチのロッドレンズを0.5ピ
ッチ分長くしたロッドレンズを用いている。本発明はこ
れに限定されない。すなわち、本発明は、レンズ素子径
がφ1.8mmで、レンズ長が0.1ピッチ以上(例え
ば、0.23ピッチ)のロッドレンズを0.5ピッチ分
長くしたロッドレンズにも適用される。 ・上記各実施形態では、レンズ素子径がφ1.0mm或
いはφ1.8mmのロッドレンズに本発明を適用した
が、レンズ素子径がφ1.0mm或いはφ1.8mm以
外の値を持ち、レンズの実際の長さが短いロッドレンズ
にも本発明は適用可能である。特に、本発明は、レンズ
の実際の長さがほぼ0.7mm以上からほぼ2mm以下
の範囲内にある短いレンズに対して有効に適用可能であ
る。レンズ長Zが2mm以下の場合、ロッドレンズの切
断や端面の研磨等の加工が難しくなり、コリメータを組
み立てる際に同レンズが倒れ易くなり、同レンズの利点
の一つである固定のし易さが失われるからである。一
方、レンズ長Zが0.7mmより短いロッドレンズにつ
いては、本発明を適用したとしても上記加工の難しさや
倒れ等の問題が依然解決できないからである。 ・上記各実施形態では、レンズの実際の長さが短いロッ
ドレンズのレンズ長を必要な最小値に対して0.5ピッ
チ分長くしているが、「レンズ長を長くする手段」とし
て次のいずれの方法を採用してもよい。(1)レンズの
長さが短いロッドレンズ、例えば0.1ピッチのロッド
レンズと同じレンズ母材から、ピッチが(0.1+0.
5)になるようにロッドレンズを切断する方法。(2)
レンズの長さが短いロッドレンズ、例えば0.1ピッチ
のレンズに、同レンズと同じレンズ素子径のもので、レ
ンズ長が0.5ピッチになるようにレンズ母材から切断
したロッドレンズを接合する方法。 ・上記各実施形態では、ロッドレンズ22の端面及び光
ファイバ23の端面のいずれにも反射防止対策を施して
いないが、図5に示すように反射防止対策を施した光フ
ァイバコリメータ21にも本発明は適用可能である。こ
の光ファイバコリメータ21では、ロッドレンズ22の
両端面と、光ファイバ23の端面とにそれぞれ反射防止
膜41,42,43が形成されている。 以下、上記実施形態から把握できる技術思想について説
明する。
【0017】上記請求項1〜3のいずれか一項に記載の
屈折率分布型ロッドレンズを用いた光ファイバコリメー
タにおいて、レンズの実際の長さがほぼ0.7mm以上
からほぼ2mm以下の範囲内にある短いロッドレンズに
適用され、同レンズのレンズ長を、所定の対向距離を得
るのに必要な最小値から1/2蛇行周期分長くすること
を特徴とする。この構成により、レンズの実際の長さが
ほぼ0.7mm以上からほぼ2mm以下の範囲内にある
短いロッドレンズに本発明を適用することにより、上記
第1実施形態が奏する上記作用効果(イ)〜(ハ)が有
効に発揮される。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、要求される長い対向距離を確保しつつ、信
頼性の向上を図ることができ、斜め研磨が可能になり、
かつ取り扱いを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係る光ファイバコリメータを
示す断面図。
【図2】 同コリメータに用いるロッドレンズと同じレ
ンズ素子径で長さの短いロッドレンズを用いた光ファイ
バコリメータを示す断面図。
【図3】 図1に示すロッドレンズを示す拡大図。
【図4】 1/2ピッチのロッドレンズの結像状態を示
す説明図。
【図5】 変形例に係る光ファイバコリメータを示す断
面図。
【図6】 従来のコリメータ光学装置を示す概略構成
図。
【図7】 約20mmの対向距離を取れる従来の光ファ
イバコリメータを示す断面図。
【図8】 約70mmの対向距離を取れる従来の光ファ
イバコリメータを示す断面図。
【符号の説明】
21…光ファイバコリメータ、22…屈折率分布型ロッ
ドレンズ、23…単一モード光ファイバ、24…キャピ
ラリ、25…筒状の保持体としてのガラスチューブ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈折率分布型ロッドレンズと単一モード
    光ファイバを備え、同光ファイバからの入射光を前記ロ
    ッドレンズで平行光にする光ファイバコリメータにおい
    て、 前記屈折率分布型ロッドレンズのレンズ長を、所定の対
    向距離を得るのに必要な最小値から1/2蛇行周期分長
    くすることを特徴する屈折率分布型ロッドレンズを用い
    た光ファイバコリメータ。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバを保持するキャピラリと
    筒状の保持体とを備え、前記キャピラリおよび前記屈折
    率分布型ロッドレンズは、同ロッドレンズの入射側端面
    と前記光ファイバの端面とが同ロッドレンズのほぼ焦点
    距離だけ離間する位置で前記筒状の保持体内に固定され
    ていることを特徴する請求項1に記載の屈折率分布型ロ
    ッドレンズを用いた光ファイバコリメータ。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバの端面と、前記屈折率分
    布型ロッドレンズの少なくとも入射側端面とは、同ロッ
    ドレンズの中心軸に対して斜めに研磨された傾斜面であ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の屈折率分布
    型ロッドレンズを用いた光ファイバコリメータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011197633A (ja) * 2010-02-23 2011-10-06 Furukawa Electric Co Ltd:The 光導波路コリメータおよび光スイッチ装置
WO2012046464A1 (ja) * 2010-10-06 2012-04-12 古河電気工業株式会社 光導波路コリメータおよび光スイッチ装置
JP2012518814A (ja) * 2009-02-25 2012-08-16 フォーカル テクノロジーズ コーポレイション 光ファイバ回転接合に使用するための低損失コリメータ

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